藤沢文翁原作・脚本・作詞、村中俊之作曲、中川晃教主演により2022年に初演されたミュージカル『CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』が2年ぶりに再演される。藤沢と村中は、シアタークリエや帝国劇場などで上演が続けられている音楽朗読劇「VOICARION(ヴォイサリオン)」シリーズのコンビ。ふたりが生み出す、物語と音楽が互いを高め合う作品群は、かねてより“歌わないミュージカル”と評されてきた。そんなふたりが、2012年に朗読劇として初演された『CROSS ROAD ~悪魔のヴァイオリニスト ニコロ・パガニーニ~』を、満を持してミュージカル化したのが本作だ。4月22日(月)にシアタークリエで開幕する再演では、初演時には藤沢自身の演出のもと、演出助手として創作に携わった末永陽一が演出を務める。物語の舞台は、音楽黄金期と謳われる19世紀のヨーロッパ。自分の才能に限界を感じていたヴァイオリニストのニコロ・パガニーニ(相葉裕樹/木内健人)は、街外れの十字路に棲むと言われる音楽の悪魔、アムドゥスキアス(中川)と血の契約を結ぶ。それは命と引き換えに、天才だけが奏でられる最高のメロディーを100万曲演奏できるというもの。彼は自らの命をすり減らしながら、その演奏で世界を熱狂させていく――。出演はほかに、パガニーニの良き理解者となるジプシーの娘アーシャ役の加藤梨里香/有沙瞳、皇帝ナポレオンの妹でアムドゥスキアスによって“ファム・ファタル”としてパガニーニに差し向けられるエリザ役の元榮菜摘、パガニーニのヴァイオリン教師コスタ役の坂元健児、パガニーニの忠実な執事アルマンド役の山寺宏一/畠中洋、パガニーニの母テレーザ役の春野寿美礼ら。中川、相葉、山寺以外は再演からの新キャストで、畠中はコスタ役からアルマンド役への転身となる。初演で村中による難解な楽曲を歌いこなし、まさに音楽の悪魔のようだと評された中川や、本作には朗読劇版から出演する山寺らの魅力はそのままに、新たな演出とキャストによって生まれ変わった舞台が期待できそうだ。文:熊田音子【「ぴあ」アプリ限定 割引チケット販売中!】詳細は下記よりご確認ください。<公演情報>ミュージカル『CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』原作・脚本・作詞:藤沢文翁作曲:村中俊之編曲:江草啓太演出:末永陽一出演:音楽の悪魔アムドゥスキアス:中川晃教ニコロ・パガニーニ:相葉裕樹/木内健人(Wキャスト)ジプシーの娘 アーシャ:加藤梨里香/有沙瞳(Wキャスト)ナポレオン皇帝の娘 エリザ・ボナパルト:元榮菜摘ヴァイオリン教師 コスタ:坂元健児パガニーニに仕える執事 アルマンド:山寺宏一/畠中洋(Wキャスト)パガニーニの母 テレーザ:春野寿美礼荒居清香 荒川湧太 小倉優佳 川口大地 柴田実奈 趙京來 德岡明 中野亮輔 宮田佳奈 山﨑感音【東京公演】2024年4月22日(月)~5月12日(日)会場:シアタークリエ【大阪公演】2024年5月17日(金)~5月19日(日)会場:新歌舞伎座【福岡公演】2024年5月24日(金)~5月26日(日)会場:博多座チケット情報:()公式サイト:
2024年04月21日シンガーソングライターの草野俊之介が、ワンマンライブ『ROAD TO PLEASURE』のファイナル公演を9月25日(月) に東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで開催する。草野は、2013年に神戸でアカペラグループの一員となり、2020年から自らの歌の世界観を突き詰めるためにシンガーソングライターとして活動をスタート。「音域よりも音色。7オクターブの声よりも7色のフレーズ」という信条を掲げ、自らのスタイルで楽曲制作、ライブ活動を重ねてきた。『ROAD TO PLEASURE』と冠して4月にスタートしたワンマンライブは全15公演。残すところ兵庫、長崎、そしてファイナルを含む東京2公演。9月のファイナル公演は、約6ヵ月にわたる活動の集大成となる。「このライブは避けられない挑戦。何故自分は歌うのか。自分の歌に何ができるのか。誰に寄り添えるのか。今一度自らの声と向き合い、表現を磨き最高の1日をお届けします。また、音楽人生において次のステージに進む為にはこのライブを満員にしなければない。結果にも拘っていきたい」(草野)『ROAD TO PLEASURE ep.final』は、9月25日(月) 東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで開催。チケット発売中。<ライブ情報>草野俊之介ワンマンライブ『ROAD TO PLEASURE ep.final』9月25日(月) 東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREチケットはこちら:公式サイト:
2023年07月20日株式会社佼成出版社(東京都杉並区)は、2023年5月に『それよりこわい』(村中李衣/近藤薫美子)を発刊いたしました。あなたのこわいものはなんですか?学校の帰り道、2人の男の子が「こわいもの」を言い合っています。病院の屋上、のぼりだけのエスカレーター、つりばし……。それよりもっとこわいのは――?2人の想像は宇宙の果てから地底まで広がります。自分の頭の中にあるものが、いちばん怖い。こんな絵本、見たことがない!想像力を刺激する絵本です。『それよりこわい』表紙【本書の特色】1) 帯コメント「こわがりの人も こわいもの知らずの人も ほら、よく考えて」帯には、京極夏彦氏からコメントをいただきました。2) 著者ふたりのタッグが実現児童書業界で長く活躍する村中李衣氏と近藤薫美子氏、初の共作。お互いに怖いものを言い合ううちに、空想をふたりで分かち合いよりつながりを深めたことから、この絵本が作られました。3) 読みあい著者の村中李衣氏は、子育ての場やお年寄りの施設、病院、刑務所などで、絵本を介してその場にいる人の心がつながりあう体験「読みあい」を実践。本書を使った「読みあい」の場では、読後に自分のこわいものを打ち明ける人、「だいじょうぶ」と声をかける人の姿が見られ、その場はあたたかい空気に包まれます。中面見開き1中面見開き2【著者紹介】村中李衣(むらなか・りえ)/山口県生まれ。児童文学作家、ノートルダム清心女子大学教授。0歳から100歳までのあらゆる人とあらゆる場所で絵本の読みあいを続けている。作品に『チャーシューの月』(佐藤真紀子・絵/小峰書店、日本児童文学者協会賞)、『こくん』(石川えりこ・絵/童心社、JBBY賞)、『あららのはたけ』(石川えりこ・絵/偕成社、坪田譲治文学賞)、『はだしであるく』(石川えりこ・絵/あすなろ書房)など多数。編著書に『女性受刑者とわが子をつなぐ絵本の読みあい』(かもがわ出版)などがある。近藤薫美子(こんどう・くみこ)/大阪府生まれ。製菓会社企画室勤務を経て絵本作家となる。作品に『かまきりっこ』『のにっき-野日記-』『たねいっぱいわらったね』(以上 アリス館)、『もりへぞろぞろ』(村田喜代子・作)『はじめまして』(共に偕成社)、「むしホテル」シリーズ(きねかわいつか・文)『くぬぎの木いっぽん』(共にBL出版)、『まよいが』(柳田国男・原作、京極夏彦・文/汐文社)、『せかいかえるかいぎ』『かなしみのぼうけん』(2022年版ホワイトレイブンズ選出、共にポプラ社)など多数。【原画展/トークイベント ご紹介】「りえとこんのそれよりこわい!? ~イメージの冒険に出かけよう~」下記2か所で、原画展と著者ふたりのトークイベントが開催されます。●「京町屋えほん館むむむ」(京都市中京区 電話 075-366-6169)原画展示 6月1日(木)~7月3日(月)トークイベント 6月10日(土)14:00~15:30●「ブックハウスカフェ」(東京都千代田区 電話 03-6261-6177)原画展示 7月19日(水)~8月1日(火)トークイベント 7月22日(土)14:00~16:00 ※オンラインあり【本書の概要】書名 : 『それよりこわい』発売日 : 2023年5月16日販売場所 : 全国書店・インターネット書店定価 : 1,540円(税込)体裁 : A4変型判/32ページISBNコード: 978-4-333-02898-6URL : 【会社概要】社名 : 株式会社佼成出版社代表者: 代表取締役 中沢 純一所在地: 〒166-8535 東京都杉並区和田2-7-1URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月25日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。 今回は実際に募集した義実家トラブルエピソードをご紹介します!村中に言いふらす義母娘達が保育園に通っていたときのことです。義両親が近くに住んでおり、義母の農作業用の小屋が我が家の敷地内にありました。義母は毎朝早くから農作業をしているのですが、子ども達が保育園に行く7時頃には作業を終えることが多く、毎日のように裏口のドアを開けてきます。子どもを保育園に出す準備でアタフタしているときに義母がやってくるので、子ども達は「ばあちゃんと遊ぶ〜」と言って保育園に行きたがりません。思わず「朝は保育園に行きたがらないから来ないでください」と伝えると…。スピーカーの義母は「嫁が家に来るなと言った!」と、村中に“理由もなしに私が義母を追い出したかのような噂”を言いふらしました。何か気にいらないことがあるとすぐに村中に言いふらす義母に苦労しています…。(女性/会社員)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?こんな義家族と付き合うとなると骨が折れそうですね。子どものためにも適度な距離を保ちながら、いい関係でいたいものです…。以上、義実家トラブルエピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2022年11月11日多くの楽曲を制作したコンポーザー大森俊之率いる空間堪能音楽集団【Spacious】は、2022年11月19日(土)に東日本最大級のプラネタリウム 多摩六都科学館プラネタリウムにてプレミアムなライブ「Hyper Sound Universe」を開催いたします。みなさんも、きっとどれかは耳にしたことがあるはず。アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の「残酷な天使のテーゼ」や「魂のルフラン」、アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」の「Bloody Stream」や「Fighting Gold」、ACC賞を受賞したJR東海のCM「そうだ 京都、行こう。」シリーズ、NHKの「ニュース7」テーマ曲、Eテレの「いないいないばぁっ!」オープニングなど、私たちの記憶に残る様々な楽曲を手掛けてきたコンポーザー大森俊之。そんな彼が「音色や響きにこだわった音楽プロジェクト」として凄腕のミュージシャンを集めて2014年にスタートしたグループ【Spacious】。その最新ライブが、11月19日(土)に、東京都西東京市で行われます。大森俊之【Spacious】場所は、世界第4位、東日本最大級の大きさを誇る多摩六都科学館プラネタリウム。スクリーンは直径27.5m。足元から頭上まで星空や映像に包まれる傾斜型のドームです。多摩六都科学館プラネタリウムこれまで「空間のための旋律」をテーマに、コンサートホールや美術館、天井の高いカフェやユニークな建築様式の駅などで、空間と生楽器の響きを大切にしながら、その場でしか体験できない、懐かしくもフューチャリスティックな、日常から宇宙へ誘ってくれるかのような、壮大な音のランドスケープを届けてきた、空間堪能音楽集団【Spacious】。当日は、エヴァンゲリオン「魂のルフラン」の【Spacious】Versionなど、この日のための新曲や新アレンジの楽曲も予定しています。その目で、耳で、肌で、心で、この日しか体験できない唯一無二のハイパー・サウンド・ユニバースを世界最大級のプラネタリウムで体験してみませんか?今年の秋は、そうだ 宇宙、行こう。【イベント詳細】Hyper Sound Universeコンサート ~そうだ 宇宙、行こう~By 大森俊之開催日 :2022年11月19日(土曜日)開催場所:@多摩六都科学館プラネタリウムドーム「サイエンスエッグ」時間 :18:00 Open/18:30 Start料金 :ticket 5,000yenチケット購入ご希望の方はこちら Hyper Sound Universe【大森俊之からのコメント】「様々な空間の響きと生演奏を融合させてみたい」という思いつきから、心から信頼するミュージシャンや音響技術スタッフに声をかけて、2014年から始めた【Spacious】の実験コンサート。コロナでのライブ休止期間を経て、やっとリアルに開催できるようになりました。これまでは音響システムや空間での響きには拘ってきたので、目を閉じながらでも、空間の響きを堪能していただけるコンサートではあったのですが、もっと視覚にも訴えかける、大画面の映像とのコラボレーションライブは、以前からやってみたかったことでした。ということで、今回は、空間堪能音楽集団【Spacious】@プラネタリウムです。世界が終わっていくようで、だから始まっている今。見えないポテンシャルが、どこかで脈を打っている今。だけど、毎日、気が滅入るような情報も多くて、ちょっと疲れたりもする今。日常の「自分」という小さな感覚から、ふらりと宇宙に出かけ、スケールの大きな感覚で、一緒に遊んでみませんか。大森俊之■【Spacious】とは大森俊之率いる響きに拘った音楽プロジェクト。空間堪能音楽集団。2014年より東京を拠点に活動。サラウンドシステムと環境音により多様な空間での体感型コンサートを提供。コロナ影響下、コンサートができなかった時期に制作した音楽動画が、2020年はインターナショナル・ショートフィルム・アワード・ベストサウンドデザイン賞などを欧州で多数受賞。2021年に制作した砂絵アニメーション「おやすみ~Lullaby of Flame~」は、2022年に毎日映画コンクール、札幌国際短編映画祭、福岡インディペンデント映画祭など国内に留まらず、ロンドン、カンヌ、ニューヨーク、LA、フロリダ、オーストラリア、ギリシャ、ロシア、スロバキア、ブルガリア、グリーンランド、南アフリカなど世界各地の映画祭で上映中。22年5月に再開したコンサート『Hyper Sound Forest by Spacious ~深い、深い、音の森へようこそ~』は多方面から好評を得て、今回、調子に乗って宇宙へ進出!<Performer>大森俊之(Piano&Electronics・Arrangement)石川高(笙・歌)小濱明人(尺八)四家卯大(Cello)田代耕一郎(Guitars)藤井珠緒(Percussion)竹中あこ(Vocal・Chorus)久保田薫(Vocal・Chorus)aYano(Vocal・Chorus)<Collaboration>仲西敏貴(Photographer)橋本珠美(イルカの映像)若見ありさ(砂絵アニメーション)<Stuff>上田健一郎(Sound Engineer)山田晋平(Sound Engineer)平方宏明(Visual Director)大内智範(Designer)<Produce>大森俊之竹中あこ【公式webサイト・SNS】Spacious webサイト 大森俊之webサイト 大森俊之Twitter 大森俊之Facebookページ 【主催】ハイパーサウンド・ラボ【お問い合わせ】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月17日日本テレビ、読売テレビでドラマが放送され、舞台化もされた芸人青春群像劇『あいつが上手で下手が僕で』(通称『カミシモ』)の舞台第2弾に、和田琢磨と染谷俊之の出演が決定した。2人が演じる「ラストワルツ」は、岬一碧(和田)と高砂真夜(染谷)のコンビ。もともと人気トリオだったが、ネタ担当が脱退してコンビになってからは人気が急落。冴えない日々を過ごしている。和田は「最近、Twitter上で染谷くんにAA(アスキーアート)がアニマルアートの略であると騙されました。この悔しさはずっと根に持ちます。あと最近野球のバッティンググローブを片方無くしてしまいました。アルファベットでtakumaと刺繍がありますので見つけた方よろしくお願いします」とコメント。染谷は「漫才の経験はあまりないので、僕にとって新たな挑戦になると思います。相方が、大好きな先輩の役者である琢磨くんということで、とても頼もしく、2人でみなさんを爆笑の渦に巻き込むのを、今からとても楽しみにしています!明るいニュースはあまり多くないこのご時世、みなさんの心をたくさん明るくできるよう精一杯頑張ります☆楽しみにしていてください!」と話している。東京公演(日本青年館ホール)は、11月18日~24日。大阪公演(COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール)は、12月2日~4日。
2022年08月04日お笑いコンビ「インパルス」の板倉俊之が自らの著作を初めて脚本化、演出も務めた舞台『蟻地獄』が、6月4日(金)、東京・よみうり大手町ホールで開幕した。原作は小説の執筆にも意欲的な板倉が2012年に発表した同名小説で、「趣味はゲーム、読書、サバイバルゲーム」という彼らしく、バイオレンスな世界観と疾走感あふれる展開。今回の舞台版も、休憩なし2時間15分というノンストップの上演時間で、緊張感あふれる舞台となっている。二村孝次郎(髙橋祐理)は、謎の男・杉田(迫 英雄)の示唆を受け、親友の大塚修平(近藤 廉)と裏カジノに乗り込む。女ディーラー(安川里奈)の目を欺き、首尾よく大金を手に入れたかのように思われたが、それは杉田と、裏カジノのオーナー・カシワギ(山口大地)の罠だった。修平を人質に取られ、カシワギに「5日間で300万円を用意しろ」と言われた孝次郎は、現金を用意できずに“1個40万円で売買される”という人間の眼球を死体から集めることに。樹海をさまよう孝次郎だが、死体は見つからないまま。孝次郎は集団自殺の現場を求めて、とある廃墟へ向かう。集団自殺の発起人・宮内(天野浩成)やマフユ(向井葉月/乃木坂46)、ケイタ(古賀 瑠)、フジシロ(向清太朗)らと出会い、最後のチャンスに賭ける孝次郎だったが……。孝次郎役の髙橋は、2時間を超える舞台にほぼ出ずっぱり。最後までテンションを緩めることなく、裏社会に接触してしまったばかりに“蟻地獄”でもがき苦しむ青年像をリアルに演じている。孝次郎とは対照的な大人・宮内を演じる天野は、口調も穏やかで優しげなたたずまい。醸し出す空気感が舞台に陰影をもたらした。またロリータファッションの自殺志願者・マフユ役の向井は、ワケありの“病み系女子”を好演。友人・ケイタ役の古賀と共に、丁寧な人物造型が印象に残る。数々の映画や舞台で活躍する迫の杉田役は、さすがの迫力。スタイリッシュな容貌ながら、主人公をとことん追い詰めるカシワギ役・山口と並んで、その存在感が物語を最後まで引っ張っている。今回初挑戦となる板倉の演出は、映像を随所に使いつつ、スムーズに展開。「死体から眼球を採取」「集団自殺」など、胸の悪くなるような言葉がちりばめられているが、どこか乾いた視点を感じるのは、板倉独自のものだろう。バイオレンスな場面が続くが、元々は“普通の青年”である孝次郎の言葉遣いはやけに丁寧で、そこにも今の青年のリアルを感じられた。カシワギの提示したタイムリミットは、「5日間」。舞台上に「あと△日と△時間」と映し出される残り時間と共に、観客は孝次郎の行動を、息を詰めて見守ることになる。“蟻地獄”に落ち込んだ孝次郎は、果たしてサバイバルできるのか。意外なところへ着地するその結末を含めて、独特の世界観を楽しみたい。取材・文:佐藤さくら舞台『蟻地獄』原作・脚本・演出:板倉俊之出演:高橋祐理 / 天野浩成 / 向井葉月 / 古賀瑠 / 向清太朗 / 佐藤恵一 / 安川里奈 / 中野裕斗 / 三木美加子 / 近藤廉 / 迫英雄 / 山口大地2021年6月4日(金)~2021年6月11日(金)会場:東京・よみうり大手町ホールPIA LIVE STREAMにて下記公演の配信が決定!・6月9日(水)18:30※14:00の終演後に行われるスペシャルトークショーの収録映像付!・6月10日(木)13:00※スペシャルカーテンコールまでしっかりお届け!アーカイブ配信いずれの配信も6月13日(日)23:59までアーカイブ配信がご視聴いただけます。チケット情報はこちら
2021年06月07日原作・演出を西田大輔、脚色を家城啓之(マンボウやしろ)が手掛け、板倉俊之(インパルス)らが出演する舞台「ジーザス・クライスト・レディオスター」が12月12日(水)に開幕する。その公開舞台稽古に潜入した。【チケット情報はこちら】本作は2004年に初演され、これまで4度の再演を行ってきた人気作。今回は家城が脚色し、西田が演出する、新たなカタチで上演される。物語の舞台はラジオ局。10代を中心に絶大な支持を集めるカリスマDJ・ジーザス(板倉)の生放送特番で、ジーザスが現れないというハプニングが起きる。そこで、ディレクター(染谷俊之)や構成作家(八木将康)、新米AD(中島早貴)らに加え、なぜか演歌歌手(大地洋輔)やSM嬢(肘井美佳)を巻き込んで番組を放送するが――というシチュエーションコメディー。この日は数シーンを披露。まずは冒頭、DJ・ジーザスが電話相談のリハーサルをしているシーンだ。これは「カリスマ」と呼ばれるジーザスだが、実は電話の受けこたえが適当だということがわかる場面。ジーザス役の板倉と電話の相手である新米AD役の中島のやり取りはつかみどころがなく、稽古場も爆笑に。適当すぎてかみ合わない会話のオンパレードだが、それがひたすら笑えるのは板倉の手腕も大きい。通し後は、西田からは「あのくだりがすごく面白かったから、もっとやろう」というリクエストも。最初から濃いシーンになりそうだ。次に披露されたのは、本番を目前にスタッフとゲストが打ち合わせをするシーン。染谷、八木、中島、安川純平、宮平安春、小野寺ずる、辻本耕志が登場したが、とにかくそれぞれキャラが濃い。宮平の占い師ぶりは激しく、小野寺は口を開くとDJジーザス愛が尋常じゃない、辻本はごみの分別で怒り狂い、安川は極端にオドオドしている。次のシーンでも、SM嬢役の肘井はムチを振り回し、染谷演じるディレクターはそのSM嬢となぜか張り合うなど、もはやカオスなのだが、ストーリーはしっかりと展開していくので観ていて迷子になることはない。また、演歌歌手・氷川金次郎役の大地がひとりで芝居する時間も。演歌の語り口調で延々と独り言を言っている、その内容はアドリブなのか、共演者たちも爆笑となっていた。さらに、そこに飛び込んでくる安川と大地の対決(?)も注目。大地が芸人ならではの懐で、安川の新しい面を引き出していた。キャストそれぞれの新たな一面が見えそうな本作。ぜひ劇場で大笑いしてほしい。公演は12月12日(水)から24日(月・祝)まで東京・紀伊国屋ホールにて。取材・文:中川實穗
2018年12月07日篠田麻里子が主演を務める舞台『アンフェアな月』が2月22日(木)に開幕する。本番を一週間後に控えた稽古場で、染谷俊之、中村優一、和田琢磨、野崎弁当に話を聞いた。舞台『アンフェアな月』チケット情報本作は、検挙率トップ、バツイチ、男勝り、酒豪で「無駄に美人」と揶揄されるワーカホリックな女性刑事・雪平夏見を描き、テレビドラマや映画で人気を博した『アンフェア』シリーズの初舞台化。秦建日子による小説シリーズ2作目を原作とし、脚本・演出は菅野臣太朗が務める。ドラマの印象も色濃い作品だが、和田が「小説のページをめくるような感覚が味わえたらいいなと演出の臣太朗さんもおっしゃっていましたが、原作をすごく大事にした舞台です」と話す通り、ドラマや映画、そして小説のファンである野崎も「ドラマのイメージを持って入ったのですが、いつの間にかそれはなくなっていました」という本作。あくまで小説『アンフェアな月』の舞台化だが「『アンフェア』ファンとしても、好きな舞台になっています」(野崎)。実はほとんど共演するシーンがない4人だが、それぞれの役について聞いてみると、雪平の相棒・安藤刑事を演じる染谷は「雪平は事件を追いかけるのでずっとピリピリしてるんですけど、その中で僕は雪平が上司に見せない顔も引き出せる役なので。人間らしい部分を出せたらと思っています」、雪平の元旦那・佐藤和夫を演じる中村は「娘・美央とのシーンは1シーンしかないんですけど、そこにいろんなものがギュッと詰まっているので。やってて楽しいし、個人的に一番大事なところだと感じていますね」、事件の鍵を握る隣人・日野雅紀を演じる和田は「雪平とのアクションシーンがあるんですけど、僕は人のために戦うんですね。その動きの一つひとつに彼の愛の重さを込めて演じています」、誘拐された女児の父親・藤田由人を演じる野崎は「僕の役って全く愛のない人間なんですよ。雪平は愛がある人なので、その雪平と僕の役の対比を見てくださると面白いと思います」とそれぞれのシーンにかける想いは強く、作品の奥行きを感じさせる。主演の篠田について染谷は「最初の顔合わせのときから台本にすごい書き込みがされているのを見ていますし、圧倒的な台詞量なんですけど台本を持ってるのも見たことがない。背中で引っ張るタイプです」と言い、「雪平の魅力を楽しんでいただきたい。僕らがスパイスとして引き立たせることができたら」と語る。中村が「舞台装置も面白いことになってますよ。舞台としての『アンフェアな月』の見所がたくさんあります」と紹介する本作は、2月22日(木)から3月4(日)まで東京・天王洲・銀河劇場にて。チケットは発売中。撮影・取材・文中川實穗
2018年02月20日ミュージカル「刀剣乱舞」などで人気を博す佐藤流司や、映画『逃げた魚はおよいでる。』の染谷俊之らが出演し、バンドに挑戦する若者たちを描く「御茶ノ水ロック」。このたび、メインキャスト10名のソロビジュアルが解禁、TVドラマの放送スタートが1月10日(水)に決定した。「男水!」のポリゴンマジック企画・制作によるTVドラマ&舞台連動企画の第2弾となる本作。メインキャストは TVドラマと舞台両方に出演し、キャストが吹き替えなしでバンド演奏に挑戦!舞台でも、当て振りなしの生バンド演奏に挑むことでも話題を呼んでいる。今回解禁されたビジュアルは、佐藤さんに、崎山つばさ、前山剛久、松本岳、宮城紘大、砂原健佑、Chiyu、夛留見啓助、谷水力といった、バンド「ダイダラボッチ」やライバルバンドのメンバー、染谷さんの音楽プロデューサーの姿をとらえたもの。力強い眼差しでこちらを見ながら歌う佐藤さん演じる始や、若手プロデューサーらしい佇まいの染谷さん演じる亮の姿が収められており、それぞれのバンドメンバーもライブシーンを切り取ったかのような躍動感ある仕上がりに。バンドマンたちの熱い青春ストーリーを感じさせるビジュアルが完成した。あらすじ「いつか武道館に立ちたい」――。子どもの頃、片山始(佐藤流司)と片山亮(染谷俊之)の兄弟は同じ夢を掲げるも、母親の死をきっかけに別々の道へ。数年後、始の作ったバンド「ダイダラボッチ」のメンバー5人は、待望のライブが決まる。しかし、彼らのライブはガラガラで散々な結果に。ライブの大トリは、話題の実力派プロデューサー・片山亮がプロデュースする「ヘブンズドア」。彼らが登場すると、さっきまでガラガラだったライブハウスが観客でいっぱいに。そんな中、「ダイダラボッチ」のボーカルが突然辞めることに。翌週にはライブが控えている。不在のボーカルの代わりにギターの始が歌うことになるが…。兄貴にまた認めてもらいたい。始はその想いを胸に自分のバンド「ダイダラボッチ」で武道館ライブを目指す――。「御茶ノ水ロック」ドラマは2018年1月10日(水)深夜2時35分より放送開始。配信サイト「あにてれ」にて配信。舞台は2018年3月末より上演。漫画は12月15日(水)より「月刊コミックジーン」1月号にて連載開始。(text:cinemacafe.net)
2017年12月06日ドラマ「男水!」を企画・制作したポリゴンマジックによる、TVドラマ&舞台連動企画第2弾として「御茶ノ水ロック」の始動が決定。キャストには佐藤流司や染谷俊之ら、超人気舞台俳優たちの出演が明らかになった。■あらすじ「いつか武道館に立ちたい」――。子どもの頃、片山始(佐藤流司)と片山亮(染谷俊之)の兄弟は同じ夢を掲げるも、母親の死をきっかけに別々の道へ。数年後、始の作ったバンド「ダイダラボッチ」のメンバー5人は、待望のライブが決まる。しかし、「ダイダラボッチ」のライブはガラガラで散々な結果に。ライブの大トリは、話題の実力派プロデューサー・片山亮がプロデュースする「ヘブンズドア」。彼らが登場すると、さっきまでガラガラだったライブハウスが観客でいっぱいに。そんな中、「ダイダラボッチ」のボーカルが突然辞めることに。翌週にはライブが控えている。不在のボーカルの代わりにギターの始が歌うことになるが…。兄貴にまた認めてもらいたい。始はその想いを胸に自分のバンド「ダイダラボッチ」で武道館ライブを目指す――。■豪華キャスト&スタッフが集結!本作は、すれ違ってしまった兄弟の絆を中心に、バンドにかける男たちの青春を描くオリジナル企画。今回TVドラマ化、舞台化、そして漫画化が決定。メインキャストはTVドラマと舞台の両方に出演し、またキャストたちが吹き替えなしでバンド演奏に挑戦。舞台でももちろん、当て振り無しの生バンド演奏に挑むという。脚本は「みんな!エスパーだよ」の田中眞一。「ぼくは麻里のなか」の横尾初喜、「嵐」の「Happiness」、「GReeeeN」の「キセキ」のPVを手掛ける直が監督を務める。主人公・片山始を演じるのは、今秋、銀河劇場で16公演が即完売で話題となったソロライブ「ミュージカル『刀剣乱舞』加州清光 単騎出陣2017」などに出演する佐藤流司。始の兄・片山亮を、舞台「剣豪将軍義輝」で主演を務めたほか、ミュージカル「テニスの王子様」平古場凛役や舞台」弱虫ペダル」石垣光太郎役で知られ、ドラマや映画など幅広く活動する染谷俊之が演じる。そして主人公のバンドメンバー、ギタリスト・奈良悠介を音楽劇「金色のコルダ」主演の前山剛久。ベーシスト・新田誠を、舞台「デジモン」や「手裏剣戦隊ニンニンジャー」の松本岳。ドラマー・乾慎吾を、ミュージカル「テニスの王子様」や舞台「メサイア」の宮城紘大。そのほか、主人公と対峙するライバルバンドのボーカル・逢坂翔太を崎山つばさ、ギタリスト・五十嵐隼人(ARASHI)を砂原健佑、ベーシスト・吉原公太(KO-TA)をChiyu、ドラマー・橘蓮(REN)を夛留見啓助が演じる。また、途中話から藤瀬和也役として「あんさんぶるスターズ!オン・ステージ」の谷水力も参加が決定した。なお漫画版を担当するのは、シリーズ累計50万部突破の「あかやあかしやあやかしの」の七生が手掛け、2017年12月から「月刊コミックジーン」にて連載スタートする。「御茶ノ水ロック」ドラマは2018年1月より放送、舞台は2018年3月末より上演、漫画は2017年12月より連載。(cinemacafe.net)
2017年11月15日目黒雅叙園(東京・目黒)が8月9日まで、園内の東京都指定有形文化財・百段階段にて、さまざまな“和のあかり”を集めた「和のあかり×百段階段」展を開催している。同企画展は、和紙のあかりなど日本人が昔から愛してきた優しいあかりの魅力を伝えるもの。会場の百段階段には7つの部屋があり、壁や天井に126枚の日本絵画が描かれており、「日本各地の祭りのあかり」「夏のあかり」「草木が照らすあかり」…といったさまざまな和のあかりが各部屋を彩っている。目玉は、青森ねぶた祭の“ねぶた”のあかり。釘1本打てない文化財である百段階段に巨大なねぶたを展示するという困難に挑んだのは、若手ねぶた師集団・ねぶた屋の4人。ねぶた史上初となる流派を超えた4人の合同作品は、「大江山酒呑童子(おおえやましゅてんどうじ)」をモチーフにしたものだ。鬼と姫君、武士2人という構成で、作品を正面にして左から2番目の武士と目の前の盃は、同展のために特別に制作されたもの。それ以外は昨年のねぶた祭りで実際に使用されたものとなっている。祭ではなかなか間近で見ることができないねぶたをじっくり堪能できる。園内では、同展に出展される葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」をヒントに海と波しぶきをイメージしたカクテルなど特別メニューも提供。展覧会の招待券と浴衣セットプレゼント、着付け、さらに料亭でのランチもついたプランも用意されている。また閉館後の百段階段では、チェリスト・村中俊之と尺八演奏家・石垣秀基といったアーティストたちによるアコースティックライブも開催される。【イベント情報】「和のあかり×百段階段」展 ~日本の祭り、12のあかり~会期:7月3日~8月9日会場:目黒雅叙園住所:東京都目黒区下目黒1-8-1時間:日曜~木曜は10時~18時(最終入館17時30分):金・土曜は10時~19時(最終入館18時30分)料金:当日券 1,200円、学生 600円休館日:なし
2015年07月09日