こんにちは、保育士の中田馨です。これから仕事復帰するママにとって、考えなければいけないのが保育園を選び。「待機児童」「認可」「認可外」など、子どもが生まれるまで気にかけなかった言葉が耳に飛び込んで来ると思います。 今回は、保育士の立場から話す「後悔しない保育所の選び方」について考えます。 保育園の基礎知識保育園と言っても、そのスタイルはそれぞれ違います。後で詳しくお話しますが、大きく分けて「認可」と「認可外」の2種類があります。また、施設設備、園庭設備、延長保育の有無、保育料の違い、保育士の配置の違いなどがあります。 気になる保育園は早めに情報収取し、見学に行くことをおすすめします。保育園を希望している保護者の多くは、認可保育園を探しています。定員を超える場合は、保護者の勤務状況が長いなどの条件の人が優先されます。また、年度途中での入所が難しい地域も多く、入るためには新年度の4月が最大のチャンスです。 私の保育所には、夏から秋にかけて妊婦さんがよく来られます。その理由は、生後43日目から受け入れているからです。私の自治体は、多くの保育所が早くて生後3カ月から、多くが生後6カ月からの受け入れなので、1・2月生まれの赤ちゃんは、4月に入所しようと思うと保育所の数がありません。受け入れる最低月齢も保育園によって違いますので調べておきましょう。 保育園の種類国の基準を満たして認可を受けているのが「認可保育園」。それ以外が東京都の認証保育園などの「認可外保育園」です。認可保育園の中には、これまであった一般的な保育園に加え、2015年からは認定こども園、地域型保育園が増え、大きく分けて3種類あります。 認可保育園対象年齢0~5歳就労などで、家庭で保育できない保護者に代わって保育する施設。 認定こども園対象年齢0~5歳幼稚園と保育園の機能や特徴を持ち合わせている。0~2歳は、就労などで、家庭で保育できない保護者が対象。3~5歳の対象の制限はない。 地域型保育園対象年齢0~2歳保育園(定員20人以上)よりも少人数で子どもを保育する施設。就労などで、家庭で保育できない保護者が対象。家庭的保育、小規模保育、事業所内保育、居宅訪問型保育がある。 保育園探しをするときのチェック項目数ある保育園の中から「ここにする!」と決めるのは、大きな決断でもあります。また、親が決めても、必ずそこに入れるわけではないので、保育園を選ぶときは、自分が大切にしたいポイントを決めておきましょう。 上の保育園の基礎知識でもお話した項目も含め、例えば以下のような視点で見ることもいいのではないかと思います。・受け入れの年齢(月齢)・通園可能な立地条件(家からの距離、職場からの距離など)・保育園の立地条件・保育園の施設内容(園庭はあるか?近くに公園はあるかなど)・保育園の保育への思い、内容・保育園の行事内容・給食内容・定員に対しての受け入れ人数・開所時間、閉所時間・保育料とそれ以外にかかる費用・通っている保護者の感想・保育園の雰囲気(保育士・子どもの表情) このように、いろいろと考えることはありますが、最後の「保育園の雰囲気」が大切ではないかと私は思います。雰囲気を知るには、見学に行って実際に先生方とお話したほうが分かりやすいです。大切なお子さんを預けるのですから、ママが「この雰囲気が良い」と思う保育園が良いですね。 前にも書きましたが、保育園選びで後悔しないためには「雰囲気が良い」保育園を見つけることです。子どもがすくすくと育っていくためには、保育士の笑顔と包容力が大切です。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月24日パピマミでは、パパ・ママが抱える子育てについてのお悩みや疑問の解決に役立てて頂きたいという思いから、保育園・幼稚園の先生など、子育てのプロの方へのインタビュー記事の連載企画をスタートします!第1回目は「幼稚園や保育園に行きたがらない子どもとの接し方 」について 保育歴35年の宮本先生 にお話を伺ってきました。多くのママを困らせる子どもの「保育園に行きたくない!」という行動にはどんな原因があるのでしょうか。また、そのような子どもにどうに接すればいいのでしようか。 保育のプロにお聞きした対応策をお教えします!目次 1 今回、インタビューした先生はこの方!2 宮本先生へのインタビュー3 まとめ今回、インタビューした先生はこの方!先生の似顔絵を幼稚園のお子さんが書いてくれました!宮本先生 幼稚園の5歳児クラスの担当 保育歴は35年 保育士になったきっかけは自分が幼稚園の時の先生が大好きで憧れていたから宮本先生へのインタビューそれでは、早速インタビューしていきましょう!「保育園に行きたくない!」とだだをこねる子どもは何歳に多いの?多くのママが子どもの「保育園に行きたくない!」という言動に悩むようです。特に、働いているママ達の中には子どもが「保育園行きたくない!」と言うようになるとお仕事に遅刻したり、朝もっと早く起きなければいけなくなったりするのではないかと不安に思う方も多いです。幼稚園や保育園に行きたがらない子どもは何歳の子が多いのですか?A基本的に年齢に関わらず「幼稚園や保育園に行きたくない!」とだだをこねる子どもはたくさんいますが、2〜 4歳 のお子さんが特に多いです。「保育園に行きたくない!」とだだをこねる時期がなく、卒園まで楽しそうに幼稚園や保育園に通っていた子ども達もたくさんいらっしゃるので不安に思うことはないですよ 。子どもによって、「保育園に行きたくない!」とだだをこねる時期、期間も様々なようです。それでは、なぜ子どもは「保育園に行きたくない!」とだだをこねてしまうのでしょうか。保育園に行きたがらない原因はなに?ついこの前までは毎日笑顔で登園 していたのに急に保育園に行きたがらなくなるということもあるのだとか…。子どもが幼稚園や保育園に行きたがらなくなってしまうのはなぜでしょうか?A幼稚園や保育園に行きたがらない理由は子どもによってさまざま なのですが、考えられる理由としては、親と離れるのが寂しい、嫌だ お家で遊んでいたい お友達と気が合わない、自分のやりたいことができない 保育園や幼稚園で何か嫌なことがあったなどが挙げられます。子どもが登園を嫌がる理由も様々なようです。なぜ嫌なのか子どもの気持ちをよく理解してあげられるといいですね。無理にでも連れて行った方がいいの?子どもが幼稚園や保育園に行きたがらない場合、無理に連れて行くのは可哀想だなと思う反面、無理にでも連れて行かないと、いつまでも幼稚園や保育園に行かなくなってしまうのではないかと心配するママもいらっしゃいます。「行きたくない!」と泣いてる子どもを引っ張って無理にでも登園 させた方が良いのでしょうか?Aママのご都合によって対応は変わりますね。お仕事されているママの場合など、行かせなければならない時は無理にでも登園させるしかないですよね。幼稚園や保育園でママとお別れする時には泣き叫んでいた子でも、ママとバイバイしてみると嫌がっていたことがまるで嘘だったかのようにケロッとして遊ぶ子もいます。ですので、ママとお別れした後の子どもの様子はどうなのか 園の先生に聞いてみてください。ご家庭で子どもと一緒に過ごせる場合には、無理に連れてくる必要はないと思います。ただし、幼稚園や保育園を休ませる場合はご家庭での過ごし方が重要です。ダラダラして過ごすのではなく、一緒に公園で遊ぶ、家事を手伝ってもらうなど子どもにとって有意義な時間を過ごせるように 工夫してあげてください。ママの仕事などでどうしても登園させなければならない時もあるかもしれませんので、ママの都合に合わせて大丈夫なようです。登園 してみたら意外と楽しそうに遊んでいるということもあるんですね。園の先生にお子さんの様子をよく聞いてみましょう。「保育園に行きたくない!」と言う子どもと接する時のポイントは?「幼稚園や保育園に行きたくない!」と言う子どもに接するときのポイントは何かありますか?また、逆効果な接し方があれば教えてください。A「保育園に行きたくない!」とだだをこねる子どもに接する上で1番大切なことは、通っている幼稚園や保育園が子どもにとって本当に合っているか、納得して通える園かを見極めてあげる ことです。そう簡単なことではないですが、通っている幼稚園や保育園の雰囲気、環境などが子どもに合ってない場合、保育園を選び直すこともひとつの方法かもしれません。逆効果な接し方としては、「保育園に行きたくない!」と泣き叫んでいるからといって「泣くんじゃない!」「行きなさい!」「いい加減にしなさい!」などと叱ることです。叱っても効果はありません ので、なぜ行きたくないのかしっかり聞いてあげること が大切です。そして、子どもを登園させた場合には、保育園から帰って来たらしっかりと抱きしめて1日頑張ってきたお子さんの気持ちを受け止めてあげてください。また、 本当は働きたい気持ちを我慢して育児や家事をしているとママにとっては辛いでしょうし、ストレスも溜まってしまいますよね。そのような場合には幼稚園や保育園を頼ってください。子どもを預けて働く分、子どもとの時間を大切に、子どものことを目一杯可愛がってあげましょう。「保育園に行きたくない!」とだだをこねる子どもに叱っても、効果はないようです。むしろ、「行きたくない!!」という気持ちが大きくなってしまうかもしれませんので、子どもの気持ちに寄り添ってあげることが大切なのですね。まとめ今回は、幼稚園や保育園に行きたがらない子どもへの対応について幼稚園教諭の宮本先生にインタビューしました。大切なのは、子どもが保育園に行きたがらない理由が何なのか、寄り添いながら理解してあげることです。ご自身だけで解消できないときは、幼稚園や保育園での様子、出来事を先生に聞いてみてもいいでしょう。焦らず、無理のないように子どもと接していきましょう。 第2回目のインタビュー企画もお楽しみに! ●ライター/パピマミ編集部
2019年08月22日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは、保育士の中田馨です。1歳を過ぎたころから少しずつ取り入れていきたい生活習慣のひとつが「お片付け」。言葉の理解がまだ未発達な1歳の子どもには、「片付けて」と説明しても伝わりません。 毎日使うおもちゃを自分で片付けられるようになるには、何がどこにあるか分かりやすい環境づくりと、片付けるのが楽しいと思える雰囲気づくりをすることが必要です。今回は、お片付けがラクに楽しくなるように、1歳からできるお片付けのコツと保育所のおもちゃ棚の工夫を紹介します。 片付けやすい環境をつくるまずは、子どもが片付けしやすい環境をつくります。そのためには「何がどこにあるかを明確にする」ことが大切です。■絵本やおもちゃの数を適量にするよく取り出して遊ぶおもちゃを厳選します。今使わないおもちゃや時々しか使わないおもちゃはしまいます。1~2カ月に1回、発達や興味関心に合わせて絵本とおもちゃの見直しをして入れ替えます。■おもちゃを種類分けする全てのおもちゃを一つの箱にごちゃまぜで入れるのではなく、「車は車」「おままごとセットはおままごとセット」といったように種類に分けて収納します。そうすることで、子どもがどこに何を片付ければいいかが分かります。■子どもの手の届く場所に収納子どもが自分で収納できる高さに、おもちゃの箱を置きましょう。箱の中や本棚は、詰め込みすぎずに入れ、少し余裕を持つのがポイントです。 楽しく自分で片付けができるようになるステップ子どもが楽しく片付けをするために、親ができることはまだまだあります。 1. 遊びにするお片付けを教え込むというよりは、普段の遊びのひとつとして取り入れます。運動会のかけっこのBGMを口ずさみながら「よーいどん!」と競争してもいいですし、ブロックを色分けして入れてもいいですね。子どもがやる気になるような声かけをしてみましょう。 2. 子どものペースに合わせるゆっくり片付けたり、片付けをしている途中で遊びだしたりと、子どもの時間は子どものペースで進んでいます。子どものペースに合わせるためにも、早めに「片付けしよう」と声かけをします。 3. できたら褒める片付けられたら「上手にできたね!」と、めいいっぱい褒めてあげましょう。褒めてもらうことで子どもの自信につながります。4. 全て片付けなくてもOK全てきれいになるまでやってほしい! という気持ちはわかりますが、まずは、おもちゃ1つを箱に入れるところからでOKです。大切なのは、片付けの時間を少しでもいいので取り入れ、生活習慣にしていくことです。最初から全て片付けることに重点を置くと、遊びではなくなってしまいます。 保育所での収納方法では具体的に、私の保育所のおもちゃの棚を見てみましょう。 絵本収納 階段下のデッドスペースを利用した本棚です。1~2歳の子どもは、絵本を大人のように差し込む形で本棚へ片付けることができません。普段子どもが自由に読める本は、写真のように収納すると取りやすく片付けやすいです。 また、上記写真のように大きめのウォールポケットに絵本を収納する方法もあります。 おもちゃ収納棚におもちゃの写真を貼ると「ここに片付けるんだよ」ということが分かりやすいです。親と子どもが「ここ」と片付ける場所を共通に知っていると、声もかけやすいですね。 箱に入れるおもちゃは、箱にも棚にも写真を貼ると、親も子どもも分類しやすいです。 例えば、色のついたおもちゃを、その色の箱に入れて色ごとに片付けます。色分けで遊びながら片付けできるので楽しいですよ! 片付けたくな~い! と駄々をこねたときの対処法2歳ごろに差しかかると「片付けよう」と声をかけても「イヤイヤ!」言って片付けを嫌がることがあります。どうして「イヤ」と言うか分かりますか? おそらく、ほとんどの場合は「もっと遊びたいのに!」と思っているからですよね。遊びが楽しいのに「片付けるよ」と急に言われたら、イヤと言うのは当然の話。なので、前もってお知らせするのがポイントです。 例えば、絵本を読んでいる場合は「この絵本を読んだら、お風呂に入るよ」と言った感じです。先の見通しを伝えるだけで、次の行動に移りやすくなります。また、子どもに話しかけるときは、「片付けようか?」といった子どもが選択できる形ではなく「片付けるよ」とはっきり言いましょう。 片付けは、一度言ってすぐにできるものではありません。はりきってする日もあれば、全く動こうとしない日もあります。1歳の時はできていたのに、2歳になったらしなくなることもあります。子育ては、行きつ戻りつですが、その時々の子どもの発達に合わせて緩やかに見守ってあげましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月15日こんにちは。保育士の中田 馨です。毎日暑い日々が続いていますね。真夏に赤ちゃんと過ごすときに気になるのが「お散歩は何時に行けばいいのかな?」ということです。保育所でも「今日はお散歩に行けるかな?」とお散歩のことに気をつかうのは真夏。今日は、真夏のお散歩についてお話ししますね。 真夏のお散歩は早朝か夕方に赤ちゃんにとってお散歩は1日の楽しみの1つです。生活リズムを整えるためにもお散歩(外遊び)をしっかりしていきたいのですが、真夏はそうはいかないこともあります。 気温が高く、日差しも強いと外遊びが赤ちゃんにとって危険な日もあります。特に赤ちゃんは体温調節が未発達なので、無理してお散歩に出る必要はありません。気温が低く、太陽の照り返しが少なく、涼しい早朝や夕方をおすすめします。お散歩に出る前に、実際に外に出て、外気温や日差し、風の様子を確かめることも大切です。 夏の外出で心がけることそれでも夏場に外出することがあると思います。そんなときは以下を心がけてみましょう。 帽子をかぶる帽子をかぶったり、日傘をさすなど、紫外線対策も大切です。 水分補給をする汗がよく出ます。普段よりもこまめに水分補給をしましょう。また、汗をかいたら着替えもしましょうね。 べビーカーの対策 ベビーカーは地面に近いため、地面からの照り返しで大人が感じている気温よりも高くなります。そのため、座っている赤ちゃんの様子をよく見ましょう。日よけのカバーをしたり、ジェルタイプの保冷剤を使ってみるなどしてもいいですね。保冷材は赤ちゃんの肌が冷たくなりすぎないように、布で包んでときどき位置を変えてあげましょう。 抱っこひもの対策抱っこひもで出かけるときも注意が必要です。ママと密着しての抱っこですので、熱がこもりやすく赤ちゃんも暑く感じています。日傘をさす、赤ちゃんとママとの間に1枚タオルをはさむ、うちわなどで風を送ってあげるなど、暑さ対策が必要です。 熱中症にならないためにも、夏のお散歩は時間を選ばなくてはいけません。夏のお散歩は必ずしなければいけないわけではありませんので、無理はせず、夏だからこそできる水遊びなどの全身遊びを取り入れることも1つの方法ですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月14日どうも、保育士のてぃ先生です。今日は「子どもがお片付けをしない」というお悩みに答えたいと思います。ポイントは3つです! 1)お片付けの必要性を伝える2)片付けを面倒にしない3)言っただけで放置しない お片付けの必要性を伝える「お片付けしなさい!」と怒られるからやっているだけだと、怒られないためのお片付けになり、当然ながら習慣化はされません。 年齢に合わせて「おもちゃお家に帰れなくて泣いちゃうよ。えーんえーんは可哀想」「次遊ぶときに使いたいおもちゃがすぐに見つかった方がいいよね」といった内容で、お片付けをする理由・メリットを伝えると良いです。 反対に「お片付けしないとおやつあげないよ!」といった脅し文句を使ってしまうと、ますます「お片付け=嫌なこと」と認識されてしまうので、そこは意識した方が良いと思います。 お片付けを面倒にしないそもそも子どもにとってお片付けというのは、好きな遊びを中断しなければならない悲しいものです。そこに面倒臭さが乗ってくると、そりゃあお片付けしなくなります。 まず思い浮かぶ面倒臭さは「お片付けする場所が分類され過ぎている」ということが挙げられます。「お人形は棚の上」「お人形のお洋服はカゴの中」「電車のおもちゃ本体はカゴ、でも線路は別の箱の中」といった具合に、大人は「この方がわかりやすいだろう」と思っていることが、子どもにとっては覚えにくく面倒なんです。 お片付け先を間違えたときに「何でここに電車が入ってるの?」なんて言われた日には「もうやりたくない」となるのは十分理解できます。 まずは、「大きめの箱を1つ用意する」ことをオススメします。とりあえずは「もうこの箱の中にさえ入れてくれればいいよ」というところから始めると、「ここに入れるだけなら簡単にできる」と子ども自身がお片付けに関心を持ちやすく、もちろん達成しやすいので、褒められる機会も増えてポジティブな感覚を持てるようになると思います。 それがきちんとできるようになったときに初めて、箱を2つ、3つほどに増やし「お人形はこの箱に入れてね」「電車はこっちね」と分類することを学べるようにすると非常にスムーズです。 それもできるようになったら、「棚の上」「カゴの中」と少しずつお片付け先を増やしてみてもいいと思います。その際、できればお人形を置く棚には「お人形の写真」、電車をしまうカゴには「電車の写真」を貼ってあげると、よりわかりやすいものになるので工夫なさってみてください。保育園ではよくこの手法を使います。 言っただけで放置しない「お片付けしなさい!」と言うだけで放っておくと、子どもはやりません。習慣化されるまでは、最低3つだけでも一緒に片付けてあげましょう。 それでも捗らなければ両手に1つずつおもちゃを持ち、「これとこれ、どっちから片付けてみようか?」と“選択”できるようにしてみてください。「こっち!」と案外乗ってくれます。あとはありがちですが、「どっちがたくさん片付けられるか競争ね!」とゲーム性を持たせるのも良いです。 「できて当然」と思われがちなお片付けですが、大人でさえできない人は多いです。押し付けたり、急かしたりするのではなく、“じっくりと教える”つもりでいくと、大人側のストレスも減って良いと思います。何より大切なのは「お片付けする大人の姿」を飽きるほど見せることです。 著者:保育士 保育士 てぃ先生都内の保育園に勤める男性保育士。ちょっと笑えて、可愛らしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが好評を博し、フォロワー数は49万人を超える。Twitter原作のマンガ『てぃ先生』は20万部を突破、著書である『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』は15万部を超える大人気作に。他にも『ハンバーガグー!』『きょう、ほいくえんでね…!!』など多数出版。保育士として勤務する傍ら、その専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演活動も年間50本以上。他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。ちなみに、名前の読み方は「T」先生。HP::::
2019年08月09日知っておきたい!妊娠中の食事にまつわる基礎知識プレママ必見!妊娠中に食べて良いもの&避けたほうが良いものは・・・?!栄養士の南城先生にインタビューしました。字幕付きのため、音声なしでもお楽しみいただけます♪動画目次0:26〜妊娠中に摂った方が良い食べ物とは?1:52〜避けたほうがいい食べ物・飲み物4:08〜妊娠初期の食事はどんなものが良い?子育てに役立つ動画が盛りだくさん!子育てに役立つ情報が盛りだくさん!ままのてのYouTubeチャンネルでは、ママ・プレママの素朴な疑問やリアルな悩みを解決します。妊活に効果的な食べ物とは?家計簿をつけている人は何%?!話題のキャッシュレス決済ってどうなの?FPおすすめのクレカは?頭の良い子どもってどんな子?動画は絶賛更新中!ぜひチャンネル登録してみてくださいね。
2019年08月06日こんにちは、保育士の中田馨です。子どもが歩けるようになると、興味関心が増し気になるところにどんどんと歩いて向かっていくようになります。 そんなわが子の姿はとても微笑ましいのですが、「車が来たら危ないから止まる」「溝があるから落ちないように歩く」というような危険を予想して行動することはまだできません。興味関心があるものを見つけたら「危ない!」「ダメ!」といっても聞かずに走っていくのが子どもです。 今回は、そんな好奇心旺盛な子どもと一緒のお出かけで気を付けたい、年齢別の危険の教え方を話します。 子どもに危険を知らせるときのママの対応子どもに危険を知らせるときに大切なのが、ママの態度。「危ない」ことを、毅然とした態度で知らせます。毅然とした態度とは、真剣な表情・ゆるぎない態度・声かけです。 例えば、大通りで走り出したら「危ない!」と言い、手をしっかりと握って制止します。それでも行こうとするときは、しっかり抱きしめて止めます。そして、真剣な顔で子どもの目を見ます。「ママは本気で伝えている」ということを子どもに知らせることが最も大切なことです。 しかし、一度注意をしたらしなくなるものではありません。何度も起こる可能性がありますので、繰り返して伝えます。また、危ないことが起きたその場で子どもに伝えることが大切。「ヒヤリ」としたことを「ああ、危なかった」だけで流してしまわずに、伝えることを繰り返していくうちに、子どもは社会でのルールを学んでいきます。 そして、お家のルールを明確にしましょう。・道を歩くときはお母さんと手をつなぐ・駐車場では走らない・交差点ではいったん止まって車などが来ないか確認する、などパパとママが大切にしたいお家ルールを決めます。 1歳児への危険の伝え方1歳の子どもはまだ言葉の理解が未熟なため、特に「ママのゆるぎない態度」で伝えることが大切です。 例えば、手をつながずに道を歩こうとする、高い段差に上がろうとすることを「危ない!」と伝えることが大切です。高い段差に上がってバランスを崩したとしたら「怖かったね」と起きたことに対しての説明をして子どもの気持ちに共感します。 今はまだ言葉の理解はできないかもしれませんが、子どもの気持ちに共感することで次のステップにつながります。そして、ママは別の興味へ子どもの関心を向けてみましょう。「ママと歌を歌いながら歩こうか」「あっちに大きなトラックが走っているよ」など。1歳の子どもにはまだわからないだろうと思って伝えないのではなく、短い言葉で、繰り返し伝えていくことが大切です。 2歳児への危険の伝え方1歳のときに繰り返し伝えてきたことが、2歳になると徐々に分かるようになってきます。 例えば、触ると熱いもの・冷たいもの・痛いものなども、これまでの経験の中で理解し始めます。外に出たときも「ママと手をつなぐ」というルールがわかるようになります。とはいえ、まだまだ自分の興味関心のあるものがあるとパッと走り出したりすることもあるので、気を付けるようにします。引き続き「危ない」ことを短い言葉で伝え続けます。 3歳児への危険の伝え方これまでは危ないことを簡単な言葉で伝えてきましたが、3歳ごろになると理解力が増してくるので、さらに伝え方が変わります。「どうして危ないか?」を説明していきましょう。「車にぶつかったらケガをするし、とっても痛いんだよ」など、具体的に言うのもいいでしょう。さらに「こういうときはどうしたらいい?」と聞いてみると「こうしたらいい」と返事が返ってくるようになります。そうするうちに、危険を予想して、自分で自分の身を守るすべを身につけていくのです。 子どもは1回言ったら、その通りに言うことを聞くわけではありません。長期間かけて、大人が見守りながら繰り返し繰り返し伝えていくことで、社会のルールを身につけていくことが大切です。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月02日どうも、保育士のてぃ先生です。今日は「子どもがおもちゃやお菓子がほしいと言う」というお悩みに答えたいと思います。ポイントは2つです! 1) 欲しいのではなく好きなだけ2) 理由を聞く 欲しいのではなく好きなだけ特に年長さんより前の子どもはそうですが、「欲しい!」と言ったからといって本当に欲しいと思っているかというと、そうでもありません。信じられないことかもしれませんが、「自分はこれが好きなんだ〜」と伝えているだけのことが多いです。 語彙力が足りない、たったそれだけのこと。 「そんなのいらないよ!」「ダメ! 買わないよ!」と言われてひどく怒ったり、泣きわめいたりするのは「これ好き」「見て! 素敵だよね」といった意味を込めて言った「欲しい」を全否定されているからです。 まして、ママやパパといった普段は自分の気持ちを受け止めてくれる存在の人が、自分の価値観を完全否定してくるのですから、これほど悲しいことはありません。 なので、必要な対応としては「お〜! それいいね」「ママもこれ素敵だなぁと思ったよ」と肯定的な言葉をかけるだけで十分。きっと子どもは「うん!」と満足な顔を見せてくれるはずです。 理由を聞く「どうしてそれが欲しいと思ったの?」と理由を聞くことも効果的です。ただなんとなく欲しいではなく、必ず理由を聞くようにすると、子ども自身も不必要なものを分別できるようになっていきます。 園の保護者から聞いたエピソードでは、お菓子をねだった息子さんに「どうして欲しいの?」と聞いたら「だってママお菓子好きでしょ? 僕と一緒に食べたらおいしいよ」と言われて納得し、買ったと言っていました。 その後、これを常套手段に使われると思っていたら、思いの外言ってこず、「きちんと考えているんだなぁと感心しました」とも。 子どもは子どもなりにいろいろ考えていますから、「理由を聞く」ということも大事ですね。やっかいな外出先での「これほしい!」、ぜひ一度見方を変えてみてはいかがでしょうか。 著者:保育士 保育士 てぃ先生都内の保育園に勤める男性保育士。ちょっと笑えて、可愛らしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが好評を博し、フォロワー数は49万人を超える。Twitter原作のマンガ『てぃ先生』は20万部を突破、著書である『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』は15万部を超える大人気作に。他にも『ハンバーガグー!』『きょう、ほいくえんでね…!!』など多数出版。保育士として勤務する傍ら、その専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演活動も年間50本以上。他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。ちなみに、名前の読み方は「T」先生。HP::::
2019年08月02日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは、Arareです。 前回 の寝かしつけ方法の続きになりますが、今回は私なりの「布団の上での寝かしつけ方法」をご紹介します!■1:寝る姿勢まずは寝る姿勢についてです。その子によってうつぶせの体勢じゃないと眠れない子、仰向けじゃないと嫌がる子と分かれていたりします。まずはどちらの体勢のほうが眠りやすいのか探るところから始めます!体勢を変えるだけでスーッと寝てくれるようになったりすることもよくあります。※うつぶせタイプだった場合、私の場合は事故を防ぐために眠った後に仰向けに戻せる子は戻したり、5分おきに呼吸を確認したりしています。■2:寝かしつけの定番「トントン」背中やおなかを軽くトントン、とたたいてあげるとウトウトし出す子は多いです。トントンにもいろいろ子どもによってタイプがあるようで、軽~くトントンとされるだけでいいタイプや、少し強めのトントンがほしい子、速めのリズムでトントントントンとしてほしいタイプなどさまざまです。トントンをする場所も、背中だったりおなかだったり人それぞれなので、どんなトントンが寝るスイッチになっていくのか探りながら試していきます。■3:子守唄も意外と有効!子守唄という言葉があるくらい、歌を歌いながらの寝かしつけは昔からあることですよね!この歌を歌いながらの方法も意外と効き目があったりするんです。昔ながらの子守唄ももちろんですが、子守唄なんて知らないなぁ…という人でも、自分が知っている歌や好きな歌でもなんでもいいと思います。その歌を鼻歌程度に優しくゆ~っくり歌いながらトントンしてあげるだけで、子守唄代わりになると思います。私も子守唄以外でも、自分が好きな歌などをそんな風に歌いながらトントンしたりしていると、いつに間にか眠ってくれていた! ということを何度も経験しています。■4:布団に入ることを嫌がっている場合子どもによって布団に横になること自体を嫌がるタイプの子もいます。そんなとき私の場合は、触れ合い遊びなどをしながらしら~っと布団の上に誘導していきます…。こちょこちょ~っとこそばし遊び(くすぐり遊び)をしたり、足や手を持ってぶらぶらして遊んだりして、寝転びながらできる遊びをやるようにしています。■5:タオルや布団を使って遊ぶ!横になることができたら、次はかけ布団やタオルケットなどを使った遊びをしていきます。布団やタオルを使っていないいないばぁーをしてみてたり、頭にかぶせてわしゃわしゃしてみたり、いろんな遊びを試します。お布団って気持ちいいな~と思ってもらうことで寝るモードになっていったり、遊んでいるうちに疲れて急に眠気スイッチが入って寝てしまう、というパターンもよくあります。これをやっていくうちに、あれ? ちょっと眠たくなってきたのかな? と思ったら、さっきの1から3の方法を試していくといいかもです。■6:それでもダメな場合は…最終手段!あくまで私の場合ですが、いろいろ試してもしっくりこない場合、その子の眠たくなるスイッチを探していきます。眠気スイッチの場所は子どもによってさまざまで、頭や耳、手や足など、いろいろ試して、気持ち良さそうな所を発見すると、そこを集中的にナデナデしたりモミモミしていきます。中には指の爪をナデナデすると眠ってしまう子や、足の裏をスリスリすると眠ってしまう子もいました(笑)その子の眠たくなるツボのようなものを発見できると、さっきまで全然眠たくなそうだったのに…という感じでコロッと寝てくれたりすることが多いです!※この寝かしつけの方法を試す前に、まず電気を消して部屋を暗くするなど、今からは眠る時間なんだよ~と子どもに分かってもらえるよう、寝る環境を整えることも大事かなと感じています。こんな感じで私の場合は寝かしつけをしています。子どもによってタイプはさまざまなのでなかなか難しいですよね。本当に個人的な経験上の話なのですが、もし誰かの参考になれればうれしいです!
2019年07月20日幼稚園に入園するまでの間、わが家の上の子は自宅や公園、子育て支援センターなどで過ごし、一時保育を利用することがほとんどありませんでした。一方、下の子の場合、上の子の園行事の関係などで預けたい機会が時々あり、上の子よりは頻繁に一時保育を利用するようになりました。今回は、わが家で一時保育をどのように利用していたのかをご紹介します。 最初はやむを得ない事情があるときのみわが家では、下の子が騒いだら困るような上の子の発表会の日など、最初はやむを得ない事情があるときだけ一時保育を利用していました。そのため、一時保育を週に何度も利用することもあれば、1カ月以上利用しないということも。 わが家で利用していた一時保育のある園は、保育士やスタッフの方も親切な方ばかりで私自身はとても気に入っていましたが、費用面から利用は最小限にしていました。 一時保育を嫌がるようになった下の子ところが、下の子の人見知りが激しくなるにつれ、一時保育を嫌がるようになってしまいました。園のある方向に自転車が向かうだけでも大泣きするようになり、預けるときは「ママ、ママー!」と叫ぶのを無理やり引き剥がすようにして保育室に連れて行ってもらう状態でした。 園の方からは、「できれば定期的に利用したほうが、お子さんも慣れやすいですよ」とすすめられました。 笑顔で過ごせるようになった!それからは「毎週○曜日の午前中は一時保育」と決め、それ以外の日に預けたい用事があるときは利用日をずらす形で調整しました。 定期的に一時保育を利用するようになってからは、わが子もすぐに慣れ、預けるときも泣かずに笑顔で過ごせるようになったようです。また、毎月の一時保育費用の見通しも立てやすくなったので家計管理という点ではむしろラクになりました。 園で聞いた通り、定期的に預けるほうが子どもは園に慣れやすいようです。また、週に一度は自分の時間が持てるということで、思っていた以上に精神的に余裕が持てたことが私としてもよかったと感じています。 イラスト:sawawa著者:奥田美紀二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年07月19日なかなかおもちゃに興味を示さないゆめこが初めて夢中になったのが「魔法のステッキ」保育園でも競争率の高いおもちゃらしく、お姉さんたちと押し合いへし合い順番で魔法をかけ合っているようです。そんなゆめこの様子が可愛くて仕方がなく魔法をかけられるたびに全力でリアクションをとっていたわたくし。満足げなゆめこの顔が見たい。その一心でした。…しかしこれが良くなかった。完璧に対処できないならやっちゃいけなかったなあ。私のせいで落胆を大きくさせてしまった。
2019年07月19日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは! Arareです。私は保育士として働いているのですが、その中でも0歳児から2歳児クラスを担当する機会がこれまで多かったのです。そのくらいの年齢を保育する中でトップを争うくらい大変な時間…それはお昼寝の時間です!すんなり寝てしまう子もいれば、なかなか眠れない子などさまざまなタイプがいて、みんなを寝かせるのは結構大変なことです。でも実は、私は子どもたちの寝かしつけが結構好きなんです…!この子はどうやったら気持ちよくお昼寝してくれるのかなー? とあの手のこの手を考えてためてしていき、最終的にスヤスヤと眠ってくれたときの達成感がなんともいえません(笑)今回はそんな私が今までの経験の中で、結構な高確率で寝かしつけに成功した方法をお伝えしようと思います。もし少しでも参考になればうれしいです。 ■寝かしつけ方法その1まず、私たち保育士が一番よくやる方法、それは、おんぶをすると結構な高確率で寝てくれます!おんぶをしながら他のお仕事をしながウロウロしているといつのまにか寝ている…というパターンです。でも、ただおんぶをしただけでは眠らないパターンもあります。そんなときの私なりのやり方もご紹介します。■タオルやタオルケットを活用!赤ちゃんや小さな年齢のお子さんは、眠たくても視界に動くものや気になるものが入ったりすると、そっちが気になって眠気がとんでしまったりすることがあります。また、視界を暗くした方が寝るスイッチが入りやすいタイプの子もいたりします。そして背中にピタッとフィットさせた方が寝てくれる子も多いです。そこで、家にあるタオルなどを頭からそっと被せながら、体にフィットする程度にタオルをキュッと両手で引っ張りながらゆらゆらすると効果的な気がします。もちろん息苦しくならないように顔はちゃんと出ているか確かめてからしています!この方法だけで寝てくれる子もいますが、そうでないタイプはさらに…タオルの方法を継続させたまま、さらにひたすら動く! 揺れる! を繰り返します!体を上下や左右に揺らしながら部屋の中をぐるぐる歩き回ったり、階段をひたすら上り下りしてみたり、その子のタイプによって好みの揺れや動きがあるので、ひたすらいろいろ試してしっくりきそうなだな! と分かるとあとは同じ動きを続けています。かなり体力を消耗するのでダイエットにもいいかもです(笑)■おんぶの寝かしつけ、最後の難関とは?そして最期の難関…それはおんぶから布団に寝かせるときです!せっかくおんぶで寝てくれても、布団に寝かせるときに起きてしまうというパターンもよくあります。私の場合はこの方法で大体うまくいくことが多いです。それは、この時もタオルがとても役にたちます!(笑)横になるとき、おんぶされている子に「おんぶからおろされている」と気づかれないように、タオルで背中に密着させたままそーっとそーっと、子どもを落とさないように一緒に布団に横になります。このときタオルをキュッと両手で引っ張ったまま、おんぶされている子の頭が下に下がらないように、横になるよう意識します。横になることに成功したら、すぐに起き上がらず、しばらく背中の様子を伺い、熟睡しているな…と感じたとき、ゆっくりゆっくり子どもから離れていきます。■おすすめは、昔ながらの「おんぶ紐」個人的な意見かもしれませんが、おんぶをする道具についてです。私も自分の子どもをお世話するとき、外にお出かけしたりするときは、エルゴなどのだっこ紐を使っていました。でも寝かしつけのときだけは、昔ながらの「おんぶ紐」といわれるものを使っていました。このおんぶ紐の存在、保育士の仕事をするまでは知らなかったのですが、ベテランの先輩保育士さんに使い方を教えていただいてからはとても使いやすく感じるようになりました。今回紹介した寝かしつけ方法も、エルゴなどのだっこ紐タイプだとおろすときに結構大変なのですが、昔ながらのおんぶ紐だと体の密着感も違いますし、布団に寝かせたあと、おんぶ紐を外すときにもとても外しやすいです。腰への負担は断然だっこ紐の方が軽いのですが、寝かしつけのときなど、短時間のときはおんぶ紐をおすすめします!■寝かしつけ方法その2おんぶが嫌いなタイプの子や、まだ首が座っていないような生後数ヶ月の赤ちゃんなどでなかなか眠れない子は、抱っこをして寝かせます。私の場合は抱っこをするときもタオルを使ったりします。まだ1歳になっていないような赤ちゃんタイプの場合は、体にタオルをくるくるっと巻いて抱っこをすることが多いです。タオルを巻くことによって赤ちゃんも安心感が芽生えたり、体が温まることによって眠気につながったりするみたいです。嫌がる子は足元だけでもタオルで包んだりして温めるだけでも違うような気がします。1歳をすぎていたり、横抱きを嫌がるタイプの子は縦に抱っこしています。横抱きのときも縦抱きのときもなるべく体に密着させながら、優しくゆらゆら体をゆらしたり、背中やお尻をトントンしたり、頭をなでなでしてみたり。ウトウトするまでおんぶと同じで抱っこをしながらひたすらウロウロ歩きまわったりしています。抱っこの方が自分の腕の力のみで支えながら、抱っこをしつつトントンしたり歩いたりするので。これもかなり体力を使います(笑)そしてまたまた布団に寝かせる第2段階へ!抱っこのときもおんぶと同じで、いきなり体から離して布団におろすのではなく、密着したままそーっと布団におろしていったほうがうまくいくことが多いです。密着したまま布団におろし、起きないな、と思ったらまたすこーしずつ手や体を離れさせていきます。本当にちょっとずつやっているので、このときいつもすごーくおかしな体勢になっていると思います(笑)おんぶのときもですが、いきなり体から離れさせると体温の変化で気づくのか、びっくりしたようにはっ! と目を覚ましてしまうことがよくあるので、子どもたちをびっくりさせないように徐々に体を離れさせていくのがうまくいくコツのように思います。たまにうまく体から離れられた! と思ったら、ぴく!! となって一瞬泣き出しそうになることもありますが、その場合すぐにまた体を密着させてみたり、手や足をぎゅっと握りながらトントンとおなかや背中を軽くたたいてあげたりするとそのまま寝てくれる子がほとんどです。(この場合はトントンは遅めより早めにたたいた方が効果的なように感じます)ざっと大ざっぱに説明していきましたが…あくまでこれは私の経験上の話なので、参考程度にお聞きくださいね(笑)今回は、おんぶ&だっこ編でしたが、次回は布団の上での寝かしつけ編を描きたいと思います!
2019年07月04日ベビーカレンダーの読者の方には、出産前の方や子どもが生まれて間もない方も多いことでしょう。そこでこれからの子育てをムリのないものにするために知っておいて欲しいことがあります。それは、子育てにまつわる話の中には、「こうすべきだ」「こうしなければならない」「こうしないと良くない」といった自分にとってプレッシャーになるものが少なくないことです。今回は子育てに起こりがちな、子育ての正解探し、そしてその対処法についてお話しします。 子育てのよくあるプレッシャー、悩み 先に述べたように、子育てにまつわる話の中には、「こうすべきだ」「こうしなければならない」「こうしないと良くない」といった自分にとってプレッシャーになるものが少なくありません。 例えば、こんなケースがあります。自身の親や義理の親から、 「子どもを母乳で育てなければよくない。あなたも子どものためを思うのならばちゃんと母乳で育てなさい」 このように言われ、それがプレッシャーになり子育てが気持ちよくおくれなくなってしまうといった悩みがしばしばあります。 子どもを育てるときは、なにかと不安になってしまうもの。ましてや、それが第一子であったり、赤ちゃんの子育て中だったりすると余計にそれはつのります。また、子育て経験の少ない人からすれば、自身の親や義理の親は子育ての先輩でもあります。そう思ってしまうと、それが難しい要求であってもそれを努力することが正しいのだという心理になってしまいます。 そのアドバイスしてくれる人たちにしても、ほとんどの人が良かれと思って言っているので、それはちょっと自分には厳しいと思っても、なかなかむげに突っぱねることもしにくいですね。 子育てに正解はないというのは本当?!よく、「子育てに正解はない」と言われます。 まったくその通りなのですが、子どものことを思うとついつい「子育ての正解を謳うもの」に気持ちがとらわれてしまいます。 もし、僕が子育ての正解めいたことをひとつだけ挙げるとしたら、それは「子育てする人にムリがないこと」だと思います。いくら子どものためになるという触れ込みであっても、それをする人に大きな負担がかかることであったり、自身の人生設計や自己実現をあきらめなければできないようなことであれば、それはちょっと考え物です。日本の子育てには、子育てを自己犠牲、とくに母親の自己犠牲として要求してくる傾向が強くあります。 子どもは身近な大人の心のあり方から、日々大きな影響を受けて成長しています。ですから、大人がしんどい思いをして頑張る「良い(とされる)子育て」よりも、大人も子どももムリのないボチボチの子育てを意識しておくことが大事ではないかと思います。 「〇〇させねばならない」と考えるのは要注意前回のこのコラムでは、子どもの遊びについて述べました。子どもの遊びは、発達段階に即して形成されていくので、ただ刺激に振り回されてしまうものよりも、その発達段階に適したものがよいというお話しでした。 こういった子育てのことを伝えると、人によっては「それは確かにそうだから、それをさせねばならない」という気持ちになって、そこを子どもに施すことに一生懸命になりすぎてしまう人がいます。 例えば、木の積み木で遊ぶことが大切ですよという話をしたとすると、なにがなんでも子どもに積み木で遊ばせなければという気持ちになってしまう人がいます。その子が、積み木遊びを楽しめる子であればさして問題はないですが、子どもにはもちろん個性があるのでなかには積み木を少しも好まないという子もいるものです。 こうしたとき、親の気持ちとしては「積み木遊びをさせなければ」という気持ちから、その子に余裕のない関わりになってしまったり、我が子がそれをしないことから不安になってしまったりします。普通ならなんでもないことでも、育児疲れのためになんだか脅迫観念的になってしまったりということも起こり得ます。 こうした子育てする人に特有の気持ちが、「正解探し」になってしまう気持ちです。 これは、積み木遊びといったことだけでなく、さまざまな成長の姿・到達点で出てきます。周囲の子と我が子を見比べて、我が子の成長が遅れているように感じられることもあります。 この「正解探し」の心理は、子育てする人の不安感から強まります。親ですから、子どものことで悩んでしまうのは当然のこと。それが悪いわけではありません。しかし、過剰になってしまうと、そこから子どもも不安になりさまざまな大変さを生んでしまったり、子育てする大人自身もよりしんどい方へ行ってしまいます。 子育てが不安なとき・正解探しになってしまうときの対処法こういうときは、誰かとお話することが安定化の鍵になるようです。子育ての悩みを話せる人がいるのであれば、それを聴いてもらうということでもいいですが、別に必ずしも子育ての話でなくとも構いません。人の心は、誰かと屈託のない話をするだけでも、安定する方向に向かうようにできているもののようです。 ただ、そうした他者との関係も少なくなりがちなのも、現代の子育ての特徴です。SNSなどで、自身の子育ての悩みやその時々の思いを表明するツールとして使い、それで乗り切っているという方がいるのも、また現代的な子育てのあり方だと感じます。 おすすめは「ふーん、できたらやってみるわ」のスタンス! 子どもの成長の姿には、個性があり大変大きな幅を持っています。同時に、子どもには「成長の力」があります。多少ゆっくりであったとしても、子ども自身が時間の経過や、さまざまな経験を経て成長していきます。子どもが成長するのに、必ずしも「私が○○しなければならない」ということはないのです。 極端なことを言えば、あなたが寝ていたとしても子どもは育ちます。子どもには自分で育っていく成長の力があるからです。しかし、世の人々はしばしば「あなたが○○しないと、子どものために良くありませんよ」という文脈で語りかけてきます。それが純粋に善意でなされているだけのことも少なくないのですが、必ずしもそれが良いアドバイスとは限りません。 子育てに不安感が強かったり、子育てに一生懸命だったりする人ほど、こうしたことを言われやすいですし、また真に受けてしまいがちです。 子育てのことはなんでも素直に「はい、頑張ります!」と受け取ってしまうのではなく、「ふーん、そうなのね。じゃあ、できそうだったらやってみるわ」くらいの気持ちでいるとバランスがとれるのではないかと思います。 著者:保育士 子育てアドバイザー・保育士 須賀義一子育てアドバイザー/保育士。大学時代はドイツ哲学を専攻。人間に携わる仕事を志し保育士になる。子育てのポイントや育児相談。保育士としての知識、主夫として子育てした経験を綴ったブログ『保育士おとーちゃんの子育て日記』が人気を博す。著書に『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」』『保育士おとーちゃんの「心がラクになる子育て」』(PHP研究所)がある。現在は子育て講演や座談会、保育研修・監修、コラム執筆などをしている。個別の育児相談や講演依頼はブログ内リンク先のホームページより受付。 ブログ:「保育士おとーちゃんの子育て日記」
2019年06月25日ウーマンエキサイトの読者のみなさんこんにちは! Arareです。思い出がいっぱいつまった平成もついに終わり、令和の時代に突入! ということで、 「#令和ママ川柳」 の企画に参加させてもらいました。令和ママが掲げているのは 「OPEN子育て」 !OPENといってもいろいろあると思いますが、今日は保育士として働いている私なりにオープンな子育てについて考えてみました。それがこちらです!■保育士視点で考えた“OPEN子育て”とは?保育士として働いていると、お子様たちのことについていろいろと伝えたいことが出てきたりします。子どもたちの面白かった姿、成長した姿、感動した姿など明るい話題もたくさんあります。ですがいつもそのような明るい話ばかりというわけではありません。園で毎日過ごしていればいろいろなトラブルや問題も出てきたりします。そして時には保護者の方にも協力してもらいたいなーと思うこともあったりします。たとえば、年長くらいになると子ども同士でのトラブルだったり、小学校入学に向けてもっとこういう所をがんばれるようなるといいなーということや、最近の〇〇君はいつもと様子が違うけど、おうちで何かあったのが聞かせてほしいな…と思ったり、まだおしゃべりで自分の思いが伝えられない子たちのクラスでしたら、噛みつきや引っかきなどのトラブルのこと、トイレトレーニングの様子のことなどなど…。また園での様子以外のことでも、服装や髪形についても伝えたほうがいいなと思うこともあります。たとえばフード付きの洋服やスカートは活発に活動していると何かに引っかかってしまったり、髪形もピンなどの飾りをつけたりしていると転んだ時に頭に刺さってしまったりと、大きなケガにつながりかねない…という理由から遠慮してもらうように言わなければなりません。ですが、こういったことを私たち園側は、なかなかすんなりと伝えることができなかったりするのです…。今はなんでもネットの時代…。ちょっとしたことで大きなクレームにつながったりして、ネットで拡散…なんてことになったら…と思うと、上司の先生たちもつい慎重になってしまいがちです。また、子どもたちが園で熱を出したときも同じです。年齢が小さいほど下がったと思ったのにまたすぐ熱が上がってる…ということよくありますよね(汗)高熱が出ている場合は保護者の人に連絡をいれるのですが、週に何回も続いたり、職場の方に何回も連絡をいれたりすると、仕事の関係で嫌な思いをする人もいると思います。そう考えると、連絡してもいいのだろうか…もう少し様子を見たほうがいいのかな…でも大切なお子さんの体も優先だし…と葛藤することになるのです。■逆に、保護者の立場として思うこともそう! 気になることや不満などは園側だけではなく、子どもたちを預けている保護者側の立場でもあるはずです!実際私も、子どもたちを預けている園には感謝している部分がほとんどですが、たまに気になることや、もっとこうしてほしいのになーと思うこともあります。でも、こんなことを言ったら先生たちはどう思うだろう、クレームみたいになってしまわないかな…などなど考えるとなかなかそれを伝えられないのが現状です。そこで提案したいのが、ということです!実際に自分がそうだったのですが、なぜここの園はこういうことを言ってくるのだろう…と疑問に思っていたとき、先生方が理由を丁寧に説明してくれて、納得できたということがありました。そしてそのとき感じたのは、保護者も先生も、みんな「子どものことを第一に考えている」ことは共通しているんだな、と。個人懇談など、子どものことを相談する機会はあったりしますが、園に対しての疑問や聞きたいこと、不満などを言えるような場ってなかなかないように思います。そういった思いを先生も保護者も素直に意見し合えるような機会を作れるようになれば、お互いに変な気を使ったりしなくてもよくなるんじゃないかなーと思うのです…。なかなか難しいことですが、子どもたちが健康で楽しく生き生きと園で過ごせるように、先生たちも保護者の人たちもストレスをためこまず、オープンに思いを伝えて行けたらなーと思ったのでした!!\「1人で抱える」は平成でおしまい!/「令和ママ」は「OPEN子育て」主義! 家事も育児も1人で抱え込む時代はもうおしまい! 3つの「OPEN」 をキーワードに、もっとオープンな子育てをしませんか?平成から令和に変わるこの時代の変わり目に、ウーマンエキサイトは「平成」ママを調査結果から振り返り、新しい時代「令和」を生きる新しいママ像を提案します。■令和の時代に期待することを詠む「#令和ママ川柳」も大募集!最優秀賞の方には「令和(=018)」に合わせて賞金18万円を贈呈! さらに100名様以上の方を対象に数々の賞をご用意しています。応募期間は2019年4月23日(火)~2019年6月16日(日)23時59分まで。>>>「#令和ママ川柳」のご応募や詳しい応募要項は こちら から!
2019年06月16日わが子は6歳と3歳。なかなか身の回りを片付けることができません。特に3歳の娘は片付けの声かけをしても行動に移せません。そんなとき、保育士さんに「片付けられるようになるポイント」を教えてもらいました。 いつしかママが片付けることが当たり前に娘には2歳前後から少しずつ「片付け」を教えていった私。ところが娘は「どっちが早くお片付けできるかな?」と誘ってみるものの、動こうとしません。結局、すべて私が片付けをしていました。 まだ小さいから仕方ないとそのころはあまり気にしていなかったのですが、3歳になってもお片付けができません。いつの間にかママが片付けるのが当たり前になっていました。小さいうちからお片付けの習慣をつけておくべきだったと後悔しました。 保育園に通っていたから?息子はお片付けできる2歳前後の子どもにお片付けを教えるには、まず親が見本を見せる、次に一緒にお片付けをするのが基本ステップかと思います。私のようにすべてやってしまうのでは、子どもに片付けの経験を積ませてあげられませんよね……。 一方、息子の場合は保育園へ通っていたからか、娘よりは身の回りを片付けることができました。保育園で毎日繰り返していたことが、自然と習慣化していたのだと思います。 「片付け場所がひと目でわかる工夫」そんなときに保育士さんから聞いたのが「片付け場所がひと目でわかる工夫」をすることでした。子どもはどこに何を置くのか、わからないからできないことが多いそうです。もしかしたら娘も片付けられないのではなく、置く場所がわからなかっただけかもしれないと感じました。 そこで「ボールは黄色い箱ね」など、本人と相談しながら片付ける場所を決めてみました。最初は一緒に片付け、徐々に手助けを減らしていくと少しずつ自分でできるようになりました。 お片付けが苦手な子どもは「どこに何を置くのか」わからないケースが多いことを知り、わが家では娘がお片付けできるようになるきっかけになりました。お片付けボックスにシールを貼るなどして目印をつくってもいいですね!著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年06月15日ウーマンエキサイトで人気連載中のねこおやじさんの記事 「私ってモンペ…? 保育士さんへの不満はどうすればいいのか」 では、保育士の先生の行動に疑問を持ちつつも、考え過ぎかもしれないと思い悩む様子が描かれました。子どもを保育園に送っていったとき、先生が挨拶を無視しておしゃべりに興じていたことにモヤモヤするネコおやじさん。保育園に話すのはモンスターペアレントなのか悩みながらも、子どもの不安そうな顔や子どもたちを見守ってくれるか不安になったネコおやじさんは保育園に話すことを決めます。今回は、保育施設でのトラブルについてアンケートを実施。さまざまな意見やエピソードが寄せられました。保育施設は子どもだけでなく、保護者や保育士の先生、そのほかのスタッフなど、多くの大人も集まる場所です。ルールの擦り合わせがうまくいかないことや考え方の違いがあるのは、当然のことかもしれません。■親が気になっている保育園のささいな出来事ねこおやじさんのコミックエッセイでは、保育園での朝の挨拶に関するモヤモヤがつづられています。同じように、朝の挨拶や言葉づかいなどが気になるというエピソードを紹介します。小さなことかもしれませんが、子どもって大人のすることや態度をけっこうよく見ているんですよね。親からすると、保育施設の先生のことを、子どものお手本になってくれる「保育のプロ」だと思っているからこそ、気になるポイントなのかもしれません。「まさについこの間、妹が同じことでイライラしていました。聞けば1度や2度ではないようですが、私もモンペ扱いされるようになってしまうのではないかと思い、『ひとまず様子を見るように』と言いました。妹にはママ友がいないそうで、相談する相手もなかなか身近にはいないようなので…」「私も同じく先生の態度、言葉づかいに納得できないところがありました。ほかの先生にお願いするときの言葉がきつかったり、汚い言葉使いだったり。『子どもたちが見ている前では保育者としてやめて欲しい』「ニコリともせず、子どもに対する不安要素ばかり言ってくる先生…。何が気に入らなかったのか、このような態度は1年続き、子どもも不安がるようになり本当に困りました。園長先生に相談しようかとも思いましたが、子どものことを考えやめました。いまは違う保育園にいってます」保育施設の先生も人間ですから、挨拶が聞こえないことや忙しくて余裕がないときもあると思います。だけど、親と離れることに不安を抱えながら、それでもがんばって登園する子どものことを考えると、明るく迎えてほしいというのが正直な意見…。そして時間がないなかでも手軽に相手とコミュニケーションをとれるのが「挨拶」のいいところ。先生と保護者、先生と子ども、それぞれが挨拶することで、お互いの安心感にもつながるのではないでしょうか。そして、ここで紹介した意見に共通しているのは、モヤモヤしながらも直接意見を伝えることはできなかったという点。「モンスターペアレント」だと思われてしまうのではないかという気持ちだったり、もし直接注意をして子どもが肩身の狭い思いをしないだろうかと心配したり…。でも「(先生への違和感を)言わずにいたらもっとひどくなってしまった」という意見もあり…。このような場合どうしたらいいのか、とても悩ましいですね。■現場の保育士の考え。「モンペ扱いされる人」とはアンケートには、保育園や幼稚園などの保育施設で働く保育士の方やスタッフの方からの意見も集まりました。「私は保育園で働いていました。園に寄せられる意見のなかには、あげればキリがないほど毎日のようにありましたよ〜!『挨拶がない』や『声が小さい』、『笑顔がない』、『叱り方が怖い』、『言葉が汚い』、『眠そうでヤル気がなさそう』などなど…。常に気を張って努力していました(笑)。ネコおやじさんの出来事は、私語に夢中になる先生方に非があるのでぜひ、園に伝えて欲しいです。仕事中のおしゃべりはどんな仕事でもあり得ないと思うので…」「保育士の立場から…。ぜひ、不安に思ったことがあれば、園長先生に訴えていただいたほうがいいと思います。保育士同士でも、おかしいと思うことは上に伝えていますが、なかなか問題の保育士にズバッとは注意してくれないことが多く歯がゆい思いをすることが多いのです。さすがに、父兄から訴えがあれば、注意してもらえると思うので、ひるまずどんどん言って欲しい!」コメントからも「疑問に思ったことは言って欲しい」という意見が多数でした。きっと、大切なのは伝え方。「保育士です。疑問があれば何でも言っていいと思います。ただ、その際でも『相手の意見も聞く』姿勢が大事だと思います。いわゆる『モンペ扱いされてしまう方』というのは、『文句の多い方』ではありません。『コミュニケーションがうまく取れない方』ではないかと思います。今回の件は、保育士が全面的に悪そうにも思えますが、ほかの園児や保護者の状況など、保育士にとっても保護者の方に明かせない事情があるかもしれませんから」もし違和感があり、先生に伝えると決めたとしても、送り迎えの短い時間のなかで保護者が見ていることがすべてではない「前職が保育士でした。どこの保育園も挨拶は徹底していました。それと、年度末前になると“ご意見ボックス”が置かれてアンケートを保護者さまに配っていましたよ! そういうときに、意見を提案をしてみたら保育園側にも伝えやすいのではないでしょうか」ご意見ボックスなら、面と向かって話す必要がないので、言いにくいと思っていたことも少しハードルが下がって書けそう! そんなときも、自分の感情を全面に出すのではなく事実を伝えることをメインにしながら、読む相手のことを考えて書ければいいなと思います。■保育士と保護者、手を取り合って子どもを育てたい挨拶に限ったことだけでなく、保育施設でのトラブルについてのエピソードはほかにもたくさん。「以前、通っていた保育園。保育料を袋に入れて手渡しでしたが、支払いしたのにもう一度請求されました。確認してもらうとやはり渡してたことが発覚。そこから保育園自体を信用ができなくなってしまいました」「ほかの子のお迎えのときには、日中の様子をはなすのに、私には話してくれないのが悲しいです」「先生がイライラしてるのがこちらに伝わってくるので園での様子を聞きづらい。ちゃんと聞きたいが、気を使ってしまいノートの短文で納得するしかない」「シフト制のためか、1人の先生に言ったのにほかの先生から同じことを聞かれることが多いです。先生も忙しいことはわかるのですが、伝達事項が周知されにくいなあとは思います」伝達ミスや忙しさから対応が不十分に感じたというトラブルが多い印象でした。しかしこれらの原因のひとつには保育士の人手不足などの問題も少なからず関係していそう…。また、とくに小さな子ども同士に多いけんかのトラブルについてもエピソードが寄せられました。保育施設と保護者との関係性も大切ですが、子どもの友だち、相手の親との関係もコミュニケーション不足からトラブルが起こることがあるようです。保育施設で1日を過ごす子どもには、のびのびと安心していてほしい。最後に保育士の方からの意見を紹介します。「保育士です。朝の受け入れは、本当にバタバタです。とくに子どもは正直で、『この先生はイヤ!』ってことも。だけどシフト上、止むを得ないことも多くて…。保育士も、日々悩みながら仕事しています」保護者が子育てに悩むのと同じように、「保育のプロ」として仕事する先生たちも子どもたちとの接し方をいつも考えてくれているんですね。子どもがより良い保育環境にいられるように、親も保育士の方とお互いを尊重して、手を取り合っていけたらと思います。Q1.保育園とのトラブルについて、ご意見やエピソードがあれば教えてください回答数:182アンケート集計期間:2019/3/21~4/18
2019年06月09日Twitterでフォロワー数10万人を超える「でこ先生」こと、でこぽん吾郎さんをご存知でしょうか?保育士目線のマンガが面白い!と話題になっています。今回は保育園に子どもを預ける親御さんたちとのやりとりをご紹介します。Twitterで話題の「でこ先生」こと、でこぽん吾郎さんをご存知でしょうか? フォロワー数は10万人超え! 保育士目線のマンガが面白い!と話題になっています。今回は保育園に子どもを預ける親御さんたちとのやりとりをご紹介します。 「でこぽん吾郎」の実態 でこ先生はでこぽん吾郎の仮の姿で、保育士をしていた作者の体験をもとに書かれているそうです。ちなみに、作者は女性です。それでは、でこ先生のマンガを見ていきましょう! み、み…見・ら・れ・たー!保育室に戻ったら、保育士さんが全力で「パウパウ!」言っていた、衝撃光景。でこ先生の顔は読んで字のごとく顔面蒼白です。でも、これが保育士さんの作業中リアルだっ!(多分) 「早お迎え」のその後 わくわくさせちゃって、なんかごめん……! 早お迎えって特別感があって、すごく喜んでくれますよね! だからこそ事前に予防接種だと伝えると大変だし、直前まで言えないママさんの気持ち、超わかるー! 父の怒りを垣間見る パパ、般若の形相しております……。わかるー!ってパパ、世の中にたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。でも大丈夫! パパのことが一番大好きですよ、きっと♡ 見られちゃった! 見ちゃった! 保育士と保護者のエピソードをご紹介しました。 体験談をもとに作成されているということですので、毎日保育園に子どもを預けている親としては、「あるあるー!」といいねボタンを連打したくなるエピソードばかりですね。 でこぽん吾郎さんのTwitterからは、おもしろマンガが随時公開されています。これからも、でこ先生の活躍から目が離せません! 協力/でこぽん吾郎(@Dekopon_56)
2019年06月06日幼稚園前の子どもを「プレ保育」に通わせるべきか悩んでいませんか?プレ保育とは幼稚園入園前に子どもをお試しで通わせることのできるプログラムであり、園の方針によりますが、多くの幼稚園で実施されているようです。では、「プレ保育」に通うとどんなメリットがあり、通わせる価値はあるのでしょうか。この記事では、「プレ保育」に通う目的やメリット、受付時期と通うタイミング、必要な持ち物などをまとめて解説していきます。幼稚園に入園させる前には「プレ保育」に通わせるべきでしょうか?この記事では「プレ保育」に通う目的やメリット、受付時期と通うタイミング、必要な持ち物などをまとめて解説していきます。プレ保育とは「プレ保育」は、「プレスクール」・「プレ幼稚園」・「プレクラス」とも呼ばれ、幼稚園の入園前に幼稚園を体験させるために実施されている、いわゆる「幼稚園体験」のようなものです。保育内容は、園の教育方針や保育内容によってさまざまですが、簡単な幼児教育が中心となっており、工作やリズム遊び、園庭で自由に遊ばせる場合もあります。●プレ保育の目的プレ保育に通わせる目的は主に以下の理由が挙げられます。入園前に幼稚園の雰囲気を知る家庭ではできない体験をさせる親のいない環境に子どもを慣れさせる幼稚園入園前に園の雰囲気や家庭とは違った環境に慣れておくことで、子どももスムーズに楽しい幼稚園生活が送れるようになります。幼稚園側としてもその園の特徴を知ってもらいアピールをする場であり、子育て支援の場を提供する目的があります。プレ保育に通うことで優先的に本入園できる幼稚園もあるので要チェックです。●プレ保育の受付時期と通うタイミングプレ保育に通うタイミングは、多くの場合年少の1年前にあたる2歳児が対象です。幼稚園によっては、1歳代から参加できるところや2年保育の幼稚園では3歳児が対象となるところもあり様々です。また、同じ2歳児が対象の場合であっても幼稚園によって受け入れの時期は異なります。満2歳の誕生日をむかえた時点で入園できる幼稚園もあれば、学年で区切るところもあるので、まずは問い合わせてみましょう。●プレ保育へ行く際の持ち物と服装プレ保育では子どもも親も服装の指定がない場合が多いですが、幼稚園により私服の上に着るスモックを購入する場合もあります。●プレ保育に適した服装プレ保育に適した服装は、とくに指定がない場合はパンツスタイルなどの動きやすく汚れても良い服装がおすすめです。幼稚園によっては、翌年に入園する前提で制服やバッグなどもの購入が必要なところもあるので前もって確認しておきましょう。制服の指定がなくてもプレ保育のためにスモックや帽子、上履きを購入しなくてはならない幼稚園もあります。●プレ保育へ持っていくものプレ保育へ行く際、動きやすい上履きは必須アイテムです。小さい子どもは転びやすいこともあり、両手が空くリュックや肩掛けタイプのカバンに荷物を入れるのが良いです。ハンカチと水筒もあるとなお良いでしょう。プレ保育のメリット・デメリットつづいて、プレ保育のメリットとデメリットを見ていきましょう。●プレ保育のメリット●・園によっては優先的に入園できる将来通わせたい幼稚園がある場合、プレ保育に参加すると優先的に入園できることがあるのでチェックしましょう。●・家庭ではできない経験ができる幼稚園に入園する前に友達を作る機会はそこまで多くありません。同じ年代の子どもたち同士が触れ合うことができるのは貴重な体験です。●・気の合うママ友に出会えるプレ保育は子どもだけではなくお母さんにとっても出会いの場です。お母さん同士で情報共有ができ、幼稚園事情に疎い場合は非常にためになる時間です。●・幼稚園の特徴を知ることができる先生はどのような方なのか、遊具の数や空調の管理ができているか、など、幼稚園の環境を知ることは必須事項です。小さい子どもは特に心配すべきことも多いので、園内の細かいところまでチェックできるのは大きなメリットです。●プレ保育のデメリット●・費用がかかるプレ保育の月々の回数は園によって異なるため相場という概念はありませんが、数万円程度の費用が発生します。●・生活が忙しくなる、慣れるまで時間がかかる月々のプレ保育の回数少なければそこまで負担にはならないかもしれませんが、送り迎えやときには弁当が必要な場合もあり、今までの生活とはリズムが少し変わってしまいます。慣れるまでに時間を要する場合もあるでしょう。●・体調管理が大変子どもは感染症に対する抵抗力が弱く、ある程度の人数が集まる場所では風邪を引いたり感染症にかかるリスクが高まります。他の子どもとの触れ合いが目的の一つでもあるため、接触は避けられません。マスクをするなど別の対策をする必要があります。プレ保育で確認すべきポイントここからは、プレ保育で確認すべき3つのチェックポイントについて解説していきます。単に子どもに新しい環境を与えるだけではなく、親としてチェックしておく項目がありますので確認しておきましょう。●エアコンの有無近年ではエアコンがないということはあまりないかと思いますが、有無の他に時期が合えば効き目も確認しておきましょう。小さい子どもは体調管理が上手くできないため、暑すぎたり寒すぎたりすると最悪の場合命にかかわる問題にもなりかねません。●遊具の古さ・安全性遊具の古さや安全面に配慮しているかも確認しておきたいポイントです。遊具に指詰め防止器具がついているか、腐敗や破損などがないか安全性を確かめてください。転落や水溺、死角がないなどの安全対策が取られている幼稚園が安心です。●人間関係(先生同士、先生と生徒の関係)幼稚園の園長先生をはじめ園の責任ある先生方の人柄が良いと安心してプレ保育に参加させることができるでしょう。また、見ただけで簡単に分かることではありませんが、先生同士の不仲は子どもにまで発展してしまう可能性もありますので要チェックです。先生同士の仲が良好の場合は子供達ものびのびと過ごせるでしょう。プレ保育まとめプレ保育はすべての園が実施しているわけではありませんので、興味のある方は近くで実施している幼稚園があるかどうか調べてみましょう。子どもにとっても親にとってもメリットのあるものですので、幼稚園に対する不安を払拭するためにも一度体験してみてはいかがでしょうか。またプレ保育は、幼稚園への優遇制度や、親子一緒に参加するタイプのものなど園によってさまざまですので、募集要項をよく読み把握した上で希望する幼稚園に応募してみてください。●ライター/高須 亮
2019年06月05日Twitterでフォロワー数10万人を超える「でこ先生」こと、でこぽん吾郎さんをご存知でしょうか?保育士目線のマンガが面白い!と話題になっています。今回は「子どもってサイコー!」な、園児たちとの微笑ましいやりとりをご紹介!Twitterで話題の「でこ先生」こと、でこぽん吾郎さんをご存知でしょうか? フォロワー数は10万人超え! 保育士目線のマンガが面白い!と話題になっています。今回は、笑える! 園児たちとの微笑ましい(!?)やりとりをご紹介します。 「でこぽん吾郎」の実態 でこ先生はでこぽん吾郎の仮の姿で、保育士をしていた作者の体験をもとに書かれているそうです。ちなみに、作者は女性です。それでは、でこ先生のマンガを見ていきましょう! 予想外の診察結果 悪いところ…頭かぁ。頭だったかぁ…! 先生、誤診って言って……。 衝撃の音 君だよ、キミ―ッ!!! 赤ちゃんから向けられた疑いのまなざしが痛かわいい(笑)♡ 恐怖のお片づ刑 バリバリいうとります…! 恐怖のお片付けの刑! きっとごっそり抜けたんでしょうね……でこ先生、がんばれー(涙)!!! 顔面チャーハン 「よっ!」じゃないー(笑)! 顔面に、いやこれはもう全身にチャーハン(という名の砂)をたっぷりかぶっています。お皿に入れて…とか想像してたら、想像のナナメ上でした! どれも園児たちとの微笑ましい…いや、笑撃エピソードばかり! 子どものかわいらしさが詰まっています。体験談をもとに作成されているということですので、毎日保育園に子どもを預けている親としては、本当にもう保育士さんには頭が上がりません……。全国の保育士さん、ありがとーーー!!! でこぽん吾郎さんのTwitterからは、おもしろマンガが随時公開されています。これからも、でこ先生の活躍から目が離せません! 協力/でこぽん吾郎(@Dekopon_56)
2019年06月01日待機児童が多いなかでせっかく保育園に入れたのに、クラスの保育士さんと子どもが、あるいは保育士さんと保護者が合わない……。そんな悩みはありませんか? 実際に「保育士さんと合わない」と感じたママたちの体験談を聞きました。 保育士さんと子どもが合わない入園してから何カ月も経ち、そろそろ慣れてもいいころなのにずっと子どもが泣いていて、園からの連絡帳には「今日も1日、涙が止まりませんでした」のコメントばかりだったという声がありました。 また、子どもが「先生が怖い」と言ってきたり、お迎え時に教室をのぞくと、わが子とほかの園児さんに対する保育士さんの態度が明らかに違うのを見たりしたときに、「もしかして保育士さんと子どもが合っていないのではないか」と勘付いたというママもいるようです。 保育士さんと自分が合わない保育士さんと保護者が合わないというケースもあるようです。具体的には、毎日の送迎、保護者会、クラス懇談会などで担任の保育士さんに会ったときの態度が、明らかにほかのママのときと違うとき、「合わないな」と感じてしまうそう。自分にだけ良い顔をする、反対につれない対応をされるなど、保育士さんの対応が人によって違うことを知ったときに、モヤモヤを感じてしまうようです。 また、保育士さんの言葉の選び方や態度が気に障るという、どちらかというと生理的な理由で保育士さんと合わないと感じる保護者もいるようでした。 保育園と合わない場合の対処法自分の子どもや自分自身が保育園や保育士さんと合わないということで、他の保育園への転園を検討するママもいるかもしれません。ただし、スムーズに転園が叶うかどうかというのは、住んでいる地域によっても変わってくるでしょう。その前に、自身ができる対処の仕方を考えてみてはいかがでしょうか。 担任の保育士さんに思いを伝えてみる例えば、直接担任の保育士さんと話し合ってみるのも1つの方法です。連絡帳や手紙を利用して気持ちを伝えてみてもいいかもしれません。直接話したり、手紙に気持ちを託したりするなかでお互いのことが理解でき、解決への糸口が見つけられることもあるかもしれません。 担任以外の職員に相談してみる担当保育士さん以外で話しやすい保育士さんや職員さんがいたら、相談してみてもいいでしょう。なかには「合わないというのは誤解だった」ということもあるかもしれません。自ら保育園や保育士さんに歩み寄ってみてはいかがでしょうか。 1日の大半を過ごす保育園で、わが子ができる限りストレスなく楽しく過ごしてほしい、また保護者としても保育士さんとの信頼関係を築きたいという気持ちがあることでしょう。もし「合わない」と感じたら、早めに対処してモヤモヤを解決しておけるといいですね。著者:森下ひろこ4歳の娘の母。結婚・出産後は得意の英語を活かしながら子ども英語講師、フリーの翻訳などをおこなう。現在は、人の心に寄り添うことを心がけ様々なジャンルを執筆。
2019年05月30日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラーのカトウ ヒロコさんからメッセージです。 4月から登園が始まり、そろそろ、お子さんも保育園に慣れてきたころではないでしょうか。 お子さんが慣れてきた一方で、ママと保育園の先生とのコミュニケーションがうまくいかず、先生への不満がちらほら出てくるころでもあるかもしれません。 保育園の先生もママたちとのコミュニケーションに悩んでいる!実は、保育園の先生たちもママとのコミュニケーションで悩んでいる人がたくさんいます。大切なお子さんをお預かりしている中で、伝え方をちょっとでも間違えてしまうと、ママたちが先生へ不信感を抱くきっかけとなってしまったり、不安を感じさせる一因となってしまう可能性があるからです。 また、子どもの話をしたいのにママ自身の話をされてしまい、どうしていいかわからなくなってしまう先生も多いようです。 前のめりなコミュニケーションになっていないか注意!大切なわが子を預けているという理由で、ついつい前のめりなコミュニケーションになってしまっていませんか。たとえば、自分が気になることを一方的に話していたり、子どもではなくママ自身の話をしてしまったり。 「うちの子に対してちゃんとやってくれていますよね?」という威圧的な態度を知らずのうちにしてしまっているかもしれません。これだと、保育園の先生も伝えたいことを言えなくなってしまいます。 保育園の先生の話を受け止める保育園の先生とのコミュニケーションがうまくいっていないないと感じたら、まずは、自分の言いたいことはおいておいて、先生の話しを聞いてみてください。その際、プラスのストロークと言われる対応をするのが大切です。 プラスのストロークとは、・うなずく・ほほえむ・はげます・ほめるなどです。 逆に、マイナスのストロークとは・見下す・にらむ・軽蔑する・悪口をいう・けなすというようなことがそれにあたります。 コミュニケーションはお互いに取りやすい状況を作ってこそ、豊かなコミュニケーションが成り立ちます。 子どもを侮辱するような発言をしたり、自分の非を認めないような先生は論外ではありますが、保育園の先生に不満をもったら、不満を増長させる前に、プラスのストロークをしてみてください。 著者:ライター カトウ ヒロコメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
2019年05月28日Twitterで47万人超のフォロワーをもつ大人気の現役の男性保育士「てぃ先生」をご存知でしょうか? 現役保育士11年目、その専門性から他園でも顧問保育士をしているというてぃ先生のツイートは、子育て中のママ、パパの役に立つ目からウロコな育児ハック情報がたくさん!いくつかピックアップしてご紹介します。 つい「落とさないで!」って言いがちだけど子どもの望ましくない行動は否定でなく、望ましい行動を伝えると改善が早い。お部屋を走っていたら「走らないで!」→「歩こうね」、何か持ちながらよそ見していたら「落とさないでね!」→「しっかり持ってね」など。大声を出した時は「静かに!」→「これくらいね」と具体的な声量を伝えると最高。— てぃ先生 (@_HappyBoy) April 25, 2019「こぼさないでね」「散らかさないで」など、てぃ先生の言う「望ましくない」行動をつい言ってしまいがちですが、たしかに具体的な望ましい方法を教えてあげるほうが、子どももわかりやすそうです。 ルーティンは、とっても大切子どもは3歳くらいまでは特に、周りの変化によって気持ちが乱されやすい。抱っこやトントンのされ方、お着替えの順序やお散歩のコースなどで、いつもと違うことをされると言葉にはできない不快感を覚えて泣く。理由も分からず泣き始めた時は「いつもと同じか」確認すると解決しやすいので要チェック!— てぃ先生 (@_HappyBoy) April 30, 2019「いつもと同じか」が子どもにとっては重要なんですね。ママじゃないと泣き止まない、ママが良い!って泣いちゃうのも、このせいかも。 子どもが喜んでくれる方法子どもが描いた絵を褒める時、ただ「上手だね!」と言うよりもさらに喜んでくれて、やる気が上がる簡単な方法。それは「ここ綺麗だねー!」「ここの形が好きだな〜」「色が混ざってるところ素敵」なんて具合に、自分が感じた“その絵の好きなところ”を伝えるだけ。褒める大人側も楽しく、嬉しくなる!— てぃ先生 (@_HappyBoy) February 23, 2019ママやパパ、周りの大人がどこをどういう風に感じてくれたか、わかるとうれしいんですよね、きっと。参考になります! 子どもが自分で動いてくれる必殺技!保育園でもよく使う手なんだけど、自分が何か別のことをしながら子どもにお支度やお片づけをしてほしい時、「さぁ!先生は今、散歩の準備をしています!リュックにタオルを入れているところです!みんなはどうでしょうか!」と自分の実況をしながら子どもの確認をすると面白いほどテキパキ進む。ぜひ。— てぃ先生 (@_HappyBoy) October 2, 2018保育園登園準備に毎朝苦戦するわが家でも、子どもたちに試してみました。3歳女児は「いま くつしたはきまちた!ちゅぎは うわぎ きるとこ!」と自分から次の行動を教えてくれました。これは良い方法! 遊びのなかで、学びましょう小さな子どもが歩くようになったら、成長を喜ぶと共に「止まる」ことを教えてあげよう。お部屋の中を一緒にグルグル歩きながら、時々「スト〜ップ!」と言って止まる。これを繰り返す。楽しい遊びにもなるのでオススメ。靴を履いて外へ出るようになると危険もいっぱい。いざという時、止まれるように。— てぃ先生 (@_HappyBoy) April 23, 2019子どもが事故に合わないために、遊びのなかで、危険から身を守る方法を教えてあげられます。「止まる」遊び、おうち遊びに取り入れたいところです。 水たまりで足止めされたときに早く帰る方法子どもが水たまりで遊び始めるとなかなか帰らなかったり、「その靴ではやめて…」だったり。そんな時は「ん?その水たまり、お魚いない?」と言うと踏んじゃいかんと出てくれて、どこだ?と探したあとスマホで水たまりを撮影し「お家で写真見て探してみよ!」と言うと結構帰る。保護者から好評の裏技。— てぃ先生 (@_HappyBoy) November 19, 2018長靴じゃないのに水たまりに突入しそう…!なんてあるあるな状況も、これで解決できそう! にんじん嫌いはこれで克服!4歳児クラス担任の時、半分ほどの子が「人参嫌い」で、保護者からも克服のご要望。栄養士と「伝説の人参が手に入った!」と、ハイテンションで土のついた普通のニンジンを子どもたちと観察。その後の給食中は「これ伝説の人参!?」「僕のは!?」と大盛り上がりで全員完食だった。観察と伝説は強い。— てぃ先生 (@_HappyBoy) December 8, 2018クラスの半分の子どもたちが苦手だったにんじんを、見事完食させたという方法。「伝説」の言葉ががわかる年齢ごろから、試してみたいテクですね。 片づけてほしいときの魔法の言葉がけ子どもに何かしてほしい時は「あなた」ではなく「わたし」を使った方が行動してくれる。例えば「いつまで遊んでるの?早く片付けて」は相手を対象にしたものだけど、「ご飯をテーブルに出したいから、おもちゃ片付いてると嬉しいな」は自分が対象。これを意識してから、かなりスムーズなのでぜひー!— てぃ先生 (@_HappyBoy) February 13, 2019「早く片付けて!」って言ってしまいがちだけど、子どもは「ママが困ってる」「ママがこうすると喜んでくれる」とわかるほうが、指示や命令されて動くよりもずっと気持ちよく動けそうですね♪ 言葉づかいをどうにかしたいなら「なにぬねの」「子どもに話す感じがわからない」という人に簡単でオススメの話し方がある。それは語尾を「なにぬねの」にすること。「〜したい?」→「〜したいのかな?」、「〜に行って」→「〜に行こうね」なんて具合。こうすると子ども自身の話し方も優しいものになっていくので、言葉遣いが気になる場合もぜひ!— てぃ先生 (@_HappyBoy) April 13, 2019言葉は語尾の「なにぬねの」でこんなに印象が変わるんですね! なるほど、保育園では先生たちが「~しようね」「~したかったのかな?」と園児たちに話しかけているのをよく目にします。親も取り入れたい言葉技です。 これでみんな寝る!寝かしつけテクトントンしても子どもが寝ない時、僕がよくやるのは、眉間を指で上から下に優しく撫でること、コメカミから耳にそって頭を撫でること、前髪を後ろにかきあげながら頭を撫でることで、この3つを使っても寝なかった子は経験上あまりいない。子どもは「寝かせよう」とすると絶対に寝ないので自然体で!— てぃ先生 (@_HappyBoy) August 26, 2018早く寝てほしいときほど、子どもって寝ないんですよね……。やさしくなでなでされると、落ち着くのかもしれませんね。寝かしつけでお困りのママさん、ぜひ試してみて! 目からウロコがこぼれ落ちまくりの育児ハックがいっぱい! てぃ先生の実践するアイディアや育児のテクニックをご紹介しました。どれもすぐにできる、参考になるものばかり。参考にしてみてはいかがでしょうか。著者:協力/てぃ先生(Twitter:@_HappyBoy)関東の保育園に勤める保育歴11年目の現役男性保育士。現在は保育士の専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演活動も年間50本以上。他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。
2019年05月28日こんにちは。1歳の娘を育てていますワーママのみさこです。我が家の娘は1歳から保育所に通っています。そして保育所には癒しがいっぱいで迎えに行くことが毎日の楽しみです! みゆとあきらくん保育所の同じクラスに娘のことを気に入ってくれている男の子がいます。先生も公認で「あきらくんはみゆちゃんのこと大好きだからね〜!」と言われるほど。そんなある日、保育所に迎えに行くと扉越しから娘のグズっている姿が見えました。 なんと泣いている娘をぎゅーっと抱きしめよしよししてくれているではありませんか!見ていた私は大興奮!かわいすぎてキュンキュンしました。そしてあたしが教室に入っていくとあきらくんが私のところまでやってきて「みゆちゃんきたよ!」と教えてくれました。同い年なのに男らしく優しいあきらくんにときめきました。 先生のお膝またある日、保育所に迎えに行くと先生のお膝でオムツを替えているお友達。その前で険しい顔をして仁王立ちしている娘。「どうしたん?なにしるん?」と不思議な私に先生が 先生のお膝に座る順番待ちをしていたそう。小さいながらに順番を待とうとするところに感動しつつ、早くかわってほしくて険しい顔していた娘が愛おしくなる出来事でした。 保育所では成長している娘だけでなく、周りのお友達の行動や発言にも癒しがいっぱいです。これからもっとおしゃべりが上手になったりお友達同士のコミュニケーションが増えていくことが楽しみです。●ライター/みさこ
2019年05月27日子どもにとって初めての集団生活の場となる幼稚園やこども園。地域によってはたくさんの園があり、方針もさまざまで、どう選んだらいいか、親として迷ってしまいますよね。一斉保育型と自由保育型幼稚園やこども園の教育方針を、2種類の分け方ができることを知っていますか?先生が子どもたちに何かを教える時間を重視した園を一斉保育型と呼びます。特徴は、運動会での鼓笛隊やダンス、発表会の練習の時間も多くとるため、行事を盛大に行う場合が多いです。また、英語や体操、スイミング、リトミック、音楽指導、茶道、習字など、専門の講師が教えてくれる時間が保育に組み込まれているなど、カリキュラムが充実していることも。子どもの自主性、自発性を重視するの園を自由保育型と呼びます。特徴は、自由遊びの時間が多く、園の環境にもよりますが、泥だらけになって遊んだり、木登りをしたりと、自然に触れのびのびと遊ぶことが多いです。この2つには明確な基準があるわけではないのですが、説明会や見学などで、園の1日のスケジュールで自由な時間がどれくらいかということや、園の行事の雰囲気を知ると、「どちらの保育型寄りの園か」というのがわかるはずです。教育内容がわかりやすく、筆者のまわりでも人気の高いのは一斉保育型。一方の自由保育型の園は、発表会などもこじんまりとしていることが多く、遊んでいるだけで、学びの経験が少ないと思われていることもあります。自由保育型の園に魅力を感じたポイント筆者の息子は自由保育型の園に3年間通い、この春小学校に入学しました。この3年間を振り返って感じたことをお伝えします。・意欲がある時にするから伸びる息子の園では、自由な時間の中に、子どもの様子に合わせた季節の遊びや成長発達に合わせた遊びが用意してありました。そこには、幼児期に必要な経験を、子どもが自然に「やってみたい!」と思える工夫が。自分のタイミングで取り組むため、遊び感覚で楽しくでき、その結果、得意になったり好きなったりすることが多いと感じました。息子は強制されるのが大の苦手で、いつも動きまわっていているタイプですが、幼稚園の自然な取り組ませ方のおかげで、折り紙やお絵かき、制作などじっと集中して行う作業が大好きになり、家でも夢中でやるほどになりました。好きになれば子どもが自分からやるようになるので、どんどん上手になっていきます。・コミュニケーション能力が伸びる自由な時間の中では、ものの貸し借りや順番、遊びのルールを守ることを子ども同士だけでのやりとりをする機会が多くあります。その結果、ぶつかることも多くなりがち。息子は年少の頃、毎日ケンカをする犬猿の仲!?の友達がいました。取っ組み合いになることもあり、少し心配でしたが、先生の話を聞くと「やりたいことが似ているから」ということがわかりました。年中くらいからはお互いに上手に気持ちを伝えたり妥協することを知り、年長では見ていて微笑ましいほど、息がぴったりと合うように。また異年齢で関わる時間も多くあり、年上の遊びをマネしたり、優しくしてもらう経験、いじわるされる経験も。年長になると、年下の子には優しくしようという気持ちが芽生えました。うまくいかないことがたくさんある中で、子どもたち自身がどうしたらいいか考え、行動し仲直りしていく。小学校よりも先生の目が行き届いている幼児期のうちにそのような経験できる点がよいと感じました。・自分で選んで行動する力がつく自由な時間な中で遊びを見つけるのは子ども自身。指示待ちの子が増えている中で、「自分で選択する力」はとても大切です。息子のようにマイペースなタイプの子は、自分の選んだ遊びにじっくり取り組めるのが楽しくて仕方ないという様子でした。逆に、自発的に行動するのが苦手なタイプの子どもであっても、毎日の生活の中で「自分で選択する力」を身につけていけるのではないかと思います。たくさんの成長を感じた3年間息子の幼稚園での3年間、毎日の自由遊びの中で、たくさんの成長がありました。小学校、中学校、高校、その先への土台になっていくことと思います。もちろん一斉保育型の園にもよさがありますし、合っている子もいると思います。一斉保育、自由保育のどちらもバランスよく行っている園もあります。わが子のタイプや家庭状況にあった園を探してみてくださいね。<文・写真:ライターnicoai>
2019年05月21日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、保育士の中田さんからメッセージです。 こんにちは、保育士の中田馨です。赤ちゃんが泣くことは、赤ちゃんにとって自分の気持ちを「お話」しているようなものです。とはいえ、あやしても、抱っこしても、授乳しても泣き止まないのに、保育所の先生に抱っこされたらピタリと泣き止む。「どうして?」と思ったことのあるママも多いはず。 今日は、保育士が現場で実践している「赤ちゃんがピタリと泣き止む方法」を話します。 赤ちゃんはなぜ泣くの?赤ちゃんが泣くのは何か理由があることが多いです。 例えば、おなかが空いた、おむつを替えてほしい、眠い、暑い、寒い、かゆいなど。赤ちゃんは不快や欲求を言葉で伝えることができないので、泣いて伝えるのです。まずは「赤ちゃんが泣くのは当然のこと」としてとらえましょう。 ワンクッションおけば気持ちがラクになる赤ちゃんがよく泣いているときの言葉で「火のついたように泣く」という言い方があります。その言葉通り、顔を真っ赤にして力いっぱい大きな声で泣く赤ちゃんを目の前にしたら、ママの気持ちはきっと「どうすれば泣き止んでくれるんだろう」と思ってしまいますよね。 私も、赤ちゃんがあまりに泣くので途方に暮れてしまった経験があります。「思いつくだけの、赤ちゃんの欲求を満たしているのに、どうして泣き止んでくれないんだろう」と思いました。 その時の状況を思い出すと「赤ちゃんと心の距離が近かった」と感じます。赤ちゃんの泣き声がつらく感じるということは、それだけママが赤ちゃんと向き合っているということ。密接なコミュニケーションをしているということでもあります。でも、つらくなりすぎるのは、よくありませんので、まずは赤ちゃんとママの心にワンクッション置いてみましょう。 つまり、泣き止ますことに一生懸命にならなくてもいいということです。 保育士が実践している泣き止ませの方法では、赤ちゃんを泣き止ませるために保育士が実践している方法を紹介します。どの方法が赤ちゃんに合っているか、月齢や泣いている状況によっても違うと思いますので、いろいろ試してみましょう。 胎児のときと同じ姿勢で抱っこ新生児~3カ月ごろの赤ちゃんは、胎児のときと同じ姿勢で抱っこするといいですよ。両腕はwのような形。両足はMのような形がこのころの自然な体勢。そのまま、背中を丸くしてママの両腕で包むように抱っこするのです。そうするだけで赤ちゃんは安心します。 話しかける泣いている赤ちゃんに話しかけます。「どうしたの?」「大丈夫よ。ママがいるよ」「大きな声が出るね」「泣いている顔もかわいいねえ」などなど。「泣いている顔もかわいいね」と思えたら、もうママの勝利です。ママが赤ちゃんを見てかわいいって笑い出したら、赤ちゃんも安心して泣き止みます。 場所を変えて気分転換場所を変えるというのも一つの方法。とはいっても「外に出ましょう」と言っているわけではありません。窓の近くに行って窓から入ってくるそよ風に当たってみる。ベランダに出て気分転換する。それだけでも赤ちゃんの気持ちが変わります。 マッサージ&コチョコチョをしてみるマッサージやコチョコチョなどをして赤ちゃんの体を優しく触ってあげましょう。赤ちゃんは手のひらでさすってもらうと安心します。これは普段からのスキンシップに取り入れてみましょう。いつものマッサージやコチョコチョと分かると、泣き止んで遊びモードになることもありますよ。 おんぶ抱っこもいいですが、おんぶも効果的です。私は赤ちゃんが泣いているときはおんぶするほうが多いです。私自身が子どものころ、親におんぶしてもらったときに感じたことは、背中から聞こえる心臓の音や親の声がとても心地よかったということ。おんぶする機会が多い子は、特におんぶをするとピタリと泣き止みます。 遊びに興味を向ける月齢が大きくなると、泣く気持ちを遊びに向けてあげるのも効果があります。大好きな絵本やおもちゃを見せて興味を示したら、ママが率先して遊んでみましょう。2人で鏡を見ながら「いないいないばあ」をしてみるのも効果があります。 今日は、保育士が実際にしている方法の一部を紹介しました。上記の方法をしているときは、心にワンクッションを置くことが大切。一生懸命になってママが焦れば焦るほど、赤ちゃんにもその気持ちが伝わってしまいます。「いずれ、泣き止むから大丈夫! 大丈夫!」くらいに思いながら実践してみてください。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年05月20日Twitterで47万人超のフォロワーがいる現役の男性保育士てぃ先生をご存知でしょうか? ちょっぴり笑えて、ほっこり癒される、保育園児たちの言葉に胸キュン♡しちゃう人続出なんです。てぃ先生がシェアしてくれた、保育園児たちのオモシロ、激かわ発言をまとめてご紹介します。 先生、保育園児に心配される男の子(4歳)が「せんせいたち かわいそう」と言うので「どうして?」と聞いたら、「いつ しょうがくせいに なれるの?ずっと ほいくえん じゃん」と言うから笑いをこらえて聞き続けていると、僕の頭を撫でながら「もう こんなに おおきく なっちゃったのに…」って。すごい笑った。心配ありがとう。— てぃ先生 (@_HappyBoy) January 18, 2019男の子からすると、先生はずっと保育園に留年しつづけている感覚なのかもしれませんね(笑)。かわいい。 赤ちゃんがみんな通る道だもの。園庭で、保育士に抱っこされている0歳児クラスの赤ちゃんが泣いているのを見た女の子(5歳)が「せんせい、あかちゃん なんで ないてるの?」と聞くから「お腹すいたり眠かったりかな?」と答えたら、「は〜…そんなので ないてたら じんせい たいへんだよ」って。笑った。君も5年前泣いてましたけどね。— てぃ先生 (@_HappyBoy) January 15, 2019赤ちゃんはみんな「じんせい たいへん」ですね~。 惚れてまうやろー!!!お外で遊んでいる時、肌寒くなってきたので「寒くなってきたね〜」と言ったら、男の子(5歳)が「せんせい さむいの?ちょっと まってて!」と言って園庭を走りはじめ3周ほどすると、息を切らしながら「ぼく いま あったかいから ギュー していいよ!」って。惚れるわ。— てぃ先生 (@_HappyBoy) October 15, 2018優しすぎてめまいがしますね……! このまま心優しく成長してほしいです。 え、先生、ほんとに?女の子(4歳)に「せんせい なにいろの タマゴから うまれたの〜?」と聞かれたので、なんて可愛い勘違いなんだろうと思いつつ「先生は青い卵だよ!○○ちゃんは何色だった?」と聞いたら、真顔で「え?わたしは ママの おなかから うまれたよ?」って。笑った。何で先生だけ仲間外れにしようとしたの。— てぃ先生 (@_HappyBoy) April 24, 2019うっかり乗っかっちゃったら、真顔で返されるやつですね。なぜこの質問を聞いてきたのか、謎が深まるばかり……(笑)。 ちょっと、かわいすぎかよ!男の子(3歳)が「せんせい、こっち きて…!」とお部屋の隅っこからヒソヒソ声で呼ぶのでそばに寄ったら、モジモジしながら「みんなに ないしょで ぎゅー してほしくなっちゃったの…」と言うから、可愛すぎかよと思いつつ「いいよ」と言うと「ママみたいな ぎゅー してね」って。かわいい。かわいい。— てぃ先生 (@_HappyBoy) March 27, 2019保育園でも、ぎゅーしてほしくなること、あるんですよね、きっと。それをちゃんと伝えられた男の子、すてき! エンドレス戦いごっこ今日、男の子(5歳)のママから聞いた「家で戦いごっこに付き合っている時、疲れたから『やられた〜』と終わらせようとしたら、『と、おもったら!?』と言われて、延々と立ち上がる強敵を演じさせられる』という話にすごい笑った。お家でもパワフルなんだなー。お疲れ様です。— てぃ先生 (@_HappyBoy) April 4, 2019終わらない、終われない戦いごっこ……。「と、おもったら!?」は、ママとずっと一緒に遊べる、魔法の呪文だと思っているかもしれませんね! 将来の夢お散歩中、花壇に咲いているお花を見ていた女の子(3歳)が「せんせい、おはな だれが いろ ぬったの?」と聞くので「誰が色塗った??」と不思議に思っていたら、「おっきくなったら、おはなに いろ ぬるひとに なりたいなぁ」って。何その発想、可愛すぎるんですけど。— てぃ先生 (@_HappyBoy) March 19, 2019その発想はなかった……! ちがうの、そこじゃない朝、珍しく髪を三つ編みに結って登園してきた女の子(5歳)が「せんせい みてー!ママにやってもらったの!どう?」と聞いてきたので「三つ編み可愛いねー!よかったねー!」と褒めたら、「みつあみが かわいいんじゃない!みつあみにした わたしが かわいいって いって!」って。5歳に女心を学ぶ31歳。— てぃ先生 (@_HappyBoy) September 3, 2018女の子あるあるでしょうか。きっとママだって同じ。髪型じゃなくて、ネイルじゃなくて、そのおしゃれをしたママがかわいいよって言って!(笑) 先生の結婚男の子(6歳)に「せんせい、そろそろ けっこん した?」と聞かれたので、そろそろって何?と笑いつつ「まだだよ」と答えたら、「もう〜!ぼくが しょうがくせいに なるまでに けっこん してよね!」と言うから「先生が結婚するの見たいの?」と聞いたら、「あんしん したいの!」って。実家の母親かよ。— てぃ先生 (@_HappyBoy) February 27, 2019実家の母親と同じように、先生の今後の将来を気にかけてくれるやさしい男の子に脱帽です! 子どもの遊びも進化してる「カメラを作ろう!」と制作を始めるとスマホを描き始めるし、電車ごっこで「切符買ってね!」と言うと「こうやって、ピッ!ってやるんだよ」と言って改札を通過するし、おままごとで「ティッシュ買ってきてね!」と頼むと「それは アマゾンで かうでしょ!」と言うし、子どもの遊びが最高に2019年。— てぃ先生 (@_HappyBoy) February 20, 2019便利なサービスやアイテムが普及するにつれて、子どもの日常も普段の遊びも進化しているんですね。 「ふふっ」と笑えて、癒される保育園児たちの日常の一コマをご紹介しました。てぃ先生のTwitterでは、日々癒しの会話が更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。協力/てぃ先生(Twitter:@_HappyBoy)関東の保育園に勤める保育歴11年目の現役男性保育士。現在は保育士の専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演活動も年間50本以上。他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。
2019年05月20日子どもにどんなおもちゃを与えればいいですかとよく相談されます。特に低年齢の子ほど悩んでしまうようです。世の中にはたくさんのおもちゃがあります。木のおもちゃからキャラクター遊具、電池で動いたり、音や光のでるものなどなど。今回はおもちゃを選ぶときのポイントや遊びの原点についてお伝えします。 おもちゃが「遊ぶチカラ」を伸ばすことも奪うこともある保育士は、子どもには「遊ぶチカラ」というものがあると考えます。そしてこのチカラは、環境や配慮によって大きくもなれば、小さくもなると理解しています。子どもの個性によって、興味を示すおもちゃや遊びはさまざまですが、低年齢のときほどこの遊ぶチカラを奪わずに伸ばしていってあげたいものです。 そうなんです。実は与えるおもちゃによってはその遊ぶチカラを奪ってしまうこともあるのです。ここに気をつけることで、子どもの将来的な姿が変わってくるかもしれません。 おもちゃを選ぶときのポイントおもちゃを選ぶときのポイントになるのは、刺激の強さです。濃い味に慣れたら、薄味のものをあまりおいしいと感じられなくなりますよね。おもちゃもそれと同じで、小さい頃から刺激の強いものに慣れてしまうと、あまり刺激を発しないたぐいのおもちゃを楽しめなくなることがあります。 そして、刺激というのは慣れによって、だんだんとおもしろさを感じられなくなってくるので、それまで遊んでいたものもだんだんそこに楽しみが見いだせなくなってしまいます。 つまり、絶えず刺激を欲するように、いつのまにか子どもがなっていってしまいかねません。 いま、赤ちゃん向けや乳幼児向けでも、電気的に音や光を発するおもちゃが普通にたくさん売られています。一見、これらは子どもの興味をひきやすいので、よく遊ぶことから一般にはよいおもちゃなのだと思われることもあるようです。しかし、これらは短期的には興味をひいても、遊ぶチカラという観点からはむしろそれを奪ってしまいかねないものともなり得ます。絶えず、より強い目新しい刺激がないと遊ばなくなってしまうことがあるからです。 赤ちゃんにあげる離乳食でも最初は薄味ですよね。おもちゃも同様に、シンプルなものから提供していく方がよいと考えられます。 赤ちゃんの遊びには意味がある!?発達との関係遊びには実は大きな意味があります。それは個々の子どもの発達段階と呼応しているということです。子どもは発達が進み、それまでできないことができるようになると、そこにおもしろさを感じます。 例えば、それまで歩けなかった子が歩けるようになると、歩くこと自体が楽しくなります。楽しいので、それを盛んにします。すると、その獲得された能力は経験の機会が多くなることで、より発達が進むようになります。そのとき、その発達段階に合ったおもちゃがあると、その獲得された機能を使うことはさらに楽しくなります。すると、楽しみながらより発達することになりますね。 このメカニズムが実は遊びの原点です。 発達段階に合ったおもちゃとは・モノを握れるようになった子→ガラガラ、にぎにぎなど ・歩けるようになった子→引き車、手押し車など ・指先でモノをつまめるようになった子→ストロー落とし、ペグ(棒)さしなど ・イメージを持って見立てることができるようになった子→ミニカー、お人形、ごっこあそびなど ・イメージを持って構成することができるようになった子→積み木、ブロックなど 子どもの困る行動、実は発達のサインかもしばしば、こんな子育ての悩みを聴きます。 「食事のとき、テーブルから食器や食べ物を落とそうとします。止めても面白がるばかりでやめてくれません」(1歳) 「なんでもモノを投げようとします。何度注意してもやめてくれなくて困っています」(1~2歳) 「固いモノでいろんなところを叩いてばかりで困ります」(2歳) こういった子どもの姿に直面すると、大人はそこを注意したり、止めたりすることでなんとかやめさせようとするケースが多いです。しかし、それで解決したということにはなかなかならずに、怒ってばかりになってしまったり、何度も注意することでイライラしたり、へとへとになってしまったりします。 実は、これらは発達段階が進んだことによる自然な姿かもしれません。 モノをつかんだり、押して動かすことができるようになった子は、それをすることで落ちるということに楽しみを見いだします。その対象が食器や食べ物ということになるので、大人としては困惑してしまいますが、遊びとしてその発達の機能、楽しさを十分に満たすことができれば、何度も注意するという場面を回避できるかもしれません。 どうやって満たすの?どんな遊びを取り入れたらいい?例えば、丸や四角、三角の穴が空いている箱に対応する積み木を入れて遊ぶ「型落とし」というおもちゃがあります。 もっとシンプルに、空いたミルク缶にボールや積み木を落とすといったものでもいいでしょう。この段階の子に、こういったおもちゃを提供すると、楽しみながらその獲得した能力を発揮することができ、同時にその能力を存分に使いたいという欲求も満たされます。そこでその気持ちが満たされれば、多少なりとも食事のときにわざと食器を落とすといったようなことを減らせるかもしれません。 モノを投げたくなるという発達段階も同様です。お手玉やボール、またそれらを投げて遊べる場所などを用意してみます。遊びとしてその能力、欲求を満たしてあげることで、その獲得されたチカラを使って楽しく遊べ、同時にその能力をより伸ばすことができます。 意外と知られていませんが、2歳前後には叩くという能力が獲得されて、それが楽しくなってしまう時期があります。このとき、叩くおもちゃがあると実によく遊びます。しかし、そういったモノがないと、周りにあるもので手当たりしだいに叩く姿がでてしまうことになるので、大人としては困ってしまうということが起こりやすいです。 これら例で挙げたものに限らず、子どもの遊びというのは、実はこのようにほぼ全てが発達に即して発展していきます。 室内での遊びにしても、戸外での遊びにしても同様です。それまで「できなかったことができるようになった」というのは、子どもにとって新鮮な経験であり、楽しみとなります。こういうことが子ども自身の成長の喜びというものかと思います。 まとめ刺激により子どもをおもしろがらせてしまうおもちゃというのは、こうした遊びの原点とはまた別の所にあるものです。しかし、いまはそうした刺激を発するものがおもちゃに限らずあふれています。それらが絶対に良くないというわけではありませんが、そればかりになってしまうのも考え物です。また、なかなかそれらを避けて生活することはできないでしょう。 だからこそ小さいときに与えるものを、大人がよく考えていくことは大事なことかと思います。 著者:保育士 子育てアドバイザー・保育士 須賀義一子育てアドバイザー/保育士。大学時代はドイツ哲学を専攻。人間に携わる仕事を志し保育士になる。子育てのポイントや育児相談。保育士としての知識、主夫として子育てした経験を綴ったブログ『保育士おとーちゃんの子育て日記』が人気を博す。著書に『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」』『保育士おとーちゃんの「心がラクになる子育て」』(PHP研究所)がある。現在は子育て講演や座談会、保育研修・監修、コラム執筆などをしている。個別の育児相談や講演依頼はブログ内リンク先のホームページより受付。 ブログ:「保育士おとーちゃんの子育て日記」
2019年05月19日新年度がはじまり、幼稚園や保育園に通うお子さんをもつパパ・ママにとって、親と離れている時の子どもの様子って気になりますよね。そんな園生活での子どもたちのかわいらしい様子をTwitterで発信し、そのフォロワー数は46万人超え! 超人気現役保育士・てぃ先生の新刊「きょう、ほいくえんでね…!!」の発売を記念して、話を聞いてきました。Twitterフォロワー46万人超え!てぃ先生ってどんな人?笑顔で会場に現れたてぃ先生。さわやか、顔小さい、かっこいい! 子どもたちだけではなくママたちにも大人気なのも納得です。まずはてぃ先生が保育士になろうと思ったきっかけを聞いてみました。「スーツを着て仕事に行くお父さんが、子ども心にあまり楽しそうには思えなかったんです…。サッカー選手、パイロット、お医者さんなど専門職につきたいと思っていました。でも、年齢があがって中学・高校と進むにつれて、だんだん現実が見えてくるじゃないですか(笑)。自分が興味があって好きなもの(子どもが好き)で専門職というと保育士だと思いました。幼稚園は園児20人くらいに対して先生ひとり。そのため園児はお友達同士で遊んでいる印象がありました(てぃ先生自身は幼稚園を卒園)。保育園のほうがより深く子どもたちと関われると思いました。僕は保護者と一緒に子どもを育てていると思っています。保護者と二人三脚でがんばって成果が出た時、達成感や喜びを感じますし、うれしいですね」まだまだ女性保育士が多い中、てぃ先生が男性保育士として心がけていることは?「男性・女性という違いではなく、どういう環境で育ってきたかが大きいと思っています。例えば、食事を残すかどうかについても、保育士自身が育ってきた環境で判断が異なるのではないでしょうか。なので、男性だから、女性だからということはないと思っています。ただし、男性の方が力も強いし、体力もあるので、重い荷物を運べる、子どもとダイナミックな遊びができるというのは利点ですね」先生だってもっと自分のことを聞いてほしい!?入園直後は担任の先生がどんな人かわからないことも多く、微妙な緊張感があることも。先生とよい関係を結ぶヒケツは?「よく知らない、信頼関係が築けていない先生に、いきなり“あなたのお子さんのこんなところが気になります”と言われてもなかなか受け入れにくいですよね。そのため、保護者と先生の関係作りはとても大事だと思っています。でも、事務連絡・ビジネス会話のみでは仲良くなりようがありません。僕は“◯◯くんのパパ・ママ”ではなく、“◯◯さん”と名字で呼びかけています。また、子どものことだけでなく、パパ・ママ自身のことにも触れるようにしています。“花粉症は大丈夫ですか?”、“春らしい服ですね”など。その上で子どものことを話しています。同じように、先生たちも自分のことを聞かれると嬉しいのでは?先生たちにどんどん話しかけてみてください!」3〜6歳の子どもとの遊び方や声かけ、年齢の違う複数の子どもを同時に満足させるコツはありますか?「基本的に子ども扱いしないこと。パパ・ママ同士が話すように、その日にあった出来事や仕事の話をしてみては?年齢の違う子どもがいる場合、僕は上の子を基準に遊びますね。上の子に合わせると下の子は楽しいんです。チャレンジできるしスリルがある。逆に下の子に合わせると上の子はつまらない。上の子が愛されている実感をもてて余裕が生まれると、“◯◯ちゃんはまだ小さいから”、“◯◯くんをみてあげて”と、上の子が下の子に優しくしてくれるようになりますよ」GW明けに「園に行きたくない!」と行きしぶり、泣く子も多いですが、対処法はありますか?「園に行きしぶるのは朝ですよね。その時になって、“◯◯先生に会えるよ”、“今日は幼稚園で◯◯をするんだって。楽しみだね”など言っても遅いです。子どもたちにはうまく乗せようとしているのがバレバレです(笑)。もっと早い段階、前日の夕食の時やお風呂、寝る前などにポジティブなイメージをもてるような言葉がけをするのがオススメ。また、泣きながら登園しても、パパやママが帰った5分後にはケロッと泣き止んでいる子がほとんどです。子どもは順応性が高いので大丈夫!幼稚園の先生や保育士は特別な勉強をして専門の資格をもっている育児のプロです。安心して送り出してください。行きしぶることがずっと続くようなら“園で何かありましたか?”と相談してみてもよいと思います。“苦手な子がいる”、“プールがイヤ”など、その子が行きたがらない原因があるはずです」多くの親が、わが子は大事だしかわいいけど、余裕がもてずにイライラ…。先生は毎日、子どもと接しているのに、どうしてかわいいと思えるの?「保育士と保護者は立場が違います。パパとママは育児以外にも掃除や洗濯、ごはんの支度やお風呂の準備など、子どもを見ながらやることがたくさん、余裕がなくなるのは当然です。子どものしつけにも責任がありますから、目につく行動も多いでしょう。保育士は子どもと関わるのが仕事。常に子どものかわいいところを探していますし、子ども自身に思いをはせることが習慣化していると思います。何かよくないこと、危ない行動をしていても、かわいいことに変換します。“もしかして、こう思ったのかな? こうしたかったのかな?”など(笑)。子どもは言うとおりになるものではありません。子どもはマルチタスクが苦手だし、効率を考えられない。保護者が率先して見本を見せたり、きちんと理由を話してあげてください。またパパ・ママだけで抱え込まないこと。幼稚園や学校の先生、おじいちゃんやおばあちゃん、学童の先生など第三者に頼ることも必要です」「子どもの気持ちを受け止めましょう」といわれても、精神論では片づかないことがたくさんあるのが育児。筆者も一気読みしたてぃ先生の新刊「きょう、ほいくえんでね…!!」には、Twitterに書かれていない裏側や、育児にすぐに役立つワンポイントが満載です。隙間時間にも読みやすい構成になっています!てぃ先生(著)/1100円(税別)/発行:マガジンハウス<文・写真:フリーランス記者森藤理絵>
2019年05月11日こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。「離乳食を時間かけて頑張って作ったのに、思うように食べてもらえない」など、赤ちゃんが食べてくれないことで、悩んでいるママがいます。そうなると、頑張ってきたことが報われていない感じがして、離乳食を作ることへの自信や意欲をなくしてしまうこともあると思います。 そんなママへ、赤ちゃんが離乳食をあまり食べてくれなかったときに、ママができることは何かを話します。 離乳食は食事をする練習の期間離乳食とは、食事の練習期間だということをもう一度思い出してみましょう。離乳食をスタートしたころはきっと「練習」と思っていたと思います。しかし離乳食が進むにつれ、食べる量や栄養のことも気になり始めます。親としてそれらが気になることは当然のことで、悪いことではありません。ですので、少し思考の転換をしてみましょう。 離乳食期は、その月齢や発達に応じた食べる量や栄養(さまざまな食材)、食べ物の大きさに慣れるための練習をしている、ととらえるのです。そうすると毎日の離乳食の見え方が変わってきます。 離乳食期の赤ちゃんの食べ方にムラがあるのは当たり前昨日はよく食べたのに、今日はあまり食べてくれないなど、赤ちゃんの食べムラに悩んでしまうこともありますね。好きなメニューを用意したのに今日は全く食べてくれなくて「なんでだろう?」とママが悩んでも、赤ちゃんは食べない理由を話してくれるわけではありませんので、ママは理由が分からずモンモンとしてしまいます。 でも、この離乳食期の食べムラは、あって当たり前なのです。私たち大人も、食欲があるときとないときがありますね。好きなメニューのときはいっぱい食べますし、苦手なメニューのときは少ししか食べないこともあります。赤ちゃんも一緒です。毎日毎回同じ調子では食べられないと思って大丈夫です。 食べなくても「まあいいか」が大事食べなくても「まあいいか」「次の食事に食べてくれるかな」というくらいの気持ちで取り組みましょう。もちろん、生きていく中で大切な「食」。簡単に考えるというわけではなく「そんな日もあるよな」と思うことも時には必要ということ。 「まあいいか」と思うことで、気持ちを食事から切り離して、次の場面にサッと切り替わることができます。あまり食べなければ、離乳食終了後、母乳やミルクで満足させてOKです。 次の離乳食の時間までにママができることとはいえ、赤ちゃんにはパクパクと離乳食を食べてほしい! と思います。ですので、ママが次の食事までにできることをお話します。 活動するおなかを空かせるためには、活動することが大切です。外遊びで体を動かすだけではなく、おもちゃ(型はめやぽっとん落としなど)で手や指を使う遊びを取り入れることも効果的です。夏場なら、沐浴や水遊びを取り入れてもいいですね。 よく寝る大人も睡眠が足りないと食欲がないことありませんか? 十分な睡眠をとることは、食欲にもつながります。夜は9時までに布団に入り、朝は7時台に起きる。など、睡眠のリズムをつくります。夜に寝ることもそうですが、昼寝もぜひ取り入れましょう。「お昼寝しない」赤ちゃんの場合、赤ちゃんのペースではなく、同じ時間にママが寝かしつけをする習慣にすることで、徐々にお昼寝するようになります。 おやつを食べ過ぎない離乳食をあまり食べなかったから、せめておやつを食べさせることもあると思います。そのとき、おやつを食べすぎないようにすることも大切です。次の食事にひびかない程度の量を与えます。おかわりを欲しがっても「おしまい」と言って終了してOKです。 赤ちゃんが離乳食を食べてくれないと「元気に活動できるのだろうか?」「大きくなれるのかな?」など、心配になると思います。食べない子が、突然食べるようになる特効薬があればいいのですが、そうではありません。ママの離乳食へ向かう気持ちを少しだけ変えて、今できることをできることから始めてみてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年05月09日長女は卵と乳製品にアレルギーがあり、今は除去食の給食を食べることができていますが、1歳までは弁当を持参していました。他にもミルクやおやつなど、保育園で口にするものすべてを持参しなければならず、日々の着替えやおむつの準備に加え、働きながらの毎日の弁当作りはとても大変でした。 医師からの弁当持参の指示生後4カ月ごろ、顔と体の湿疹がひどかったことから受けたアレルギー検査で、卵と乳製品にアレルギーがあることがわかりました。その後保育園への入園が決まり、保育園での食事について医師に相談に行きました。すると、「卵のアレルギーがひどいので保育園には弁当を持って行ってください。その他、ミルクやお茶も含め口にするものはすべて持って行ってください」と言われました。 保育園に通い始めたのが生後5カ月で、それから2歳の誕生日直前まで、約1年半の弁当持参の日々が始まりました。 大変だった弁当作り大人の弁当は作ったことがありましたが、子どもの弁当は作ったことがありません。しかも離乳食期の弁当なんて、何をどうしたら良いのか手探り状態で始めました。 保育園での給食のように栄養バランスも考えなければという気持ちと、わが子だけ周りの友だちと違うごはんはかわいそうかなという思いから、その日の給食のメニューと似たものを作ろうと頑張ったこともありました。しかしそれはとても大変で、働きながらとなると私には無理だったので、それからは自分なりに栄養バランスを考えた弁当を作りました。 保育士からのうれしい言葉2歳になる直前、医師から保育園で作った給食を食べてもいいと許可が出たことで、約1年半の弁当作りは終了しました。 給食を食べるようになって半年ほどたったある日、ある保育士さんと話をしました。その保育士さんは長女が生後5カ月で入園したときからずっと担任をしてくれている方でした。 「お弁当作りお疲れ様でした。給食もおいしそうに食べていますが、お母さんのお弁当のほうがうれしそうに食べていましたよ。お母さんが作ってくれたんだと友だちに自慢していましたよ」と。その言葉を聞いて涙が溢れました。 毎日の弁当作りはとても大変でした。しかし1番の気がかりは、長女の気持ちや様子でした。 そのときの保育士さんからの言葉でわかった長女の様子をうれしく思ったのと同時に、弁当作りを頑張ってよかったという気持ちでいっぱいになりました。著者:松裏幸恵二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月28日