国を挙げての「女性の活躍推進」もあり、企業では女性管理職・役員が増えてきました。この春、異動などで「新しい上司は女性」という人も多いのでは? そこで今回は、職場・取引先などで「女性上司」と仕事をする際のポイントを紹介します。■1.リスク、納期管理が甘い一般的に女性はマルチタスクが得意といわれています。料理がそのいい例で、同時に複数の仕事を並行し、段取りよく進められる女性は多いもの。管理職に就くような「デキる女性」ならなおのことでしょう。真面目でキッチリした性格、仕事の納期は守って当然…という基本スタンスだと思った方がいいでしょう。そんな女性上司に最もご法度なのが「納期破り」。特に納期当日になって「出来ませんでした…」は絶対NG! 余裕あるスケジュールで約束し、前倒しで完了させることが鉄則です。どうしても納期延長をお願いしたい場合は、「〇〇の資料、ほぼ完成しているのですが、××のバックデータを追加すれば説得力が増しそうです。あと1日お時間いただけませんか?」などのポジティブな理由で交渉を。また、想定外のリスクに対して「ヤバイ! どうしよう…」とうろたえるばかりの部下もNGです。「〇〇は難しくなりましたが、△△なら何とか対応できそうです」と、常にプランBを出せるよう心がけて。どんなことがあっても納期厳守で、代替え案無きNoを言わないことがポイントです。■2.できない理由ばかり並べる女性上司は男性上司のように頼られることに醍醐味を感じず、自己完結できる部下を好む傾向があるようです。「できない部下ほど可愛いはず」「頼られたらひと肌脱ぎたくなるのでは」…勝手にそんな親分肌の上司像を描いて甘えるのはNG! 「なぜできないか」という理由だけだと、単なる言い訳にしか聞こえません。上司に解決策を求める無責任な部下…と印象は悪くなるばかり。もちろん理由の説明は必要ですが、大切なのは「何があればできるか」も伝えること。「〇〇の契約、無理そうです。すみません…」ではなく、「〇〇の契約、このままでは難しそうです。でも△△という条件なら検討していただけるかもしれません。一緒に考えていただけないでしょうか?」といったアプローチなら、全然印象が違ってきますよ。■3.プライベートを話しすぎる女性上司も人間。プライベートの話で仲良くなることも重要ですよね。とはいえ、仕事の話より雑談ばかりしている、一方的に自分語りをするなどはNG! 特に女子会ノリで恋愛話ばかりする部下は地雷を踏むことも…。女性が管理職まで登りつめる背景には、さまざまなキャリア観が隠されているもの。中には仕事のためにプライベートで辛い経験をした人や、会社は仕事をする場所と割り切っている人がいるかもしれません。まずは上司の考えを押さえ、話題のチョイスと割合を見極めましょう。最初は「仕事8割、プライベート2割」程度で様子見しながら、上司のノリにあわせて加減していくのが無難です。そして、プライベートの会話は、お互いの共通点ではなく「共感点」を見つけるのがポイント。「今自由な時間があったら何をしたいか」などといった話題なら、リラックスした会話ができそうです。映画ならなぜそれを観たいのか、旅行ならその場所を選んだ理由を聞いてみても。そんな会話から、お互いに共感できることが見つかれば距離が縮まり、自然と仲良くなれるはずです。女性の上司だからといって過剰に意識する必要はありませんが、男性中心の組織で少数派として頑張る女性上司だからこその配慮はあるはず。上手くコミュニケーションをとりながら、信頼される存在になれるといいですね!
2015年04月07日職場でのファッションにより、部下からの評価が下がってしまうという事実が、次世代リーダーのキャリア形成を支援するサイト「CAREER CARVER(キャリアカーバー)」が実施したアンケートで判明しました。対象となったのは、上司側として20~50代で年収600万円以上の課長以上の役職につく正社員男性418人・女性102人と、部下側として20~50代で年収600万円未満の正社員・契約社員・派遣社員の男性258人・女性258人。まず、上司を評価する際に、服装を重視しているかという問いでは、なんと4割もの部下の方々が、とても重視している・やや重視していると回答しています。職場でも、能力などの中身だけでなく、外見も大切だということがわかりますね。とくに女性は、上司の服装がシワシワ、ヨレヨレだったときや、服が汚れているとき、同じ服装を続けて着ているときにガッカリしていることがわかりました。さらに、男女別に細かく見ていくと、男性部下は女性上司が「派手すぎる服を着ているとき」のほうが「服が汚れているとき」よりもガッカリするという結果に。また女性部下は、女性上司が「露出の多い服を着ているとき」に「服が汚れているとき」と同じくらいガッカリするなど、女性上司に対して厳しい目を向けていることもわかりました。女性の筆者としては怖いものです。一方で、上司のみなさんに仕事での服装に迷うことがあるかを聞いたところ、とてもあてはまる・ややあてはまると回答した男性は22.7%だったのに対し、女性は49.0%となりました。スーツという決まった服装がないだけに、女性上司のほうが迷うことが多いようです。部下が上司の服装に求めているのは、「清潔感がある」「年相応な感じがする」「落ち着いた雰囲気がある」とのこと。迷うことが多い上司のみなさま、ぜひ参考にされてみては。実際の能力などではなく、服装で評価されてしまうのは残念なことです。上司と部下という間柄でなくても、服装のために社内でマイナスの評価をされることのないよう、改めてオフィスでの身なりについて考えたいものです。・CAREER CARVER 公式サイト
2015年03月09日モチベーションの高さは、仕事の出来にも直結するもの。モチベーションが高ければ、能力以上のものを発揮することもあるだろう。だが、一方で仲間や部下の"モチベーション"をどうしたらあげることができるのかを悩んでいる人も多いのも事実。そこで今回は、マイナビニュース300名に"モチベーション"に関するアンケートを実施した。マイナビニュースが2014年12月に読者300人を対象に行ったアンケートによると、職場や家庭などで誰かのマネジメントをしたり相談に乗ったことがあると回答した人は、「よくある」(5%)、「たまにある」(17%)を合わせて約2割。その相手として多かったのは「職場(部下・後輩)」が31.8%で、以下「友人」(21.2%)、「職場(同僚」(15.2%)、「家庭(配偶者)」(13・6%)の順に続いた。また、経験者の63.6%が「その際、悩みに思うこと、難しいと思うことがある」と回答。具体的には「自分の思いがうまく伝わらない」が61.9%で最多を占め、「相手のモチベーションが上がらない」も42.9%と多かった。さらに、どのような場面においてそうした悩みを感じるかを具体的に訊ねた質問では次のような回答が挙がった。■自分にできることは相手にもできるという思い込みで相談に乗ってしまうとき(ソフトウェア/事務系専門職)■部下が頑固なとき。もっとこうして欲しいのにと思う(情報・IT/経営・コンサルタント系)■半年に一度の自己評価面談で、部下に評価を伝えるのが辛い(電機/技術職)■自分が経験したことない経験に対しての相談(その他/事務系専門職)■自分のことで精一杯になってる人に自分の言葉を伝えるのは難しい(建設・土木/事務系専門職)■自分の主張ばかりで、こちらの話が受け入れられないとき(医療・福祉/専門職)一方、相手のモチベーションを上げるために行っていることがあると回答した人は27.3%。具体的に寄せられた回答には以下のようなものがあった。■自分も下げて話しをする(情報・IT/営業職)■相手の言ったことを頭ごなしに否定しないようにする(情報・IT/販売職・サービス系)■前向きな解決法を提示する(団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■やってくれたことに対して感謝の意をきちんと言葉にして伝える(ソフトウェア/事務系専門職)■小さなことでも評価して、みんなの役に立っているということを伝える(機械・精密機器/営業職)■まずは話を聞いてあげること、話を聞いてもらうと自然に答えが出たりする場合もあるので、聞いて問題点をクリアにしてあげる(情報・IT/技術職)■小さいことでも褒める。一緒に喜ぶ(その他/事務系専門職)■食事会などの息抜き(学校・教育関連/事務系専門職)今回のアンケート結果を受け、心理・コミュニケーション、経営、教育領域から科学的アプローチに基づいた“やる気=モチベーション”の研究を推進している、東京未来大学・モチベーション行動科学部長の角山剛教授にモチベーション・マネジメントにおける、他者へのアドバイスやモチベーションを上げさせるためのポイントを訊ねた。──モチベーション・マネジメントにおいて、人にアドバイスをする際に重視すべきポイントはなんでしょうか。自分の中での理解と相手の中での理解との完全な一致は難しいです。「自分のほうが正しい。伝わらないのは相手の理解不足」と相手に不満を持ちがちですが、そうなるといわゆる“上から目線”になりがちで、ますます思いは伝わらなくなってしまいます。基本は相手に寄り添う気持ちです。まずは相手の言葉に耳を傾けること、そして相手と同じ視点に立ち、同じ枠組みで考えてみることで、相手の思いを掬い取ることが大切です。──職場、家庭、友人関係それぞれの場面におけるモチベーション・マネジメントにおいて大切なことはなんでしょうか。同僚・部下・後輩など職場においては、まずは説明し、相手からの納得を得ること。どんなによく見える目標であっても、自分が納得しなければ実行への意欲は湧かないものです。それとは反対に、納得して受け入れることができれば、外部から与えられた目標であっても実行へのモチベーションは強まります。配偶者・子どもといった家庭内においては、指示やアドバイスが“命令”や“強制”になっていないかを省みましょう。自分の考えや価値観を一方的に押し付けようとしても、相手は納得しないし動きません。相手がなぜそう考えるのかを相手の立場に立って理解することが必要です。友人関係においては、どんなに親しい間柄でもコミュニケーションのズレは必ず起こるものです。相手のモチベーションが上がらないのは、相手に原因があるのではなく、自分の側に原因があるのかもしれません。どうすれば相手とのズレを解消できるのか、一度自分自身を振り返ってみることも有効です。ただし、職場の同僚や部下、後輩であっても、どのような相手か、どのような状況かによってアドバイスは千差万別です。ゆえに、どのような場面においても大切なことは、相手との信頼関係を築くことができているかどうかということです。厳しい言葉であっても、信頼関係ができていれば「あの人が言うのならしょうがない」と相手の耳にも届きます。けれども、信頼関係がなければどのような良いアドバイスであっても相手の耳には届きにくい。納得のいかない指示では“やらされ感”が先に立ってしまい、実行への意欲は湧いてきません。──モチベーション・マネジメントの観点から見て“ほめる”という方法は有効なのでしょうか。ほめるというのは、相手の長所や良いところを認めてポジティブに評価するということです。ほめられて嫌な気持ちになる人はまずいないでしょう。ただし、“見え透いた”“歯の浮くような”ほめ言葉は逆効果で、かえって相手の感情を害してしまうこともあります。しかし、長所を評価するという視点に立てば、嫌な相手であってもその相手の長所を見つけて認めることも、モチベーション・マネジメントにつながります。どんな小さなことでもよいので、それを認め、言葉にして評価することは、相手との関係の改善にもつながります。──“モチベーション行動科学”とはどのような学問でしょうか。例えば、円滑な対人関係を築くためにはコミュニケーションの促進が重要ですが、コミュニケーションと一口に言っても、その対象は大変広いです。視線や表情、しぐさなど、言葉によらないコミュニケーションもあれば、コミュニケーションのズレはなぜ起こるのか、私たちが他者を判断するときに陥りがちな心理的な錯誤にはどのようなものがあるかなどは、モチベーション行動科学の基本的な学びとなります。コミュニケーション・スキルをアップするための具体的な実践もその1つです。心理学分野からのリーダーシップやモチベーションに関する科学的な探究、経営学や教育学分野からの実践的なアプローチもモチベーション行動科学に含まれます。人それぞれに個別の事情や感情も千差万別な人間。それゆえに人と人とが関わる人間関係もより複雑で難しいものである。その上、他人のモチベーションのマネージメントを行うことは、誰しも容易なことではないが、そうした事象に体系的に取り組むのが“モチベーション行動科学”。理想的なアドバイスにより、周囲から頼られる存在となるために、心理学をはじめ、経営学や教育学など多角的な視点から解決を試みる学問に注目してみたい。調査時期:2014/12/08~2014/12/09調査対象:マイナビニュース会員調査数: 300名調査方法:インターネットログイン式アンケート
2015年01月19日上司や先輩へ年賀状を送るべきか。お世話になっているが、仕事始めにすぐ会社で顔を合わせるし……。部下としては悩みどころだが、上司は部下からの年賀状を、正直なところ、どう感じているのだろうか。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、部下から年賀状をもらったらどう思うか聞いた。Q.部下からの年賀状をもらったら、どう思いますか?うれしい 34.0%うれしくない 23.0%部下がいない 39.3%その他 3.7%Q.その選択肢を選んだ理由を教えてください○うれしい■素直にうれしい・「メールの時代の部下から丁寧な心のこもった年賀状をもらえたらうれしい」(33歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「書こうと思ってくれたことがうれしい」(26歳女性/情報・IT/営業職)・「あいさつは単純にうれしい」(27歳女性/通信/販売職・サービス系)・「社交辞令でもうれしい」(49歳男性/医療・福祉/専門職)・「マナーがしっかりしていると感じるから」(31歳男性/商社・卸/事務系専門職)・「何かメッセージがかいてあればうれしいです」(32歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)■ポジティブな気持ち・「嫌われていないような気がするから」(28歳女性/自動車関連/事務系専門職)・「気にしてくれると思うとうれしい」(33歳女性/医療・福祉/専門職)・「相手が好意をもってくれているようで」(33歳男性/機械・精密機器/技術職)・「親近感を感じてうれしい」(46歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)・「慕われている証だと思えるから」(42歳男性/機械・精密機器/技術職)■上司はこう思う・「かわいいなーと思う」(32歳女性/建設・土木/技術職)・「いいやつだなと思う」(24歳男性/機械・精密機器/技術職)・「感謝の言葉が書かれていると、頼られているなと思いうれしい気持ちになります」(31歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)・「日々一緒に働いているので、互いの信頼感が深まりそうでいい」(26歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「会社だけの関係ではないと思ってくれていると感じるから」(50歳男性/情報・IT/経営・コンサルタント系)○うれしくない■返事を考えると……・「返事を出さないといけないので面倒くさい」(34歳女性/情報・IT/秘書・アシスタント職)・「こっちも送らなあかんし困る」(27歳男性/情報・IT/技術職)・「逆に気を使ってしまう」(53歳男性/電機/事務系専門職)・「どうせ義理で出してるんだろうとしか思わないから」(35歳男性/機械・精密機器/営業職)■仕事とプライベートを分けたい・「正月くらい仕事を忘れたい」(32歳女性/その他/事務系専門職)・「プライベートまで侵食されたくない」(28歳女性/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)・「プライベートまでやりとりしたい部下がいないから」(32歳女性/生保・損保/事務系専門職)・「仕事以外でかかわりたくないから」(28歳男性/自動車関連/事務系専門職)■そもそも年賀状要らない・「仕事が始まればすぐに顔を合わせるので」(31歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「基本的に職場の人にはすぐに会って口頭で新年のあいさつをするので年賀状は不要と思う」(33歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「儀礼的なものは必要ないと思う」(46歳男性/商社・卸/販売職・サービス系)・「年賀状というもの自体やめてほしい」(33歳女性/医療・福祉/専門職)■総評部下から年賀状をもらったら「うれしい」と感じる人が34%、「うれしくない」という人は23%だった。この結果だけを見るに、とりあえず、上司には年賀状を送っておいて間違いはなさそうだ。「うれしい」という回答には、「単純に挨拶はうれしい」と自分に年賀状を出してくれたというその労力をありがたいと思っている人が多かった。「マナーがしっかりしている」「社交辞令でもいい」など、その礼儀正しさを評価する声もあった。もらった側としては「嫌われていない」「慕われている」と、年賀状から相手の好意を感じるようだ。文面に、感謝の言葉などが一言添えられていると「信頼されている」「頼られている」など、さらにポジティブな印象を抱いていた。対して「うれしくない」という意見で多かったのは、「自分も返さなければいけないので面倒」「逆に気を遣う」というもので、もらった年賀状を厄介だと感じているようだった。また「お正月くらい仕事を忘れたい」「プライベートにまで入り込まれたくない」など、会社の人間との付き合いにきっちり距離を置きたいドライなタイプの人もいた。年賀状をもらうことに関しては「気分は悪くないが、正月明けに、会社で職制間の年賀状は禁止されていることを伝えると思う」なんて教育的な上司からの意見もあった。「すぐに会社で顔を合わせるのに必要ない」「年賀状自体やめて」という意見もあり、この新年の慣習は徐々に廃れ始めているような雰囲気すら漂う。2015年、あなたは上司に年賀状を送りますか?調査時期: 2014年12月1日~2014年12月2日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性133名 女性167名 合計300名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2014年12月20日自分の思ったように部下や後輩が育たない…と悩みを持ったことはないでしょうか。「これだからは最近の新人は…」と相手のせいにしてしまいがちですが、本当は上の接し方が悪いというケースもたくさんあるのです。例えば、研修のテーマや育成手法として、話題にあがることの多い「コーチング」についても多くの誤った認識をしていることが多いようです。今回はそんなコーチングに対して抱きやすい代表的な誤解を、3つご紹介いたします。○誤解1 コーチは役に立つアドバイスをするべきコーチングの手法では、クライアントとなる個人やチームが自らの力で解決策を見出すことができるようになるという点を重視します。コーチは、解決策を見出す過程でフレームワークを提供したり、発見や洞察を深めるサポートを提供する形で関わります。直接的なアドバイスや指示を行うことはありません。例えば、部下が提出した提案書に対して、「私ならここはこうする」という直接的なアドバイスではなく、「この部分はどういう意図で作ったの?」といった質問を活用することで相手の洞察を深め自発的な解決を促します。○誤解2 コーチは問題解決をするべきコーチングでは相手の仕事や生活の中にある大切な目標に対する「実践」を重視します。コーチングで大切にしていることは、問題解決ではなく、常に目標を照らし、実践・実現に向けて継続的に支援することです。例えば、部下から「AとBだったらどっちがいいと思いますか?」という質問をされた場合、「そりゃAに決まっているだろ」と答えるのではなく、「目標達成のためには、どっちだと思う?」といった質問で目標を再認識させ、実践の方向性を見出すことにつなげます。○誤解3 コーチは相手の行動を改善し、弱みの克服を促すべきコーチングは相手の強みや、能力の可能性をベースにした成長機会を見出すことに着目します。目標達成のために何が正しいのか、何が必要なのか、何を望んでいるのかに根ざしていく手法ですので基本的には弱みの克服や望んでいない行動改善を促すことはありません。例えば、部下がミスした時に「君はプロセス管理が苦手だね。この機会に改善しよう。」という言い方ではなく、「次回より良い結果を出すためにどんなことができるかな?」といった質問でアプローチしてみるとよいでしょう。いかがでしょうか? あなたが誤解しているために、部下の芽を摘んでしまっていることがいかに多いかに気づきましたか。コーチングを活用することで部下の育成に新しい選択肢を持つことをおすすめします。<著者プロフィール<林健太郎全世界に20,000人以上の会員となる訓練を受けたコーチが所属する、国際コーチ連盟(ICF)の日本支部代表理事。エグゼクティブ・コーチとして多くのグローバル企業の経営幹部へのコーチングを手がけている。国際ビジネスに精通し、グローバルリーダー育成を専門とする。2014年10月12日にはICFの会長が来日し講演を行う「コーチング・カンファレンス 2014 in Japan」を開催。パネリストの一人として参加を予定している。※画像はイメージであり、本文とは関係ありません
2014年10月07日トレンダーズが運営する女性ソーシャル研究所「SOCIAL GIRLS LAB.」は、20~39歳の女性会社員を対象に「上司と部下の関係性」に関する意識調査を実施した。調査は6月13日~17日にかけて行われ、309名から有効回答を得た。まず、仕事で上司と考えが食い違った際に、意見をすることはあるか尋ねたところ、「よく意見をする」「たまに意見をする」を合わせ、57%が「意見をする」と回答した。具体的にどのような時に上司に意見をしたのか聞くと、最も多いのは「曖昧(あいまい)な指示」(45%)でだった。以下「無駄な仕事」(32%)、「責任逃れ・失敗の押しつけ」(29%)と続く。一方、上司に対して言いたくても言えないことはあるか聞くと、78%が「ある」と回答した。具体的には「仕事をせずFacebookばかりやっている(30代・奈良県)」、「給料のこと(30代・福島県)」、「用事があるので有休をとりたい(20代・愛知県)」など。女性と男性の上司のどちらに自分の意見を言いやすいか尋ねると、「男性上司」(35%)が「女性上司」(17%)を上回った。次に、ソーシャルメディアを活用した上司とのコミュニケーションに関して調べた。会社の直属の上司とソーシャルメディアでつながっているか尋ねたところ、75%が「つながっていない」と回答。つながっているという人の中で、最も多かったソーシャルメディアは「LINE」(21%)だった。
2014年06月19日セレスは、部下・後輩がいる職場に勤務する20~59歳の男女を対象に「部下・後輩に関する調査」を実施した。調査は4月17日・18日にかけて行われ、890件の有効サンプルを得た。○過半数が部下・後輩に不満を持つまず、職場の部下・後輩に対して不満はあるか尋ねたところ、全体で54.6%が「ある」と回答した。具体的な不満内容を聞くと、最も多いものが「責任感がない」(46.1%)で、以下「指示をしないと動けない」(37.0%)、「作業が遅い」(36.6%)、「仕事が雑」(32.9%)、「言い訳が多い」(31.5%)が続いた。同設問を性別で比較すると、業務に取り組む姿勢などに関する項目「責任感がない」「指示をしないと動けない」は男性の回答が多く、振る舞いや態度に関する項目「噂・悪口ばかり言う」「人の意見を聞かない」「敬語が使えない」については女性の回答が多かった。性別によって着眼点が異なるようだ。○理想の部下・後輩は「責任感がある」次に、どのような部下や後輩が理想か尋ねたところ、最も多い回答は「責任感がある」(57.1%)だった。以下「気持ちの良い挨拶をする」(53.0%)、「仕事が丁寧」(45.3%)、「やる気、向上心がある」(44.2%)、「素直さがある」(43.1%)が続く。そのような部下や後輩がいるか尋ねたところ、「いる」は36.5%、「いない」が63.5%だった。
2014年04月28日52万部突破のべストセラー『伝え方が9割』の著者、佐々木圭一さんに、読者の皆様からのお悩みに解答していただくこのシリーズ。 前回 のリーダー職に就く女性のお悩み編では、「そもそも、『苦手意識』を取り払うにはどうしたらいいのか」「時間外の仕事を頼む時の伝え方」についてお伝えしました。12回目は「頑張っているメンバーをやる気にさせる一言」「何度教えても同じミスを繰り返す部下に対しての伝え方」について回答していただきます。■3. 頑張っているメンバーをやる気にさせる一言「この仕事、誰かやってくれない?」こう言われると、声を掛けられた誰もがその仕事をやりたくなくなります。誰でもできる仕事なので、あえて自分がやる必要はない、と感じてしまうからです。こういった場合は拙著の「ノー」を「イエス」に変える技術の切り口5「あなた限定」を使いましょう。ポイントは、「~にこそ」を盛り込むこと。一例を挙げると、「この仕事は、佐藤さんにこそお願いしたいんだ」となります。こう言われると人は、「自分こそが求められている」と感じるため、やろう!という意識が芽生えます。他の人ではなく、鈴木さんにだけ(=限定)と伝えることで、動きたくなるのです。■4. 何度教えても同じミスを繰り返す部下に対しての伝え方おそらく上司の立場にある人は心の中でイラッとしていると思いますが(笑)、気持ちをそのままコトバにしてはいけません。「何で同じミスを繰り返すの? 大丈夫!?」などと言おうものなら、部下をとても傷つけてしまうことがあるからです。部下が、「もうこの上司の言うことは聞かない!」など、ふてくされてしまうことも考えられます。この場合も「時間外の仕事を頼む時の伝え方」と同じように、拙著の「ノー」を「イエス」に変える技術の切り口4「認められたい欲」を応用しましょう。「私は、加藤さんの実力を買ってるの。でも、こんな直せるミスを繰り返したら、それだけで評価が下がってもったいないよ。せっかく実力があるのに」これが一例です。このように伝えることによって、部下に「今のままではまずいな」と、自分から思わせることが可能になるのです。伝えている本質は2つとも「同じミスを繰り返すな」という同様の内容ですが、同じ内容でも伝え方次第で部下から煙たがられてしまうか、信頼できるという印象を与えられるかが大きく別れる、代表例と言えます。次回は【リーダー編】ラスト、「部下が『苦手だ』と思っている仕事を克服してほしい時の伝え方」についてお答えいただきます。 ・「伝え方」のお悩みにアドバイスしてほしい方募集! ・『伝え方が9割』の佐々木圭一氏に聞く、心に響く伝え方
2014年04月17日尊敬できる上司、いけすかない上司…会社のなかではいろいろあるけど、上司だって人間なんです! ふだん部下に対して持っている本音をうかがってみました。これから上司と接する際の参考にどうぞ。Q.現在の役職と部下の人数を教えてください「役員、部下は2人」Q.現在の仕事内容を教えてください「エネルギー、ライフライン関係」Q.現在の年収を教えてください「300~350万円未満」Q.自分はどんな上司だと思いますか?「つまらん上司かな」Q.部下に対して「正直不満に思っている」ことを教えてください「すぐサボる」Q.部下に対して「こいつ、かわいい」と思うことは?「おちゃめな失敗をしたり、冗談的な言動、行動をする」Q.部下に対して謝りたいエピソードを教えてください「顧客との意思疎通ができてない仕事を任せたとき。結構クレーム付ける人だったけど」Q.部下に秘密にしていることを教えてください「秘密なのかは分からないけど、自宅=職場なので公私の境がない。徹夜で仕事をするときがあるので昼寝していたりする」Q.部下たちの働きぶりについて、自分の若いときと比べてどう思いますか「自分の過去最大仕事量は20時間労働だった。比べられないが、夜中は資格試験勉強に励んで全て一発合格してきた。それくらいの意気込みが欲しい」Q.「こんな部下が欲しい」という理想の部下像を教えてください「営業もしてきて工事もしてくれる、自己完結で仕事をこなしてくれる人。ほとんど自分のクローンみたいだわ。いないか」調査時期: 2013年9月10日調査対象: マイナビニュース会員調査方法: インターネットログイン式アンケート【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年09月19日尊敬できる上司、いけすかない上司…会社のなかではいろいろあるけど、上司だって人間なんです! ふだん部下に対して持っている本音をうかがってみました。これから上司と接する際の参考にどうぞ。Q.現在の役職と部下の人数を教えてください「係長、部下は2人」Q.現在の仕事内容を教えてください「部下の仕事内容のまとめ」Q.現在の年収を教えてください「450~500万円未満」Q.自分はどんな上司だと思いますか?「いい加減な上司」Q.部下に対して「正直不満に思っている」ことを教えてください「何でも質問すること」Q.部下に対して「こいつ、かわいい」と思うことは?「褒めると照れるところ」Q.部下に対して謝りたいエピソードを教えてください「問題点を指摘し口論となったが、自分が間違っていたとき」Q.部下に秘密にしていることを教えてください「上司に対して部下の失敗を逐一報告していること」Q.部下達の働きぶりについて、自分の若いときと比べてどう思いますか「丁寧だと思う」Q.「こんな部下が欲しい」という理想の部下像を教えてください「自分の手足になってくれる部下」調査時期: 2013年9月10日調査対象: マイナビニュース会員調査方法: インターネットログイン式アンケート【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年09月13日洋菓子メーカーのモンテールは、10月16日の「ボスの日」にちなみ、20代から60代の男女2,232名を対象に、上司・部下に関するアンケートを実施した。調査期間は10月5日から10月9日。「上司・部下との関係は?」と尋ねたところ、会社での肩書きが「会社のトップ(社長)」「上司の立場が多い」と答えた人の6割以上が「良い」と回答。一方、「上司と部下の間の立場が多い」「部下の立場が多い」と答えた人で「良い」と答えた人は約4割にとどまっている。「上司・部下の仲が仕事の成否に影響すると思いますか?」という質問では、全体の7割以上の人が「影響すると思う」と回答。ポジション別に見ると、ほかのポジションに比べて「会社のトップ(社長)」や「上司の立場が多い」の人が、「仕事の成否に影響する」と思うことがやや多い傾向にあった。「上司・部下と円滑な関係構築のために実践していることはありますか?」という質問をしたところ、「具体的に実践している」と回答した人は、全体で17.2%、男性で16.3%、女性で18.3%となり、女性がやや高い傾向にある。具体例をあげてもらったところ、約3割が「プライベートなことも含め、日ごろから積極的に会話すること」を心がけており、「仕事のホウレンソウ」と回答した約2割と合わせると、半数以上の人が「コミュニケーション」を積極的に図っていることが伺えた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月11日モチベーションを下げさせない言葉とはもし、あなたが上司だった場合、仕事で失敗した部下に対してどんな言葉をかけますか?仕事で失敗はつきものとはいえ、モチベーションを下げさせないためにもフォローが肝心です。そこで、今回は女性417名に、どんな言葉で励ましているのかをリサーチしました。>>男性編も見るQ. 自分の部下が仕事で失敗をしたとき、あなたなら何と言って励ましますか?(複数回答)1位同じ失敗をしなければいい41.3%2位いっしょに対応する33.2%3位長所をほめて励ます23.9%4位頑張れ8.4%5位高い授業料だと思って経験にしろ7.1%■同じ失敗をしなければいい・「尊敬している元上司が、"一度目の失敗は何も言わないが、二度目からは本気で怒る”と言っていた」(27歳/食品・飲料/技術職)・「"自分も失敗したことがあるよ”などと言って自尊心を傷つけないようにしたいから」(24歳/学校・教育関連/その他)・「失敗も経験のうちだと思えるし、自分もその言葉に救われたから」(24歳/商社・卸/営業職)■いっしょに対応する・「できたこととできていなかったことを一緒に棚卸しして、その後の作業の方向性を考えます」(25歳/情報・IT/技術職)・「取りあえず失敗を挽回(ばんかい)するのが先なので(28歳/機械・精密機器/事務系専門職)・「いっしょに対応するのが一番早いし覚えられる」(29歳/団体・公益法人/事務系専門職)■長所をほめて励ます・「"頑張れ”と言ってプレッシャーに感じる人もいるから」(27歳/情報・IT/販売職・サービス系)・「失敗して落ち込んだとき、会社に必要な理由を言ってもらえると頑張ろうと思う」(23歳/食品・飲料/その他)・「自分自身、否定されるとやる気が出なくなるタイプなので部下にもなるべく否定せずにほめて伸ばしたいから」(28歳/医療品・化粧品/技術職)■頑張れ・「励ましてあげるのが良いと思うから」(28歳/食品・飲料/事務系専門職)・「自分自身で頑張らなきゃいけないと思うから」(26歳/金融・証券/専門職)・「自分がしてもらったら頑張れるから」(27歳/食品・飲料/事務系専門職)■高い授業料だと思って経験にしろ・「上司からそう言われて失敗を恐れないのが大事だと思えたから」(29歳/電力・ガス・石油/技術職)・「何でその失敗をしてしまったのかを考えてほしいから」(28歳/自動車関連/事務系専門職)・「失敗は勉強になることを教えて、部下に成長してほしいから」(26歳/建設・土木/秘書・アシスタント職)総評珍しく男性と同じ順位の結果となりました。圧倒的に支持されたのが、「同じ失敗をしなければいい」。包容力があって見守るといったイメージに近いのかもしれません。同じ失敗をした経験があると、説得力がありますよね。2位にランクインしたのが、「一緒に対応する」でした。「失敗を挽回(ばんかい)するのが先」「早く覚えられる」といった理由は男性の意見とはちょっと異なり、対処法を重要視されているようです。一方で、5位に選ばれた「高い授業料だと思って経験にしろ」は、失敗した原因を理解してほしいことが伺えます。どの励まし方も期待の表れです。成長してほしいからこそ、親身になって相手を尊重した励まし方になるのでしょう。こんな風に声をかけてくれる上司にいてくれたら、次こそはとやる気がわきますよね。(文・OFFICE-SANGA大野晴之)調査時期:2012年2月24日~2012年2月29日調査対象:マイナビニュース会員調査数:女性581名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】悩みがあるときの解決法ランキング【男性編】落ち込んだとき上司に言われてうれしかったことランキング【男性編】仕事でミスをして落ち込んだときの解消法ランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年04月03日