新海誠最新作『天気の子』が、1月15日に北米1019館で公開を迎え、25日までの10日間の成績は、7.2億円と好スタートを切ったことが分かった。日本では、昨年7月19日に全国359館448スクリーンで公開初日を迎えた本作。通常の上映に加え、ファンからの熱い声援に応える形で4D版上映も行われ、観客動員数は1000万人を突破、興行収入は140.5億円を記録、2019年でNo.1の興行収入となった。海外では、前作『君の名は。』の公開規模を上回る140の国と地域で公開。今回の北米スタートでは、第3位の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を抑え、初登場2位を記録(第1位は『1917』)、初日2日間で興行収入3億円を突破。その後、公開規模は400館ほどに縮小したものの、『君の名は。』の勢いを超え好成績。ロッテントマトでは観客スコア95%フレッシュを獲得している。(cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2020年01月27日著名デザイナーたちがデザインを生み出す過程にフォーカスした展覧会、『マル秘展めったに見られないデザイナー達の原画』が、21_21 DESIGN SIGHTにて2020年3月8日(日)まで開催されている。私たちが普段目にしているさまざまなプロダクト。建築物や乗り物などの大型のものから、家具や家電、文具、ロゴマークなど小型のものまで、完成品として世の中に流通している商品デザインは、どのように生み出されたのだろうか?同展は、そんな「秘められた部分」に光を当て、日本デザインコミッティーに所属する幅広いデザイナーたちがデザインの過程において生み出してきたスケッチ、図面、模型の数々を紹介する。日本デザインコミッティーは1953年に設立され、銀座の百貨店、松屋とともに優れたプロダクトの選定やデザイン展の開催を通して、日本のデザインに貢献してきた。各分野を代表するデザイナー、建築家、評論家が自主的に参加し、現在は40代から90代まで、26名で構成されている。メンバーは、±0や無印良品などのプロダクトデザインを手がける深澤直人をはじめ、五輪や万博などのプロジェクトにも携わるグラフィックデザイナーの原研哉、21_21 DESIGN SIGHTの館長でもあるグラフィックデザイナーの佐藤卓、高輪ゲートウェイ駅などを手掛ける建築家の隈研吾など、日本を代表するデザイナーたち。そのひとりであり、ソフトウェアからインタラクティブアートまで多岐にわたって活動する田川欣哉が同展のディレクターを務め、第一線で活躍するデザイナーたちの仕事の方法論や哲学、品質など、デザインの大切なエッセンスを惜しげもなく公開する。会期中には、特設ウェブサイトより日本デザインコミッティーのメンバーのインタビューがポッドキャストで公開されるほか、トークイベントも開催。多様なクリエイターたちの創作の秘密をこの機会に目撃してほしい。【開催情報】『マル秘展めったに見られないデザイナー達の原画』2020年3月8日(日)まで21_21 DESIGN SIGHTにて開催【関連リンク】 マル秘展めったに見られないデザイナー達の原画( /target=)会場風景(ロビー)「原画が生まれるところ」(映像:ドローイングアンドマニュアル)松本哲夫 展示風景田中俊行 展示風景北川原 温 展示風景隈研吾 展示風景新見 隆 展示風景
2019年12月01日RADWIMPSが本日11月27日、『天気の子 complete version』をリリースする。今年7月に公開され、日本のみならず世界でも人気となった新海誠監督の映画『天気の子』。劇中に使用されていた音楽も人気で、主題歌『愛にできることはまだあるかい』『グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子』をはじめとしたサウンドトラックが音楽ランキングにも食い込んだのは記憶に新しい。本日発売される『天気の子 complete version』は主題歌5曲のフルサイズ音源を収録している。完全生産限定BOXには英語歌唱バージョンも収録されるほか、新海誠監督が映画『天気の子』を編集して新たに制作した『グランドエスケープ feat.三浦透子』のミュージックビデオも収められている。さらにRADWIMPSの撮り下ろしカットや、映画『天気の子』場面カットで構成されたスペシャルアートブックも付属。ファン待望の内容となっている。また、RADWIMPSは『第70回NHK紅白歌合戦』に出場することも決定している。新海誠監督と互いにしのぎを削り深い信頼のもと作り上げた作品の音楽を、紅白だけの特別バージョンとして披露してくれるようだ。■CD情報RADWIMPS『天気の子 complete version』11月27日(水)発売・通常盤:CDのみ<収録内容/CD>1. 風たちの声2. 祝祭 feat.三浦透子3. グランドエスケープ feat.三浦透子4. 大丈夫5. 愛にできることはまだあるかい・完全生産限定BOX:CD+DVD+ARTBOOK(Special Box仕様)<収録内容/CD>1. 風たちの声2. 祝祭 feat.三浦透子3. グランドエスケープ feat.三浦透子4. 大丈夫5. 愛にできることはまだあるかい6. Is there still anything that love can do? (English Version)※『天気の子』主題歌5曲のフルサイズ音源を収録。※「愛にできることはまだあるかい」English Version は、完全生産限定BOXのみの収録。<DVD収録内容>新海誠監督が映画『天気の子』の映像を編集し新たに制作した“グランドエスケープ feat.三浦透子”のミュージックビデオに加え、“愛にできることはまだあるかい”MVを収録。<ARTBOOK>RADWIMPSの撮り下ろしカット、及び映画『天気の子』の場面カットで構成された、現実の世界と映画の世界を両軸で表現したスペシャルアートブック付属(180mm×202mm)。
2019年11月27日今年最大のヒット作となった映画『天気の子』の主題歌を手掛けた「RADWIMPS」のライブや新海誠監督とのトークで贈る「『天気の子』と僕ら~RADWIMPS×新海誠~」が11月4日(月・祝)今夜、NHK総合テレビでオンエアされる。2016年に公開され日本映画史上歴代2位の記録を樹立した『君の名は。』から3年。この夏に公開されると観客動員数1000万人、興行収入137億円を突破し、今年最大のヒット映画となった『天気の子』。「あの光の中に、行ってみたかった」。高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高はひとりの少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。彼女には、不思議な能力があった――。2.5次元舞台で活躍してきた醍醐虎汰朗が森嶋帆高を、「3年A組」などで注目の森七菜が天野陽菜をそれぞれ演じ、小栗旬、本田翼らも共演。海外でも前作以上の規模で公開が続々と始まり、世界的にも大きな注目を集めている。本作で音楽を手掛けているのがバンド「RADWIMPS」。『君の名は。』に続いて映像と完璧にマッチする音楽を30曲以上書き下ろし、映画の壮大なる世界観と美しい映像とのリンクで多くの観客の心に鮮烈な印象を残している。今回は「RADWIMPS」が初披露する楽曲を含む映画主題歌4曲をスタジオパフォーマンス。さらに俳優の三浦透子がボーカルを務めた「グランドエスケープ」「祝祭」の2曲を映画で流れたバージョンとは異なるフルバージョンでライブ。貴重なライブ映像をお見逃しなく。さらに同作の監督である新海誠も出演。夢を追いかける学生100人を招いて「RADWIMPS」と新海監督がトーク。未公開のVコンテや監督とメンバーによるメッセージのやり取りなど、初公開となる貴重な資料を基に、本作の楽曲の制作過程の裏側を語り尽くす。また本作で声優を務めている梶裕貴がナレーターを担当。貴重なスタジオパフォーマンスと創作の裏側に迫るトークで『天気の子』の楽曲の魅力に迫っていく「『天気の子』と僕ら~RADWIMPS×新海誠~」は11月4日(月・祝)今夜23時~NHK総合テレビでオンエア。(笠緒)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年11月04日イラストレーターの和田誠さんが7日に肺炎で亡くなったことを受け、女優・上野樹里が11日、インスタグラムを通じて義父である和田さんを追悼した。2016年5月に、和田さんの長男でロックバンド・TRICERATOPSのボーカル・和田唱と結婚した上野。インスタグラムで「誠さん」と優しく語りかけるような書き出しから、「私が間違えて言った映画のタイトルを、さっと直してくれたり、会う度に本をくれたり、その優しいお人柄と寛大さに、いつも感動していました。家族全員でお出かけしたり、ご飯を食べたり、いつも楽しくて、みんな明るくて、和田家に来てからずっと夢をみているようでした」と在りし日の姿を回顧。「誠さんとお別れする時も、みんなの愛が溢れていて、沢山のプレゼントと共に旅立って行かれました。とっても寂しくなりました」と別れを惜しみつつ、「でも誠さんと一緒に過ごした日々は温かく、思い出の一つ一つが宝物です。短い間だったけど、娘のように接してくれて本当に嬉しかったです。これからもみんなで誠さんのお話をしながら、レミさんとお料理して、みんなで元気に生きていきますね。樹里」と前向きな気持ちをつづっている。また、上野の夫・和田唱もツイッターを通じ、「親父が天国へ旅立った。最近は日々具合が悪くなっていったから、どこかで覚悟はしていたけれど、同時に奇跡が起きることも願っていた。でもそれは叶わなかった。今思えば、きっと、親父なりにベストなタイミングでの旅立ちだったんだろう。親父はキャンプとか釣りとかスポーツとは無縁で、その辺のことは一切教えてくれなかった。お陰で俺はインドア派だし、スポーツのルールも大体知らない。でも親父は映画を教えてくれた。ジャズを教えてくれた。ルールに縛られないこと、好きなものは好きでいいこと、自分がこうだと思ったら貫くことを教えてくれた。お陰で俺は幸せな人間だ。だから明るくサヨナラをしたい。それが和田家流だ。でも魂は死なないし、心にその人がいる限り、どのみちサヨナラなんてない。肉体的なしばしの別れに過ぎないから、『おとう、またな!』くらいにしておこう。でもThank YouとI Love Youは添えておくよ。 唱」と思いを記している。
2019年10月12日大人気!新海誠監督の手掛けた映画「天気の子」の世界観が再現されたコラボレーションカフェが、東京と大阪の2大都市で期間限定オープンします。東京では2019年10月8日より、大阪では10月10日よりそれぞれオープンです。新海誠監督最新作「天気の子」「君の名は」や「言の葉の庭」「秒速五センチメートル」を手掛けた新海誠監督の最新作「天気の子」は、少年と少女が自らの生き方を選択していく姿を描いた、美しく切ない恋の物語です。天気の子カフェ2019年7月19日の公開から3日間で750万人を動員し、興行収入100億円を突破した話題作「天気の子」のコラボレーションカフェが、2大都市、東京と大阪で期間限定オープンします。「天気の子」の世界観が再現され、映画の感動がよみがえってくる、ゆったりとした空間が楽しめます。カフェメニューをちょこっと紹介映画内で、帆高のために陽菜がつくったチャーハンセットや、帆高の16年の人生で一番おいしかった夕食など、映画内の料理が完全再現されています。また、凪のてるてる坊主のオムライスや、帆高が須賀にあてたメッセージ付きの朝食セットなど、映画にちなんだメニューが盛沢山です。全部で8種類あるドリンクメニューでは、カフェオリジナルボトル付きでテイクアウトができるメニューまで楽しめます。夏の思い出に浸って「天気の子カフェ」限定のオリジナルグッズや、カフェご利用特典など、「天気の子カフェ」でしか手に入らないオリジナリティに溢れたグッズにも注目です。秋ののどかな空間で夏の思い出を振り返ってみては。イベント情報イベント名:天気の子カフェ東京催行期間:2019年10月08日 〜 2019年11月17日住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-13-2 パインアンダーフラット地下1階イベント情報イベント名:天気の子カフェ大阪催行期間:2019年10月10日 〜 2019年11月17日住所:〒550-0014 大阪府大阪市西区北堀江1-6-24
2019年10月06日新海誠監督の最新作『天気の子』が公開から75日間で観客動員数1,000万人、興行収入130億円を突破したことが分かった。7月19日(金)の公開から34日間で興行収入100億円を突破し、歴代邦画興行収入ランキングトップ10入りを果たすなど、『君の名は。』に続き日本映画を代表する1本となっている本作。その勢いはいまだ衰えず、邦画・洋画含めて本年度公開映画No.1の大ヒットとなっている。そんな中、ついに公開から75日間で観客動員1,002万1,244人、興行収入133億5,819万3,200円を突破!新海監督は2作品連続で1,000万人突破を達成した。また、本作は現在、140の国と地域での配給が決定。米アカデミー賞「国際長編映画賞」の日本代表作品にも選出され、さらに超異例のインド公開も10月11日に控えている。『天気の子』は全国東宝系にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年10月02日公開前から140の国と地域での配給が決定していた『天気の子』が、この度、世界一の映画大国・インドにて日本映画初のインドプレミア上映を実施、新海誠監督が現地入りした。ムンバイ、デリーをはじめとするインド全国30都市で、10月11日から公開されることが決定(配給会社:Vkaao/興行会社:PVR Cinemas)している本作。日本映画がインドの劇場で一般公開されること自体が異例で、過去インドで一般公開された作品は『万引き家族』『ドラゴンボール超 ブロリー』の2作品のみ。『天気の子』は日本のオリジナルアニメ映画として、初の一般公開となる。超異例!インド初の日本映画プレミアは署名活動で実現インドでは『君の名は。』が人気を博し、今年の2月にインターネット上で『天気の子』のインド公開を求める署名活動が起こり、5万人を超えるファンの署名が集まったことが新海監督本人や東宝の海外配給担当者、現地配給会社買い付け担当者の耳に届き、署名活動に応える形で公開が決定した。初のインド訪問となる新海監督は、現地時間9月27日(金)に実施するインドプレミアに合わせて現地入り。上映を前に「インド上映は現地の若者たちによる署名活動のおかげで実現しました。インドの若者たちが日本の映画から何を得てくれるか、彼らの反応を楽しみにしています」と期待を膨らませていた。プレミア上映会場となったのは、インドの首都・ニューデリーにあり、いま1番人気のショッピングモールにある劇場「サケットセレクトシティウォークPVRcinema」。インド7都市で開催される「インド日本映画祭」の開幕も兼ねており、当日は全席招待、劇場内の複数スクリーンでインドファン合計約1,000人が本作を鑑賞した。予約チケット200席に半日で約2,000人以上の応募が殺到し、さらに当日チケットにも長蛇の列ができるなど期待値の高さが伺えた。ボリウッドの熱量に新海監督「できれば3年後くらいにまたインドに」10~20代を中心に、映画ファン、アニメファン、新海誠ファンが埋め尽くした劇場には「shinkai!shinkai!」というコールが響き、熱気が場内を包み込む中、上映前の舞台挨拶に登場した新海監督は、待ちわびたファンたちの大喝采と歓迎の拍手で迎えられた。興奮と歓声がやまない中、新海監督は「皆さんの署名活動のおかげでインドに来ることが出来て、心から幸せです。本当にありがとう」とまず感謝の挨拶。「インドという日本からとても離れた国で、文化も異なり、様々な価値観を持つ皆さんに、『天気の子』をどんなふうに楽しんでいただけるのか、心から楽しみにして来ました。皆さんの心の中に、少しでもこの映画が何かを残すことが出来たら、とても幸せに思います。どうか映画を楽しんでください」と語った。舞台挨拶には、インド配給VkaaoのCEO・vaibhav(バベル)氏、インド大使の平松賢司氏も登壇した。本編上映中は随所で、手を叩きながら大声で笑い、隣の席の友人と肩を組み泣き、腰を浮かし腕を高く上げ大きな声援を送るインドの観客たち。ボリウッドを楽しむようにフルパワーで『天気の子』を楽しんでいた。上映後は拍手と大歓声が飛び交い、新海監督が再登壇した際も、割れんばかりの大喝采となった。観客からは、「心に残り続けるような映画」「いつも真の日本の魅力を描いていて素晴らしい」「インドでのアニメの既成概念を打破する力があり、アニメそのものを新しいレベルに引き上げてくれました」「つい最近日本語を勉強し始めたところで、『心からありがとうございます』と言いたい」といった声が聞かれた。前のめりのQ&Aに新海監督、“迷い”を吐露Q&Aでは、前のめりに挙手をしてアピールをする観客で溢れることに。インドの熱を直に感じた新海監督は、「できれば3年後くらいにまたインドに帰って来て、皆さんに新しい映画を見せたいです。また再会しましょう!」とインドのファンへ語った。日本のアニメ―ション映画の作り方と、ハリウッドのアニメ―ション映画の作り方への違いについての質問に、新海監督は「日本のアニメーション映画は“作家主義”。つまり、監督の作家性が映画の軸にあるのが日本のアニメーション映画だと思います。ハリウッドの方は、はるかに分業が進んでいるような気がしますね」と回答。「日本がいま作家主義になっているのは、宮崎駿さんのような強力な監督・アニメーターの影響だと思います。この先ハリウッドから学び、優れたスタッフと分業していく必要性を感じると同時に、ハリウッドと同じ作り方をしても適うわけではなく、宮崎監督や僕のように従来の作り方を続けていくことにも意味があるような気もしていて、迷いますね」と明かした。また、日本のアニメーション映画には子どもが多く描かれている点については、「アニメーション映画を一番必要としているのが彼らの年代だからだと思います。エンターテインメントには10代の子供たちの人生を変えてしまう力があるかもしれない」と新海監督。「ただ、高齢化が進み大人が増えている日本の社会で、これから僕の映画をどういう人たちへ届けていけばよいのか、大人を描くのか、それとも今までどおり10代を主人公にすべきなのか、今ちょうど迷っているところでもあります」と、正直な気持ちを吐露した。インド公開の立役者と対面も!「日本の映画産業の形が少し変わるかも」翌日は、インド上映のきっかけとなった、本作のインド公開を求める署名活動を始めた、現地の男子高校生Divishth Pancholi(パンチョーリ)君と新海監督が対面。歓迎の花束を渡す感無量のパンチョーリ君に、新海監督は「署名活動をしてくれて本当にありがとう!」と感謝を伝え、『天気の子』の感想や、将来の夢など監督がパンチョーリ君を質問責めに。最後は、いつか東京で再会し、監督自ら映画の舞台を案内することを約束した2人。対面を終えた新海監督は、「パンチョーリ君の熱意と行動力によって、この先日本とインドのアニメーション映画の形が少し変わるかもしれないし、日本の映画産業の形が少し変わるかもしれない。心から凄いことだと思います」と語っていた。人口13億人を超えるインドは、年間映画製作本数(約2,000本)と年間映画観客動員数(約20億人)が世界1位、さらに映画市場は年間24億ドルを超える、正真正銘の映画大国。多くのインド人が娯楽として映画を愛し、インド映画=通称ボリウッドは世界の映画産業を牽引している。しかし、国内で他国映画の劇場公開が難しいのが特徴のひとつでもあり、そのことからも一般公開に合わせてインドプレミアを実施したことは異例となった。『天気の子』は全国にて公開中。インドでは10月11日より、韓国では10月30日、ロシアでは10月31日、タイでは11月7日より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年09月30日大ヒット公開中の新海誠監督最新作『天気の子』が、インドでのプレミア上映が実施され、新海監督が現地入り。その様子のレポートが届けられた。全国359館448スクリーンで公開されるやいなや、運命に立ち向かう少年少女の姿、新海監督が世界へ投げかけるセンセーショナルなメッセージ、そして圧倒的な映像美と心震わす音楽が紡ぎ出す“新海ワールド”が話題となり、幅広い世代が劇場に殺到。前作『君の名は。』と同様に、2回、3回と劇場に詰めかけるリピーターが続出し、日本中を席巻している。公開前から140の国と地域での配給が決定し、トロント国際映画祭への正式出品、さらに米アカデミー賞の日本代表に選出されるなど、世界中から大きな注目と期待を集めているのが本作だ。インドでは、ムンバイ、デリーをはじめとする全国30都市で、10月11日(金)から公開されることが決定(配給会社:Vkaao/興行会社:PVR Cinemas)。日本映画がインドの劇場で一般公開されること自体が異例であり、過去にインドで一般公開された作品は、『万引き家族』『ドラゴンボール超 ブロリー』の2作品のみだ。『天気の子』は日本のオリジナルアニメ映画として、初の一般公開となる。インドでは『君の名は。』が人気を博し、今年の2月にインターネット上で『天気の子』のインド公開を求める署名活動が起こり、5万人を超えるファンの署名が集まった。その声が新海監督本人や東宝の海外配給担当者、現地配給会社買い付け担当者の耳に届き、署名活動に応える形で公開が決定。人口13億人を超えるインドは、年間映画製作本数(約2000本)と年間映画観客動員数(約20億人)が世界1位。さらに映画市場は年間24億ドルを超える、正真正銘の“映画大国”だ。多くのインド人が娯楽として映画を愛し、物語だけでなく歌と踊りを楽しむインド映画、通称ボリウッドは、世界の映画産業を牽引している。初のインド訪問となる新海監督は、9月27日(現地時間)に実施されたインドプレミアに合わせて現地入り。上映を前に「インド上映は現地の若者たちによる署名活動のおかげで実現しました。インドの若者たちが日本の映画から何を得てくれるか、彼らの反応を楽しみにしています」と期待を膨らませていた。プレミア上映会場となったのは、インドの首都・ニューデリーにあり、いま1番人気のショッピングモールにある劇場“サケットセレクトシティウォークPVRcinema”だ。インド7都市で開催される“インド日本映画祭”の開幕も兼ねており、当日は全席招待、劇場内の複数スクリーンでインドファン合計約1000人が『天気の子』を鑑賞した。当日は場内満席の大盛況で、「shinkai!shinkai!」というコールが響き、異様な熱気が場内を包み込む中、上映前の舞台挨拶に登場した新海監督は、待ちわびたファンたちの大喝采と歓迎の拍手で迎えらた。興奮と歓声がやまない中、監督は「皆さんの署名活動のおかげでインドに来ることができて、心から幸せです。本当にありがとう。インドという日本からとても離れた国で、文化も異なり、さまざまな価値観を持つ皆さんに、『天気の子』をどんなふうに楽しんでいただけるのか、心から楽しみにして来ました。皆さんの心の中に、少しでもこの映画が何かを残すことができたら、とても幸せに思います。どうか映画を楽しんでください」と語った。翌日は、インド上映のきっかけとなった、『天気の子』のインド公開を求める署名活動を始めた、現地の男子高校生Divishth Pancholi(パンチョーリ)君と新海監督がご対面。歓迎の花束を渡す感無量のpancholi君に新海監督は、「署名活動をしてくれて本当にありがとう!」と感謝を伝え、『天気の子』の感想や、将来の夢など、監督がpancholi君を質問責めに。最後は、いつか東京で再会し、監督自ら映画の舞台を案内することを約束した。対面を終えた新海監督は、「パンチョーリ君の熱意と行動力によって、この先日本とインドのアニメ―ション映画の形が少し変わるかもしれないし、日本の映画産業の形が少し変わるかもしれない。心から凄いことだと思います」と語った。インドプレミアを終えた新海監督の感想は下記。■新海誠監督インドの観客の熱量に、本当に驚きました。国民性のようなものかもしれませんが、インドの観客は、全力で「自分はとにかく楽しむんだ!」という非常に前のめりの姿勢で映画を観ているのが印象的でした。あんなふうに映画を観ながら笑って泣いて、僕の名前を呼び大歓迎をしてくれて、一緒に鑑賞していて逆に感動をもらいました。映画を作っていて良かったと思わせてもらえるような瞬間を、インドでいただけたような気がします。日本のアニメーション映画がインドで劇場公開されることはほとんどないことですが、今回それがひとりの若者の署名から実現しました。これをきっかけに、アニメ―ション映画の形が少し変わるかもしれないし、日本の映画産業の形が少し変わるかもしれない。パンチョーリ君の熱意と行動力がまさに“世界の形を変えてしまう”ようで、心から凄いことだと思います。『天気の子』全国公開中
2019年09月30日新海誠監督映画『天気の子』とコラボレーションした「天気の子カフェ」が、表参道・OMOTESANDO BOX CAFE&SPACEにて2019年10月8日(火)から2019年11月17日(日)まで、大阪・心斎橋 コンタクト(contact)にて2019年10月10日(木)から2019年11月17日(日)まで、期間限定で開催される。「天気の子カフェ」では、作中に登場した“陽菜お手製”のチャーハンや、「帆高の歓迎会セット」をはじめとする“再現メニュー”、また、てるてる坊主や猫のアメを飾った“イメージメニュー”を提供。穂高の16年の人生で最もおいしかった夕食を再現した「人生で一番美味しい夕食」など、劇中の世界観を思わせるフードが勢揃いする。スイーツやドリンクも充実。陽菜と帆高が再会したシーンをイメージし、雨雲の綿あめを飾った、抹茶風味の「今から晴れるよティラミス」や、印象的な映画のポスタービジュアルのような色彩を表現した「世界の秘密についてのアサイーボウル」、不思議なサカナの泳ぐ宙を表現した「空のサカナソーダ」など、ユニークなメニューが展開される。さらに、カフェ限定グッズがも販売。「キラキラ雨ふりスマートフォンケース」や、映画の場面カットを使用した「雨つぶステッカー」、「アクリルマグネット」など、ファン必見のグッズが目白押しとなっている。【詳細】天気の子カフェ・OMOTESANDO BOX CAFE&SPACE(表参道BOX)会期:2019年10月8日(火)~2019年11月17日(日)住所:東京都渋谷区神宮前 5-13-2 パインアンダーフラット B1F・心斎橋 コンタクト会期:2019年10月10日(木)~2019年11月17日(日)住所:大阪府大阪市西区北堀江1-6-24■予約方法事前予約受付開始:2019年9月24日(火) 18:00~順次予約金:650円+税 ※予約特典付き 事前予約者限定カフェ利用特典:事前予約利用の上、メニューを注文すると「クリアブロマイド(全6種)」をランダムで1枚プレゼント。■メニュー例・人生で一番美味しい夕食 1,590円+税・てるてるオムライス 1,490円+税・陽菜お手製 ごま油香る豆苗ポテチャーハンセット 1,490円+税・今から晴れるよティラミス 1,490円+税・凪のてるてる坊主アラモード 1,490円+税※カフェでドリンクメニューを注文すると「クリアコースター(全6種)」をランダムで 1 品につき1枚プレゼント。■グッズ例・キラキラ雨ふりスマートフォンケース(7/8用・X用) 全2種 各3,900円+税・雨つぶステッカー(ランダム 10種) 400円+税
2019年09月27日新海誠監督の劇場用アニメーション『天気の子』が7月に公開されてロングランを続けているが、9月27日(金)より4DXバージョンが上映されることになった。『天気の子』といえば、異常気象で延々と雨が降り注ぐ東京を舞台に、家出した16歳の少年・帆高と、晴れを呼ぶ力を持つ少女・陽菜の物語。タイトルにある通り“天気”が非常に重要なモチーフとなっており、客席に雨が降り注ぎ、風が吹き抜ける4DXのエフェクトとは相性が良いのではないかとファンの間で話題になっていたところに、満を持して4DXバージョンがお目見えすることになる。いち早く試写会で体験してみたところ、物語の大半は雨が降っている設定だけにビショビショに濡れることを覚悟していたのだが、水絡みのエフェクトの出番は多いものの、効果的にメリハリが付けられていて始終水が降ってくるわけではなかった。筆者が体験した4DXで過去最高の水量だと感じたのは『アクアマン』だったが、さすがに『アクアマン』級に水が降ってくるとアトラクション要素が強まってしまうので、『天気の子』の水加減は帆高と陽菜のエモーショナルな物語を味わう上でちょうどいいバランスではないだろうか。4DXならではと感じたのは、クライマックス近くで夏の東京に雪が降る場面で、ちゃんと客席にも雪が降ってくる演出。もちろん帆高や陽菜が空を舞うシーンの浮遊感は4DXが得意とするところで、4DXバージョンの発表とあわせて公開された新ビジュアルのポスターデザインが帆高と陽菜が空で手をつなぎ合っているシーンなのも納得だ。そして芸の細やかさを感じるのが、4DXの振動エフェクトを使った心理描写。心臓の鼓動やわずか一瞬のシーンの電車の揺れを観客にも実際に感じさせることで、帆高や陽菜のさりげない心の動きを伝えてくれている。すでに『天気の子』の観客動員数は950万人。リピーターも多い作品だけに、新たな発見や気づきを与えてくれる4DXバージョンは、初見の人にとっても再見したいファンにとっても無視できない選択肢になるに違いない。取材・文:村山章『天気の子』9月27日(金)から、全国4DX劇場にて開始
2019年09月24日現在公開中の新海誠監督作『天気の子』が、9月27日(金)から4D版を上映することが決定。大ヒットを記念として新ビジュアルも到着した。天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を“選択”する物語を描いた本作。SNSでは公開当初より、“4D”との相性を予測したファンたちが期待の声を上げていたが、今回この熱い声援に応える形で4D版上映が決定。水や風、煙、フラッシュなど迫力の4D環境効果が、次々と変動する気象現象が描かれる『天気の子』とどのように合わさるのか必見だ。そして、公開から34日間で興行収入100億円を突破し、9月16日までの60日間で観客動員950万人、興行収入127億円を超える記録的な大ヒットを記念して、新ビジュアル「祈りポスター」を制作。手を握り合いながら、強く祈る帆高と陽菜が描かれた本ポスターは、これぞ新海ワールドというような、緻密で美しい仕上がりだ。『天気の子』は全国東宝系にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年09月20日先日開幕した「第44回トロント国際映画祭」にてスペシャル・プレゼンテーション部門に出品された新海誠監督最新作『天気の子』。現地時間9月8日に本作の公式上映が行われ新海監督が出席、世界でも盛り上がりを見せている。7月19日に全国359館448スクリーンで公開スタートした本作は、公開から34日間で興行収入100億円を突破し、歴代邦画興行収入ランキングトップ10入り。また、公開初日から9月8日までの52日間で観客動員900万人、興行収入120億円を突破。140の国と地域での配給が決定し、米アカデミー賞の日本代表にも選出されるなど、世界中から大きな注目と期待を集めている。そんな本作が、ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭に次ぐ規模の来場者数32万人を集める、北米最大の映画祭「トロント国際映画祭」に出品。同映画祭初参加となる新海監督は、この公式上映にあわせて現地入りし、上映前には「海外の方がどうのように受け止めてくださるのかとても興味深いです」と期待を膨らませていた。プレミア上映会場となったスコシアバンクシアタートロント(キャパ552席)では、18:00(現地時間)からの上映のチケット即日完売、当日券にも長蛇の列ができ、100人以上が入手できずという現地での期待値の高さが伺えた。上映前の舞台挨拶に登壇した新海監督は、大喝采と歓迎の拍手で迎えられ英語で挨拶し、「カナダに来るのは初めてなのですが、僕の作品を見たことある方いますか?」と観客へ逆質問する場面も。そして「トロント国際映画祭に出品が決まった時は驚きました。なぜならば『天気の子』は5年10年と残るものというよりは、2019年のこの夏に、日本の若者に見てほしいと意識して作った作品です。この数年間、天気や気候といったものが変わってきていると実感しており、その今起こりつつある変化を、今みんなに見てもらえる映画として作りました。どのように感じてくださるのか楽しみにしています」と語った。その後の上映では、笑いと感嘆の声があがったり、クライマックスではすすり泣いたりする声も。上映後のティーチイン舞台挨拶に登壇した新海監督は、観客からの「今までSFと日本の神道をモチーフにしてきたものが多いですが、それについての背景と、『晴れ女』のことについて教えてください」という問いに「晴れ女とか雨男だよとか、日本ではよく言うのですがカナダではないのですか?天気の子という映画では日本に住んでいる自分たちの足元を深く掘ることをしたいと思いました。例えば鳥居を通るときは手を合わせるとか、自分たちに染みついている習慣をこの映画の仕掛けにしたいと思いました」と回答。また、前作『君の名は。』でも「RADWIMPS」とタッグを組んだ新海監督。「新海監督とRADWIMPSはセットのように思えますが、次も一緒にやりますか?」という質問には、「今日は歌の歌詞に字幕がついていなかったので、残念でした。歌詞がわかればより作品に込めたメッセージを感じていただけて、作品がより魅力的に見えたのではと思います」と前置きし、「次はまだ決めていません。一緒にやりたい気もしますし、違うチャレンジをしたくもあります」と答えるなど、終始大盛り上がりの舞台挨拶となっていた。そして映画祭後、新海監督は「映画ファンとアニメーションファン、僕の作品の昔からのファンが多く集まってくれた。映画を鑑賞中の反応も、随所に笑い声や泣き声を上げてくれてとてもビビッド。とても幸せなフェスティバルだなと感じました」と初参加の感想を明かしている。『天気の子』は全国東宝系にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年09月10日新海誠監督作の『天気の子』が、2020年2月9日に開催される、第92回アカデミー賞授賞式の「国際長編映画賞」ノミネート候補作品の日本代表に選ばれた。「The Hollywood Reporter」が報じた。今後、ノミネート入りを目指す。「国際長編映画賞」は、今年までは「外国語映画賞」という名称だったが、グローバルな映画製作コミュニティにおいて「外国」という言葉を使うのが時代遅れであるとの理由で、来年から変更になった。新海誠監督作は、『君の名は。』が第89回アカデミー賞授賞式の「長編アニメ賞」でノミネート候補に挙がったことがある。今回はアニメ、ドキュメンタリー映画も参加可能な「国際長編映画賞」でのエントリーで、日本のアニメがこの部門でノミネート候補となったのは、宮崎駿監督の『もののけ姫』以来だという。北米では『天空の城ラピュタ』、『もののけ姫』などのジブリ作品や『海獣の子供』など、数多くの日本の作品を配給してきた「GKIDS」が配給を担当する。『天気の子』は9月にトロント国際映画祭の「スペシャル・プレゼンテーション部門」に出品されることも決定している。(Hiromi Kaku)■関連作品:君の名は。 2016年8月26日より全国東宝系にて公開© 2016「君の名は。」製作委員会天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年08月27日RADWIMPSが8月27日から29日までの3日間、横浜アリーナで「ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019」追加公演を開催する。新海誠監督の映画『天気の子』の主題歌を担当して旋風を巻き起こしているRADWIMPS。同映画のサウンドトラック『天気の子』はオリコン週間デジタルアルバムランキングで5週連続の1位獲得を記録した。この夏は「SUMMER SONIC 2019」や中国のフェス「2019 Strawberry Music Festival」への出演も果たすなど、引き続き快進撃が続いている。その彼らが6月から行っているツアーが本日のライブだ。昨年発表したメジャー7thアルバム『ANTI ANTI GENERATION』の名が付けられたこの公演は、初となるスタジアムでのワンマンを含んだ挑戦的な内容となっている。本日より3daysとなる横浜アリーナのステージは追加公演で、最終日がツアー千秋楽となる。千葉・ZOZOマリンスタジアム公演では、2日間で約7万人が熱狂した本日のライブ。3カ月に及ぶ日程の締めくくりとあって、3日間とも素晴らしいパフォーマンスが期待できそうだ。■公演情報「ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019」日時:8月27日(火)、28日(水)、29日(木)開場:18:00/開演19:00場所:横浜アリーナ
2019年08月27日9月10日(火)より東京都美術館にて開催される『コートールド美術館展魅惑の印象派』の招待券を5組10名様にプレゼント!イギリスの実業家、サミュエル・コートールドによる珠玉のコレクションが収蔵されているロンドンのコートールド美術館。世界有数の研究機関であるコートールド美術研究所の展示施設という側面ももち、印象派、ポスト印象派の殿堂ともいわれる同館のコレクションからマネ、ルノワール、セザンヌ、ゴーガンら巨匠たちの代表作約60点が来日。通常これらの作品が貸し出されることは滅多にないが、同館が改修工事のため約2年間休館になることから今回の展覧会が実現したという。なかでも見どころとなるのは、マネが当時のパリで人気だったミュージックホールの様子を描いた最晩年の傑作《フォリー=ベルジェールのバー》、ルノワールが第一回の印象派展に出品した記念碑的作品《桟敷席》、裸で横たわるタヒチの女性を描いたゴーガン《ネヴァーモア》など。さらにコートールド美術館が誇る世界有数のセザンヌ・コレクションから選ばれた10点の油彩画も見逃せない。同展では、コートールド美術館の“研究機関”という側面にも注目し、美術史研究や科学的調査の成果を取り入れながら、“名画を読み解く”ための鑑賞法を提案するという。選りすぐりの名作とじっくりと向き合い、より深い対話を楽しむまたとない機会となるはずだ。応募はぴあ(アプリ)にて9月8日(日)まで受付中。皆様、奮ってご応募下さい!『コートールド美術館展魅惑の印象派』()【概要】■プレゼント内容:『コートールド美術館展魅惑の印象派』鑑賞券■開催期間:9月10日(火)~12月15日(日)■開室時間:9:30〜17:30(金曜は~20:00、入館は閉館の30分前まで)■休室日:月曜日、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)※ただし、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)、10月14日(月・祝)、11月4日(月・休)は開室■会場:東京都美術館(東京都台東区上野公園8-36)■プレゼント人数:5組10名様お申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=0&marupiId=e7555eb2-92a4-4b0f-a9c6-7608da266859)
2019年08月27日なんとも猫好きにはたまらない、その名も「ねこがかわいいだけ展」が渋谷・ヒカリエにて8月15日(木)より開催されている。この「ねこがかわいいだけ展」は可愛い猫の写真を愛でる写真&グッズ展となっており、写真やグッズクリエーターの作品はもとより、全国から応募された“たまらん”猫写真が公開されている。また会場ではオリジナルグッズをはじめ、猫好き垂涎の全国から集めた猫に関するグッズが販売されるという。東京は渋谷ヒカリエにて2019年8月15日(木)から9月10日(火)、大阪はナレッジキャピタル イベントラボで7月20日(土)から9月17日(火)、仙台は仙台フォーラスで7月20日(土)から9月1日(日)まで、新潟は万代シルバーホテルビルで7月20日(土)から9月8日(日)、長崎は佐世保市博物館島瀬美術センターで7月24日(水)から9月1日(日)まで、横浜は横浜駅前アソビルで9月14日(土)から10月14日(月・祝)まで、静岡は松坂屋静岡店で10月19日(土)から11月10日(日)まで開催。夏休みの最後に、お近くの会場でぜひ猫の可愛さにとろかされてほしい。「ねこがかわいいだけ展」・東京場所:渋谷ヒカリエ9階 ヒカリエホール住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1期間:2019年8月15日(木)〜9月10日(火)
2019年08月19日「大人なガリガリ君」シリーズの新作アイスキャンディー「大人なガリガリ君巨峰」が、2019年8月20日(火)より全国で発売される。「大人なガリガリ君巨峰」は、巨峰味のアイスキャンディーに、巨峰味のガリガリとした食感のかき氷を入れた新味だ。アイスキャンディーには、ぶどうの果汁を44%使用。ぶどう本来のジューシーな甘みや酸味、渋みなど、本物の果汁感を味わえる。また、かき氷の粒度も調整され、ジェラートのような口当たりも楽しむことができる。【詳細】大人なガリガリ君巨峰発売日:2019年8月20日(火)発売エリア:全国価格:100円+税【問い合わせ先】赤城乳業 お客様相談室TEL:0120-571-591(9:00~18:00 日曜日、年末年始を除く)
2019年08月18日長崎県美術館では9月1日まで、大分では9月14日から11月10日まで開催されている、「名探偵コナン 科学捜査展〜真実への推理~」は、「名探偵コナン」の仲間たちと一緒に科学捜査をしていく企画展です。複製原画も初公開しているので見どころが沢山ある企画展です。「名探偵コナン 科学捜査展〜真実への推理~」あらすじ参加者体験型の企画展「名探偵コナン 科学捜査展〜真実への推理~」で解決していく科学捜査の内容は、毛利小五郎が主人公として登場するはずだったミステリー小説を書いている作家が自宅で殺害されていのだが、現場に残されたカレンダーには「毛利小五郎」の文字が…原作でも書かれていないユニークな内容となっているのでコナンを知り尽くしている方でも楽しく参加できます。証拠を集める3つのエリア事件を解決するヒントとして会場にあるエリアは「現場検証エリア」「聞き込みエリア」「ラボエリア」です。3つのエリアから証拠を得て事件の真相に迫ってみて。操作を分ける2つの「探偵手帳」操作の鍵を握るのは「探偵手帳」。この「探偵手帳」は2種類用意されています。「コナン&安室」の探偵手帳か「コナン&蘭」の探偵手帳があります。「真実はいつもひとつ」ナガサキ会場では、原作者の複製原画コーナーもあり、さらに会員限定グッズも販売されています。初公開となっている複製原画コーナーは見逃せません。「名探偵コナン 科学捜査展〜真実への推理~」コナンたちと一緒に、事件を解決してみて。イベント情報イベント名:名探偵コナン 科学捜査展〜真実への推理(アブダクション)〜長崎催行期間:2019年06月26日 〜 2019年09月01日住所:長崎県長崎市出島町2番1号電話番号:095-833-2110イベント情報イベント名:名探偵コナン 科学捜査展〜真実への推理(アブダクション)〜」大分催行期間:2019年09月14日 〜 2019年11月10日住所:大分市寿町2番1号イベント情報イベント名:名探偵コナン 科学捜査展〜真実への推理(アブダクション)〜宮崎催行期間:2019年11月23日 〜 2020年01月19日住所:宮崎県宮崎市3丁目3番27号
2019年08月16日新海誠監督の大ヒット作『君の名は。』で、主人公の瀧を演じた神木隆之介さん。新海映画をこよなく愛する神木さんが、愛情溢れる解説を披露してくれました!取材現場に現れた神木隆之介さんの傍らには、小さなノートが。「大好きな新海作品について語るので、昨日の夜、いろいろ観直して予習してきたんです(笑)」と言う神木さんは、自他ともに認める筋金入りの“新海誠マニア”。魅力を語り始めると、とにかく言葉が止まりません!「最初に監督の作品を観たのは高校生のときです。レンタルビデオ店に並んでいたパッケージの美しさに惹かれ、『秒速5センチメートル』を借りたのですが、始まって数秒で、なんだこの世界観は!!とノックダウンされました。こんな美しく描かれた世界にもっと浸りたい…と思い、そのときに観られる新海作品を一気に観ました」入り口は絵の美しさでしたが、観続けていくうちに、セリフの内容や言い回しのリアリティ、人間を描く深さ、そして日常音の美しさなど、魅力を発見してはますますハマっていったそう。「僕が思うに新海監督は、きっと心にずっと空洞があって、そこを埋めるための何かをずっと探しているのかな、と思います。その、どこか満たされていない状況は寂しくて切なくて儚いのですが、そこに監督が憧れているロマンがあるような気が…。『ほしのこえ』からずっと、一貫してその雰囲気を感じますね」ここでは、お話に出てきた『秒速5センチメートル』、『ほしのこえ』、そして主人公を演じた『君の名は。』の見どころを神木さんが熱く解説。神木さんの溢れる愛を汲み取りながら、お楽しみください!『ほしのこえ』(2002年)2046年、同じ中学で同じ部活に所属する、同級生のミカコとノボル。淡い恋心を感じていた二人だったが、中3の夏、ミカコは国連軍の選抜メンバーに選ばれ、宇宙に旅立つ。高校に進学したノボルは、遠く離れたミカコと携帯メールで通信をするのだが、ミカコが太陽系の深淵に向かうに従い、メールのやりとりにかかる時間が、数日、数週間、そして年単位…と開いていく。「宇宙と地上に引き裂かれる恋人の話です。監督の第1作ですが、後の作品に脈々と引き継がれていく、新海さんの核みたいなものが描かれている作品だと思う。宇宙にいるミカコとノボルの間には、想像もできないほど遠い距離があって、メールがどんどん届かなくなっていくわけですが、強く思えば思うほど、二人は遠く離れていくんです。すごく切ない、悲しい恋物語。繊細で儚くて、でもだからこそとても美しい。実はこの作品も、登場人物と天気が大きく関わっていて、彼らの心情で雨が降ったり、入道雲が発生したりするんです。『天気の子』にも通じますよね。監督の描きたいものにブレがないんだなと、観返して改めて思いました」『ほしのこえ』第1作は、監督、脚本、演出、作画、美術、編集のほとんどを一人で手がけた完全個人制作アニメ。オリジナル版はノボルの声を新海監督が務めている。ミニシアター1館での公開ながら、1か月で約3500人の観客動員が。声の出演/武藤寿美、鈴木千尋25分DVDサービスプライス版¥2,286(発売:コミックス・ウェーブ・フィルム)©新海誠/コミックス・ウェーブ・フィルム『秒速5センチメートル』(2007年)東京に住む小学生のタカキとアカリはお互いに想い合う仲。しかし卒業後、アカリが栃木へ引っ越して二人は離れ離れに。さらに中学生になったタカキは鹿児島に転校が決まる。遠くに引っ越す前にアカリに会おうと決め、大雪の中タカキは栃木に向かう。時は過ぎ、種子島で高校生活を送るタカキは、同級生からの想いを知りつつ、遠くにある何かを見つめていた。後日、東京で社会人になり、タカキは仕事に追われて疲弊する中で、忘れかけていた一人の女性のことを思い出す。「物語は〈桜花抄〉〈コスモナウト〉〈秒速5センチメートル〉の3章から成り立っていて、僕は最終章が一番好きです。タカキはアカリの面影を求め、彼女に似た女性と付き合うんですが、過去を思い出にできず、関係は破綻します。その、タカキのダメな感じが、だらしない生活ぶりから強く伝わってきて、特に部屋の中で空き缶が転がるシーンの音と描写がとにかく秀逸。何かを追い求めているんだけれど、それが何なのかわからない。タカキのその感覚は、僕にも重なるところがある。最終章の彼の言動を見るたびに、なんとも言えない気持ちになります」『秒速5センチメートル』題意は、作中でアカリが「桜の花びらが舞い落ちる速度」と言う。惹かれ合っていた男女の時間と距離による変化を、3章の連作で描く。海外でも、アジアパシフィック映画祭の最優秀アニメ賞など、映画賞を受賞。声の出演/水橋研二、近藤好美、尾上綾華1時間13分DVD通常版¥3,800(発売:コミックス・ウェーブ・フィルム)©新海誠/コミックス・ウェーブ・フィルム『君の名は。』(2016年)1000年ぶりとなる彗星の来訪を控えた日本。東京に住む男子高生の瀧はある日、山奥の田舎に住む女子高生・三葉になる夢を見た。一方、三葉は瀧になる夢を見た。二人とも「変な夢」と思うが、この妙にリアルな夢は繰り返される。抜け落ちた記憶、不思議な時間感覚…。「もしかして、入れ替わってる?!」と気がつく二人。奇妙と思いつつも二人なりのやり方で協力し合い、瀧と三葉は打ち解けていくのだが…。「それまでの作品と比べると、とにかくテンポが速いです。それからコメディシーンがあるのも、過去の新海作品にはない新しい側面かも。コメディ要素を盛り込みながら展開の速い作品ですが、登場人物の心情をしっかり丁寧に描いているところはさすがです。観てほしいところは…やっぱり二人が入れ替わっているシーンかな。瀧くんの中に三葉が入っている場面は、僕はちょっと内股で演じていましたし、三葉を演じた(上白石)萌音ちゃんは、逆にガニ股になっていたのを覚えています。最先端のCG技術を使った映像がとにかく美しく、RADWIMPSの音楽と一体化したときのエンタメ感は、本当に素晴らしい」『君の名は。』日本における邦画の興行収入第2位という大ヒット作。世界100以上の国と地域で公開され、世界興行収入が日本映画として歴代1位になった。RADWIMPSが映画音楽を担当したことも話題に。声の出演/神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ1時間47分DVDスタンダード・エディション¥3,800(発売、販売:東宝)©2016「君の名は。」製作委員会かみき・りゅうのすけ1993年生まれ、埼玉県出身。俳優として、また声の出演でも数多くの作品に参加。公開待機作に、『屍人荘の殺人』(今年12月公開)、『Last Letter』(’20年公開)が。※『anan』2019年8月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・河野友紀(by anan編集部)
2019年08月14日「天気の子」展が、松屋銀座にて開催される。期間は2019年9月25日(水)から10月7日(月)まで。「天気の子」展に制作資料400点以上集結新海誠が監督を務める長編アニメーション映画『天気の子』。本展は、その制作資料が公開される初めての場となる。 絵コンテ、設定資料、作画、美術背景をはじめとした制作資料400点以上を通じて、制作の舞台裏から作品のさらなる魅力に迫る。また、作品の舞台となる東京の美しい風景表現の数々を紹介。新海誠作品で初めて描かれた夜の歌舞伎町や、下町の街並みなども登場する。気象について学べる体験コーナーも加えて、作品の重要なモチーフである気象について楽しく学べる体験コーナーも。日本気象協会の協力のもと、さまざまな気象現象を専用装置により再現するほか、実際の観測器、会場周辺の天気を伝えるオリジナル天気予報のデジタルサイネージなども展示する。新海誠が切り拓く新たなアニメーションの境地と、作品に込められた想いを体感できる展覧会となる。コラボメニュー&オリジナルグッズ松屋銀座8FのMGカフェでは、「天気の子」展開催を記念したコラボレーションメニューが登場。屋上の鳥居をくぐった陽菜が空に浮かぶシーンをイメージした「空の入り口の神社モヒート」は、空の魚をチアシードで、舞い上がる葉をミントで表現した生姜風味のノンアルコールドリンクだ。また、かなとこ雲の上の世界を、綿あめとドライアイスで表現した「かなとこ雲の抹茶アフォガード」、陽菜の好きなショートケーキをイメージした「しずくのイチゴショートケーキパフェ」などが提供される。また、松屋銀座屋上で開催の「美しくなるビアガーデン」でも、コラボレーションメニューを販売。「かなとこ雲のパンケーキ」や「お天気ビジネス カラフルパフェ」などを揃える。さらに、展覧会会場ではオリジナルグッズ約300点が販売される。中には、クリエイターや有名ブランドが『天気の子』からインスピレーションを終えて制作したコラボレーション商品や会場限定商品なども展開される。【詳細】「天気の子」展会期:2019年9月25日(水)〜10月7日(月) 会期中無休時間:10:00〜20:00※9月28日(土)・29 日(日)・30 日(月)は20:30まで※最終日は17:00閉場※入場は閉場30分前まで会場:松屋銀座8階イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1入場料:一般 1,200円(1,000円)、高校生 900円(700円)、中学生 700円(600円)、小学生 500円(400円)※( )内は前売料金(ローソンチケット(Lコード 32888)にて9月24日(火)まで発売※松屋銀座での開催後、全国を巡回予定【問い合わせ先】松屋銀座TEL:03-3567-1211(大代表)
2019年08月09日新海誠監督最新作『天気の子』の貴重な資料を初公開する「天気の子」展が、9月25日から10月7日まで、松屋銀座8階イベントスクエアにて開催。©2019「天気の子」製作委員会今、世界がもっとも注目するアニメーション監督・新海誠の最新作『天気の子』。映画『君の名は。』から約3年を経て、7月19日から全国公開されている。8月5日までの18日間で観客動員数440万人、興行収入60億円を突破する見込みだ。「天気の子」展では、絵コンテ、設定資料、作画、美術背景をはじめとした制作資料を展示し、作品のさらなる魅力に迫る。また、作品の重要なモチーフである天気について楽しく学べる体験コーナーも登場。日本気象協会の協力のもと、気象現象を専用装置を使って再現する他、実際の観測器なども展示し、より深く作品世界を知ることができる。会場ではオリジナルグッズも販売予定。また会期中、展覧会開催を記念して、8階レストランシティ「MGカフェ」と、屋上「美しくなるビアガーデン」にてコラボメニューが登場。作品をイメージしたここでしか味わえないオリジナルのコラボメニューが楽しめる。新海誠監督が切り開く新たなアニメーションの境地と、作品に込められた想いを体感できる展覧会をお見逃しなく。【展覧会情報】「天気の子」展会期:9月25日~10月7日会場:松屋銀座8階イベントスクエア時間:10:00〜20:00、9月28日・29日・30日は20:30まで、最終日は17:00まで(入場は閉場の30分前まで)料金:一般1,200円(1,000円) 高校生900円(700円) 中学生700円(600円) 小学生500円(400円)※( )内は前売料金会期中無休
2019年08月06日大ヒットした映画『君の名は。』に引き続き、新海誠監督の最新作『天気の子』でも音楽を担当したRADWIMPS。前作以上に“物語”に踏み込み、作品に影響を与えた彼らの音楽の、秘密に迫ります。――『君の名は。』で初めて映画音楽を手がけられましたが、バンドとしての活動と映画音楽作りに、違いを発見しましたか?野田洋次郎(Vo、G、P):バンドの枠でやっていると、限られた楽器の中で音を構築するという制限があるわけで、でもだからこそ、その中でどう面白いものを作ろうか、というところが醍醐味です。一方映画音楽は、1曲に10、20の楽器はもちろん、オーケストラを使っての曲作りもできる。バンドを10年やっていても、そんなことができる扉はなかなか開けられないので、バンドにとっても大きな経験だったと思います。武田祐介(B):あとバンドだと、ライブで再現できるかどうかを常に考えますが、そこを考えないでの曲作りは楽しいですね。野田:そうだね。映画音楽は黒子的な感じが強くて、その“裏方としての快感”もちょっとあるよね。桑原彰(G):あるある。音楽の力で雰囲気を変えられたり、また見えない部分で観客の心を引っ張ったり…。そういう快感はありますね。――今回は、前触れもなくいきなり野田さんのLINEに、新海監督から脚本が送られてきたことがスタートだったと伺いましたが…。野田:そうなんですよ。特に「音楽をやってください」とかは何も聞いていなかったので、すごくびっくりしました。しかもそれが、前作公開日からちょうど1年後の、8月26日。「これを読んで、洋次郎さんが何を思ったかを知りたい。できれば歌詞が乗ったものを聴いてみたい」と新海さんが言っていたので、3か月くらい後に、「愛にできることはまだあるかい」と、「大丈夫」のデモを送りました。武田:そのくらいの段階で、僕と桑原は洋次郎から「新海さんからこんな話があって、曲を渡した」って聞きまして。――「愛にできることは~」は、タイトルと同じサビの歌詞が非常に印象的ですが、脚本のどんなところからヒントを得て、その歌詞が生まれたのですか?野田:なんだろう、帆高と陽菜の切実さというか、高い純度で大事なものに対峙する姿勢は、新海さんの描きたい世界の核でもあり…。彼らの、“まだ終わりじゃない、まだ何かやれることがある”という感情と、僕らが音楽作りに対して思っている“まだ作れる、まだ伝えたいことがある”という思いがオーバーラップし、それであの歌詞が出てきたような気がします。――当初は、今回は歌わなくてもいい、と野田さんはおっしゃっていたと聞きましたが…。野田:『君の名は。』の音楽は、僕の声に覆われている部分があったので、そこを違う印象にしたかったし、細部においても1段とは言わず、5段くらいレベルアップしたものにしたかったんです。――今回、三浦透子さんという女性Voが入っているのも、“新しいものにしたい”の一環ですか?野田:まさにそうですね。あと僕は個人的に女性の力強さに圧倒的な憧れがあって。だから今回はぜひ女性に歌ってほしかった。オーディションをしたんですが、彼女の声の魅力は、それこそ圧倒的で。透明で色がないのに、何より強い。押し付けがましくないのに、聞き入ってしまう声。桑原:彼女の歌が乗ったシーンを観ると、画面から声が飛んでくるんです。あと、僕らの演奏とも相性が良かったと思いますね。『天気の子』SOUND TRACK映画のために書き下ろされた31曲を収録した、サウンドトラック。主題歌が5曲、劇伴が26曲。¥3,000(ユニバーサル ミュージック/EMI Records)ラッドウィンプス右から、桑原彰(G)、野田洋次郎(Vo、G、P)、武田祐介(B)。2005年メジャーデビュー。アルバム『ANTI ANTI GENERATION』が発売中。8月末までツアー中。『天気の子』家出少年の帆高と、天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女・陽菜が、東京の歌舞伎町で出会う。天気の調和が狂っていく時代の中で、運命に翻弄される少年と少女が生き方を“選択”する、切なく美しい愛の物語。全国東宝系で公開中。©2019「天気の子」製作委員会※『anan』2019年8月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・服部昌孝ヘア&メイク・矢口憲一(by anan編集部)
2019年08月05日新海誠の最新映画『天気の子』初のコラボレーションカフェが、東京・渋谷のホテル コエ トーキョーにて開催される。期間は2019年8月8日(木)から8月27日(火)まで。『君の名は。』から3年ぶりとなる新海誠の最新作『天気の子』のコラボレーションカフェがオープンするのは、コエ(koé)によるホテル併設型のグローバル旗艦店・ホテル コエ トーキョー。1F「コエ ロビー(koe lobby)」にて、映画の世界観を表現したメニューを提供する。注目は、ポテトチップスや豆苗を加えた「陽菜がふるまったお手製ごはん」、「帆高がおごったチキン南蛮」、「3人で食べた豪華なディナー たこ焼き/焼きそば/フライドポテト」など、劇中で実際に登場したフードを再現したメニュー。「凪のてるてる坊主パフェ」「晴れのマンゴーパフェ」といった見た目にも鮮やかなスイーツや、「雨に思い馳せるブルーベリーヨーグル」「夕日差すオレンジティー」といった天気を表現したドリンクも提供される。2Fでは、ホテル コエ トーキョー限定のコラボレーショングッズ販売も実施。陽菜と帆高のイラストを配したTシャツ、ロングスリーブTシャツをはじめ、サコッシュ、ウォーターボトルなど約30種のアイテムを販売する。また、劇場グッズも取り揃える。【詳細】ホテル コエ トーキョー『天気の子』コラボカフェ&限定ストア開催日:2019年8月8日(木)~8月27日(火)実施場所:ホテル コエ トーキョー 1F「koe space」、1F「koe lobby」、2F「koe渋谷店」住所:東京都渋谷区宇田川町3-7時間:10:00~23:00※コラボカフェでは整理券配布を予定。詳細はホテル コエ トーキョーの公式サイト、SNSで配信。■メニュー例:・陽菜がふるまったお手製ごはん(ステッカー付) 1,800円・帆高がおごったチキン南蛮(ステッカー付) 1,800円・3人で食べた豪華なディナー たこ焼き/焼きそば/フライドポテト 3個セット(ステッカー付) 1,800円、2個セット 1,200円・凪のてるてる坊主パフェ、晴れのマンゴーパフェ 各950円※全てコースター付き・雨に思い馳せるブルーベリーヨーグルト、夕日差すオレンジティー、空の魚チアシードドリンク、晴れるよレモネード 各800円※全てコースター付き※価格は全て税込。■コラボアイテム例:・TシャツA 3,990円+税・ロングスリーブTシャツA 4,490円+税・サコッシュA 1,990円+税
2019年08月05日前作『君の名は。』から3年ぶりとなる、大ヒット公開中の新海誠監督最新作『天気の子』。この度、大ヒットを記念し、RADWIMPSの主題歌のひとつ『大丈夫(Movie edit)』を使用した特別映像が新たに公開された。本作は、7月19日に全国359館448スクリーンで公開されるやいなや、運命に立ち向かう少年少女の姿、新海監督が世界へ投げかけたセンセーショナルなメッセージ、そして圧倒的な映像美と心震わせる音楽が紡ぎ出す“新海ワールド”が話題となり、幅広い世代が劇場に殺到。初日からわずか3日間で興行収入16.4億を突破し、『君の名は。』対比128.6パーセントを記録するなど、またしても新たな金字塔を打ち立てることが期待できる大ヒットスタートをきった。連日さまざまなメディアで取り上げられ、『君の名は。』と同様に2回、3回と劇場に詰めかけるリピーターが続出し、年齢、性別を問わず、真夏の日本列島を席巻する『天気の子』。公開から3週経ってもその勢いは衰えず、週末映画ランキングでV3を達成し(※8月5日現在/興行通信社調べ)、驚異的なスピードで動員を伸ばしているのだ。そして、ついに公開から本日8月5日までの18日間で、観客動員440万人、興行収入60億円を突破する見込みとなっている。まさしく今夏No.1、そしてアニメーション史に刻まれる1本となった。公開された特別映像は先に述べたように、RADWIMPSの主題歌のひとつ『大丈夫(Movie edit)』を使用したもの。公開後初出しとなる、8月9日(金)から新たに全国の劇場で流れる後報だ。これまで、全5曲の主題歌のうち『愛にできることはまだあるかい』『グランドエスケープ(Movie edit)feat.三浦透子』が使用されてきたが、この度初めて、ファンの間では神曲と名高い『大丈夫(Movie edit)』が本編映像とともに登場。野田洋次郎が最初に脚本を読んだ段階で「愛にできることはまだあるかい」と一緒に書き上げた楽曲で、劇中でも重要な場面で流れる。この映像は、帆高(醍醐虎汰朗)、陽菜(森七菜)、須賀(小栗旬)たちの熱い叫びが、『大丈夫(Movie edit)』の音楽・歌詞とシンクロして心を打つ、夏らしい疾走感溢れるものに仕上がっており、既に映画を鑑賞した方が見ても感動がよみがえる。何度でもまた観たくなる『天気の子』の世界と描かれるメッセージ。この夏、新海監督が世界へ贈る最高のエンタテインメントを、劇場で目に焼き付けて欲しい。『天気の子』全国公開中
2019年08月05日新海誠監督の最新作・映画『天気の子』において、ピュアでまっすぐな主人公・森嶋帆高(ほだか)とヒロイン・天野陽菜(ひな)を演じた2人組、醍醐虎汰朗さん&森七菜さんの対談をお届けします。――オーディションで役を掴んだそうですが、オーディションではどんなことをしたのですか?醍醐:1次審査は、自分の声をスマホのボイスメモに録って、それを送りました。森:そのあと、2次審査はスタジオに呼んでいただいて、絵コンテに合わせてセリフを言うんですが、アニメってとにかくテンポが速くて、それが想像以上だったんです。新海さんがお相手をしてくださったんですけれど、ものすごく難しかったです。醍醐:3次審査のとき、七菜ちゃんと一緒に声を入れたんですけれど、すごく掛け合いが気持ちよかったんです。しかも、なんていうのかな、うまいというよりも…、素敵な感じだった(笑)。森:なにそれー(笑)。醍醐:褒めてるんだって!(笑)終わったあとマネージャーさんに、「陽菜役はきっと七菜ちゃんだと思います」って話してたんです。森:実は私も3次で醍醐くんと共演したときに、演技の間合いとか、テンポが心地よくて、相性いいなって感じてました(笑)。もしこの役をやるなら、相手は醍醐くんがいいなと思ってた(笑)。醍醐くんが帆高を演じるのを聞いてると、“あ、これが帆高だ”って感じがしたんです。うまく説明できないけど、そんな気がした(笑)。――新海監督の作品は、監督が吹き込んだセリフが入ったV(ビデオ)コンテがあるわけですが、まずそれを聞いて、役作りをするんですか?醍醐:はい。実際に演技したものを見本にできるのでわかりやすくて、ありがたいお手本というか、道標でした。でも同時に、監督の演技がすごすぎて、これを超えていかなきゃいけないのかっていうプレッシャーもありましたね。森:私も監督が吹き込んだセリフをずーっと聞いていたので、初めて自分の声を聞いたとき、「え、こんなの陽菜の声じゃない!新海さんの声のほうがしっくりくる、どうしよう…」って落ち込みました。でも、初めてのアフレコで、技術的にはまだまだだけど、気持ちの部分だけでも監督の演技を追い越したいって思って、1か月頑張ったのを覚えています。――声だけで演技をするのは初めてだったと思いますが、やってみて、どうでした?醍醐:難しかったし、でもおもしろかった。その2つはセットなんだな、と思いました。森:うんうん。醍醐:例えば、走っているときのシーンは、普通の演技だったら実際に走りながら演じるわけですが、アフレコは、マイクの前で息遣いだけでそれを表現しなきゃいけない。どう演じたらいいのか僕はわからなかったので、とりあえずスタジオの周りをぐるっと一周走って、本当に息切れした状態でアフレコしてみたり、かなりいろんなチャレンジをさせてもらいました。演技をしながら、わからないことを一つ一つ勉強させてもらうのが、とても楽しかったです。森:私が難しかったのは、“顔”の演技をしているのは映像に描かれた陽菜で、私はその陽菜の気持ちに完全に寄り添って演技をしなければいけないこと。声に自分の感情を全て乗せるっていうことが、頭ではわかっているんだけど、なかなかできなくて…。でもあるとき、思い切って全ての気持ちを乗せてみたら、やっとリミッターが外れて。自分の表現の幅が広がった気がして、そこからより楽しくなったのを覚えています。――アンアンを読んでいるのは主に二人より少し年上の世代なんですが、最後に、そんなお姉さんたちに見どころを教えてください!森:えー!?お姉さんたちに!?えーと、もし私が社会人だったら、仕事のあとにレイトショーで観に行ったら気持ちよくなれる映画だと思うので、観終わったあとぜひおうちでアロマキャンドルをたいて、余韻に浸ってほしいです!はい、次、醍醐くん!醍醐:えーと…、観終わったあと、愛についてとか、好きな人についてとても考えたくなる映画だと思います(照れ笑い)。あ、あと、風景と音楽のコラボは本当に素晴らしいので、爽快感を味わいに、ぜひ劇場に行ってください!!もり・なな2001年生まれ、大分県出身。’17年に女優デビュー。公開待機作に『最初の晩餐』『地獄少女』(共に11月)、岩井俊二監督映画『Last Letter』(’20年)など。だいご・こたろう2000年生まれ、東京都出身。’17年から映画、ドラマ、舞台で活躍。舞台『弱虫ペダル』で主演に抜擢され、話題に。今秋には演劇『ハイキュー!!』に出演予定。『天気の子』家出少年の帆高と、天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女・陽菜が、東京の歌舞伎町で出会う。天気の調和が狂っていく時代の中で、運命に翻弄される少年と少女が生き方を“選択”する、切なく美しい愛の物語。全国東宝系で公開中。©2019「天気の子」製作委員会※『anan』2019年8月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・井上 亮(BVC/醍醐さん)申谷弘美(森さん)ヘア&メイク・大泉直人(醍醐さん)佐藤 寛(森さん)(by anan編集部)
2019年08月04日前作『君の名は。』からの怒涛の3年を経て、さまざまな思いを詰め込んだ新作映画『天気の子』が完成。「良いことも悪いこともありました」。そう語る新海誠監督の想いを聞きました。日本国内のみならず、世界をも感動させた映画『君の名は。』。国内で1900万人以上が観たというその事実は、新海誠さんの中でもかなり大きな出来事だったよう。「正直ちょっと、桁の違う観客との出会いでした。最初は、熱狂の中にいて幸せだったんです。でも観客数が増えるに従って、面白かったという声と同じくらい…いや、それ以上に批判のほうが耳に入るようになって。有識者がメディアであれこれ書いているのも読みましたし、それこそ外で飲んでいるときに批判的な声が聞こえてくることもあった。もちろん皆さんお金を払って観ているわけですから批判する権利はあります。ただ、想像もしていなかった視点からの批判や、映画によって傷ついてしまった人からの意見というのは、予想もできていませんでした」そんな経験の中で、次の映画をどのようなものにするかを思案していたとき、考えた選択肢は2つあったそう。一つは『君の名は。』を観て怒った人たちが怒らない映画にする。もう一つは逆に、彼らがもっと怒るような映画にする。新海さんが選択したのは、後者でした。「人はたぶん、どうでもいいことには怒りませんよね。もし僕の中に何か作家性のようなものがあるとしたら、そこに彼らを怒らせた何かがあるんだろう、と。ならばそこをもっと追求したいと思い、『天気の子』の制作に取り掛かりました。まあ僕は、あまのじゃくなのかもしれません(笑)」その思いの延長線上に見つけたのが、10代の、『君の名は。』の瀧と三葉と同じくらい若い主人公とヒロインでした。「もともと僕はアニメーションをはじめとするエンタメは、悩める10代の人のためのメディアだと思っていて。なので、思春期の人たちが共感できる同世代のキャラクターを出すことは、僕の作品作りの前提条件の一つです。それから『君の名は。』に関して批判を浴びたとき、僕は“社会”から何かを言われたような気持ちになっていたんですが、ただよく考えれば“社会”というのは概念であり、いろいろ言っているのは、その中の個々人なんですよね。SNSなんかを見ていても、毎日誰かがどこかで揉めていて。人はそれを眺めて娯楽として消費している場合もあるし、正義感から立ち向かうこともあるだろうけれど、でもそれもある種の消費の形であって。そういう状況を見ていると、人間って、随分と原始的な生き物であり、同時に社会ってなんて窮屈なんだと改めて感じさせられて。そのときに、この、僕が感じている社会に対する憂鬱や憂慮を物ともせず、軽々と乗り越えて別の場所に走っていく、そんな人たちを描きたいと思いました。そしてそれはきっと、“今”を一生懸命生きている10代の若者たちだろうと。そこから帆高と陽菜という二人が生まれました」『天気の子』の舞台は、数か月も雨が降り続けている東京。劇中の須賀のセリフを借りるなら、〈狂った天気〉の世界。’16年あたりから、昔に比べて天候が変わってきたと思うことが増えた、と監督は語ります。「僕は今まで作品の中で、日本の季節の移り変わりとして、あるいは情緒的な表現として雨を描いてきましたが、でもどうもここのところ雨は情緒的なものではなく、備えるもの、準備をしなければならないものに変わってきた実感があって。“今年の夏は大変に暑くなります。命に関わるかもしれないので、気をつけて”とか、“命に関わる寒波が来ます”とか、よく聞くようになりましたよね。たぶん僕だけじゃなくて、たくさんの人が気候変化を実感しているのでは、と思ったとき、これをエンターテインメントの形にして何かが言えるのではないかと考えたことが、天気をテーマにしようと思ったきっかけです。’11年の震災以降、穏やかな時代は一度途切れてしまったのかもしれない、という気持ちもあります。その中で、映画監督という立場の自分が何ができるのか。その矜持もあります」今作で描かれるのは、雨に濡れて色が変わっていく東京の風景と、晴れ女という役割を担った天野陽菜の“祈り”で晴れていく、雨上がりの空。雨の東京は切なさとやるせなさ、晴れた空には清々しさが溢れていて、どちらも違う美しさがあり、胸が打たれます。「僕自身が雨が好きか…?大好きなわけではないですが、部屋で一人で雨の音を聞いたりするのは好きです。水たまりに雨が落ちて広がる波紋も好きだし、雨が塗り替えていく街の色も結構好き。あ、あと雨の日の夜って、特に人を内省的にさせますよね。普段考えないようなことを考えたり、ちょっといいことが思い浮かんだり…。孤独と雨って、意外と相性がいいのかもしれません。でも、“天気が狂ってるね”と言うのは、“その前の天気”を知っている世代の人間であり、今しか知らない10代の人たちにとっては、正直きっと、別にどうでもいいんだと思うんです。そういう人を描くことで、たぶん僕自身もスッとできると思ったし、僕が思う窮屈さの背中を笑って蹴飛ばしてくれるような気がしたんですよね」しんかい・まこと1973年生まれ、長野県出身。’02年、個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。’16年に公開された『君の名は。』で、国内外で数々の映画賞を受賞。『天気の子』家出少年の帆高と、天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女・陽菜が、東京の歌舞伎町で出会う。天気の調和が狂っていく時代の中で、運命に翻弄される少年と少女が生き方を“選択”する、切なく美しい愛の物語。全国東宝系で公開中。©2019「天気の子」製作委員会※『anan』2019年8月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)(by anan編集部)
2019年08月03日新海誠監督の最新作、映画『天気の子』の魅力を徹底解説します!STORY:家出少年が出会ったのは、空を晴れにできる少女。森嶋帆高は高校1年生。離島から家出し、フェリーに乗って雨が降り続く東京にやってきた。しかしすぐにお金も底をつき、船の中で知り合った怪しいオカルトライター・須賀の事務所に転がり込む。須賀にこき使われる中、偶然出会ったのが、弟と二人で懸命に生きている少女・天野陽菜。彼女にはなんと、祈るだけで空を晴れにする能力があった。なかなかやまない雨の中、少しずつ陽菜に惹かれていく帆高。しかし二人の運命は、暗い影に呑み込まれていき…。CHARACTER:悩みながら真っすぐに生きる、そんな登場人物たち。主人公の帆高は離島生まれのピュアな少年。ヒロインの陽菜はイケメン&大人びた雰囲気の弟の凪と古いアパートで暮らしており、アルバイトで二人の生活を支えている。また帆高の東京暮らしのキーパーソンになるのが、フェリーの中で出会った、小さな編プロを営むオカルトライターの須賀。その事務所で働く好奇心の強い女子大生の夏美と、須賀の関係性も気になるところ。陽菜が始めたバイトのお客さんとして登場する老婦人の冨美も、物語の鍵になる人物。VISUAL:大スクリーンで味わいたい、圧巻の映像美。舞台は雨模様の東京。これまでにも幾度となく新海作品の中で登場した新宿ですが、街の風景としては、今回は歌舞伎町が描かれているところが見どころの一つ。歓楽街ならではの猥雑さや薄暗さが緻密に描き出された背景は、何度見ても発見がありそう。また、晴れた空、雨模様、そして雨上がりなど、新海マジックで描かれるさまざまな空の景色は今回も圧巻。絶妙なカメラワークは、観ている私たちも空を浮遊しているような、そんな感覚が味わえる。MUSIC:RADWIMPSの音楽が、物語をさらなる高みへ。前作『君の名は。』に引き続き、今回もRADWIMPSが音楽を担当。歌入りの5曲を含め、31曲を書き下ろした。また新たな挑戦として、女優の三浦透子をゲストボーカルに迎えた曲も。曲を作っては新海監督に送付し、それに合わせて監督がコンテをブラッシュアップ。映像と音楽が互いに影響を与え合い、極上のエンターテインメントに到達した。曲に合わせて畳み掛けるように映像が繋がっていく場面は、まさに新海アニメの真骨頂。思わず胸が詰まります。企画・プロデュースの川村元気さんよりメッセージ!大ヒットした『君の名は。』に引き続き、今作の映画のプロデューサーも務める川村元気さんは、新海作品はその芸術的な画がまず魅力だと語ります。「僕は新海さんは画家だと思っています。アニメーションは、作画があり、背景美術があり、CGやさまざまなエフェクトをかけた撮影処理を加えていくんですが、彼が筆を入れると、映像が途端にまったく違うものになるんです。今ハリウッド版の『君の名は。』を作っているんですが、アメリカのスタッフからもよく“あれはどうやってるの?”と聞かれるのですが、いったい何をどうしているのか、僕にもわからない(笑)。でもこの人の見ている空は、こういう色なのかと、いつも感動させられます。映画の中では、青空だったり、雨が降るグレーの空が多く出てくる印象ですが、オレンジや赤に染まった夕焼けの空も、さすが新海さん、とても美しい。キャラクターが少し逆光気味になっているところも含め、作品の世界観がとてもよく表現されていると思います」その映像を10秒でも見れば、“新海誠の作品だ”と誰でもわかる。そういった強い個性を持つクリエイターというのは、実はなかなかいない、と川村さん。「RADWIMPSの野田洋次郎や僕が言ういろいろな意見や、あるいはさまざまな雑音が新海さんの耳には入っていると思いますが、彼は自分の世界観をしっかり確立しているから、何を聞いてもブレないし、必要な意見には耳を傾け、吸収するという柔軟性もある。その姿勢が、新海作品の強さに繋がっているのでは」前作のヒットを受け、世界中が待っている中での新作づくり。どんな心境でしたか?「プレッシャーもありましたが、そんな状況で物づくりをできる経験もなかなかないので楽しみながら仕事ができたと思っています。個人的には非常にパンクな作品だと思うので、その攻めた側面もぜひ感じ取っていただきながら、観てほしいですね」かわむら・げんき映画プロデューサー、小説家。『告白』『悪人』『モテキ』などを製作。著書に『百花』『四月になれば彼女は』『ブレスト』など。『天気の子』家出少年の帆高と、天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女・陽菜が、東京の歌舞伎町で出会う。天気の調和が狂っていく時代の中で、運命に翻弄される少年と少女が生き方を“選択”する、切なく美しい愛の物語。全国東宝系で公開中。©2019「天気の子」製作委員会※『anan』2019年8月7日号より。(by anan編集部)
2019年08月03日『君の名は。』の新海誠監督の最新作『天気の子』が公開されている。本作は雨が降り続く東京の街で出会った家出少年の帆高と、祈ることでほんの少しの間だけ天気を晴れにすることのできる少女・陽菜の物語を描いているが、新海監督は「この映画では帆高たちに憂鬱や窮屈さを飛び越えてほしかった」という。本作で彼らはどんな困難に出会い、どうやってそれを飛び越えていくのだろうか?新海監督はほぼ独力で制作した短編『ほしのこえ』で2002年に監督デビューを果たし、そこから着実にファンを増やしてきた。2016年に公開された前作『君の名は。』で新海監督はそれまでとは比較にならないほどの数の観客に出会ったが、自分が創作を始めた頃と現在では「自分の考える観客像は少しずつ変わってきている」という。「SNSの存在は大きいです。『君の名は。』以前と現在では、世の中の成り立ちや透明度のようなものが違っていて、SNSによって世界が異様に透明なものに見えてきてしまっている。常に誰かが消費されている。それは政治家もそうだし、有名人もそうですし、一般の人も含めてそうですよね。僕自身もそういう対象になり得ることもあるだろうし。こんなにも息苦しい世界で現在の10代、20代の人は暮らしているのかと思うし、僕自身も苦しくなるような窮屈さを感じている。その時に、その窮屈さを飛び越えてしまうような少年少女を描きたいと思ったんです」家出してひとりで東京にやってきた帆高と、幼い弟とふたりで東京で暮らしている陽菜は居場所がなく、必死に生きているだけなのに少しずつ追いつめられていく。劇中では“天気”がモチーフになっているが、これも新海監督が感じたことを表現する上で重要な役割を果たしている。「子供の頃から温暖化が起きる、気候変動があるんだと繰り返し言われていて、僕は人間は何とかするんだろう、自分が大人になる頃には何とかなっているんだろうなと思っていたんです。でもここ数年で、はっきりと気候の変動期に入っている気がする。結局は止められなかったし、結局は変えられなかった、結局は何もしなかった。そして結局、本当に変わってしまった。その原因の一端には確実に自分たちの日常の生活があるんだけど、気候変動の話は大きすぎて、個人でできることは、ほとんど無に等しい。何かやりようはあるのかもしれないですけど、割と無力感の方が先に立つんですよね」しかし、本作の主人公たちは誰かが犠牲になってしまう現実や、物事を変えられない無力感に飲み込まれたり、大人の諦めや憂鬱に追随したりすることなく、全力で進んでいく。「これは無責任かもしれないですけど、この映画では帆高たちに憂鬱や窮屈さを飛び越えてほしかったんです。そこには僕たちの憂鬱を彼らに押し付けたくないという気持ちもあります。ただ同時に、自分と関係のないところで変わったのではなくて、自分がやったんだと感じる主人公でいてほしかった。その上で、大人の憂鬱と関係のないところで若い子には健やかに生きてほしい気持ちがある。だから、自分にはできないことを帆高たちには背負わせてしまっている感覚があるんですけど、そういう映画を世の中に出すことで、見えてくる風景があると思ったんです」『天気の子』の主人公たちは物語を通して何を引き受け、どんな風に憂鬱や窮屈さを飛び越えるのだろうか?そして彼らの跳躍を目にする観客に見えてくる景色は一体、どんなものだろうか?監督が「王道とは少し違うところで、見終わった後に意見が分かれる」と語る本作はこの夏、大きな話題を呼びそうだ。『天気の子』公開中
2019年08月01日7月19日(金)より公開中の新海誠監督最新作『天気の子』が、第44回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門に出品決定した。前作『君の名は。』は社会現象を巻き起こし、いま最も世界から注目を集めるアニメーション監督・新海誠。そんな新海監督の『君の名は。』から3年ぶりとなる新作『天気の子』は、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を「選択」する物語を描いている。公開前から140の国と地域での配給が決定するなど、世界中から大きな注目を集める本作は、日本では初日からわずか3日間で興行収入16億を突破し、『君の名は。』(興収250.3億円)対比で128.6%を記録と好スタートを切った。そんな中、ついに本作が世界へ!出品が決定したトロント国際映画祭は、ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭に次ぐ規模の来場者数32万人を集める、北米最大の映画祭。米アカデミー賞の前哨戦として広く知られ、近年では最高賞となる観客賞を受賞した『ラ・ラ・ランド』『グリーンブック』などが米アカデミー賞を受賞している。今回『天気の子』が選出されたのは、昨年『万引き家族』も出品された、世界を代表する映画作家の作品を集めた「スペシャル・プレゼンテーション部門」。最高賞・観客賞の選考対象だ。なお、これまで北野武監督の『座頭市』が観客賞を受賞しているが、本映画祭にアニメーション作品が選出されるのは稀。邦画としてはジブリ作品以来。日本では好成績でスタートしたこともあり、世界中の期待がさらに高まったようだ。『天気の子』は全国東宝系にて公開中。「第44回トロント国際映画祭」は9月5日(木)~9月15日(日)開催。(cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年07月24日