2012年1月より放送されたTVアニメ『モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)』がおよそ2年の月日を経て映画化。2014年2月22日、『モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-』として劇場公開される。宇宙ヨット部の部活や喫茶店ランプ館でのアルバイトに勤しむごく普通の女子高生・加藤茉莉香が宇宙海賊船「弁天丸」の船長として活躍する姿を描く本作だが、注目の劇場公開を前に、CS放送局・キッズステーションでは、2014年2月1日(土)の深夜1時30分~6時00分に第1話から第9話、2月8日(土)の深夜1時30分~6時00分に第10話から第18話の集中放送を行う。そこで今回は、『モーレツ宇宙海賊』の主人公・加藤茉莉香役を演じる小松未可子が語った作品の魅力について紹介しよう。○小松未可子が語る『モーレツ宇宙海賊』の魅力――『モーレツ宇宙海賊』もテレビのオンエアが終わってからおよそ1年半が経ちました小松未可子「オンエアが終わってからは1年半ですが、収録自体はオンエア前に終わっていたので、アフレコからだと2年以上になります。2年と考えると、何かすごく懐かしいです」――それではあらためて2年前を振り返っていただきましょう。加藤茉莉香役が決まったときのことは覚えていますか?小松「よく覚えています。事務所ってあまり行かないんですけど、たまたま事務所にいたときに受かりましたって連絡が来たんですよ。事務所は静かにする場所というイメージがあったんですけど、そのとき初めて大騒ぎをしました(笑)。ちょうど小見川(千明)ちゃん(※)と一緒にいたので2人して大騒ぎ。本当にうれしかったです」※小見川千明は遠藤マミ役で出演――オーディションはいかがでしたか?小松「オーディションは茉莉香役だけではなく、チアキ役でも受けていたのですが、茉莉香のほうが、『こんなふうにしてみて』など、いろいろな演出指示が多く、自分でもけっこうノリノリで、初めて緊張せずにオーディションを受けることができたんです。私は緊張するタイプなので、それまで、どのオーディションもガチガチだったんですよ。あと、受けたときの声を忘れないように、初めて事前に家でボイスを録って練習してから臨んだオーディションだったんです。そういう意味でも思い出深いオーディションです」――チアキ役も受けていたということですが、小松さん自身はどちらの役を特に希望していたのですか?小松「茉莉香です。頂いた資料が原作の文章とあきまんさんのイラストだけだったので、なかなか役が掴みにくかったんですが、茉莉香は自分の素でいける気がしました。――最初に茉莉香のイラストをみたときの印象は?小松「年齢相応で、本当にほがらかそうな女の子だなって思いました。あまり自分の中で深く、役を作らずにストレートに演じようと決められたのは、そのイラストの存在が大きかったと思います」――事前に役作りはしなかったのですか?小松「役作りは考えず、ストレートにやろうと思っていました」――実際に収録現場で声をあててみたときの印象はいかがでしたか?小松「自分では頑張って精一杯やっているつもりでも、皆さんが思っている茉莉香像には全然届いてなくて……。収録のときによく言われたのは、『セリフの後ろに音符がつくような感じで。もうはねちゃってください。』とアドバイスをいただいたのですが、自分の中でそこまでテンションを持ち上げるのが大変でした」――自分で思っていたよりもテンションが高かった?小松「そんなに高くてもいいのかなって思うぐらい高かったです。でも、実際にオンエアを観たら、もっと高くてもよかったなって(笑)」●収録現場の様子は?――『HEROMAN』のジョーイ役でデビューしたばかりの頃ですよね小松「ジョーイ役が終わって、ちょうど『遊☆戯☆王ZEXAL』の小鳥ちゃんと同時進行という感じでしたね。ジョーイは男の子だったので、女の子役というのも初めてでしたし、しかも小鳥ちゃんとも演じ分けないといけない。そのあたり、どのようにアプローチしていけばいいかでけっこう悩みました」――男の子役をずっとやった後の女の子役ということで、戸惑いもあったのでは?小松「ジョーイのときも特に声を作らずに演じていたので、だとすると声を作らない女の子役となるとどういう感じになるんだろうって……声を作らないと言いつつもやっぱり作っているわけじゃないですか。ナチュラルなんだけどナチュラルじゃない。そのあたりの葛藤がすごくありました。先ほども話しましたが、現場では『テンションを高めに』ってよく言われたんですよ。それは、『自然に』とか『作らない』ということを意識しすぎて、トーンが下がり気味になっていたこともあるのではないかなと思います」――そのあたりは収録を重ねるうちに変わってきたところでしょうか?小松「最初の頃は本当に念入りに、すごく自分の中で準備した状態で収録に臨んでいたんですよ。そうすることで自分の中ではすごく安心できていたのですが、現場で求められるものと自分が用意したものが違っていたときに、その差を埋めることができずに苦労したことが何度かあったので、素直に指示に従えるよう、自分の中ではあまり芝居を作りこまないようしていったら、少しずつスムーズに収録が進むようになりました。あまり考えず、ありのままで演じたほうが茉莉香にも合っていたんだと思います。茉莉香自身、考えているようで考えていない、傍から見るとよくわからないキャラクターだったので、これでいいのかなって(笑)。それが分かってからは、よりナチュラルに演技ができるようになったのではないかなと思っています」――しっかりしているのかいないのか、頭が良いのか悪いのかわからないキャラですからね小松「そうなんですよね(笑)。賢いようにみえて、言葉を間違って覚えていたり……天然なのかもしれませんが、そこが面白いキャラクターだと思います」――非常に出演キャストの多い作品ですが、収録現場の様子はいかがでしたか?小松「同年代が多かったので、とても和気藹々として楽しかったです。逆に弁天丸のシーンだと先輩方に囲まれて、気が引き締まりつつも、(藤原)啓治さんや松岡(禎丞)君、そして松風(雅也)さんがいい意味で空気を壊してくれて(笑)」――特に松風さんがキーマンだったようですが小松「松風さんはすごかったです(笑)。啓治さんとのキャッチボールで大変なことになっていました。全体的には、松風さんがみんなを一体にしてくれて、啓治さんが笑わせてくれる。すごくいいチームだったと思います」――収録時のエピソードなどがあれば教えてください小松「茉莉香がミーサに呼ばれてブリッジに向かうシーンで、海賊船の中が狭くて、『はい、はい、はい』って言いながら、いろいろなものを避けながら急ぐというのが2回ぐらい繰り返されるところがあるんですけど、絵がまだちゃんとできていない状態だったので、どんな感じなのかがよくわからなかったんですよ。そうしたら松風さんが『ベテランの方だったら、物にあたって帽子が取れちゃったときのリアクションにも"はい"って言うんだよ』って。そこは想像力だからって(笑)」――細かいところはどうなっているかわからないですからね小松「そういうアドバイスをいただいたのが非常に印象的でした。演じてしまえば、あとで絵のほうが合わせてくれるし、無理ならNGが出るから、とりあえず演じられるだけ全部演じてしまおうと、先輩ならではの芝居に対するアソビ心を教えていただきました」――経験豊富だからこそのアソビ心ですね小松「あと、序盤のほうに夢オチのシーンがあるんですけど、夢のシーンなのでふざけた感じでやってくださいって指示が出たんですよ。茉莉香はちょっと大人っぽい感じだったので、私は精一杯に大人っぽく演じていたんですが、啓治さんとかは本当にふざけていて(笑)。本当にいろいろと勉強になったアフレコでした」――教わったことがふざけ方ばかりのような……小松「でもそれが意外とできないんですよ。崩すのって本当に難しくて。そのあたりの加減が全然わからなかったので、先輩方の崩し方はとても新鮮でした。音響監督の(明田川)仁さんもそういうアソビが好きな方なので、『ここはちょっとドップラー効果で』とか。ドップラー効果って何ですか? と思っていたら、戸松さんがやってくれて、『おお、すごい!』みたいな(笑)。もう本当に素人みたいな感想しか出てこないんですけど、実際にオンエアをみたら、計算されたかのようにピッタリはまっている。みんなすごいなって、テレビを観ながら感動することが多かったです」●劇場版の注目ポイントは?――『モーレツ宇宙海賊』では小松さんの歌もエンディングなどで使われていました小松「レコーディングをしたのが、アフレコが始まったころだったので、私の歌がどのように使われるのか、まったく想像がつかなかったんですよ。だから、オンエアを観て、初めて知ったんですけど、そういう意味では視聴者の方と同じ目線で楽しめました」――そして今年の2月22日には劇場版が公開されますが、久しぶりの現場はいかがでしたか?小松「最初はすごく怖かったです。茉莉香は自分の素で演じていたとはいえ、それはあくまでも当時の話で、現在の素で演じてもちゃんと茉莉香になるのかなって。テレビ版最終話後の春休みという設定で、ちゃんと茉莉香に戻れるのかがすごく不安で、とりあえずテレビ版全話を一気に観て、当時の芝居を思い出しながら収録に挑みました。すごく過密なスケジュールだったので、後半はみんなでラジオ体操なんかしたりして(笑)。そういうところでも当時の空気感が感じられて、とても楽しかったです」――劇場版で注目してほしいポイントを教えてください小松「劇場版では無限彼方(むげんかなた)君という子が登場するんですけど、この子を中心に話が動いていきます。これまでのテレビ版では、茉莉香の成長過程が描かれていたわけですが、今度は成長した茉莉香がどのように無限彼方君と接して、そして彼を引っ張っていくのか……茉莉香のポジションがどのようにテレビ版と変わっているのかが見どころになると思います」――その劇場版の公開に先立ち、キッズステーションではテレビ版の集中放送が行われます小松「一挙に放送されるとすごく見ごたえがあると思います。まずじっくりと観ていただきたいのは1話から5話までの、茉莉香が海賊になるまでの過程ですね。そこをまずしっかりと押さえれば、あとは海賊になって大暴れする茉莉香の姿を楽しんでいただけると思います。すごく緩急がつけられた作品だと思うので、一気に観ても疲れないと思いますし、たぶんあっという間に終わってしまうんじゃないかと思います」――それでは最後に読者の方へのメッセージをお願いします小松「2月22日、全然関係ないんですけど(笑)、にゃんにゃんにゃんの日に、『モーレツ宇宙海賊』の劇場版が公開されます。そして、それに先駆けて、キッズステーションで作品をじっくりと楽しんでもらえる集中放送もありますので、まだ観たことがないという方は、放送を観て、モーパイの世界観をつかんでいただけるとうれしいです。一気に見ることで、より面白さが伝わるのではないかなと思います。すでにテレビ版をご覧になったことがある方も、あらためて復習をすることで、劇場版をより深く楽しんでいただけると思います。とても楽しめる作品になっていますので、頭を空っぽにして、観てください。2月22日には、私が歌う劇場版のイメージソング『Sail away』も発売されますので、こちらも合わせてよろしくお願いいたします(笑)」――ありがとうございました劇場版公開記念として行われるキッズステーションの集中放送は、2014年2月1日(土)の深夜1時30分~6時00分に第1話から第9話、2月8日(土)の深夜1時30分~6時00分に第10話から第18話を放送。小松のサイン入りポスターや舞台挨拶付き映画鑑賞券などが当たる「モーレツプレゼント!」のキーワードもこの集中放送内で発表される。なお、キッズステーションでは現在レギュラーでも本作を放送しており、集中放送明けの2月13日(木)深夜0時00分~0時30分ほかで第19話から見ることができる。放送スケジュールやプレゼントなど、詳細はキッズステーションの公式サイトをチェックしてほしい。
2014年01月28日女優の栗山千明がハリウッド映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の日本語吹き替え版声優を務めることになり、5月15日都内で公開アフレコイベントを行った。人気キャラクター・スポックの恋人で才色兼備な美女役を務める栗山は「スポックは正義感があって冷静だし頼もしい。不器用なところも可愛いですよね。そんな理想の男性の恋人役は嬉しい」と喜色満面だった。スポックの様な理想の男性は? と聞かれると「なかなかいないと思います」と即答。声を務めるウフーラは、恋に仕事にバリバリのクールな女性だが「共通点? ないです」と寂しそうに吐き捨てていた。『M:i:III』や前作の『スター・トレック』も手掛けた、ハリウッド映画界の若きヒットメーカー、J・J・エイブラムス監督が往年の人気SFテレビドラマを蘇らせた新生シリーズの第2弾。西暦2259年の宇宙を舞台に、エンタープライズ号の若きキャプテンであるカーク(クリス・パイン)とそのクルーたちの史上最大の危機を描く。SFやアニメが大好きという栗山は「吹き替え経験のあまりない中で、大作を務めるのは光栄だし、責任感を感じています」と意気込みも十分で「台本を見ながらではなく、事前にセリフを覚えて映像を見ながらのスタイルでやったので、作品に参加している気持ちを味わうことができた」と嬉しそう。またウフーラを演じたハリウッド女優のゾーイ・サルダナから応援メッセージが映像で届けられると「ウフーラは隙のない女性のように見えるけれど、ご本人はとても可愛らしい仕草をするんですね。来日する際はお会いしたいです」と対面を期待していた。映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は8月23日より、TOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開 ・公式サイト
2013年05月25日女優の栗山千明(28)、AKB48の篠田麻里子(26)、タレントのローラ(22)らが19日、都内で開催されたネイルが最も似合う著名人を選ぶ祭典『ネイルクイーン 2012』の授賞式に出席。こだわりのネイルをそれぞれお披露目し、“美爪”の競演を果たした。【写真】ファー付きネイルの篠田麻里子、ネコをモチーフとしたネイルの栗山千明ら黒とピンクを基調にネコをモチーフとしたネイルを披露した女優部門選出の栗山は「ネイルも変身の一つのアイテムとして大好き。うれしく思います。ファッションの1部としてネイルを楽しみたい」と声を弾ませた。アーティスト部門で受賞した篠田は「ネイルは大好きだけど、なかなか仕事上ではできないので、豪華にしてみました」と、冬をテーマにしたファー付きネイルを紹介。AKBのファッションリーダーらしく「オシャレは爪先から」とアピールした。タレント部門で選ばれたローラは「すっごいいい気分だよ~」と終始ゴキゲンで「テーマは、ちょっと黄金虫な感じ~。キラキラなイメージかな。気に入ってる~。おばあちゃんになってもネイルやっていこうと思った。ハ~イ」とローラ節を炸裂させ、会場の笑いを誘った。メンズ部門に選ばれた渡部豪太は、「日本の海」をテーマにしたネイルをはじめ、着物姿とスニーカーというファッションでも魅了。文化部門選出の蜷川実花は自身が撮影した写真をネイルにあしらった。協会特別賞に選ばれた夏木マリは「待ってたわ、この賞」と喜び「ネイルは30年近くやってた。今年、60(歳)だけど、年を重ねてくほど、ネイルはマスト」と艶っぽい表情を浮かべていた。なお、モデル部門に選ばれた菜々緒はスケジュールの都合により欠席した。
2012年11月19日女優の栗山千明が、映画『エクスペンダブルズ2』で日本語吹き替え版のボイスキャストを務めることになり、8月26日(日)、都内のスタジオで公開アフレコに臨んだ。以前、栗山さんは映画『キル・ビル』でハリウッド・デビューを果たしているが、ハリウッド作品のアフレコは初挑戦。「実写に声をあてる作業は難しかった」と困惑気味にふり返った。栗山さんが演じるのは、シルヴェスター・スタローン演じるバーニー・ロスを支える暗号解読のプロにして銃撃、格闘技をこなす元陸軍女ソルジャーのマギー・チャン。栗山さんは「日本人ではしないような会話の感覚があったりするので、相談しながら演じました」と言葉のニュアンスの違いに苦労したことを明かした。すでに作品を鑑賞したという栗山さんは大迫力のアクションシーンを観て、大興奮するも「私には絶対無理」とコメントし、もし次作でオファーがあったとしても「アクションのない静かな役回りでお願いしたい」と謙虚な発言で報道陣を沸かせたが、映画『キル・ビル』で魅せたアクションを再び披露してほしいもの。豪華スター共演の本作で栗山さんが好きなタイプは?と、質問が飛ぶと「ブルース・ウィリスかな。私の好きなタイプの映画によく出演されているし、刀さばきがかっこいい」と明かすも、実は「みなさんカッコいい反面、怖い気がする」と本音も漏らしていた。さらに、栗山さんは「こう見えても私って、普段穏やかな人なんです」と自分の性格を告白。穏やかな性格ゆえに、本作のテーマである“復讐”なんてことは「考えもつかない」とコメントしていた。本作はシルヴェスター・スタローンを中心に、ハリウッドを代表する新旧アクションスターが大集合した大ヒットを記録した前作に続き、不死身の傭兵軍団・エクスペンダブルズと悪党の死闘を描く。『エクスペンダブルズ2』は10月20日(土)より全国にて公開。■関連作品:エクスペンダブルズ2 2012年10月20日より全国にて公開© 2012 Barney’s Christmas, Inc.
2012年08月27日長編CGアニメーション映画『ドラゴンエイジ -ブラッドメイジの聖戦-』で主人公の女騎士カサンドラを熱演した女優の栗山千明が、独自のアイデアでヒロイン像を構築した秘話を明かすとともに、感情的な女騎士を演じて自身の意外な一面を発見したことを告白した。その他の写真本作は、全世界で600万本を売り上げた海外RPGを、『ピンポン』『あしたのジョー』の曽利文彦監督が最先端CG技術で映画化したアクション・ファンタジー。世界を統治する教会の騎士カサンドラが教会存亡にまつわる陰謀の濡れ衣を着せられ、血のバトルに身を投じていく姿を描く。攻撃的な女騎士を演じるにあたって栗山は、「ゲームと同様、男っぽいサバサバしたイメージがありましたが、性別を意識させない純粋な兵士タイプでいこうと思いました」と初期のコンセプトを説明。ただ、好戦的でありながらも、「冒頭の彼女はまだ半人前で、兄の事などで葛藤しています。それを周囲に悟られまいとして攻撃的になっている。弱いからこそ強く虚勢を張っているようなイメージで演じましたね」と複雑な内面も意識した。カサンドラの心情を見事に声だけで演じ上げた栗山だが、「声優に呼ばれて毎回思うことは、声だけの演技は感情的になることで多少ニュアンスは変わると思いますが、声量の大小だけでは表現の調整に限界があるとうことですね」と実写作品との差異を指摘。「がっかりさせたくないので、余計にプレッシャーで(笑)」と胸の内を明かすが、実写経験が多いゆえに声優業の高いハードルを自覚しているようで、全身を使う表現者の俳優にとって、声だけの演技は丸腰で戦いに出ていくようなものだとも。「自分が演者として映画やドラマ、舞台に出ている時でさえ声の重要性を認識しているので、そこに特化している仕事は本当に難しいです。ただ簡単な作業ではない分、毎回発見もあります」。それが、「今回自分で一番驚いたことは“自然と感情的になれた”ということですね。普段怒っている演技が多いタイプですが、実は苦手です(笑)。私生活ではドラマのように激怒することがないからリアルなテンションがわからないけれど、攻撃的なカサンドラを演じていて熱を上げることに違和感を抱かなかった(笑)」と、自身の意外な一面に気づいたという栗山。「それが本当に意外で。だから意外な栗山千明が観られますよ(笑)」。『ドラゴンエイジ -ブラッドメイジの聖戦-』2012年5月25日(金)、リリース取材・文・写真:鴇田 崇ヘアメイク:a t s u. c oスタイリスト:ume
2012年05月24日女優の栗山千明が海外の人気RPGを映画化した『ドラゴンエイジ -ブラッドメイジの聖戦-』(曽利文彦監督)で声優として長編アニメーションに初主演することになり、12月7日(水)、共演する谷原章介、GACKTと共に都内の教会で製作発表会見を行った。栗山さんは、谷原さんと共演した『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』など長編アニメでの声優経験はあるが、主演は初めて。無類の“アニメ好き”として知られ「とても光栄。本気で取り組みましたし、絶対的に見応えがある作品だと誓います」と熱っぽくアピールした。リアルな描写とハードな世界観が絶賛され、全世界で600万本を売り上げた傑作RPG「ドラゴンエイジ」シリーズを、曽利監督を始めとする“アニメ大国”日本のトップ・クリエーターによりCGアニメ化。世界を統治する“教会”に仕える女騎士・カサンドラ(栗山さん)が、教会をめぐる巨大な陰謀の鍵を握る少女を守るため、気のいい魔法使い・ガリアン(谷原さん)と共に壮大な冒険と戦いに巻き込まれる。GACKTさんは2人を追う騎士団のリーダー、ナイトコマンダーを演じる。栗山さんは「ストーリーもキャラクターも人間味にあふれているので、実写のお芝居のように取り組める部分も多かった。曽利監督からいろんなご提案をいただき、だんだん思い切り良く演じることができたから楽しかったです」と手応え十分。アクションシーンの多さも見どころで「実際に体を動かしながら、アフレコしたんです」と身も心もカサンドラになりきっていた様子。谷原さんは『ベクシル −2077日本鎖国−』で曽利監督とタッグを組んでおり「今回も信頼感があって、迷うことはなかった」。シーンによっては、まだ映像が完成していない部分もあったが「その分、表情やニュアンスなど、監督が的確なアドバイスをしてくださるので、すべてを委ねることができた」と満足そうな表情だ。一方のGACKTさんは「“リアル・ダークファンタジー”という言葉の意味を理解していただける作品」と完成間近だという本編に早くも太鼓判。主題歌「Until The Last Day」も手掛けており、「いつか消えてしまう命を全うしてみよう。そんな映画のテーマに沿った楽曲になった」と自負していた。そんな3人に対して、曽利監督は「それぞれのキャラクターを、それぞれのクリエイティビティで作り上げてくれた。声だけでキャラクターを自分のものにしているし、製作にあたるスタッフも映像がイメージしやすい」と大絶賛。「アクションが見どころだが、一番意識したのはドラマ性とのバランス」と語り、最先端のCGアクションと奥深いストーリー描写が融合した本作の完成が待ちきれない様子だった。『ドラゴンエイジ -ブラッドメイジの聖戦-』は2012年2月11日(土)より全国にて公開。■関連作品:ドラゴンエイジ -ブラッドメイジの聖戦- 2012年2月11日より全国にて公開
2011年12月07日戸田恵梨香&加瀬亮主演の人気ドラマの映画化として注目を集める『SPEC〜天〜』に栗山千明がある任務を負った捜査員の役で出演することが明らかになった。未解決事件の解決のために公安部に設立された「未詳事件特別対策係」、通称“ミショウ”。IQは高いがなぜか常に餃子くさい当麻紗綾(戸田さん)と、かつてSIT(警視庁特殊部隊)に所属した精鋭ながら、ある事件をきっかけに未詳に転属となった瀬文焚流(加瀬さん)が、未来予知や千里眼、人の心を読むなどといった普通の人間の能力をはるかに超えた特殊能力によって引き起こされた犯罪の捜査に挑む。かつての人気ドラマ「ケイゾク」(TBS)の続編という位置づけで昨年放送され、特殊能力(SPEC)を持つ者たちによる犯罪の謎解きや戸田さんと加瀬さんの“キレキャラ”による掛け合いが人気を呼んだ。今回、この映画版より登場する栗山さんが演じるのは、CIRO(サイロ/内閣情報操作室)特務班の一員である青池里子。帰国子女にして大人の色香全開の里子だが、かつてSITに所属していた経歴があり、ある事件の捜査のために未詳を訪れる。いきなり「里子」、「焚流」と互いをファーストネームで呼び合い、過去に何らかの関係があった様子の瀬文と青池に、当麻は心穏やかならず…。キレキレの名コンビに青池が加わることで、ドラマでは見られなかった三角関係が展開することに?栗山さんは「出演が決まったときは、ドラマシリーズに出演しているみなさんがとても個性的なので、私はどんな役なのか楽しみでした。撮影は、私は新参者なので緊張しています(笑)。『SPEC』は独特の世界観があるので、その中で自分がどういう立ち位置にいたらいいか考えながら、撮影に臨んでいます」と意気込みを語る。青池里子というキャラクターについては「里子は帰国子女で日本語があまり得意ではない、という設定を撮影初日の直前に聞かされまして(笑)、セリフを台本のまま覚えていたら、現場で全然変わっていて驚きました。『間違った日本語』の言葉が多くて、わざと間違えて言うのが意外と難しいなと思いました。あと、里子はアクションのシーンもいくつかあって、私はわりと苦手なので、カッコ良く決めたいなと思っています」と語っており、キャラクター、アクション両面で新たな栗山さんの一面が見られそう。なお、映画の直前にはスペシャルドラマ「SPEC〜翔〜」も放送されることになっており、映画と合わせて新たな敵の存在や、ドラマシリーズのラストに残された謎の答えが描かれる。『SPEC〜天〜』は2012年春、全国東宝系にて公開。■関連作品:SPEC〜天 (仮題) 2012年春、全国東宝系にて公開■関連記事:戸田恵梨香&加瀬亮「SPEC」映画化決定!スペシャルドラマと合わせて謎が明らかに
2011年09月16日映画『ブラック・スワン』の特別試写会が4月27日(水)、都内で行われ上映前に東京バレエ団のプリマドンナとして活躍する上野水香と女優の栗山千明がトークショーを行った。チャイコフスキーの「白鳥の湖」をモチーフに、“白鳥”のパートと“黒鳥”のパートを演じ分けるプリマドンナの座をめぐり、ライバルへの嫉妬や憧れから、ねじれた友情を発展させ、変貌していくバレリーナの姿を描いた本作。主人公のニナを演じたナタリー・ポートマンに悲願のアカデミー賞主演女優賞をもたらした作品でもある。この日は上野さんが純白、栗山さんが黒のドレスに身を包んで登場。ひと足先に作品を鑑賞した栗山さんは、ナタリーの演技について「鳥肌が立ちました。3か月ほどバレエの練習をしたと聞きましたが、3か月でそこまで?とびっくりしました」と興奮気味に感動を伝えた。上野さんも「短い間にバレリーナらしさを身につけていて、表現者として素晴らしいと思いました。演じることに全生命を懸けているということが伝わってきて感動しました」と大絶賛。上野さん自身、幾度となく「白鳥の湖」のプリマを務めあげてきたが「知れ渡った作品であり、いろんな人が踊ってきたので、プレッシャーも大きい。技術的にも難しいし、2役を演じるという課題もあります」とその難しさを明かす。その上で「対照的な白鳥と黒鳥ですが、“善”と“悪”ではなく、どちらも美しく魅力的。黒鳥を演じるときは、王妃をだますのを楽しむ、小悪魔的な役作りをしています」と笑みを浮かべた。栗山さんも幼少期にクラシックバレエを習っていたそうで「いまでもやっていてよかったと思います。モデルとしての見せ方、女優としての芝居などいろんなところで活きています」と明かす。ちなみに栗山さんは白鳥?それとも黒鳥?という問いには「憧れは黒鳥ですが…近いかというとそうでもないですね。かといって白鳥でもないし…」と苦笑交じりに答えていた。ナタリーは本作の振り付けを担当したフランス人振付師のバンジャマン・ミルピエと婚約し、現在、彼との間の子供を妊娠中だが、上野さんはミルピエによる振り付けについて「現代的で斬新。個性的で興味深いです」と語り、プロの視点から映画の見どころを明かしてくれた。『ブラック・スワン』は5月11日(水)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。■関連作品:ブラック・スワン 2011年5月11日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.■関連記事:ナタリー&アシュトン “セフレ”の2人の独占インタビュー思わぬ“失言”に…ナタリー・ポートマンが悩める義母役を熱演!『水曜日のエミリア』予告編先行到着N・ポートマンが黒い狂気で舞う『ブラック・スワン』試写会に10組20名様ご招待【シネマモード】ドレス姿で受賞者がわかる!?オスカー・ファッションN・ポートマンディオールデザイナー、J・ガリアーノの人種差別発言に嫌悪感を表明
2011年04月27日8月21日(土)公開の映画『NECK ネック』に出演している栗山千明の朗読によって6月に4週にわたってラジオドラマとしてTOKYO FM「RADIO DRAGON」でオンエアされた、作家・舞城王太郎(映画原案)の書き下ろし短編小説「NECK a story」が未公開の新エピソードとあわせて公式サイトで配信されることが決まった。映画はお化けを作り出す研究を進める大学院生・杉奈と、彼女の実験に巻き込まれた彼女に恋する後輩、人気作家、その担当編集者らの恐怖体験を描いた“胸キュンホラー”。舞城王太郎が原案を担当しており、同じモチーフによる別の物語が舞台としてすでに上演されているほか、異なる複数の物語の文庫化、劇中の人気作家・越前魔太郎の名義による小説の雑誌への掲載など、様々なメディア展開が行われる。今回、配信が決まったラジオドラマは、映画同様“ネック”すなわち“首”をモチーフに舞城さんが書き下ろした短編小説を、自身、舞城さんの大ファンという栗山さんが朗読する形でラジオドラマとして放送されたもので、6月の放送時は第1話から4話がオンエアされ、今回、新たに未公開の第5話を加えて配信される。ちなみに、こちらの短編小説は、先日より「NECK」というタイトルで講談社より刊行された文庫の中に「NECK a story」の名で所収されている。ラジオドラマは7月29日(木)より公式サイト上で配信開始。映画『NECK ネック』は8月21日(土)よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開。映画『NECK ネック』公式サイト■関連作品:NECKネック 2010年8月21日よりシネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010『NECK』製作委員会■関連記事:お化けが生まれる仕組みを科学する?『NECK』特別映像が到着相武紗季、溝端淳平らがネック・マシーン除幕式でくいだおれ太郎と対面!舞城王太郎が『NECK』Twitter上で新小説の連載をスタート!小松彩夏5年間の“初恋”は「気持ちを確かめ合っただけ」ドキドキを体験!『NECKネック』カップル限定試写会に45組90名様ご招待
2010年07月29日独特の文体とストーリー展開で、多くの読者の支持を受けると同時に、文壇を悩ませる作家・舞城王太郎の書き下ろしの原案を相武紗季、溝端淳平、栗山千明、平岡祐太というフレッシュなキャスト陣を迎えて映画化した『NECK』が来年の夏に公開されることが発表された。「煙か土か食い物」で2001年にメフィスト賞を、「阿修羅ガール」にて第16回三島由紀夫賞を受賞、「好き好き大好き超愛してる。」は芥川賞の候補に挙がるなど、華々しい経歴を持つ一方で、その特異な文体と構成が、一方で称賛を、一方では酷評をといった具合に賛否を呼ぶ舞城王太郎。覆面作家として活躍する彼が、このたび「同一モチーフの全く別のストーリー」(本人談)という2本の新作を書き上げた。それは「NECK」という題名で一つは舞台化、もう一つは映画化されることになった。独自の研究でお化けを作り出そうとするちょっと変わった女の子・杉奈と彼女に恋する大学の同級生・首藤友和、杉奈の幼なじみの人気作家・越前魔太郎、魔太郎の担当の美人編集者の4人を中心とした“恐怖”の物語が展開される。映画版で主人公の杉奈を演じるのは相武紗季。友和に溝端淳平が扮する。この2人は、前クールで好評を博した月9ドラマ「ブザービート」でも共演しており、再共演に注目が集まる。また作家の魔太郎には平岡祐太、担当美人編集者に栗山千明とこちらも昨今、映画にCMに引っ張りだこの2人とあって、公開前から期待が高まる。ちなみに、溝端さんは映画版のみならず、河原雅彦の演出による舞台版にも出演。こちらでは酒井という役名で映画と同じく中心の4人のうちの1人を演じるということで、舞台では板尾創路らと共演することになるという。今回の製作発表に際し、相武さん、溝端さんのコメントも到着。相武さんによると「(杉奈は)見た感じも白衣を着てたり、髪型もちょっとイメージチェンジを図ってます」とのこと。また、初めてのホラー映画挑戦に関しても「(ホラーの中にも)恋の“胸キュン”があったり、ただ怖いだけではない、色々な要素がある作品」と語っている。溝端さんは、自身が演じる首藤を「マイペースな杉奈に恋をして、振り回されまくる子犬のような青年」と称し、作品についても「観た人が爽快さを感じたり、笑ったりしながら、ブルッと震えてしまうような作品になる、誰も観たことがない“胸キュンホラー”」と期待を語る。監督は「永遠の仔」、「天国への階段」、「ランチの女王」、「不機嫌なジーン」などの人気ドラマの演出を手掛けてきた白川士(たけし)。本作で初めて長編映画のメガホンを握る。これまで「映像化不可能」、「映像に不向き」といった声を浴びてきた“異端児”舞城王太郎作品だが、舞台でそしてスクリーンでどのような形で表現されるのか?『NECK』は先日より撮影が始まり、11月末にクランクアップし、来年のゴールデンウィークの完成を目指している。公開は来夏、シネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて。舞台版「NECK」は青山円形劇場(東京・青山)にて2月12日(金)より公演開始。2010年は舞城王太郎「NECK」旋風が到来する?■関連作品:NECK 2010年夏、シネマサンシャイン池袋、新宿バルト9ほか全国にて公開
2009年11月13日