嵐の松本潤が出演する、リクルート・SUUMOの新CM「新しい住まいに出会うとき松本潤さん」編が、2023年1月2日より放送される。新CMでは、松本が「人は、新しい住まいに出会うとき、想像する」と、建物の屋上から優しいまなざしで人々の暮らしに思いを馳せる。「そこで、くつろぐ自分を。夢を、育てていく自分を。そんな姿が見えたなら、そこはきっといい住まいになる」という松本の言葉と共に、新たな暮らしと住まいを想像する人々の様子が映し出される。監督との打ち合わせを終えると、屋上のセットに立った松本。ワンシーンごとに温かな表情、未来への前向きなまなざしを丁寧に表現した。また、ナレーション録りでも、声のトーンやスピード、余韻などの表現を細やかに収録。終了後には「伝わったら良いな」と話し、新CMへの思いやこだわりを感じさせる撮影となった。■松本潤インタビュー――今回のCM撮影の感想は?気持ちの良いCMですよね。撮影前に監督に完成イメージを見せてもらったのですが、空気感がすごく柔らかくて、温かい。そのイメージに自分を当てはめながら撮影しました。自分がどんな家に住んで、どういう人生を歩むか、どんなライフスタイルで過ごしていくかという、住まいの大切さを柔らかいトーンで表した作品になっていると思います。「家を探すことって、生活を豊かにすることなんだ」というメッセージが伝わると良いなと思っています。――2022年はどんな1年でしたか。今年は働きましたね! 忙しい1年でした。同じ作品の撮影に入っている時間がすごく長かったです。今までは1つの作品が終わったら次の現場に行って……ということが多かったのですが、今回はその現場に行くことが家に帰ることに近いというか、日常の生活の中に自然にその現場があるという初めての経験をしているので、すごく新鮮でした。良い1年でしたし、来年も良い1年にしたいですね。――プライベートではいかがでしたか。今年は旅行に行きたいと思っていたものの行けなかったのですが、仕事の関係で各地の神社仏閣などを見てまわる機会がありました。「日本にはこんなにいろいろな所があるんだ」とか「ここにはこんな歴史があるんだ」など、知らなかったことを知れる時間があり、すごく良かったです。
2022年12月27日松本潤が徳川家康を演じる2023年放送予定の大河ドラマ「どうする家康」に出演する松本さん、杉野遥亮、板垣李光人が、久能山東照宮「誕辰祭」に登場した。「誕辰祭」は、家康公の誕生日を祝う式典。徳川家康公は1542年、壬寅(みずのえとら)12月26日、三河国岡崎城にて誕生し、1616年4月17日、駿河で生涯を終え、翌年、久能山東照宮が創建。明治時代以降、久能山東照宮は、新暦の12月26日を家康公生誕日の縁日として、国家安泰・平和を祈願し毎年、誕辰祭が行われている。2022年は、家康公生誕480年にあたり、40回目の寅年、8回目の還暦を迎える貴重な年回り。長年、東照宮関係者で粛々と続けられてきた祭典で、一般公開はされていないが、「どうする家康」で家康公が主人公となることから、今年は、家康公にゆかりの深い静岡市・浜松市・岡崎市の関係者も招かれ、三市の発展も祈願されたという。松本さんは「家康公の生誕480年を祝う記念すべき日を迎えられることに不思議な縁を感じますし、祭典に参加させていただき光栄です」と語り、「祭典の間は、世界中でさまざまなことが起きるなか、家康公が願った平和な世が一日でも早く訪れるようにと祈らせていただきました。静岡の皆さんの大好きな家康公を大事に演じますので、来年1月8日から始まる1年間の放送を、最後までご覧いただけたら幸いです」とコメント。徳川家臣団・榊原康政役の杉野さんは「初めて久能山東照宮に参拝したのですが、東照宮自体はもちろん、ロープウエーで向かうときから、土地の持つパワーに『うわっ』と圧倒されたんです。きょう、何かに“呼ばれて”ここに来たのかもしれない、という気持ちになりました」とこの地を訪れた感想を明かす。また、先日最終回を迎えた「silent」への出演も話題となり、今作では井伊直政を演じる板垣さんは、先日、撮影が始まったばかりだと明かしつつ、「現場では、松本さんが『好きにやっていいよ』と言って下さって、とてもリラックスして撮影に臨めています」と報告した。大河ドラマ「どうする家康」は2023年1月8日(日)より放送開始(初回15分拡大)。※NHK総合テレビ日曜日20時/BSプレミアム・BS4K日曜日18時(cinemacafe.net)
2022年12月26日『仮面ライダージオウ』で、その眉目秀麗な美少年ぶりが注目された板垣李光人さん。以来、大河ドラマからラブコメまで話題作に次々と出演し、存在感を増し続けています。10歳から俳優活動を始め、今年で20歳。演技はもちろん、ファッションやアートの分野でもセンスを発揮する多才な人。豊かな語彙力で語ってくれた、穏やかな佇まいの奥に秘めた想いとは。――20歳という節目で発表するフォトブック『Interlude』は、19歳の冬、20歳の誕生日当日、20歳の夏の三部構成で、誕生日当日のバースデーシュートは、板垣さんによるディレクションだとか。ファッション愛を感じられるアーティスティックなパートですね。“20歳の肖像画”をテーマに、好きなバロック時代の肖像画からインスピレーションをもらいました。おそらく19歳の時に撮ったあざとかわいいパートのほうがナチュラルに見えると思うんですけど、僕にとっては、ディレクションさせてもらったコンセプチュアルなほうが、素なんです。――自分のコンセプトをフォトブックという形にしていく作業は大変だったのでは?写真のセレクトや載せる順番は、何度かこうしてほしいと修正をお願いしたので、うるさかったと思います(笑)。――10代と20代とで、どんな変化を感じますか?10代はすごく儚くて、刹那的な年代でしたね。18歳の時に作った写真集にも、そういう危うさが映っていました。仕事も人間関係も不安定だったので、精神的にも脆かったんですけど、いろいろな経験を経た今は、生きる術が身についたというか、足元が固まってきたように感じます。いい意味でも、悪い意味でも。――いい意味では、精神的に安定してきたということですよね。悪い意味というのは?10代は、享受するものすべてが薬にも毒にもなって吸収されていきましたけど、今は毒になりそうなものは予め拒否したり、感受したらすぐに捨てたりできるようになってきました。それが生きる術を身につけるってことだと思うんですけど、果たして、僕にとって全面的にいいことなのかどうかはわからないんです。なので、表現の手段においては地に足をつけず、フワフワといろんなことをやっていきたい。これは、10代の頃から変わらず思っていることです。――“いろんなこと”の中には、愛してやまないファッションも入っている?はい。実際にコレクションにも足を運んで、ファッションに関するインプットとアウトプットをしていきたいです。――SNSなどで披露しているイラストもすごく上手ですけど、学校の授業ではどんな作品を作っていたんですか?小学生の時に段ボールで椅子を作る授業があったんですけど、真っ赤と黒で塗って、背もたれが人の形になってて、心臓もあって…、みたいなものを作ってました(笑)。――なかなかグロテスクそうですけど、その椅子を見て、ご両親は心配しなかったんですか?まったく!心配するような親じゃなかったので、今の僕の仕上がりになってるんでしょうね(笑)。考えてみたら、その椅子、ずっと家に置いてありました。――オシャレなのもご両親譲り?話を聞くと、親も若い時はだいぶとばしてたみたいです(笑)。――2歳でモデルを始めて、小5でお芝居をやりたいと事務所に入ったのが俳優になった経緯ですが、なぜ、演技をしたいと思ったのでしょう?当時『リーガル・ハイ』とか、夕方の再放送で『ROOKIES』を見たのが、僕がドラマを見た一番古い記憶なんですけど…。おそらく楽しくモデルをやっていた中で、芝居という新しいジャンルをやってみたいと思ったんでしょうね。はっきりとした何かがあったわけではなくて、わりとぬるっと始めてるんです(笑)。――ターニングポイントになった作品を挙げると?いくつかあって…。まず『仮面ライダージオウ』は、あれだけの長期間、同じ役をやり続けられる経験は貴重でしたし、その後に繋がる出会いを増やしてくれた作品です。『ここは今から倫理です。』では、愛着障害を抱えている役で、演じるのが大変だったんですけど、すごく役が愛おしくなりました。彼と同じような境遇の方から「ドラマを見て救われた、生きようと思った」という感想をいただいて、役者は人の人生を変えることができるかもしれない、すごい立ち位置にいるんだって思ったんです。それ以降、画面の向こう側にいる、作品を見てくださる方の存在をより意識して演じるようになりました。『約束のネバーランド』は、17歳で平川(雄一朗)監督の演出を受けられたことが大きかったです。人間の感情は幾重にも重なって生まれると教わったことは、今でも活きています。いま出ているドラマ『silent』は、『約ネバ』のプロデューサーでもあった村瀬(健)さんからお話をいただきました。――主人公の弟・青羽光役で出演中ですね。ドラマは大好評ですが、反響は届いていますか。同業の方から感想が送られてくることはあまりないんですけど、『silent』に関してはいろんな人から「すごくよかった」「泣けた」って連絡をもらいます。――同業の方というと?なにわ男子のみなさんが好きで見てくれているみたいで、みっちー(道枝駿佑)や(高橋)恭平ちゃんからも連絡をもらいました。――美しいビジュアルですし、ご自身がアイドルになろうとは思わなかった?悠々自適な人なんで、アイドルには向いてないと思います。それに、単純に歌と踊りが無理!できないんです(笑)。――そうでしたか(笑)。ドラマの現場の雰囲気はいかがですか?川口(春奈)さんと鈴鹿(央士)さんとは3姉弟みたいな感じで、年齢的には鈴鹿さんが真ん中なんですけど、川口さんと僕とでいつもちょっかい出してます(笑)。――前半は、目黒蓮さんとの共演シーンはあまりないですよね。そうなんです。撮影がだいぶ進んでからやっと初めて一緒のシーンがあったくらいで、現場でも2~3回しかお会いしてないんですけど、カメラが回っていないところでも手話指導の方と手話でやり取りしてらっしゃって、すごくストイックな印象を受けました。劇中で使う手話以外も勉強して、日常的に使うようにしてらっしゃるんだ、すごいなって。――板垣さんが演じている役は、ファッション専門学校に通っていて、20歳で、名前が光。ご自身と共通点がとても多いですね。村瀬さんから、当て書きしてくださっているとお聞きしました。光の部屋に、僕が描いたデザイン画も置いていただいています。僕自身は服飾の学校に通ったことはないですけど、デザイン画は山ほど描いてるんです。今回、その一部を作品で使っていただけて嬉しいです。いたがき・りひと2002年1月28日生まれ。10歳で俳優デビュー。主な出演作にドラマ『仮面ライダージオウ』、映画『約束のネバーランド』など。’21年、『カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~』でドラマ初主演。来年の大河ドラマ『どうする家康』に井伊直政役で出演、映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』は3月3日公開。板垣李光人 20th Anniversary Photobook『Interlude』(撮影:田形千紘、MELON[TRON]、廣瀬順二/発行:SDP)は12月18日発売。辻村深月原作の映画『かがみの孤城』は、中学生7人が城に隠された鍵を見つけながら、心を通わせていく物語。板垣さんは、飄々とした雰囲気の中3・スバルを演じた。12月23日全国公開。アノラック¥70,400(チルドレン オブ ザ ディスコーダンス/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)パンツ¥83,600(ネオンサイン TEL:03・6447・0709)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年12月14日号より。写真・長田果純スタイリスト・伊藤省吾(sitor)ヘア&メイク・信沢Hitoshiインタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2022年12月10日気象情報番組『ウェザーニュースLiVE』の小林李衣奈キャスターが、auスマートパスプレミアムで展開されるコラボレーション企画「お天気キャスターの気になるアレこれ」の第3弾に出演した。ウェザーニューズとauスマートパスプレミアムのコラボ企画第3弾となる今回は、小林キャスターが登場。「気になるスポット」として三重・志摩スペイン村を訪れ、最高時速100kmの絶叫マシンに挑戦したり、キャラクターとの記念撮影や本格的なスペイン料理を堪能したりと同サービスの活用法や現地の魅力を伝える。今回、志摩スペイン村を訪れた小林キャスターに三重の気になるスポットを聞くと、「熊野市にある鬼ヶ城」と回答。「荒波の侵食と岩が織りなす迫力のある景観を、ぜひ一目見てみたい」とその理由を語った。さらに、地元・神戸のおすすめスポットについても、「私のイチオシは、元町エリア、メリケンパーク・ハーバーランドエリア」と紹介。「元町エリアは洋風建築が立ち並び、秋冬は街路樹がライト点灯されており、歩くだけでもとってもおしゃれな雰囲気を満喫できます。THE神戸! という港町らしい雰囲気が楽しめ、遊覧船やクルーズで、明石海峡大橋なども眺めるのがおすすめです!」とアピールした。さらに、「李衣奈」という名前の由来は神戸ルミナリエからだといい、「1995年に発生した阪神・淡路大震災の鎮魂の意味のある神戸ルミナリエに、両親が訪れた際に決めていたそうです」と説明。続けて、「『人の痛みがわかる子に育ってほしい』『心優しく、キラキラと光り輝く人生を送ってほしい』という意味を込めて名付けてくれました。本当に素敵な名前をつけてくれて感謝していますし、これからたくさん親孝行が出来ればと思っています」と名前に込められた思いと両親への感謝を明かす。家族でスポーツ観戦することもあるそうで、「父親が学生時代に野球をしていた経験があったため、一緒に行くと隣で解説してくれるのでより楽しめます。熱血なファンを名乗れるほどではないですが、関西出身ということで私の家族はセ・リーグだと阪神を、パ・リーグだとオリックスを応援しています。個人的には神戸が本拠地のヴィッセル神戸を応援しています。今は来シーズンに向けて何か変化があるのか、ヴィッセル神戸の行方をドキドキしながら見守っています。2023年シーズンも神戸讃歌をたくさん聴きたい! 歌いたい! です」と地元チームへの愛情も深い。また、“気になるアレこれ”にかけて、気になっていることを尋ねると、「アクティブな性格なので、体を動かす方法として、いくつか気になっているものがあります」と答えた小林キャスター。「キックボクシング、ゴルフ、冬はスキーやスノーボード、夏はサーフィンをしてみたいです。どれもしっかりと体験したことがないので全て有言実行したいと思っています」と意気込み、行動的な一面をのぞかせた。今夏からキャスターとしてデビューしたばかりだが、「よく食べてよく寝て過ごしていて、体が順応するには時間がかかりませんでした」と早くも生活リズムをつかんだ様子。しかし、番組出演にはまだまだ慣れないことが多いといい、「日々移り変わる天気や季節、気象現象など、自分の知識や語彙では言葉に表すのが困難な状況にぶつかることが多く、日々勉強だと感じています」とこれまでの2カ月を振り返った。そして、「未熟さはあって当たり前な時期だと言われればそうかもしれませんが、伝えるお仕事をさせていただいている以上、責任感を持って臨んでいます」とキャスターとしての心構えに触れ、「お天気を通じて、見ている皆さんの過ごす時間が少しでも明るく、活力のあるものになるよう、常にエネルギーをもったキャスターになりたいと思っています」と笑顔で決意を新たにした。
2022年12月04日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「スピーキングテスト」です。受験科目に加えることが、英語力向上につながる?都立高校の入試の合否判定に、来年度から英語のスピーキングテスト導入の準備が進められていますが、受験生や親御さんらから中止を求める声が多く上がっています。都議会でも、立憲民主党や東京維新の会から、合否判定から除外する要請を盛り込んだ条例案が出されました。入試の中学校英語スピーキングテスト(ESAT‐J)は、日本人の英語能力を上げていきたいという理由から導入されました。英語能力を示すEFEPI(英語能力指数)の世界ランキングを見ると、2021年は日本は112か国中78位。前年は100か国中55位、2011年には44か国中14位でした。経済成長につれ海外留学が増えたことなどで、英語力が上がっている他国に日本がどんどん追い抜かれている状況が露わになっています。ESAT‐Jは、英文の音読や絵に描かれたシチュエーションに対する解答、自分の意見を述べることが求められ、タブレットに録音して答えます。このテストが、英語以前に、自分の思いを言葉に表すことが得意か否か、コミュニケーション能力を問うものにならないか。吃音や障害のある子供に対して不公平にならないかという問題が指摘されています。テストを受けないという選択肢もあるのですが、受けて低い点数をつけられるよりも受けないほうが受験に有利になる可能性も。また、ベネッセが実施しますが、一事業者が選定された経緯が不透明。解答した音声はフィリピンに送られ採点されます。AからFのグレードに分けられ点数がつきますが、1点の違いでもグレードが分かれてしまうこと、採点の正当性についても問題視されています。そもそも、受験にスピーキングテストを加えることで、日本人の英語力が上がるのでしょうか。それよりも、普段から、英語に触れられる機会を増やす、海外から来る外国人との交流を頻繁にする、留学や英会話スクールへの助成を入れるなど、ほかにもより効果的な方法はあるように思います。11月27日には本テストが実施されます。東京で導入されればこれは全国に広がる可能性も大きい。改めてきちんとした議論が必要だろうと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2022年11月30日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2022年11月25日現在放送中の話題のドラマ「silent」に出演中の若手俳優・板垣李光人が、20歳を記念したアニバーサリーフォトブック「Interlude」を12月18日(日)に発売。表紙・収録カットのビジュアルが公開された。「仮面ライダージオウ」でタイムジャッカーの一員・ウールを演じ話題を呼んだ板垣さん。実写映画『約束のネバーランド』ではメインキャラクターのひとりに抜擢され、大河ドラマ「青天を衝け」、「シジュウカラ」、「インビジブル」など次々と作品へ出演。今月スタートしたばかりの話題のドラマ「silent」では川口春奈演じる主人公の弟役で出演。12月にはアニメーション映画『かがみの孤城』が公開、来年は大河ドラマ「どうする家康」や『なのに、千輝くんが甘すぎる。』が放送・公開を控えており、今後もさらなる活躍が期待されている。今回発売が決定したフォトブックのタイトル「Interlude」は、“幕間”という意味で板垣さん自らがつけた。1月に20歳を迎えたばかりの彼の10代残りわずかなあどけなさが残る、飾らない等身大のナチュラルな姿を撮り収めているほか、20歳となった誕生日当日に撮影された、板垣さんならではの個性が光るスペシャルシューティング、20代に突入した後に撮影された、クールな大人の魅力が満載の撮り下ろしカットが収録。また、本人手書きのコメントやイラスト、20歳を迎えるまでの1か月間、毎日自撮りで撮り下ろしした写真などが盛り込まれる予定だ。発売に先駆けて、セクシーな至近距離ショット、芸術性の高い衣装を纏う姿が目を引くショットといった、通常版・限定版の表紙ビジュアル。それぞれのテーマの中で魅せる新たな表情が収められた、収録カットのビジュアルが公開。さらに、撮影メイキングを収めたスペシャルPR映像も公開中。なお、発売記念イベントも実施予定。本日より予約受付もスタートした。板垣李光人 20thアニバーサリーフォトブック「Interlude」は12月18日(日)発売。(cinemacafe.net)
2022年10月26日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「NPT会議決裂」です。核の危機感を持ち、橋渡しに、本気の姿勢を見せて。ウクライナでは、ロシア軍がヨーロッパ最大級のザポリージャ原子力発電所を占拠し、原発を盾に攻撃を強めています。本来、国際法により、原発は攻撃してはいけないと定められているのにもかかわらず、原発のある地域を舞台にした戦闘が続いています。国際原子力機関(IAEA)が現地に入り、誰が攻撃し、何が起きているのか、原発事故が起きないよう策をとっていますが、送電網が遮断されるなど、非常に深刻な事態に陥っています。8月にはNPT(核兵器不拡散条約)再検討会議がニューヨークで開かれました。ここでは、核兵器の不拡散だけではなく、現在のウクライナ情勢を背景に、原子力は平和利用のために使うことを盛り込んだ最終合意文書を作ろうとしましたが、ロシアは一貫して、「原発を攻撃していない。ロシアに非があるようなことを盛り込むのであれば、文書に署名できない」と主張。最終的に文書はまとまりませんでした。前回の検討会議でも、最終合意文書はまとまらず決裂しました。中東の非核化を求め合意を取ろうとしたのですが、土壇場になってアメリカが核保有国のイスラエルに配慮して、合意できないと言い出し否決されました。NPTは2回連続、核を持つ国は大きな脅威であり、保有国にしか交渉力がないことを見せつける結果になりました。核保有国も非保有国も一致団結しようと昨年、核兵器禁止条約が発効しました。しかし、核保有国は不参加。広島選挙区選出の岸田総理は両者をつなぐ橋渡しをしたいと話していましたが、核兵器禁止条約には参加せず。NPT再検討会議に乗り込んだものの、何か成果を残したわけではありません。いま、核兵器がいつ使われてもおかしくない緊張が続いていますが、その危機感が日本では共有されていないように思います。今年は、核兵器や原子力の平和利用の大きなターニングポイントとなる年になるはずでした。次のチャンスは、来年のG7。岸田総理の肝入りの企画で、広島で開催されます。核保有国に対し、「核が再び攻撃に使われるようなことがあってはならない」と、粘り強く交渉する姿勢をぜひ世界に打ち出してほしいと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2022年10月12日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2022年10月08日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「宗教2世」です。公的支援から外れる貧困。偏見もなくそう。安倍元首相の銃撃事件を機に宗教2世の存在がクローズアップされました。僕は以前からオウム真理教信者の子供たちや、脱会した方のその後の社会生活について当事者に取材してきました。彼らは、一般の社会生活を送るのは極めて困難な状況に陥っていました。学校でも職場でも自分が宗教2世であることを伝えるのは難しかったとみなさん話しておられます。奇異な目で見られたり、レッテルを貼られたり、警戒されたり。友人や恋人に話せば自分から離れていくのではないかという怖さから、余計に一人で抱え込んでしまいます。一方では、SNSの普及により、初めて自分以外にも同じような状況にある人がいることがわかり、心が支えられたとおっしゃる方もいます。今回の事件の山上容疑者の家は、旧統一教会の信者である母親が多額の献金をしたことにより破産しました。このようにカルト教団で、常識を超えた霊感商法などで信者がお金を吸い上げられていくような家庭で育った人は、経済的に非常に苦しい状況に陥ります。ところが、こういう場合の貧困は法的なサポートから外れてしまうんですね。生活保護費は、病気や怪我で働くことができない人に支給されます。しかし、宗教による過剰献金の家庭の場合、両親のどちらかが働いており、お金も稼いでいる。それが家庭や子供たちに回らないという状況ですから、当然、生活保護の対象にはなりません。旧統一教会の信者の子供たちは「祝福2世」と呼ばれ、教会内で大切に育てられます。しかし自由な恋愛や結婚ができないなど厳しい教えがあります。教義に疑問を抱き、親とは違う道を歩みたいと思っても、家族や人間関係、自分の居場所などをすべて切り離すことになるので相当の覚悟が必要です。この問題はほかの新興宗教にも通じます。宗教2世は自分で信仰を選べず、そういう家庭に生まれたことで社会的孤立を強いられ、学びの機会や様々な選択の自由を奪われます。偏見を抱いてしまう社会風潮にも問題はあると思います。公的支援のあり方も再考の余地があるでしょう。宗教の問題というよりは、子供の虐待や貧困の観点から捉えるのが重要ではないかと思います。堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2022年9月21日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2022年09月17日俳優の板垣李光人が出演する、男性アイドル育成リズムゲーム『あんさんぶるスターズ!! Music』(Happy Elements)の新CMが、13日から放送される。新CMには、同ゲームアプリのイメージキャラクターを務める板垣が登場。オーディション番組風のスタジオでゲームを実際にプレイしつつ、様々なパフォーマンスを披露する。また、TVCMとは違った楽曲をプレイしたWEBCMもあわせて公開された。コメントは以下の通り。■板垣李光人今回こうしてCMに出演させていただくことになり、いきなりテレビで自分が出てくることを考えると少し恥ずかしさもありますが嬉しい気持ちでいっぱいです。実は前作の「あんさんぶるスターズ!! Basic」は以前からプレイしていたので、作品は完全に履修済みでした。またリズムゲームも好きなので、自分の専門分野と言えるようなジャンルのCMに出演できたことがとても光栄です。普段はテンションがあがったり感情が表に出たりするタイプではないのですが、今回のCMでは高めのテンションの板垣をご覧いただけるかと思います。あんスタと共にCMの方もお楽しみいただけたら幸いです。
2022年09月13日来年の大河ドラマ「どうする家康」で徳川家康を演じる松本潤が、家康の素顔を求めて旅をする歴史ドキュメントの第2弾「どうする松本潤?徳川家康の大冒険2」が9月10日(土)に放送される。今回のテーマは、「なぜ家康は天下人になれたのか?」。幾度となく襲いかかる人生の危機の中で、家康が熱心に行っていたのは戦や政争ばかりではない。実は、家康が人知れず、日々熱心に取り組んできた「趣味」の中に、家康が危機を乗り越え、天下人にのぼりつめることができた秘密が隠されている。乗馬、たか狩り、聞香など家康が打ち込んだ趣味の数々を松本さんが体を張って実際に体感。さらに、「最も家康に似ている」といわれる普段は非公開の家康・等身大の木像や、徳川宗家・次期当主の徳川家広さんも登場。愛知県、岐阜県、山梨県、京都府をめぐり、教科書には載っていない知られざる徳川家康の人物像に迫る。解説は本郷和人(東京大学史料編纂所教授)、語りはキムラ緑子が務める。【どうするポイント 1】「乗馬」天下人への道は「負けても死なない」こと三方ヶ原の戦いで武田信玄に惨敗し、絶体絶命の危機に陥った若き日の家康。「生きていてこそ次がある!」。どんな状況であっても最後は逃げて命をつなぐために、家康がのめり込んだのが「乗馬」だった。日本伝統の古馬にまたがり、「家康の逃げの乗馬術」に迫る。【どうするポイント2】「たか狩り」天下人への道は「誰よりも長生きする」ことライバルたちが次々と病死する中、家康の秘策は「ライバルたちよりも長生きすること」。健康オタクへの道を邁進する家康がことのほか重視したのは「たか狩り」だった!75歳という驚きの長寿を全うし、天下人レースを逃げ切った家康健康長寿の秘訣に迫る。【どうするポイント 3】「聞香」天下への道は「己に勝つ」こと誰が敵で誰が味方なのか?陰謀渦巻く心理戦を勝ち抜いた家康の強さは、どんな状況下でも冷静さを失わないメンタルの強さでもあった。それを支えていた家康の趣味こそが「香」。家康がのめり込んだ「聞香」とはどんな世界なのか?家康考案のオリジナル香の再現にも挑戦する。■木道壮司チーフ・プロデューサーよりコメント天下人となった徳川家康は、神君・家康公として神格化され、「いかにエラい人か」を伝える記録ばかりが残されています。本当の人間・家康とはどのような人物だったのでしょうか?今回、そんな家康の素顔を探るため、家康がのめり込んでいた「趣味」を、松本さんが家康の気持ちになりきって体当たりで挑戦!そこからどんな家康像を発見することができたのでしょうか?歴史の裏側を松本さんと一緒に探っていけば、2023年の大河ドラマ「どうする家康」がより楽しくなること間違いありません。「どうする松本潤?徳川家康の大冒険2」は9月10日(土)19時30分~NHK BSプレミアム、BS4Kにて放送。(text:cinemacafe.net)
2022年09月06日小林李衣奈(こばやしりえな)さんが、気象情報番組『ウェザーニュースLiVE』の新キャスターに決定したことが31日、わかった。『ウェザーニュース LiVE』は、24時間365日、最新の気象・防災情報を伝える気象情報専門会社の生配信番組。番組内では気象・防災情報のほか、チャットやメールを通じて全国から寄せられたリアルタイムの空の様子や季節に沿った写真などを紹介しており、キャスターとのやり取りも人気を呼んでいる。同番組はお天気アプリ「ウェザーニュース」をはじめ、YouTube、ニコニコ生放送、LINE LIVEなどで視聴可能だ。小林キャスターは、今年5月に実施されたウェザーニュースキャスター採用を通過し、きょう31日の番組内でお披露目となった。9月1日(11:00~)の「ウェザーニュース LiVE コーヒータイム」から番組に出演する。コメントは以下の通り。■小林李衣奈はじめまして、小林李衣奈と申します。新しくウェザーニュースキャスターに加わることとなり、大変光栄に思っております。皆様の毎日に寄り添いながら、明るく分かりやすく、気象情報をお伝えできるよう精一杯努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
2022年08月31日嵐の松本潤が出演する、日本航空の新WEB動画「櫻井翔・松本潤の行こうぜ! ニッポン! 九州」編 Part1~3が21日、公開された。同WEB動画は、松本と櫻井翔が日本全国に旅に出かけ、各地の魅力を紹介するシリーズの最新作。松本が福岡と佐賀を訪れ、九州の文化・伝統に触れている。佐賀・呼子にある漁協直営の「呼子台場みなとプラザ」を訪れた松本は、名物のイカを自らさばいて食べることに。「イカは暴れるって聞くよ」と墨対策にカッパを着ながら恐る恐るすくい上げ、包丁を入れていくと、見守っていた婦人会から「上手!」と声が上がる。続いて、福岡・八女の「光安青霞園茶舗」で玉露とういろうを堪能し、茶葉の香りや茶器にも興味津々。店主・光安さんのお茶入れを真剣に見つめ、2煎目にはお茶入れにチャレンジし、華麗な所作を披露した。また、最後に訪れた「門田提灯店」では、櫻井へのお土産として提灯の絵付けに挑戦。「櫻井くんといえば迷彩のイメージだけど、時間がかかりそうだな……やっぱり彼の名前を入れるのがいいかな……!」と提灯に“櫻井”の文字を入れることに。“櫻”の字を間違えてしまうハプニングもあり、「(出来上がりが)どうなってもいいや……(笑)」と言いながらも、スタッフが話しかけると「ちょっと静かにしてください」と返し、真剣な様子で書き進めた。旅を終えた松本は、「その土地の文化・食に触れたり、そこに行かないと見られない景色、感じられない空気感を感じることができたので、心が豊かになる気がします。旅に来られてよかったです」と満足気に振り返っていた。
2022年08月22日嵐の松本潤が出演する、リクルート・SUUMOの新CM「松本潤さんのスーモノリスで地図検索」編が、17日より放送される。新CMでは、無機質な白い空間に松本が登場。スマホを模した巨大な石板を前に松本が「住まい探し……」「地図……」と語りかける。するとそこに地図が浮かび上がり、手でなぞりながら物件検索をし、「使いやすい……」とつぶやく。■松本潤インタビュー――今回のCM撮影の感想は?楽しかったです! 実は撮影の方は以前から親交がある方でしたし、監督も僕と同い年で、以前から監督が作る映像が好きで、一緒に仕事してみたいと思っていたんです。今回のCMは結構特殊な設定・空間なので、どうやって演じるか目指す映像の世界観を監督と話し合いながら撮影しました。――今回のCMのみどころは?独特な世界観の中でちょっとクセのある感じを楽しんでいただけたら嬉しいです。「SUUMO」が、「物件数 No.1」であり「いろいろな情報が手軽に手に入る」というサービスのすごさと、近未来的な映像のかっこよさの両方を楽しんでいただけたらと思います。――「なぞって検索」機能で検索して、どんなエリアに住みたいですか?リアルに自分が選ぶとすると、普段行くジムや、よく行く友達がやっている飲食店などは、わりと1カ所に集まっているので、そのエリアを囲むかな。やっぱり近い方が楽なので。これまでいろいろな所に住んできましたが、僕の場合、結局行く所はほとんど変わらないんです。そこから離れたエリアに住んだこともあるのですが、やっぱり近い方が便利だなって(笑)。僕はいろいろ見るのも好きなので、緑の多いエリアや、魚がおいしそうな海沿いなどを検索してみるのも楽しそうですよね。――物件選びで迷うことはありますか?あまり迷わないかな。自分がその家に住んだらどこに何を置いて、玄関や風呂へはどこを通って……などを想像しながら選びます。あとは、日当たりや景観、駅からの時間、近くに自分に必要な場所がいくつあるのかなども考えます。でも最終的には、自分のフィーリングで「あ、ここにしよう」って納得がいくということがいちばん大事なのかなと思います。――最近の自宅でのマイブームは?最近は、帰ってきてリラックスするために、お香やキャンドルをたくことがマイブームで、割と習慣づけていますね。現場にいる時間が長いので、家に帰ってきて、仕事と自分の時間を切り替えるスイッチにしているんです。あとは、最近、撮影で朝が早いことが多いので、毎朝6時くらいには起きるようにしています。朝のうちに運動したり、サウナに入ったりして現場に行っています。――現在の自宅を「今後こうしたい」などのお考えはありますか?僕は現状に満足していますね(笑)。あえて言うと、最近仕事が立て込んでいるので仕事の資料が増えてきたんです。本などを買ったことで本棚が整理しきれなくて。前回のインタビューの際に「物を減らしてシンプルにした」と言ったんですけど、もうちょっと収納を作っておけばよかったな(笑)。
2022年08月16日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「戦争犯罪」です。ルールはあっても、現実的には大国を裁くのは難しい。国連憲章では、他国への侵略行為、戦争は禁じられています。しかし、戦争になった場合も最低限守るべきルールが、ジュネーブ条約(赤十字条約)によって国際的に定められました。まず、民間人への攻撃は禁止。市民の暮らしの要になるインフラを故意に攻撃することも禁じられています。また、無差別攻撃を目的とする兵器、クラスター爆弾や焼夷弾、化学兵器や生物兵器、毒ガス、対人地雷も使用は禁止されています。兵士を含め、病人や負傷者は手当てを受ける権利が保障されており、それらの人々を助ける赤十字の関係者や施設は、中立的な立場のため攻撃してはいけません。捕虜への拷問や残虐行為も禁止。これらのルールを犯した場合、戦争犯罪になります。また、特定の民族や人種を意図的に根絶やしにするような民族虐殺(ジェノサイド)も禁じられています。ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻では、数々の戦争犯罪の証拠が挙がっています。自転車に乗った民間人を殺害したロシア兵は、明白な戦争犯罪だとして、ウクライナで終身刑が言い渡されました。国家間の紛争を解決するために設立されたのが国際司法裁判所(ICJ)。ウクライナ政府はロシア政府をICJに訴えましたが、ICJは国連の司法機関で、執行は国連安全保障理事会が担います。しかし安保理の常任理事国であるロシアは拒否権を持っています。そのため、ICJがロシアを戦争犯罪を起こしている国と認定しても、実際には裁くことは難しいのです。もうひとつ、国連から独立した国際刑事裁判所(ICC)があり、人道に対する罪や戦争犯罪に問われる、組織のリーダーや個人を裁きます。ICCは、ウクライナでのロシアの戦争犯罪に十分な証拠が揃っていると述べています。しかし、ICCは警察機関を持っておらず、犯罪者の逮捕はその国の警察機関に働きかけます。ただ、ロシアもアメリカも中国も、ICCには加盟していません。そのため、戦争犯罪が立証されても逮捕する手立てはないのです。そもそも戦争を起こさないための知恵を、諦めずに出し合うしか解決方法はないのだろうと思います。堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2022年7月6日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2022年07月03日俳優の板垣李光人が、9日(19:00~)から16日(~18:59)までNFT(非代替性トークン)マーケットプレイス・OpenSeaで、自身のデジタルアート作品を販売する。自身のファンクラブサイトのアートディレクションを手掛けるほか、SNSやメディアでも度々イラストを披露してきた板垣。今回、板垣は「Eleganza Buddha Collection(エレガンザブッダコレクション)」と題した5作品を販売。NFTマーケットプレイス・OpenSeaで、9日からオークション形式でリリースする。作品や購入方法など詳細は特設サイトで公開中。また、今回の収益の一部は日本赤十字社に寄付される。デジタル作品のリリースに併せて、アーティスト写真も公開。ホワイトのフェイスペイントを大胆に施し、板垣の作り出すアートの世界観を表現している。コメントは以下の通り。■板垣李光人かねてより細々とイラストを描いて参りましたが、この度正式にNFTアートとして販売することになりました。匿名かつ不明瞭なデジタルの海の中で、確かに所在するという安寧は創作者にとっても皆さまにとっても心地のよいものであろうと思います。そして愛を込めたただ1つの作品をぜひあなたの手元へお収めいただき、その愛がまた誰かの元へ廻ることを願います。作品と致しましては「Eleganza Buddha Collection(エレガンザブッダコレクション)」と題し、古来より我々日本人とも蜜月な関係にあった仏という存在の持つ静寂さや轟轟と滾る魂にインスピレーションを頂戴し、モダンかつファッショナブルに再構築した5点を出品いたします。ぜひ荘厳美麗な「現代仏画」の世界をお楽しみください。
2022年06月02日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「沖縄本土復帰50年」です。もとは独立国家。虐げられてきた歴史に目を向けて。50年前の5月15日、アメリカの施政権下にあった沖縄が日本に復帰しました。沖縄は、古くは琉球国という約450年続いた独立国家でした。明治政府は1872年に琉球国を解体し、琉球藩に。1879年には廃藩置県により、沖縄県に生まれ変わります。「富国強兵」のスローガンのもと、近代国家の仲間入りを果たそうとしていた日本。沖縄は内地とはある種、支配・従属的な関係にありました。中央から派遣された役人や軍人は、沖縄を見下し「はやく大和になれ」と押し付けます。沖縄の人々は差別や偏見にさらされ、「私たちは日本人なのだ」という強い機運を生み、太平洋戦争末期、日本を守るために玉砕、集団自決を決行します。日本で、民間人が戦闘要員として駆り出されたのは沖縄だけです。1945年、米軍は沖縄に上陸し3か月にわたり激しい戦闘が繰り広げられました。沖縄県民の4人に1人が犠牲になり、日米合わせて約20万人の被害が出ました。沖縄戦は9月7日に幕を閉じ、アメリカに統治されることに。マッカーサー元帥は、太平洋地域に拡大した日本国の影響を弱体化させるため、沖縄・南西諸島を日本から分離させることにこだわりました。当時、ソ連や中国を筆頭に共産化の波が押し寄せており、東の果ての防波堤として、沖縄を所有することはアメリカの安全保障上、大きな意味がありました。戦後、沖縄支配は日本からアメリカに移ります。やがて「島ぐるみ闘争」という、米軍支配への反対運動が勢いを増し、日本に復帰するか、独立するか、国連の統治下に置かれるべきか、沖縄住民の間でも意見が割れました。返還交渉は1969年に始まり、年末に最終合意。沖縄県内では「核抜き、本土並み」と核の持ち込み禁止、沖縄と本土が格差のないように扱ってほしいと訴えていました。しかし、裏で秘密協定が結ばれており、沖縄返還に関する費用は日本国が負担し、核の持ち込みも密約では認められていたことがのちに明らかになりました。沖縄には、いまなお米軍基地の約7割が集中しています。国家の安全保障のなかで、沖縄県民の思いを無為にしてきた歴史があることを忘れないでほしいです。堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2022年5月25日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2022年05月21日俳優の板垣李光人が、6月11日に福岡・PayPayドームで開催される「タカガールデー2022」初日で、自身初の始球式に挑戦する。「タカガールデー2022」として行われる、6月11日・12日の「福岡ソフトバンクホークス対東京ヤクルトスワローズ」戦。板垣が始球式に登場するほか、入場者全員へのオリジナルグッズ配布や、お宝アイテムが当たるプレゼント企画も実施予定だ。コメントは以下の通り。■板垣李光人こうしてこの様な場にお招きいただき大変光栄に思います。「野球」と申しますと小学生の頃ルールも分からずひた走り、盗塁しまくったのはいい思い出です。そんな自分ですが、それなりの球を投げられたらと思っております。どうぞ温かい目で見守ってくださいませ。
2022年05月16日『悪人』『怒り』の李相日監督の最新作『流浪の月』が13日(金)から公開になる。李監督はこれまで数々の作品で観客から高い評価を集めてきたが、本作は前作『怒り』から6年ぶりの長編作で、「ガラッと切り替えて新しいことをするつもりはないんですけど、次の映画で第二章と呼んでいいのか、また異なった次元に入っていきたいという感覚があった」と振り返る。長い期間を経て出会った原作小説、初めてタッグを組む撮影監督、そしてこれまでにない表現。李監督の“次なる章”が本作で幕を開ける。映画の原作は2020年の本屋大賞を受賞した凪良ゆうの同名小説。かつて世を騒がせた女児誘拐事件の犯人・文(松坂桃李)と、被害女児だった女性・更紗(広瀬すず)の再会から物語は始まる。かつて人々は文が幼い更紗を誘拐して監禁したと思っている。しかし、本当は何があったのか? そして再会したふたりはどこへ向かうのか? 映画は現在のふたりの物語と、過去のエピソードを行き来しながら進んでいく。本作は様々なエピソードが描かれるが、そのすべては文と更紗の関係を描くために存在しているといっていい。ふたりは友達とも恋人とも違う、そして言うまでもなく事件の犯人と被害者というだけでもない。映画を全編観たあとにやっと朧げな輪郭が見えてくる関係。本作はその不思議な感覚を見事に描ききっている。「ふたりの間に何があるのか? 他人には理解できないふたりだけの真実。答えはわからないけど、そこにあるであろう“手触り”を掴みたい、ということかもしれません」と脚本も手がけた李監督は振り返る。「この感覚は『怒り』の時にも通じています。あの映画で描こうとしたことも言葉にできない概念、言葉にはおさまりきらない思いをすくい取りたかった。そういう部分は共通しているとは思います。『流浪の月』の脚本に取りかかる際に留意したのは、ラストに“閉じて”終わる映画にはしたくない、と。文と更紗は世の中から排除されたのではなく、自分たちから抜け出した/飛び出したんだと思うんです。世の理不尽に追いつめられて逃げるのではなく、ふたりが隣でいられる世界を目指しているんだというところで映画を終わらせたい。その点は最初から明確に意図していました」物語は現在と過去を行き来するが、そのバランスは徹底的に考え抜かれている。本作は150分あるが、どこかひとつのパートを外しても観賞後の印象は大きく変わってしまうだろう。「脚本を書く段階で見えていた部分と、撮影を経て編集作業の中で見えてきた部分もありました。15年前に過ごしたふたりの時間は、単なる回想として見せるのではなく、現在の更紗が置かれている状況や心境にも影響を及ぼす形で、繋がりをもって描かないと意味がない。脚本の段階から意識しつつも、実際に撮影することで発見することも多々ありましたね。つまり、今の更紗の心境を紐解き、寄り添う形で過去を見せる。言うは易しですが、これには編集の今井(剛)さんの力が欠かせませんでした。今井さんは『69 sixty nine』からすべての作品で編集をお願いしている方で、『怒り』では通常の倍の編集期間をかけて色々とトライしたんです。そこで蓄積されたもの、今井さんとの呼吸というか、お互いの信頼や経験値があっての本作だと思います。初めての方とここまでやるのは難しかったかもしれません」一方で李監督は本作で“初めて”タッグを組む撮影監督を招いた。イ・チャンドン監督『バーニング 劇場版』、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』を手がける名撮影監督ホン・ギョンピョだ。「ホンさんと初めてお会いしてご挨拶したのは『パラサイト…』の撮影現場に伺った時で、その時に“この方に撮影をお願いできればな”という願望が芽生えました。もちろん、簡単に叶うはずはないんですが、いざ『流浪の月』の世界観を思い描き始めると、ホンさんならどう撮ってくれるだろうか、と想像が膨らむばかりで衝動を抑えられなくなったんです」本作の画は単に美しいだけでなく、全カットが映画的な魅力にあふれている。俳優の感情や表情の変化を漏らすことなく描き出すのはもちろん、そこに差し込む光、吹く風、空気の澱みや動きまで感じとれるようなショットが次々に現れる。登場人物たちの生きる“世界の動き”を丸ごと描き出すような映像は圧巻だ。「ホンさん自身も、新しい映像を模索するんだ、とよく口にしていました。定石には縛られずに、意外性や”ちょっとした驚き”がある。それでいて、奇をてらう訳ではなく違和感なく俳優の演技に集中できるアングル。”そこでしかない”場所、つまりはカメラポジションをずっと探していくんです。大袈裟なことをいうと、映画の中に“説明カット”はひとつも入れたくないんです。状況や場所説明のために舞台の外観を映すカットはひとつも必要ない。それらは最初にホンさんと確認し合いました。ホンさんは現場でずっと「風!風!」って言ってましたね(笑)。撮影準備の段階でも、例えばカーテンを選ぶにはかなり時間をかけて、どんな揺れ方をするのか探っていく。空間と演技だけを撮るのではなく、俳優のセリフや芝居の奥には必ず何かしらの“揺らぎ”があるべきではないかと思っていて、他にも光の具合や流れる雲と飛び交う鳥など、常にフレームの外の状況も注視していました。セリフや演技だけでなく、映像そのものが雄弁であることがホンさんの卓越した美意識なのかもしれないですね。そしてそれは単に美しいだけではなくて、見方によっては残酷だったりもする。だからこれまでの撮影では考えられないほどスカイライン(フレームの中で空と建物や山などを隔てる輪郭)やマジックアワーを狙っています。脚本上夜設定のシーンでもあえてスカイラインの時間に撮影することで、シルエットがかもしだす儚さや限られた時間への愛しさが映像に焼き付けられていく。すべてのカットにおいて画にどうやって“艶(つや)”を出していくのかホンさんは腐心されていて、刺激を受ける毎日でした。撮影ではホンさんとそのシーンの“ファーストカット”を探すことにほとんどの時間が費やされました。現場で見つけたファーストカットを編集でどこに着地させるのか見つけていく。本作ではそういう連結もありましたね」撮影監督が変わるというのは、もうちょっと根源的な“感覚が変わる”に近い映画において撮影監督は作品の目であり、語り手でもある。李監督は「撮影監督が変わるというのは、単に映像が変わるってイメージが強いですけど、もうちょっと根源的な“感覚が変わる”に近いことで、俳優の演技も含め、すべての部分に波及している」と語る。本作で李監督はこれまで積み上げてきたものを発展的に継承しつつ、新たな語り、新たな視点で作品づくりにあたったようだ。「この物語は重くシビアな状況が常に背景にありながら、文と更紗の関係の美しさはともすると寓話的でもある。リアリティだけでは語れない、少し浮遊しているような感覚があるので、今回はあまり自分だけの生理で踏み固めない方が良いんじゃないかと意識していました。そこはかとない浮遊感を生かしてこそ、不寛容に覆われた現実との対比も際立つはずです。特に今回は美術が種田(陽平)さんでもあるので、ただ見た目に美しいものを描くのではなく、俳優たちの儚げな佇まいを、説得力のある美術で構築した空間で、ホンさんのカメラが捉える。まさに“この瞬間”が美しいんだ、という感覚でこの映画を満たしたい。そんな共通認識が皆にあったと思います。結果論にはなってしまうんですけど、前作から6年という期間が空いてしまった原因の中に、『怒り』で何かに届いた手応えがありました。ガラッと切り替えて新しいことをするつもりはないんですけど、次の映画で第二章と呼んでいいのかわか、また異なった次元に入っていきたいという感覚があったんです。もちろん、やっている間は何かを変えることが目的ではなくて、ただただ目の前のことに精一杯なんですけど、終わってみると変化というのは、偶然に起こるのではなくて、必然の積み重ねなんだなと思わされますね」ある過去を背負った男女の“言葉では簡単に説明できない関係”を描く『流浪の月』は、作り手が丁寧に描き出した“この瞬間”を積み上げることで成立する傑作になった。どの瞬間も、どのカットも見逃せない密度の高い本作は、多くの映画ファンを魅了するだろう。そして、前作から6年。本作が李監督の“第二章”を告げる作品なのかは、後年になって振り返ることになる。「次は早く撮りたいですよね(笑)。6年ぶりだと現場で疲れやすくなるんですよ! 映画ってこんなにも疲れるんだって(笑)。なので次の映画はもっと早く撮りたいと思っています」『流浪の月』5月13日(金)全国ロードショー(C)2022「流浪の月」製作委員会
2022年05月12日4月23日、浅利演出事務所主催の『ミュージカル李香蘭』が東京・浜松町の自由劇場で開幕した。日本人でありながら中国人女優としてスターになった李香蘭(山口淑子)が日本軍のプロパガンダに利用され、戦後祖国反逆の罪(漢奸罪)で裁かれるまでを描くミュージカルだ。日本初演は1991年。演出家の故・浅利慶太氏は「昭和の戦争を語り継ぐ責任が我々にはある」と語り、これまで繰り返し上演されてきた。今回は2019年同氏追悼公演以来3年ぶりの上演となる。タイトルロールを務めるのは、初演以来30余年にわたり李香蘭として舞台に立ち続ける、野村玲子。山口淑子氏本人が生前「李香蘭歴は私より玲子ちゃんのほうが長い」と語ったそうだが、舞台上に佇む姿は「李香蘭」そのものだ。隣り合う二つの国(日本と中国)が争うことに苦悩し、「心にも国境があるのですか」と問いかける姿に、現在の世界情勢が脳裏をかすめる。現在日本人が享受している平和は、先人たちの犠牲の上に成り立っていることを、我々は決して忘れてはならない。今回の出演者には17歳の高校生もキャスティングされているという。客席には戦争時代を知る年配層に混ざり、20代と思しき若者の姿も目立つ。こうして「戦争の悲劇を語り継ぐ」というバトンが次世代へ渡されていく。カーテンコールでは、涙を拭う観客の姿も多く見られた。2022年春、この作品が上演される意義を見つめ、世界の平和を願わずにはいられない。公演は5月8日まで。『ミュージカル李香蘭』チケット情報公演公式サイト
2022年04月25日アイドルグループ『AKB48』の元メンバーで、2015年に卒業した後は俳優として活躍中の川栄李奈さん。美しいロングヘアのイメージが強い川栄さんが、長年伸ばしていた髪をバッサリとカットしました!2022年4月3日に、クールなボブスタイルへとヘアチェンジした姿を、Instagramに投稿しています。 この投稿をInstagramで見る 川栄李奈(@rina_kawaei.official)がシェアした投稿 イメチェン&初めてのヘアドネーション31cm切ってもらいましたよ〜!rina_kawaei.officialーより引用川栄さんはヘアチェンジと合わせて、ヘアドネーションを行ったことを報告。さらに、投稿では「誰かの笑顔が増えますように」というコメントをつづっています。ヘアドネーションとは?ヘアドネーションとは、『髪の毛』と『寄付』という英語を組み合わせた言葉です。とはいえ、「よく知らない」「あまり馴染みがない」という人も多いのではないでしょうか。世界的には徐々に広まりつつあるヘアドネーション。病気や事故で髪を失った子供たちのために、寄付された髪の毛で作ったウィッグを、無償提供するボランティア活動です。ヘアドネーションをした川栄さんに、多くの称賛のコメントが寄せられました。・髪をもらった人は、りっちゃんからの愛を感じられますね。・ヘアドネーションのこと、あまり知られていないので広めてほしいなぁ。・私もヘアドネーションをやりたくて、髪を伸ばし中です!日本では、まだまだ認知度の低いヘアドネーション。川栄さんの行動をきっかけに、これからもっと広まり、身近な活動になっていくといいですね。興味のある人は、ヘアドネーションの活動を行っている法人・団体などを探してみてください![文・構成/grape編集部]
2022年04月07日松本潤が遊川和彦とタッグを組む「となりのチカラ」が1月20日スタート。松本さん演じるチカラに「見たことない松潤」「めっちゃ新鮮」などの声が殺到、ずっとセーターを裏返しのまま着ている姿にも「可愛い」の声が多数寄せられている。「人を救いたい」「周囲を平和にしたい」という思いから、いつも中途半端に他人の問題に関わり、簡単に解決できない問題だとわかるとオロオロと中腰になりながら悩んでしまう中越チカラを主人公に、そんなチカラが同じマンションに住む住人たちの悩みを解決し、やがてそのマンションはひとつのコミュニティーとなって強い繋がりを持っていくという、現代人の心に癒しと少しの勇気を与えてくれる、社会派ホームコメディーとなる本作。中越チカラを松本さんが演じるほか、チカラの妻で12歳の娘・愛理と10歳の息子・高太郎の母親、アパレルショップで店長を務めている中越灯に上戸彩。小学6年生のチカラの娘・中越愛理に鎌田英怜奈、高太郎に大平洋介。中越一家のお隣に住むエリート会社員で、妻と娘と仲良く暮らす理想的な3人家族に見えるが、なぜか妻と娘は何かに怯えている木次学に小澤征悦。学の妻の達代に映美くらら。小学3年生の娘・好美に古川凛。中越一家の真下に住み、数人でルームシェアをしているマリアにソニン。凶悪少年犯罪事件の真犯人“少年A”という噂がある上条知樹に清水尋也。震災で両親を失い祖母の清江と暮らす高校3年生の柏木託也に長尾謙杜(なにわ男子)。託也の祖母・清江に風吹ジュン。チカラの担当編集者・本間奏人に勝地涼(友情出演)。チカラが仕事場に使うカフェの店主に夙川アトム。マンションの管理人・星譲に浅野和之。中越一家の隣人で占いにハマっている道尾頼子に松嶋菜々子といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。東京の郊外にあるマンションにチカラたち一家が引っ越してくる。個性豊かな住人たちに思いを巡らせるチカラに対し、灯は「ご近所のことに首を突っ込まないように」と諭す。しかし隣の部屋から叫び声が聞こえ、心配でいてもたってもいられなくなったチカラは隣の木次家を訪ね、学に怯えたような表情をみせる達代と好美が気になる。実は好美は虐待を受けているらしく…というのが1話のストーリー。チカラ役の松本さんに「面白かった! 見たことない松潤だった!」「こういう役の松潤新鮮だなー。凄い好き」「今までの松潤と違うキャラでめっちゃ新鮮」などの反応が上がるとともに、「歩き方も話し方も違って松本潤くんなのに松本潤くんじゃ無かった」など、これまでにない役柄を演じる松本さんの演技力を高く評価したコメントも。一方、放送が開始してしばらくたつとSNS上には「セーター裏返しじゃんチカラくんw」「セーター表裏逆じゃございませんか?」など、チカラがセーターを裏返しに着ているという指摘が相次ぐように。その後、裏返しに着ていることを灯に指摘されたチカラはあわてて脱ごうとするのだが、視聴者からはその姿にも「セーター表裏逆可愛い」「チカラくん可愛すぎ セーター裏返し」など、多数の“カワイイ”という反応が寄せられている。(笠緒)
2022年01月20日女優の川栄李奈が出演する、JRAシステムサービス・JRA-VANの新CM「アプリでアップデート」編、「NEXTでアップデート」編が、4日に放送を開始した。新CMでは、自己流で競馬を楽しみつつも「何かが足りない」と思っている競馬ファンたちに向け、川栄が「キミに足りないもの、わかる?」と鋭くツッコミを入れ、ドキッとさせる一言を投げかける。「アプリでアップデート」編では、週末の昼下がりに町中華で大好きな競馬を楽しむ一人の男性がなんとなく予想をしていると、川栄が突然現れる。そして「なんとなくじゃ、うまくならないよ、競馬」と話しかけ、呆気にとられる男性に「キミに足りないもの、わかる? 裏付けよ」と同サービスを説明していく。「NEXTでアップデート」編でも、カフェでいろんな予想家の動画を見比べている一人の男性の前に川栄が登場し、「ひとに左右されてたら、うまくならないよ、競馬」と詰め寄るといった内容だ。町中華での撮影では、あまりに上手にラーメンをすする川栄の演技に、思わずスタッフから「おいしそう……」と本音が漏れる場面も。共演者が驚いて立ち上がるシーンでは勢いのあまり椅子が倒れてしまうハプニングもあったが、川栄は終始笑顔で現場を和ませていた。
2022年01月05日俳優・板垣李光人は、まるで万華鏡のようだ。ドイツ語で「光」を意味する「Licht(リヒト)」という名を持ち、作品によって、色とりどりの光を放ちながら、私たちを魅了する。映画『約束のネバーランド』のノーマン役、主演ドラマ『カラフラブル 〜ジェンダーレス男子に愛されています。〜』の相馬周役、大河ドラマ『青天を衝け』の徳川昭武役、土曜ドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』の木崎誠役など、印象深い役柄が続く。どの作品も「芝居は流動的なもの。土台作りだけしたら、いつもこの身ひとつで現場に入っています」と語る、19歳。10代最後の出演作であるドラマ24『シジュウカラ』(テレビ東京系)では、どんな姿を披露してくれるのだろうか。計算高さやあざとさを意識しながら演じている澄んだ瞳を輝かせながら、今作のためにショートカットにして、「ずっと長かったから切りたかったんです」と微笑む、板垣李光人。今回、山口紗弥加演じる40歳の売れない漫画家・綿貫忍の、22歳のアシスタント・橘千秋役を演じるが、どこか影を感じさせる役柄だ。「役を作り上げていくなかで、大九明子監督からアドバイス頂いたのは『忍が見ていないところでも千秋の行動や所作には抱えている怒りや憎しみが表れるし、忍に見えているところではホストのように振る舞う』ということ。僕はそこまで千秋がわかりやすくはないと思っていたのですが、わかりやすいほうがいいということで、計算高さやあざとさを意識しながら演じています」夫のいる忍を誘惑する、千秋。ふたりは18歳の年の差があるものの、不倫という恋に落ちてしまう。だが千秋は、恋心から忍に近づくのではなく、どうやら真意は別のところにあるようだ。「何かしらの秘め事があるのは、もはや全人類共通かもしれません(笑)。ふたりは歳の差もありますが、千秋はある種、母親の面影をずっと探している側面もはらんでいるので、忍に対して複雑な思いを抱えています。だから千秋の心の中では、何色の糸が、何色絡んでいるのかなって思うんですよね」人間の性(さが)に共鳴してもらえたらうれしい『シジュウカラ』では、板垣李光人が演じる橘千秋ら、登場人物たちの感情や隠された過去が織り成す、人間ドラマも見どころのひとつだ。「テーマとして、『不倫』や『年の差』を扱うドラマだというイメージを強く持つこともあるかもしれません。でも、登場人物の忍や千秋ら、全員が抱えている深い闇、ある種の諦めのような心情が、まずしっかりと描かれているところにも注目してほしいんです。そんな暗闇の中に、だんだんと光を見出していくから」千秋は、とくに抱えているものが大きい印象がある。忍たちと接するなかで、それぞれがどのような反応を示すようになるのだろうか。「千秋にもすごく暗い影が落ちていて、忍と関わっていくなかで、忍がひとつの光のようになっていきます。でも、光が強くなってくるぶん、影も濃くなってきて。そのなかで、千秋がどんな選択をして、自分なりの正解や幸せを見出していくか、見守っていてほしいですね」忍の夫・洋平役に宮崎吐夢、忍の元カレの漫画編集者・岡野克巳役に池内博之も出演する。演技派が揃う、今作の登場人物たちが選ぶ道。その先には、幸せが待っているのだろうか、それとも――。「それぞれの選ぶ道が、世間的にいいとされていることか悪いとされていることかはまた別として、やっぱり自分自身で幸せを見出すことが大事といいますか。人間の性というものがあると思うんです。その部分に対して、共鳴してもらえたら、うれしいですね」忍と千秋は18歳という年の差がありながらも恋に落ちるが、現実的に、そのぐらい年の離れた相手との恋愛については、どう思っているのだろうか。「想像ができないです(笑)。どういう感じなのかは、自分自身で考えてみても正直わからないので、ドラマでは千秋役として没頭していますね。ただ、男女問わず、そのぐらい年上の方に対しての憧れみたいなものはあります。僕はどちらかというと、早く30代、40代になりたいと思っているから」アウトプットをしていないと生きていけない今作において板垣李光人は、山口紗弥加演じる漫画家・忍のアシスタント・千秋役ということで、同じ現場になることも多々。ストーリー自体はシリアスな印象だが、現場ではそうではないようだ。「山口さんは、本当に明るくて快活な方。現場でも、入ったらすぐ『李光人くん、おはよう!』と言ってくださいます。ビジュアル撮影があったのですが、山口さんが先に撮影されていて、僕がその次だったので待っていると、すごく大きな声で『李光人くん、待たせてごめんね』と、声をかけてくださいました。すごくパワーを感じますし、元気がもらえる方です」初共演のふたりは、徐々に親交を深めている様子。劇中では漫画に意味を見出す千秋だが、実際にイラストを描くことが趣味の板垣李光人が影響を受けたカルチャーも気になるところ。「僕の美的な感覚やセンスは、ティム・バートンの存在が大きいと思います。なかでも、ミュージカル・アニメーション映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』は、小さいときからずーっと観ていました。キャラクターのビジュアルや造形の仕方ももちろん好きですし、完全にいい人って、彼の作品には絶対出てこないから。ディズニー作品のアニメでも、主人公の嫌な面もちゃんと表していて、ただキレイなだけではないところが好きなんです」そうしてセンスを磨き、男性ながらたおやかさをまとう、凛々しくも麗しい板垣李光人から目が離せなくなるわけだ。今作の登場人物たちはそれぞれの幸せを見出していくが、彼自身の幸せを感じる瞬間は、どんなときなのだろう。「すごく真面目なことを言うと、僕は本当に、芝居やメイクやファッションというようなアウトプットをしていないと、生きていけない人間。だから、それらのことをしているときはすごく楽しくて、幸せです」20代も自分の気持ちに素直にやっていきたいアウトプットすることが、幸せな気持ちをもたらしてくれるのだ。そんな板垣李光人は、ドラマ放送中の1月28日に、20歳の誕生日を迎える。今作は、10代最後でもあり、20代最初の出演作となった。そこで、20代で成し遂げたいことをたずねたら、はにかみながらも、こう話してくれた。「20代は、この先自分がどんな経験をして、何をやりたがるのかは未知ですね。でもこれまで10代でも、ありがたいことに、やりたいと思ったことはやらせていただいていますし、自分でもやってきました。そう考えれば、20代も変わらずにまわりに迷惑をかけない程度にわがままを言って(笑)、そのときの自分の気持ちに素直にやっていきたいと思います」なんとも正直で頼もしい言葉。19歳ながら、ひとつひとつの質問について熟考し、しっかりと自分の言葉で話すことができる。20代になったらさらに、その聡明さも、増していくことだろう。色とりどりの光を放つ板垣李光人は、これからも変幻自在に進化していくに違いない。ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント板垣李光人さんのサイン入りポラを1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!撮影/古川義高、取材・文/かわむら あみり
2022年01月05日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「親ガチャ」です。階層の固定化をどのように崩していくのか。「親ガチャ」とは、カプセル玩具やソーシャルゲームの“ガチャ”になぞらえて、親や生まれる境遇を選べない状況を表す言葉で、国会でも取り上げられました。かつては「一億総中流」といわれ、どの家庭に生まれても平準化された暮らしがありましたが、いまは大きく変わってしまいました。一般的に親の年収ごとに400万円以上ならN(ノーマル)。1000万円以上ならR(レア)。3000万円以上ならSR(スーパーレア)、400万円以下はB、C、D…と、ゲームのランキングのように、年収と職業を符号させることがネット上で流布されています。階層化をまざまざと認識させるような手法は、社会の分断を加速させてしまいます。一番の問題は、階層移動が不可能な格差が固定化されていることでしょう。これまでは、個人の努力によって、いかなる家庭に生まれようとも望む暮らしが手に入れられるチャンスがありました。ところが、いまは頑張ったところでどうにもならない状況に追い込まれています。この問題の解決には政治の力が求められます。少なくとも、「機会の均等」について対策をとるべきでしょう。日本は教育への投資がGDP比率で圧倒的に低い状況にあります。大学までは国が無償で面倒をみる、給食費は国や自治体が税金でまかなう、タブレットやパソコンなどのデジタル機器・通信環境は家庭によって差が出ないように補助していくなど、方法はいくつもあると思います。アメリカのシリコンバレーでは、難民や移民、貧困層の子供たちに民間の企業が寄付を呼びかけるなど、教育機会を与えて人材育成に力を注いでいます。日本では孫正義さんが率いる財団で、進学や留学、研究などを志す若者たちのサポートをしていますが、民間企業全体ではそういうサポートがまだ足りていません。自分たちの国を支える技能者を育てるという観点からも、必要なことなのではないかと思います。子供たちを国や社会で育成するという視点が重要なのではないでしょうか。読者のみなさんも、自分が親になったときに、子供の人生が自分の年収で決まってしまう社会でいいのか?考えていただけたらと思います。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年12月8日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年12月04日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「中国TPP加盟申請」です。中国も台湾も加盟を申し出た。行く末に注目。TPP(環太平洋パートナーシップ)協定の始まりは、ASEAN(東南アジア諸国連合)や南米地域の経済連携でした。ところが、オバマ政権時にアメリカが加わることになり一気に色合いが変わりました。中国の台頭が目覚ましくなり、中国を牽制する連携が必要と、自由主義諸国の中国経済圏への対抗措置として交渉が進められるようになったのです。日本は最初は関心を示していませんでしたが、この巨大な貿易圏に入っておかなければ、将来孤立しかねませんし、最初からルール作りに参加しておいたほうがよいだろうと判断。反対意見もあるなか、民主党政権下で参加を決め、交渉を開始しました。ところが2017年、ようやく貿易交渉も合意したところに、トランプ政権が誕生し、アメリカはTPPを離脱。一気に、規模が縮小してしまいました。そこからは日本主導となり、2018年に11か国がTPPに署名しました。今年、バイデン政権になり、日本はアメリカのTPP復帰を求めていますが、バイデン大統領は静観しています。そんな折、中国がTPP加盟を申し出ました。習近平国家主席は当初からTPPに関心を持っていたらしく、米国が抜けたいまがチャンスだったんですね。中国は戦争という武力で圧力をかけることよりも、交渉のなかで自国に有利なルールを作り、中国の貿易圏に取り込むことで他国を経済的支配下におくことに注力してきました。TPPはその大きな入り口になるところでした。そこへTPP加盟を申し出て牽制に入ったのが台湾です。これには「中国は一つではなく、台湾は台湾」というメッセージが込められています。TPPの加盟には参加国全員の合意が必要です。中国を先に入れれば台湾やアメリカの加盟は不可能になるでしょう。また、台湾を先に入れれば中国を敵に回すことになり、アジア太平洋地域の緊張につながります。日本にとって頭の痛い問題なのです。TPPの先には、さらに国や地域を拡大した連携などの構想があります。政治と経済を切り離し、東アジア全体の安定につながるような交渉ができるといいのですが、そう簡単にはいかないでしょう。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年12月1日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年11月26日10代にして、その幅広い演技で多くの人を魅了している板垣李光人さん。自己表現でも人気を集める注目の人だ。その根底にあるのは、目の前のことと誠実に向き合う姿勢だった。アンバランスの美に惹かれ、好きなものに嘘をつかない人。性別にとらわれないスタイルや生き方をするジェンダーレス男子、気品漂う徳川家の御曹司、他者とのコミュニケーションが困難になる高校生……。板垣李光人さんは、それぞれの時代や世の中の空気をまとったような役がよく似合う。どんなキャラクターにも染まれてしまうのに、役者を一歩離れるとファッションやメイクを自由に楽しんだり、得意のイラストをSNSで発表するなど、アーティスト肌なところを見せてくれる。その落差や多才さが魅力といえるが、板垣さん自身もアンバランスなものや人に美しさを感じるようだ。「ティム・バートン監督の映画が小さいときから好きだったんです。彼の映画に登場するキャラクターって、いわゆる“いい人”がいないんですよね。一見いい人だとしても、みんなちゃんとずるいところや、汚いところを持っている。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のような子ども向けといえる作品でさえ、その描き方は徹底しているんですよね」ファッションでも惹かれるのは、アンバランスさを持ち合わせた佇まい。伝説のデザイナー、マルタン・マルジェラが好きなことはかねて公言しているが、最近注目しているのがバレンシアガのデザイナー、デムナ・ヴァザリア。「メゾン・マルタン・マルジェラでデザイナーをしていた人なのですが、マルジェラの特徴といえる“破壊と構築”を彼の服にも感じるんです。たとえばすごくきれいなドレスにスポーティな要素が入っていたりして、アンバランスさを出すのが上手なんですよね」ファッションやメイクは、板垣さんにとって自己表現の手段として欠かせないものだが、こだわりの強さも重々自覚している。「好きなことだとアクセルを踏みすぎるところがあるので、これでも20%くらいに抑えているつもりなんです。100%出し切ったら、誰も理解の及ばないような領域に突入しちゃうと思うので(笑)。世の中とのつながりや共感が、ぎりぎり途切れないところを一応保っているつもりではあります」役へのアプローチでも、キャラクターのいびつな部分に自然と目が向く。最新作のNHKドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』は、新人女性騎手と廃業寸前の厩舎の人々の挑戦を描く物語。板垣さんは、人に心を閉ざした失声症の厩務員を演じている。「立て続けに心理的に重い場面から撮影が始まったので、テンションを持っていくのが大変で…。でもその分やりがいがありました。“役”の人間と自分が信頼できる関係になったうえで演じる時間は、日常では味わえない感覚なのでやっぱり一番楽しいですね」その楽しさを自己満足で終わらせず、欠点や偏ったところがあるからこそ、美しく輝く人物を演じる意味や影響についても考える。「SNSなどですぐに感想が届く時代なので特に思うのですが、僕が演じた役と同じような境遇だったり、感情を抱えている人から、ちょっと楽になったとか救われたと言っていただけると、つながれたなって思います。最近、いろいろ抱え込んでいる役を演じることが多いからかもしれないですけど、自分が人と作品をつなげる立場にいることを実感するんです」固定観念にとらわれず、自分らしさを貫く板垣さんの姿は、役を離れているときも、きっと多くの人を励ましているのだろう。「僕自身、ブレることもたくさんあるし、ブレないで生きていくなんてたぶん無理だと思うんです。だけど自分らしくいるためには、好きっていう気持ちに正直になることが大事だと思います。そこさえ守ることができていれば、人との出会いや経験によって考え方や価値観が変わることに引け目を感じる必要はないし、それをブレとは言わないと思うんです」現在19歳。「10代のうちにやれることはやり尽くしたので、早く20歳になりたい」と言う。「自分を偽らず、我慢せずに生きている人って、本当に少ないと思うんです。その状況を変えようなんて大それたことは思わないですけど、こうやって表に出る仕事をしているわけなので、僕を見てくれた人に少しでも変化があったら、それに越したことはないですね」いたがき・りひと2002年1月28日生まれ。土曜ドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』(NHK総合)は12月18日・25日21:00~22:13放送予定。コート¥341,000ポロニット¥118,800パンツ¥124,300シューズ¥143,000ベルト¥45,100ソックス¥16,500(以上Maison Margiela/Margiela Japan Client ServiceTEL:0800・000・0261)※『anan』2021年11月3日号より。写真・成田英敏スタイリスト・三田真一(KiKi inc.)ヘア&メイク・KATO(TRON)取材、文・兵藤育子(by anan編集部)
2021年11月01日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「東京オリパラ」です。パラの成長を見た東京大会。認知に広がりも。東京オリンピック・パラリンピックは大会としては結果的に成功だったように思います。無観客でさまざまな制約があったにせよ、特にパラリンピックは過去の大会に比べると注目度もたいへん高く、史上最多の4403人の選手が参加しました。アフガニスタンでは開催直前に政変が起き、選手が大会に参加できず他国に逃れるという事態に。開会式では国連難民高等弁務官事務所の方が代わりに国旗を持って入場行進をし、最終的にはサポートを得て2人の出場が叶いました。女性選手も、LGBTQをカミングアウトする選手も、これまでの大会以上に参加が増えました。僕はパラリンピックの取材に関わっていましたが、会場内の感染対策は徹底していました。関係者はPCR検査を毎日無料で受けられ、毎朝専用アプリに体温を入力。それが自分のIDナンバーに紐づけられていました。誰か記入漏れがあると同じ取材グループ全員にメッセージが届き、入力を促すシステムで、すごく安心感がありました。こういうデジタル化された管理システムが街中でもできればと思います。日本のボランティアは、海外から高い評価を得ました。しかしそのバックヤードでは、1年延期により指揮命令系統や担当者の引き継ぎに不具合があり、ボランティアのみなさんに大きな負荷をかけてしまっていたようです。東京五輪は、政治的な抗議パフォーマンスが認められた初めての大会でもありました。女子サッカーなどでは試合開始前に選手が片膝をつき、女子砲丸投げの銀メダリストは表彰台で両腕をクロスして人種差別等に抗議を示しました(表彰台上でのパフォーマンスは本来は禁止)。Black Lives Matterなどの流れを受けたことが背景にあります。ミャンマーの選手の日本への難民申請が異例の早さで認定されたのも、オリパラという世界が注目する場だからできた判断だったと思います。今回、オリンピックよりもパラリンピックのほうが、理念をより体現した大会だった印象です。世界中の人々が集まり、出身国の政治状況を身近に知る機会になったのは、大きな財産になったのではないでしょうか。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年10月27日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年10月23日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「世界の気温1.5℃上昇」です。加速する温暖化。脱炭素に向けた新技術に注目。8月、IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)は、今後20年以内に、世界の平均気温上昇が産業革命前と比べて1.5度に達するという予測を発表しました。これは3年前の報告よりも10年早まっています。温暖化は人間の影響により起きており、そのせいで熱波や豪雨、干ばつなどの異常気象が増加。気温の上昇は2050年頃にCO2の排出をゼロにしても1.5度、ゼロにならなければさらに上がり、脱炭素対策が急務であると警告しました。日本政府は4月、2030年度には‘13年度比でCO2を46%削減すると発表しています。しかし、産業界からは、それさえ難しいという声が上がっており、再生可能エネルギーの普及促進を政府に求めています。家庭でのCO2排出量削減は66%減が必要と国は試算していますが、個人でできる範囲は限られます。電力の使用量を可視化できる「スマートメーター」も個人で新たに設置するには高額です。国は街づくりと一体化して、効率的に電力を運用していく必要があるのではないでしょうか。環境省は、‘19年より省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」をウェブで公開。また、ステイホームで長時間使用するようになったエアコンのサブスク化の検討も進めています。新しい省エネ機種を購入するのではなく、月額使用料を支払い、導入しやすくする狙いがあります。また、大学や公的機関のインフラを再生エネルギー100%に変えていく試みも始めようとしています。企業に対しては、太陽光パネルの設置の義務化も提案されましたが、それには森林を切り開かなければいけなかったり、台風や土砂災害により太陽光パネルが産業廃棄物になってしまうという環境負荷の問題もあり、異論が出ています。そんななか、非常に薄いフィルム状の「ペロブスカイト太陽電池」が開発されました。世界で注目の次世代型太陽電池で日本でも研究が進んでいます。将来は自分の使用するエネルギーを、身につけているものでまかなう時代になるかもしれません。新しいテクノロジーに社会的関心が高まり、研究促進の後押しになるといいなと思います。ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年10月6日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年10月01日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「アフガニスタンとタリバン」です。タリバンの圧政を恐れ、逃げる国民。世界の監視が必要。8月16日、武装勢力タリバンがアフガニスタンのほぼ全域を制圧しました。タリバンは1996年に政権を樹立。しかし2001年、アメリカ同時多発テロの首謀者・ビンラディンを匿っているとして米軍などがアフガンを空爆、政権を崩壊させました。その後、約20年間、タリバンは駐留米軍や政府軍と戦闘状態にありましたが、前トランプ政権時に米軍が撤退することで合意。引き継いだバイデン大統領が5月から撤退を本格化させるとタリバンは次々に全土を掌握、首都を包囲されたガニ大統領は国外に逃れ、8月末の米軍の完全撤退前に政権が崩壊しました。元タリバンの兵士で、現在は現地で平和構築活動をしている方を3年前に取材したことがあります。そのときに、「シリア内戦やISの台頭など、世界の注目がアフガニスタンから外れていった。その空白(時期)が生まれると暴力が起きる」とおっしゃっていました。今回の制圧も急に進んだのではなく、ガニ政権は腐敗しており、タリバンの活動は近年活発化していたのです。旧タリバン政権は女性の教育や就労を認めず、男性家族が同伴しない外出を禁止。人権侵害だけでなく、反政府勢力となってからは無差別テロをたびたび起こすなど残虐性が増していると指摘する海外メディアもあります。復権による圧政を恐れた国民は、国外に逃れようと空港に押し寄せ、離陸する飛行機にしがみつき振り落とされて亡くなる悲劇も起こりました。そんななか、中国やロシアはいち早くタリバン新政権を支持すると表明しました。中国にとっては一帯一路構想の重要な地域なので、タリバンと良好な関係を築いておきたいのです。一昨年、アフガニスタンの緑化運動を進めていた中村哲医師が、武装勢力に殺害されました。現地には日本の人道支援に対して、強いリスペクトを持つ人が大勢います。こういうときこそ、アメリカかタリバンかではなく、市民の側に立ち、生活が安定するように関わり続けることが重要なのではないかと思います。いま現地では、激しい攻撃を受けながらも、女性たちが権利を求めて抗議活動を行っています。動向を注視しなければなりません。堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年9月29日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年09月24日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「新型コロナの治験」です。多くの治験が新薬の完成を早めます。新型コロナウイルス感染症の感染拡大がなかなか収まらないなか、急がれるのは治療薬の開発です。そのために行われるのが「治験」です。治験とは、新しい治療薬の候補が開発される過程で、健康な人や患者さんに使ってもらい、効果や安全性、副作用の有無などを確かめる臨床試験のこと。体を使って調べるため、もちろんリスクを伴いますが、検査費用の負担はなく日本では何かあればすぐさま医療機関による手厚いフォローが受けられます。現在、国立国際医療研究センターの治験管理室や「生活向上WEB」で、新型コロナの治験参加者を募集しています。「生活向上WEB」の募集案内によれば、自宅で服薬しながら病院に定期的に通い、7か月にわたり経過を調べる。通院は、自宅から病院まで専用タクシーが送迎。参加することにより、薬の開発は進み、社会貢献になると記されています。ただし、治験にはデータを採るのに適した検体でなければいけません。新型コロナの治療薬候補の場合、陽性患者で症状があり、ワクチンをまだ一度も接種していない成人男女が対象になります。あらゆる治療薬の開発に治験は欠かせません。日本での治験の数は近年増えていますが、先進国のなかでは下位に位置します。アメリカなどは医療費が高額なため、無料で治療を受けられる治験を希望する人は大勢いますが、日本では一定水準の医療が保険適用で受けられるので、無理して受けようという人は限られているのです。治験の数が足りない分は、アジアの他の国のデータを活用しますが、日本人の治療には、やはり日本人による治験の結果が必要です。たとえば、海外の製薬会社で新薬が開発されても、日本人の治験結果がなかなか採れないためその薬が日本に投入されない、もしくは日本向けには開発されないという問題が起きてしまいます。このことに厚労省は危機感を抱いています。治験については、まだ一般にはよく知られていません。政府はもっと広くアナウンスするべきではないでしょうか。新型コロナの治療薬も、多くの治験データ収集が、完成に少しでも近づけることになります。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年9月22日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年09月18日