くらし情報『農業と映画製作、独自のスタイルを貫く山崎樹一郎監督が第4回大島渚賞受賞! 3月には記念上映会も』

2023年2月17日 12:00

農業と映画製作、独自のスタイルを貫く山崎樹一郎監督が第4回大島渚賞受賞! 3月には記念上映会も

山崎樹一郎監督※山崎樹一郎の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記


PFF(ぴあフィルムフェスティバル)が、2019年に創設した映画賞「大島渚賞」の第4回受賞者が、山崎樹一郎(やまさき・じゅいちろう)監督に決定した。

この賞は映画の未来を拓き、世界へ羽ばたこうとする、若くて新しい才能に対して贈られるもの。かつて大島渚監督が高い志を持って世界に挑戦していったように、それに続く次世代の監督を期待と称賛を込めて顕彰してきた。これまで、第1回は小田香監督(『セノーテ』)、第2回は「該当者なし」、第3回は藤元明緒監督(『海辺の彼女たち』)が受賞している。

今回受賞した山崎監督は1978年、大阪府生まれ。2006年に岡山県真庭市の山間に移住し、農業に携わりながら作品に向き合うという、独自のスタイルで映画製作を続けている。対象作品となった2022年公開作の『やまぶき』は監督の長編第3作にあたり、日本映画史上初めてカンヌ映画祭のACID部門に選出されたほか、14の海外映画祭で話題をさらった注目作だ。

監督は「このもやもやした生きづらさに一撃を!」のキャッチフレーズのもと、クラウドファンディングで資金を集め、16ミリフィルムで撮影に挑んだほか、主演に韓国人俳優を起用し、フランスの製作会社と共同製作を行うという国際色豊かな一面をもつ本作に対して、「段違いの大きなスケールをもった映画である」

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