南海電鉄は、「鉄道の日」(10月14日)にあわせた記念行事「南海電車まつり2012」を10月27日、南海電鉄千代田工場にて開催する。開催時間は10:00~16:00(入場は15:30まで)。当日は工場内見学を実施し、整備中の電車や車両部品などが間近に見られるほか、特急「ラピート」の車内公開、車掌になった気分で車内放送などを体験してもらう「子ども車掌体験」などの各種催しが予定されている。物販ブースでは南海電鉄オリジナルグッズをはじめ、各種鉄道グッズを販売するほか、飲食ブースでは毎年好評の駅弁がさらに充実して登場するという。高野山開創大法会イメージキャラクター「こうやくん」と、南海電鉄のキャラクター「ラピートくん」も場内に登場。一緒に記念撮影もできる。同社ではこのイベントに先立ち、南海電鉄の歴史を彩った各種車両を描いて毎年好評を博している「鉄道の日記念コンパスカード」を今年も発売する。今年の図柄は、1962(昭和37)年に登場し、現在も高野線で活躍する6000系。10月1日より、南海電鉄の各駅窓口にて限定1万枚が販売され、価格は1枚1,000円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月07日東急電鉄はこのほど、東急線の全駅(こどもの国線恩田駅とこどもの国駅を除く)に各通信事業者の公衆無線LANサービスを整備すると発表した。同社によると、自社で通信設備を保有して自社光回線をインターネット接続用回線として利用し、全駅に主要携帯電話事業者3社を含むWi-Fiサービスを提供するのは、国内の鉄道会社としては初という。これにより、東急線全駅の駅改札内にて、「docomo Wi-Fi」「フレッツ・スポット(一部駅のみ)」「au Wi-Fi SPOT」「Wi2 300」「ソフトバンク Wi-Fiスポット」の各公衆無線LANサービスが利用可能に。Wi-Fi設備に関する運用や管理は、東急線沿線を中心にケーブルテレビ・インターネット接続などを手がけるイッツコムが行う。9月に田園都市線でサービス開始した後、12月に東横線、2013年4月に目黒線・大井町線、同年夏頃に池上線・東急多摩川線・世田谷線へと、順次提供エリアを拡大する予定。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月02日東京急行電鉄はこのほど、東急線のマスコットキャラクターを発表した。同社の主力車両5000系をモチーフにしたデザインで、今後公募によって名前を決める。キャラクター設定は5000系車両に準じたものとなっており、設定上の誕生日は5000系が営業運転を開始した2002年5月。おちゃめだが優しくもの静かな(人と環境に優しい)性格で、何をするにもあまり力を入れずにサラッとやってしまう器用さ(使用電力40%削減)が特徴。人知れずダイエット(軽量化)に励む真面目な一面もあるとのこと。東急バスのイメージキャラクター「ノッテちゃん」とはいとこ同士。東急電鉄では、新キャラクターを東横線と東京メトロ副都心線との相互直通運転のPRや各種イベントに積極的に活用したいとしている。キャラクター名の公募は、8月28日から専用サイトにて受け付ける。締め切りは9月28日午後5時。選考の上、採用者(同じ名称が多数の場合は抽選)には東急グループ商品券5万円分を、応募者全員の中から抽選で50名に東急線オリジナルグッズをプレゼントする。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月24日小田急電鉄と江ノ島電鉄は10日より、湘南・江の島を舞台にしたアニメ『つり球』とタイアップしたスタンプラリーを開催する。開催期間は9月30日まで。『つり球』は小田急線片瀬江ノ島駅周辺や江ノ電沿線など、湘南・江の島エリアを舞台に、高校生のちょっと変わった日常を描く”青春フィッシングストーリー”。今年4~6月にかけてフジテレビ系で放映された。今回のスタンプラリーは、期間中に小田急の「江の島・鎌倉フリーパス」、江ノ電の「のりおりくん」または「鎌倉・江の島アフタヌーンパス」を購入した人が対象。購入の際にもらえるスタンプ台紙に、江の島周辺の4駅(小田急線と江ノ電各2駅ずつ)に設置されるキャラクタースタンプ4種類をすべて押すと、達成賞として、『つり球』キャラクターが両面に描かれた特製ミニうちわ2本セットがもらえる。なお、期間中でもミニうちわがなくなり次第、スタンプラリーを終了するとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月07日京浜急行電鉄は10月21日にダイヤ改正を実施する。都心・品川方面から羽田空港への快特(エアポート快特も含む)、横浜方面から羽田空港へのエアポート急行が倍増し、それぞれ10分間隔での運転となるという。今回のダイヤ改正は、「京急蒲田駅付近連続立体交差事業」「京急蒲田駅総合改善事業」が進捗し、10月21日に本線平和島~六郷土手間、空港線京急蒲田~大鳥居間の上下線高架化に合わせて実施。羽田空港へのアクセスを中心にダイヤを変更する予定だ。都心・品川方面から羽田空港へは現在、日中においてエアポート快特(京急蒲田駅通過)とエアポート急行(京急蒲田駅などに停車)がそれぞれ20分間隔で運転されている。ダイヤ改正後は、エアポート急行を快特(京急蒲田駅停車)に変更し、快特・エアポート快特が10分間隔(うちエアポート快特は40分に1本)で運転されることに。快特・エアポート快特における品川~羽田空港国内線ターミナル間の標準所要時間は、現行のエアポート急行(22分)より7分短縮されて15分となり、速達性が向上する。エアポート急行から快特への変更を受け、品川~京急蒲田間では普通が1時間あたり3本増発される。なお、朝ラッシュの時間帯は都心・品川方面から羽田空港へ向かう快特が増発され、エアポート急行と合わせて1時間あたり9本の運行に。夜間は羽田空港国内線ターミナル駅から品川・都心方面へ向かう快特が10分間隔で運転されるとのこと。横浜方面から羽田空港へのエアポート急行も、今回のダイヤ改正で、日中から夕方にかけて現行の20分間隔から10分間隔での運転となり、運行本数が倍増。横浜~羽田空港国内線ターミナル間の所要時間も26分に短縮される。平日の朝ラッシュの時間帯は、横浜方面から羽田空港へ向けて特急が1時間あたり6本運転されることに。土休日は朝から羽田空港へのエアポート急行が10分間隔で運転されるという。京急線各駅の時刻など、ダイヤ改正の詳細は9月以降にあらためて案内される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月02日京王電鉄バスはこのほど、新規路線「新宿 - 土気線」を8月5日より運行させる計画であることを発表した。新宿から東京スカイツリータウン前を経由し、JR外房線の土気駅(千葉市緑区)までの区間を、1日上下12便運行する予定。うち6便が東京スカイツリータウン前に停車する。なお、発表時点では国交省の認可申請中とのこと。運賃は、新宿高速バスターミナルから東京スカイツリータウン前まで500円、土気駅まで1,400円の予定。松ヶ丘~土気駅間をPASMOまたはSuicaで支払うと、通常運賃から100円割引になる。予約不要の先着座席定員制で、満員になると乗車できない場合がある。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月28日京王電鉄は8月19日、「調布駅付近連続立体交差事業」における地下線への切替え完了に合わせ、京王線のダイヤ改定を行う。これにともない、東京都交通局も都営新宿線でダイヤの一部変更を実施する。同事業で地下化されるのは京王線柴崎~西調布間(約2.8km)と相模原線調布~京王多摩川間(約0.9km)。地下線への切替えは8月18日終電後から翌19日午前10時頃に行われる。これにより、事業区間内の国領駅、布田駅、調布駅が地下ホームとなり、3駅ともホームドアが設置されることに。調布駅は下り線・上り線の2層構造となり、京王線下り線と相模原線上り線の平面交差が解消される。その結果、平面交差に起因する電車の遅れが解消され、相模原線上り電車の調布駅手前での信号待ちも大幅に減少する見込み。これを受けてダイヤが改定される。各駅の発車・到着時刻と電車の所要時間だけでなく、行先や途中駅での接続、通過待ち駅などにも変更が生じる予定。また、京王線と相互直通運転を行う都営新宿線でも、一部列車の時刻、種別、行先、両数が変更になるとのこと。京王線の新しいダイヤについては、京王ホームページおよび携帯電話サイト「京王ナビ」に掲載されるほか、8月1日からは京王電鉄の各駅で時刻表も配布される。なお、新たに使用開始する調布駅の地下ホームでは、列車接近メロディーに「ありがとう」(いきものがかり)を採用する。調布市が舞台となった朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』にちなんだもので、下り線と上り線で異なるメロディーが使われるという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月19日広島電鉄の本社ビル隣接地にこのほど、同社を引退した西ドイツ製車両を改装したレストラン「トランヴェール・エクスプレス」がオープンした。「トランヴェール・エクスプレス」に使用されているのは、広島電鉄が1981年に西ドイツのドルトムント市電から購入し、2008年の引退まで「ドルトムント電車」の愛称で親しまれた76号。外装・内装ともレトロなヨーロピアンスタイルに改装し、貸切専用のラウンジ8席を含む50席を設けた。営業は平日の午前11時から午後3時までと、午後5時から9時まで。昼は肉と魚をメインとした定食スタイルの料理が、夜はドイツのウィンナーやジャガイモ料理を中心とした各種単品料理が楽しめる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月13日神戸電鉄は、夏休みの特別企画として実施するミステリートレインツアーに参加を希望する親子を募集している。開催日は8月26日。集合場所は神戸電鉄沿線のいずれかの地点(後日当選者にのみ公表)。行先はもちろん、集合時間や所要時間などもいっさい非公表となっている。参加費は無料だが、集合場所までと、解散場所からの交通費、および必要な場合の飲食費は実費負担となる。募集人数は160人で、申し込みは1家族5名まで。参加希望者は往復ハガキの往信に参加希望者全員の氏名、年齢、郵便番号、住所、電話番号を、返信に返送先をそれぞれ記入して申込む必要がある。締切りは7月31日(必着)。応募者多数の場合は抽選。抽選結果は当選落選にかかわらず応募者全員に郵送される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月13日南海電鉄は新世界・通天閣の開業100周年を記念して、人気漫画『キン肉マン』の作者、ゆでたまご氏ゆかりの地を巡る「キン肉マンスタンプラリー」を開始した。「ゆでたまご」は嶋田隆司氏と中井義則氏の共同ペンネームで、2人はともに大阪出身。中井氏は新世界近くで生まれ育ったことが縁となり、新世界・通天閣100周年の公式キャラクターにキン肉マンが採用された。スタンプラリーでは、通天閣、住吉大社、阪堺電車恵美須町電停、粉浜駅、浜寺公園駅の5カ所をめぐる。5カ所すべてのスタンプを集めると、もれなくオリジナルグッズが、さらにゆでたまご氏直筆のサイン入り色紙が10人に当たる抽選への応募用紙がもらえる。スタンプを集める際、「堺・住吉まん福チケット」を使用していると、南海電鉄クリアファイルも同時にもらえるとのこと。スタンプラリーの実施機関は11月30日までで、8月31日までを1期、9月1日以降を2期と設定している。各ポイントに設置されるキン肉マンの人気超人たちを描いたスタンプは全10種類で、1期と2期それぞれに5種類ずつを使用する。全スタンプを制覇するともらえるオリジナルグッズも1期と2期で異なり、1期はキン肉マンオリジナルうちわ、2期はキン肉マンオリジナルメモ帳となっている。これに合わせて29日より、南海線と高野線の列車(一般車両・各1編成)において、『キン肉マン』のキャラクターをデザインしたヘッドマークを掲出して運行する。オリジナルヘッドマークは全4種類で、掲出期間は8月31日まで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月05日京王バスと西東京バスはこのほど、両社のバス時刻表検索サイト「バスナビ・ドット・コム」をリニューアルした。従来の時刻表検索や運行状況検索に加え、出発時刻や到着時刻などの利用日時を指定してバスの乗り継ぎルートが検索できる機能を新たに追加した。また、ルート検索結果には新たに予定所要時間を表示するようにした。サイトリニューアルにあわせて、これまでのPCサイトと携帯電話サイトに加えてスマートフォンサイトも開設。スマートフォン端末に最適化されたデザインと画面サイズになっており、現在地から最寄りのバス停を探す「周辺検索」も可能。スマートフォンサイトおよび携帯電話サイトはいずれも情報料無料。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月05日京王電鉄は28日、同社の機構改革を実施したことを発表した。この中で、笹塚以西連続立体交差事業に向けた体制整備についても言及している。京王線笹塚~つつじヶ丘間では、東京都を事業主体に、「京王電鉄京王線(笹塚駅~つつじヶ丘駅間)連続立体交差化及び複々線化事業」が進められている。概要図によれば、すでに高架化された八幡山駅付近も含む笹塚~仙川間(約7.1km)が立体交差化され、さらに笹塚~つつじヶ丘間(約8.3km)の複々線化も進める計画となっている。京王電鉄は東京都とともに、事業化に向けた都市計画手続きや環境影響評価などを進めている。今回の同社の機構改革では、工務部において、これまで調布駅付近連続立体交差事業の用地取得などを行ってきた「調布用地事務所」を、「連続立体交差用地事務所」に名称変更。笹塚以西連続立体交差事業の用地取得推進体制が強化されることに。「2013年度の事業認可に備え、約10年に及ぶ大規模工事である笹塚以西連続立体交差事業の早期実現に向けた体制整備を行う」(京王電鉄)としている。機構改革ではその他、「住んでもらえる、選んでもらえる路線」をめざして沿線の生活関連サービスの深耕に向けた体制を整備するほか、新興国への進出検討など新たな成長分野への挑戦を実行する体制も整える。開発企画部に置かれた「拠点整備担当」を「新宿エリア整備担当」に名称変更し、新宿エリアにおける整備計画の深化と推進を図る。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月29日神戸電鉄は7月5~16日、七夕に合わせ、粟生線の主要駅に「七夕・笹竹飾り」を設置する。この企画は神戸電鉄粟生線活性化協議会による活性化への取組みとして実施される。粟生線は鈴蘭台駅から粟生駅(JR加古川線、北条鉄道と接続)を結ぶ29.2kmの路線で、神戸市西区、三木市、小野市から神戸市街地への中心的な公共交通機関としての役割を担ってきた。しかし、これらの地域の道路網が整備されたこと、マイカーの普及、少子高齢化などの影響により、乗車人員の減少が続き、2008年度の年間輸送人員は729万人と、ピーク時(1992年度の1,420万人)の半分近くまで落ち込んだ。年間10億円以上の赤字が10年以上続いている状況だという。2009年、沿線自治体を中心に、神戸電鉄粟生線活性化協議会を立ち上げ、利用者の増加をめざしてさまざまな活性化策を実施している。「七夕・笹竹飾り」もその一環で、沿線の幼稚園と保育園から約1,400人の子供たちの協力を得て、願い事が書かれた短冊や七夕飾りで装飾した笹竹を設置する。設置対象駅は粟生線の西鈴蘭台駅、木幡駅、栄駅、押部谷駅、緑が丘駅、志染駅、恵比須駅、小野駅の計8駅。「将来の地域社会を支える子供たちの元気な願いを込めて、季節感と風情のある粟生線を演出し、地域の皆様から親しまれ、より多くのご利用をいただける鉄道をめざして努めてまいります」(神戸電鉄)としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月29日神戸市で公共交通機関を運営する神戸電鉄、北神急行電鉄、神戸市交通局は30日、映画館共通入場券と電車乗車券をセットにした「格安え~がなクーポン」を発売する。3社局共通の同クーポンでは、神戸ハーバーランド内の「シネモザイク」とミント神戸内の「OSシネマズミント神戸」の2館で使用できる映画館入場券に、各駅から三宮駅(阪急・阪神・市営地下鉄)までの往復乗車券が付く。利用路線の違いにより、神鉄・高速版 / 神鉄・北神・地下鉄版 / 北神版 / 神戸市営地下鉄版の4タイプが発売される。乗車券の有効区間は、「神鉄・高速版」は神戸電鉄各駅から新開地駅経由で阪急・阪神三宮駅まで、「神鉄・北神・地下鉄版」は有馬線の鈴蘭台駅から有馬温泉駅間の各駅、ならびに三田線および公園都市線の各駅から北神急行電鉄谷上駅経由で神戸市営地下鉄三宮駅まで、「北神版」は北神急行電鉄谷上駅から神戸市営地下鉄三宮駅まで、「神戸市営地下鉄版」は神戸市営地下鉄各駅から同三宮駅までとなっている。発売額は大人1セット1,600~2,200円。8月31日までの発売期間中、利用当日1日限り有効。神鉄・高速版および神鉄・北神・地下鉄版は神戸電鉄主要駅窓口と駅売店ほか、北神急行版は北神急行谷上駅で、神戸市営地下鉄版は地下鉄各駅窓口と駅売店ほかで販売する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月27日叡山電鉄は7月14日より、出町商店街(京都市)のマスコットキャラクター「加茂川マコト」を使ったクイズラリーを開催する。夏休み期間中、出町柳駅の駅長を務めていたはずの加茂川マコトが突然姿を消したとの設定で、叡電各駅と出町商店街に設置された7カ所のヒントを探し出し、マコトの居場所を探し当てる参加型イベント。「えいでんでGo! Go!! 暗号を解読して加茂川マコトちゃんをさがせ!!」と名付け、9月2日まで実施する。同イベントに参加するには、クイズラリー応募券の付いた1日乗車券「マコトきっぷ」(大人1,000円、小人500円)の購入が必要に。ポイントを巡って解読したキーワードを応募用紙に書き、出町柳駅に設置された回収ボックスに投函するか郵送で応募すると、抽選でオリジナルデザインのミニマグネットステッカーが30名に当たる。なお、クイズラリー期間中は加茂川まことをデザインしたヘッドマークが叡山電鉄の車両に掲出され、ミニマグネットステッカーと共通のデザインとなっている。加茂川マコトは昨年12月に誕生した萌えキャラ。「酢でしめたろかぁ!」が決めゼリフの中学3年生で、ボーイッシュな女の子という設定。クイズラリー期間中、駅長バージョンの等身大パネルが出町柳駅に設置されるほか、扇子、手ぬぐい、がま口財布などのオリジナルグッズも販売される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月20日京浜急行電鉄は18日より、6月の環境月間に合わせて「京急環境電車」の運行を開始する。LED照明を採用した新1000形ステンレス車両を使用し、同車両では初となるラッピングが施される。新1000形は旧1000形の後継車両として製造され、2007年製造の車両より同社初のステンレス車体を採用。今春導入された新造車両では、客室内照明に節電効果の高いLED照明を採用しており、従来の蛍光灯と比べて消費電力を約3割削減、1年間で約2.7トンのCO2削減が図られるという。18日より運転開始する「京急環境電車」では、LED照明を採用した新1000形ステンレス車両(6両編成)の車体正面やドア横、側面窓下に、「ノルエコ」(電車に乗るだけでエコ)をPRするロゴをラッピング。京急電鉄マスコットキャラクター「けいきゅん」も随所に登場するという。同電車は7月28日まで運転予定で、おもに京急線内で普通電車として運行される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月18日京王電鉄は8月18日の終電後より、調布駅付近の地下線への切替え工事を実施する。翌19日午前10時頃まで行われる予定で、同日朝は京王線八幡山~府中間、相模原線調布~京王稲田堤間などで電車の運転をとりやめる。調布駅付近では連続立体交差事業が進められており、今回の工事で京王線柴崎~西調布間(約2.8km)と相模原線調布~京王多摩川間(約0.9km)が地下化される。これにより、調布駅、布田駅、国領駅が地下ホームとなり、各駅ともホームドアを設置して安全性の向上を図る。調布駅ホームに関しては下り線と上り線の2層構造となるため、京王線下り線と相模原線上り線の平面交差が解消され、両路線の乗り継ぎも便利になるという。また、地下化により踏切18カ所がなくなるため、交通渋滞や踏切事故も解消される。8月18日の終電後から行われる切替え工事にともない、翌19日の初電より朝7時頃まで、京王線八幡山~府中間、相模原線調布~京王稲田堤間、競馬場線東府中~府中競馬正門前間の運転をとりやめ、競馬場線以外でバス代行輸送を行う。それ以外の区間も、井の頭線と動物園線を除いて特別ダイヤでの運転に。相模原線は京王稲田堤~若葉台間で単線運転による折返し運転、若葉台~橋本間も折返し運転となる。その後は工事の進捗に合わせ、八幡山~つつじヶ丘間は朝6時頃から、飛田給~府中間は朝7時頃から、競馬場線は朝8時頃から運転再開予定。残る区間(京王線つつじヶ丘~飛田給間、相模原線調布~京王稲田堤間)は午前10時頃までバス代行輸送を行う。ただし、「(バス代行輸送は)混雑や大幅な所要時間増が予想されることから、ご利用はお控えいただき、他社線への振替輸送をご利用ください」と京王電鉄。特別ダイヤや振替輸送については、今後配布・掲出予定の京王ニュース、ポスター、チラシ、同社ホームページなどで順次案内するとのこと。なお、調布駅付近では地下線へ切り替えた後も、駅舎の建設や地上線の鉄道施設の撤去などが進められ、事業完了は2014年度末を予定している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月25日和歌山市や南海電鉄などで構成される加太駅100周年記念事業実行委員会は、加太線の利用促進に向けたアイデアの公募を開始した。南海電鉄の紀ノ川駅から加太駅までを結ぶ加太線の開業100年を記念する「加太駅100周年記念事業」の一環。観光振興や地域の魅力向上や交流人口の拡大を目指して、加太線各駅の利用者増加と沿線活性化につながるアイデアを広く求めるもの。同委員会が例示しているアイデアは、「定期的な鉄道利用の促進を図るための運動や取組みについて」「便利に安心して鉄道を利用するための駅や車両等に関する環境整備について」「地域内外からの利用者の増加につながるイベント等の案」「加太線や加太駅に関連したグッズの開発等の案」など。アイデアは1人何件でも応募することができ、同委員会による審査の結果、優れたアイデアと認められたものの中から最優秀賞(1名)・優秀賞・佳作(いずれも若干名)を選出し、副賞を贈る。6月8日必着。受賞したアイデアは同委員会が発行する刊行物およびウェブサイト等にて公表し、活用するとのこと。応募用紙は和歌山市公式サイトよりダウンロードできる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月13日京成電鉄、日本航空(JAL)、成田国際空港の3社は11日より、合同で「JAL 成田=ボストン線就航記念キャンペーン」を実施する。JALのボストン線は、アジア初の路線として4月22日に運航開始。成田空港では初のB787定期便就航で、最新鋭機(B787-8)と最新車両(京成スカイライナー)での快適な旅を楽しんでほしいとのこと。キャンペーンでは、クイズにハガキで応募し正解した人の中から、抽選で33人に各種賞品をプレゼント。往復航空券(1組2名)やスカイライナー券引換券(5組10名)など、JALや成田空港にちなんだ賞品を用意している。また、キャンペーン期間中、ボストン発成田行JAL便に搭乗し、成田空港から京成線を利用した場合、乗客全員に紅茶のティーバッグを無料で配布するという。キャンペーンへの応募は、京成本線・成田スカイアクセス、新京成線、北総線の各駅に設置された専用応募用紙に、クイズの答えや希望の賞、その他必要事項を記入して郵便にて行う。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月10日インターネット事業のオープンキューブは4月1日より、京王線の駅などでモバイル鉄道スタンプラリー「ekiSh(エキッシュ)」を利用すると限定のデジタルバッジが獲得できる京王電鉄とのコラボレーション企画を実施する。ekiShは、日本全国の駅を対象にモバイル鉄道スタンプラリーが楽しめる位置情報サービス。携帯電話やiPhone、iPad、AndroidなどのGPS機能で駅に「チェックイン」をすると、駅ごとに異なるバーチャルスタンプがもらえる。条件を満たすとバーチャルのバッジやご当地グッズが手に入る。今回のコラボ企画は、高尾山口駅や高尾山山頂など指定された6ヶ所のポイントそれぞれでekiShから「チェックイン」をすると、オリジナルの限定バッジがもらえるというもの。さらに6ヶ所すべてのポイントにチェックインをすると、特別なバッジが獲得できる。対象となるポイントは、高尾駅・高尾山口駅(いずれも京王線)、清滝駅・高尾山駅(いずれもケーブルカー)、髙尾山薬王院、高尾山山頂。なおこれにあわせてekiShでは、京王電鉄の各車両をデザインしたデジタルコンテンツの販売も行う。デザインされているのは、1000系、3000系、5000系、6000系、7000系、8000系、9000系の各車両。各コンテンツは指定された駅にチェックインした状態で購入が可能になる。対象となる駅はekiShサイトにて公開される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月02日十和田観光電鉄線と長野電鉄屋代線が31日で廃止される。この2つの路線には、「東急線を走った電車が移籍し、活躍してきた」という共通点がある。東急線の電車は地方鉄道に大人気で、他にも弘南鉄道、福島交通、上田電鉄など全国に分布する。じつは、東急の「中古車」は地方鉄道にぴったりなある条件を備えているという。その人気の理由とは……。日本の電車の多くは「20m車」「18m車」に分類される。これは車体の長さを示し、例外として新幹線のような25m車や、18m車より少し短い17m車などがある。しかし大手私鉄はほとんどが20m車を採用している。理由はもちろん、大量の通勤通学輸送に対応するためだ。一方、地方私鉄はひとまわり小さい18m車が多い。このサイズのルーツは、第2次大戦後に運輸省(当時)が制定した「運輸省規格形電車」にある。戦後の鉄道復興のために、電車の部品や図面を共通化してコストを下げようという意図があり、車体の長さは15mと17.5mの2種類が定められた。多くの私鉄がこの規格のうち17.5m車を採用し、やがて18mとなった。大手私鉄はこの規格に対応した線路設備を持っていたし、もっと短い電車を使っていた鉄道会社も、ホームの位置やカーブ付近の設備の位置を移動するなどして18m車に対応させた。その後、大手私鉄は旅客の急増に対応するため、さらに大きな20m車を導入し、線路設備を改良した。だが地方鉄道では20m車への対応が行われず、18m車のままだった。こうなると、大手私鉄の中古車が欲しくても、20m車は導入できない。そんな中、大手私鉄でも18m規格が残された路線があった。それが東急目蒲線や池上線、地下鉄日比谷線、京王井の頭線などだ。地方で活躍する東急の電車の多くが、目蒲線や池上線、東横線の地下鉄日比谷線乗り入れ用として活躍した電車たちである。同様に京王井の頭線3000系も、大手私鉄の18m車として地方鉄道に人気がある。なお、京急電鉄や京成電鉄も18m車だし、地下鉄にも18m車は多い。しかし、京急電鉄や京成電鉄は線路の新幹線と同じ1,435mmと広く、台車を交換しないと導入できない。東急電鉄は1,067mmで、日本で最も普及した幅だから、地方鉄道でもそのまま導入できる。地下鉄車両のうち18m以下の車両だと、元日比谷線の3000系が長野電鉄で活躍する例がある。地下鉄でも銀座線などは、電気を第3軌条から受け取る仕組みだから、地方鉄道で導入するには大改造が必要でコストが高くつく。ただし、日立電鉄(現在は廃止)や銚子電鉄などの事例がある。鋼鉄製の電車よりもステンレス車のほうが丈夫で長持ち。ステンレス車といえば東急電鉄が先駆者で、早くから自社で積極的に導入した。だから引退する車両もステンレス車が多くなった。保守費用が少なく長持ちするとなれば、経営の厳しい地方鉄道にはありがたい存在。長野電鉄や伊豆急行、秩父鉄道では、東急のステンレス製20m車も導入されている。東急電鉄は大手私鉄として大量に車両を保有し、サービスアップのために新車の導入も多い。新車がどんどん登場すれば、当然ながら引退する車両も多くなる。東急電鉄が主要路線に20m車を導入し始めると、ステンレスの18m車は目蒲線や池上線に移籍した。とはいえ、これらの路線は短いから、すべてを引き受けられない。そういう電車たちが地方鉄道に引き取られていった。これらの理由のほかにも、西武鉄道から系列会社の伊豆箱根鉄道や近江鉄道へ譲渡されるパターンや、電車の改造を得意とする京王電鉄の子会社が、線路幅の違う会社にも元京王線5000系を提供するパターンもある。十和田観光電鉄の場合はとくに東急からの譲渡車が多く、本誌連載「昭和の残像 鉄道懐古写真」第49回で紹介した東急3000系電車も、モハ3600形として活躍してきた。こうした電車たちは、十和田観光電鉄の廃止後にどうなってしまうのか。次の活躍場所が見つかればいいのだが……。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月31日長野県の須高(すこう)ケーブルテレビとテクノロジーネットワークスは31日より、今月いっぱいで廃線となる長野電鉄屋代線の記録映像を活用したオリジナル動画サイトを公開する。「さよなら、長野電鉄屋代線 ~故郷の記憶~」の名称で、公開期間は2013年3月31日までの1年間。今年で開通90周年を迎える屋代線は、長野県須坂市の須坂駅から長野県千曲市の屋代駅までの24.4㎞を千曲川沿いに走行する老舗ローカル線。沿線周辺には真田十万石の城下町の史跡をはじめ、武家屋敷、寺院といった歴史的町並みや、善光寺平の田園風景など多くの観光スポットが点在するが、年間乗車客数は最盛期の6分の1まで減少しており、廃止が決まった。このほど公開される動画サイトでは、須高ケーブルテレビが撮影してきた屋代線の記録映像を再編集したオリジナル動画が31日の最終ダイヤ発車時刻より、運転席から撮影した映像などのアーカイブ映像が4月1日より、それぞれ視聴できる予定だ。現在はプレサイトとして屋代線紹介動画などを公開しており、3月28日から4月1日まで須坂駅の屋代線ホームをライブ中継するとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月27日小田急電鉄は24~25日、海老名電車基地にてロマンスカーHiSE(10000形)とRSE(20000形)、通勤車両5000形のさよならイベント「The Last Greeting ~想いは、引き継がれる。~」を開催した。ロマンスカーHiSEは1987年にデビューしたフルハイデッカー車両で、翌年にはブルーリボン賞を受賞。ロマンスカーRSEは1991年にデビューし、小田急線からJR御殿場線へ直通する特急「あさぎり」に使用された。5000形は1969年の就役から40年以上にわたり、同社を代表する通勤車両として活躍してきた。3車種とも今月16日をもって引退となった。このほど行われたイベントでは、海老名駅そばの海老名電車基地に3車種が集結。多くの来場者がその外観を写真に収めたほか、車内も公開され、長い列ができていた。会場では、Facebookにて募集した写真をもとに作られた「みんなの想い出フォトライブラリー」が展示されたほか、3車種へのメッセージ寄せ書きコーナーも。鉄道グッズ販売コーナーも開設され、記念商品や小田急グッズショップ「TRAINS」の鉄道グッズが販売された。なお、HiSEとRSEの引退により、小田急ロマンスカーはMSE(60000形)、VSE(50000形)、EXE(30000形)、LSE(7000形)の4車種での運行に。RSEとJR東海の371系を使用し、新宿~沼津間で運転された特急「あさぎり」は、17日より新宿~御殿場間の運転となり、車両もMSEに統一されている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月26日東京メトロ、京急電鉄、小田急電鉄、京成電鉄、新京成電鉄、北総鉄道は8日、大地震を想定した全列車の一斉停止訓練を11日に実施すると発表した。首都圏では、他にも京王電鉄、西武鉄道、東急電鉄、相模鉄道、都営地下鉄などが訓練の実施を発表している。東日本大震災から1年が経過するのを受けて実施される今回の訓練は、地震発生時に安全に列車を停止させること、地震による被害を最小限にとどめることなどが目的。11日10時より、東京メトロと都営地下鉄、西武線、京急線、京成線、新京成線、北総線で一斉停止訓練を実施。続いて地震発生時刻である午後2時46分に、京王線、東急線、小田急線、相鉄線でも停止訓練が行われる。なお、埼玉高速鉄道も11日午後2時46分に、列車の停止手配訓練を実施するとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月09日京王電鉄は11日、大地震を想定した全列車の一斉停止訓練を実施する。対象路線は京王線・井の頭線全線で、同日の午後2時46分から約30秒間、全列車が停止する。今回の訓練は、昨年3月11日の東日本大震災の経験を踏まえて実施されるもの。この日、京王線でダイヤ改正が行われたが、地震発生により、深夜まで運転見合わせが続くことに。その後も減便を余儀なくされ、計画停電により完全運休する区間も出るなど、大きな影響を受けた。現在、京王では沿線11カ所に地震計を設置し、気象庁の「緊急地震速報」を活用した早期地震警報システムも導入。高架橋柱やトンネルなどの耐震性を向上させるための工事も進められている。また、防災訓練だけでなく、今年2月には東京都や新宿区と協力し、新宿駅で帰宅困難者対策訓練も実施。大規模災害時の初動対応への意識向上に努めている。震災から1年を経て行われる今回の訓練に、「地震災害の風化を防止するとともに、地震発生時の被害を最小限にとどめるため実施します」と同社。地震発生時刻の午後2時46分、全列車が停止することに、「ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします」としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月07日映像・ホームページ制作を手がけるステイションはこのほど、今年3月31日限りで廃止される長野電鉄屋代線の風景などを集めた短編映像集『駅物語 長野電鉄 屋代線・木島線』を発売した。廃止間近の屋代線(須坂~屋代間)には、松代駅、綿内駅、信濃川田駅など木造駅舎が残る駅が多い。同DVDでは屋代線全13駅のほか、2002年に廃止された木島線(信州中野~木島間)全8駅の現役時代の映像も収められ、1駅1編3分でまとめた映像作品集となった。昨年11月26日に屋代線で行われたイベントの様子も収められ、松代駅のホームに2000系D編成と、2100系「スノーモンキー」が並ぶ姿も見られる。『駅物語 長野電鉄 屋代線・木島線』は全国の書店にて販売されるほか、「駅」をテーマにした動画配信サイト「駅物語」でインターネット販売も実施。収録時間は66分で、価格は3,990円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月20日東急電鉄で活躍した8090系の一部車両が秩父鉄道へ譲渡され、7500系として活躍中です。1月24日にも、7506ほか3連が長年活躍した東急から旅立ち、秩父鉄道へ輸送されたとのこと。秩父鉄道7500系の増備は、これで6本目となります。そこで今回は、東急8090系が新製直後、東急線上に初めて姿を現したときの写真をはじめ、東急電鉄の懐かしく珍しい写真を計9点、紹介したいと思います。8090系は1980年、従来車両より車体重量を28トンも軽減した日本初の軽量ステンレスカーとして登場。従来のステンレスカーと比較すると、車体側面のコルゲート(波型の外板)がなくなり、赤帯2本をまとい、車体断面は上部に向けて絞られた形になるなど、外見が大きく変化しました。ここで紹介する写真は、いずれも8090系の落成直後、東急線上に初登場したときの写真です。8090系の1本目は東急車輛で落成し、中央線八王子駅まで7両で輸送された後、分割された4両が横浜線長津田駅に到着しました(残り3両の輸送は、同年12月19日)。東急線内を回送する場面では、デハ3450形が前後2両ずつ新型車両を挟み込み、プッシュプル方式での回送となり、長津田駅から大岡山駅、田園調布駅を経由して元住吉検車区へ。まさに”珍”編成での走行でした。この回送シーンは、撮影先で知り合った鉄道ファン(当連載第3回「雪の日に狙った”白いスロープ”」にも登場)から情報をもらい、撮影したものです。インターネットなどない時代、連絡先を交換しながら情報をやり取りしていたのも、懐かしい思い出です。続いて紹介するのは、新玉川線(現在の田園都市線渋谷~二子玉川間)乗り入れ工事中の二子玉川園(現・二子玉川)駅の写真です。駅の溝の口側では、ホームを削り、橋梁上に上下の仮線を設置する工事が行われていました。工事自体が荒技的ゆえ、線形も奇妙なものになっていました。その後、本線を直線に改修し、ホームを延長拡幅して、新玉川線開通の準備が整いました。最後に紹介するのは珍しい貨車。高架・複々線化される前の東横線新丸子駅の側線には、東急で唯一3軸ボギー台車を履いた貨車、チキ3095の姿がありました。チキ3095は元々、鉄道院新橋工場で1914(大正3)年に製造された木造客車で、国鉄時代の1951年に払い下げを受け、長物車に改造したものです。東急の電車・貨車において初の20m車(電車は8000系が初)で、レール輸送の長物車として活躍しましたが、1976年に廃車となっています。今回紹介した中でも、”珍”工事と”珍”貨車の写真は、当連載を開始した後にネガを見直し、発見したものです。まさか30数年ぶりに陽の目を見ることになるとは、思いもしませんでした。
2012年02月05日