来年10月期のTBS日曜劇場では、池井戸潤「陸王」を映像化することが決定。主演には役所広司を迎えることも分かった。宮沢紘一は、埼玉県行田市にある老舗足袋業者の四代目社長として日々奮闘していたが、年々先細る足袋の需要から、資金繰りに悩む月日を過ごしていた。そんな折、銀行担当者とのやり取りを通じて新規事業への参入を考え始める。それは会社をいまより大きくしたいという気持ちより、新規事業がなくてはこの先会社の存続自体が危ぶまれるという危機感から始まったものだった。そしてその事業とは、足袋製造でこれまで培った技術が活かせる、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発だ。しかし、従業員20名余りの地方零細企業にとって、それは苦難の道のり。新製品を開発するにはあまりに乏しい資金、人材、開発力──。さらには世界的に有名なスポーツブランドとの競争もあり、何度も挫けそうになる宮沢だが、その度に家族、従業員、取引先、銀行の担当者、そして知り合いを通じた新たな人脈が彼を救う。果たしてランニングシューズの開発は成功するのか。そしてその先に、「こはぜ屋」の未来はあるのか!?たったひとつの商品を愚直につくり続けてきた製造業者が、仲間との強い結びつきをバネに、いま一世一代の大勝負に打って出る――!原作は、映像化にもなった「空飛ぶタイヤ」「ようこそ、わが家へ」「下町ロケット」などで知られる池井戸氏が、今年7月に発売した最新作「陸王」(集英社)。創業から100年以上続く老舗足袋業者「こはぜ屋」四代目社長・宮沢紘一を演じるのは、TBS連続ドラマへの出演が「オトナの男」(1997年7月クール)以来、実に20年ぶりとなる役所さん。今回の役柄について「原作の中で『私は“陸王”というシューズを企画して、試行錯誤しながらここまで来た。その過程でいろんなことを学ばせてもらったけど、中でも特に教えられたのは人の結びつきだ』と言った宮沢社長は、決して経営者として才能ある人物ではないけれど、彼には人を惹きつける不思議な魅力があります」と語る役所さんは、「その魅力を試行錯誤しながら、見つけていこうと思います」と意気込み。「たくさんのユニークで魅力的な登場人物たちとドラマの中で会える日を楽しみにしています」と期待も語っている。原作者の池井戸氏は、「主演の役所広司さんはじめ、役者のみなさんの演技と駅伝シーンなど、ドラマならではの演出を楽しみにしています」とコメントを寄せている。また制作陣も、ドラマ化にあたって原作のイメージを膨らませ、臨場感のあるドラマにするために、埼玉県行田市を含めたロケーション・ハンティング、原作中に登場する走法の研究やランニングシューズの開発など、細部までこだわり抜いた準備を進める予定。さらに、原作に描写されている「ニューイヤー駅伝」の様子をドラマに盛り込むため、年明け1月1日に行われる実業団日本一を決める「ニューイヤー駅伝2017」(第61回全日本実業団駅伝)にて早くも撮影を行うという。(cinemacafe.net)
2016年12月29日阿部寛が主演を務めるドラマ「下町ロケット」最終回の撮影現場に、原作者の池井戸潤が訪問。出演者を激励した。佃航平(阿部さん)は、宇宙科学開発機構の研究員だったが、自分が開発したエンジンを載せたロケットの打ち上げ失敗の責任を取らされ退職。父親が遺した「佃製作所」を継いで社長として第二の人生をスタートさせ夢に向かって突き進む――。「人々の希望を繋ぐ爽快な作品」と評され第145回直木賞を受賞した池井戸氏の同名小説を映画化した本作。朝日新聞にて連載された「下町ロケット2」とほぼ同時進行にドラマが放送され、原作本はシリーズ累計で200万部を超える大ベストセラーを記録。今週放送の最終回に向けて、さらなる注目を集めている。このほど池井戸氏が訪問したのは、帝国重工・財前が執務をする部屋のシーンを撮影中のつくば市の撮影現場。阿部さんをはじめ、吉川晃司、安田顕、高島彩らキャスト陣は、終始和やかに池井戸氏との会話を楽しんだそう。「半沢直樹」でも監督を務めた福澤克雄監督の現場にも足を運んだという池井戸氏は、今回の報恩を経て「久し振りに福澤組の現場を拝見しましたが、相変わらず熱があり、緊張感のある現場でした。こういうところで役者さんの力が引き出され、そしてそこにリアリティーがあるから、働いている人たち・ものづくりに 携わっている人たちの心に響く熱いドラマができあがったのだと思います」と絶賛。さらに、「夏に書き始めた本が、こんなに早く映像化されること、その事自体が奇跡だと思います。佃製作所という小さな会社が、ロケットエンジンのバルブシステムをつくり上げるというストーリーも奇跡ですが、ドラマを作っているこのチーム自体もある種の奇跡の中にいる、という二重構造になっていると思います。このようなミラクルはもう二度とないのではないでしょうか」と、感慨深く語った。いよいよ目前に迫った最終回は25分拡大での放送。どのような結末が訪れるのか、放送を楽しみに待ちたい。「下町ロケット」最終回は、12月20日(日)21時よりTBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年12月17日これまでポップカルチャーを中心に執筆してきた“ロック漫筆家”安田謙一の、初の全編書き下ろしによるエッセイ『神戸、書いてどうなるのか』が11月26日(木)に発売される。本書は、神戸生まれ神戸在住の氏がこれまでに体感してきた“神戸というまち”の魅力を、さまざまな角度から綴った内容となっている。神戸を知る人はもちろん、そうでない人にとっても、神戸という街が浮かび上がってくるような、“ガイドブックには載らない神戸案内”と言える1冊だ。また、発売に先駆けてVIDEOTAPEMUSICが手がけた予告編プロモーション・ビデオも2バージョン公開されている。そして、12月には本書の刊行記念イベントが続々と決定。東京では「Time Out Cafe & Diner」にて前述のVIDEOTAPEMUSICのほか、町あかり、DJ2741、松永良平らが出演するパーティが開催される。さらに書店等でのトークショウも各地で開催。神戸は「旧グッゲンハイム邸」にて、ゲストにtofubeatsを迎えるほか、京都は元・恵文社一乗寺店店長の堀部篤史による新店「誠光社」で堀部篤史と、そして大阪は「FOLK old bookstore」にて、著者の盟友でありPVのナレーションも担当したキングジョーと、それぞれトークイベントを行う。■安田謙一『神戸、書いてどうなるのか』刊行記念イベント「ビデオナイトラウンジ -世界各国の夜。そして神戸の夜-」12月11日(金)東京・恵比寿Time Out Cafe&Diner[リキッドルーム2F]ライブ:町あかりDJ:VIDEOTAPEMUSIC、DJ2741、キングジョー、松永良平トーク:安田謙一×松永良平「電波の届かない場所 2015 思い出し怒りのデス・ロード」12月12日(土)東京・高円寺円盤トーク:安田謙一×キングジョー「神戸、喋ってどうなるのか 神戸編」12月17日(木)神戸・旧グッゲンハイム邸トーク:安田謙一×tofubeats「神戸、喋ってどうなるのか 京都編」12月23日(水・祝)京都・誠光社トーク:安田謙一×堀部篤史「神戸、喋ってどうなるのか 大阪編」12月26日(土)大阪・FOLK old book storeトーク:安田謙一×キングジョー※番外編「藤脇邦夫×安田謙一 ダブル刊行記念トークショー&サイン会」12月16日(水)大阪・スタンダードブックストア心斎橋トーク:藤脇邦夫×安田謙一■『神戸、書いてどうなるのか』安田謙一2015年11月26日(木)発売1500円+税978-4-8356-2853-0四六版並製本256ページ
2015年11月05日音楽、映画などの評論を中心に、独自の視点による筆致で多数のファンを持つ安田謙一。“ロック漫筆家”の肩書きで、多数の著書を上梓している彼の、初の全編書き下ろしによるエッセイ「神戸、書いてどうなるのか」が11月に発売される。安田謙一新刊『神戸、書いてどうなるのか』発売情報これまでポップカルチャーを主なテーマに執筆してきた筆者にとって、神戸という「街ネタ」をテーマにした1冊というのは初の試み。神戸生まれ、神戸在住の氏がこれまでに体感してきた“神戸というまち”の魅力をさまざまな角度から記した内容となっている。喫茶店、居酒屋など飲食店から、書店、映画館、美術館のほか、神戸を題材にした本や映画のこと、そして失われた神戸の景色たち…。神戸を知る人はもちろん、そうでない人にとっても神戸という街が浮かび上がってくるような、まさに“ガイドブックには載らない神戸案内”と言える1冊だ。そして、この本の発売に先駆けて予告編的なプロモーション・ビデオが公開!手がけたのは、ミュージシャンであると同時に、cero、小島麻由美、Gotch(ASIAN KUNG-FU GENERATION)らのMV、タレント菊池亜希子のCMなど数多くの映像を手がける新進気鋭のアーティスト、VIDEOTAPEMUSIC。本編の撮影・編集のみならず、自身の未発表新曲も提供している。『神戸、書いてどうなるのか』安田謙一2015年11月26日(木)発売予定1500円+税978-4-8356-2853-0四六版並製本256ページぴあ株式会社
2015年10月08日猫好きのためのアパート「Gatos Apartment」が、京王井の頭線高井戸駅から徒歩10分の場所に建っていることをご存知だろうか。気になる筆者は今回、このアパートの大家である木津さんや住人にインタビュー!どのようなアパートなのか詳しく話を聞いてみた。Gatos ApartmentのGatosとはラテン語で「猫」の意味。このアパートについて、「ひとことで言うと"猫と人が快適に暮らせるアパート"です」と木津さん。「住人たちは猫好きという共通項のもと、不定期にパーティーなどを開催しており、助け合いながら生活しています。留守にする際には、その方の猫の面倒を順番に見たりしており、猫と人が快適に暮らせると好評です」とのこと。入居者からの反響は上々だ。助け合える環境だけでなく、外観、内観共にこだわり満載だという建物も評判になっている。木津さんは「建築家と一緒に作ったデザイナーズ物件なんです。白を基調に、モダン・シンプルなデザインに仕上げました。夜は建物自体が行灯のように周囲を優しく照らします」と外観について説明。一方、内観については「賃貸用の部屋は2つあるのですが、それぞれ作りが違います。共通しているのは、猫脱出防止用の扉が付いている点と、猫トイレが2つ置けるスペースを脱衣所に確保している点。脱衣所への扉には猫用扉を設置し、猫がベランダに出ても大丈夫なように2mの塀を設置しました。さらに、猫が立体的に動けるよう、キャットウォークを設置。35平米+8平米のベランダで、猫も人も広々ゆったり暮らせるのでストレスフリーです!」とアピールする。猫も人も幸せにしてくれるこのアパートは2011年末に竣工したが、建築は困難の連続だったそうだ。「建築家さんや大工さんは猫を飼ったことがない人たちだったので、まず理解してもらうのに苦労しました。ある日、建築現場に行くと大工さんが木製の塀を建てている最中でした。大工さんはいつものように、板を"横"に組んでいました。慌てて『縦組みにしてください!』と伝えたので縦組みになりましたが、大工さんはなぜ縦組みにするのか意味が分かっていませんでした。塀を横組みにしてしまうと猫が爪をひっかけて外に脱出してしまう可能性があるのですが、こういう猫の特性を知らないので、猫と人が快適に住むための工夫やアイデアは全て我々施主側で出す必要があったんです」。ただ、アイデアを伝えると全てが"規格外"のため、費用もかさんでしまったんだとか。いろいろと大変だったというが、「結果は満足のいくものになったと思っています」と喜びを語ってくれた。家賃は非公開、現在は満室だそうだが、入居希望者はすでに何名かいるという。「入居希望の方は事前にご連絡をいただければ、次回空室が出た際、優先的にご案内差し上げます」とのこと。ちなみに、猫の"うにゃ"と、このアパートで暮らす奥村さん(40代・長崎県出身)は、Gatos Apartmentを見つけたとき、「この大家さん、ガチの猫好きだな。やっと猫専用賃貸物件が出た」と喜んだそう。「住んでみると、日当たりがよくて猫が安全に暮らせる環境。安心して仕事にいけるようになりました。お洒落な洗面台を気に入っているんですが、その下に猫トイレが置けるのもお気に入り。うにゃはテラスが気に入っているようで、まったりしています」と感想を語る。うにゃは、生活圏をパトロールせずとも縄張りを他猫に荒らされることはないと認識したようで、日々のんびり暮らしているのだとか。「テラスに出てゴロゴロしたり、風にあたって外の匂いを嗅いだりしています」と、奥村さんは愛猫の暮らしぶりについて詳しく教えてくれた。また、もう一人の住人、コスのばさん(30代・北海道出身)は、Gatos Apartmentを見つけたとき「猫好きの猫好きによる猫好きのためのアパートだと思いました」と振り返る。「まさに、部屋探しの度に不便と思っていたことを解消してくれる物件」だと思ったそうで、「なんて素敵な物件なんだ!」と入居を即決。「見つけたその日に大家さんに直接連絡して内見に行き、すぐに気に入りました」。自身はお気に入りの箇所として、「広いバルコニーとゆとりのあるキッチン、白い壁と床、広々した間取り」を挙げるが、「愛猫のお気に入りスポットはキャットタワーとキャットウォークですね」とのこと。○物件詳細「Gatos Apartment」入居:現在満室条件:猫3匹まで同居可、二人入居可、猫以外のペット同居相談、禁煙、猫は去勢・避妊手術済みで定期的にワクチンを接種すること、外猫にしない(安易に外猫にすると、ノミなどの害虫、交通事故、猫同志のケンカによるネコエイズ感染、近隣の糞尿問題など、様々な問題を引き起こすため)
2014年11月12日