タイププロジェクトは1日、都市フォントプロジェクトの最新フォントである「東京シティフォント」を発表した。このフォントは、9月2日よりギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催される、日本デザインセンター アートディレクター 色部義昭氏の個展「色部義昭:WALL」で公開される。「東京シティフォント」は、タイププロジェクトが2010年に提唱した、文字を活用することで都市のアイデンティティを強化しようという試み「都市フォント構想」の一環として発表されたもの。都市という巨大な情報空間の分かりやすさを促進するだけでなく、その地域が育んできた固有の文化を文字のデザインにとりこみ、都市らしさを醸成することを目的としており、これまでに名古屋のシンボルである金のシャチホコを主要なモチーフとした「金シャチフォント」と、横浜らしさを表すキーワードをベースに、フェリーのフォルムや港の風などを書体のデザインに反映した「濱明朝体」の開発に取り組んでいる。今回発表された「東京シティフォント」は、日本デザインセンター グラフィックデザイナーの色部義昭氏からの「新しい街区表示板を提案するにあたって、都市フォント構想を背景にしたフォントを提供してほしい」という要望を受け、同社が2006年から開発を進めているデジタルサイネージ時代のサインシステム用フォントをベースに、街区表示用書体として制作したものだ。「東京シティフォント」にはラージとスモールの2種類が用意され、色部義昭氏が提案する「東京の訪問者にとって分かりやすい街区表示」を実現するため、文字サイズに応じた適切なウエイトとコントラストの数値を決定した。また、字面の大きさや字画の太さ、字幅、縦横画の太さの比率、そして筆画の強弱など、街区表示に最適な書体としてさまざまな属性を微細に調整しているという。タイププロジェクトの代表取締役・鈴木功氏は「2020年までに訪日客数2000万人を目標にかかげる日本にとって、分かりやすい街区表示板を提案することは、市民の利便性を高めるだけでなく、訪問者の印象を強め、都市の長期的な価値向上に貢献するでしょう。この街区表示板と東京シティフォントの取り組みが、長期的なデザインを考えるきっかけになることを願っています。」と述べた。一方、日本デザインセンターの色部義昭氏は「街の顔つきをつくる上で最も重要な要素となる書体デザインについて考えていたところ、鈴木功氏が開発中の書体「東京シティフォント」について知りました。東京の個性を直感的に表わすシャープな佇まいとスペースをコンパクトにおさめる実用性の両面を兼ね備えているこの新しい書体が街中に展開される風景を想像し、その影響力を考えると期待が大きく膨らみます。先ずはこのプロポーザルをきっかけにして書体デザインの有効性や、街のグラフィックデザインのクオリティへの議論が深まって欲しいと心より願っています。」と語った。なお、同フォントの発売は2017年を予定。東京の街区表示用フォント(ラージおよびスモール)を、街区表示に必要な文字セット(実際に街区表示版で使用する文字)として5万円で提供する。東京の公共施設での使用に関しては個別に応相談とのこと。
2015年09月01日東京ステーションシティ運営協議会はこのほど、「東京駅限定品 人気お土産ランキング」を発表した。同ランキングでは、東京駅で販売しているお土産のうち、同駅でしか買えない限定品を対象に、6月6日~19日の期間の売り上げをもとに集計。各商品の価格帯別に順位付けを行った。1,000円以上~2,500円未満でのランキングで1位となったのは、ザ・メープルマニア「メープルバタークッキー 18枚入」(1,620円)。同商品は、2014年8月12日には3万7,000枚分以上の販売となったという。同商品は、メープルシュガーとバターを練り込んだクッキーにバターチョコレートをサンドしている。2位には、表面のキャラメルリゼが特徴のザ・メープルマニア「メープルバームクーヘン」(2,160円)がランクイン。3位は、マシュマロエレガンス「銀のぶどうのチョコレートサンド 12枚入り」(1,080円)、4位はワッフル・ケーキの店 R.L「スティックワッフル 10本入」(1,388円)、5位はカファレル「ジャンドゥーヤチョコパイ 8個」(1,080円)となった。2,500円以上~5,000円以下でのランキングでは、東京フィナンシェ「海塩はちみつフィナンシェ 18入」(3,240円)が1位となった。同商品は、フランス・ブルターニュ産海塩「ゲランドのフルール・ド・セル」の塩味とはちみつの甘さが楽しめるフィナンシェで、甘さ控えめとのこと。2位は、焼き菓子7個を赤いボックスに詰め合わせたピエールマルコリーニ「パティスリー 7個入」(3,132円)。3位にはフォルマ「東京駅限定チーズケーキ 15個入」(3,240円)、4位には東京フィナンシェ「フィナンシェ・ゼリー詰合せ 16入」(3,240円)、5位には富士見堂「東京鈴せんべい 45枚入」(3,480円)がランクインした。※価格は全て税込
2015年07月22日東京都と東京都環境公社は、誰もが無料でスマートフォンの充電が行えるソーラー充電スタンド「シティチャージ」を今秋、都内に設置する。まずは旅行者の多い東京タワー周辺とビジネスパーソンの多い虎ノ門ヒルズに置き、順次拡大していく。シティチャージは、太陽光パネルが発電する電気を蓄電池にため、その電気をスマートフォンなどの充電や夜間のLED照明に活用できる設備。米国ニューヨークなどでは設定が広がっているという。該当設備には、充電サービスのピクトグラムが表示される。
2015年07月21日東京ステーションシティ運営協議会は、8月4日~31日の28日間、東京駅をはじめとした東京ステーションシティ内、および周辺エリアの合計35店舗で、「東京クラフトビール散歩」を開催する。○期間限定ビアガーデンもオープン同イベントは、参加各店で個性豊かなクラフトビールを味わえるイベント。東京駅周辺エリアは日本有数のビジネス街であり、多彩な店が集まる商業集積地でもあることから、同エリアに勤めている人に、バラエティ豊かなクラフトビールを切り口として近隣店舗の新たな魅力を発見してもらうことで、アフターワークの充実やエリアの更なる賑わい創出につながることを目指すという。また、同イベント開催に合わせ、8月4日~8日の5日間、東京駅八重洲口グランルーフ2階デッキにて、樽生クラフトビールや「東京」にちなんだクラフトビール等、約10種類を集めた期間限定のビアガーデンをオープンする。営業時間は11時~22時。雨天中止。
2015年07月19日ナイキは7月16日、伝統的なシルエットの「2015-16マンチェスターシティ ホームキット」を発売した。新しいマンチェスターシティのホームシャツは、時代を問わずに親しまれているカラーリングやディテールと、機能性を融合させて仕上げた。プレーヤーたちのために同社の機能的イノベーションや素材テクノロジー、汗などの湿気マネジメント、環境持続性のための技術も盛り込んでいる。シャツは、クラブの特徴であるスカイブルーに、現代的でスリムなポロ襟をデザインした。マチの下には、隠しボタンを施しているという。シャツ両脇のホワイトのストライプは、伝統的なショーツ両脇のライトブルーのストライプにつながっている。ホームソックスは、ライトブルーで上端にホワイトのバンドを付けた。ふくらはぎには同カラーで、小さなV字形のパフォーマンスストライプをデザインしている。「ナイキ MCFC DRI-FIT S/S ホーム スタジアム ジャージ」は1万1,772円、「ナイキ MCFC DRI-FIT スタジアム ショート」は5,400円、「ナイキ MCFC DRI-FIT スタジアム ソックス」は2,484円、「ナイキ YA MCFC DRI-FIT S/S ホーム スタジアム ジャージ」は9,720円。同商品は、7月16日からnike.comで、7月17日から店頭で販売開始する。※価格はすべて税込
2015年07月16日日本婚活支援協会は7月25日、婚活イベント「独婚祭 2015 Summer」を東京オペラシティ(東京都・新宿区)で開催する。同イベントは、20代~40代の独身男女の出会いを応援する婚活パーティーで、今年で5年目。会場となる「東京オペラシティ」の53階には、地上230mからの眺望と共に8つのテーマ別コーナーが用意されており、参加者は自由に移動しながら会話を楽しむことができるという。男女最大80名規模。8つのコーナーは、「はじめての婚活」(婚活デビューの20代、婚活初心者の方に)、「夜カフェでまったり」(ノンアルコールで話したい人向け)、「ようこそ東京」(地方から参加の人、地方出身者に)、「理系男子との集い」(理系出身者や高学歴の人と知り合いたい人に)、「とにかく飲もう!」(お酒好きな人向け)、「大人たちとの出会い」(40歳以上の方、年上と知り合いたい人向け)、「カップル席で夕涼み」(二人で話したい人に窓際席を用意)、「告白タイム」(男性有志がイベントの最後を盛り上げる)となっており、特に、男性が女性参加者の中から1名を選んで告白する「告白タイム」は、パーティーを盛り上げる最大のイベントとして人気だという。開催日時は、7月25日18時半~21時。参加資格は、現在結婚を希望している独身男女で、男性は27歳~50歳位、女性は24歳~45歳位まで。参加費は男性5,500円~、女性4,500円~(ビュッフェ7品とフリードリンク付き)で、年代や条件によって異なるとのこと。申し込み、詳細は「独婚祭」のサイトから。
2015年07月15日東京駅を始めとした東京ステーションシティ内と周辺エリアの計35店舗で8月4日から31日まで、日本や世界の個性豊かなクラフトビールが楽しめるイベント「東京クラフトビール散歩」が開催される。東京駅ほかJR首都圏各駅で配布するパンフレットを同イベントに持参して、参加35店舗で対象のクラフトビールを注文・購入すると、特典が提供される。また8月4から8日の5日間、東京駅八重洲口グランルーフ2階デッキに期間限定のビアガーデンがオープン。樽生クラフトビールや“東京”にちなんだクラフトビールなど約10種類が用意される。
2015年07月14日浅草や東京都庁、東京タワーなど、東京の各エリアを自転車で巡るツーリング「バイク東京」が9月20日に開催される。同イベントは2001年より「東京シティサイクリング」という名で開催されていたが、今年から「バイク東京」となる。ニューヨーク市で行われる「Bike New York(Five Boro Bike Tour)」と提携し、同大会の更なる発展と大都市における自転車交通のインフラ化を共同して目指すため、シンボルとなるサイクリングツアーを催行する。コースは東京臨海広域防災公園を出発し、豊洲、越中島、門前仲町、両国、墨田区役所、浅草、浅草橋、神保町、飯田橋、牛込、東新宿、東京都庁、初台、富ヶ谷、神泉町、旧山手通り、恵比寿、広尾、南青山、六本木、飯倉、東京タワー、御成門、日比谷公園、銀座、勝どき、晴海大橋をめぐって東京臨海広域防災公園に戻ってくる約45km。コースの随所にはフードやドリンクのエイドステーションを予定している。エントリーは8月31日まで、インターネットを通じて受け付けている。参加資格は10歳以上(未成年者は保護者の承諾、中学生以下は成人引率者が必要)、参加料は高校生以上は6,000円、中学生以下は2,500円となっている。自転車はスポーツバイクのほか、ママチャリなどのシティーバイクでの参加も可能。ただし、前後にブレーキを備え付けたひとり乗り用自転車(幼児を含めて、キャリアを使用しての2人乗りは禁止)で、タンデム自転車およびハンドサイクルは禁止している。また、自転車用ヘルメット、グローブ、ライト(前方・後方ともに)、ベルの装着を義務付けている。参加ビブスの受け取りは、7月18日・19日は東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内)で、20日はスタート会場である東京臨海広域防災公園(東京都江東区有明)で実施する。なお、東京国際フォーラムでは自転車関連ブースや多彩なイベントを予定した「バイク東京フェスタ」を開催する(入場無料)。
2015年07月13日日本発上陸の「スライド・ザ・シティ(Slide the City)」に行ってきました!「スライド・ザ・シティ」とは街中で全長300メートルのウォータースライダーを楽しむ、米国発の路上イベント。6月6、7日の2日間、東京・お台場のシンボルプロムナード公園・夢の大橋で第1回が開催されました。同イベントは都心部の道路に屋外ウォータースライダーを特設し、開放感のある中で大規模な水遊びが楽しめるという画期的な発想が話題を呼び、初開催のソルトレイクで大盛況を収めた“究極のストリートパーティー”。日本では開催が決定するやいなや、FacebookやTwitter上で話題となり、1万2,000枚のチケットは販売開始から1週間で完売したそうです。6月に入ってから梅雨の気配を感じるすっきりとしない天気が続きましたが、迎えた初日は雨予報が覆り、スタート時間には晴れ間が広がって次第に気温も上昇!サングラスや日焼け止めを忘れると後悔する事になるので、準備は万全に。建物と、スライダーや水着のコントラストには何とも言えない非現実的な空間。夢の大橋の中央あたりに設置されたスタート地点には、ビビッドな水着や派手なコスプレに身を包んだ参加者たちが続々と現れ、そこがホテルや商業施設の建ち並ぶお台場であることを忘れさせます。みんなの高揚感がすごい!いざ滑り始めた光景を見ると“疾走感”といったものは感じないけれど、緩やかな水の流れに沿って滑走する姿はとても優雅で気持ちが良さそうでした。街中での開催ということを配慮してなのでしょうか、子どもたちも安心して遊べる安全な雰囲気はお母さんにも嬉しいですね。チケットのない一般客も入れる飲食ブースではステージイベントが開催され、大音量で流される音楽に一足早い夏を楽しむ人たちの姿も。そしてこの日、次回開催地が西武ドームに決定したと発表されました。「泡パーティー」とのコラボしたフェス型イベントとして、8月15、16日の2日間で実施し、ドーム外に設置されたスライダーをドーム内から滑り降りるという形式で、ドーム内には飲食ブースや泡まみれで楽しめるフォトスポットが用意されるそう。こちらも楽しそう。その他、7月から10月までの夏季シーズン内に全国約10ヵ所での開催を計画しており、詳細が決定次第公式ホームページやFacebook、Twitterで順次詳細が告知されます。今回チケットを買い逃した人も、まだまだ参加できるチャンスあり。今年は海やプールには行けないという人にも、街中での水遊びを思いきり堪能したいという人にも、ぜひおすすめしたいイベントです。チケットと着替えだけを持って、気軽に参加してみてはいかがでしょうか?
2015年06月08日ジェットスターグループは6月1日~7月12日、東京ドームシティ アトラクションズの開業60周年を記念して開催される「東京ドームシティ アトラクションズ Thanks! 60th Anniversary」において、コラボキャンペーンを開催する。今回、"ジェットコースター"の名付け親である東京ドームシティ アトラクションズに「"ジェットスター"がやってくる! 」をテーマに園内コラボを含めた様々なキャンペーンを実施する。期間中、東京ドームシティ アトラクションズに飛行機のジェットエンジンをモチーフにしたファン「FUN FUN JET FAN」を設置する。このジェットエンジン型ファンの送風機能により、夏の暑さを吹き飛ばす風を感じながら思い出に残る写真を撮ることができるようになっている。また、ジェットスターの東京(成田)発着の就航地は6月1日に新規就航する香港を含め、国内9都市、海外4都市となる。休憩しながら旅の話がしたくなる仕掛けとして、東京ドームシティ アトラクションズの休憩スペースの一部をジェットスターがオレンジジャックする。加えて、来園者へ就航地の魅力を伝えることを目的に、就航先の自治体が名産品やご当地グッズを抱えて東京ドームシティ アトラクションズにブースを出展する。6月6日~7日には香川県ブースが、7月11日~12日には沖縄県ブースが出展する決定となっている。その他、実施日についてはホームページを参照。東京ドームシティ アトラクションズの開業60周年当日となる7月9日には、現在活躍中のジェットコースター「サンダードルフィン」の乗車券(通常1,030円)を60円で販売する(乗車券は当日のみ有効)。また、乗車者全員に、ジェットスターオリジナルサングラスをプレゼントする。なお、天候や機械整備の状況により「サンダードルフィン」の運転を見合わせる場合は販売を中止し、混雑状況などにより販売・受付の終了を早める場合もある。また、開業60周年を記念して、クイズに答えると抽選でジェットスターの航空券や東京ドームシティの施設で使える招待券などの豪華賞品が当たるクイズキャンペーンを実施する。ジェットスター賞では、国際線「ゴールドコースト」往復航空券(1組2人)、国内往復航空券(6組12名人)が当たる。問題は「後楽園ゆうえんち」が名付け親である、大型コースターの代名詞として広く親しまれている乗り物の名称は「ジェット◯◯スター」(◯◯の文字を埋めて応募)。応募期間は6月1日~7月12日で、応募方法は園内に設置されている応募用紙を応募箱に投函、または公式サイトの応募フォームに必要事項を入力となる。
2015年06月01日東京都文京区の東京ドームシティ・プリズムホールで、バーテンダーたちがデモンストレーションを披露する「東京インターナショナル バーショー+ウイスキー エキスポ ジャパン2015」が行われる。開催日時は5月16日と17日の2日間で、11時から18時30分まで。チケットは1日券/前売り券が5,000円、2日券/前売り券が9,000円。チケット販売協力店では内税価格で購入できる。○国内外の貴重なお酒を堪能同イベントでは、バーテンダーによるパフォーマンスやセミナーが実施されるほか、国内外のお酒を堪能できる。2012年に初開催し、昨年は2日間で延べ8,200人が来場した。日本各地から集まった女性バーテンダーによる競演「なでしこカップ」、カクテルメイキングとフルーツカッティングの技術を披露する「カクテル&フルーツデコレーションタワー」、トップバーテンダーたちが技術を競う「スピードチャレンジ~チャンピオンバーテンダーによる技術とスピードの競演~」などの様々なパフォーマンスが催される予定。さらにスペシャルゲストとして、「トミーズ マルガリータ」の創作者として知られるJulio Bermejo氏や、世界で唯一人のラムアンバサダーとして知られ、2012年から3年連続"ベスト インターナショナル スピリッツ アンバサダー"を受賞したIan Burrell氏によるセミナーも実施される。各プログラムやセミナーなどの詳細については、同イベントの情報ページまで。
2015年05月14日東京都・新宿の東京オペラシティ アートギャラリーは、精神科医・高橋龍太郎氏の収集による1990年代以降の現代アートコレクション「高橋コレクション展ミラー・ニューロン」を開催する。会期は6月28日まで(月曜休館、5月4日は開館)。開館時間は11:00~19:00(金土は11:00~20:00)。入場料は一般1,200円、大学・高校生800円、中学生以下無料。同展は、高橋氏が日本のアートと文化を考えるためのキーワードとして提案する「ミラー・ニューロン」をタイトルに掲げ、草間彌生、舟越桂、Chim↑Pom、名和晃平ら52作家、約140点の作品を通し、日本の現代アートの流れを読み解くもの。高橋氏は1990年代に収集を本格化させ、奈良美智、村上隆、会田誠、ヤノベケンジといった、現在日本を代表する作家たちにごく早い時期から注目し、彼らの重要作品を次々と収集することで、現代アートのコレクターとして名を馳せてきた。同氏収集の「高橋コレクション」は1990年代以降の日本のアートシーンを俯瞰するうえで欠かせない存在として、高い評価を得ている。同展の開催に際し、高橋氏は以下のように語っている。「ミラーニューロンは、1996年発見された神経細胞である。実験者がエサを拾い上げたときに、それを見ていただけのマカクザルが、エサを取るときと同じ脳の部位が活動したことに由来する。このように他者の行動を自分もやったかのように映すニューロンは、人間にも存在することが確かめられている。人間はこのミラーニューロンによってもたらされる模倣行動によって、他者の行動を理解し共感する。1980年代以降現代アートは模倣と引用によるシミュレーショニズムの影響なくしては語れない。しかしシミュレーションといえば、日本には本歌取り、見立て、やつし等、千年の歴史がある。とするなら日本の現代アートシーンは、正面に西欧のアートミラーがあり、背後に千年の伝統ミラーを見据える合わせ鏡の只中にあることになるのだ。」また、関連イベントとして、高橋氏と出品作家が展示室の作品を前にしてギャラリートークを行う「コレクターVSアーティスト」が開催される。開催日時は5月24日の16:00~17:00。5月24日には鴻池朋子、近藤亜樹、松井えり菜、宮永愛子などが出演予定となっている。予約不要、参加費無料だが、参加に際しては当日の展覧会入場券が必要となる。そのほか、美術ジャーナリスト・編集者の鈴木芳雄と出品作家の名和晃平がアートをめぐり語り合う「名和晃平VS鈴木芳雄」が、東京オペラシティビル7階第一会議室にて開催される。開催日時は5月16日14:00~15:00。参加費無料。参加に際しては、当日11:00よりアートギャラリー受付にて配布される整理券が必要となるということだ。
2015年04月28日東京・台場のダイバーシティ東京プラザにある「ガンダムフロント東京」が4月11日にリニューアルし、新たな体験ゾーンがオープンしている。2012年にオープンした「ガンダムフロント東京」は、「1/1」や「リアル」をコンセプトに、よりガンダムを身近に体感できるエンターテインメント施設。今回のリニューアルでは、ガンプラ発売35周年を記念した新たな体験ゾーンや、日本最大級のガンダムオフィシャルショップが目玉となっている。体験ゾーンでは、すでにオープンしている「ガンダムファクトリー」に加え、5月1日からは、「ガンプラ」関連のワークショップを開催していく「ガンダム ラボ」を新設。ワークショップ第1弾は5月1日より毎日11:00~19:00まで(最終入場18:30)行われる「ガンプラ アッセンブル体験」(参加費500円)で、本ワークショップのために作られたガンプラ『1/144 GFT ガンプラファクトリー RX-78-2 ガンダム』の外箱を自分で彩色し、組み上げることができるという。また、ガンプラ作りのプロセスを体験できる「ガンダムファクトリー」でも、ガンプラを作る小型の成形機が4月25日から稼働。5月1日からは、有料ゾーンへの入場者を対象にガンダムフロント限定『1/144 GFT ガンプラファクトリー RX-78-2 ガンダムヘッドパーツ』がプレゼントされる。さらに、パワーアップしたオフィシャルショップでは、ガンダムフロント東京限定ガンプラにとどまらず、約500種類ものガンプラが購入可能。加えて、ガンプラ以外にも携帯電話関連グッズやアパレル、雑貨、文具、書籍なども充実しているという。4月18日には、ダイバーシティ東京プラザ フェスティバル広場にガンダムの映像を投影する企画「WALL-G」の今年3月に開始された新映像「ガンダム Gのレコンギスタ FROM THE PAST TO THE FUTURE」に登場していた黒いボディの「ユニコーンガンダム3号機 フェネクス」のガンプラがガンダムフロント東京限定で販売開始。ガンメタ調のシルバーカラーで再現されているという。(C)創通・サンライズ
2015年04月17日東京オペラシティ アートギャラリーで「高橋コレクション展 ミラー・ニューロン」が開催される。期間は4月18日から6月28日まで。この展覧会では現代アートのコレクターとして名高い、精神科医の高橋龍太郎のコレクションを紹介。草間彌生、舟越桂、名和晃ら52作家、約140点の作品がかつてない規模で出展される。その中には、名和晃平が高橋のために制作した「PixCell-Lion」など、今回が初公開となる作品も見ることが出来る。なお、展示会名の「ミラー・ニューロン」とは、他者との共感や模倣行動を司るとされる、脳内の神経細胞を指す単語。これを、高橋は日本のアートと文化を考えるキーワードとして用いた。日本の現代アートにおける“なぞらえ”の手法が、現代アートにおける“模倣”や“引用”などの世界的潮流のみならず、“見立て”や“やつし”といった日本の伝統的な美意識にも通底していることを表している。4月18日と5月24日には高橋によるギャラリートークを開催。当日は多くのアーティストがゲスト出演者として参加する。更に、5月16日には名和晃平と、美術ジャーナリストの鈴木芳雄による対談が行われる予定だ。【イベント情報】高橋コレクション展 ミラー・ニューロンTAKAHASHI COLLECTION:Mirror Neuron会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2会期:4月18日から6月28日時間:11:00から19:00(金曜日・土曜日は20:00まで。入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,200円大高生800円休館日:月曜日(5月4日は開館)
2015年04月02日キリンシティは4月10日より、東京都内にビアレストラン「キリンシティ」を2店舗、順次オープンする。4月10日には「キリンシティ タワーホール船堀店」(東京都江戸川区船堀)、20日には「キリンシティ 東京ダイヤビルディング店」(東京都中央区新川)が登場する。「タワーホール船堀店」は、都営地下鉄船堀駅の目の前という立地。昼には新鮮野菜のサラダビュッフェ付きランチ、カフェタイムにはスイーツメニューを用意するほか、江戸川区産の小松菜を使用したオリジナルメニューも楽しめるとのこと。最大30人収容可能な個室には、カラオケを完備。そのほか、カウンター席やテーブル席も設ける。「東京ダイヤビルディング店」は、東京メトロ八丁堀駅または茅場町駅から徒歩10分のところに位置する。店内は、大人数での集まりに適した広々空間になっているという。「タワーホール船堀店」同様、新鮮野菜のサラダビュッフェ付きランチが楽しめるほか、ケータリングメニューも充実しているとのこと。店舗所在地は、「タワーホール船堀店」が東京都江戸川区船堀4-1-1 「タワーホール船堀」1F。「東京ダイヤビルディング店」が東京都中央区新川1-28-38 「東京ダイヤビルディング1号館」1F。
2015年03月30日バットマンが誕生する前のゴッサム・シティを舞台にしたクライム・アクションドラマ『GOTHAM/ゴッサム』のブルーレイ&DVDが夏にリリースされる。これを記念してゴッサム・シティの住民として認定される新企画が実施されている。その他の写真ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』は、バットマン=ブルース・ウェインの信頼できる協力者で、のちにゴッサム市警の本部長となるジェームズ・ゴードンを主人公に、彼の若き刑事時代を描いた作品。ゴードンと犯罪現場で出会う12歳のブルースとの交流を主軸に、なぜゴッサム・シティは“闇の騎士(ダークナイト)”の存在を必要とする街へと変貌をとげたのかが明かされる。『The OC』で人気を博したベン・マッケンジーがゴードン刑事を演じ、『メンタリスト』『ROME [ローマ]』を手掛けたブルーノ・ヘラーが製作総指揮と脚本を担当している。“ゴッサム・シティ住民企画”は、特設サイトにアクセスし、会員登録をすると特別住民票と住所が発行され、架空都市ゴッサム・シティの住民として認定される。住民になると、住民同士で交流できるゴッサム・シティBBSや、街に関するニュース“ゴッサム・タイムズ”が配信されるほか、4月に開催予定の『GOTHAM/ゴッサム』特別試写会へ応募できる。『GOTHAM/ゴッサム』夏ブルーレイ&DVDリリース、デジタル配信開始(C)GOTHAM and all pre‐existing characters and elements TM and (C)DC Comics.Gotham series and all related new characters and elements TM and (C)Warner Bros. Inc. All Rights Reserved.
2015年03月17日東京ステーションシティ運営協議会は3月14日~29日、北陸新幹線開業に合わせ、東京ステーションシティ(東京・東京駅内)にて「北陸新発見フェア」を開催する。同イベントでは、北陸新幹線沿線にある富山・石川・福井・新潟・長野各県の特産品を集めた物産展や、同5県の観光PRイベント、北陸新幹線開業を記念したノベルティの配布などを行う。各県の地域特産品を販売する「出張! 日本百貨店」は地下1階の「びゅうスクエア」にて行われる。北陸地方のグルメや、北陸新幹線をかたどった雑貨などの商品をそろえるという。また、改札内1階では3月14日~31日に、北陸3県の名産品や「北陸新幹線(E7系)・北陸」をテーマに開発した限定のオリジナルグッズを販売する「HOKURIKU BOX(ホクリクボックス)」の第2弾を開催。トートバッグや「ツバメノート」など、石川県輪島市出身の漫画家・永井豪氏の代表作『マジンガーZ』とE7系新幹線とのコラボレーションアイテムもとりそろえる。ほかにも、3月11日~3月29日には、北陸新幹線沿線の5県で伝統的に伝わる"ご当地料理"やそのアレンジ料理、"ご当地素材"を使用したメニュー15種を東京ステーションシティ内の各飲食店が展開する。「うどん酒房 杵屋」の「揚げ白海老の丼ぶり定食」(1,200円・1日10食限定)や、「リッショマニア キッチン」の「ずわい蟹とうにの釜めし+板うに付き」(3,024円・1日10食限定)、「とんかつ寿々木」の「たれかつ丼」(1,200円・1日15食限定)などが販売される。なお、メニューにより提供時間が異なる。駅内「駅弁屋 祭」「駅弁屋 踊」をはじめとする日本レストランエンタプライズの弁当売店では、3月14日から「北陸新幹線開業記念弁当」(1,300円)を販売。二段重ねの折に、"マスの寿司"や"合鴨スモーク串"など北陸をイメージした料理屋食材を詰め合わせた一品となる。そのほか、「ニッポンの駅弁」では「新幹線E7系弁当」(1,300円)、「浅草今半」では「能登牛 すき焼弁当」(2,700円・1日15食限定)が提供される。※価格は全て税込
2015年03月10日ヤマハ発動機は23日、同社初の市販マルチホイールモデル「トリシティ MW125」にABSを標準装備した「トリシティ MW125 ABS」を4月20日に発売すると発表した。車両区分は「第二種原動機付自転車(原付二種)」となり、運転には「小型限定普通二輪車(AT含む)免許」以上が必要となる。トリシティ MW125は、特徴的な2輪フロントの車体に水冷125ccYMJET-FIエンジンを搭載したコミューター。今回発売されるABS標準装備モデルは、フロント2輪とリヤ1輪に取り付けられたセンサーがスリップを感知すると、独立した3つのブレーキを最適に制御して車輪のロックを抑制する。トリシティ MW125 ABSのカラーリングは、「ブルーイッシュホワイトカクテル1」「マットディープレッドメタリック3」「ブラックメタリックX」の3色を展開し、価格は39万9,600円(税込)。
2015年02月23日人気テノール、錦織健のプロデュースで2月22日(日)より上演されるモーツァルトのオペラ「後宮からの逃走」。先日行われた通し稽古は、このオペラの普遍性と個性が生き生きと伝わってくる画期的なものだった。錦織健プロデュース・オペラ vol.6 モーツァルト「後宮からの逃走」の公演情報モーツァルト・オペラは、声楽的には大変几帳面できっちりしており、オーケストレーションも端正(モーツァルトによる直筆譜も大変綺麗)。その一方で、オペラそのものはとても奇抜でセンセーショナル、という性格を持っている。特に「後宮…」は形式的には厳密でありつつ、ストーリーと登場人物のキャラクターはとてもユニークなのだ。錦織自身がこのオペラに愛着をもっているのは、「古典的な世界を愛し、なおかつ精神は新しくありたい」というスピリットが、このオペラには渦を巻いているからではないだろうか。トルコ太守の後宮(ハーレム)に捕らわれた恋人を取り戻そうとするスペインの貴族ベルモンテを演じる錦織健と、太守の家臣オスミンを演じる志村文彦の掛け合いは、冒頭からモーツァルトの魅力全開で、音楽はロココな優美さと端正さを湛えながら、設定はシリアスなのに、お腹がよじれるほどおかしい。吉本新喜劇に実際に足を運んでコメディの研究しているという錦織とベテラン志村の呼吸感には、オペラ歌手としての極意を感じる。「芸術的に価値のある古典を、生き生きと鮮烈に新しく演じる」という使命感。型崩れさせることなく、面白くする、これはいつ何時でも美しく保たれる錦織健の歌唱法にも通じている。恋人コンスタンツェを演じる佐藤美枝子は正統派中の正統派ソプラノ。超難役として有名なドニゼッティのオペラ「ランメルモールのルチア」のルチア役を完璧に歌える佐藤美枝子だからこそ、今回のコンスタンツェ役での超絶技巧も光っていた。コケティッシュなブロンデ役の市原愛、愉快な召使ペドリロ役の高柳圭も大活躍し、台詞のみで歌わないトルコ太守の役にバス・バリトンの池田直樹が配役されるという豪華さも見逃せない。そして、太守の寛大さによって平和がもたらされるというエンディングには、戦いなき公平な世界を目指す芸術家の理想が託されている。困難な社会情勢の中、「タイムリーに」イスラム教の寛容さが描かれているのは偶然なのだが、この作品の上演が今行われることは、とても大きな意味をもつはずだ。◆錦織健プロデュース・オペラ vol.6 モーツァルト「後宮からの逃走」2月22日(日) サンシティ越谷市民ホール2月25日(水) 静岡市民文化会館3月1日(日) 栃木県総合文化センター メインホール3月7日(土) 神奈川県民ホール3月13日(金) 東京文化会館3月15日(日) 東京文化会館3月22日(日) フェスティバルホール3月24日(火) アクロスフ福岡 福岡シンフォニーホール
2015年02月20日人気テノール歌手・錦織健がプロデュースし、自らも出演する「錦織健プロデュース・オペラ」の第6弾として、モーツァルト《後宮からの逃走》が、2~3月に全国7都市で上演される(全8公演)。「錦織健プロデュース・オペラ」は、ビギナーも気楽に楽しめるエンタテインメントとしてのオペラ上演を理想に掲げて2002年にスタートした、彼曰く「旅まわりの一座」。抵抗なくオペラに入るためには笑いが一番と、毎回喜劇を題材にした作品を採り上げている。何事も同じだと思うけれど、初体験にはなるべく上質なものを勧めたい。「オペラは初めて」という観客も重視しているからこそ上演クオリティにはこだわっている。日本のトップクラスの歌手たちに「座長」の錦織自身が声をかけて集めるキャストはいつも豪華な顔ぶれ。加えて、稽古の質の高さと内容の濃さは、オペラ歌手たちの間でも評判になっているほどだという。若い頃からテレビのバラエティ番組でロックやポップスを熱唱したりと、オペラを囲む垣根を取り払って広い層のファンを獲得してきた錦織ならではの経験と熱意と本気が結実したプロジェクトと言ってよいだろう。《後宮からの逃走》は「ジングシュピール」と呼ばれ、歌と歌をつなぐたくさんのセリフによって物語が進行してゆくタイプの作品。今回は歌の部分は原語のドイツ語だが(日本語字幕つき)、セリフは日本語で上演するからわかりやすい。わりに単純な物語なので、特別な予習なしでも理解できるはずだ。筋さえわかってしまえばあとは歌芝居。モーツァルトの軽快で美しい音楽と声の魅力を、耳が感じるままに楽しもう。実は歌い手にとってはかなり技巧的で難しい曲も多いのだけれど、観る側としてはそれも大きな楽しみのひとつだ。オペラの筋は、公演タイトルに添えられた錦織発案の「ハーレムから助け出せ!」というキャッチコピーのとおり、スペイン貴族の青年ベルモンテが、誘拐された恋人コンスタンツェを奪還すべく、トルコの後宮(ハーレム)に単身乗り込むという、恋と冒険の物語。最後には大どんでん返しのハッピーエンドが待っている!文:宮本明
2015年02月05日東京都・初台の東京オペラシティアートギャラリーにて、プロダクト、グラフィック、建築など、スイスデザインの魅力を紹介する「スイスデザイン展」が開催されている。開催期間は3月29日まで(月曜と2月8日は休館)、開場時間は11:00~19:00(金土は20:00まで)、入場料は一般1,200円、大・高生1,000円、中学生以下は無料。同展は、日本とスイスの国交樹立150年にあわせて開催されている企画展で、両国の交流の始まりから近代デザインの草創期、多様な価値観とアイデアの展開する現在まで、約750点もの展示によって、スイスから発信されたさまざまなデザインを提示する。実用性と機能性を好み、伝統と最新技術を融合させながら手仕事的なぬくもりと美しさを愛するスイス人気質は、「スイスブランド」として現在に受け継がれており、鉄道や航空など「観光・交通」におけるデザイン、多様な領域におよぶスイスを代表する8ブランド(バリー、ビクトリノックス、シグ、ネフ、スウォッチなど)の取り組み、そこで受け継がれるデザイン理念などを紹介している。また、ル・コルビュジエ(1887~1965)とマックス・ビル(1908~94)という二人の巨匠の仕事や、バウハウスや抽象芸術の影響を受けて成立した「スイスタイポグラフィ」、スイスで最も権威のある「スイスデザインアワード」の近年の受賞者たちによる先端的な作品なども展示しており、その内容は多岐にわたる。なお、2月7日には柳本浩市(デザインディレクター、Glyph.代表)によるギャラリートークが開催。詳細は展覧会のWebサイトで確認してほしい。
2015年01月30日新国立劇場2015/2016シーズンラインアップが発表された。オペラ部門は全10演目。例年同様、新制作3・再演7(内、邦人作品1)となる。新国立劇場オペラの公演情報飯守泰次郎オペラ芸術監督が「新国立劇場は、世界の主要歌劇場として、国際的に高いクオリティを保ち、さらに発展させていくべき存在。そのためには国際的な水準・技量をもったキャスト、そしてレパートリーが重要」と語るように、充実のスタッフ・キャストが揃うラインアップとなった。新制作1本目は、シーズン開幕公演。ワーグナーの超大作「ニーベルングの指環」(4部作)から『ラインの黄金』を取り上げる。ドイツの名演出家ゲッツ・フリードリヒが晩年にフィンランド国立歌劇場で作り上げたプロダクションを上演する。指揮は、ワーグナーの聖地、バイロイト音楽祭で長年キャリアを積んだ飯守オペラ芸術監督が自らタクトを振る。新制作2本目は、同劇場初上演となるヤナーチェクの『イェヌーファ』。世界の主要歌劇場では必ず取り上げられるヤナーチェクだが、日本での上演機会は少ない。演出にはドイツの権威あるオペラ専門誌『オーパンヴェルト』で「年間最高の演出家」を受賞したクリストフ・ロイを迎える。新制作3本目はマスネの『ウェルテル』。演出にはフランスのベテラン、ニコラ・ジョエルを迎える。飯守芸術監督は「(ジョエル)は1976年のバイロイト百年祭で苦楽を共にした仲。久々の再会が楽しみ」と期待を寄せる(同音楽祭で飯守はピエール・ブーレーズの助手、ジョエルはパトリス・シェローの助手を務めた)。再演演目もこれまで好評を博してきた人気作が並ぶ。壮大で華麗な舞台・衣装が魅力の『トスカ』。ヴェルディ最後のオペラで唯一の喜劇『ファルスタッフ』。大人から子どもまで楽しめるファンタジー『魔笛』はオール日本人キャストで。『サロメ』は、ウィーン、パリ、ベルリンでも同役を演じて聴衆を虜にした世界的ソプラノ、ニールントが登場。イタリアのヴェリズモ・オペラの名作からは『アンドレア・シェニエ』を。飯守オペラ芸術監督がタクトを振る『ローエングリン』は、2012年上演時に大好評を博したクラウス・フロリアン・フォークトが再登場。邦人作品は和製オペラの傑作『夕鶴』を上演する。■新国立劇場オペラ2015/2016シーズン2015年10月ワーグナー/楽劇「ニーベルングの指環」序夜ラインの黄金【新制作】11月プッチーニ/トスカ12月ヴェルディ/ファルスタッフ2016年1月モーツァルト/魔笛2・3月ヤナーチェク/イェヌーファ【新制作】3月R.シュトラウス/サロメ4月マスネ/ウェルテル【新制作】4月ジョルダーノ/アンドレア・シェニエ5・6月ワーグナー/ローエングリン7月團伊玖磨/夕鶴
2015年01月23日東京オペラシティアートギャラリーが2015年度(15年4月から16年3月)の展覧会ラインアップを発表した。10月10日から12月23日まで「アンダーカバー(UNDERCOVER)」のエキシビションが開催される。デザイナー・高橋盾手掛けるアンダーカバーは今年ブランド設立25周年。今展ではその足跡をコレクションアーカイブ、 ショー映像、デザインノートなどで振り返る。 ファッションの領域におさまらない、カルチャー性に富んだブランドの本質を紹介することを企図。 この他の展覧会は鈴木理策写真展、現代美術家サイモン・フジワラの個展などが予定されている。
2015年01月10日サンケイリビング新聞社が発行する情報紙「シティリビング」は7日、第18回「シティOL川柳大賞2015」の受賞作品を発表した。同賞は1997年より実施されており、2014年の応募総数は3956句。編集部による2度の審査の後、全国のシティ編集長と特別審査員による最終審査を経て受賞13句が決定した。○大賞は「壁ドン」ネタに今回の大賞は「壁ドンに 憧れ今は オフィスのドン」。詠み人のトントンさん(東京エリア、27歳)は「CMでもよく目にする壁ドン。そんなキュンとする恋愛に憧れるも、彼氏はできず社会人6年目。今では女性社員で自分が一番の先輩です。早く王子様に出会いたい!」とコメントしている。○「ありのまま」「レジェンド」もキーワードに2014年の応募作は、「壁ドン」「ありのまま」「レジェンド」など時代を現すキーワードとともに、職場の人間関係・恋愛や結婚・将来への不安など、今の働くOLの気持ちを掛け合わせて詠んだ川柳が特徴的であったという。以下は、入賞作品の一部。受賞作の発表は1月9日付のシティリビング東京ほか全国のシティ紙面、Webで実施される予定。「お局を 飛び出しとうとう レジェンドに」「ありのままさらけ出したら彼引いた」「結婚をダメよダメダメ言う彼氏」「目標はむかし寿いま定年」「ホロ酔いの帰りによろけひとり壁ドン」「持ってるの地位も名誉もマンションも」
2015年01月08日サンケイリビング新聞社が発行する情報紙「シティリビング」は1月7日、第18回「シティOL川柳大賞」受賞作品を発表した。1997年から続くオフィスで働く女性のための川柳大賞で、2014年は全国のシティ読者から応募された3956句から13句が選ばれた。大賞は「壁ドンに 憧れ今は オフィスのドン」(トントン/東京エリア/27歳)。「CMでもよく目にする壁ドン。そんなキュンとする恋愛に憧れるも、彼氏はできず社会人6年目。今では女性社員で自分が一番の先輩です。早く王子様に出会いたい!」と作者。入賞作品(一部抜粋)は、「お局を 飛び出しとうとう レジェンドに」「ありのままさらけ出したら彼引いた」「結婚をダメよダメダメ言う彼氏」「ホロ酔いの帰りによろけひとり壁ドン」「持ってるの地位も名誉もマンションも」「目標はむかし寿いま定年」「無駄遣い言い方変えれば自己投資」。同社は、「『壁ドン』『ありのまま』『レジェンド』など時代を現すキーワードとともに、職場の人間関係・恋愛や結婚・将来への不安など、今の働くOLの気持ちを掛け合わせて詠んだ川柳が象徴的」としている。発表は、シティリビング東京(2015年1月9日付、巻頭特集)ほか全国のシティ紙面、Webで行われる。
2015年01月07日東京オペラシティ アートギャラリーは「スイスデザイン展」を開催する。期間は1月17日から3月29日まで。この展覧会は日本とスイスの国交樹立150周年を記念したもの。鉄道、航空、時計、靴、家具、ファブリックなど、スイスから世界へと発信されていった様々なアイテムを集め、その歴史や思想をデザインの観点から紐解いていく。中でも、スイスを代表する2大デザイナーのマックス・ビル(Max Bill)、ル・コルビュジエ(Le Corbusier)については、その思想や哲学を解説するような展示が行われており、スイスデザインに一貫された合理性や普遍性に迫るきっかけになりそうだ。その他、会場では「バリー(Bally)」「ビクトリノックス(Victorinox)」「スウォッチ(Swatch)」「USMモジュラーファーニチャー」「シグ(SIGG)」など、スイスを代表する8ブランドの作品を展示。アーカイブを豊富に取りそろえ、ポスターやデザイン原画といった貴重な資料も見られる。また、バウハウスや抽象絵画の影響を色濃く残す「スイスタイポグラフィー」、スイスデザインアワード受賞者の作品にもフォーカスし、それぞれを代表するデザイナーの作品が展示される予定だ。なお、期間中には1月25日の「ル・コルビュジエとスイスデザイン」を皮切りに、全4回のギャラリートークが開催される。ゲストには大成建設ギャルリーの林美佐、デザインディレクターの柳本浩市などが招待され、スイスにおける現代デザインの起源から最先端までを把握するための参考となるだろう。【イベント情報】スイスデザイン展会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2会期:1月17日から3月29日時間:11:00から19:00(金曜日・土曜日は20:00まで。入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日、2月8日入場料:一般1,200円大・高校生1,000円中学生以下無料
2014年12月08日アイビーは2015年2月17日まで、ルサンパーム 渋谷マークシティにて、「メリーフレンチパンケーキ」を発売している。○まるで"フレンチトーストのような"新作ハイブリットパンケーキ同商品は、"フレンチトーストのような"新作ハイブリットパンケーキ。パンケーキを卵、牛乳、メープルシロップで作ったアパレイユに浸し、表面を焼き上げたフレンチトーストのようなパンケーキとなる。しっとりとしたパンケーキに、ラズベリーソース、バニラアイスクリーム、ホイップクリームをあわせ、ラズベリーとブルーベリーで甘酸っぱい味わいに仕上げた。クリスマスやバレンタインなどの特別な日や自分への"ご褒美スイーツ"としても楽しめるという。価格は、単品880円(税込)。ドリンク付は1,080円(税込)。販売期間は、11月12日~2015年2月17日。販売店舗は、「ルサンパーム 渋谷マークシティ」(東京都渋谷区道玄坂1-12-5 渋谷マークシティウエストモール1階)。
2014年12月03日ロバート・ロドリゲスとフランク・ミラーがタッグを組んだ新作『シン・シティ復讐の女神』の公開に先駆け、エアロスミスのスティーヴン・タイラー参加した本作のオリジナル・サウンドトラックのメイキング映像が解禁された。サウンドトラックは本日より発売されている。『シン・シティ 復讐の女神』OSTメイキング映像フランク・ミラーのグラフィックノベルを作者自ら映画化した『シン・シティ』の新章となる本作は、前作に引き続きミラーとロドリゲスが共同で監督を務め、“罪の街”シン・シティで繰り広げられるドラマをスタイリッシュな映像で描きだす。ジェシカ・アルバ、ミッキー・ローク、ブルース・ウィリスら前作のキャストが再集結し、新たにジョセフ・ゴードン=レヴィット、エヴァ・グリーンらが参戦している。本作のサウンドトラックは、ロドリゲス監督と、『スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション』でも組んだカール・シールが音楽を担当。タイラーは『Skin City』を歌っており、メイキング映像では、ロドリゲス監督とタイラーが曲作りに励む様子が映し出される。ロドリゲス監督は「彼(スティーヴン・タイラー)の歌声は作品に命を吹き込み、新しい風を吹かせた」と絶賛しており、「マジでイカす曲だ!」と楽しそうに曲作りをするふたりが作り上げた『Skin City』に乗せて、激しく踊るジェシカ・アルバ扮するナンシーの超絶ホットな映像も登場する。『シン・シティ復讐の女神』2015年1月10日(土)TOHOシネマズ スカラ座他全国ロードショーOST『シン・シティ復讐の女神』(国内盤)発売中価格:2400円(税抜)アーティスト:ロバート・ロドリゲス&カール・シール収録曲:全25曲
2014年11月26日東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]は11月22日より、展覧会「大友良英音楽と美術のあいだ」を開始した。音楽と美術の領域を越境するアーティスト・大友良英による大型インスタレーション作品と、本展のための最新作を展示する。2008年制作の「quartets」は、音響と映像の大型インスタレーション作品。大きな展示室を丸ごと使ったこの作品では、8名の演奏家による即興演奏を事前に記録し、それらをコンピュータ・プログラムによって四つのカルテットに再編成した演奏音が流れる。中央に設置した白いキューブの各側面には、各演奏家達のシルエットが投影され、キューブの側面ごとに正対する展示室の壁面スクリーンには、木、鉄、液体などで作られたオブジェのディテールが映し出される。これらの映像は、演奏音に合わせて振動し変化していく。本展のために制作された「guitar solos 1」は、館内の階段を利用したサウンドインスタレーション。8対のスピーカーが階段の段上に設置され、それぞれのスピーカーから、事前に録音されたギターの音がランダムに再生される。スピーカーの前を通過したり、立ち止まったりしながら、複雑に変化していく演奏音を楽しむ。異なる芸術表現である「音楽」と「美術」は、お互いにそれぞれの歴史を持ち、各々独自の発展を遂げてきた。近年、両者の領域を横断する多様な表現が生み出されてきているが、それらは従来の芸術ジャンルの外枠を大きく拡げた一方、各分野の間にあった境界線は曖昧なものとなった。大友は「(音響作品である)『quartets』は時間を掛けてゆっくりと“観”ほしい作品」と語る。本展は美術館における音響インスタレーション作品の存在意義を、鑑賞者に再び問うものである。大友の作品は、固定化した聴覚音源とも、一過性のライブ体験とも異なる、「展示による上演」という新しいシステムを鑑賞者に観せてくれる。今一度「音楽」と「美術」それぞれに目を向けながら、それらの「あいだ」にあるもの、それらの「あいだ」を繋ぐものとはなにかを考えさせる展覧会だ。【イベント情報】「大友良英音楽と美術のあいだ」会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]ギャラリーA住所:東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー4階会期:11月22日から2015年2月22日時間:11:00から18:00休館日:月曜日(祝日の場合翌日)、12月29日から1月5日、2月8日入場料:一般・大学生500円、高校生以下無料
2014年11月23日東京二期会の2015/16シーズンラインナップが発表された。「東京二期会オペラ劇場」のチケット情報2015年2月『リゴレット』~パルマ王立歌劇場との提携公演~【新制作】2015年5月『ジューリオ・チェーザレ』~二期会ニューウェーブ・オペラ劇場公演~【新制作】2015年7月『魔笛』~リンツ州立劇場との共同制作~2015年10月『ダナエの愛』【新制作】2015年11月『ウィーン気質』【新制作】日本語訳詞上演2016年2月『イル・トロヴァトーレ』【新制作】2016年7月『フィガロの結婚』~二期会名作オペラ祭~【再演】ラインナップの特徴は大きく3点。1点目は、オペラ初演出の演出家の起用。映画監督・脚本家の深作健太が『ダナエの愛』、長年、宝塚歌劇団で活躍した荻田浩一が『ウィーン気質』の演出を手がける。従来からあるオペラ演出の慣例に捉われない才能を起用することで、新しいファンの獲得を狙う。2点目は、海外の歌劇場との提携。パルマ王立歌劇場との『リゴレット』、リンツ州立劇場との『魔笛』などで、国際的なコラボレーションやグローバル・スタンダード化を目指す。3点目は、海外アーティストとの共演。世界の一流歌劇場で活躍する指揮者の準・メルクルが『ダナエの愛』を指揮。2012年の東京二期会『ナブッコ』で大成功をおさめたアンドレア・バッティストーニが、『リゴレット』、『イル・トロヴァトーレ』など継続的な共演を予定している。その他、バッハ・コレギウム・ジャパンなどで活躍する鈴木秀美の本格的なオペラ指揮初挑戦となる『ジューリオ・チェーザレ』。日本語によるオペレッタ『ウィーン気質』など、ラインナップは多彩だ。都内で行われたラインナップ発表会には、『魔笛』でパミーノ役を歌う幸田浩子、『リゴレット』でマントヴァ公爵を歌うテノールの山本耕平と、二期会を代表する人気歌手ふたりが登壇。「『魔笛』はこれまでにクナーベ、パパゲーナ、パミーナ、夜の女王と、女性役は全部歌う機会があって、どこをとっても大好きな作品」(幸田浩子)、「いまマントヴァに留学中で、現地でマントヴァ公爵役の修行に励んでいます」(山本耕平)とそれぞれ意気込みを語った。また特別ゲストとして、全幕上演は日本初演となる『ダナエの愛』(指揮者の故・若杉弘が演奏会形式で日本初演)で指揮を担当する準・メルクル、演出を担当する深作健太が登壇。「『ダナエの愛』は上演機会が少ない作品なので、日本で一から作り上げることが出来て嬉しい。尊敬する若杉先生にご縁がある作品に参加できることは光栄です。」(準・メルクル)、「オペラの演出は若い頃からの夢でした。決して二足のわらじではなく、オペラ演出家として一本立ちできるように励みたい」(深作健太)と抱負を語った。
2014年10月31日