伊勢丹新宿店が6月10日から16日まで、日本を代表する名門ブランドの職人から、新進気鋭の若手アーティストまで約40名のクリエイティビティを一堂に紹介するイベント「職人解放区」を同店本館1階ザ・ステージで開催している。同イベントは“日本の工芸品の新しい価値”を国内外へ発信していくという三越伊勢丹のプロジェクトの一環で、会場では「Gather(集結力)」、「Global(世界性)」、「Creative(創造性)」の3つのキーワードをもとに、それぞれ3人のキュレーターが「職人の価値」を発信する。「Gather(集結力)」ゾーンでは、佐賀県・有田焼にフォーカス。会場には「アッシュコンセプト(h concept)」を手掛ける名児耶秀美と三越伊勢丹の声掛けのもと、約150社ある窯元のうち、今右衛門窯や柿右衛門窯など、伝統とさらなる革新を求め続ける26の窯元が集結。日本独自の文化から生まれた“豆皿”に焦点を当て展示販売する。参加する窯元は、今右衛門窯、今村製陶、柿右衛門窯、梶謙製磁社、渓山窯、源右衛門窯、皓洋窯、香蘭社、しん窯、瀬兵窯、そうた窯、辻常陸窯、伝作窯、伝平窯、陶悦窯、徳幸窯、畑萬陶苑、深川製磁、福珠窯、福泉窯、藤巻製陶、やま平窯、与山窯、利久窯、李荘窯、224porcelainなど。「Grobal(世界性)」ゾーンでは、デンマーク出身の著述家イェンス・イェンセン(Jens H. Jensen)がキュレーターとなり、“世界に誇るべき日本の職人技術やモノづくりの価値”を、雑誌『Discover Japan』と共に紹介する。出品作品は、モメンタムファクトリー・Orii(折井宏司)、フレスコ(fresco)、関美工堂、原菜央、漆器くにもと(國本耕太郎)、京竹籠 花こころ(小倉智恵美)、京表具 井上光雅堂(井上雅博)など。「Creative(創造性)」ゾーンでは、ワトワ(watowa inc.)代表の小松隆宏が、日本の職人やアーティストの魂・技・感性と、贈り手の思いを融合させ、世界でたったひとつのギフトを創るプロジェクト「THE GIFTER」と共に、多彩な創り手によるオーダーメイドのギフトを紹介。デザイナーの俵藤ひでとは、「メッセージ・バーコード」ギフトを提案。伝統の寄木細工の技術をアクリルに置き換え、“寄せアクリル”としてアート化した。伝達したいメッセージをバーコードで表現したこの作品は、実際のバーコードリーダーでも読み取りが可能だという。ファニー・ドレスアップ・ラボ(Funny Dress-up Lab)の「ドレスアップステッカーポートレート」は、ミニ四駆のドレスアップステッカーをアクリルにコラージュし、贈りたい人の顔写真をもとに肖像画が創られるギフトを提案する。このほか、「Creative(創造性)」ゾーンでは、上出長右衛門窯、大平龍一、KENSEI YABUNO、高橋理子、倉本美津留の作品が出展される。
2015年06月11日青山商事は10月1日、音楽家・坂本龍一氏とのコラボレーション企画から生まれたスーツ「HILTON 坂本龍一モデル」を発売する。「HILTON 坂本龍一モデル」は、同社のハンドメイドスーツ「HILTON プレステージライン」をベースに、同社の生地やディテールへのこだわりと、坂本龍一氏の着用感へのこだわりを反映させ、両者の理想を具現化したというもの。独特のヌメリ感と光沢、しっとりしたドレープ感が特徴というニュージーランド製の「NIKKE MAF」(ニッケマフ)と、イタリアで130年以上の歴史を持つという老舗ブランド「CERRUTI」(チェルッティ)のウール生地を表地に採用。さらに、より動きやすく快適な着用感を実現するために、背部にストレッチ裏地を、縫製の一部にストレッチ糸を使用した。また、襟付、肩付け、袖付、穴かがりに同社のハンドメイド技術を施し、本水牛ボタンや特別仕様の毛芯を使用するなど、細部にもこだわったとのこと。上着内ポケットには刺しゅうで坂本氏のサイン入りネームロゴが入る。カラーはブラック・ネイビー・グレー・ブラウンの4色で、価格は8万3,000円(税別)。「洋服の青山」全店および「洋服の青山オンラインストア」で順次発売される。
2014年09月30日青山商事は、10月1日より音楽家である坂本龍一氏とのコラボレーション企画から生まれたスーツ「HILTON 坂本龍一モデル」を販売する。同プロジェクトは、同社の創業50周年を記念したもの。「HILTON坂本龍一モデル」は、「洋服の青山」において2013年秋に発売したハンドメイドスーツ『HILTON プレステージライン』をベースに作成。坂本氏のこだわりとして、背部にストレッチ裏地、縫製の一部にストレッチ糸を使用し、動きやすく快適な着用感を実現しているという。○上着内ポケットには刺繍で坂本氏のサイン入りネームロゴが表地には、高品質ウール「NIKKE MAF(ニッケ マフ)」と「CERRUTI(チェルッティ)」の2種類を用意した。通常のHILTONスーツよりラペル巾を広く設定、本水牛ボタン、特別仕様の毛芯を使用するなどディテールにおいてもこだわり、上着内ポケットには刺繍で坂本氏のサイン入りネームロゴが入る。また期間限定企画として、同商品の販売売上の一部が森林保全団体「モアツリーズ」(代表・坂本氏)への活動支援として寄付される。商品購入特典として、同商品購入者先着で、坂本氏が「洋服の青山」のために作曲した『Blu』のコンサート映像を収録したDVDをプレゼントする予定だ。(非売品/数量限定)カラーはブラック、ネイビー、グレー、ブラウンの4色、販売価格は83,000円(税抜)。 「洋服の青山」全店、及び「洋服の青山オンラインストア」にて購入できる。
2014年09月25日北海道札幌市は17日、日本外国特派員協会(東京都)のゲストディレクターである坂本龍一氏と上田文雄札幌市長による記者会見を実施。坂本龍一氏から、2014年度に開催する現代アートの祭典「札幌国際芸術祭2014」のテーマ&メッセージが発表された。テーマは「都市と自然」、サブテーマは「自然」「都市」「経済・地域・ライフ」。各テーマを生かした作品を、ふさわしい場所に展示する予定という。坂本氏は、「一過性のものでなく、例えば北海道庁赤レンガ庁舎や札幌市資料館などのような歴史的建造物を、市民に開放されたアートセンターとして活用するためのコンペを提案したい。同様に、日本の近代化のエネルギー政策の一端を担ってきた炭坑跡、例えば夕張に残る施設を補修し、アート作品として残せたら素晴らしい」などとコメントした。同芸術祭は、北海道立近代美術館、札幌芸術の森美術館をメイン会場としつつ、北海道庁赤レンガ庁舎や、北海道大学、モエレ沼公園、さらには公共空間として札幌市内地下鉄駅・札幌駅前通地下歩行空間などとの連携も考えているとのこと。詳細は同市公式ホームページで確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日東京・赤坂の米国大使公邸で、8月28日、ニューヨークを拠点に活動する音楽家の坂本龍一が、10月6日(土)から東京都美術館で開催される「メトロポリタン美術館展大地、海、空―4000年の美への旅」のために書き下ろした楽曲「wind, cypresses & absinthe」を、ルース駐日大使や報道関係者らに初披露した。本楽曲のオリジナルCDは、展覧会場で、図録購入者に数量限定で贈呈される。詳細は同展HPまで。メトロポリタン美術館展 開催情報同展覧会では、ニューヨークのメトロポリタン美術館のコレクションの中から133点を出展。古代メソポタミア文明の工芸品から20世紀の写真作品まで、4000年にわたる歴史から各時代を代表する珠玉の作品を一堂に集める。レンブラント、セザンヌ、モネなど、西洋美術を代表する巨匠たちの油彩画も多数出品され、中でも日本初公開となるゴッホの傑作「糸杉」は早くも話題となっている。■メトロポリタン美術館展大地、海、空―4000年の美への旅2012年10月6日(土)~2013年1月4日(金)会場:東京都美術館 企画展示室開室時間:9:30~17:30、(金)9:30~20:00、(土)9:30~18:00
2012年08月29日「“映画音楽”で語り合う」をコンセプトに、作曲家・坂本龍一が主催する「坂本龍一 Selections スコラ映画祭」が8月6日(月)よりスタートし、『リリー・シュシュのすべて』や『花とアリス』などで知られる岩井俊二監督が初日を飾るスペシャルゲストとして登壇。映画音楽の魅力について、予定されていた時間を超えるディープなトークを繰り広げた。坂本龍一の総合監修で、TV放送、公開講座、各種イベントなどへ展開している音楽全集「commmons:schola」(コモンズ・スコラ)のうち、第10巻「映画音楽“FilmMusic”」で選曲された楽曲が使われている名画が特集上映される本映画祭。「YMO」での音楽活動のほか、『戦場のメリークリスマス』を始め、村上春樹の短編小説を映画化した『トニー滝谷』や三池崇史監督作『一命』など、数多くの映画に楽曲を提供していることで知られる坂本さんだが、「もちろん僕も子供の頃から映画が好きでしたが、まさか自分が携わることになるとは思ってもいませんでした(笑)」との語る。そんな坂本さんの音楽から、岩井監督は多大な影響を受けているようで、「坂本さんの『戦場のメリークリスマス』のインパクトはすごかったです。革命的でした。当時、20歳くらいで学生映画を作っていましたが、将来のことは何も考えてなかったです」と若かりし日の思い出を明かした。さらに、「当時は、自分たちで作った映画に好きな曲を(無許可で)どんどん勝手に入れていってましたが、そういう意味では坂本さんの曲にも相当お世話になりました(笑)」とのカミングアウトもあり、会場を沸かせた。そして、話題はそれぞれのライフワークへ。「音楽には音楽のテンポと文法があるので、なるべく映画と一致させようとは思うんですけど、音楽が勝手に盛り上がってしまうこともあります。でも、音楽としては正解でも、映画音楽としてはダメなものもあるんですよね」と映画音楽の奥深さと難しさを坂本さんが語れば、岩井監督は「僕の場合は、音楽の癖に映像の癖を合わせてみようかなと思ったりします。以前、プロデュースした作品で音楽が良かったのでそれに合わせて、最初は5秒だったシーンを40秒にしたこともあります」と知られざるこだわりを明かした。すると、胸に秘めた不満を思い出した坂本さんは「こんな優しい映画監督は世の中にいないですよ!大概の監督は、映像と同じで音楽も“切ればいい”と思ってるからね(笑)」と漏らし、「これからは、岩井監督と仕事したいです」と監督に熱烈なラブコールを贈っていた。その後も、岩井監督がプロデュースを手がける中山美穂&向井理主演の『新しい靴を買わなくちゃ』(10月6日公開)の音楽制作に坂本さんが携わった話なども飛び出し、最後まで熱いトークを交わしていた。「坂本龍一 Selections スコラ映画祭」開催期間:8月10日(金)まで会場:アカデミーヒルズ六本木(東京・六本木)公式サイト:特集「シネカフェくんのふらっと映画祭」■関連作品:新しい靴を買わなくちゃ 2012年10月6日より全国にて公開© 2012「新しい靴を買わなくちゃ」製作委員会ヴァンパイア 2012年9月15日よりシネマライズほか全国にて公開© 2011 Rockwell Eyes, Inc. All Rights Reserved.
2012年08月07日