●生活習慣病や抗加齢に期待が持てるナッツ生活習慣病という言葉はすっかり世間に浸透し、市民権を得た。広義では「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」(厚生労働省)を意味するが、具体的には高血圧や糖尿病、脂質異常症などを指す。これらの疾患は、多くの中高年の悩みの種となっていると言えるだろう。ではもしも、この生活習慣病リスクを低減できる食べ物があるとしたらどうだろうか。今回は、国際アンチエイジング医学会専門医であるAACクリニック銀座の院長・浜中聡子医師に、生活習慣病予防となる食材を伺った。○強い抗酸化作用を持つビタミンE生活習慣病のみならず、老化防止に役立ちそうな食材、それはビタミンEを豊富に含むナッツ類だ。その理由として、強い抗酸化作用を持つビタミンEは、生活習慣病や老化の原因である体内の活性酸素の増加を抑制する効果が期待できるからだ。活性酸素とは、酸化させる力が活発な酸素のこと。殺菌能力もあるため、適量ならば体に害はないが、増えすぎるとくぎをさびさせるように私たちの体内をさびさせていく。このさびが細胞の老化を引き起こすため、生活習慣病や加齢、肌トラブルにつながっていく。「体内ではビタミンEは細胞膜の中に多く存在しており、細胞を保護する役割を担っています。細胞は活性酸素によってウイルスから守られていますが、活性酸素が増えすぎると逆に細胞を傷つけるため、ビタミンEが過剰な活性酸素を除去しているのです」。厚生労働省が定めた1日のビタミンE摂取量は、成人男子で9mg、成人女子で8mg。これは「必要最低限の摂取量」なので、ビタミンEの効果を期待するのであれば、少なくとも1日100~300mgの量が必要。ただし、脂溶性のビタミンEは摂取しすぎると過剰症になると言われており、成人男子で800mg、成人女子で600mgが許容量だ。「通常のサプリメントや食品での摂取では許容量を超えることはないです」と浜中医師は付け加えるが、高血圧で薬を服用している人は事前に医師に相談をした方がよいとのこと。●キャビアやいくらなどでもいいが……ビタミンEは、キャビアやいくら、うなぎといった魚介・魚卵類に比較的多く含まれている。ただ、これらの食材は価格も高く、手軽に毎日摂取するのは難しい。そこでお勧めなのが、マカダミアナッツ、カシューナッツ、ピーナツなどに代表されるナッツ(種実)類だ。ナッツ類はビタミンEだけではなく、ミネラル類も豊富でしかも安価。特にアーモンドは、日本食品標準成分表2015年版(七訂)によると、ビタミンEの含有量は100gあたり30.3g(α-トコフェロール)と、群を抜いている。さらに、ナッツの有用性に関するさまざまな研究も多数報告されている。例えば、ピスタチオとミックスナッツが最高・最低血圧に対してポジティブな結果をもたらしたり、アーモンドを6週間にわたり毎日10g摂取すると「善玉コレステロール」と呼ばれるHDLが有意に増加したりするなどだ。日本の厚生労働省に相当する米国食品医薬品局(FDA)も、「ナッツ類の摂取が心疾患リスク低減につながる可能性がある」旨のヘルスクレームをナッツ製品に表示することを認めている。○余分な味付けと食べすぎは厳禁!魅力的なパワーを持つナッツだが、食べる際には注意も必要だ。まず、「砂糖をからめたハニーローストや油、塩を使っているタイプは避けて、素焼きタイプを選んでください」。余分な味付けをすることで、塩分や糖分過多になってしまっては意味がないというわけだ。そして脂質やカロリーも高いため、食べすぎも厳禁。「若返りたい一心でナッツばかり食べていた女性がニキビだらけになったこともあります」と、笑えないシチュエーションに遭遇した女性もいるそうだ。一日5粒程度にとどめるのがいいだろう。デスクワークや外回り時に小腹がすいたり、口寂(さみ)しくなったりするときもあるだろう。そのようなとき、脳に栄養を送るために甘いもの(糖分)を摂取するのも賢いが、生活習慣病予防を期待したい人はその間食をナッツに変えてみてはいかがだろうか。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 浜中聡子(はまなか さとこ)医学博士。北里大学医学部卒業。AACクリニック銀座院長。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医などの資格を多数取得。アンチエイジングと精神神経学の専門家で、常に丁寧な診察で患者に接する。
2016年03月10日ソフトバンクグループは3月7日、グループ内の組織再編を行うと発表した。同社は、米通信大手のSprintやニケシュ・アローラ氏の副社長就任以降の海外企業への投資などのグローバル事業を加速させており、今回の再編はグローバルの「海外事業統括会社」、日本の「国内事業統括会社(共に仮称)」の二軸で事業を進めていくものとなる。具体的には、国内事業統括会社に、ソフトバンクやヤフーなどの子会社株式を、ソフトバンクグループから譲渡、現物出資で移管する。一方の海外事業統括会社には、Sprintの持ち株会社であるStarburst IやAlibaba Group Holdingなどの子会社株式を移管する。なお、移管の時期や方法は、代表取締役社長の孫正義氏に一任し、2016年12月31日までに決定するという。国内、海外の事業統括会社は、いずれもソフトバンクグループの100%子会社となる。国内事業統括会社の最高責任者にはソフトバンクの代表取締役社長である宮内 謙氏が、海外事業統括会社にはソフトバンクグループで代表取締役 副社長を務めるニケシュ・アローラ氏が就任する。
2016年03月07日偶発的なものなのか、サイバー攻撃の結果なのか、健康に関する情報漏えいが続いている。こうした状況を踏まえ、Sophosがブログでヘルスケア組織の安全対策についてアドバイスしている。米国では、保護すべき健康状態に関する情報(PHI)の機密性を保護することを目的とした規制「Health Insurance Portability and Accountability Act(HIPPA)」がある。HIPAAは2009年にHealth Information Technology for Economic and Clinical Health Act(HITECH)の下、PHIの侵害が発生した際の情報開示に関連した罰則にフォーカスしたアップデートが行われている。PHI侵害の結果は、関連する組織にとって深刻なものとなる。データを暗号化していなかった場合、侵害が発生した組織は関連する個人すべてにその旨を通知する義務があり、100万ドルを超える罰金を科される可能性もある。○データ損失の防御策としての暗号化データの安全性が弱い状態は、患者のアイデンティティとデータプライバシーをリスクににさらしてしまう。データを暗号化することは、リスクの緩和にとって効果的であり重要な方法となる。だがSophosの調査からは、組織や企業の多くは暗号化を十分に利用しているとは言えない状態であることがわかった。ヘルスケア組織のうち暗号化を十分に利用しているという組織は31%にとどまり、時々利用しているという組織は49%、まったく利用していないという組織は20%もあった。データ損失への防御として暗号化は最後の砦となる。不正なアクセスが発生したとしてもデータが読まれることはない。完全なセキュリティ戦略とは、機密データの暗号化を行い、サイバー脅威を予防し、そしてユーザーとすべてのデバイスを安全にすることだと、ソフォスは指摘している。
2016年03月04日アクセンチュアは3月1日、ペガジャパンが提供するアプリケーションの確実かつ効率的な導入により、日本企業におけるソフトウェア主導の超高速なビジネスモデルの実現を支援する、プロジェクト組織「ペガ・センター・オブ・エクセレンス」を創設した。初めに、アクセンチュア テクノロジー コンサルティング本部 マネジング・ディレクターを務める篠原淳氏が「ソフトウェア主導のビジネス」について説明した。「現在、ソフトウェアはあらゆる業界で破壊的な創造をもたらしている。そうしたなか、ソフトウェアが市場における競争優位性を握っており、企業はソフトウェア主導で実現できる高速なビジネスモデルを検討すべき」と篠原氏。しかし、企業がソフトウェア主導の高速ビジネスを実現するにあたっては、さまざまな課題がある。その例として、「サイロ化されたビジネスとITシステムからの脱却」「パートナーと形成するエコシステムの拡大」「レガシーなシステムからの脱却」「アプリケーションの複雑性への対応」が挙げられた。篠原氏は、アクセンチュアがソフトウェア主導の高速ビジネスを実現する日本企業に提案する、アプリケーションに関する3つの戦略を紹介した。1つ目の戦略は「リキッド」で、ソフトウェア開発のアプローチとなる。篠原氏によると、リキッドは従来のソフトウェア開発手法であるウォーターフォール、アジャイルの次に来るアプローチであり、モジュール化されたアーキテクチャに対し、コンポーネントをつなぐ形でアプリケーションを構築していく手法だという。2つ目の戦略は「インテリジェント」で、アプリケーションが自ら理解し、行動し、学習することを意味する。インテリジェント・アプリケーションにより、インテリジェント・オートメーション、統合的なアナリティクス、自律性という能力を獲得できる。3つ目の戦略は「コネクテッド」で、ソフトウェアを利用して組織の境界線を取り払うことを意味する。コネクテッド・アプリケーションにより、パートナーや顧客とのエコシステムのほか、IoTと接続する技術的な手段を獲得できる。この3つの戦略を実現するのがペガが提供するソリューションとなる。ペガのソリューションは、ノンコーディング開発によりリキッドを実現し、分析機能と推奨アクションを提示する機能によりインテリジェントを実現する。さらに、堅牢な接続技術によるデータ連携の自動化により、コーディングレスで標準プロトコルとデータ転送を実装できるため、ユーザー部門とIT部門の高度な連携やバリューチェーン横断によるデータ連携とIoTへの対応を可能にする。ペガジャパン代表取締役社長の渡邉宣彦氏からは、同社の製品の説明がなされた。同社はコーディングをせずに独自のビジュアルツールで開発することができる統合開発プラットフォーム「Pega7(ペガ・セブン)」を提供しているほか、Pega7を基盤として、「Marketing」「Sales & Onboadrding」「Customer Service」「Operations」といったアプリケーションを提供している。渡邉氏は、同社のブランドのキーワードは「進化」であり、進化のためのアプリケーション開発のポイントは「デザイン思考」「"脱"高速開発……作らない」「クラウド・ネイティブ」であると語った。デザイン思考を実現する機能に「DCO(Directly Capture Objjectives)」がある。DCOとは、ユーザーの要件をその場で実装・実行する要件定義手法で、プロトタイプを利用して視覚的に要件策定が行える。アクセンチュアのリソースとアセット、ペガのソリューションを活用して、前述したアクセンチュアのアプリケーション戦略に基づくソフトウェア主導の高速ビジネスを実現する組織が「ペガ・センター・オブ・エクセレンス」となる。具体的には、ペガ・センター・オブ・エクセレンスを起点に、ITプロジェクトに応じた専門組織を顧客企業に立ち上げ、個別のニーズに対応しつつ、ペガ製品導入の費用対効果を迅速に最大化する。ペガ・センター・オブ・エクセレンスには、発足時点で数十名の人員が属しており、数年で100名規模にまで増員する計画だ。
2016年03月02日日本IBMは2月29日、「2015 Securing the C-Suite(2015 IBMセキュリティー・スタディー)」と「2015年下半期Tokyo SOC情報分析レポート」を発表した。○2015 IBMセキュリティー・スタディー2015 IBMセキュリティー・スタディーでは、世界28カ国18業種、702名のCEOやCOO、CFO、CIO、CMOなどのCレベルを対象にセキュリティに関する調査を行った。CISOを調査対象から除外しており、セキュリティ専門ではない経営層の傾向を掴めるとしている。これによると80%の経営層は、2年以内に自社でサイバーセキュリティ事故が起こる可能性を「50%以下」と回答した。ただ、CEOのうち、セキュリティ対策に自信を持っていると回答した割合は51%にとどまり、これはほかの経営層と比較しても低い数字にとどまったという。経営層が最大の脅威としてあげていた対象は「悪意を持った個人・組織・ハッカー」で70%を占めたものの、これらの対象は専門家の意見は「脅威レベルは低い」ものだという。一方で、脅威レベルが高くなりやすい「組織化された犯罪集団」は54%、「外国政府の攻撃」は19%にとどまるなど、脅威に対する認識の相違が見られたとしている。○2015年下半期Tokyo SOC情報分析レポート2015年下半期Tokyo SOC情報分析レポートは、東京など全世界10カ所のIBM SOCで観測したセキュリティイベント情報をまとめている。これによると、次の3点の傾向が見られたという。1. 約74%の組織でドライブバイダウンロード攻撃を確認ドライブバイダウンロードの攻撃検知数は依然として増加傾向で、攻撃の9割はAdobe Flash Playerの脆弱性を悪用していた。2. 不特定多数を狙ったメール攻撃は短期集中型で使い捨て不特定多数を狙ったメール攻撃は、2015年10月以降に多数観測されており、Tokyo SOCが最初に観測したとあるメールから2時間以内にほとんどのメールが送信されていた。3. ランサムウェアを利用した攻撃活動が増加ランサムウェアも2015年11月以降に、攻撃活動を継続的に観測しているという。IBMでは「ドライブバイダウンロード攻撃や不正メールの増加との関連性が見られる」としている。
2016年03月01日女性の働きスタイル研究家のアボカドチョコです、こんにちは!今回の冬は暖かく、インフルエンザの流行時期が遅くやってきましたね。さて、乳幼児のいるパパ、ママなら、インフルエンザのような『流行病』には、日々、戦々恐々としていることでしょう。それでも、保育園や小学校でもらってくるのが『流行病』。私自身も、家族全員で順番に『手足口病』にかかる経験をしたことがあります。「うどんを飲み込むだけで、喉がヒリヒリする」という手足口病は、なんと貴重な体験だったことでしょう……。そんな私自身のイタイ経験から痛感した、集団生活で、『流行病』にかかることを防ぐ方法を5ステップを書いてみたいと思います。●集団生活の中で、『流行病』感染を予防する方法5ステップ●(1)乳幼児の場合、インフルエンザ予防接種をしても、効果は20~30%!流行病には、早めの『予防接種』がなによりの予防対策。しかし、インフルエンザの場合、厚生労働省の調査によると、予防接種の有効率は『6歳未満の子どもに対するインフルエンザワクチンの効果は、発熱を指標とした場合、20%から30% 』だといいます。さて、予防接種をしても感染する可能性が高いとなると、気になるのが周囲の状況。身近ではやっていることが分かれば、“手洗い・うがいの徹底”や“人ごみに行かない”などの対策を強化できます。そこで必要になるのがリサーチです。●(2)“クラス”の動きをよく見よう!子どもが通っているクラスで、「お休みの子どもが何人いるか?」を毎日確認することは、「どのような病気がはやっているか?」を察知する手がかりになります。「どのような症状か?」を知ることができれば、似たような症状が出たときに早期対処ができます。●(3)“他のクラス”“他の学年”ではやっている病気がないか? も重要自治体ホームページの“学級閉鎖” 情報を見ると、流行病が広まる際、“あるクラス”や“ある学年”からその周囲へ、“他の学校”からその周辺校へ、という経路をたどる気がします。他のクラスや他の学年のママから得る情報って、結構大事なのだな、と私自身も知りました。そして、特に重要なのは、“近隣の学校情報”です。●(4)一番近い“小学校”情報を把握する一番、生徒数が多くて、まだ抵抗力が弱い年齢も多い小学校。周囲の小学校で学級閉鎖が出たら、要注意!その周辺にも波及していくことでしょう。一番近い小学校ではやっているウイルスは、その近隣でも流行 します。「うちの学校、学年は大丈夫」という状態でも、周辺校の様子を知っておくといいな、と感じました。●(5)都道府県の『流行病の多い地域の情報(地図など)』をネットで検索地域によって、流行病の『感染時期』は異なります。ある程度離れた区市町村では、流行のピークが1~2か月くらい違うのではないでしょうか。その場合、広範囲に同じ情報を流すマスメディアの情報はあまり当てになりません。「流行しているかどうか?」は、都道府県の『流行病の多い地域マップ』(自治体により名称は異なる)を探してみてください。同じ都道府県内でも、流行の度合いが違う からです。パパ・ママにとって、子育ては情報戦ですね!私自身もこの冬、痛感いたしました!【参考リンク】・季節性インフルエンザワクチンの効果(子どもの場合) | 小泉重田小児科()●ライター/アボカドチョコ(女性の働きスタイル研究家)
2016年02月22日クラウドワークスは2月18日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のFintech推進組織「イノベーション・ラボ」のロゴ募集を実施すると発表した。MUFGは、ITサービスによって金融サービスの革新を進める、いわゆる「Fintech」を推進する専門部署として「イノベーション・ラボ」を1月8日に設立。同組織では、スタートアップ企業や大学などの外部の知見を積極的に取り入れ、「オープンイノベーションによる革新的な金融サービスの創造」に取り組むという。クラウドワークスは、クラウドソーシングプラットフォームを展開しており、「オープンイノベーションの要素を活用する」という目的のもとに、ロゴとステッカーのデザインを募集する。採用された際の報酬は10万8000円(税込)で、期間は29日までとなる。募集は、クラウドワークスWebサイトで行われる。MUFGとクラウドワークスは、今回のクラウドソーシング活用による成果をもとに、Fintech関連イベントの開催や新規の金融サービス開発に取り組むほか、イノベーション・ラボの研究を通して開発したサービスとクラウドソーシングを連携して、クラウドワークス上の"仕事実績"に基づいた与信データを活用した個人向け金融事業の展開なども検討し、「新たなビジネスモデルの創出」を図るとしている。
2016年02月18日日本エイサーは17日、ハイエンドクラスの15.6型ゲーミングノートPC「Aspire V Nitro VN7-572G-H78G/L」を発表した。2月19日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は155,000円前後。主な仕様は、CPUがIntel Core i7-6500U(2.50GHz)、メモリがDDR4 8GB(最大32GB)、ストレージが1TB SATA HDD、グラフィックスがGeForce GTX 950M 4GB、光学ドライブがブルーレイディスクドライブ。OSはWindows 10 Home 64bit版。15.6型の液晶ディスプレイはIPS方式で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)。通信機能はGigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0を備える。インタフェース類は、HD Webカメラ、SDメモリーカードスロット、USB 3.0×2(うち1基は電源オフUSB充電機能付き)、USB 3.1 Gen1(USB Type-Cコネクタ)、USB 2.0×1、ヘッドホン/スピーカー出力、HDMI出力など。バッテリ駆動時間は約7.5時間で、本体サイズは約W390×D262.8×H23.9mm、重量は約2.4kg。
2016年02月17日足が痛い!と思ったとき、あなたはどこへ行きますか? 骨にヒビが入っているかもしれないなら整形外科、タコや魚の目があるなら皮膚科でしょうか? 外反母趾があるなら…果たしてどこへ? 巻き爪の痛みなら…?そんな「足」の悩みやトラブルを総合的に診てもらえる医療機関があったらいいですよね? 日本ではまだ知られていませんが、アメリカではポダイアトリー(Podiatry:足病学)という学問があり、ポダイアトリスト(Podiatrist:足病外科医)という足だけの医師がいます。実は、日本でも足専門のクリニックがあります。それは東京・表参道にある「足のクリニック 表参道」。ここでは、日本初の足の痛みや変形に特化したクリニックで、くるぶしから下の「足」のトラブルなら何でも相談できる医療機関。「日本人は、いわゆる“靴”の歴史が短いので、昔は欧米諸国に比べて足のトラブルが圧倒的に少なかったこともあり、足の専門医学がとても遅れているのだと思います。アメリカには、目が悪いから眼科、歯が痛いから歯科、と同じように足のトラブルに対しては“足科”がある。アメリカ人が日本へ来て“足科がない”と知ると、驚くんですよ。アメリカではポダイアトリーといえばとてもメジャーなんですが、悲しいことに日本では知名度が低いんです。ドクターでさえ、その言葉を知らない方もいると思います」そう教えてくれるのは、「足のクリニック 表参道」院長の桑原靖先生です。確かに、日本の辞書には、ポダイアトリーはおろか足病学という項目もありません。あのウィキペディアにすらないのです。ポダイアトリー(足病学)とはそのままズバリ、人の足についての専門医学。診察に始まり、理学療法、生体力学、薬剤の処方、特別な靴やインソール処方、手術なども含めて足に起こるさまざまなトラブルを総合的に診る医学です。桑原 靖 先生 プロフィール「足のクリニック 表参道」院長。足病学、足病外科、形成外科など。日本には足(くるぶしから下)を専門的に診療する医療機関がほとんどないことに疑問を持ち、2013年、足の痛みや変形に特化したクリニックをオープン。足に対する専門的な診療を提供することに日々力を注ぐ。「足のクリニック 表参道」 近年多くなった足のトラブル、医師はどう対応する?日本人が、欧米人と同じようにつま先を覆う靴を履くようになったのは明治時代以降。それまでは、下駄や草履を履き、しかも家ではそれも履かなかった日本人には、足に外反母趾などのりクスを抱えていてもそれに気づかなかったことでしょう。足を締めつける靴が、さまざまな足のトラブルを表面化させるようになりました。朝から寝る直前まで靴を履く習慣のある欧米諸国で、早くから足の専門医学が発展したのはうなづけます。「日本も今では、小学生の子供でも外反母趾が多い時代。親が気づいてあげないと、そのまま成長してしまいます。幼い頃から医学的な介入で予防してあげるなど、親への教育も大切だと思っています。そのためにもやはり足専門のホームドクターが必要なんです。アメリカでは足を診る専門の医師、足病外科医の数は17,000人近くいます。そのほとんどが足専門医として開業していると言われるほど。通常の医師と同じで4年間大学で勉強した後、さらに4年間、ポダイアトリーの専門教育を受けけ、その後3年間の研修期間。それでやっと国家資格がもらえるんです。これは一般の医師免許と区別された、ポダイアトリストという医師免許。ポダイアトリストは整形外科、形成外科、外科、皮膚科、血管外科などに通じて、足の病気やトラブルについて専門的に学んだ医師だけが得られる資格なんですよ。それに対して日本では、整形外科の教科書600ページのうち、足について書いてあるのはわずか20ページほど。この差は大きいですよね」(桑原先生)桑原先生の「足のクリニック 表参道」は、アメリカのポダイアトリーの知識を元に日本で治療を行うため、必要な診療科(整形外科、形成外科、皮膚科、内科、外科、血管外科など)と連携する複数の専門医が、同クリニックに勤務する体制をとっています。これだけの医師がいるのは、患者さんが抱えているトラブルや病気がバリエーション豊かだから。外反母趾やハンマートゥなどの足の変形、足底筋膜炎、ハイアーチ、モートン病、巻き爪…他にも多種多様です。「でも、その原因はと言えばほぼ一つだけ。それは足のアライメントの異常です。顔と同じように足の骨格やそれに伴うさまざまなリスクも親から遺伝し、生活習慣や歩き方、履いている靴などがそのトラブルの悪化を助長します。また原因は骨の変形だけとは限らず、皮膚や血管、靭帯や筋肉にも関係しているんですよ」(桑原先生)寝たきり高齢者や、糖尿病で足をなくす人を減らしたい!桑原先生は、もともと形成外科医。簡単に言うと形成外科は「外観や機能の再建を行なう科」で、中でも先生の専門は「創傷治癒学」です。交通事故などによる外傷ややけど、手術などでできた皮膚の傷を治すのも専門領域。実は、先生は主に糖尿病の患者さんの足の切断、いわゆる「下肢切断」を行っていました。日本国内では毎年2万本の足が、糖尿病が原因で切断されていること知っていますか? 糖尿病の方が足を切断するようになるのに、最初はただの靴ずれや巻き爪、タコなど、ささいなことが大半の原因を占めるのだそうです。「糖尿病が重症化すると合併症で神経に障害が起き、足の感覚がなくなっていくので、進行すると痛みに気づかない。靴ずれや巻き爪になっても気づかず、放っておくと、その傷から細菌が感染して潰瘍や壊疽(えそ)を起こす。聞いたことがあるでしょう? 治療が遅れると切断につながるのです。アメリカでは糖尿病患者の下肢切断率は日本ほど高くありません。そこまで重症化する人がいないからです。日本の内科では、糖尿病になった患者さんを眼科に紹介するのですが、アメリカでは眼科に加えて足科にも紹介するのが普通なんですよ」(桑原先生)足をなくす人を減らすには、もちろん、まずは糖尿病を減らすこと。でも、放っておくと治ると思われている足のトラブルを、糖尿病になる前から早い段階できちんと治療することがとても重要です。糖尿病に由来する潰瘍や壊疽を診るドクターはたくさんいます。ただ、その要因となったタコやウオノメ、巻き爪、靴ずれ、外反母趾、水虫、足底筋膜炎などのポピュラーな病気、それと重症化した潰瘍や腫瘍まで、足をトータルに診てくれるところは本当に少ないのが現状です。「もしも、ポダイアトリー(足病学)がもっと国内に広まったら、足の切断率は確実に減ると思います。また、健康で自分の足で歩ける寿命が長くなるでしょうね。そして、寝たきりの高齢者も少なくなるはず。なぜって、転倒が減るからです。寝たきりになるお年寄りの10%は、転倒が原因と言われています。転んで骨折したことがきかっけで寝たきりになってしまうわけです。今よりもっとみなさんが足の健康を保てるようになったら、それも確実に減りますよ! 小さな足のトラブルを放っておかない。ささいなトラブルでも気軽に診てもらえるクリニックが増えたら、それも叶いますね。そのためにも、みなさんにポダイアトリーというものについて、知っておいてほしいと思います」(桑原先生)
2016年02月16日子どもが急に熱を出した、でも仕事は休めないし、周りに頼れる人が誰もいない……。そんな時、親たちの味方になってくれるのが「病児保育」。しかし、国内ではまだまだサービスが充実しているとは言えないのが現状だ。なぜ、病児保育は広がらないのか。会員制の訪問型病児保育サービスを提供している、認定NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹さんに聞いた。○国は「施設型」の保育にこだわっている平成28年度の政府予算案で、国は病児保育の事業に27億円の補助金を計上。「病児保育の拠点となる施設の整備・改修」「施設での子どもたちの対応・送迎をする看護師の雇用」について、新たに補助金をつけた。――国が進めようとしている病児保育の政策をどう評価しますか。病児保育に力を入れようとしてくれていること自体はうれしいです。しかし、「施設型保育」への補助にこだわっている点で、病児保育の広がりを妨げていると思います。――というのはどういうことでしょうか。現在国が補助を行っているのは、施設に子どもたちを集めて保育する「施設型」の病児保育です。私たちが行っている事業のように、保育スタッフを家庭に派遣して子どもたちをみる「訪問型」の病児保育には、国による補助がありません。しかし、国がいくら「施設型」への補助を増やしても、施設の数は増えません。それは、現在「施設型」の84%が、小児科の病院に併設された「医院併設型」だからです。小児科の数が上限になるので、それ以上増えない。看護師の配置や施設の運営を考えると、制度設計上、そうならざるを得ない構造になっています。また、「施設型」では預かることのできる子どもの数も限られるし、インフルエンザの子については、ほかの子どもたちに感染する可能性も考えて、受け入れないことも多い。加えて、子どもが施設に来ない日も、看護師や保育士を施設に配置し続けなければならないので、人件費がかかります。経営上、投資対効果が低いのです。○自治体の事業では、病児保育は広がらない――ほかにもサービスが広がらない理由はありますか。病児保育が自治体の事業であることも、理由の1つとしてあげられると思います。補助金のある「施設型」の病児保育は、自治体が予算をつくり、事業者を公募しないとできない。しかし自治体に任せている限り、施設の数は増えないと思います。なぜなら、自治体は施設を造っても造らなくても自分たちの給料は変わらないし、何も困らない。一方で、施設を造って失敗した方が怖いわけです。だったらやらなくていい、となってしまう。――では、どうしたら病児保育のサービスが広がるのでしょうか。訪問型病児保育のサービスを増やす必要があると思います。このサービスを増やすのはすごく簡単で、利用料金の補助をする「病児保育バウチャー」を国でやればいいと思います。金額にもよりますが、施設型かそれよりちょっと高額な料金で訪問型病児保育のサービスを利用できるようになれば、参入してくる事業者はたくさんあると思いますよ。さらに、子どもたちがいつ来るかわからないのに人員を待機させる「施設型」の人件費に費用を出すより、保育スタッフを派遣するたびにバウチャーを補助した方が無駄うちがないですよね。――それではどうして国は、「施設型」の病児保育に力を入れているのでしょうか。国は今までずっと「施設型」の病児保育に補助を出してきたので、その方針を転換するのが難しいのではないでしょうか。これまでやってきたものをがんばりましょう、現状から少しよくしましょう、という方がやりやすいといえば、やりやすいでしょう。さらに時代背景も影響していると思います。今は待機児童問題がフィーチャーされているので、まずは保育所の整備をなんとかしなければいけない、となっている。病児保育にまで、理解が進んでいないのです。待機児童問題って日本全国の問題じゃないですか。一方で、病児保育は地方でそんなに問題にならない。地方では祖父母との同居率が高かったり、周りに頼れる人がいたりするからです。それから、女性の正社員率もそんなに高くないので。しかし都市部では、ある程度休みづらい仕事をしている親、特に母親が多い。働く女性が増えているのと、病児保育の認識も上がっているので、ニーズは高まっています。フローレンスでも利用を希望する方は増えていて、2015年の夏にはこちらのサービス供給が追いつかず、入会受付を停止しなければならない事態に陥りました。去年、今年と、一時的に受付を再開しているのですが、2月1日に再開した入会受付については2分で埋まってしまいました。助けを求めている人がいるのに、助けられていない。これはうれしい悲鳴じゃなくて、真摯に反省してキャパシティーを広げなければいけないと思っています。そしてもちろん事業は拡大していきますが、一団体がやるには限界がある。ですから、訪問型病児保育を行う事業者がもっと増えないといけないと思います。○「健康で健常な子ども」以外が除外されている――フローレンスでは、障害児保育の施設も開園されていますね。たまたま相談を受けて、世田谷区(東京都)で医療的ケアが必要な子を預かってくれるところを探したんです。そしたら東京中を探してもなかった。世界有数の都市で1人の障害児も預かれないなんて、そんなバカな話はあるかと思いました。病児保育についても、障害児保育についても、実は保育士養成課程の中ではほとんど習いません。病気のある子だって子どもだし、障害のある子だって子どもなのに、今の保育所は「健康で健常な子」のみを扱っている。だから、保育所でも子どもが熱を出したら「どうしよう、お母さん帰ってきてください」ってなるし、障害があれば「預かれません」となる。本当は全ての子どもたちを受け入れるべきなのに、保育所における保育は、そういう意味で選別しているという認識を私はもっています。みんな「保育所を増やそう」って一生懸命だし、それはそれで分かりますが、同時に病児保育も圧倒的に足りないし、障害児保育も圧倒的に足りません。ここも増やしていかないと、病気の子どもも障害を持った子どもも排除され続けてしまうので、何とかしてくださいと国には言いたいですね。
2016年02月15日日本エイサーは10日、ゲーミングブランド「Predator」シリーズから、OSにAndroid 5.1を搭載した8型タブレット「Predator 8 GT-810」を発表した。2月19日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は55,000円前後(税別)。8型クラスのAndroidタブレットは、市場で根強いニーズがありつつも、近年は製品数が減少傾向だ。今回のPredator 8 GT-810は、こうしたニーズに応えるために投入するという一面がある。画面の四隅にスピーカーをした点が特徴で、画面の縦位置・横位置に合わせて、自動的に最適なサウンドを出力。ゲーミングブランドの製品ということもあり、スペックは比較的高い。8型の液晶ディスプレイにはIPSパネルを採用し、解像度は1,920×1,200ドットのWUXGAと高精細だ。従来の製品と比べて10点マルチタッチの精度が向上しており、芯先が2mmの鉛筆でもスケッチなどが可能となった。なお、スタイラスペンは付属しない。そのほか主な仕様は、CPUがIntel Atom x7-Z8700(1.6GHz)、メモリがLPDDR3-1600 2GB、ストレージが32GB eMMC、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。通信機能はIEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0、内蔵センサーはGPS、電子コンパス、加速度、ジャイロスコープだ。カメラ機能はフロントが約200万画素、リアが約500万画素で、microSDカードリーダー、micro USB 2.0ポート(SlimPort対応)、ヘッドホン/スピーカー端子を備える。バッテリ容量は4,550mAh(17.3Wh)で、動画再生時で約8.5時間駆動だ。本体サイズ(縦画面時)は約W127×D218×H8.7mm、重量は約350g。
2016年02月10日日本エイサーは10日、ゲーミングブランド「Predator」シリーズから、35型湾曲画面の液晶ディスプレイ「Predator Z35bmiphz」を発表した。2月19日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は150,000円前後(税別)。「2000R」という緩やかな曲面を描く35型のゲーミング液晶ディスプレイで、アスペクト比は21:9のシネスコサイズ、解像度は2,560×1,080ドットだ。液晶パネルには、非光沢(ノングレア)タイプのVAパネルを採用している。NVIDIA G-SYNCテクノロジーや最大200Hzのリフレッシュレートをサポートし、9W+9Wの内蔵スピーカーはDTS Soundに対応。ゲームや映像の暗いシーンで視認性を高める「Dark Boost」機能は、効き具合を3段階で調整可能だ。また、画面のちらつきを抑制するフリッカー・レス機能、ブルーライトを低減するフィルター機能を備える。そのほか主な仕様は、輝度が300カンデラ/平方メートル、コントラスト比(通常)が3,000:1、視野角が水平垂直とも178度、GtGの応答速度が4ms、色域がsRGBを100%カバー。スケーリング機能は、フルスクリーン拡大、アスペクト比を固定した拡大の2種類。映像入力インタフェースはHDMI 1.4とDisplayPort 1.2で、USB 3.0×4ポートのハブ機能を搭載している。スタンド機能は、下5度/上25度のチルト、最大130mmの高さ調節。本体サイズはW844.4×D299.9×H684.5mm、重量は12.65kg、対応VESAマウントは100mmとなる。
2016年02月10日天海祐希が、映画『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』でコナンの宿敵“黒ずくめの組織”の一員で、オット?アイ(左右の虹彩色が異なる瞳)を持つ“謎の女性”の声を演じることが発表になった。ゲスト声優が黒ずくめの組織のメンバーに起用されるのは、コナン映画20年の歴史の中で初。天海は「強大な敵はたくさんいるけと?、負けないわよ、コナン君!」とコメントを寄せている。その他の写真天海の役は、原作でもその存在が「片目が義眼であること」しか未だ明かされていない人物で、「とにかく謎の女て?すか?、詳しいことは私も教えてもらえていない」と話す。彼女は“ある任務”をきっかけに記憶喪失になり、逃走中に偶然出会ったコナンたちと、自分の正体を思い出そうと行動を共にするうちに、その記憶を巡り、所属するはずの“黒ずくめの組織”からも狙われてしまう。諏訪道彦プロデューサー(読売テレビ)は起用理由について「作品にとって超重要な役を演じられるのは、どんな難役にも柔軟に染まることが出来る天海さんしかいない! と思いオファーしました。どうピッタリなのかは、やはり観ていただいてのお楽しみ。みなさんを驚かす自信があります!」とコメント。天海は「『名探偵コナン』か?スタートした20年前、初めて(宝塚卒業後)ト?ラマや映画に出演させていたた?いた時期。それを考えると感慨深いて?す。同級生のようなコナン君と共演て?きるなんて本当に光栄て?す。私も記念すへ?き20周年の1本となるかもしれません」と話し、「天海のところか?弱かったと思われるのは悔しいのて?、20年のキャリアをかけて、作品にちょっとて?も華を添えられるように演技て?応えたいと思います。そのつもりて?腹をくくって頑張ります!」と意気込みを語っている。『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』4月16日(土)全国東宝系ロードショー
2016年02月09日日本ユニシスは2月2日、米Fellow Robotsが開発・提供する自律移動型サービス・ロボットである「NAVII(ナビー)」を利用する店頭での実証実験を、ヤマダ電機の店舗で開始した。同社によると、家電量販店での自律移動型サービス・ロボットの利用は国内初の取り組みだという。同社は2015年12月から、Fellow Robotsの自律移動型サービス・ロボットの日本国内での取扱を開始し、今後ますます競争力の強化が必要になるという小売業に向けて、店舗を訪れる利用客に対する付加価値の提供や、いっそうの業務効率化を実現するための取り組みを進めているという。今回の実証実験では、ロボット設置店舗を訪れる利用客に対して、ロボットが商品の売場や施設を多言語で提示・案内したり、簡単なコミュニケーションを行ったりすることで、利用客や店舗従業員に新しい価値や体験を提供することができるかどうかについて検証していく。同実験は横浜市青葉区のヤマダ電機テックランド青葉店で実施。期間は2月1日から3月中旬までの予定で、ロボットが稼働するスケジュールは店頭にて告知するという。検証目的は、店舗従業員への業務支援貢献度と、自律移動型サービス・ロボットに対する利用客からの評価それぞれの確認とのこと。検証内容は、利用客の質問や要望に応じて商品の売場や店内施設を自律移動しながら目的の場所までの案内と、店舗の推奨商品をツアー形式で自律移動しながらの店内の案内の2点。同社は今後も、Fellow Robotsの自律移動型サービス・ロボットを利用する各種サービスを創出し、小売業を中心とする流通・サービス分野のユーザー企業の競争力強化を支援していくとしている。
2016年02月03日日本HPは29日、第3世代「HP ZBook」シリーズのノート型ワークステーションとして、15.6型「HP ZBook 15 G3 Mobile Workstation」と17.3型「HP ZBook 17 G3 Mobile Workstation」を発表した。4月中旬から順次発売し、税別価格は15.6型モデルが250,000円前後から、17.3型モデルが380,000円前後から。両モデルとも、従来モデルから設計を見直し、薄型化と軽量化、バッテリ駆動時間の延長を図っている。15.6型「HP ZBook 15 G3 Mobile Workstation」は、従来比で約27%の薄型化と約7%の軽量化、バッテリ駆動時間は約27%向上の約14時間を果たした。17.3型「HP ZBook 17 G3 Mobile Workstation」は、従来比で約25%の薄型化と約11%の軽量化、約67%向上のバッテリ駆動時間(約16時間)だ。○15.6型「HP ZBook 15 G3 Mobile Workstation」15.6型「HP ZBook 15 G3 Mobile Workstation」の税別価格は250,000円前後からの予定で、上位モデルとスタンダードモデルを用意。スタンダードモデルの主な仕様は、CPUが第6世代Intel Coreプロセッサ(開発コードネーム:Skylake)のIntel Core i7-6700HQ(2.6GHz)、チップセットがMobile Intel CM236、メモリがDDR4-2133 8GB(8GB×1、最大32GB)、ストレージが500GB SATA HDD、グラフィックスがNVIDIA Quadro M1000M 2GB。光学ドライブは搭載しない。OSはWindows 10 Pro 64bit版、またはWindows 7 Professional 64bit版(Windows 10 Proからのダウングレード権を利用)。15.6型の液晶ディスプレイは非光沢(ノングレア)タイプで、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)。ネットワーク機能は、Gigabit Ethernet対応有線LAN(Intel Ethernet Connection I219-LM)、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0(Intel Dual Band Wireless-AC 8260)。インタフェースでは、USB 3.1、DisplayPort 1.2、Thunderbolt 3、PCIe Gen3デバイスをサポートするUSB Type-C×2基が特徴。そのほか、HDMI 1.4出力、D-Sub、USB 3.0×3(うち1基は電源OFFチャージ機能あり)、UHS-II対応のSD/SDHC/SDXCメモリーカードスロット、720p HD Webカメラ、マイク入力/ヘッドホン出力コンボジャックなど。本体サイズはW386×D264×H26mm、重量は約2.6kg。上位モデルは、CPUがIntel Xeon E3-1505Mv5(2.8GHz)、メモリがDDR4-2133 ECC 16GB(16GB×1、最大32GB)、ストレージが256GB SSD(PCIe M.2 NVMe)、グラフィックスがNVIDIA Quadro M2000M 4GBとなる。そのほかの主な仕様は上記のスタンダードモードとほぼ共通。○17.3型「HP ZBook 17 G3 Mobile Workstation」17.3型「HP ZBook 17 G3 Mobile Workstation」も、スタンダードモデルと上位モデルを用意し、税別価格は380,000円前後からの予定。画面は非光沢(ノングレア)、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)だ。スタンダードモデルの主な仕様は、15.6型「HP ZBook 15 G3 Mobile Workstation」のスタンダードモデルに準ずるが、ストレージが256GB SSD(PCIe M.2 NVMe)に、グラフィックスがNVIDIA Quadro M3000M 4GBとなる。本体サイズはW420×D280×H30mm、重量は約2.9kg。上位モデルでは、CPUがIntel Xeon E3-1535Mv5(2.9GHz)に、メモリがDDR4-2133 ECC 16GB(16GB×1、最大64GB)に、ストレージが512GB SSD(PCIe M.2 NVMe)に、グラフィックスがNVIDIA Quadro M4000M 4GBになる。○デスクトップ・ワークステーション用のオプション新製品同時に、デスクトップ・ワークステーション用のオプションを拡充した。ひとつは、PCI Express x16接続のストレージ「HP Z Turbo ドライブ Quad Pro」で、容量は最大2TB、転送速度は最大9GB/sに達する。ラインナップと税別価格は以下の通り。2枚の256GB PCIe SSD ベースモジュール(総容量512GB、200,000円)2枚の512GB PCIe SSD ベースモジュール(総容量1TB、300,000円)増設用256GB SSD モジュール(50,000円)増設用512GB SSD モジュール(100,000円)もうひとつは、冷却性能と静音性を高めた空冷CPUクーラー「HP Z クーラー」。CPUに接するヒートスプレッダー部分と、ヒートパイプを一体成形している点が特徴。ヒートパイプから多数のフィンへと効率的に熱を移動させる。ワークステーション「Z440」用が税別6,000円、「Z840」用が税別7,500円。
2016年01月29日日本HPは29日、Ultrabookに属する薄型ノートタイプの15.6型ワークステーション「HP ZBook Studio G3 Mobile Workstation」を発表した。スペックの違いで3モデルをラインナップし、2月下旬から順次発売する。税別価格は250,000円から。「Z Book」の第3世代となるワークステーションで、CAD/CAM/CAE、医療、デジタルコンテンツ制作、金融、教育、公共といった分野での使用を想定している。開発コンセプトとして、ユーザーの要望が多かったという「高性能+薄く+丈夫」を反映。スペック面ではIntel Xeonプロセッサ、NVIDIA Quadroグラフィックスなどに対応し、米軍調達基準のMILスペック(14項目)をクリア。NVIDIA Quadroグラフィックスについては、NVIDIA Quadro M1000Mの特別仕様を採用し、通常はVRAM(GDDR5)容量が2GBのところ、4GBを搭載している。そのほか、従来モデルと比べて軽量小型化されたACアダプタ、バッテリを含めた3年保証、新設計の基板や冷却機構などが特徴。スタンダードモデルの税別価格は250,000円で、主な仕様は、CPUが第6世代Intel Coreプロセッサ(開発コードネーム:Skylake)のIntel Core i7-6700HQ(2.6GHz)、チップセットがMobile Intel CM236、メモリがDDR4-2133 8GB(8GB×1、最大32GB)、ストレージが256GB SSD(PCIe M.2 NVMe)。OSはWindows 10 Pro 64bit版、またはWindows 7 Professional 64bit版(Windows 10 Proからのダウングレード権を利用)。15.6型の液晶ディスプレイは非光沢(ノングレア)タイプで、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)。ネットワーク機能は、Gigabit Ethernet対応有線LAN(Intel Ethernet Connection I219-LM)、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0(Intel Dual Band Wireless-AC 8260)。インタフェースでは、USB Type-C×2基を備え、USB 3.1、DisplayPort 1.2、Thunderbolt 3、PCIe Gen3デバイスをサポートしている。そのほか、HDMI 1.4出力、USB 3.0×3(うち1基は電源OFFチャージ機能あり)、UHS-II対応のSD/SDHC/SDXCメモリーカードスロット、720p HD Webカメラ、マイク入力/ヘッドホン出力コンボジャックなど。バッテリ駆動時間は最大9時間30分で、本体サイズはW375×D255×H18mm、重量は約2kg。1つ上位の「E3-1505M v5モデル」は、CPUにIntel Xeon E3-1505Mv5(2.8GHz)を搭載し、Intel vProテクノロジーに対応。メモリはDDR4-2133 ECC 16GB(16GB×1、最大32GB)で、Webカメラを持たない点を除いて、そのほかの主な仕様は上記のスタンダードモードに準ずる。税別価格は298,000円。最上位の「E3-1545M v5モデル」は5月の発売予定で価格は未定。CPUにIntel Xeon E3-1545Mv5を採用する予定。上記「E3-1505M v5モデル」との違いはCPUのほか、メモリがDDR4-2133 ECC 32GB(16GB×2、最大32GB)、ストレージが512GB SSD(PCIe M.2 NVMe)、ディスプレイの解像度が4K(3,840×2,160ドット)、720p HD Webカメラ搭載、OSがWindows 7 Professional 64bit版(Windows 10 Proからのダウングレード権を利用)であること。
2016年01月29日理化学研究所や東京大学などは1月28日、日本人の2型糖尿病の発症に関わる7つの疾患感受性遺伝子領域を新たに同定したことおよび、同領域内の遺伝子と2型糖尿病治療薬のターゲット遺伝子とのつながりを調べ、新規治療薬候補を同定したことを明らかにした。2型糖尿病は、生活習慣などの環境要因とともに、遺伝要因が発症に関与することが知られている。共同研究チームは、日本人集団のみを用いた2型糖尿病の「ゲノムワイド関連解析」(GWAS)としては最大規模となる約4万人のゲノムの「一塩基多型」(※SNP)を網羅的に解析し、別の日本人集団約1万3,000人のゲノムを用いた検証解析を行った。Biobank Japanに登録されている2型糖尿病患者1万5,463人と非患者2万6,183人の日本人集団のDNAサンプルを用いてGWASを実施。ヒトのゲノム全体をカバーする約580万のSNPを調べたところ、疾患感受性との関連を示す遺伝子領域を新たに17カ所発見した。この遺伝子領域について、患者7,936人と非患者5,539人からなる別の日本人集団で再現解析を行い、GWASと再現解析の結果を統合した結果、疾患感受性との強い関連を示す7つの遺伝子領域(CCDC85A、FAM60A、DMRTA1、ASB3、ATP8B2、MIR4686、INAFM2)を同定した。これらの遺伝子領域に含まれるSNPのうち、発症しやすいタイプのSNP(リスクアレル)を持つ人は、リスクアレルを持たない人に比べ、1.1~1.2倍程度、2型糖尿病にかかりやすかったという。研究チームはさらに、これまでに解明された疾患感受性遺伝子領域の情報と多様な生物学的・創薬データベース上の情報を照合。新たな2型糖尿病治療薬のターゲットとなりうる遺伝子を探索した。2型糖尿病に関連する83の既知の遺伝子領域と、今回新たに同定した7つを合わせた計90の遺伝子領域の遺伝子について、多様な生物学的データベースとの網羅的な照合を行った。その結果、既存の糖尿病治療薬に加え、糖尿病以外の病気に対する治療薬として開発中の薬剤の中にも、2型糖尿病疾患感受性遺伝子をターゲットとしているものが複数存在していることが判明した。その中でもKIF11、GSK3B、JUNはそれぞれがんや白血病などに対する治療薬として、いずれも臨床試験中の薬剤のターゲット遺伝子で、2型糖尿病の治療にも適応できる可能性があることがわかった。理化学研究所は、「2型糖尿病発症のより詳しい機序を解明することで、個人の体質に合わせた治療法の確立につながる可能性があります。また、今後新たに得られるゲノム情報とさまざまな生物学データベースや創薬データベースの情報を総合的に活用することで、より多くの治療薬の開発が期待できます」としている。※一塩基多型(SNP)…ヒトの染色体にある全DNA情報は、30億にもおよぶ文字の並び(塩基配列)で構成されている。この文字の並びは暗号(遺伝情報)となっているが、その99.7%は全人類で共通。0.3%程度に個人差(遺伝子多型)がみられるが、遺伝子多型の違いが病気のなりやすさなどに関係していると考えられている
2016年01月29日理化学研究所(理研)は1月28日、日本人約4万人を対象にゲノムワイド関連解析(GWAS)を行った結果、日本人の2型糖尿病の発症に関わる7つの疾患感受性遺伝子領域を同定したと発表した。同成果は理研統合生命医科学研究センター腎・代謝・内分泌疾患研究チームの前田士郎 チームリーダー(琉球大学医学研究科 教授)、今村美菜子 客員研究員(琉球大学医学研究科 准教授)と東京大学大学院医学系研究科/東京大学医学部附属病院の門脇孝 教授らの共同研究チームによるもの。1月28日に英国科学誌「Nature Communications」に掲載された。2型糖尿病は、生活習慣などの環境要因とともに遺伝要因が発症に関与することが知られている。これまで、疾患感受性遺伝子を見つける代表的な手法であるGWASを使って、数多くの2型糖尿病の疾患感受性遺伝子領域が報告されている。しかし、その多くは欧米人を対象に行われた解析であり、日本人での遺伝要因を解明するためには、日本人を対象としたGWASを行う必要があった。同研究チームは、約4万人の日本人2型糖尿病のGWASを行い、新たに同定された疾患感受性領域を別の約1万3千人の日本人集団を用いて検証した。その結果、2型糖尿病疾患感受性と関連するこれまでに報告されていかった7つの遺伝子領域を同定することに成功した。また、同定した7領域を含む90の疾患感受性遺伝子領域内の遺伝子について、さまざまな遺伝子情報データベースと照合したところ、既存の2型糖尿病治療薬に加え、他の病気の治療薬として開発された薬の中にも2型糖尿病の疾患感受性遺伝子領域をターゲットとしているものが複数あることがわかった。この結果によって、これらの薬が2型糖尿病の治療にも適応できる可能性があることが示された。今後、新たに同定された7つの領域内の遺伝子について、その働きを詳細に解析することで、2型糖尿病患者の個人の体質に合わせた治療法の確立につながることが期待される。
2016年01月29日富士通と富士通研究所は1月21日、特定の組織などを攻撃対象とする標的型メール攻撃をリアルタイムに検知する技術を開発したことを発表した。今回、開発された技術は、利用者の普段のメール送受信とその前後のWebサイトへのアクセスなど一連の操作履歴を関連付けた上で学習し、それと異なる不審な動作をやり取り型の標的型メール攻撃としてリアルタイムに検知する技術。同技術は次の2つの技術から構成されている。1つ目は、「メール受信を起点とする利用者の複数の操作履歴を関連づける技術」で、利用者がメールを受信し、本文を閲覧、本文中のURLをクリックして、ブラウザでWebページにアクセスするといった、メール受信を起点とする利用者の一連の操作履歴を関連づける技術が開発された。これにより、利用者がやり取りするメールの相手ごとに、長期間にわたる一連のメールのやり取りとそれに関連するWebアクセスなどの操作履歴を関連づけることで、例えば、あるWebサイトからのダウンロードが特定の相手とのやり取りの中で行われたものかどうかを識別できるという。2つ目は、「組み合わせ判断によるリアルタイム異常検知技術」で、やり取り型の標的型メール攻撃に対するリアルタイムな検知を実現するにあたり、長期間にわたる利用者のすべての操作履歴は膨大になるため、一連のメールに関連づけられた操作履歴だけを組み合わせて学習・比較することで異常検知する技術が開発された。これにより異常検知に必要な情報量を10分の1以下にコンパクト化でき、通常数日におよぶやり取り型の標的型メール攻撃に対しても、高速な検知処理を行うことができるという。同社によると、これらの技術により、やり取り型の標的型メール攻撃に関連する一連の不審な動作の連なりを検知し、関連しない動作は除外するため、メールやWebアクセスなどの個々の異常を検知する従来の技術に比べ、実験環境での評価では、検知数を10分の1以下に抑えることができたという。また、今回開発した技術を用いることで、特定の相手との一連のメールのやり取りと関連する操作履歴から、やり取り型の標的型メール攻撃を効率的に検知することができるようになったとしている。そのほか、サイバー攻撃対策に関する技術「行動特性分析技術」と「ネットワーク検知技術」の拡張も行われ、新技術と組み合わせてセキュリティを高めることが可能になった。
2016年01月22日日本エイサーは21日、34型で湾曲タイプのゲーミング液晶ディスプレイ「X34bmiphz」を発表した。NVIDIA G-SYNCテクノロジーに対応しており、リフレッシュレートは最大83Hzとなる。1月22日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は150,000円前後(税別)。X34bmiphzは、画面が3800Rという緩やかな曲線を描く湾曲タイプの34型ウルトラワイド液晶ディスプレイ。IPSノングレア(非光沢)の液晶パネルを採用し、解像度が3,400×1,440ドット、アスペクト比が21:9というシネスコサイズの画面だ。ゼロ・フレームデザインという狭額ベゼル設計を採用しており、広大な横長画面のマルチモニタ環境も見据える。ゲーミング用途を想定していることから、ゲームの各ジャンル向けに最適化した3種類の「Game Viewモード」を搭載。内容は、速い動きのレースゲームに適した「RCGモード」、暗めの映像を鮮明に表示するRTS向けの「RTSモード」、シミュレーションゲーム向けに画質を重視した「SLGモード」だ。加えて、暗いシーンの視認性を3段階で調整可能な「Dark Boost(ダーク・ブースト)」、コントラストを調整して視認性を高める「Adaptive Contrast(アダプティブ・コントラスト)」、FPSゲーム用に画面内への「照準表示」(3種類から選択可)などを備える。スケーリング機能は、フルスクリーン拡大とアスペクト比固定拡大の2種類だ。また、LEDバックライト制御でちらつきを抑えるフリッカーレス・テクノロジー、ブルーライトを80%~50%(4段階)減らすブルーライトフィルターも搭載する。映像入力インタフェースはDisplayPort 1.2とHDMI 1.4の2系統。本体にはDTS Sound対応の7W+7Wステレオスピーカーと、USB 3.0ハブ×4ポートを内蔵する。スタンド機能は下5度/上35度のチルト、最大130mmの高さ調節。対応VESAマウントは100mmだ。そのほか主な仕様は、輝度が300カンデラ/平方メートル、コントラスト比(通常)が1,000:1、視野角が水平172度/垂直178度、GTGの応答速度が4ms、色域がsRGBを100%カバーなど。本体サイズはW825.1×D309×H455.9~585.9mm、重量は約9.96kg。
2016年01月21日日本マイクロソフトは「The Official Microsoft Japan Blog」にて、13.5型2in1 PC「Surface Book」の国内予約を、近日中に開始することを明らかにした。米国でのSurface Book発表後、その人気ぶりから日本発売が遅れ、日本マイクロソフトは「2016年の早々には」としていたが、見通しがついたようだ。今回のブログエントリーは、米Microsoftのブログに書かれた「Windows 10搭載デバイスが世界で2億台を突破」という内容をはじめ、Windowsストアの拡大、Xboxの好調な売れ行き、品切れを起こしているWindows 10スマートフォン「Lumia 950 and Lumia 950 XL」の生産拡大にも触れている。Surface Bookについては、最初に発売した米国とカナダに続き、すでに中国と香港で予約を開始。さらに、オーストリア、オーストラリア、英国、フランス、ドイツ、スイス、ニュージーランドでは1月5日から予約が始まる。日本での予約開始日は明確にされていないが、「日本でもまもなくSurface Bookの予約受付を開始いたします」と述べている。参考までに、米国での価格は1,499ドルからだ。13.5型(3,000×2,000ドット)2in1 PCのSurface Bookは、タブレット部分とキーボード・ベース部分で構成。デタッチャブルタイプの2in1だが、合体時でも360度の回転ヒンジによって、多彩なスタイルに変形する。主な仕様として、CPUが第6世代Intel Coreプロセッサ(開発コードネーム:Skylake)のCore i5 / Core i7、メモリが8GB / 16GB、ストレージが128GB / 256GB / 512GB / 1TB、OSがWindows 10 Proなど。本体サイズはW312.3×D232.1×H13.0~22.8mm、重量が約1.5kg。
2016年01月05日国際的な建築設計組織であるフォスター+(アンド)パートナーズの半世紀に及ぶ設計活動を総合的に紹介した、森美術館が主催する日本初の展覧会「フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション」が、16年1月1日から2月14日まで六本木ヒルズ森タワー展望台 東京シティビュー内スカイギャラリーにて開催される。フォスター+パートナーズは、1967年に建築家のノーマン・フォスターによって設立された建築設計組織。世界45カ国で300のプロジェクトを遂行しており、これまでにベルリンのドイツ連邦議会新議事堂・ライヒスタークなど現代史上数々の名作を生み出してきた。また、日本の国宝建築に相当する英国保護登録建築物最上級グレード1の指定を受けた建物の建築にも携わっている。今回開催される「フォスター+パートナーズ展」は、2009年よりアメリカ、アジアなどを巡回してきた展覧会「Foster+Partners:The Art of Architecture」を森美術館独自の視点で再構成したもの。模型や映像、CG、家具、プロダクトなどの膨大な資料を用いて、フォスター+パートナーズを代表する約50プロジェクトが紹介される。会場では、大英博物館中庭のグレートコートなどでも用いられた、最先端技術を使いつつ伝統的建造物の歴史的背景や地域環境にも配慮した独自のメソッドを紹介。アップル新社屋のアップル・キャンパス2、月面の砂を素材に3Dプリンターで制作する月面住宅など、近未来の都市と建築を予感させるプロジェクトにも触れられる。また、20世紀を代表する工学者で思想家のリチャード・バックミンスター・フラーとの12年間に渡る協働プロジェクトについての資料も展示される予定だ。その他、トークセッションやワークショップも開催。1月17日の14時から16時までは、都市と建築の未来について語る「都市と建築のイノベーション」が、1月24日の10時から12時30分までは、“構造体”をテーマにした子ども向けワークショップが行われる。1月16日の14時から15時まで、1月28日の19時から20時まで、2月4日の19時から20時までは、専門家と同館のスタッフがそれぞれの視点から展示を紹介するギャラリートークも実施される予定だ。【イベント情報】「フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション」会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー住所:東京都港区 六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階会期:16年1月1日~2月14日時間:10:00~22:00(最終入場は21:30)料金:一般1,800円、高大学生1,200円、4歳~中学生600円、65歳以上1,500円会期中無休
2015年12月18日SAPジャパンは12月15日、電力・ガス事業者のデジタル化を支援する組織として、新たに「ユーティリティ・デジタルトランスフォーメーション・オフィス」を同社の公益事業統括本部内に、同日付けで設立した。バイスプレジデント公共・公益・通信統括本部統括本部長の佐藤知成氏は、新組織を立ち上げた理由について、「当社は"デジタルトランスフォーメーション"という戦略を掲げているが、これを推進するにあたり、25のインダストリーに分けている。エネルギーが供給されて初めて、他の事業も成立する。したがって、それらの中でも、ユーティリティー事業はすべての事業につながる重要な事業だとして、ドイツの本社で最初にデジタルトランスフォーメーションを行う事業と決定した」と説明した。同社は昨年10月に公益事業本部を設立し、2016年予定の電力小売全面自由化や2017年予定の都市ガス小売自由化などを見据えた変革を支援してきたが、今回の新組織設立はこの取り組みをさらに発展・強化するものとなる。現在、新組織には5名在籍しており、1年以内に20名まで拡充する計画で、公益事業統括本部としては、60名体制でスタートしたところ、100名まで拡充する構えだ。「ユーティリティ・デジタルトランスフォーメーション・オフィス」の具体的な事業内容については、ユーティリティデジタルトランスフォーメーションオフィスシニアディレクターの田積まどか氏が説明を行った。田積氏は、「電力・ガス事業においては、2016年の電力小売自由化、2017年のガス小売自由化、2020年の電力発送電分離、2022年のガス導管分離といった改革が計画されているが、その先にはデジタルエネルギーネットワークへの移行が控えている。デジタルエネルギーネットワークでは、すべての参加者はデジタルで連携し、IoT(Internet of Things)を活用するわれわれは、顧客のデジタルエネルギーネットワークへの移行をサポートしたい」と、新組織の目標を語った。同社は、公益事業のデジタル化を実現するためのフレームワークとして「SAP Utilities Digital Transformation」を提供する。このフレームワークは、同社の次世代ビジネススイート「SAP S/4HANA」をコアとして、サプライヤー、顧客、従業員、設備のデジタルトランスフォーメーションを実現していく。新組織はこのフレームワークをもとに、IoT技術で集めたビッグデータを活用することで設備や装置の予知保全やピーク需要予測の精度向上を実現したり、また、デジタル化によりビジネスプロセスやビジネスモデルを再構築したりといった形で、ビジネスの変革を支援する。田積氏によると、これまで手組みのシステムを中心に利用してきた国内の電力会社だが、新料金のメニュー作成に手組みのシステムでは半年ほどかかっているなど、市場の変改についていってないことを実感しており、ビジネスにスピード感が必要であると考えているという。
2015年12月16日日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は12月14日、ハイブリッド/電気自動車やグリッド蓄電向けに、16個のバッテリ・セルを同時に計測する統合型バッテリ・モニタ/保護IC(集積回路)「bq76PL455A-Q1」を発表した。同製品では、最大256個のセルを直列接続した大型バッテリパックの正確なモニタと保護が可能。パッシブ・セル・バランス機能とアクティブ・セル・バランス機能の両方をサポートし、バッテリからエネルギーを最大限供給することができる。パッシブ・セル・バランス機能は個々のセル電圧の不一致を補正。アクティブ・セル・バランス機能は、個々のバッテリ・セルの充電量を最大化し、ハイブリッド自動車や電気自動車で、より長い走行距離を可能にすると同時に、製造コストの削減に貢献するという。
2015年12月14日アクセンチュアは12月10日、日本におけるオープンイノベーションの中核を目指す組織として、オープンイノベーションを生み出す幅広い活動を集約させた新組織「アクセンチュア・オープンイノベーション・イニシアチブ」を設立したと発表した。執行役員 デジタル コンサルティング本部 統括本部長 立花良範氏が、新組織を立ち上げた理由について説明した。立花氏は、「デジタル化の進展により、あらゆる企業において、技術力を競う戦いと新たな顧客体験を追及する戦いが置き始めている。また、事業モデルもモノを売ることから、モノとサービスを合わせた成果を提供することにシフトしつつある。そうしたなか、イノベーションが求められており、協業のあり方も変わらなければならない。これからは、大企業、スタートアップ、政府自治体がエコシステムを組成し、対等な協業を実現することが必要となってきている。われわれは、これらの橋渡しをする存在になることを目指している」と語った。同社の調査によると、企業の協業、イノベーション、収益成長率には相関性があることがわかっているという。すべての企業が、協業の度合いの高い企業と同程度の協業を実施すると、全世界で1.5兆ドルの成長機会があるとしている。オープンイノベーション・イニシアチブは具体的に、「カタリスト・ユニット」「サーチライト・ユニット」「ソーシャル・シフト・ユニット」の3つのユニットから構成される。「カタリスト・ユニット」は大企業を対象にイノベーション組織の立ち上げ、新規事業創出を支援する。「サーチライト・ユニット」はスタートアップを対象に事業のスケールアップを支援する。「ソーシャル・シフト・ユニット」は自治体や住民とつながりながら社会課題を解決するエコシステムの構築を支援する。立花氏は、オープンイノベーション・イニシアチブの特徴として「スタートアップ、大企業、政府・自治体がすべて顧客であること」「グローバルでリソースを有していること」などを挙げた。オープンイノベーション・イニシアチブの取り組みはグローバルで展開されているが、他国ではカタリスト・ユニットとサーチライト・ユニットが前面に押し出されていることから、課題先進国である日本では「ソーシャル・シフト・ユニット」に力を入れて行きたいという。ソーシャルシフト・ユニットの最近の事例に、12月2日に発表された横浜市との協業がある。両者は、具体的に「健康医療、介護と子育て(ダブルケア)支援」「青少年に対する科学(技術)への興味・関心を広めること」「困難を抱える子供・若者支援」に取り組む。同社としては、先進国でありながら、超高齢化と少子化が進むことで、多くの課題が生まれている「課題先進国」である日本からサステナブルなビジネスを世界に向けて発信することを目指しているという。
2015年12月11日日本ユニシスは12月10日、米Fellow Robotsが開発・提供する自律移動型サービスロボットの取り扱いを開始すると発表した。小売業界では業務の効率化・省力化、訪日外国人に対するサービスなど多様なニーズへの対応や利便性向上が求められており、日本ユニシスではこうした課題を解決する提案として、小売業の顧客を中心に自律移動型サービスロボットの導入を検討している。Fellow Robotsのロボットは、店舗を訪れる消費者に対して、商品やサービスを提供する場所を提示・案内することができるほか、在庫や消費者行動の情報を収集するなど、店舗従業員の作業支援を行うことが可能だという。同社は「今後も日本ユニシスは、長年にわたり手掛けてきた流通・サービス分野のお客さま向け基幹系システムの提供に加えて、お客さまの業界変化やニーズに先んじて想像・把握し、新しい提案を続けていきます」とコメントしている。
2015年12月10日IPA(情報処理推進機構)は12月1日、2015年10月の8日、27日、30日の各日において、実在する組織からの注文連絡等を装った添付ファイル付きメールが不特定多数の宛先に届くという事象が確認されたとして、注意を呼びかけた。このメールは、「実在する組織を装っており、本文に不自然な言い回しがないなど、その内容に不審な箇所を見い出しにくい」「添付ファイル(ウイルス)がセキュリティソフトで検知できない」点など、標的型攻撃の手口と似ているという。IPAは確認した相談および情報提供の内容から、ばらまき型メールの特徴には「メールの内容(件名や本文)」と「添付ファイル」に特徴があるとしている。「メールの内容(件名や本文)」は、実在の組織をかたったり、FAXや複合機の自動送信を装ったりしており、特に組織をかたったメールの場合、日本語に不自然な表現もなく、一見では、不審をいだきにくい内容となっていたという。「添付ファイル」については、別のウイルスをインターネットからダウンロードし、実行(感染)させるマクロが仕掛けられたWordファイルが添付されており、このWordファイルを開き、さらにマクロを有効にするとウイルスに感染してしまうという。加えて、インターネットからダウンロードされる際のファイル名(通信ログに記録される情報)とダウンロード完了後に端末に保存されるファイル名が異なるという特徴もあったとしている。IPAでは、ばらまき型メールによってウイルス感染しないための対策として、「不用意に添付ファイルを開かない」「リンクをクリックしない」といったことが有効だとしている。また、今回のばらまき型メールの手口から考えると、「マクロが自動で有効になるような設定は行わない」「安全性が不明なファイルではマクロを有効にするためのコンテンツの有効化を絶対クリックしない」といった手段も有効だという。
2015年12月02日日本エイサーは26日、3,840×2,160ドット(4K)対応の28型ゲーミング液晶ディスプレイ「XB281HKbmiprz」を発表した。11月27日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格(税別)は92,000円前後。DisplayPort経由で4K映像を60Hz表示でき、「NVIDIA G-SYNC」に対応。画面から発するブルーライトを減らす「ブルーライトフィルタ機能」や、フリッカーをなくす「フリッカーレス・テクノロジ」といった機能も搭載する。ブルーライトの透過率は50%~80%の4段階で調整可能。ゲームジャンルに応じて、最適な映像表示を選択できる「Game View モード」を搭載。モードは、レースゲームなど動きの速い映像に適した「RCGモード」、暗い映像を鮮明に表示するRTSに適した「RTSモード」、美しい映像を出力する「SLGモード」の3種類。FPSのプレイに向いた照準表示機能も搭載する。主な仕様は、解像度が3,840×2,160ドット(4K)、液晶パネルがTN方式の非光沢(ノングレア)、視野角が水平170度 / 垂直160度、輝度が300cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1、応答速度が1ms(GTG)。4ポートのUSBハブ機能と、2W+2Wのステレオスピーカーを搭載する。映像入力インタフェースはHDMI×1、DisplayPort×1。スタンドのチルト角度は上35度/下5度。左30度/右30度のスイーベルと150mmの高さ調節と、時計回り90度のピボット機能も備える。VESAマウント100mmに対応し、本体サイズはW659×D268×H415~565mm、重量は7.57kg(スタンドあり)。
2015年11月26日日本エイサーは26日、3,840×2,160ドット(4K)対応の28型液晶ディスプレイ「CB281HKbmjdprx」を発表した。11月27日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格(税別)は65,000円前後。HDMI 2.0とDisplayPort 1.2を搭載し、4Kの映像をリフレッシュレート60Hzで表示可能。メイン画面内にサブ画面を表示する「ピクチャー・イン・ピクチャー」や、2画面を並べて表示する「ピクチャー・バイ・ピクチャー」など、多彩な表示モードも備えている。「スーパーシャープネス・テクノロジー」によって、低解像度の画像を鮮明な画像に補整して表示する機能を持つ。また、ブルーライトを減らす「ブルーライトフィルタ機能」や、フリッカーをなくす「フリッカーレス・テクノロジー」といった機能を搭載。ブルーライトの透過率は50%~80の4段階で調整できる。主な仕様は、解像度が3,840×2,160ドット(4K)、液晶パネルがTN方式の非光沢(ノングレア)、視野角が水平170度 / 垂直160度、輝度が300cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1(ACM時:100,000,000:1)、応答速度が1ms(GTG)。2W+2Wのステレオスピーカーを内蔵する。映像入力インタフェースはHDMI(2.0)×1、DVI-DL×1、DisplayPort×1。スタンドのチルト角度は上35度/下5度。左60度/右60度のスイーベルと150mmの高さ調節、時計回り90度のピボット機能にも対応する。VESAマウントは100mmで、本体サイズはW659×D237×H402~552mm、重量は8.0kg(スタンドあり)。
2015年11月26日サンスターはこのほど、日々の血糖値や食事内容などを記録できる「糖尿病管理手帳 WITHNOTE 2016」を抽選で1,000名にプレゼントすると発表した。「糖尿病管理手帳 WITHNOTE 2016」は、糖尿病患者の意見をもとに2014年版から製作されているもの。日々の血糖値や食事内容に加えて、血圧、体重、歩数などが記録でき、血糖値のコントロールに活用することができる。2015年版利用者へのアンケートでは、「自身の生活習慣改善のヒントが得られた」などの声が寄せられ、回答者の90%が糖尿病管理に役立っていると回答したという。2016年版では、糖尿病・歯科検診の検査結果に対しての目標記入欄や、糖尿病のお役立ち情報コラムなども付いている。メモページを追加したり、月間カレンダーの表示を改良したりするなど、さらに使いやすさを高めた仕上がりになっているとのこと。同社が運営するウェブサイトから応募が可能。締め切りは11月25日となっている。
2015年11月06日