私の場合、1人目も2人目も陣痛が始まってから4時間以内のスピード出産でした。「早いとラクでいいね!」と言われますが、2人目以降は臨月になると病院への移動などが間に合わなかったらどうしようといつも不安でした。今回は3人目の出産エピソードをお伝えします。 前駆陣痛から本格的な陣痛へ3人目の出産は夜中の前駆陣痛から始まりました。はじめはいつものおなかの張りかな?と思い、そのまま寝ようとしていました。しかし、何かおなかの張り方がいつもと違う感覚がして気になったので、数分後におなかの張りの間隔をカウントをしてみました。 すると、すでに4〜5分間隔! すぐに病院へ電話して向かいました。病院へ到着したときには本格的な陣痛が来ていて、痛みが収まっているタイミングで病院内に入っていきました。 慌ただしい出産助産師さんに迎えられて、車椅子で陣痛室へ行くと、すでに子宮口は全開大でした。すぐに「分娩室に移動しようか」と言われ、分娩台に上がり、次の陣痛を待ちました。私は横向きが楽なので横向きになるとすぐに破水し、その2秒後にはポーンと一度も止まらずに生まれてきてくれました。 先生や助産師さんもあまりにもスムーズな出産で「すごく早かったね!!」と、とても驚き、慌てていました。 スピード出産にも危険が? 無事に出産しましたが、「勢いよく出てきたから出血が多いね。多めに点滴を打ってゆっくりしようね」と先生に言われ、産後は5時間ほど、分娩室でのんびりと過ごしました。あとから助産師さんに、通常の2倍の量の出血があったと聞き、スピード出産もいいことばかりではないことを実感しました。あのまま陣痛だと気付かずに寝ていたらと思うと怖くなりました。前駆陣痛か陣痛かわからなくて困ったとき、間違っているかもしれないと思うと、電話しにくい場合もありますよね。病院へ着くまでに赤ちゃんが生まれてしまっては大変なので、遠慮せずに医療機関へ電話することをおすすめします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト/おんたま監修/助産師REIKO著者:新山紗季6歳、4歳、1歳の三児の母。現在は医療機関で働くかたわら、記事執筆をおこなう。不妊治療や妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年11月16日私は里帰り出産をしたのですが、実家には車がなく、臨月に入ってから陣痛タクシーに登録しました。出産するときには陣痛タクシーを使うことはなく、退院する際に利用しようとしたところ、トラブルが起きてしまいました……。 里帰り出産に備え、陣痛タクシーに登録私は第1子を出産するにあたり、妊娠34週ごろから実家に戻って出産に備えていました。実家には車がなく、私は実家に帰ってからママサポートタクシーという、いわゆる陣痛タクシーを数社調べ、一社登録することに。 私が登録したタクシー会社は、妊婦健診、出産時の入院・退院、買い物など、登録しておけばいつでも利用できるようになっていました。 陣痛タクシーは出産後まで出番なし私の実家から病院までは歩いて30分ほどの距離です。運動不足を解消するため、妊婦健診には歩いて行っていました。出産のときも、出産予定日前日に破水したのですが、車を持っている夫が出産に備えて実家へ来ていたため、陣痛タクシーを使うことはありませんでした。 初めて陣痛タクシーを利用したのは、無事出産し、私と赤ちゃんが退院する日となったのです。 陣痛タクシーが来ない!?私と赤ちゃんは病院の入院計画通り、出産後6日で退院することになりました。夫は仕事のため自宅に帰っており、このとき初めて陣痛タクシーを利用することに。退院の準備ができて陣痛タクシーを呼ぶと、すぐ来るとのこと。 しかし、病院入り口で20分ほど待っても到着したとの連絡はありません。その日は私が住んでいる地域ではめったにない猛暑日。私は赤ちゃんと自分の体調が心配になり、タクシー会社に電話をしました。 タクシーが来ない原因は…電話した結果、陣痛タクシーは実家に着いていました。どうやら、私が電話したとき、「(実家の住所)の(私の名前)さんですね?」と言われたので「はい。出産して退院するので陣痛タクシーをお願いしたいのですが」と言ったのですが、聞き間違って実家に行ってしまったようです。 あらためて陣痛タクシーが来たのは、そこから約10分後。ようやく帰宅したものの、クーラーがない実家は蒸し風呂状態に。暑いのかおなかが空いたのか赤ちゃんはギャン泣き。気が動転してしまった私はしばらく水分も摂らず、へとへとになりながら授乳をし、熱中症になってしまいました。 私は授乳に慣れていないのもあり、「私がもし入院してしまったらもう授乳はできなくなるかもしれない」と思い、体調不良を無視していました。しかしそのまま体調が良くならなかったので、3日後に深夜外来にお世話になることに……。トラブルが重なったこともあり、陣痛タクシーがトラウマになってしまいました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:桜場紫0歳女児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆しています。趣味は読書、夫と週替わりで選ぶ映画の鑑賞。
2020年08月17日初めての出産、切迫早産で自宅安静の日々を経てやっと訪れた出産予定日。しかし、それから数日過ぎても陣痛が訪れないので、ついに陣痛促進剤の使用が決定! 思いがけないことが気になった私の出産話を聞いてください。 出産予定日+6日で陣痛促進剤決定切迫早産で約1カ月間自宅安静をしていましたが、出産予定日に近づいてもう大丈夫! ……となったのになかなか陣痛が来ない……。歩いても階段を昇降しても少し張るだけのおなかに、妊娠41週0日での誘発分娩が決まりました。 入院の流れを説明されたあとは「いよいよこの日に生まれるのか、日にちが前もってわかるなんて不思議!」くらいの気持ちでした。 陣痛促進剤投与当日、朝9時ごろから陣痛促進剤の点滴を打ち始めました。まずは少ない量から徐々に増やしていくようで、テレビを見ながら夫と助産師さんと談笑しながら何ともなく午前中が過ぎていきました。 昼食を食べて薬の量が増えていっても特におなかに痛みはなかったので、夫は昼食を摂りに一旦外へ出ていきました。午後1時を過ぎたころ、なんだか便意を感じて1回目のトイレに行かせてもらったところ、ゆるめの便が……。産院着でおなかが冷えたのかな?と思いながらまた分娩室に戻りました。 いよいよ陣痛が! この痛みは何?その後、徐々におなかの張りが強くなっていき、助産師さんも「これで陣痛が乗ればいいですね!」と小まめに確認してくれました。それでも便意は続き、2回、3回とトイレに立たせてもらう状態の私に、「陣痛促進剤で少し緩くなっているのかもね」と助産師さんが声をかけてくれました。外出していた夫が午後2時ごろ戻ったときには、おなかの痛みが陣痛なのか腹痛なのか、とうとう区別がつかなくなっていました。 このころ、かなり陣痛は強くなっていたようで、もうトイレには立たせてもらえなかったのですが、相変わらず便意を感じていた私は、「ここで漏らすのは絶対に嫌だ!」と、ただただそれだけを考えていました。 出産は便意との闘い いよいよ喋れないくらい陣痛が強くなってきたときも、助産師さんからは「まだいきんではダメ! 逃してね」と言われていましたが、私にとってはいきんだら便が出てしまうという感覚だったので、必死にこらえていました。しかし、「もういいよ! いきんで!」の合図でおなかに力を入れるときには、痛みが最高潮で便意がどうとか考える余裕もなく、早くこの痛みをどうにかしたい! という一心でいきみました。陣痛の合間にずっと気になっていた便意を伝えると、「あぁ、ちょっと出てるね。でも大丈夫! このままいきんで!」と回答がありました。もうろうとしている頭ではもう恥ずかしいという感情は湧きませんでした。直後に破水し羊水も一気に出たので、もうとにかく全部出してやる!といきみ続け、無事に出産することができました。 私は陣痛の痛みについて聞かれると、「おなかをこわしたときの痛み × 数十倍」と答えます。今でもあの分娩室で、必死に便意と戦った記憶は鮮明に覚えています。産院のみなさんは、おそらく慣れていらっしゃるでしょうからそこまで気にすることはないのかもしれませんが、願わくば次の出産時には、便意と直結しない陣痛を感じたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:(c)chicchimama著者:歌 啓子1歳男児の母、転勤族の妻。子育てはフランス流を実践、夫は息子の爪切り以外はすべてこなせる育メン。2018年9月より在宅勤務にて復職し、転居先の地で友達作りに勤しんでいる。
2020年08月07日■前回のあらすじついに正産期に入ったので、気持ちも緩みのんびり過ごしていると、突然の破水! 親切な陣痛タクシーのおかげで無事に病院に到着したのでした。■徐々に苦しくなる陣痛優しい助産師さんに連れられ陣痛室へ。始めのうちはワクワクしていましたが、時間が経つにつれて痛みが増し、気付けば恐怖心の方が勝っていました…■なかなか産まれてこない…痛みと疲れがピークに意識が朦朧としながらもやっと分娩室へ。それでもなかなか産まれず疲れはピークを越え、助産師さんの励ましも素直に聞く余裕がありませんでした…。次回に続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 湯本もゆのオドオド手探り育児 この連載の全話を見る >>
2020年08月01日突然の破水、そばにいるのは夫のみ。夫に病院のスタッフに知らせてほしいけど私は声が出せない状態でした。 「いやいや、しゃべれないなんて大袈裟な」……そう思われる方もいると思います。私も陣痛前はそう思っていました。でも私の場合、本格的な陣痛が始まってからは、本当に一言もしゃべれなかったんです。この時は自分の全身全霊を注ぎ込む感じで、夫に伝えました。すごく小さくてかすれた声だったけど、夫が聞き取って理解してくれて、本当に助かりました。 長かったお産はついに最終段階に突入します。 <つづく>著者:イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2020年06月27日陣痛がきたときに備えて準備しておきたいこと夫や祖父母など家族に協力してもらう陣痛がくると、ひとりでは冷静に行動できないことがあります。夫や祖父母など、頼れる人にサポートをお願いしましょう。可能であれば、さまざまなケースに備えて複数の人にお願いしておくと良いですよ。協力が必要なのは、以下のようなものです。・病院までの送迎・周囲への連絡・(上の子がいる場合)子どものお世話とくに病院への移動手段は重要なので、早い段階でお願いしておきましょう。タクシーを利用する陣痛が始まったら、自分で車を運転するのはNGです。自転車や徒歩も避け、なるべく送迎してもらいましょう。送迎してもらえる相手がいない場合は、タクシーがおすすめです。タクシー会社によっては、妊娠中のママを優先的に手配するサービスなどがあります。タクシー会社の連絡先やサービス内容を事前にしっかり調べておくことが大切ですよ。陣痛タクシーを予約しておく「送迎予定の夫が仕事中」「移動をお願いしていた人が急病」など、万が一のときに役立つのが「陣痛タクシー」です。事前に出産日や自宅の住所、産院を登録しておくと、陣痛時にタクシーを手配してもらえるサービスの総称です。365日24時間対応ですし、道案内も必要ないので安心して任せられます。もちろん、必要なかった場合は利用しなくてもデメリットはありません。便利なサービスですが、事前登録が必要なのでご注意くださいね。さまざまな会社が陣痛タクシーを提供しているので、料金などを調べて登録しておきましょう。【7つの体験談】陣痛から病院へ行くまで家族の手助けがあった・産院が近かった上の子が気がかりだった二人目の出産のときです。陣痛が来てから夫が自家用車で病院まで連れていってくれましたが、夜中の2時を超えていました。上の子が寝ているとはいえ家に残して行くわけにもいかず、夫に抱っこしてもらい車に乗せて病院まで行きました。病院へ着いてからは私ひとりで院内へ行きました。初めて上の子と離ればなれになり、自分のお産より上の子が気がかりで不安だったのを覚えています。家族がいる時間で良かった陣痛が来たときに夫の運転で自家用車で向かいました。自宅から車で30分ほどだったのですが、車に乗っているうちに徐々に痛くなり、車の揺れがダイレクトに響いて耐え難い痛みを感じました。陣痛がきたのが家族がいる夜中の時間で良かったと感じています。タイミングがわからなかった陣痛が来てから病院までは旦那の車で行きました。初産だったため、いつのタイミングで病院に行ったら良いかわからず病院に着いたころには陣痛が五分間隔になっていました。幸い家から病院までの距離が近いため間に合いました。夫やパートナーに病院まで送ってもらったというケースが多いようです。パパなら夜中であっても、気兼ねなく送迎をお願いできますね。陣痛が始まる前に、入院中に必要なものやお産の流れをじっくり話し合っておきましょう。大きく揺れないように、冷静かつ丁寧な運転を心がけてもらいましょうね。出産に備えた・ちょっとしたトラブルがあった三日間も陣痛が続いた里帰り出産をしていたので、陣痛が来たときに実母に車で病院へ連れて行ってもらいました。赤ちゃんに会えるという喜び、出産への不安、陣痛の痛さの恐怖でいっぱいでした。夫は夜勤だったので朝までに生まれたら会えないかもしれないと心のどこかで心配しました。まさかの三日陣痛が続き壮絶でしたが、夫も出産に立ち会うことができて良かったっです。出産に備えてカロリー摂取両親の車で病院に向かいました。車で約10分間。陣痛の間隔が10分切ってから、病院に来てくださいねーとのことだったので、出産に備えてカロリー摂取しなくては!と思い、チョコレートを食べた後、ついでにシャワーも!両親に本当に陣痛きてるの?と疑われましたが、病院で確認したら、しっかり陣痛はきてました。本陣痛に気づかなかった前駆陣痛から本陣痛に移行したことに気がつかず、子宮口が7センチ開くまで我慢しました。里帰りで両親が休みの日に産気づいたので、車で産婦人科まで送ってもらいました。陣痛がつらくて、道の段差(ガタガタ)をゆっくり走ってもらいながら、産婦人科へ行きました。いつもの道が通行止めに里帰り出産だったので、実家の父親の車で病院に向かいました。いつも送ってもらっている道でしたが、陣痛が始まった日にたまたまマラソン大会があり、病院までの道が通行止めに。迂回しなくてはならず、とてもあせりました。お産には間に合いましたが、一刻を争う状況だったらと思うとゾッとします。実家の両親に、送迎をお願いしているママもいます。実家であればリラックスできますし、時間が取りやすいかもしれません。里帰り出産の場合は、陣痛前に産院への道のりを何度か確かめておくと良いですよ。陣痛がきたときに注意しておくこと早めに産婦人科に連絡をする「これは陣痛かな」と感じたら、まずは産婦人科に連絡しておきましょう。破水かどうか、自分で判断できない場合も連絡が必要です。初産の場合は、一般的に陣痛の間隔が10分程度になったら産院に連絡するのが良いとされていますが、経産婦ママの場合は一気に子宮口が広がる可能性もあります。早めに連絡しておけば、病院側も受け入れる用意がしやすいですよ。入院準備の荷物をまとめておく臨月に入る前に、入院に必要なものは準備しておきましょう。母子手帳、健康保険証、診察券はすぐに取り出せるように小さめのバッグに入れておくと良いですよ。陣痛が長引いたときのために、リラックスグッズなども用意しておくと安心です。陣痛が始まったら、あらためて荷物を確認し、玄関などすぐに運べるところに置いておきましょう。万が一破水などでママが運べなくても、パパや親族がわかる位置にまとめておくと良いですよ。病院へ行く方法を何通りか決めておく陣痛のタイミングは、誰にもわかりません。深夜の可能性もありますし、外出中かもしれないのです。病院への移動手段がひとつだと、あてが外れたときにパニックになってしまいます。まずは、2パターンの方法を考えておきましょう。・そばに連れて行ってくれる人がいる場合・そばに連れて行ってくれる人がいない場合そのうえで、時間帯や体調なども考慮した移動手段を決めておくと良いですね。万全の準備で陣痛に備えよう陣痛が起こった後のシミュレーションを何通りかしておくと、不測の事態にも冷静に対処できます。まずは、病院までの交通手段を確保しておきましょう。夫や祖父母にお願いするだけではなく、誰もいなかったときのために陣痛タクシーに登録しておくと良いですよ。どうして良いかわからないときは、妊婦健診の際に医師や助産師に尋ねても良いでしょう。不安を解消して、リラックスしてお産に備えてくださいね。※この記事は2020年6月時点の情報をもとに作成しています。
2020年06月05日妊娠8カ月ごろから「子宮頚管が短いので安静に」と言われていた第三子妊娠時。「早く生まれるかな」と思いきや、妊娠39週まで陣痛は来ず、上の子たちを保育園に送り届けてそのまま健診へ向かっていました。いつもと同じ日常だと思っていましたが、予想もしていなかった事態になったのです……。 妊娠39週の妊婦健診へ「早く生まれるかな?」と思っていた第三子が、意外にも妊娠39週まで陣痛は起きず、その日も普通に上の子たちを保育園に送り届けました。その足で産院に向かい、妊婦健診を受けました。 そして、先生の内診。すると「えっ……! ちょっと、もう8cm開いてるよ。これでは家に帰せない、 痛くなかったの!?」と先生から驚きの言葉が。何の自覚もなかった私はさらに驚き、そのまま車椅子で運ばれ、入院するよう言われてしまいました。 昼食を食べていたら、おや? 陣痛かも入院用ベッドに案内され、「入院することになっちゃった~」と夫や両親に電話をしたところで、やっと現実を理解し始めました。その後、入院用グッズを届けに夫が駆けつけてくれたのですが、ちょうどお昼だったので私は病院から出される昼食を食べ、夫はすぐ仕事に戻ることに。 ひとりで病院の昼食を食べていると、おや? なんだか肛門あたりが定期的にうずくなあ、これって陣痛に似ているよなあ……と考えていました。そしてトイレに行くと、出血もしていたのです。昼食はしっかり完食し、助産師さんに「陣痛っぽいですし、出血もしています」と伝え、間隔を測ってもらったところ、やはり陣痛が来ていたのです。 陣痛時間2時間半で出産!陣痛室で内診してもらうと、「うんうん、もう全開だね~。あとは痛みがついてくれば生まれちゃうね」と言われ、すぐに分娩台に移動しました。しかし、痛みは強くはなっているものの、まだ助産師さんとしゃべるくらいの余裕があったため産む実感がわかず、いきむことに怖さを感じていました。 その後しばらく陣痛に合わせていきむものの、やはり痛みが弱いせいかうまく赤ちゃんが下りず、「赤ちゃんの心拍が弱まってきているので吸引します」と吸引分娩に。吸引を2~3回繰り返し、なんとか生まれたわが子は、3,800g!! 「大きかったね~、これは簡単には生まれないわ」と一同びっくり。抱いたわが子は、確かにか弱い新生児という感じではなく、すでに貫禄さえありました。とはいえ生まれるまでにかかった時間は2時間半。夫も病院を後にしてから近くで昼食をとっていたようで、すぐに戻り立ち合うことができました。 分娩所要時間を話すとみんなに「早いね」「うらやましい」と言われますが、ラクなお産なんてありません。陣痛が弱いことで逆に恐怖感が増し、しかもそのあと産むときに急激な痛みに襲われたので、いいことばかりじゃないのだと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:sawawa著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2020年05月23日出産予定日を過ぎても陣痛がこないことで、焦ってしまう妊婦さんもいると思います。周りの家族もソワソワしてしまい、それをプレッシャー感じてしまう方もいるようです。出産を待つママに、助産師として試してほしいことをお話しします。 出産予定日とは?妊娠週数とは、最終月経の始まる初日を0週0日として、7日で1週と数えたものです。出産予定日は、妊娠0週0日から数えて280日後(40週0日)のことをいいます。予定日はあくまで目安で、妊娠37週0日からは正期産といわれていつ生まれても良い時期ですが、初産婦さんは予定日を過ぎて生まれることが多いです。正期産の範囲は妊娠41週6日までで、妊娠42週0日からは過期産と言われています。赤ちゃんへの栄養を支えている胎盤の機能が、出産予定日を境に徐々にですが低下していきます。産院では、赤ちゃんへのリスクを考えて、予定日を1週間程度過ぎると自然の陣痛を待たずに入院管理をして、分娩促進剤などを使用して出産にもっていくことがあります。しかし、どの時期を目安にするのかは、産院によって方針は違います。 陣痛、前駆陣痛ってなに?陣痛とは、痛みを伴う定期的な子宮の収縮です。10分毎か1時間に6回以上見られた場合、その時間から分娩開始時間として計算します。出産までの時間は、初産で12時間、経産婦で6〜8時間といわれていますが、個人差はあります。前駆陣痛は、痛みを伴う不定期な子宮の収縮で、陣痛よりも軽い痛みのことが多いです。時間の間隔もバラバラで、そのまま規則的な強い痛みの陣痛に移行していくこともありますが、消失していくこともあります。前駆陣痛が夜中きても、そのまま朝には眠れて痛みがおさまってしまったということはよくあり、一度退院する産婦さんもいます。出産の数日前から夜中に何回か起こることもあります。 出産予定日を過ぎたママに試してほしいこと予定日を過ぎると、医師より「運動をしましょう」といわれることがあります。運動をすることで、陣痛がきやすくなるかという医学的根拠はあまりないと言われていますが、適度な運動はリラックスや出産時に必要な筋力の強化になります。出産に向けて準備していきましょう。運動中に強いおなかの痛み、出血、胎動の減少などがみられた場合は中止して安静にし、症状が続く場合は受診するようにしましょう。 【予定日を過ぎたママに試してほしいこと】・ウォーキング(少し息があがる中等度で60分以内)・階段の昇降をする(手すりにつかまり転倒に注意)・スクワット(安定した壁や手すりに手をおいてバランス注意)・ヨガやストレッチ・乳首のマッサージをする・家事をする(床拭きなどの拭き掃除)・足浴や入浴(ぬるめのお湯でゆっくり) 陣痛に関しては、色々なジンクスがあります。助産師の間で昔から言われているのは、満月や潮の満ち引き、台風などの気圧の変化など有名ですが、どれもはっきりとした科学的根拠はありません。赤ちゃんが生まれてくるのを心待ちにしながら、いつお産が始まってもいいように体調を整えて、ストレスをためずにゆったりとした気持ちでいたいですね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2020年05月21日ベビーカレンダーをご覧の皆様、こんにちは。 産院に到着すると、すぐに分娩室(LDR)に通され、助産師さんが対応してくれました。私は本当に陣痛が来ているのか半信半疑だったので、「なんか大袈裟な感じになっちゃったな〜」「夜なのに申し訳ないな〜」と思っていました。 きっと一度家に帰される……そう思っていたら、「子宮口はまだ1~2センチだけど、陣痛きてますね」と言われてびっくり!私はそのまま入院することになり、夫だけ家に帰されました。 そして私は思ってしまったのです、「陣痛って、こんなもんなのか」「これなら耐えられそう」「私って痛みに強いタイプなのかも」などと。翌朝からレベルの違う痛みが始まることになるとは知らずに……。 <つづく>著者:イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2020年05月14日第2子である次女の出生体重は、なんと4,268g! 生まれてびっくり!! とてもビッグな赤ちゃんでした。2度目の出産とはいえ、なかなか赤ちゃんが出てこなくて、分娩台の上でいろいろと悪戦苦闘! そのときのエピソードをご紹介したいと思います。 ほぼ出産予定日に陣痛が来て入院妊娠7カ月のときに微量の前期破水があり、子宮頚管を縛る手術をしていました。手術以降、医師より安静を言い渡されていたため、あまり動けなかったことが災いしてか、おなかの中の赤ちゃんの推定体重は今までにないほど増加の一途をたどりました。 それでも、なんとか臨月まで無事に持ち越して、おなかの張りも10分おきになったので、入院準備をして病院へ向かいました。ところがその後、陣痛は遠ざかってしまい、遅々としてお産は進みませんでした。 陣痛促進剤の点滴で陣痛を促す入院して翌日、陣痛はますます遠ざかってしまいました。「微弱陣痛」と言うそうで、このままでは母子ともに体力を消耗してしまうおそれがあり、陣痛促進剤の点滴で陣痛を促すことになりました。 点滴をして陣痛は徐々に強まり、明け方にはいよいよ子宮口が全開大に。「2度目の出産で、陣痛の痛みには耐性があるから大丈夫」、そう自分を励ましながら分娩台に上がりました。 いよいよ出産! でも赤ちゃんが出てこない!ところが、分娩台に上がってからが大変でした。出産の最終段階で思いっきりいきんでみても、赤ちゃんがなかなか降りてこないのです。「息を止めないで! 赤ちゃんが苦しいよ!」。先生の言葉にハッと我に返り、あわてて息を吸い込みますが、襲ってくる陣痛の痛みにまた息をのみ込んでしまいます。 「もしかして、帝王切開?」そんな不安が脳裏をかすめたとき、先生の指示で助産師さんが私のおなかの上に馬乗りに! そして、ようやく元気な産声が上がりました。 大変だったけれど、元気な赤ちゃんの顔を見た瞬間、すべての痛みも苦しみも吹っ飛んでしまいました。「案ずるよりも、産むがやすし」を心底実感する、そんなお産体験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:恋瀬たまこ一男二女の母。商業簿記、珠算、アマチュア無線技士の資格を持つ。自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆中。
2020年05月13日3人の子どもを出産し、それぞれ異なる陣痛を経験しました。私は2人目が5年ぶり、3人目が7年ぶりと、それぞれ出産の間隔が空いていたせいもあるのかも知れません。ですが、やはり出産というのは毎回異なるものなのだと実感しました。 朝起きたらおなかがキューっと第一子のときの陣痛は、妊娠40週の朝に始まりました。前日まで何ともなかったのですが、朝起きると下したような痛みを感じました。「まさか?」と思っていると、徐々にキューっとおなかがしめつけられるような痛みに変わっていきました。 午前中は痛みが来るのが20分間隔になったり、10分間隔になったりと不規則でした。また、痛みも我慢できる程度でしたが、夕方になると10分ごと規則的に来るようになり、同時に会話もできないほどに。そのまま間隔が狭くなり、夕方6時に病院へ行き、夜8時に出産となりました。 前駆陣痛が2週間もダラダラと第一子の出産から、5年ぶりの出産となった第二子の出産。第二子のときの陣痛は、妊娠38週の夜に始まりました。妊娠36週に入ると、毎晩のように前駆陣痛がありました。妊娠時から切迫早産の診断を受けていたため、おなかが張りやすいこともあったのかも知れません。 夜になると弱いおなかの張りがあり、20分間隔から15分間隔になるものの、眠気とともに遠のいてしまう日々が2週間も続きました。毎日の前駆陣痛がさすがに嫌になり、妊娠38週の夜に「今日産む!」と宣言し、前駆陣痛が始まった夜10時のタイミングでスクワットを開始して、夜中2時に本格的な陣痛に変わり病院へ。そのまま陣痛が進み、朝5時半に出産となりました。 前駆陣痛、微弱陣痛からの本格的な陣痛へ第二子の出産から、さらに7年あいた第三子の出産。第三子のときの陣痛は、妊娠39週の夜中に始まりました。2、3日前から夜に前駆陣痛があり、15分間隔にまでなるものの、遠のいてしまい朝を迎えていました。 そして出産当日の午前0時過ぎ、また前駆陣痛かと思っていたら、おなかの張りが10分間隔まで狭まり、「これは!」と思い病院へ連絡。病院へ着くとすぐ陣痛室へ入り、助産師さんたちがお産の準備をしてくれていました。ところが5分間隔にまでなったものの、張りが弱くなってしまい、一旦病室へ戻ることに。ベッドで弱い陣痛を感じながらもウトウトしていると、朝7時ごろに陣痛が強まりだしました。再度陣痛室へ移動し、そのまま出産となりました。 「出産は毎回違う」と耳にしたことがありましたが、実際に自分が経験してみて、本当にそうなのだと感じました。一度経験しているから……と思っていましたが、始まり方、痛みの感じ方、陣痛の時間など、すべてが異なっていたので驚きました。経産婦だと陣痛の痛みを知っているため、2回目、3回目の陣痛、出産には恐怖がありました。でも反対に、お産の流れや痛みへの覚悟があるため、心強い部分もありました。これから第四子の出産を控えていますが、また頑張りたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:manami.koiso著者:ライター 木村なち三児の母。現在4人目を妊娠中。パニック障害を抱えながらの妊娠・出産・育児の経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2020年05月08日ベビーカレンダーをご覧の皆様、こんにちは。 陣痛かどうかわからないまま、とりあえず産院に電話して聞いてみたところ、ズバーンとしたお返事をいただきました。ズバーンとした回答って何?って感じですが、「う〜ん、ちょっと様子みてみますか〜」とか、「こうなったら、こうしてみてもいいかもしれませんね〜」みたいな曖昧な回答ではなく、「とりあえず来い」みたいな回答だったのです。 陣痛の間隔ってどこからどこまでなのか……。すみません、ちゃんとわかっていませんでした。きっと痛みがおさまったところから次の痛みが始まるところまでだろう、と勝手に思い込んでいたんです。きちんとした測り方をすれば、間隔はもっと長かったに違いありません。 それなのに、産院の方に「10分間隔です」と言い切ってしまった私。勘違いしたまま、産院へ向かう支度を始めたのでした。 <つづく>著者:イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2020年05月07日上2人はスピード出産すぎたため陣痛がどのようなものなのかわからず、心の準備をする時間もバースプランの出番もなし。何が何だかわからないまま出産し、気付けばわが子は私の胸の上でした。今回3人目にして初めて「出産ってこうやって進んでいくのか」「陣痛なう!」ってこんな感じなのか、と実感しました。 そして、したかったことが全部叶った!と思えた出産のお話です。スピード出産すぎて陣痛がわからない1人目、2人目の出産時のことです。私はなんだかおかしい?と思い産院に行き、着いてから1人目は30分後、2人目は10分後に出産しました。到着時には子宮口全開、いきなり痛みMAXだったので、10分間隔、5分間隔のような「陣痛なう」というものを味わった経験がありませんでした。 母子健康手帳に記載されている分娩所要時間も1時間弱。雑誌で見る平均的なお産の進み方とはまったく異なり、「これから産むんだ!」という心の準備ができなかったこと、会陰切開の痛みやおっぱいトラブル、マタニティブルーなどの産後の体の変化についていけず、1人目のときは産後うつにもなりました。 3人目にして陣痛のイメトレ助産師さんと今回のバースプランを話していたとき、上2人の出産時間を伝えると顔色が激変!! 「陣痛何分間隔ではなく、少しでもおかしいと思ったら連絡してきてね」と言われ、改めて陣痛とはどんな感じなのかを経産婦のママたちに聞いたり、雑誌を見たりしながらイメージトレーニングしました。妊娠38週ころから恥骨痛も限界に達し、出産予定日1週間前の夜中2時前、その“おかしい感じ”がついにやってきました。 これが「陣痛なう」!?おなかに違和感を覚え、間隔を計ると2分間隔。痛みはないものの、トイレに行くとおりものに血が混じっていたので、2人目の幼稚園のお弁当を念のために作ってから産院に連絡。「今までのことがあるから念のためにきてね」と言われ、家族を起こしてみんなで出発しました。産院に着いて内診すると、子宮口が5cm開いているとのことで入院となり、その後破水。1人目・2人目のときと変わらず痛くもないし「生まれるのかな~?」と話していると、徐々に痛みが強くなり「これが陣痛なう?」と私は感動! 助産師さんは、私の「陣痛なう」発言に大笑いしていました。 次は「出産なう」! 「陣痛なう」発言からしばらくすると、どんどん痛みが強くなり、いよいよいきみ開始。分娩室は和室で、時代劇で見るような綱がぶら下がっていました。この綱につかまることで力が入りやすくなります。いきむタイミングで綱を引き、赤ちゃんの頭が出てくる感覚や痛み、「産んでいる」ということを3人目にして初めて実感しました。そして、上の子どもたちも含めた家族に見守られて無事長女が誕生しました。性別を聞いていなかったので、女の子とわかった瞬間みんなで大喜び!! 初めての「陣痛なう!」を経験し、3人目にしてこうして陣痛が進み、出産が始まっていくんだと実感。そして家族みんなに立ち会ってもらい、バースプラン通りの理想の出産を体験することができました。心の準備をしながら出産に臨めたので気持ちも穏やか、心身ともに産後の回復が一番よかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO ◆関連動画出産ドキュメンタリー 原案/石井けいこ作画/やましたともこ
2020年04月26日ベビーカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。 出産に関して、私が心配していたのは「陣痛」でした。と言っても、心配していたのは痛さではありません。古今東西、みんな痛いと言っているんだから、痛いのは間違いないんだろうと。それより、「陣痛がいつ・どんな感じで始まるのか」を気にしていた気がします。 タクシー会社や産院の電話番号を控える、散歩はするけど遠くには行かない、生理用ナプキンを持ち歩く、入院準備をしておく、等それなりにできることはやっていました。が、思いの他ささやかなおなかの痛みがやってきたときは「これは陣痛なのか?陣痛はこんなものじゃないはずだ。じゃあ、どうしよう?」と悩んでしまいました。 次回、迷いながらも私たちがとった行動をお伝えしたいと思います。 著者:イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2020年04月23日私は初めての出産のときに、緊張と陣痛の痛さでまったく食べられなくなってしまいました。けれど分娩時間が27時間と長くかかり、何も食べられなかったことで出産の途中で体力が持たず、エネルギー切れになってしまったのです。 あのとき、あのタイミングで食べておけばよかったな……と出産後に後悔したので、その体験談をご紹介します。 緊張で食欲が出なかったその日、夜中2時ごろから定期的なおなかの張りと痛みが始まり、朝6時には10分間隔になったので、産院へ向かうことにしました。自宅で朝食を少しでも食べておこうと思い、やっと食べられたのがロールパン1個。痛みよりも、緊張のせいでそれ以上は食べられませんでした。 もっと普通に食べられると思っていたので、自分でも驚きました。想像以上に初めての出産に対して緊張していたようです。しかし、このときにもっと食べておけばよかったと今なら思います。なぜなら、陣痛が強くなってからの食事はもっと大変だったからです。 陣痛の合間に食べることはとても大変!入院し、強い陣痛が8分間隔になっても子宮口が開かず、分娩がなかなか進みませんでした。「長丁場になるから食事をしっかり食べてね」と助産師さんから言われましたが、痛みで思うように食事が摂れなくて困りました。 出産までの間に昼・夜・翌日の朝と3回食事が出ましたが、食べられたのはパン・ご飯を数口とフルーツを少しだけ。痛みで吐き気がする……、それでも食べなければ体力がもたないと思い、持参したゼリー飲料などを無理して食べました。 「何でもいいから食べて」と言われるたびに憂うつで、あれほど苦痛に感じた食事は生まれて初めてでした。入院の前にもっと食べておいたらよかったなと後悔しました。 出産が終わるころには体力も限界27時間かかって無事出産を終えました。出産時は気も張っていて頑張れましたが、最後は体力の限界。水分もあまり摂れず、食事も出産後すぐには食べられそうにない私の状況を見て、出産後も追加して1リットルの点滴をしてもらいました。 私はぐったりして動けず、産後も数日しんどくて完全にエネルギー切れな状態でした。3日くらいして食事をしっかり摂れるようになったら、やっと元気になりました。 出産翌日の朝に体重を測ってみたら、妊娠前から6kg増えていたはずの体重が妊娠前の体重からさらに3kg減っていて、どれだけ出産で体力を消耗するのか身をもって体感し、食事を摂ることの大切さを感じました。 陣痛が始まると、食事を摂ることすら大変です。私は分娩時間が長かったので、特に食事を摂ってエネルギーを補給しておくことの重要さが身に染みました。私の場合は入院前の朝食が、出産に向けたエネルギー補給をしっかりできる最後のタイミングだったな、と思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:山下 ひいこ一児の母。看護師・鍼灸師の資格を持ち、逆子治療やマタニティケアなどを行っている。自身の経験を生かし、不妊や妊娠・育児に関する体験談を中心に執筆活動を行う。
2020年04月20日初めての出産にあたり、一番気になっていたのが“陣痛”でした。出産を終えて振り返ってみたとき、「本格的な陣痛の始まりはあのときだったのか!」と理解しました。今回は、私の初めての陣痛体験談を紹介します。 これが陣痛!? とドキドキの日々インターネットでいろいろな情報を得られても、出産がどのように始まるのか、陣痛がどのくらい痛いものなのかなど、特に初産であれば体験してみないとわからないものですよね。私もその1人で、出産予定日が近付くにつれて、おなかが張ったり痛みが現れたりするたびに「これが陣痛!?」と、ドキドキしていました。 破水したものの陣痛は来ず、就寝…私は14時に破水してすぐに入院となりました。その後、20時にモニターを付けて、おなかの張りの間隔を計測。その結果、助産師さんに「今日は陣痛が来ないようなので、ゆっくり寝てください」と言われ、就寝することになりました。 就寝してから30分後、おなかを下したときのような痛みがやってきました。トイレに駆け込み、ベッドに戻るという流れを10回ほど繰り返したとき、私は気付きました。「あ! これは便意ではない!」と。 陣痛の始まりは「便意」の感覚!私の感じた陣痛の始まりは「便意」だったのです。そして、あとから思い返してわかったのは、前駆陣痛と本格的な陣痛の違いです。いつもおなかが張る感覚はありましたが、陣痛のおなかの張りは、パンパンになってはじけるのではないかと思うほどでした。また、おなかが張るときと張らないときの間隔もはっきりとわかりました。前駆陣痛のときには我慢できた張りや痛みも、陣痛のときには我慢できないほどの強い張りや痛みに変化していきました。 「陣痛」と聞くと、どのくらいの痛みなのか考えてしまうものですよね。体験してわかった痛みも陣痛の流れも実際には人それぞれ。できるだけリラックスして気負いすぎずに出産に臨みたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト:sawawa著者:今井さくら一児(女の子)の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年04月13日初めての妊娠・出産で、陣痛がどんなに痛いのか未知の世界でした。先輩ママたちに聞いても出産は十人十色。赤ちゃんの大きさ、ママの状況や気持ちでも変わってくるので、痛みもそれぞれ。私は生理痛が酷かったので、痛みには強いと思っていたのですが……。初めての陣痛に向き合った体験を紹介します。 あれ? これはいつもの痛みと違う切迫早産気味だった私はおなかが張ることがよくあったのですが、出産予定日より13 日早い妊娠38週1日に痛みを伴うおなかの張りがあり出血もしていたので、病院に行きました。「このまま入院かな?」と思っていたのですが、母体は特に問題はなく、子宮口が開いていないため、自然に陣痛が来るまで自宅で様子を見ることになりました。 そのまま2日間何もなく、妊娠38週3日の早朝にいつもとは違う痛みで起きました。確実にいつも感じている痛みではなく、強く深い痛みで前駆陣痛だとわかりました。そして、痛みの間隔が1時間から30分、15分と短くなり、13時ごろに10分間隔になったので病院に電話し、入院グッズを持って病院に向かいました。 いよいよ! 強い気力で向き合った陣痛病院に着いたときには痛みの間隔が10分を切っていて、子宮口が3cm開いていました。先生からは、「出産は早くて今晩、このまま陣痛が引いちゃうと明日」と言われました。この時点でかなり痛かったので、この痛みは明日に持ち越したくない! 絶対に今日産みたい! と密かに心に決めていました。 そんななか、深呼吸を意識しながら陣痛に耐えていたら、急に寒気と吐き気がしてきて、嘔吐しました。びっくりしてナースコールをしたら、「陣痛中つわりのような気持ち悪さが出て吐くことがある」とのこと。そこからベッドで横にならず、立ったまま痛みに耐えていました。 やっと会える! でも本番はここから18時ごろ、子宮口はもう9cm開いていましたが、破水はまだしていなかったので助産師さんが人工破膜をしてくれました。そこから分娩台に歩いていくのが大変で……。やっと分娩台に上がれたと思えば、母親学級で教わったいきみ方を忘れるくらいの興奮と痛みでした。しかし、立ち会い出産で隣に夫がいてくれて、お茶を飲ませてくれたり、いきむときに上体を起こして体勢を整えてくれたので、比較的落ち着いて出産に臨めました。 5回くらいいきんだところで、助産師さんから「頭が見えた!」と教えてくれました。私は「これ以上いきんでも出てこないから早く会陰切開をしてくれ!」と思っていたところ、先生が他の方の分娩に立ち会っていたので、すぐ切れず……。 先生が来るまで3回いきみました。そして会陰切開をした途端、無事長男が生まれました! あんなに痛かったのに、息子に会えたこと、元気に生まれてきてくれたことに感動して痛みも忘れて号泣しました。 振り返れば、陣痛をしっかり感じ、命がけの出産ができたことにとても感謝しています。そして、私が陣痛から出産までの間、一貫して常に意識していたことは深呼吸です。赤ちゃんが苦しまないよう、赤ちゃんに向けて空気を送るためにしていたので、自分自身冷静でいられました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 著者:松丸りん0歳男児の母。陽気な夫と3人で田舎暮らし。出産、育児、子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年04月06日初めての妊娠はわからないことだらけです。妊娠判明から常にネット検索ばかりで、不安でいっぱいでした。あれ?と思った陣痛中も、変わらずネットで調べてばかり。これは陣痛なのか、前駆陣痛なのか……。痛みのなかでもお金のことを考え、前駆陣痛だったら余計な病院代がかかってしまうと、ひとり深夜に病院へ連絡するかどうか悩んでいました。 あれ?と思った深夜の陣痛深夜12時ごろ、帰りの遅い夫が夕食を食べていました。なんだかおなかの痛みがいつもと違うような感じがしたので、私はアプリで陣痛のような痛みの間隔を計り始めたのです。夫は次の日も仕事なので先に寝室へ。もし陣痛じゃなかったらと思い、おなかの痛みのことは伝えませんでした。でもだんだんと痛みの間隔が短くなり、気付いたら5分間隔に。そんなとき、私が寝室にこないのが気になって夫が起きてきました。経緯を伝えると、「とりあえず病院に電話しなさい」と言われ、病院に電話することを決心したのです。初めてのことでも陣痛の始まりってわかるんだなと、今となっては思います。 病院への電話病院に電話してみると、初産で家が近く、声が元気という理由で、1時間後に痛みが続いていたらまたかけ直すよう言われました。やはりこれは前駆陣痛なのかと思い始め、陣痛の間隔を計りながら、携帯で調べていました。1時間経っても痛みは続いており、3分間隔になっていたのです。このぐらいからどんどん不安になり、前駆陣痛でもとりあえず見てもらおうという気持ちになりました。再度病院に電話をし、間隔を伝えたら「きてください」とのことでした。 病院に着いてから病院に着いたのは朝の5時ごろです。着いたら分娩室に案内されました。病院の館内見学の際に、陣痛室と分娩室が分かれているのを聞いていたので、もう生まれるのかと一気に恐怖心が襲ってきたのを覚えています。分娩台に横になり、子宮口の開き具合と分娩監視装置で陣痛の間隔を見てもらうと、やはり前駆陣痛ではなく陣痛でした。痛くて、「まだ? いつ生まれるの?」と先生に尋ねていたのを覚えています。先生は「お昼の12時ごろには生まれると思いますよ」とやさしく教えてくれました。結果、生まれたのは、朝の7時49分。初産なのにすごく早く生まれたのです。「もし2人目を妊娠して出産するときは、もう少し早く病院にきてください」と助産師さんに言われました。 初めての陣痛で、前駆陣痛なのか判断に迷いましたが、夫の言葉で病院に電話してよかったです。我慢していたらどんどん増す痛みに動けなくなっていたかもしれません。不安があったらお金の心配などはせず、すぐ病院に行こうということを学びました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:仙頭 遥奈1歳男児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年03月31日義母は私たちの家の隣に住んでいます。義母はよく言えば天然、悪く言えば無神経で、もともと苦手なタイプでした。私は働いていたため、密に接する機会もなく、出産するまでは平和でした。……出産するまでは。義母に立ち会ってもらったことで、今では義母が大の苦手に。出産時の恨みは一生忘れないと言いますが、その言葉を、身をもって経験したお話です。 お義母さん、人の話は聞いてください夫の不在時に陣痛が始まったら、陣痛タクシーを利用するつもりでいました。しかし、夫は不満げ。義母はすでに隠居生活に入っており、時間に余裕があります。義母を頼ればいいし、見ず知らずの運転手より、義母のほうが安心できると考えていたようです。それで夫の気が済むのなら……と思い、私は夫の意向に沿うことに。義母にも事前に送迎を頼むことや、病院の場所も説明し、了承してくれました。そしていよいよ陣痛が始まり、義母に送迎を頼んだのですが……早くも後悔する羽目に。義母はハンドルを握るなり「どこの病院に行けばいいの?」と言ったのです。私は開いた口が塞がりませんでした。 生きて病院にたどり着けますように陣痛に耐えながら、私は病院の場所を説明しました。そして車が走り出し、安堵したのもつかの間のこと。今度は車内に警報音が鳴り響きました。原因は義母で、なんと義母は、サイドブレーキを解除しないまま車を走らせていたのです。私は助手席で、生きたまま病院にたどり着けるのか不安でいっぱいになりました。病院に到着しても、モヤっとするできごとが起こります。入院が決まりましたが、陣痛がまだ弱いと助産師さんに言われました。足を開いて座ると陣痛が進むとアドバイスをもらい、実行することに。その姿を見た義母は「お相撲さんみたいね」と笑ったのです。義母は3度出産を経験したベテラン。どうしてそんなひどいことが言えるのか、私は理解に苦しみました。 付き添いって、ただそばにいるだけ?義母は、助産師さんに「いつ生まれますか?」と片っ端から声をかけて困らせていました。私は穴があったら入りたい状態。気がつくと、陣痛よりも苛立ちのほうが勝っていました。助産師さんにも「陣痛が遠のいた?」と言われ、私は思わず苦笑い。お昼ごろにはひどい吐き気に襲われ、私は病院食も食べられず、ベッドから動けませんでした。義母はそんな私の姿を見ていながら、無情にも「お昼になったのでごはんを食べてきます」と言って消えてしまったのです。私はもう、怒りを通り越して呆れてしまいました。 その後、義母は夫と交代し、夫立会いのもと息子を出産しました。今になって思えば、どうしてあんなことでイライラしたのだろう? と思うことも。でも、私はまだ義母を許せずにいます。陣痛が始まると、他人を気づかう余裕などありませんでした。少しでも気をつかう相手なら、立会いを断る勇気も必要だったのかもしれません。それがきっと、お互いのためでした。現在は、顔を合わせれば世間話をする程度の関係をなんとか維持しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:結城あかね1歳男児の母。登録販売者としてドラッグストアに勤務。現在は育休中。これまでの経験をもとに、子育て・恋愛・ライフスタイルに関する記事を執筆している。
2020年03月02日友人や会社の同僚から「陣痛はとても痛いもの」と聞いており、出産前から陣痛について調べ、かなりの痛みを覚悟していました。しかしいざ陣痛が始まると、微弱陣痛でなかなか痛みが強くならず、間隔も狭まらない状態で、産む瞬間も思っていたものとは違ったのです。 子宮口を開く処置後に自然と陣痛が予定日を1週間過ぎても陣痛の気配がなく、誘発入院をすることに決まりました。入院初日にバルーンで子宮口を開く処置をおこなうと、その後から自然と陣痛が始まりました。 夜中の0時ごろに軽い痛みから始まり、その後徐々に痛みが強くなり、陣痛の間隔も5分間隔になりました。このときの痛みは下痢でおなかを下しているときの痛み程度で、我慢できない痛みではありませんでした。ナースコールで陣痛が5分間隔になったことを伝えると、病室からLDR室(陣痛室・分娩室・回復室が一体となった個室)へ移動するように言われました。 陣痛の合間は特に痛みもないため、私は誰の手も借りずに、スタスタと歩いて移動していました。 LDR室で12時間! 変化のない陣痛LDR室へ移動してからも痛みや間隔に変化がなく、耐えられる程度の地味に痛い陣痛が続きました。途中、陣痛促進剤を点滴しましたが、その後も陣痛に変化はありませんでした。隣のLDR室から「痛い! 痛い!」と叫び声が聞こえ、「隣の人大丈夫かな?」と他人の心配をする余裕もあったぐらいです。 さすがに睡魔には勝てず、陣痛の合間にフッと寝てしまい、陣痛が始まると痛みで目が覚めるということを繰り返し、気がつくと12時間も経っていました。それでも出産前に聞いたり調べたりしたような痛みではなかったので、自分の陣痛はまだまだこれからだと覚悟していました。 出産前も変化なし! 陣痛待ちの微妙な時間しかし先生に確認してもらうと、「もう赤ちゃん生まれるね」と言われ、私は「こんな痛みで産めるのか?」と半信半疑でした。次の陣痛が来たらいきむよう言われ、陣痛が来たタイミングでいきみました。しかし、私の陣痛は持続時間も短く、1回いきむと陣痛が終わってしまうのです。また次の陣痛を待つのですが、陣痛の間隔も長いため、次の陣痛がなかなか来ず、先生と談笑をしながら陣痛を待っていました。この陣痛待ちの時間のせいで出産の緊張感がなくなってしまい、微妙な時間が流れます。 これを3回ほど繰り返し、やっと赤ちゃんの頭が出てきて、次の陣痛で出すと言われました。思いっきりいきんだのですが私の陣痛は持続せずに終わってしまい、それ以上いきむことができませんでした。最終的には上からおなかを押して、下から引っ張り出して、ようやく赤ちゃんを出してもらいました。 事前に調べていた陣痛についての記事や体験談と、実際に私が体験した陣痛とはまったく違うものでした。赤ちゃんは無事生まれましたが、想像していた陣痛の痛みよりも軽く、最後まで「これでよかったのか?」と不思議な感じでした。出産の際も陣痛待ちの時間に出産の緊迫感がなくなってしまい、少し拍子抜けでした。私のように陣痛の痛みが弱い人もいるのだとわかり、陣痛やお産は人それぞれだと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:塚田さき0歳男児の母。普段は作業療法士として訪問看護ステーションで勤務、現在産休中。自身の体験をもとに、主に体験談を中心に執筆している。
2020年02月09日1人目で、36時間の出産を経験しました。2人目のときは、妊娠40週0日に陣痛が来て入院。先生から、また長時間の出産になる可能性もあるため陣痛促進剤を使用するかどうかの判断を迫られましたが、薬を使わず自然に産むことを決断。「歩いてください」という先生の助言を受け、私がどのように陣痛を乗り越えたかを紹介します。 とにかく歩いて下半身を動かした2人目は、妊娠40週0日のときに陣痛が来て入院。入院中は院内の自由に歩くスペースを利用して、夫と一緒に散歩気分でとにかく歩きました。陣痛の波が来ると壁にもたれかかり、テニスボールで尾てい骨付近をグッと押してもらいながら痛みに耐え、ゆっくりとした呼吸を意識しました。 私の場合は、ベッドで横になっているよりも歩いたほうが痛みを強く感じ、陣痛間隔も5分間隔から2〜3分間隔へと狭くなってきたので、「この調子! もうすぐ赤ちゃんに会えるんだ!」と前向きに考え、足を動かしました。 水分補給はラズベリーリーフティ 私は1人目の妊娠後期〜出産時に、インターネットでお産を軽くすると話題になっているラズベリーリーフティを飲みながら過ごしました。2人目の妊娠後期は1人目のときと同じように、安産になると信じお守り代わりに飲み続けていたので、陣痛中もこまめにラズベリーリーフティで水分補給。 陣痛中は不安と緊張が続き、心身ともに疲れが溜まってくるのですが、ラズベリーリーフティを飲むとホッと気持ちが軽くなり、本当によかったです。 夫と前向きな楽しい会話を心がけた陣痛中、夫と歩き回っているとき、できるだけ私は「痛い、つらい」などの言葉を発さないように心がけました。「赤ちゃんに会えるの楽しみだね、どんな子かな?」と想像を膨らませたり、陣痛の波が来るたびに、「いい陣痛が来たね! きっともうすぐだね!」と夫と2人で声を掛け合いました。 私にとって苦しい陣痛ではあったものの、心強い夫と二人三脚で楽しく、陣痛〜出産を乗り越えられたことが一番の良い思い出です。そして私たち夫婦が、「早く会いたい」という言葉をかけていたことが赤ちゃんに伝わったのではないかと信じています。 結果的に2人目の出産は陣痛開始から15時間の出産となり、1人目の36時間の出産と比べて、半分以下の分娩時間で済みました。先生からは「頑張って歩いたから赤ちゃんも早く出てきてくれたんだね」とうれしい言葉をかけてもらい、肩の力が抜けたことを覚えています。陣痛中によく動き、よく笑った結果、1人目のときよりも早く赤ちゃんに会えたことは私にとって最高の思い出です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年02月05日陣痛について調べる、または経験者に話を聞くなかで、「陣痛に気が付かないことは、まずない」という情報を得ていた私。ところが私の場合、陣痛だということに気が付くことができませんでした。そんな私の出産エピソードをご紹介します。 おなかを壊したような腹痛がやってきた出産予定日を過ぎ、陣痛促進剤を使って分娩することになった私。その入院を翌日に控えた日の夜のことです。夕食後に、おなかを壊したようなギュルギュルした感覚が続き、トイレを行ったり来たりを繰り返していました。実際に排便するわけでもなく、ただ鈍い、どんよりした痛みが続くだけ。「何か変なもの食べちゃったかな……」と、不安に思っていましたが、まさかこれが陣痛の始まりだとは考えもしませんでした。 気が付かないうちにお産が進んでいた!何十回もトイレを出入りしていた私に、夫が「もしかして陣痛では?」と助言してくれて、ようやく病院に電話をしました。 初産婦だからあと1時間くらい様子を見るように言われ、2時間ほど経ってから再び連絡。夜間の緊急外来で診てもらえることになり、病院へ行ったところ、子宮口がすでに5cm以上開いていて、急きょ分娩台へ上がることになりました。 初産婦にはめずらしいほどスムーズに出産分娩台に上がってからのお産の進みもかなり早く、対応してくださった助産師さんに「本当に初産婦だよね!?」と確認されるほどでした。結果、分娩自体は6時間、傷の縫合などを含めると7時間半で出産しました。 助産師さんも「電話口ではかなり落ち着いていたし、あんまり痛がっていないから出産はまだまだだと思った」と驚いていました。 私は、まさかこの「おなかを壊したような痛み」が陣痛だとは思いもしませんでした。もし夫に言われなければ、病院に連絡せずに自宅で破水していたかもしれません。お産は本当に人それぞれだと実感した出産でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:桜ゆいの子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2020年02月01日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー2千人を超える「HYPかなこ」さん。ご自身の出産レポを詳しく丁寧に描いています。 既にめちゃくちゃ痛かったので、微弱陣痛と聞いたときは「え!?これが微弱なの!?」とめちゃくちゃショックを受けました(笑) 調べたら、痛みだけが微弱陣痛の症状ではないんですね~。 そして、陣痛促進剤(オキシトシンのようでした)を投与してもらうことに。陣痛促進剤は、子宮口の開きは進むけどかなり痛い!というイメージを持っていたのですが、それよりお産を進めたい!と思ったため快諾しました。 これ、開きが小さい状態で止まったらまた別の方法になるんですよね……。7cm開いてて良かった……。 HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT
2020年01月30日陣痛はおなかの激痛から始まるのだと覚悟を決めていましたが、最初に違和感を覚えたのは大転子という足の付け根の部分でした。足の付け根の痛みに耐えながらおなかが痛くなるのはいつだろう? と待っていた初めての陣痛体験。その後、どうなったのかをお伝えします。 足の付け根が痛くなってきた! これは何?妊娠39週、あと5日で予定日という日の朝、ベットから起き上がると骨盤の最も幅が広い部分のあたりに、ズキズキ、ギューッと中から押し広げられるような痛みを覚えました。本や雑誌による情報や出産経験のある友人の話では、「陣痛はおなかが痛くなる」と聞いていたので、これは陣痛ではなく、おなかが大きくなったから足の付け根が痛むのだと考えました。家事をしている手を休めるほどでもなく、我慢できる痛みなので様子を見ることに…⋯。 強くなる痛み、もしかして陣痛?!足の付け根の違和感を自覚してから5時間後、さすっていれば我慢できていた痛みがだんだん強くなり始めました。太もも全体が痺れているような痛みになり、家事の手を止めなければ我慢できない程に。深呼吸しながら四つん這いになったり、シムスの体勢になったりと痛みを逃すのに必死になっていました。これはおかしいと気づき、痛みの間隔を計ったところ20分間おきであることが判明。「これは陣痛なんだ!」とやっと気づいたのです。 陣痛はおなかが痛くなると決めつけていた陣痛だと気がついてから3時間後、足の付け根を中から押し広げられる痛みがますます強くなりました。やがて骨盤全体が心臓になったように痛みがギツンギツンと脈を打ち始めます。痛みの間隔が10分になり、すぐさま病院へ向かうことに。 病院で「いつになったらおなかが痛くなるのかな?」と思いながら、骨盤の左右を引っ張るような激しい痛みに耐えていました。そして痛みの間隔が短くなるにつれ、骨盤が割れてしまうのではないかと思うほど痛みが増し、自然とおなかに力が入り始めて破水! 分娩台へ移動して、陣痛のタイミングでいきむこと数回で無事に第一子を出産できたのです。 陣痛はおなかが痛くなるという先入観から対応が遅くなってしまいました。私の場合は最後までおなかが痛くなることがなかったので、陣痛も出産も人それぞれ違うんだなと実感しました。妊娠中に体に違和感を感じたら自己判断せず、かかりつけの医療機関へ連絡することが大切だと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:長谷川モリジ8歳、4歳男子、1歳女子の3人子育て真っ最中。調剤薬局事務、秘書、ビジネス文書検定保有。夫の両親、祖父と8人暮らし。今は地元にコワーキングスペースを作る活動している。
2020年01月12日こんにちは! 助産師のREIKOです。「分娩室に移動できるのは、あとどれくらいですか……?」と、お産のときによく聞かれます。でも、陣痛が始まった段階で明確に「あとこれくらい」というのは言えないのがお産なんですよね。 お産のほとんどの時間を占めるのが、分娩第一期といわれる、陣痛が始まってから子宮口が全開大するまでの時間です。そんなつらく? 長い?「分娩第一期の過ごし方」についてお話しします。 10分おきの陣痛が……妊婦さんが急におなかを押さえて「うっ……生まれる!」、そして次のシーンではすでに分娩台に……。なんてシーン、TVなんかで見たことはありませんか? そんなこともないとは言い切れませんが、ほとんどのお産には当てはまらないと思います。 規則的な子宮の収縮が10分間隔、あるいは1時間に6回以上になると、陣痛開始と判断されます。そして、陣痛には波があります。徐々に痛くなってピークを迎え、また徐々に痛みが引いて何ともなくなります。それがお産が進むにつれ、痛みが強くなっていき、間隔も2分くらいまで短くなっていきます。 一般的に陣痛が始まって子宮口全開までの時間は、だいたい初産婦さんで10~12時間、経産婦さんでは4~6時間くらいかかります。 とにかくリラックスしよう!分娩第一期では、痛みや緊張から知らず知らずのうちに体に力が入ってしまいます。余計な力が入っていると、体も硬くなるうえに、疲れもたまってきてしまいます。分娩第一期ではとにかくリラックスすることが大切です。仰向け、横向き、四つん這い、あぐらをかく、アクティブチェアに座るなど、自分にとってラクな姿勢をとるようにしましょう。 モニターをつけているから、体を動かしてはいけないのでは? と思う方もいらっしゃるようですが、助産師に伝えれば調節してくれるので、遠慮なく伝えてみてください。可能であればお散歩をしたりお風呂で体を温めたりするのもいいですよ。 呼吸法を取り入れてみよう!呼吸法といえば「ヒッヒッフー」の呼吸を思い浮かべる方が多いのでは? これは呼吸法に集中することで、陣痛、分娩時の痛みを緩和する効果があるといわれている「ラマーズ法」の呼吸の1つです。ラマーズ法の呼吸法は、基本的に鼻から息を吸って口から吐きます。 お産の進み具合で呼吸法が変わるので、うまくできるか心配になってしまうかもしれません。お産の進み具合に合わせて、助産師がしっかりサポートしますのでそれに合わせて呼吸をしてみましょう。 「ヒッヒッフー」の呼吸はお産の中盤あたりにおこなう呼吸法なので、それまではゆっくり鼻から息を吸って、口から吐く……というように、息を吐くことを意識していきましょう。呼吸を止めてしまうと赤ちゃんが苦しくなってしまいます。赤ちゃんに酸素を送るつもりでゆっくり呼吸していきましょう。 最大の難関!? いきみを逃す!分娩第一期で一番つらいのが、「いきみたいのにいきめないこと」ではないかと思います。子宮口が全開大する前にいきんでしまうと、子宮口がむくんでしまったり、切れて大出血を起こしてしまったりすることもあります。 自分にとってラクな姿勢をとって、呼吸法で逃がしたり、付き添いのいる方は肛門のあたりをテニスボールやこぶしなどでグッと押してもらったりして、いきみを逃していきましょう。陣痛のないときは、全身の力を抜いて休んでください。特に制限がなければ、水分や糖分の補給も忘れずに。 終わりが見えないと、心も折れそうになってしまうかもしれませんが、ママだけでなく赤ちゃんも頑張っています。そして、パパやご家族、そして助産師をはじめとする産院のスタッフがママと赤ちゃんを支えてくれますよ! ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年01月09日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は、今まさに陣痛に向き合っているママからのご質問です。 Q.陣痛時の呼吸のしかたを教えてください現在、陣痛が6分間隔で、痛くて呼吸を無意識に止めているときがあります。陣痛時の呼吸のしかた教えてください。 宮川めぐみ助産師からの回答陣痛が来ているのですね。呼吸を止めてしまうと体に力が入り、より痛みを強く感じるようになります。ゆっくりと息を吐くことを意識してみてください。そして吐きながら体の力がどんどん抜けていくようなイメージをしていただくといいですよ。頑張ってくださいね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください ラマーズ法のおこない方ラマーズ法は、お産の進みに合わせて呼吸法と弛緩法、そして補助動作を組み合わせておこないます。 お産の状況:子宮口1~3cm陣痛は30~60秒陣痛が遠のく時間は5~10分ほど■呼吸法:ワルツの呼吸1)おなかが張ってきたらゆっくり大きく深呼吸をします2)3秒くらいかけて鼻から息を吸います3)3秒くらいかけて口から息を吐きます4)ワルツのリズムに合わせて2)3)の呼吸を繰り返します5)おなかの張りがおさまってきたらゆっくり深呼吸し、全身の力を抜きリラックスします ■補助動作 お産の状況:子宮口3~8cm陣痛は40~60秒 陣痛が遠のく時間は2~4分ほど■呼吸法:ヒッ・ヒッ・フーの呼吸1)おなかが張ってきたらゆっくり大きく深呼吸をします2)浅く・軽く・早く、「ヒッ」と口から息を吐き、鼻で息継ぎをしたあともう一度「ヒッ」と口から息を吐きます3)軽く息継ぎをした後、口をすぼめて「フー」と息を吐きだします4)痛みにに合わせて2)3)の呼吸を繰り返します5)おなかの張りがおさまってきたらゆっくり深呼吸し、全身の力を抜きリラックスします ■補助動作 お産の状況:子宮口8~10cm陣痛は60~90秒 陣痛が遠のく時間は30~90秒ほど■呼吸法:ヒッ・ヒッ・フー・ウンの呼吸(いきみのがしの呼吸)1)おなかが張ってきたらゆっくり大きく深呼吸をします2)浅く・軽く・早く、「ヒッ」と口で息を吐き、鼻で息継ぎをしたあともう一度「ヒッ」と口から息を吐きます3)軽く息継ぎをした後、口をすぼめて「フー」と息を吐きだし、いきみに合わせて「ウン」と言います4)痛みにに合わせて2)3)の呼吸を繰り返します5)おなかの張りがおさまってきたらゆっくり深呼吸し、全身の力を抜きリラックスします ■補助動作 お産の状況:子宮口全開大陣痛は60~90秒 陣痛が遠のく時間は30~90秒ほど■呼吸法:いきみ1)おなかが張ってきたらゆっくり大きく2回深呼吸をします2)3回目に大きく鼻から息を吸い、息を止めて10~14秒ほどいきみます3)息が続かなくなったら、再度大きく鼻から息を吸い、息を止めて10~14秒ほどいきみます4)おなかの張りがおさまってきたらゆっくり深呼吸し、全身の力を抜きリラックスします 発露※赤ちゃんの頭が出てきたとき 数秒間■呼吸法:短促(たんそく)呼吸1)合図に合わせて両手を胸におき、「ハッ・ハッ・ハッ……」と軽く口から息を吐きます。 ※参考:基礎知識(出産)「出産時の呼吸法、ラマーズ法とは?」【監修者:天神尚子 先生産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長】
2020年01月08日初めての出産でわからないことだらけだった私。いざ陣痛が来たときに自分は冷静な判断できるのだろうかと、とても不安でした。今回はそんな私が出産前に準備しておいてよかったこと、しておけばよかったことをご紹介したいと思います。 陣痛が来る前兆私が出産したのは出産予定日の2週間前でした。健診で順調だった私は、出産予定日の17日前に「そろそろ本格的に準備しないといけないな」とやっと思い始めたばかりで、今思えばとても呑気だったと思います。 陣痛が来た日、私は背中の違和感を少し覚えていましたが、いつものおなかの張りがちょっとキツイだけだろうと気にもとめず普通に生活していました。その日の夜中0時あたりから頻繁におなかが張り始め、4時ごろには痛みが耐え難くなり病院へ向かうこととなりました。 準備しておいてよかったこと私が準備しておいてよかったと思うことは、「病院にすぐ連絡できるようにしておいた」ことです。私は焦ると、物をどこに置いたか忘れてしまう癖があります。陣痛当日も不安と焦りで病院からもらったしおりをどこにしまったか忘れてしまいました。 しかし、連絡先をスマートフォンに登録していたのでスムーズに電話することができ、病院から指示をもらうことができました。入院の準備などはある程度していましたが、荷物は後日夫に持ってきてもらったため、後からでも困ることはありませんでした。 早く準備しておけばよかったこと私が準備しておけばよかったことは、「陣痛記録アプリ」です。おなかの張りは夜中に少しずつあったのですが、陣痛なのかがわからなかったので夫を起こすかどうか判断ができず、長い時間不安でした。そこで痛みの間隔を計ろうとアプリをダウンロードすることに。陣痛が来たとき、終わったときにボタンをタップするだけで陣痛の間隔を自動でメモしてくれるので助かりました。 当時はまだまだ先だと思っていた陣痛。早め早めの準備が大切なんだと身にしみました。入院時の荷物の準備に加え、当日に必要な行動などをあらかじめ確認しておくことでスムーズに病院へ行くことができ、安心・安全な出産へつながると思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:秋山みか0歳男児の母。夫と二人三脚で子育て中。息子の写真を撮るのが趣味。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年12月09日夜に陣痛が来て、朝には赤ちゃんが生まれるもの⋯⋯そう聞くことが多かった私は、夜に弱い陣痛を感じ、「ああ、明日にはわが子に会えるのかな」と思い込んでいました。しかしそんなことはなく、ただジリジリと痛くなる陣痛になす術もなく丸2日苦しめられたのでした。 安産だと思っていた私出産予定日から6日が過ぎ、「明日になっても陣痛が来なかったら陣痛促進剤を使って産みましょう」と言われていた日の夜、わずかですが陣痛のような規則的な痛みとともに、どろっとしたピンクのおしるしがありました。私は冷静に、「明日には産まなくてはならないのだから、帰されはしないだろう」と夫を起こし、病院へ連れていってもらいました。 内診の結果、子宮口の開きは2cm。「入院しましょう」ということになり、通されたのは陣痛室でしたが、他の妊婦さんは1人もいませんでした。そのため、次に来る絶叫タイムを知らないまま、優雅に過ごしていたのです。 なかなか進まないお産にただ耐える翌日は昼食も完食できるくらいの腰とお尻の痛みのみで、両親とも談笑し、「今日には会えるかな?」と陣痛室でお気楽モード全開だった私。家族も帰宅してひとりの夜、急に痛みが増した気がしました。このときは、それまでなかなか痛くならなかったので、少しうれしくもありました。ただ、少しずつ強くなる陣痛の痛みが夜の孤独感に拍車をかけている気がして、精神的につらかった記憶があります。 翌朝、子宮口5cm。少しの進みですが、それでも進んだことがすごくうれしかったです。「今日中に産みましょう!」と助産師さんにも言われ、俄然やる気が出たのを覚えています。 お小水で圧迫、子宮口全開と勘違い…16時ごろ内診をしてもらいましたが、子宮口は変わらず。「今日中に産みましょうって言ったじゃないですか……」とショックを受けました。夜になるにつれて痛みは強くなり、このときにはもう泣きながら絶叫していました。「痛い。もういやだ。いつまで? あーくるくるくる!」のオンパレード。日付が変わり0時を過ぎたころ、助産師さんが来て内診。結果、子宮口6cm……。 お小水が溜まっていて子宮を圧迫し、おなかの張りも痛みも増していたらしいのです。「お小水とったから赤ちゃん下がりやすくなってるし、朝までには産もうね」と助産師さんからお告げ。その後すぐに助産師さんは勤務交代のため違う人になりました。 最後だけ陣痛促進剤を使って無事出産次の助産師さんには「今日産まれるのは確実だけど何時かなー」と、淡々と言われました。夫には部屋の外のソファーで仮眠をとってもらうことに。3時には完全破水し、5時ごろにはいきみたい感じが強くなり子宮口が開いているはずと思ったので、内診を懇願。しかし7cmしか開いておらず、絶望で心も体も限界でした。 8時に助産師さんが交代し、内診してもらったら子宮口が9cmに!「分娩室の準備するね」の一言に安堵したのを覚えています。8時半いよいよ分娩台へ移動。私の場合は陣痛が弱く、体力も残っていなかったので、このままの痛みの間隔だと1~2時間は分娩室にいることになるかもしれないと言われ、9時には陣痛促進剤を投与しての出産となりました。 いきみ始めてから3回。9時52分に娘が頑張って出てきてくれました。腟を広げながら頭を絞り出してもらった感じ。分娩時間は32時間58分と母子健康手帳に記載がありましたが、丸2日苦しんだように思います。 まさか自分が2日間も陣痛に苦しむことになるとは思ってもみなかったので、陣痛促進剤についても調べておらず、何とかなるさ精神でいきみ方や呼吸法などもあまり頭に入れていませんでした。入院日を含めた3日間で助産師さん6人くらいに担当してもらったのですが、無知だったからこそ素直に頼れて、お母さんがたくさんできたみたいな気持ちになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:青柳ここな1歳1女の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年12月04日私の場合、1人目も2人目も陣痛が始まってから4時間以内のスピード出産でした。「早いとラクでいいね!」と言われますが、2人目以降は臨月になると病院への移動などが間に合わなかったらどうしようといつも不安でした。今回は3人目の出産エピソードをお伝えします。 前駆陣痛から本格的な陣痛へ3人目の出産は夜中の前駆陣痛から始まりました。はじめはいつものおなかの張りかな? と思い、そのまま寝ようとしていました。しかし、何かおなかの張り方がいつもと違う感覚がして気になったので、数分後におなかの張りの間隔をカウントをしてみました。 すると、すでに4〜5分間隔!すぐに病院へ電話して向かいました。病院へ到着したときには本格的な陣痛がきていて、痛みが収まっているタイミングで病院内に入っていきました。 慌ただしい出産助産師さんに迎えられて、車いすで陣痛室へ行くと、すでに子宮口は全開でした。すぐに「分娩室に移動しようか」と言われ、分娩台に上がり、次の陣痛を待ちました。私は横向きが楽なので横向きになるとすぐに破水し、その2秒後にはポーンと一度も止まらずに生まれてきてくれました。 先生や助産師さんもあまりにもスムーズな出産で「すごく早かったね!!」と、とても驚き、慌てていました。 スピード出産にも危険が?無事に出産しましたが、「勢いがよく出てきたから出血が多いね。多めに点滴を打ってゆっくりしようね」と先生に言われ、産後は5時間ほど、分娩室でのんびりと過ごしました。あとから助産師さんに、通常の2倍の量の出血があったと聞き、スピード出産もいいことばかりではないことを実感しました。あのまま陣痛だと気付かずに寝ていたらと思うと怖くなりました。前駆陣痛か陣痛かわからなくて困ったとき、間違っているかもしれないと思うと、電話しにくい場合もありますよね。病院へ着くまでに赤ちゃんが生まれてしまっては大変なので、遠慮せずに医療機関へ電話することをおすすめします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:新山紗季6歳、4歳、1歳の三児の母。現在は医療機関で働くかたわら、記事執筆をおこなう。不妊治療や妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年12月01日私は1人目と2人目の子どもを無痛分娩で出産しました。その病院では、無痛分娩は子宮口の開き具合などから計画分娩になります。陣痛が始まる前から麻酔を入れるので、1人目では陣痛を経験していません。しかし2人目は、陣痛を経験した後の無痛分娩となりました。2人目にして初めての陣痛体験をご紹介します。 陣痛がわかるのか心配だった「2人目はお産の進みが早いから気を付けて」と、病院側から何度も言われていました。さらに、陣痛が10分間隔になるころには病院に連絡するようにとのこと。私は1人目では陣痛を経験していないので、陣痛が来たときに「これが陣痛だ」とわかるのだろうかととても不安でした。妊娠37週3日の朝に生理痛のような腹痛と少量の出血がありました。これがおしるしなのか、高位破水なのか判断がつかず、病院に連絡をし、入院準備品を持って病院へ向かいました。診察の結果、破水はしておらず、週数もまだ早いのでそのまま帰宅となったのです。 妊娠38週0日の夜に腹痛が! 妊娠38週0日、2歳の娘を寝かしつけたあと、下痢のような鈍い腹痛に襲われました。もしかすると陣痛かもしれないと思い、陣痛アプリで間隔を計測してみましたが、今ひとつよくわからず……。私の感覚としては、完全におなかをくだしたときの痛みでした。すぐさま陣痛と下痢の痛みは区別がつかないものなのかネットで検索。「陣痛は出してはいけない下痢を我慢するような痛みだった」という内容の体験談を見つけ、「今まさにそれだ! やっぱり陣痛なのか、いや、でも下痢っぽいしどっち!? 」と1時間ほど迷いました。でも、だんだん痛みが強くなってきたので、病院に連絡すると「すぐに来てください」とのことでした。 子宮口7cmで入院に!家ではわかりにくかったのですが、タクシーに乗ったあと、痛みが来たときと引いたときの差がはっきりわかり、これは陣痛だなと確信しました。このころには、下痢よりも生理痛のような、しめつけられるような痛みになっていたのです。病院に着いてすぐに内診をして、子宮口が7cm開いているとのことで入院に。7cm開いている割には、大きな声が漏れるほどの痛みではありませんでした。この時点で、医師から「本当に無痛にしますか? 麻酔が効いてくるまで時間がかかるし、無痛にしないほうがお産の進みが良くて早く生まれると思いますよ」と言われましたが、私は痛みが怖かったので迷わず無痛をお願いしたのでした。 子宮口が全開になるころに麻酔が効き始めその後、麻酔を入れて効いてくるまで陣痛に耐え、「いきんでいい」と言われたものの、痛くて腰が引けていました。そして、赤ちゃんが下りてくるさらなる痛みが怖くて、もういきめない状態になっていました。しかし、そこでちょうど麻酔が効き始めたのです!その後は陣痛の波を見て助産師さんからの指示でいきみました。波が引いたときはテレビを見たり助産師さんとお話ししたりしつつ。そして入院から3時間ほどで息子を出産しました。 私は2回とも無痛分娩でしたが、1人目のときも子宮口が3cm開いた状況で痛みがほとんどなかったので、もしかすると痛みに鈍い体質なのかもしれません。それで陣痛に気付かず、知らぬ間にお産が進んでしまうのではという不安がありました。しかし、下痢としか思えない痛みだったのでなかなか病院に連絡できず、お産の途中で便が出ることもなかったので、あれは完全に陣痛の痛みだったのだと後になって思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:ひらたかおる二児の母。趣味はメルカリと写真。自分の備忘録と、いつか誰かの役に立つことを願って妊活中からブログを続けている。2018年から、自身の妊活や子育てでの経験をさらに活かすべくライターとして活動している。
2019年11月25日