西洋音楽史大図鑑[目次]■はじめにケイティ・ダーハム■イントロダクション■初期の音楽1000~1400年■ルネサンス1400~1600年■バロック1600~1750年■古典派1750~1820年■ロマン派1810~1920年■ナショナリズム1830~1920年■近代1900~1950年■現代[本書について]はじめて真の「オペラ」を書いたのは誰だろう?記譜法のシステムの起源はどこにあるのだろう?作曲家はどのように交響曲を作曲するのだろう?本書はこのような疑問をはじめとする多数の疑問に答えるべく、重要な音楽作品と、それが西洋のクラシック音楽の発展に与えた影響を探って分析し、初期の単旋聖歌の誕生から現代のミニマリズムの発展とさらにその先を追う。本書は、伝説的な作曲家、そしてあまり知られていない作曲家による90以上の作品をわかりやすい言葉で詳しく解説し、図表やイラストも交えながら、クラシック音楽の創造と受容の背後にある鍵となる概念と壮大な思想を一歩ずつ解き明かしていく。質の高い図鑑や事典で有名なイギリスのDorling Kindersleyが発刊する「BIG IDEAS SIMPLY EXPLAINED」シリーズの一冊。クラシックをたまに聴く程度の人も、熱烈なクラシック・ファンでも、本書を読めば興味をひかれ、クラシック音楽に対する理解が深まるだろう。ページサンプル(40~41ページ)ページサンプル(130~131ページ)商品詳細西洋音楽史大図鑑定価:4,840円(10%税込)仕様:B5変型判/352ページ発売日:2021年12月27日ISBN:978-4-636-97833-9商品コード:GTB01097833 amazonにてご予約受付中! : お求めは、全国ヤマハ特約楽器店・書店または弊社オンラインショップ >まで。【本商品に関するお問い合わせ】(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス ミュージックメディア部問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月15日岸井ゆきの主演、浜辺美波が共演する『やがて海へと届く』が2022年春に公開。現在ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」に出演中の杉野遥亮ら追加キャストが明らかとなり、場面写真が解禁となった。この度解禁となったのは、岸井さん演じる主人公・真奈が大学時代から12年間で出会う様々なキャスト6名。浜辺さん演じるすみれの恋人・遠野を演じるのは、「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」やAmazon Prime Video先行配信中「僕の姉ちゃん」などに出演し、テレビ・CMで大ブレイク中の杉野遥亮。真奈の同僚・国木田を演じるのは、『ワンダーウォール 劇場版』(20/前田悠希監督)、『花束みたいな恋をした』(21/土井裕泰監督)など話題作への出演が続く中崎敏。また、すみれの母親・志都香を鶴田真由、東北で民宿を営む幸栄を中嶋朋子が演じるなど、実力派キャストが脇を固めた。さらに、幸栄の娘を演じるのは、アイドルグループ「さくら学院」を卒業し、来年1月29日よりユーロスペースにて公開予定『麻希のいる世界』で映画初主演を務める新谷ゆづみ。そして、真奈の上司・楢原を『わたしは光をにぎっている』など中川監督作常連の光石研が演じる。併せて今回解禁された場面写真も、真奈やすみれを囲む人々の姿が見て取れるものとなっている。『やがて海へと届く』は2022年春、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:やがて海へと届く 2022年春公開予定©️2022 映画「やがて海へと届く」製作委員会
2021年12月13日書籍『366日絵画でめぐるファッション史』が、2021年11月22日(火)に発売される。絵画366点とともに楽しむファッション史書籍『366日絵画でめぐるファッション史』は、366点の絵画作品を楽しみながら、時代ごとに変化していくファッションの歴史を辿っていく1冊。華やかな宮廷ファッションからヨーロッパ各地の民族衣裳まで、多様なファッションの歴史を見て取ることができる。エリザベス1世やポンパドゥール夫人、マドモアゼル・シャネルといった人物の肖像画や、ルノワールの絵画を参照し、描かれているファッションの特徴や、絵画の注目ポイントを紹介。16世紀イタリアのビロードのドレスやスペインのひだ襟、17世紀バロックの豪華な宝石やレース、18世紀フランス・ロココの軽やかなフリルやリボンなどが登場する。華やかな服飾の表現を楽しめるとともに、19世紀にはじまるオートクチュールの歴史や絵画の見方など、知識も身につく充実した内容となっている。【詳細】書籍『366日絵画でめぐるファッション史』発売日:2021年11月22日(火)価格:2,860円仕様:B5判変型(228×175mm)/ソフトカバー/420ページ(フルカラー)解説・監修:海野弘発売元:パイ インターナショナルISBN:978-4-7562-5555-6 C0071
2021年11月18日黒木華と杉野遥亮が姉弟役で出演するドラマ「僕の姉ちゃん」が、本日9月24日(金)より「Amazon Prime Video」にて先行配信スタート。これに併せて、姉弟の家の中と外の様子を切り取った場面写真が一挙公開された。本作は、年の離れた姉弟が束の間の二人暮らしをする日々を描いた、益田ミリの同名漫画が原作。姉・ちはるを黒木さん、弟・順平を杉野さんが演じるほか、久保田紗友、若林拓也、平岩紙、渡辺大知、遊屋慎太郎、片桐仁、湯川ひな、春原愛良、藤間爽子が出演している。家の中と家の外でのギャップも見どころのひとつとなっている本作。今回到着した場面写真では、外での“かっちりモード”な姉弟それぞれのカットや、家で食べたり寝転んだりとくつろぐ“ゆったりモード”な姉弟が写し出されている。「僕の姉ちゃん」は9月24日(金)よりAmazon Prime Videoにて全話一挙先行配信。2022年、テレビ東京にて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年09月24日HOUND13 Inc.は、スマートフォン向けゲーム『ハンドレッドソウル』(英語表記:Hundred Soul)において、2021年9月14日に新章となる「第11章 - 沈黙の島」がオープンしましたことをご案内いたします。「第11章 - 沈黙の島」オープン!災いに見舞われた死の島。この島には、これまで以上の強敵が待ち構えていますのでキャラクターを強化して挑みましょう!全ての敵を倒した先で明らかになる真実とは…「第11章オープン記念キャンペーン」開催中!「第11章 - 沈黙の島」のオープンを記念した「第11章オープン記念キャンペーン」が開催中です。<第11章オープン記念ログインボーナス>開催期間:9月14日(火) メンテナンス後 〜 9月28日(火) 4:59毎日異なるプレゼントが獲得できる『ログインボーナスキャンペーン』を下記期間に実施します!様々なアイテムを獲得することができますので、忘れずログインしてぜひお受け取りください!期間中にログインした累積日数でこちらの報酬を獲得できます。1日目 - ノヴァストーンチケット×1002日目 - 掃討券×243日目 - 英雄のソウル選択券×34日目 - ゴダールコイン×1,1005日目 - 名誉の証×306日目 - 英雄装備召喚チケット×507日目 - エメラルド×1,100<第11章オープン記念プレゼント>9月14日(火) メンテナンス後にこちらのアイテムがメールで送られます。・戦闘の鍵×1,100・ゴールド×1,100,000・伝説装備選択ボックス×1※9/14(火)メンテナンス以降にゲームを始められた方でも受け取り可能です。<第11章オープン記念!戦闘の鍵2倍キャンペーン!>開催期間:9月14日(火) 〜 9月28日(月)期間中に配布される戦闘の鍵、週末特別プレゼントで配布される戦闘の鍵が2倍になります。9月14日のアップデート情報新章のオープン以外にも新イベント「ハンドレッドボード」の追加などが9月14日のアップデートで行われました。アップデート内容は、こちらのお知らせをご確認ください。 ハンドレッドソウルとは?スマートフォンゲームにおいて、これまでにない圧倒的な操作感を誇る次世代スタイリッシュアクションゲームです。美しいグラフィックに彩られた世界でド派⼿に敵を倒しながら、最上級のアクションと爽快感をお楽しみください。【アプリダウンロードはこちら】 ■サービス概要タイトル :ハンドレッドソウルジャンル :次世代スタイリッシュアクション利⽤料⾦ :基本無料プレイ (アイテム課⾦制)対応端末 :iOS 10.0以上/Android 5.1以上 メモリ2MB以上公式サイト : 公式Twitter : (@hundredsoul_JP)公式YouTubeチャンネル: ※本ゲームに関しまして、株式会社FUNPLE STREAMは運⽤、及び業務サポートを⾏っております。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月15日現在公開中の『るろうに剣心』シリーズ最終章2部作のうち、先に公開された『るろうに剣心 最終章 The Final』が、Blu-ray&DVD化決定。10月13日(水)にリリースされる本作が、本日8月2日(月)より予約が始まった。本作は、和月伸宏の同名コミックを原作に、佐藤健主演で実写化された大人気シリーズ。『るろうに剣心』、『るろうに剣心京都大火編』、『るろうに剣心 伝説の最期編』と3作累計興行収入は125億円超え、観客動員数は980万人を突破。そして、『るろうに剣心』の始まりと終わりを描き、ファンの心を揺さぶる感動アクション超大作『The Final』と『The Beginning』の最終章2部作が現在公開中となっている。明治維新後の新時代、かつて“人斬り抜刀斎”として恐れられた剣心と、最恐最悪の敵・縁との因縁の戦いが描かれた『The Final』。そこで明かされるのは、かつて剣心が斬殺した妻・巴の存在。剣心はなぜ〈不殺の誓い〉を立てたのか?なぜ妻を斬殺しなければならなかったのか?縁との戦いの理由は幕末へと遡り、剣心の頬に刻まれた〈十字傷の謎〉に迫る『The Beginning』へと続いていく。公開延期を経て、4月23日に公開された『The Final』は、初日の興行収入では今年公開の実写作品においてNo.1を記録。興行収入43億円を上回り、現在も全国の劇場で大ヒット記録を更新中だ。そしてそんな本作が早くも、初回生産限定版・通常版でリリースが決定。Blu-ray・DVDの豪華版には、本編ディスクに加え、【ビジュアルコメンタリー 監督・大友啓史×主演・佐藤健×アクション監督・谷垣健治】を収録した特典DVDとブックレット、キャラクターカードが付く豪華仕様。またBlu-ray豪華版には、さらにもう1枚【「るろうに剣心」GLOBAL FAN SESSION/Making of るろうに剣心最終章 The Final】を収録した特典DVDが付く。そのほか、特別グッズ付きのバンドル商品、法人別のオリジナル先着購入特典も決定。初回生産限定版と共に、いずれも数に限りがあるため、早めにチェックが必要だ。『るろうに剣心 最終章 The Final』リリース概要▽『るろうに剣心最終章The Final』Blu-ray&DVD商品情報10月13日(水)発売・豪華版[初回生産限定Blu-ray]税込:8,360円・豪華版[初回生産限定DVD]税込:6,270円・通常版[Blu-ray]税込:4,180円・通常版[DVD]税込:3,190円■Blu-rayセル ■DVDセル■Blu-rayレンタル ■DVDレンタル▽『るろうに剣心最終章The Final』デジタル商品情報9月22日(水) 先行ダウンロード販売開始10月13日(水) デジタルレンタル開始■ダウンロード販売 ■デジタルレンタルセル…発売・販売元:アミューズソフトデジタル…発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントレンタル…発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント 販売元: NBC ユニバーサル・エンターテイメント『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年08月02日映画『東京リベンジャーズ』大ヒット御礼! 東リベの夏は終わらない! 舞台挨拶が29日に都内で行われ、北村匠海、杉野遥亮、磯村勇斗が登場した。同作は和久井健による人気漫画『東京卍リベンジャーズ』の実写化作。どん底人生真っ只中のダメフリーター・花垣武道(北村)が、何者かに背中を押され線路に転落した瞬間、不良学生だった10年前にタイムスリップし、人生唯一の彼女・橘ヒナタを助けるために、ヒナタの弟・ナオトとともに過去と未来を行き来しながら関東最凶不良軍団・東京卍曾に挑んでいく。山田裕貴、今田美桜、杉野遥亮、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮と旬の俳優陣がそろった。この日は「仲間と一緒に『東京リベンジャーズ』を観に行く」というテーマで服をコーディネートしてきた3人。北村は「男は黙ってデニム履け、というマイルールと言いますか。僕はTシャツをズボンにインするっていうのを17歳ぐらいからやってて、ずっとダサいと言われてきたんですけど、やっぱ最近レトロブームが来て、こういうスタイルが少しずつ広まってきてるんではないかと思っています」と、時代が追いついてきた様子。「夏は特に楽したいっていうのが1番大きくて、Tシャツにデニムだと選ばなくていい。デニムも履けば履くほど育つし、毎日同じのでもいいぐらい」とポイントを明かした。一方、テーマを聞いて「そっかあ……」と若干落ち込んでいた杉野は、「スタイリストさんが用意してくれた衣装見てちょっと違うかなと思ったんですけど、デートに行く設定なのかなって、勝手に考えちゃったんだよね」と苦笑する。「皆さんの前に出るし、爽やかな格好をしようかなと思って今日選んだんですけど、ちょっとミスっちゃった。本当は白Tにチノパンとかそういう格好なんですけど、仲間と行くときも今度はそうしようかなあ」と、シャツスタイルは少しよそ行きのイメージで選んでしまったようで、北村から「しっくりは来てるから」とフォローされていた。また黒のスタイルで決めた磯村は「『東京リベンジャーズ』って、黒のイメージもなんかあって……」とスクリーンに映し出されたロゴを見遣り、「うん、そうでもなかった」とこちらも苦笑する。「男たちと行く時ってなんかあんまり服とか気にしないんですけど、黒で落ち着きたい」という磯村に、北村は「いっそん(磯村)は黒のイメージあるけどね、1年通して」と納得。磯村が「ポイントでピンクを入れてるから、わいわい感を出したいな。『東京リベンジャーズ』を見て熱くなって『良かった〜!!』みたいなのをやるスタイル」と説明すると、北村が「仲間と映画みて『うお〜!』となったことあんまない」とつっこみ、磯村は「俺もないけど、やりたいのよ」と主張していた。
2021年07月29日現在公開中の『るろうに剣心 最終章 The Beginning』より、メイキング動画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』 Road To Kenshin~スペシャルエディション~が公開となった。人気漫画を原作に、超高速アクションとエモーショナルな人間ドラマが融合した娯楽作『るろうに剣心』シリーズが、映画『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』によって10年続いた歴史が幕を閉じる。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』はシリーズの完結作であり、剣心と巴、ふたりのドラマが丁寧に描かれているという点でも、大きな注目を集めている。作品を鑑賞したファンからは「あの僅かな日々が剣心にとってどれだけ大切な日々だったかと思うと切ない」、「剣心と巴さんにそれぞれの愛の形と表現があって、切ないけどそこが一番素敵だと思った」など、ラブストーリーに感動する声が数多く見られる。7月6日時点で『The Final』の累計動員数は292万人、興行収入は41億円を突破し、2021年の興行収入1位の実写映画となっている。『The Beginning』の累計動員数は144万人、興行収入は20億円を突破し、遂に2部作合計で観客動員数は435万人を超え、興行収入も61億円を突破した。2012年公開の1作目から現在大ヒット中の『The Final』まで、10年にも及ぶ佐藤健の『るろうに剣心』との歩みを収めたメイキング映像『Road To Kenshin』。シリーズ1作目の撮影初日の様子を収めた“序章”から『The Final』まで、計12本が佐藤健公式You Tubeチャンネルにて配信されており、現在その総再生回数は、脅威の1100万回再生を越えている。今回解禁されたメイキング映像の最終回は、佐藤健が「このエピソードを描かず、人生を終えることはありえない」と語るほど『The Beginning』に思い入れが強く、大切な作品になるという確信を持って撮影に臨んだことが分かる。本作では佐藤がこれまで演じてきた剣心とはまったく異なり、人斬り時代の剣心(緋村抜刀斎時代)が描かれる。緋村抜刀斎はこれまで1作目の2シーン(鳥羽伏見の戦い、清里斬殺)を演じたのみで、まさに佐藤にとって新たな挑戦だった。抜刀斎としてのアクションは、これまでのアクションとは全く異なるため、佐藤は『The Final」の撮影の合間をぬって、『The Beginning』のためにトレーニングを行い、抜刀斎としての感覚を体に刻み込んでいった。そして臨んだ撮影初日、いきなり抜刀斎が敵を殺戮するシーン。人の心を捨てた人斬り抜刀斎としての佐藤のアクションは、これまでのシリーズとはまた違う、異様な狂気を感じる印象的な場面だ。そして続々と他のキャストたちが撮影に参加し、いよいよ『The Beginning』の撮影が本格的にスタートしていく。撮影中には、巴役の有村架純と和む場面も。佐藤がどうしても映画で描きたかったと語るのが、村上虹郎が演じる沖田総司との映画オリジナルの一騎討ちシーン。今回、佐藤はこのシーンを撮影するにあたり、何度も本人同士で村上と事前にアクション練習を積み、しっかりとした準備を行った。この抜刀斎と沖田の一騎打ちは、シリーズの新たな代表的なシーンとなった。そして、挑むクライマックスの撮影は、抜刀斎が視覚と聴覚を失い満身創痍な状態での戦い。どのようにその様子を表現するのか、試行錯誤を繰り返しながらも完成したシーンは、観るものの心を震わせる究極の場面といえるだろう。これまで、シリーズ1作目からずっと剣心の過去を背負って演じてきた佐藤が最も描きたかったと語る『The Beginning』は、最高のスタッフ、最高のキャストたちが想いを込めて完成させた最高傑作。その貴重な舞台裏を収めた本映像を見て、改めて本作を劇場で楽しんでほしい。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』公開中
2021年07月09日映画『るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning』の公開記念イベント、「『るろうに剣心最終章 The Beginning』 剣心、始まりの地へ~おかえり剣心京都凱旋舞台挨拶~」が7月3日に京都で開催された。舞台上に七夕の短冊が飾られた会場で、上映後に観客からの熱い拍手で迎え入れられ、主演の佐藤健が夏らしく浴衣姿で、またシリーズ全作品で監督を務めた大友啓史が登壇した。まずは剣心の始まりの地である京都での凱旋舞台挨拶ということで、久しぶりに会った京都のファンとライブビューイングでつながっている全国のファンに向け、佐藤が「ずっと全国を回って舞台挨拶をしたいとは思っていたのですが、なかなか叶わずでした。僕たちの第二のふるさとと言っても過言ではないくらいお世話になった場所で、なんとしてでも舞台挨拶をしたいという想いもあったので、本日来ることができてとても幸せに思っています」と、笑顔で挨拶。浴衣についてコメントを求められると、「しっくりきますね。昔は和服を着ると怖気づくような感覚があったのですが、『るろうに剣心』を通じて逆に落ち着く感じがするようになりましたと答えた。監督も「次はこれで撮りたいね」と佐藤の姿を見ながら、「京都は、始まりの地なんですよ。地に足のついた実写作品にすると考えたときに、最初に決断したのが京都で撮影するということでした。僕らの撮影のはじまり、作品のベースのはじまりでもあったので、京都にくることは悲願でした」と語った。本シリーズは、関西エリアでのロケも数多く、シリーズ全5作を通じて、関西では全34か所、半年の撮影が行われた。佐藤は「滋賀県などの撮影のときも、京都を拠点にしていました。パート1の時は家に帰らず京都のホテルにずっと泊まって、そこから色々なところに行き撮影をしていました」とシリーズのハードな撮影を振り返ると、監督も「全国を巡業するサーカス団ですよ」と笑顔で返した。1作目から今作までを振り返りながら佐藤は、「当時は、青木崇高さんや蒼井優さん、香川照之さんと京都の街をぶらついてご飯を食べたりしていましたが、何不自由なかったですね。でも2作目3作目、そして最終章の時はほとんどご飯に行ったりはしていないですね。パート1のとき毎日のように行っていたのかが不思議です」と、シリーズ10年間のエピソードを明かした。さらにこの日は、佐藤の希望で事前にTwitterにてファンからの質問を募集。舞台上で佐藤と監督が様々な質問に答えた。「七夕といえば、健さんにとっての”織姫”はいますか?」という質問に、佐藤は驚きつつも「一年に一度とはないけど、本当は会いたいけどなかなか会えない、たまに会える存在はやっぱり、剣心かな」と、10年間剣心を演じてきた佐藤ならではの回答が飛び出す。また「マイベスト剣心(演技)を選ぶならどのシーンですか?」との質問について佐藤は、『The Beginning』の終盤、「行ってくるよ、巴」と言い残し、ともに暮らした家を去るシーンを挙げた。このシーンには監督も大きく頷く。佐藤は「感情を表して涙を流すなど、いろんな演技プランがある中で、あのシーンは全く気負いがなかったんですよね。今まで演じてきた剣心という役に対するに信頼と自信があったので、絶対に大丈夫だと思っていました。こういう芝居をしたいとう欲のようなものを一切排除できていたのを覚えていて、その時思ったように演じられました」と撮影当時を振り返ると、会場からは大きな拍手が起こった。続いて、檀上の短冊について、この日のためにInstagramで募集したファンからの願いが書かれているとMCから説明があると、その一部の願い事を佐藤と監督がそれぞれ紹介。“内定いただけますように”や“真剣佑の上腕二頭筋になれますように”、“娘の成績があがりますように”、“期末テストがなくなりますように”など、ファンの個人的な願いから、シリーズに対する想いのこもった願いごとも読み上げ、ファンの想いの詰まった短冊に感慨深げだった。最後に監督は、「10年間応援していただきありがとうございます。1作目の当時は震災があったり、今回もいろんなことがあった中で、作品を映画館で上映できることがすごい幸せだってことを感じましたし、皆さんに支持していただいて最後まで作れたということにものすごい幸せを感じております」とコメント。佐藤からは、「本当にあっという間ですね。我々にとって、とても大切な京都に来れたことを非常にうれしく思っております。こういった辛い状況ではありますが、希望を見出して、前向きに、幸せに皆さん過ごしていってほしいなと願っております」と述べ、京都凱旋舞台挨拶は幕を閉じた。また、本イベントの模様はライブビューイングで全国の映画館に生配信された。『るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning』公開中
2021年07月05日『るろうに剣心 最終章 The Final』に続いて、シリーズの“はじまり”を描く『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の公開がスタートした。本作は幕末を舞台に、“人斬り抜刀斎”と呼ばれ、恐れられた男・緋村剣心(佐藤健)の知られざるドラマを描いているが、大友啓史監督は「剣心の真実はここにある」と語る。のちに新時代を迎えて剣心は“不殺(ころさず)の誓い”を立て戦うことになるが、その根底にある感情や、彼を徹底的に変えてしまった物語についてはこれまで多くは描かれなかった。本シリーズは圧倒的なアクション描写と、次々に敵をなぎ倒す剣心の姿が人気を得てきたが、この映画を観ることで観客は痛快なアクションの裏側にある深い悲しみを知ることになるだろう。これまでのすべての映画『るろうに剣心』シリーズの見え方が変わってしまうかもしれない最終章について、大友監督に話を聞いた。(以下、一部、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の内容に触れている箇所があります)幕末の時期、新しい時代を迎えるために命がけで戦った者たちがいた。そのひとりが“人斬り抜刀斎”だ。彼は人を斬ることで、誰もが平等で穏やかに暮らせる時代が来ると自分に言い聞かせ、周囲に血の雨を降らせている。そこに結婚を約束した相手を剣心に殺された女性・巴(有村架純)が復讐のために剣心に近づく。しかし、彼女は剣心と行動を共にするうちに彼の内面を知り、心に変化が訪れる。人を斬ることだけを考えて心を閉ざしていた剣心と、復讐だけを心の支えにしていた巴の距離は次第に縮まっていく。剣心と巴のエピソードは先に公開された『The Final』でも触れられているが、大友監督は『The Beginning』について「ストーリーの展開の妙や意外性ではなく、俳優がその役をどう演じたか、剣心と巴の間にどのような感情があったのか、その感情や存在がどのように変化していくのかを味わってもらいたい映画」だと語る。「巴には、幕末という時代の中で翻弄されながら悲劇を背負い、剣心に未来を託す役割をこの映画の中で担ってもらいたいという想いがありました。当時は今よりも女性に自由がなかったわけですし、結婚はお家の事情や身分が大きく影響していたことを考えると、巴は封建時代に生きた不自由な女性の象徴でも解釈できると思います。巴は幼なじみと祝言をあげることを楽しみにしていたと思うんですけど、たぶん、愛という感情を覚える前に結婚することになったと思うんです。そして、その婚姻前夜に彼女は愛するべき人を失い、魂を彷徨させる中で仇的である剣心に出会う。おそらく、その頃の彼女の生きていく支えは、愛すべき人を奪った憎むべき相手にどうやって仇を討つか、つまり憎しみ自体が彼女の生きる力になっていた。“誰かを憎んでいないと気が狂ってしまいそうで”と、彼女は日記にも書いていますね。それがどのようにして愛に転じていくのか? 劇中のセリフにも出てきますけど、まさに"憎しみと愛は表裏一体”なんですね、きっと。あの時代の女性は武家社会の中で様々な感情を押し殺して生きてきた。そして親の決められたレールに乗って結婚するはずだった。しかしレールを失い、そこではじめて巴の自我が憎しみと共に芽生える。つまり本作は、「愛」という、人生において最も大切な感情を見つける機会を失ってしまった巴が、ぼろぼろに傷つきながら愛の本質を発見していく物語でもあると思います」剣心と巴は“同じ孤独”を抱えた者映画の前半は剣心と巴が出会い、宿場で同じ屋根の下で暮らしながら少しずつお互いを認識し、理解していく過程が描かれるが、単に双方が好意を抱くような展開ではなく、自身が背負った使命、倫理観、相手に対する説明のつかない感情の間でふたりが揺れ動く瞬間が描かれる。「巴にとって剣心は“自分の夫を斬った男”ですが、毎晩どこかに出かけて戻ってきては、血で汚れた手を陰鬱な表情で洗い流している。その寂しげな背中を見ているうちに、巴は“本当にこの人は夫を斬った男なのだろうか?”と思ったかもしれない。つまり、自分の夫を奪った人間に対する復讐心と、もしかしたらそうではないかもしれないという思いが巴の中で拮抗し始め、次第に“そうではない”という気持ちが大きくなっていった。でも、自分は仇を討つために剣心に近づいたわけですから、“二夫にまみえず”という当時の倫理観でいうと、当然罪悪感も芽生えはじめる」一方の剣心も、自身の本心を押し殺して新時代のために“人斬り”を引き受けたことと、目の前にいる巴と過ごす時間に感じる安らぎの間で激しく揺れ動く。興味深いのは、映画の前半の剣心と巴は独立したふたりのキャラクターに見える瞬間もあれば、ふたりで“ひとりのキャラクター”に見える瞬間もあることだ。剣心の本心を巴が代弁し、剣心の存在が巴の内面を明らかにする。さらに大友監督は剣心と巴を単なる男女ではなく“どちらも時代の犠牲者”として描いてもいる。「ふたりはある意味で“似た者同士”だと思います。同じ孤独を抱えた者の魂が寄り添うようにして一瞬の時間を共有する。どのようにして孤独を解消していいのかまだわからない若いふたりが共に行き場を失い、孤独な魂をなぐさめあっていくうちに近づき、結ばれていく。しかし、本当の愛が芽生えていく入り口の段階でこの物語は、ふたりの関係は終わってしまうことになります」“剣心の真実はここにある”という映画をつくりたかった主演の佐藤健は、これまでの作品で新時代に自らを適応させようとする剣心を巧みに演じてきた。しかし、本作では巴の感情、周囲の状況を瞬時に受け止め、そこで生まれる感情だけを精緻に表現していく。自ら何かを仕掛けない、しかし、起こった出来事、投げかけられた感情は何も逃さない。その姿勢を大友監督は「それこそが俳優が役と向き合っていることだと思う」と力強く語る。「佐藤健は良い意味で“何もしないこと”を目指していると思うんですね。彼は『龍馬伝』で岡田以蔵を演じて“以蔵が降りてきた”と言っていました。おそらく以蔵という役が憑依していたんだと思います。でも『るろうに剣心』が始まった時には、剣心は“魅せる”キャラクターという意識があった。実在する人物ではないし、彼の好きなキャラクターでもあったから、自分の大好きなヒーローを、ファンである自分に対しても“魅せきる”ことができるのか?という演じ方、つまり観客の目を意識したアプローチだったと思います。でも作品を重ねてきて、今回思ったことは、彼の目指すものはもう“魅せる”ことではなくて、自分の中に剣心が潜んでいて、自分の中の剣心に対して嘘がつけなくなっている。だからサービスするような演技は一切してない。でも、心の小さな変化は確実にあって、演技をして誰かに提示するとかではなくて、本当の意味での“芝居”を目指そうとしている。それはつまり“芝の上に居る“ということであって。余計なことはせず、“本当のことだけを撮ってください”ということだと思います。それは巴と関わるシーンについても逐一感じますね。明治の剣心は、ある意味では“演じて”いて新しい時代に適応しようとしているわけですけど、巴のことになると演じる余裕もない状態になる。そのような時の佐藤健は本当に“何もしない”。でも僕はそれこそが俳優が役と向き合っていることだと思う。俳優の仕事は“他人の人生を生きること”なわけですから、よく考えたらすごく大変なことだと思うんです。でも、カメラが回ってしまえば、どういう芝居をするかは俳優に委ねられる。つまり、俳優のパフォーマンスには、期せずともその俳優の全人格が出てしまうものだと思っています。だから僕は、こういった作品においては俳優に対して手とり足とり演出して指示するのではなく、俳優が自分で動きながら演じる役の人生と向き合う環境をつくることが大切な仕事だと思ってきました。このやり方で俳優と真正面から向き合うことは、僕にとって監督業をしていく上での大きなモチベーションのひとつになっている。だから、佐藤健と10年間、共に仕事をする中で、彼がその境地に達したことは、俳優演出という点では、僕にとってもひとつの大きな成果だと思っています」拒絶、警戒、迷い、苦悩、安らぎ、そして愛と呼べるのかもしれない感情……佐藤健が演じる剣心と、有村架純が演じる巴は様々な想いを投げ合い、時に共鳴するようにして表現していく。しかし、物語の結末に待っているのは、剣心のその後の人生を決定的に変えてしまうほどの“悲しみ”だ。「結果として巴は剣心の中で“永遠性”を帯びた存在になったと思います。どこまでいっても実態がなく、記憶の中にいて手が届かないけれど、いつもそばにいる存在。剣心の中で巴を斬ったときの感触はきっと残り続けているわけで、それはとてつもない悲しみだと思うんです」私たちがこれまでに観てきた剣心は、めっぽう強く、穏やかで、時にコミカルな部分のある人物だった。しかし、その心の奥底には消えない傷がある。想像できないほどの悲しみがある。『The Beginning』を観た観客は、これまでのシリーズ全作の見え方が大きく変わってしまうかもしれない。「剣心は深い傷や情念を背負っていながら、それを心の奥底に沈めて、明治という新しい時代に自分を適応させようと生きてきた。そして僕も、そういった情念描きたいという思いを都度押し殺しながら、現代の観客に向けて『るろうに剣心』シリーズというアクションエンタテインメントをつくってきた想いがありました。でも最後の最後には“剣心の真実はここにある”という映画をつくりたかったんですね。もちろん、残酷さや残虐性をそのまま提示するのではなく、憎しみが愛に転じるように、その残酷さが美しさに転じていくようなものでなければならないとも思っていました。だからこの映画は、観客が剣心の悲しみの深さを思い知る映画だと思っています。でも、その悲しみの深さを知り、その非業の運命を燃やし尽くすかのように、修羅となって人を斬りまくっていた彼の人生の道のりを知ることで、やっと剣心というキャラクターを理解してもらえるのではないかと思っています」『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』公開中(C)和月伸宏/集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
2021年06月23日6月5日、6日の全国映画動員ランキングは、シリーズ最終章の後編にあたる『るろうに剣心最終章 The Beginning』が初登場で首位に立った。『…最終章 The Final』』に続き公開された本作は、幕末を舞台に“人斬り抜刀斎”として恐れられている緋村剣心と、彼の人生を大きく変えることになる雪代巴との痛切なドラマが描かれる。シリーズの“序章”ともいうべき内容で、佐藤健が引き続き剣心を、有村架純が巴を演じている。公開7週目の『るろうに剣心最終章 The Final』は2位につけ、公開8週目の『名探偵コナン 緋色の弾丸』は先週4位から3位に順位をあげた。そのほか新作では、浜辺美波が主演を務める、人気シリーズの第2弾『映画 賭ケグルイ絶体絶命ロシアンルーレット』は初登場8位に。人気の同名少女コミックをジャニーズ Jr.で“美 少年”のメンバー・浮所飛貴の主演で実写化した『胸が鳴るのは君のせい』は初登場9位に入った。次週は『「宇宙戦艦ヤマト」という時代西暦2202年の選択』『映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』『キャラクター』『漁港の肉子ちゃん』『名も無い日』『Mr.ノーバディ』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『るろうに剣心最終章 The Beginning』2位『るろうに剣心最終章 The Final』3位『名探偵コナン 緋色の弾丸』4位『地獄の花園』5位『美しき誘惑−現代の「画皮」−』6位『いのちの停車場』7位『クルエラ』8位『映画 賭ケグルイ絶体絶命ロシアンルーレット』9位『胸が鳴るのは君のせい』10位『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編 Paladin; Agateram』
2021年06月07日ジャニーズWESTの桐山照史が、舞台『赤シャツ』の主演を務めることが30日、明らかになった。同作は劇作家・マキノノゾミが書き下ろし、マキノといくつもの作品でタッグを組んできた宮田慶子の演出により、2001年の初演以降幾度も上演されてきた傑作喜劇。夏目漱石の名作『坊ちゃん』の登場人物であり、主人公・坊ちゃんの敵役である厭味なインテリ教頭“赤シャツ”を主人公に据え、『坊ちゃん』の物語を赤シャツの視点から描く。無鉄砲で血気盛んな坊ちゃんによる語りから見えていた世界と同じ筋書きを辿っているはずなのに、赤シャツの視点を通して見れば、まったく異なった世界が広がる。同じ出来事を見ていても人によって見えるものと見えないものとがあり、考え方も人それぞれ異なり、時には誤解や思い込みといった偏りも生じる。人と人とが触れ合い、関わり合うことから生まれる可笑しみやままならなさ、温かさが、血の通った役者が生で演じるからこそ真に迫って描き出される作品となる。本作のタイトルロールである“赤シャツ”を、実直で温かみのあるキャラクターで親しまれ、硬軟自在に演じ分ける誠実な演技も高く評価される桐山が演じる。初演の劇団青年座での上演から演出を手がける宮田慶子は、桐山とは初のタッグに。東京公演は東京建物 Brillia HALLにて9月上旬〜中旬、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて2021年9月下旬。○桐山照史 コメント舞台がとても好きなので、生でお芝居ができるチャンスをいただけてとても嬉しいです。今回改めて、小説『坊ちゃん』をまず読んで、戯曲を読みました。赤シャツにはこういった面もあったのかなぁと感じられました。『坊ちゃん』を読むと、面白さの倍増する作品だと思います。演出の宮田さんとは、今回初めてですが、すでにご一緒している横山(裕)君から、「一から丁寧に教えてくださった」、また高木(雄也)君からは「厳しいけれど愛のある方」と聞いて、少しホッとしています。厳しい、というところはちょっとドキッとしますが(笑)、これまで上演されてきた名作、僕なりの引き出しをプラスしてヒール役を思いっきり楽しめたらと思います。○演出・宮田慶子 コメント“赤シャツ”は、ご存じの通り、近代日本文学を代表する夏目漱石の名作『坊ちゃん』に登場する人物です。この舞台でも、あの痛快冒険活劇が展開します。ただし視点を変えて“坊ちゃん”の敵役である“教頭の赤シャツ”の立場からえがいており、誰もが知る物語のかくされた真相がつぎつぎと明らかになるスリリングな舞台です。初演時から私が愛してやまないこの作品を、桐山照史さんが演じてくださることになり、今からワクワクしています。誤解や行き違いに翻弄される「人間・赤シャツ」を生み出してくださることを楽しみにしています。窮屈な日常に疲れているすべての方にお届けする、笑いながら心に染み入る舞台を作りたいと思います。
2021年05月30日2011年にスタートした映画『るろうに剣心』シリーズがついに『るろうに剣心 最終章 The Final』と『るろうに剣心 最終章 The Beginning』で完結する。本作は明治の日本を舞台に、“不殺(ころさず)の誓い”を立てた緋村剣心の物語を壮大なスケールの物語とアクロバティックなアクションの連続で描いてきたが、全作品を手がけた大友啓史監督はシリーズを通じて本作に登場する者たちが実在し、現実の社会の中で生きている人物として描くことにこだわったという。人気漫画を原作にしながら、映画として圧倒的な評価を集めた本シリーズの根幹にあるものは一体、何なのか? 大友監督に話を聞いた。(以下、一部、『るろうに剣心 最終章 The Final』の内容に触れている箇所があります)和月伸宏の漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』は、アニメーション化され、後に舞台にもなるなど様々な分野で描かれている。幕末に“人斬り抜刀斎”と呼ばれた男・緋村剣心は、新時代・明治の訪れと共に“不殺の誓い”を立て、江戸の街にある神谷道場で暮らしながら、様々な戦いに身を投じる。映画第一作を製作するにあたり、大友監督は漫画に描かれているキャラクターを“現実に存在する人間”として捉えるところから創作を始めたという。「漫画というのはすでに視覚化されたものですからね、まずはそのヴィジュアルの中からどの要素を映画にするのか考え、実写映画にするうえで不可欠な部分を集めていくことから準備を始めました。ひとつの基準は、僕自身が、この作品の登場人物たちが“実在する”と思えること、そして彼ら彼女らに共感できることが、何より大切だと思ったんですね。明治維新後、侍たちは廃刀令で刀を奪われ、マゲを切られ、その職業的な技術は不要となり、生きていく術を失ってしまった。そんな中で、剣の心を失った侍たちは新時代をどうやって生きていこうとしたのか? まずは自分がこれまでに蓄えてきた知識や経験を総動員して、原作になった漫画と現実にあった歴史上の背景や事実とを擦り合わせ、その人物たちの感情のリアリティを追求していったんです。幕末の動乱を乗り越えて訪れた明治時代、剣心にできることは何か? 廃刀令の時代ですから、もう刀は持って歩けない。でも、剣心は、一見真剣にしか見えない逆刃刀を持って白昼堂々と歩いている。今の時代で言えば、モデルガンを持って歩いているようなものでしょうか。幕末、散々人を斬ってきた剣心の思いとしては、侍という身分は廃れたけれど、自分が培ってきた剣技をつかって、この“不殺の誓い”を込めた逆刃刀で自分の目にうつる人々を助けていくことはできるだろうと。そんな剣心の感情は、当時の侍たちの置かれた立場に思いを馳せると、とてもリアリティがあるように思えました。剣心だけではなく、他の人物などに対してもそういう過程を経ることで、漫画の中で描かれていたフィクションが自分の中で立体化し始める。ひとつひとつ自分のフィールドに落とし込んでいくことで、様々な情報を自分なりの解釈で紐解けるようになってくる。巨大な人気コミックですから、そういう作業を手掛かりに、映画をつくる上での自由を少しでも得たいなと思ったんですね」ふたりの壮絶な感情のバトルを描くさらに大友監督は、過去に手がけてきた映画と同様に、すべての登場人物を“社会に生きるもの”として描いた。人間は“キャラクター設定”だけで存在しているわけではない。その時々の社会のルールや状況、倫理観、経済状況に大きく影響を受ける。大友監督はすべての作品で、登場人物と社会の関係をしっかりと描き、その上で社会のルールや倫理から逸脱せざるを得ない状況、意図的に逸脱する場面を描いてきた。「どんな人間も時代と切り結びながら生きているんですよね。剣心はあの時代に『新しい時代のためなら人を斬れます』と答えて人斬りになっていくんですけど、理念で引き受けることと、それを現実で実践していくことの間には大きな差があると思うんです。そこで生まれた矛盾を押し殺していける人間は悪に陥ったり、もしくは平然とした顔で新政府の一員になって出世していくんだろうけど、剣心はそうではなかった」大友監督は「人間を動かしているのは、とてもプライベートな体験や感情」だという。「どの人にとってもプライベートな体験というのは、すべてが望んで引き受けたものではないと思うんです。そう考えると、どんな人間であろうと、いかに腹立たしい相手であろうと、同情の余地や、すべてをその人の責めだと言えない部分がある。どの作品であっても、そんな気持ちをすべての登場人物に感じたいという想いはいつもあります。人間はお金や欲望や悪に取り憑かれて、ギリギリの判断を迫られた時に“生(なま)”の感情や顔が見えてくる。言葉にしてしまうと安っぽくなってしまうんですけど、自分がいつも心を動かされるのは、社会的な動物であるはずの人間が、その社会性を剥がされてしまった瞬間に見せる“生の感情”なのかもしれません」最新作でも大友監督は、これまでのシリーズで得た知見を総動員しつつも、いたずらに規模を拡大するのではなく、シリーズの根幹にある“すべての人物が実在していること”と“人間の生の感情が現れる瞬間”にこだわって、物語を拡大ではなく“深める”かたちで脚本を書いていったという。本作は江戸の町に謎の男・雪代縁が出現するところから物語が始まる。やがて剣心が愛する妻・巴を自らの手で斬った過去が明かされ、縁こそが剣心が殺めた巴の弟であることが判明する。姉を殺され復讐を誓う縁と、愛する女性を斬った罪を背負って生きてきた剣心はついに再会し、刃を交える。「今回の話は、剣心という人間を生み出したのは巴で、剣心と巴の関係性が生み出したモンスターが縁である。そして、その剣心と縁が、長い時間を経て運命の対峙を向かえるという物語なわけですよね。そうなると感情の深さがこれまでの作品とは比較にならないわけです。剣心は自身の手で殺してしまった愛する妻の弟と向き合うことになるわけですから。一方の縁は、愛する姉であり、母親代わりでもあった存在を失ったわけですけど、当時の縁はまだ子供だから、巴が剣心に対して復讐心を抱きながら、それだけではない想い=愛情を抱いてしまったことが明確に理解できない。つまり、物理的に姉を奪われただけではなくて、その心までも奪われたと感じたんだと思うんです。そのふたりが戦うわけですから、対立構造にはなっているんだけど、その関係は敵や味方ではなくて“遺族”に近い。死んでしまった巴の夫と弟なわけですから。巴に対しての異なる思いと共通する思い、その両者を抱えたふたりが剣を交えることで、お互いの感情をを確認していく。深度のある複雑な感情を、激しい戦いを通じて、剣を合わせながら確認していく。こんなに強靭な設定って実はなかなかありませんから、それがクライマックスに用意されている以上、構成はすごくシンプルにしたほうが良いのではないかと思うに至りました。だから複雑なことはやめて、剣心と巴、縁の間にかつて何があったのかを剣心の仲間たちが知り、その過程でお客さんも剣心の過去を知る。その後、表向きはアクションに特化しているように“見せかける”んだけど、観客はきっと、底流にあるふたりの壮絶な感情のバトルも感じてくれるに違いない。そういったプランをベースに、「京都大火編/伝説の最期編」に込めた密度を、一本の映画に注ぎ込もうと思ったわけです」「剣心はいたよ、本当に。実在したよ」大友監督が語る通り、剣心と縁は敵ではない。だからどちらかが相手を斬るだけでは解決しない。ふたりの戦いは相手の感情を知る行為であり、その刃はどちらも深い悲しみに満ちている。観客は驚異的なアクションに目を奪われつつも、そこで描かれる生々しい感情のぶつかり合いに心を奪われるはずだ。「かつて『龍馬伝』をつくりながら、吉田松陰や、高杉晋作、坂本龍馬、岡田以蔵はみんな自分の中で“確かに存在した”と確信する瞬間があったんです。まあ、彼らは実際実在した人物たちですからね。かつて生きていた人たちが残していった“念”があると思いますし、剣心もフィクションなんだけど僕は“剣心の念”も実際にあると真面目に思ってるんですよ。1作目の時に佐藤健と綾野剛が戦うシーンで、剣心が「不殺の誓い、逆刃刀だ」といった瞬間、なぜか涙が出そうになって。周囲にさとられないように苦労したんですけど(笑)、思わず佐藤健のもとに駆け寄っていって『剣心はいたよ、本当に。実在したよ』って言ったら、彼はキョトンとしてましたけど(笑)。その頃からすでに、剣心っていうのは僕の中でリアルに実在した人物だと思っているんです。佐藤健は『1作目のときは人気漫画のキャラクターをいかに演じるかに一生懸命だった。2作目になって剣心が自分の中に少しずつ入ってきている気がした。今回の作品はすでに自分の中に剣心が住んでいて、自分の中にいる剣心を引っ張り出すことで演じていく。剣心は実在します』って言っていて。ぐるりと一周廻って、僕が1作目で感じた感情を、俳優のスタンスから体感したんだなと思って、なんだか感動しましたね。撮影の時って、とりあげているのはフィクションの人物なんだけど、本当に生きているな、実在したんだなと思えることがあって、撮りながら僕はいつも、どこかでそんな瞬間を求めている。そこに僕だけじゃなくて主演俳優もたどり着けた。それはこの映画シリーズの大きな成果だと個人的には思っています。剣心だけじゃなくて、縁も薫も左之助も恵も、弥彦も“本当にいた”んだと思うし、それを俳優の身体を通して観る人に感じてほしいし、僕が現場で感じたことを共有してほしい。人物たちの体験や感情を、観ている人たちもハラハラしながら追体験していく、それこそが娯楽エンターテインメントの、シンプルで正しいかたちだと思うんです」大友監督の考える正統なエンターテインメントは、アクションや爆発を積み重ねることではなく、その奥底にある生々しい感情のダイナミックな揺れ動きを、登場人物と観客が共に体験することにある。どんな鋭い刃よりも観る者の心を深く刺す痛みと悲しみの物語、そしてキャリアを通じて“実在する人間が見せる生々しい感情”にこだわり続けてきた大友監督の信念が本作を、最終章にふさわしいものにしているのではないだろうか。『るろうに剣心 最終章 The Final』公開中『るろうに剣心 最終章 The Beginning』6月4日(日)より公開
2021年05月17日先月からついに公開がスタートした『るろうに剣心 最終章』。この度、現在公開中の『るろうに剣心 最終章 The Final』、6月から公開が始まる『るろうに剣心 最終章 The Beginning』との2部作の副音声上映が決定した。チーム「るろ剣」集結! 究極の裏トークを劇場で本シリーズ史上初となる2部作での副音声上映は、剣心役の佐藤健、監督の大友啓史、そしてアクション監督の谷垣健治と、シリーズを10年間支えてきた3名が参加。5月22日(土)より『The Final』、6月19日(土)より『The Beginning』で実施され、本編に合わせて撮影当時の裏話ほか様々な貴重なエピソードを余すことなく語り尽くす!副音声の収録を終えた佐藤さんは「やはり最後の剣心と縁の戦いは、何回観てもどちらにも感情移入して入り込んでしまうので、心が疲れました(笑)」とまずは率直な感想を述べ、「僕が知らない裏話もお二人がしてくださったのでめちゃくちゃ楽しかったです」とコメント。さらに「剣心は自分の胸の内に想いを秘めているキャラクターなので、自分なりに“この時はこういう想いで演じていた”という気持ちを話したりしたので、楽しんでいただけたらと思います」とアピールした。一方、大友監督は「副音声を聞いて、『るろうに剣心』5作通して散りばめていた様々なことを知り、新たな発見をしてもらいたいです。ぜひこの機会にこの体験自体を楽しんでほしいです」と呼びかけ、谷垣さんも「1回目に見るときはアクションシーンの迫力を堪能していただき、2回目は副音声を聞くことで、アクションをより楽しんでいただける手助けになればと思います」と語っている。なおこの副音声上映は、無料のスマートフォン専用アプリ「HELLO! MOVIE」をダウンロードし、副音声データを事前に入手、本編上映前にアプリを劇場で起動しイヤホンを装着、映画の音声を認識し映像に合わせて音声が再生され、劇場で作品を鑑賞しながら楽しめる仕様となっている。新映像公開! 神木隆之介“宗次郎”現るさらに新たに、神木隆之介が演じる瀬田宗次郎の姿も映し出された映像が到着。片足でリズムを刻むあの独特なステップ“縮地”を見せた後、剣心に斬りかかるシーンが収められている。『るろうに剣心 最終章 The Final』は全国にて公開中、『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開© 和月伸宏/ 集英社 ©2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
2021年05月14日書籍『スニーカーの文化史 いかにスニーカーはポップカルチャーのアイコンとなったか』が、2021年4月24日(土)に発売される。書籍『スニーカーの文化史 いかにスニーカーはポップカルチャーのアイコンとなったか』は、アメリカのスニーカーヘッズの間で話題となった『Kicks: The Great American Story of Sneakers』を邦訳した一冊。書籍内では、スニーカーがどのように人々のライフスタイルとカルチャーに大きな影響を与えてきたのかを、誕生から現在まで通史的に辿っていく。書籍内では、1830年代のゴム底製スニーカーの誕生から現代までの180年に及ぶスニーカーの歴史を丁寧に紐解くと同時に、スポーツやストリートのポップカルチャーの中にスニーカーがどのように浸透したのかを解説。コンバース(CONVERSE)の靴を売るために全米を飛び回ったチャック・テイラー、アディダス(adidas)とプーマ(PUMA)を設立したダスラー兄弟、“ワッフルソール”を生み出したナイキ(NIKE)の共同創設者ビル・バウワーマンまで、スニーカーの歴史を築いてきた数々の人物やエピソード、トリビアを紹介。その他、VANS(ヴァンズ)、オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)、リーボック(Reebok)などの人気スニーカーにも言及しつつ、スニーカーの歴史を詳説していく。【詳細】『スニーカーの文化史 いかにスニーカーはポップカルチャーのアイコンとなったか』発売日:2021年4月24日(土)価格:2,200円(税込)
2021年04月24日映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が、2021年6月4日(金)に公開される。『るろうに剣心 最終章 The Final』に続く、二部構成となる。“これで終わる。ここから始まる”人気コミック「るろうに剣心−明治剣客浪漫譚-」を原作に、大友啓史監督が映画作品へと昇華させた『るろうに剣心』シリーズが、約10年の月日を経て遂にグランドフィナーレへ。前作に続き、約5年ぶりの公開となる<最終章>は、明治/幕末という異なる時代を背景に、物語の核心へと迫る『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』の二部作の構成となる。シリーズ最恐の敵・縁との因縁の対決を描いた『The Final』に続く『The Beginning』の舞台は、時空を超えて、明治から動乱の幕末へ。かつて“人斬り抜刀斎”と恐れられた剣心の過去と、剣心の最愛の女性・巴との出会い、そして十字傷に秘められた真実が、今明らかになる。剣心の<不殺の誓い>の理由とは?動乱の幕末。緋村剣心は、倒幕派・長州藩のリーダー桂小五郎のもと暗殺者として暗躍し、血も涙もない最強の人斬り・緋村抜刀斎と恐れられていた。ある日、剣心は、人斬りの現場を目撃されたことから、のちの妻となる巴を側に置くことに。穏やかな生活の中で、いつしか巴は唯一剣心が心を許せる存在になっていくのだが、ある“事件”をきっかけに自らの手で斬殺しまう…。一体なぜ剣心は最愛の人を殺めなければならなかったのか?そしてなぜ<人斬り・緋村抜刀斎>は人斬りをやめ、逆刃刀を手にしたのか?これまで明かされることのなかった剣心の<不殺の誓い>の理由が、遂に明らかに—。登場人物緋村剣心(佐藤健)またの名を“人斬り抜刀斎”。これまでのシリーズの“流浪人”である剣心の優しいイメージを根底から覆す、血も涙もない冷酷な剣客。この時代は、斬れない逆刃刀ではなく 真剣 ”を手にしている。頬の傷は、まだ“一本”のみ。雪代巴(有村架純)ある夜、るろうに剣心に助けられるが、人斬りの現場を見てしまう。口封じのため側に置かれることに。幕府の追手から逃れるため巴とともに農村へと身を隠す。剣心は巴の影響で、人斬りの正義に迷い、幸せを見出していく。その素性は謎に包まれているが、剣心にとって唯一心を許せる最愛の女性、最愛の妻であり、その手で斬殺されてしまう人物。演じる有村架純は、“るろ剣”シリーズに初参加し、「最終章 The Beginning」では新ヒロインを演じる。桂小五郎(高橋一生)長州藩志士であり、“人斬り抜刀斎”が誕生するきっかけとなる人物。剣心は桂小五郎のもとで暗殺者として暗躍する。斎藤一(江口洋介)幕府側の浪士隊・新選組の三番隊組長。沖田総司(村上虹郎)新選組一番隊組長。剣心と対峙する相手。高杉晋作( 安藤政信)桂と同じく長州藩の志士。動乱の幕末に命を懸けて戦う。辰巳(北村一輝)剣心に大きな影響を残す幕府直属の隠密組織「闇乃武(やみのぶ)」のリーダー。剣心の過去と現在に大きな影響を残す。大友啓史監督&佐藤健コメントなお作品に関して、大友監督は下記のようにコメント。「十字傷の謎、それに触れずして絶対にシリーズは終われない。シリーズ開始当初から、我々の意識の先には常にこの作品がありました。来るべき新時代を肩に背負い、孤独に囚われ、返り血を浴びながら、生涯ただ一度の恋に生命を煌めかせた、ある人斬りの「運命」をめぐる物語。それは僕にとって、「龍馬伝」の岡田以蔵に始まる佐藤健との十年に及び旅のまさに終着点であり、総決算に他なりません。人斬り抜刀斎そのものと化した佐藤健は、蒼白く燃える魂を心の奥底に秘め、巴との邂逅と不殺の誓いに至るプロセスを、美しく、ストイックに演じ切りました。その一瞬一瞬を噛み締め、愛おしみながら、僕たちは彼の姿を瞼に焼き付け続けました。いよいよシリーズ最後の作品、そして我々の集大成をお披露目する時です。「おろ?」っとおどける剣心とは別人格の、京都の夜を震え上がらせた人斬り抜刀斎の全貌が明らかになります。積み重ねてきた十年に渡る私たちの時間の結晶と、剣心と巴との生命の燃焼の物語『The Beginning』を、ぜひ劇場でご覧いただき、楽しんでいただければと思います。」また主演・佐藤健は、「完成した映画を見ましたが、僕が思い描いたものを遥かに超えたクオリティで大友監督が映画として完成させてくれました。嬉しいですし、悔いはありません。僕自身絶対に演じたいエピソードでしたので、早く皆様に届けたいです。ぜひ、『The Final』と合わせてご覧頂けると嬉しいです。」と、映画完結を迎える喜びの声を寄せている。主題歌はONE OK ROCKが担当主題歌は引き続きONE OK ROCKが担当。ボーカルのTakaは『るろうに剣心最終章 The Beginning』について「僕は圧倒的に『The Beginning』が一番好きです。この大好きな映画に自分たちが作った曲のタイトルを入れていただけたということにも、監督の愛をすごく感じました。」とコメントした。作品情報『るろうに剣心 最終章 The Beginning』公開日:2021年6月4日(金)原作:和月伸宏「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」監督・脚本:大友啓史音楽:佐藤直紀主題歌: ONE OK ROCK出演:佐藤健、有村架純、高橋一生、村上虹郎、安藤政信、北村一輝、江口洋介配給:ワーナー・ブラザース映画
2021年04月23日4人組ダンスパフォーマンスグループ「s**t kingzz(シットキングス)」の持田将史(shoji)と小栗基裕(Oguri)が主演する舞台『My friend Jekyll(マイ フレンド ジキル)』が4月21日(水)に開幕する。持田と小栗、上演台本・演出の瀬戸山美咲に話を聞いた。本作は、『ジキルとハイド』を題材にした物語を、持田と小栗が“朗読の語り手”と“パフォーマー”にわかれ(上演回によって入れ替え)、紡いでいく舞台。2019年に東京・Spiral Hallにて上演された作品で、多くのリクエストに応え、この再演が実現した。取材時は稽古期間中。瀬戸山は「初演よりも、作品世界に潜っていって創っている感じがあります。みんなで人物の感情や背景を掘り下げて、ひとつひとつのセリフがなぜ生まれているかを探究しています」と手ごたえを感じているよう。初演は持田と小栗にとって初挑戦も多く、持田は「当時は声を発してなにかを表現すること自体が初めてでしたし、台本の読み方もわかりませんでした。それからいろいろな経験をして(持田はドラマデビューし、『半沢直樹』や『エール』に出演)、今回ようやく少し本質に近い質問ができるようになってきたのかなと思っています」、小栗は「初演は『ちゃんとやらないと』という気持ちがすごく強かったのですが、それからいろんなお芝居を観たりレッスンを受ける中で、観ているほうも100点を求めていないし、100点がなにかもわからないということに気付きました。僕はずっと、ダンスは『できた、〇。ちょっとブレた、×』というような減点方式でやってきたのですが、芝居でそれをやったら絶対に面白くないし、むしろ予想がつかないほうが面白い。だから今回は、『この瞬間に出たもので大丈夫だ!』『ワクワクしろ、俺!』と自分に言い聞かせています」と、共に初演よりもひとつステップを上がった状態で取り組んでいるという。瀬戸山はふたりの印象を「本当にタイプが違う。朗読もダンスも違います。小栗さんはまず舞台上での佇まいが美しいですし、整った表現をされる。今回はさらに中身も燃やしていて、前回よりも感情の表現が進化しています。将史さんは感情の生き物。朗読もダンスもパッションの人なので、キワキワのところを狙っていきたい」と話す。そんな瀬戸山の演出を持田は「同じ台本でも、瀬戸山さんは稽古中、僕にアドバイスをしているときは『小栗さんはこれは聞かないでください』とおっしゃるんですよ。『ここは小栗さんは突っ走ってください。将史さんはセーブしましょう』というような、違う引き出し方をしてくださいます」と、全く違うものになりそうだ。新たな意気込みが詰まった『My friend Jekyll』は、4月21(水)から25(日)まで東京・シアタートラム、5月22(土)・23日(日)に⼤阪・ABCホールにて上演。ライター: 中川實穂
2021年04月19日2作連続で公開される佐藤健主演映画『るろうに剣心 最終章』に、高橋一生、村上虹郎、安藤政信という、最終章に相応しいさらに豪華キャストが出演していることが明らかになった。本作“最終章”は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに、縁との究極のクライマックスが描かれる『The Final』と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、<十字傷の謎>に迫る『The Beginning』と2部作が描かれる。そんな中で、このほど出演が明らかになった3人は、『The Beginning』において動乱の幕末に命を懸けて戦っていた、剣心と関わり合う重要な人物たちを演じる。『億男』で佐藤さんとの共演も記憶に新しい高橋さんが演じるのは、“人斬り抜刀斎”が誕生するきっかけとなる長州藩志士の桂小五郎。安藤さんが演じるのが、桂と同じ長州藩志士の高杉晋作だ。今回合わせて到着した2人のビジュアルは、桂と高杉によって剣心が見い出される、まさに剣心の運命が大きく変わる場面となっている。高橋さんは「また大友組の中でお芝居ができることに、ありたがみと面白みを感じていました。桂を演じるうえで、剣心の心の動きを観察するよう心がけていましたが、佐藤さんは、常に“剣心”としてそこにいらっしゃるので、安心してお芝居ができました」と撮影をふり返り、安藤さんも「大友監督には、個性的で勢いのあるエネルギッシュなイメージを持っていました。そんな方と一度sessionしてみたかったので、オファーがきて素直に嬉しかったです」と撮影に参加した感想を語っている。一方、大友啓史監督は「幕末という刹那の時代は、殺気を帯びた艶っぽさが似合う時代。一生君は、それ以外ないという唯一無二の表現をしっかり探り当ててくれる。しかもその深度が半端ない。彼が演じる桂の一つ一つの立ち居振る舞いからは、剣心に対する細やかな思いが感じられ、と同時に間違いなく作品の強いアクセントになると思いました」と高橋さんについてコメント。安藤さんについても「一瞬にして人の心を虜にする唯一無二、独特のカリスマ性は、安藤政信ならではと痛感しましたね。奇兵隊のエキストラたちが、その姿を前に一気に高揚し、魅力に取り込まれていく。高杉が持つ豪胆さと繊細さ、一括りにはできないその存在感を、十二分に体現してくれたと思います」と評した。そして、若くして天才剣士と称えられるほどの武闘派である新選組一番隊組長、沖田総司を村上さんが演じる。また、沖田が剣心を鋭い眼光で睨みつけながら剣を交わす、緊迫感伝わる場面のビジュアルも到着。村上さんは「オリジナリティーを大事にするよう意識しつつ、とにかくアクションは頑張りました」と話し、「今回の『剣心』は今までと違って『人斬り抜刀斎』なので、剣心としてまとう空気や、健くんが目の中に宿して見つめるものが違い、印象的でした」と佐藤さんとの共演についても語っている。また「山椒は小粒でもピリリと辛い、虹郎くんの鋭いイメージと沖田のイメージが自然と重なりました」と大友監督。「剣心との夢の対決を含め、この魅惑的な人物を独特のムードをまとい、見事に演じてくれたと思います」と自信を見せている。『るろうに剣心 最終章 The Final』は4月23日(金)より全国にて公開。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020「るろうに剣心」最終章 製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020映画「るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
2021年03月02日三浦透子、戸塚純貴、杉野遥亮らが出演する特集ドラマ「いないかもしれない」の放送が決定した。高校の同窓会の二次会。同級生の明美と涼子、吉岡、小田島は、その場に見ず知らずの女が平然と同席していることに内心ざわついていた。会話を続けながらもSNS上のグループトークで女の正体について会議をするが、謎は深まるばかり。やがて女は、高校時代の明美と涼子の黒歴史を話はじめる。明美と涼子はスクールカーストの下位に位置し、クラスのアイドル“由美ちゃん”を疎んでいた。2人は由美ちゃんの個人アカウントのなりすましを行い、ありもしない誹謗中傷を繰り返す。そして由美ちゃんは心を病み、姿を消した。果たして謎の女の正体は?疑心暗鬼が蔓延する中、親友だったはずの明美と涼子が互いを罵り始める…。カフェバーというリアルな空間で繰り広げられるやりとりと、複数同時に繰り広げられるSNS上の仮想世界でのやりとりを映像化する本作。ワンシチュエーションで、ワンシチュエーションでない新感覚のオリジナルドラマとなっている。物語を執筆した大池容子は、本作について「高校の同窓会に謎の女が現れ、忘れたいと思っていた苦い記憶がデジタルの世界を通して日常に侵食してくるお話」と説明し、「過去に翻弄される登場人物たちの滑稽さが、愛おしく見える瞬間があればいいなと思っています」とコメント。キャストには、同窓会に参加する涼子を歌手・女優の三浦透子、明美を『orange -オレンジ-』『青の帰り道』の清水くるみ、小田島を「親バカ青春白書」への出演も話題となった戸塚純貴、吉岡を『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』『羊とオオカミの恋と殺人』の杉野遥亮、涼子たちには正体が分からない女役をモデル・あやかんぬが演じる。特集ドラマ「いないかもしれない」は3月20日(土)23時30分~総合にて放送。(cinemacafe.net)
2021年02月11日杉野遥亮主演、渡邊圭祐、前原滉、竹原ピストルらの共演で“小学3年生の日常”を描く「直ちゃんは小学三年生」の3話が1月22日深夜放送。杉野さん演じる直ちゃんの“不器用な優しさ”に「染みました」「考えさせられる」など感動の声が集まっている。杉野さんをはじめ出演する俳優たちがリアルな小学三年生役を演じ話題の本作は、見慣れないものを拾って大騒ぎしたり、些細なことで喧嘩したりと「今」を一生懸命生きる小学生たちの日常を描く、少しブラック味のあるヒューマンコメディドラマ。杉野さんが純粋で真っ直ぐな直ちゃんを、渡邊さんがお金持ちで頭のいい少年のきんべを、前原さんが貧乏でガサツな少年のてつちんを、竹原さんが心優しい泣き虫な少年の山ちょを演じ、直ちゃんたちが恐れるクラスのいじめっ子のタケモンに平埜生成、タケモンの子分的存在のジュンヤにやついいちろう(エレキコミック)。男子たちに嫌われているしっかり者で気が強い女子の鎌田に堀田茜、その親友の塩山に水嶋凜といったキャストも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は掃除中に直ちゃんたちが鎌田とケンカ。花壇に水やりをしていた山ちょは、鎌田が塩山に学級委員長選挙に立候補するよう勧めるのを聞く。その話を聞いた直ちゃんたちは女子に都合のいいルールができることを警戒するが、クラスで男子の人数が多いことから選挙になっても塩山が当選することはないと安心。しかし帰り道、きんべとてつちんは山ちょが鎌田と塩山からお菓子をもらっているのを見かけ、山ちょが買収されたと思い込む。公園でキャッチボールをしていた直ちゃんは塩山が野球チームに入っていることを知り、キャッチボールに誘う。ミットと防具姿で現れた塩山は将来プロ野球選手になるのが夢だと明かす…というのが今回のおはなし。山ちょが女だったら気持ち悪いというてつちんに「山ちょが男だから友達になったわけじゃない」と答えたり、プロ野球選手になりたいと話す塩山に「女なのに?」と返答。「そう思うよね…」と悲し気な表情をみせた塩山に「別に関係ねえか、女でも」と答えたり…。そんな直ちゃんの優しさに「男とか女とか関係なく、きちんと一人の人間と向き合ってる直ちゃんが素敵」「直ちゃんみたいな子と友だちになりたかったなー」「直ちゃんの優しさ染みました」などの反応が。「敢えてデリケートな部分をテーマに、直ちゃん達を通して考えさせられる深い話」「小三という男女で大きく変わってくる微妙な年齢を大人が演じることで、大人が考えなくちゃいけないことが沢山あるというのがよく見える」など本作に“考えさせられた”という視聴者の声も寄せられている。(笠緒)
2021年01月23日杉野遥亮が「AuDee(オーディー)」で配信中のラジオ番組「杉野遥亮の『今度は長ズボン』」に磯村勇斗がゲスト出演。プライベートでのエピソードをたっぷりと語る。「AuDee」は、TOKYO FMとJFNが運営する音声サービス。ラジオ初挑戦の杉野さんが、ここで番組を期間限定配信している。1月21日(木)の配信回では、共演をきっかけにプライベートでも親交の深い磯村さんをゲストに、お互いの第一印象、仲良くなったきっかけ、普段話していることなどを語っていく。さらに番組では、お互いの好きなところを紙に書き、それぞれが何と書いたのかを当て合うクイズも実施。磯村さんをゲストに迎える際、「収録は数回目で慣れてきたのに、今日は過去イチ緊張してる…!友だちにちゃんと仕事しているのを見られている気分」と心境を語る杉野さん。そして、ゲスト出演した磯村さんは「まるで、朝までお酒を飲んで語り合ったような気分」と感想を明かしている。「杉野遥亮の『今度は長ズボン』」は毎週木曜日20時~AuDeeにて配信中。(cinemacafe.net)
2021年01月21日COCOON PRODUCTION 2021 DISCOVER WORLD THEATRE vol.10『夜への長い旅路』の上演が決定し、大竹しのぶ、大倉忠義、杉野遥亮、池田成志が出演することが18日、明らかになった。同作はノーベル文学賞受賞、ピュリッツァー賞4回受賞などの輝かしい足跡を誇り、“アメリカ近代劇の父”と称される劇作家、ユージン・オニールが凄惨な家族の姿を描いた自伝劇。彼の死後、妻によって発表され、4度目のピュリッツァー賞を獲得し、アメリカ最高の作家とされるオニールの評価を決定付けた。戯曲冒頭に付けられた妻への献辞の中で、オニールは本作を「血と涙で綴られた、古い悲しみの劇」と記す。悲劇的な家族の歴史を人間の真実を突く普遍のドラマに昇華させ、自らの人生に“赦し”を与えたオニールの代表作で、世界中で繰り返し上演されている。シアターコクーンでの舞台作りは5作目となるイギリス演劇界のトップランナー、フィリップ・ブリーンが演出を手掛ける。モルヒネ中毒に冒されて常に精神が不安定な母メアリーに大竹しのぶ、アルコールに溺れ父親の脛をかじって放蕩を繰り返す長男ジェイミーに大倉忠義、結核を患っている次男エドマンドに舞台初挑戦の杉野遥亮、アイルランド系移民で、金銭に対して異常な執着を持つ俳優の父ジェイムズ・タイロンに池田成志と豪華キャストが揃った。6月に東京・Bunkamuraシアターコクーン、7月に京都・京都劇場の上演を予定している。○大竹しのぶ コメントユージン・オニールの作品は『喪服の似合うエレクトラ』(04年上演)以来、二度目の挑戦です。今回も精神を病みそうな作品で(笑)、“頬に手を触れる”とか“肩にかける”といった繊細なト書きの一つ一つに、孤独と愛があふれていると感じます。演出のフィリップがその意味を全部わかるように説明してくれると思うので、とても寂しいお話だけど、すごく幸せな舞台になると思います。フィリップの稽古場は、他の方へのノートを聞くだけでも鳥肌が立つくらい、本当に発見が多くて楽しいです。どんな道を通ってもいつかは到達点に辿り着ける、そう信じて皆で旅をしているような感覚。今回も役者4人とフィリップで、濃密な旅に出かけることになるだろうと楽しみにしています。家族のスリリングな会話劇から、今、その場で起こっている現実、愛や人生を目の当たりにしていただきたい。何か大きなものをズシッと受け止めた…、そんな感触を与えられる舞台を目指したいと思います。○大倉忠義 コメント以前から、大竹しのぶさんに「一緒に舞台をやりたいね」とお声をかけていただいていたんです。今回やっと実現する! と思って、詳しい話を聞く前に「やります!」と即答し、後になって作品の内容や演出の方についての情報を知って、これはものすごいハードルだぞ…と若干ひるみました(笑)。でも映像にはなかなかない、演劇だからこそ出来る内容だと思うし、この作品にどっぷり浸かることで、自身のレベルアップにつなげていかなくてはと。しのぶさんと同じ舞台に立ちたい人は山ほどいると思うので、こんな素敵な場所に誘っていただけて、本当にありがたいなと思います。今、多くの方が辛い状況にいると思います。芝居のテーマは重いかもしれないけれど、始まりから終わりまで、辛い現実をちょっとでも忘れて没入できる…、そんな体験をしていただけたら嬉しいですね。皆さんに豊かな時間を提供できるよう、頑張りたいと思います。○杉野遥亮 コメントいつかは舞台をやりたいと思っていたので、今回の機会に感謝し、すごくワクワクしています。同世代の俳優仲間に初舞台をシアターコクーンで…と話したら「え〜!」、しかも大竹しのぶさんと…「ええ〜!」さらに演出の方がイギリス人で…「えええ〜!」というもっともな反応が(笑)。とにかくコトが大きすぎて、一周回って逆にフラットな気持ちになってきました。何も出来ないんだから怖がることもない、頑張るしかない。わからないことは「わからない」と言って、迷わずに聞いていこうと思っています。作品は難しいけれど、このコロナ禍で僕も家族について見つめ直すところがありました。自分たちが楽しくいられる空間って何だろう、自分らしく生きるには…と考えた時にこのお話を読んで、けっしてかけ離れた物語じゃない、共感できるものは確かにあるなと感じて。今はとにかく、嘘や後悔なく一生懸命生きることをこの作品への準備と考えて、日々を過ごしていこうと思っています。○池田成志 コメント大竹しのぶさんと舞台を…と声をかけていただき、嬉しさと同時に怖いなという気持ちがありました。本当に豹変してしまう、スゴい役者さんですからね。で、どんな作品?と思ったら、これまた非常に深い、それぞれが鬱屈を抱える家族のお話で。コロナ禍の今、こんな重い話を〜と思うかもしれませんが、僕は、演劇は多様であるべきだと思っています。僕自身、昨年末はとっても下品な明るい芝居をしていたけれど(笑)、今度は180度違う舞台に参加できる。その幸せを噛み締めて挑みたいですね。演出のフィリップさんについては、彼の作品に2度出演している三浦春馬君とお仕事でご一緒した時に「どんな人?」と聞いたことがあって。「メチャいい人ですよ!」ってすごく信頼していましたね。きっと舞台に対して誠実な人だろうからとても楽しみです。6月に社会がどうなっているかはわからないけれど、僕らはしっかり準備をしてお客様をお待ちします。劇場にいるあいだだけはコロナのことは忘れていただきたい。そんな時間をお届けできればと思っています。○あらすじ1912年、夏のある日の朝。俳優ジェイムズ・タイロンの別荘の居間で、家族が朝食後の団欒を楽しんでいる。しかしその会話から徐々に明らかになるのは、彼らの実像、家族を覆う暗い陰である。父ジェイムズは異常な吝嗇家であり、母メアリーは麻薬の常習者、長男ジェイミーは酒と女にだらしない放蕩息子で、次男エドマンドは肺を病んでいる。メアリーは昔、幼い息子ユージンを亡くしたことで罪の意識にさいなまれていた。その後にエドマンドを出産し、産後の病気をきっかけにモルヒネ中毒に陥ってしまったのだ。家族の確執が次第にあぶり出されていく中、再びモルヒネに手を出したメアリーが幻覚に襲われ始めて……。
2021年01月18日ドラマ『直ちゃんは小学三年生』のタイトルそのものズバリ、小学3年生の“直ちゃん”を演じる杉野遥亮さん。衣装合わせで自身の小学生姿を見て「かわいかったです」と微笑む。ちなみに写真で手に持つキャップも、衣装のひとつ。純粋だった子供時代を思い出すほんわかヒューマンドラマ。「小学生姿には全然抵抗はなかったです。むしろ着てみたことで、早く台詞を言いたくなりました。台本を初めて読んだ時は、ピュアな心がたくさん詰まっていると感じたんです。もし僕に子供がいたら読み聞かせしたい!そんな温かさのあるお話です。台本の時点では『ここの台詞はこんなふうに肉付けしたらいいかな』とかも考えました。だけど、監督とお話をして、衣装も着てみて、大人が小学生を演じる意味も踏まえ、役を構築するというより、心から台詞を言えるように、自分の心をきれいにしておかなきゃなと思いましたね。秘密基地を作ったり、鬼ごっこしたことも思い出したなあ。“チヨコレイト”って大人になってもやりたいのに、やろうとすると『今さら?』みたいな空気が流れるじゃないですか。絶対に楽しいのに~!」“大人が小学生を演じる意味”を、どんなふうに捉えているのだろう。「たとえば、日常的に見て見ぬふりをしていることってたくさんあると思うんです。僕、そういうことに対して日頃から『なんでだろう?』ってすごく考えるんですよね。このドラマでは、子供らしい『なんでだろう?』が、人や物事の本質に迫る問いとして投げかけられている。そこに、100%大人の見た目の僕らが子供を演じる意味があるんじゃないかと思います」演じる直ちゃんは、純粋で真っすぐな性格。この役にキャスティングされた心境は?「プロデューサーさんに、あて書きしたつもりとおっしゃってもらい、そう思われていることが嬉しかったです。わりとまっとうに生きてきたつもりではありますけど(笑)」ユニークな良作が次々に生まれているテレビ東京の深夜ドラマ枠。「やっぱり視点が尖ってますよね。見る側としても心から『コレ、すっごい好き!』って思える発想の作品が多いし、演じる側としてもワクワクします。『バイプレイヤーズ』の新作にも出演させていただいたことも含めて、学びがちりばめられたテレ東ドラマに出合えて幸せです」実は『直ちゃん~』は6話で完結し、同じ枠で新ドラマが始まる。1クール内2作品連続で主演を務めるのは、杉野さんが初めて。続けて見ると面白さが増すこと間違いなし!ドラマ25『直ちゃんは小学三年生』直ちゃんと、金持ちで賢いきんべ(渡邊圭祐)、貧乏でガサツなてつちん(前原滉)、心優しく泣き虫な山ちょ(竹原ピストル)の4人を、ブラックさを交えて描く。1/8より、テレビ東京ほかで毎週金曜深夜0時52分~放送。©「直ちゃんは小学三年生」製作委員会すぎの・ようすけ1995年9月18日生まれ。千葉県出身。2017年、映画『キセキ-あの日のソビト-』で俳優デビュー。現在、『FINEBOYS』にて「主演・杉野遥亮。」を連載中。公開待機作に『東京リベンジャーズ』。パーカ¥48,000(ファッチーズ)シャツ¥33,000(ダイリク) 共にシック TEL:03・5464・9321ブーツ¥45,000(ニードルズ/ネペンテス TEL:03・3400・7227)その他はスタイリスト私物※『anan』2020年1月13日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・伊藤省吾ヘア&メイク・速水昭仁インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2021年01月12日本田翼主演でマッチングアプリから始まる出会いと恋愛を描く新春スペシャルドラマ「アプリで恋する20の条件」が1月10日(日)オンエア。杉野遥亮、山本舞香、鷲見玲奈、濱津隆之、野村周平らが共演し、Huluでは放送後“その後”の物語も配信される。合コンもなければ飲み会もなく、とにかくどこにも出会いがない…そんな現代の男女がリモートでつながる新たな出会いの場である“マッチングアプリ”。もともと何の関係もない男女が出会う“アプリ”の世界にはプロフィールの“盛りテク”や駆け引き、時に驚きの出会いもある。アプリで恋する条件とは?みんなの「知りたい」が詰まった笑って、キュンして、ホロリとくる、6人の男女が織りなすリッチなラブコメディとなる本作。キャストには「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」や「チート~詐欺師の皆さん、ご注意ください~」などの作品で知られるほか、最近ではゲーム配信で新たなファン層を広げている本田さん。また先日放送の「教場II」での鮮烈な印象も冷めやらぬ中、主演作「直ちゃんは小学三年生」の放送も開始された杉野遥亮。昨年は「ハケンの品格」『とんかつDJアゲ太郎』などの作品に出演、その魅力をさらに加速させる山本舞香。テレビ東京アナウンサーからフリーに転身、活躍の場を広げている鷲見玲奈。『カメラを止めるな!』が大きな話題となり今年『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』の公開も控える濱津隆之。『ちはやふる』シリーズなどで人気俳優へと飛躍、昨年放送の「DIVER-特殊潜入班-」では新たな表情もみせた野村周平も共演する。イベント会社に勤める28歳の加瀬妙子(本田さん)が、知り合いのカフェ店員・遥斗(野村さん)の勧めで“マッチングアプリ”を始める。最初はなかなか「いいね」が付かない妙子だが、アプリの達人を自称する遥斗の教えで、遂に好条件の男・長谷川誠(杉野さん)とマッチング。万全の準備で初デートに挑むもイケメンなのに不愛想で、口が悪い誠への印象は最悪。一方、「ヤリモク(=性行為を目的とすること)」を公言する遥斗は、アプリで出会った美しい女性・咲子(鷲見さん)の思わせぶりな態度に振り回され、毎度ギリギリではぐらかされていた。妙子の上司・糸川(濱津さん)も妻に逃げられた寂しさからアプリで女子大生・実日子(山本さん)とマッチングするが、実日子の目的は「メシモク(=食事を奢らせることを目的とすること)」。アプリを通して、それぞれの想いが交錯する中、遂に決戦の日が訪れる。3組の男女の恋の行方は…というストーリー。地上波放送直後からはHuluオリジナルストーリーとして、アプリで“マッチング”した妙子と誠のその後を描く「アプリの向こう側編」も独占配信されるので、こちらもお楽しみに。スペシャルドラマ 「アプリで恋する20の条件」は1月10日(日)22時30分~日本テレビにて放送。(笠緒)
2021年01月10日清野とおるの漫画「東京怪奇酒」が、杉野遥亮主演でドラマ化されることが決定。杉野さんは本人役で出演する。原作は、「その『おこだわり』、俺にもくれよ!!」「東京都北区赤羽」など、奇天烈かつ強烈な体験を漫画にした実話系漫画家・清野さんの漫画。清野さんが知人から心霊話を聞き、そのスポットにわざわざ出向き、飲酒するという実体験を描いている。ドラマでは、ホラーが大の苦手な杉野さんが、原作と同じように、毎話様々なゲストから心霊話を聞き、夜な夜な怪奇酒を体験。回を追うごとに杉野さんの心の動きが変化していく。テレビ東京と清野さんがタッグを組むのは、今回が3度目。本作の連載を開始したころから「自宅内で『何か』が激しく崩れ落ちる音が聞こえるようになった」と明かす清野さんは、「連載終了が近づくにつれ、『崩れる音』が聞こえる頻度は増え、音量も大きくなってきた。『これは死の足音かもしれない。連載終わったと同時に死ぬのかも・・・』そう覚悟したタイミングでの、まさかのドラマ化決定。あの音は、ただの『福音』だったのかもしれませんね♪」と不思議な体験を披露。また、同じく杉野さん主演の「直ちゃんは小学三年生」のオープニングテーマを担当する「OKAMOTO’S」が、本作ではエンディングテーマを担当することも決定。新曲「Complication」を書き下ろし、2月24日配信がスタートする。「OKAMOTO’S」オカモトコウキは「怪しさ、凶悪さ、演奏、全てが今までのOKAMOTO’Sの楽曲の中でも最高到達点を記録したと自負する一曲。ドラマを彩る一要素になることでしょう。どうぞ、お楽しみに」とコメントしている。<あらすじ>俳優・杉野遥亮はホラーが大の苦手だが、海外ホラー映画の主演オファーがきてしまう。そしてある日、自身のラジオ番組「杉野遥亮の今度は長ズボン」にゲスト出演した漫画家・清野とおるから「怪奇酒」の話を聞く。怖がりな人ほど「怪奇酒」は向いていると言われ、勧められるままに杉野は「怪奇酒」を体験することに。ドラマ25「東京怪奇酒」は2月19日より毎週金曜日深夜0時52分~テレビ東京・テレビ大阪ほかにて放送(全6話)。毎週地上波放送に先駆けてひかりTV・Paraviで先行配信(初回配信日:2月12日(金)23時~ ※毎放送1週間前から先行配信)。(cinemacafe.net)
2021年01月08日本田翼が主演、杉野遥亮、山本舞香、鷲見玲奈、濱津隆之、野村周平と “マッチングアプリ”による出会いと新しい恋愛のカタチを描く新春スペシャルドラマ「アプリで恋する20の条件」の放送が決定。地上波放送に先立ち、Huluではドラマを先行配信、さらに地上波放送直後からHuluオリジナルストーリーとして、アプリで“マッチング”した妙子と誠のその後を描く「アプリの向こう側編」を独占配信する。ストーリーイベント会社に勤める28歳の加瀬妙子(本田翼)は、いつも“選ばれない”人生にうんざりしていた。この日も会社でミスをして社長の糸川(濱津隆之)から叱責を受け、家に帰ると彼氏から別れを告げられてしまう。そんな妙子は知り合いのカフェ店員・遥斗(野村周平)の勧めで“マッチングアプリ”を始めることに。なかなか「いいね」が付かずアプリの中でも“選ばれない”妙子だが、アプリの達人を自称する遥斗の教えで、ついに好条件の男・長谷川誠(杉野遥亮)とマッチング。万全の準備で初デートに挑むが、不愛想で口が悪い誠への印象は最悪。この“マッチング”は妙子にとって、吉とでるか、凶と出るか?一方、遥斗はアプリで出会った美しい女性・咲子(鷲見玲奈)の思わせぶりな態度に振り回され、毎度ギリギリではぐらかされてしまう。妙子の上司・糸川も妻に逃げられた寂しさからアプリで女子大生・実日子(山本舞香)とマッチングするが…。アプリを通して、それぞれの想いが交錯する中、遂に決戦の日が訪れる。3組の男女の恋の行方は?監督は、『午前0時、キスしに来てよ』『ひるなかの流星』と恋愛映画を手がけてきた新城毅彦監督。合コンもなければ飲み会もなく、とにかくどこにも出会いがない。そんな現代の男女がリモートでつながる新たな出会いの場“マッチングアプリ”を通して、6人の男女が織りなすリッチなラブコメディを描く。本田翼/加瀬妙子現代的なラブストーリーです脚本を読ませて頂いて最初に感じたことはリアリティ感です。人との出会いは様々だと思いますが、今の時代、職場や友人の紹介だけではなく、マッチングアプリを通して共通の趣味などをきっかけに出会う、このドラマはそうした今の“出会い方”を描いた現代的なラブストーリーです。そして今回、初共演の方も沢山いらっしゃいますが、個性が強い皆さんなので撮影がとても楽しみです。2021年“キュン初め”は、是非この『アプ恋』で!地上波でもHuluでも、何度も見て頂けたら嬉しいです。宜しくお願いします。杉野遥亮/長谷川誠恋愛作品は久しぶり恋愛作品に出演するのが、久しぶりなので緊張します。長谷川誠という人は、ある意味正直でとても不器用な魅力的な人だなと思います。僕には恋愛テクニックがあまりないので、監督と長谷川誠という役について一緒に考えることができたら嬉しいです。初めて共演する方もいらっしゃるので短い期間ですが、コミュニケーションをとれたらいいなと思ってます。「アプリで恋する。」というワードが僕にとってはパワーワードだったのですが、そこにある純粋なストーリーや心の通い方を面白く大切に演じたいです。山本舞香/島田実日子どんな現場になるか楽しみ前回、新城監督の作品に出演した際、楽しくて色々とお話しできたので、また新城監督とご一緒できて嬉しいです!(台本を読んで)それぞれの関係性や展開がリアルで面白そうだなと思いました。私が演じる実日子は、強気だけど実はピュアな所がある子なので考えながら演じたいなと思います。共演者の方とも、どんな現場になるかすごく楽しみです。「マッチングアプリ」をやっている人が周りには居ないので、色々と知れるいい機会だなと思います。しっかりと島田実日子を演じつつ、撮影も楽しめたらと思います!鷲見玲奈/三上咲子ドラマ初出演!初めてのドラマ出演で、こんな豪華なキャストの皆さんと、こんな素敵な役どころで出演させて頂いていいものなのかと、最初は驚きと感激と……、そして“ちゃんと出来るのか”という不安な気持ちが押し寄せてきました。でも、こんな機会なかなか無いので、とにかく撮影現場を楽しみたいと思います。私の演じる「咲子」は、色気と余裕がある女性で、私の憧れの女性像でもあります。アナウンサー役以外を演じるのは初めてですが、自分なりに考えながら、少しでも近づけるように頑張りたいです。新城毅彦監督の恋愛作品は、学生のときから見てきたので、携われることがとても嬉しいです。共演者の皆さんも、ドラマや映画で見てきた皆さんなので、この貴重な経験を大切に頑張りたいと思います。フリーになって色々な経験をさせて頂いてますが、今年の最後にこんな素敵な作品に参加できるということで、残っている力を全部注ぎ込みたいと思います!濱津隆之/糸川弘樹アプリは何度かやったことはあるのですが…アプリは一つでも、そこに集まってくる人達の思惑は色々で、その行き違いの先のぶつかり合いみたいなものは正しく人間だなと思いました。糸川はすぐ泣いたり、実日子に上手に使われたりと、いわゆる社長と言うよりはどこかちょっと軟弱というか、可愛げがあるように感じました。新城監督とは、初めましても初めましてなのでどうなるか分からないですが、そこを楽しんでいけたらいいなと思います。共演する皆さんも初めましてなので、楽しんでやれたらいいなと思います。マッチングアプリは、何度かやったことはあるのですが、全くでした。未だに一人です。見てくれた方が楽しい気持ちになる作品になるように、頑張ります!野村周平/高木遥斗面白いキャラクターになればいいな(台本を読んで)「マッチングアプリ」という今どきの出会い方を題材にしているのが面白いなと思いました。高木遥斗という役が、ドラマ全体として面白いキャラクターになればいいなと思います。本田さんと山本さん以外のみなさんとは初共演なので、一緒にお芝居できるのが楽しみです。自分は自分なりに全力で、みなさんに負けないように頑張ります!!僕自身も僕の周りも「マッチングアプリ」をやっている人はいないのですが、こういう職業をしていなかったら一度やってみたいなとは思います(笑)ドラマを見て頂いてみなさんに笑って頂き、こういう世界を知って頂けるような作品にしっかり作り上げたいと思います。頑張ります!新城毅彦 監督スタッフの体験談がもとになっているマッチングアプリという非常に現代的な題材を扱っていますが、そこで描かれる人間関係や恋愛はどこかリアルで、普遍的だったりします。実際にエピソードのいくつかは、マッチングアプリを使っていたスタッフの体験談をもとにしているんです。本田翼さんはじめ個性豊かな出演者の皆様と一緒に、新春にふさわしい、上質なラブコメディをお届けできれば幸いです。スペシャルドラマ 「アプリで恋する20の条件」は2021年1月10日(日)22時30分~日本テレビにて放送。Huluにて1月7日(木)18時より先行配信。地上波放送終了後から、オリジナルストーリー「アプリの向こう側編」を配信予定。(text:cinemacafe.net)
2020年12月21日中条あやみが主演をつとめる、実話から着想を得た物語『水上のフライト』からメイキング映像が到着。主人公・遥を演じる中条さんと、エンジニアの颯太を演じる杉野遥亮のセリフ合わせの1シーンが収められている。主演の中条さん自身、本作の脚本に感銘し、「どんな人にも前を向くチャンスは平等に与えられている!」と大変な熱量で挑んだという本作。今回解禁となったのは、そんな中条さんと杉野さんが、兼重淳監督の演出のもとセリフ合わせをする一幕で、2人がカヌー教室に到着したシーン。遥が心を閉ざす中、特別扱いせず自然体に接する颯太が遥の車椅子を押そうとするが、遥がそれを拒絶。劇中ではシリアスなシーンだが、リハーサルの中では終始笑顔がこぼれ、ふたりの信頼関係の深さがうかがえる。その後もカヌー教室の子どもたちとの楽し気なやりとりや、カットがかかると瞬時に晴れやかな笑顔に2人の姿など、明るい撮影現場の空気が収められている。カヌーに打ち込む遥を演じるため猛特訓をこなした中条さんだが、そんな苦労を感じさせない爽やかな笑顔や明るい言動は、杉野さんや子どもたちをはじめ、現場スタッフをも明るく盛り上げる太陽的な存在となった。終始和やかな様子の映像は、ポジティブなエネルギーで溢れている。『水上のフライト』は11月13日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:水上のフライト 2020年11月13日より全国にて公開©2020映画『水上のフライト』製作委員会
2020年11月03日映画『水上のフライト』(11月13日公開)の完成報告会見が21日に都内で行われ、中条あやみ、杉野遥亮、小澤征悦、兼重淳監督が登場した。同作は実話から着想を得たオリジナル作。自分の実力に絶対の自信を持つ高慢な遥(中条)は、走高跳で世界を目指し、有望スポーツ選手として活躍していた。だがある日、不慮の事故に合い、命は助かったものの2度と歩くことができなくなってしまう。将来の夢を絶たれた遥は、心を閉ざし自暴自棄になるが、周囲の人々に支えられカヌーという新たな夢を見つける。勝負の話ということで、「験を担ぐ時にしていることは?」という質問に、監督は「髭を整える」と回答する。続く杉野が「早く寝る、とかですかね。お風呂とかもお湯に入ったり……」と答えると、周囲は不思議そうな空気に。MCの笠井信輔アナが「験担ぎの意味は、いいことがあるようにということで、祈るみたいな……」と丁寧に説明すると、杉野は「ああ〜そうなんですね! じゃあ特にないかもしれないです」と答え、耳まで真っ赤に照れると会場は大爆笑。天然を炸裂させる杉野に、小澤は「もうやめてよ、お前の後しゃべりたくないんだよ!」と苦笑していた。また中条は「頑張りたい時はお米を食べるようにしてます。そっちの方がパワー出る気がする」と語り、小澤は「大事な撮影の時は赤パンを履いています」と意外な答え。小澤は「ルーティーンで赤パンを履くんですけど、その中でも特に『このパンツを履いた時はいい芝居ができた』というパンツがあって、今日もそのパンツを履いてます」と告白する。「杉野を超えるにはこれくらいしかないんですよ!」ととっておきのネタを披露した小澤は、「赤パンは20枚以上持ってます。赤いものを体につけると元気が出るらしい。もう10年以上前から赤パン1本です。いろんな赤があるけど。干すと壮観です」と明かした。
2020年10月21日昆夏美が、谷賢一の作・演出によるKAAT神奈川芸術劇場プロデュース『人類史』に出演する。これまでミュージカルを主戦場としてきた昆にとって初めてとなる、ストレートプレイ作品への挑戦。初日を約2週間後に控えた思いを語ってもらった。KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『人類史』公演・チケット情報人類200万年の歴史が、約120分で描かれる本作。ヒトはなぜ他の生物を押しのけ、地球の頂点に君臨することができたのか──。世界1,200万部を突破したベストセラー『サピエンス全史』に着想を得た谷が、二足歩行・言語の獲得・農耕の開始・科学革命といった人類の進化におけるターニングポイントを、無言劇・音楽劇・会話劇をハイブリッドさせながら舞台に立ち上げる。類人猿から天才数学者まで、今回さまざまな役に扮する昆は「新しい自分に出会えそうな予感がしています」とこのチャレンジを前向きに捉え、日々の稽古に取り組む。苦労しているのは、一幕冒頭で描かれる類人猿のリアルな動き。「膝を地面につけず、手と足のみで体を支える四足歩行をやったら……全身筋肉痛で」と苦笑しながら、肩こう骨から腕を回すなどゴリラのような動きを再現してみせた。一転、ガリレオの唱えた地動説が市井の人々に波紋を広げていく二幕は、数式や科学用語がバンバン飛び交う会話劇だ。ここで昆が演じるのは、数学・物理学・天文学の知識に長けた神童アウグスト。宇宙の摂理を数式で解明するシーンでは大量のセリフが待ち受けており、内容の難しさに圧倒されながらも「理解すれば自然と口を突いて出てくるはず」とめげる様子はない。「神や宗教といった“虚構”を信じる力が人類を発展させた」という『サピエンス全史』で提唱されている学説も、本作にはふんだんに盛り込まれる。国家の存在に疑義を唱えた奴隷が殺されてしまう古代エジプトや、行き過ぎた信仰が村八分を生むペスト大流行のエピソード、地球や宇宙についてもっと知りたい、繋げたい、と探求してきた人々の歴史を挙げながら、昆は「こうした歴史を私たち人類の“原点”と俯瞰できるのがこの作品の魅力」とまっすぐに伝えた。数万年単位で時を跳躍しながら進む物語には、どの時代・場所にもなぜか同じ容姿をした若い男(東出昌大)、若い女(昆)、老人(山路和弘)が登場する。この三者がどのように交差してホモ・サピエンスの歴史を紡ぐのか、またKAAT上演の『三文オペラ』(2018年)で谷とタッグを組んだドレスコーズの志磨遼平が手がける音楽にも注目したい。公演は10月23日(金)~11月3日(火・祝)に、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホールにて。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2020年10月16日端正なルックスに、常に自然体な雰囲気。周囲を包み込むような、穏やかさを纏う杉野遥亮さんは、自らをよく知る人でした。素直に、真正面から人と向き合ってきた彼が考える、愛される人の秘訣とは…?“いま、愛される男たち”という今号『anan』の特集テーマを伝えると、思わずはにかむような笑顔を浮かべた杉野さん。「僕、愛されているのかな?(笑)自分ではそんなにわからないですが…もしそうだとしたら、僕自身が“人好き”だからかもしれません。男女や年齢の上下も関係なく、好きな人にはすぐ『好き』と言ってしまうから」ほぼ直感的に人を好きになるという杉野さん。では、相手に対して好意のスイッチが入る基準はありますか?「自分に正直に生きている人はすごく好きです。たとえば最近の若手芸人さんでも、自分の意見をはっきり言える方が多いと思うんです。それは相手の考えを否定しているわけじゃなくて、きちんと本音でぶつかっている証拠というか。そんなふうに、自分という軸をしっかり持って発信していける人が、今の時代に愛される人なのかなと思います」かく言う杉野さん自身はというと、「今までは他人に影響を受けやすいタイプでした」と振り返る。「“スポンジ体質”って言うんですかね。よくも悪くも、何でも人の考えを吸収してしまうから、軸がブレやすかったんです。それが変わってきたのは、ごく最近のこと。きっかけは、断捨離です(笑)。自分の中の余計なものをいろいろとそぎ落としていくうちに、いま取り組むべきことや、本当に大切にすべきことが見えてきた気がしました。考え方の転換期かもしれません」モノを手放すことで、気持ちも整理できたという。見つけたのは、“自分は自分”という答え。「みんなどこか自分が“普通”でいたいから、『はみ出さないように』『溢れ出さないように』と思っているけれど、本当ははみ出たっていいし、溢れ出たっていいし、足りなくたっていい。『全部まるっとそれが自分なんだ』と考えられたらいいなと思うんです」言葉で取り繕うのではなく、本質と本質でぶつかりたい。そんな杉野さんが出演する映画『水上のフライト』は、パラリンピックの正式種目でもあるパラカヌーをテーマにした人間ドラマ。事故をきっかけに二度と歩けなくなった主人公の遥(中条あやみ)が、パラカヌーとの出合いを通して希望を取り戻していく姿を描く。「自分自身に嘘がない人って魅力的ですし、そういう人を見ると周りは応援したくなると思うんです。主人公の遥がまさにそう。ただ、事故に遭う前の遥は、人に支えられて生きていることをきちんと理解できていなかった。でも最終的には自分の弱さをすべてさらけ出して、本音でぶつかっていくことができたから、僕が演じた颯太をはじめ、たくさんの人の愛を感じることができたんだと思います」相手の顔色を見て適当な言葉を取り繕うのではなく、この映画の登場人物たちのように、本質と本質でぶつかり合うこと。それが理想のコミュニケーションのあり方だと杉野さんは言う。「自分の個人的な感情を度外視して、相手のことを100%考えられる人の言葉にはやっぱり説得力があると思います。実は僕自身にも最近、僕のことを本気で叱ったり、心配してくれる存在が何人か現れて。そういう人に恩返ししていきたいなと思いました。究極の理想を言うと、余計な気づかいすらせずに、テレパシーみたいに自分の気持ちをそのまま相手に伝えることができればいいのになって思うんですけど(笑)」ストレートな言葉で思いを語ってくれた杉野さん。この飾らない人柄こそが、多くのファンや周りの人に愛されている理由なのかも。「まずは自分のことを徹底的に好きになろうと思います。今の自分を最強に愛することができてからじゃないと、他人を愛することはできないと思うから。自分のダメな部分はどんどん改善して、もっと高めていきたいです」映画『水上のフライト』不慮の事故で脊髄を損傷してしまった走り高跳びの選手・藤堂遥が主人公。杉野さんは遥を陰で支えるエンジニアの加賀颯太を演じる。実在するパラカヌー選手に着想を得た奇跡の物語。11月13日(金)公開予定。©2020 映画「水上のフライト」製作委員会すぎの・ようすけ1995年生まれ、千葉県出身。2015年に第12回FINEBOYS専属モデルオーディションでグランプリを獲得。『キセキ ―あの日のソビト―』で映画デビュー。出演映画『東京リベンジャーズ』が近日公開予定。ジャケット¥196,900ニット¥92,000シャツ¥97,900(以上マルニ/マルニ 表参道 TEL:03・3403・8660)※『anan』2020年10月14日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・櫻井賢之ヘア&メイク・速水昭仁取材、文・瀬尾麻美プロップ協力・AWABEESバックグラウンズファクトリー(by anan編集部)
2020年10月11日