普段口にしているものは、どうやって作られているのだろう? そんな疑問を持つのは子どもだけではありません。完成されたものしか目にする機会がなくても、工場見学に行けば「どんなもので、どう作られているか」が実際に体験できます。今回は、都内からも利用しやすい神奈川県内の工場見学スポットについて紹介しましょう!おやつに食べていた、あのお菓子に感動!「森永」の見学会鶴見にある森永の工場では、見学会に参加することができます。ここでは、最初に20分ほどの映像案内があり、その後チョコレートなどの包装工程を、窓越しで見学することができます。私が息子と見学した時には、作業している機械などを窓越しに見ながら、1人ずつに工場で作られたお菓子が配られました。食べながら見学することで「今食べているこのお菓子が、こうやってできているんだ」と製造工程と結びつき、より深くお菓子を知ることができました。見学は無料ですが、日程や時間の予定がすでに組まれているので、事前にインターネットや電話からの申し込みが必要となります。・ 工場案内 | 森永製菓株式会社 味のうまみを体感できる「味の素」の工場見学川崎市鈴木町にある「味の素」の工場見学は、「ほんだし」の製造工程、かつお節のけずり体験などが楽しめる「ほんだし」と発酵タンクや製造工程のジオラマ・歴史などを学ぶ「味の素」の2種類のコースがあります。所要時間はどちらも90分ですが、「味の素」コースは小学生以上が対象となっているようです。どちらのコースもマスコットキャラクターの像と記念撮影ができるほか、ショップでオリジナルグッズの購入ができるので、工場見学の記念にお土産を選ぶのもいいですね。・ 川崎工場 | 知る・楽しむ | 味の素株式会社 販売当時のパッケージも復元! シウマイの「崎陽軒」工場見学新横浜にある「シウマイ」でおなじみの「崎陽軒 横浜工場」は2003年に工場見学をスタートしています。これまでの歴史や昭和30年代の駅販売風景の再現、駅弁パッケージの復元展示、生産工程などを見学して、最後にはできたてのシウマイや横濱月餅を試食することができます。見学は午前と午後の1回ずつ実施されていますが、すでに予約がいっぱいで申し込みは至難のわざ! 気になる人は、予約ページをこまめにチェックしておきましょう。・ 崎陽軒の工場見学 想像とまったく違っていたり、思わぬ製法で作られていたり、工場見学では思わぬ発見や感動があるかもしれません。ぜひ、親子で楽しんでみてくださいね!(すだあゆみ)
2015年11月23日アップルは、同社の直営店であるApple Store, Omotesandoに、iPhone 6sシリーズの「3D Touch」機能を体験できる「3D Touch Table」を設置した。現時点ではニューヨーク、サンフランシスコなど全世界で11カ所しか導入されていないということだ。このテーブルには、壁紙とロック画面で使われている金魚のムービーが動いている8台のiPhoneが置かれており、3D Touchの機能を使用するとテーブルに埋め込まれたディスプレイに波紋が広がっていく仕組みになっている。軽く触れると小さな波紋が、深押しすると大きな波紋が現れ、操作にあわせて映像が変化していく。3D Touchは、iPhone 6sとiPhone 6s Plusで採用された感圧タッチ技術を使った機能で、主にショートカットの役割を担う。3D Touch Tableは、その機能がどのようなものか知ってもらおうという目的で据え置かれたようだ。什器の四方の側面は鏡面仕上げとなっており、ストアの中でも一際目を惹く。そこで再生されるインタラクティヴムービーを楽しんでもらって、3D Touchの機能にも関心を持っていただこうというわけだ。実際に触ってみると、とても面白く、不思議な体験が得られる。iPhoneを購入の際には、「パーソナルセットアップ」も提供されている。SIMロックフリーのモデルが登場したことで、キャリアの選択も広がっているが、そもそもSIMロックフリって何なの? 自分はどれを選んだらいいの? などという場合もGeniusが答えてくれる。先頃販売が始まったiPad Proも数多くディスプレイされ、専用のキーボードカバー「Smart Keyboard」やペン型の入力デバイス「Apple Pencil」とあわせて使用感を味わえる。特にApple Pencilの書き味は、実際に使ってみないと分からないと思うので、一度トライしてみて欲しい。新登場のApple TVは、ゲームコントローラーと一緒に陳列されている。音声入力が使える新しいリモコン「Siri Remote」も、ここでチェックできる。Apple Watchは、この秋、ラインナップが拡充されたが、取り扱い店舗の少ないモデルである「Apple Watch Hermès」の全モデルの試着、購入ももちろん可能だ。また、各種バンドと、バンドの色に合わせたiPhoneケースも取り揃えている。Apple WatchとiPhoneのコーディネートを楽しみたいのなら利用しない手はない。MacはMacBook、MacBook Air、MacBook Proに、Mac Pro、Mac mini、iMacとノート/デスクトップの全モデルが揃う。一新されたiMacは「Magic Keyboard」と「Magic Mouse 2」に「Magic Trackpad 2」の組み合わせで陳列されている。感圧タッチを採用したMagic Trackpad 2の機能も試すことができる。地下のアクセサリーコーナーも充実している。前述のApple WatchのバンドにiPhoneのケース、今月19日に発売されたApple Watch用充電ドック「Apple Watch Magnetic Charging Dock」も並んでいる。また、iPhoneでの写真撮影、ビデオ撮影向けに、サードパーティの製品をひとつにまとめた「Photography Kit」と「Videography Kit」の販売も行われている。このスペシャルパッケージはApple Storeのオンラインおよび実店舗でしか購入できない。さらにiPad向けに提供が始まった「Apple SIM」も取り扱っている。Apple SIMに関しては、ディスプレイされていないので、購入希望なら、近くのスタッフに声をかけよう。3D Touch Tableをはじめ、Apple Store, Omotesandoの様子をざっと紹介してきたがいかがだったろう。表参道はまもなく恒例のイルミネーションが点灯されるということもあり、ホリデーシーズンに向けて賑やかさが日に日に増している様子だ。クリスマスのプレゼントにピッタリなアイテムが揃っているので、是非、足を運んでいただきたい。
2015年11月21日TowerJazzは11月18日(米国時間)、Maxim Integratedが米国テキサス州に保有する200mmウェハ工場を取得することで合意したと発表した。これによりTowerJazzは、月産2万8000枚の生産能力を増強できることとなる。取引の完了は2016年1月の完了を予定しており、4000万ドル相当のTower Semiconductorの普通株によって支払われるという。また、約500名の従業員は引き続き雇用されるとしている。なお同工場では130nmまでのアナログ半導体向けプロセスや、RF-SOIプロセスなどの提供がなされる予定だという。
2015年11月20日●シャープの液晶テレビ事業は大丈夫か?シャープは、液晶テレビ「AQUOS」の開発・生産拠点である栃木工場を報道関係者に公開した。シャープ栃木工場は1968年にカラーテレビの専門工場として操業を開始。総敷地面積は東京ドームの約7倍となる326,300平方メートル(約10万坪)を誇る。同工場の住所がシャープ創業者の早川徳次氏の名字と同じ「早川町」となっているように、矢板市にとっても、シャープ栃木工場が重要な拠点であることがわかる。○栃木工場は4Kテレビ生産の要第1工場では、国内向け液晶テレビ「AQUOS」の組立生産を行っているほか、第4工場までの生産棟を配置。東日本ロジスティクセンターも同敷地内にある。また、技術センターではAQUOSの開発も行っている。シャープ コンシューマーエレクトロニクスカンパニー カンパニーEVP兼デジタル情報家電事業本部長の小谷健一執行役員は、「栃木工場は4Kをはじめとした高品位テレビを生産するマザー工場。開発現場と生産現場が同じ場所で一体となっているからこそ、高品位なモノづくりができる」と紹介。「栃木工場でコスト力のある高品位な生産工程を確立し、それを中国・南京やマレーシアの生産拠点に展開する」という戦略を取っている。栃木工場では、開発、設計、生産部門が連携し、生産現場へのフィードバックを行う「コンカレントエンジニアリング」を推進。60型以上の大型モデルについては、液晶パネルからテレビ完成品までの一貫生産による工数半減、ネジ締め自動機を導入することによる省力化などに取り組んできた経緯がある。「2015年10月末から受注活動を開始している8K映像モニターは、栃木工場において培った生産技術力を集結した高効率生産システムによって実現しているものだ」(シャープ コンシューマーエレクトロニクスカンパニー デジタル情報家電事業本部生産統轄部・魚譲司統括部長)という。液晶テレビの生産ラインにおいては、アームロボットを活用した液晶パネル供給装置、液晶パネル移載装置、シート移載機のほか、狭額縁のベゼル部分のネジ締めを行うためのサイドネジ締め装置、バックカバーのネジ締め装置、さらには、最終検査工程における画像検査装置などを自ら組み立て導入を図っている。現在、栃木工場は1勤体制となっているが、24時間稼働にも対応できる工場づくりを進めている。さらに、IoTの導入などにより次世代工場への進化を目指すという。以下、シャープ栃木工場の液晶テレビの生産ラインを写真で追ってみる。○4K AQUOSが完成するまで組立ラインに投入される液晶パネルは、まずは人が直接触らないように、2台のアームロボットによって移送される。1台のアームロボットが保護紙を吸着盤で吸い上げ、もう1台のアームロボットが液晶パネルを移送する。保護紙であるか、パネルであるかは、小型カメラで自動的に判断する。モジュールの組立工程では液晶パネルとともにシートを投入する。シートは双腕ロボットによって1枚ずつ投入されるが、ここでは、シャープが空気清浄機などに活用しているプラズマクラスターイオンで除電している。狭額縁のベゼルと組み合わせるが、ネジ締めはサイドネジ締め機によって行われる。その後、基板や回路などを組み込み、背面カバーを取り付けて、ネジ締め機で固定。液晶テレビを立てて、検査工程に入る。検査工程では絶縁耐圧抵抗自動機や受信検査、画像検査、ホワイトバランス調整検査、最終電気検査、最終外観検査を経て、梱包を行う。なお、栃木工場では、量産試作機については300時間の環境検査を行うほか、初期ロットについては500時間、量産後の抜き取り検査では100時間の環境検査をそれぞれ実施する。●液晶テレビ事業の黒字化に自信○液晶テレビ事業の黒字化に自信今回の見学会では、同社の液晶テレビ事業戦略についても説明。2015年度下期のテレビ事業の黒字化に強い自信をみせた。同社の液晶テレビ事業は、2015年度第1四半期(2015年4~6月)には173億円の赤字であったが、2015年度第2四半期(7月~9月)は23億円の黒字。下期も黒字化を維持すると強調した。通期では赤字見通しだが、来年度での通期黒字転換を目指す。シャープの小谷健一執行役員は、「今後は安定した黒字体質へと持っていけると考えている。構造改革の効果のほか、4Kテレビの販売拡大もある。国内については、2015年度通期で黒字を目指す。アジアも今期は黒字化が図れる」とした。今後は中国での早期黒字化が課題となる。国内においては、2016年からは薄型テレビの買い替えサイクルに入ってくること、2016年には4K/8Kの試験放送、2018年には実用放送が開始されるなど、4K/8K放送のインフラが2020年に向けて整備されることもあり、今後はテレビ需要が回復に向かうと予測する。「2015年度は4Kテレビのラインアップを9機種にまで拡大。今年6月に発売した4KテレビのUS30およびU30が市場から受け入れられ、国内4Kテレビで30%のシェアを獲得。国内ではトップシェアだと認識している。とくに、50型以上の4Kテレビでは、40%以上のシェアを得ている」と説明した。また、IoTについては、ネットコンテンツやシャープが取り組むAIoTを搭載した機器などとの連携により、情報を最適に表示および視聴できる機器へと進化させ、新たなサービスを生むプラットフォームとして活用。「テレビに通信機技術を積極的に活用していくことになる」などと述べた。
2015年11月19日シュクレイは11月11日、「ミルクチーズケーキ」(税込1,836円)を「東京ミルクチーズ工場」の全店舗でリニューアル発売した。東京ミルクチーズ工場は、日本中・世界中から集めた材料で独自に開発した菓子を提供している。今回リニューアルした同商品は、チーズムースとミルクムースをしっとりとしたクレープ生地で包んだケーキ。フランス産クリームチーズと北海道産クリームチーズ、北海道産生クリーム、厳選したミルクをブレンドしている。また、上層部のチーズムース、下層部のミルクムースともに約7%の増量も実現したとのこと。
2015年11月14日25日に発売されたiPhone 6sとiPhone 6s Plus。開店時間を午前8時に前倒ししたApple Store, Omotesandoには、予約した商品を受け取りに来た人々、報道陣が集まった。その中にInstagramのフォロワーが47万人越えというフォトグラファー、Hiroaki Fukuda氏の姿があった。Hiroaki Fukuda氏はInstagramで47万人越えというフォロワーを集めるフォトグラファー。Instagramでの活躍が目にとまり、プロに転身したという経歴を持つ。現在は、有名ファッションブランドなど多数のクライアントを抱えているとのことだ。そんなFukuda氏が早速手にしたiPhone 6s。集まった報道陣に混じって、iPhone 6s/6s Plus発売日にApple Store, Omotesandoでフォトシューティングを敢行した。スチールだけでなく、今回はタイムラプス機能を使ってムービーも撮影。開店直前の様子と、来店した人々をハイタッチで迎える様子が収録されている。Fukuda氏は、新登場のiPhone 6sについて、「カメラの機能が大分よくなっているのと3D TouchができるようになってiPhoneの機能がさらに使いやすなっている」とコメントしている。iPhone 6s/6s Plusは、1,200万画素のカメラを搭載し、動画は4Kでの撮影に対応した。センサー内のピクセル一つひとつは、隣り合ったピクセルとの干渉を防ぐために設計し直され、ノイズリダクションも強化が図られた。よりクリアな画質での撮影を行うことが可能だ。
2015年09月25日川崎重工業は9月24日、航空機製品の生産・組立工場である名古屋第一工場において、7月ボーイング社と正式契約したボーイング777Xを製造するために工場建設に着手した。新工場は名古屋第一工場北工場の敷地内(愛知県弥富市楠3丁目20-11)に建設するもので、延床面積は約1万3,000平方メートル(全長200m、幅50m、高さ19m)になり、2016年12月末竣工を予定している。同社はボーイング777Xの製造において、前部胴体、中部胴体、主脚格納部、後部圧力隔壁および貨物扉を担当。自社製ロボットによる先進的生産設備や高性能センサーを適用した検査装置など、全社を挙げて開発した新技術を積極的に導入して自動化を推進し効率的な生産を目指している。現在、ボーイング777型ファミリーは世界各国で運航されており、各派生型を合わせた受注機数は合計で1,500機を超えている。同社は名古屋第一工場において1992年よりボーイング777向け製品の生産を開始した。その後継機であるボーイング777Xプロジェクトへの参画により、安定した生産活動の継続、最新の生産技術の獲得、高品質な製品の提供、さらには民間航空機事業の発展・拡大に向けて積極的に取り組むとしている。主要設備として、「新型スキン・スプライス・リベッター」(胴体外板(スキン)を継ぎ合わせ(スプライス)締結(孔明け・リベット留め)する装置で、従来に比べ複雑な部位の加工が可能)、「新型フレーム・シアタイ・リベッター」(胴体部品(シアタイ)と補強部品(フレーム)を締結(孔明け・リベット留め)する装置で、従来に比べ加工可能範囲を拡大)、「ロボットを使用した自動化設備」(大口径ドリル、ロボット(大口径ドリルを保持し、胴体外板を自動穿孔するロボット)など)を備える。
2015年09月25日川崎重工業は9月24日、同社の名古屋第一工場北工場の敷地内に、ボーイング777Xを製造するための工場を建設すると発表した。新工場は2016年12月末竣工を予定。延床面積は約13000m2になり、主な設備として胴体外板を継ぎ合わせ締結する新型スキン・スプライス・リベッターや胴体部品と補強部品を締結する新型フレーム・シアタイ・リベッターのほかロボットを使用した自動化設備が導入されるという。同社はボーイング777Xの前部胴体、中部胴体、主脚格納部、後部圧力隔壁および貨物扉の製造を担当する。
2015年09月24日スイス時計製造の中心部として知られるスイス・ヴィルレに新設されたオメガ(OMEGA)の工場を、ブランドアンバサダーを務める俳優のダニエル・クレイグが訪問した。ダニエル・クレイグが主演を務める映画『007』シリーズの第24作目『スペクター』の公開を記念した、限定ウォッチも手掛けたオメガ。同社社長のステファン・ウルクハートと共に工場を訪れたダニエル・クレイグは、オメガの時計部品ひとつひとつの製造過程を見学し、時計の構造や製造技術に興味津々。『007』限定モデル「シーマスター 300 ジェームズ・ボンド 007 リミテッド」の製造現場にも立ち会った。見学を終えた、ダニエル・クレイグは「何が一番すごいかと言うと、これらの時計が全てゼロから製造されていることです。何もないところから、きちんと動く時計が完成する。それが本当に素晴らしいと思いました。ひとつひとつの時計に込められた製造技術と歴史、それらに魅せられました」と語っていた。
2015年08月24日東京周辺で体験できる食の工場見学として、お土産付きの工場見学や試食付きのお菓子&アイスの工場見学を紹介してきたが、お得で楽しい食の工場&スポットはまだまだある。今回は日本の伝統食品や調味料に着目した工場&スポットを紹介しよう。○世界中で食べられているカップ麺の定番!日本だけでなく、世界中をとりこにしたカップヌードル。海外のスーパーで見かけたことがある人も多いのではないだろうか。そのカップ麺を様々な角度から体験できるのが「カップヌードルミュージアム」(神奈川県横浜市)だ。ここは、インスタントラーメンに関する展示やアトラクション、ショップ、そして各国の麺のバザールまで楽しめる"ラーメンパラダイス"になっている。「ヒストリーキューブ」には、世界で初めて開発されたインスタントラーメン「チキンラーメン」から始まるラーメンのパッケージ3,000点以上が一面に並べられている。開発者・安藤百福氏の研究小屋のレプリカ、そして、CGアニメーションのシアターも必見だ。入館料は500円。そのほか各300円で小麦粉をこねるところから作るチキンラーメンや、好みの具を合わせた自分だけのオリジナルカップラーメンを作ることができる。ミュージアムショップには著名デザイナーがデザインしたグッズもあってオシャレ度も高い。いわゆる"記念"以上のものを見つけられるに違いない。ぜひ立ち寄ってみよう。アクセスはみなとみらい線「みなとみらい駅」または「馬車道駅」より徒歩8分。もしくはJR・市営地下鉄「桜木町駅」より徒歩12分となる。○かまぼこの全てが詰まった"里"同じく神奈川県にはもうひとつ訪れてみたいスポットがある。日本を代表する加工食品・かまぼこ一色に染まった「鈴廣 かまぼこの里」(神奈川県小田原市)である。ここでは50種類以上のかまぼこが販売されているほか、職人がかまぼこを作る様子の見学や、かまぼこ製作体験、かまぼこバイキング、かまぼこバーでの食べ比べ、そして、かまぼこのお食事処などがある。かまぼこ博物館ではかまぼこの不思議を学んでみよう。「かまぼこばっかり……」と思うなかれ! 実はかまぼこの里にはもうひとつの魅力がある。敷地内にはビールの醸造所があり、箱根百年水を利用した地ビールが作られているのだ。「箱根ビールshop」ではできたてを味わえるため、暑い季節にはこのプラスαでより楽しいかまぼこホリデーとなるはずだ。アクセスはJR東海道新幹線・小田急線「小田原駅」よりタクシーで約10分、もしくは箱根登山鉄道「風祭駅」直結となっている。○足湯も楽しめるこんにゃくパーク同じく日本の伝統食・こんにゃくの工場兼テーマパークが群馬県にある。その名も「こんにゃくパーク」(群馬県甘楽町)。ここでは工場の見学、手作り体験、そしてこんにゃく詰め放題などを楽しめる。手作り体験(要予約)とこんにゃく詰め放題は有料だが、バイキングゾーンでの多彩なこんにゃく料理やこんにゃくデザートは無料で食べられる。ヘルシーで有名なこんにゃくを思う存分堪能できるだろう。さらに、屋外に設置されている「エメラルド100人風呂」「アジアンストーン風呂」など4種類の足湯を無料で利用できる。当り前だが、浴槽に入っているのはこんにゃくではない。心置きなくリラックスしよう。こんにゃくパークからは世界遺産「富岡製糸場」まで車で15分ほどのため、立ち寄ってみてもいいだろう。アクセスは上信電鉄「上州福島駅」もしくは「上州富岡駅」よりタクシーで10~15分。JR「上野駅」からはそれぞれ新幹線などで約1時間30分となっている。○あのソースを満喫できるイベントソースと言えば思い浮かぶのが、しかめ面のブルドッグではないだろうか。「ブルドックソース館林工場」(群馬県館林市)では定期的に「ふれあい会」という工場見学を開催している。その内容は多彩で、工場見学というよりもイベントと言った方がしっくりとするかもしれない。2014年のふれあい会では、工場見学やソース作り体験のほか、飲食コーナーやフリーマーケットなども開催されたそうだ。筆者は個人的に「草刈機バギー体験」などという企画に参加してみたいと思っている。2014年は群馬県の館林工場のほか、埼玉県の鳩ヶ谷工場でも行われた。それぞれ、イベントの内容には多少の違いがあるようなので好みのものに参加したい。11月7日はソースの日とのことで、ふれあい会は10~11月ころに開催している。ちなみに、11月7日の意味は日本ソース工業会誕生の日であり、ウスターソースの100gあたりのカロリーが117(イイナ)kcalのため、それにも掛けているそうだ。2015年の開催情報はまだ発表されていないため、興味のある方はブルドックソースのホームページを時折チェックしていただきたい。館林工場へのアクセスは東武伊勢崎線「館林駅」からタクシーで約10分。「上野駅」から館林駅までは東京メトロや特急などで約1時間となる。鳩ヶ谷工場へは埼玉高速鉄道線南北線「鳩ヶ谷駅」から徒歩約17分。上野駅から鳩ヶ谷駅まではJRや東京メトロなどで約30分となる。見慣れた食品の製造過程を目の当たりにしたり、実際に作ってみたりするとこれまで知らなかった面白みを見つけられるかもしれない。ビールのオマケでもよし、世界遺産のついででもよし、一歩足を伸ばして訪れてみてはいかがだろうか。※写真はイメージで本文とは関係ありません○筆者プロフィール: 木口 マリ執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。
2015年08月20日工場見学での大きな楽しみと言えば、普段見ることのできない製造工程の見学と、できたてを味わう試食や試飲だろう。それに加えてお土産まで付いているとしたら、楽しみは倍増するに違いない。今回は、見学無料なうえにお土産ももらえる工場見学4選を紹介しよう。○きき醤油に醤油アイスも!日本の調味料と言えば醤油は欠かせない。ならば、「キッコーマンもの知りしょうゆ館」(千葉県野田市)を訪れてみよう。ここでは映像や展示で醤油を知り、製造工程を見学できる。日によっては醤油の卓上びんに絵を描くなどのイベントも開催しているため、併せて参加してもいいだろう。わくわく醤油体験コーナー「まめカフェ」では無料で3種類の醤油の"きき味"にトライしたい。加えて、有料の醤油アイスクリームや生醤油うどん、せんべい焼き体験なども試してみてはいかがだろう。売店「むらさき屋」では、醤油を使用したようかんやカステラなどを販売している。お土産にすれば、帰ってからも醤油づくしが楽しめそうだ。見学は無料で、2人より予約可能となっている。プレゼントとして生醤油をもらえるのがうれしい。工場の敷地内には、宮内庁御用達の醤油工場「御用蔵」もある。昭和14年(1939)に建設され、近年になってこの場所に移築・補修したもので、館内には当時の道具や装置などが展示されている。昔ながらの雰囲気が漂う建物は一見の価値あり。見学は自由なため、訪れたら立ち寄ってみたい。ただし、御用蔵は平日のみの開館なので注意しよう。アクセスは東武野田線「野田市駅」より徒歩3分。JR東京駅から野田市駅までは、JR上野東京ラインなどで1時間ほどとなる。○工場できたてのシウマイを試食醤油ときたら、付けて食べたいものとして「シウマイ」の工場見学はいかがだろう。「崎陽軒横浜工場」(神奈川県横浜市)では、製造工程の解説付きVTRを見た後、実際にシウマイが作られていく様子を見学する。見学後にはできたてのシウマイのほか、月餅などの試食ができるという特典付き。しかも、付属されている崎陽軒の公式キャラクター「ひょうちゃん」の醤油入れはお土産として持ち帰ることができる。見学は無料で、実施予定日は毎週水、木、金、土曜日。予約は3カ月前の1日から可能だが、かなり人気が高いため早めに手配しよう。しかし、たとえ予約が取れなくてもご安心を。館内のプチミュージアムショップは予約なしで入場が可能なのだ。電車型の店内には電車の窓をモチーフにしたタッチパネルのディスプレイが設置されている。自由に操作して崎陽軒の製造行程や歴史などを見てみよう。ここでは有料で「工場できたてアツアツメニュー」も食べられる。アクセスはJR・横浜市市営地下鉄「新横浜駅」よりバスを利用しよう。○お馴染みの調味料の工場を見学同じく神奈川県の「味の素KK川崎工場」(神奈川県川崎市)も楽しみが満載の工場だ。大正3年(1914)より続いているというこの工場、広さはなんと東京ドーム8個分。その中を白地に赤のパンダ型マスコットの名前が付いた「アジパンダ」バス(もしくはアジパンダの妹の「アジパンナ」バス)に乗って移動する。見学は「ほんだしコース」と「味の素コース」の2種類で、どちらも所要時間は90分。それぞれ、かつおぶしを削ってみる体験や味の素の封入の体験、そして360度をスクリーンに囲まれたシアターでの映像などを楽しめる。ほんだし入りのおにぎりの試食や、味の素のうま味を実感する試飲もできる。お楽しみのお土産は味の素の製品だ。館内のアジパンダショップでは味の素製品のほか、オリジナルグッズも販売している。工場見学の記念に立ち寄ってみてもいいだろう。見学は無料で、3カ月前より予約を行っている。アクセスは京浜急行大師線「鈴木町駅」より徒歩1分ほどとなる。○アロマに肌測定も!飲み物のイメージが強い「ヤクルト」。実は化粧品も製造していることをご存知だろうか。「ヤクルト湘南化粧品工場」(神奈川県藤沢市)では「『五感』で感じる体感ツアー」という大人の女性を対象とした工場見学を行っている。ツアー客が訪れるエリアにはアロマの香りが漂う。リラックスモードで楽しめるという、ひと味違った工場見学なのが面白い。その行程には工場ラインの見学はもちろん、サロンでの肌測定や化粧品の体感などのほか、飲み物のサービスも盛り込まれている。飲み物はもちろんヤクルトだ。見学の終わりにはプレゼントとして化粧品サンプルなどが用意されている。見学は無料で、月~金曜日に開催している。見学希望日の1週間前までに予約が必要だ。アクセスは各線「藤沢駅」よりバスを利用しよう。どの工場も、消費者に商品を知ってもらい、さらには楽しい思い出にしてもうための工夫に余念がない。「ちょっと得した気分になりに、工場見学へ」。休日を過ごす、ひとつの方法にしてみてはいかがだろうか。※写真はイメージで本文とは関係ありません○筆者プロフィール: 木口 マリ執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。
2015年08月06日iTunes Storeの日本での提供開始から10周年を迎えた8月4日、Apple Store, OmotesandoでLEDのマスクがトレードマークのEDMユニット、CTSがライブパフォーマンスを披露した。Apple Store, Omotesandoでは、同日から8月10日までの7日間、毎晩1組のアーティストを招いて"LIVE SESSION"が予定されている。ライブはApple Store, Omotesandoの1階にステージを設置して行われた。PAのほか、照明機器も用意され、いつものApple Storeとは異なった雰囲気が漂う。予約制とはいえ、入場無料ということで、入りきれないほどの多くのオーディエンスが詰め掛けた。CTSはこれまでリリースしたオリジナル作品すべてが、iTunesダンスチャートで1位を獲得。昨年秋にはテイラー・スウィフト来日公演のオープニングアクトを務めるなど、ジャンルを越えて注目を集めている。この日は、そのiTunesダンスチャートで1位となった「Hello Universe」「NO REASON」、新曲の「All for One」などを含むダンサブルなパフォーマンスを展開。途中、メンバーのSquareがセルフィースティックに装着したiPhoneをオーディエンスにかざしたり、コール&レスポンスでフロアを煽る。アンコールではデビュー曲である「Sayonara Twilight」(これもiTunesダンスチャートで1位)を披露した。CTSのブレイクのきっかけとなった理由のひとつに、iTunesダンスチャートで1位になったことが挙げられるが、彼ら以外にも、iTunesから人気に火がついたアーティストは数多く存在する。CDの売り上げが落ち込んでいく中、日本の音楽業界を支えていたのはiTunesであったし、音楽の消費スタイルにもiTunesが変化を齎した。今年はそれに加えて、Apple Musicというストリーミングを中心とした定額制の音楽サービスが始まっている。これから、10年、20年先もiTunes/Apple Musicが音楽産業を牽引していくということは想像に難くない。また、iTunesでは音楽だけでなく、映画やPodcastやオーディオブック、電子書籍や教育コンテンツであるiTunes Uの配信も行われている(もちろんiOSアプリも!)。健康で文化的な最低限度の生活はiTunesによって保証されていると言っても、最早、過言ではあるまい。"LIVE SESSION"は、Charisma.com(8月5日 8:00pm)、片平里菜(8月6日 7:00pm)、GLIM SPANKY(8月7日 7:00pm)、HAPPY(8月8日 8:00pm)、TANAKA ALICE(8月9日 7:00pm)、 THE OTOGIBANASHI’S(8月10日 7:00pm)と続く。既に満員となっている日もあるが、興味のあるアーティストがいれば是非、足を運んでいただきたい。
2015年08月05日マウスコンピューターは25日、告知のあったとおり、同社のパソコン生産拠点である長野県。飯山市の飯山工場にて、「親子パソコン組み立て教室」を開催した。工場の見学やPCの組み立てを体験することで、PCに親しんでもらうことを狙いとしたイベントだ。同社の組み立て教室は、毎年夏に行われる恒例イベント。2015年で6回目の開催となる。会場である長野県・飯山市のマウスコンピューター「飯山工場」は、一部特殊な製品を除いた同社製品の生産を一手に担う拠点で、同社製品の特徴である「高品質」を支える屋台骨だ。2015年3月に北陸新幹線が開通し、関東圏や上越、富山、石川からのアクセスが非常に良くなった。イベント先立ち、マウスコンピューター 代表取締役社長の小松永門氏は「普段見ている動画や静止画といったコンテンツはPCで製作していることが多く、仕事では必ずPCを使うことになる。組み立てを通じて、PCに興味を持ってもらい、PCを好きになってほしい」と挨拶した。組み立て教室では、はじめに概要を説明したあと、生産ラインなど工場の内部を見学しつつ、組み立てるPCのパーツをピッキングし、実際の組み立てとなる。組み立てをサポートする"先生役"は、飯山工場でPCの生産に携わるプロのスタッフが担当する。マウスコンピューターが行う組み立て教室の特徴として、オーダーメードのBTO方式を再現し、決められたスペックのPCではなく、参加者が好みのスペックのPCを組み立てられるという点がある。PCの組み立て教室というイベント自体は、さまざまなPCメーカーが実施しているが、事前の準備や指導のしやすさなどから、全員が同じ仕様のPCを組み立てるというケースが多い。マウスコンピューターの組み立て教室では、デスクトップPCやノートPCというくくりだけでなく、デスクトップPCであれば、ミドルタワーモデルやスリムモデルとフォームファクタを選ぶことができるうえ、中身のパーツもある程度自由に選択することができる。今回は、小学6年生の児童とその保護者のペアを対象に、日本全国から参加者を募集し、30組の親子がPCの組み立てを体験した。長野県内に加えて、東京や神奈川といった首都圏からの参加が中心だが、特急しなので長野までアクセスしやすいためか、愛知や岐阜、三重からの参加者もいた。また、遠いところでは石川県からの参加も。すでに夏休みに入っている参加者が多く、何名かは自由研究としてPCの組み立てに挑戦するとのことだった。組み立て終わると、ソフトウェアインストール、動作チェックを経て、晴れて完成となる。電源を入れて、画面にマウスコンピューターのロゴが表示されると完成があがる。何より組み立てをサポートするスタッフの方たちがそれぞれ「ホッ」とした表情を見せていたことが印象的だった。参加した子どもたちの多くにとって、今回組み立てたPCが自分で自由にさわれる「はじめてのPC」になるようだ。組み立てたPCで「マインクラフト」といったゲームをプレイしたいという子もいれば、インターネットで動画を見たいという子、これから考えるという子も。どの参加者も笑顔で組み立てたPCを持ち帰っていた。○ワケありセールも開催もう1つ、飯山工場で恒例となっているのは「ワケありセール」と題されたアウトレットセールだ。わずかな擦り傷やへこみがある製品や、化粧箱が汚れた製品を再整備し、動作確認ができた「訳あり品」などを特別価格で提供する名物セールだ。PC本体に加え、iiyamaブランドのディスプレイなどが、通常では考えられない大幅値引きで販売されるため、開始前から行列ができるほどの人気となっている。今回も開始前から大行列が形成され、午前8時のセール開始時間を10分早めることとなったという。
2015年07月30日アップルは、Apple Store, Omotesandoで8月4日から10日までの7日間、毎晩1組のアーティストを招いて"LIVE SESSION"を開催することを明らかにした。開催初日の8月4日は、iTunes Storeの日本での提供開始から10周年を迎える記念日となる。"LIVE SESSION"には、2015年8月4日に10周年を迎えるiTunes StoreとApple Musicが提案する"Summer of Music"としてすすめる7組のバンド/ミュージシャンが登場する。出演者は、CTS(8月4日 8:00pm)、Charisma.com(8月5日 8:00pm)、片平里菜(8月6日 7:00pm)、GLIM SPANKY(8月7日 7:00pm)、HAPPY(8月8日 8:00pm)、TANAKA ALICE(8月9日 7:00pm)、 THE OTOGIBANASHI’S(8月10日 7:00pm)となっている。入場は無料だが、Webサイトから予約が必要。
2015年07月29日俳優・大泉洋の出世作でもあるバラエティ番組『水曜どうでしょう』(HTB)のカメラ担当ディレクター・嬉野雅道氏が、初のエッセイ『ひらあやまり』(KADOKAWA)を、7月17日に発売することが10日、明らかになった。この本は、"うれしー"の愛称で知られる嬉野氏が「しあわせ」とは何かを書いたエッセイ。「人類数十万年の幸福の頂点に立つ」「生きものに慕われる部長なんです」「人生は生きていることが醍醐味ですよ」といった全10編とエピローグで構成され、『水曜どうでしょう』のアフリカロケでの舞台裏で起きた、大泉とのエピソードなども書かれている。さらには、『水どう』のスタイリスト・小松江里子氏に仕立てられた嬉野氏のグラビアも収録。表紙には小松氏の「あれ? うれしー、ちょっとだけ似合うね。着せたの……あたしだけど」というコメントが掲載されている。
2015年07月10日新潟県・燕三条地域の工場で、ものづくりの現場を見学・体験出来るイベント「燕三条 工場の祭典」が、10月1日から4日まで開催される。13年にスタートした「燕三条 工場の祭典」は、新潟県・燕三条地域の企業が一斉に工場を開放し、年に1回開催されるイベント。期間中は工場で働く職人たちと気軽に触れ合い、ものづくりの現場を見学出来る他、実際にものづくりを体験できるワークショップも実施される。なお、この取り組みは過去2回の開催で大きな話題を呼び、14年には産業観光まちづくり大賞にて経済産業大臣賞、同年グッドデザイン賞を受賞した。第3回を迎える今年は、67拠点の工場が開放を予定している。ラインアップは、150年に渡り培った技と信用を礎に“良く切れて、切れ味が長持ちし、錆びにくい” 包丁を製作する「義平刃物」や、三条下田地区の大自然で育まれた酒造好適米「五百 万石」、「越淡麗」を用いて新潟清酒として代表的な淡麗辛口の酒を製造する「福顏酒造」を始め、鉞(まさかり)や板金用掴箸を手掛ける「水野製作所」、茶器や酒器、花器などの幅広い銅器を製造する「玉川堂」など。ワークショップとしては、日本酒杯を鏡面研磨する体験や、オリジナル庖丁を作る体験、木を削って八角箸を作る体験などが出来る。また、昨年に引き続き、半日で3、4社の工場を効率よく回ることのできるオフィシャルバスツアーも開催。燕三条の知識に長けたボランティアのガイド付きで、様々なタイプの工場に訪問できるコースになっている。その他、夜には工場の作業から離れた職人たちとの交流の場として工場を開き、レセプションパーティーを開催する。【イベント情報】燕三条 工場の祭典会場:新潟県三条市・燕市全域会期:10月1日~4日時間:9:00~16:00(12:00~13:00を除く)料金:無料
2015年07月03日6月6日、Apple Store, Omotesandoにおいて、「旅するように生きる、モバイルボヘミアン」と題して、実業家の本田直之氏と、執筆家の四角大輔氏のトークショーが開催された。海外と日本を行き来して自由に生きるお二人のライフスタイルと、それを支えるテクノロジーとの活用法など、21世紀流のライフスタイルを示唆する内容の濃い1時間となった。○「ノマド」はワークスタイルではなくライフスタイルだった四角大輔氏はレコード会社で約15年、アーティストのプロデュースを手掛けた後、2010年にニュージーランドに移住。以来、ニュージーランドの湖畔に住まいを設け、ほぼ自給自足の生活を送りながら、ニュージーランドに9カ月、日本に3カ月程度と、移動しながらの生活を送っている。本田直之氏も同様に約16年のサラリーマン生活の後、2007年にハワイに移住して趣味のサーフィンを楽しみつつ、東京とハワイに拠点を持つ「デュアルライフ」を実践している。お二人とも、海外と日本を飛び回りながら、執筆業やコンサルタント、企業のアドバイザーなどとして八面六臂の活躍をされている。2009年から四角氏はご自分の会社を「レイクエッジノマド」と名付け、本田氏は著書に「ノマドライフ」があるなど、いわゆるノマドとよばれるワークスタイルに精通しているように見えるが、実は現在のノマドという言葉の使われ方には不満があるという。もともと、両氏は仕事をするためにノマドスタイルを取ったのではなく、世界中を飛び回り、自分のやりたいことだけをやりたい場所でやるライフスタイルとして「ノマド」という言葉を使い始めたという。それが、いつの間にか、喫茶店で仕事をするワークスタイルを表す言葉になってしまったというのだ。本田氏は、ノマドライフの次にくるライフスタイルを表す言葉として今回のトークショーのタイトルにもなっている「モバイルボヘミアン」という単語を挙げ、「ノマドはどこでも仕事ができる人だとすれば、モバイルボヘミアンは、仕事と遊びの垣根がなくなっていて、食べるためだけにする仕事がなくなっている状態」だと説明する。そのふたつの最大の違いは、「仕事をしているときは真面目な顔をしているが、仕事と遊びの境がなくなって好きなことをやっているから、ニコニコしながら仕事をしている」ことだという。仕事をどうするかといった働き方を軸にするのではなく、どういう生活を行うか、どう生きるかというライフスタイルを軸に考えた末に、夢を叶えるために日本を飛び出して、趣味と仕事を楽しみながら両立させる本田氏や四角氏のライフスタイルは、まさにモバイルボヘミアンというに相応しいだろう。○アップル製品はライフスタイルデバイス四角氏はもともと大のアップル好きだったが、2008年に日本でiPhone 3GとMacBook Airと「運命的な出会い」をしたという。軽く、どこにでも持ち歩けるMacBook AirやiPhoneの存在のおかげで、机に縛られることなくどこでも仕事ができる自由が得られたのだ。そんな四角氏はアップル製品を「ライフスタイルデバイス」と定義づけた。四角氏は、「アップル製品は単に効率を高めることを追求するのではなく、iTunesなどに代表されるように、使う人のライフスタイルを向上させるところがいい」という。本田氏はもともとザウルスやPalmなどの電子手帳やPDAといったデジタルガジェットを使ってきたが、当時は不十分だったとのこと。それが2007年に移住先のハワイでiPhoneと出会い、大きく変わる。「今はMacBookやiPhoneがあれば、世界中どこでも仕事ができる。世界中を移動して活躍している人は、みんなMacBookやiPhoneを使いこなしている」と、世界中にMacBookやiPhoneを活用しているモバイルボヘミアンがいることを紹介した。四角氏は2008年当時はMacとiPhoneでの仕事の割合は8:2程度だったものが、2015年の現在は5:5程度までiPhoneへの依存度が高まっており、これは今後さらに上がっていくだろうと予想する。本田氏も、「2005年当時にはiPhoneがなかったが、当時10年後の2015年がこのような社会になるとは誰も想像していなかった」と指摘。5年後、10年後がどうなっているかは誰にも予想が付かず、Apple Watchなどのウェアラブル端末も大きな役割を果たすだろうと予想した。○テクノロジーを活用して可能性を広げるお二人とも、自分らしいライフスタイルを追求した上でのノマドスタイル、モバイルボヘミアンとなったわけだが、その実現にはテクノロジーが大きな役割を担っているという。たとえば本田氏も四角氏も、請求書の起票などの事務作業が大の苦手。本田氏はあまりに請求書を溜め込んだ挙句、請求書の代筆業を見つけて、そこにアウトソーシングすることに決めたという。こうしたアウトソーシングは、そういう仕組みを知っているかどうかが分かれ目ではあるが、今はインターネットで簡単に見つけられる。そうやって残った時間を、自分にしかできないことに集中するべきだというのだ。四角氏は「その人にしかできないことに集中していることがアーティスト状態」と表現し、それこそが人間のあるべき姿だと力説する。四角氏はレコード会社勤務時代を例に挙げて、デビュー前のアーティストはライブの準備から物販までなんでも自分でやるが、デビューが決まったと同時に細々した雑務をレコード会社が引き受けてあげると、とたんに創造性が急速に伸びることを紹介。「アーティストに請求書を書かせるわけがない」と、余計な雑務を排除することでクリエイティビティを伸ばすことが大事であることを説明した。また両氏とも、今はiPhoneやMacのようなデジタルガジェットや、インターネットのサービスを駆使することで、以前であれば大きな会社でのプロジェクトでなければできなかったような仕事も、個人がこなせる時代になってきたと指摘。テクノロジーの力を最大限に生かすことで、自分がやりたいことに専念することが大切だと語った。○人生は旅と同じ四角氏は最近、80kmの山道を走破する冒険をおこなってきたばかりだという。この行程では自分であらゆる荷物を持って歩かねばならないため、準備するときにはグラム単位で荷物を厳選し、「あったら便利なもの」を捨て、本当にギリギリ最小限の荷物にまで削ることが重要なのだという。これはお二人のライフスタイルにも共通することで、シンプルに生きるためには物を増やさないことが大事だとする。本田氏は会社を設立するとき、機能を削ることを第一に考え、営業をせず、人を雇わないことを第一に考えたという。これは人を雇うことで上下関係になることを嫌い、人間関係は横のネットワークで、パートナーとして構築したいと考えたからだという。四角氏は「モノも人脈も、本当にこれは必要なのか?と厳選していく。東京に来ている時も時間がないから、本当に会いたい人、本当に会わなきゃいけない人だけに会うよう、厳しく考える」と、絞り込むこと、削ることで身軽なライフスタイルにすることが、生活のモビリティを高めるうえで大切だと説いた。また、本田氏は「人生にはフェイズ(段階)がある」と指摘。お二人とも、15年以上の会社勤めを経て、学生時代から「いつか海外に移住したい」という夢を叶えており、「会社員として頑張るフェイズだってある」と、一足飛びに焦る必要がないことを説明。一方で、「個人の能力も大事だけど、テクノロジーをどう活かすかも大切。若い人のチャンスはとても大きい」と、自分らしさを追求したい若者たちへのエールも忘れなかった。***お二人が実践するモバイルボヘミアンは、必ずしもすべての人が真似できる生き方ではないとは思うが、クリエイティブな仕事をする人にとって、苦手をアウトトーシングしてでも自分の得意分野に専念するというのは、大いに参考になる話だろう。また、たとえば田舎に移住して活動したいと考えている人にとっても、ゼロからその生活を目指すのではなく、人生のある程度までを準備段階とし、その先を自由に生きるというのは、現実に実行可能であり、かつ魅力的な生き方だ。今回のトークショーは、こうした人々にとっても大きなヒントになったと思う。そして、何よりこうした生活を支えるため、デジタルデバイスやテクノロジーを活用するというのが、なんとも現実的であり、説得力のある話だった。テクノロジーによって人間の可能性を広げ、人間らしさや創造性を高めるというのは、まさにアップル製品が目指すところに合致する。MacやiPhoneといったアップル製品の魅力や可能性の新たな一面を見せられたトークショーだった。
2015年06月16日三菱電機は6月12日、電源装置・系統制御システムの増産体制構築に向け、兵庫県の神戸地区構内に制御盤の新工場を建設する計画であることを発表した。新工場は、事業拡大に対応した各種制御盤の生産・試験スペースの拡充や、スマートグリッドや電力制度改革に対応した事業間連携による技術開発の加速化、兵庫県の西神地区に分散していた系統変電部門の神戸地区への集約化などを目的として建設されるもので、投資額は約65億円を予定している。建物は地上6階建ての鉄骨(S)造で、建築面積は4600m2、延床面積は約2万3300m2の予定。2016年6月から順次稼働を開始する予定で、同社では、これにより交通システム分野における列車への電力安定供給や、電力システム分野における風力・太陽光発電等の再生可能エネルギー普及による電力系統安定化とスマートグリッド対応などの需要拡大に対応し、交通システムおよび電力システム事業の拡大を目指すとしている。
2015年06月12日映画『駆込み女と駆出し男』のヒットを受けて主演の大泉洋をはじめ、共演の陽月華、原田眞人監督の3人が6月4日(木)舞台挨拶に登壇。陽月さんは先日の舞台挨拶における「大泉洋セクハラ疑惑」について改めて真相を語った。現代の2倍もの離婚率だったと言われる江戸時代に、離婚を望む女たちの駆け込み寺として存在した東慶寺。寺に集う女たち、彼女たちを連れ戻そうとする男たち、離婚調停人として奔走する主人公の信次郎らの悲喜こもごものドラマが展開する。大泉さんはご機嫌な様子で客席で大入り袋を配って練り歩く。自身の元に届くファンからのメールも作品や信次郎について称賛するものばかりだそうで「私はとにかく褒められるのが好き!寸暇を惜しんでみなさんからのメールを読んでます」と明かす。特に現在放送の朝ドラ「まれ」のヒロインの父親役に関しては、あくまで役とはいえ「『お前がダメだから娘が苦労してる』なんて言われることもある。評判がものすごく悪い!」とのことで、正反対に女性たちのために働く信次郎が評価されることに「株が上がっていいですね!」と満面の笑みを浮かべていた。陽月さんは映画の中では東慶寺の院代として常に頭巾を巻いており、大泉さんから「きみは今日はずいぶん(観客を)だましてるね」と突っ込まれると「頭巾がないと監督からも毎回『誰だ?』って言われるんです…」と恥ずかしそうに語っていた。そんな陽月さんに対し、大泉さんがセクハラを働いたとして大きなニュースとなったのが先日の舞台挨拶。薙刀を持たない“エアー”状態で、薙刀を振る練習をしていた陽月さんに大泉さんが「僕の腕を薙刀だと思って練習しなさい」と腕を差し出したというのだが…。この発言でワイドショーやネットニュースで「大泉、セクハラ?」と大々的に報じられる羽目になったのだが、陽月さんは「(発言は)そんなつもりじゃなかった」と大泉さんのセクハラを否定し「緊張していた私に気を遣ってお題を出してくださったんだと思います」と語る。一方で大泉さんは、報道を振り返り、憤慨しつつも「真実はその通りなんです。この人、こんなキレイな感じで立ってるけど、実は面白い人で、イジればイジるほど出てくる。どうなるのかと化学変化が楽しみで言った」と半ば、セクハラ疑惑報道を肯定…!?さらに陽月さんが「大泉さんは女性ばかりの現場で“アニキ”のような存在で、緊張をほぐしてくださった」と大泉さんを擁護する。そして「お題で試されていた」「物ボケのネタをもらったと思った」と意外にも笑いを追求する熱い姿勢を見せ、会場は見た目とのギャップに笑いと驚きに包まれていた。本作は6月10日に幕を開ける「トロント日本映画祭」のオープニング作品として上映されるほか、「上海国際映画祭」のパノラマ部門への出品も決定!原田監督がトロント入りすることも明かされた。海外の観客の反応が気になるが、大泉さんは、かなり速いセリフ回しが特徴の本作で自身のスピーディな掛け合いにどんな英語字幕が付くのか気になるよう。「無駄にやたら喋っているヤツに見えたら困る…」とあくまで自身の見え方が心配のようで、再び会場は笑いに包まれた。原田監督は、改めて本作について「いまの政権が強権発動しようとしていますが、ひょっとしたら(女性や弱者が虐げられていた)天保の時代に返るようなところがあるかもしれない。この時代、庶民はどうやって苦しみに対し、戦って道を見出したのか?“いま”につながっていくところがあると思う」と力強く語る。また、観客動員数が60万人を突破したことを受け、100万人突破でもう一度キャスト陣も出席しての舞台挨拶を行うことを約束。さらに「200万人を超えたら続編を作ります」と宣言し会場はわき立った。『駆込み女と駆出し男』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:駆込み女と駆出し男 2015年5月16日より全国にて公開(C) 2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
2015年06月04日6月1日、Apple Store, Omotesandoにて、Apple Watchのフィットネス技術の開発をリードしたJay Blahnik氏をゲストに迎えたトークイベントが行われた。今、一番ホットな製品ということに加え、Appleの要人が公の場に登場するという、とても珍しいイベントでもあり、当日は多くの聴衆が詰め掛けた。Blahnik氏は、Apple Watchのフィットネス技術の開発を担当した人物である。Apple Watchのフィットネスのビデオでも、アクティビティやワークアウトのアプリケーションの解説者として登場している。Apple Watchの開発チーム合流以前は、NikeのFuelBandの開発に携わっていた。フィットネス業界での功績は多大なもので、企業講演やコンサルタント業のために世界中を飛び回っていた時期もあったという。イベントのホストを務めたのはITジャーナリストの林信行氏。ヘルス、フィットネス、テクノロジーなどなど、Apple Watchの魅力をBlahnik氏と探っていった。Blahnik氏は、Apple Watchというパーソナルなデバイスは、今までよりアクティブで、よりインスピレーションを与えてくれ、よりインタラクティブな体験を得られるものだと語り、さらに、今まで会うことができなかったような「友達」と出会えるようになり、長年Appleを支持してくれた林氏のような友人とは、より強い絆を感じられるようになったと続けた。これに対し、林氏は、今より5から10Kgぐらい体重を落とせていたらもう少し説得力のある話ができたのに、とまずは軽いジョークで応酬したのち、2020年の東京五輪・パラリンピックに向かって、健康に関する意識も高まっている中、テクノロジーを使って様々な取り組みが行われていること、Apple Storeでも多くの健康にフォーカスした製品が販売されていることを指摘した。フィットネスの分野にテクノロジーが導入されることについて、それらが互いにとても深い関わりを持つようになるとある種、脅威に感じられる人もいるかもしれないが、自身はその反対に--特に若い世代は--関心が高まるのであろうとBlahnik氏は主張する。林氏は、若い世代にはソーシャルメディアが重要な役割を果たしていると考えており、フィットネスもソーシャルメディアを通じ、競争相手を探して楽しんでいると意見し、高齢化が進んでいる日本に於いては、年配の世代もテクノロジーを進んで取り入れることができるのなら、医療の面でも貢献できるだろうと強調した。Blahnik氏は、世界中でApple Watchの利用法についてヒアリングをしているが、どこに行っても人それぞれ使い方が全然違うと話す。自分自身の使い方が確立できると、テクノロジーへの依存度が低くなるとも伝えた。あわせて、精神衛生面でもメリットがあるという考えも示した。また、「アクティビティ」の達成度が気になるようになり、意識して活動量を増やすようになったという。Appleの会議でも「スタンド」に促され、一斉に参加者が立ち上がるという光景が見られるようになったとのことである。このことについては新しい文化が生まれてきていると感じているようだ。一方で、アクティブであり過ぎると反対に健康に良くないということもリサーチの結果分かってきたらしい。アスリートタイプの人はよく動く反面、座ってる時間が長いことが多く、「スタンド」を意識させることが存外に難しいと感じられるそうだ。「アクティビティ」のリングのデザインについては、定量的な計測を超える何かが必要があって、このような形に落ち着いたと明かしてくれた。一日のカロリーの消費を表示する「ムーブ」と、早歩き以上の運動を行った時間を示す「エクササイズ」、そして「スタンド」の3つを用意したのは、運動するという動機を維持するためだと説明してくれた。将来のテクノロジー、フィットネス、医療はどうなると考えているのかというBlahnik氏の質問に、林氏は、今後は様々なセンサーが開発され、医療専門家がテクノロジーを積極的に活用するようになるのではないかと答え、あわせて「薬局3.0」という、iPhoneを使って無医村でも医療が受けられる取り組みを紹介した。この返答に対し、Blahnik氏は時代とともに健康管理を自分で行えるようになってきたと見解を述べ、従来は専門家の介入が必要だったことも自己管理が実現するのではないかという考えを示した。林氏は、Apple Watchの開発を目的に設営されたという"Secret Fitness Lab"に関する質問を投げたのだが、Blahnik氏は「秘密です」とかわし、聴衆の笑いを誘った。のち、Appleが秘密にしていた施設を世界に披露するというのは、Appleらしからぬというか、今までなかったことだとコメントし、その秘密施設について語り始めた。iOSデバイスは恐らく世界中でもっとも人気のある製品だと自負しているが、Apple Watchは今までのデバイスとは少し趣が異なり、新しい世界への挑戦であったとBlahnik氏は言う。また、新規に参入するジャンルで成功を収めるには、好奇心と、知らないことに関して謙虚になることが必要だと力説した。実際、Apple Watchの開発が始まった当時、自分達が人間の体について知らないことがとても多いことに驚いたそうだ。新しい分野に入っていくには情熱も必要で、既に他人の手が届いている方法論では学べることがないと語気を強める。開発チームは約2年、その秘密施設で仕事にあたっていたのだが、その中には看護師やエクササイズの専門家らとともに、ボランティアのApple社員の姿があったそうだ。ただ、非常に多くのテストや評価を行っていたため、ボランティアのメンバーはそこでApple Watchの開発が進められていることには気づかなかったようである。秘密施設では、砂漠や寒冷地を再現した環境でも行われたとのことであるが、様々なテストを通じて学んだことは「人体は極めて複雑である」とBlahnik氏は話す。取り組みべき課題は未だ山積しているという認識のようだ。イベントの終盤にはQ&Aのコーナーも設けられた。Apple WatchのWatch OSがアップデートされたことで、テニスなどのアクティビティが正しくエクササイズとして認識されなくなってしまったのはどうしてかという質問が飛び出たが、これに対し、Blahnik氏は、テニスのような楽しくできるスポーツでも、正しくエクササイズと認識するように改善したいと回答した。最後はイベント参加者と一緒に記念撮影が行われた。この日はApple Watchを着けた人も多く、装着したほうの腕を高く上げたポーズをキメる姿も印象的であった。
2015年06月04日三菱重工業(MHI)は6月1日、同社の松阪工場における航空機生産事業展開に関して、松阪市と工場立地協定を締結したほか、松阪工場内での事業展開を計画している航空機部品生産協同組合との工場立地協定を締結したと発表した。これにより松阪工場を拠点に、民間航空機向け小物部品の一貫生産・供給を担う産業クラスターの展開と、次世代リージョナルジェット機「MRJ(Mitsubishi Regional Jet)」の尾翼量産に向けた枠組みが整うこととなると同社では説明している。また、同組合では、ボーイングの旅客機やMRJなどの民間航空機部品向け中小物部品の効率的かつフレキシブルな一貫生産体制を整備した「スマート・クラスター」の実現を目指すとしており、自動車産業の効率的な部品作りの手法なども取り入れることで、競争力を高め、2016年後半の本格稼働を目指すとしている。なお三菱重工では、松阪工場をMRJ量産拠点の1つとして位置づけており、水平・垂直尾翼の量産組立を2016年度より開始する予定。MRJの初号機は2017年4~6月の納入を目指した取り組みを進めているという。
2015年06月02日三菱重工業は6月1日、同社松阪工場(三重県松阪市)での航空機生産事業展開に関して、松阪市と工場立地協定を締結したことを発表した。併せて、松阪市と松阪工場内での事業展開を計画している航空機部品生産協同組合との工場立地協定も締結された。今回の締結により、松阪工場を拠点に民間航空機向け小物部品の一貫生産・供給を担う産業クラスターの展開と、次世代リージョナルジェット機MRJ(Mitsubishi Regional Jet)の尾翼量産に向けた枠組みが整うこととなる。同日、三重県津市で開催された協定締結式には、経済産業省および国土交通省をはじめ本プロジェクトに関係の深い政府や地元自治体、産業界などから来賓が多数列席した。協定を踏まえ、同社は同組合の松阪工場内建屋の利用に協力する。また、民間航空機の小物部品について切削やプレスなどの加工から表面処理・塗装まで全プロセスにわたって手掛けられるよう、高効率かつコスト競争力のある部品生産の仕組み構築や、生産立ち上げ時に必要となる各種認証の取得などについて全面的に支援していくという。同組合では、ボーイング社の旅客機やMRJなどの民間航空機部品向け中小物部品の効率的かつフレキシブルな一貫生産体制を整備した「スマート・クラスター」の実現を目指している。そのため、自動車産業の効率的な部品作りの手法なども取り入れ、グローバル市場で勝ち残れる競争力を醸成することにより、自立化・高度化した部品製造の基盤づくりに取り組んでいき、今後は参画各社で準備を進め、本格稼働は2016年後半を計画している。三菱重工業は、松阪工場をMRJ量産拠点のひとつとして位置づけており、水平・垂直尾翼の量産組み立てを行う。操業開始は2016年度を予定している。松阪市が位置する東海地域は航空機関連メーカーが集積し、「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」にも認定され、航空機産業の振興に官民を挙げて取り組んでいる。松阪中核工業団地内に所在する松阪工場も同特区の指定を受けている。MRJは三菱航空機が開発する70~90席クラスの次世代民間旅客機で、大幅な燃費性能向上と騒音・排出ガスの削減を実現し、これまでのリージョナルジェット機にはない快適な客室空間を提供する。三菱航空機と製造を担当する三菱重工業は現在、2017年4~6月の初号機納入を目指し、量産段階への移行や地上試験など一体となった事業展開を進めている。(c)2015 MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES, LTD. All Rights Reserved.
2015年06月02日エアバス(本社: 仏トゥールーズ)はこのほど、米国アラバマ州モビールの最終組立工場に向けて、A320ファミリーの最初の大型部品の輸送を開始した。英国で製造された主翼のほか、ドイツで製造された後部胴体、スペインで製造された尾部、フランスで製造された前部胴体と尾翼が船に積み込まれ、独ハンブルクからモビールに向けて出発した。モビールの最終組立工場から引き渡される最初の航空機はジェットブルーのA321ceoで、2016年を予定している。工場の稼動は今夏に始まる。
2015年06月01日大成建設とスタンレー電気は5月26日、「超省エネタイプの次世代型LED植物工場ユニット」を開発したと発表した。両社が開発したLED植物工場ユニットは従来の蛍光灯方式の植物工場ユニットと比べて、消費電力を64%削減できるという。また、既存のLED方式のユニットの課題となっていた湿気対策も施されている。さらに、業界で初めて、植物工場ユニット本体の保証に加えて、LED照明にも1年間の保証が付けられているほか、導入初期の栽培指導はサービスとして提供する。大成建設は「新たに植物工場ユニットの導入を検討している企業等に向けて、今回開発した『超省エネタイプの次世代型LED植物工場ユニット』の採用を提案していくと共に、既に蛍光灯方式等を導入している企業等に対しても、照明電気代等のコスト削減効果の大きいLED方式への置き換えを積極的に提案していきます」としている。
2015年05月27日「出来上がりを観て、原田監督は本当に天才だなと思いました」と手放しの感想を漏らす大泉洋。原田眞人監督の『駆込み女と駆出し男』で、大泉は“駆込み女”たちと出会う主人公の“駆出し男”中村信次郎に扮し、圧倒的なスピードのセリフ回しやコミカルさだけでなく、人を包み込むような穏やかな魅力をいかんなく発揮している。本作を「何かを迷っている人にとっては背中をひと押しされる感覚があるんじゃないですかね」という大泉に話を聞いた。その他の写真原案は井上ひさしの時代小説。江戸時代、離縁(離婚)したい妻は、幕府公認の寺・東慶寺に駆込んだ。まず行われるのは離縁調停人による聞き取り調査。御用宿の源兵衛(樹木希林)のもとに居候することになった、見習い医者かつ駆出し戯作者の信次郎は、そこでさまざまな事情を抱えた女たち(戸田恵梨香、満島ひかり)と出会う。原田監督と初めて組んだ大泉は現場を次のように振り返る。「監督はワンシーンを止めずに撮るスタイルなんです。とにかくお芝居の勢いを大事にする。ルールは、どれだけ間違っても芝居を止めないでという点だけ。気持ちが繋がりやすいので、やっていて楽しいですよ。ただ長いシーンの頭から最後までを何回もやる必要があるので、体力的にはキツイですけど(笑)」。かなりの尺を回した感覚があったが、完成した作品を観てビックリしたという。「とにかく展開が速い。セリフ回しも速いし、編集のテンポもすごく速い。まるでジェットコースターに乗っているような感覚。時代劇にそういうイメージがなく、撮影の感覚では、この映画、4時間になるんじゃないかと思うくらいだったんですけど、監督は最初から、2時間ちょっとだと話されていました。編集の妙というんでしょうか。本当に素晴らしくて。美しい景色はゆっくり見せてくれるし、テンポが速いところは畳みかけてくる。その緩急がとっても気持ちよかったですね」と笑みを見せた。自らを、「(舞台挨拶などで)人前に立つからには笑わせたいんですよね。面白いから人前に立っているんだという人でありたいんです。そこはちょっと純粋な役者の方とは考え方が違うかもしれません」と語る大泉洋だが、今や“しゃべり”だけでなく、皆が認める一級の俳優なのは説明不要。むしろ役者・大泉からは笑いというより、人の温かみや“可笑しみ”、さらにはペーソスまでが感じられる。観る者を笑わせ、泣かせ、引き込み、感動させる。その快進撃は留まるところを知らない。『駆込み女と駆出し男』公開中スタイリスト:九(Yolken)、ヘアメイク:西岡達也(vitamins)取材・文・写真:望月ふみ
2015年05月18日大泉洋が主演する『駆込み女と駆出し男』の初日舞台挨拶が5月16日(土)、都内で行われ、大泉さんをはじめ、共演する戸田恵梨香、満島ひかり、キムラ緑子、内山理名、武田真治、原田眞人監督が出席した。雨男で知られる大泉さんは、冒頭「やっぱり今日も雨が降りまして…。実は数日前から天気予報で『今日は雨』だと知り、がく然としておりました」と苦々しい表情。一方、そんな大泉さんの声を聞き、満島さんは「大泉さん、マスコミさんがいると、ずいぶん声がイケメン風なんですね」と驚きが隠せない様子。戸田さんは「大泉さんの次だと、話しづらい」と苦笑いだった。離婚率が現代の約2倍だったと言う江戸時代を舞台に、夫との離縁を願う“駆込み女”たち相手に、幕府公認の駆込み寺に居候する“駆出し”の医者が離婚調停を買って出る。井上ひさしの時代小説を原案に、原田監督が時代劇に初挑戦した。「ここにいる全員、そしてスタッフ、キャストが傑作を生みだしたと思っている。これを傑作から名作に育ててくださるのは、皆さんのお力」と手応え十分の原田監督。実は先日、大泉さんが映画PRのために出演した情報バラエティ「ホンマでっか!?TV」を見ていて、アイデアが浮かんだと言い「大泉さんが学者さんに責められていたでしょ?続編は同じように江戸の学者たちに、大泉さんが責められて、それが夢だと気づくシーンで始めたい」とかなり具体的な構想も。さらに「門倉さんには出てもらう」と経済学者・門倉貴史さんの起用まで語っていた。現在、第68回カンヌ国際映画祭に出席中の樹木希林からは、ビデオメッセージが到着。2月に行われた完成披露会見では樹木さんが「大泉さんとのやりとりで印象的なことはなかった」と語り、先月開催された完成披露イベントでは大泉さんが、「とてつもないムードをもった人」「希林さんの話は、ブラックな会話が多くて、ここじゃ言えないものばかり」と逆襲するなど、二人は因縁(!?)の相手だが、この日届いた樹木さんのメッセージは、作品に対する称賛に終始しており、両者のスクリーン越しのバトルは起こらなかった。『駆込み女と駆出し男』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:駆込み女と駆出し男 2015年5月16日より全国にて公開(C) 2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
2015年05月16日ここ数か月、朝のお茶の間を最もイライラさせている男。NHKの連続テレビ小説「まれ」のダメな父親が見事なまでに板についている大泉洋。15分という短い時間の中で“きっちりと”視聴者の怒りの炎に油を注ぎつつ、その流れでヒロインや周囲の人間を心配、応援する気持ちにさせてしまうのは、この男の高い演技力があってこそである。そんな大泉さんが、ドラマとは打って変わって、ダメ男たちから逃れてきたワケありの女たちを救うヒーロー(?)を演じているのが映画『駆込み女と駆出し男』である。2010年にこの世を去った人気作家・井上ひさしが晩年に11年をかけて紡いだ小説「東慶寺花だより」を原案にした本作。実は現代よりも離婚の数が2倍もあったと言われる江戸時代、離婚を望む女たちのための駆込み寺となっていた鎌倉・東慶寺に集った者たちの笑いと涙のドラマを描き出す。大泉さんが演じるのは、離婚を望む女たちを一時的に預かる御用宿「柏屋」で“離婚調停人”を務める信次郎。見習い医者であり戯作者でもある信次郎は、様々な事情や過去を抱える女たちと接し、彼女たちを助けていくのだが、目を瞠るのは大泉さんの“受け”の芝居。戸田恵梨香、満島ひかりらが演じる女性キャラクターの個性、その魅力が大泉さん演じる信次郎とのやりとりの中でグイグイと引き出されていくのが分かる。先述の朝ドラの「まれ」然り、とぼけたコミカルな芝居で自身も存在感を放ちつつ、共演陣のキャラクターを浮かび上がらせるのは、この男の“本領”とも言えるが、当人は「意識してやっているわけではない」という。「僕自身は、満島さん自身を立たせてあげようという思いで芝居するわけではないです。単純に“役”としてですね。満島さんが演じて出来上がった“お吟”さんという女性がいて、この人と対峙した信次郎がどうなるか?というだけで、あくまで映画としてそのシーンを成立させるためにどうすればいいのか?を考えます。だから相手のお芝居を見るまでは事前に自分の芝居を固めることもないですね。結果として共演者の“役”がシーンの中で立てばいいなとは思ってます」。一方で、信次郎の憎めないキャラクターが生き生きと浮かび上がってくるのが、「柏屋」の主人・源兵衛を演じた樹木希林や番頭の妻・お勝を演じるキムラ緑子らベテラン女優とのシーン。大泉さんはまず、樹木さんとの共演について「すごいとしか言いようがない。人間国宝を見ているようだった」と振り返る。「こんな機会はめったにないという気持ちで(樹木さんの芝居を)見てましたね。何を言っても面白くておかしみがある。人間国宝の落語を聞いてるようで、特に何って面白いことを言っているわけじゃないはずなのになぜか面白い。でも決めるところはしっかりと決めて、シリアスなお芝居もされるんです。現場は本当に和気あいあいとしてて、とにかく寒いからみんなで集まって火にあたるんですけど、そういう時の希林さんの話は、わりとゴシップが多いんです(笑)。あとはモノマネですね…。やたら似てるし最高に面白いんですけど、非常にブラックなモノマネ――メディアでは話せないものばっかりなんですけど(笑)」。メガホンを握ったのは『クライマーズ・ハイ』や『わが母の記』などで知られる原田眞人監督。これが時代劇初挑戦であり、大泉さんとも初タッグとなった。「撮影中は言ってくれず、その後のキャンペーンを一緒に回っている時に教えてくださったんですが、原田監督は井上ひさしさんの原案小説を読み終える頃には『信次郎役は大泉くんしかいない』と思っていたそうです。僕が喋りまくる『ドレッサー』という舞台(作・演出:三谷幸喜)があるんですが、それを見てくださって『大丈夫だ』と。現場でも原田監督からお芝居に関して『もっとこうして』というお話はほとんどなかったですね。『ゴチャゴチャ言うより、大泉くんに好きにやってもらった方がいいと思ってた』と仰ってました」。大泉さんにとってはNHK大河ドラマ「龍馬伝」、映画『清須会議』に続く時代劇出演。キムラさんと2人で話し合いながら、稽古を重ねて作り上げたという狭い布団部屋でのシーンなどを例に挙げ、大泉さんは原田監督の現場を「舞台の稽古的」と評する。「『龍馬伝』で大友(啓史)監督の演出を経験していますが、共通するところがありましたね。ワンシーンを止めずに撮り続ける。カメラを据え置いて『ここからここまでのカット』という撮り方ではなく、とにかくお芝居の勢いを大事にする。『龍馬伝』で大友監督と会った時に、非常に面食らったんですが、その経験があったから今回は面食らわずにいられました。カメラがどう動くか分からない中で、役者は縦横無尽に動いて好きにやっていい。ルールはひとつ、どんなに間違っても芝居を止めないこと。(この手法は)役者にとっては2つの面があって、楽しいことは楽しいんです。止めないので気持ちは繋がりやすいし、『前のカットでこれを右手に持っていたので…』といった細かい部分を気にしなくていいので気持ちよく演じられます。その代わり、そのワンシーンを何度も演じないといけないんです。どこをどう繋いで編集するのか分からないので、頭から最後まで何度もやる。体力的にはすごくキツかったですね」。芝居の勢い、役者の息吹を大切にしつつ、巧みな編集で繋ぎ合わされて完成した本作に大泉さんは驚きを覚え「これまでにない時代劇」と言うべき面白さを感じたという。「とにかくビックリしましたね。展開が早くて。実際のセリフ回しも速いんですが、編集のテンポも速いのでジェットコースターのよう。時代劇と言うと、じっくりゆっくり進むというイメージだったので…。撮影当初は4時間になるんじゃないか?というくらいの量があったんです。でも監督は『2時間ちょっとだ』とおっしゃられていて『どうやって?』と思ってたんですが…。決してバッサバッサとシーンを削ってるわけでもないし、映像をきれいに見せるところはゆっくりときれいに見せてくれる。編集の妙と言いますか、早いところは畳みかけてきて、緩急が気持ちいい作品。原田監督は本当に天才だなと思いました」。戯作者の卵である信次郎は、“離婚調停人”という役回りを人間を知る絶好の機会、ドラマの宝庫と捉えつつも、いざ仕事を始めると、時に命の危険も顧みず、女たちのためにあれやこれやと世話を焼く。あふれんばかりのサービス精神は、大泉さん自身とも重なる…いや、むしろこれこそ、この男を語る上で欠かすことのできないポイントである。大泉さんが出席した記者会見やイベントのニュースがポータルサイトのトップに掲載され、多くのアクセスを記録することがいかに多いか!「人気俳優だから」というだけが理由ではない。時に共演の女優からネタにされ、些細な発言をツッコまれ、イジられつつ、それが大きなニュースとなる。「常に“面白い人”でありたい。僕が人前に出た時に考える事は単純に笑って帰ってほしいってことだけなんです」――それが大泉洋のスタンスである。「人前に立つからには笑わせたいんですよね。『面白いから人前に立っている』という人でありたい、そこは純粋な役者さんとは考え方が違うのかもしれません。『面白かったね、大泉』と笑ってお客さんに帰ってほしい。以前『東方神起』のライヴを見に行ったんですが、トークがすごく面白くて、韓国の人なのに日本語でしっかり笑いを取ってるんです。そこで何を思ったかというと、僕が韓国語を話せたら、韓国人だって笑わせられるんだということ。それをマネージャーに言ったら『それは韓国語を覚えて韓国映画に出たいって話じゃないんですか?』と。確かに、そうは思わなかったんですよねぇ。咄嗟に思ったのは“韓国人を笑わせたい“だったんですよね(笑)。やっぱり根っこにあるのは『人を笑わせたい』ってことなのかな笑)」。ヘアメイク:西岡達也(vitamins) Nishioka Tatsuyaスタイリスト:九(Yolken) Kyu(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:駆込み女と駆出し男 2015年5月16日より全国にて公開(C) 2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
2015年05月15日ルネサス エレクトロニクス(ルネサス)は4月30日、同社の子会社であるルネサス セミコンダクタマニュファクチュアリング(RSMC)の滋賀工場における半導体前工程8インチウエハ生産ラインの半導体製造設備を2016年2月を目処にロームに譲渡し、同製造ラインに係る土地、建屋を賃貸すると発表した。ルネサスは収益基盤の強化に向け、同社グループの国内にある生産拠点の再編を進めており、同製造ラインについてはかねてより譲渡先を探していた。譲渡後、ロームは新子会社を設立し、IGBT、MOSFET、圧電MEMSを中心に生産していく予定で、将来の半導体の需要増加に備え、滋賀工場をロームグループのパワー半導体及び圧電MEMSの主力生産拠点として活用していく、としている。
2015年04月30日4月10日午前9時、東京・表参道にあるアップル直営店「Apple Store, Omotesando」でApple Watchの展示と試着が開始された。今回はアップル側の対策もあってか、恒例となった大行列は見られず、スムーズに試着を体験できた。○開店前の行列はなし! 約50人が集まるアップルストア前の行列は、新製品が発売になるたびに見られる恒例の景色となっていたが、近隣の店舗などに与える影響や、行列をめぐってのトラブルなどもあり、批判の対象にもなっていた。アップルとしてもそろそろ解決するべきと判断したのだろう、今回は深夜~早朝からの行列組は一度解散され、開店寸前にまた戻って並び直すという形で、行列はほとんど形成されなかった。もっとも、開店時に集まったのは多く見積もっても50人程度と、例年の行列を見慣れた身にとってはささやかな人数だ。年度始めの平日ということもあるし、Apple Watchという、いわば海のものとも山のものともわからないものについて、ユーザーも決めかねているということなのだろう。逆にいえば、開店時に集まったのは、初物を体験しなければ気が済まない熱心なアップルファンなのだろう。午前9時、恒例のスタッフによる拍手とともに開店し、10名前後ずつが入店して試着に移る。今回の試着は、まず店頭のスタッフが端末で予約を入れると、ユーザーにSMSで通知が来る。このSMSを試着スタッフに見せることで、初めて試着ブースに案内される仕組みだ。これを面倒と見るか、丁寧な接客と見るかは人それぞれだと思うが、Apple Watch editionのような高額品も同時に扱うための措置なのだろう。発売から少し経って、もう少し店頭が空いてくれば、また手続きが変わるかもしれない。店内には左右に2台ずつApple Watch専用のテーブルが用意され、1つがディスプレイ専用、もう1つが試着スペースとなっている。表参道店の場合、試着スペースは地下にも用意されており、同時に15~20名くらいが試着を体験できるようになっている。11時前後で待ち時間は5分程度になっているので、たとえば仕事帰りや、近場であれば昼休みなどに寄っても十分触る時間はありそうだ。○スタッフによる丁寧な接客は印象的試着の予約時には、試着してみたいApple Watchの種類を最初に決めることになる。ここでApple Watch SportとApple Watchを選んだ場合は、もう片方も試してみることができるが、Apple Watch editionを試着したい場合は最初に選択しておかないと試着できない。editionを選択しておけば、同時にSportやApple Watchも比較することが可能だ。試着の予約は購入を義務付けるものではないので、高嶺の花のeditionを一度腕に付けてみたいという人は、臆さずに予約時に伝えるといいだろう。試着時はスタッフが1名ずつ付いて、希望のサイズやバンドの種類を聞きながら付け外ししてくれる。試着台にはデモ機も用意されており、操作などはこちらで試せる(筆者が試した試着機は電源が入っていなかったので、もしかするとモックアップかもしれない)。試着台には10台~15台程度のApple Watchが準備されており、その場で入れ替えながら試着可能だ。Apple Watchのバンドは専用の器具を使わずに爪でボタンを押すだけで交換でき、「リンクブレスレット」に至ってはコマを外してサイズ調整もできる。こうした着脱もユーザーが実際に体験できるので、心ゆくまで使い勝手を試せる。試着の時間は混雑具合によっても異なるが、予約開始時から含めて概ね10~15分程度といったところだろう。筆者も実際に並んで試着してみたが、4種類のバンドの装着具合を確かめ、実施に取り外しなども体験できた。接客はとても丁寧で、普段高級ブティックなどとは無縁な筆者だが、そういった店舗と同等レベルの接客体験ができているのではないかと思う。○購入はオンラインで本日9時に開始されたのは「試着」であり、予約は午後16時1分から開始される。Apple Storeで試着して気に入った場合は、店頭ではなく、オンラインのApple Storeで購入手続きをすることになる。商品はそのまま自宅に届くので、試着以外で店舗に赴く必要はない。24日の販売開始時に店頭に在庫が入るかどうかは不明ということなので、できるだけ早く入手したい人は、オンラインで予約しておくのが一番確実だろう。○ソフトバンク表参道店でも試着可能ソフトバンクもApple Watchの取り扱いを発表しているが、旗艦店であるソフトバンク表参道店でApple Watchの展示が始まっている。こちらでもApple Storeに劣らず丁寧な接客で試着が行われていた。ソフトバンク表参道店ではApple Watch editionの取り扱いがない以外は、基本的にApple Storeと同様の展示・試着が行える。また、購入は店頭で行えるということで、逆に本日予約を入れても、発売日以降に店頭に受け取りに来る必要があるという(受取日は入荷状況による)。両店は数百メートルしか離れていないが、Apple Storeが混雑している場合や、原宿方面から向かう場合は、こちらが穴場になるのではないだろうか。
2015年04月10日川崎重工業は3月13日、航空機製品の生産・組立工場である名古屋第一工場内に、ボーイング787を増産するための新工場(東工場)を建設し、竣工式を実施したことを発表した。今回完成した東工場は、名古屋第一工場南工場の東側隣接地に2013年12月から建設を進めていたもので、主にボーイング787-9型機および787-10型機の前部胴体を生産する工場となる。同社はボーイング787プログラムにおいて、前部胴体、主脚格納部、主翼固定後縁の開発・製造を担当しており、2006年7月に北工場、2010年3月に南工場を竣工。787-8型機および787-9型機の生産を進めている。東工場では、現行機種のさらなる増産および787-10型機の生産開始に向けて、既設工場と同様に各種の最新鋭設備を導入し、複合材部品の加工から前部胴体の組み立てまでの一貫生産を行う。ボーイング787シリーズの生産では、同社が担当する胴体構造部位において、世界初の全複合材製の一体成形胴体を採用。2007年度初めには787-8型機の前部胴体を初出荷し、その後も順調に生産を継続している。東工場の概要所在地: 愛知県弥富市楠3丁目20-8建物延床面積: 約6万平方メートル(全長250m、幅194m、高さ21m)主要設備:(1)世界最大級(直径9m)の複合材硬化用オートクレーブ(2)胴体を一体成形(積層)するプリプレグ自動積層機(3)胴体を一体加工(孔明け・ファスナー取り付け)するパネルリベッター(4)胴体を一体加工(孔明け・トリム)するトリム・ドリル装置(5)大型NDI(超音波非破壊試験装置)
2015年03月13日