出産して専業主婦をしていた私は、毎月欠かさず家計簿をつけて支出を管理していました。そんな私は春から仕事を始め、徐々に家計簿をつける余裕がなくなっていきます。たまっていくレシートにモヤモヤしつつも、仕事を優先して見て見ぬふり。そんな矢先、久しぶりに記帳をすると不審な数字が目に飛び込み……!?少しでも無駄を省こうと家計を見直し対策を練ってきた子どもを2人出産し専業主婦をしていた私は、マメに家計簿をつけ支出を管理していました。物価高騰の影響もあり、できるだけ無駄遣いをしないように物欲を抑え、固定費の見直しを計画。数ある固定費の中でスマホ代が削減できそうだったので夫に相談すると、「今まで通りメールと電話ができれば何でもいい」と言い、現在のスマホ会社にこだわりはないようでした。情報収集や現状との比較をしながら、夫婦ともに格安スマホに乗り換えることになったのですが、私と夫のスマホは同じ機種ではなく、夫のスマホは第一候補の一番安いスマホ会社では使用できないことが判明したのです。対応機種に変更をしようにも購入してあまり期間がたっていなかったので、夫婦で同じ通信会社に契約できませんでした。その結果、私はスマホの通信量に上限のない定額のAスマホ会社(以降A社)に契約し、夫は通信量によって支払い額が変動するBスマホ会社(以降B社)に契約となったのです。しかし、夫の職場にはWi-Fiがないため通信量がすぐ上限に達するのでは?と不安に思った私は「上限に達したら課金しないと通信速度が落ちちゃうよ?」と聞きましたが、夫は「そんなの毎月の支払額が安くなるほうが優先! 通信速度は我慢すればいいだけだから大丈夫!」と回答。課金をしない覚悟であることを確認した私は、これで家計に少し余裕が生まれると思っていました。仕事を始めて家計管理がおろそかに…春から仕事を始めることになった私は、生活リズムがガラッと変化しました。充実しているといえばそうなのですが、徐々に仕事量が増えてきて自宅でも仕事をすることもしばしば……。マメに家計簿をつけていたのに、気が付くと財布の中にレシートがたまっていき、ふとしたときにしばらく家計簿をつけていないことに気付きました。しかし、たまったレシートを整理してさかのぼって家計簿をつけるのは面倒で、そのまま2カ月も放置してしまったのです。このままではいけないと奮起し家計簿を再開しようと記帳。すると、不審な支出を見つけてしまったのです。夫はよく会社の経費を立て替え、後日家計に戻すということをしており何度かやめてほしいと指摘していましたが、「ごめん、気を付ける」と言いながらもなかなかその行為はなくなりませんでした。しかし、今回見つけたのはいつもの立替金額とは違う桁違いの支出。さすがに驚き「この金額は何?」と夫に聞くと、「あぁ、経費を立て替えたの忘れていた」と回答。私はまたか……と思いつつ、その場は気持ちを切り替えたのでした。不審な支出の本当の理由に衝撃!?会社の経費を立て替える行為がなくならないことにモヤモヤしていた私は、次の日に話し合いの場を設けることに。すると、夫から「経費を立て替えていたというのは口実で、本当はスマホの通信量を課金して増やしていた」という衝撃的な事実が明かされたのです!さらに、「課金分を自分の小遣いから家計に戻していた」とのこと。私はあきれてしまい「早く相談してほしかった」と言うと、夫は「自分の小遣いから補填(ほてん)していたから問題ないかと思っていた」と話しました。しかし、家計簿をつけていなかった期間は夫からの補填はなく、むしろ小遣いで賄える額ではなかったため家計にその金額は戻ってきていないのです。このままではマズイと思い、通信量に上限のない私と同じA社に変更しようと提案。もともと格安スマホに乗り換える際にも同じ話をしているのに、夫は「そんなプランあるの!?」と初耳のように驚きながら私の話を聞き、「絶対その会社のほうがいいじゃん!」と言うのです。いつの間にか格安スマホに変更する前よりもスマホ代が高くなっており、夫のスマホも機種変更できる期間に突入していたので、夫のスマホをA社の対応機種に変更をし、夫もB社からA社に乗換えました。まとめ家計簿がおろそかになる前から、夫のスマホ代には経費立て替えという不審な支出があったので、何度も疑問に思っていました。しかし、最終的には立替分は家計に戻ってきていたので、そこまで問題視はしてこなかった私。あのまま家計簿をつけ直そうと奮起していなければ、夫の通信量の課金に気付かなかったでしょう。もともと無駄をなくそうと見直した固定費だったのに、見直すよりも高い金額が請求されており本末転倒……。家計簿をサボったらだめだと痛感したのと同時に、最初から同じスマホ会社になるように策を立てるべきだったと反省。しかし、今回のことで家計管理について夫婦で情報共有ができたのはよかったなと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/きびのあやとら著者/伊藤かえで(36歳)2歳差育児をするワンオペママライター。育児と仕事の両立に奮闘するなかで体験するリアルな日常生活のお話をお届けします。
2023年12月20日上手に節約したいけど、なかなか思い通りにならないという方も多いのではないでしょうか。そこでMOREDOOR編集部では、「毎月の支出額の内訳」に関するアンケートを実施!今回は福岡県に住むAさん家庭の収支内訳から、独自のやりくり術も含めて結果をご紹介します。監修者:黒田悠介税理士法人Bridge代表税理士金融機関・IPO企業・富裕層コンサルティング会社を経て、税理士法人Bridge東京・静岡事務所を創設。「お客様に幸せの架け橋を」というビジョンを掲げ、多角的な税務サービスを行っている。Aさん家庭の状況●所在地:福岡県●年齢:27歳●家族構成:夫婦●世帯年収:7,500,000円●貯金額:8,100,000円福岡県、2人家族の収入状況と1ヶ月の主な出費内訳食費、光熱費など、主な1ヶ月の収支内訳は以下の通りです。●間取り:5LDK●食費:30,000円●交際費:30,000円●電気代:7,000円●ガス代:5,000円●水道代:3,000円●車:2台、ローンなしAさんの悩んでいること「食費でいかに節約するかをいつも考えています。物価が高騰しているため悩んでいます」とのことで、物価の高騰が悩みの種になっているようです。Aさんの節約術はこれ!「スーパーに行くときは、その日の特売品を購入し、その食品の中からレシピを考えるようにしています。また、洗濯機や食洗機は夜に使います。待機電力をなくすために、必要ないものは電源を切るようにしています」と話してくれたAさん。スーパーの安売りや電化製品の電源を切るなど、日常の中で節約を実践しているようです。毎日コツコツと節約する姿勢が大切なのかもしれませんね。すぐできる節約術は?また、編集部に寄せられた他の方の節約術もご紹介します。「コンビニに行かないことです。飲み物だけで月に3,000円かかりますから」(45歳/会社員)「朝一でスーパーへ行くと賞味期限の迫った肉、魚などがあるのでそれらを買います。半額くらいにはなるので、1回約200円節約できます」(39歳/自営業)家計簿を見直したいときは、ぜひ参考にしてみてくださいね。今回の「みんなの節約術」は、福岡県にお住まいのAさんの収支内訳と、すぐにできる節約術をお伝えしました!監修者:黒田悠介(税理士法人Bridge代表税理士)※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)◆調査主体:MOREDOOR編集部◆調査方法:クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」によるアンケート調査◆調査期間:2023/4/27~2023/5/8
2023年05月26日お金を貯めるために起こすべきアクションは、積極的に貯蓄する、節約して支出を減らす、投資して資産を増やすの3ステップ。ここでは“節約”に注目します。ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんが教えてくれました。自分が何にお金を使っているのか?“支出の見える化”をしよう。支出を減らす=節約するには、自分のお金の流れを“見える化”することから始めよう。その上で家計の見直しを行い、具体的にどこを削ることができるかを考えていく。大切なのは優先順位と仕組み作り。何から節約するか、どうやって減らすかを学ぼう。1、カンタン家計簿をつける。“支出の見える化”に効果的なのがカンタン家計簿での管理。買い物のレシートや領収書などを1か月分集めて、固定費、食費・交際費、その他の3つに分類。必要な支出に、不要な支出に×、曖昧なものにをつける。翌月から、×の支出を減らすようにする。「何にお金を使っているか、大まかな傾向や使い方のクセを把握でき、不要な支出が明確になります。家計簿をつけるのが面倒な人はここから始めて。家計簿アプリも便利でおすすめです」ざっくり3つの費目に分けて管理。カンタン家計簿は、支出の分類集計評価の流れで。レシート、領収書、キャッシュレス決済の履歴などを固定費、食費・交際費、その他に分類。1か月後に使った金額を集計する。レシートを見直して支出を評価する。家計簿をつけるメリット自分の使い癖がわかる。使途不明金が出にくくなる。今後の支出や貯蓄の計画が立てやすくなる。2、固定費から削減する。節約で大事なのは、優先順位をつけること。まずは固定費から見直す。「家計の中で固定費が大きな割合を占めているので、一度見直すだけで節約の効果が長続きします。今の自分の固定費と理想の支出割合を比べて、大きくオーバーしている費目があったら、そこが削減のポイントです」。anan読者世代なら、まずは通信費、いくつも加入しがちな動画配信サービスなどのサブスク、ジムやクレジットカードなどの年会費から見直してみよう。給与の手取り額に占める理想の割合。住居費:20~30%水道・光熱費:7~9%保険料:3~5%減らしやすいのは通信費。プランの見直しを。スマホなどの通信費は、低価格プランや格安スマホに乗り換えるだけで、大幅なコストカットに。月3000円以下のプランが続々登場しているので、月5000円以上支払っているなら、乗り換えるだけで年3万円近く節約できることも。実際にどれくらいのデータ容量が必要か、まずは確認を!3、変動費、無駄遣いは仕組みを作って減らす。固定費の次は変動費と無駄遣い。管理しにくい項目だが、自分なりに節約できる仕組みを作り、ルールを守るのがベスト。「コーヒー代、自販機、ATMの手数料などラテマネーといわれる、日常で何気なく使ってしまう少額のお金は、積み重なると大きな出費に。行く回数を減らす、使う予算を先に決めておくなどの仕組みを作り、意識づけることで減らすことができます」【ラテマネー】カフェショップのコーヒー代を減らすには、よく利用するショップのプリペイドカードを活用。1か月の予算を決めてカードのみで支払い。予算以上使わないことを徹底する。【コンビニ、ドラッグストア】スキマ時間や帰宅中に用がなくても何となく寄ってしまい、ちょこちょこ買いをしがち。これは単純に、本当に必要なものがある時以外は行かないなど、行く回数を減らすに限る。【「今だけお得!」の罠】「5000円以上で送料無料」「今日だけ半額」「3足1000円」など、思わず買いたくなるウリ文句に注意。本当に欲しいものか、3足も必要か、ポチる前にしっかりと見極めを。【自分には価値のないもの】例えば、付き合いで仕方なく参加した飲み会の費用など、価値を感じないものに対する支出が、実は一番の無駄遣い。普段から自分なりの価値基準を持って判断すれば、防げる。高山一恵さんファイナンシャルプランナー。講演や執筆活動、相談業務を通して、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。頼藤太希さんとの共著に『はじめてのお金の基本』(成美堂出版)など。※『anan』2023年5月24日号より。マンガ・サヲリブラウン取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2023年05月19日なかなか貯金が増えずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこでMOREDOOR編集部では、「毎月の支出額の内訳」に関するアンケートを実施!今回は京都府に住むCさん家庭の収支内訳から、独自のやりくり術も含めて結果をご紹介します。Cさん家庭の状況●所在地:京都府京都市●年齢:38歳●家族構成:夫婦、子ども3人、犬3匹●世帯年収:4,000,000円京都府、5人家族の収入状況と1ヶ月の主な出費内訳家賃や食費、光熱費など、主な1ヶ月の収支内訳は以下の通りです。●住宅ローン:70,000円●間取り:3LDK●食費:25,000円●交際費:10,000円●電気代:20,000円●ガス代:20,000円●水道代:15,000円●車:50,000円●その他:50,000円Cさんの節約術はこれ!「無駄遣いを減らす。毎日の支出を見直し、必要のないものや高額なものを減らすことで、貯金額を増やすことができます。例えばコーヒーショップでコーヒーを買う代わりに、家でコーヒーを淹れるようにするなどです」と話してくれたCさん。必要のないものや高額なものをできるだけ減らすことを意識して、貯金につなげているようです。毎日の支出を見直し、節約できるものがないか検討するのも良いかもしれませんね!すぐできる節約術は?また、編集部に寄せられた他の方の節約術もご紹介します。「電気のつけっぱなしをやめて、こまめに消す」(28歳/専業主婦)「普通口座と貯蓄口座を作り、給料が入った日にすぐに一定額を貯蓄口座に移す」(43歳/会社員)家計簿を見直す際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。今回の「みんなの節約術」は、京都府にお住まいのCさんの収支内訳と、すぐにできる節約術をお伝えしました!(MOREDOOR編集部)※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。◆調査主体:MOREDOOR編集部◆調査方法:クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」によるアンケート調査◆調査期間:2023年03月17日〜2023年03月23日
2023年04月18日あいつぐ食料品の値上げ。ただでさえ、支出が多い年末が近づいているのに、自粛からの反動消費も重なって--。懸念される支出2割増を乗り切る新習慣!「10月からうどんやパスタ、小麦粉、コーヒー、マーガリンなどが数%~30%も値上がりしています。さらに原油価格の高騰で、電気料金も値上げ、1リットルあたりのガソリン価格は過去最高水準です」こう語るのは、生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんだ。10月25日には、5都府県で続いていた飲食店への営業時間の時短要請が解除され、本格的に経済活動が再開した。これまで行動を自粛していた人のなかにも、外食や旅行などの活動を再開した人は多い。こうした一斉値上げや“反動消費”は私たちの家計に大きな影響を与える。「特に、帰省や忘年会、年始の準備など、なにかと支出の多い年末の影響は大きくなるでしょう。生活費の支出は、昨年と比べて、20%近く増えると予測しています」(柏木さん・以下同)そこで、コロナ自粛明けの今こそ取り入れたい支出減の新習慣を教えてもらった。【ネットショッピングを夜は控える】〈方法〉:夜になると判断力が鈍り、いらないものを買ってしまう原因に。夜の買い物はやめよう。〈削減金額〉:月2,332円減「24時間、クリック一つで買い物できるのは便利ですが“〇万円以上の購入で配送代無料”などの誘い文句にのせられて、一品、余分な買い物をしていませんか。衣類の場合、リアル店舗での男女の支出の差はさほどありませんが、オンラインショップとなると、女性の支出は男性の2倍になるそうです。とくに夜11時から12時くらいのネットショッピングは、お酒を飲んで気が大きくなったり、“早く寝なきゃ”と焦ってよく考えずに買ったりすることが多く、避けたいところです」総務省の調査によると、ネットショッピングをする世帯は、しない世帯に比べ、家電で1,333円、衣服で583円、家具で416円支出が多いという結果が。ふだんの買い物と同じように、本当に必要なものだけ買えば、2,332円節約に。【クリスマスとお正月はふるさと納税で】〈方法〉:年収が確定する年末。正月やクリスマスの“ごちそう”をふるさと納税で調達するのがおすすめだ。〈削減金額〉:2万8,000円減(12月のみ)「年末には親族で集まって豪華な食事をする習慣がある家庭も多いでしょう。また、おせち料理も必要ですね。そうしたものの購入費はバカになりません。こうしたものは、所得税の還付、住民税の控除が受けられるふるさと納税を利用して調達してみてはいかがでしょう。3万円ほど利用している人が多いですが、その場合は実質負担2,000円で、2万8,000円分の返礼品が得られます」【光熱費と電話代を新プランに見直し】〈方法〉:電気・ガスはセット割に。固定電話代と携帯大手キャリアの“割高”プランを見直せば、大幅に支出削減〈出費品目/出費額※〉:通信費+光熱費/月4万4,022円〈削減金額〉:月1万7,176円減毎月の固定費を抑えることこそ、恒久的な節約の第一歩。光熱費や電話代など、次々とお得な新プランが生まれているので、今のプランと比べてみよう。「まず電気とガスを同じ会社にまとめるセット割、契約アンペアの見直しなどで、一般家庭なら月2,250円ほど節約できるといわれています。また、通信費に関しては、携帯の普及で不要になった固定電話の解約も検討しましょう。スマホも格安料金プランへの変更がおすすめです。たとえばドコモの場合、利用可能データ量が1ギガ未満で十分なら、夫婦での加入で月額料金を1人あたり2,728円に抑えられます」こうした工夫で、家計調査の通信費2万382円から1万4,926円の削減が可能だ。光熱費と合わせ、固定費1万7,176円の削減となる。【冬は“1度下げ”の習慣で電気代を削減】〈方法〉:エアコンの暖房を1度下げる。電気カーペットを「強」から「中」に変えれば暖房費を大きく削減可能〈削減金額〉:月2,222円減「資源エネルギー庁の資料によると、エアコンの暖房設定を21度から20度にするだけで、年間1,430円を節約できます。暖房利用時期は12月から2月までの3カ月ほどなので、1カ月あたり477円の節約が見込める。さらにフィルターを月2回清掃すると、年間860円(1カ月72円)の節約。また電気カーペットは『強』を『中』にすると年間5,020円の節約ですから、冬はひと月あたり1,673円の節約になります」すべて合計すると、暖房代2,222円節約だ。 「インフレは続きそうで、節約生活も長期戦になる見込み。ストレスをためるよりも、楽しむ感覚で試してみましょう」まずはコロナ自粛明けの年末を、楽しくお得に乗り切ろう!※出費額は総務省「家計調査世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」より、コロナ前の2019年12月「二人以上の世帯のうち勤労者世帯」の世帯主の年齢が「50~59歳」のものを使用。
2021年11月04日感染拡大が止まらない中、早くも政府は“コロナ支出”の回収にむけ動き出している。ただでさえこの経済状況下で先の見えない国民に、増税までのしかかることにーー。「新型コロナウイルス感染拡大はいまだにおさまっていませんが、このコロナ禍が収束するころには、『税金を増やすことで対策費の支出分をカバーする』という議論が、にわかに進む可能性が高いと考えています」こう話すのは、国の財政事情に詳しい経済評論家の加谷珪一さんだ。すでに7月1日、自民党の石原伸晃元幹事長らは、安倍晋三首相に“税収増”の要望をするため、首相官邸を訪れている。石原氏の意図は、“新型コロナウイルス対策への多額の財政支出が将来世代の負担にならないよう”ということらしいが……。「私の考えでは、増税はもはや自民党内での既定路線。この面会はあくまで“パフォーマンス”でしょう。安倍政権や与党の幹部が増税の話題を切り出せば、世論の大反発を招く恐れがあります。この面会は、『元党幹事長からの要望があった』という体で、マスコミや世論の反応をうかがうためのものだったとみています」(加谷さん)政府は先の国会において、第1次、2次補正予算として合計約58兆円の財政支出を決定。財源には国債が充当された。しかし、なぜその支出が、税金でカバーされなければいけないのか。加谷さんが続ける。「Go To トラベル キャンペーンにおいても当初、赤羽一嘉国交相はキャンセル料の補償を『考えていない』と発言していました。つまり、政府はこれ以上、コロナ対策として出せるお金がないと考えているはずです。経済が成長しさえすれば、GDP(国内総生産)が上がることで政府債務の比率は下がるのですが、コロナ禍により経済はたいへん落ち込んでいる。政府は現状、増税しか手段がないとみているのでしょう」“コロナ増税”を裏付ける、もう一つの理由を語るのは政治部記者。「政府の新型コロナ対策専門会議である『基本的対処方針等諮問委員会』に招集された有識者3人は、財務省の考え方に近い“増税派”で固められました。そして財務省の人事では、強烈な増税論者の矢野康二さんが『主計局長』の要職に就いた。増税への“足固め”は着実に進められているんです」「女性自身」2020年8月11日 掲載
2020年07月30日貯金ができない家計では、そもそもの収入が少ない、あるいはお金を使い過ぎているなどなんらかの問題を抱えています。お金を使い過ぎて貯金ができていないのであれば、無駄を削る必要がありますが、普通に生活していると、自分の家計の無駄には気付きにくいものです。手取り収入に対する理想的な支出割合と実際の支出額を比較してみることは、そんな家計の無駄を見つけるために有効な方法のひとつ。この記事では、手取り収入に対する理想的な支出割合について、実際に家計の見直しを行ってきたFPが家族構成別にご紹介します。理想的な家計の支出割合をみる際の基礎知識まずは、実際に理想的な家計の支出割合をみていく上で必要となる基礎知識を確認しておきましょう。支出項目の分類家計の支出項目は、およそ以下のように分類できます。固定費住居費:住宅ローン(持ち家)、家賃・共益費(賃貸)水道光熱費:水道代、電気代、ガス代など通信費:電話料金(固定・携帯)、インターネットプロバイダ料金、新聞代、NHK受信料、郵便料金など自動車関連費:ガソリン代、駐車場代、ローン、任意保険(月割)など教育費:子どもの学費、教材費、給食費、学習塾・習い事の月謝、書籍代、セミナー費など生命保険料:生命保険、医療保険、学資保険、個人年金保険などの保険料変動費食費:食材費、外食費など被服・理美容費:洋服代、クリーニング代、理・美容院代・化粧品代など日用品費:生活用品代、コンタクト代、オムツ代など交通費:公共交通機関の運賃、タクシー代など(定期代は固定費)医療費:治療費、薬代など交際費:会社の歓送迎会、お中元・お歳暮代、親戚付き合いなどでかかる費用(こづかいの中から支払うものを除く)趣味娯楽費:レジャー費、マンガ・ゲーム・おもちゃ代、嗜好品代(タバコ・酒など)などこづかい:夫・妻・子どもの自由に使えるお金貯蓄貯蓄:預貯金、金融商品(投資信託・ETF・株式など)への投資都市部と地方の違い都市部と地方では住居費と自動車関連費に大きな差があります。都市部家賃・不動産価格の高い都市部(特に東京都心部)では、一般的に収入に占める住居費の割合は高くなる傾向があります。都市部にお住いの方は、公共交通機関が発達しているため、車を極力持たない選択もでき、自動車関連費を抑えて住居費に充てることでバランスをとります。地方移動に車が欠かせない地域も多く、自動車関連費の割合が高くなる傾向があります。地方にお住まいの方は低く抑えられる住居費の分を自動車関連費に充てることでバランスをとります。また地方は都市部に比べ物価が安い傾向にあり、食費などの割合も低く抑えることができます。ただし競合店舗が少ないことで価格競争が起こらず、食費や日用品費に都市部との差がない、輸送にコストがかかる分高くつくといった地域もあります。また賃金も物価に比例して安くなる傾向があるため、手取りに対する割合、負担感はそれほど変わらない場合もあり、支出割合についても、実際にお住いの地域の状況に応じて補正する必要があります。家族構成別、手取り収入に対する理想的な支出・貯蓄割合の目安それぞれの支出項目が手取りに占める理想的な割合は、家族構成や収入、家賃負担の有無、住んでいる地域(都市部・地方)など、それぞれの家庭の状況によって変わります。そのため、すべての家庭に当てはまる正解はありません。ここでは平均的な家庭における理想的な支出割合を、主な家族構成別にご紹介します。ご自身の家庭にもっとも近いケースを目安としてご活用ください。2人世帯(夫婦2人のみ・共働きDINKS)20代、共に会社員の夫婦2人の世帯。このような世帯はDINKS(ダブルインカムノーキッズ)ともいわれ、夫婦2人ともフルタイムで働いているため、一般的に手取りが多くなります。十分に貯蓄できる余力がある反面、独身時代からの延長で、趣味や外食など浪費しやすい傾向もあります。収入に余裕があることで家計の管理を怠り、いつの間にかお金がなくなっているという世帯も少なくありません。DINKS世帯では、それぞれの収入や家計全体の状況について夫婦でしっかりと共有し、協力してメリハリのあるお金の使い方をすることが大切です。一方の収入で生活費をまかない、もう一方の収入はすべて貯金するなど、方法はさまざまですが、手取り全体の20%以上を貯蓄に回せれば理想的です。家族構成・収入例理想の支出割合例支出金額例3人世帯(夫婦2人・子ども1人〈幼稚園〉)夫婦と子ども1人の3人世帯。子どもが生まれると、収入減少(妻の退職など)、教育費の増加などによって、家計のバランスは大きく変わります。特に子どもが小さいうちは、オムツ代などの日用品費、保育園・幼稚園費など教育費がかさみます。また万一に備えるための死亡保険への加入する必要性が高まり、生命保険料の割合も上がります。夫婦2人だけのときに比べ貯蓄に回せるお金は減りますが、手取り全体の12%以上を貯蓄に回せれば理想的です。家族構成・収入例理想の支出割合例支出金額例4人世帯(夫婦2人・子ども2人〈小学生・小学生〉)夫婦と子ども2人の4人世帯。公立小学校であれば義務教育のためほとんどお金はかからず、必要なのは給食費や習い事の月謝などに限られます。そのため子どもが小学生になれば教育費の割合が下がります。食費や子どものこづかいなど増える支出項目もありますが、子どもが小学生(〜中学生)の間は貯蓄の頑張り時。手取り全体の15%以上を貯蓄に回せれば理想的です。家族構成・収入例理想の支出割合例支出金額例5人世帯(夫婦2人・子ども3人〈小学生・中学生・高校生〉)夫婦と子ども3人の5人世帯。子どもが中学生、高校生となると教育費の割合が再び増加します。中学生から学習塾に通わせる家庭が多く、高校では授業料(公立高校は無償化)や通学定期代(電車・バス通学の場合)なども必要となります。また、スマートフォンの保有率は中学生58.1%、高校生95.9%(内閣府「平成29年度青少年のインターネット利用環境実態調査」)となっており、もはや持つのが当たり前の時代。通信費の増加は考慮しなければなりません。格安スマホの利用や、こづかいの中から料金を支払わせるなど、家計への影響を極力抑える対策を検討しましょう。また中学卒業後は児童手当がなくなります。これまで以上に貯蓄は難しいですが、手取り全体の5%以上を貯蓄に回せれば理想的です。家族構成・収入例理想の支出割合例支出金額例支出を抑えるポイントは固定費の見直し節約というと、食費を削ったり、電気をこまめに消したり、外食やレジャーを控えたりといった、変動費を削るイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。変動費の節約は、我慢すればある程度の効果がすぐ出る反面、常に節約を意識しなければならず、生活が窮屈になったり、ストレスを感じ長続きしにくい傾向があります。それに対して固定費は、自動引き落としなどで無意識のうちに支払っていることも多く、手付かずになりがちです。確かに固定費の見直しは、変動費の見直しに比べ手間はかかります。しかし一度の見直してしまえばその後も節約効果が持続し、生活をあまり変えず大きな節約効果が期待できるのが特徴です。そのため、まずは固定費を理想的な割合に近づける見直しを行い、その後で変動費を理想的な割合まで減らしていく。これが無理なく支出抑制効果を持続させる効率的な家計見直しのポイントです。家計の現状把握が理想的な家計への第一歩理想的な支出割合に近づけるには、まず家計の現状を把握できていなければ始まりません。今ではスマホで利用できる家計簿アプリがあり、簡単家計簿をつけられるようになり、家計の把握・管理が簡単になりました。おすすめの家計簿アプリ数ある家計簿アプリの中でも、機能性や使いやすさから私がおすすめするのは「マネーフォーワードME」「Zaim」の2つです。いずれも登録した口座やクレジットカードの出入金を自動で家計簿に反映する機能があり、入力するのは現金払いなど一部の支払いのみ。手入力が必要な支払いも、レシート撮影による読み取り機能で簡単に入力ができます。入力した情報は項目ごとに自動的に集計、グラフ化されるため、視覚的にわかりやすく家計の現状を把握できます。各支出項目の予算を設定することで、予算に対してあとどのくらいお金を使えるのかをリアルタイムで確認できて便利です。マネーフォーワードME と Zaimの比較表家計の支出割合まとめ手取りに対する理想的な支出割合と実際の支出額とを比較することは、自分ではなかなか気付きにくい家計の無駄を見つけるために有効な方法です。今回ご紹介した理想的な支出割合は、あくまで平均的な家庭における目安であり、貯蓄割合以外は各家庭の状況に応じた調整が必要となります。貯蓄割合については、理想的な割合以上の貯蓄を目標に、それ以外の支出項目については理想の割合を基準として、それぞれの家庭の事情に応じて調整した上で参考としていただければ幸いです。
2019年02月20日総務省は29日、2015年12月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は31万8,254円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比4.4%減少した。前年を下回るのは4カ月連続で、下げ幅は前月より1.5ポイント拡大した。○暖冬で冬向け季節商品が低調消費支出の内訳を見ると、前年同月比(実質)は全10項目中、3項目で増加、7項目で減少。減少した項目は、被服および履物が同16.8%減、光熱・水道が同10.7%減、交通・通信が同7.5%減などとなった。同省は「自動車購入などで弱い動きが続いていることに加え、12月は全国的に気温が高めに推移したことで衣料品や灯油、暖房器具等の冬向けの季節商品が低調だったことが影響した」と分析している。消費支出(住居等除く)は1世帯当たり27万7,126円で、実質では同4.3%減少し、4カ月連続のマイナスとなった。勤労者世帯の実収入は1世帯当たり90万229円で、実質では同2.9%減少。可処分所得は75万1,540円で、実質では同3.1%減少。消費支出は34万474円で、実質では同5.0%減少し、いずれも4カ月連続のマイナスとなった。
2016年01月29日総務省は25日、2015年11月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は27万3,628円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比2.9%減少した。前年を下回るのは3カ月連続で、下げ幅は前月より0.5ポイント拡大した。○勤労者世帯の実収入も3カ月連続減少消費支出の内訳を見ると、前年同月比(実質)は全10項目中、2項目で増加、8項目で減少。減少した項目は、被服および履物(シャツ・セーター類など)が同13.8%減、その他の消費支出(交際費、こづかいなど)が同8.6%減、教養娯楽が同5.8%減、保健医療が同3.8%減などとなった。同省は「11月の気温が平均より高かったことが影響した。被服および履物や布団などの寝具類も天候要因により低くなっている」と分析している。消費支出(住居等除く)は1世帯当たり23万6,901円で、実質では同2.9%減少し、3カ月連続のマイナスとなった。勤労者世帯の実収入は1世帯当たり42万5,692円で、実質では同1.8%減少。可処分所得は34万5,012円で、実質では同2.5%減少。消費支出は29万4,905円で、実質では同4.1%減少し、いずれも3カ月連続のマイナスとなった。
2015年12月25日総務省は27日、2015年10月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は28万2,401円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比2.4%減少した。前年を下回るのは2カ月連続で、下げ幅は2015年3月(10.6%減)以来の大きさとなった。○自動車等関係費が大幅に減少消費支出の内訳を見ると、前年同月比(実質)は全10項目中、3項目で増加、7項目で減少。減少した項目は、教育が13.4%減、交通・通信が7.5%減、保健医療が7.0%減、被服および履物が5.9%減などとなった。同省は「自動車等関係費の減少が大きかったことや、大学の授業料等が減少したことが全体に寄与した」と分析している。消費支出(住居等除く)は1世帯当たり24万1,970円で、実質では同2.4%減少し、2カ月連続のマイナスとなった。勤労者世帯の実収入は1世帯当たり48万5,330円で、実質では同0.9%減少。可処分所得は40万4,876円で、実質では同0.3%減少。消費支出は30万9,761円で、実質では同2.3%減少し、いずれも2カ月連続のマイナスとなった。
2015年11月27日三井住友銀行は4日、Apple Watchに対応した、収入・支出予定を知らせるサービスを開始した。当面はiPhone向けのみの対応となる。Android向けについては、2015年度下期に対応を予定しているという。○今後、相場情報のお知らせなどの機能追加も予定している三井住友銀行アプリ(インターネットバンキング(SMBCダイレクト)の一部機能を手軽に利用できるスマートフォンアプリ。利用にはSMBCダイレクトの利用契約が必要)に、顧客の収入・支出に関する予定(給料日、家賃、クレジットカード、公共料金など、複数の項目が選択可能)を予め設定しておくと、指定日当日にiPhoneまたはApple Watchへ設定内容を知らせるという。今後、相場情報のお知らせなどの機能追加も予定しており、詳細については、決まり次第告知するとしている。三井住友銀行では、今後も顧客のさまざまなニーズに応え、利便性の高いサービスの提供に努めていくとしている。
2015年09月07日総務省は28日、2015年7月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は28万471円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比0.2%減少した。前年を下回るのは2カ月連続。○その他の消費支出、住居、教育が減少消費支出の内訳を見ると、前年同月比(実質)は全10項目中、7項目で増加、3項目で減少。増加した項目は、教養娯楽が同5.6%増、家具・家事用品が同3.7%増、光熱・水道が同3.1%増など。一方、減少した項目は、その他の消費支出(諸雑費、交際費など)が同7.3%減、住居が同5.3%減、教育が同3.9%減となった。消費支出(住居等除く)は1世帯当たり24万4,817円で、実質では同1.1%増加し、2カ月ぶりのプラスとなった。勤労者世帯の実収入は1世帯当たり58万7,156円で、実質では同5.4%増加し、4カ月連続のプラス。可処分所得は47万2,058円で、実質では同5.0%増加し、同じく4カ月連続のプラス。消費支出は31万4,788円で、同0.7%増加し、2カ月ぶりのプラスとなった。
2015年08月28日「わが家は月々いくら投資に回すことができるのか?」と 前回 のコラムで教えてくれた、ファイナンシャルプランナーの岩城みずほさん。今回は、お金が貯まらない…と嘆く人におすすめの「支出のくせを知る方法」についてお話ししてくれます。あなたはあなたの使ったお金でできているあなたは、家計の毎月の支出がすぐ言えますか? 食費は? 光熱費は? 交際費は? 大体の金額が答えられ、毎月、決まった貯蓄ができている人はすばらしいですね。でも、「今月もお給料を何となく使ってしまって、また貯金ができなかった」という人は、まず、自分の支出の体質を知りましょう。食べ物が自分の体を作るように、お金をどう使うかで、あなたの人生は大きく変わってきます。まさに、「あなたはあなたのお金でできている」のです。一生懸命働いて得た大切なお金を、家族のため、自分のために有効に生かして、豊かな人生にしていきましょう。今の自分の支出の状況を把握し、なるべくたくさん余裕資金を生み出すことが大切です。支出の体質改善に1ヵ月間トライ!お金をうまく貯められないという人は、支出を上手に管理することが必要です。では、支出はどう意識していけばよいのでしょう? とても簡単な方法をお話します。それは、「買い物の前に3つの支出に仕分けする」のです。 3つの支出とは、生活費の支出自己投資(家族の投資)の支出心を豊かにする支出です。あなたは、コンビニにお弁当を買いに行きました。ふと、雑誌の見出しが目に留まります。「この1枚で夏のおしゃれ大逆転!」惹かれますね。雑誌を買い物かごへ。すると、あら。マンゴーがたっぷりのったアイスクリーム! おいしそう! こちらもかごへポン。こんなシーン、あなたもご経験はありませんか?そんないつもの購買行動、カゴに入れる前に、3つの仕分けを考えてほしいのです。お弁当は、「生活費としての支出」ですね。では、雑誌は? 人によっては、いつも素敵な私でいるための「自己投資の支出」かもしれませんし、息抜きタイムの「心を豊かにする支出」かもしれません。しかし、どこにも仕分けができないという人は、「ムダな支出」になります。スイーツも、これを食べたら午後からまた頑張れるという「自己投資の支出」かもしれませんし、頑張った自分へのごほうびで「心を豊かにする支出」かも。スイーツは必需品、「生活費としての支出」なのかもしれません。つまり、3つの仕分けの内容は、人それぞれ。自分で決めて構わないのです。大切なのは、3つに当てはまらない支出をなくすことです。そして、買い物をしたら必ずレシートをもらいましょう。その都度、おこづかい帳アプリなどに入力しても構いません。毎日寝る前、5分間のミニ決算を習慣にそして、寝る前に5分間、1日の決算の時間をとってください。3つの仕分けをノートに書き込むのです。家計簿のように、食費にいくら、保健衛生費にいくらなどと分ける必要はありません。3つにわけて、それぞれの合計額を記入すればよいだけです。その時、現金で支払ったのか、クレジットカードを使ったのかは分けて記入してください。参考までに、私が使っているものをご紹介します。覚え書きとして、たとえば、「こどものカット」やお盆で帰省したので「交通費」という風にメモをするのもおススメです。とにかくこれを1ヵ月間続けてみてください。そうすることで、自分の支出のくせがわかります。次回は、この結果をふまえて、お金を貯められるようにするにはどうするかをお話しします。(ライター:岩城みずほ)
2015年08月17日総務省は31日、2015年6月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は26万8,652円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比2.0%減少した。前年を下回るのは2カ月ぶり。○被服および履物は13.3%減消費支出の内訳を見ると、前年同月比(実質)は全10項目中、3項目で増加、7項目で減少。減少した項目は、被服および履物が前年同月比13.3%減の1万737円、住居が同4.1%減の1万8,748円、教養・娯楽が同1.9%減の2万7,682円、食料が同0.9%減の6万9,232円などとなった。消費支出(住居等除く)は1世帯当たり23万4,377円で、実質では同1.4%減少し、3カ月ぶりに前年を下回った。勤労者世帯の実収入は1世帯当たり73万3,589円で、実質では同2.8%増加し、3カ月連続のプラス。可処分所得は58万1,279円で、実質では同1.7%増加し、同じく3カ月連続のプラス。一方、消費支出は29万3,042円で、実質では同1.4%減少し、3カ月ぶりのマイナスとなった。
2015年07月31日総務省は26日、2015年5月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は28万6,433円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比4.8%増加した。前年を上回るのは14カ月ぶりで、2014年4月の消費増税後では初めてプラスに転じた。消費支出の内訳を見ると、前年同月比(実質)は全10項目中、9項目で増加、1項目で減少。増加した項目は、住居が同23.6%増の1万8,053円、家具・家事用品が同19.3%増の1万378円、交通・通信が同14.8%増の3万8,740円、教育が同5.2%増の1万783円などとなった。消費支出(住居等除く)は1世帯当たり24万9,915円で、実質では同3.7%増となり、2カ月連続で前年を上回った。勤労者世帯の実収入は1世帯当たり43万325円で、実質では同1.5%増加し、2カ月連続のプラス。可処分所得は32万7,875円で、実質では同1.5%増加し、同じく2カ月連続のプラス。消費支出は31万7,317円で、実質では同7.5%増加し、こちらも2カ月連続のプラスとなった。
2015年06月26日総務省は29日、2015年4月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は30万480円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比1.3%減少した。前年を下回るのは13カ月連続。下げ幅は消費増税に伴う駆け込み需要の反動があった前月(10.6%減)より9.3ポイント縮小した。名目では前年同月比0.5%の減少。前月比(季節調整値)は実質で5.5%減少した。消費支出の内訳を見ると、前年同月比(実質)は全10項目中、6項目で増加、4項目で減少。減少した項目は、住居が前年同月比20.6%減の1万6,146円、教育が同12.6%減の1万9,910円、教養娯楽が同8.5%減の2万8,601円などとなった。消費支出(住居等除く)は1世帯当たり25万7,004円で、実質では同1.4%増加し、13カ月ぶりに前年を上回った。勤労者世帯の実収入は1世帯当たり47万6,880円で、実質では同2.0%増加し、19カ月ぶりのプラス。可処分所得は38万4,710円で、実質では同2.3%増加し、21カ月ぶりのプラス。消費支出は33万4,301円で、実質では同0.5%増加し、13カ月ぶりのプラスとなった。
2015年05月29日総務省は1日、2015年3月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は31万7,579円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比10.6%減少した。前年を下回るのは12カ月連続。下げ幅は前月(2.9%減)より7.7ポイント拡大し、比較可能な2001年以降で最大となった。名目では前年同月比8.1%の減少。前月比(季節調整値)は実質で2.4%増加した。消費支出の内訳を見ると、前年同月比(実質)は全10項目中、9項目で減少、1項目で増加。減少した項目は、家具・家事用品が39.6%減の1万414円、交通・通信が16.1%減の4万7,251円、住居が16.0%減の1万7,770円などとなった。消費支出(住居等除く)は1世帯当たり26万8,171円で、実質では前年同月比9.6%減少し、12カ月連続で前年を下回った。勤労者世帯の実収入は1世帯当たり44万9,243円で、実質では同0.3%減少し、18カ月連続のマイナス。可処分所得は36万4,614円で、実質では同1.1%減少し、20カ月連続のマイナス。消費支出は35万1,974円で、実質では同11.0%減少し、12カ月連続のマイナスとなった。
2015年05月01日日本銀行は2日、2015年3月の「生活意識に関するアンケート調査(第61回)」の結果を発表した。それによると、2014年4月の消費増税後に支出を控えた人は約6割で、このうち7割半が冬(2014~2015)の段階でも支出を控えていると答えた。同調査は、2015年2月6日~3月5日の期間に郵送にて行われ、満20歳以上の個人2,223人から有効回答を得た。消費増税後に「支出を控えた」「支出をやや控えた」と答えた割合は計59.8%。支出を控えた理由を尋ねると、「物やサービスの値段が上がったから」が82.1%で最も多く、次いで「収入が減ったから」が36.4%、「消費税率引上げ前に前倒しで支出したから」が13.4%となった。また、いつ頃まで消費増税が影響したかと聞くと、「現在(冬)でもなお支出を控えている」と答えた割合は75.3%に上った。支出を控えた商品やサービスは、「衣服・履物類」が76.2%で最多となり、以下、「外食」が76.0%、「旅行」が60.7%、「食品」が59.3%と続いた。反対に支出を増やした、あるいは変えなかった商品やサービスは「保健医療サービス」が34.9%で最も多かった。現在の景気が1年前と比べて「良くなった」と答えた人から「悪くなった」と答えた人を引いた景況感DIは前回(2014年12月)比8.3ポイント改善のマイナス24.6となり、1年ぶりに改善した。
2015年04月03日総務省は27日、2015年2月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は26万5,632円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比2.9%減少した。消費増税が実施された2014年4月以降、11カ月連続で前年を下回り、下げ幅は前月(5.1%減)より2.2ポイント縮小した。名目では前年同月比0.4%の減少、前月比(季節調整値)は実質で0.8%増加した。消費支出の内訳を見ると、前年同月比(実質)は全10項目中、8項目で減少、2項目で増加。減少した項目は、家具・家事用品が18.9%減の8,285円、教育が同10.2%減の9,386円、住居が7.4%減の1万5,230円などとなった。消費支出(住居等除く)は1世帯当たり22万9,152円で、実質では前年同月比3.3%減少し、11カ月連続のマイナスとなった。勤労者世帯の実収入は1世帯当たり48万8,519円で、実質では同0.7%減少し、17カ月連続のマイナス。可処分所得は40万6,800円で、実質では同0.5%減少し、19カ月連続のマイナス。消費支出は29万1,387円で、実質では同3.6%減少し、11カ月連続のマイナスとなった。
2015年03月27日総務省は27日、2015年1月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は28万9,847円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比5.1%減少した。消費増税が実施された2014年4月以降、10カ月連続で前年を下回り、下げ幅は前月(3.4%減)から1.7ポイント拡大した。名目では前年同月比で2.4%の減少。前月比(季節調整値)は実質で0.3%減少した。消費支出の内訳を見ると、前年同月比(実質)は全10項目中、8項目で減少、2項目で増加。減少したのは、被服および履物が15.9%減の1万2,881円、教養娯楽が11.3%減の2万5,130円、住居が8.1%減の1万5,834円などとなった。消費支出(住居等除く)は1世帯当たり24万4,302円で、実質では前年同月比4.7%減少し、10カ月連続で前年を下回った。勤労者世帯の実収入は1世帯当たり44万226円で、実質では前年同月比2.3%減少し、16カ月連続のマイナス。可処分所得は35万9,029円で、実質では同2.5%減少し、18カ月連続のマイナス。消費支出は32万674円で、実質では同4.3%減少し、10カ月連続のマイナスとなった。
2015年02月27日総務省は17日、2014年の「家計調査報告(家計収支篇、速報)」を発表した。それによると、総世帯の消費支出は1世帯当たり月平均25万1,481円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年比3.2%減少した。減少は東日本大震災が発生した2011年(1.7%減)以来3年ぶり。下げ幅は2006年(3.5%減)以来8年ぶりの大きさ。消費増税に伴う駆け込み需要の反動減や夏場の天候不順などが影響した。総世帯のうち2人以上の世帯の消費支出は実質で前年比2.9%減の29万1,194円、単身世帯は同2.4%減の16万2,002円となった。消費支出の内訳を見ると、10大費目のうち9費目で実質減少、1費目で実質増加。主なものでは、食料が前年比2.2%減の6万272円、教養娯楽が同3.6%減の2万5,928円、光熱・水道が同4.4%減の2万129円などとなった。総世帯のうち勤労者世帯の実収入は1世帯当たり月平均46万8,367円で、実質では前年比3.2%減少した。減少は2年連続。二人以上の世帯のうち勤労者世帯の消費支出を世帯年齢階級別に見た場合、50~59歳で同5.2%減、40歳未満で同3.5%減、60歳以上で同3.2%減、40~49歳で同1.4%減となった。実収入うち勤め先収入の内訳を見ると、世帯主の定期収入、臨時収入・賞与および配偶者の収入が減少した。
2015年02月18日総務省は30日、2014年12月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は33万2,363円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比3.4%減少した。消費増税が実施された2014年4月以降、9カ月連続で前年を下回った。下げ幅は前月(2.5%減)より0.9ポイント拡大した。名目では前年同月比0.6%の減少。前月比(季節調整値)では実質0.4%増加した。消費支出の内訳を見ると、前年同月比(実質)は全10項目中、7項目で減少、3項目で増加。減少したのは、交通・通信が同13.8%減の4万572円、教養娯楽が同6.4%減の3万1,708円、家具・家事用品が同5.5%減の1万3,164円など。一方、増加したのは、住居が同10.0%増の2万3,906円、保健医療が同2.9%増の1万4,547円などとなった。消費支出(住居等除く)は28万9,109円で、実質では前年同月比2.1%減少し、9カ月連続で前年を下回った。勤労者世帯における1世帯当たりの実収入は92万4,911円で、実質では前年同月比0.8%減少し、15カ月連続のマイナス。可処分所得は77万3,622円で、実質では同0.3%減少し、17カ月連続のマイナス。消費支出は35万7,772円で、実質では同3.0%減少し、9カ月連続のマイナスとなった。
2015年01月30日総務省は26日、2014年11月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は28万271円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比2.5%減少した。消費増税が実施された2014年4月以降、8カ月連続で前年を下回った。なお、下げ幅は前月(4.0%)より縮小した。名目では前年同月比0.3%の増加。前月比(季節調整値)では実質0.4%増加した。消費支出の内訳を見ると、前年同月比(実質)は全10項目中、6項目で減少、4項目で増加。減少項目は、住居が同20.3%減の1万5,763円、光熱・水道が同5.7%減の2万668円、こづかいなどその他の消費支出が同4.6%減の5万8,412円、家具・家事用品が同4.5%減の1万332円など。増加項目は、教育が同6.9%増の8,875円、交通・通信が同1.8%増の4万1,326円などとなった。消費支出(住居等除く)は24万2,926円で、実質では前年同月比0.9%減少し、8カ月連続で前年を下回った。勤労者世帯における1世帯当たりの実収入は43万1,543円で、実質では前年同月比3.9%減少し、14カ月連続のマイナス。可処分所得は35万2,340円で、実質では同3.9%減少し、16カ月連続のマイナス。消費支出は30万6,230円で、実質では同1.2%減少し、8カ月連続のマイナスとなった。
2014年12月26日総務省は28日、2014年10月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は28万8,579円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比4.0%減少した。消費増税が実施された2014年4月以降、7カ月連続で前年を下回った。下げ幅は前月(5.6%減)より縮小した。名目では前年同月比0.7%の減少。前月比(季節調整値)では実質0.9%増加した。消費支出の内訳を見ると、全10項目のうち9項目で前年同月比(実質)が減少し、家具・家事用品が同14.4%減の9,266円、住居が同12.5%減の1万8,021円、被服および履物が同6.9%減の1万1,988円、教養娯楽が同5.6%減の2万7,769円などとなった。一方、保健医療のみ前年を上回り、同8.8%増の1万4,009円となった。消費支出(住居等除く)は24万7,246円で、実質では前年同月比2.0%減と7カ月連続で減少した。勤労者世帯の1世帯当たり実収入は48万8,273円で、実質では前年同月比2.1%減少し、13カ月連続のマイナスとなった。可処分所得は40万4,682円で、実質では同2.4%減少し、15カ月連続で前年を下回った。勤労者世帯の1世帯当たり消費支出は31万6,154円で、実質では前年同月比3.4%減少し、7カ月連続のマイナスとなった。
2014年11月28日総務省はこのほど、2014年7~9月の「家計調査報告(家計収支篇、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの1カ月平均の消費支出は総世帯で24万1,556円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同期比5.3%減少した。減少は2期連続。名目では同1.5%減少した。2人以上の世帯の消費支出は27万9,214円で、実質では前年同期比5.4%減と2期連続の減少。名目では同1.6%減少した。単身世帯の消費支出は15万7,316円で、実質では同2.8%減と4期連続の減少。名目では同1.1%増加した。1世帯当たりの1カ月平均の消費支出(除く住居等)を見ると、総世帯は20万7,298円で、実質では前年同期比4.7%減、名目では同0.9%減。2人以上の世帯は24万2,246円で、実質では同5.2%減、名目では同1.4%減。単身世帯は12万9,120円で、実質では同0.4%減、名目では同3.6%増。いずれも実質では2期連続の減少となった。勤労者世帯における1世帯当たりの1カ月平均の実収入を見た場合、総世帯は43万2,598円で、実質では前年同期比4.7%減、名目では同0.9%減。2人以上の世帯は48万298円で、実質では同5.9%減、名目では同2.1%減となった。
2014年11月17日総務省は31日、2014年9月の「家計調査報告(2人以上の世帯、速報)」を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は27万5,226円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比5.6%減少した。消費増税が実施された2014年4月以降、6カ月連続で前年を下回り、下げ幅も前月(4.7%減)より拡大した。名目では前年同月比1.9%の減少。前月比(季節調整値)では実質1.5%増加した。消費支出の内訳を見ると、全10項目のうち9項目で前年同月比(実質)が減少し、教育が同30.2%減の1万1,951円、家具・家事用品が同11.9%減の8,888円、住居が同11.5%減の1万5,319円、保健医療が同9.1%減の1万1,747円、食料が同2.9%減の6万8,426円などとなった。一方、交通・通信のみ前年を上回り、同6.3%増の4万5,598円となった。消費支出(住居等除く)は23万7,685円で、実質では前年同月比5.8%減と6カ月連続で減少した。勤労者世帯の1世帯当たり実収入は42万1,809円で、実質では前年同月比6.0%減少し、12カ月連続のマイナスとなった。可処分所得は34万1,855円で、実質では同5.9%減少し、14カ月連続で前年を下回った。勤労者世帯の1世帯当たり消費支出は30万3,614円で、実質では前年同月比7.3%減少し、6カ月連続のマイナスとなった。
2014年10月31日石川県金沢市は、アイスクリームの1世帯あたりの年間支出額が全国1位(総務省の家計調査)。冬は雪が積もり寒さ厳しい北陸の地で、なぜこんなにもアイスを購入しているのだろう。そして、一体どんなアイスを食べているのか。金沢人のアイス好きの実態と人気のアイスについて調べてみた。総務省の家計調査によるアイスの1世帯あたり年間支出金額(平成24年)では、金沢市が1万80円で1位。1万円を超えたのは金沢市だけで断トツの多さだ。アイス1本100円と考えると年間100本、3人家族だと1人年間30本、月2.5本は食べる計算になる。アイス好きならそのぐらい食べるだろうが、年間平均でこの数字はやはり多い。本当にそんなに頻繁にアイスを食べているのか、金沢人にリサーチしてみた。「冷蔵庫に常備して食べている」「夏は毎日のように食べる」「新商品を見かけるとついつい買っちゃう」とアイス率は一様に高い。中には「温かいコタツに入って冷たいアイスを食べるのが好き」と冬のアイスを楽しむ人も。季節に関係なくアイスを食べている人が多いようだ。スーパーのアイスコーナーを見てみると、大手メーカーを中心におなじみのアイスクリームがズラリ。と言っても、他県と比べて特に種類が多いわけではない。ただ、市民からは「金沢のスーパーは、アイスの特売日が多い」という声が聞かれた。確かに「本日アイス半額」などの紙が貼られているのをよく目にする。実際、特売日に足を運んでみると、アイスコーナーのまわりには、帰り道に食べるアイスを品定めする学生さん、ファミリーパックを手に取るママ、そのママにおねだりする子供などたくさんの人であふれていた。お得な特売日に買って冷蔵庫に常備、いつでも楽しめるようにしておくのが、金沢人の常識になっているようだ。では、どんなアイスを食べているのだろうか。市内のスーパーで大手メーカーの商品にまじってよく目にするのが、「五郎島金時(ごろうじまきんとき) 焼きいもアイス」(150円)だ。「五郎島金時」は、日本海に面して砂丘が広がる金沢市五郎島地区で栽培され、甘くてホクホクの味が楽しめるさつまいも。そのおいしさをクリームとあんにしてアイスにしたのがこの一品。「金沢自慢の味が手軽に楽しめる」「初めて食べた時、五郎島金時の味がそのまま再現されていてビックリした」と、金沢定番のご当地アイスになっている。アイス好きの中には、お気に入りのアイスクリーム屋さんがあるという人も多い。その中で特に女性に人気なのが、県北部の能登町(のとちょう)と金沢市の隣・野々市市(ののいちし)に店を構えるジェラート専門店「マルガージェラート」。能登半島の豊かな自然の中で育った乳牛からとれる、搾りたての生乳を使ったフレッシュな味が人気だ。フレーバーは、「ゆず」「すもも」「栗」「いちじく」「白桃」「スイカ」など地元産の果物から、能登半島で作られる「天然塩」や「いしり醤油(魚を原料にした調味料)」「かき貝」「岩のり」など珍しいものまで。「季節や好みに合わせて、いろいろなフレーバーが楽しめる」と女性の心をつかんでいる(シングルサイズは、本店=300円、金沢野々市店=330円)。ご当地ソフトクリームも種類豊富だ。県内にはスタンダードなものに加えて、温泉街の「温泉たまごソフト」、地元野菜を使った「金時草(きんじそう)ソフト」、塩を振りかけて食べる「男爵いもソフト」など変わり種も。お出かけ先では、ご当地ソフトクリームを必ず食べるという人も多い。中でも人気なのが、金沢市大野町 (おおのまち)にある「ヤマト醤油味噌」の「醤油ソフトクリーム」(300円)。大野は江戸時代からしょう油の生産地として知られ、特産の醤油を使ったソフトクリームが名物になっている。「キャラメルのような独特の味がクセになる」とアイス好きには定番だ。2009年には、画期的なソフトクリームも登場した。金沢市にある「Healthy Lab(へるしぃらぼ)」の「溶けないソフトクリーム」(コーン280円)は、おからペーストと米粉を混ぜることで、できたての形を長期間キープするというもの。通常、ソフトクリームを食べ終わる頃には、クリームが溶けてコーンの先がふやけてしまうが、溶けないソフトクリームはコーンがパリパリのまま。夏場でも長時間持ち、完食するのに時間がかかる子供たちでも食べやすいと好評だ。甘さ控えめでモチモチしていて、時間がたつとババロアのような食感も楽しめる。しかし、なぜ金沢人はここまでアイスが好きなのか。ひとつには、加賀藩時代から根づいている和菓子をはじめとしたスイーツ好きな土地柄がある。人が集まる所には、必ずといっていいほど和菓子やケーキなど甘いものが登場。女性同士の会話では、好きなお菓子やお気に入りのケーキ屋さんなどの話題が多い。とにかく甘いものに目がないのだ。また、いろいろな意味で豊かだということも挙げられる。金沢は多くの自然に囲まれ、山海の幸など食に恵まれ、加賀百万石の伝統文化が根づいている。嗜好品であるお菓子にこれだけお金や時間をかけられるのは、生活や気持ちに余裕があるからこそ。独特の風土や文化がアイス好きな土地柄を作りだしているということも言えそうだ。甘いものが大好き。もちろんアイスも大好き。それに応えるように、おいしいアイスがたくさん!金沢人にとって、アイスクリームは毎日の生活に欠かせないもののひとつになっているようだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年07月14日石川県金沢市は、アイスクリームの1世帯あたりの年間支出額が全国1位(総務省の家計調査)。冬は雪が積もり寒さ厳しい北陸の地で、なぜこんなにもアイスを購入しているのだろう。そして、一体どんなアイスを食べているのか。金沢人のアイス好きの実態と人気のアイスについて調べてみた。○夏は毎日、冬もコタツに入りながら総務省の家計調査によるアイスの1世帯あたり年間支出金額(平成24年)では、金沢市が1万80円で1位。1万円を超えたのは金沢市だけで断トツの多さだ。アイス1本100円と考えると年間100本、3人家族だと1人年間30本、月2.5本は食べる計算になる。アイス好きならそのぐらい食べるだろうが、年間平均でこの数字はやはり多い。本当にそんなに頻繁にアイスを食べているのか、金沢人にリサーチしてみた。「冷蔵庫に常備して食べている」「夏は毎日のように食べる」「新商品を見かけるとついつい買っちゃう」とアイス率は一様に高い。中には「温かいコタツに入って冷たいアイスを食べるのが好き」と冬のアイスを楽しむ人も。季節に関係なくアイスを食べている人が多いようだ。スーパーのアイスコーナーを見てみると、大手メーカーを中心におなじみのアイスクリームがズラリ。と言っても、他県と比べて特に種類が多いわけではない。ただ、市民からは「金沢のスーパーは、アイスの特売日が多い」という声が聞かれた。確かに「本日アイス半額」などの紙が貼られているのをよく目にする。実際、特売日に足を運んでみると、アイスコーナーのまわりには、帰り道に食べるアイスを品定めする学生さん、ファミリーパックを手に取るママ、そのママにおねだりする子供などたくさんの人であふれていた。お得な特売日に買って冷蔵庫に常備、いつでも楽しめるようにしておくのが、金沢人の常識になっているようだ。○果物や野菜のみならず、海産物のアイスもでは、どんなアイスを食べているのだろうか。市内のスーパーで大手メーカーの商品にまじってよく目にするのが、「五郎島金時(ごろうじまきんとき) 焼きいもアイス」(150円)だ。「五郎島金時」は、日本海に面して砂丘が広がる金沢市五郎島地区で栽培され、甘くてホクホクの味が楽しめるさつまいも。そのおいしさをクリームとあんにしてアイスにしたのがこの一品。「金沢自慢の味が手軽に楽しめる」「初めて食べた時、五郎島金時の味がそのまま再現されていてビックリした」と、金沢定番のご当地アイスになっている。アイス好きの中には、お気に入りのアイスクリーム屋さんがあるという人も多い。その中で特に女性に人気なのが、県北部の能登町(のとちょう)と金沢市の隣・野々市市(ののいちし)に店を構えるジェラート専門店「マルガージェラート」。能登半島の豊かな自然の中で育った乳牛からとれる、搾りたての生乳を使ったフレッシュな味が人気だ。フレーバーは、「ゆず」「すもも」「栗」「いちじく」「白桃」「スイカ」など地元産の果物から、能登半島で作られる「天然塩」や「いしり醤油(魚を原料にした調味料)」「かき貝」「岩のり」など珍しいものまで。「季節や好みに合わせて、いろいろなフレーバーが楽しめる」と女性の心をつかんでいる(シングルサイズは、本店=300円、金沢野々市店=330円)。○お出かけ先で食べるソフトクリームも大好き!ご当地ソフトクリームも種類豊富だ。県内にはスタンダードなものに加えて、温泉街の「温泉たまごソフト」、地元野菜を使った「金時草(きんじそう)ソフト」、塩を振りかけて食べる「男爵いもソフト」など変わり種も。お出かけ先では、ご当地ソフトクリームを必ず食べるという人も多い。中でも人気なのが、金沢市大野町 (おおのまち)にある「ヤマト醤油味噌」の「醤油ソフトクリーム」(300円)。大野は江戸時代からしょう油の生産地として知られ、特産の醤油を使ったソフトクリームが名物になっている。「キャラメルのような独特の味がクセになる」とアイス好きには定番だ。2009年には、画期的なソフトクリームも登場した。金沢市にある「Healthy Lab(へるしぃらぼ)」の「溶けないソフトクリーム」(コーン280円)は、おからペーストと米粉を混ぜることで、できたての形を長期間キープするというもの。通常、ソフトクリームを食べ終わる頃には、クリームが溶けてコーンの先がふやけてしまうが、溶けないソフトクリームはコーンがパリパリのまま。夏場でも長時間持ち、完食するのに時間がかかる子供たちでも食べやすいと好評だ。甘さ控えめでモチモチしていて、時間がたつとババロアのような食感も楽しめる。しかし、なぜ金沢人はここまでアイスが好きなのか。ひとつには、加賀藩時代から根づいている和菓子をはじめとしたスイーツ好きな土地柄がある。人が集まる所には、必ずといっていいほど和菓子やケーキなど甘いものが登場。女性同士の会話では、好きなお菓子やお気に入りのケーキ屋さんなどの話題が多い。とにかく甘いものに目がないのだ。また、いろいろな意味で豊かだということも挙げられる。金沢は多くの自然に囲まれ、山海の幸など食に恵まれ、加賀百万石の伝統文化が根づいている。嗜好品であるお菓子にこれだけお金や時間をかけられるのは、生活や気持ちに余裕があるからこそ。独特の風土や文化がアイス好きな土地柄を作りだしているということも言えそうだ。甘いものが大好き。もちろんアイスも大好き。それに応えるように、おいしいアイスがたくさん!金沢人にとって、アイスクリームは毎日の生活に欠かせないもののひとつになっているようだ。
2013年07月14日