第95回アカデミー賞授賞式が3月13日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、製作・配給スタジオ「A24」史上No.1ヒットを記録した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が作品賞、監督賞と脚本賞(ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート)など7冠に輝き、下馬評通りの“圧勝”を収めた。カンフーとマルチバース(並行宇宙)を融合させた異色のアクションエンターテインメント。経営難のコインランドリーを抱える中年女性が、突然「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒す」という使命を背負わされ、無限に広がるマルチバースを往来しながら、カンフーをはじめ、数々の能力を手にし、全人類の命運をかけた戦いに身を投じる。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞に加えて、演技部門ではミシェル・ヨーの主演女優賞をはじめ、ジェイミー・リー・カーティスが助演女優賞、キー・ホイ・クァンが助演男優賞を揃って初受賞した。主人公の主婦エヴリン・ワンを演じたミシェル・ヨーは、ハリウッドに進出したアジア人俳優の先駆者として、アジア人俳優初の快挙を達成。キー・ホイ・クァンは、エヴリンを未知なる世界に誘うキーパーソンである夫・ウェイモンドを演じ、ユーモアとシリアスの二面性に加えて、広東語、北京語、英語と“マルチ”言語を駆使し、唯一無二の人物像を生み出した。主演男優賞に輝いたのは、『ザ・ホエール』のブレンダン・フレイザー。ダーレン・アロノフスキー監督(『レスラー』『ブラック・スワン』)の最新作で、フレイザーは恋人を亡くしたショックから逃れるため、過食を繰り返してきた結果、体重が272キロになってしまったチャーリーを演じた。自身の体重増量に加え、特殊メイクとファットスーツを着用し、かつての人気スターの面影を打ち消す“キャリア最高の演技”と称される熱演で、初ノミネートにして、オスカーを獲得した。『ザ・ホエール』(C)2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.また、『RRR』(S・S・ラージャマウリ監督)の劇中歌「Naatu Naatu」がインド映画として初めて歌曲賞を受賞する快挙も。英国植民地時代の激動のインドを舞台に、男の友情と使命がぶつかり合う豪快なアクションエンタテインメント。この楽曲は、主人公の二人が超高速の「ナートゥダンス」を披露し、映画の大きな見せ場を作ったが、授賞式でも圧巻のパフォーマンスが披露され、この日一番の盛り上がりを演出した。『RRR』(C)2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.ミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァンらアジアにルーツを持つ俳優が、アカデミー賞の俳優部門で栄冠を勝ち取り、インド映画に目を向けると『RRR』に加えて、短編ドキュメンタリー賞では『エレファント・ウィスパラー: 聖なる象との絆』も受賞を果たすなど、アジア圏から世界に発信された作品群が、脚光を浴びる結果になった今年のアカデミー賞。同時に、『ハムナプトラ』シリーズの主演を務めるスターだったブレンダン・フレイザー、80年代を代表する人気子役だったキー・ホイ・クァンの華麗なる復活劇も印象に残った。この日の授賞式には、キー・ホイ・クァン、監督賞候補のスティーブン・スピルバーグ(『フェイブルマンズ』)、そして作品賞プレゼンターのハリソン・フォードという『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』の関係者が一堂に会すという、“胸アツ”な風景もひとつのクライマックスになっていた。Netflixが製作した『西部戦線異状なし』が美術賞、撮影賞、作曲賞、国際長編映画賞の4部門を受賞したことも、見逃せない重要なトピックだ。◇主演女優賞/ミシェル・ヨー【受賞コメント】ありがとうございます。今夜、この様子を見ている私のような小さな子どもたちにとって、(オスカー像を掲げながら)これは希望と可能性、「夢は実現する」という証なのです。女性の皆さん、もう誰にも『あなたはもう旬を過ぎている』なんて言わせてはダメ。決して諦めないでください。(監督コンビの)ダニエルズ、A24、素晴らしいキャストとクルーがいなければ、私はここに立ってはいません。同時に私の84歳になる母親、世界中のお母さんたちに、この賞を捧げたいです。彼女たちは皆、スーパーヒーローなのです。彼女たちがいるから、私たちがいる。お母さん、これ持ち帰ります。そして、キャリアの始まりだった香港の家族、皆さんの助けがあったおかげで、今ここにいます。本当にありがとうございます。アカデミー賞、ありがとう!これは歴史的な出来事です。◇主演男優賞/ブレンダン・フレイザー【受賞コメント】信じられません。これもまた、(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』にからめて)マルチバースなんでしょうか。A24、ダーレン・アロノフスキー監督、脚本のサム・D・ハンター、そして主演男優賞にノミネートされた方々。皆さんがホエール(クジラ)のような大きな心を持っています。ショービジネスの世界に足を踏み入れたのは、30年前のことです。当時は自分の恵まれた状況に、感謝することはあまりありませんでした。今夜、評価していただき、本当にありがたいです。まるでダイビングをしているような体験ですね。皆さんが水面から見ていてくれた。家族にも感謝しています。◇助演女優賞/ジェイミー・リー・カーティス【受賞コメント】皆さんには私がここに一人で立っているように見えるかもしれませんが、もちろん、そんなことはありません。作品を導いたすばらしいアーティストの皆さんと一緒なのです。私の両親(俳優のトニー・カーティスと女優のジャネット・リー)は異なった部門でノミネートされてきました。そして、私はオスカーを獲得することができました!◇助演男優賞/キー・ホイ・クァン【受賞コメント】ありがとうございます。私の84歳にある母が、見てくれていると思います。お母さん、オスカーを受賞したよ。私の旅路は、ボートに乗ってたどり着いた難民キャンプで始まったんです。そして今は、ハリウッド最高の舞台に立っているんです。まるで映画みたいだと思うかもしれませんが、実は僕の人生なんです。これこそが、アメリカン・ドリームだと思います。(スタッフや親族への感謝の述べた後)、妻エコに感謝します。何カ月も、何年も、そして20年間「いつか、あなたの時が来るわよ」と言い続けてくれたんです。諦めかけたこともありました。でも、夢というのは、信じなければ実現しません。だから、皆さんも、夢を諦めないでください。本当にありがとうございました。ありがとう、ありがとう、ありがとう!◇監督賞/ダニエル・クワン【受賞コメント】天才とは、こうしてステージにあがる私たちだけではなく、集団の中にあってその才能を発揮するものです。移民の親にも感謝します。映画が好きな父が、その愛情を私に伝えてくれました。役者にはなれませんでしたが、兄弟や高校時代の友人が手助けしれくれました。クリエイティビティの自由というものを教えてくれた人たちにも感謝しています。この状況は、信じがたい驚異です。とてつもないことです。一人一人の人間が、偉大な存在になりえるのです。そして才能を発揮できるのです。◇監督賞/ダニエル・シャイナート【受賞コメント】世界中の母親、私の母親、そして両親に捧げたいです。これまで、ホラーやコメディなどいろいろ作ってきましたが、今回、誰にも脅威を及ぼさない作品を生み出すことができました。素晴らしい天才たちが集まり、魂を込めて、僕らために尽力してくれました。文・内田涼【第95回アカデミー賞】受賞結果◇作品賞『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』◇監督賞ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』◇主演男優賞ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』◇主演女優賞ミシェル・ヨー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』◇助演男優賞キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』◇助演女優賞ジェイミー・リー・カーティス『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』◇脚本賞ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』◇脚色賞サラ・ポーリー『ウーマン・トーキング私たちの選択』◇視覚効果賞『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』◇美術賞『西部戦線異状なし』◇撮影賞『西部戦線異状なし』◇衣装デザイン賞『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』◇長編ドキュメンタリー賞『ナワリヌイ』◇短編ドキュメンタリー賞『エレファント・ウィスパラー: 聖なる象との絆』◇編集賞『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』◇国際長編映画賞『西部戦線異状なし』(ドイツ)◇音響賞『トップガン マーヴェリック』◇メイクアップ&ヘアスタイリング賞『ザ・ホエール』◇作曲賞フォルカー・ベルテルマン『西部戦線異状なし』◇長編アニメーション賞『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』◇短編アニメーション賞『ぼく モグラ キツネ 馬』◇主題歌賞“Naatu Naatu”(M・M・キーラバーニ作曲、チャンドラボース作詞)『RRR』◇短編実写映画賞『An Irish Goodbye(原題)』
2023年03月13日第46回日本アカデミー賞の授賞式が10日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。石川慶監督の映画『ある男』が、作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞、最優秀録音賞、最優秀編集賞と8冠で席巻。最優秀主演男優賞に輝いた妻夫木聡は「どうしよう。本当に何も考えてなかった。まさかいただけるなんて思ってなかったので。ちょうど10年前、『悪人』という作品でこの場に立たせていただいて、最優秀主演男優賞をいただいたんですけれども、その時は舞台で現場にいることができなくて、中継で受賞することになったので、今回はこうやっていただけて嬉しいです」と語る。さらに妻夫木は「山田洋次監督に『妻夫木君、"ある"ということが大事なんだよ』と言われたことが残っていて、その言葉を頼りに役を演じさせてもらいました。とにかくこの場にあるということ、存在するということを大事に役をさせてもらいました。日本映画が大好きです。これからも日本映画を盛り上げていけるように、みなさんとまた仕事ができたら嬉しいなと思います」とアピールした。最優秀監督賞に輝いた石川監督は「もし獲れたらこういうことを喋ろうとか思ってたこともあったんですけれども、今日、功労賞の方々や大先輩の方々の背中を見て、なんかそういうことじゃないなあという感じがして、ちょっと違うことしゃべっています」と明かす。「今日本当にたまたまいただきましたけれども、多分これってバトンなんだなあという感じがすごくしています。先輩方が作った日本映画の大きな大河があって、それを僕らがつないでいくバトンなんだと受け止めております」と厳粛な表情。さらに作品賞の受賞も発表されると、妻夫木は「監督のデビュー作から一緒で……」と話しながら声を詰まらせ、「ごめんなさい、ほんとうにすいません」と涙を見せる。「僕が1番、彼の才能というものを間近に見ていた自負あがあるので、こうやって認めてくださったのが本当に嬉しいです。おめでとうございます」と祝福。窪田正孝、安藤サクラ、清野菜名といったキャスト陣も集まっており、受賞を称え合っていた。○■「第45回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ある男』監督賞…石川慶『ある男』脚本賞…向井康介『ある男』主演男優賞…妻夫木聡『ある男』主演女優賞…岸井ゆきの『ケイコ 目を澄ませて』助演男優賞…窪田正孝『ある男』助演女優賞…安藤サクラ 『ある男』音楽賞…RADWIMPS、陣内一真『すずめの戸締まり』撮影賞…市川修、鈴木啓造『シン・ウルトラマン』照明賞…吉角荘介『シン・ウルトラマン』美術賞…林田裕至、佐久嶋依里『シン・ウルトラマン』録音賞…小川武『ある男』編集賞…石川慶『ある男』アニメーション作品賞…『THE FIRST SLAM DUNK』外国作品賞…『トップガン マーヴェリック』新人俳優賞…小野花梨『ハケンアニメ!』、菊池日菜子『月の満ち欠け』、福本莉子『今夜、世界からこの恋が消えても』、生見愛瑠『モエカレはオレンジ色』、有岡大貴『シン・ウルトラマン』、番家一路『サバカン SABAKAN』、松村北斗『ホリック xxxHOLiC』、目黒蓮『月の満ち欠け』話題賞 作品部門…『ONE PIECE FILM RED』話題賞 俳優部門…松村北斗『ホリック xxxHOLiC』『すずめの戸締まり』(C)東京写真記者協会
2023年03月10日「第46回日本アカデミー賞授賞式」が3月10日(金)に開催され、『ある男』が最優秀作品賞を受賞した。今回、12部門13賞を受賞していた最多の『ある男』だが、結果、作品賞に加え、監督賞、主演男優賞ほか計8部門において最優秀賞を受賞し、本年度の日本映画の“顔”なった。『ある男』は、『愚行録』や『蜜蜂と遠雷』の石川慶監督が同名小説を映画化。亡き夫(窪田正孝)の名が別人のものだったと知った妻(安藤サクラ)が、知り合いの弁護士(妻夫木聡)に身元調査を依頼し、次第に夫の壮絶な過去が明らかになっていく物語。出自や家庭環境をめぐる差別やレッテルも容赦なく映しながら、アイデンティティを問う人間ドラマであり、ミステリー作品だ。檀上に妻夫木さんらキャストやスタッフとともに立った石川監督。最優秀監督賞を受賞の際には、「今日、本当にたまたまいただきましたが、バトンなんだなって感じがすごくしています。本当に先輩方が作った日本映画という大河があって、僕らがつめていくというバトンだと受け止めています」と語っていた。写真提供: 東京写真記者協会そんな石川監督の姿を笑顔で見つめていた妻夫木さんだが、マイクを握るととたんに目には涙が浮かんだ。「うれしいです。監督とはデビュー作から一緒で…」と話し、横にいる窪田さんがそっと妻夫木さんを支えた。妻夫木さんは「一番、僕は彼の才能というものを間近で見ていた自負があるので、認めてくださったのが本当にうれしいです」と喜びで声を震わせた。窪田さんも「本当におめでとうございます。この作品に関われて一員になれて、心からうれしいです。これからの財産になるし縁を少しずつ広げて映画をみんなで盛り上げていきたいです」と言い、安藤さんも「おめでとうございます!これ以上のものはないなって、おめでとうございます!」と笑顔を見せた。清野菜名も「本当におめでとうございます。こんな素敵な作品に参加できてラッキーだなと思います、私も頑張っていきます」と最後は涙声になっていた。そのほか、最優秀アニメーション作品賞は『THE FIRST SLAM DUNK』が受賞。企画から13年かけて制作された本作は、アニメ版でも映像化していない原作内の最終試合を新たな視点で描き、新旧ファンを興奮させ感動を呼んだ。そして現在も公開中、興行収入も100億円を超えて数字を伸ばし続けている。(cinamacafe.net)■関連作品:THE FIRST SLAM DUNK 2022年12月3日より全国にて公開© I.T.PLANNING,INC. © 2022 SLAM DUNK Film Partnersある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会
2023年03月10日第46回日本アカデミー賞の授賞式が10日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。優秀主演女優賞の岸井ゆきの、のん、賠償千恵子、広瀬すず、吉岡里帆の中から、最優秀主演女優賞に輝いたのは、『ケイコ 目を澄ませて』の岸井。声を震わせながら「身に余る賞をありがとうございます。三宅組でなかったら、誰一人かけても私はここに立っていなかったのでとても感謝していますし、支えてくださった関係者の皆さん、そして原案となった小笠原恵子さんに感謝します。ありがとうございます」と感謝の言葉を紡ぐ。岸井は「映画が大好き、映画を観ることが大好きで、映画を観ている時は何語でも喋れるしどこへでもいけるし何者でもないと思えるからすごく好きで、演じることも常に役があって、他者を演じることで自分を見ることができる。現場でわーってやって家に帰って、自分の生活を見つめて『ああ、やっぱり私ってなんでもないんだ』と思えることに安心して、そういうことで自分を見てるような気がする」と映画の魅力を熱弁。さらに「30年も40年も前の映画を初めて観た時に、これを観るために今までがあったんだなと思うことがあって、映画はずっとそこで見つけてもらうのを待ってくれていて、まだ出会う前の誰かのために生きることができるのかなと思ったりして」と話しながら、「わかんなくなってきたんですけど、この作品には私が見たことない景色をたくさん見せていただきました。まだ上映中なんです。ぜひ劇場で見ていただきたいなと思ってます。それだけが私の望みです」と訴えかけた。(C)東京写真記者協会
2023年03月10日俳優の安藤サクラが、『ある男』で第46回日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞。第42回『万引き家族』で最優秀初演女優賞を受賞したことも記憶に新しい安藤さんだが、4年ぶりの本格的な映画出演となった『ある男』での受賞となった。スピーチでは様々な感情が交差したのか、涙を流しスピーチしていた。優秀助演女優賞は、有村架純(『月の満ち欠け』)、尾野真千子(『ハケンアニメ!』)、清野菜名(『ある男』/『キングダム2 遥かなる大地へ』)、永野芽郁(『母性』)、松本穂香(『“それ”がいる森』)と、安藤さんも入れて例年になく6名の選出となった。写真提供: 東京写真記者協会『ある男』では、再婚した夫(窪田正孝)が偽名を使っていたことを彼の死後知り、弁護士に身元調査を依頼する妻・里枝を演じた安藤さん。一度は疑心暗鬼になるも、最終的には自分は感じたことを信じる里枝を凛とした存在感で、温かく包容力のある演技で見せた。撮影前も今も「すごく難しい役だったなと感じていた」と語った安藤さん。およそ4年ぶりの映画出演はすごく緊張していたそうで、「うーん。苦しかったです、ははは。くよくよしていました、ずっと。でも途中から現場が大好きだと改めて思って、変わっていきました。この現場がないと、ずっとくよくよしたままだったかもしれない」と意外な胸の内を明かした。共演の妻夫木聡も「撮影中に、ある日『私やっぱり女優に向いてないと思うの。この作品で引退しようと思う』と言われて“えっ!? 引退作になってしまうのか…”と思っていた」と話し、くよくよエピソードを明かされた安藤さん。受賞後のスピーチで、安藤さんは「ありがとうございます。今ここで話したときにあまりにも自分が…」と一瞬止まり「泣いちゃう…」と涙を浮かべた。「本当にやめようと思っていたことがこんな形でばらされると思っていなくて、情けなくて」と涙を流して話す安藤さんに、会場中が温かく拍手でエールを送った。安藤さんは、「この作品の最中に、やっぱり現場がすごく好きなんだと。それは自分ができる・できないとか関係なく、それをも超えて私は撮影の皆さんの中にいることが何よりも好きなんだとはっきりと思えました。もうくよくよを超えて、そんなものほかに見つけられないなとはっきりと思えたので、また現場に今向かうことができています」とコメント。さらに、最後は「ただやっぱり子育てと撮影は今のところうまくできない。それはたぶん撮影のシステム的なこともあると思う。でもそれは私はどうしたらいいのかわからないけど悩みつつ、家族で会議しながら、みんなで協力し合ってまた頑張れたらいいな、大好きな現場に戻れたらいいなと思ってます。ありがとうございます!」と会場にいた(夫の)柄本佑に向かって微笑みかけ、柄本さんもピースサインを返し、場内も大きな拍手と笑顔を送っていた。(cinamacafe.net)
2023年03月10日渡辺音楽文化フォーラムは創設者・渡辺晋生誕の日である3月2日に「第18回渡辺晋賞」の授賞式を開催。漫画家で映画『ONE PIECE FILM RED』プロデューサーの尾田栄一郎氏が受賞した。受賞理由としては、映画『ONE PIECE FILM RED』の総合プロデューサーとして、観客動員1,427万人・興行収入197億円という、2022年度国内興行成績1位・国内の映画興行収入ランキング歴代8位という結果に導き、さらには、全米初登場2位など国際市場をも圧倒する作品を作り上げたことなどが評価された。企画から製作、戦略的な宣伝までを総合的にプロデュースされ、公開前から作品への注目度が高く、公開されるやいなや瞬く間に大ヒットとなり、これまで海外でも120以上の国と地域で公開されるなど、FILM RED旋風は世界にまで拡がっている。プロデュースチームを先導し密な連携を取りながら、監督、脚本家、演者を決定、そして、今回生み出された物語のヒロイン「ウタ」の歌唱パートへの“Ado”の起用、使用楽曲については現在第一線で活躍する多数のアーティストからの楽曲提供をプロデュースチームや監督と共に厳選するなど手腕を発揮し、音楽とアニメのコラボレーションをより高め、アニメのヒットだけでなく音楽のヒットにも繋げたことも評価された。尾田氏は「錚々たる名前の並ぶ栄えある賞をいただき、光栄かつ、恐縮です。25年前に小さな部屋で、一枚の紙から始めたONE PIECEという1つの作品が、一体どこまで人を楽しませられるのか。25年目に発表した映画『RED』も、全てを見てきた自分としては、今、でき得る全力の挑戦と過去の様々な要因、人因の抱合だったと感じています」とコメント。「だったら、エンターテイメントも先人達の功績の先に出来る事があるのでしょう。賞に甘んじる事なく、更なる巨大な“ひま潰し”の製作を目指したいと思います。今回、一漫画家をプロデューサーという角度から認めてくださった事を、とても嬉しく思います。この賞に関わる全ての皆様と、OP(ワンピース)を支えてくださっている全ての皆様に深く感謝致します。ありがとうございます!!」と喜んでいる。「渡辺晋賞」は、2005年の渡辺プロダクション創業50周年にあたり、エンターテインメント業界における新しい感性のプロデューサーを顕彰し、大衆文化のさらなる発展向上を目的とするプロデューサー賞として創設。毎年3月2日渡辺晋の誕生日に「渡辺晋賞授賞式」を執り行い、大衆性、将来性を兼ね備えた独創的なソフト(作品、アーチスト)を生み出し、また才能ある人材を登用、組織し新しいビジネスモデルを構築し、大衆文化の発展に多大の貢献をしたエンターテイメント業界のプロデューサーを選考対象とし、年1回、顕彰している。
2023年03月03日26日(現地時間)に開催された第29回全米映画俳優組合賞(SAG賞)授賞式は、今回初めてNetflixのYouTubeチャンネルなどで無料配信された。その映像は配信後12時間で150万回以上の再生回数を記録している。YouTubeでの配信は110万回以上、NetflixのFacebookとツイッターで配信されたものとあわせると150万回以上に。この視聴回数にはNetflixが授賞式中にYouTubeやツイッターに投稿した、主演女優賞を受賞したミシェル・ヨーのスピーチのみなどを収めたクリップ映像は含まれない。SAGの広報担当者によると、こうしたクリップは各プラットフォームで合計1940万回以上も再生されたという。今年1月、NetflixはSAG賞のストリーミング配信を複数年行う契約を結んだと発表。今年はYouTubeチャンネルでの配信をメインとしたが、2024年からはNetflixで全世界にライブ配信予定とのこと。ライブ配信で授賞式を観た映画・ドラマファンたちは、「ヨーロッパに住む者としてSAG賞をライブで観られたのは本当にうれしいこと。Netflixは最高の選択をしてくれた」「素晴らしかった。NetflixとYouTube、ありがとう。ほかの授賞式も世界中でこのように無料で観られるようになればいいな」などの感想を寄せている。今年のSAG賞授賞式を収めた映像は、現在もNetflixのYouTubeチャンネルで配信中。収録時間は2時間14分で、コマーシャルは入らない。(賀来比呂美)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年02月28日26日(現地時間)、全米映画俳優組合賞(SAG賞)授賞式が開催された。受賞結果は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が圧勝の4冠。受賞キャストが力強いスピーチを行った。主演女優賞に輝いたミシェル・ヨーは、ステージに登ったときからうれし泣き。「みなさんひとりひとりが、この長い道のりを知っている。ジェットコースターに乗っているみたいに激しく変化し、浮き沈みが激しいことを。でも、最も大事なことは、決して諦めないということなんです」と語った。助演男優賞のキー・ホイ・クァンは、唇を震わせ、涙声で「私にとって本当にエモーショナルな瞬間です。最近、『もし今夜受賞することになったら、きみはこの部門でアジア人俳優として初めての受賞者になるんだよ』と言われていました。そう聞いたとき、この瞬間というのはもはや私だけのものではない。変化を求めてきたみなさんのものなのだと気付きました。私が俳優業から遠ざかっていたのは、チャンスがほとんどなかったからです」とアジア人俳優を代表し、“不遇の時代”についても触れた。なお、ミシェルもアジア人俳優として初めてSAG賞の主演女優賞を受賞。2人で歴史的な偉業を成し遂げた。映画賞の演技賞を獲得した4人は、アカデミー賞にもノミネートされている。受賞結果は以下の通り。【映画部門】■キャスト賞『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』■主演女優賞ミシェル・ヨー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』■主演男優賞ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』■助演女優賞ジェイミー・リー・カーティス『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』■助演男優賞キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』■スタント・アンサンブル賞『トップガン マーヴェリック』【テレビ部門】■アンサンブル賞(ドラマ)「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」■ドラマシリーズ女優賞ジェニファー・クーリッジ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」■ドラマシリーズ男優賞ジェイソン・ベイトマン「オザークへようこそ」■アンサンブル賞(コメディ)アボット エレメンタリー■コメディシリーズ女優賞ジーン・スマート「Hacks」■コメディシリーズ男優賞ジェレミー・アレン・ホワイト「一流シェフのファミリーレストラン」■テレビ映画・リミテッドシリーズ女優賞ジェシカ・チャステイン「George & Tammy」■テレビ映画・リミテッドシリーズ男優賞サム・エリオット『1883』■スタント・アンサンブル賞(コメディ&ドラマシリーズ)「ストレンジャー・シングス 未知の世界」■生涯功労賞サリー・フィールド(賀来比呂美)■関連作品:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年02月27日プロデューサー組合賞(PGA)が発表された。長編映画部門を受賞したのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。PGA受賞作とオスカー作品部門受賞作は、過去5年のうち4回一致。もっと長い目で見ても、33年のうち22回一致している。投票形式もオスカー作品部門と同じで、オスカー予測上非常に重要な賞だ。これで“エブエブ”はさらに勢いをつけたと言える。劇場用アニメーション映画部門は、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』が受賞。テレビのドラマ部門は『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』、テレビのコメディ部門は『一流シェフのファミリーレストラン』、リミテッド・シリーズ部門は『ドロップアウト〜シリコンバレーを騙した女』が受賞した。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』3月3日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー(C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年02月27日日本公開から半年以上、全国各地の映画館でロングラン上映を続けている『PLAN75』。この度、第65回ブルーリボン賞にて主演女優賞(倍賞千恵子)&監督賞(早川千絵)を受賞したことを記念して、公開時のメイン館である新宿ピカデリーにて3月10日(金)より再々上映が決定した。6月の公開週にはメイン館の新宿ピカデリーの週末動員数で、『トップガン マーヴェリック』の動員を抑え1位を記録。シネスイッチ銀座では、金曜日の初回からチケットを求めて観客が長蛇の列をなし、土日も満席の回が続出。30代以降の映画ファンを中心に女性のグループ、夫婦・カップルなど複数での鑑賞が多く、幅広い客層に支えられてロングラン上映、現在、興行収入は3.4億円に迫っている。SNSを中心に「震えるほど感動」「頭から離れない」「“生きる”という命題を観る者に突きつける大傑作」など絶賛の声が多く寄せられたほか、“75歳以上に生死の選択権を与える<プラン75>の制度”に対して、賛否両論を巻き起こした本作。作品への口コミの高さに加え、キャスト陣の演技も高く評価され、第46回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、優秀脚本賞や第65回ブルーリボン賞 主演女優賞、監督賞をはじめとした国内の主要映画賞を獲得している。また、第47回トロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門や国際映画祭への出品も相次ぎ、フランス、シンガポール、タイ、台湾など30か国以上の国と地域で配給されるなど、世界各国でも評価を受けている。この度、3度目の新宿ピカデリーでの上映決定を受け、倍賞さんは「監督をはじめ、キャスト、スタッフの皆さんと同じ方向を向いて一生懸命に作り上げた作品を多くの方にご覧いただけて嬉しいです」とコメント。なお、早川監督は次回作に向け、脚本を執筆し始めているという。『PLAN 75』は3月10日(金)より新宿ピカデリーにて再々上映、全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:PLAN75 2022年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fusee
2023年02月24日木村拓哉が日本から参加する超大型国際ドラマ「THE SWARM/ザ・スウォーム」。3月4日(土)のHulu独占配信開始に先駆けて、HBO製作ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の主要プロデューサーの1人で数々のエミー賞受賞歴を誇り、本作の製作総指揮を務めたフランク・ドルジャーのインタビューが到着した。物語は、全8話からなる世界各地を舞台とした深海SFサスペンス。クジラやシャチが人間を襲い、ロブスターによる謎の感染症が蔓延するなど、世界中の海で突如不可解な現象が巻き起こる中、異変にいち早く気づいた各国の研究者たちが、全身全霊で全容解明に挑んでいく。異変の原因は何なのか、そして宇宙よりも謎が多いと言われる未知の領域”深海”で一体何が起きているのかーー。「まるで現在の世界を予見しているよう…」原作を映像化した理由とは?「THE SWARM」製作総指揮フランク・ドルジャー原作は、2004年にドイツで発表され話題となったベストセラー小説「深海のYrr(原題:Der Schwarm)」。映像化を決めた理由についてドルジャーは、「5年ほど前にビジネスパートナーから映像化の話を持ち込まれました。今になって改めて読むと、20年前に書かれたとは思えないぐらい、まるで今日起きていることを予期していたかのような内容に本当に驚いたんです」と語り、温暖化や海洋問題、新型コロナウイルスが猛威を奮うなど、現在の世界を予見したような原作小説の内容に衝撃を覚え、映像化を決意したことを明かす。さらに、「現在は温暖化など、自然環境に関する様々な事実をベースにしたドキュメンタリーや作品が多数作られていますが、私は、キャラクターが牽引するエモーショナルなドラマによって環境問題を掘り下げられないか、そうすればドキュメンタリーなどを見飽きてしまっていて、“環境問題についてはもう十分に知っているよ”と思っている人にも響く作品になるのではないかと思いました」と、従来の自然環境をテーマにした作品とは違ったアプローチで描くことを決めた経緯を語った。「“海”を1つのキャラクターとして描く」映像面でこだわった2つのポイント「映像面で特にこだわったところを教えてください」という質問に対しては、「主に2つの点にこだわりました」とドルジャー。「まず1つ目は“海”をキャラクターとして扱うこと。本作では登場人物たちが海で起きたことに対してリアクションをすることで物語が進行していきます。そういった背景もあり、海を1つのキャラクターとして描くことが重要でした。そのため、屋外のシーンはなるべく海に近いところを撮影場所として選び、視覚からも音からも海という存在を感じられるように工夫しています」と言う。「2つ目は、海のシーンは場所によってビジュアルやサウンドを全く異なるものに変えているという点です。海というものが美しくも危険な場所であり、人間よりもはるかに力強い存在であるということを表現したかったんです」と説明し、本作における舞台となっている“海”を映像面、音楽面において多種多様な方法で表現したことと、その理由を明らかにした。「モンスターは海の中に潜んでいない…」一番の見どころと視聴者へのメッセージ「私はこの作品をディザスターもの(自然災害を描くパニックもの)にするつもりはなく、モンスターもの(怪物を扱った作品)としてアプローチすると決めていました。ですが、実はそのモンスターは海の中に潜んでいません」とドルジャー。「そのモンスターとは一体何なのかは見てのお楽しみですが、きっとその展開に驚かれると思います。エンターテイメント作品として楽しみながらも、最終的にはそういった気付きを得て、感動してもらえるような作品になっていればと思います」と語った。そして、視聴者へのメッセージとして「気候変動や海を守るために、我々全員が行動することができることを伝えたいです。セリフに『海が死ねば我々も死ぬ』というものがありますが、今まで皆さんが環境に対してどう振る舞ってきたのかは別にして、本作を見ることで、環境に対してまた違った向き合い方ができるようになればと思っていますし、作品を見終わった後に、まだまだ私たちにもできることがある、と感じてもらえたら嬉しいです」と話し、「THE SWARM/ザ・スウォーム」への思い入れを強く語った。本作では、ヨーロッパ最大級の水中スタジオで撮影されたハイクオリティな大迫力映像、精巧かつ大掛かりなVFXやいまだかつてない多種多様な表現で描かれた海の映像美は必見。さらに、個性豊かなキャラクターたちによって次々と進展していく緊迫感たっぷりのストーリーにも注目だ。Huluオリジナル「THE SWARM/ザ・スウォーム」は3月4日(土)より独占配信。(text:cinemacafe.net)
2023年02月23日トム・クルーズ製作・主演『トップガン マーヴェリック』が、本年度・第95回アカデミー賞において作品賞、主題歌賞(Hold My Hand/レディー・ガガ)など6部門にノミネートされたことを記念し、3月3日(金)より再び“追いトップガン”を堪能できるスクランブル上映が決定した。アカデミー賞において、作品賞にトムの主演作がノミネートされたのは第69回『ザ・エージェント』以来、実に26年ぶり、もし受賞となればダスティン・ホフマンとのW主演作『レインマン』(第61回)以来、34年ぶり。長年アカデミー賞とは縁の離れていたトムながら、コロナ禍以降、厳しい状況にあった映画業界はこの作品なくしていまの再生と盛り上がりはなかったと言っても過言ではなく、本作『トップガン マーヴェリック』は作品賞を含む6部門で見事にノミネート。現地時間2月13日に開催された、今年のノミネートされた映画人が集う恒例の昼食会オスカー・ノミニーズ・ランチョンでは、スティーヴン・スピルバーグ監督がトムへ謝意と賛辞を直接送っている様子がキャッチされたことも話題をさらっている。ここ日本でも昨年5月に公開以降、数々の記録をことごとく塗り替えるハイペース飛行を続けており、2010年以降に日本で公開された実写映画のNo.1という記録を樹立。2023年に突入してなおいくつもの劇場で上映が続いていたなか、今回のアカデミー賞へのノミネートを記念して3月3日より全国175館(3月10日より106館)と拡大公開が緊急決定。ラスト胸熱ステッカー イメージ(※実際の商品とはデザイン・仕様が一部異なる場合あり)さらに入場者プレゼントとして、ノミネートされた賞が刻まれた「ラスト胸熱ステッカー」が全国25万枚限定で配布決定。IMAXなどのラージフォーマットでの上映も決定した。なお、日本での累積興行収入は2月19日までで135.7億円に到達。トム・クルーズ作品の日本歴代最高記録の『ラスト サムライ』(137億円)に迫っている(※興行通信社調べ)。『トップガン マーベリック』は全国にて公開中。3月3日(金)より全国175館、3月10日(金)より106館にて拡大公開。4K UHD、Blu-ray&DVD発売中。発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント(text:cinemacafe.net)■関連作品:トップガン マーヴェリック 2022年5月27日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年02月21日ロンドンを拠点に活躍する作曲家、藤倉大のオーケストラ作品「尺八協奏曲」が第70回尾高賞を受賞した。「尾高賞」は、NHK交響楽団の前身・日本交響楽団専任指揮者で作曲家でもあった尾高尚忠氏(1911-1951)の功績をたたえ、すぐれた邦人作曲家によるオーケストラ作品を顕彰するために設けられた作曲賞。藤倉は「secret forest for ensemble」(2009年)、「Rare Gravity for orchestra」(2015年)、「Glorious Clouds」(2019年)に続き4作目の受賞となる。今回の受賞作品「尺八協奏曲」は、フランス国立ブルターニュ管弦楽団による委嘱で作曲され、2022年4月28日にフランスのレンヌ市にて世界初演が行われた。今年6月27日(火)に東京オペラシティ コンサートホールで開催されるNHK交響楽団「Music Tomorrow 2023」 でも演奏される。NHK交響楽団「Music Tomorrow 2023」6月27日(火) 19時開演東京オペラシティ コンサートホール藤倉 大/尺八協奏曲(2021)一柳 慧/ヴァイオリンと三味線のための二重協奏曲(2021)スルンカ/スーパーオーガニズム(世界初演)指揮:ライアン・ウィグルスワース尺八:藤原道山ヴァイオリン:金川真弓三味線:本條秀慈郎●藤倉大(作曲)(C)Yuko Moriyama otocoto大阪生まれ。15歳で単身渡英しベンジャミンらに師事。数々の作曲賞を受賞、国際的な委嘱を手掛ける。15年にシャンゼリゼ劇場、ローザンヌ歌劇場、リール歌劇場の共同委嘱によるオペラ《ソラリス》を世界初演。19年に尾高賞、文化庁芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。20年にオペラ《アルマゲドンの夢》を新国立劇場で世界初演。数々の音楽誌において、その年のオペラ上演におけるベストに選出された。近年の活動は多岐に渡り、リモート演奏のための作品の発表や、テレビ番組の作曲依頼も多数。録音はソニー・ミュージックジャパンインターナショナルや自身が主宰するMinabel Recordsから、楽譜はリコルディ・ベルリンから出版されている。
2023年02月17日岡本太郎の遺志を継ぎ、次代のアーティストを顕彰する岡本太郎現代芸術賞、通称TARO賞。今年で26回をむかえる本賞には595点の応募があり、23名が入選。最終審査を経て、特別賞4名が決定し、2023年2月17日(金)に受賞者発表と授賞式をとりおこないました。なお、残念ながら本年度の岡本太郎賞・岡本敏子賞については「該当作なし」という結果になりましたことをご報告申し上げます。第26回岡本太郎現代芸術賞また、入賞者・入選者の作品を展示した「第26回岡本太郎現代芸術賞(TARO展)」を2月18日(土)から4月16日(日)まで、川崎市岡本太郎美術館にて開催いたします。次代のアーティストの意欲的な作品をどうぞご覧ください。足立篤史『OHKA』特別賞(賞金15万円):足立篤史『OHKA』【審査評】タイトルの「OHKA」とは、第二次大戦中に特攻専用のロケットエンジンによる航空機として開発された「桜花」である。作者はその姿形を実物大で再現する。しかも、その表面は昭和19~20年に発行された新聞紙で覆われている。そしてさらに、空気で膨らませているのは、やはり戦時中に制作された「気球爆弾」を意識しているのである。若者を死に至らしめるためにだけ開発された兵器。それを、ある意味滑稽な造形として表したこの作品は、観る者に揺さぶりをかけ、遠い過去の記憶を呼び覚ます装置となっている。(山下裕二)澤井昌平『風景』特別賞(賞金15万円):澤井昌平『風景』【審査評】澤井は過去二回太郎賞展に出品している。第23回展の出品作はシュール風のものであった。今回の作品ではシュール風が後退し、日常風景を起点にしたものが多い。コロナ禍で部屋にいる時間が多いため、一日一枚絵を描くことを自分に課したという。そして、自閉的な空想を止め、「リアルな生活実感と地続き」な絵を描くことで「絵画としての強度」を目指した。日常生活に取材した絵でありながら、その絵はやはり不穏な気配を帯びている。現実の裂け目、現実と空想のあわいの感覚は、澤井が日々感じるものなのだろう。そして、その不穏なビジョンは既視感をもって見るものに訴える。(土方明司)関本幸治『1980年のアイドルのノーバン始球式』特別賞(賞金15万円):関本幸治『1980年のアイドルのノーバン始球式』【審査評】一枚の写真を撮影するために三年かけて制作されたインスタレーション。全体を「アイドルのノーバン始球式」としながら「小さな死」という写真作品。その両作品を総合して特別賞として評価した。1980年の設定でフライングカーペットに乗って旅をすることにしたと作家のコメントがあるが、バタイユのエロティシズム、双子、ジェンダーとかなりインターネットでのキャッチさを狙っている感をぬぐえないが、細部まで質の高い作品になっている点を評価したい。(和多利浩一)レモコ-レイコ『君の待つところへ』特別賞(賞金15万円):レモコ-レイコ『君の待つところへ』【審査評】展示の前に立っただけで気持ちがパッと明るく切り替わるような力を感じる。絵の大きさもさることながら、寸法だけに留まらない「広さ」が瞬時で目前に広がる。主人公のおかっぱ頭の女の子に目を向ければ、空を、大海原を、ということは地球を、動物たちと一緒に旅している場面に立ち会っているようだ。こんな絵と出会うと、いつのまにかコロナ禍でどこか気持ちが縮こまっていたかもしれない自分に気付く。絵には見るだけに終わらない、内なる心、気持ちに働きかける効果もあるのだ。(椹木野衣)■入選作家・作品名(50音順・敬称略)・池田はなえ『森のハーモニー』・牛尾篤『黒と赤』・大洲大作『Loop Line』・奥野宏『チミモウリョウの宴』・空箱二郎『アドレナリン症候群』・川上一彦『ちゃいおすてぃっくじぇーぴーぴー』・川端健太『そこに見えて居ない』・柴田英昭『コラージュ川柳』・高田哲男『B.B.B.(Black Ballpoint Blues)』・千原真実『6・6・6』・都築崇広『構造用合板都市図』・ながさわたかひろ『愛の肖像画』・西除闇『MANgaDARA』・NISHINO HARUKA『てんとう虫ダルマ-2022-』・平向功一『流氓』・Hexagon artist(R)『宇宙儀式』※「Hexagon artist(R)」の「(R)」は、正しくは丸囲み文字・宮本佳美『To see tomorrow』・山田愛『ひとつに還れたなら』・山田優アントニ『portrait』《第26回岡本太郎現代芸術賞 概要》■主催公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団川崎市岡本太郎美術館■審査員(50音順・敬称略)・椹木野衣 /美術批評家、多摩美術大学教授・土方明司 /川崎市岡本太郎美術館館長・平野暁臣 /空間メディアプロデューサー、岡本太郎記念館館長・山下裕二 /美術史家、明治学院大学教授・和多利浩一/ワタリウム美術館キュレーター《第26回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展 概要》会期 :2023年2月18日(土)~4月16日(日)会場 :川崎市岡本太郎美術館・企画展示室開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)休館日 :月曜日、2月24日(金)、3月22日(水)観覧料 :一般 700(560)円、高・大学生、65歳以上 500(400)円中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金交通 :小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口より徒歩17分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月17日PFF(ぴあフィルムフェスティバル)が、2019年に創設した映画賞「大島渚賞」の第4回受賞者が、山崎樹一郎(やまさき・じゅいちろう)監督に決定した。この賞は映画の未来を拓き、世界へ羽ばたこうとする、若くて新しい才能に対して贈られるもの。かつて大島渚監督が高い志を持って世界に挑戦していったように、それに続く次世代の監督を期待と称賛を込めて顕彰してきた。これまで、第1回は小田香監督(『セノーテ』)、第2回は「該当者なし」、第3回は藤元明緒監督(『海辺の彼女たち』)が受賞している。今回受賞した山崎監督は1978年、大阪府生まれ。2006年に岡山県真庭市の山間に移住し、農業に携わりながら作品に向き合うという、独自のスタイルで映画製作を続けている。対象作品となった2022年公開作の『やまぶき』は監督の長編第3作にあたり、日本映画史上初めてカンヌ映画祭のACID部門に選出されたほか、14の海外映画祭で話題をさらった注目作だ。監督は「このもやもやした生きづらさに一撃を!」のキャッチフレーズのもと、クラウドファンディングで資金を集め、16ミリフィルムで撮影に挑んだほか、主演に韓国人俳優を起用し、フランスの製作会社と共同製作を行うという国際色豊かな一面をもつ本作に対して、「段違いの大きなスケールをもった映画である」と審査員の意見が一致し、授賞が決定した。3月14日(火)に実施する授賞式では、審査員の黒沢清監督らから審査講評が発表され、翌15日(水)には、一般向けに記念上映会も開催。『やまぶき』の上映と山崎樹一郎監督らゲストによるトークショーに加え、今年も大島渚監督作品の上映を行う。上映作品やゲストなどのイベント詳細は、2月末に発表予定だ。※山崎樹一郎の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記■ 「第4回大島渚賞記念上映会」()日時:3月15日(水)会場:丸ビルホール上映作品:『やまぶき』+大島渚監督作品※山崎樹一郎監督らによるトークショーあり
2023年02月17日~2月22日(水)相鉄本線 横浜駅にてサービス開始!~○JREベビーカーシェアリング有限責任事業組合(組合員:東日本旅客鉄道㈱、㈱ジェイアール東日本企画)は、子育て世帯が子供たちと気軽に外出できる社会の実現を目的として、外出先でも便利に利用できる、予約可能なベビーカーレンタルサービス「ベビカル」を展開しています。○今回、相模鉄道㈱と連携し、2月22日(水)より、相鉄本線 横浜駅でサービスを開始します。○首都圏を中心に累計115箇所での展開となり、今後も子育て世帯の方々がより気軽に外出できる環境づくりを目指して、拠点拡大およびサービスの拡充を図って参ります。1.概要2.設置場所相鉄本線 横浜駅1階改札内コンコース3.ベビーカーについてCombi 施設用ベビーカーSC51対象月齢:1カ月~48カ月頃 (体重18kg以下)4.ベビカルのご利用方法【ベビカルステーション(無人)】■相鉄グループの子育て世代に向けた、外出促進に関する取組みについて○相鉄線の各駅では、ベビーカーや車いすをご利用されるお客さまがより快適にご利用できるよう、エレベーターを整備しています。○相鉄線の車両の一部には、ベビーカーや車いすのための「フリースペース」などを導入しています。○一部の駅を除く各駅には、子育て中の方にも安心して使っていただけるよう、横幅を広くとり、小さなお子さまと並んで座っていただけるベンチを設置しています。○相鉄グループが提供する「相鉄Styleアプリ」内の「相鉄Navi」では、相鉄線と相鉄バスを組み合わせた経路検索が可能です。相鉄線のリアルタイム運行情報を基に、電車の遅れが検索結果に反映される他、階段などに近い車両の表示、エレベーターの利用を踏まえたルート案内、タクシー配車アプリとの連携などの便利な機能によって、相鉄線沿線での移動をナビゲートします。※WEBサイト: 親子で座れるベンチ ゆめが丘駅■ベビカルについて「もっと気軽に子供と外出できる社会を!」をコンセプトに、子育て世帯が子供と気軽に外出できる社会の実現を目的とした、外出先でも便利に利用できる予約可能なベビーカーのレンタルサービスです。観光や旅行の際はもちろん、お買い物やランチなど短時間でも気軽にご利用いただけます。※WEBサイト: ベビカルでは、ご一緒に子育て世帯の移動をサポートいただける新規ベビカルステーション(有人貸出)を募集しています。観光案内所、ホテル受付、手荷物預かり所など、ご一緒にサポートいただける有人貸出場所を募集しています。店舗の係員さまにご対応いただく有人貸出であれば、初期・ランニング費用なく導入いただけます。ご希望の方は、お問合せフォーム「ベビカル導入について」 からお問い合わせください。リリース@ベビーカーレンタルサービス「ベビカル」相鉄線の駅に初導入!.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月16日第46回 日本アカデミー賞「新人俳優賞」受賞者撮りおろしビジュアル「NEW CINEMA FACE 2023 」が15日、公開された。同ビジュアルは、第35回(2011年)より開催し、今年で11年目を迎える新人俳優賞受賞者(小野花梨、菊池日菜子、福本莉子、生見愛瑠、有岡大貴、番家一路、松村北斗、目黒蓮)の撮りおろし企画。2月23日〜3月16日、東京・渋谷 RAYARD MIYASHITA PARKに掲出される。毎年、期間限定で掲出されると多くの人々が現地を訪れ、映画ファンのフォトスポットとして話題となっています。一生に1度しか経験することができない新人俳優賞を受賞して、この企画に参加することを熱望する若手俳優も多くいる程、日本アカデミー賞授賞式の前のもう1つの企画として盛り上がりを見せているという。「新人俳優賞」は日本アカデミー賞の歴史の中で、第5回から設けられた。1982年の初回の受賞者は佐藤浩市、真田広之、中井貴一、石田えり、かとうかずこ、田中裕子。この6人に始まる歴代「新人俳優賞」受賞者はその後も「主演」「助演」で再び日本アカデミー賞を受賞されるなど各方面で活躍を続けている。選出は日本アカデミー賞協会会員約4,000人の投票により決定。原則として映画初出演でなくとも、主演・助演クラスの大役を演じ、印象を与えた俳優を対象としている。○「新人俳優賞」受賞者 コメント「自分にとって『映画』とは? 10年後20年後の自分像は?」・小野花梨(『ハケンアニメ!』) コメント私にとって映画は敵であり味方ですね。自分を生かしているという意味では大きな味方だけど、その中で私は戦っていかなければならないですし、長くこのお仕事をしたいのなら評価され続けなければいけないというシビアさもある。どこかで誰かに求められていなくては出来ないお仕事ですから。10年後20年後も誰かに求めていただけるような存在でいられたらなと思います。・菊池日菜子(『月の満ち欠け』) コメント知らない世界を教えてくれるのが映画だと思います。自分のコミュニティの中だけで得られる知識や考えは、どうしても偏ってしまう部分があって、そういった部分を壊してくれるのが映画だと思っています。今後は感情を放出すること、演じること、表現することを楽しみながら俳優として生きていけたらいいなと。それを叶えるためにも今、もっともっと頑張ろうと思います。・生見愛瑠(『モエカレはオレンジ色』) コメントどれだけ眠くても夜更かししてしまうほど映画を見る時間は贅沢だなって思っています。普段生きていたら感じない感情に引きずられたり、自分にない価値観を知ることが出来て、すごく勉強になるし面白いです。10年後20年後、その時やりたいことが何かはわからないですけど、物を作ることがすごく好きなので、たくさん経験を積んで何かを作っていたらいいなって思っています。・福本莉子(『今夜、世界からこの恋が消えても』) コメント日常では体験できないことをスクリーンを通して体験できるところが映画の魅力だと思っています。行き詰まっている時に背中を押してもらったり、生きる上でのヒントが凄く詰まっている。将来的にもこのお仕事は続けられたらいいですね。この賞をきっかけに、いろんな作品、役、自分に出会って、お仕事じゃないところでもいろんなものを学んで、発見して、人として成長していけたらなと思います。・有岡大貴(『シン・ウルトラマン』) コメントいろんなことの源みたいな感じです。普段はグループで活動させてもらっていて、ライブもそうですが、日々インプットが必要だと感じていて。そんなときに劇場で映画を観ることでインスピレーションや刺激を受けて、本当に助けられています。この先も変わらず映画に触れていたいですし、もし俳優として呼んでいただけることがあるのならば、この賞に恥じないお芝居ができたらと思います。・番家一路(『サバカン SABAKAN』) コメント映画に出ている人はすごいなと思っていたので『サバカン SABAKAN』に出て、自分が映画の中にいるんだって考えたら不思議な気持ちになりました。また是非やりたいです。10年後20年後も俳優業を続けているか他の道に進むかはわからないけど、楽しんでいてほしいと思います。ほかの道は...お金持ちになりたいというか、楽しく生きていきたいので社長とか!?になりたいです。・松村北斗(『ホリックxxxHOLiC』) コメント映画は見に行こうと思わないと見られないけど、そういう意味で価値のある物を作って、受け取ってもらおうとする熱量みたいなものを感じます。僕を選んでくれた方に「やっぱりあの時、俺、私、間違ってなかったな。先見の明があったな」と思ってもらえるような10年後20年後でありたいし、映画に憧れみたいなものがあるのでお芝居は「頼むからやめてくれ」って言われるまで挑戦したいですね。・目黒蓮(『月の満ち欠け』) コメント映画は、明日も頑張ろうと思えるような、その先の人生になにか影響するような、不思議なパワーのあるエンターテインメントだと思っています。自分が出た作品も誰かを励ますことが出来たら嬉しいです。一回きりの人生なので、10年先も、20年先も悔いのない、少しでも楽しい時間が増えるような生き方ができていたらいいなと思います。
2023年02月15日第35回(2011年)より開催し、今年で11年目を迎える日本アカデミー賞新人俳優賞受賞者の撮りおろし企画「NEW CINEMA FACE」。今回も同賞に選ばれた小野花梨、菊池日菜子、生見愛瑠、福本莉子、有岡大貴、番家一路、松村北斗、目黒蓮の新たな装いと表情によるビジュアルがRAYARD MIYASHITA PARKに登場する。日本アカデミー賞の歴史の中で、第5回から設けられた新人俳優賞。受賞者はその後も「主演」「助演」で 再び日本アカデミー賞を受賞するなど各方面で活躍を続けている。日本アカデミー賞協会会員約4,000人の投票により決定し、原則として映画初出演でなくとも、主演・助演クラスの大役を演じ、印象を与えた俳優を対象とされる。そんな次世代の映画界を担う新人俳優賞受賞者たちが一堂に会する「NEW CINEMA FACE」は毎年、期間限定で掲出されると多くの人々が現地を訪れ、映画ファンのフォトスポットとして話題に。日本アカデミー賞授賞式の前のもう1つの企画として盛り上がりを見せている。なお、受賞者からは、自分にとって「映画」とは?10年後20年後の自分像は?という問いについてのコメントも到着している(五十音順)。小野花梨『ハケンアニメ!』私にとって映画は敵であり味方ですね。自分を生かしているという意味では大きな味方だけど、その中で私は戦っていかなければならないですし、長くこのお仕事をしたいのなら評価され続けなければいけないというシビアさもある。どこかで誰かに求められていなくては出来ないお仕事ですから。10年後20年後も誰かに求めていただけるような存在でいられたらなと思います。菊池日菜子『月の満ち欠け』知らない世界を教えてくれるのが映画だと思います。自分のコミュニティの中だけで得られる知識や考えは、どうしても偏ってしまう部分があって、そういった部分を壊してくれるのが映画だと思っています。今後は感情を放出すること、演じること、表現することを楽しみながら俳優として生きていけたらいいなと。それを叶えるためにも今、もっともっと頑張ろうと思います。生見愛瑠『モエカレはオレンジ色』どれだけ眠くても夜更かししてしまうほど映画を見る時間は贅沢だなって思っています。普段生きていたら感じない感情に引きずられたり、自分にない価値観を知ることが出来て、すごく勉強になるし面白いです。10年後20年後、その時やりたいことが何かはわからないですけど、物を作ることがすごく好きなので、たくさん経験を積んで何かを作っていたらいいなって思っています。福本莉子『今夜、世界からこの恋が消えても』日常では体験できないことをスクリーンを通して体験できるところが映画の魅力だと思っています。行き詰まっている時に背中を押してもらったり、生きる上でのヒントが凄く詰まっている。将来的にもこのお仕事は続けられたらいいですね。この賞をきっかけに、いろんな作品、役、自分に出会って、お仕事じゃないところでもいろんなものを学んで、発見して、人として成長していけたらなと思います。有岡大貴『シン・ウルトラマン』いろんなことの源みたいな感じです。普段はグループで活動させてもらっていて、ライブもそうですが、日々インプットが必要だと感じていて。そんなときに劇場で映画を観ることでインスピレーションや刺激を受けて、本当に助けられています。この先も変わらず映画に触れていたいですし、もし俳優として呼んでいただけることがあるのならば、この賞に恥じないお芝居ができたらと思います。番家一路『サバカンSABAKAN』映画に出ている人はすごいなと思っていたので『サバカンSABAKAN』に出て、自分が映画の中にいるんだって考えたら不思議な気持ちになりました。また是非やりたいです。10年後20年後も俳優業を続けているか他の道に進むかはわからないけど、楽しんでいてほしいと思います。ほかの道は...お金持ちになりたいというか、楽しく生きていきたいので社長とか!? になりたいです。松村北斗『ホリックxxxHOLiC』映画は見に行こうと思わないと見られないけど、そういう意味で価値のある物を作って、受け取ってもらおうとする熱量みたいなものを感じます。僕を選んでくれた方に「やっぱりあの時、俺、私、間違ってなかったな。先見の明があったな」と思ってもらえるような10年後20年後でありたいし、映画に憧れみたいなものがあるのでお芝居は「頼むからやめてくれ」って言われるまで挑戦したいですね。目黒 蓮『月の満ち欠け』映画は、明日も頑張ろうと思えるような、その先の人生になにか影響するような、不思議なパワーのあるエンターテインメントだと思っています。自分が出た作品も誰かを励ますことが出来たら嬉しいです。一回きりの人生なので、10年先も、20年先も悔いのない、少しでも楽しい時間が増えるような生き方ができていたらいいなと思います。「NEW CINEMA FACE 2023」は2月23日(木・祝)~3月16日(木)までRAYARD MIYASHITA PARK【South】2F入口横、渋谷駅方面エレベーター・2F歩道橋付近・3Fフードホール、【North】2Fエレベーター付近にて掲出。第46回 日本アカデミー賞授賞式は3月10日(金)にグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールにて開催。(text:cinemacafe.net)
2023年02月15日木造住宅の耐震診断・耐震補強について、時間・場所を選ばずに学べる!日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(事務局:東京都千代田区/理事長:小野秀男/組合員:全国約1000社)は、2021年8月に開始した「耐震技術認定者講習会(以下、講習会)e-ラーニング版」を一般の事業者にも広く受講いただけるようにしました。木造住宅の耐震化推進に必要な知識・技術を学ぶ機会は、あまり多くありません。そこで、時間と場所を選ばず好きなタイミングで講義を受けることができるe-ラーニング版を公開することになりました。「耐震技術認定者」資格の付与は、引き続き組合員限定となります。安心・安全な住まいづくりの基本である耐震の知識を深めていただくため、本講習会を多くの事業者の皆様に活用いただきたいと考えています。【耐震技術認定者講習会e-ラーニング版概要】受講対象者:すべての事業者受講資格:一級建築士・二級建築士・木造建築士、または木造建築工事業の実務経験が7年以上と会社が認めた者受講費用:一般/29,700円(税込)講座形式:動画11本+考査試験プログラム:◆地震による木造住宅の主な倒壊要因◆偏心率算定の方法◆地盤のはなし◆不同沈下と相対沈下のはなし◆基礎のクラック◆瑕疵責任のはなし◆既存住宅現況検査のガイドライン◆宅建業法改正における既存住宅状況調査◆耐震診断の調査方法の流れとポイント解説◆上部構造評点の算出方法解説◆N値計算法解説※耐震技術認定者の資格付与は、組合員限定となります。耐震技術認定者講習会ホームページ : 木耐協組合概要木耐協は、全国約1,000社の工務店・リフォーム会社・設計事務所などから構成される団体です。【地震災害から国民の生命と財産を守るため、「安全で安心できる家づくり・まちづくり」に取り組み、耐震社会の実現を目指す】ことを基本理念とし、地震災害の備えに対する啓発活動や木造住宅の耐震性能向上のための活動を行っています。団体名:日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(略称:木耐協)本部所在地:〒102-0083東京都千代田区麹町2-12-1グランアクス麹町7階TEL:03-6261-2040URL: 講習会に関するお問い合わせ木耐協事務局TEL:03-6261-2040メール: jimukyoku@mokutaikyo.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月07日第95回アカデミー賞にて作品賞・監督賞・主演女優賞ほか主要6部門にノミネートされた『TAR/ター』。天才にしてストイック、傲慢、そして繊細な指揮者をケイト・ブランシェットが演じた本作からシーン写真9点が一挙解禁となった。今回解禁されたシーン写真は9点。ベルリン・フィルの首席指揮者としてタクトを振るい、同時にオーケストラのメンバーを叱咤するリディア・ターの姿が収められている。そのほか、ターの心の支えでもあるヴァイオリン奏者のシャロン(ニーナ・ホス)と過ごす様子や、自宅で指揮の構成にふけるターなど、いずれも“現代音楽界を牽引する圧倒的カリスマとして君臨するター”の日常と、そんな彼女を取り巻く様々な思惑を抱えたキャラクターたちを切り取ったものとなった。芸術に全てを捧げ、様々な重圧から徐々に追い詰められていくリディア・ターという稀有なキャラクターを演じるのは、本作で「自身の最高傑作を塗り替えた」との呼び声高いケイト・ブランシェット。すでにヴェネチア国際映画祭女優賞をはじめ、全米・N.Y.・L.A.の批評家協会賞と名立たる賞を受賞、『ブルージャスミン』に続くアカデミー賞も有力視されている。監督と脚本は、これまで手掛けた長編映画『イン・ザ・ベッドルーム』と『リトル・チルドレン』が2作ともアカデミー賞脚色賞にノミネートされたトッド・フィールド。フィールド監督にとって16年ぶりの最新作となる。フィールド監督は本作の発想について、「子供の頃に何が何でも自分の夢を叶えると誓うが、夢が叶った途端、悪夢に転じるというキャラクターについてずっと考えていた」とふり返る。そして「リディア・ターは芸術に人生を捧げた結果、自分の弱みや嗜好をさらけ出すような体制を築き上げてしまったことに気づく。彼女はまるで全く自覚がないかのように、周囲に自分のルールを強要する。しかし、作家のジャネット・マルカムが言うように、『自覚していたとしても、非道は許されない』のだ」と語る。音楽界の頂点に上りつめたベルリンフィル初の首席女性指揮者ター。芸術と狂気がせめぎ合い、少しずつ心の闇が侵食していく一端を、シーン写真から垣間見ることができる。『TAR/ター』は5月12日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TAR/ター 2023年5月12日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 FOCUS FEATURES LLC.
2023年02月03日50歳以上の会員およそ3,600万人を抱える全米退職者協会(AARP)が主宰する「大人のための映画」賞のベスト映画に『トップガン マーヴェリック』が選ばれた。その他の候補作は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『エルヴィス』『フェイブルマンズ』『TAR/ター』『ウーマン・トーキング 私たちの選択』。『トップガン…』が中高年に強く支持されていることがあらためて証明された。監督賞は『エルヴィス』のバズ・ラーマン。主演男優賞は『ザ・ホエール』のブレンダン・フレイザー、主演女優賞は『エブリシング…』のミシェル・ヨー。助演男優賞は『フェイブルマンズ』のジャド・ハーシュ、助演女優賞は『ウーマン・トーキング…』のジュディス・アイヴィだった。文=猿渡由紀
2023年02月01日毎年、映画の祭典『アカデミー賞』の時期を迎えると話題になる、『ゴールデンラズベリー賞(通称:ラジー賞)』が、2023年、物議をかもしています。ラジー賞とは、アカデミー賞授賞式の前夜に、最低な映画を表彰するという、ノミネートされることそのものが不名誉な賞。その内容から、問題視されるのは今回が初めてのことではありませんが、2023年は、ラジー賞の最低女優賞に、12歳の俳優がノミネートされたことで、世間から批判の声が相次ぐ事態となりました。ラジー賞、12歳の俳優をノミネートし炎上今回、ノミネートされたのは、映画『炎の少女チャーリー』で主演を務めた、ライアン・キーラ・アームストロング。過去には、人気俳優のサンドラ・ブロックが最低女優賞にノミネートされたものの、表彰式の場を逆に作品の宣伝に変える対応が話題になったこともありました。しかし、それができたのは、ブロックが地位を確立した俳優であり、ラジー賞に対して皮肉で返すだけの経験もキャリアもあったからでしょう。12歳という若さの俳優に『最低女優賞』というレッテルを貼ることで、「彼女の将来をつぶしかねないのではないか」「いじめを助長する」と危惧する声も多く、後にラジー賞共同創設者のジョン・ウィルソンはアームストロングへの謝罪の声明とともに、候補から外したことも発表しました。また、18歳以上を対象にノミネートするガイドラインを設けたことも明かしたものの、その決定にもまた、多くのコメントが寄せられています。・もはやラジー賞を構成するすべての要素が時代遅れ。・そろそろラジー賞の開催そのものを止める時が来たのでは。・遅すぎるレベル。ガイドラインを設けたところで、不名誉な賞をもらうのは、年齢に関係なく嫌だろう。ラジー賞をエンタメととらえ、ユーモアに変える風潮を評価する声があるのも事実。しかし、時代が変われば社会の風潮も変わります。ラジー賞側が今回の騒動を受け、さらなる変革を加えるのかにも注目したいところ。なお、アームストロングが主演を務めた『炎の少女チャーリー』は、スティーヴン・キングの小説『ファイアスターター』を原作にしたホラー映画で、日本では2022年6月17日に公開されています。[文・構成/grape編集部]
2023年01月26日毎年、「最低」映画賞を表彰しているゴールデンラズベリー賞(通称ラジー賞)が、23日にノミネーションを発表した。最低主演女優賞に12歳の子役ライアン・キーラ・アームストロング(『炎の少女チャーリー』)をノミネートしたことから、批判が殺到。11歳の子役ジュリアン・ヒリアード(「ワンダヴィジョン」)は「ラジー賞はそもそも意地悪く低俗なものだが、子どもをノミネートするのはひどく不快だし間違っている」とSNSに投稿。ジョー・ルッソ監督は「11歳の女の子を候補に挙げたことで、ラジー賞はまたしても評判を下げた。私はあの子の演技を高く評価したよ。人々のがんばりをけなし続ける(するべきではないが)のであれば、ターゲットは大人であるべきだ」などと映画人も怒りの声を上げ、同賞創設者のジョン・ウィルソンがライアンの候補入りを取り消して謝罪する騒動となった。多くの批判を受け、「自分たちがどれだけ無神経であったか」を気づかされたというウィルソンは、ライアンへの謝罪声明を発表。今後、18歳未満の俳優や映画製作者を選考対象外とすることも約束した。ラジー賞は、これまでにも『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のジェイク・ロイドやマコーレー・カルキンなど、10代前半の子役をノミネートしていた。(賀来比呂美)■関連作品:炎の少女チャーリー 2022年6月17日より全国にて公開© 2022 UNIVERSAL STUDIOS. ALL Rights Reserved.
2023年01月26日脚本家組合賞(WGA)のノミネーションが発表された。脚本部門に候補入りしたのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『フェイブルマンズ』、『ザ・メニュー』、『NOPE/ノープ』、『TAR/ター』。脚色部門に候補入りしたのは、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』、『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』、『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』、『トップガン マーヴェリック』、『ウーマン・トーキング 私たちの選択』。WGAは、独自の規定により、高く評価されながら資格を得られず候補入りできない作品が必ずあるが、今年も『イニシェリン島の精霊』、『生きる LIVING』、『西部戦線異状なし』、『Aftersun』などが対象外となった。受賞発表は3月5日。文=猿渡由紀
2023年01月26日「第46回日本アカデミー賞」の正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞が1月23日(月)に発表された。なお、司会は羽鳥慎一と有村架純が務める。優秀作品賞を受賞したのは、『ある男』、『シン・ウルトラマン』、『月の満ち欠け』、『ハケンアニメ!』、『流浪の月』の5本となった。島谷能成会長は、「2022年は観客動員数が(前年と比べて)約30%増、お客さんが映画館に戻ってくれている1年でした。興行収入100億円を超える作品が5本も出て、そんなのは初めて。豊作の1年だった」とふり返った。なお、第46回日本アカデミー賞は、2022年1月1日~12月31日までに東京地区において有料で初公開された、40分以上の劇場用劇映画及びアニメーション作品、ならびに劇場公開を目的に製作された新作で、東京地区の同一劇場で1日3回、かつ2週間以上、映画館のみで連続して上映された作品が対象になっている。今回で連続4回目の司会となった羽鳥さんは、「毎年緊張してやっております」と話す。「今回は、(コロナ禍以降)初めてお客さんが100%入るということで、楽しみたいと思いつつまた緊張感が上がるなと。けど、通常に戻ってきたうれしさもあります」と声を弾ませた。同じく司会を行うのは、第45回同賞で『花束みたいな恋をした』にて最優秀主演女優賞を受賞した有村さん。有村さんは、「まさかこのような日がくるとは思っておらず、大きな式典の司会を務めるなんてと感慨深く思います。会場にいらっしゃる登壇者の方々、お客様の皆さんと一緒に、素敵な夜を過ごせるよう自分自身も楽しみながらまっとうできればと思います」と心を込めた。アカデミー賞授賞式の場について、有村さんは「どの作品においても、自分が参加していない作品でも、同じ志を持った方たち、戦友のような・仲間のような方たちが集まって、ひとおもいに心を込めてご自身の言葉でスピーチされる時間を共有できることが、私はとてもこの空間において幸せだなと感じました。当日、皆さんにとっても、そのような思いのあふれる1日になれたらいいなと思います」と語っていた。授賞式は3月10日(金)にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。(cinamacafe.net)
2023年01月23日今年の映画俳優組合賞(SAG)功労賞が、サリー・フィールドに贈られることになった。フィールドは1967年に映画デビュー。『ノーマ・レイ』と『プレイス・イン・ザ・ハート』でオスカー主演女優賞を受賞、『リンカーン』で助演女優部門にノミネートされた。最新作は来月アメリカ公開予定のコメディ映画『80 for Brady』。共演はジェーン・フォンダ、リタ・モレノ、リリー・トムリンら。授賞式は2月26日、ロサンゼルスのフェアモント・センチュリープラザホテルで行われる。授賞式は、昨年まで、アメリカではケーブルチャンネルのTBSとTNTが放映していたが、今年はNetflixがYouTubeを通じて全世界配信。来年からは正式にNetflixのプラットホームで配信される。文=猿渡由紀
2023年01月18日“アニメーションのアカデミー賞”とも呼ばれる第50回アニー賞のノミネートが、日本時間1月18日深夜に発表。湯浅政明監督の『犬王』が長編インディペンデント作品賞と脚本賞(野木亜紀子)にノミネートされた。本作は、「平家物語 犬王の巻」(著:古川日出男)を原作に、室町時代に人々を熱狂させた実在の能楽師・犬王と、そのバディである琵琶法師・友魚との強烈な友情と“能楽”の世界を鮮烈な視点で描いた作品。湯浅監督×野木亜紀子(脚本)×松本大洋(キャラクター原案)×大友良英(音楽)らクリエイター陣にくわえ、犬王役には、「女王蜂」として音楽活動をはじめ止まらない躍進を遂げるアヴちゃん。友魚役は、カテゴリーに縛られない表現者として卓越した演技力・歌唱力を持つ森山未來が演じている。2022年5月28日に全国121館で封切られ、観客動員数24万人、興行収入3.5億を突破。公開から7か月を超えるいまもロングラン上映を続けている。また、アニー賞は1972年、国際アニメーションフィルム協会(International Animated Film Association)によって設立。年に一度、世界中の優れたアニメーション作品・スタッフ・キャストに贈られる賞で、“アニメーション界のアカデミー賞”とも呼ばれる。湯浅監督作品が同・長編インディペンデント作品賞にノミネートされるのは『きみと、波にのれたら』(2021)以来2度目。「アドベンチャー・タイム」でのTV部門監督賞へのノミネートも併せると3度目となる。受賞した場合、日本製作の作品としては2018年の『未来のミライ』(細田守監督/スタジオ地図)に次ぐ快挙に。脚本賞は宮崎駿監督/スタジオジブリ『千と千尋の神隠し』(2002)、『風立ちぬ』(2013)以来のノミネート。長編インディペンデント作品賞には、A24が北米配給したストップモーションアニメ『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)やNetflixアニメ映画『エルマーのぼうけん』などがノミネートされている。受賞作品は日本時間2月26日(日)、現地時間2月25日(土)にロサンゼルスで予定されている授賞式で発表。主なノミネートは以下の通り。『私ときどきレッサーパンダ』第50回アニー賞主要ノミネート作品賞『私ときどきレッサーパンダ』『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『長ぐつをはいたネコと9つの命』『ジェイコブと海の怪物』『ウェンデルとワイルド』長編インディペンデント作品賞『Charlotte』(原題)『犬王』『Little Nicholas, Happy As Can Be』(原題)『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)『エルマーのぼうけん』監督賞(長編)ドミー・シー『私ときどきレッサーパンダ』ギレルモ・デル・トロ、マーク・グスタフソン『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』ディーン・フライシャー・キャンプ他『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)ノラ・トゥーミー『エルマーのぼうけん』ヘンリー・セリック『ウェンデルとワイルド』脚本賞(長編)ドミー・シー、ジュリア・チョー『私ときどきレッサーパンダ』ジェイソン・ロフタス『ETERNAL SPRING(長春)』野木亜紀子『犬王』ディーン・フライシャー・キャンプ、ジョニー・スレイト他『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-犬王 2022年5月28日より全国にて公開©“INU-OH” Film Partners私ときどきレッサーパンダ 3月11日よりディズニープラスにて見放題で独占配信開始©2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.長ぐつをはいたネコと9つの命 2023年3月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 DREAMWORKS ANIMATION LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年01月18日全米プロデューサー組合賞(PGA)のノミネーションが発表になった。長編映画部門に候補入りしたのは、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』、『イニシェリン島の精霊』、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』、『エルヴィス』、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『フェイブルマンズ』、『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』、『TAR/ター』、『トップガン マーヴェリック』、『ザ・ホエール』の10本。PGAの結果は伝統的にオスカー作品賞と一致することが多く、オスカー予測上の重要な指針とされる。近年はアカデミーの投票者数が増え、層も変わってきたことから、以前ほどには当てにできなくなったものの、昨年はどちらも『コーダ あいのうた』を選出した。授賞式は2月25日。文=猿渡由紀
2023年01月13日全米監督組合賞(DGA)のノミネーションが発表になった。長編映画部門に候補入りしたのは、トッド・フィールド(『TAR/ター』(5月公開))、ジョセフ・コシンスキー(『トップガン マーヴェリック』)、ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(3月3日公開))、マーティン・マクドナー(『イニシェリン島の精霊』(1月27日公開))、スティーヴン・スピルバーグ(『フェイブルマンズ』(3月3日公開))。これまでの賞で監督部門に食い込んできた『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のジェームズ・キャメロンは、入らなかった。また、有力視されていたサラ・ポーリー(『ウーマン・トーキング 私たちの選択』)も落ちたことで、候補者全員が男性になってしまったが、初監督部門は、5人のうち4人が女性だった。授賞式は2月18日。文=猿渡由紀
2023年01月12日第47回報知映画賞の表彰式が16日に都内で行われ、各賞の受賞者が登場した。表彰式では報知新聞社 代表取締役社長 依田裕彦氏、東宝 代表取締役社長 松岡宏泰氏からの挨拶も。スケジュールの都合で登壇できなかった片山慎三監督、横浜流星からはVTRでのコメントも寄せられた。助演女優賞に輝いた尾野真千子は「こんなにたくさんのお芝居をさせていただけて、本当に幸せだなと日々感じて、それなのにこんなに素晴らしい賞をいただけて、もっともっと幸せな気分になりました」と喜びを表す。「こうやって賞をいただくと、『もっと頑張れ』と言われているような気持ちになります。だからまだもう少しお芝居を続けていいのかなと思ってます。もうちょっとこの世界に頑張ってみようと思います。ですので、皆さん応援よろしくお願いたします」と頭を下げた。また、「ガリレオ」シリーズの最新作『沈黙のパレード』で主演男優賞に輝いた福山雅治は、「ガリレオという作品にはおよそ15年ほどかかっています。15年かかってこの場に立たせていただけてるんだなと思っています」としみじみ。「天才物理学者」というキャラクターを表すために話し合った日々を振り返り、「僕らはおそらく口にこそ出さなかったんですけど『発明をしてやるんだ』と思っていた」と明かす。さらに福山は「生みの親である東野(圭吾)先生も『湯川学というキャラクターが人間として認められたようで、とても嬉しく思っています』と嬉しいコメントを出してくださってました。とても深くとても嬉しく僕も受け止めておりまして、東野先生が生み出した発明、我々がスタッフと共に作り上げた発明が15年かけて認められたのかなという思いです」と語る。「えてしてこういったことは時間がかかるものですが、この場で結実できたこと、とても嬉しく思っています」と喜んだ。福山は「自分にとって賞をいただくということは予想もしていないことで、僕は53歳なんですが、17歳の時に父を亡くし、その時の父が53歳でした」と明かす。「18歳で東京に出て来て、『何者かになってやるんだ』という思いだったのは間違いありません。その時は何も持ってなかったに等しいですけど、出会うものや人、こと、全てを自分の体に血肉化して何者かになってやるんだという思いで東京に来て、今日その“何者かになる”という一つの目標がこの場所で1度叶えられたような気がしています」と今回の受賞には並々ならぬ思いを持っている様子。最後に福山は「あまり謙遜しすぎるのも共にものを作っている人や、僕のことをつぶさによく見てくださっている方に対して失礼に当たるので、謙虚でありたいと思いながらも、謙遜しすぎずに、この賞を誇りに思いながら受け止め、なかなかもらえるものではないと思っていますが、またこの場に呼んでいただけるようこれからも精進していきたいと思います」とスピーチを締め括った。○第47回報知映画賞 受賞・登壇者一覧作品賞・邦画部門:『ある男』石川慶監督花束ゲスト:坂元愛登作品賞・海外部門:『トップガンマーヴェリック』東宝東和 代表取締役社長 山崎敏アニメ作品賞:『劇場版四畳半タイムマシンブルース』夏目真悟監督主演男優賞:福山雅治『沈黙のパレード』花束ゲスト:西谷弘監督主演女優賞:有村架純『前科者』花束ゲスト:田畑志真助演男優賞:横浜流星『流浪の月』代理:李相日監督助演女優賞:尾野真千子『20歳のソウル』『千夜、一夜』『サバカンSABAKAN』 花束ゲスト:金沢知樹監督監督賞:片山慎三『さがす』代理:山野晃プロデューサー新人賞:嵐莉菜 『マイスモールランド』花束ゲスト:アラシ・カーフィザデー、リリ・カーフィザデー、リオン・カーフィザデー新人賞:白鳥晴都『ぜんぶ、ボクのせい』花束ゲスト:松本優作監督
2022年12月22日