俳優の松山ケンイチが1月6日に、東京・台東区の銭湯「有馬湯」で行われた主演作『の・ようなもの のようなもの』のヒット祈願イベントに出席。本作で落語家を演じ、「落語が大好きになりました。ぜひ、この映画をきっかけに落語にも関心を持ってもらえれば」と“落語愛”をアピールした。その他の写真2011年に急逝した森田芳光監督のデビュー作である『の・ようなもの』(伊藤克信主演)の35年後を描いた“続編”的な完全オリジナルストーリー。30歳で脱サラし、落語家になった主人公・出船亭志ん田(松山)と、彼を取り巻く個性豊かな面々の人間模様を軽妙に描く。この日は劇中に描かれる「銭湯寄席」を再現する形で、一般の観客も交えたトークイベントを実施。松山は「普段は決して経験できない芝居で、今でもはっきり覚えている。落語は聞くのと、やるのとでは全然違いました」と亡き恩師の思いを受け継ぐ本作の撮影をしみじみ振り返った。イベントには松山をはじめ、本作にも出演する伊藤克信、前作に近所の主婦役で登場した内海桂子、杉山泰一監督、三遊亭小遊三が出席した。今年93歳になる桂子師匠は本作にも出演しており、「35年ぶりですか。すごいなあ。そりゃ、93歳になるのも当たり前」と笑いを誘い、「いい男が芸をやるのは難しい。笑えないからね。でもよくやっていた」と松山の落語家ぶりに太鼓判。一方、松山は「師匠の一言一言が重く、受け止められないほど」と恐縮しきりだった。『の・ようなもの のようなもの』2016年1月16日(土)より、新宿ピカデリーほか全国公開取材・文・写真:内田 涼
2016年01月06日松山ケンイチ、北川景子が、故・森田芳光監督の命日である12月20日(日)、森田組のスタッフ&キャストが再集結して製作された『の・ようなもの のようなもの』の公開を記念して、新宿末廣亭の高座に登壇し、ネタを披露した。『の・ようなもの のようなもの』は森田監督デビュー作で落語家を主人公にした『の・ようなもの』の続編として、亡き森田監督とゆかりのあるスタッフ、キャストが集結。サエない脱サラ落語家の志ん田が、かつての兄弟子を探す旅時の中で己の生きる道を見つけていくさまをユーモラスに描く。この日は、松山さん、北川さんに加え、35年前の『の・ようなもの』の主演を務め、今回の『の・ようなもの のようなもの』にも出演している伊藤克信、森田監督の愛弟子で、メガホンを握った、杉山泰一監督も登壇した。松山さんは、別作品の役作りのためか、普段よりもふっくらとした顔つき、体つきで、和服姿に貫禄が感じられる。本作で落語家を演じるにあたり、映画の撮影中にこの末廣亭に客として落語を見に来たそうだが、この日は高座から客席を見下ろす形となり「『面白いこと言わなきゃ…』って気持ちになって緊張しますね」と苦笑交じりに語る。映画の中で披露するネタに関して、この日の司会を務めた古今亭志ん丸に指導を受けたそうだが「(ネタを)見せたら『(突き放すような口調で)いいんじゃないですか?それで』としか言わないので、怖いんですよ。自分次第なんだなと練習しました。『(優しく)そういう感じ、方向性でいいと思います』とか言われたら、調子に乗ってたかも。いい指導法だと思います。子どもの習い事でもそうしようと思います(笑)」と振り返った。艶やかな着物姿の北川さんは、そんな松山さんの劇中の落語について「本物の落語家さんみたいでした。直前まで私と世間話してるんですよ。『大丈夫かな?』と思ってたけど、いざ上がると憑依したみたいで…」と絶賛!落語をする男性について「かっこいいです!」と満面の笑みを浮かべて語っていた。この日は、せっかく高座に上がったからには…ということで、それぞれ「○○とかけて、■■のようなものととく」という謎かけを披露!北川さんは「落語とかけまして、オシャレのようなものととく。その心は…どちらもセンス(扇子)が必要です」と見事に観客の笑いを誘う。松山さんも「青春とかけまして、エスプレッソのようなものととく。最後に苦みが残ります」と決め、客席からは温かい拍手がわき起こった。『の・ようなもの のようなもの』は2016年1月16日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:の・ようなもの のようなもの 2016年1月16日より新宿ピカデリーほか全国にて公開2016,日本,松竹
2015年12月21日森田芳光監督の劇場デビュー作『の・ようなもの』の35年後をオリジナルストーリーで描く『の・ようなもののようなもの』が開催中の松山映画祭で上映され、主演の松山ケンイチ、杉山泰一監督、三沢和子プロデューサーが舞台あいさつに登壇した。その他の画像映画は、東京の下町を舞台に、落語修業にいそしむ若者の姿を軽妙洒脱に綴った森田監督の『の・ようなもの』にオマージュを捧げた続編的な作品。主演の松山ケンイチが真面目すぎる落語家“の・ようなもの”出船亭志ん田(でふねてい・しんでん)を演じるほか、前作に出演した伊藤克信、尾藤イサオ、でんでんが同じ役柄で登場する。「監督への恩返しの想いをこめ、本作を撮りました」という杉山監督は「キャストもスタッフもみんな同じ想いをもって関わってくれました。そう言いながらも、前作を観ていないひとでも十分に楽しめる作品になっておりますので、今日は楽しんで下さい!」と語り、松山も「落語家の青春映画という感じで、すごく見やすいと思うし、いろんな方に好かれる作品。この映画を観終わったあとにぜひ『の・ようなもの』を観てほしいと思ってます」と熱くコメントした。また、長年に渡って森田監督とタッグを組んできた三沢プロデューサーは「とにかく森田は松山が大好きで、映画のキャンペーンがあればなにがあっても大阪に行かなくても、松山には来るほど、毎回お邪魔しておりました。一般の試写会は(TIFFを除いて)一切していないので、最初に観て頂けるのが松山のみなさまということが、多分森田本人もすごく喜んでいると思います」と語り、集まった松山の人たちから笑みがこぼれた。『の・ようなもの のようなもの』2016年1月16日(土)より、新宿ピカデリーほか全国公開
2015年12月04日『家族ゲーム』『間宮兄弟』など、数々の名作を手掛けた森田芳光監督の、劇場デビュー作のその後を描く『の・ようなもの のようなもの』。このほど、主演の松山ケンイチが落語を披露する姿や、北川景子を始め森田組ゆかりの豪華キャストが続々登場する、本作の予告映像が到着した。1981年の長編映画監督デビュー以来、他に類を見ないひらめきに満ちた作品を世に送り出し続けた森田監督。2011年に惜しくもこの世を去った森田監督が一貫して追求した 「人間ってやっぱり面白い!」というテーマを踏襲し、長年、森田組で助監督を務めた杉山泰一がメガホンを取って創り出すのは、“何者にもなりきれないものたち”の笑いと涙にあふれた物語。生真面目でさえない落語家・出船亭志ん田(松山ケンイチ)と、師匠の娘であるヒロイン・夕美(北川景子)、かつて一門にいた兄弟子(伊藤克信)など、人間味あふれる人々の、不器用ながらも懸命に生きる姿が、ふんわりとあたたかく描かれている。今回到着した予告編では、松山さん演じる主人公・出船亭志ん田が高座で落語を披露!…するのだが、その評判は散々なもの。師匠の命令で一門に復帰させるべく見つけ出した兄弟子の志ん魚には、まるでその気がなく、想いを寄せる夕美からの反応も芳しくない、といった踏んだり蹴ったりの状態だ。コミカルな音楽に乗せ次々と登場するのは、かつて『の・ようなもの』に出演した尾藤イサオ、でんでんを始めとした森田監督にゆかりのある名優たち。野村宏伸、鈴木亮平、ピエール瀧、佐々木蔵之介、塚地武雅、宮川一朗太、鈴木京香、仲村トオル、笹野高史、内海桂子、三田佳子など、超豪華キャストが大集結し、いずれも“まさか”の役どころで登場するというが…。「人生迷ったら、楽しい方へ。」というキャッチコピーのとおり、天国の森田監督も笑って見守ってくれそうな、新しい「青春映画」に仕上がった本作。35年前の『の・ようなもの』と同じ尾藤さんによる主題歌「シー・ユー・アゲイン雰囲気」も彩る、オマージュを超えた監督への想いと映画愛たっぷりの本作の雰囲気を、まずはこちらの映像から味わってみて。『の・ようなもの のようなもの』は、2016年1月16日(土)新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月25日13日にスタートするWOWOWの連続ドラマW『ふたがしら』(毎週土曜 22:00~)の完成披露試写会が11日、東京・東京国際フォーラムで行われ、キャストの松山ケンイチ、早乙女太一、菜々緒と入江悠監督が出席した。オノ・ナツメの漫画を実写化した本作は、盗賊たちの策略と騙し合いを描く時代劇。盗賊一味"赤目"として盗みを働く、豪放な性格の弁蔵(松山)とクールな色男の宗次(早乙女)。ある日、敬愛する頭が急逝し、2人は旅立つ決意をする――というストーリー。NHK大河ドラマ『平清盛』以来、約3年ぶりに連続ドラマ主演を果たした松山は、「やりたいと思ってから、1年も経たないうちに作品になって幸せ。僕自身、時代劇の素晴らしさを実感したので、たくさんの人に見て欲しい」と胸を張ってアピール。また、コンビを組んだ早乙女に対し、「時代劇のプロフェッショナルなので、心強い味方だった」と感謝した松山だったが、「誕生日に太一くんに水をかけられるシーンがあって。30年間でふぬけてしまった自分の目を覚ましてくれるようなかけっぷりだった。本当に水をかけるのが上手だね!」と暴露した。一方、頭の妻・おこんを演じた菜々緒は、初の時代劇出演ながら入浴シーンも披露しており、「初めてづくしで刺激的な毎日でした」とにっこり。頭の跡目を継ぐ甚三郎を演じた成宮寛貴とは、ラブシーンもあり、「本番でいきなり口の中に指を入れられて……。『ワーッ!』って思ったけどカットがかからないから続けました」と告白すると、松山は、「確かにすごかった~」とニヤけ顔。そんな松山は、「まだ始まってないけど、続編を作りたい」と意気込むと、早乙女は、「続編を作るなら"クールな色男"っていうキャッチコピーを外して」と吐露して笑いを誘っていた。
2015年06月12日「何に面白い、カッコいいと感じるかというのは、その人の本物の物差しだと思う」――。ただひたすらに“面白いこと”を求めて生きる弁蔵という男を語る文脈の中で、松山ケンイチはそんな言葉を口にした。それは自身に向けた言葉でもあるのだろう。WOWOW初の時代劇の連続ドラマである「ふたがしら」は、松山さん自身がオノ・ナツメの同名人気漫画と出合い、面白さを感じて実写化を熱望し、まさしくその情熱で実現させた企画である。大河ドラマ「平清盛」以来、3年ぶりとなる連続ドラマ主演。自ら感じる変化。30代に足を踏み入れた“いま”を語りつくす。「劇団☆新感線」の「蒼の乱」で共演した早乙女太一との共演による本作(脚本も同劇団でおなじみの中島かずき)。尊敬する頭目が亡くなったのを機に盗賊集団“赤目一味”を抜けた弁蔵と宗次は新たに一味を旗揚げし「でっかいこと」を成し遂げるべく旅に出るのだが…。弁蔵と宗次は“水と油”という表現がぴったりの正反対の性格の持ち主。クールで全体を見渡す宗次に対し、松山さんが演じた弁蔵は直情型の熱血漢である。2人の違うタイプのリーダーが一味を率いるわけだが、松山さん自身、「平清盛」、「蒼の乱」などで一族や仲間たちを引っ張る強いリーダーを演じてきた。役柄というだけでなく、これまでいくつもの作品に主演、座長として関わってもきており、さらにはプライベートでも家庭を持ち、子供たちを導く立場である。そんな松山さんの目に弁蔵はどのような“かしら”に映ったのだろうか?「弁蔵には『人生を楽しもう』ということが大前提としてあるんですよね。おかしらが死んで、ここ(=赤目一味)じゃ面白くないから出て行って、面白いことをやろうとする。そこに面白そうだとついてくる仲間がいて、じゃあみんなでやってやろうという流れになる。その生き方は男としてカッコいいと思います。演じる上では、一家を率いるというのは何かを背負っていて、そこに余裕みたいなものも感じさせないといけないとは思いました。そうじゃなきゃおっかなくて誰も付いて来ないですから。太一くんも家族があり、ずっと『劇団朱雀』を引っ張ってきた存在であり、やっぱり佇まいが全然違うんですよ。僕も『平清盛』での経験もあるし、家族を持っているし、そういう部分は2人ともにいい影響を及ぼしてるなと思いましたね」。ちなみに松山さん自身は普段は「リーダータイプではないと思います(苦笑)」と漏らすが、理想のリーダー像について問うと、弁蔵でも宗次でもなく、清盛とも違う意外な人物の名が…。「『のぼうの城』に出てくる(主人公の)“のぼう”(※映画で演じたのは野村萬斎)ですね。“バカ”だ“でくのぼう”だのと言われつつ、それでも『おれたちがやらなきゃ…』と周りがみんな、動いてくれる。そんなリーダーが理想です」。本作でメガホンを握ったのは『SR サイタマノラッパー』シリーズで知られ、これが時代劇初挑戦となる入江悠監督。撮影が行われた京都・太秦の伝統と既成概念を壊そうとする入江監督の手法のせめぎ合いの中で、松山さんも「新しい時代劇ができた」と手応えを感じている。「題材として盗賊を主役に、しかもすでに出来上がった一味じゃなくて、いろんなことを経て新しい集団が出来上がっていくという流れが新鮮だし、東映撮影所(=太秦)の様式美を取り入れつつ、カメラワークや照明は全く違う新しいものになってる。太秦の気質、職人的なスタッフの脳みそをいい意味で入江さんがかき乱して、いい具合に絡み合ってると思います。カメラワークでも、スタッフの中では『このセットならこう撮る』という枠が伝統の中であるんだけど、そこを崩したりしてる。土台として伝統を作る人たちがいて、それを壊す人とのコラボレーションが面白いと思います」。時代劇という点や先述の“リーダー”に関する部分など、大河ドラマでの経験が大いに生かされたことは間違いないが、変化や成長はそうした技術的な面だけに収まらない。あれから3年、この3月には節目の30歳の誕生日を迎えたが、松山ケンイチはいま、俳優という仕事にどう向き合い、どんな道を歩もうとしているのか?「大河以前から考えていたことではあったんですが、自分でやりたい企画を見つけて実現してみたいという思いはありました。この作品がまさにそうですが、オファーを受けるだけでなく、僕自身が何を表現したいのか?それが大河以降…いや、ここ最近になってようやくできるようになってきたのかなと思います。それは自分の中でいろんなことの整理がついて、余裕が出てきたのかもしれません」。そして、この「ふたがしら」に関して、続編の製作を強く希望している。「今回は一味が出来上がるまでのお話ですが、その後、彼らがどうなるのか?すごく興味があるしやってみたいです。つい最近、ふと思ったんですが、本当に良い役者というのは、監督が『またこいつを使いたい』と思わせる存在であることと、“続編を作ることができる”というのが条件なんじゃないかと。僕自身、これまであまり続編はないので、その実現のためにいい演技をするように考えていくのがこれからの責任だなと思ってます」。新たにギアを入れ直したこの男の、面白くカッコいいものを求めて進む30代に期待したい。(photo / text:Naoki Kurozu)
2015年06月08日WOWOWで6月13日(土)からスタートする松山ケンイチ主演の時代劇『ふたがしら』のメイキング映像「撮影道中記」が3日、公開された。ドラマは松山演じる弁蔵と早乙女太一演じる宗次という二人の盗賊が繰り広げる、これまでにない新感覚時代劇エンターテインメント。今回公開された映像では弁蔵役の松山が撮影中に早乙女らキャスト、スタッフからハッピーバースデーの合唱とともに30歳の誕生日をお祝いされるシーンや、共演者の成宮寛貴、國村隼らが演じる盗賊「赤目」一味のシーン、松山が演技について入江監督と相談するシーン、時代劇初挑戦となる菜々緒の入浴シーン、成宮と松山・早乙女の緊迫感あふれる戦いのシーン、そして松山をはじめとするメインキャストのクランクアップなど、貴重な映像が満載となっている。映像は映画・音楽・スポーツ・ドラマ・アニメなどのエンタメコンテンツが無料で体験できる「W流」にて公開中。
2015年06月03日俳優の松山ケンイチが6月2日(火)、主演作『天の茶助』(SABU監督)の完成披露試写会に出席。オール沖縄ロケを体験した松山さんは、「おいしいお店をたくさん見つけました。タコスもおいしかったし、山盛りのかき氷にも感激した」と思い出を語った。松山さんは、SABU監督とは『うさぎドロップ』以来2度目のタッグ。「(監督の)正直でまっすぐなところが好き」だと言う松山さんは、「以前、監督に『OKが出ているのに、俳優がもうワンテイク演じたがったらどうするんですか?』って聞いたら、『やるだけやらせて、編集でカットする』って(笑)。俳優の僕にそう言ってくれるんですから、信用できますよ」と全幅の信頼を寄せていた。本作は、沖縄を舞台に、SABU監督が自身の書き下ろし小説を映画化したファンタスティックなラブストーリー。天界の脚本家たちが、地上に生きる人々の運命をシナリオに書きつづる世界。お茶くみ係の茶助(松山さん)は、ほのかな恋心を抱くユリが事故で死ぬ運命だと知ると、単身地上に降り立ち、ユリの悲劇を食い止めようとする。2月に開催された第65回ベルリン国際映画祭の「コンペティション部門」で正式上映され、松山さんも現地入り。「僕らが普通に笑うシーンはもちろん、予想外の部分でも笑いが起こって驚きました。海外の皆さんと一緒に見るのは、新鮮ですね」とふり返った。東京・新宿ピカデリーで行われた完成披露試写会には、松山さんとSABU監督に加えて、ユリを演じる大野いと、大杉漣、伊勢谷友介、玉城ティナが出席した。『天の茶助』は6月27日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月02日WOWOWで6月13日(土)からスタートする松山ケンイチ主演の時代劇『ふたがしら』のポスタービジュアルが14日、公開された。同作は、松山演じる豪放な弁慶と早乙女太一演じるクールな色男・宗次という二人の盗賊が繰り広げるさまざまな騒動を描いたオノ・ナツメ原作の痛快エンターテインメント。「汚え金を、根こそぎいただく。」という刺激的なキャッチコピーと弁慶&宗次の表情が印象的なポスターからは、従来のバディものとはひと味違う二人の関係性がうかがえ、これまでにない新しいタイプの時代劇となっている。また、同時にWOWOWや一部映画館で限定上映されていた予告映像も公開。世界を舞台に活躍するジャズバンド・SOIL&"PIMP"SESSIONSによるメインテーマ『THEME FROM “FURTAGASHIRA”』がいよいよお披露目となる。まるで弁慶と宗次のように、サックスとトランペットの2ホーンが疾走しながら絡み合う熱いインストゥルメンタル・ジャズに注目したい。
2015年05月14日1970年に少年ジャンプで連載開始、2年後にはアニメ化となった「ど根性ガエル」が俳優・松山ケンイチを主演に迎え、オリジナルストーリーとして実写ドラマ化することが明らかになった。おっちょこちょいな中学生、ひろし。公園で転んだ先はカエルの上。べちゃっとカエルを潰してしまう。そのカエルは、シャツに張り付つき、平面ガエルとなって復活!さらに不思議なことに、平面ガエルは言葉を操り、人間以上に人間らしい感情を持つ、ど根性ガエルだった。そして2015年の夏――。14歳だったひろしも、もう大人。みんな大人になり、「ど根性」ですべてが解決!とは、ゆかぬことを知る。だけどつまらない大人にはなりたくない。「根性、根性、ど根性!泣いて笑ってケンカして」みんなの「人生」と「蛙生」が動き始める。アニメでも人気を博した、漫画「ど根性ガエル」の実写ドラマ化した本作。今回発表されたのは、30歳になったひろしに『天の茶助』や『の・ようなもののようなもの』「連続ドラマWふたがしら」などに出演する松山ケンイチ。2009年に放送された「銭ゲバ」(日本テレビ)以来民放連ドラ主演となる松山さん。「どんな撮影になるのか想像つかないので楽しみです」と語り、「ピョン吉はひろしにとって大事な相棒だけど、ずっと一緒だとそれが普通になっていく恐ろしさがあります。きっとひろしもその長い間のどこかに一緒にいれることの奇跡を置いてきてしまっていると思います。生きているとどこかで大事だと思っていたものを置いてきてしまっているという感覚は誰にでもあると思います。これを見て何を置いてきてしまったのか思い出す人もいるだろうし、何も感じない人もいると思います」と真摯にコメントした。本作には、松山さん演じる30歳のひろしを始め、ピョン吉、京子ちゃん(29)、梅さん(52)、五郎(29)、ヨシコ先生(40)、町田先生(64)、ゴリライモ(31)、ひろしの母(50)らお馴染みのキャラクターが大人になって登場する。今後の続報に期待したい。「ど根性ガエル」は、7月より毎週土曜21時~日本テレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年05月04日WOWOWで6月13日からスタートする松山ケンイチ主演の時代劇『ふたがしら』のオールキャストが発表され、音楽(劇伴)をジャズバンドのSOIL&"PIMP"SESSIONSが担当することが13日、明らかになった。これまでに発表された松山ケンイチ、早乙女太一、成宮寛貴、菜々緒に続き今回発表されたキャストは、旅籠の主人・叶屋喜兵衛に田口浩正、すり一味の頭・お銀に芦名星、夜坂一味のご隠居のお付き・芳に村上淳、赤目一味の巳之吉に山本浩司、夜坂一味の頭・鉄治郎に橋本じゅん、夜坂一味の先代頭・ご隠居に品川徹、そして赤目一味の頭・辰五郎に國村隼となっている。そして、ドラマの劇伴を担当するのは、2001年の結成以来、世界を舞台に活躍し、今年もすでにヨーロッパツアーと国内ツアーが決定しているワールドワイドなジャズバンド・SOIL&"PIMP"SESSIONS。「劇伴/サントラという新たな挑戦の機会をいただき、大変光栄です。『ふたがしら』の粋でお洒落な世界観をSOIL&"PIMP"SESSIONSのサウンドで最大限に増幅させるべく、制作に集中しております。どうぞご期待ください!」と力強いコメントを寄せており、ドラマとどのようなセッションを見せてくれるのか注目となっている。ドラマ『ふたがしら』はWOWOWプライムにて6月13日(毎週土曜 22:00~)スタート。全5話(第1話無料放送)。
2015年04月14日●SRIXON Z-STARシリーズ”の進化とは?昨年度からアメリカPGAツアーに参戦し、ルーキーイヤーで早くも初勝利を挙げた松山英樹プロ。今シーズンも優勝争いを何度も繰り広げ、今や“MATSUYAMA”は世界で注目される存在となっている。そんな彼が、世界で戦うためのギアとして全幅の信頼をよせて使用しているのがスリクソンのクラブとボールだ。2月6日、松山英樹の使用ボールであるSRIXON Z-STARシリーズの新モデルがゴルフショップの店頭に並んだ。従来モデルから性能アップを図り、さらなる進化を遂げたという『NEW SRIXON Z-STAR』と『NEW SRIXON Z-STAR XV』。これらの2つのモデルは、一体どんな性能のボールなのか。今回、ボール企画の担当者に直撃取材した。○NEW SRIXON Z-STARシリーズは、スピン性能に磨きがかかった!SRIXON Z-STARシリーズは、プロや上級者のニーズに応えるべく開発されているボールだ。ドライバーで飛ばせるのはもちろん、アプローチでのスピン性能を重視し、新しい『NEW SRIXON Z-STAR』と『NEW SRIXON Z-STAR XV』では、このカバー部分が大きく改良されていると企画担当者の小野琢也さんは言う。「もともとZ-STARというボールは、0.5mmという極薄のウレタンカバーを採用しているのが特徴ですが、新モデルではこのウレタン素材が従来よりも7%も柔らかくなっています。加えて、Spin Skinという21%も柔らかい新開発のコーティングを施すことによって、従来モデルよりもフェース溝への食い込みを25%もアップさせることに成功しました。つまり新モデルではグリーン周りのアプローチで、より多くのスピンを掛けることができるようになっています」プロのトーナメントが行われるゴルフ場のグリーンは、我々アマチュアが普段プレーしているグリーンよりも格段に硬くて速く、ボールが止まりづらい。そこでプロがボールに対して求めるのが、今まで以上のスピン性能だ。『NEW SRIXON Z-STAR』と『NEW SRIXON Z-STAR XV』は、そういったプロの要望に応えるものに仕上がっている。事実、昨シーズンの日本ツアーで賞金王に輝いた小田孔明プロは、『NEW SRIXON Z-STAR』を「アプローチでもきっちりフェースに乗ってくれる戦略性の高いボール」とコメント。女子ツアーで年間3勝を挙げたイ・ボミプロは、「ラフからでも思いどおりにスピンが掛かってくれる」と高く評価している。この高いスピン性能は、もちろんアマチュアゴルファーにも有効だ。グリーン上でピタリと止まるプロのようなアプローチショットを、ボールの性能が実現してくれる。○新ディンプルのおかげで、風に負けない強弾道で飛ばせる!「もうひとつ進化したポイントが、ディンプルです。ボールは空中を飛球しているときに空気抵抗を大きく受けます。新しいZ-STARは、ボール表面のディンプルの占有率を維持しながら、ひとつひとつのディンプルのサイズの均一度を向上することで、飛球中のボール周りの空気の抵抗を整え、抑えられるようになりました。強弾道324スピードディンプルと名付けているのですが、これによって従来よりも強い球筋で、風の影響を受けづらく飛ばせるようになっています」新モデルの『NEW Z-STAR XV』を試打テストした松山英樹プロは、「アゲンストの風でも弾道が強い」と評価。欧州ツアーとPGAツアーで活躍し、全米オープン覇者でもある海外選手のグレイム・マクダウエルも「風に影響されず、強く伸びるボールだ」とコメントしている。「Z-STARシリーズは、従来から飛距離性能に関してプロから高い評価をいただいていました。これはZ-STARシリーズの最大の特徴である極薄のウレタンカバーでコアを大きくしたことによるものです。そこに新しいディンプル形状を採用することによって、風の影響を受けづらい、さらに強くて鋭い弾道で飛ばせるボールになりました。この新モデルは一般発売に先駆けて男子ツアーでは昨年7月から、女子ツアーでは昨年9月から配布していたのですが、両ツアーですぐに使用プロが優勝する快挙を達成しています。その優勝スピーチでは、ともに新ボールの風に対する強さを評価するコメントをしていただいたんですよ」○アマチュアには、どのモデルがオススメ?何を隠そう、Z-STARは昨年度の日本の男女ツアーで勝率ナンバーワンに輝いているボール。新モデルは、さらなるスピン性能と飛距離性能を備え、まさにプロ好みのボールに仕上がっているようだ。しかし、我々アマチュアには少し心配になる部分もある。プロが使用するそんなに高性能なボールを、アマチュアが普段のゴルフで使っていいものなのか。「もちろん、ぜひ使っていただきたいです。ゴルフは、使用するボールを自分で選べる数少ないスポーツですし、使うボールによって打ったときのフィーリングや球の飛び方が大きく変わってきます。スコア向上を目指すなら、少なくとも自分が使うボールを決めて統一しておいてほしいですね。種類の異なるボールを混ぜて使っていると、自分が上手に打てたときでもボールの種類で弾道やフィーリングが変わってしまい、ゴルフが上達したかどうかが分かりにくいからです。新ボールには『NEW SRIXON Z-STAR』と『NEW SRIXON Z-STAR XV』の2モデルが用意されている。アマチュアは、どちらを使えばいいのだろうか? 選ぶ方法は?「2モデルのいちばんの違いは、ボール自体の硬さです。プロは球の飛び方やフィーリングなどを総合的に判断してチョイスしていますが、一般的なパワーとヘッドスピードのアマチュアゴルファーであれば、柔らかいほうの『NEW SRIXON Z-STAR』をオススメします。相当パワーがあってヘッドスピードが速い男性ゴルファーや、ソリッドな感触が好きな人には『NEW SRIXON Z-STAR XV』がいいでしょうね。まずは両モデルを1スリーブ(3個入り)ずつ買って打ち比べてみて、自分のエースボールを決めるのがいいと思いますよ。最新ボールの性能をぜひ体感してみてください!」●上達したい人にぴったりのクラブセッティングをご紹介○アマチュアが上達を目指せるSRIXONのクラブセッティングスクリソンは、ダンロップのプロや上級者向けブランド。けれど、初心者や中級者にも扱いやすいモデルも用意されている。これからゴルフに本気に取り組みたい人や、上達したい人にぴったりのクラブセッティングをご紹介!いかがだっただろうか?「上達したいけど、どの製品を使えばいいのだろう?」と悩んでいた方はぜひ、プロが試合で使っているスリクソンの高性能なボールでスコアアップを体感してみてほしい。
2015年03月05日松山ケンイチが主演するSABU監督の新作『天の茶助』が、2月5日(現地時間)より開催される第65回ベルリン映画祭のコンペティション部門で正式上映されることが決定し、松山、大野いと、SABU監督がコメントを寄せた。その他の写真SABU監督作品は、過去に『弾丸ランナー』『疾走』がベルリン映画祭のパノラマ部門で、『アンラッキー・モンキー』『MONDAY』『幸福の鐘』『蟹工船』がフォーラム部門で上映されているが、コンペティション部門での上映は本作が初めて。今年は、テレンス・マリック、ピーター・グリーナウェイらの新作が上映されることが既に発表されており、『レスラー』『ブラック・スワン』のダレン・アロノフスキー監督が審査委員長を務める。『天の茶助』は現地時間2月13日に公式上映され、授賞式は2月14日に行われる。松山とヒロインを演じた大野は、「さすがSABUさんです。反応がとても楽しみです」(松山)、「撮影を振り返ると、エキストラで参加下さった沖縄の方々が、この映画を一緒になって作って下さり、暑い中一日中ずっと座らずに“あと少し!頑張ろう!”と掛け声をかけ合う姿を思い出します。その姿にとても圧倒され感動しました」(大野)とコメント。市山尚三プロデューサーは「撮影には沖縄県のバックアップもあり、大勢の方々にエキストラとして参加していただきました。沖縄の歴史ある芸能や文化にも触れることが出来た本作を、世界がどう受け取っていただけるのかが楽しみです」と話し、SABU監督は「ベルリン出品8作目にして、ようやく、やっと、遂に、コンペティション部門に選出!しかも自分のコメディスタイルを崩さずに。作家性を優先すると言って下さったオフィス北野、松竹、バンダイビジュアル。そしてスタッフ、キャスト、ご協力して下さった沖縄の皆様に感謝の気持ちで一杯です」と語っている。映画は、SABU監督が映画化を目的に執筆したオリジナル小説が原作。地上で生きる人間たちの“人生のシナリオ”を書く脚本家が生活する天界で、お茶くみを担当している主人公・茶助が、事故死する運命にある女性に好意を持ったことから彼女を助けるべく地上で奮闘する様を描く。『天の茶助』6月27日(土)より全国ロードショー
2015年01月20日人気アニメ『アイドルマスター』に登場する星井美希が浴衣姿でフィギュア化され(FREEing)、「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受注がスタートしている。5月発送予定で、価格は9,074円(税別)。『星井美希 浴衣Ver.』は、"和"を感じる浴衣姿でさまざまな人気キャラクターをフィギュア化している「Y-STYLE」で立体化。風流を感じさせる小物やシチュエーションを用い、キャラクターの世界観を広げたフィギュアで人気を博している同シリーズだが、今回は『アイマス』のマイペースなスーパーアイドル・星井美希が、浴衣姿のアクティブなポーズで登場。「Y-STYLE」シリーズでは、今後『四条貴音 浴衣Ver.』『如月千早 浴衣Ver.』の発売も予定しているという。商品価格は9,074円(税別)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の受注締切は、1月21日21:00。商品の発売および発送は、2015年5月を予定している。(C)BNGI/PROJECT iM@S
2015年01月03日TVアニメ『アイドルマスター』に登場する星井美希が、「Phat!」より1/8スケールで立体化され、「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受注がスタートしている。価格は7,400円(税抜)。『アイマス』Blu-ray&DVDジャケットのイラストシリーズ第4弾として発売される本商品は、マイペースな天才肌アイドル星井美希をアニメ版のBlu-ray&DVD第1巻の錦織敦史監督の描き下ろしジャケットイラストを忠実に立体化。手に持つメガネは着脱可能となっている。全高は約130mmで、専用台座が付属。原型製作は、間崎祐介氏が担当している。商品価格は7,400円(税抜)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の受注締切は、9月17日21:00。商品の発売は2015年2月を予定している。(C)BNGI/PROJECT iM@S
2014年08月21日共に1985年生まれだが、松山ケンイチは3月生まれで学年では蒼井優のひとつ上になる。「撮影のときは同い年だったけど、いまは僕の方が年上ですから」と松山さんが“先輩風”を吹かすと、蒼井さんは「同い年の間はタメ口で、誕生日を迎えると敬語に戻すという微妙な関係なんです」とケラケラと楽しそうに笑う。『男たちの大和/YAMATO』(’05)、『人のセックスを笑うな』(’08)に続き、まもなく公開となる『春を背負って』で2人の歩みが三たび交錯した。標高3,000メートルの自然の中で、2人の目は互いを、そして己をどのように捉えたのか?『劒岳 点の記』(’09)で未踏峰に挑む男たちの姿を、壮大な自然を背景に圧倒的なリアリティをもって綴った木村大作監督の5年ぶりの最新作『春を背負って』。父の死を受け東京でのトレーダーの仕事を辞め、父が営んできた立山連峰の山小屋を継ぐことを決意した亨(松山ケンイチ)が、頼れる風来坊の悟郎(豊川悦司)や天真爛漫な愛(蒼井優)ら周囲に支えられながら成長し、父の遺した想いを受け止めていくさまを描き出す。CGかアニメーションなのではないか?そう思うほどの色鮮やかな絶景がスクリーンに広がる。この本物の美しさを手に入れる代価として、俳優陣・スタッフは山に赴き、幾度となく厳しい自然に身をさらした。木村組に参加すると決めたときから、過酷な撮影は覚悟していた。蒼井さんは「ここ数年、あまり過酷なロケは経験してなかったんですが、嫌いじゃないんですよ」と笑うが、実際に山に入ると、肉体的な強さに加え、命を預かるという精神的な部分での強さ、責任が求められた。そしてそれはチームの一体感をももたらした。「自分の命は自分で守らないといけないし、同時に他人の命に対しても責任がある。自分が間違って石を踏んで落とせば、それが落石になる危険性がある。そういう一定の緊張感が常に現場にありましたね。でもこの組だからこそ、乗り越えられたとも思う。みなさん、ガテン系なんですけど(笑)、作品に対する姿勢がすごく美しい組でした」。自身が演じた亨を「僕と同じ世代やその下の若い人たちが感じている将来や自分の居場所に対する不安を抱えている人間であり、僕自身も持っている『生きる』ということへの疑問を真っ直ぐ出せる役だった」と語る松山さん。撮影でずっと山で共同生活を送る中で、役を超えて、ひとりの人間として気づかされることも多かった。「東京にいると、情報があり過ぎて、頭がいつもフル回転していて、本当は自分と関係ないどうでもいいことまで入って来ちゃったりする。でも山に行くと、そういうものが一切ないので、ある意味で自分の声だけしか聞かなくて済むので落ち着くんですね。改めて人間は自然の中の一部でしかないって強く感じました」。蒼井さんも松山さんの言葉に深くうなずく。約30人の撮影隊の中で、決して女性の割合は高くなかったが「狭いし、お風呂もないような場所なんですけど、みんなで生活していく中で、自分が俳優であるということや年齢・性別とか、自分に付随している“記号”がどんどん取っ払われていくんです。それは、こういう環境でないと気づけない、貴重な体験でしたね」と笑顔で語る。2人を“丸裸”にしたのは自然だけではない。黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』でのカメラマン助手としてのキャリアに始まり、『八甲田山』、『鉄道員(ぽっぽや)』など数々の名作に携わり、カメラを通して本物を見続けてきた木村大作。自らレンズをのぞく木村監督の眼は、時に自然以上の厳しさでもって俳優陣の芝居を見つめ、“生”の芝居を引き出していった。松山さんは言う。「大作さんの前では嘘をすぐに見抜かれてしまう気がします。真っ直ぐな人が真っ直ぐに撮ってくれるので、こちらが都合よく演技したり、集中してないとすぐにバレてしまう。逆に言うと、こちらが『どう見せたいか?』ではなく、自分の生きてきたものをそのまま出すように導かれている気がしました」。蒼井さんは「大作さんが撮る作品は“活動写真”という感じがするんです」と少々、古めかしい言葉で監督の映画作りを表す。「真実を映し出してしまうので、ごまかさせてくれないんです。決してお芝居について細かく演出はされないんですが、頭で考えてお芝居するのではなく、環境に身を委ねる――それだけで成立してしまうように現場全体を演出し、俳優・スタッフ一人一人が『大作さんに信じてもらっている』と感じさせてくださるんです」。亨の父(小林薫)の生前から、山小屋の運営を手伝っていた愛だが、どのようにして彼女がここにたどり着いたのか?それを亨と悟郎の前で告白するシーンは、テストすらせずに一発本番で撮影された。「スタッフは役者以上に緊張したと思いますよ。空気が重いのと、ストーブを焚いて暑いのと、張り詰めているのと…でも一発OKでした」(松山さん)。「みんなワクワクするんですよ(笑)。ぶっつけ本番でやるシーンというのは、そうする意味があるシーンなんです。ほかのシーン以上の緊張感や責任があるけど、そういう撮影ができる喜びが後押ししてくれることもたくさんあるんです。その現場の空気はスクリーンに映っていると思います」(蒼井さん)。ちょうど20歳になろうとしている時期に撮影された初共演の『男たちの大和/YAMATO』では決して共演シーンは多くなかった。20代半ばでの『人のセックスを笑うな』では、松山さんは年上の女性に夢中の主人公で、蒼井さん演じる少女の恋心は一方通行だった。ようやく30歳を前にして、3作目での共演で、互いの存在に真正面から向き合った。松山さんは「僕の中では毎回、共演するたびに印象が違うんです」と蒼井さんの印象を口にする。「今回は、まさに愛ちゃんのようにみんなを明るくさせる感じでしたね。でも『人のセックスを笑うな』のときは、静かというか、ダークサイドっぽい感じというか…(笑)。いまとは対極のとんがっていて、沸々としたものを持っている印象でした。『大和』のときは…妖精みたいでした(笑)。何年か後にまた一緒に仕事したらどんな感じになっているのか楽しみです」。もしかしたら、松山さんが感じた印象の違いは、役柄が蒼井さんに深く染みこんだ結果なのかもしれない。蒼井さんは首をかしげつつ、この10年に思いを巡らせる。「自分では(役に影響されているとは)意識してないんですけどね(笑)。今回、初めて現場でちゃんとお話したんですよ。そうしたら『全然、印象が違う』って(笑)。そう言われるとそうかもしれない…。私の中でも松山さんの印象は変化があって、初めてお会いしたときは、それこそ戦争を題材にした作品だからなのかもしれませんが、ギラギラした印象で、熱いものを自分の中に持っている方だなと思いました。約10年経ってすごく穏やかになって、幸せそうだなと感じます(笑)」。「熱いものはいまでも持っているよ!」と笑う松山さんの言葉を受け、蒼井さんは続ける。「持っているんだけど、(力の)抜きどころを見つけた感じがしますね。生きていて楽しそうだなって(笑)。今回、特に松山さん、豊川さん、檀(ふみ)さんとの時間が長かったんですが、3人とも役者の仕事を大切にされているけど、それとは別に大切なものを持っていて、それがあるからこそこちらの世界で力を発揮されているんだなというのを感じました。役者としてはもちろんですが、人間として憧れるし、そういう方たちと3か月一緒に過ごせたのは幸せでした」。亨は、山小屋での営みの中で、かつては反発することもあった父の思いに触れ、その存在が生きる上での“道標”に出会ったことに改めて気づかされていく。松山さんにとって、これまでの歩みの中で出会った道標と言える存在は?「人に関しては挙げるとキリがないんですけど、それ以外ではチャップリンの映画ですかね。24~25歳くらいで初めて観たんですが、映画からすごくたくさんのことを学べるんだと実感したし、ビックリするくらい突き刺さる言葉が多いんです。淀川長治さんが『映画が教科書』と仰っていましたが、まさにその通り。自分が俳優という仕事をしている喜びを感じさせてくれましたね」。一方の蒼井さんは「小さい頃から聞かされてきた」という言葉と、10代の頃に出会ったある先輩の俳優の教えを明かしてくれた。「うちの家訓が『なんとかなるさ』なんです(笑)。子どものときは『なんて陽気な家族なんだ』と思っていましたが、いまでもその言葉が自分の根底にあって、おまじないのようで、どこかでその言葉に救われている気がします。それと、この仕事を始めてからある先輩に言われたのが『自分の仕事は何か?と聞かれて“表現者だ”なんて言うようなダサい女優にはなるな。みんな表現者だと勘違いしているけど、私たちはあくまで労働者だから』ということ。そのとき、私はただの学生で、言葉の意味は分かっても、実感がなかったんです。でもこの年齢になって仕事をする中で、その言葉の重みや強さみたいなものを感じています。いつか私も後輩に伝えたいですね」。次に顔を合わせたとき、この“微妙な同い年”の2人が、どんな関係になっているのか楽しみだ。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:春を背負って 2014年6月14日より全国東宝系にて公開(C) 2014「春を背負って」製作委員会
2014年06月12日東日本大震災後の福島に暮らす家族の喪失と再生を映し出した、松山ケンイチの主演最新作『家路』の予告編が解禁。松山さんと共に、内野聖陽、田中裕子、安藤サクラといった実力派が結集した90秒の映像が公開された。震災の影響によって、 “帰れない場所”になってしまった故郷・福島。先祖代々受け継いできた土地を失い、鬱々と過ごす兄(内野さん)、胸の奥に諦めと深い悲しみを抱えた母(田中さん)。生きてきた土地を離れ、先の見えない日々を過ごす彼らの元へ、20年近く前に故郷を出たまま、音信不通だった弟(松山さん)が突然帰郷した。そんな弟に戸惑う兄。弟は警戒区域に指定されている生家に住み、たった一人で苗を育て、無人となった田んぼに苗を植えていた…。過去の出来事に葛藤を抱えながらも、故郷で生きることを決めた弟が、バラバラになった家族の心を再び結びつけていく様を、豪華実力派キャストで描く本作。監督はドキュメンタリー監督として「ギャラクシー大賞」を始め、数々の受賞歴を持つ久保田直。脚本は、田中さん主演の『いつか読書する日』で脚本を務めた青木研次によるオリジナル。“故郷を失う”という不条理で絶望的な状況を体験し、喪失感と葛藤を乗り越えて希望に向かって歩き始める家族の物語。震災から3年目を迎える3月を前に、日本の原風景がいまだに残る福島で撮影された本作を、まずは予告編から確かめてみて。『家路』は2014年3月1日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:家路 2014年春、全国にて公開
2013年12月24日愛コン実行委員会(愛媛県松山市)は2013年3月9日に、愛媛県松山市の道後温泉周辺で、第5回愛コン「道後de愛コン」を開催する。愛コンとは、愛媛の独身男女の新しい出会いの場を創設するためのイベント。今回は大和屋本店、ふなやなど、道後の人気ホテルを会場に、男性・女性それぞれ500名が集まる大きな出会いパーティーとなる(会場のホテルは事務局で事前に指定)。会場では固定席は用意せず、気に入った人と気軽に話せるように立食・ビュッフェ形式で料理を提供。立食スタイルが基本だが、ゆっくり話したい人向けにはイスも用意している。また、後日にホテルで食事ができる利用券などが当たるプレゼント抽選会も予定している。同イベントは3月9日の18時30分から開始。1次会は20時まで、2次会は20時30分~22時。参加資格は、20歳以上の独身男女。参加費用は男性8,000円、女性7,000円。1月31日までの申し込みは、早割として1,000円割引になる。申し込みは、愛コン公式サイトで受け付ける。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日松山ケンイチ初舞台作品『遠い夏のゴッホ』の製作発表が11月20日に都内で行われ、松山をはじめ共演の美波、筒井道隆、作・演出の西田シャトナーが会見に登場した。『遠い夏のゴッホ』公演情報舞台は、恋のために運命と闘うセミの若者・ゴッホを描く異色のラブストーリー。ゴッホ役に松山ケンイチ、ゴッホが恋に落ちるセミの少女役で美波、ゴッホを助けるセミの兄貴分役で筒井道隆が出演する。西田の舞台『破壊ランナー』を初めて観たのがきっかけと話す松山は「今まで見てきた舞台と何もかもが違っていた。ひとりが何役も演じてお客さんを混乱させず説得力がある演出。身体表現のすばらしさ。ミサイルだったりテレビの枠だったりを体ひとつで表現していくところが新鮮だった。今まで自分がやってきたこととは全く違うものだったので、ぜひ仕事をさせていただきたいと思いました。自分が見て感動した部分がこの作品で、どういうふうに表現されていくのかすごく楽しみ」と期待を寄せた。一方相手役の美波は、セミ役に戸惑いつつも「セミって意識しなくてもいいのかな、とも思っています。会話してますし、人間らしい友情だったり愛情だったり、心を持っているから。セミっていう言葉が出てくればいいのかな」とコメント。筒井は「命とか恋とか普遍的な重いテーマなんですけど、コミカルな話にもなると思うので、楽しんでいただけたら」とアピールしていた。公演は、来年2月3日(日)から24日(日)まで東京・赤坂ACTシアター、3月7日(木)から10日(日)まで大阪・新歌舞伎座にて。チケットの一般発売は、東京公演が11月24日(土)、大阪公演が12月1日(土)より。
2012年11月21日俳優の松山ケンイチが舞台に初挑戦することが明らかとなった。公演は2013年2月に東京・赤坂ACTシアター、3月に大阪・新歌舞伎座で上演される。松山は現在放送中のNHK大河ドラマ「平清盛」で主役の清盛を演じており、大河後初の仕事がこの舞台となる。作・演出を手がけるのは西田シャトナー。西田は関西を拠点に活動していた惑星ピスタチオの座付き作家・演出家で、劇団解散後は様々なプロデュース公演でその手腕を発揮している。なお、共演者など舞台の詳細は近日発表される。チケットの発売は11月を予定。
2012年10月04日住まいと暮らしの総合住生活企業「LIXIL ブランド 新CM記者発表会」が8月2日、都内にて行われ、新イメージキャラクターの松山ケンイチ、広末涼子が登場した。松山ケンイチ、広末涼子の他の写真新CMで、夫婦役として初共演を果たしたというふたり。お互いの印象について松山は「僕が小学校、中学校の頃からテレビで活躍されている方なので、そのときの凄く可愛らしい雰囲気と大人の女性の美しさを兼ね備えていて、夫婦役ができて光栄です」と印象を話すと、広末は「嬉しいですね。ただ、小学生のときと言われたのは、ショッキングでした」と笑いを誘った。CM撮影については「キッチンの収納が凄くて『いいな、いいなー。これ、いいなー』と、松山さんと意気投合しました」(広末)、「(CMで)ロブスターが出てくるんですが、僕の役がロブスターの裏側がダメな役で(笑)。監督のこだわりだったので、頑張りました」(松山)と、撮影のエピソードを語った。さらに、気になっている住宅設備について聞かれた松山は「風呂場ですね。疲れて帰ってきたときにホッとする。CMのときにも『(広末と)このまま一緒に(お風呂に)入りたい』って思ってました(笑)。ずっと監督に言ってたんですけどね」と大胆発言。広末は「衝撃的でした」と照れ笑いを浮かべた。最後に広末は「CMに出演して、改めて生活を見直しました。暮らしを快適に楽しく毎日を過ごせるというのは、人を明るくするし、楽しくするなと思いました」とアピール。松山は「今後、夫婦の展開がどうなっていくのか楽しみにしてます」と期待を寄せた。LIXILは“暮らしを育てる。”をキーワードに、窓やドアの住宅設備、キッチン、トイレ、お風呂などの暮らしに関わるさまざまな商品とサービスを展開。CM楽曲にはYO-KINGのオリジナルソング『“リクシル”のうた』が起用される。新CM「暮らしを育てる。/新しい暮らし篇」、「暮らしを育てる。/ホームパーティー」篇は、8月3日(金)よりオンエア。
2012年08月02日戸田恵梨香の父親がポロッと言っちゃった!「松山ケンイチを紹介された」戸田恵梨香(23)と綾野剛(30才)との熱愛を取材していた「女性セブン」が戸田の元彼が大河ドラマ主演中の松山ケンイチ(27)だった事を父親の言葉から知り驚いている。youtube 「L change the WorLd」より。綾野と二人で戸田の実家・神戸まで向かう?女性セブンによると7月5日に、二人は別々に戸田の自宅から出発し、品川駅で合流、姫路行きの新幹線に乗り込んだと言う。二人は新神戸駅で下車したので綾野がいよいよ戸田の実家に挨拶に訪れるのかと思われたが、戸田が神戸に降り立ったのは入院中の祖母の見舞いが目的で見舞いには綾野は同行していないという。父親の驚きのポロリ・コメント!女性セブンの記者が戸田の実家で父親から話を聞いたところ、綾野を2010年・末に東京で紹介されたが、当時の綾野の印象は父親の目からは気に入らなかったようだ。女性セブンによると「恵梨香は真剣につきあうと黙ってられないみたいだよ。村上さん(関ジャニ∞・村上信五(30才))や松山ケンイチさんも紹介されたよ。彼らは素敵なかたたちでしたね(笑い)」「恵梨香はいつも2年なんですよ。だからボチボチかな、なんてね(笑い)!」と、父親は爆弾発言を披露した。村上との交際は、お泊まり愛や路チュー報道なので世間にはよく知られているが2年で破局している。父親の2年と言う言葉から推測すると松山とも2年で終わり、村上との熱愛前の「デスノート」で共演した頃と想像できる。元の記事を読む
2012年07月13日夢だった女優デビューが決まるファッション誌「Popteen」などで活躍する、人気ファッションモデルの河西美希が、本人の幼いころからの夢である女優への一歩を踏み出したことが分かった。このことは「Popteen」の最新号として1日に発売された6月号にも掲載されている。河西美希は通称“みきぽん”として、同誌でも高い人気を誇るモデル。2008年に開催された公開オーディションで、3000人のなかからグランプリに選ばれてデビューした。昨年6月には配信限定で「zettai 運命の人!!feat.フリフリくん」で歌手デビューも果たしている。銀幕&舞台に登場!彼女は、元カリスマキャバ嬢として知られる立花胡桃の処女作を原作とした映画「ユダ」(2012年公開)に出演するほか、舞台「おちないリンゴ」(5月2日~6日、笹塚ファクトリーにて上演)で女優として登場する。4ヶ月間はモデル活動を休止し、書籍やDVDでの勉強、演技の修行など、女優として活動するための訓練を行っていたという。夢を貫き、走り続ける彼女を「Popteen」でも連載企画で追っていくそうだ。今後の彼女の活動に注目が集まる。元の記事を読む
2012年05月04日松山市は、3月29日に農林水産業の振興や観光促進を目的として、「ポンジュース蛇口モニュメント」を松山城駅舎3階ロープウェイ乗り場前に設置した。このモニュメントは、株式会社えひめ飲料より寄贈されたもので、LEDを使用し実際にジュースが出ているようなイメージで作れている。愛媛県には「家の青い蛇口からはお水が、赤い蛇口からはお湯が、そして、オレンジの蛇口からはポンジュースが出る」という都市伝説があるという。その都市伝説をイメージして、3月29日にポンジュース蛇口モニュメントが松山城駅舎に誕生。ポンジュースを製造する株式会社えひめ飲料から寄贈されたもので、実際にジュースが出ているように見せるためLEDを使用して作られたという。この蛇口とは別に、実際にジュースが出る「ポンジュース蛇口」は松山空港2階出発ロビーに設置されている。毎月第3日曜日を「ポンジュース蛇口の日」として、10時から14時まで、無料で体験することができるとのこと。同モニュメントの除幕式には、野志克仁松山市長、株式会社えひめ飲料矢野清代表取締役社長、中村時広愛媛県知事が出席。野志市長らは、「ポンジュース蛇口モニュメントが新たな観光スポット・観光名所の一つとなり、松山城を訪れる方々の楽しみの一つとしてもらいたい」とコメントした。ポンジュース蛇口設置場所は、松山城駅舎3階ローブウェイ乗り場前。見学時間は午前8時30分から17時30分(2~7月、9~11月)、午前8時30分から18時まで(8月)、午前8時30分から17時(12~1月)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月05日森田芳光監督最新作『僕達急行 A列車で行こう』で鉄道をこよなく愛する若者を演じた松山ケンイチが、主人公の小町圭のような没頭できる趣味を持っている人間の魅力を語るとともに、本作の公開を待たずに昨年12月20日急逝した森田監督への感謝の想いを語った。その他の写真本作は鉄道オタクの2人の若者が共通の趣味を通じて友情を育み、恋愛や仕事に悪戦苦闘する姿をユーモアに満ちた演出で描き出す青春コメディーだ。森田監督が十数年前から温め続けたオリジナル企画の映像化で、松山は瑛太演じる小玉健太とともにマイペースに人生を謳歌する若者を好演している。『サウスバウンド』(2007)、『椿三十郎』(2007)に続いて森田作品への出演を果たした松山は、「森田監督のオリジナル作品に出演できたことは、貴重な経験になったと思います」と原作の映画化でもリメイク企画でもない、より強い作家性が出た森田作品を回想。「森田監督独特の間の取り方、セリフの言わせ方、そういうものが組み合わさって面白い映画になったと思いますね」と仕上がりにも自信を見せた。一般的に女性とは縁遠いイメージのオタクだが、主人公の小町は少々事情が違う。OLのあずさ(貫地谷しほり)や社長秘書のみどり(村川絵梨)に好意を抱かれるが、その理由について松山は、「小町はフラフラしていない、地に足がついている感じがしました。趣味を持っている、自分に合っているものをわかっている人は、そのことが軸になる。そこがいいと思いました」と分析。また、森田監督が描く現代の若者像についても、「小町は女性の前で音楽を聴いて自分の世界に入ってしまうことがありますが、オタクといっても趣味だけに入り込みすぎず、仕事や人間関係ともいい距離感で付き合っている。その姿勢もいいと思いました」と森田監督の好意的な解釈に松山自身も賛同していた。「毎回居心地がいい」一方で、「演出のレベルが高くて、わからないことは多かった。ついていくだけで精一杯でした」と改めて森田監督との仕事を振り返った松山。「アイデアを出そうとしても、森田監督のほうが面白いことを言う(笑)。僕よりもはるか上のほうにいて、全然力が足らない感じがしていました。もっとアイデアを出して、対等に話し合える、そういう関係になりたかったですね」と恩師への感謝も吐露。遺作と意識すると残念だが、そのクリエイティブな関係性で生まれた爽やかなドラマを純粋な気持ちで見届けてほしい。『僕達急行 A列車で行こう』3月24日(土)より、全国ロードショー取材・文:鴇田 崇
2012年03月23日松山ケンイチ、「ウイダーinゼリー」の新CMキャラクターに19日、俳優の松山ケンイチ(27)が森永製菓の「ウイダーinゼリー」の新CM発表会に登場した。小学校の頃から「ウイダーinゼリー」を飲んでいたと話す松山の新CMが全国オンエアーされるのは25日、「走る男篇」。撮影では200回も走ったと言い、車の速度に合わせて走るのに必死で過酷な撮影だったと振り返った。松山の健康の秘訣スポニチによると「なんだかんだと肉体労働なので、ちゃんと食べないとダメですね。朝ご飯も食べてますし、偏りなく食べることかな」と話し、現在撮影中のNHK大河ドラマ「平清盛」の現場でも、食べる間も無いスタッフにゼリーを配っているという。また、新米パパのイクメンぶりを尋ねられると「仕事の方が大変」と答えイクメンの方は「何とか」と笑顔で答えた。面白くなってきたと評判の大河ドラマ「平清盛」だが、先は長い。「ウイダーinゼリー」の力も借りて、イクメンも仕事もしっかり一年間乗り切れるように頑張って欲しい。編集部日野涼香元の記事を読む
2012年03月21日松山ケンイチ立ち合いの元に小雪が男児を無事出産1月5日、女優の小雪が、第1子となる男児を出産したことを所属事務所からマスコミに向けたファクスで8日、発表した。小雪は「おかげさまで母子ともに元気で過ごしております。これからは仕事と育児と頑張ってまいりますので今後とも温かく見守っていただけますよう、よろしくお願い申し上げます」とコメントしており、一方出産に立ち会った夫の松山は「改めて私たち家族をよろしくお願いいたします」とコメントし、一児の父となった重みを噛みしめている。松山、新年の挨拶松山の公式サイトによると、1月8日にNHK大河ドラマ「平清盛」がスタートする事に触れ「皆様の前へ進んで行く気持ちをバックアップ出きる大河ドラマに出来あがった。」と公私ともに充実した1年を迎えている。元の記事を読む
2012年01月09日松山ケンイチが主演する2012年度の大河ドラマ「平清盛」の初回試写会が12月12日(月)、NHK放送センター(東京・渋谷)で開催され、松山さんを始め、共演する中井貴一、松田聖子が初回の感想や今後の意気込みなどを語った。いまから900年前、王家と貴族が対立し、混迷を極めた平安末期を舞台に、本当の親を知らぬまま、武士の新興勢力・平氏のもとで育てられた清盛(松山さん)が、義父・忠盛(中井さん)と共に海賊退治を行い、一人前のサムライに鍛え上げられる。「平家物語」ではアンチヒーローとして描かれた平清盛に、新たな視点でスポットを当てる。大河ドラマの放送開始から50年、51作目の作品として2012年1月8日(日)から全50回にて放送スタートする。初回は清盛の幼少期が描かれているが、松山さんの出演シーンはわずかだそうで「1分くらいしか出演していないので(笑)、みなさんどこに出ているか分からなかったと思いますが、2話からはしっかり演じさせていただいている」とアピール。「武士、天皇家、貴族。いろんな立場の人が苦しみながら生きている時代。どうせ生きるなら、清盛のように無邪気に遊ぶように生きることが大切なんじゃないかと感じさせる」と語り、「心を動かせるお芝居を改めて頑張りたい」と自分自身に気合を入れた。清盛の養父・忠盛を演じる中井さんは「松山ケンイチという俳優が持つ朴訥さやまっすぐさが、そのまま清盛像に投影されている。松山くんにぴったり」と松ケン版“清盛”に太鼓判。中井さん自身も昭和63年に放送された大河ドラマ「武田信玄」で主演を務めており「当時は多くの先輩方に優しく包んでいただいた。今度は自分が包まなくちゃいけない。松山くんに最高の形で大河をバトンタッチするのが自分の役目だし、1年後、大河をやって良かったと思ってもらいたい」と熱いエールを送った。そして、大河初出演となる松田さんは「本当に素晴らしい経験をさせていただいた」と感無量の面持ち。幼い頃の清盛の成長を見守る祇園女御役を演じ、「とても魅力的な女性。舞いや歌に長けていて、賢く母性があふれている」。成長後の清盛の良き相談相手という顔も併せ持ち、「清盛にとってはもう一人の母親。スタッフから『松田さんの前で、変なことするな』ってプレッシャーをかけられたが、松田さんは母性や大らかな空気感を完璧に表現されていた」(松山さん)、「松山さんの清盛に圧倒されたり、感動したり…。本当に素敵」(松田さん)と互いを称え合っていた。NHK大河ドラマ「平清盛」は2012年1月8日(日)より毎週日曜20:00~放送(全50回)。初回「ふたりの父」は74分拡大版で放送される。■関連作品:僕達急行 A列車で行こう 2012年3月24日より全国にて公開© 2011『僕達急行』製作委員会■関連記事:松山ケンイチ、中井貴一演じる父親が理想の父親像?松山ケンイチが船上で加藤浩次と死闘!「平清盛」呉ロケを公開深田恭子、平清盛の妻に抜擢!大河ドラマ「平清盛」女性キャストついにお披露目逆境に強そうな俳優ランキング1位は水嶋ヒロ!結婚、独立…逆風でのパワーに共感松山ケンイチ主演『うさぎドロップ』主題歌にPUFFY業界初、アニメ版も同楽曲使用
2011年12月12日今年のNHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」主演の上野樹里から、来年1月より放送開始する「平 清盛」で主演を務める松山ケンイチへのバトンタッチセレモニーが11月6日(日)、NHKで行われた。「江」は10月上旬にクランクアップを迎え、放送もこの日を含めて残り4回。一方の「平清盛」は夏に撮影が開始され、現在13〜14話の収録が行われている。久々にNHKスタジオを訪れた上野さんは改めて「『終わるのだな』というのを実感しました」としみじみ。残りの放送について「大坂夏の陣での姉の茶々との別れが迫ってます。三姉妹にとって大きな試練であり、最大のクライマックスです。秀忠(向井理)がどんな決断をするのか?江がそれを妻としてどう受け止めるのか?夫婦の絆の強さが試されます。春日局と江の間にどのような感情が芽生えるのか?戦国を母として妻としてどのように生きるのかを最後まで見てほしい」と思いを語った。松山さんは「大河ドラマは50年続いた伝統があり、勇気や元気を与え続けてきた大事なドラマ。まだ前半ですが、(清盛が)変化していき、日々充実しています」と笑顔。「女性が少ないので男たちでだべっていて、男子校のような雰囲気です」と現場の様子を明かした。バトンタッチのセレモニーでは、互いにドラマにゆかりのある品を贈り合った。上野さんからは三姉妹が母・市、養父・柴田勝家と過ごした越前・北ノ庄(福井県)の名産、越前ガニを贈呈。松山さんからはドラマの舞台である広島の名産品で熊野町生産の化粧筆が手渡された。1年以上に及ぶ撮影を乗り切るコツを尋ねられた上野さんは「みんなで情報交換して、ありとあらゆる健康に良いことを試してました」と明かした。松山さんは「いま食事に気を遣ってますが、一番大事なのは撮影が押さない(※撮影が長引かない)こと。時間通りに終えて家に帰り、しっかり休む。朝の4時までダラダラやってると持たない。撮影部のみなさん、そうですよね(笑)?」と時間内での終了を呼びかけた。上野さんは「江」で時間が押すことは時々あったようで「回を増すごとにカツラや衣裳が重くなっていったり、正座での芝居が多くなったのでストレッチしたりしてました」と明かした。さらに「みんなで手作りのご飯を持ち寄ったり、差し入れしたり。NHKはお菓子を用意してくれないので(笑)!」とアドバイス。松山さんは「参考になります」と顔をほころばせていた。今年は3月に東日本大震災という未曾有の災害に見舞われたが、上野さんは「気持ちが揺さぶられましたが、前に進める人が止まらずに進んでいくしかない。一生懸命演じることで勇気や希望を与えられるように頑張るしかないという思いでした」と切実な表情で語る。松山さんも「ドラマや映画は、心の栄養剤のような役割がある。大変な思いをされている方に元気を与えられるように精一杯、魂込めてやりたい。子供が夢中になって遊ぶのと同じように、夢中に生きるというのがテーマ。たくさんの人に見てほしい」と言葉に力を込めた。「平 清盛」は2012年1月8日(土)よりNHKにて全50回で放送。
2011年11月07日来年のNHK大河ドラマ「平清盛」のスタジオ撮影が10月2日(日)よりスタート。10月5日(水)には撮影の様子が報道陣に公開され、松山ケンイチ、中井貴一、和久井映見、中村梅雀、豊原功補が会見に出席した。武家の棟梁として平家の繁栄を築いた平清盛の生涯を描く本作。8月中旬に岩手県でクランクインし、その後、広島県や関西地方でロケが行われてきたが、いよいよスタジオでの撮影がスタート。この日は、スタジオに建てられた清盛(松山さん)の養父で平家の棟梁・忠盛(中井さん)の館でのシーンが撮影され、館の内部も公開された。大河ドラマ史上最大規模の海賊討伐のシーンの撮影を経てのスタジオ入りとあって、松山さんは「瀬戸内での壮大なロケがあって清盛のキャラクターや、何を考えて突き進んでいくのかというのが掴めました」と手応えを明かす。「今度はセットで、平家の中での清盛の立ち位置が変化していきます」と語り、中井さんに促され「やるぞー!!」と叫んで意気込みを表した。本作で大河ドラマ5度目の出演となる中井さんは「ロケに入って大河ってやっぱり大変だと思い出しました(苦笑)。でもこんなに贅沢な撮影は大河でしか出来ない。苦しいながらも良い仲間との撮影できる喜びを感じています」と満足げ。松山さんとは昨年TBSにて放送されたドラマ「99年の愛 〜JAPANESE AMERICANS〜」に続いての親子役となるが「僕は松山ケンイチという俳優が好き。いや、俳優としてというより人間として好き。清盛の人間性が(松山さんの出身の)青森の朴訥な感じと合っていると思う。人間味のある清盛になると思います」と“父”として太鼓判を押した。和久井さんは忠盛の妻、つまり清盛の養母で、実子と清盛を分け隔てなく育てようとする宗子を演じる。昨日クランクインしたばかりだが「息子(松山さん)の背中を見るシーンでは『こんなに大きく育って…』と思える背中をしていた」と笑顔で語った。梅雀さんは忠盛、清盛に仕える家人の家貞を演じるが、大規模かつ選りすぐりの俳優たちの競演に「贅沢、イコール過酷(苦笑)」とぼやきつつ「だからこそ平家ファミリーは団結力があります!」とチームワークをアピールした。豊原さんは忠盛の弟で、血の繋がりのない清盛を平家の跡取りとすることに反発する忠正役。「『ゴッドファーザー』で言うと(長兄の)ソニーかな(笑)」と役どころを説明し「僕が好きな男のドラマ」と自信をのぞかせた。まもなく自身もプライベートでパパとなる松山さんは、中井さんが体現する父親像について「海賊討伐で武士のかっこよさを見せてくれ、(清盛が)なりたいものを目に焼き付ける。(清盛)自身の中のヒーローです。真意をストレートに言わず、絶妙な距離を取って突き放しつつも見守るというのは素晴らしいことだと思います」と強い父親への憧れを語った。最後に松山さんは「おれは海賊王になるぞー!」と気合いのおたけび。今後は流鏑馬(やぶさめ)や競い馬(※馬によるレース)のシーンも控えており、松山さんや今後登場する清盛のライバル・源義朝役の玉木宏は乗馬の訓練を積んでいるという。「平清盛」は2012年1月8日(日)より放送開始。■関連作品:僕達急行 A列車で行こう 2012年春、全国にて公開© 2011『僕達急行』製作委員会■関連記事:松山ケンイチが船上で加藤浩次と死闘!「平清盛」呉ロケを公開深田恭子、平清盛の妻に抜擢!大河ドラマ「平清盛」女性キャストついにお披露目逆境に強そうな俳優ランキング1位は水嶋ヒロ!結婚、独立…逆風でのパワーに共感松山ケンイチ主演『うさぎドロップ』主題歌にPUFFY業界初、アニメ版も同楽曲使用グランプリ女性の強心臓ぶりに森田芳光監督「怖い」シネマプロットコンペ授賞式
2011年10月05日