一生に一度は絶対行くべき瀬戸内海の島々。島によって魅力も特徴もそれぞれ。なじみのない方のためにポイントを押さえて紹介します。有給を取って国内旅行、ぜひ予定を立ててみてはいかがでしょうか?■絶対はずせないアートの島・直島へアートの島と言えば、直島。雑誌やテレビの特集でも度々紹介され、アメリカの情報誌「Traveler」でも「死ぬまでに行きたい場所」として掲載されました。国内外問わず世界中から観光客が訪れている島です。アート作品が島のあちこちに点在し、美術館やホテルなど美しい施設があります。島内を散策するにはバスを利用しますが、天気がよければレンタサイクルも気分は最高。ホテルは洗練された「ベネッセハウス」が有名です。アートの存在意義を再認識させられる直島は、日本が誇れる場所と言えるでしょう。■喧騒から離れて、散策メインの島・男木島へ男木島は小規模な離島。現在、住民約180人程が暮らしています。島内はレンタサイクルか徒歩で周遊でき、古民家風の食事処や、散策の途中で出会うアート作品など、街並みをじっくり楽しむことができます。ちなみに男木島は猫の楽園としても名高く、猫と出会う確率100%の猫好きにはたまらない島。民宿に宿泊して、ゆっくり自分のペースで落ち着いた時間を過ごす旅が楽しめます。■猫好きの聖地・青島へ青島は東西1.5km、南北0.35km、住民は15名程度の小規模離島。男木島と同様、猫がたくさん住んでいます。その数なんと推定100匹以上! 青島は観光地化されておらず、もちろんコンビニや商店などは一切ありません。フェリーの本数も少ないため、一日に島へ行ける人数も限られています。本島と島を行ききするフェリーは、島民の大切な足。いくら猫好きとはいえど、行く際には島のことを十分理解したうえで上陸することが大切です。じっくり瀬戸内海の島を楽しみたい人は、少し長めの休みを取って出かけるのがベスト。美しい海とおとぼけ顔のにゃんこが、あなたを迎えてくれますよ。
2016年02月11日妻夫木聡を始め、瑛太、満島ひかり、柄本佑、野村周平5人が演じる極貧兄弟たちが、懸命に生きる姿を描いた、ドラマ「若者たち2014」(フジテレビ)。7月30日(水)放送の第4話に特別ゲストとして、広末涼子が出演していることが明らかとなった。1966年に同局で放送された連続テレビドラマ「若者たち」を、「北の国から」で知られる稀代の演出家・杉田成道が演出を務め、現代版として蘇らせることで注目を集めている本作。主人公となるのは、妻夫木さん演じる佐藤家の長男・旭、ひかり(満島さん)、陽(柄本さん)、旦(野村さん)、さらにとある事情で家を離れた次男の暁(瑛太さん)の5人を通して、現代に生きる若者たちの様々な葛藤を描き出す。満島さんを始め、蒼井優、長澤まさみ、橋本愛といずれも主役級の旬な女優陣の競演も見どころの本作だが今回、第4話の豪華ゲストとして広末さんが加わることとなる。広末さんが演じるのは、壮絶な過去を持つ女性・吉川瑞貴。瑛太さん演じる暁の元恋人であり、かつては舞台女優を目指していたという過去をもつ。彼女と面識があるのは兄弟の中で三男の陽のみで、ほかにも誰もその存在を知らない。だが、新城正臣(吉岡秀隆)はなぜか彼女のことをよく知っていて…という、絶妙な立ち位置のキャラクターだ。第4話では、三男・陽がいよいよ永原香澄(橋本愛)をヒロインに、舞台「飛龍伝」を上演することになるが、広末さん演じる瑞貴もかつてその「飛龍伝」の舞台に立ちたかったという設定だ。舞台「飛龍伝」といえば、劇作家・演出家・小説家と活躍するつかこうへい氏の代表作で、2003年には広末さんが主演を務め、チケット入手が困難と話題になるほど好評となった伝説の舞台だ。60年代安保闘争の最中、全共闘40万率いる東大生・神林美智子が、革命の夢と現実、恋の情熱と策略に翻弄されながら、機動隊との決戦に挑む物語だ。オリジナル版の「若者たち」と同じ60年代という舞台設定で、本作に負けず劣らずのハイテンションな台詞が機関銃のように乱射される、この伝説の舞台。広末さんが過去に演じた、カリスマ性と内に秘めた怒りをもった孤高のヒロインが、11年ぶりに蘇ることになる。今回のこの異色のコラボレーションに広末さんは、「つかさんの世界観・セリフ、やはり時が経っても色あせることなく、素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。『飛龍伝』の情熱と感動を改めて実感しました」とその再演をふり返っている。果たしてどんな登場となるのか、注目が集まりそうだ。<「若者たち2014」第4話見どころ>佐藤旭(妻夫木聡)と澤辺梓(蒼井優)は暁(瑛太)ら弟妹に見守られながら、婚姻届けにサインをした。1か月後、陽(柄本佑)が演出を手がける舞台「飛龍伝」のチケットとチラシが出来上がってきた。しかし、旭は苦しい家計を助けるために芝居など辞めて就職しろ、と文句を言う。自分の就職が決まらないから、夢を諦めろというのは筋違いだ、と言い返す陽に、暁もひかり(満島ひかり)も旦(野村周平)も賛同する。そんな中、劇団の資金30万円を劇団員の斉藤が持ち逃げするという事件が起こる。舞台の上演のために必要な経費がなくなり、陽たちは途方に暮れるが、今や女優として芝居に打ち込む永原香澄(橋本愛)は、斉藤を探そう、と諦めない。病院にいたひかりは、同僚の内海弘喜(馬場徹)から新城正臣(吉岡秀隆)が不倫をしているらしいと聞きドキリとするが、その証拠だと言って新城のデスクから取り出した写真には自分ではない女性(広末涼子)が写っていた。ひかりはそこに書かれた「キッカワミズキ」という名前が気にかかる。斉藤が見つからず、資金繰りに苦労し劇団の統制も失われた陽は舞台の中止を決める。弟妹たちは仕方がないと励ますが、それを聞いた旭は、お前に覚悟がないからこうなったのだと怒り、舞台を上演しろ、と命じる。しなければ家から出て行け、と怒る旭に、弟妹たちは唖然とする。フジテレビ開局55周年記念ドラマ「若者たち2014」は毎週水曜22時~22時54分放送。※第4話(7月30日)、第5話(8月6日)、第6話(8月20日)は15分拡大放送。(text:cinemacafe.net)
2014年07月29日瀬戸内海の島々を舞台に開催される現代美術の国際芸術祭「瀬戸内国際芸術祭」。2013年に行われる第2回目の日程などがこのほど決定した。第1回「瀬戸内国際芸術祭」は2010年7月19日から10月31日までの105日間にわたって行われ、8つの国と地域から75組のアーティスト、プロジェクト、16のイベントが参加し、93万人の来場者があった。第2回目となる2013年は、4月28日(日)から9月23日(祝)までの期間を、「ART SETOUCHI 春(4月28日~5月6日)」「ART SETOUCHI 夏(7月14日~8月19日)」「ART SETOUCHI 秋(9月15日~9月23日)」の3つの期間に分けて開催。会期総計は108日間に及ぶ規模となる。会場も前回の会場となった高松港周辺、直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、宇野港周辺に加え、中西讃の五つの島が新たに加わることになった。参加アーテイストもベテランから新進の作家まで、22カ国・地域の175組・プロジェクトが名乗りを上げている。美術家の横尾忠則氏は土庄町の豊島の民家を改修し、絵画などを展示する「豊島横尾館」を整備する。また、写真家の荒木経惟氏も、JR予讃線のラッピング車両を手掛け、来場者の足をアートで彩る計画だ。アーティスト日比野勝彦氏が参加するほか、俳優の南果歩氏が演劇などを計画している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日日本最大の内海である瀬戸内海には、外周が0.1km以上の島は727あると言われている(昭和61年海上保安庁調べ)。最も多い広島県の142(海図に●●島と表記されているものは153)を筆頭に、愛媛県133(同136)、山口県127(同105)と続く。これらの中には人が住んでいる島も人が住んでいない島も含まれている。しかし、基本的に日本の無人島は全て所有者が存在するため、無断で上陸することは許されていない。もし勝手に上陸すると逮捕されるのはもちろん、想像を超える額の罰金を支払う結果になるので注意が必要だ。そうは言っても、私有地の島の中にはキャンプ場や海水浴場として利用できる島もある。現在、公の許可さえあれば入島できる島として、次のようなものが挙げられる。「津波島(つばしま)」愛媛県越智郡上島町に属する周囲約5kmの無人島。県の自然海浜保全地区に指定された海岸があり、かつてはレジャー施設として開発されていた。そのため、キャンプ場や海水浴場をはじめ、テニスコート、多目的広場、レストハウスなどの施設が設けられており、夏にはキャンプや海水浴が楽しめる。ただし、定期航路はないので、訪れたい場合は船をチャーターする必要がある。「蔦島(つたじま)」香川県三豊市仁尾町に属する周囲約4km無人島。仁尾港(におこう)沖に浮かぶ大蔦島と小蔦島の2つを合わせて蔦島と呼ぶ。仁尾港からつたじま渡船でわずか4分。気軽に渡ることができる自然豊かな島である。この島は4月~10月のみ海水浴場・キャンプ場として開放されており、その期間は渡し船も就航する。「釜島(かましま)」岡山県倉敷市にある鷲羽山(わしゅうざん)の先端に位置する、久須美鼻(くすみばな)の南東約1kmの沖合に浮かぶ無人島。かつては人が住んでいたが、現在は夏だけ釜島海水浴場がオープンする。定期船がないためチャーター船で訪れるしかないのが難点だが、一面に広がる白砂ビーチの景観は見事だと評判。「能島(のしま)」伯方島と大島との間に浮かぶ周囲720mの小さい島。かつて瀬戸内で大きな勢力を誇った能島水軍(野島氏)が、ここに水軍城を築いたことで知られている。また、「能島の桜」として知られる桜の名所でもある。そのため、普段は上陸することはできないが、桜が開花している時期の週末には季節船が運航され、渡ることができる。「大黒神島(おおくろかみしま)」広島県江田島市沖美町に属する瀬戸内海最大の無人島。全国の無人島の中でも4番目の大きさで、周囲は約12.kmある。能美島の南西に浮かんでおり、かつては人が住んでいたこともある。夏には無人島サバイバル体験を楽しもうと、沖美町沖漁協のチャーター船で上陸する人が多数いる。「大奈佐美島(おおなさびじま)」広島県江田島市沖美町に属する小さな無人島。かつては広島湾要塞の入り口だったことで知られている。能美島の北端にある「がんねムーンビーチ」の北約1kmの海上に浮かんでいる。島内にはかつての採石場の建物やトラックが、朽ちたままの姿で放置されている。チャーター船で行くことができる。「絵の島(えのしま)」同じく広島県江田島市沖美町に属する小さな島。大奈佐美島(おおなさみじま)の北約1.3kmの海上に浮かんでおり、2つの島が砂州(さす)でつながってコの字型の湾になっているのが特徴である。島内でもっとも高い35mの丘には、明治37年(1904)に初点灯した「安芸絵ノ島灯台」が設置されている。また、島内にかつて人が住んでいたことから、レンガ造りの古い建物なども残されている。平成2年まで海水浴場として利用されていたが、今ではチャーター船で渡る以外訪れる方法はない。「岡山県青少年の島梶子島(かじこじま)」その名の通り、岡山県が管理する無人島。笠岡港から渡船で約30分、神島外浦港からなら15分ほどの海上に浮かぶ島。中心にはキャンプファイヤーのできるふれあい広場が設けられている。なお、利用の際は、岡山県県民生活部男女共同参画青少年課へ申込することが必要だ。「局島(つぼねしま)」岡山県玉野市の宇野港から船で20分ほどの海上に浮かぶ無人島。宇野港の近くにある日の出共同渡船で頼めば、ひとり往復3,000円で島まで送ってくれる。いずれの島も、瀬戸内の美しい自然を堪能できるので、バケーションにはもってこいである。繰り返すが、いずれの島も所有者がいるため勝手に上陸することは許されていないので、行く前には必ず連絡して許可をもらうことをお忘れなく。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月28日瀬戸内海には数多くの島があるが、その中でも特に猫が多く「猫パラダイスの島」と紹介されたこともあるのが香川県の佐柳島(さなぎじま)だ。高松から電車で約30分。多度津駅から歩いて10分ほどで多度津港に到着。港に行く途中、おいしい本場の讃岐うどん店で腹ごしらえをした後、船に揺られること約1時間で佐柳島に到着する。島の周囲は7kmほど。人口はわずか100数十人の小さな小さな島だ。3階建て以上の建物は見当たらず、人の姿も見当たらず。海沿いに住宅が密集しているのみ。とってものどかな、古きよき日本の原風景といった感じだ。島にある集落は2つのみ。船が到着した本浦集落に入っていくと、車1台が何とか通れる狭い路地にいるはいるは、猫がいっぱい! 人を怖がる様子もなく、道路のど真ん中で寝そべっていたり、家の門番であるかのように玄関口でたたずんでいたり、リラックス度120%の猫たちがあちこちに見られた。1匹の猫とたわむれていると、いつのまにやら3、4匹。さらに他の猫も集まってきて、えさをねだるわけでもなく、何をするわけでもなく、私の目の前で寝そべってみたり立ち上がってみたりする。まるで猫たちに島に来たのを歓迎されているかのように。数百mほど歩けば終わってしまう小さな本浦集落だが、ほんの30分いただけでも猫10数匹と出会う。一方、人に出会ったのは近くの商店のおばちゃん1人のみ。島の主が猫であるかのような島だった。ちなみに「さなぎじま」という島の名の由来は、将軍・足利義満氏が厳島に参詣する際に強風に遭い、この島に避難すると風が和らいだので早凪(はやなぎ)と呼んだのが「さなぎ」に変わってついたとも言われている。そんな穏やかな島だからこそ猫のパラダイスとなったのかもしれない。かさこ1975年生まれ。執筆と撮影もこなすカメライター(カメラ+ライター)。トラベル系、金融分野を特意とする。25歳から編集・ライターの仕事をはじめ、27歳からカメラマンの仕事も担当。世界各国、日本各地を飛び回り、取材・撮影したストックを生かし、記事の提供、執筆、写真貸出などを行う。これまでの渡航回数は42回で渡航先は29カ国。合計滞在日数は455日に及ぶ(2011年2月現在)。著書は、写真集10冊、一般書籍5冊、合計15冊(2011年2月現在)。オフィシャルサイト「かさこワールド」も立ち上げている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月11日