花の製作委員会は19日より、花図鑑サイト「みんなの花図鑑」において、新たに“花カレンダー”の提供を開始した。同サイトは3,000種以上の花が掲載された国内最大級の花図鑑サイト。新たに加わった“花カレンダー”は、毎月毎日の花の情報が一目でわかるコンテンツとなっている。カレンダーの中には、各テーマに沿った花の画像や花言葉などが表示され、季節の花の旬な情報をすぐに知ることができる。「誕生花カレンダー」では、毎日の誕生日の花(誕生花)がカレンダー上でチェックでき、自分や家族、友達などの誕生花や花言葉を知ることができる。また、花の画像をクリックすることで、その花の詳細な図鑑情報が表示される。「みんなの投稿カレンダー」は、その日に投稿された花の写真のうち、一番人気のあった投稿写真がカレンダー上に表示される。その日に撮影された花もリアルタイムに一覧表示され、当日どんな花が咲いていたのかを知ることができる。「旬の花カレンダー」では、その月に咲いている花をランダムに表示。今月咲いている旬の花をすぐに確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月20日3つの花々のエキスで身体の内側から健やかにナガセビューティケァ(長瀬産業の100%子会社)は、“くちなしエキス”、“桜の花エキス”、“紅花エキス”の3つの花々のエキスで、身体の内側から健やかな状態に保ち、輝く美しさをサポートする美容食品、「ナガセトリアンヌ」を、2013年2月より新発売する。*画像はニュースリリースより美パワーを閉じ込めた“紅”と“桜”のピンクの粒が「美活」をサポート「ナガセトリアンヌ」は、つややかな透明感のための“くちなしエキス”、糖化に着目した“桜の花エキス”と、毎日のスムーズな流れをサポートする“紅花エキス”のトリプルアプローチが、女性の美しさを内側から元気づけ、ふっくら、つややかな美しさをサポートする美容食品。美パワーを閉じ込めた“紅”(くちなしエキス、紅花エキス、大豆エキス、ローズマリーエキスなど)と“桜”(桜の花エキス、N-アセチルグルコサミン、セラミドなど)の2種のピンクの粒が身体の内から「美活」をサポートするという。元の記事を読む
2012年12月13日花の製作委員会は5日、3,000種以上の花が掲載された花図鑑サイト「みんなの花図鑑」(PC版)をリニューアルした。同サイト内の「花の名前を教えあう」では、花の名前を知りたいユーザー等からの投稿写真を一覧でタイムライン表示。名前を教えあうなどのコミュニケーションをとりやすくしたという。「メール投稿」では、スマートフォンや携帯電話で撮影した写真をメールに添付し、特定の宛先に送信するだけで、花の写真を投稿できるようにした。アプリをダウンロードする必要はないとのこと。散歩中や旅先で見かけた花の名前を知りたいときなどは、メールの件名を空欄にして送信すると、サイト上に「花の名前募集中」と表示される。「開花情報を見る」では、お気に入りの植物園や公園を登録すると、その場所の開花状況がメールで送られてくる。登録地点は3カ所まで。今後は紅葉情報の配信も行うという。今回は「みんなの花図鑑」(PC版)のみのリニューアルだが、追ってスマートフォン専用サイトも更新を予定している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月06日芸能界における幼なじみ。こちらのそんな指摘に神木隆之介はチラリと隣りの大後寿々花を見やり「そうなんです。珍しいでしょ?」とニッコリと笑う。共に1993年生まれで役者としてのデビューの時期もわずか1年違い。ドラマ「あいくるしい」や映画『遠くの空に消えた』など、これまでもたびたび共演してきた2人がまもなく公開される『桐島、部活やめるってよ』で高校のクラスメイトという間柄を演じている。この春、高校を卒業した2人だが、撮影が行われたのは在学時。彼らの生の息吹が映画に焼きつけられていると言える。高校生活ならではの葛藤、気持ちの変化原作は朝井リョウが大学在学中に著した同名処女小説。バレー部のキャプテンで人気者の桐島がバレー部を退部したといううわさが校内を駆け巡る。彼の周囲の人間がこのうわさに翻弄されていく過程で若者たちの心の内が鮮やかに浮かび上がっていく。「脚本を読んで、高校生活独特の複雑な気持ちや葛藤、心の些細な動きが文面からだけでもひしひしと伝わってきた」と神木さん。大後さんも「本当に何気ない高校生活を描いているんですが、学生にとっては本当に共感できる物語だなと思いました」と頷く。多くの若い俳優陣が出演しているが、吉田大八監督の下で撮影の1か月ほど前からワークショップを実施。劇中のクラス内のグループや所属する部活ごとに分かれて行動し、さらに監督からは自分の役柄の生い立ちや性格といった“裏設定”をレポートとして提出するように指示されたという。原作小説をヒントに自分の役を作り上げていく者もいれば、神木さんのように「全くゼロから前田涼也という役の歩んできた道をオリジナルから考えて作った」という者もいた。「前田はヘタレで臆病者なのですが、実はすごく我慢強くて熱いものを内に秘めていて意志も人一倍強い子だと思います。それは脚本を読んだときやレポートを書いたとき、それから演じているときも強く感じていました」。大後さんが演じた沢島亜矢は吹奏楽部の部長。決して目立つ存在ではないが、前田同様に芯の強さを持った女の子であり、自らに重なる部分もあったようだ。「女子がまとまって騒いでてもそれを遠目に見てるタイプです。でも、すごく純粋で好きな男の子の方を思わず見ちゃうところなんかはかわいいですよね。心の中で思っていることはたくさんあるけど、勇気がなくて言えないところは私と似てます(笑)。沢島が感情を高ぶらせるシーンは、まさに私自身と重ねて言葉にならない思いを感じながら演じました。それから吹奏楽のシーンは音楽の力にすごく助けられましたね」。2人の間で役作りは必要なかった?冒頭で2人の劇中での関係をクラスメイトと書いたが、前田と沢島は決して仲が良いわけではない。そんな2人がそれぞれの“事情”を抱えて少しずつ交差していく。幼い頃から互いを知り尽くしている神木さんと大後さんが、恋愛感情も友情もない何とも微妙な前田と沢島の関係性を作り上げているところがおもしろい。神木さんは「あのシーンについて、2人で事前に演技について話をすることは全くなかったんですよ。ね?」とイタズラっぽい笑みを浮かべる。「噛み合わない前田と沢島だけど、どこかで互いに分かり合える部分を持っていると思うんです。だからこそ前田の沢島に対する最後の言葉が出てきたんだろうな、と。大後さんとは何度も共演して、互いにお芝居の仕方だけでなくひとりの人間としての中身もよく知っている。それがあったからこそ、あのどこかで繋がっている2人の関係性をきちんと表現することができたんじゃないかなと思うんです。逆に、例えば橋本(愛)さんのことは僕はほとんど知らなくて、一緒のシーンがある最終日まで『おはよう』しか会話を交わしたことがなかった。実際にぎこちなくて、映画の中の前田とかすみ(橋本)の関係そのままなんです(苦笑)。芝居をしていても互いに距離感が掴めずにズレをすごく感じる。撮影後にようやく喋れるようになったのですが、そういう意味でこの映画はキャスト同士の距離感が絶妙だったと思います」。安心感がある。心地よい幼なじみの関係幼なじみにして、同じ俳優としての道を歩んできた同志でもある2人。この機会に改めて互いの性格や魅力についてマジメに語ってもらおう。神木さん、ずばり大後さんはどんな人?「すごく頭がいいです。とにかく回転が速い!周りに気を遣えるし、しっかりしています、近寄りがたいくらいに(笑)。それが、芝居となるとフワーっと優しく包み込んでくれるんです。僕のイメージでは、黄緑色の薄いカーテンに包まれるような心地いい感じ(笑)。あの感じはいつも共演しながら『すごいな』と思って尊敬してます」。そんな神木さんの言葉に大後さんは頬を赤らめながら、神木さんが共演者にもたらす「安心感」を語ってくれた。「神木さんとは本当に小っちゃい頃から一緒なので、私もリラックスして気負いなく現場にいられます。どんな芝居をしても受け止めてくれる安心感があるんです。普段の神木さんは…すごく優しいですよ(笑)。本当にそのひと言に尽きます。お芝居のことでもそれ以外のことでも、私が考え込んでいるときにその空気を察してフッと温かいひと言をかけてくれる。それがすごく嬉しくて、悩んでたことも『そんなに悩まなくていいんだな』って思えたり。ひと言で私を変えてしまうくらいすごく影響を与えてくれます」。これからも幾度となく共演することになるであろう2人だが、この作品に閉じ込められている感情は間違いなくあのとき、あの場所でしか表現することができなかったものである。懐かしさを感じるもよし、胸の痛みにのた打ち回るもよし、モヤモヤとした何とも言葉にできない、だが限りなく美しい感情を2人の姿を通じて感じてほしい。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:桐島、部活やめるってよ 2012年8月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「桐島」映画部©朝井リョウ/集英社
2012年08月08日作・森雪之丞、演出・いのうえひでのりによる「雪之丞一座~参上公演ロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』」が、東京と大阪で、8月より上演される。森は布袋寅泰や氷室京介など、数多くのアーティストから支持されている日本を代表する作詞家。そんな森が長年抱いていた「ロック・オペラを作りたい」という野望をついに実現させる。彼が自ら書き上げた処女戯曲を託すのは、劇団☆新感線主宰のいのうえひでのり。森といのうえは『五右衛門ロック』(2008年)で初タッグを組んで以来、強く信頼を寄せ合う間柄で、このふたりが作り上げる“ロック・オペラ”とはいかなるものになるのか。森といのうえにその熱い思いを訊いた。『サイケデリック・ペイン』チケット情報森にとっていのうえとの出会いは、衝撃であり感激でもあったと言う。「演劇界の方で、これだけロックな魂を内在している怪物はいない。音楽界と演劇界の間にはやっぱり大きな川が流れていて、でもいのうえさんはその川を気にすることなく、ちゃんと音楽の部分も構築されてきた」と絶賛。だからこそ森は、自らの夢を形作ってもらえる演出家はいのうえのほかにいないと考えたのだろう。演出を任されたいのうえは、森の処女戯曲の仕上がりを「良くも悪くも青春の匂いがする」と評する。「昭和の匂いもするというか……。日常を綴ったものではなく、すごくフィクショナルな感じ。新感線の場合、必ず僕の照れが入るんですが、雪(之丞)さんのホンは真っ向勝負なところがある。そこをどううまく伝えられるかが、今回の課題です」といのうえは明かす。タイトルの“サイケデリック・ペイン”とは劇中のロックバンドの名前。そのため、本作の立ち上げで一番ハードルが高かったとふたりが口を揃えるのは、「ちゃんとロックが演奏できる俳優をキャスティングする」ということ。そして約3年がかりで理想のメンバーが揃い、すでにバンドとしてのプロモーションビデオ=PV(※公式サイトにて視聴可)も制作済みというこだわりようだ。バンドのメンバーにはヴォーカル・詩音を演じる福士誠治をはじめ、綾野剛、内田朝陽、前川紘毅、松田翔らが扮する。「新しいバンドをひとつ作ったようなもの。しかも舞台の開幕前にPVが流れていたら、きっとその1曲は知った状態で観に来てくれるでしょうし。つまり福士くんを観に行くのではなく、このバンドのファンとして、彼が演じる詩音に会いたいって気持ちで劇場に来てくれたら、すでに魔法はかかっているんだろうと思います」。そう語る森の目は、夢を追うロック少年のようにキラリと輝く。肝心の音楽を手がけるのは、こちらも森と親交の深い布袋。初の舞台音楽にして約20曲を書き下ろした。「これを機にあまりお芝居に触れたことのない人にも観て欲しい」とはいのうえ。森、いのうえ、さらに布袋という3人のロック少年が、今夏演劇界に新たな伝説を作り出す。公演は8月22日(水)から9月11日(火)まで東京・サンシャイン劇場にて上演後、大阪を回る。東京公演のチケットは7月1日(日)より一般発売。取材・文:野上瑠美子
2012年06月18日よしながふみによる大人気漫画を原作に、2010年10月に劇場公開され、興行収入で23億円、動員数200万人を突破した大ヒット映画『大奥』。“男女逆転”した大奥の愛憎渦巻く世界を描き、人気を博した本作の待望の続編がこのほど、ドラマ&映画という壮大なプロジェクトとして始動することが決定!堺雅人が一人二役で主演を務めることが分かった。原作「大奥」(白泉社)は2004年に少女コミック誌「メロディ」にて連載開始されて以来、謎の疫病により男女逆転した江戸時代の大奥という斬新な設定と奥深い物語で、熱狂的な支持を受けてきた大人気漫画。前作では、8代将軍・吉宗の時代が描かれたが、今回手がけられるドラマ版では大奥が誕生した3代将軍・徳川家光の時代、映画版では“犬将軍”こと徳川綱吉の時代の“大奥”が実写化される。この一大プロジェクトのメインキャストに今回抜擢されたのが、『武士の家計簿』、『日輪の遺産』、『ツレがうつになりまして。』などで国内映画賞を受賞している堺雅人。ドラマ版では、汚れなき心で将軍を支える院主・有功(ありこと)、そして映画版では胸に野望を秘めた、有功に瓜二つの男・右衛門佐(えもんのすけ)という一人二役の主役を演じる。そして、有功と右衛門佐それぞれと愛のドラマを交わす女将軍を演じるのは、このふたり。ドラマ版では、国のため翻弄されながらもわが身を捧げる初の女将軍となる3代将軍・家光をドラマ「デカワンコ」など多彩な活躍を見せる若手注目女優、多部未華子。その30年後を描いた映画版では、不安と孤独に苛まれながらも愛を求め続ける5代将軍・綱吉を女性からの支持が厚い演技派女優、菅野美穂が演じる。菅野さんといえば、2003年に放送されたドラマ「大奥」で天璋院篤子(篤姫)を演じ女同士の確執のドラマを魅せたが、本作では立場が逆転、才能と美貌を備えた“女将軍”をどう演じるのか注目だ。大河ドラマ「篤姫」で好評を博した将軍(徳川家定)役から一転、2人の将軍を翻弄するキーパーソンに抜擢された堺さんは「大変なお役をいただきました。ドラマ、映画と、半年近いご奉公になります。精一杯、努めさせていただくつもりです。大河ドラマに参加するときのような、意気込みと緊張感で臨みたいと思っています」とコメント。菅野さん、多部さんとは初共演となるが「ずっとご一緒したいと思っていたので、撮影が本当に待ち遠しいです。多部さんの、運命を見据えた、強いまなざし。菅野さんの、哀しげな、悩ましい吐息。お二人の演じる将軍を通して徳川家を見ると、江戸時代にまた違った光が当てられるのではないでしょうか?華やかな世界ですが、あくまでも裏方。いい作品になるよう、お二人を支えながら粉骨砕身、力の限りを尽くす所存です」と語っている。多部さんは、「大きなプロジェクトでとても重要な役柄を担うこと、とても緊張していますし、不安でいっぱいですが、大奥の世界観を乱すことなく、精一杯頑張りたいと思います。堺さん始め、たくさんのキャストのみなさんとお芝居をさせていただくことも、とても楽しみにしています」と胸膨らませる。一方、菅野さんは「まさか自分が、将軍の役をやらせていただく機会があるなんて、夢にも思いませんでした」と驚きの様子。「少しずつイメージを膨らませている段階ですが、将軍の葛藤、孤独、やり切れない運命を、そしてどうにもならない弱さ、愚かさを、エンターテインメントとして演じられたらいいなと思います。“イケメン大奥版”にしかない世界観を、美しい着物と共に楽しんでいただけるよう頑張ります」と意気込みを寄せている。映画&ドラマの監督は、前作に引き続き金子文紀が務め、脚本はドラマ「美しい隣人」など、大人のドラマで定評のある神山由美子が手がける。金子監督は「前作では男女の立場が変わっても、変わらない『男とは、女とは?』『男らしさ、女らしさとは?』が僕自身の一つのテーマでした。今回の映画では、そこからさらに一歩踏み込んで『人にとっての幸せとは何か?』『心が満たされるとは?』『心の解放とは?』といったことを大きなテーマとして描いていこうと思っています」と語っている。3人が魅せる愛のドラマに加え、前作と同じく“大奥”に集結する美男たちの顔ぶれも気になるところ。TVドラマ「大奥[有功・家光篇]」は今年10月クールで、TBS系列にて放送、映画『大奥[右衛門佐・綱吉篇]』は12月22日(土)より全国にて公開。■関連作品:大奥[右衛門佐・綱吉篇] 2012年12月22日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012男女逆転『大奥[右衛門佐・綱吉編]』製作委員会 大奥 (2010) 2010年10月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 男女逆転「大奥」製作委員会■関連記事:2010年映画ファンが選ぶベストムービー洋画大作を抑えあの邦画がNo.1に輝く!日本アカデミー賞優秀作品を一挙上映!好きな作品を観られる鑑賞券を5組10名様プレゼント【シネマモード】2010年をふり返ってみれば…『大奥』16億円突破二宮和也&大倉忠義が着用の劇中の秘蔵衣裳の展示が決定『大奥』金子監督二宮和也を「国宝級」と絶賛!110万人突破で続編にも意欲
2012年01月17日宝塚花組公演『復活-恋が終わり、愛が残った-』と『カノン』が1月1日、兵庫・宝塚大劇場でスタート。新たな年の幕開けを華々しく飾った。宝塚歌劇花組公演『復活-恋が終わり、愛が残った-』のチケット情報第1部のミュージカル『復活-恋が終わり、愛が残った-』は、ロシアの作家・トルストイの『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』と並ぶ傑作と評価されており、1962年に春日野八千代、那智わたるによる『カチューシャ物語』として上演されたもの。舞台は19世紀末の帝政ロシア。社交界の花形で貴族の娘との婚約も決まっているネフリュードフ(蘭寿とむ)が、かつて愛した使用人カチューシャ(蘭乃はな)と再会するところから始まる、“本当の愛”をめぐる物語だ。切なくも互いに思い合う優しさに満ちた作品に仕上がっている。蘭寿演じるネフリュードフは“静”のイメージで、感情をグッと抑えて見守る大人の男。偶然にも陪審員と被告人の形で再会したカチューシャに、自分のすべてを捧げる決意を固める。そんな真っ直ぐな男を蘭寿は落ち着いた演技で魅せていく。相手役の蘭乃は、使用人として働いた当時の健気な姿と、深く傷ついて荒んでしまった現在の姿を、声色や態度を明確に変えて表現。その心の痛みが伝わるほどに演じ分けられ、演技の幅の広さが感じられる。思い合うからこそ離れるふたり。そのすれ違いが切なく、しかしこんな愛もあるのだと納得させられた。男役二番手の壮一帆が扮するのはネフリュードフの友人シェンボックで、蘭寿とは反対の“陽”を表現する役柄。しっとりと落ち着いた雰囲気の舞台で、軟派な役柄の壮がひとり明るい空気を作る。シェンボックが登場することによって微笑みがもれるような安心感のある存在で、重要なポジションを柔軟に演じている。第2部の『カノン』は、バラエティ豊かなシーンが次々と押し寄せるショー。蘭寿、蘭乃、壮の3人が登場する神秘的なプロローグから一転し、パッと華やかな総踊りへと移る演出にグッと引き込まれる。そこから、ドラマ仕立てのシーン、アダルトなタンゴやジャズ、スパニッシュ、見惚れてしまうほどのデュエットなど、ドラマチックなシーンがめくるめく展開に。スマートなダンスが得意な花組の魅力がたっぷり詰まっている。1年の幕開けにピッタリの優雅で華やかなステージをぜひ堪能して欲しい。兵庫公演は1月30日(月)まで上演。チケットは発売中。また、2月10日(金)から3月18日(日)まで、東京宝塚劇場でも上演される。東京公演のチケットは1月15日(日)より一般発売開始。チケットぴあでは1月11日(水)まで先行抽選販売(プレリザーブ)を受付中。取材・文:黒石悦子
2012年01月06日ポルノグラフィティが来年2月公開の映画『逆転裁判』の主題歌を担当することが発表された。ポルノグラフィティの公演情報ポルノグラフィティにとって、映画主題歌担当は’08年12月に公開されたアニメ映画『劇場版BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ』(主題歌:『今宵月が見えずとも』)以来、約3年2ヵ月ぶり。実写映画としては、’08年9月に公開された『フライング☆ラビッツ』(主題歌:『ギフト』)以来、約3年半ぶりとなる。今回、彼らが主題歌を務める映画『逆転裁判』は、大ヒット“法廷”ゲーム『逆転裁判』が映画化したもの。監督には『クローズZERO』シリーズ、『十三人の刺客』で世界的に評価の高い三池崇史を起用。そしてキャストには若者から絶大な支持を得る成宮寛貴、若手俳優・斎藤 工、そして注目の若手女優・桐谷美玲が抜擢され、話題を集めること間違いなしの作品となっている。現在、ポルノグラフィティは、主題歌楽曲を鋭意制作中で、映画にピッタリのスリリングなアップナンバーになる予定。そして、主題歌決定に伴い、メンバーが以下のコメントを寄せている。【岡野昭仁コメント】緊迫感のある、心に突き刺さるような楽曲になると思います。ご期待ください。【新藤晴一コメント】歌詞も、映画で描かれる“スリリングさ”を込めた世界観になっていくと思います。映画の内容もさることながら、3年2ヵ月ぶりの映画主題歌にも注目が集まること間違いなし。11月23日(水)には、ニューシングル『ゆきのいろ』をリリース。’12年も初春からポルノグラフィティの動きに注目だ。なお、ポルノグラフィティは、年末に幕張メッセにて、クリスマス&年末スペシャルライブを開催する。ぴあでは、同公演のインターネット先行抽選「プレリザーブ」を11月1日(火)11時まで受付中。
2011年10月28日1人の女将軍に3,000人の美しき男たちが仕えるという、男女の役割が逆転した“大奥”を描いた、よしながふみの大人気コミック「大奥」。二宮和也、柴咲コウら旬の俳優を集めて映画化、今秋公開されることで注目を集めている本作だが、このほどジェンダーへの理解に貢献したSF・ファンタジー作品に贈られる文学賞、ジェイムズ・ティプトリー・Jr賞を受賞!日本人初、そしてコミック初の快挙を成し遂げた。謎の疫病により8割の男が死に至り、全ての重要な仕事を女が占め、男が体を売る…という徳川の時代を舞台に、美しき男たちの園と化した大奥の愛憎と野望が渦巻く世界を描いた本作。現在も「メロディ」(白泉社)にて連載中だが、その逆転の発想が話題となり、2009年度手塚治虫文化賞マンガ大賞を始め、国内で様々な賞を受賞している。ジェイムズ・ティプトリー・Jr賞は、男性のペンネームで活躍した女流SF作家ジェイムズ・ティプトリー・Jrにちなんで1991年に設立された文学賞で、ジェンダーへの理解に貢献した作品に贈られるもの。これまで世界各国の小説に授けられてきたが、日本の作品の受賞は初めて。日本の歴史を背景にした時代劇が海外の文学賞を受賞したという点でも快挙と言える。本作を原作とする映画『大奥』は10月1日(金)より全国にて公開。■関連作品:大奥 (2010) 2010年10月1日より全国にて公開© 男女逆転「大奥」製作委員会■関連記事:柴咲コウ、次は写真詩集に挑戦?「葛藤、叫びを伝えたい」写真集発売イベント『大奥』新キャストに掘北、玉木、阿部サダヲ、大倉忠義!二宮との決闘も!?二宮和也&柴咲コウでよしながふみの人気漫画「大奥」映画化女将軍に美男子三千人!
2010年03月25日「人のために優しくなれる女優になりたい」──大人顔負けのセリフをさらりと語るのは、弱冠16歳にして数多くの映画やドラマに出演する大後寿々花。今年だけでも『おっぱいバレー』や『カムイ外伝』など、話題作への出演が続く売れっ子女優だ。本作『女の子ものがたり』は「毎日かあさん」のテレビアニメ化、「いけちゃんとぼく」の実写映画化が記憶に新しい漫画家・西原理恵子の自叙伝的漫画が原作。西原の分身とも言えるヒロインの菜都美(なつみ)を深津絵里、その高校時代を大後寿々花が演じている。「その場で自分が感じ取ったまま動いてみよう、と」子役として多くの役を演じてきた彼女だが「子供から大人に変わる瞬間を演じるのは初めてだった」と、これまでとは一味違う挑戦があったと話す。「小学生、高校生、現在──なつみは3世代に分かれていて、私はその真ん中の時代を演じました。大人になっていく変化を演じるのは初めてでしたが、原作のなつみと、映画のなつみの両方を大切にすることで、その繋がりをうまく演じられるのかなと思いました」。11歳のときに出演した『SAYURI』でハリウッドデビューを果たしているだけあって、役に対するアプローチも子役の域を優に超えている。そんな彼女があえて深く考えずに演じたシーンがあると言う。それはずっと仲良くしてきた3人に訪れる、別れの瞬間。女の子の喧嘩とは思えない取っ組み合いの大喧嘩が描かれる、何とも印象的な一幕だ。3人それぞれの感情も高まる緊張感あるシーンで、きみこ役の波瑠はあまりにも感情移入し過ぎて撮影が終わるまでほかの2人と距離を置いたというほど。だが、大後さんはその逆。考えずに挑んだその理由は?「なつみはきいちゃんから“この街から出て行け”なんて言われるとは想像していなかった。だから、その場で自分が感じ取ったまま動いてみようと思ったんです。最初は男の子の喧嘩みたいにお腹を蹴ったりするシーンが多くて、前日にはスタントの人を交えてリハーサルをしたりしました。でも、女の子の喧嘩はもっとこうなんじゃない?ああなんじゃない?と、現場で意見を出し合ってシーンが変わっていきました」。脚本を読んだときから、とても大切なシーンになると思ったと言う。また、3人の感情を高めるために監督は、現場でそのシーンに合った音楽を流すことがあり「音楽でイメージをつかむという演出は初めてだったけれど、音楽を聴いていると自然に涙が出てきたりして…言葉に表せないものを感じることができました」。新しい感覚を手にしたと語る。「大抵は“大丈夫”と言って隠してしまう性格」楽しいことも、辛いことも、情けないことも、全てを受け入れてくれる友達の存在は何にも代え難い宝物。大後寿々花もなつみを演じながら「この3人の、自分をさらけ出せる関係が羨ましい!」と思ったそう。「なつみが泣きながら“何も知らないことは恥ずかしいことなんだよ…”って自分のことを話すシーンがとても印象的で。というのは私自身、友達に相談をしたり、友だちの前で泣いたりしたことはあるけれど、大抵は“大丈夫”と言って隠してしまう性格なんです。だから、なつみを通じて感情をさらけ出したことが思い出深いんです」。ちょっぴり遠慮がちなその性格も彼女の個性のひとつ。けれど、今回の現場では「撮影をしていくうちにどんどん仲良くなっていくのが嬉しくて。私が一番年下なので、しばらくは敬語でしたけど(笑)」。やはり彼女らしい。新しい友情を得た16歳の女優が今後どんな一面を見せてくれるのか楽しみで仕方ないが、まずはいくつもの変化をもたらしたという『女の子ものがたり』の大後寿々花を見てほしい。(text:Rie Shintani/photo:Yoshio Kumagai)「シネマカフェsweet」『女の子ものがたり』特集 interviewvol.1 波瑠vol.2 高山侑子vol.3 大後寿々花■関連作品:女の子ものがたり 2009年8月29日よりシネクイントほか全国にて公開© 2009西原理恵子・小学館/「女の子ものがたり」製作委員会■関連記事:「明るくて変な子なんですよ、みさも私も(笑)」『女の子ものがたり』高山侑子の素顔持田香織が熱唱も、だんだん足が開いてしまう?“女子力”の低さに苦笑波瑠、大後寿々花と本気で取っ組み合い!?「あんなに感情的になったのは初めて」女子の友情は最強!『女の子ものがたり』ノベライズ版を3名様にプレゼント大後寿々花ら女友達3人、浴衣姿で『女の子ものがたり』×「毎日かあさん」コラボ
2009年08月25日