「ファッションで世界を平和にすることができるか」。そうストレートに問われたならば、あなたはなんと答えるだろう。日本から遠く離れたアフリカ、コンゴ共和国には一分の迷いもなく「YES!」と即答する集団が存在する。既にご存知の方も多いであろう、世界中のファッションメディアを騒がすサプール(SAPEUR)だ。FASHION HEADLINEでは、彼らを写真集『THE SAPEUR~コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン』で日本に紹介したフォトグラファー茶野邦雄氏を招いてファッションシューティングとともにインタビューを行った。「サプール」とは「サップ」と呼ばれる人々の集まりで、サップとはフランス語で「エレガントで高貴なムードを纏った集団」という一文の頭文字を取ったもの。彼らはその言葉を身をもって表す。ある者はヴィヴィッドな原色のスーツを纏い、またある者はクラシカルな礼服に身を包む。そして、街頭へと繰り出し、独自のステップでダンスする。サービス精神旺盛なエンターテイナーであり、規範意識の高いリーダーでもあるのだ。彼らの衣服に共通しているのは、民族衣装ではなく「洋服」であるということ。独立前は長らくフランスの領地だったコンゴ共和国。実はこのことが「サプール」を生むきっかけでもあった。「昔はフランス人と働くこと自体が特権的で、市民の羨望の的でした」と、語るのは「サプールの法王」と称されるイヴ・サンローラン氏(サプールたちは本名とは別にサプール名を名乗る。この名は偉大なデザイナーに敬意を示しているという)。「祖父、父ともにフランス人と働いていました。彼らと働くのですから、当然身なりにも気を使うんです。子供の服装もきちんとさせる必要がありました。だから、“世襲”というわけではありませんが、小さい頃から着飾ることが好きでしたね」フランスのブルジョワ的な文化が、アフリカ特有の明るいムードとミックスされて、サプールという集団が生まれたわけだ。もっとも、発祥当時は世間から白い目で見られることもあった。平均月収3万円と言われているコンゴの実情を鑑みると無理もないだろう。しかし、今では世界中のファッションラバーから、平和の象徴と見なされている。サプール歴43年で、本国でも「大サプール」と慕われるムィエンゴ・セヴラン氏はこう語る。「サプールは徹底して暴力を排除します。コンゴ周辺では内戦も続いている状況です。私の願いはコンゴ共和国だけではなくて、世界中すべての人がサプールになること。そうすれば、戦争なんてあっという間に終わってしまうはずです」教育の大切についても語った彼は、このままコンゴの子供たちが勉学に励み、定職に就き、サプールの教えを守ることで、いつか本当にそういう未来がやってくると信じている。「サプールが守るべきこと。これは別に箇条書きになっているわけではありませんが、みな自ずとこの教えを守り、次の世代に繋いでいこうとしています。それは、清潔であること、誰にでも優しく接すること、徹底して非暴力であること、そして平和を願うこと」ファッションを愛するならば、誰だってサプールの一員だ。そしてその教えを守ったら、果たすべき責務がある。それは、いつもよりおしゃれして出掛けること。「今日の服、いいね」と言われたら、彼らのようにステップを踏んで応えよう。【写真集】タイトル:THE SAPEUR~コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン著者:茶野邦雄出版社:オークラ出版価格:2,700円【写真展】タイトル:アフリカ大陸コンゴの世界一おしゃれな紳士“SAPUER(サプール)”写真展日時:開催中~8月31日場所:沖縄県沖縄市久保田3-1-12プラザハウスショッピングセンターフェアモール3F ライカムアンソロポロジー入場料:500円(中学生以下無料)
2016年08月24日いま、貧富の差は世界中で問題となっています。もちろん、日本の貧困問題も深刻です。しかし、世界にはもっと苦しんでいる国があることをみなさんはご存知でしょうか。例えば、毎日の食事にありつけなかったり、人として生きていく最低限の安全すら保障されなかったり……。過酷な状況下で、幼い命がどんどん失われているのです。主に、どの国が貧しさに耐えているのか?ちょうどアメリカの情報サイト『Gazette Review』が2016年最も貧しい国を発表したので、状況を見てみましょう。参考までに、それぞれの国の一人あたりのGDPを国名の横に入れています。一般的に、国の富はその人口で割った国で生産されるすべての財・サービスの購買力で一人当たりの国内総生産(GDP) により測定されているのです。要するに、これは国内における一人あたりの購買力を意味します。■10位:ギニア(52,571円)523.10ドル1990年代には鉱業と農業が成長したギニアですが、それ以降経済成長が見られません。農民は時代遅れの農業から抜け出すことができないままでいます。■9位:エチオピア(50,752円)505.00ドル興味深いことに、歴史的にエチオピアは比較的裕福な国として知られています。大規模な政治改革によって、経済成長とその安定性を手に入れました。その結果、2007年以降、エチオピアは南サハラ周辺諸国の中でも上位の豊かさを誇っています。しかし、そういった事実にも関わらず、国民一人あたりのGDPはたったの50,752円のままです。その理由は、国民の多くが発達していない従来からの農業に依存しているという事実にあります。■8位:ガンビア(49,104円)488.60ドルガンビアは、国土が11,000平方キロメートル、人口180万人のアフリカ大陸最少、最貧国のひとつです。経済を成長させるべく奮闘していますが、国民のほとんどが農業と漁業に従事していることから、経済成長を難しくしています。農業も漁業も天候に左右されます。それにより、季節によっても経済効果が左右されてしまうのです。■7位:コンゴ民主共和国(48,662円)484.20ドルコンゴは人口7,700万人と、アフリカで2番目に大きな国です。しかし、コンゴの場合、人口が多いことは必ずしも良いことではありません。近隣のより良い国に行くことができないだけなのです。コンゴは天然資源が非常に豊かな国です。土壌も肥沃で、水源も多くあり、森林も豊かです。それなのに、貧しさから抜け出すことができないのは、その腐敗した政治制度に理由が多くあります。国民の大部分が失業者なのです。■6位:マダガスカル(46,531円)463.00ドルどんな貧しい国でも、経済の安定性を目指しています。しかし、マダガスカルはそうではありません。過去20年以上もの間、国民の生活水準は下がり続けています。人口が2,000万人もいるのに、GDPは一向に上がらないのです。その理由は、工業や農業における技術の未発達にあります。人口が増え続けているのに、技術に投資するだけの経済力がないという悪循環に陥ってしまっています。■5位:リベリア(45,657円)454.30ドル第二次リベリア内戦は、実に1999年から2003年まで続き、当然経済状況をも悪化させる結果となりました。その後も国の経済のほとんどは農業に依存しており、2010年になっても、国民の80%が1日の生活費が125円しかないという結果になっています。■4位:ニジェール(41,747円)415.40ドルニジェールは、いくつかの分野において世界で最も発達の遅れている国としても知られています。教育や幼児の死亡率の減少に力を入れているものの、経済発展がみられません。ニジェールでは金やウラン、石油などの天然資源事業と農業が経済の中心です。しかし、いずれも天候に左右されやすく、安定しないのが現実です。■3位:中央アフリカ共和国(33,486円)333.20ドル中央アフリカ共和国も、リベリア同様長い間続いた内戦によって国民が犠牲となっています。政治が安定しない深刻な状況が続いているのです。国の輸出収入の45%がダイアモンドでまかなえているものの、それ以外のほとんどはインフラが整備されていない脆弱な農業に依存している状況です。■2位:ブルンジ(26,843円)267.10ドルブルンジの歴史もまた、暴力と政治的紛争を繰り返してきました。そのため、自国を再生するための取り組みはされているものの、結果に結びついていません。国民の実に67%が貧困に苦しんでいます。紛争によって少ない土地は荒廃し、悪天候も重なって農業による経済効果が得られない状況です。■1位:マラウィ(22,763円)226.50ドルいま最も貧しい国はマラウィ。人口1,600万人と、アフリカでもっとも小さな国のひとつです。教育、医療、インフラなど、生活環境に必要なほとんどの分野の質が世界標準以下となっています。国の主要事業である農業も、未だに原始的な方法を用いています。そのため、病気や怪我などによる人口減少も深刻な問題です。*人生は楽しいことばかりではありません。時々、生きていることがつらいと感じることもあるでしょう。物事がうまくいかないと嘆くこともあるかもしれません。しかし、私たちの知らないところでは、日々自分の命を守ることすらままならない人々も存在するのです。だからといって、そういった人と比べて自分が幸せだと感じるのではなく、事実を知って、いまの自分の状況に感謝することもときには大事なのではないでしょうか。(文/hazuki) 【参考】※Top 10 Poorest Countries in the World – 2016 List-Gazette Review
2016年07月10日リフレッシュを目的として旅行する大人女子が増えています。1人でも2人でも、少人数でも大人数でも旅行は楽しいですよね♪今回は、そんな大人女子が旅行で海外を選ぶ場合に、夏にオススメの5つの国とそれぞれの平均的なプラン料金をご紹介しますので、ぜひ夏の旅行の参考にしてみてくださいね。 バリ島(インドネシア)6万円以下/5~6日ビーチリゾートとして有名なバリ島は、人気の観光スポットですね。バリ島は、神が棲むとも言われる神秘的な島で、透き通った海と大自然に囲まれて、ゆったりと流れる時間を感じれば、きっと疲れも癒やされます♪夏本番にビーチリゾートでこの価格、文句ナシです!イタリア7万円代~/5~6日世界一、世界遺産が多いイタリアは、古代ローマ時代の遺跡などが多く残り、街並みを見て歩くだけで心が躍ります。有名な観光スポットはもちろん、夏は各地でセールを行っているので格安で洋服や雑貨などか買えるのも嬉しいですね♪南イタリアのアマルフィ海岸も夏にオススメのリゾート地です。グアム6万円代~/5~6日人気のビーチリゾートであるグアムは、東京から3時間半ほどで到着、時差も1時間ほど。現地の人がとてもフレンドリーなのが特徴です。マリンスポーツやイルカウォッチング、ジャングル探検、ショッピング、スパ…沢山のリフレッシュメニューがあるので、大人女子旅にピッタリ♪シンガポール6~7万円前後/5~6日マーライオンが有名なシンガポールは、乾季である夏がベストシーズン。突然のスコールも少なくないですが、大人女子にとってはそんなことさえ非日常的で刺激的!と、楽めるかもしれません♪ 夜景がキレイなスポットも沢山あるので、夜までずっと楽しめそう!韓国3万円以下/4日ブームは少し落ち着きましたが、今でも人気の観光地です。今回オススメした5つの国の中で1番リーズナブル!韓国コスメを安く買って帰るのも、大人女子の楽しみ方の1つです。焼肉や冷麺はもちろん、美味しいグルメは他にも沢山!夜景に屋台に買い物に…リフレッシュしたい大人女子にピッタリ♪おわりに夏の大人女子旅にオススメの国を5つご紹介しましたが、いかがでしたか? フリープランで安く行って、現地でいっぱい贅沢をするのも良いですね!初めて行く国の場合は、治安はもちろんのこと、その国ならではの細かいルールがあることも多いので、事前によく調べましょう。今年の夏、大人女子だけの海外旅行してみませんか?
2016年06月28日ビビッドカラーなスーツでエレガントにキメたコンゴ共和国の「サプール(SAPEURS)」を世に知らしめた写真家、ダニエーレ・タマーニによる『SAPEURS the Gentlemen of Bacongo』の続編ともいえる新作写真集『FASHION TRIBES GLOBAL STREET STYLE』が青幻舎より発売された。写真集『SAPEURS』をはじめ、西武渋谷店での展覧会、それに合わせての本国からの「サプール」来日など、ますますブームが過熱している「サプール」。現在、そんな「サプール」に代表されるファッションルネッサンスともいうべき現象が、ファッションの辺境と思われていた場所で局地的に発生している。「サプール」を世界に先駆けて写真集にまとめたダニエーレ・タマーニは、その動向にいち早く気づき、経済状況などの劣勢を自らのクリエイティビティで超越している7ヶ国の“ファッショントライブ”を取材。それらのグループと何日も一緒に過ごすことで信頼を勝ち取り、それぞれの被写体の個性そのままの写真を撮影することに成功した。同作では、05年に南アフリカのポップカルチャー・シーンで大人気を博した「スマーティーズ」をはじめ、ダンスとファッションを通して自己表現を行っている野心的なグループ「ヴィンテージ・クルー」、エレガントで個性的なファッションセンスの「ザ・サルティスト」など南アフリカのファッションシーン最前線を紹介。伝統的なファッションに身を包み、セネガル人女性の代表のようなふくよかな女性たち「ディリアンケ」や、セクシーなファッションに身を包みナイトライフを楽しむ若い女性「グザリー・ファッション」なども撮影された。その他、ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)、ナイキ(NIKE)、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)などの西洋のブランドで着飾り街を闊歩するハバナのストリートのキューバ人たちや、伝統的な衣装を纏い身なりを整えレスリングをする女性たち「フライング・チョリータス」、70年代中盤のイギリスのパンクスにインスパイアされたミャンマーの若いビルマ人たち、80年代のヘビーメタルに西洋のカウボーイスタイルとアフリカのアクセントとをかけ合わせたボツワナの「アフロメタル」なども紹介されている。【書籍情報】『FASHION TRIBES GLOBAL STREET STYLE』著者:ダニエーレ・タマーニ出版:青幻舎上製/292ページ/B5変型発刊:2016年5月価格:3,200円
2016年06月08日俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーが、南アフリカ共和国で象に追いかけられるハプニングに遭遇したそうだ。先日、同国ヨハネスブルグで開催されたスポーツの祭典アーノルド・スポーツ・フェスティバルのプロモーションを担当していたアーノルドは、チームと一緒に移動していた際、一行の車の前に象が現れて道をふさぎ、その後、象はその車の回りを歩き始めるばかりか、車が発進すると追いかけてくるという場面に出くわしたという。アーノルドは5月31日に「このサファリでの出会いは文字よりも動画のほうがいいかもね」とコメントを添えてその時の動画をYouTubeにアップ。その動画の中では、象を怖がらせないようにと運転手がエンジンを止めたものの、エンジンを再びかけると象が後ずさりする様子が映し出されている。そして、車が象から離れようと発進し、運転手が車に傷がつくのを心配する発言をすると、アーノルドが「いや、彼は僕らに体当たりしようとしているよ」と答えている。そんなドキドキハラハラな瞬間を体験したにもかかわらず、アーノルドは象を敬っているともコメントしている。「この出来事後に何人かが下着を替えないといけなくなったとはいえ、これらの美しく、強い生き物に畏敬の念を抱いているんだ。我々は彼らを殺すことを止めなければならない。写真はとっても、銃を撃つのはだめだ。こういう生き物を体験するのと、象牙とどっちがいい?って私はそう思ったよ」また、アーノルドはこの南アフリカの旅の様子をインスタグラムに投稿しており、故ネルソン・マンデラの家を訪問した様子や、ネルソンの肖像と一緒に写る写真を公開している。(C)BANG Media International
2016年06月03日シャネル(CHANEL)が5月3日にキューバ共和国の首都ハバナにあるプラド通りで16-17年クルーズコレクションを発表した。1928年にフランス人造園設計士によって作られ、かつてココ・シャネルも愛したライオンのブロンズ像が立ち並ぶプラド通りで行われた16-17年クルーズコレクションショー。マスキュリンとフェミニンのテイストが交差し、微かにはすっぱな雰囲気を漂わせるルックを着用したモデルがプラド通りの遊歩道を闊歩した。アーティスティックディレクターのカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が“Cuban tux(キューバの正装)”と呼ぶ、ポケットと肩章が付いたキューバの伝統的なシャツ“グアヤベラ”が基調になっているのも同コレクションの特徴となっている。ネックラインを強調したジャケットやドレス、チェ ゲバラ風のベレー帽、クラシックカーや南国風の植物柄などのアイテムが、バロック調の外観が象徴的なキューバの旧市街を彷彿とさせるイエロー、ピンク、オレンジ、ターコイズ、ライトグリーンといった鮮やかなカラーに彩られた。なお、会場にはシャネルのアンバサダーであるヴァネッサ パラディ、ジゼル ブンチェン、アリス デラル、ギャスパー ウリエルの他、ティルダ スウィントン、ジェラルディン チャップリン、キャロリーヌ ドゥ メグレ、ラングレー フォックス・ヘミングウェイなどの数々のセレブリティが出席した。
2016年05月09日お笑い芸人・有吉弘行(41)とAKB48・小嶋陽菜(27)がMCを務めるTBS系バラエティ番組『有吉AKB共和国』が28日深夜、最終回を迎えた。同番組は、2010年3月30日にスタート。有吉にとっては初の冠番組で、6年間にわたって289回が放送された。有吉は「大統領」、小嶋は「ファーストレディ」という設定で、最高権力者である有吉を楽しませるために、毎週さまざまなAKB48メンバーがゲスト出演した。最終回は3月21日と28日の2週連続で放送。峯岸みなみ(23)、高橋みなみ(24)、指原莉乃(23)をゲストに招き、フリートークを交えながら最後は「最後の共同作業」として5人そろってのテーブルクロス引きを行った。残念ながら2度失敗し、3度目の正直でギリギリ成功。有吉の締めくくりの言葉は、伊豆田莉奈(20)の"ずな語"を用いた「"おつずな"でした~」だった。前週はウソ泣きで笑いを誘いながらも、「どうなるか分からない状態の僕を使ってくださって、6年間お世話になりましたからね。ありがとうございます」とスタッフへの感謝の言葉を口にした有吉。28日の放送回でも「スタッフもほとんどの人が変わらず。それはさびしいけどね。その前から一緒にやってるから。それはちょっとさびしい」と本音がポロリ。また、「結構若い子たちの名前も覚えちゃってね」「自分だけが(名前を)知っていて恥ずかしい時がある」とメンバーへの愛着もうかがわせ、「(ほかの現場で会ってもメンバーは)そっけない(反応しかできない)と思うけど、『一緒にやってきた人たちは私たちのことをちょっとはひいきしてくれるんだな』と思ってくれれば助かる。それぐらいの愛情はありますよ」と語っていた。演出の武田竜太氏は23日、自身のツイッターで「制作・技術・美術・編集・音響・ナレーター他の番組と比較すると考えられないくらいの少人数で毎週楽しく作った6年間。番組制作はチームワークが1番と考えさせられた有吉AKB共和国でした。打ち上げも終了。残すは最終回の放送のみ」とツイート。28日にも「AKBファンの番組に対するコメントを2ちゃんねるで見て発奮し妥協せずに全力で番組を作ってきました。『有吉AKB共和国』は、これまで自分が手掛けた番組で最も思い入れのある番組です。本当に6年間ありがとうございました」と正直な思いをつづっている。<メンバーから有吉弘行へ>■高橋みなみ「出させていただいた回数は少なかったんですが、最初に出た時に"ヘタ"をこきまして。終わった後に有吉さんに『すみませんでした』と言いに行ったんですよ。『全然大丈夫だよ!』と言ってスッと行かれたんですけど、その時のフッと笑った顔にものすごく救われました。その後、(番組に)結構呼ばれなかったので、やっぱり"ヘタ"こいたからかなと思っていたんですけど、来るとすごくいろいろイジってくださって。正直、有吉さんのイジりが一番好きでした」■峯岸みなみ「AKBがちょっとずつ人気が出はじめてバラエティにも呼ばれるようになって、ちょっとどこかで調子に乗っていた私を目覚めさせてくれたのが有吉さんのラジオ。『AKBのバラエティ班なんてクソだ』『つまんねえ』と。10代の私にはすごく辛辣な言葉だったんですけど、こうしてスタジオに来た時に『ああいうのは、意地悪なおじさんだから』と。優しさと厳しさに包まれて、本当に今の私がいるのは有吉さんのおかげだと思っています」■指原莉乃「まだまだ荒削りなVTRをお二人が楽しんで見てくださっていて、すごく見ていて安心しましたし、収録自体もすごく楽しかったです。あの頃、まだ何も知らずにカンペ通りに、台本通りに動いている私が、まさか同じ番組で自分の陰毛がないことを言うなんて思わなくて、当時純粋だった気持ちからここまで成長できたのを本当にうれしく思っています。この番組のおかげだと思っています。ありがとうございました」■小嶋陽菜「6年間お世話になりました。若手の子も有吉さんのおかげで人気が出たり、しゃべれるようになったり。有吉さんにはAKBみんなで感謝しています。私も最初は全然しゃべれませんでしたし、ほかの番組で一緒に出られている方みたいなアシスタントはできなかったんですけど、それでもすごく楽しく収録できて、良い時間を過ごさせていただいたなと思っています。そうやっていろんな反省点もあるので、今度は『有吉反省会』に出してください(笑)」■番組スタッフ一同からメンバーへ「くだらない事も一生懸命やってくれたAKB48の皆さん。本当にありがとうございました!」
2016年03月29日インフォテリアとミャンマー連邦共和国のマイクロファイナンス機関であるBC Financeは3月4日、マイクロファイナンスのITシステムにおいてブロックチェーン技術を用いた実証実験を行うことについて合意し、基本合意書を締結した。マイクロファイナンスとは、貧困者向けの「小口(マイクロ)金融(ファイナンス)の総称。BC Financeはミャンマーにおいて、8州16支店を構える商業的マイクロファイナンス機関である。今回の実証実験について、インフォテリア 代表取締役社長の平野洋一郎氏は、「日本企業ではなく、ミャンマーなどシステムが不十分な環境の企業を対象に、実証実験を行いたかった」という。インフォテリアからBC Financeに相談を持ちかけたところ、スムーズに話がまとまり、基本合意に至るまでの期間は1カ月程度だったという。「日本とはスピード感が違う」と平野氏はコメントした。両社は、現在Microsoft Windowsサーバ上で稼働しているBC Financeの融資システムにプライベートブロックチェーン技術を導入するための実証実験を今年の6月までに開始する予定とした。使用するブロックチェーン技術はテックビューロの「mijin」である。BC Finance CEOのJeremy Klosier-Jones氏は、「ミャンマーでは約5000万人の人口がいる中、200万しか口座がない。より利用者を増やすために、新しいテクノロジーを採用し、オペレーションコストを下げることによって、よりたくさんの人にサービスを提供していきたい」と意気込みを語った。実証実験の期間など詳細は、これから決めていくとのことだ。
2016年03月07日著者撮影アオザイの国はオーダーメイドの国ベトナムと言えばアオザイですよねー。ネットでの「最も美しい民族衣装は?」という議論で毎度名前が挙がるベトナムの民族衣装・アオザイ。少し雑に言えば、露出を抑えたチャイナドレスという印象でしょうか。地面に届きそうなほど長くそして大きくスリットの入ったスカート、その下にはゆったりとしたズボン。この、ズボンの上とスリットの端が重なった、三角窓から見えるお腹がセクシーなんですよね。昔、ニーソックスの上端とスカートの間が「絶対領域」なんて呼ばれたりもしましたけど、アオザイの三角窓は「神の領域」と呼んでも言い過ぎではありません。神社の鳥居の向こう側みたいなもんですね。言い過ぎました。アオザイのもうひとつの大きな特徴に、上半身に対してピタッ!と生地が密着して身体のラインがハッキリと見える点があります。ベトナム人女性に細身の方が多い理由はアオザイを着こなすためとも言われたり。そう、密着している…つまり、アオザイはオーダーメイドが前提にあるんですね。余談ですが、男性用もあってこちらは全く密着していません。まぁ、個人的には「密着して誰が得すんねん」と思いますが。いや、損得は関係ないか!ベトナムと言えばアオザイ、アオザイと言えばオーダーメイド。言い換えますと、ベトナムと言えばオーダーメイド!ということなんです!しかーし、観光に来られた方にとってのアオザイの楽しみ方は限られています。試着して写真撮影、試着して散歩、これが関の山でしょう。が、私は言いました!アオザイはオーダーメイドが前提にあると!用意されたアオザイを着て何が真のアオザイストと呼べるのか!そもそもアオザイストって何なんだ!という訳で今回は、「布生地から選ぶアオザイの作り方」を紹介します。それ以外にもTシャツやスーツやワンピースなんかもオーダーメイドれるんだぜベトナムは!やって来ました、布生地の聖地・タンディン市場著者撮影いきなりテイラーに行っても布生地はあるのですが、その数は限られてしまう訳です。でも、折角つくるなら、食傷するくらいの種類からあなたと運命の赤い糸でつながっている布生地を選んでやりましょうや。だからと言って赤い布生地を選んだらダメですよ。あはは、冗談がくだらねぇ。著者撮影こちらがタンディン市場。外観では中に何があるか分かりませんが……ほい!著者撮影布生地がギ~ッシリ!著者撮影ほ~らほら!この通り、ひしめき合うように布生地が積まれています。境目はよく分かりませんが、ほぼ等間隔で座っている人物(主に女性)が、各店の売り子です。あ、コレいいなぁーと思って布を見たり触ったりしていると「何が欲しいの?」と聞いてくるので、「こういうものを探していてかくかくしかじか…」とか返答しようものならそのままバトル(交渉)に突入です。余談ですが、これらの布生地は韓国やカンボジアからの輸入品らしい。ベトナム製だと思っていたので、その事実を知ったときは少しだけ凹みました。全てがベトナム製だったらなんかカッコイイ、っていうだけのワガママですが。さぁ、それではここで、価格交渉の方法を紹介しましょう。私が実証しております!市場で値切る方法向こうも電卓を持っているので、単純に指差しをしていればなんとなく売買が成立してしまうのですが、少しでもお得に買い物をしたいですよね。という訳で、価格交渉のノウハウをお教えいたしますよ。1.値段を聞くときは指を差しながらバウニューティェン(Bao Nhieu Tien)?これはもちろん「いくら?」という意味。出だしから「ハウマッチ?」と英語で聞いてしまうと、高く見積もまれてしまう可能性があります。観光客の多い市場に比べるとタンディン市場はかなり良心的な価格ですが、それでも現地の言葉を使うことによって、「むむっ、こやつ出来る…!」と思わせれば得をしても損はしません。ただ、当たり前のように価格もベトナム語で言ってくるので、こちらもGoogle先生に聞くなりして押さえておきましょう。途中で英語に切り替えても構いません、ここでは最初の言い値が肝心なのです。2.相場は1メートルが5万ドン(およそ250円)~20万ドン(およそ1000円)これは正直なところ「ものによる」のですが、それでも慣れていないと10倍の額を言われてもピンと来ないと思うので、おおよそこの範囲だと思ってください。で、ほとんどのお店で購入できる最小値が1メートル。価格を知って、その分野に詳しい方ならお気づきかもしれませんが、ベトナムではオーダーメイドこそ安いものの、布生地はそれほど安くありません。輸入品ですし、これはしょうがないのかもしれませんね。3.値切りたかったら、ヒット&アウェイこの市場ではまとめて(具体的にはおおよそ3メートル以上)購入しない限りあまり値切れないと思っておいた方が良いのですが、それでもあなたが値切りたい場合、一度値切ったあとに諦めた体でその場を離れてしまう方法が得策です。まだ価格を落とせる場合は売り子から呼び止めて来るし、本当に下がらない場合はスルーされます(そのときはしばらくしてからまた戻れば良い)。ただ、繰り返しになりますが、タンディン市場は全体的に良心的な価格であることと、彼女たちも商売でやっているのでお互いに幸せになれる交渉になると良いですね。これを「ヒット&アウェイ」と呼べるかどうかは分かりませんが、ただ私が言いたかっただけです。蝶のように舞い蜂のように刺せ!と偉い人も言ってます。上記が価格交渉の方法ですが、1も3も観光地の面を持つ市場であればどこでも通用します。とくに一大観光スポットのベンタイン市場では絶大な効力を発揮!3が三回くらい使えたりするので、一見すると底なしに下がっていく価格に対して「一体どんだけ利益貪っとんじゃ」という猜疑心が逆に生まれて来ます。まぁ、あそこは、市内屈指の土地の高さ(ひいては場所代の高さ)ではありますけどね……。市場グルメもついでに楽しめます著者撮影布生地とは全然関係ありませんが、著者撮影市場内にあるワンタンメンが安くて美味しいですよ。タンディン市場の向かいにも布生地が売られていますさて、価格交渉がどうのこうのと書いておきながら、市場では買わず、ハイバーチュン通りを挟んだ向かいに並ぶ生地屋さんで購入するのもありです。タンディン市場に比べると、店員の声掛けも少ないので、比較的ゆっくりと物色できるはずです。著者撮影市場と同様に、アオザイやスーツに使われる布生地を扱うお店が並んでいます。著者撮影なんだかお金が掛かっていそうなお店を発見。著者撮影アオザイのパンフレットなんてあるんだー、と見ていると!著者撮影モニターの下に……何コレ!?著者撮影ハローワークの窓口……ねぇよ!?すごいですね、ハローワークで使われていたモニターがベトナムのアオザイ生地屋に移動するって、かつて目隠しされて香港まで連れて行かれた猿岩石を遥かに凌ぎます。このたとえ、すっごい分かりづらい!著者撮影ギッシリとひしめく布生地たち。アオザイ用だけあって、個性が強くて美しい。著者撮影いいですねーあーいいですねー(布好きです)。ここまで紹介しておいて、今回そもそもアオザイをつくって着る人間は誰なんだ?というともちろん私ではありません。男性用もあるけれど、女性用の華やかさには敵いませんしね、それもなんだか片手落ち。という訳で、ちょうど友人がアオザイを新調したいという話をしていたのでそこに同行することにしました。著者撮影そんな友人が選んだ布生地がこちら!等間隔にあしらわれた小鳥が可愛いですね。ゴージャスというよりも可愛らしいアオザイになりそうです。著者撮影ちなみに私はいくつかTシャツをつくりたかったので、こちらの布生地を購入しました。つくろう!アオザイ&Tシャツ著者撮影それらを携えて、オーダーメイドショップ……いわゆるテイラーへ向かいます。布生地を扱うお店ではそのままアオザイのオーダーメイドにも対応してくれる場合が多いのですが、友人いわく「ここは前回も利用したので安心」だそうです。ただ、言葉が通じない、かつ住み慣れていない方となると、修正の注文などで苦労すると思うので、日本人が対応してくれるお店が良いかもしれません。そちらはまた後ほど紹介します。店の正面にはアオザイを着たマネキンが二体。著者撮影著者撮影もうちょっと…生やしてあげても良かったのではないか。著者撮影アオザイをつくるためには、なんと15箇所以上の部位を計測します。この部位の多さこそが、あの美しいフォルムを生み出す秘密なんですね。著者撮影このように、全身の計測値をカードに記します。友人から個人情報ではないかと言われたのでモザイク処理を施しました。著者撮影で、私はというと、アオザイではないので別のテイラーへ。日本人のスタッフが対応してくれるお店なので、注文の対応も柔軟なのです。著者撮影これを胸ポケットにして、これを襟に使ってポロシャツに……とあれこれ注文。なお、ここでサンプルとして既成品を一着携えているところがポイントです。現物があれば、気に入った布で同サイズのものをつくるということも可能、つまり布さえあればいくらでも複製できるという訳です。それこそがベトナムにおけるオーダーメイドの最大のメリットのひとつと言えるのかもしれません、最初から型がある場合にオーダーメイドと呼べるかどうかはちょっと微妙だけどね。完成したアオザイを受け取りに行くアオザイは、その日の昼に注文して、翌々日の夜に完成しました。つまり2日間と半日、おそらくこれがローカル店の平均的な最短期間だと思います。ベトナムでの旅行でホーチミンに3日間もいるなら、初日に注文しておくと上手く時間が使えますね。ただ、日本と違って予定通りに進まないことがしばしばあるので、欲を言えば4日間以上あると安心です。さて、指定された日時に取りに行くと……。著者撮影べべべ、べーーーん!著者撮影試着した友人(彼女の右肩にいる人はちっさいおっさんじゃなくて鏡に映った私です)。そして別のお店でつくったTシャツも!著者撮影どどど、どーーーん!著者撮影いいですね!納得のいくものが出来ました。ベトナムでのオーダーメイド・まとめと、ベトナムで布生地選びからオーダーメイドするまでの一連の流れを紹介いたしました。これまでに書かなかった情報も含めて、まとめてみましょう。・ホーチミンで布生地を選ぶならタンディン市場がオススメ。・布生地は1メートルから、相場は5万ドン(およそ250円)から20万ドン(およそ1000円)まで。・合計3メートル以上になると少し安くしてくれる傾向がある。・アオザイのオーダーメイドに掛かる日数は店にもよるが、平均的にローカル店で最短2日間と半日。今回の注文価格は、布生地持ち込みで、50万ドン(およそ2500円)でした。・今回登場した日本人対応のテイラーでの注文から納品までの期間は、アオザイやワンピースは最短1日間から、スーツは最短2日間から。ただし、注文枚数や希望デザインによって変動。価格(布生地持ち込み)はアオザイとワンピースは50ドル、スーツは女性で120ドル、男性で150ドルから、とのことでした。はい!ま、冒頭でつくれつくれと煽ったものの、つくったアオザイを日本で着る機会はそうそう無いでしょう。ただ、女性ならワンピース、男性ならスーツといったように気軽につくっても良いのではと思います。日本ではオーダーメイドって高い印象がありますからね。既成品一着、またはそれ以下の価格で、あなただけの服がつくれちゃう訳ですから!今回登場した市場とお店の店名&住所タンディン市場店名:Cho Tan Dinh住所:Cho Tan Dinh, Hai Ba Trung, District.1, Hochiminh city.ローカルのアオザイ・テイラー店名:Ao Dai Xua Nay住所:599 Nguyen Dinh Chieu, District.3, Hochiminh city.日本人が常駐しているテイラー店名:Tailor Ralan住所:254B Ly Tu Trong, District.1, Hochiminh city.著者撮影最後に全く関係ありませんが、ローカルのテイラーにあった、見てるだけでいじりたくなるスイッチ盤。(text & Photo:ネルソン水嶋)ネルソン水嶋の「勝手にベトナム観光開発局」他の記事を読む>
2016年03月03日世界中の汚職に取り組むNGO組織であるトランスペアレンシー・インターナショナルでは、政治的に腐敗している国のランキングを作成しています。汚職の問題は深刻で、世界の3分の2の国々が汚職に悩まされているといわれています。トップ10に入る国のうち5つは、幸福度の低い国のランキングにも入っています。政治家の汚職は、国民の幸福度とも関係しているのです。それでは、そのランキングはどのようなものなのでしょうか?汚職が多い国トップ10と、汚職が少ない国トップ10をそれぞれご紹介します。■汚職の多い国トップ1010位:チャド・コンゴ民主共和国・ミャンマー9位:ブルンジ・カンボジア・ジンバブエ8位:ウズベキスタン7位:エリトリア・シリア・トルクメニスタン・イエメン6位:ハイチ・ギニアビサウ・ヴェネズエラ5位:イラク・リビア4位:アンゴラ・南スーダン3位:スーダン2位:アフガニスタン1位:北朝鮮・ソマリアアフリカや中東、アジアの国々が多い結果となりましたが、堂々の1位は北朝鮮。この結果には納得です。同率1位のソマリアも、無政府状態が長く続いており、政治的に非常に不安定な状態が続いています。汚職が多い以前に、そもそも政治情勢が安定していない国が多いようです。幸福度が低くなってしまうのもうなずけます。■汚職の少ない国トップ1010位:ドイツ・ルクセンブルク・イギリス9位:カナダ8位:シンガポール7位:スイス6位:ノルウェー5位:オランダ4位:ニュージーランド3位:スウェーデン2位:フィンランド1位:デンマークこちらは北欧諸国が上位を占めています。北欧諸国は全体にクリーンなイメージがありますが、そのイメージどおりの結果となっています。汚職の少ない国の上位は、経済的にも成功している国が多い印象。ビジネスをはじめるときにまず賄賂が必要になる国では、経済も思うように発展していかないのかもしれません。ちなみに日本は汚職の少ない国18位にランクインしています。世界的に見れば、少ない部類に入るようです。とはいえ、汚職がまったくないとはいえません。国民ひとりひとりが汚職を許さない姿勢を示していくことも大切です。日本も汚職が全くない国を目指していきたいですね。(文/スケルトンワークス)【参考】※The ten most corrupt countries in the world-THE WEEK
2016年02月11日あなたは日本が暮らしやすい国だと感じていますか?あまり根拠もなく、自分の国が一番だと思ってはいませんか?実際、生活の様々な局面を比べてみたら一体どうなるでしょうか。国連では、1990年以降毎年発行している「人間開発報告書」の中で、世界200ヶ国の中から、平均寿命、教育、金融資産の現状を踏まえて、暮らしやすい国トップ10を発表しました。これを見ると、他国の良さが垣間見えて、自分の国の長所短所が今までよりもはっきり見えるかもしれません。■10位:ニュージーランドニュージーランドは、平均寿命が82歳の長寿国です。平均寿命が高いということは、国民の多くが健康を維持できているということであり、医療制度が充実していることを物語っています。■9位:カナダ教育水準の高さでは、ニュージーランドと同じくらいです。カナダの居住者の半数が大学卒。教育制度の充実により、多くの国民が大学教育を受けやすくなっているからでしょう。■8位:アメリカ合衆国お金持ちの国というイメージがあるアメリカですが、イメージどおり個人の持つ金融資産では上位にランク付けされました。アメリカ人の平均年収は、約642万円とかなりの高水準です。やはり、選ぶ職業によっては、日本人がびっくりするほどの高収入を得られる国なのでしょう。■7位:アイルランド犯罪発生率の低い国です。最近のデータによれば、殺人率は1,000人中1.2人だそうです。日本も長年、犯罪の少ない安全な国と言われてきましたが、最近では子供の一人歩きが危ないと言われるほど誘拐や無差別殺人のニュースが絶え間なく聞かれるようになりました。それに比べると、アイルランドは非常に安全な国と言えるでしょう。■6位:ドイツ国民の健康状態では、全般において上位に位置しているのがドイツです。平均寿命は81歳。マラリア、エイズ、結核といった病気にかかる人の割合も非常に低いです。これも医療制度の充実によって、健康診断や予防接種を国民の大多数が受けられることで、病気の予防や、早期発見による治療ができていることを示しています。■5位:オランダ国民1人1人の所得の不均衡が、非常に少ない国のひとつです。1990年代中頃からだんだんと不均衡が無くなってきています。生活保護世帯の増えている日本とは、逆の現象が起きていると言えます。■4位:デンマーク男女の賃金格差が現在たったの15%という夢のような国がデンマークです。労働者の賃金格差是正を望む声が高まったことで、格差が無くなってきました。それに対して、アメリカはいまだ64%とかなり高く、男女平等への道のりはまだまだ遠いようです。日本でも近頃、母子家庭の貧困が問題になっていて、女性が安定した賃金を得ることが難しい現状を思うと、デンマークから学ぶべきことがあるかもしれません。■3位:スイス大学の授業料は、子を持つ親にとっては頭の痛い問題です。その点、スイスの大学は非常に授業料が安く、学生はお金の心配をせず、のびのびと勉学に励むことができます。大学は二学期制で、一学期分の授業料は約12万円以下とかなり良心的です。■2位:オーストラリア政府が、過去10年間に教育投資を25%も拡大しました。国連によると、その影響もあってか、オーストラリアでは、20年近くにわたって教育を受け続ける人が多いそうです。世界水準から見ても、一人の人が学校に通い続ける年数としてはかなり長い方でしょう。■1位:ノルウェー栄えある1位に輝いたのはノルウェー。その国の生活環境を物語る指標とも言える平均寿命、教育、生活水準において、12年連続で1位を記録しました。ノルウェーのしっかりした医療制度のおかげで、現在、平均寿命は82歳です。国民の生活の質に配慮した政策の結果と言えるでしょう。*国連の報告によれば、世界は全体として、人が暮らしやすい環境になってきていると言えるようです。1日に2ドル以下の収入しかない人が、いまだ世界に8億3千万人もいるものの、約2億人が過去25年で貧困から脱出することができたのです。この調子で行けば、格差がますますなくなっていくことでしょう。私達日本人は、これから少子高齢化社会という難しい現実を迎えなければなりません。老人や母子家庭の貧困の問題を早めに解決するためにも、今回上位層にある国々の政策を参考にして、国民1人1人の生活の質を向上させることを目標にしてほしいものです。(文 /スケルトンワークス)【参考】※The 10 best countries to live in around the world-TECH INSIDER
2015年12月31日世界にはたくさんの国がありますが、もっとも高い給料が支払われているのはどの国でしょうか?今回は『TOP』の記事を参考に、OECDの調査に基づいた、世界で最も可処分所得が高い国トップ10をまとめました。可処分所得とは、税金などを差し引かれたあと自由に使えるお金のこと。豊かさにもいろいろな基準がありますが、自由に使えるお金がたくさんあるということは、ひとつの指標になっています。果たして、どんな国がランクインしているのでしょうか?■10位:フランス(平均年収344万円)経済大国のフランスは第10位。計算上、1人当たりのGDPは米国よりも低いのですが、経済学者のポール・クルーグマン氏は「フランスの労働者は、米国の労働者と同じくらい生産性が高い」と主張します。1999年に導入された週35時間労働法により、労働時間は短め。平均49.4%の税を引かれたあとの年間賃金は28,799ドル(=約344万円)。ちなみにOECD加盟国で2番目に高い税率です。■9位:スウェーデン(平均年収349万円)世界銀行のデータに基づくと、1人当たりのGDPは世界で第6位です。輸出志向型の混合経済で、木材、水力や鉄鉱石は、貿易で大きな重点を置かれ経済の資源基盤を構成しています。技術部門は輸出の50%を占めています。医療や教育の部分では、北欧らしい高い社会福祉制度を維持。その代償として収入の42.4%は国に税金として持って行かれますが、それでも年間賃金は29,185ドル(=約349万円)です。■8位:カナダ(平均年収350万円)世界第3位の石油量を保有する裕福な国。亜鉛、ウラン、金、ニッケル、アルミニウムなどの資源も豊富です。広大な土地があるため穀物生産でも重要な役割を果たし、小麦、キャノーラなどを生産しています。年間の平均可処分所得は約29,365ドル(=約350万円)で、税率は約31%。税金は医療や公共教育のために使われています。平均労働時間は週で約36時間です。■7位:オーストリア(平均年収372万円)1人当たりのGDPは世界で第12位です。国内経済に影響を与えているのは、国内総生産の約9%を占める観光事業。賃金の49.4%は所得税と社会保障金として納めることになりますが、年間で平均31,173ドル(=約372万円)の賃金を得ています。また、医療や公共教育の制度も整っています。■6位:ドイツ(平均年収373万円)ヨーロッパでは最大の面積を誇り、経済大国といえるドイツ。所得から控除されるのは49.8%とほぼ半分ですが、幅広いレベルで無料の医療や教育を受けることができます。また、国民皆保険制度を最初に整えた国でもあります。年間可処分所得は31,252ドル(=約373万円)です。■5位:オーストラリア(平均年収377万円)社会民主主義のオーストラリアは、世界でも有数の経済大国の1つです。広大な土地を生かした食料品の輸出だけでなく、石油や鉱物などの少数資源も保有しており、輸入品はごくわずか。年間可処分所得は31,588ドル(=約377万円)で税率は27.7%です。保有財産の面では、2013年にスイスに次いで第2位を獲得しました。平均労働時間は週36時間。■4位:スイス(平均年収400万円)スイスは、いくつもの基準で高ランクを獲得しています。たとえば政府の透明性、市民的自由、生活の質、経済競争力、人間開発の分野などです。OECDの生活満足度調査では第3位でした。製造業がさかんで、医療や製薬品、専門の化学薬品、精密測定機器や楽器を作っています。年間可処分所得は33,491ドル(=約400万円)で、平均労働時間は週35時間です。■3位:ノルウェー(平均年収400万円)ノルウェーは石油、水力発電など天然資源の面でかなり裕福といえる国の1つです。スウェーデンのように、ノルウェーは医療や高等教育の制度を整えています。しかしそのために税率は37%以上と高額です。年間可処分所得は33,492ドル(=約400万円)です。税金の高さには定評がありますが、その分平均労働時間は週33.4時間と短めで、自由な時間を持つことで喜びを得ています。■2位:ルクセンブルク(平均年収465万円)ルクセンブルクはヨーロッパの金融の中心。化学製品、ゴム、産業機械などの重要な製品をヨーロッパに輸出しており、金融サービスでも重要な役割を担っています。年間可処分所得は38,951ドル(=約465万円)で、税率は37.7%ですが、国民はさまざまな面で保障されています。■1位:アメリカ(平均年収495万円)堂々の1位に輝いたのは、アメリカ合衆国。年間可処分所得は41,355ドル(=約495万円)と2位に大きく差をつけました。税率は31.6%で、ランキングに入った国のなかではカナダと同じく低税率です。しかし多くの人が健康保険に加入していないという点は見逃せないでしょう。低い税率は自由な競争の象徴ですが、平等はあまり担保されず、格差が大きいのが現状です。*日本はなんと、ランキング圏外という結果になりました。国税庁が発表した平成25年の日本人の平均年収は、414万円。しかし、所得税、住民税、健康保険、厚生年金、雇用保険が大きく引かれるので、10位のフランスの344万円以下となってしまうようです。しかし、全体的に労働時間が短い国も多く、高い生産性と効率がグローバル化を生き延びるヒントになりそうです。日本の長時間労働も本格的に見直すべきタイミングに来ているのかもしれません。(文/スケルトンワークス)【参考】※Top 10 Countries With the Highest Salaries in 2015-TOP
2015年10月26日本田技研工業(ホンダ)は10月19日、マーシャル諸島共和国において電気自動車「フィットEV」と太陽光発電に対応したAC普通充電器「Honda Power Charger」を導入した社会実証実験を同日より開始すると発表した。マーシャル諸島共和国は、エネルギーをほぼ輸入に頼っており、調達の自前化や輸送費用を含めたコストの軽減が課題になっている。また、海面上昇の影響を受けやすいことから、CO2排出量の低減にも注力する必要がある。実証実験は2017年9月まで行う予定で、フィットEVとHonda Power Chargerを導入することで、マーシャル諸島共和国における電動化モビリティの普及および充電関連インフラの整備の可能性を検証し、同国のエネルギー自給などの課題解決につなげることを目的としている。同社は「本プロジェクトの目標を達成し、グローバルなショーケースになることを目指し、マーシャル諸島共和国政府と協力して進めていきます」とコメントしている。
2015年10月20日1940年代より南アフリカの伝統料理として愛され続けて来た「Bunnychow(バニーチャウ)」。ロンドン・ソーホーの一角に、この伝統料理を現代風にアレンジして提供するレストランが登場し、話題となっている。料理と同じ名前を冠した、このレストラン「Bunnychow」は2013年にフードトラックの店舗としてオープン。その後、数多くのポップアップショップが並ぶロンドンのショッピングモール「BOXPARK Shoreditch」への出店を経て、2014年に晴れて実店舗としてオープンした。この「Bunnychow」という料理は、パンの中身を丸々くり抜き、その中にカレーを中心とした具材を詰め込んだもの。ソーホーの店舗で味わえるメニューは、バリエーション豊かに展開されている。伝統的なマトンカレーの入った「Durban Bunny」、チキンとトマトを使用した「Chakalaka Bunny」、カリフラワーなどの野菜を使用し、スパイシーサウスアフリカンソースで味付けされた「Veggie Bunny」、豚肉をじっくり煮たピリ辛の「Piri Piri Pork Bunny」などが楽しめる。お好みでピクルス、卵、チーズなどのトッピングを追加可能。ラムのリブや、ぐるぐるに巻かれたボーアウォースソーセージ、果物や野菜がふんだんに使用されたプレスジュースやカクテル、特製チョコレートなど他のメニューも充実している。また2015年、イギリスの最も革新的な朝食に送られる賞「Most Innovative Breakfast UK」を朝食メニューである「Full English Bunny」で獲得した。この「Full English Bunny」は通常のくり抜いたパンの中に、イギリスの朝食を彷彿とさせるカリカリに焼かれたベーコン、目玉焼き、ソーセージなどが詰め込まれ、ユニークなメニューで話題を集めた。日本進出の予定はなさそうだが、まだまだ知名度は高いとはいえないこの「Bunnychow」は、サンドイッチやハンバーガーとも違う手軽に食べられるグルメとして、ここ日本でも十分に好まれそうだ。※本記事は (引用元:に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2015年08月31日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「社会主義国」です。***資本主義国のアメリカと社会主義国のキューバは、お隣にありながら半世紀近く国交を断絶していました。ところが、ここ最近オバマ大統領が「国交を復活させましょう」と交渉を始めたことが話題になっています。これは、再来年、オバマ大統領の任期が終わるので、それまでに功績を残したいからなのでは……?と言われています。そもそも「社会主義」とは何でしょうか。資本主義国家では個人が自由に利益を追求できますよね。自由競争なので、労働量や能力に応じたお金が支払われますが、その結果、貧富の差が生まれてしまいます。貧しい人をなくし、国民が平等に豊かになるために、国民が働いた全利益を国が管理して、平等に分け与える。その仕組みの理想形が「共産主義」なんです。資本主義から共産主義方向をめざす、間の段階を「社会主義」と呼んでいます。共産主義社会では、全員が国家に勤めているようなもの。職業選択の自由が制限されるケースもあるんです。基本的に、すべての事業を国が管理し、計画的に進めていきます。国民が平等に富むことを理念にしているって、いいことのようにも聞こえますが、実情は、どんなにたくさん働こうが、手を抜こうが、お給料は一緒。すると「いいよ、テキトーで」と、働く意欲がなくなってしまうんですね。みんなが働かないので、国家事業も計画通りに進まない。国全体が富まない。また、国家が権力を持つので、独裁政治に結びついたり、官僚が賄賂で買収されて腐敗政治を引き起こしたりするんです。最大の社会主義国は、ソビエト連邦でしたが、1991年にソビエトが崩壊してロシア連邦になりました。それを機に世界の社会主義国は減ってきています。現在は、共産主義の中国、朝鮮民主主義人民共和国、ベトナム、ラオス、インドやキューバなど。いま資本主義の国では格差が問題になっていますよね。自由競争を放置していると、貧富の差が増すばかりで、国が介入しないといけないのではないかと疑問視されています。政治的には社会主義でも、経済は資本主義を導入していたり、ふたつの境目は少しずつ解け合ってきているんですね。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年7月29日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年07月25日2015年は、シンガポール共和国がマレーシアから独立してから50周年の記念すべき節目の年。独立記念日(ナショナルデー)である8月9日は例年、国が定めた祝日になるが、今年は祝日を1日増やし、ナショナルホリデーとなる。©2015 Singapore Tourism Board2015年のナショナルホリデーは8月7日~10日の4連休2015年8月9日のナショナルデーは日曜日のため、10日(月)は振り替え休日。加えて政府は2015年に限り8月7日(金)も祝日にすると発表。このため2015年のナショナルホリデーは、祝日が少ないといわれるシンガポールには珍しく4連休となる。この連休をシンガポールの地元の人は"Jubilee Weekend"(50周年記念連休)、"Golden Jubilee Weekend"などと呼び、既に各地で盛り上がりを見せている。©SG50当日は赤い服を着てお祝いしようシンガポールの国の色は「赤」。毎年ナショナルデーは赤いものを身にまとってお祝いするのが定番になっている。当日はぜひ「赤」に身を包み、国民と一緒にお祝いしよう!©dENiZEN®ジーンズブランドdENiZEN®では、一般から募集したデザインで記念Tシャツ販売。他では手に入らないユニークなお土産になりそう。ナショナルホリデーに開催されるイベントをチェック!毎年、ナショナルデー前後には様々な催し物が企画され、国はお祭りムード一色に染まる。節目の年を迎える2015年は、各地で今年限りの様々なイベントを開催予定。旅行者にとっても魅力的なイベントが多いので、ぜひチェックしておきたい。Gardens by the Bay50周年記念 光と音楽のショー’Garden Rhapsody-SG50 Edition’2015年8月7日~8月10日 1日3回(19:45、20:45、21:30)©Gardens by the BayEsplanade-Theatres on the Bayダンスや音楽パフォーマンス、トークショーやワークショップなどの無料プログラムを予定2015年8月6日~8月10日©Photos Courtesy of Esplanade-Theatres on the Bay各ミュージアム無料開放2015年8月7日~10日の期間中、以下ミュージアムが無料で公開される。National Museum of SingaporeAsian Civilisations MuseumIndian Heritage CentrePeranakan MuseumSingapore Philatelic MuseumReflections at Bukit ChanduSun Yat Sen Nanyang Memorial HallMalay Heritage CentreSports MuseumCivil Defence Heritage GallerySingapore City GalleryMarina Barrage Sustainable Singapore GalleryNewater Visitor CentreENVision Gallery4大動物園(Jurong Bird Park, Night Safari, River Safari, Singapore Zoo)キャンペーン2015年8月7日~10日の期間中、4大動物園を訪れると「50周年記念アニマルトートバック」(通常3S$)が無料でもらえる。※一人一点。なくなり次第終了。シンガポール国民には、あらゆる施設の入場料が無料、もしくは半額に設定されているため、普段よりも観光スポットが混雑する可能性も念頭に置いておこう。様々なイベントの予定は随時特設ホームページ、Facebookなどで発表されるので、事前にチェック!シンガポールにとって歴史的な節目を迎える2015年8月9日。大切な一日を、ぜひ国民と一緒にお祝いしよう!※上記は、2015年5月取材時のものであり、以後変更の可能性もあります。
2015年05月30日ロングステイ財団が実施している「ロングステイに関する意識調査」の結果が発表され、ロングステイをしたい希望国として「マレーシア」が9年連続して1位となった。マレーシアが人気のわけとは?写真提供:マレーシア政府観光局「マレーシア」が人気の理由は、ロングステイ用のビザ、「マレーシア・マイセカンドホーム・プログラム(MM2H)」制度が充実していることに加え、気候、治安、医療水準の高さが背景にある。人気上位に東南アジア各国がランクイン©Singapore Tourism Boardマレーシアの他にも、ランキング10位以内に、タイ(2位 4年連続)やシンガポール(7位)、フィリピン(9位)、インドネシア(10位)と東南アジアの国々がランクイン。気候の良さに加え、アクセスの良さ、生活水準の高さに比べて物価が安いことなども人気の要因だ。人生に求めるものがより多様化していくこれからの時代、海外でのロングステイへの注目も、益々高まりそうだ。参照元:ロングステイ財団「ロングステイに関する意識調査」
2015年05月29日三菱重工業は、同社グループのPWパワーシステムズ(PWPS)が米国を拠点とする事業開発会社であるMiami Capital Holdingより、ギニア共和国向けガスタービン発電機「FT8 MOBILEPAC」3ユニットを受注したと発表した。同受注は、ギニアの首都コナクリに新設される発電所の中核機器となるもので、1ユニットあたりの出力は2万5,000kWとなっている。PWPSは機器製造・供給と技術サポートを行い、据付けなど現地工事は、MKH Engineerigが手掛けるほか、ベルギーのTractebel Engineeringがその検査および評価を実施する。また、発電所はMiami Capital傘下の欧州電力会社K-Energieが運転管理する計画だという。FT8 MOBILEPACは、米国の航空機用エンジンメーカーPratt & Whitney(P&W)が供給するエンジンを動力源とする航空機エンジン転用型ガスタービン発電機で、燃料は天然ガスおよび液体燃料が利用可能。パッケージ型となっているため、どこにでも迅速に移動・設置でき、すでに第1ユニットはギニアに空輸されたという。また、据付期間が短いのも特徴で、運転時の短時間起動も可能であることから、長期的な発電需要に対応するだけでなく、緊急需要対応型の電源としても利用が可能だという。なお三菱重工では、今後もPWPSと密接に連携し、定置用ガスタービンと航空機エンジン転用型ガスタービンの双方の長所を生かしながら、その相乗効果で、エネルギーの有効利用と環境負荷の低減に貢献するガスタービンのグローバル展開を加速させていきたいとコメントしている。
2015年04月16日三井住友銀行はこのたび、ミャンマー中央銀行(Central Bank of Myanmar)より、ミャンマー連邦共和国ヤンゴン市における支店開設の認可を取得したと発表した。同認可は、2014年10月に、同国で外国銀行による支店開設が可能となって以降、初めての認可となるという。同認可を受け、4月23日にヤンゴン支店の営業を開始する予定だという。同行は、2012年に外国銀行として初めてという、現地駐在員事務所を出張所に格上げして以来、同国において情報提供および営業活動を行ってきたが、ヤンゴン支店の開設により、同国内で預金、貸金、為替等の銀行業務を行うことが可能となるという。ティラワ経済特区をはじめ、更なる投資が見込まれる同国において、同行は、顧客のビジネスをより一層充実した体制でサポートしていくとともに、引き続き、業務提携先である民間最大手銀行「カンボーザ銀行」との連携を通じて、同国における銀行サービスの充実に努めていくとしている。
2015年04月08日LINKエンターテインメントは4月4日、第2回「不思議の国アリスの謎解きコン」を不思議の国のアリスをテーマにしたコンセプトレストラン「古城の国のアリス」(東京都・池袋)で開催する。当日は、2対2のグループになって店内外に仕掛けられた謎解きを楽しむ。謎を解いた後は特製ビュッフェと特製カクテルのパーティー「舞踏会」が行われるほか、全6回の席替えもある。時間は13時(受付12時30分)~16時。参加予定人数は男性40人、女性40人で、参加条件は男性22歳~36歳まで、女性20歳~34歳まで。持ち物は身分証明書とボールペン。参加費は男性8,200円、女性4,000円。申し込みは同社サイト内で受け付けている。
2015年03月27日NECは1月27日、アフリカにおけるエボラ出血熱対策への支援として、赤外線サーモグラフィをコートジボワール共和国に4台、ガーナ共和国に5台納入したと発表した。同製品は空港や国境を通過する人物の体温を接触することなく計測できるもので、安全かつリアルタイムに発熱者のスクリーニングが可能となる。NECは、1月30日~31日にエチオピアのアディスアベバで開催される第24回アフリカ連合の総会の会場に赤外線サーモグラフィを1台設置し、デモンストレーションを行う予定だ。
2015年01月27日ディズニーストアオリジナルのくまのぬいぐるみ「UniBEARsity(ユニベアシティ)」から、『ふしぎの国のアリス』の登場キャラクターをモチーフにしたアイテムが登場! ユニベアシティ4周年記念日となる2015年1月21日より発売される。【写真】左右の目の色が違う!マッドハッターモチーフの「ミントティー」累計販売数200万個を突破しているユニベアシティは、日本オリジナルのディズニーストア限定キャラクター。それぞれ、「シュー」がアリス、「スフレ」がチシャ猫、「マカロン」がヤングオイスター、「ミントティー」がマッドハッターをイメージしたぬいぐるみで、まるでスイーツのようなかわいらしいパステルカラーが特徴だ。「シュー」が体を小さくする食べかけのクッキーを持っているほか、「ミントティー」の目が左右で違う色をしているなど、細かな部分にもアリスの世界観が垣間見えるぬいぐるみになっている。アリスファンもユニベアシティファンも迷わずGETして!【商品詳細】※すべて税抜き価格アリス:「シュー」2500円チシャ猫:「スフレ」3200円ヤングオイスター:「マカロン」2500円マッドハッター:「ミントティー」3200円発売日:2015年1月21日発売先:ディズニーストア店舗、オンラインストア※オンライン店では発売日が異なります
2014年12月30日よこはま動物園ズーラシアでは11月21日、「アフリカのサバンナ」の全面開園に向け、南アフリカのアン・バン・ダイクチーターセンターからチーター3頭とリカオン6頭が来園した。○国外から新たな血統のチーター、リカオンを導入今回来園したのは、チーターのオス1頭(2012年6月29日生まれ・2歳 5カ月)、メス2頭(2012年7月1日生まれ・2歳5カ月)。リカオンのオス3頭(うち2頭/2013年4月5日生まれ・1歳7カ月、うち1頭/2013年5月29日生まれ・1歳6カ月)、メス3頭(うち2頭/2013年4月5日生まれ・1歳7カ月、うち1頭/2013年5月29日生まれ・1歳6カ月)。チーターは現在、日本国内の動物園では新たなペア形成のための個体移動などの努力を行っているが、国内での繁殖ペアは限定され、血統的に偏りがある。今回、同園が国外から新たな血統を導入し、繁殖に取り組むことは、日本におけるチーターの血統の多様性を維持することにおいて重要な意味を持つことになるとのこと。またリカオンは、イヌ科の中ではもっとも絶滅の危険性の高い動物であり、種の保存が求められている。今回の国外からの新たな種の導入により、地球上からこの種を絶やさないために、リカオンの繁殖や生態の研究に積極的に取り組んでいくという。同園では、国外から新たな血統の動物を導入することにより、動物園の重要な役割のひとつである「種の保存」に貢献していく、としている。同園の所在地は、神奈川県横浜市旭区上白根町1175-1。
2014年12月12日歌手のマドンナは2006年と2009年にアフリカのマラウイ共和国から男の子デヴィッド・バンダ君、女の子マーシー・ジェームズちゃんの2人をそれぞれ養子として受け入れている。英「Mirror」によると、現在マドンナはマラウイ共和国の孤児院を訪れているという。11月27日は米国の祝日・感謝祭(サンクスギビング)だが、マドンナは米国ではなく養子たちの故郷で過ごしたようだ。自身のInstagramでも、マーシー・ジェームズちゃんとブランコで仲睦まじく遊ぶ写真などを上げている。この訪問は同国前大統領ジョイス・バンダ氏と仲違いしたと報じられて以来の約18か月ぶりとなる。同氏はマドンナの慈善活動の在り方について意見が食い違い、仲違いをしてしまったということだ。またマドンナがマラウイの養子を受けいれた件については、米国からも「セレブリティの立場を利用して子どもを買った」といった論調で非難が出たこともあった。しかし、マドンナと一緒に写真に写っている2人の養子は少なくともとても幸せそうな様子だ。(text:cinemacafe.net)
2014年12月01日南半球に位置する南アフリカは、日本とは真逆でこれからが夏! 旅行するには、このホリデーシーズンがベスト。南アフリカは遠いし、日数も必要? いえいえ、少ない日数でも南アフリカにいることを存分に楽しめる、ヨハネスブルグ、ケープタウンのおすすめアクティビティを紹介します! ■大都市ヨハネスブルグ近郊で野生動物に出会う南アフリカには野生動物保護区がたくさん! 都市近郊でもサファリを楽しむことができ、南アフリカの玄関口、オリバータンボ国際空港(ヨハネスブルグ)から車で1時間弱のところにあるライオンパークは大人気! 一番人気はライオンの赤ちゃんたち。係の人が記念写真をたくさん撮ってくれます。敷地内にはハイエナやチーターなどの動物もいますが、メインはもちろんライオン。中には珍しいホワイトライオンの姿もあり、レンジャーの説明を聞きながら大型のオープンカーでライオンに会いにいきます。ヨハネスブルグから車で約2時間半の距離にあるピラネスバーグ国立公園では、本格的なサファリを経験することができます。近くには大型リゾート地のサンシティやサファリロッジなどの宿泊施設も多いのですが、ヨハネスブルグからは日帰りで行くことも可能。レンジャーたちが、動物が現れやすい場所へと案内してくれ、動物の生態について説明してくれます。一日の中で、動物たちが一番活発に動いているは朝と夕方。50種類以上の哺乳類や350種以上の鳥類が生息しています。ビッグ5と呼ばれる大型野生動物(ライオン、ゾウ、サイ、ヒョウ、バッファロー)に出会えるかはその日の運次第。公園の中心部にある水飲み場には、鳥やカバなどが集まってきます。およそ13億年前の火山の噴火によってできたクレーターの中にあるため、山々に囲まれた珍しい風景のなかでサファリ体験ができることも特徴の一つ。■これからがベストシーズン。爽やかな夏を過ごせるリゾート地ケープタウンケープタウンは世界の観光地の人気ランキングで、常に上位にランクインする人気都市なのはご存じ? 一番のハイシーズンは12月中旬~1月初旬のホリデーシーズン。地中海性気候のため爽やかな夏を過ごすことができるとあって、世界中から旅行者が集まります。豊かでユニークな自然と都市の魅力が共存しているケープタウンには、アートギャラリー、バー、カフェ、レストラン、ショッピングモール、ホテルが集まり、飽きることがありません。アフリカの都市としては初めて「世界デザイン首都2014」に選出され、多種多様なイベントが展開されています。ケープタウンのシンボルになっているのがテーブルマウンテン。頂上がテーブルのような平らな形をしています。一日に4つの季節があると言われるくらい天気が変わるため、テーブルマウンテンもその雄大な姿を綺麗に見せてくれたり、雲がかかって全然見えなかったり。そのダイナミックに変わりゆく姿は圧巻です。頂上に行くには、いくつかのハイキングコースがあり独特の植物系の観察ルートに。アウトドア派には、ロッククライミングができるポイントも。360度回転しながら昇るロープウェーでは、眼下に広がるケープタウンの街並を眺めながら、一瞬にして1086mの頂上へ行くことができます。頂上が近付くにつれ、絶景を目の当たりにしてあちこちから感嘆の声が聞こえてきます。頂上にはケープタウンを展望できるポイントのほか、レストランやショップもあります。そこから見える景色は絶景の一言。遊歩道も整備されていて、時間に併せて3つのコースを選ぶことができ、ケープタウン市内と大自然が織りなす山々のどちらの景色も楽しむことができます。日没の頃になると、頂上にいる誰もがその沈みゆく太陽を見ながらその美しさに言葉を失います。日が沈むと、ケープタウンの街並は雰囲気を変え、帰りのロープウェーからは宝石のように輝く夜景を眺めることができます。■喜望峰だけじゃない。魅力溢れるケープ半島ケープタウンからアフリカ最西南端の喜望峰、ケープポイントへ向かう道は最高のドライブルート。近くには海沿いの曲がりくねった道路から絶景が楽しめることで有名なチャップマンズ・ピーク・ドライブがあります。車で進んでいくと両脇には野生のダチョウやケープマウンテンゼブラの姿も! 喜望峰やケープタウンからほど近いボルダーズビーチは、間近でアフリカペンギンを見ることができる唯一の場所です。アフリカペンギンは絶滅危惧種に指定されていて、気候変動などの影響から餌不足が深刻になっており、その数は激減。ボルダーズビーチではコロニーを人工的に作り保護活動を行っていて、約2000羽が生息しています。夏の時期は近くのビーチでペンギンと一緒に泳げることも! ■今、アフリカに行っても大丈夫? エボラ出血熱の報道が連日続く中、今アフリカを旅行することを不安に思っている方も多いのではないでしょうか。南アフリカから感染が流行している国々までは5800キロ以上離れていて、飛行時間は香港、ドバイ間と同じです。同じアフリカの国だから、エボラに感染するリスクが高いとは言えないのです。また、南アフリカ政府、航空会社も厳しい予防措置を講じています。南アフリカはワールドカップなど世界最大級のイベントの開催実績がありますが、その度に様々な感染症の流行を予防する対策経験を積んできました。南アフリカでエボラウイルスは発症していませんし、感染するかもしれないという不安は無用です。南アフリカ航空の便では、日本を出発して香港で乗り継ぎ、そこから13時間の空の旅。夜に香港を出発して、眠って起きたときにはもう南アフリカ。朝に着くので、到着した初日も有効に使うことができるのは魅力ですね。自然の魅力と都市の魅力。どちらも欲張りに楽しむことができる南アフリカ。寒い日本を抜け出し、爽やかな夏のバケーションを求めて南アフリカに出かけてみてはいかがでしょうか。取材協力:南アフリカ航空 公式サイト 取材:東海林美紀
2014年11月28日三井住友銀行はこのたび、ミャンマー中央銀行(Central Bank of Myanmar)より、同国における外資銀行免許の仮認可を取得したと発表した。これを受け、今後、銀行業務取扱開始に向けた手続きを進めていくという。ミャンマーは、ティラワ経済特区などへの外国企業による投資の活発化が見込まれるなど、さらなる経済発展が期待されているという。同行は、2012年に他外銀に先駆けてヤンゴン出張所を設置し、各種サービスを提供してきたが、今後、ミャンマーにおける銀行業務の取扱開始により、顧客のビジネスをより一層充実した体制でサポートしていくとしている。
2014年10月15日(画像はアテニア調査レポートより)アテニアが国際調査を実施株式会社アテニアは、日本、アメリカ、フランス、南アフリカ共和国の4カ国の10代から20代の女性、約400名を対象に「母親の美しさに関する国際調査」を実施しました。(対象の国は4大陸から1カ国ずつ選出)世界の約8割が「母親は美しい」まず、4大陸の各国のアンケート対象者に対して、「母親の美しさについてどう感じていますか?」と質問をしたところ、87.7%の女性が「美しいと思う」と回答しました。また、「母親のようになりたいと思いますか?」という質問には「なりたいと思う」との回答が81.2%と、どの国でも「母親」はあこがれの対象のようです。日本では母親を女性として魅力的だと思ってない?しかし、こんな結果も。ほかの3カ国は「母親の美しいと感じるポイント」に「顔立ち」と答えたのが最も多いのに対し、日本のみ「性格、知性などの内面」という回答が最も多く見られました。加えて、「女性の美しさには顔立ちが大切」と回答したのが4カ国の中で最も多かったのが日本でした。日本では「母親の美しさ」は女性としての見た目の美しさではなく、内面的な美しさを評価しているようです。お子さまをお持ちの方はもちろん、これから母親になる予定の方も、内面も外面も「お母さんのように美しくなりたい」と思われるような母親になりたいですね。【参考】・株式会社アテニア 国際調査レポート(PDF)
2014年08月23日三菱東京UFJ銀行はこのたび、南アフリカ共和国の大手総合金融機関FirstRand Limited(以下、FirstRand)と、アフリカでの幅広い金融サービス分野における相互支援を目的とした包括的な業務提携に関する覚書を締結した。FirstRandグループは商業銀行業務、投資銀行業務、保険業務を取り扱う総合金融機関で、南アフリカ共和国のみならずアフリカ大陸内、とりわけサブサハラ地域を中心に、9拠点の子会社を有する有力な金融機関の一つ。また、インドとイギリスに海外支店、ドバイ、ケニア、アンゴラ、中国にも事務所を展開するなど、グローバルな拠点網も有している。サブサハラ地域とは、サハラ砂漠以南の49カ国を指し、人口9億人、2014年のGDP成長率が6%の見通しとなるなど、高成長が見込まれる地域だという。南アフリカ共和国は、サブサハラ地域へ展開するうえで重要なゲートウェイの位置づけにあるため、豊富な鉱物資源や中間層の増加により拡大する消費市場を狙う日系および多国籍企業の進出が加速することが見込まれている。同覚書締結により、FirstRandのサービスを顧客に紹介するとともに、現地通貨建の融資、トレードファイナンス、プロジェクトファイナンス、輸出信用機構を活用した融資など、幅広い分野における地場に根付いた金融サービスの提供が可能となるという。三菱東京UFJ銀行は、1926年に前身である横浜正金銀行がエジプトのアレクサンドリアに駐在員事務所を開設し、最近では2013年9月にヨハネスブルグ駐在員事務所を出張所に格上げするなど、アフリカにおける業務を推進してきた。FirstRandが有する情報やノウハウを活用しながら、一層多様化する顧客のニーズに対応すべく、これまで以上に質の高いサービスの提供を目指していくとしている。
2014年08月15日アンジェリーナ・ジョリーが、デイムの称号を使用するためナミビア共和国の市民権を取得する話が出ているようだ。アンジェリーナは先日、イギリスでエリザベス女王から名誉デイムの称号を授与されたばかり。彼女は2012年からイギリスのヘイグ外務大臣とともに「紛争下での性的暴力を防止するイニシアチブ(PSVI)」活動を始めたが、それを評価されてのことだが、イギリス国籍ではないため、正式ではない名誉称号となった。イギリス連邦加盟国であるナミビア共和国の市民権を取得すれば、デイムの称号を正式に使用することができるようになる。アンジェリーナはこの称号が今後のチャリティ活動に活用できるのではないかと考えているという。実は婚約中のブラッド・ピットとの間に誕生した第1子・シャイロを2006年に出産したのもナミビアで、アンジェリーナにとって縁ある国。ナミビア共和国側は早くも歓迎ムードだが、果たしてアンジェリーナはどんな決断を下すだろうか?(text:Yuki Tominaga)
2014年06月20日自然や現地の人と触れあい、アートを感じる旅を楽しみながら、地域コミュニティに貢献できる。そんな新しい旅のスタイルが南アフリカで始まっていた。■ソーシャルに旅を楽しむ南アフリカは、2009年に世界で初めて旅行における「フェアトレード」の認証システムが生まれた国。これは、フェアトレード・イン・ツーリズム・サウスアフリカ(FTTSA)というNGOが、ホテルやサファリ・ロッジなどの宿泊施設や旅行会社が運営するツアーに対して、自然環境の保護や地域へ貢献するといった、いくつかの項目に対して与えている認証のこと。それぞれ力を入れて取り組んでいることは異なるため、旅行者は認証を受けたツアーや施設の取り組みを見て選ぶこともできる。つまり、旅行者が認証のあるホテルなどを利用して旅行を楽しむことが、社会貢献につながっているのだ。今回の旅で宿泊した「シルバリ・レイクサイド・ロッジ」(Shilvari Lakeside Lodge)は、リンポポ州にある湖と山と森に囲まれたロケーションが魅力のFTTSAの認証を受けているロッジ。ここではアート&カルチュラル・ツーリズムに力を入れていて、地元アーティストたちの活動をサポートして地元の文化を紹介したり、地元の人を積極的に雇用してスキルアップのための研修を提供するなど、幅広く地域コミュニティの活性化に取り組んでいる。どこからでも湖と森が見えるように設計されたロッジ内には、地元アーティストの作品が飾られていて、ロッジにいながらにしてアートに触れることができる。アフリカの息吹を感じる作品に囲まれていると、まるでミュージアムの中にでもいるような気分になってくる。実際にアーティストのアトリエを訪れるツアーも用意されていて、私たちが訪れたのは美しい刺繍で有名なヴェンダ族の女性たちのグループ。ここでは裁縫のトレーニングを受けた女性たちが作ったクッションやスカーフなどの商品を売っていて、女性の経済的自立をサポートしながら、その収益の一部を子どもたちの学校の運営資金に回しているそう。このロッジに併設されたアース・センス・スパでは、南アフリカならではのリラクゼーション・マッサージを気軽に受けることができる。ケープゼラニウムやケープカモミールなどの南アフリカ原産の精油が配合されたオイルを使ったマッサージを受けながら、天然の植物がもつフレッシュな香りと周りの自然に癒されるひとときが過ごせる。疲れを集中的に取りたい人には使うオイルやマッサージを変えてくれるので、トレッキングやサイクリングなどのアクティビティの後にやってくる人も多いのだとか。ロッジのレストランは、アフロ・ヒュージョンなスタイル。南アフリカの伝統とヨーロッパの洗練さがミックスされた料理は、繊細なのに力強い味。使っている野菜は、地元の契約農家で採れた旬の野菜が使われている。■ローカルな旅の魅力とは「ローカルな旅」をテーマに、南アフリカの田舎を回った今回の旅。都会を離れて旅する最大の魅力は、大自然を感じながら現地の人たちと過ごす時間だった。日々の暮らしを見せてもらい、歴史や文化を教えてもらいながら、同じものを食べる。日本とは違う南アフリカの人々の生活の豊かさに触れるスペシャルな体験に溢れていた。人々の何気ない日々の営みの中に、美しさが隠れている。それに気付くことができるのも、ローカルな旅だからこそ。南アフリカには「絆」や「他者への思いやり」を意味する、「ウブントゥ(ubuntu)精神」がある。南アフリカは行く度に新しい何かに出合うことができる観光的魅力の尽きない国だけれど、帰国のときに「また帰ってきたいな」と思うのは、旅人を家族のように受け入れてくれる人々がいるからなのだろう。取材協力:南アフリカ観光局 公式サイト 撮影・取材:東海林美紀
2013年08月02日