“超ど級・パワフルミュージカル”と銘打ち、宮本亜門が演出を手がける舞台『ウィズ ~オズの魔法使い~』。9月28日(金)からの横浜公演を皮切りに、大阪、東京、名古屋で上演される。8月22日には都内にて制作発表が行われ、宮本をはじめ主演の増田有華(AKB48)のほか、ISSA(DA PUMP)、森公美子、小柳ゆき、陣内孝則らが会見に応じた。「ウィズ-オズの魔法使い-」 チケット情報「震災後の日本を元気にしたい!」という宮本の思いで企画されたのが本公演。宮本は「もともとはブロードウェイ作品ですが、メイド・イン・ジャパンの香り満載で、日本から発信する舞台だと思ってください。心をオープンにできる本当に素晴らしい作品。歌も踊りもパワフルで、テンションが高くないとできないミュージカル」と本作を紹介した。ISSAが「現場が本当に楽しくて、今は一秒でも長く稽古場にいたい」と話すように、出演者・スタッフは実に個性豊か。主役のドロシー役をつとめる増田有華は、AKB48などに所属するメンバー186名の中から、約3か月におよぶオーディションによって宮本に認められ、その役を勝ち取ったシンデレラガール。「はじめは皆さんのテンションの高さに圧倒されましたが、すぐに打ち解けられ、もう3年くらい一緒にいるような感じで家族みたい。この役が決まってから、大げさではなく私の生き方が変わり、もっとたくさんのことを伝えなきゃと思うようになりました。物語の中のドロシーとともに、私自身も成長していきたい」と抱負を語った。キャストだけでなくスタッフも個性派揃いだ。振付を担当するのは、ダンサーとしてブリトニー・スピアーズとも共演し、振付家として少女時代をはじめ数々のトップアーティストを手がける仲宗根梨乃。「みんなすごいんですよ!毎日、作るのがとにかく楽しい!」と、そのテンションの高さで役者陣を圧倒し、会場を沸かせた。きゃりーぱみゅぱみゅのアートディレクションをはじめ、その独特な世界観で注目を集めている増田セバスチャンも美術監修として宮本の演出を助ける。まさに個性豊かな面々に宮本は「正直、まとまりはありません。猛獣だらけ。だから僕もまとめる気はない。こんなにもカラフルな人たちが、みんなで作り上げていく作品です」とコメント。色とりどりのキャラクターたちが登場し、苦難にあいながらも、力を合わせてハッピーエンドに向かっていく『ウィズ』。宮本が言うように、きっと元気をもらえる、そんなミュージカルになりそうだ。公演は10月18日(木)から28日(日)まで東京国際フォーラムホールCで上演のほか、11月5日(月)まで各地を巡演する。なお、東京公演はチケットぴあにて8月25日(土)11:00より8月31日(金)18:00までインターネット先着先行(プリセール)を受付。取材・文:大林計隆
2012年08月23日ミュージカル『アイ・ガット・マーマン』が現在、東京・シアタークリエにて上演中だ。この作品は今やブロードウェイにウェストエンドにと、世界を舞台に活躍する宮本亜門の演出家デビュー作。1987年の初演から25年という節目の年を迎えたこの新春に、諏訪マリー、田中利花、中島啓江というオリジナルキャストの3人がエネルギッシュに舞台上で弾けている。『アイ・ガット・マーマン』チケット情報はこちらマーマンとはブロードウェイ黄金時代の大スター、エセル・マーマンのこと。本作は『エニシング・ゴーズ』『アニーよ銃を取れ』などの数々のヒット作に主演する一方で、5度の結婚を繰り返すなどドラマチックな私生活を送った彼女の生涯を、彼女自身がヒットさせた名曲群で綴っていく作品だ。3人の女優たちが2台のピアノをバックに時にマーマンになり、時にマーマンを語るクラブ・ショーのようなスタイルは、舞台転換もなくシンプルだけれども何故かゴージャス。それは3人の女優たちの存在感が醸し出すものだろう。諏訪の華やかさ、田中のファンキーさ、中島のド迫力。そして3人に共通して、マーマンの代名詞でもあった“大声量”。ソロから三重唱までどこを切り取ってもパワフルだ。ナンバーも幕開けから「アイ・ガット・リズム」「ショウほど素敵な商売はない」と名曲のオンパレードで、一気に心が沸き立つ。コメディかはたまたおしゃべりか、3人の息の合った掛け合いも楽しい。今回の公演は3チームのキャストが出演するが、作品の歴史とともにあるオリジナルキャスト版は「Tribute to Merman」と銘打ち、初演時の映像とともに3人が当時を振り返るシーンも加えられた。「あの頃はスリムだったわねぇ」「私は変わってないわ!」など目を細めて懐かしさを語りつつも、今の自分にも自信を見せる3人が可愛らしくも頼もしい。25年という歴史の重みと、『アイ・ガット・マーマン』という作品への愛が入り混じり、なんともハッピーな劇場空間になっていた。そして最新ヒット曲も織り込んだりとさらに進化する『マーマン』を見せつけてもいた。初演は4日間だけの公演だった。25年後も同じ作品に出ているとは「針の先ほども想像しませんでした」と諏訪。田中も「ずっと『マーマン』をできたらいいなぁ、と思ってはいましたが、それが実現するとは」と今の喜びを噛みしめる。そして「まるでタイプの違う3人の出演者それぞれの個性が絡まりあって、ひとりの女性“マーマン”を演じてゆく。これは、たまらないですよね」(諏訪)、「人生、十人十色でも、それぞれのどこかに重ね合わされるドラマがある。マーマンを知らない人でもきっと大笑いし、泣き、ため息をつく!」(中島)とこの作品が愛され続ける理由をそれぞれ語った。3人が賑やかに歌い、底抜けの笑顔を振りまく姿を観るだけでも、身体の底からムクムクとパワーが湧き出てくるこの舞台、公演は1月19日(木)までシアタークリエにて。なお1月10日(火)からは浦嶋りんこ、シルビア・グラブ、エリアンナの“ファビュラスキャスト”、樹里咲穂、西国原礼子(SDN48)、Mizの“ニューキャスト”が出演する。その他地方公演あり。
2012年01月06日1987年、宮本亜門が初めて作・演出を手がけたミュージカル『アイ・ガット・マーマン』。初演時は日を追うごとに評判を集め千秋楽には大入り満員、翌年には芸術祭賞受賞という快挙を成し遂げた。この作品が2012年1月、初演から25周年という節目の年に10年ぶりの上演を果たす。12月19日、初演の会場となった東京・ブディストホールにて製作発表が行われ、宮本のほか、キャストが一堂に会した。『アイ・ガット・マーマン』チケット情報はこちら物語はブロードウェイの女王エセル・マーマンの波乱の人生を軸に、彼女がヒットさせた名曲の数々を織り込みミュージカルの素晴らしさを謳い上げた作品。舞台には3人の女優と2台のピアノだけ、女優たちは代わる代わる、時には同時にマーマンを演じていくというシンプルかつ斬新なスタイルもヒットの要因だ。とはいえ初演の初日は「お客さんは真ん中(のブロック)だけ、後ろ2列は空席で、“え、これしかいないの!?”というのが演出家人生のスタートです」という状況だったと宮本は語る。だが「2日目にはいっぱいになり、3日目には立見が出て……。アルバイトをし、うちの親父に借金をしてこのホールを借り、キャストの3人に直接電話でオファーをし初演をした。僕は大劇場など大きな仕事をしているイメージがあるかもしれませんが、基本はこの空間。この作品をやるたびに初心に戻ります」と思い出の地での会見に感慨深そうに当時を振り返っていた。今回のキャストは初演から出演している“オリジナルキャスト”の諏訪マリー、田中利花、中島啓江、カンパニーの大黒柱“ファビュラスキャスト”の浦嶋りんこ、シルビア・グラブ、エリアンナ、今回オーディションで選出された“ニューキャスト”の樹里咲穂、西国原礼子、Mizという3チームにて上演される。宮本と苦楽を共にしたオリジナルキャストのメンバーは「今回のオファーがある前になんだか予感がして25キロ体重を落としました。痩せないと絶対舞台立てない(笑)。でも絶対踊れないと思ってもなんだか動けちゃう、亜門マジックかな」と中島が笑わせ、「オリジナルのキャストとして25周年のステージに立てるということはとても誇りに思う」(諏訪)、「この作品と一緒に人生がある。それがとても幸せ」(田中)とそれぞれ話した。またニューキャストとして初参加するSDN48の西国原礼子は「オーディションを受けたはいいですが、受かってからどうしよう!と不安が押し寄せました。でも亜門さんは私と性格がすごく似ていて、一緒に暮らしたいくらい。大好きです!」と明るく挨拶。亜門も「僕、申し訳ないんだけど彼女のグループのことよく知らなくて……なんだっけ?ついSKDって言っちゃう(笑)。でも秋元(康)さんに日本のスーザン・ボイルって言われているんでしょ? それほど、彼女も、(ニューキャストの)3人ともすごいんです。存在感も歌も。存分にそれを出してほしい」と期待を話していた。公演は1月3日(火)から19日(木)に東京・シアタークリエ、1月22日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼにて。チケットは発売中。その他地方公演あり。
2011年12月20日演出家・宮本亜門のデビュー作にして芸術祭受賞作となる『アイ・ガット・マーマン』が2012年1月、東京・シアタークリエにて上演される。『アイ・ガット・マーマン』のチケット情報その才能を愛され、ブロードウェイ黄金期に不動の地位を築き、“ブロードウェイの女王”と呼ばれた、エセル・マーマンの生涯を描いた本作。1987年に振付家として活躍していた宮本が初めて作・演出を手掛けた作品で、10年ぶりの上演となる。出演は、初演キャストの田中利花、諏訪マリー、中島啓江の「オリジナルキャスト」、エリアンナ、シルビア・グラブ、浦嶋りんこという実力派女優たちがそろう、「ファビュラス・キャスト」、そして、先日全員卒業が発表されたSDN48のメンバー西国原礼子や樹里咲穂、Mizといった今回オーディションで選ばれた「ニューキャスト」の9名。なお、「オリジナルキャスト」は25周年を記念した特別コンサート版『Tribute to Merman』を上演する。公演は、2012年1月3日(火)から19日(木)まで東京・シアタークリエにて。チケットぴあでは、10列目までの席となる、良席保証販売! チケットの先行抽選「プレリザーブ」を実施。受付期間は10月22日(土) 11:00から26日(水) 11:00まで。
2011年10月21日有川浩による、60万部に迫る同名ベストセラーを映画化した『阪急電車』に、宮本信子と“天才子役”と名高い芦田愛菜が祖母と孫娘として出演することが明らかになった。兵庫県宝塚市の宝塚駅から西宮市の西宮北口駅を経て今津駅を結ぶ阪急今津線。この片道わずか14分の路線を利用する人々のドラマ、人間模様を温かいタッチで描き出す本作。すでに中谷美紀と戸田恵梨香の出演が発表されていたが、このたび、年齢差60の新コンビ結成が発表された。2007年公開の『眉山 -びざん-』で松嶋菜々子演じる主人公の母親を演じて以来の映画出演となる宮本さんは、曲がったことが大嫌いな時江を演じる。愛菜ちゃんは、そんな時江を慕う孫娘の亜美に扮する。宮本さんは「阪急電車と共に人生を歩んできた時江役。地元の方々に共感していただけるよう、全力投球で演じさせていただきます。かわいい愛菜ちゃんとの共演も待ちきれません」と語る。地元・兵庫出身の愛菜ちゃんは、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞にも輝いたことのある宮本さんに演技を教えてもらおうと、撮影を楽しみにしているとか。「大好きな阪急電車にたくさん乗れるのがすごく楽しみです。有名な役者さんたちと一緒に映画に出るのは緊張するけど、憧れの宮本さんと一緒に頑張ります!」とこちらも気合十分のコメントを寄せてくれた。撮影は11月26日(金)より宝塚市でスタート!ご当地の阪急電車沿線では、運がよければ撮影が垣間見えるということで、早くも話題になっているとか。今津線を中心に12月下旬までの予定でオール兵庫ロケが敢行される。『阪急電車』は2011年4月、全国東宝系にて公開。■関連作品:阪急電車 2011年4月、全国東宝系にて公開■関連記事:丸刈りで登場の加瀬亮戸田恵梨香の暴走に「ハメられています」
2010年11月29日