クリーク・アンド・リバーのアーキテクト・エージェンシーはこのほど、茨城県古河市にて、高齢者向け賃貸マンションを「ゴルファーズ・マンション(仮称)」にリノベーションする、と発表した。○マンション内でもゴルフを楽しめる同物件は、全国賃貸管理ビジネス協会と提携した、「建築士と創る賃貸物件:3+(ミタス)・プロジェクト」企画案件の受注第1号。プロジェクトでは、複数の建築士によるコンペを実施し、企画プランを決定。同様に施工会社もコンペ形式で選定することでコストの最適化を図れることが特徴となる。また、建築士が設計監理を行うことで、競争力・収益力に優れたより品質の高い賃貸物件を実現するという。今回同社がプロデュースする「ゴルファーズ・マンション」は、3つの設計プランの中から選ばれた、国内でも例の少ないゴルフ好きのためのマンション。茨城県古河市の高齢者向け賃貸マンションをリノベーションする。同エリアは、車で1時間圏内に25カ所以上のゴルフ場がひしめき合い、周辺にはゴルフショップや練習場なども多く点在するゴルファーにとってのメッカだ。同物件には、ゴルファーのための設備をふんだんに設置。マンション内でもゴルフを存分に楽しむことができる。約2,200平米の土地に建つ2階建ての建物には21戸の部屋があり、「パターラウンジ」「バンカー練習場」「ゴルフシミュレーター」などの共用練習設備を設置予定。1階南側の部屋の庭には、住人専用の「鳥かご練習場」、ラウンジには「大型スクリーン」のあるコミュニティスペースも設け、腕を磨きながら、新しいゴルフ仲間を作ることもできるマンションとして生まれ変わる。設計は、スタジオ・エイチ・プラスが行い、2015年9月の完成を予定している。
2015年06月08日「旧古河庭園」(東京都北区)では5月9日~6月7日、春バラの見ごろの時期に合わせて「春のバラフェスティバル」が開催される。旧古河庭園は、約90種180株の華やかなバラが咲き誇る洋風庭園と大正ロマンを感じさせる重厚な洋館、そして、京都の名庭師・七代目小川治兵衛氏による風情ある日本庭園を味わえるなど、和洋の趣を楽しめる庭園。同イベントは今年で15回目を迎え、期間中は「春バラと洋館のライトアップ」や「春バラの音楽会」、「春バラの人気投票」などを実施する。「春バラと洋館のライトアップ」は5月15日~24日の日没~21時に、バイオリンやビオラ、チェロなどで奏でる「春バラの音楽会」は洋館横芝生広場にて5月9日・30日・6月6日各日12時、15時(各回約30分)に行う。また、園内のナンバーワンのバラを決める「春バラ人気投票」のほか、約60分の無料「庭園ガイド」も実施する(月~金曜日は各日14時より、土曜・日曜日は各日11時と14時より)。さらに、期間中は芝生広場アプローチに「ローズショップ」が登場し、バラにちなんだグッズや軽飲食、バラの苗木等を販売する。開催期間は5月9日~6月7日9時~17時(最終入園は16時30分)、ライトアップ期間の5月15日~24日は21時(最終入園は20時30分)まで。なお、ローズショップは10時から閉園の30分までとなる。
2015年04月15日ファナックと古河電気工業(古河電工)は4月14日、産業用光ファイバーレーザーの基幹部品である高出力レーザー・ダイオード・モジュール(LDM)の開発・製造・販売を行う新会社FFレーザを設立すると発表した。2015年度上期中の設立、2016年4月の営業開始を予定しており、両社が50%ずつ出資する。資本金などの詳細は今後協議の上、決定していくという。ファイバーレーザーは切断や溶接用途として金属加工分野で用いられており、炭酸ガスレーザーに比べて吸収率が高く、薄い板金切断で高速に加工ができる、消費電力が低いなどのメリットがある。
2015年04月15日古河電気工業(古河電工)とUACJは1月29日、HDD向けアルミニウムメモリディスク用ブランク材の販売、技術サービス、開発マネジメントを行う会社を設立することで基本合意したと発表した。急激な成長を遂げているクラウドサービスを支えるデータセンターや、高画質のテレビ番組などを録画する家庭において、HDDの需要は年々増加する傾向にあり、HDDの高密度化が求められ、メモリディスクの要求品質も高まっている。現在、ブランク材については、UACJがアルミニウム素材を古河電工に供給し、古河電工がブランク材に加工して販売している。両社は、品質、技術対応、材料開発に関して、連携しながら取り組んでいるが、さらなる高品質化への対応には、より連携を強化し、素材から加工まで一貫した品質、技術サービスを提供する体制の構築が必要となってきた。そして今回、ユーザーの要望に、より的確かつタイムリーに応えていくため、ブランク材についての販売、技術サービス機能を統合し、開発マネジメント機能を付加した新会社「株式会社 古河UACJメモリーディスク」を設立することで基本合意した。なお、新会社は4月1日より営業を開始する予定で、初年度の売上高は約60億円を見込んでいる。
2015年02月02日声高な訴えばかりに耳目が集まり、語り継がれるべき本質には誰も耳を貸そうとしない。時代の喧騒によって、我々の受信力は、すっかり衰えてしまったのだろうか。倉本聰が作・演出を手がける最新作、富良野GROUP『夜想曲-ノクターン-』は、そうした問題を考え直すヒントに満ちている。富良野GROUP『夜想曲-ノクターン-』チケット情報東日本大震災とそれに伴う事件を経て、倉本が耳を傾けてきたのは、故郷を奪われ、人生を寸断されてしまった人たちの叫びだ。倉本は言う。「震災後、富良野も福島からの疎開を受け入れたんですけど、その活動を知った浪江町の女性から手紙が届いたんです。東電の社長や総理大臣に出してもまったく返事をくれない、同じものを送るといって。それから交流が始まって、浪江町の立入禁止区域に入る機会も得ました。で、その方のお宅を見てこようとしたときに、道を訊こうにも訊く人がいないことに気づいたんですね。これには衝撃を受けましたね。町に人がいないとはこういうことなのかと」。もうひとつ倉本を突き動かしたのが、南相馬市の詩人・若松丈太郎による一編の詩だった。「チェルノブイリのことを20年前に書いたその詩の中で、もしも同じような事故が福島で起きたらここが危険地帯になるとして挙げられた町の名前が全部、今度の被害に遭った土地になってしまっている。読んでびっくりしました」。物語の舞台は、原発事故避難区域にある彫刻家のアトリエ。無人と思われたその場所に、人影が現れる。津波で娘ふたりを失った中年男、若い新聞記者、そして女性彫刻家、彼女の妹……。原発事故以来、壊れた彫刻のピエロが転がったまま、時が止まってしまった室内に、やがてそれぞれの想いが浮かび上がってくる。忘れ去られていく人たちの、忘れ去られていくことの悲しみ。倉本はその描写に、ショパンの『夜想曲(ノクターン)第20番』を添わせた。「ショパン自身、亡命して、ワルシャワに帰れなかった人間なんですね。“遺作”のサイドネームを持つこの曲を、今回は子供たちが演奏します。この連弾はいいですよ。泣けます」。国や時代、立場や意識の違う人間の心をつなぐとき、やはり音楽が果たす役割は大きい。来年1月10日(土)に富良野演劇工場で開幕し、全国各地で上演。公演地には福島も含まれている。「当事者がどういう反応をとるのか、これがいちばん怖いです。百万人を感動させられても、ひとりを傷つけたら、作品は発表しちゃいけませんから」。昨年8月に富良野で最初の発表を行った後も、丹念に推敲が続けられてきた『夜想曲-ノクターン-』。饒舌に理屈を押し通す者などそこには登場しない。まさに音楽のようにこぼれ出す声なき声に、しばし心を重ねたい。チケットぴあでは、2月4日(水)から8日(日)まで新国立劇場 小劇場で行われる東京公演のインターネット先行抽選「プレリザーブ」を実施中。10月27日(月)まで受付。
2014年10月21日古河電気工業(古河電工)は9月18日、超高速光デジタルコヒーレント伝送装置の主要部品である小型ITLA(Integrable Tunable Laser Assembly)を発表した。超高速400Gbps光デジタルコヒーレント伝送の実現のために、周波数効率の向上を目指した技術開発が進められており、16QAM(quadrature amplitude modulation)多値変調技術、ナイキストフィルタ技術、周波数帯域をフレキシブル使用する光エラスティック技術などが検討されている。このような高速伝送システムに使用される光源には、小型、低消費電力、高性能が要求される。同製品は、従来のITLAと同じOIF規格を維持したまま、小型化、低消費電力化、高性能化を実現したレーザ光源である。小型パッケージモジュールの開発、ならびに電気回路の工夫を行うことで、従来の半分以下のサイズとなる37.5×20×7.5mmを実現し、消費電力はレーザチップの性能向上などにより、従来比30%の低減を達成したという。なお、同製品は、主要部材である半導体チップを日本国内で製造し、タイの光部品製造会社にてモジュール組立を行う。9月より量産を開始した。
2014年09月19日人気TVドラマ『北の国から』シリーズの脚本家で知られる倉本聰氏が、23日放送のJFN系列のラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日 23:00 - 23:30)に出演し、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーと対談した。番組内で「最近の雑誌編集者は、原稿に対して感想や意見を全く言ってこない」と語った倉本氏は、そこからドラマのプロデューサー、ディレクターに台本を目の前で読ませ、意見を求めるようになったという。逆に鈴木プロデューサーは、スタジオジブリの宮崎駿監督に、作品について意見を求められる立場。宮崎監督の引退作品としても話題となった『風立ちぬ』についても例外ではなく、冒頭だけ見せられ「A案は主人公の堀越二郎とカプローニの友情物語。B案は、二郎と菜穂子のラブストーリー。どちらが良いと思う?」と問われ、本作は構想段階で2案あったことを明かす。しかし、鈴木プロデューサーは「それぞれやったらつまらない。なんとか一緒にできないですか?」と返答し、今の『風立ちぬ』の物語が作られていった。すると倉本氏は「テレビの場合も、僕はまず本を書くと、まずプロデューサー、ディレクターに目の前で読んでもらうんですよ」と語り、「反応を見てて『泣いたな』『笑ったな』とかその反応を見て、何も笑いも泣きもしないと『あ、ダメだね』って、目の前で(原稿を)破くんです」と衝撃的な行為を打ち明ける。しかも倉本氏は、1時間のTVドラマで150枚におよぶ原稿を破くため「これを破くのがね、ちょっと練習しましたけども(笑)電話帳で」と稽古済みであり、破った原稿はゴミ箱に捨て「残そうというケチな心を残すと、やっぱり次にいけない」と話していた。"原稿を目の前で読む"ということは鈴木プロデューサーも同様らしく「宮崎も高畑も、必ず目の前で読むことを要求するんです。だから、ゆっくりなんか読めない。読む時が勝負なんです」と話すと、倉本氏も「書く側はそれが勝負ですよ」と同意。立場は違えど、原稿を読む瞬間が両者にとって"勝負"であり、倉本氏は、よりよい作品を作り上げるため、プロデューサーの反応がない台本に関しては、破り捨てることも辞さない姿勢であるという。
2014年02月25日倉本聰が1992年に執筆したオリジナル脚本を映像化した「學」が来年元日にWOWOWで放送される。11月21日(月)、カナダ大使館で制作発表会見が行われ、倉本さんに仲代達矢、高杉真宙、八千草薫に監督の雨宮望が出席した。「北の国から」で知られる倉本さんが、20年ほど前に書き上げた幻の脚本をWOWOW開局20周年記念作品としてドラマ化。少女を殺してしまったことで感情に蓋をしてしまった14歳の少年が、元南極越冬隊の祖父に連れられて行ったカナダのロッキー山脈で自然に向き合い、生を取り戻していくさまが描かれる。倉本さんは約20年前に書いた本作について「『北の国から』のネガティブバージョンとして、違った視点で若者たちを書きたかった」と説明。コンピュータなど文明の利器に囲まれて他人とのコミュニケーションや自然との触れ合いを失っていく若者が描かれるが「改めて取り出してみたら、いまの時代に合ってきちゃったかな」と残念そうな表情も。高杉さんは演技面での監督からの厳しい指導に加え、自然とも対峙する過酷な環境に身を置いたが「最初は僕で大丈夫かと思った」と言いつつ「(監督に)厳しく接していただいて、成長できたと思う」と充実した表情を見せた。「こんな素敵な作品が20年も放送されなかったのが不思議」と語る仲代さん。“孫”の高杉さんについて「15歳で監督の過酷な要求に対して頑張ったね」と称賛する一方で「僕はもうすぐ80で60年も俳優やってるけど変な商売。俳優なんて商売やらない方がいいよ」とも。大先輩からの思わぬアドバイスに高杉さんは神妙に耳を傾けていた。八千草さんは倉本作品の登場人物について「滑稽と言うと変ですが、おかしさやかわいさを持っていて、その人の内側に隠されている明るさを感じる」とその魅力を説明。それを聞いた倉本さんは「本人を見てるとそういうのが(脚本に)自然に出てくるんです。(八千草さんも)間が抜けているところがあるし、品が良くて面白い素材です」と笑顔で語った。一方で倉本さんは、高杉さんについて聞かれると「(本作が)初めてですからこれからだと思います」と語るにとどまり、司会者の「具体的には?」という問いかけにも「遠慮します」。最後に作品の魅力を尋ねられても「作り手が自分の作品の魅力なんて恥ずかしくて言えないよ」と毅然とした表情。完成した作品を見てくれという強い思いと自信をうかがわせた。ドラマWスペシャル「學」は2012年1月1日(日・祝)、WOWOWにて放送。ドラマWスペシャル「學」
2011年11月21日石井聰亙から石井岳龍(がくりゅう)に改名した石井監督が、『五条霊戦記//GOJOE』以来約10年ぶりとなる劇場用長編作品『生きてるものはいないのか』を発表。16日に都内で行なわれた完成披露試写会に主演の染谷将太と共に登壇した。その他の写真映画『生きてるものはいないのか』は、岸田國士戯曲賞受賞した劇作家・前田司郎の代表作を映像化。とある大学を舞台に、18人の登場人物が次々と死に直面する様を、コメディ会話劇と、石井監督の得意とするパンク表現を交えて描いた不条理劇。石井監督は冒頭で改名について「よく漢字を間違われるし、あまり“聰亙”に思い入れもなかったので、生まれ変わったつもりで心機一転したかった」と説明。主演の染谷将太は、『ヒミズ』(園子温監督)で、ベネチア国際映画祭の最優秀新人俳優賞にあたる“マルチェロ・マストロヤンニ賞”を受賞した注目の若手俳優だが、石井監督は起用の理由は「『パンドラの匣〈はこ〉』(2009年公開)を観て、久々にスクリーン映えのする、とても力のある男優さんだと思ったから」と話し、「すべてはラストシーンに向かって作られている作品で、今回の芝居は大変難しく、私の求める要求も高かったので、できる方たちにお願いした」と、染谷ほかオーディションで選ばれた17人の出演者たちを絶賛した。本作で喫茶店の店員として登場する染谷は、「台本がものすごく分厚く、ここまで会話の多い作品は初めて。石井監督は基本的に任せてくれるので、役をどう演じるか自問自答していたら頭がグルグルしてしまった」と苦笑し、「ある意味、これは試練だと思って、実際に喫茶店でバイトをした」と明かした。最後に石井監督は「日本映画界はこの10年で激変し、作品を作りづらくなっているが、私としては本作を成功させて、次の意欲的な作品につなげたい」と映画にかける熱い想いを語った。『生きてるものはいないのか』2012年2月18日(土)よりユーロスペースほかにて公開
2011年11月17日