「八景島あじさい祭」が、2018年6月9日(土)から7月1日(日)まで横浜・八景島シーパラダイスをはじめで横浜八景島各所で開催される。18回目を迎える人気イベント「八景島あじさい祭」。開催時期となる6月から7月はちょうどあじさいが見頃を迎える時期となる。海に囲まれた八景島には、「セイヨウアジサイ」や「ガクアジサイ」など県内最大級となる2万株のあじさいが開花。八景島でしか見ることができない「八景ブルー」、「八景ピンク」、「シーパラブルー」と名のついた八景島オリジナル品種も見ごろを迎える。また、八景島内には、海のみえるシーサイドガーデンや、あじさいに彩られた坂道「あじさい坂」、あじさいとバラがコラボレーションした「ブルーパラダイス(丘の広場)」など、様々な見どころスポットを設置。夜は、あじさい園路を竹灯籠でライトアップ。約130個の竹灯籠が灯され、昼間とは一味違った幻想的な空間が楽しめる。【詳細】第18回 八景島あじさい祭開催期間:2018年6月9日(土)~7月1日(日)時間:8:30~22:30 ※平日は21:30まで。会場:横浜八景島内丘の広場周辺「八景島あじさい園路」他【問い合わせ先】横浜・八景島シーパラダイスTEL:045-788-8888
2018年05月21日「小田原城あじさい花菖蒲まつり」が、神奈川 小田原城本丸東堀・花菖蒲園にて、2019年6月1日(土)から6月16日(日)まで開催される。入場は無料。「日本100名城」として知られる小田原城は、冬には梅、春には桜など、四季折々の花が咲き誇る観光名所としても知られており、5月下旬から6月中旬には約10,000株の花菖蒲を、6月上旬から7月上旬には約2,500株のあじさいを楽しむことができる。花菖蒲とあじさいを同時に楽しむことができる時期に開催される「小田原城あじさい花菖蒲まつり」。会場にはテーブルやベンチが設置され、屋台の軽食を楽しむこともできる。さらに、週末には和太鼓の演奏イベントなども開催される。夜には常盤木橋周辺のあじさいと花菖蒲がライトアップされ、幻想的な雰囲気に。6月8日(土)には、陶器で作られた灯篭をライトアップするイベント「AKARI NIGHT」も実施される。なお、「小田原城あじさい花菖蒲まつり」開催期間中の土・日曜日は、小田原城天守閣の開館時間を19時まで延長。通常は見ることができない小田原市街と相模湾の美しい夕景を眺めることができる。【詳細】「小田原城あじさい花菖蒲まつり」期間:2019年6月1日(土)~6月16日(日)会場:小田原城本丸東堀・花菖蒲園(神奈川県小田原市城内6番1号)開花時期:あじさい 6月上旬~7月上旬/花菖蒲 5月下旬~6月中旬※天候等により開花時期は変わる。※ライトアップは19:00~21:00。※小田原城天守閣の開館時間を19:00(最終入場は18:30)まで延長。入場料:無料(天守閣入場は有料)【問い合わせ先】小田原市観光協会TEL:0465-22-5002
2018年05月14日新江ノ島水族館では、2018年6月1日(金)から30日(土)までの期間、季節のイベント「“えのすい”のあじさい」を開催する。海の生き物たちとあじさいがコラボレーション6月の“えのすい”は、館内各所で海の生き物たちとあじさいのコラボレーションを展開。環境水槽には、キンギョハナダイ、スミレナガハナダイ、オオエダキサンゴなど色とりどりの海の生き物たちとあじさいの競演が鑑賞出来る展示を設置。あじさいが海中に咲き誇る様子が楽しめる、この時期ならではの神秘的な演出だ。幻想的なクラゲショーにもあじさいが登場幻想的なクラゲファンタジーホールを舞台にしたオリジナルクラゲショーも、特別バージョンの「海月の宇宙 〜あじさい〜」として実施。3Dプロジェクションマッピングを通して紹介するクラゲの生態や“えのすい”のクラゲ飼育の歴史・こだわりに加え、美しく浮遊するクラゲと、梅雨の日本を美しく彩ってくれるあじさいのコラボレーションが楽しめる。あじさいをイメージした限定ドリンク&スイーツまた、2階オーシャンカフェでは、クラゲショー「海月の宇宙〜あじさい〜」をイメージしたあじさいカラーのソフトドリンクと、あじさいをイメージしたサンデーにチョコレートを散りばめたパフェが6月限定メニューとして販売される。開催概要「“えのすい”のあじさい」開催期間:2018年6月1日(金)〜6月30日(土)時間:9:00〜17:00※発券・最終入場は閉館の1時間前まで。場所:新江ノ島水族館 館内各所住所:神奈川県藤沢市片瀬海岸 2-19-1【問い合わせ先】新江ノ島水族館TEL:0466-29-9960
2018年05月05日書籍『ヨーロッパの美しい城』が2018年4月23日(月)より発売される。切り立った岩山の上に建つ白亜の城塞、湖のほとりに佇む瀟洒な城館。ヨーロッパ地域には、童話やファンタジーの世界から飛び出してきたような美しい城が数多く存在する。書籍『ヨーロッパの美しい城』では、ドイツ、フランス、イギリス、ラトビアなど、ヨーロッパエリアに存在する城にフォーカス。豊かな自然に囲まれた外観だけでなく、色とりどりのインテリアでデコレーションされた内観にも焦点を当てる。中でも注目は、ディズニー作品のモデルとなったとも言われる、ドイツのノイシュバンシュタイン城。ドイツ南部のバイエルン州バイエルにある白亜の城は、観るものを魅了する存在感がある。その他、フランスのピエールフォン城、イギリスのバルモラル城などを含めた城、宮殿を100点以上の写真で紹介される。【詳細】書籍『ヨーロッパの美しい城』1,800円+税発売日:2018年4月23日(月)仕様:A5判変型(175mm×146mm)、ソフトカバー、192ページ(フルカラー)発売元:パイ インターナショナル【問い合わせ先】パイ インターナショナルTEL:03-3944-3981
2018年04月21日小田原城本丸広場で「光に染まる夜桜~小田原城 桜のライトアップ」が、2019年3月16日(土)から4月7日(日)まで開催される。日本100名城として知られる小田原城は、日本さくらの名所100選にも選ばれるほど関東屈指の桜の名所。春の訪れとともに30万人を超える観光客が桜見物に訪れている。小田原城址公園内に咲き誇るのは約300本のソメイヨシノ。小田原城の「天守閣」の白と「桜」の淡紅が描くコントラストは、フォトジェニックなスポットとして注目を集める。「光に染まる夜桜~小田原城 桜のライトアップ」では、様々な光の色を作れるLEDライトを使って小田原城の桜をライトアップ。時間帯によって色彩が変化する演出を取り入れ、桜の木々を美しく照らし出す。3月23日(土)から4月7日(日)までは、19:00まで天守閣の開館時間を延長。昼の時間とはひと味違った小田原城を楽しむことができそうだ。【詳細】「光に染まる夜桜~小田原城 桜のライトアップ」期間:2019年3月16日(土)~4月7日(日)※3月23日(土)~4月7日(日)は19:00まで開館時間延長。会場:小田原城本丸広場住所:神奈川県小田原市城内料金:入場無料※天守閣への入館は、入館料として大人500円、小中学生200円必要。【問い合わせ先】小田原市観光協会TEL:0465-22-5002
2018年03月26日2018年で開府500年を迎える小田原城。空前の“城ブーム”の中でも、特に女性から根強い人気を誇っているという。2016年度の総入城者数は過去最多の77万5,406人を記録。以降も人気が衰えることはない。いったい、何が彼女たちをそこまで惹きつけるのだろうか。本誌“城マニア”記者が、小田原市観光協会の朝尾直也さんに話を聞いてみた。 ■観て、体験して、楽しめる! 「お城」と聞くと、どこか退屈なイメージを持つかもしれない。しかし小田原城はそうではない。飽きることなく楽しめるのだ。 例えば常盤木門SAMURAI館と呼ばれる、甲冑の展示室。荘厳な空気のなかを進めば、真っ白な甲冑がある。実はこれ、プロジェクションマッピングで模様の変わる甲冑なのだ。マッピングは「武士の一生」を描いた作品。その迫力に、大人も子供も圧倒されるに違いない。 また女性ならではの人気の秘密も。朝尾さんはこう語る。 「小田原城では、着付け体験も実施しています。“着付け”と聞くと着物をイメージしますが、それだけではありません。珍しい“忍者姿の着付け”も楽しめるのです。その姿で城内を楽しむこともできるため、本物の小田原城をバックにお姫様の恰好や忍者姿で写真撮影できます。『インスタ映えする』とのお声もいただいております」 城内では、歴史的に価値のある展示も豊富だ。特に、天守閣に祀られている摩利支天は一見の価値あり。世にも珍しいイノシシにのった“戦いの神様”として偉大な存在だが、その姿はとてもユニーク。これは実際に目で見て楽しんで欲しい。 ■大人数でもワイワイ楽しめる! 観たり体験したりといったアトラクションや、ユニークな展示物。これらは大人数で楽しむのに最適。家族連れはもちろん、Wデートにもピッタリだという。朝尾さんが続ける。 「とある婚活バスツアーでは、“小田原城に訪れて愛を育む”という企画もされていました。小田原城の周りには若いオーナーのカフェやレストランもあるので、お城観光の後に街へ繰り出すこともできます。もちろん友だち同士での見学も盛況で、『たまの息抜きに……』と足を運ぶママ友グループもあるとお聞きしました」 小田原城は、東京から1番近い“天守閣のある”城。小田原駅から10分ほど歩けば到着することもあり、アクセスもいい。そうした利便性も、人気の理由のようだ。■ライトアップも楽しめる! さらに小田原城では2018年3月4日(日)まで「小田原城冬桜イルミネーション~光と音が織りなすファンタジーショー~」を連日17時から21時まで開催している。朝尾さんが言う。 「これは、小田原城にとっても初となる試みです。お城や、城の前にある広場にライトが映しだされ“幻想的な雰囲気”を楽しめます。ライトは『冬の桜』を筆頭に、小田原城にゆかりのある5種類の花をモチーフにしています。また広場を取り巻くスピーカーからの3D音響は迫力満点。ライトアップされることで、小田原城は新たな表情を見せてくれるでしょう」 さらに天守閣からの眺めも格別だ。広場に映し出されたライトから顔を上げると、周囲の海と山を360度一望できる。夜空に月が浮かんでいると、まさに絶景。期間中は天守閣の開館時間を19時(最終入場18時半)まで延長しているので、城内をゆっくり楽しめそうだ。 インスタ映え、デートに最適、ライトアップ……。開府500年を迎えても、ますます挑戦する。そんな姿勢が、今も女子たちを虜にしているようだ。
2018年02月03日俳優の三宅弘城さんが、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんの舞台の裏側について明かしました。生来の明るさと軽妙さ、そして独特のトボけた妙味で、いまやドラマに映画にと活躍中の三宅弘城さん。「昔から、イケメンよりも面白い方がカッコいいと思っていたんですよね。ドリフが大好きで漫才ブームに熱狂して…。そもそもお芝居をやりたいと思ったことは一回もなく、たけし軍団に入りたかったくらいで」そんな時、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんが作・演出の劇団健康の舞台に出合う。「ここに入りたい、ここの世界に入ってみたいと思ったんですよね」劇団健康を前身に持つナイロン100℃は、いまや第44回公演を迎えるほどに。そして、三宅さんは劇団の看板のひとりに数えられる。「いまだに台本をもらうたびにワクワクするんですよ。稽古が進むうちに、徐々に台本が上がってきて、新しく作られたシーンがオープニングになったり、時にはセリフが差し替わることもあって、完成に近づいて、まさかこんな展開に?って、やってるこちら側が驚いたりすることも多いんです」次回作『ちょっと、まってください』は、KERAさんの3年ぶりとなる待望の書き下ろし。「今回、別役実さんの作品に近い不条理テイストになると聞いていたんですが、別役さんぽいシーンもあるんですけれど、やっぱりKERAさんなりの不条理なホンになってきててニヤニヤします」脚本もさることながら、またその演出にもエッジが利いている。「たとえば、テンポのいい芝居が続くと、急に、ここから空気を転調させたい、と言われるんです。その通りやると、不思議な間が生まれてクスッと笑えたりして。最近、KERAさんは他の作家さんの作品を演出することが増えてきて顕著になっていますけど、僕らが普通に読むだけじゃわからないような笑いどころを、演出でわかりやすく教えてくれるんです。“面白”を際立たせることのできる演出家なんだと思います」今回は乞食と金持ちの家族が、ちょっとずつ入れ替わる話なのだとか。「毎日稽古のたびに、こんな面白がり方もあるんだって驚かされます」みやけ・ひろき1968年1月14 日生まれ、神奈川県出身。グループ魂のドラマー・石鹸としても活躍中。放送中のドラマ『今からあなたを脅迫します』(NTV系)にも出演している。ナイロン100℃ 44th SESSION『ちょっと、まってください』劇団としては2年ぶりの本公演、3年ぶりの新作に。近年、劇作家としてはもちろん、チェーホフ作品など演出家としても高い評価を集めるKERAさんだけに期待が高まる。11月10日(金)~12月3日(日)下北沢・本多劇場作・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演/三宅弘城、大倉孝二、みのすけ、犬山イヌコ、峯村リエ、水野美紀、遠藤雄弥、マギーほか全席指定6900円(税込み)キューブTEL:03・5485・2252三重、兵庫、広島、北九州、新潟公演あり。※『anan』2017年11月15日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ
2017年11月14日「チームラボ 浮遊する、呼応する球体 - 名古屋城」が、名古屋城にて開催される。会期は、2017年12月23日(土・祝)から12月30日(土)、2018年1月2日(火)から1月14日(日)までの期間。デジタルテクノロジーのスペシャリスト集団「チームラボ」によるデジタルアート作品が、名古屋城に出現する。浮遊する様々な光の球体が強く輝いたり消えたりし、神秘的な光によって名古屋城を演出。光の球体は、人が叩いたり何かにぶつかったりして衝撃を受けると、光の色を変化させ、色によって異なる音色を響かせる。連動して周りの球体も呼応し、同じ色に変化して音を放つ。周辺の球体から連続的に呼応が広がっていく様は、まるで生きているかのようにも見える、幻想的な作品となっている。なお、「チームラボ 浮遊する、呼応する球体 - 名古屋城」はイベント「Nagoya-jo Winter Festival 名古屋城冬まつり」の期間中に開催される企画の1つとなっている。【詳細】チームラボ 浮遊する、呼応する球体 - 名古屋城会期: 2017年12月23日(土・祝)〜12月30日(土)、2018年1月2日(火)~1月14日(日)※2017年12月31日(日)、2018年1月1日(月)の2日間は休演。会場:名古屋城住所:愛知県名古屋市中区本丸1番1号時間:17:30~21:30チケット発売:11月3日(金・祝)※ファミリーマートにて発売開始(ファミリーマートでは開催期間中も前売料金で販売)入場料:高校生以上 前売:1,000円/当日:1,200円、中学生 前売:600円/当日:800円名古屋市内在住高齢者 前売:680円/当日:880円※住所、年齢及び本人であることを確認できる書類を持参する必要有。(名古屋市発行敬老手帳、運転免許証、パスポート等)※名古屋城観覧料を含む(天守閣、本丸御殿は入場不可)※小学生以下無料、障害者手帳等を提示者と付き添い2名までは当日券窓口にて800円■関連イベントNagoya-jo Winter Festival 名古屋城冬まつり日時:2017年12月23日(土・祝)~2018年1月14日(日) 9:00~16:30※12月31日~1月1日はカウントダウンイベントを実施。入場料:大人 500円、名古屋市内高齢者 100円 ※敬老手帳等提示者※障害者手帳等提示者、中学生以下は無料。※「チームラボ 浮遊する、呼応する球体 - 名古屋城」は別料金。
2017年11月05日小田原城初の体感型イルミネーションイベント「小田原城 冬桜イルミネーション ~光と音が織りなすファンタジーショー~」が、2017年12月9日(土)から2018年3月4日(日)までの期間開催される。2016年度の総入場者数77万5,406人を誇る人気スポットでもある、難攻不落の堅城、小田原城。会期中は、8台のムービングライトによる多様な“光”と、12基のスピーカーを使用した3Dサウンドの“音楽”をシンクロさせた演出で、城を彩る。四季の中で色彩豊かに咲く梅、桜、紫陽花、菊など、小田原城の花々をイメージした光と音の演出「花ものがたり」や冬の桜を表現するイルミネーションツリー「冬の桜イルミネーション」が登場。加えて、「体感」型のイルミネーションプログラムも。桜の花びらのように、幻想的な光に満ちた「冬の桜イルミネーション」の前に立ち、二人で手を繋ぎイルミネーションに触れると、光と音が連動。音楽とともに、「冬の桜」が色を変えて輝く、心温まる演出だ。【詳細】小田原城 冬桜イルミネーション ~光と音が織りなすファンタジーショー~会期:2017年12月9日(土)~2018年3月4日(日)時間:17:00~21:00場所:小田原城天守閣と本丸広場住所:神奈川県小田原市城内天守閣開館時間:9:00~19:00(最終入場は18:30)※通常より2時間延長※12月13日(水)、12月31日(日)は休館※1月1日(月)は開館、元旦の入館者には、難攻不落の小田原城にあやかった合格鉛筆をプレゼントする。
2017年10月22日「大政奉還150周年記念 アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~」が京都・二条城にて2017年10月25日(水)から12月11日(月)まで開催される。「アートアクアリウム」とは?「アートアクアリウム」とは、アートアクアリウム アーティストである木村英智が手掛ける、数千匹の金魚を使った水中アートの展覧会。東京・日本橋をはじめ各地で開催されてきた同イベントは今年で開催11周年を迎え、これまでに累計790万人を動員している。世界遺産・二条城の一般非公開エリアが舞台今回の「アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~」は、なんと世界遺産でもある二条城の一般非公開エリアで開催。通常は入城できない夜の時間帯、一般非公開エリアの「二の丸御殿中庭」「台所前庭」「台所」という厳かな空間に展示された水槽に金魚や鯉がゆらめき、光・音楽・映像などの最新の演出技術により絢爛豪華な空間を演出する。また、会場内には、広大な二条城の庭に広がる荘厳で幻想的なアートアクアリウム作品を、京都の地酒片手に、もしくは抹茶と京和菓子を静かに味わいながら眺めることのできる「夜祭BAR」とお茶席も設置される。開放的で幻想的な空間で、アートアクアリウム作品をゆっくりと堪能してほしい。大政奉還がもたらした芸術の世界に着目会場には、通常のアートアクアリウム作品の展示に加え、より会場を活かした演出も登場。二条城で行われた大政奉還から150年を数える今年は、この歴史的な出来事をモチーフとしたアートが展示される。アートアクアリウム史上最大の作品「超・花魁」本展の目玉の一つでもあるアートアクアリウム史上最大の作品「超・花魁」には、流れ落ちる水が涼しげな水槽の中に、江戸の花街の女たちになぞらえた3,000匹もの金魚が舞泳ぐ。作品は巨大金魚鉢とその周囲を囲む17のアクアリウムで構成されており、煌びやかな7色の照明や映像が、それぞれをより幻想的に演出してくれる。大政奉還屏風絵図江戸末期、明治初期、近代文化の各時代における美術の特徴を取り入れた映像を本展のアイコニックなアート「ビョウブリウム」と組み合わせた「大政奉還屏風絵図」は、大政奉還によって起こった日本美術の変遷を表現した作品。3体のビョウブリウムに描かれるのは、それぞれ江戸末期、明治初期、近代文化の各時代における美術の特徴を取り入れた映像と、本物の金魚による幻想的なアート。京都・祇園祭でおこなわれる屏風祭の文化を取り入れており、屏風巡りをすることで、初めてひとつのアート作品が完結するという大作だ。屋外展示でしか実現できない大型作品「水戯の舞台」「水戯の舞台」は、7メートルに渡る巨大な縦型水槽と、8mに渡る広大な平型水槽を組み合わせた、アートアクアリウム史上最大規模の複合作品。縦型水槽の部分は来場者には見えないように3つの水系に分けられており、それぞれ違う環境を欲する種類の魚たちが一緒に泳いでいるような様子が見える工夫が仕掛けられている。後述の特別公演の舞台にもなる、今回のアートアクアリウムを象徴する作品の1つだ。そのほか、江戸時代から伝わる伝統工芸である江戸切子を用いた「キリコリウム」や、江戸時代に誕生し、明治時代に発展した伝統工芸の九谷焼で制作された「九谷金魚品評」など、日本の伝統と現代技術が融合した作品の数々が楽しめる。古都京都の華やかな文化を楽しむ“舞”の特別公演もまた、古都京都の華やかな文化を連想させる世界を再現した特設舞台「水戯の舞台」では、劇団荒城の花形・荒城蘭太郎(こうじょう らんたろう)の公演も開催。日本特有の儚い季節を表した旧暦“二十四節気七十二候”をテーマにした「二十四節気七十二候の舞」と、アートアクアリウムの代表作品“花魁”の舞台版とも言える「花魁の舞」が楽しめる。LINEとコラボレーションした占い企画「金魚姫診断」開催同日から、「LINE(ライン)」が展開する「LINE 占い」とコラボレーションした企画も実施される。「LINE 占い」のオフィシャルアカウントと友だちになると、個性的な金魚をお姫様に擬人化した占い企画「金魚姫診断」が利用可能となる。そのほか、会場の飲食コーナーにて楽しめるチケットもしくはオリジナルな壁紙が全員に配布される「アートアクアリウムくじ」にも参加出来るので、来場した際は是非合わせて利用してみてはいかがだろう。オープニングセレモニーには上戸彩が登場10月25日(水)に開催されたオープニングセレモニーには、同イベントの広報大使を務める女優の上戸彩が登場。アートアクアリウムのディレクターを務める木村英智がデザインした着物に身を包んだ上戸は、「広報大使としてアートアクアリウムに携わることが出来て光栄です。幻想的な世界観や独創的な作品の数々はとても魅力的で、是非多くの方に見て頂きたいと思っています」とコメント。自身もファンだというアートアクアリウムのオススメ作品については、水槽全体を花魁に見立てた「超・花魁」を挙げていた。開催概要大政奉還150周年記念 アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~期間:2017年10月25日(水)~12月11日(月)※初日の一般入場は20:00~時間:17:00~22:00(最終入場21:30)会場:元離宮二条城(二の丸御殿中庭、台所前庭、台所)住所:京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町541入場料:一般1,500円(税込)、こども(4歳~小学生以下)1,000円(税込)、3歳以下無料※小学生以下保護者要同伴。■アートアクアリウム城 特別公演 “金魚の舞”開催日程:2017年11月1日(水)〜12月11日(月) ※11月17日は休演開催時間:「二十四節気七十二候の舞」18:00〜、19:00〜、20:00〜(1回の公演時間は約10分間を予定)「花魁の舞」21:00〜■アートアクアリウム城 特別公演 “芸妓・舞妓の舞“開催日程:2017年10月25日(水)〜31日(火)開催時間:19:50〜、20:50〜(1回の公演時間は約10分間を予定)※初日10月25日は20:20からの公演のみとなる【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:050-5542-8600※開設期間9月1日(金)から12月12日(火) 8:00~22:00
2017年08月28日昨年、入団9年目の早さで宝塚歌劇団月組のトップスターに就任した珠城(たまき)りょう。鬼才・小池修一郎が手掛ける浪漫活劇『All for One ~ダルタニアンと太陽王~』では恵まれた体躯と運動神経を活かし、無敵のヒーロー・ダルタニアン役に挑む。「立ち回りが好きなのでお稽古が楽しいです」と明るく意欲的な姿が頼もしい。宝塚歌劇月組『All for One ~ダルタニアンと太陽王~』チケット情報デュマの「三銃士」をベースに新たな着想で描く娯楽大作。銃士隊のダルタニアンはバレエに熱中気味のルイ14世に剣術を教えているが、ある日ブルボン王家を揺るがす王の秘密を知ることになる。「この作品は小池先生の完全なオリジナルです。これほどコメディ要素が強いとは想像していませんでした(笑)。周りのキャラクターが濃くて個性豊か。ダルタニアンは純粋で真っ直ぐな青年なので、シンプルに演じるほど際立つかなと思います」と話す。トップ娘役の愛希(まなき)れいかがルイ14世に扮するのも話題だが、「私はいつも通り役を演じるだけですんなり作品に入り込めています。愛希は元男役ということも活きているし、国王陛下だけどお茶目な憎めないキャラクターとして描かれているので、お客様にも楽しんでいただけるはず」と笑顔を見せる。また三銃士との信頼関係は冒頭から出来上がっている設定ゆえ、「チームワークの良さをきちんと見せたい」と意気込む。敵対するベルナルド役は雪組から組替えとなった月城かなと。「彼女も私と同じですごく芝居が好きなのを感じます。後半のがっつりとした絡みが楽しみです」と語る。立ち回りは中世の時代の長い剣・レイピアを使ったものから宮廷剣術まで幅広い。体力勝負とも言えるが、学生時代水泳部などに所属し活躍していた珠城。「体育会系でストイックなところがあります。相手の戦法を自分なりに分析し、校内マラソン大会で1位を取り返したことも(笑)。前向きな精神はスポーツで養いました」と。その姿は「芯のぶれない強さがある」というダルタニアン役に通じる。「この1年、私をトップとして受け入れてくれる人たちがいたから、伸び伸びとさせていただけました。『グランドホテル』のときより肩の力が抜けて、舞台を作るのがどんどん楽しくなっています。私が真剣に作品に取り組んでいる姿を見せるのが大事だと思います」と話す若きリーダー。この夏、舞台人としてさらに大きく飛躍する。公演は兵庫・宝塚大劇場にて7月14日(金)から8月14日(月)まで上演。チケットは発売中。東京宝塚劇場公演は9月1日(金)から10月8日(日)まで。7月30日(日)より一般発売が開始される。取材・文:小野寺亜紀
2017年07月03日白、青、紫、ピンク……。どの色のあじさいも雨にぬれた姿がよく似合う。土壌や時間によっても色が変化するあじさい。そんな、梅雨の風物詩の絶景スポットは風景写真家も絶賛!この季節だけの移り気な美を堪能して。 【余呉湖】滋賀県・長浜市 賤ヶ岳(約422m)を一つ隔てた琵琶湖の北にある湖。その湖畔に群生する約1万本のあじさいが約600mにわたり美しく咲き誇る。琵琶湖の北、賤ヶ岳古戦場を挟む余呉湖。霧雨にぬれるあじさいをめでながら、壮絶ないにしえの戦場に思いをはせては。【三室戸寺】京都府・宇治市 50種、1万本を誇るあじさい園が7月9日まで開催中。6月10日~25日の土・日はライトアップされる。柏葉あじさいや幻のあじさい・七段花ほか多種が咲き乱れる様子は圧巻。色とりどりの花に囲まれながら庭園を散策するのがおすすめ。ライトアップも幻想的だ。 【八木崎公園】山梨県・富士河口湖町 多くのハーブや花々が栽培されている。6月中旬から7月中旬まで「河口湖ハーブフェスティバル」が行われ、ハーブとあじさいの両方を楽しめる。河口湖・八木崎公園の湖畔には、あじさいも植えられている。ラベンダーに目を奪われがちだが、あじさいを前景に毛無山方面に沈む夕日はとてもドラマチックだ。 【美の山公園】埼玉県・秩父郡 秩父唯一の独立峰である蓑山(美の山)にある公園。例年6月下旬~7月上旬、約4,500株のあじさいの花が、眺望素晴らしい美の山の東斜面に広がる。山頂付近の展望台よりあじさい公園が広がり、秩父山地の山並みが見渡せる。あじさい園の小道からは色とりどりのあじさいが一望できる。 【みちのくあじさい園】岩手県・一関市 4万株のあじさいと杉林に囲まれた遊歩道が、約1.5kmにわたって続く。見ごろは7月上旬~下旬。開園期間は7月1日~31日。杉林に囲まれた園内に、7月上旬より山あじさいが、7月下旬には西洋あじさいが咲き誇り、遊歩道では花にあふれた森林浴が体感できる。 【明月院】神奈川県・鎌倉市 北条時宗が建立した禅興寺(明治初年に廃絶)の塔頭(たっちゅう)が起源。「あじさい寺」とも呼ばれる鎌倉の名所で境内には数千株が咲き誇る。すり減った参道の石段には長き歴史を感じる。本堂へ誘うように咲くあじさいは実に風情があり、これほど雨に似合う花はないと実感! 【下田公園】静岡県・下田市 約50種、総計15万株300万輪が植栽されている。早いものは5月下旬から咲き始め7月の頭まで楽しめる。6月1日~30日「下田公園あじさい祭り」開催。下田港を望む自然公園である下田公園のあじさいは、北側の斜面に多くあり、曇りや雨上がりの日のほうがきれいに見ることができる。 【わんダフルネイチャーヴィレッジ】東京都・あきる野市 東京サマーランドに隣接する園内には、首都圏では珍しい貴重種など、約60種約1万5,000株のあじさいが。6月10日~7月9日まで「あじさい観賞」開催。真っ白なあじさい「アナベル」が雪山のごとく丘一面を染める珍しい風景が堪能できる。とにかくスケールの大きさは別格で、一度は見ておくのがおすすめ。 【花園あじさい園】和歌山県・伊都郡 高野山から約15km。かつて花園村と呼ばれた地域に広がるあじさい園では7月中旬~8月中旬に、3,500株のあじさいが見ごろに。高野龍神スカイライン沿い、杉木立の中に咲くあじさい群は見ごたえ十分。海抜が約1,000mと高いため、霧に覆われると幻想的な風景が広がる。 【麻綿原高原】千葉県・夷隅郡 妙法生寺境内を中心に、約2万株のあじさいが群生する。見ごろは7月上旬~下旬。毎年7月第3日曜には、そば供養があり、無料でふるまわれる。麻綿原高原は関東一のあじさいの名所。品種は和種のため、白から青へ変化するだけだが、その素朴な色合いが高原全体に広がった風景はまさに壮観!
2017年06月07日まもなく梅雨入り。街のあちらこちらであじさいが美しく咲き始めています。雨の日の街をカラフルに彩ってくれるあじさいは、品種によって花の形がさまざま。土壌によって花の色も変わります。あじさいのさまざまな表情を楽しめる、東京都内のあじさいの名所・イベントを厳選して5選お届けします。文京あじさい祭り(文京区)文京花の五大まつりの一つとして知られる「文京あじさい祭り」。白山神社の境内から白山公園のエリアが約3,000株のあじさいで彩られます。「子どもあじさい写生大会」や各地域の物産展など、週末にはイベントも盛りだくさん。家族でお出かけするのにオススメです。白山神社は歯痛止めの神社として有名で、歯ブラシ供養のイベントも開催予定。6月は虫歯予防月間ということもあり、こちらにもぜひお参りしてみてはいかがでしょうか。イベント概要文京あじさいまつり開催期間:2017年6月10日(土)~18日(日)開催場所:白山神社及び白山公園住所:文京区白山5-31-26 (白山神社)公式サイト:としまえん あじさい祭り(練馬区)練馬区の遊園地「としまえん」でも、あじさい祭りが開催されます。150品種、10,000株のあじさいが、宝石箱やトンネルに見立てられてレイアウトされています。あじさいフォトコンテストやあじさいにちなんだものづくり体験も開催されるので、あじさいまつりの記念に参加してみてはいかがでしょうか。6月3日(土)~25日(日)の土・日曜日には、園内のあじさいがライトアップされる「あじさいナイト」も開催されます。あじさい園の中の“としまえんのもり 昆虫館”では、ホタルも見られます。梅雨時期の夜ならではの美しさを満喫してください。イベント概要第15回としまえん あじさい祭り開催期間:2017年5月27日(土)~6月30日(金)開催場所:としまえん住所:東京都練馬区向山3-25-1入園料:大人(中学生以上)1,000円、子ども(3歳~小学生)500円※あじさい祭り期間中、お得な割引あり公式サイト:いきいきあじさい祭り 浅草酉の寺(台東区)毎年6月の中旬の土日に浅草で開催される「いきいきあじさい祭り」。全国から集められた様々な種類のあじさいをお花見のように楽しむことができます。また、竹かごに入った「篭あじさい」の販売もあるので、気に入った花を自宅に持ち帰ることもできます。夏バテを予防すると言われる、珍しい「薬膳きゅうり汁」の無料配布や、甘茶あじさいの葉を練り込んだ「甘茶香」コーナー、屋台の出店など、楽しめる催しもたくさん予定されています。歴史ある浅草の街で、昔の人達と同じようにあじさいの美しさに癒やされてみてはいかがでしょうか。イベント概要いきいきあじさい祭り開催期間:2017年6月17日(土)、18日(日)開催場所:浅草酉の寺 長國寺住所:東京都台東区千束3-19-6公式サイト:郷土の森あじさいまつり(府中市)10,000株のあじさいが咲き誇る府中郷土の森博物館で、「郷土の森あじさいまつり」が開催中です。かやぶき民家などの昔の建物とあじさいの取り合わせを楽しむことができるのは、この郷土の森あじさいまつりだけ。期間中は茶室であじさい餅とお茶を味わえるイベントや、あじさいにちなんだ飾りや小物つくり体験など、さまざまな企画が実施される予定です。府中の自然を感じに足を伸ばしてみませんか?イベント概要郷土の森あじさいまつり開催期間:2017年5月27日(土)~7月2日(日)開催場所:府中市郷土の森博物館住所:東京都府中市南町6-32博物館入館料:大人200円、中学生以下100円公式サイト:わんダフルネイチャービレッジあじさい園(あきる野市)プールで有名な東京サマーランド。そこに隣接する「わんダフルネイチャービレッジ」内には美しいあじさい園があり、60種15,000株ものあじさいが彩り豊かに咲き誇っています。特に注目なのは、純白のあじさい「アナベル」が山の斜面を覆い尽くす「アナベルの雪山」。アジサイのおおぶりな花が斜面を覆っている様子は圧巻です。アナベルの見頃は6月末から7月初旬。6月から7月にかけて見頃の品種が変わるので、期間中何度出かけても様々なあじさいの表情を楽しめます。犬も一緒に入れるので、お散歩がてら出かけてみてはいかがでしょうか。イベント概要第43回あじさい鑑賞開催日時:2017年6月10日(土)~7月9日(日)開催場所:わんダフルネイチャーヴィレッジ住所:東京都あきる野市上代継600入園料:大人(中学生以上)800円、小学生400円、犬800円(2頭目以降400円)公式サイト:こちらもチェック!
2017年06月06日「第17回 八景島あじさい祭」が横浜・八景島シーパラダイスで開催される。期間は2017年6月3日(土)から25日(日)まで。「八景島あじさい祭」は初夏に見頃を迎える八景島のあじさいの魅力を楽しめるイベント。県内最大級の2万株のあじさいが島内を彩る。特典付きの「あじさい見どころスタンプラリー」や、咲き誇るあじさいを車窓から眺める「フラワートレイン ~あじさい号~」など、初夏ならではのあじさいの魅力が伝わるイベントが開催される。また、八景島でしか見ることができない「八景ブルー」「八景ピンク」に続き2017年も新たな品種のあじさいを展示。青紫色に白の縁どりの爽やかなあじさいは、見ているだけで癒されること間違いなしだ。ほかにも、島内を彩るあじさいに加え、開催中の色彩豊かなウミウシが勢揃いする特別展「ウミウシリウム ~irodori~」とコラボレーションした水槽が登場。水槽の中の淡いあじさいと、美しい体色のウミウシたちが創り出す幻想的な色彩美を楽しみたい。【詳細】第17回 八景島あじさい祭期間:2017年6月3日(土)~25日(日)開島時間:平日 8:30~21:30、土日 8:30~22:30※水族館、アトラクション、スタンプラリーなど施設の営業時間は異なる。場所:横浜八景島内 丘の広場周辺「八景島あじさい園路」ほか【問い合わせ先】八景島指定管理者TEL:045-788-9778横浜・八景島シーパラダイスTEL:045-788-8888
2017年06月05日「今の熊本城があるのも“お城を大切にしたい”という人々の思いと努力があったから。その気持ちを大事にしていきたいです」 そう語るのは、熊本城の修復作業に奮闘する「熊本城調査研究センター」の木下泰葉さん(27)。昨年4月14日から、震度7などの激震が相次いだ熊本地震。一連の地震での死者は50人。地震後体調を崩すなどした「災害関連死」を含めると200人を超える犠牲者を出した大地震から、まもなく1年。市民のシンボルである熊本城は、いまだ痛ましい姿を見せている。 「市民の皆さんもお城を見るたびに心を痛めていると思います。(加藤)清正公がわずか6年で建てた熊本城は、今は国の重要文化財。文化財の復旧は“元どおり”が原則です。急いで作業することもできますが、価値を損なうことなく修復するためには、時間がかかってしまうのです」(木下さん・以下同) 木下さんは福岡県久留米市出身。熊本大学で歴史学を専攻し、4年前から熊本市役所の専門職員として、熊本城の歴史についての調査・研究を担当してきた。いわば熊本城が“職場”だ。 「震災直後は市民の生活再建が最優先。城の復旧は、どうしても後回しになると思っていました。しかし、地震の数日後には、市民の方々から『早く城を修復してください』、『城の復旧支援金の口座を作ってほしい』という声が上がったのです。お城が本当に熊本市民に愛されていることを感じました」 そんな木下さんが復旧作業のため熊本城に入ったのは、震災から1週間後のこと。 「4月16日の本震で、天守閣から大量の瓦が落ち、重要文化財の東十八間櫓は石垣ごと倒壊。熊本城の石垣は全体の3割で修復が必要なほど崩壊していました……。無残な姿に涙が止まりませんでした。そして、熊本の人たちが元気になるために、私ができることはあるかを考えました」 今回の熊本地震で、熊本城は国の重要文化財13棟が被災、石垣は53カ所も崩壊するなど、大きな被害を受けた。熊本の人たちに笑顔を取り戻すため−−、彼女がたどり着いた答えは“歴史に学ぶこと”だった。 「清正公の手紙や家老たちの日記といった古文書、宮内庁に所蔵されている史料などから、城の被災履歴を調べました。熊本城は、1625年の地震で天守が被災して以来、明治22(1889)年の大地震までに何度となく被災しては修復されていたのです。それだけ人々に愛され、修復されてきた城であることがわかったとき、“また再建できる!”と励まされました」 小さいときから歴史に興味を持ち、休日には全国の城巡りをしていた“歴女”の木下さん。だが、当分は熊本城に“尽くす”つもりだ。 「天守から落ちて割れた大量の瓦の裏には、それを寄進した方の名前が書かれていました。熊本城が多くの人たちの思いによって守られてきた証しですよね。今は、恋愛や結婚より、寝ても覚めても熊本城のことばかり。完全に修復するまでには20年以上かかるかもしれませんが、熊本の人たちが城を見上げて、笑顔になってくれるまで頑張っていきたいです」
2017年04月16日国内初の“城”をテーマにした総合イベント『お城EXPO 2016』が開催されます。期間は2016年12月23日(金・祝)~12月25日(日)です。会場となるのは、パシフィコ横浜の会議センターです。『お城EXPO 2016』でお城の魅力を味わい尽くそう!『お城EXPO 2016』は、城郭文化の振興と発展、城郭を擁する地域の観光振興、そして城郭を擁する地域の方々と、それを支える城好きの方々との交流を目的として開催されます。城好き必見のお城シアターや全国各地から厳選した城絵図や精巧なお城の模型、浮世絵などの貴重な展示をはじめ、お城をテーマにしたフォトコンテスト、日本100名城に選定されている城郭の観光情報や特産品のコーナーなど、たくさんの企画が予定されています。●城好き・春風亭昇太さんトークショー2016年12月24日(土)に開催するトークショーでは、城好きとして知られ、お城にまつわるエッセイも執筆されている春風亭昇太さんの参加が決定。城郭考古学を専門とする考古学者の千田嘉博さん、城郭ライターの萩原さちこさんとともに、お城について熱いトークを披露します。●テーマ展示・浮世絵に見る攻城戦展日本城郭協会が所蔵するお城や武将を舞台にした実物の浮世絵が展示されます。●厳選城絵図&お城模型展示全国各地から厳選した城絵図と精巧に復元されたお城の模型が展示されます。●日本100名城写真展日本城郭協会選定の日本100名城の写真の一斉展示が行われます。●熊本城復興支援コーナー熊本地震で被災した熊本城の復興支援コーナーとして、熊本城の復興の様子等が展示されます。●お城シアターお城に関する厳選された数々の映像が一挙に上映されます。●お城EXPO検定ここでしか受験できない、城郭検定の特別版です。検定後は、日本城郭協会講師から直接解説が受けられます。受験をご希望される方は、『お城EXPO検定』ページよりお申し込みください。申込URL:料金:一般5,500円、中学生以下4,000円(入城料と受験料含む)●城めぐり観光情報ゾーンお城めぐりに役立つ、お城のとっておき情報や周辺観光情報などが発信されます。お城のゆるキャラも大集合!●城下町 特産・名産品即売会お城にまつわるご当地商品や地域の特産物、お城EXPO限定グッズ等が販売されます。●お城EXPOフォトコンテストお城をテーマにしたフォトコンテストを開催し、応募作品の展示と優秀作品の表彰が行われます。2016年10月22日(土)に『お城EXPO 2016』WEBページにて受付を開始予定です。詳しくは、WEBページをご覧ください。●ワークショップ写真や模型などお城のさまざまな楽しみ方が、気軽に参加できるワークショップで紹介されます。厳選プログラムお城のスペシャリストたちが登壇するここでしか聞けない貴重な講演会・フォーラム・トークショーなどの厳選プログラムです。12月24日(土)に開催するトークショーでは、春風亭昇太さんにご参加いただき、城郭考古学を専門とする考古学者の千田嘉博さん、城郭ライターの萩原さちこさんとともに、お城について熱く語っていただきます。※これらのプログラムへの参加を希望する方は、プレミアム入城券の購入が必要です。●12月23日(金・祝)11:00~11:50講演会「加藤清正の戦いと城」小和田哲男13:00~13:50講演会「天守と櫓について」三浦正幸14:10~15:00講演会「石垣と土塁について」加藤理文15:30~17:30フォーラム「熊本城の過去・現在・未来」小和田哲男、三浦正幸、加藤理文、鶴嶋俊彦(熊本城調査研究センター)、コーディネーター萩原さちこ●12月24日(土)11:00~12:30トークショー「山城の魅力を語る!」千田嘉博、春風亭昇太、萩原さちこ13:30~14:20講演会「秀吉の小田原攻めの意義と背景」黒田基樹15:00~17:00フォーラム「小田原攻めの実態に迫る」小和田哲男、諏訪間順、伊東潤、コーディネーター黒田基樹●12月25日(日)11:00~11:50トークショー「城を極める!城で遊ぶ!I」二宮博志、畠中和久、萩原さちこ13:00~13:50トークショー「信長が登用した穴太衆とその石垣」粟田純徳(穴太衆末裔)、萩原さちこ14:10~15:00講演会「江戸城の石垣と石丁場」萩原さちこ15:20~16:10講演会「真田三代の城と真田丸」平山優16:30~16:55トークショー「城を極める!城で遊ぶ!II」香川元太郎、萩原さちこ17:05~17:30トークショー「城を極める!城で遊ぶ!III」坂本昇治、萩原さちこ・『お城EXPO 2016』実行委員会委員長公益財団法人日本城郭協会 理事長小和田哲男講演会/シンポジウムにて登壇予定写真: ・城郭ライター編集者萩原さちこ城好きのための講演会/シンポジウムをプロデュース写真: イベント概要お城EXPO 2016開催日時:2016年12月23日(金・祝)~12月25日(日) 10:00~18:00 (入城は17:30まで)開催会場: パシフィコ横浜 会議センターチケット:入城券 一般当日1,500円/前売1,300円、小・中学生当日800円/前売500円※未就学児は無料※会期中のいずれか1日にテーマ展示の全てをご覧いただけます。プレミアム入城券3,000円/前売2,800円※一般/小・中学生の区分はありません。一律料金です。※テーマ展示に加え、厳選プログラムに参加できます。※未就学児はプログラムへの参加はご遠慮ください。※日付をご指定の上、お買い求めください。※指定日の全てのプログラムを終日[指定席※限定1,000席]で参加可能です。※前売り状況などにより予告無く前売り券や当日券の販売を終了する可能性があります。URL:
2016年10月29日王様や貴族の住むお城は、限られた人しか入れない贅沢な環境。では、そんなお城で働くお仕事を紹介されたらどうしますか?実際、王国と呼ばれる国は20ヶ国近くありますし、貴族もイギリスその他ヨーロッパ諸国ではおよそ7,000家族はいるといわれています。童話に出てくるようなお城は、いまも世界に存在するのです!とはいえ、なにしろ職場はお城ですから、仕事も並大抵の内容ではないはず。じっくり確認して、働いてみたいかどうかを決めたいのではないでしょうか。果たしてどんな仕事があるのか?ニューヨーク発のビジネスサイト『Business Insider』が発表した、驚愕のお城ワークを確認してみましょう。■1:王様のトイレサポート役王様がトイレに行くのをサポートするお仕事です。もっとはっきりいうと、王様の排便を助け、排泄物を確認する役割です。現代の私たちからすると、とても微妙なお仕事に感じられますが、近代初期のイギリスでは権威あるポジションだったそうです。イギリスは王の機密を秘匿することで有名で(王様の健康状態は、当時は立派な国家機密でした)、王と密着する職務ゆえに、王様のお下がりの服を賜り、宮廷内で権力をふるうことになったのだとか。■2:おまる清掃係これは宮殿のトイレに設置された、トイレのおまるを清掃する女性のお仕事。王様付きにもなると、住みこみOKで高給だったとのこと。当時は水洗トイレなどなく、汲み取り式もまだ整っていない状況です。王様のおまるをきれいにするには時間も手間もかかったでしょうし、それができる人材は貴重だったのかもしれません。ちなみに日本でも、平安時代以降に、宮中の便所の清掃などをした下級身分の女性や子どもがいて、「樋洗(ひすまし)」と呼ばれていたそうです。洋の東西を問わず存在したお城ワークのようですが、どうやら待遇はイギリスの方がよさそうですね。■3:ヘアメイク専門奴隷いまでもヘアセットには手間がかかるものですが、古代ローマ時代はなおさらです。ドライヤーもスタイリング剤もないですしね。貴族が「ちょっと派手なスタイルにしたい」と思うときが、このお仕事の出番です。当時のローマで貴族の間に流行していたのは、奇抜で派手なヘアスタイル。ですから、ヘアメイク専門奴隷はさまざまなアイテムに精通している必要がありました。なんだか、いまとあまり変わりませんね。でも、決定的に違うのはそのアイテムです。たとえばヘアダイ溶液は腐ったヒル、イカの墨、鳩のフン、尿からつくるアルカリ剤だったそうです。せっかくのお城ワークでも、アイテムがこれでは苦労は尽きなさそうですね。■4:お湯汲み係お湯をくんで、貴族のご主人に届けるという、中世のお仕事です。オフィスでお茶くみをしている方もいるかもしれませんが、それよりお湯の量は相当多そうです。なにしろ手を洗うお湯から、お風呂のお湯までくむのだというのですから、体力重視のお城ワークですね。■5:王子様の身代わり役甘やかされた幼い王子様を、きちんとしつけなければならない。「さぁ、どうしよう?」という困り事から生まれたのがこちらのお仕事。王子様が悪いことをしたら、遊び相手の友立ちを身代わりに罰し、罰しているところを王子様に見せてしつける。それが当時の解決策でした。いまなら問題になりそうですね。ちなみにこのお仕事にも、すてきなボーナスがつくことがあります。17世紀の英国王チャールズ1世の少年時代の身代わりの少年は、大きくなって、初代ダイサート公爵に抜擢されています。王子様も大きくなってから、罪滅ぼしをしたいと思ったのかもしれませんね。お城ワークは、雇用者からのおわびもケタ違いです。■6:味見役四六時中、味見をするお仕事があるといわれたら、ラッキーだと思いますか? それともダイエットの敵だと思いますか?しかもお城での味見役だとしたら、山海の珍味が味わい放題かもしれません。とはいえ、気をつける必要のあるお仕事でもあります。なにしろ、味見とはいっても普通の味見ではなく、毒が盛られているかもしれないお食事の味見役、つまり「毒見役」だからです。皇帝や王様など、その人を除けば政治が変わる可能性がある人の食事には、常にこのリスクが伴います。そのリスクヘッジのために生まれたお仕事ですが、働く方は身代わり覚悟です。命がけのお城ワークですね。*6つのお城ワークを見てきましたが、気に入ったお仕事はありましたか?昔の王様や貴族とのお仕事には、いまでは考えられない苦労がありそうですよね。うっかりミスで命を失うかもしれないと思うと、いまのお仕事がいかに恵まれているかを実感できるはずです。(文/粟飯原由布子) 【参考】※Here are 24 of history’s weirdest jobs-Business Insider
2016年08月12日日本最多1,250品種が咲き誇る「あじさい祭」が、長崎・ハウステンボスで2018年6月2日(土)から7月1日(日)まで開催される。全長800mの散策路「あじさいロード」をはじめ、ハウステンボス各所で咲くあじさいは日本最多の1,250品種。見たことのないような珍しい色彩の品種から、お茶の原料になる品種まで、個性豊かなあじさいの数々を鑑賞出来る。カラフルなあじさいで飾った「あじさいの壁」水色やピンクのカラフルなあじさいで飾った「あじさいの壁」は、今回から新たに登場する新スポット。高さ約2m・全長約10mの巨大な壁と部屋全体を覆い尽くすあじさいの光景は圧巻だ。そのほか、水の中でライトアップされたあじさいが光輝く「あじさいのハーバリウム」や、700個のあじさいが宮殿の部屋に浮かぶ「ふわふわボール」など、今年は雨でも室内でゆったりと楽しめるスポットが用意されている。全長800mの散策路「あじさいロード」宮殿の並木道沿い、日本最多1,250品種のあじさいが彩る散策路「あじさいロード」は、長さ800mを誇る人気の撮影スポット。斜面の遊歩道をゆっくりと散策しながら、あじさい鑑賞や喫茶、あじさいに包まれた写真撮影を楽しんで。また、夜になれば幻想的にライトアップされたナイトガーデンが出現。光の宮殿や並木道の樹木イルミネーションとともに、昼とは異なるロマンチックな表情に変身する。数百種類を販売「あじさいマーケット」「あじさいマーケット」では、多種多様な数百種類のあじさいを販売。花の専門家が品種を案内する「あじさいガイドツアー」や、その場であじさいを摘み取って持ち帰れる「あじさい摘み取りセール」など、体験イベントの受付もこちらで行われる。開催概要「あじさい祭」開催期間:2018年6月2日(土)〜7月1日(日)場所:ハウステンボス住所:長崎県佐世保市ハウステンボス町1−1【問い合わせ先】ハウステンボス総合案内(ナビダイヤル)TEL:0570-064-110
2016年06月17日5月22日、ヒミツキチが仕掛けた、流山おおたかの森駅南口公園でのダンボール城建造&破壊イベント。今回は、2時間かけて作り上げた城と城下町をみんなで破壊してお片付け。元の公園に戻すまでをレポートします。「“遊び”を“学び”に変える」バックナンバー第1回:子どもは“自由”に遊ぶのが好き、大人は“制限”の中で遊ばせるのが好き第2回:遊びかたは無限、手軽に手に入る遊び道具3つ第3回:テーマは創造と破壊。ダンボール城建造イベントレポ(準備編〜建造編)城と城下町の破壊の始まり!100人の参加者が2時間かけて作り上げたダンボール城とその城下町。舞台は公園なので、残しておくことは出来ません。ならば、自分たちで造った城と城下町は自分たちの手で徹底的に破壊して解体しよう。創造の喜びのあとは、破壊の快楽を味わおう。そんな主催者側の意図を読み取ってくれたのかどうかはわかりませんが、建造された城と城下町を背景に皆で記念撮影をしたあと、掛け声とともに一斉に破壊活動が始まりました。建造の時には真剣な顔をしていた子どもたちは、破壊の時になるとその表情は一変。満面の笑顔で思う存分にお城にぶつかっていました。創造のスケールも桁外れだけれども、破壊のスケールもこれまで経験したこと無いほどだったからでしょう。からだより大きいダンボールを全身を使ってひっぺがし、これでもかというほどダンボールを踏みつけていました。そして、ただの“ダンボール”に戻ったお城の山はさっそくトランポリンに早変わり。子どもたちは遊びを創りだすのがうまいです。ひたすらダンボールのトランポリンの上で跳ね飛んでいました。祭りのあと軽トラ4台分のダンボールは参加者の協力のもと業者さんに引き渡され資源として再利用されることになりました。こうして駅前の公園に突如現れた一夜城ならぬ一刻城は、跡形もなく消え去りました。子どもたちはお気に入りの城の一部を持ち帰ったようですが。後日、参加者のかたがたにこのイベントが楽しかったかアンケートで聞いてみました。スケールの大きい遊びができたアウトプットが決められているわけでなく自由で、いろんなアイデアを試せた友達や家族“だけ”ではできないような大きなことができた点に満足してもらえたみたいです。よその子どもたちとも仲良く一緒に遊べた他の家庭とも親睦を深めることが出来た子どもたち同士で目いっぱい遊ばせることが出来た具体的にどんなところが良かったのかを聞いてみると、普段接しない人と一緒に遊べたところが楽しかったようです。親子のタテの関係だけでなく、親同士、子ども同士、さらには大人とよその子のナナメの関係が生まれていることもわかりました。久しぶりに大人も本気になってお城を作った実は大人も本気になっちゃうイベント大人たちも久しぶりに童心に戻って熱中していたこともわかりました。今回の前代未聞で大きなスケールのダンボール城イベント。日常ではなかなか味わえないスケールの創造力を働かせ、思いっきり身体を使って楽しむ。子どもも大人も楽しめたようです。そして、タテ・ヨコ・ナナメの関係を作り出し、希薄になりがちな地域コミュニティを盛り上げる効果があることもわかりました。地域を盛り上げるイベントがしたい!というときは、ダンボール城イベントにも挑戦してみてください!ヒミツキチもそのサポートをしますよ!▼「”風雲!オオタカ城” ダンボールで城を建造!」イベント タイムラプス動画「“遊び”を“学び”に変える」バックナンバー第1回:子どもは“自由”に遊ぶのが好き、大人は“制限”の中で遊ばせるのが好き第2回:遊びかたは無限、手軽に手に入る遊び道具3つ第3回:テーマは創造と破壊。ダンボール城建造イベントレポ(準備編〜建造編)ライター:乾 善彦
2016年06月11日最近、外国人観光客の増加も相まって盛り上がっているのが「お城」。詳しい歴史を知らなくても、その佇まいや美しさを見に、日本各地のお城を訪れる人が増えています。そこで今回は都心からも行きやすく、桜の名所とも呼ばれる、プチ旅を楽しみたい女性におすすめのお城をご紹介!●大河ドラマ「真田丸」で人気急上昇!長野県「上田城」堺雅人主演、三谷幸喜脚本で話題のNHK大河ドラマ「真田丸」。この長野県にある上田城は、主人公の真田幸村の父、草刈正雄演じる真田昌幸によって1583年に築城されました。東京駅から北陸新幹線に乗って1時間半、長野県の上田駅から徒歩18分で行けます。上田城は堀と土塁で囲まれ、出入り口に石垣が使われるなど堅牢な城として知られています。それもそのはず、2度もの上田合戦で徳川の大軍に勝利したという実績を持つんです。日本各地には多くの城郭がありますが、2度の実戦経験で輝かしい戦果をあげた城は、上田城が唯一!一見すると平凡に見えますが、いかに攻め入ることが難しいお城だったのかを想像しながら訪れると、戦国ロマンを感じられるはず。上田城では毎年、「上田城千本桜まつり」を開催しており、今年の期間は4月6日から17日までの12日間。上田城を中心とした公園に埋め尽くす約1000本の素晴らしい桜を鑑賞できるだけでなく、上田市内の銘品や地場産品等の観光物産展、ステージイベントや体験型アトラクションなど盛りだくさんな内容。このタイミングに上田城を訪れて、是非真田丸ブームを感じてみてください。●夜桜のライトアップに注目!長野県「松本城」同じく長野県にある松本城は、国宝にも指定されている由緒あるお城。新宿駅から特急のスーパーあずさに乗って2時間26分、松本駅から徒歩15分で行けます。松本城は戦国時代に築城されたものの現在でもそのままの天守が残っており、現存の五重六階の城の中では日本最古という大変貴重なお城です。格調高い黒色が際立っており、凛々しくて格好良いのが特徴。雪深い地域なので、冬はこの黒さがさらに引き立ちます。また松本城を訪れたら是非頑張っていってほしいのが大天守の最上階。そこから望む美しい景色に感動してください。美しいアルプスの山々に映える松本城は、どの季節に行っても違った表情が楽しめますが、やはり行きたいのは桜の時期。桜の開花宣言の3日後から10日間開催される「夜桜会」では、城のお堀を囲む咲き誇る桜とともに天守閣がライトアップされ、お茶会や琴やフルート・雅楽の演奏が楽しめます。雅な雰囲気を味わえるということで、女性に人気を集めていますよ。●日本三大名園、兼六園とともに楽しめる石川県「金沢城」豊臣秀吉から領地を与えられた前田利家が1583年に入城したのが、石川県金沢市にある金沢城。1759年の宝暦の大火によってほとんどが焼失した金沢城は、その後、再建が着手されており、現在もなお、当時の姿を再現すべく復元の工事が継続して行われています。東京駅から金沢駅まで北陸新幹線で2時間35分、金沢駅からバスと徒歩で向かいます。金沢城の特徴は何といっても、場所によって様式が使い分けられているほど石垣の種類が多いこと。どうやってこんな大きな石をここまで運んだのか、敵をどのようにして守るための石垣なのか、など、攻め入る敵の気持ちになってイメージしながら見ていくととても面白いですよ。また金沢城の外郭には、日本三大名園の1つと数えられる兼六園があります。天守閣は無く、いわゆるお城!という感じは強くありませんが、美しい兼六園とともに、広々とした広場がある金沢城公園をのんびり散歩しながら観光する人が多いそうです。桜の時期には、兼六園菊桜や兼六園熊谷桜、旭桜など、全国的に珍しい桜が多種多様見られることも特徴。兼六園の茶店通りには、花見だんごや桜餅などの甘味処がズラリと並び、お花見気分が盛り上がること間違いなし!開花宣言5日目から7日間は、「金沢城・兼六園観桜期ライトアップ」も予定されています。今年の春は、東京から少し羽を伸ばしてお城とともに桜を観に行くプチトリップはいかがですか?(石狩ジュンコ)
2016年03月23日「父さんは竜の巣の中でラピュタを見たんだ」。スタジオジブリのファンならずとも、このセリフにワクワクさせられることだろう。実際、世界には「天空の城ラピュタ」のモデルになったと噂されている場所は意外にたくさんある。それらは公式なものではなく、訪れた人たちやその地域の人たちがジブリの世界をイメージしたものでしかない。それでも実物を目にしたならばあえてこう言いたい、「ジャングルの中でラピュタを見たんだ」と。○岩山の王は11年で夢破れるそのジャングルは、インド洋に浮かぶスリランカの中央に位置するシーギリヤに広がっている。スリランカには鉄道やバスもあるが、シーギリヤに行くならツーリストカー(タクシー)がベスト。国内最大都市であるコロンボからクルマで約5時間半、キャンディからは約2時間半の道のりとなる。鳥のほか猿や象なども生息するジャングルの中に、突如として姿を現す赤褐色の巨大な岩山が「シーギリヤ・ロック」である。シーギリヤ・ロックの高さは約200m。周囲の緑とは一線を画す巨大な岩山は、どこからどう見ても見失うことのない存在感を放っている。古都・シーギリヤは1982年に世界遺産に登録されており、シーギリヤ・ロックも世界遺産なのだが、神秘なる魅力はその岩山が歩んできた物語にも関係している。シーギリヤは5世紀後半、王都として存在していたが、その期間は11年間のみ。広くスリランカの人々に言い伝えられている話では、タミル人からシンハラ人に王権を取り戻したダートゥセーナ王の長男・カーシャパが、王族の血筋である腹違いの弟・モッガラーナとの王位継承権をめぐって抗争となり、カーシャパは部下に実の父であるダートゥセーナ王を殺させ、王位に就いた。カーシャパはモッガラーナの復讐を恐れたためか、それとも父を殺してしまった苦しみのためか、シーギリヤの岩山に宮殿を建て、自分の王座を頂に構えた。それが現在のシーギリヤ・ロックである。その後、インドから攻めてきたモッガラーナに敗れ、カーシャパはシーギリヤ・ロックで自ら命を絶ったという。モッガラーナはシーギリヤの宮殿を仏教僧に寄進し、首都を父が統治したアヌラーダプラに戻したとされている。こうした話を知った上で改めてシーギリヤ・ロックを見てみると、また別の感慨深さを感じるだろう。○岩壁の美女はミステリーゆえに一層美しくシーギリヤ・ロックは現在、一般に公開されており、入場料は4,200ルピー(約3,440円)となっている。頂までは歩いて約40分。道は整備されているものの、急な階段や岩場を進むことになるので、履き慣れた靴を用意しておこう。シーギリヤ・ロックの麓には庭園が広がっており、岩山に向けて真っすぐに道が続いている。庭園内の水の広場には王の沐浴場や噴水の役目を担ったドライシーズンパレスの濠(ごう)、また、石窟寺院やその昔に仏教僧が説教をするのに使用したという岩場等もあり、見どころも多い。何より、天に向かってそびえ立つ岩山はどこから見ても絵になり、一歩また一歩と近づく度に圧倒される。岩と岩とでできたアーチを越え、草の風合いも味のある階段を越えていく。頂へ続く岩山の中腹には、ミステリーに包まれた美女のフレスコ画が待ち構えている。「シーギリヤレディ」と称される彼女たちは、15世紀以上前に描かれたにも関わらず、現在もなお妖艶さを漂わせながら美しい姿をとどめている。現在残されているのは18体程度だが、当時は500人もの女性たちが描かれていたそうだ。シーギリヤレディに会えたら一度、らせん階段を下りる。降りた先に広がっているのが高さ約3mの漆喰(しっくい)の壁「ミラー・ウォール」だ。その昔、反対側の岩壁にも美女のフレスコ画が描かれていたようで、ミラー・ウォールにその姿が映されるようになっていたとのこと。また、ミラー・ウォールにはシンハラ文字で書かれた詩が彫られているので、よく目を凝らしながら歩いてみるといいだろう。○ライオンを登った先の天上世界ミラー・ウォールの階段を上ると視界の空けた空間がある。そしてふと横を見ればライオンの大きな爪が。現在は2本の前足の一部しか残されていないが、当時はそこに足や顔があり、岩場にライオンが座っている形になっていたという。その爪と爪の間に頂に続く階段が設けられている。傾斜のある階段を登りきると頂、つまり王宮跡となる。この王宮跡からの風景がラピュタに似ているということで、"ジブリの聖地"として知られるようになったようだ。天空の城、樹木や岩と岩の間から茂る草、そして、カーシャパ王とラピュタ王。2つを結びつける素材は十分である。ただ、ラピュタにはロボット兵がいるが、シーギリヤ・ロックにはなんと犬がいる。犬と猿は道中、幾度となく目にするがまさか頂にまでいるとは思っていなかったので、「どうやってあの急な階段を上ってきたの? 」と質問したくなった。王宮跡は鳥がさえずる眼下の世界と打って変わり、風が通る音以外は静寂そのもの。カーシャパ王の孤独を思うとしんみりしてくる。帰路はライオンの爪の広場まで同じ道を行き、入口とはまた別の駐車場がある出口へと続く。シーギリヤ・ロックの城壁前には、フレスコ画のレプリカや出土品などを展示したシーギリヤ博物館がある。こちらは駐車場がある出口よりも入口側に設けられているのだが、時間が許せば登頂後に一度、立ち寄ってみるといいだろう。※記事中の情報は2016年1月取材時のもの。1ルピー=0.82円で計上
2016年01月15日元離宮二条城で開催中の「琳派400年記念祭アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~」では11月17日に、特別イベント「ブルーシーフード・ナイト」を開催する。同イベントは、海洋自然保護活動を行うNPO団体、セイラーズフォーザシーが推奨する「ブルーシーフード」という概念の認知促進を目的として開催されるもの。「ブルーシーフード」とは現在個体数が比較的豊富なシーフードを意味しており、同イベントでは普段の食生活の中でブルーシーフードを選ぶようにすることで数量減少の著しい魚介類を保護し、サスティナブルな海洋環境の実現を目指していく。当日は、このブルーシーフードを使った数種類のおでんと、100年以上続く京都の老舗酒蔵・増田徳兵衛商店や佐々木酒造による日本酒を数量限定で無料提供する。アートアクアリウム城の水戯の舞台で行われる式典では、アートアクアリウムアーティストでありアートアクアリウム城総合プロデューサーの木村英智とセイラーズフォーザシーを設立したデイビット・ロックフェラーJr.が登場し、「ブルーシーフード」について紹介するトークショーを開催。また、京都市長を始めとしたゲストを迎え、日本酒の樽を鏡開きを行う予定だ。なお、「琳派400年記念祭アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~」は、琳派400年を記念し、通常は入場できない夜の時間に二条城の中の一般非公開となる場所で開催されるもの。作品展示、特別公演、夜祭うたげで構成され、琳派の進化系となる「アートアクアリウム流 琳派」を発信していく。【イベント情報】「琳派400年記念祭 アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~ ブルーシーフード・ナイト」会場:元離宮二条城(アートアクアリウム城内の水戯の舞台、夜祭りうたげエリア)住所:京都府京都市中京区二条城町541会期:11月17日時間:17:00~20:00(式典は17:50~18:10)「琳派400年記念祭 アートアクアリウム城から京都・金魚の舞~」会場:元離宮二条城内の二の丸御殿中庭、台所前庭、台所住所:京都府京都市中京区二条城町541会期:10月23日~12月14日時間:17:00~22:00(最終入場21:30)
2015年11月16日全国各地の城へ足を運び、その雰囲気を味わうことを趣味にする人が急増中。同じ趣味の人同士で城巡りをして、周辺の歴史を学びワイワイ旅する「城ガール」も登場しています。そんな城好きはもちろん、これまでお城になんの感情も抱いてこなかった人にも読んでほしい本が、『城巡りが10倍楽しくなるおもしろ探訪日本の城』(今泉慎一著、扶桑社)。お城にまつわる雑学や知られざるエピソードが満載の一冊です。今回は、著者で古城探訪家の今泉慎一さんに、「石垣がスゴイお城トップ5」を伺いました。なにをもって「スゴイ」のかと伺うと、「例外もありますが、石垣はもともと、西日本の城の特徴。瀬戸内海のように石の名産地があったのと、当時もっとも築城技術が発達していたのが近畿だった、ということが大きいです。防御力でいうと『高さ』がいちばん重要ですが、それだけではなく『見た目にも美しい』石垣がたくさんあるのです」と今泉さん。マニアックな視点から観察したランキングを、さっそく紹介していきましょう。■5位:高取城(奈良県)奈良県高市郡高取町にある高取城は、日本三大山城のひとつで、ふもとと本丸の高低差は約400mで日本一となっています。山奥に突如現れるのは、昔の面影を残した雰囲気のある石垣。今泉さんは「城下町から歩くと約2時間。とんでもない山の中に、あれだけの石垣が組まれていることに驚きます。木立に囲まれた、天守台の石垣の美しさには目を見張り、苔むす感じがまた、廃城風情を感じさせてくれるのです」と熱く語ります。高取城は「日本のアンコール・ワット」だと、作家の司馬遼太郎さんも例えています。ちなみにいまは、山頂まで車道があるのでご安心を。■4位:岩村城(岐阜県)岐阜県の小高い山の上にあり、霧の湧きやすい気象までもが城造りに活かされ、別名「霧ケ城」とも呼ばれています。六段壁といわれる、立体的に組まれた石垣群と、複雑に折れ曲がる登城道が特徴。「攻め手の気分で登ると、その工夫が実感できます。また、夫を亡くした夫人が女城主となったものの合戦となり、最後はなんと、攻め手の総大将から『城を明け渡し、ワシの嫁になれ』とのラブレター(?)を受け入れ、城を明け渡したとのエピソードも。そして2人は後に信長軍に攻められ、最期は磔(はりつけ)の刑にされてしまうのです」と、今泉さんは女城主の悲哀にも注目。■3位:丸亀城(香川県)うどんで有名な香川県丸亀市にそびえ立つ丸亀城の石垣は60m!日本一の高さです。内堀から天守へ向け4層に重ねられている曲線は「扇の勾配」と呼ばれ、緩やかな組まれた石垣がやがてまっすぐ天へと反り返るように美しく、まさに石の芸術品。「段々になった石垣と、それを彩る緑の調和が美しい。小さいが品格のある現存天守も必見」とのこと。これは実際に行って見てみたくなりますね。■2位:竹田城(兵庫県)兵庫県朝来市にある竹田城は「日本のマチュピチュ」といわれ、雲海のなかに浮かぶ天空の城として、近年、大ブームになっています。2005年度に約1万2,000人だった観光客が13年度には50万人に急増!幻想的な景色が見られるとあって、平成24年に「恋人の聖地」として認定されたので、登山デートにもおススメ。ちなみに、雲海に浮かぶ城の全景が見られるのは、竹田城と町を挟んで向かい側の「立雲峡」という斜面です。今泉さんは「あんな山の上までどうやって、あれだけの量の石を運んだのか。想像を膨らませると、絶景の感動がより深まるはず」とアドバイス。標高354mの古城山の山頂にある城跡は戦国時代の遺跡。討ちにくいように工夫がなされ、わざとジグザグの地形になっているなど凝っている山城です。■1位:熊本城(熊本県)熊本城の石垣は、加藤清正が率いてきた石工集団によってつくられました。「宇土櫓と、その裾に伸びる高石垣。徐々にカーブがきつくなる『武者返し』は惚れ惚れするほど美しいです」それが、今泉さんが1位とする理由。地面に近い位置の傾斜は30度程度ですが、上の方はほぼ垂直に近い絶壁になっているので、お城への侵入者を追い返す意味合いがあったのでしょう。西南戦争で西郷軍を撃退し、不落の名城として真価を発揮しました。また、軟弱な地盤に建っていることも考慮され、末広がりの形には石垣の崩壊を防ぐ役割もあったようです。今泉さんは「ここの石垣はどこよりも金と手間をかけてつくっている」と絶賛。*お城の数だけ、そこに伝わる不思議な歴史や逸話が残されているもの。本を読んでみて気になるお城を自分の足で確かめに行けば、お城が築かれた当時にタイムスリップしたような気分になれるかもしれませんよ。(文/中田蜜柑)【取材協力】※今泉慎一・・・古城探訪家。1975年広島生まれ。編集プロダクション・風来堂代表。旅、歴史、サブカルチャーなどを中心に、取材、編集、執筆、撮影などをこなす。好きな城は松本城(長野県松本市)、杣山城(福井県越前町)、八上城(兵庫県篠山市)など。【参考】※今泉慎一(2015)『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』扶桑社※歴史魂編集部(2013)『城ガール―1泊2日で大充実のお城めぐり』アスキーメディアワークス『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』を、5名様にプレゼントします。応募は、imada@furaido.netまでどうぞ。メールの件名は「『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』プレゼント応募」で、本文には必ず、名前・書籍送付先の郵便番号・住所を明記してください。〆切は、2015年11月30日までです。なお、ご応募いただいた方の個人情報は、賞品の発送にのみ使用いたします。
2015年11月09日お城とは本来、敵に攻められたときの防御の拠点となる建築物。全国に3~4万あるともいわれていますが、実戦の舞台になったのはその数パーセント。「居城の落城=その家の滅亡」なので、籠城側にしてみれば大ピンチです。そんな状況下、攻めてもなかなか落ちなかった難攻不落のお城はどこだったのでしょうか?その謎を明らかにするため、今回は古城探訪家の今泉慎一さんにお話を伺ってきました。一発逆転で危機を回避した「難攻不落のお城トップ5」を教えていただきましたので、ご紹介したいと思います。■5位:吉田郡山城(広島県)安芸国の戦国大名毛利氏の居城だった吉田郡山城。のちに中国地方一の大名となる毛利家も、当時は一弱小勢力でした。10倍近い尼子軍に攻めこまれ、 風前の灯になっていたのです。毛利家は数的不利をカバーするため、城に篭りつつ、攻めては引き返す、ヒット・アンド・アウェイ式で戦いました。尼子家は大軍にも関わらず、城内にまったく攻め込めません。そのうちに毛利に味方する大内家の援軍が現れ、万事休すとなりました。「地元」の優位性と、中国地方屈指の堅城を最大限利用した、策士・毛利元就らしい見事な戦いぶりでした。城下に放火するなどの挑発にも応じなかったのも、「ここに篭っていれば大丈夫」という堅城への信頼感あってこそ。兵士たちを精神的にも支えていたと言えます。「百万一心(皆で力を合わせれば、何事も成し得ることの意)」の元就らしさをよく表していました。■4位:唐沢山城(栃木県)北関東の弱小勢力にも関わらず佐野家が、北条家・上杉家といった戦国有数の大勢力を何度も撃退できたのは、「関東一の山城」と称されたこの城のおかげです。関東平野を見晴らす急峻な岩山ながら、水の手が豊富にあり、石垣しっかりも巡らされていました。■3位:七尾城(石川県)戦上手の上杉謙信をして、一念をかけても攻め落とせなかったお城です。最後は家臣の内部分裂によって敗れましたが、それさえなければ持ちこたえていたはずです。後年、この地を支配した前田家は、別の場所に居城を持ったため、七尾城は戦国時代の遺構が見事にそのまま残っています。特に石垣群は必見。(ただし広大なので、訪れる際は時間に余裕を持って行きましょう)■2位:千早城(大阪府)日本初の本格的攻城戦の舞台になったお城です。「わずか1000人で100万人の寄せ手を撃退した」といわれる話はさすがに盛りすぎですが、少なくとも10倍の兵力差はあったようです。それを地形的な優位性(分かりやすくいえば高低差)を生かし、石を落としたり、熱湯や糞尿をばらまいたりして、完膚なきまでに撃退したのです。後の武士たちに、城の重要性を知らしめた意味は計り知れなかったでしょう。■1位:熊本城(熊本県)戦国の二大城造り名人のひとり、加藤清正が築城(ちなみにもうひとりは、藤堂高虎という人物)。完成したのは江戸時代初期だったため、もはや戦火にまみれることはないと思われたのですが、なんと250年以上経った明治初期、西南戦争の舞台になりました。西郷隆盛が3倍の兵力で攻めるも落とせなかった熊本城。西郷に「官軍に負けたのではなく、清正(せいしょう)公に負けた」 と言わしめました。*合戦の舞台となるも、一発逆転で危機を回避できたお城……多くの人が興味を引かれるのではないでしょうか。現在の城跡を歩いてみれば、そのすごさがわかり、感慨もひとしお。今回お話を伺った今泉慎一さんの著者、『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』では、お城のさまざまな雑学を知ることができます。お城が好きで城巡りを考えている人は、一度手にとって見てみるといいかもしれませんね。(文/齊藤カオリ)【取材協力】※今泉慎一・・・古城探訪家。1975年広島生まれ。編集プロダクション・風来堂代表。旅、歴史、サブカルチャーなどを中心に、取材、編集、執筆、撮影などをこなす。好きな城は松本城(長野県松本市)、杣山城(福井県越前町)、八上城(兵庫県篠山市)など。【参考】※今泉慎一(2015)『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』扶桑社※歴史魂編集部(2013)『城ガール―1泊2日で大充実のお城めぐり』アスキーメディアワークス『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』を、5名様にプレゼントします。応募は、imada@furaido.netまでどうぞ。メールの件名は「『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』プレゼント応募」で、本文には必ず、名前・書籍送付先の郵便番号・住所を明記してください。〆切は、2015年11月30日までです。なお、ご応募いただいた方の個人情報は、賞品の発送にのみ使用いたします。
2015年11月05日メガネスーパーは11月14日、「秘密結社 鷹の爪」のキャラクターを展開するディー・エル・イーと松江市が主催する城攻めリアル体験イベント「鷹の爪団のSHIROZEME(城攻め)」にスポンサー参加する。同イベントは、島根県松江市の松江城を中心として開催されるもの。チャンバラ合戦や弓打ち、石落としなどが体験できる。同社はイベント当日にアイケア体験ブースを展開。10月20日からは「秘密結社 鷹の爪」のキャラクターを登場させたムービーも同イベントの公式サイト上で公開し、正しいアイケアの仕方などを紹介している。同社はこれまでも「秘密結社 鷹の爪」とのコラボレーションにより、プロモーション活動を行っていて、「より多くの方に『眼の健康』へ興味・関心を持っていただくことで、眼の健康寿命の重要性に関する理解促進を図るとともに、最適な『アイケア』『アイウエア』提供をしていまいります」とコメントしている。同イベントの開催時間は9時45分~17時で、参加料は中学生以上が5,000円(税込)、小学生以下が3,500円(税込)となっている。
2015年10月29日山ガールや釣りガールに次いで、いまアツいのが「城ガール」。お城巡りを楽しむ女性たちです。近著『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』のある古城探訪家・今泉慎一さんによると、日本全国で築かれた城は、すでに失われたものも含めて約3~4万。日本ほどの密度で城が存在する国は、世界的に見てもまずないのだそうです。今回は今泉さんにお話をうかがい、数字にまつわるお城の雑学をご紹介します。■1:地方都市なのに熊本城が入場者数2位に入っている主要な城の入場者数ランキング(平成24年度のデータ)によると、1位は首里城(沖縄県)の175.3万人、2位が熊本城(熊本県)の157.9万人。ですが、今泉さんは「熊本城こそが本当の人気No.1」と考えます。「首里城のある沖縄県はもともと、国内観光地としてもトップクラス。ほかにも入場者数100万人以上の城があるのは、いずれも人気観光地や人口の多い地域です。一地方都市にある熊本城が2位に食い込んでいるのは、城自体の魅力が多くの人を呼んでいるからといっていいでしょう」この熊本城、日本三大名城の一つでありながら、7~8年前まで観光客数は70~90万人台だったそう。数年で倍近い入場者数を獲得するようになったのには、ある秘策があるといいます。それが一口城主制度(現在も募集中)。一口1万円で、城の復元費用を寄付してもらうというもの。寄付した人には「城主証」や、熊本市内の観光施設が無料になる「城主手形」が贈られ、天守の一角に名前が記されます。「歴史好きなら誰もが一度は、一国一城の主になりたいと思ったことがあるはず。その気分をちょっとだけ味わえる、歴史マニアの心をくすぐる制度です」(今泉さん)■2:北海道の松前城は江戸時代1日で落城されている本来、戦の砦となるはずのお城ですが、江戸時代に入ると、築城術は次第に実践に基づかない机上の軍学に。そのことを象徴するお城が松前城(北海道)です。松前城は戊辰戦争時、新選組・土方歳三に攻められわずか数時間で落城してしまったとか。じつは、完ぺきな構えだったのは正面側のみで、裏側に回るとまったく無防備な「頭隠して尻隠さず」な城だったというのです。「当時最新の軍学知識をベースに築城したのですが、それが西洋式だったこと、江戸時代には大きな合戦がなく、実戦的な側面からの知識に乏しかったことが、設計上の不備を生んだ原因かと思います。城に籠っていた守備兵たちは、『えー、マジかよ!』と思ったのでは? 『設計したの誰だよ!』と(笑)。でも、あっさり落城した方が命は助かるし、いい面もあるんですけどね」(今泉さん)■3:豊臣秀吉はたった1日で石垣山城を築城している奇策が得意だった豊臣秀吉。たった1日で城を築城したという逸話を聞いたことがある方もいると思いますが、その一夜城が2つあったことをご存じでしたか?ひとつは1566年に築かれた墨俣城(岐阜県)で、もうひとつはその20数年後、1590年の小田原征伐の際に造られた石垣山城(神奈川県)です。短時間で築城したといわれるこの2つの城ですが、築城術は異なります。墨俣城は、ある程度組み立てた部品を、近くを流れる木曽川に流して一気に運び込み、現在のプレハブのような工法で造られたとされ、石垣山城は、数万人の人夫を動員して本格的な城郭を造り上げ、完成したところで木立を一気に伐採したと考えられています。そして、2つの逸話は、その信ぴょう性も大きく異なっているよう。墨俣一夜城について今泉さんは、「おそらく、話を盛っています」とバッサリ。「木曽川の上流は当時、敵方の支配地域。上流から木材を流したというこの話には無理があります。ただ、秀吉軍は機動力で有名ですから、敵方の予想以上に素早く墨俣に陣取り、敵の度肝を抜いたのは事実だと思います」一方、石垣山城のエピソードに「こちらは真実でしょう」と今泉さん。「城が完成してから周囲の木立を伐採した、というのは納得のゆく話だし、秀吉は天下人一歩手前だったので、人員も財力も潤沢だったはず。小田原城は固い城で、攻め落とすのが大変。そこで、心理的にダメージを与える作戦に出たのでは?攻城戦の名手としての秀吉らしさがうかがえる話です」2つの一夜城、その成り立ちを知るとまったく異なるイメージが浮かび上がります。*『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』をには、ほかにもお城巡りの楽しさが倍増する雑学が詰まっています。本書を片手に、近場のお城の魅力を探ってみては?(文/よりみちこ)【取材協力】※今泉慎一・・・古城探訪家。1975年広島生まれ。編集プロダクション・風来堂代表。旅、歴史、サブカルチャーなどを中心に、取材、編集、執筆、撮影などをこなす。好きな城は松本城(長野県松本市)、杣山城(福井県越前町)、八上城(兵庫県篠山市)など。【参考】※今泉慎一(2015)『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』扶桑社※歴史魂編集部(2013)『城ガール―1泊2日で大充実のお城めぐり』アスキーメディアワークス『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』と『城ガール―1泊2日で大充実のお城めぐり』を、5名様にプレゼントします。応募は、imada@furaido.netまでどうぞ。メールの件名は「『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』プレゼント応募」で、本文には必ず、名前・書籍送付先の郵便番号・住所を明記してください。〆切は、2015年10月31日までです。なお、ご応募いただいた方の個人情報は、賞品の発送にのみ使用いたします。
2015年10月27日京都の元離宮二条城で「琳派400周年記念祭 アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~」が行われる。期間は10月23日から12月14日まで。全国で550万人以上を動員したアートアクアリウム展で唯一の野外展示となる「アートアクアリウム城」。初開催となった昨年は52日間で約30万人が来場した。アートアクアリウムアーティストの木村英智がプロデュースを務め、400年以上の歴史を持つ二条城にて、通常は入場できない夜の時間に一般非公開の場所で開催される。作品展示、特別講演、夜祭うたげからなる同展で今年は、「REAL JAPANの再興と発信」というテーマの下、琳派400周年を記念し琳派の進化系となる「アートアクアリウム流 琳派」を発信する。二の丸御殿中庭では元離宮二条城の歴史に合致した作品を展示。世界初のインタラクティブアート技術を用い、たらし込みや連続性といった琳派の技法を取り入れた「琳派リウム」を含む、琳派の流れを汲む5大作品が史上初めてひとつの会場に集結する。さらに、二の丸御殿中庭の特設舞台「水戯の舞台」では、特別公演「金魚の舞」が上演される。木村英智が照明、音楽、着物に至るまでプロデュースしたもので、花形の荒城蘭太郎が舞を披露する。10月23日から29日、11月12日から12月14日の毎晩18時10分、19時10分、20時10分の時間帯で「二十四節気七十二候の舞」を上演。21時10分からは「花魁の舞」を公演する。10月30日から11月11日は芸妓の佳つ智が京舞を披露。公演時間は19時10分、20時10分、21時10分の1晩3回。また台所には、古くから京都に伝わる手法に忠実にのっとり制作した着物約30着を展示。二十四節気における様々な季節をイメージしたデザインに金魚を織り込ませた着物が展示されるさまは、まるで日本の四季折々のなかを金魚が優雅に泳ぐ幻想的な空間となっている。そのほか江戸城でいうところの大奥にあたる場所、白書院には巨大金魚鉢シリーズ「大奥」を、京都で初めて展示する。このほか、台所前庭では京都の夜を体感できる「夜祭うたげ」を開催。「夜祭BAR」では、京都の蔵元「齊藤酒造」「佐々木酒造」「丹山酒造」「増田徳兵衛商店」の地酒を用意。毎晩異なる蔵元の日本酒が楽しめる「酒造ナイト」を開催する。このほか、京つけもの「大安」の季節のつけものをはじめ、老舗のお茶ブランド「老松」の生菓子、「亀末廣」の干菓子、「福寿園」の金粉入り宇治抹茶「金雲」などが提供される。【イベント情報】「琳派400年記念祭アートアクアリウム城 ~京都・金魚の舞~」会期:10月23日~12月14日会場:元離宮二条城(二の丸御殿中庭、台所前庭、台所)住所:京都府京都市中京区二条城町541時間:17:00~22:00(最終入場 21:30)※開催初日は19:00より一般入場を開始料金:一般(中学生以上)1,600円、子供(小学生以下)1,000円、3歳以下無料
2015年10月08日伊豆山建設は9月25日、一戸建て住宅「独身貴族の家 男の城・女の城」を同社が運営するイズヤマリゾートで販売開始した。対象は、「独身暮らしを、思いっきり謳歌したいと考えている独身男女」。同社は、「独身者が家を買うことに対して世の中の偏見がある」「独身者が家を買おうとすると"どうみられるか"との不安に駆られてしまい購入を躊躇してしまう」とし、"独身男性・独身女性が楽しめる"一戸建て住宅を販売するに至ったという。「男の城」は、シアタールーム、トレーニングルーム、露天風呂形式のお風呂、裸のまま外のウッドデッキでビールを飲める設計、趣味の車やバイクをリビングから眺められるインナーガレージスタイルなど、趣味を生かせる設計や間取りになっているという。「女の城」は、"平屋なのに3階建て!?"がコンセプト。使いやすい平屋でありながら、外部からの視線や防犯面を強化するため、床が高くなっている。また、その高くなっている床を利用して床下にシェルターを設置し、地震やハリケーンから身を守れる構造となっているとのこと。そのほか、衣裳部屋やロフトもある。
2015年09月25日トリップアドバイザーはこのほど、「行ってよかった! 日本の城ランキング2015」を発表した。同ランキングは、同サイト上で過去1年間に投稿された全ての口コミを元に算出された。同ランキングでは、現存天守12城がすべてベスト20にランクインする結果となった。1位となったのは、3年連続で「熊本城」(熊本県熊本市)。城好きの人から推薦コメントが多く寄せられており、「石垣の曲線は、ある意味芸術品と感じた」「熊本市街の中心にドーンとたたずむ姿にかっこよさを感じた」「歴史を知るとさらに格好良く見える」などの声があった。2位には「松本城」(長野県松本市)がランクインした。口コミでは、「春夏秋冬さまざまな姿を見せてくれる。冬にはお城の黒と雪の白が映えて見える」「夜に見られるライトアップした姿もロマンチック」などの声が寄せられている。3位は、「平成の大修理」を終え今年3月末にグランドオープンした「姫路城」(兵庫県姫路市)。真っ白にリニューアルした白鷺城の白さについての口コミが多く寄せられた。漆喰(しっくい)は時間とともに黒く変色するため「この状態を見られるのは今だけ!」「見られる環境にある人は見に行ってほしい」というコメントもあった。4位には小島の浮かぶ海が見渡せるなど景観が楽しめるとして「松山城」(愛媛県松山市)、5位には"登りがいのある山の上の城"として「備中松山城」(岡山県高梁市)がランクインした。なお、詳細なランキングは公式サイトにて発表されている。
2015年09月04日城好きのみなさん、お待たせいたしました!8月4日から、両国の江戸東京博物館で『徳川の城~天守と御殿~』が開催中です。関ヶ原合戦で勝利をおさめた徳川家康は、諸国の大名を動員して天下普請を開始。江戸城をはじめ、名古屋城、駿府城、二条城、彦根城など、日本各地に城を築き上げました。本展では、巨大な城絵図や城郭図、屏風や工芸品など、各地の城に関する貴重な資料が多数展示されます。特に注目したいのは、城と町の景色を華やかに描いた図屏風の数々。例えば、《江戸図屏風》では、江戸城と町の景観が詳しく描かれています。江戸城の天守は3度も建てられているのですが、この屏風に描かれている天守は、1657年にあった「明暦の大火」で焼失しました。以来、天守は再建されていないため、《江戸図屏風》は貴重な資料にもなっています。また、大河ドラマでも人気だった幕末のヒロイン、天璋院篤姫や和宮のゴージャスな調度品も見どころのひとつ。華麗な江戸城御殿の世界を堪能できます。さらに、会場では高精細CGで復元された江戸城御殿の映像を上映。忠臣蔵で有名な「松の廊下」や大奥の様子を迫力の画面で見ることができます。本展にあわせて、学芸員や大学の先生による城についての関連講座も企画されています。城好きや歴女必見の展覧会は9月27日まで。どうぞお見逃しなく!イベントデータ:特別展『徳川の城~天守と御殿~』会期:2015年8月4日(火)~9月27日(日)(会期中、展示替えを行います)※休館日は月曜日。ただし8月10日(月)、9月14日(月)・21日(月)は開館時間:9:30~17:30(金曜日は21時まで土曜日は19:30まで)※入館は閉館の30分前まで会場:江戸東京博物館料金:一般 1,350円/大学・専門学校生 1,080円/高校・中学・小学生・65歳以上 680円
2015年08月12日