8月30日(日)放送再開が決定している大河ドラマ「麒麟がくる」。その30日放送の第22回より、本郷奏多演じる近衛前久が登場する。若き関白・近衛前久は、公家でありながら自ら政治に介入する、変わり種の貴族。大河ドラマ初出演でこの役を演じる本郷さんは、「すごく偉いポジションですが、公家には珍しく、いろんなところに出向いてアクティブに動く、型にとらわれないような人物だと伺い、おもしろそうだなと思いました」と役の印象を語り、「前久がどのように動き回っていくのか、楽しみにしていただけたらと思います」と呼びかける。また「動き回る役だからこそ役の上でたくさんの方と関われるのも嬉しいです。大好きな役者さんがたくさん出演されていますし、現場でまだお会いしていない方もいますので、色々な方とお芝居をご一緒できるのがとても楽しみです」と今後の撮影にも期待。位は高いがまだ若い役柄ゆえ、「みなさんと対峙したときに弱々しく見えないように、威厳を持って堂々と演じるようにしています」と役作りを明かし、「衣装がみなさんカラフルで、僕もビビットな赤い服ですので、とてもすてきだなと思っています。衣装を見てるだけでとても楽しくなりますね。ただ、服をいっぱい重ねて着ていますので、すごく重いですが(笑)。烏帽子にもまだ慣れませんが、高さに気をつけながら演じています」と撮影についてコメント。そして「大河ドラマをご覧になったことがない方もいらっしゃるかもしれませんが、きっかけは何でもいいと思いますので、一度見ていただけたら引き込まれる要素がたくさんあると思います。アクションシーンもかっこいいですし、すごくすてきな役者さんがいっぱい出ています。幅広い世代の方にご覧いただけたら嬉しいです」とメッセージを寄せた。大河ドラマ「麒麟がくる」は毎週日曜日20時~NHK総合ほかにて放送。※再放送あり(cinemacafe.net)
2020年08月29日人情時代劇×妖怪ファンタジーのドラマ『大江戸もののけ物語』で、妖怪・天の邪鬼を演じた本郷奏多さん。人間の願いを叶えるべく、妖怪と人間が行動を共にし絆を深めていくという物語は、岡田健史さん演じる武士の一馬とタッグを組むという一風変わったバディものでもある。「岡田さんとは初共演。いつでも誰にでも丁寧な振る舞いと謙虚な姿勢で、イメージ通りの好青年でした。お芝居への集中力も高く、空き時間にはセリフ回しを繰り返していて、常に高みを目指している素敵な役者さんだと思いました。人間と妖怪のバディというのも、エンターテインメントでこそ実現できる面白さ」日本では古くから伝承されてきた天の邪鬼の役作りも気になるところ。「天の邪鬼って、ずる賢いみたいな“超小物感”なイメージだったけど、この物語の天の邪鬼は、周りの妖怪たちのことをいつも気にかけているような優しさや正義感もあって、かっこいいんです。しかも戦うと強い。今まで僕は人間じゃない役も多かったので、妖怪役だからって構えたりはしませんでした。でも戦闘能力は著しく低い役ばかりだったので、強い人の戦う姿を見ながら、すごいなと思っていたんですが、実際に強い役を演じてみるとなかなか大変ですね。鉄の塊から彫り出して特別に作った、金属バット5本分ぐらいの重さの武器を持って、かっこよく構えようとするだけでもう腕がプルプル。戦いのシーンのあとにはスタッフさんが『大丈夫ですか?』なんてお水を持ってきてくれたりして、体力のなさが露呈してしまいました(笑)。でもアクションって、改めて難しいお芝居だとも思いました。勢いだけじゃない動きの見え方、撮影を安全に進めるための役者同士の距離の取り方など、一瞬で同時にいろんなことを考えなければならなくて、単純に運動神経があればいいとかお芝居の熱量が高ければいいわけじゃない。じつはクレバーさが求められるのがアクションなのかな、と改めて気づかされました」妖怪監修は知の巨匠・荒俣宏さん、妖怪デザインは漫画家の井上淳哉さんが手がけ、こだわり抜いた世界観もまた、見どころの一つ。「毎朝、他の役者よりも2時間早く現場入りして天の邪鬼の特殊メイクをしました。横になって、顔に模様の入った皮膚みたいなものをおじさんたちにペタペタと貼られるのはすごくしんどかったんですが、そんな僕を支えてくれたのが河童(青山美郷さん)の存在。河童の特殊メイクは全身に施されるため毎日4時間ぐらいかかっていて、嘴があるのでごはんもまともに食べられない感じで。上には上がいる…と、河童さんに毎日勇気をもらっていました(笑)」『大江戸もののけ物語』NHK BSプレミアムにて7/17(金)20:00スタート(全5回)。出演/岡田健史、本郷奏多、山田杏奈ほか語り/美輪明宏取り柄のない旗本の次男坊・一馬(岡田健史)が勾玉を手にすると妖怪・天の邪鬼(本郷奏多)が現れた。ふたりは行動を共にすることになり…。ほんごう・かなた1990年11月15日生まれ、宮城県出身。大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)に関白の近衛前久役で出演するほか、ドラマ『56年目の失恋』(NHK BSプレミアム)にも出演した。シャツ¥28,000(アンダーソン ベル/HEMT PR TEL:03・6721・0882)シューズ¥32,000(メゾン ユー/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)その他はスタイリスト私物※『anan』2020年7月22日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・川地大介ヘア&メイク・福田純子(ネステーション)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2020年07月16日グラビアアイドルの本郷杏奈がこのほど、東京・秋葉原のソフマップで最新イメージDVD&ブルーレイ『AN-NA』(ともに発売中 ブルーレイ: 5,280円税込 DVD:4,180円税込 発売元:エスデジタル)の発売記念イベントを行った。地元・北海道でご当地タレントとして活躍した後、2016年から東京に活動の拠点を移してグラビアなどで活躍している本郷杏奈。佐々木希似と言われるルックスに加え、85cmのDカップバストにクビレたウエストラインという体型で人気を集めている。そんな彼女が約1年4カ月ぶりにDVDをリリース。相変わらずのキュートさに大人っぽさも加えながら、抜群のプロポーションを披露している。イベントのために購入したという水着姿で報道陣の取材に応じた本郷は「今回は場面ごとのシーンが多く、元気系だったりセクシーなシーンなどがあります。お風呂のシーンではバスタオルだけで撮影しました」と際どいシーンもあるという。それ以上にセクシーなのが「胸元と背中が全開の水着を着用したシーンと夜のベッドのシーンです」といい、「胸元と背中が全開の水着は着ていて恥ずかしかったです。夜のベッドもそうですが、自分なりに大人の色気が爆発してます(笑)」とセクシーアピールした。前作から1年4カ月ぶりのリリースとなった本郷。グラビアDVDの撮影も久しぶりとなったが、「本当に久しぶりだったのでどう動けばいいのか忘れてしまった(笑)。探り探りの撮影でしたね」と苦労もあったようだが、「普段は大人っぽいタイプではないので、今回は大人の色気を抑えています(笑)。次の作品でダラダラと出していきます!」と意欲を語っていた。
2020年07月04日人情時代劇×妖怪ファンタジー×バディドラマ「大江戸もののけ物語」より、岡田健史や本郷奏多、森川葵ら、さらに妖怪と思われるキャラクターも写し出されたメインビジュアルが到着した。本作は、知の巨匠・荒俣宏の妖怪監修のもと、漫画家・井上淳哉の手による妖怪デザインで、馴染みの妖怪から新しい妖怪までが登場する幅広い世代が楽しめる新しいスタイルの時代劇。すでに発表されている岡田さんや本郷さん、山田杏奈、森川葵、青山美郷、平尾菜々花らに加え、新たに石丸謙二郎、石井正則、高田翔、宮本裕子、酒向芳、池内万作、藤本隆宏、甲本雅裕の出演も決定。語り(ナレーション)は美輪明宏が担当することも明らかになった。そのほかエンディング曲は、つるの剛士と平尾さん(お雛役)によるオリジナル楽曲「大江戸もののけ音頭」に決定した。「大江戸もののけ物語」は7月17日より毎週金曜日20時~BSプレミアムにて放送(連続5回)。(cinemacafe.net)
2020年06月08日人間とAIとの結婚生活を描く、新しい愛の形を問うSFヒューマンコメディ「ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~」。この度、主演の梶裕貴が演じる摘木健一が発する“イイ声”のセリフのシーンを集めた特別予告編が公開された。近未来の京都を舞台に、人間とAIとの恋愛、そして結婚生活を描く小説「ぴぷる」を、全8話で連続ドラマ化。人型AIと結婚することを選んだサラリーマンの摘木健一を声優の梶さん、その妻となるAIぴぷるをアヤカ・ウィルソン、ぴぷるの開発者・深山楓を大原櫻子が演じるほか、忍成修吾、山田悠介、加治将樹、濱田マリらが出演する。今回到着した映像では、「キス…とかできたりする?」「AIの何がそんなにダメなんですか!?」などと、個性豊かな登場人物たちに翻弄される摘木の喜怒哀楽が30秒にギュッと詰め込まれている。WOWOWオリジナルドラマ「ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~」は5月18日より毎週月曜日深夜0時よりWOWOWプライムにて放送(初回2話連続放送・第1話のみ無料放送/全8話)。(cinemacafe.net)
2020年05月18日グラビアアイドルの本郷杏奈が、最新イメージDVD&ブルーレイ『AN-NA』(ブルーレイ: 5,280円税込 DVD:4,180円税込 発売元:エスデジタル)をリリースした。地元・北海道でご当地タレントとして活躍した後、2016年から東京に活動の拠点を移してグラビアなどで活躍している本郷杏奈。佐々木希似と言われるルックスに加え、85cmのDカップバストにクビレたウエストラインというプロポーションで人気を集めている。そんな彼女が約1年4カ月ぶりにDVDをリリース。キュートさに大人っぽさも加えながらプロポーションを披露している。今回は三角ビキニや胸元全開の変形水着などバラエティに富んだ水着を着用するなど、あらゆる角度からバストが楽しめる。ロリータフェイスであどけなさも残こしつつ、随所で大人っぽさも見せており、特に夜のベッドのシーンや緑の変形水着を着用したシーンではこれまで見せたことがないセクシーなポーズに挑戦している。
2020年03月15日岡田健史が主演する新しいスタイルの時代劇「大江戸もののけ物語」の放送が決定。『愛唄 -約束のナクヒト-』の川村泰祐が監督し、本郷奏多、山田杏奈、森川葵、平尾菜々花、青山美郷、イッセー尾形らも参加することが分かった。新海一馬の寺子屋はいつも「学級崩壊」状態。救ってくれるのは勝気なお雛の「みんな、先生の言うことを聞いて!」の一喝。剣術も不得手で取り柄のない一馬だが、ひそかに妖怪研究に打ち込んでいた。幼いころ、蔵に閉じ込められたとき暗闇に潜む「異形の者」が一馬の危機を救い、妖怪の実在を信じるようになったのだ。あるとき、お雛の様子がおかしいことに気づいた一馬は、廃屋の中でお雛が不思議な土器(火焔土器)に話しかけているところに遭遇。一馬がお雛に渡されたまが玉を手にすると、土器が怪しく変容し、“天の邪鬼”と名乗る妖怪が突如現れた。肝を冷やす一馬だが、お雛は突然「死んだ母に会って、ひと言謝りたい」と自分の願いを明かす。一馬はお雛の願いをかなえるべく“天の邪鬼”やほかの妖怪たちと行動することになるのだが…。本作は、人情時代劇であり、妖怪ファンタジーであり、バディドラマでもある、幅広い世代が楽しめる新しいスタイルの時代劇。4月ドラマ「MIU404」、11月公開予定の『ドクター・デスの遺産 -BLACK FILE-』と話題作への出演が決定し、いま躍進著しい岡田さんが演じるのは、仲間や家族との絆で成長していく主人公・一馬。寺子屋で教える、気は弱いが心は優しい旗本の二男坊だ。「初めての時代劇ということで戸惑う事もたくさんありましたが、素敵なキャストの方々と、頼もしいスタッフの皆様のおかげで乗り越えることができました」と撮影をふり返った岡田さんは、「この物語には妖怪が出てくるのですが、ある意味今までの時代劇にはなかった表現の仕方に挑戦しているので、そこに注目して頂けると幸いです」と本作をアピールしている。また、一馬との交流を通じて自身の運命に立ち向かう天の邪鬼役を、近年では「ラブホの上野さん」『キングダム』が話題となった本郷さんが演じ、妖と人間とのファンタジックな交流を通して、成長していく2人の姿を感動的に描く。「大江戸もののけ物語」は7月17日より毎週金曜日20時~BSプレミアムにて放送(連続5回)。(cinemacafe.net)
2020年03月15日中条あやみと本郷奏多を迎え、特集ドラマ「56年目の失恋」を制作することが決定。撮影は3月上旬に行われ、放送時期は7月以降となる予定だ。本作は、2020年の東京と1964年の東京、2つの時代を生きる男女が、56年という時空を超えて出会うラブストーリー。主演作『水上のフライト』が今年公開を控える中条さんが演じるのは、2020年を生きるフランス料理のコンテストで優勝した経験を持つ中川沙織。放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」への出演が先日明らかになったばかりの本郷さんは、1964年を生きる西洋料理のコック・菊池隆一を演じる。一流レストランに入ったものの、自身の料理が評価されず皿洗いばかりの日々に自信と情熱を失いつつある沙織が、突如1964年にタイムスリップし、隆一と出会い、その下で修業することに。いつしか沙織は料理人としての尊敬を越えて、菊池に恋心を抱くものの、ある事件がきっかけで沙織は再び元の時代に戻ってしまう。そして、再びの東京オリンピックが開幕した56年後の世界で、沙織の恋は突然、終わりを迎える…。本作では、時を超えた男女の出会いを通じて、56年の間に日本人が得たもの、失ったものを浮かび上がらせるとともに、56年間という時に耐える普遍的な価値観、愛を問いかけていく。「料理人という初めて挑戦する役柄に不安な気持ちもあります」と撮影前の心境を明かした中条さんだが、「食を通してつながる人の気持ちや想いを学びながら、撮影に挑もうと思っています。沙織に起きる不思議な出会いをリアルに、楽しく演じたいと思います」と意気込みを語る。一方、本郷さんは「非常に面白い脚本で、とても引き込まれる内容でした。僕自身も料理が好きなので楽しんで演じられたらと思います」と言い、「オリンピックイヤーを盛り上げる作品になると思いますので是非楽しみにしていてください」と放送を待つ視聴者へ呼びかけている。特集ドラマ「56年目の失恋」は7月以降、BSプレミアムにて放送予定(単発ドラマ・89分)。(cinemacafe.net)
2020年02月27日本郷奏多が、「ダンガンロンパ」シリーズの小高和剛シナリオ&ディレクションの新作実写ムービーゲーム「Death Come True」にて主演を務めることが決定。本作は日本初となる映画とゲームを融合させたインタラクティブコンテンツになるという。あらすじ舞台は、とあるホテル。主人公カラキマコトは連続殺人事件の犯人として指名手配されている。しかし、彼には一切の記憶がない。自分が何者なのか、なぜホテルにいるのかも覚えていない。そんな状況の中、“タイムリープ”して過去に戻る不思議な能力があることを知る。犯人として追われながら、男は誰を信じて、誰を疑う?そして自分自身の本当の正体とは?選択と死を繰り返しながら、男は真実を目指す――。本郷さんは「プレイヤーの選択によってストーリーが変わっていくアドベンジャーゲーム。それを実写で制作するというのは新しい試みだと思います」と、インタラクティブコンテンツに興味津々。「脚本も、ゲームならではの仕掛けが用意されていたりして完成度が非常に高いです。実写で制作した意味をわかってもらえるよう、CGではまだ表現できない芝居をしたつもりです」と明かしている。なお、本郷さんに続く新たなキャストは12月13日(金)17時に明かされるという。「Death Come True(デスカムトゥルー)」は2020年、iOS等にてリリース予定。(text:cinemacafe.net)
2019年12月10日ドラマ『あおざくら防衛大学校物語』で主人公を演じる本郷奏多さん。主人公とご自身との共通点についても語ってくれました。「久々に、この世に存在していてもおかしくない普通の人間を演じました。僕、これまで命を狙われる役が多くて、いつも生きるか死ぬかでやってましたから(笑)」本郷奏多さんが指す“普通の人間”とは、現在放送中のドラマ『あおざくら防衛大学校物語』の主人公・近藤勇美のこと。高校3年の近藤は、実家の経済的な理由から、入学金と学費が免除され、しかも毎月手当が出るという防衛大学校へ進学することになった。上級生たちからの厳しい指導の毎日だが、仲間とともに喜びや苦しみを分かち合って成長していく青春物語だ。「原作を読むまで、防衛大学校の存在を知らなかったので、こんな世界もあるんだって驚いたし、もっと早く知っていれば僕も行きたかったかも、って思ったぐらい面白かった。この学校独自のルールや規則、学生たちの日々の生活は、普段はあまり目にすることがないですから。とくに1年生は寝る暇もないほど作業が多くて忙しいのが防衛大学校。ベッドメイクもシャツのアイロンがけも、1mmでもずれていれば『不備!』って怒られるし、“廊下は走れ”っていうルールにもびっくりでした(笑)。実際にお会いした卒業生によると3歩以上は走るそうです」近藤とご自身との共通点は多いという。「勉強と料理が得意、お金に細かくてお金が好き、なんでもそつなくこなすくせにこれといった強みはない、目に輝きがない…近藤くんと僕はそっくりです。見どころは、共演者がイケメン俳優ばかりなこと。男子校をのぞき見るようにドラマを楽しんでいただけると思います」『あおざくら防衛大学校物語』11月7日放送予定の第2話では、いよいよ防衛大学校の入校式を迎える近藤や個性豊かな新入生たち。ところが入校式を終えると、上級生の態度が激変する…。毎週木曜24:59~MBSドラマ特区ほかにて放送中!©「あおざくら防衛大学校物語」製作委員会・MBSほんごう・かなた1990年11月15日生まれ、宮城県出身。2002年、映画『リターナー』で俳優デビュー。映画『キングダム』や『Diner ダイナー』など話題作で、演技派俳優として知られる。シャツ¥29,000(エトセンス/エトセンス オブ ホワイト ソース TEL:03・6809・0470)中に着たTシャツ¥14,000(カズユキクマガイ/アタッチメント代官山店 TEL:03・3770・5090)パンツ¥31,000(コノロジカ/HEMT PR TEL:03・6721・0882)シューズ¥74,000(コモンスコード×トリッカーズ/アンドスクエア渋谷店 TEL:03・6427・4212)※『anan』2019年11月13日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・川地大介ヘア&メイク・松原美穂(Nestasion)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2019年11月09日俳優・本郷奏多が、12日に東京・HMV&BOOKS SHIBUYA 7Fイベントスペースにて開催を予定していたカレンダー発売イベントが、台風19号の影響により11月17日に延期されることが11日、明らかになった。所属事務所が発表した。本郷は、自身5作目となるカレンダー『本郷奏多カレンダー2020 -every morning with Kanata-』を25日に発売。ファン向けに、同所での発売記念握手会を予定していた。台風19号の接近に伴い、所属事務所は「突然のご連絡となり大変申し訳ございません」と詫び、「ご参加されるお客様の安全面等を考慮」した結果、11月17日への延期を発表。イベントは、東京・HMV&BOOKS SHIBUYA 6Fにて行われる予定となっている。
2019年10月11日二階堂ヒカル著で「週刊少年サンデー」にて連載中の青春物語「あおざくら防衛大学校物語」が、主演に本郷奏多を迎え、テレビドラマ化、および舞台化されることが決定した。防衛大学校は、将来、自衛隊の幹部自衛官となるべき者を教育訓練する機関で、本作では学生たちの知られざる疾風怒濤の日々を描いていく。主人公・近藤勇美(こんどう いさみ)を演じるのは、今年、映画『キングダム』『Diner ダイナー』とヒット作に立て続けに出演している本郷奏多。監督は「となりの関くん」(2015/MBS)、「インベスターZ」(2018/テレビ東京)の平林克理がつとめ、脚本を「花のち晴れ~花男 Next Season~」(2018/TBS)、映画『センセイ君主』の吉田恵里香らが担当する。舞台は、2020年春上演を予定しており、主要キャストはドラマと同一キャストとなる。本郷さんは「僕自身原作を読ませていただき、しっかりと『あおざくら』のファンになりましたので、原作の空気感を大切に撮影に挑んでいきたいと思います。敬礼や号令など防大生のルールを実際に習ってみて、その難しさに少し緊張しておりますが、学生時代の気持ちを思い出して、もう一度青春を謳歌できるよう楽しみたいです」と意気込みをコメント。また、原作者の二階堂氏からは「自衛官のリーダーを育てる学校という特殊な世界で繰り広げられる、筋肉と汗と涙の物語…登場人物たちそれぞれの夢や目標、強い意志を感じて、楽しんでいただければ幸いです。あまり世間の方々に知られることのなかった世界を、素敵な俳優さんたちが演じてくださることで、多くの人に知ってもらえると考えると、非常にワクワクします! 燃えます!」と、喜びと期待に溢れたコメントが到着している。物語高校3年生の近藤勇美は成績優秀だが、実家の経済的事情から進路の選択を迫られる。そんなある日、入学金・学費が免除される上、毎月手当が出るという防衛大学校を知り、同校への進学を志望。高校を卒業して防大に着校した近藤は、対番を務めることになった松平容介や、それぞれ様々な目標を持つ沖田蒼司、原田忠、武井寅明といった仲間と出会い、新たな生活の一歩を踏み出すが、入校式を終えると部屋長の坂木龍也やサブ部屋長の西脇鷹史をはじめ上級生たちの態度は激変し、厳しい指導が始まる――。「あおざくら防衛大学校物語」ドラマは10月31日(木)MBSドラマ特区枠にて放送。舞台は2020年春、上演予定。(text:cinemacafe.net)
2019年09月02日俳優の吉沢悠がこのほど、都内のスタジオで特別ラジオ番組『追悼・萩原健一傷だらけの天使ラジオ~天使のビルに集う人たち』 (文化放送/27日19:00~20:00) のナレーション収録を行い、収録後に取材に応じた。3月26日に死去した俳優の萩原健一さんを偲ぶ同番組は、代表作であるドラマ『傷だらけの天使』(日本テレビ系)のロケ地であり、ファンの聖地として知られる東京・代々木会館、通称「傷だらけの天使ビル」(※現在は解体工事中)に集う人たちのインタビューをベースに展開されていく。吉沢は「これ、形見分けでいただいたんですよ」と言って、木の額縁に大切そうに保管された黄色のスカーフを見せてくれた。吉沢と萩原さんは、2016年に放送されたNHK BSプレミアムのドラマ『鴨川食堂』で共演した間柄。吉沢含めた『鴨川食堂』のメンバーは、萩原さんの訃報を受けて追悼式を行ったらしく、その時に関係者から譲り受けたという。収録を終えた吉沢は「改めて萩原さんのことを想う時間になりました」としみじみ。番組の中で様々な世代のファンが『傷だらけの天使』への思いを語っていたことに触れて、「これだけ時代が経ってても愛される普遍的な作品だったんだな」と感じつつ、「ファンの方にとってアンチヒーローというか、自分のできないことをやって、夢を見させてくれた人だったんだなと強く感じました」と話した。初めてごあいさつさせていただいたのは、『鴨川食堂』ドラマ撮影スタート時の主要キャストが一同に介するタイミング。そこで吉沢が見たのは、主演を立てて後ろのほうに位置取り、ニコニコと優しそうな笑みを浮かべている萩原さんだったという。恐る恐るあいさつすると、「そっか、そっか。お願いしますね」と気さくに応じてくれ、「何、この仏様みたいな方は!」と驚いたことを振り返った。しかし、いざ本番になると「ガラッと目の色が変わった」と言い、「あの時たしかご病気されていたと思うんですよ。身体の調子も100%じゃなかったと思うんです。それでも目の生きてる感じが、もう、映像で見た若い頃の萩原さんと変わらなかった」と証言し、「ちょっと目をそらしちゃうくらいの目力でしたね」と振り返った。そんな萩原さんを総じて「色気のかたまり」と形容した吉沢。「若い時はギラギラした色気、往年は座ってるだけ感じる色気というか…。この人の中で、いろいろな痛みとか楽しみとか、散々やってきてこうなってるのかな、みたいな。それもある意味、色気ですよね」と回顧していた。
2019年08月24日笑福亭鶴瓶がゲストの関係者に自ら事前に徹底取材、上白石萌歌がサブMCを担当するトーク番組「A-Studio」。その7月5日(金)今夜オンエア回に、俳優の本郷奏多がゲスト出演。バラエティでは“潔癖症&偏食”キャラで話題となる本郷さんの素顔に鶴瓶さんが迫る。映画『リターナー』で俳優デビューすると14歳にして映画『HINOKIO』で初主演。ドラマ「あいくるしい」などの演技も話題を集めた本郷さん。『GANTZ』シリーズや『ストレイヤーズ・クロニクル』『進撃の巨人 前篇』などの映画や「未来日記-ANOTHER:WORLD-」「なぞの転校生」「アカギ」といったドラマなどで幅広い活躍を見せる。さらに「ラブホの上野さん」「怪獣倶楽部~空想特撮青春記~」などで独自の魅力を発揮する一方、『氷菓』『鋼の錬金術師』『キングダム』などラノベやコミック原作の映画作品でもその世界観を体現する演技力を発揮、ほかに類を見ない個性を放つ俳優として、いま大きな注目を集めている。そんな“カメレオン俳優”本郷さんが本番組初登場。本郷さんといえば極度の潔癖症キャラや偏食キャラがバラエティでフィーチャーされることが多いが、今回は子役時代から付き合いがあり、芸能界で唯一の親友だという俳優の神木隆之介に極秘取材。「結婚するなら隆ちゃんが良い」とまで言う本郷さんの“神木さん愛”、その理由とは!?さらに両親と兄にも極秘取材、ハワイで結婚式を挙げる兄を「合理的ではない」と言う本郷さんは、自宅に常時200種類のお菓子をストックしているという。その偏食ぶりを母も心配しているとか。家族から見た本郷さんとは!?さらにいまでも週3~4日で集まるという日大芸術学部・写真学科時代の親友たちにも極秘取材。卒業制作の自主映画では裏方も務めていた本郷さんが企画・編集し、仲間と撮影した動画も初公開される。そしてカメラマンとなった友人と本番組収録現場でまさかの再会も!?そして本郷さんが「一番尊敬する監督の一人」と語る『GANTZ』『いぬやしき』『キングダム』を手掛けた佐藤信介監督からのメッセージも公開。本郷さんの素顔が明かされていく30分をお見逃しなく。本郷さんの映画最新作となる『Diner ダイナー』は7月5日(金)本日より全国公開。全員殺し屋のダイナー<食堂>を舞台に繰り広げられるノンストップ・エンターテインメントとなる同作。主演には藤原竜也を迎え、本郷さんをはじめ玉城ティナ、窪田正孝、武田真治、斎藤工らが共演する。「A-Studio」は7月5日(金)今夜23時~TBS系で放送。(笠緒)
2019年07月05日6月30日放送のNHK大河ドラマ「いだてん」に萩原健一さん(享年68)が登場した。高橋是清役を演じた萩原さんにとって遺作となった同作。視聴者からは《萩原健一氏の威厳、「いだてん」史上最高の緊張感》《存在感が重厚で凄かった》《いだてんが最後だと思うと淋しい》など声が上がっている。そんななか、28日に萩原さんの代表作であるドラマ「傷だらけの天使」の舞台になった東京・代々木のビルが解体されると判明した。ファンにとっては“聖地”とも言える場所だ。ドラマの最終回では、ビルが解体されるストーリーだった。放送開始から45年がたち、ついに現実となってしまった。このドラマについて萩原さんは著書「ショーケン」で述懐していた。萩原さんはアイデアが浮かぶたび、監督の恩地日出夫氏や脚本家の市川森一さん(享年70)などに昼夜問わず電話をかけて相談をしていたという。さらに印象的なオープニングの“朝食シーン”は時間がなく、アドリブだったとも明かしていた。そんな萩原さんの思い出の場所が失われようとしている。ファンからは《あぁ、いよいよなくなるのかぁ》《ショーケンと共に去るのね》《目に焼き付けておきたい》と惜しむ声があがっている。
2019年07月01日「弟の急逝により、私たち親族の動揺はいまもおさまりません……」と語るのは、埼玉県内に住む故・萩原健一さん(享年68)の実姉。ショーケンという愛称で親しまれたスターの逝去から2カ月。彼を知る人々は、いまも寂寥感を募らせ続けている。実姉のもとにも、萩原さんを偲ぶファンレターが届いているという。「(ファンの方は)どうやって私の居場所を知ったものでしょうか。でも《ずっとショーケンさんの存在に励まされていました》《苦しいときには歌を聴いて力をもらいました》といった文面を拝読して、弟はいい人たちに応援されていたんだなぁとあらためて感じました。生前は(離婚や逮捕など)いろいろお騒がせしましたが、ファンでい続けてくれた人たちには本当に感謝しています」5月17日には、萩原さんの最後の著書である『ショーケン最終章』(講談社)が発売された。昨年10月から今年2月にかけて行われた9回のインタビューをまとめたものだ。著書の担当編集者は、出版の経緯について次のように語る。「昨年秋に萩原さんから、『自分の口で真実を語りたい』というお申し出がありました。すでに“余命1年半”という宣告を受けていらしたそうです。萩原さんは映画やドラマに関するご自分なりの演技論を持っているのに、それが世間にはうまく伝わっていないという思いを長年抱いていたようです。それから月に2回ほどのペースでご自宅に伺ってインタビューしましたが、声にも張りがあって、滑舌もしっかりしていました」『ショーケン最終章』には、往年の名作である『傷だらけの天使』『太陽にほえろ』から最晩年の作品までの制作秘話がつづられている。なかでも萩原さんが存命中に放映されたなかでは最後のドラマになった『不惑のスクラム』(NHK総合)にまつわるエピソードは非常に印象的だ。’11年に人間ドックに入ったことで発見されたGIST(消化管間質腫瘍)は、一度は切除手術が成功したものの、その4年後の’15年に再発し、萩原さんは抗がん剤による治療を続けていたという。『不惑のスクラム』出演のオファーがあったのは’18年のこと。“末期の胃がんを患っている初老のラガーマン”という役柄に萩原さんは不思議な因縁を感じたという。だが主治医は猛反対だった。《ドラマ出演の可能性を尋ねると、主治医からは即座に「ダメです」と否定された。「いますぐ入院していただきたい。そういう段階です」》(『ショーケン最終章』より)「自殺行為」とも言われた撮影だったが、妻のリカさん(57)は萩原さんの気持ちを尊重し、出演に賛成してくれたのだ。萩原さんはドラマの設定について、プロデューサーにこう提案したという。「好きなラグビーができるのは、家庭があってこそ、支える妻があってこそなんじゃないか」それは、自分が俳優という仕事に取り組めるのは妻の支えがあってこそ、という萩原さん自身の実感だったのだ。撮影は無事に終了したものの、《病状はその短期間で急速に進行していた》という。しかし著書からは命を削った最後のドラマへの満足感が強く伝わってくる。前出の担当編集者が続ける。「インタビューの際は奥様もいつも同席してくださいました。8年間の結婚生活については奥様のほうが詳細に記憶していて、補足してくださることもありましたね」冒頭でファンたちへの“お礼”を話してくれた萩原さんの実姉は、こんな“感謝の思い”も語っていた。「弟にとって最後の結婚になりましたが、リカさんには本当にお世話になりました。あの方がいたから、弟も闘病に耐えることができたのだと思います。とても甲斐甲斐しい看護で、私は弟に『奥さんの言うことを聞きなさいよ』と、言うぐらいでした」天国の萩原さんも“最期の花道”を飾らせてくれた愛妻に感謝していることだろう。
2019年05月24日4月25日(木)今夜の「櫻井・有吉THE夜会」に映画『キングダム』から山崎賢人、吉沢亮、本郷奏多らメインキャスト陣が揃って登場。3人のプライベートに密着するほかスタジオトークも展開。さらに「インハンド」の菜々緒も再び登場する。昨年は過去を背負ったホストに扮した「トドメの接吻」からサヴァン症候群の天才医を見事に演じた「グッド・ドクター」、調律師の仕事に魅せられた青年をみずみずしく演じた『羊と鋼の森』など、多彩な作品で演技力も高く評価された山崎さん。昨夏は「GIVER 復讐の贈与者」に主演しつつ「サバイバル・ウェディング」でも好演、さらに主演作となった『ママレード・ボーイ』をはじめ『リバーズ・エッジ』『BLEACH 死神代行篇』『あのコの、トリコ。』など多数の映画も公開された吉沢さん。超人気コミックを映画化した『鋼の錬金術師』から木梨憲武、佐藤健らと共演した『いぬやしき』、主演ドラマ「リピート~運命を変える10か月~」などの作品で昨年も活躍。山崎さんと共演した『氷菓』の記憶も新しい本郷さん。今回は『キングダム』で共演しているこの3人が本番組に登場。そのデビュー秘話から休日の様子まで徹底解析していく。山崎さんのセンス抜群のアクション練習や、家飲みを楽しむ吉沢さん、本郷さんのインドアなイメージを払拭する意外な過ごし方まで3人の休日ライフをお楽しみに。スタジオには本郷さんの初恋の人も登場、クールキャラ崩壊の危機に!?また先日の放送にも登場した菜々緒さんが今回は週1で行っているというトレーニングを公開。こちらもお楽しみに。山崎さん、吉沢さん、本郷さんが出演する映画『キングダム』は全国東宝系にて絶賛公開中。原泰久による累計発行部数3,600万部超え人気コミックを実写化した同作は、紀元前245年、春秋戦国時代の「秦」を舞台に、戦災孤児の少年・信と漂がクーデターに巻き込まれ、そこから大きな歴史のうねりのなかで壮絶な運命に翻弄されていく姿を描く。信を山崎さんが、後の始皇帝となるえい政/漂を吉沢さんが演じるほか、長澤まさみ、橋本環奈、大沢たかおらも出演。菜々緒さん出演のドラマ「インハンド」は毎週金曜22時~TBS系で好評放送中。「櫻井・有吉THE夜会」は4月25日(木)今夜22時~TBS系で放送。(笠緒)
2019年04月25日4月20日、元男闘呼組で俳優の岡本健一(49)がトーク番組の『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)にゲスト出演。レギュラー出演しているHey! Say! JUMPの伊野尾慧(28)との共演にファンが喜びYahoo!トレンドランキング2位に「岡本健一」がランクインし話題となっている。岡本健一の息子である岡本圭人(26)はHey! Say! JUMPのメンバー。伊野尾は同じグループに所属している。番組冒頭、伊野尾は岡本健一に対し「ジャニーズ事務所の先輩であると同時に息子さん、岡本圭人はHey! Say! JUMPのメンバーなので、友達の家に遊びに行く感覚で行くと健一さんが登場する」と岡本との複雑な関係を説明。さらに、伊野尾は岡本とのエピソードを披露。「圭人の家に遊びに行った時に健一さん急に登場してきたりしてリンゴを剥いてくれて」と話し出し、最初は岡本がリンゴを剥いている姿を見守ったというが、次第に「八乙女光も一緒にいる中で 健一さんがリンゴ剥いてくれてるぞって 俺らどうする?って。先輩だから やりますよ って言った方がいいのかパパだから見守ってる方がいいのか どっちがいいんだ?」と2人で悩んだそうだが、「結果 パパ~って言っていただきました」とほっこりするエピソードを紹介した。番組を見ていたファンからは「けーとのお父さんと伊野ちゃんの仲も分かったし、けーとの名前出てたし何もかもが良すぎた」「メレンゲの気持ち 伊野ちゃんと岡本健一さんが一緒にいる世界」「メレンゲの気持ちさぁ、岡本健一さん(圭人桾のお父様)と伊野尾桾が共演してるの普通に凄い」と伊野尾と岡本の共演に感動するコメントが多く見られた。
2019年04月20日4月8日(月)深夜の日本テレビ「映画天国」枠では先日逝去した俳優の萩原健一氏を追悼して、萩原さんの代表作でもある探偵ドラマ「傷だらけの天使」の第1話と最終話を急きょオンエアする。「ザ・テンプターズ」のボーカルとして17歳で歌手デビューすると、解散後は映画の道へ。当初は裏方志向だったが1972年公開の『約束』での演技が評価され、「太陽にほえろ!」のマカロニ刑事役も大きな話題を呼び本格的に俳優の道を歩むことになった萩原さん。映画『青春の蹉跌』でキネマ旬報の最優秀主演男優賞を受賞し、勢いづいたところで出演したのが本作「傷だらけの天使」である。その後も黒澤明監督の『影武者』、鈴木清順監督の『カポネ大いに泣く』、深作欣二監督の『いつかギラギラする日』など日本を代表する監督たちと仕事を続け、現在放送中の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」にも高橋是清役で出演するなど最近まで精力的に俳優業をこなしていた萩原さんだが、3月26日に68歳でその生涯に幕を下ろした。「傷だらけの天使」は1974年10月から75年3月まで放送され、萩原さん演じる探偵事務所「綾部情報社」の調査員・木暮修が、水谷豊演じる調査員の乾亨と権力や体制の理不尽さなど非情な社会と向き合っていくという作品。今回は第1話「宝石泥棒に子守唄を」と最終話「祭りのあとにさすらいの日々を」を放送。第1話は、修が貴子(岸田今日子)の命令で宝石店に押し入り多額の宝石類を強奪するが、子どもにケガをさせたことから仕事は思わぬ方向に進んでしまう…という展開。最終話は修が暮らすペントハウスが突然取り壊されることになり、綾部事務所も全員姿を消す。京子(ホーン・ユキ)から貴子が修を連れて海外へ逃亡しようとしていると聞きすがる亨を振り切って、出て行こうとするのだが…というストーリー。「映画天国」枠「傷だらけの天使」は4月8日(月)深夜25時59分~日本テレビでオンエア。(放送予定だった『ホットロード』は後日改めて放送)(笠緒)
2019年04月08日4月7日、木村拓哉(46)のラジオ番組『木村拓哉 Flow』(TOKYO FM)に元男闘呼組の岡本健一(49)が出演。そこでの木村へのアドバイスに、称賛の声が殺到している。ジャニーズ事務所の先輩にあたる岡本。木村はSMAPとしてデビューする以前から岡本と親交が深かったといい、思い出話を披露した。男闘呼組で活動していた当時の岡本は髪の毛を伸ばしたり、ピアスをあけたりとハードロックの影響をうけていたという。木村はそんな岡本の影響を受け、「先輩がやってるなら俺もやろう」と金髪にメッシュを入れたと告白した。また木村がブレイクし始めたころ、岡本は事務所から「拓哉のことで相談がある」と呼び出されたそうで、「事務所の偉い人と担当マネージャーから『拓哉が髪の毛を伸ばしたり、メッシュを入れたり、ピアスをしたり……。あなたからものすごい悪い影響を受けているから、やめなさいって言ってあげて』と言われた」と明かした。だが後日、木村を呼び出した岡本は「今とにかく好きなことを全部やれ!髪を伸ばしたいなら膝まで伸ばせ、絶対切るな!って言ったのを思い出したよ」と木村に別のアドバイスをしたと振り返った。そんな岡本のアドバイスに称賛の声が殺到している。「二人の思い出話最高過ぎた!!!!!『やりたいこと全部やれ』マネージャー含め事務所の上の人の願いとは異なることを話した岡本大先輩、最高!!!!!」「岡本さん事務所から注意される。にもかかわらず、拓哉には『今のうちやりたいこと全部やっとけ。なんなら髪も膝まで伸ばせ』とアドバイス!かっこいい先輩だね」「今の拓哉くんがあるのは岡本くんのおかげ!」放送後、Yahoo!トレンドランキングに「岡本健一」がランクイン。知られざる男同士の交流は、ファンの胸を打ったようだ。
2019年04月07日3月26日、ショーケンの愛称で親しまれた、俳優で歌手の萩原健一さんが都内の病院で亡くなった。享年68。新元号発表を目前にして、昭和を代表するスターがまた1人逝ってしまったのだ。萩原さんは11年から8年間も消化管間質腫瘍(GIST)との闘いを続けていた。10万人に1~2人しか発症しない、希少がんの1つで日本人では胃に発生することが多いという。3回の結婚と離婚のほかにも多くの女性と恋に落ちてきた萩原さんの最期を看取ったのは、妻でモデルの冨田リカさん(57、本名・萩原理加)だった。萩原さんとリカさんが出会ったのは’09年10月、月刊誌『美ST』の対談だ。その後、萩原さんが猛アプローチして’11年2月に入籍。しかし、その直後にGISTが発見され、結婚生活のほとんどが闘病生活となったが、2人はその事実を限られた友人たちにしか明かしていなかったのだ。本誌が萩原さんとリカさんをインタビューしたのは結婚5年目の’15年11月。当時、萩原さんは14年ぶりの連続ドラマ『鴨川食堂』の撮影に臨んでおり、演技論も熱く語り続けた。その元気な姿からは、まさかがんと闘っているとは想像もできなかった。だがインタビュー前に萩原さんがポツリともらした言葉は印象的だった。「夫婦で取材に応じるのは、今回が最初だけど、きっと次はないんじゃないかな」自分の命がもう長くはないことも悟っていたのだろうか。萩原さんのその言葉どおり、“最初で最後の夫婦インタビュー”となってしまったのだ。“永遠の不良少年”とも呼ばれた萩原さんだったが、取材中は終始穏やかで、少し前にシンガポールに移住したことも教えてくれた。《実はいまは、2人で相談して拠点を東南アジアに移しているんです。1年ぐらい前からかな。今後もしばらくは、仕事がないときは海外で過ごすことになると思います》(本誌’15年12月8日号・以下同)現地生活のすばらしさについて夫妻は口々に語っていた。萩原「日本では、ずっと闘ってきて本当に嵐のような人生だった気がするんだよ。それがね、アジアの家では、買い物をしてカフェでお茶を飲んで、家に帰ったら、家内の作ったごはんを食べて……。これがね、本当に幸せなんだ」リカ「確かに海外にいるほうが、気持ちが楽になるのか、(主人の)表情も、笑ったり、泣いたりと豊かになります」スター・萩原健一が、リカさんといっしょに見つけたのは、“ささやかだが人間らしい幸せ”だったのだ。リカさんは、萩原さんにその生活を続けさせるために全力を尽くしていたのだろう。彼女は繰り返し、“人間として幸せになってほしい”と、語っていた。《萩原の妻を務めるのは並大抵のことではなく、一日一日が真剣勝負で……。主人も俳優として最終章をむかえました。俳優は幸せなどを削って、作品に身を投じている人もいるそうで、主人もそうだったと思います。ただ私の幸せは、“人間・萩原敬三(※本名)”が幸せになることで、主人が笑顔で仕事をしてくれることが何よりもうれしいんです。》インタビューで萩原さんは目を潤ませながらリカさんへの感謝の言葉をはっきりと口にしていた。「……僕は家内と出会っていなければ死んでいたんじゃないかな。彼女と結婚して本当に人生が変わったんだ……」それから3年、萩原さんの容体が急変したのは今年3月25日。病院に救急搬送されたが、翌日に帰らぬ人となった。夫婦最期の病室についてリカさんはこうコメントしている。《本人の強い意向により、病のことは公表せずに参りました。最期は、とても穏やかで安らかに、ゆっくりゆっくり、眠る様に息をひきとりました》“病気のことなどで騒がれず、俳優として毅然と逝きたい”という美学を理解してくれた妻に看取られた萩原さん。だがリカさんにはまだ安息の日々は訪れていないようだ。弔意を伝えた編集部にリカさんからはこんなメッセージが寄せられた。《主人に最期の花道を歩かせることが私の最期の役目です。だからまだ気を抜くことはできません》たとえ逝去後であっても俳優・萩原健一の姿を汚させない……、“夫の花道”を追求し続ける妻の姿に、天国の萩原さんは、あの日のように目を潤ませていることだろう。
2019年04月02日萩原健一さんが消化管間質腫瘍のため、3月26日に亡くなった。68歳だった。各メディアによると萩原さんは11年から闘病していたが、本人の意向で病名を公表していなかったという。「67年に若干17歳でザ・テンプターズのボーカルとしてデビューした萩原さんは、俳優業に進出。『太陽にほえろ!』『傷だらけの天使』『前略おふくろ様」(すべて日本テレビ系)といった名作ドラマで一躍大スターとなりました。晩年も09年の映画「TAJOMARU」で日本映画批評家大賞・審査員特別男優賞を受賞。昨年には22年ぶりの新曲をリリースし、大きな話題に。ミュージシャンとしても個性派俳優としても、多くのファンを魅了してきました」(芸能関係者)そのいっぽう私生活は破天荒そのもので、“永遠の不良”と呼ばれることも。交通事故や恐喝騒動、4度の結婚で世間を賑わした。何より話題となったのが83年、大麻所持で逮捕されたことだった。人気俳優として活躍するさなかだったため、非難の声が殺到。実はその際に頼りにしたのが瀬戸内寂聴さん(96)だった。萩原さんは判決が出た翌日に「寂庵」へと向かい、剃髪。各地で2週間に及ぶ厳しい修行をした後、「監獄より辛かったけど、想像もしない世界で、いままでできなかった体験をした」とまっすぐな瞳で語ったという。そんな萩原さんに寂聴さんは「寂照」という名前を与えた。もともとテレビドラマの原作者と主演俳優として出会った2人だが、以来親交を深めていった。生前の萩原さんは、寂聴さんを“お母さん”と呼ぶほど慕っていたという。03年に萩原さんは、13年ぶりにライブツアーを開催。そのキッカケも寂聴さんだった。本誌03年11月25日号で、萩原さんはこう感謝の思いを語っていた。「やるきっかけになったのは、お世話になった瀬戸内先生がもう80歳を過ぎてるじゃない?いまのうち何かご恩返しをと思ったら『コンサートしてよ』というんだよね」萩原さんは10年に還暦を迎えた際も、寂聴さんからの言葉を明かしている。「瀬戸内先生ともよく話したけど、躓いて絶望感に包まれても、決して自分を嫌いにならないことだよね。自分を愛せない人間を他人が愛してくれるわけないからね。そんなことを心がけて、過ごしていきたい」(「女性自身」10年1月26日号)そんな萩原さんのことを寂聴さんは、我が子のように可愛がっていた。本誌10年9月7日号では「いろいろな事件を起こすたびにハラハラさせられますけど、“出来の悪い子供ほど可愛い”っていうでしょう」としたうえで、こう話していた。「彼は母性本能をくすぐるんです。何かあると私のところに“お母さ?ん”と電話してくるのですけど、どんなに悪いことをしても憎めない。男には、しっかりしていて頼れるタイプと、なんだかちっとも頼りにならないタイプがいるでしょう。ショーケンは頼りにならないタイプで、なんだか見捨てられない」本物の親子のような仲だった2人。“一人息子”を無くした寂聴さんの心痛は想像に難くない。
2019年03月29日ショーケンの愛称で親しまれた俳優で歌手の萩原健一さんが26日に消化管間質腫瘍(GIST=ジスト)のため亡くなったことを、28日に所属事務所が発表した。68歳だった。俳優・歌手として日本の芸能界に輝かしい功績を残した萩原さんだが、プライベートでは3度の離婚を経験。さらには4度も逮捕されるなど、破天荒な生涯だった。そんな萩原さんの“素顔”に密着した番組が話題になっていた。「09年9月放送のドキュメント番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で、『ショーケンという「孤独」』と題して密着していました。ショーケンさんはカメラの前で本音をさらけ出しており、『彼があそこまで自分をさらけ出した番組はなかなかない』と業界からも注目を集めていました」(芸能記者)萩原さんは恐喝事件で逮捕され、05年6月に懲役1年6カ月・執行猶予3年の有罪判決を受け活動休止。番組では、復帰に向けて始動する萩原さんに密着していた。「白いスーツを着こなしてスーパーへ買い物に行き、1日1食の自炊生活。親戚の家に行くと叱責され、映画『TAKJOMARU』(09年公開)では役作りに苦悩する姿などがカメラに収められていました。当時は独身だったこともあり、孤独感をにじませていました。しかしその後、11年に妻でモデルの冨田リカさん(57)と結婚。ショーケンさんは明るくなったといわれるようになりました。今回、彼は愛する冨田さんに看取られて天国へと旅立ちました。最後は孤独じゃなかったのです」(前出・芸能記者)最愛の妻と過ごしたことで、萩原さんの心から孤独感はぬぐい去られていたはずだ。
2019年03月29日俳優の萩原健一さん(本名:萩原敬三さん、享年68)が3月26日、都内の病院で亡くなっていたことが分かった。病名はGIST(消化官間質腫瘍)で11年からひそかに闘病生活を送っていたが、本人の強い希望で公表を控えていたという。実は、萩原さんは闘病中だった15年12月、妻でモデルの富田リカさん(57)と本誌のインタビューに答えている。萩原さんは終始リカさんに感謝しきりで、《僕は家内と出会っていなかれば死んでいたんじゃないかな。彼女と結婚して本当に人生が変わったんだ》と話していた。2人は09年10月、月刊誌『美ST』(光文社)での対談がきっかけで出会った。萩原さんの猛アプローチで交際が始まり、11年2月に入籍。萩原さんにとっては4度目の結婚だった。本誌のインタビュー当時は結婚5年目で、夫婦円満ぶりがうかがえた。また本誌では10年ごろから東南アジアに拠点を移したことを告白。インタビューの最後には、萩原さんは顔をほころばせながらこう語った。《何事も決めつけることはせずに、これからも家内といっしょに生きていきたい。(中略)人生ってそれでいいんだよな》余生は愛する妻と過ごしたい。そう願った萩原さんはリカさんに見守られながら天国へと旅立ったという――。
2019年03月28日「やったぁ!うれしい!」と差し入れのグミに大喜びしてくれたのは本郷奏多(28)。そんなおちゃめな素顔とは裏腹に映画『凛-りん-』(2月22日より全国公開)では謎めいた転校生を熱演。実年齢28歳にして高校生役を見事に演じ切った本郷だが……。「あまり意識してなかったんですけど、去年くらいから『もう20代後半ですが、高校生役を演じることはどうですか?』ってよく言われるようになって(笑)。自分でも気になるようになってきましたね」(本郷・以下同)原作は又吉直樹の長編本格ミステリー。展開がまったく読めずに原作をスラスラ読んだという本郷は、28歳だからこそのやりがいも感じたそうだ。「難しい役だなと思いました。しっかりとした演技が求められる役だなって。でも、だからこそ実際の高校生とは程遠い年齢の僕に回ってきたのかな、とも思いました」そんな本郷ももうすぐ30歳。30歳には早くなりたい?「嫌ですね。全然なりたくないです(笑)。20代はあっという間でした。まだないけど、“おじさん”っていじられるようになりますよね、きっと(笑)。あとは周りがみんな結婚していくから、あ~~って思います」自分の結婚について考えることもあるのだろうか。「結婚願望はほとんどないんですけど、子どもがすごく好きなので、結婚せずに子どもが欲しい。自分のクローンとか欲しいですね(笑)。かわいがりやすいから、遺伝子は自分のを入れておきたいんですよ。でも結婚もしたくないし、自分の遺伝子が50%しか入らないより100%入れたいから。自分と完全に同じ思想を持ったひと回り小さいやつを作りたいですね(笑)」結婚願望がないのは仕事に支障が出ないか心配だから、そして理想の女性に出会えないからだそう。「たぶん、結婚したいって思うような女性が世界のどこにもいないです(笑)。理想のタイプは……。難しいですね。自分よりきれい好きで、虫が殺せる人がいいです。僕が無理なので。でもきれい好きなのと、虫を殺せるワイルドさってあんまり両立しない分野なので難しいですよね。虫を『なんだ虫なんかで』って言っている人が、ふだんからきれいにしているとは思えない。すごい偏見ですけど。そこを両立した女性と出会いたいですね。仕事に支障がなくて、そういう女性に出会えたら即結婚します(笑)」
2019年02月11日スティーヴ・マーティン作の舞台『ピカソとアインシュタイン~星降る夜の奇跡~』が2019年4月、5月に上演される。1997年の日本初演から出演する岡本健一と川平慈英に話を聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、同時代を生きながらも会うことはなかった画家ピカソと物理学者アインシュタインがもし出会っていたらどんな化学反応が起こるのか?を描くファンタジック・コメディ。1993年にシカゴで初演され、日本では1997年と2000年に今回同様ランダル・アーニーの演出で上演。19年ぶりの上演となるが、引き続き岡本健一と川平慈英が出演し、三浦翔平、村井良大の4人の役をシャッフルした2チームで上演する。約20年ぶりの上演となることについて、川平は「これは僕の大大大好きな作品なんです。なぜなら、僕が大師匠だと思っているスティーヴ・マーティンが作ったっていうことがひとつと、もうひとつは演出家のランダル・アーニーさん。彼との出会いは大きかった。いろんな意味でポジティブな化学反応、再び、という感じです」と喜ぶ。岡本もランダルの演出は「楽しい時間しかなかった」と振り返り、「でも稽古場では“これで大丈夫なのかな?”と思うことも多かったですよ。おもしろいのかな?っていう。しかもアメリカンコメディだから日本人の感覚と合うのか心配もしましたし。だから“笑いがなくてもいいや!”という気持ちで挑んだのですが、実際に幕が開くとお客さんは笑っていて。おもしろかったですね」と語る。2チーム制となる今回、「チームROSE」ではピカソを岡本、アインシュタインを川平、シュメンディマンを村井、未来からの訪問者を三浦が演じ、「チームBLUE」ではピカソを三浦、アインシュタインを村井、シュメンディマンを川平、未来からの訪問者を岡本が演じる。チームROSEで当時と同じ“20代の”ピカソとアインシュタインを演じるが、岡本は「当時、(本作にも登場するピカソの作品)『アヴィニョンの娘たち』をニューヨークまで観に行き、これを描いた人をやるんだ…と思ったことを覚えています。あれから約20年経ちますが、男の人は特に歳をとればとるほど子供になっていくと思うので……僕らもよりアホな子供になるんじゃないかな(笑)」、川平は「稽古で“人生を邁進している人間をやれば自然とアインシュタインになる”“あなたがエンジョイしてるのを見たい”と言われたのを覚えています。20年の間にいろんな気付きがあって、“コントロール”という意味での成長はしていると思うのですが、でもそれがプラスにいくかはわからないのでね。子供のままやろうと思います!」公演は4月25日(木)から5月9日(木)まで東京・よみうり大手町ホール、5月12日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。チケットぴあでは1月12日(土)から1月15日(火)まで抽選先行を受付。取材・文:中川實穗
2019年01月10日女優・川栄李奈が、「世にも奇妙な物語 ’18秋の特別編」の一遍「クリスマスの怪物」にて、シリーズ初出演にして初主演を務めることが決定。さらに、共演に本郷奏多を迎えることも明らかになった。■「クリスマスの怪物」ストーリークリスマスイブが近づき、IT企業社長で恋人の緒方良輔に素敵なホテルディナーを予約してもらったジュエリーショップの店員・小野寺奈央は、その日、良輔からプロポーズされることを期待していた。だが気がかりなのは、クリスマスイブになると必ず現れる不気味な装いの“怪物”の存在。ボロボロのコートを羽織り、背中が大きく曲がっている醜い姿の怪物は、7年前に起きたある事件を境に、クリスマスイブになると奈央の前に必ず現れるようになった。そしてイブ当日、良輔とホテルのレストランで食事を終えた奈央は、良輔から「先に部屋行ってて」と言われ、一人ホテルの部屋へ向かうが、廊下の先にその怪物が立っていて――。■直木賞作家が贈るホラー作品本作は、直木賞作家・朱川湊人の短編集「水銀虫」(集英社文庫)に収録されている「薄氷の日」の映像化。クリスマスイブに主人公の女性に降りかかる恐ろしい出来事を、ホラーテイストたっぷりに描いていく。演出は、本シリーズでこれまで10作品以上を演出してきた岩田和行監督。背筋が凍るホラー作となっているようだ。■川栄李奈、「世にも」初主演作は「放送を見るのが怖い」今作の主人公・小野寺奈央を演じるのは、本シリーズ初出演にして初主演となる川栄李奈。連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、「僕たちがやりました」、「崖っぷちホテル!」、「健康で文化的な最低限度の生活」、現在公開中の『恋のしずく』では主演を務めるなど、「AKB48」卒業後も女優として活躍中の彼女が今回演じる奈央は、恋人もいて一見順風満帆に見えるが、実は7年前に起きた“ある事件”のトラウマを抱えている…という役どころだ。台本を読み、「怖かった」と感想を語る川栄さんは、「“過去の行いは、いつか自分に返ってくる”というテーマ性を感じました。台本を読んだとき、“この怪物ってどういう存在なんだろう”っていろいろ想像を巡らせていたのですが、昨日、撮影現場で不気味なルックスを目の当たりにしまして。想像以上に怖かったです(笑)しかも深夜、自宅の前で杖をついた怪物に“赤鼻のトナカイ”を歌われて(笑)クリスマスのハッピーソングのはずが…放送を見るのが怖いですね」と、とにかく怖かった様子。また、「クリスマスってハッピーなイベントですし、クリスマスが待ち遠しくなる季節に放送されますが、“こんな奇妙なクリスマスがあるんだ”って感じながら見ていただければ面白いんじゃないかなと思います。そして、最後の最後までぞっとする展開が連続しますので、目を離さずに見ていただければうれしいです」とアピールしている。■本郷奏多、物語のキーパーソンに「ギャップが大事なキャラクター」さらに、奈央の恋人・緒方良輔役には、2009年放送の「世にも奇妙な物語 春の特別編」の一遍「爆弾男のスイッチ」に出演し、9年ぶり2度目シリーズ出演となる本郷奏多。温厚でスマートな性格のIT企業社長である良輔は、クリスマスイブに奈央のためにホテルディナーを予約するジェントルマンだが、実は物語の行方を左右するキーパーソンという役どころ。「“世にも”らしいストーリー」と本作の印象を語る本郷さんは、「僕が演じる緒方良輔という役柄は、ストーリーの後半に向けて、ギャップが大事なキャラクターだと思っています。ですので、前半と後半で演じ分けできたらなと思いながら演じています」と気になるその役どころについて明かし、「これを見た子供たちが、良い子で過ごしてくれたらうれしいです」とコメントしている。■これまで発表された「世にも奇妙な物語 ’18秋の特別編」放送内容「幽霊社員」佐野史郎と勝地涼がW主演する本作は、クスッと笑えて心温まる友情ドラマ。存在感ナシの“幽霊社員”・工藤良治を「世にも奇妙な物語」10年ぶり10本目の出演となる佐野さん、“本物の幽霊”里山秀平を、勝地さんが演じる。<ストーリー>建設会社の社史編集室でひっそりと働く工藤良治(佐野史郎)は、存在感ナシの幽霊社員。定年まであと4年、余計なことをせず平穏に過ごそうと思っていたそんなある日、過労死したはずの若手社員・里山秀平(勝地涼)に遭遇。なんと里山は、幽霊となって工藤の前に現れたのであった。「最後の仕事をどうしてもやり切りたいんです!どうか力を貸して下さい!」と懇願された工藤は、里山がやり残した仕事を渋々引き受けることに…。「あしたのあたし」本作は、国仲涼子が主演する不思議で不気味なファンタジードラマ。第二子を出産し、今作が産後復帰第1作目となる国仲さんが主人公の主婦、その元カレ・小野寺修二を忍成修吾が演じる。<ストーリー>主婦・斉木香織(国仲涼子)は、ある日、スマホ画面に現れた“あしたのあたし”というものに興味本位でアクセスした。すると、いきなり香織本人の姿が画面に現れ、映画の予告編のような動画が流れ始める。そしてその中で、元カレ・小野寺修二(小野寺修二)と再会を果たす香織。まるでラブストーリーのような展開だ。翌朝、いつもと変わらない日常が始まり、すっかり動画のことなど忘れかけていた香織だが、目の前に修二が本当に現れ…。土曜プレミアム「世にも奇妙な物語 ’18秋の特別編」は11月10日(土)21時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2018年10月27日又吉直樹が「火花」の前に書いた衝撃の舞台を、佐野勇斗と本郷奏多のW主演で映画化する『凜ーりんー』。この度、本作の公開日が来年2月22日(金)に決定し、併せて本ポスタービジュアルが到着した。2007年12月、神保町花月で公演された舞台作品「凜」。10年の時を経て映像化する本作は、原作・脚本監修を又吉さんが、キャストにはW主演の佐野さんと本郷さんのほかにも、須賀健太、亀田侑樹、櫻井圭佑、大沢ひかる、平祐奈、椿鬼奴、金田哲(はんにゃ)、片桐仁、石田ひかり、山口紗弥加とバラエティ豊かな面々が揃った。今回到着したポスタービジュアルは、佐野さんと本郷さんの鬼気迫る表情が印象的。下には、出演キャストたちのカットもずらりと並んでいる。また、先日閉幕した「京都国際映画祭」に出品されていた本作。舞台挨拶には、佐野さんと本郷さんも登場。あまり経験のない主演という立ち位置に不安もあったという佐野さんだが、「事務所の大先輩である本郷さんの背中を学ばせて頂きながらこの役をやり切れたという思いがあります」と撮影をふり返り、本郷さんは「撮影期間が1週間くらいというタイトな中濃密なスケジュールであっという間でした。頑張りました」とコメント。また、「先輩方と沢山のことを学ばせて頂き、短い中皆で乗り越えた撮影なので沢山の方に見て頂けたらいいなと思います」(佐野さん)、「フレッシュな若い子のお芝居が魅力的で最後まで見て頂けたらきっと心に響く映画になっていると思います」(本郷さん)とそれぞれ本作をアピールしていた。『凜ーりんー』は2019年2月22日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:凜ーりんー 2019年2月22日より全国にて公開©2018 吉本興業
2018年10月15日俳優・本郷奏多が、自身4作目となるカレンダー「本郷奏多カレンダー2019 -Color of Kanata-」を12月19日(水)に発売することが決定。表紙や収録カットが到着した。今年は「リピート~運命を変える10か月~」、「アカギ~鷲巣麻雀完結編~」、『いぬやしき』などに出演し、原作・脚本監修を又吉直樹が務める映画『凜』では、佐野勇斗とW主演を務める本郷さん。また、来年には戸次重幸作・演出の舞台『TEAM NACKS SOLO PROJECT 戸次重幸「MONSTER MATES」』にキャストとして加わることが決定し、唯一無二の存在としてさらに活躍の幅を広げている。この度発売が決定したカレンダーのコンセプトは、“Color of Kanata”。1か月1色、12の色をテーマに、非日常感を演出しつつ様々な彼の一面を切り取っていく。カレンダーの仕様は、A5横 リング式卓上型、15ページで構成される今回。発売に関して本郷さんは、「初の置き型で、今までにないカラフルなものになってますので楽しみにしていて下さい!」とメッセージを寄せている。そんな“今までにないカラフル”な本郷さんを少し覗ける写真も到着。「表紙カット(通常版)」では、カラフルなスモークを背景にアンニュイな雰囲気でカメラを見つめ、一方、「表紙カット(イベント限定版)」では、無防備であどけない笑顔を見せているピンク色の本郷さんが。また収録カットからは、夜のネオンに溶け込む儚げな彼の表情が幻想的な世界観を生み出す“パープル”や、ウィンクしポップな雰囲気の“オレンジ”が解禁された。そして、未公開カットのシーンも含んだメイキング映像も併せて公開。ピンク、黄、赤、白…様々な色の本郷さんを確認することができる。なお、12月22日(土)には都内で発売記念イベントの開催が決定。詳細は10月13日(土)10時にカレンダー特設サイトにて発表されるという。「本郷奏多カレンダー2019 -Color of Kanata-」は12月19日(水)発売。(cinemacafe.net)
2018年10月05日声優・鈴村健一が総合プロデュースを務める、即興劇「AD-LIVE(アドリブ)」をご存じだろうか?大まかな世界観と、「電話が鳴る・誰かが来る」といった舞台上で起こるいくつかの出来事が決められているのみで、出演者の役柄もセリフもすべてアドリブによって紡がれる90分──そんな前代未聞の即興劇「AD-LIVE」は、今年で10周年を迎える。初代『AD-LIVE』をリブートした“究極のアドリブ”がテーマそもそも、声の芝居に特化した声優がなぜ舞台劇をプロデュースしようと思ったのだろう。そのヒントは、鈴村さんが声優を目指しデビューしたのが90年代だったというところにある。「もともと声優という職業は、俳優がアルバイト的にやる仕事でした。その流れで、僕が声優について勉強していた時代は…今みたいに声優に特化したレッスンだけでなく、いろんなスタイルの勉強法があったんです。なかでも僕は、演劇畑のお師匠さんに師事していたので、20代半ばぐらいまではずっと演劇について勉強していて。『舞台をやりたい』と思うのは、僕にとっては自然なことだったんです。」演劇を学ぶなかで、鈴村さんがとくに惹かれたのがエチュード(即興劇)と呼ばれる演劇メソッドだ。その場で生まれた設定やセリフを瞬時に“役として”感じとり、芝居を止めることなく繋げていく。「養成所時代はエチュードが苦手だった」という役者が多いなか、鈴村さんは即興で芝居することが「非常に面白かった」と語る。「演劇の空間では、発したセリフがそのまま真実に変わります。例えば『僕は医者だ』と言えば、その空間では医者になれるのがお芝居なんですよね。『自分じゃないものになりたい』という願望の原点って、まさにこれだと僕は思っていて。役として言ったことが真実に変わっていく感覚が僕は若い頃からすごく好きだったので、そうやってセリフがどんどん真実に変わっていくところを…お芝居のトレーニングとしてではなく、舞台上でお客さんに観てもらうっていうのは相当面白いんじゃないかと、二十歳のときに思いついたのがきっかけです」。こうして鈴村さんの構想が初めてカタチとなったのが2008年。以降、“声優による、90分の即興劇”という前代未聞の舞台は話題となり、ライブビューイングも含めると、いまや7万人に近い観客動員数を誇る人気の公演へと成長する。そこまでに至った理由のひとつとして、鈴村さんをはじめ演出スタッフ陣が毎回新しいテーマや設定、仕掛けを用意していることが挙げられるだろう。「毎回同じフォーマットで作って円熟させていく、というエンターテインメントの作り方もあると思いますが、僕はとにかく新しいことが好きなんです。“毎回違う”というドキドキ感を僕も味わいたいし、お客さんにも味わってほしい…でも今回は10周年ということで、一度しっかりとふり返る必要があるんじゃないかと思ったんですね」。これまでのAD-LIVEをふり返り、行き着いたのは2008年、前進座(吉祥寺)で行なった初回公演だった。地球最後の日を洋館で迎える登場人物たち。電話が鳴る、停電する、死体を見つける、隕石が落ちるといった出来事が各公演共通して差し込まれる以外には制約がないなか、それぞれが自由に状況を受け止め、演じきった初回公演は、鈴村さんにとって忘れられない舞台となった。「構造としてはいちばんシンプルでしたね。各公演、器は共通しているけれど、中に何を入れてもOKというスタイルで、どんな展開にも成り得るように作られていた。ならば、10周年となる今年は原点に戻って、この初代AD-LIVEを“今の自分”で作ってみたらどうだろうと思ったんです。そこで思いついたのが、“世界観だけが決まっているなか、設定を含めたすべてを出演者に委ねてみる”ということだったんですね。初代AD-LIVEでは『隕石が落ちてきたから、電源が切れたんだろう』と、役者がみんな同じ想像をしていましたが、今回は『停電を仕掛けたのは俺だ』と言い出す役者が出てくる可能性もある。そういう意味で、今年のテーマには“究極のアドリブ”を掲げているんです」。「大きな化学変化を起こしたい」こだわりの人選とマッチング“究極のアドリブ”をテーマに掲げた「AD-LIVE 2018」は、初参加となる石川界人、福圓美里、前野智昭の3名を加えた総勢18名の声優により繰り広げられる。6月末に行なわれた出演者発表会でも、すでに各ペアの個性が光るやり取りが垣間見られたが、この絶妙な人選とマッチングはどのようにして決められているのだろう。「AD-LIVE 2018」出演者「まず第一に、僕が『この人のAD-LIVEが見たい』と思う人にお声がけして、『この2人が組んだら面白いんじゃないか?』と想像を広げていく作業を行ないます。例えば今回の関智一さんと福圓美里ちゃんペアは、2人とも演劇を自分でプロデュースしていて、座長を務めていらっしゃいます。そんな2人がガチンコで即興劇をやったらどうなるんだろう?って…本当に見たくて(笑)、マッチングしましたね」。加えて、鈴村さんがマッチングするうえで重視しているのは、役者たちの相性だ。声優としてアフレコ現場で顔を合わせることが多いメンバーゆえ、人間性はもちろん、それぞれがどういったタイプの役者なのかを互いに熟知していることもAD-LIVEの面白さに繋がっている。「“地ならしタイプ”と“荒らしタイプ”といいますか…ひとつずつ丁寧にストーリーを構築していく役者さんを“地ならしタイプ”とすると、出てきたものをバンバン拾って勢いで繋いでいく、出たとこ勝負の役者さんが“荒らしタイプ”ですよね。この2タイプでペアを組むのが、いちばんスタンダードなマッチングです。一方、“地ならしタイプ”同士だと緻密にストーリーが構築されていく可能性があるし、“荒らしタイプ”同士だと本当にワケのわからないことが起こる可能性もある(笑)。そんななかで、大きな化学変化が起きそうなペアを考えていくんですね。“地ならしタイプ”同士が、スーッと2人で地ならししたまま終わってしまうなんていうのは面白くないですから」。例えば今回トップバッターを務める寺島拓篤&中村悠一ペアは、“地ならしタイプ”と“荒らしタイプ”がピッタリとハマりそうなマッチングだという。鈴村健一&寺島拓篤/「AD-LIVE(アドリブ)」2018年発表会「寺島くんは、非常に緻密な構築をするタイプで…芝居のなかに布石を置いていって、後でそれをちゃんと回収して、物語を繋げることができるんですよね。それに対して中村くんは、前に出てくれたときに『自分の舞台をイメージして、朝から晩までシミュレーションを繰り返した』と言っていたぐらい“予習型”ではあるんですけど…なんていうのかな?やろうとすることが、荒唐無稽なんですよね(笑)。2人とも準備してくるタイプではありますが、優等生の寺島くんと、暴れん坊の中村くん。このペアはたぶん大きな化学変化が起こるだろうと思っています」。出演者発表会で独特な空気を作り出していた、櫻井孝宏&前野智昭ペアも面白い。初代AD-LIVEから出演し、今回3年ぶりに登場する櫻井さんと、初参加の前野さんをマッチングしたのにも深い理由があった。櫻井孝宏&前野智昭/「AD-LIVE(アドリブ)」2018年発表会「前野くんは非常にクールですが、虎視眈々と面白いことを爆発させようといつも狙っているタイプ。これって実は、櫻井くんも同じなんですね。なので、同系統の2人を合わせたいと思ったんです。それに…前野くんには以前から何度も声をかけていましたが、『まだちょっと俺には早いっす』って断られていて(笑)、いよいよ出てくれることになったので、万全の状態で挑んでほしい。それにはやっぱり、櫻井くんと組み合わせるのがベストなんじゃないかと思ったんです。というのも、櫻井くんは究極の“柳型”なんですね(笑)。どんな相手が来ても、どんな大きい打撃を受けても、しなってからビーンと戻れるんです」。櫻井さんが“柳型”であることを強く印象付けたのは、2014年の櫻井孝宏&森久保祥太郎ペアで行なった、「AD-LIVE史上、記憶に残る回のひとつ」と言われている舞台だった。櫻井孝宏&森久保祥太郎ペアで行なった「AD-LIVE」2014年公演の場面写真「森久保くん演じる“多重人格者”を、櫻井くんが驚くほどキレイに捌いた回でしたね。人格がコロコロ入れ替わる森久保くんを…まあ、まずAD-LIVE初登場でそんな攻め手を持ってきた森久保くんがオカシイんですけど(笑)、それを櫻井くんが驚いた表情ひとつ見せずに、『あなたは何々という人格ですね?』って、舞台上で常にメモをとりながら(笑)、ひとつずつ受け止めていく。あの柳のような櫻井くんの性質って本当にすごいなあと思っているので…初参加の前野くんが自由に振舞えるように、ペアを組むならば絶対に櫻井孝宏だろうと思いました」。価値観から外れる瞬間を生み出すのが“エンターテインメント”前野さんが出演をためらったように、90分間の即興劇という前代未聞の舞台は、初参加の役者にとって未知なる領域である。出演前は「ほぼ全員が」不安を訴える一方で、一度「AD-LIVE」の舞台に立った役者はその魅力にとりつかれ、「また出たい」と必ず言うそうだ。中村悠一&鳥海浩輔/「AD-LIVE(アドリブ)」2017年公演の場面写真「『ほぼ全員』と言いましたが、櫻井孝宏くんと宮野真守くんは不安を訴えなかったですね。とくに宮野くんは、『面白そう!』ってニコニコしていたのを覚えています(笑)。ともあれ、みなさんが不安や緊張を抱えて挑むAD-LIVEですが、もうひとつ…これは100パーセント、全員が『面白かった。また出たい』と言ってくれます。それってやっぱり、即興がお芝居の原点だからだと思うんです。お芝居というのは『起きた出来事にどう対応していくか』なんですね。すなわち…乱暴な言い方をすれば、リアクションの羅列だと思うんです。セリフを覚えたのちに、それを忘れて、あたかもいまその瞬間に生まれた言葉のように喋る…それぐらい新鮮に反応したいというのが僕ら役者が目指しているところで、そういう意味でAD-LIVEって、起きたことに新鮮に反応できるように作ってあるので、お芝居の原点に触れられる舞台でもあるんです。だからみんな、『改めてお芝居って面白いなと思えた』って言ってくれるのかなあと、個人的には思っています」。なかでも梶裕貴は、「AD-LIVE」に強く魅了されたひとりと言えるだろう。2014年から3年続けて出演し、今回2年ぶりに戻ってきた梶さんは、「去年なぜ出なかったのか、自分でもわからない。それくらいAD-LIVEが好き」と出演者発表会で語っていたほど「AD-LIVE」愛に溢れている。梶裕貴&堀内賢雄/「AD-LIVE(アドリブ)」2016年公演の場面写真「梶くんはAD-LIVEのことが本当に好きで…彼のなかでは“声優である”ということがすごく大きな割合を占めていますが、だからこそ、声優の世界ではないところから声優に還元される何かを得たいと貪欲に渇望しているんです。そんな彼にとって、AD-LIVEはまさに自分が望むような、声優とは違うところで何かを得られるものがある場なんでしょうね。声優さんがやっているけれど、声優ファンだけじゃなく、誰にでも見てもらえる舞台というつもりで僕も作ってきましたから…梶くんが2014年に初めて出てくれたときに、『これは誰に見せても笑ってくれるし、感動してくれるものだと思います』と言ってくれて、僕は自信を持てたし、その思いはいまでも変わらないです」。梶裕貴&羽多野渉「AD-LIVE(アドリブ)」2018年発表会“誰にでも見てもらえる舞台”を目指して「AD-LIVE」を作ってきたように、鈴村さんは常に声優という枠にとらわれない視点で自身の表現を行なってきている印象だ。2008年から続けているソロアーティストとしての音楽活動はもちろんのこと、最近では実写映画『亜人』(2017年)に出演したことも話題になった。これらすべてに共通するのは“エンターテインメントの世界で表現する”ということ。では、エンターテインメントを通して鈴村さんはいったい何を伝えたいのだろう?「それについて、僕もたまに考えるんですけど…2018年のいまの時点で思っているのは、『驚いてもらいたい』、これがいちばん大きい気がします。AD-LIVEでは何が起こるかわからない驚きがありますし、音楽活動では僕が書いた詩を読んだ人が『こんな考え方もあるんだ!』と思ってくれることだってある…これってひとつの驚きだと思うんです。普段は静かな人が、僕のライブでは自然と大きな声を出して一緒に歌って『声が枯れました』なんていうお手紙もよくいただくんですが、それだって驚きですよね。そういった…自分にとっての価値観から外れる瞬間を生み出すのがエンターテインメントであってほしいと僕は常に思っているので、そこがやっぱりいちばん大きいですね」。声優とは“何でもできる仕事”だと信じて25年間やってきた「価値観から外れる瞬間を生み出すのがエンターテインメント」という基準で考えると、できることは無限に広がっていく。例えば、鈴村さんが若い頃から夢として抱いている「飲食店の店主になりたい」というのも、彼の言うエンターテインメントの延長線上にあると考えると、実はそこまで荒唐無稽な話ではないというのがわかる。「飲食ってエンタメだなと思っているんです。そもそも僕は高校時代、『将来は声優か調理師になるか』の二択で考えていましたから。『調理師の道に進んでいたら、僕はどうなってたかな?』っていまでもよく思います。でも、よく考えてみると…これだけいろんなことができるようになったいまだからこそ、役者のまま飲食店をやってもいいんじゃないかな?とも思うんです。若い頃はそんな器もなかったけれど、もう40歳も半ばになろうとしていますから、自分で自分にリミッターをかける必要はないんじゃないか。誰に何を言われようと、いまやりたいことをやっていきたい…なんだか、若い頃よりもいまのほうがエネルギッシュになっている感覚がありますね」。声優という職業が時代とともに変わってきたことも、鈴村さんにとっての追い風になっているのだろう。というのもいまの時代、声優たちはアニメのアフレコや洋画の吹き替えといった声に特化した仕事だけでなく、音楽ライブやバラエティ番組、テレビドラマ、実写映画への出演など、幅広く活動しているからだ。だからこそ、例えば「鈴村健一が飲食店を始めた」と言ってもほとんど違和感なく受け入れられることが容易に想像される。それこそが、時代とともに大きく変わった声優という仕事の良い点であるのだと思う。「ええ、まさにそうだと思います。僕は19歳で声優業界に入りましたが、そのときに『声優って何でもできそうな仕事だな』と思ったんです。当時はそこまで自由な環境ではなかったけれど、僕はずっと『そうなるといいな』と思って25年間やってきました。みんなで飲みに行って酔っぱらった勢いで夢を語ると、『お前、何やりたいの?役者だろ?』って先輩によく怒られましたが、僕はそうじゃないと思っていたし、いつか時代が変わるだろうと信じてやってきた。そうしたら、やっぱり時代は変わって…自分たちで範囲を決めて、『ここからはみ出さないように、声優としてやっていこう』って思っていたのが、『あれ?はみ出してみたら面白い!』って、すごくシンプルなことに気付いて、一緒に楽しんでくれる人が増えてきたんですよね。そうやってはみ出したことが、すべて役者としての表現に還元されるという実感を得られたのも大きいです。AD-LIVEはまさにその象徴的なものだと思います」。以前「僕は100パーセント、エンターテインメントの分野に存在していて、そこに居なければ存在意義を持たない」と語っていた鈴村さん。エンターテインメントにかける情熱は、彼の存在意義そのものだ。そんな鈴村さんの信念が詰まった究極のエンターテインメント「AD-LIVE」は、10周年を迎えて、さらに加速していく。「おかげさまで10周年を迎えることができました。最初はチケットも売れずに苦戦していたAD-LIVEですが、いまやライブビューイングも含めて7万人に近い方が観てくださる公演となりました。僕が二十歳のときに抱いた小さなイメージから始まったものが、たくさんの方に支えられてここまで来れたことが本当に嬉しいですし、そこにあぐらをかいていたらダメだとも思っています。AD-LIVEらしさを失わずに、常に新しいものをしっかりと提示し続けられるように、観てくださったみなさんが『観てよかった』と思えるものを作れるように…一生懸命準備していますので、ぜひ遊びに来ていただきたいです。そして、今後も支えていただければ幸いです。これからもAD-LIVEをよろしくお願いします」。「AD-LIVE(アドリブ)」2018年発表会(text:とみた まい/photo:You Ishii)
2018年09月14日