俳優の佐藤浩市が主演を務めるテレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル『Aではない君と』(9月21日 21:00〜)の出演者が24日、明らかになった。同作は薬丸岳の同名小説を実写化。大手建設会社に勤める吉永圭一(佐藤)は、離れて暮らす中2の息子・青葉翼が同級生への殺人容疑で逮捕されたことから、息子の心の叫びに耳を傾け、事件の真相を探っていく。天海祐希が、翼の起こした事件を担当する弁護士・神崎京子を演じる。殺人容疑で逮捕される息子・翼役には、子役オーディションを勝ち抜いた期待の新人、杉田雷麟(らいる)が決定。杉田は『「この世界で食ってくのか?」主演の佐藤浩市さんに、初対面で聞かれました。〝はい〟と即答しました。そんな僕に「俺と関わる場面ならお前が納得行くまで何度でも付き合ってやる」とも言ってくれました。とにかく嬉しかったです!」と語る。また吉永の元妻・青葉純子役に戸田菜穂、吉永の恋人・部下である野依美咲役に市川実日子が出演。さらに吉永家族を追う週刊誌記者・中尾俊樹役に、プライベートでも佐藤浩市と親交の深い俳優の山本耕史、吉永が最初に頼る弁護士・長戸光孝役に八嶋智人、吉永の息子が働く居酒屋の店主・井川役に寺島進、家庭裁判所調査官・瀬戸調査官役に安田顕、被害者少年の父である弁護士・藤井智康役に仲村トオル、そして吉永の父・吉永克彦役に山﨑努と、映画並の豪華キャストが集合した。稲田秀樹プロデューサーは「正直、今どきのテレビには似合わない内容で、普通ならまず通らない企画です。着想から色々と紆余曲折がありましたが、今回、豪華なキャストと制作陣を得て、ようやく実現にこぎ着けることが出来ました」と振り返る。「撮影前、塚原監督とは、そんな難しい内容だからこそエンタテインメントであることを忘れずに作りましょうとも話しました。今、完成品を前にして、その志は報われたと感じています」と語った。○戸田菜穂コメント何が何でもやりたい役でした!加害者家族を演じることは苦しくて苦しくて毎日がモノクロの世界でした。あらゆる親子に観ていただきたいです。できれば学校でも観てもらいたい。子供と一緒に生きていくということ、あらためて考えさせられる魂の叫びのような作品です!○市川実日子コメント撮影現場で幾度となく聞こえてきたのは、深い溜息と、このドラマで起きる事件や登場人物の選択、台詞についての会話でした。他の現場と違うのは「自分だったら……」という心の奥底まで掘るような尽きない対話が、自然と続いていくことでした。遠くで起きた特別な事件は、自分にとって全く無関係ではないものなのかもしれない。たとえ、ニュースの中や物語のことでも、人は無意識にそう捉えるものなのかもしれない。そんなことを感じる現場のまなざしでした。○山本耕史コメント台本を読んでテレ東らしく攻めているなと感じました。こういう深いテーマのドラマが制作されにくくなっている昨今、僅かでもこの作品に参加できたのは貴重な財産になりました。ぜひ多くの方々にご覧頂けることを願っています。○八嶋智人コメント僕にも小学五年生の息子がいます。現代社会に住む子供達はいろんな意味で窮屈だろうと親として感じる事があります。コンプライアンスなんて言葉が独り歩きし、子供の世界にまで影響を与え、様々な問題はより深く闇の中に潜むようになる。このドラマはそんな場所にいる子供達と大人達を丁寧に結び付ける物語だと僕は思っています。もちろん事件を追う事が軸になっていますが、親子ならば他人事ではない物語として見届けて欲しいです。○寺島進コメント僕がプライベートでもお付き合いしている佐藤浩市さん、この芸能界でも一番信頼できるプロデューサーと、こういう女性監督が増えていくといいドラマがもっと増えるだろうなと思える監督のタッグで作る今作。この作品は、子供、家族を持ってる人間にとってとても大事な事を伝える内容になっていると思います。家族を持ってる人、これから家族を持つ人、結婚する人、家族団欒、幅広くどんな方が見ても、いち人間だったら色々気付き、そして感じる所が沢山ある作品だと思うので、老若男女、一人でも多くの人に観てもらいたいなと思います。○安田顕コメント脚本を拝読し、涙が滲みました。数日の現場への参加でしたが、出演者、スタッフの皆さまの真摯な向き合い方に、作品への思い、意義を感じました。参加できて、光栄です。多くの方々に、届きますように。○仲村トオルコメントもし自分の子供が人を殺す、もしくは人に殺される、そのことを想像しようとしても、脳が拒絶するのかイメージすることはとても難しかったです。これほど重く難しい原作をテレビドラマにしようという志に自分も参加したいと思いました。撮影最終日の佐藤浩市さんのたたずまいにこの作品の重みの凄さを改めて感じました。その重み故に、観てくださった方の心の奥底に深く残る作品になっていると思います。
2018年08月24日横山秀夫のベストセラー小説を佐藤浩市主演で映画化。2016年に劇場公開され大ヒットを記録した『64-ロクヨン-』2部作が、3月18日(日)、19日(月)の2夜連続でTBSにて地上波初放送されることになった。■物語たった1週間で終わった昭和64年に起きた少女誘拐殺人事件は刑事部で「ロクヨン」と呼ばれ、少女の死亡、未解決のままという県警最大の汚点として14年が過ぎ、時効が近づいていた。そして平成14年、主人公の三上義信は「ロクヨン」の捜査にもあたった敏腕刑事だが警務部広報室に広報官として異動する。そして記者クラブとの確執、キャリア上司との闘い、刑事部と警務部の対立のさなか、ロクヨンをなぞるような新たな誘拐事件が発生する。前編では「ロクヨン」の発生から広報室と記者クラブの確執と、その狭間で三上が広報官として覚醒していく姿が描かれる。続く後編では「ロクヨン」を模倣した新たな誘拐事件の発生で県警全体に激震が走るなか、さらなるマスコミ対応に追われる三上が迫る「ロクヨン」の真相と、新たな誘拐事件の衝撃の顛末へと物語が突き進む。■キャスト&スタッフ『半落ち』『クライマーズ・ハイ』の原作を手がける横山秀夫のベストセラー小説を、『アントキノイノチ』『ストレイヤーズ・クロニクル』などの鬼才、瀬々敬久監督がメガホンを取り2部作で映画化した本作。主演に『人類資金』『起終点駅 ターミナル』『花戦さ』などで知られる佐藤さんを迎え、「コウノドリ」シリーズや『亜人』の綾野剛、『娚の一生』「東京タラレバ娘」の榮倉奈々、『ワイルド7』や大河ドラマ「西郷どん」の瑛太、『葛城事件』『DESTINY 鎌倉ものがたり』の三浦友和らが共演。日本アカデミー賞では佐藤さんが2度目となる最優秀主演男優賞を受賞したほか、優秀作品賞や優秀監督賞など10部門を受賞し話題となったのは記憶に新しい。■コメント到着今回の放送にあたり瀬々監督からは「僕らが子どもの頃、それこそ昭和の時代は地上波テレビ放送で映画を見て、興味を持つようになるのが少年たちの習いだった。たった7日間しかなかった昭和64年に思いを残し、いまもこだわり続ける人々を描いたこの映画には、地上波放送がいちばん似合うのではないだろうか。実際、僕自身が今からドキドキしながら、放送の日を待っている。まるで昭和の少年に戻ったように」というコメントも寄せられている。『64-ロクヨン-』前編は3月18日(日)25時55分~、後編は19日(月)26時6分~、TBSで地上波初放送。(※関東ローカル)(笠緒)
2018年03月16日WOWOW「石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」の完成披露試写会が26日(木)都内で行われ、主演の佐藤浩市、共演の江口洋介、北村一輝、萩原聖人、飯豊まりえ、若松節朗監督が参加した。ノンフィクション作家・清武英利氏による原作を、佐藤さん主演で連続ドラマ化。警視庁捜査二課に属する名もなき刑事たちが、組織に抗いながら外務省機密費詐取事件の真相を暴いていく姿を描く。ドラマの内容にちなんで“保秘なこと”を聞かれた佐藤さんは「私の保秘は、37年役者をやっていると、『この作品、出なければよかったなぁ…』という作品は保秘です!」とぶっちゃけ。すると北村さんも「浩市さんが言ったみたいな過去の作品は自分の心の中にあるけれど、それは言いません。まだ生きていたいので」と苦笑いで、佐藤さんは「言ったら殺される!」とオーバーに表現して会場を笑わせた。同じ質問に飯豊さんは、小学校時代に髪の毛をバッサリ切ったことを回想し「友達には『イメチェン』と言っていたけれど、実はガムを噛みながら寝てしまって、朝起きたら髪の毛と体にべったりついていて身動きが取れず、自分で切りました。イメチェンじゃなくガムのせい」と照れながら告白。登壇者から「うわ~」という声が上がると「…小学生のときの話なので…保秘です」と頬を赤らめていた。6年ぶりの連続ドラマ主演に佐藤さんは「役者人生があと何年残っているかわからないけれど、その中で面白いものをやりたい。自分が楽しいと思えるものを、やりがいのあるものをやりたい」と俳優としてのスタンスを明かし「撮影は毎日しんどい。ひりひりするようなセリフや人との距離感。しかしその先にクランクアップという桃源郷がある。そのためだけに頑張った。ただの刑事ドラマだと思って見るとヤケドしますよ」と久々の主演連ドラに自信を覗かせた。「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」は11月5日(日)より毎週日曜日22時~WOWOWプライムにて放送(全8話)。※第1話無料放送(text:cinemacafe.net)
2017年10月26日佐藤浩市を主演に、江口洋介、北村一輝、萩原聖人、飯豊まりえら豪華キャストで贈る「連続ドラマW石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」。WOWOW連続ドラマらしい見応えある社会派ドラマから、120秒の最新プロモーション映像が公開された。山一證券倒産の裏で最後まで闘い続けた社員たちの軌跡を、緻密な取材を重ね、著書としてまとめたノンフィクション作家・清武英利氏。彼が新たに手がけた、2001年に発覚し、政官界を揺るがした「外務省機密費詐取事件」を追ったノンフィクションをドラマ化。警視庁捜査二課に属する“石つぶて”たちが、組織に抗いながらも掘り起こした大事件の真相とは…。“三悪人”と呼ばれた外務省役人たちが実際に起こした衝撃的な悪事の真実に迫っていく。「空飛ぶタイヤ」「沈まぬ太陽」など、骨太な社会派テーマを真正面から描き続けるWOWOW連続ドラマらしい本作。このたび届いた最新映像も、警視庁捜査二課情報係の武骨な刑事・木崎役の佐藤さん、係長・斎見晃明役を演じる江口さん、彼らをフォローしながら国家の聖域「外務省」に挑むために奔走した刑事二課長のキャリア・東田将之役の萩原さん、さらに彼らが刑事生命をかけて追い続ける外務省ノンキャリア・真瀬和則役の北村さんらの熱演がぶつかり合いが、見応えたっぷり。また、初めての刑事役に挑んだ飯豊さんの初々しい演技も光る。映像終盤、佐藤さんの「これは俺のヤマなんだ!」という咆哮にも、刑事たちの信念と執念が見てとれる。この重厚な物語を包み込む主題歌に、「moumoon」(ムームーン)の書き下ろし楽曲「Let it shine」が決定。2007年にメジャーデビューした「moumoon」は、2010年にリリースし、100万ダウンロードを超える大ヒット曲となった「Sunshine Girl」で一躍話題となった。ノンフィクション原作ならではの鬼気迫る男たちの闘いを描いたストーリーの終盤に優しく流れる本楽曲。“石つぶて”たちの傷ついた背中や哀愁、そして切なさを代弁する楽曲に仕上がっている。主演の佐藤さんは、「なぜか硬質なドラマには女性の歌声がよく合います。見る人も張りつめたドラマの世界観から救われるでしょう」と絶賛。また、若松節朗監督も「この曲には静かに深く心に沁みてくる“力強さ”がありました。“石つぶて”のような小さな力で闘い続ける登場人物たちの背中を、歌声を通して押しながらも寄り添い、優しく包み込む。そんな素晴らしい主題歌をありがとうございます」とコメントを寄せている。「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」は11月5日(日)より毎週日曜日22時~WOWOWプライムにて放送(全8話)。※第1話無料放送(text:cinemacafe.net)
2017年10月11日俳優・佐藤浩市が、「連続ドラマW しんがり~山一證券 最後の聖戦~」のオールスタッフが再集結し、清武英利の「石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの」をドラマ化する「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」で主演を務めることが決定。共演には「しんがり」の熱演が話題となった江口洋介を迎えることも分かった。原作は、2001年に発覚し、政官界を揺るがした「外務省機密費詐取事件」を題材に描き、発売前から重版が決定するなど話題沸騰中の「石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの」(講談社刊)。警視庁捜査二課に属する“石つぶて”たちが、組織に抗いながらも掘り起こしたこの事件の真相とは…。“三悪人”と呼ばれた外務省役人たちが起こした衝撃的な悪事とは――。『沈まぬ太陽』の若松節朗を監督に迎え、そして脚本に「相棒」を執筆した戸田山雅司を起用し、「しんがり」のスタッフが映像化に挑む本作。『64-ロクヨン-前編』で第40回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した佐藤さんが今回演じるのは、前代未聞の外務省事件に臆することなく、捜査に邁進する捜査二課の“名もなき”刑事・木崎睦人。また江口さんは、佐藤さん演じる武骨な刑事と相反しながらも、共に捜査を進める上司・斎見晃明役を演じる。2011年に放送されたドラマ「陽はまた昇る」以来、6年ぶりの連続ドラマ主演となる佐藤さんは、「このような企画に挑んだスタッフの気概に応え、映像としてしっかりお届け出来るようにしたいと思っています。背骨がリアルな物語のため、ヒリヒリとしたリアリズムを大切に、いかに我々が血として、肉として演じられるか、が勝負だと感じています」と意気込み、「日本人は、喉元過ぎるとこのような大きな事件も忘れてしまう。でも、それではいけない。敢えていま、この事件をふり返ることで、こんなことが行われている日本に対し、我々国民がちゃんと自分たちに関係があることとして、声高に意見をぶつけていかなければならないのだとこの脚本を読み、改めて実感しました」と述べている。そして「しんがり」では、梶井達彦役として熱演を見せた江口さんは、「『しんがり』に続きこの作品も実話がベースになっていて、さらにタブーとも言える大きな事件を扱っているため、緊張感と共にやりがいを感じています」と心境を明かし、「僕たち国民が知り得なかった国家の暗部に石を投げ続けた刑事たちの姿を、観てくださる方々に気持ち良く感じ取っていただけるよう、1シーン1シーン積み重ねていきたいと思います」と意気込みも見せた。また、意外にも今回が本格的な初共演となる2人。江口さんは、「俳優として先輩の佐藤さんの上司役を演じるということが面白く、楽しんで演じていきたいです」とコメントしている。「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」は11月より毎週日曜日22時~WOWOWプライムにて放送(全8話)。※第1話無料放送(cinemacafe.net)
2017年08月23日野村萬斎、市川猿之助、佐藤浩市らジャンルを超えた豪華キャストが集結し話題の『花戦さ』が6月3日(土)に公開。萬斎さん、猿之助さん、佐藤さんに、佐々木蔵之介、中井貴一、森川葵、山内圭哉、和田正人、吉田栄作、篠原哲雄監督が舞台挨拶に登壇した。萬斎さんが華道の池坊専好、佐藤さんが千利休、猿之助さんが秀吉を演じ、天下人に“花”をつかってケンカを売る花僧の姿を痛快に描き出す。この豪華キャストの登場に客席からは割れんばかりの拍手が!映画では冒頭、信長(中井さん)が登場する岐阜城でのシーンで、萬斎さん、猿之助さん、佐藤さん、佐々木さん、中井さんらが一堂に会したが、萬斎さんは「“ロイヤルストレートフラッシュ”といううわさもありますが」と楽しそうに述懐。猿之助さんは「(現場に生けられている)花が素晴らしく、インパクトがありました!これをスタジオに生けるのかと」と興奮した面持ちでふり返る。佐々木さんは、その猿之助さんから「ふすまの開け方を教わりました」と明かすが「映画で見たら、猿之助さんは耳の穴かっぽじってて、所作も何もなかった(笑)」と語り、会場は笑いに包まれる。和田さんからは、茶の湯の祖・千利休を演じる佐藤さんが現場で役衣装のまま「コーヒーを飲んでた(笑)」という暴露があり、佐々木さんも「しかも紙コップで(笑)」と指摘。佐藤さんは「茶碗でコーヒー飲んでるほうが変でしょ」と苦笑交じりに語っていた。ちなみにこの岐阜城のシーンはおよそ80カットを1日で撮り切ったそうで、ここが唯一の出演シーンだった中井さんは「このメンバーだからこそ。異種格闘技戦みたいに、みんないろんなところから来て、頑張りました」と満足そうに語っていた。また、刃ではなく花で敵を討とうとする本作にちなんで、壁にぶつかったり、挫折したときの自分なりの対処法を尋ねると、萬斎さんは「昔は爆音でエレキギターを弾いてました」と明かし、会場は驚きに包まれていた。『花戦さ』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花戦さ 2017年6月3日より全国にて公開(C) 2017「花戦さ」製作委員会
2017年06月03日6月3日公開の映画『花戦さ』の公開直前会見が29日、都内で行われ、野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市、高橋克実、山内圭哉、和田正人、森川葵、吉田栄作、篠原哲雄監督が出席した。野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐藤浩市といった狂言、歌舞伎、日本映画界を代表する俳優陣が共演を果たした本作。暴君と化した豊臣秀吉(市川猿之助)の圧政から町衆を守るため、真っ向から秀吉に挑んだ花僧、初代・池坊専好(野村萬斎)の大勝負を描く。市川とは本作で初共演となった野村は「僕とのシーンも素晴らしいんですけど、浩市(千利休)さんを踏んづけたりと憎々しさが本当に楽しくて、素晴らしい秀吉でした。こんな嫌な奴がこんなにチャーミングに見えて、本当に素晴らしいと思いました」と絶賛し、当の市川は「大先輩の佐藤さんの頭を踏んづけるのが本当に嫌でしたが、役だから仕方ないですよね。だから心の中で『ごめんなさい』と言いながらやっていました」と佐藤を気にかける場面も。その市川から足で踏まれた佐藤は「僕らみたいなのは、熱がかからないと(芝居が)出来ないので、猿之助くんに『もっと踏んで! もっと踏んで!』とお願いをさせていただきました。違う意味に取られますが」と笑わせ、佐藤と長い付き合いのある中井は「佐藤さんがMだというのは長い付き合いの中で何となく分かっていましたよ」とコメントして会場の笑いを誘った。ヒロインの森川は、野村扮する専好に助けられた娘・れん役。「みなさんそれぞれの個性を持たれた素敵な俳優さん。私がその中に紛れていて不思議な感覚です」と話しながら「作品をやっていても、同じ年齡の人とやることが多いので、こうして同じ作品に出させていただいて本当に幸せです」と大先輩の演技に刺激を受けた様子。とはいえ、「皆さんそれぞれ素敵なので、もし選べと言われても絶対に選べないです(笑)」と言及を避け、登壇した男性陣を安堵させた。映画『花戦さ』は、6月3日より全国公開。
2017年05月29日野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市という、狂言×歌舞伎×日本映画界のトップが競演する痛快エンターテインメント『花戦さ』。このほど、萬斎さん演じる花僧・池坊専好が“戦さ”を挑むことになる、太閤・秀吉の横暴ぶりが明らかになる劇中画像が公開された。本作は、織田信長、豊臣秀吉といった戦国武将と関わりを持ち、天下一の茶の湯者・千利休とも親交があった、実在した京都の花僧・池坊専好の物語。戦国時代、信長が本能寺で倒れたのち、天下人の座は秀吉へ引き継がれ、戦乱の世が終わりを告げようとしていた。だが、秀吉の圧政は次第に人々を苦しめていく。天下人・秀吉に対し、単身立ち向かう専好の姿を、本作では痛快に描き出す。このほど届いた画像は、暴君・秀吉(市川猿之助)が鬼気迫る怒りの表情で、千利休(佐藤浩市)の頭を踏みつけている衝撃的なもの。場所は、悪評高い黄金の茶室。金色の袴に金色の足袋という秀吉の驕りを象徴するような姿で、足元には秀吉が好まない黒楽茶碗も確認できる。実は、“色”も本作を語る上で重要な要素となる。秀吉と利休の断絶の真相については諸説あるが、果たして、本作ではどのように描かれているのか…?ただただ、ひれ伏すしかない利休を踏みつける秀吉の横暴ぶりが、やがて池坊専好を一世一代の“戦さ”へと突き進ませることを予感させる1枚だ。専好は、かつて天下統一を目指す信長(中井貴一)の前で花をいけたが、思わぬ失態がもとで信長の怒りを買ってしまった。軽妙な機転で彼を救ったのは、ほかならぬ秀吉だ。そんな出会いから十数年。秀吉の治世のもと戦乱は収まり、専好と利休は無二の友として、それぞれの道を高め合った。だが、天下人となった秀吉の驕りは嵩じ、やがて利休を自害に追い込むこととなる。歌舞伎界代表の猿之助さんと、映画界代表の佐藤さんとの火花散る遠慮なしの演技バトルには注目だ。友のため、民のために、「花をもって世を正そうぞ」と専好が手にしたのは、「刃」ではなく「花」。彼が太閤・秀吉に仕掛けた一世一代の戦さは、果たしてどんなものだったのだろうか?『花戦さ』は6月3日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花戦さ 2017年6月3日より全国にて公開(C) 2017「花戦さ」製作委員会
2017年05月12日佐藤浩市を主演に迎え、2014年3月に2夜連続放送された「LEADERS」の続編となる大型スペシャルドラマ「LEADERSII」が、3月26日(日)今夜放送。今回は日本の自動車を世界に販売することに情熱を賭ける人々が描かれる。2014年に放送された前作「LEADERS」は第二次世界大戦前後の日本で、未来のために仲間を信じもの作りに人生を賭けた人々の生き様を、史実に基づきトヨタ自動車全面協力のもと、壮大なスケールと究極のリアリティで描き出した。今回の「II」では国産自動車開発から販売へと物語のテーマを移行。国産自動車の開発に邁進する愛知佐一郎と、佐一郎を販売面で支え続けた男たちの物語が繰り広げられる。1934年(昭和9年)、10年前の関東大震災によって物資輸送網が断絶された苦い経験から、日本の自動車需要は急速に加熱していた。欧州勢に加えて、アメリカのフォード、GMの本格参入によって日本の市場はまさに外国車販売の戦国時代へ突入していた。愛知にあるGM車販売店「日の出モータース」の支配人・山崎亘はアメリカ流の販売方針を押し付けられることに抵抗し、ことあるごとに改善を訴えてきた。だが、大阪に拠点を置く「日本ゼネラルモータース」は、一販売店の意見に耳を傾けることはなかった。大阪からの帰りに山崎は、鈴鹿峠の山道で立ち往生しているシボレーを、背広のまま修理する男・愛知佐一郎に出会う。これがアイチ自動車売店第一号となり、佐一郎を支え続けることになる山崎亘と佐一郎の運命の出会いであった…。主人公の愛知佐一郎役には佐藤さんが続投するほか、アイチ自動車の販売店第1号である日の出モータース支配人・山崎亘役に内野聖陽、日の出モータースの若き営業マン・日下部誠役に東出昌大、裾野の広い自動車部品の協力工場を献身的に束ねる大島プレス工業の大島磯吉役で山崎努、山崎が訪れる割烹料亭・成田亭の若き女将、飯田キヨ役に菅野美穂、アイチ自動車のライバル「若草自動車」の若き常務、浅田に尾上菊之助、GM(ゼネラルモーターズ)の販売店「酒田ガレージ」の社長で日の出モータースの山崎とはライバル関係となる酒田健太郎役に郷ひろみ、後半部のキーパーソンとなる「若草自動車」販売部門の社員・菊間武二郎役で大泉洋といったキャストが新たに参加。また前作に引き続き北川隆二役の吉田栄作、近藤利郎役の萩原聖人、三宅光男役の高橋和也、太田耐介役の緋田康人、島原清吉役にえなりかずき、島原美鈴役には前田敦子、高瀬善三役の須田邦裕、神田征太郎役の神保悟志、佐一郎の妻・晴子役の山口智子、佐一郎の夢をバックアップする石山又造役の橋爪功らも出演する。大型スペシャルドラマ「LEADERSII」は3月26日(日)21時~TBSにて放送。(笠緒)
2017年03月26日野村萬斎に市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市という、狂言×歌舞伎×日本映画界のトップが競演する痛快エンターテインメント『花戦さ』。このほど、この豪華な面々が、実在の花僧・池坊専好や、千利休、戦国武将などに扮する場面写真が一挙に解禁となった。花僧・池坊専好は、天下統一を目指す織田信長の前で花をいけ、居合わせた千利休らの心をつかむが、思わぬ失態が信長の怒りを買い、あわや打ち首に…。そのとき、軽妙な機転で彼を救ったのは、豊臣秀吉だった。そんな出会いから十数年。秀吉の治世のもと戦乱は収まり、専好と利休は無二の友として互いの道を高め合った。だが天下人となった秀吉の驕りは嵩じ、利休を自害に追い込み、専好を慕う町衆の命までもが次々と奪われていく。ついに、専好は立ち上がった。手にしたのは、「刃(やいば)」ではなく「花」。池坊専好が太閤秀吉に仕掛けた一世一代の「戦さ」とは――?本作は、織田信長、豊臣秀吉といった戦国武将と関わりを持ち、天下一の茶の湯者・千利休とも親交があった実在の京都の花僧・池坊専好を主人公にした物語。戦国時代、時の天下人である秀吉に、専好が単身立ち向かう姿を痛快に描き出す。あの秀吉を「ギャフン!」と言わせた“けったいな”男・池坊専好に扮するのは、唯一無二の狂言師・萬斎さん。専好の親友となる千利休には、先日、第40回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した佐藤さん。今回到着した場面写真では、萬斎さん演じる専好が真剣な表情で花を生けるシーンや、豊臣秀吉(市川猿之助)にひれ伏す千利休の姿、利休と穏やかにほほえむ専好の友情が感じられる姿が…。そして、織田信長(中井貴一)、前田利家(佐々木蔵之介)、さらに、専好と幼馴染の町衆・吉右衛門(高橋克実)が並ぶコミカルな姿や、何やら楽しげに手ぶりをしている専好と対照的に困り顔の弟弟子・専武(和田正人)も見られ、それぞれの表情から彼らの人間関係が読み取れるものとなっている。戦国の世に、刃ではなく「花」を手にした摩訶不思議な男・専好。その奇想天外な戦いに、期待は膨らむばかりだ。『花戦さ』は6月3日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花戦さ 2017年6月3日より全国にて公開(C) 2017「花戦さ」製作委員会
2017年03月07日大泉洋が、佐藤浩市を主演に迎えた大型スペシャルドラマ「LEADERSII」にて、ドラマ後半の重要なキーマンとなる社員を演じることになった。2014年に放送され、好評を博したドラマ「LEADERS」の続編となる本作は、ストーリーの主軸を国産自動車の開発から販売へと展開、主人公・愛知佐一郎と彼を販売面で支え続けた男たちの物語となる。「世界一の国産乗用車を作る」という夢に邁進し、その情熱と人間的魅力で「アイチ自動車」の製造部門、販売部門を引っ張っていく男・佐一郎を演じるのは、先日、映画『64 -ロクヨン』で第40回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した佐藤さん。また本作の新キャストとして、佐一郎の人柄と情熱に惚れ込み、アイチ自動車の販売店第1号となった「日の出モータース」支配人・山崎亘役に内野聖陽。その山崎の人柄や考え方に惹かれ、彼とともに苦楽を共にする「日の出モータース」の若き営業マン・日下部誠に東出昌大。山崎がたびたび訪れる割烹料亭・成田亭の若き女将で、彼の熱い志や人間性に惹かれ、温かく支えていく飯田キヨ役には菅野美穂。アイチ自動車のライバル会社「若草自動車」の若き常務、浅田に尾上菊之助。さらに、GM(ゼネラルモーターズ)の販売店「酒田ガレージ」の社長であり、日の出モータースの山崎とはライバル関係になる酒田健太郎を、郷ひろみが演じる。そして、大泉さん演じる菊間武二郎は、「若草自動車」販売部門の社員。太平洋戦争をきっかけに、自分たちの技術力で国産自動車の生産を目指すアイチ自動車と、アメリカから技術を買って自動車を生産する若草自動車など複数社は統合され、自動車配給会社として国の管理下に置かれることに。同じ会社となったことで、「アイチ自動車販売」の山崎亘(内野さん)を通じて、愛知佐一郎(佐藤さん)とも知り合うことになる菊間。そして彼は、佐一郎の人柄と熱い志に影響を受け、アイチ自動車サイドに移籍する。菊間と山崎はアイチ自動車の販売の両輪となって販売数を上げていったが、戦後のインフレが、アイチ自動車に移籍した菊間たち元・若草の面々と、山崎らとの亀裂を深めることに…。主役級の豪華キャストがずらりと顔を揃えた本作で、大泉さんが演じる菊間は、ドラマ後半でのアイチ自動車にとってのキーマンとなる重要な役柄。「時にはアイチ自動車を窮地に追い込む役でもありますが、仕事に対する情熱は愛知社長、山崎さんにも負けないものを持っています」と、キャラクターを説明する大泉さん。「当時の国産自動車の販売にかけた情熱を感じ取りながら、また、当時の人々のたゆまぬ努力に敬意を持って演じさせていだきました」と真摯なコメントを寄せる。「監督の福澤(克雄)さんとは久しぶりにご一緒させていただき、スタッフの変わらぬ士気の高さと現場の緊張感に私自身も良い緊張感で仕事をさせていただきました。本当に豪華なキャストの方たちとご一緒させていただけたのも、役者として最高の財産となりました」と明かし、夢を追い求めた男たちの熱いドラマに参加した喜びを語っている。大型スペシャルドラマ「LEADERSII」は3月26日(日)21時~TBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年03月06日佐藤浩市が『64-ロクヨン-』で第40回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞した。『日本で一番悪い奴ら』の綾野剛、『海賊とよばれた男』の岡田准一、『シン・ゴジラ』の長谷川博己、『聖の青春』の松山ケンイチと、いまのりに乗っているミドルエイジの俳優陣が候補に上がる中、貫禄の受賞となった。『64-ロクヨン-』は横山秀夫の小説を映画化。わずか7日間で幕を閉じた昭和64年、少女の誘拐事件が発生し、犯人は身代金を奪い逃走。5日後に少女の遺体が発見される。その事件は“ロクヨン”と呼ばれ、未解決のまま時効を迎える寸前だった。“ロクヨン”を巡り、様々な人間の思いが交錯する骨太な社会派ミステリー作品。佐藤さんは、警察上層部とマスコミの間で板挟みになりながらも、“ロクヨン”事件の真犯人を追いつめるべく奔走する警務部広報官・三上を熱演。佐藤さんは第18回に『忠臣蔵外伝四谷怪談』で最優秀主演男優賞を受賞以来、最優秀賞の受賞を飾った。優秀主演男優賞受賞となった綾野さんと、『64』で共演した佐藤さん。綾野さんは、撮影時の思い出に触れて、「浩市さんは飲んでいる席でも言葉を尽くしてくださるんです。自分たちがどうあるべきかを、ご自身の経験を振りかざさずに、今現在の中で自分たちと一緒に作っていくという姿勢を背中で見せてくださいました」と語り、役者の先輩として尊敬の念をにじませていた。第5回に『青春の門』で新人俳優賞を受賞して以降、長年日本アカデミー賞に何度も関わっているベテラン俳優の佐藤さん。それだけに、日本アカデミー賞がどういう存在かと尋ねると、「僕が言うのは偉そうなんですが、年々重みがあるというか、形がすごくできあがってきたなというか。40年という歴史は、必ず存在しているわけで。作品なり演技なり、いろいろな賞を皆さんが受ける中で、アカデミーも我々も成長してきたと思います」と、歴史をふり返った。ブロンズを受け取った佐藤さんは、「久しぶりに、大きいほうのやつをいただいたんですけど、こんなに重かったかなあ。これは僕が50も半ばをすぎて筋力が衰えたからか、まったく別な考えで、重たさを感じているのか。当然、後者ですけれど」と一呼吸置いて、じっとブロンズを見つめた。その目には光るものが感じられもしたが、佐藤さんは落ち着いた声で「なんか困っちゃうなっていう感じで。本当に、またここに戻ってこられるよう、スタッフともども皆で映画作りを続けていきたいと思います。今日はありがとうございました」と毅然とした姿でスピーチを終えた。(cinamacafe.net)
2017年03月03日第40回日本アカデミー賞の授賞式が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、最優秀主演男優賞に選ばれた佐藤浩市が受賞の喜びを語った。7日間しかなかった昭和64年に発生した未解決事件に取り組む警察の姿が重厚に描かれた映画『64-ロクヨン-前編』。佐藤はかつて刑事として活躍し、現在は警務部の広報官として刑事部との対立や、マスコミとの板挟みに苦しみながらも事件解決に奔走する主人公を、重厚な演技で魅せた。最優秀賞のブロンズを手にした佐藤は「久しぶりに、大きい方のやつをいただいたんですけど、こんなに重かったかなあって」と、ブロンズの重みを噛みしめた。「これは僕が50も半ばを過ぎて筋力が衰えたから重いのか、それとも全く別の感慨で重く感じているのか。おそらく後者の方なんですけど」と苦笑。日本アカデミー賞では常連となっている佐藤だが、最優秀主演男優賞は1994年の『忠臣蔵外伝 四谷怪談』以来2度目となる。佐藤は「いや、なんかね、困っちゃうなという感じで」と言葉を詰まらせながらも、「本当に、またここに戻ってこれるよう、スタッフともども、みんなで映画作りを続けていきたいと思います」と頭を下げた。優秀主演男優賞を受賞したのは他、綾野剛(『日本で一番悪い奴ら』)、岡田准一(『海賊とよばれた男』)、長谷川博己(『シン・ゴジラ』)、松山ケンイチ(『聖の青春』) の4名。綾野は10kg体重を増やし、歯を黄ばませるために2週間歯磨きをせずに歯垢をためたという驚きのエピソードを披露した。また、岡田は特殊メイクにより20代から90代を演じ、長谷川は政府関係者の資料用DVDを取り寄せて、なるべく早口でセリフを喋るように努力。松山は「演技を超えて生きたい」と、胃薬を飲みながら食事し、25kgの増量で役に挑むなど、それぞれ壮絶な役作りを行った名優たちが集った。
2017年03月03日俳優・佐藤浩市の息子・寛一郎が、「Hey! Say! JUMP」の山田涼介が主演する映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で俳優デビューすることが決定。寛一郎さんは、「将来は、“いい俳優”と言われるような俳優になりたいです」とコメントを寄せている。2012年。少年時代を養護施設で過ごした敦也は、幼なじみの翔太、幸平と悪事を働いて1軒の廃屋に逃げ込む。そこはかつて人々が悩み相談をすることで知られていた「ナミヤ雑貨店」。いまはもう廃業しているはずだったが、シャッターの郵便受けに何かが投げ込まれる音を聞く。それは、悩みを持つ人からの相談の手紙。なんとその手紙は1980年に書かれたものだった。敦也たちは戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書く。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、その背景にある敦也たちがいた養護施設と浪矢の知られざる関係。そして、これまで誰かのために何かを真剣に考えたことなど一度もなかった3人が気付いていく他者とのつながり。敦也たちが雑貨店の秘密をすべて知ったとき、1980年にいる浪矢との手紙のやり取りでもう一度再生する希望をもつ。悩みを相談した人々をつなぐ奇妙な運命。その日、敦也たちに起きたのは、時空を超えたたった一夜だけの奇蹟だった――。本作は、作家・東野圭吾の全世界500万部を誇る同名大ベストセラー小説が原作。「東野圭吾史上、最も泣ける」と謳われるこの感動作を、『余命1ヶ月の花嫁』『PとJK』の廣木隆一が実写映画化。主人公の敦也役を山田さん、ナミヤ雑貨店の店主で人々からの悩みにこたえる浪矢雄治役を西田敏行が演じるほか、尾野真千子、村上虹郎、林遣都、成海璃子、門脇麦、萩原聖人など豪華俳優たちが顔を揃えている。そして今回新たなキャスト、寛一郎さんが演じるのは、主人公・敦也の幼なじみ3人組の1人で、「ナミヤ雑貨店」に起こる奇蹟を共に体験する幸平役だ。「撮影現場は、同世代の俳優3人でずっと一緒だったのと、スタッフの皆さんがとても 真摯に作品作りに向合っているのが伝わってきて、とても楽しい現場でした」と撮影をふり返った寛一郎さん。「17か18歳のときに俳優を目指そうと決意し、その後そのことを父親に伝えたときは、『そうか』と一言でしたが、色々な意味が含まれた言葉で、いまも鮮明に心に残っています」と父・佐藤浩市とのエピソードを明かし、「親のことを言われるのは正直嬉しくはないですが、注目していただけることはありがたいことでもあるので、それをプラスに変えて今後の俳優人生を進んで行こうと思っています」と俳優人生スタートの決意を語っていた。KADOKAWA 二宮直彦プロデューサーは、「キャスティングの方から何のプロフィールもなく、俳優経験もほぼ無いのだけどぜひ会ってほしいということで初めて寛一郎くんに会いました。 多分緊張していたのだと思いますが、何を聞いてもなかなか答えてくれない(笑)少々困惑しましたが、幸平役には作りモノではないイノセントな雰囲気を求めていて、彼の佇まいと目がとても印象的で好感を持ちました」と印象を話し、「後日、彼の出自を聞いて驚きましたが、西田敏行さんとの共演ということからも運命的なものを感じて廣木監督にも会っていただきました。監督は面談後、即決で『幸平は彼で』と決断が非常に早かったです。監督も彼から幸平像を見たのだと思います」と決定の経緯を明かしている。『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は9月23日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年03月03日2014年3月に2夜連続で放送された、佐藤浩市主演ドラマの続編となる「LEADERSII」。日本の技術力で自動車を生産、販売する夢を追い求めた男たちの熱いドラマに、歌舞伎界を担うスター、尾上菊之助の出演が明らかになった。前作の「LEADERS」は、第二次世界大戦前後、日本の未来のために仲間を信じ、モノづくりに人生を賭けた人間たちの生き様を、史実に基づいて描いたオリジナルドラマ。トヨタ自動車が全面協力を行った。その続編となる本作は、ストーリーの主軸を国産自動車開発の世界から販売の世界へと展開。国産自動車の開発に邁進する主人公・愛知佐一郎と、佐一郎を販売面で支え続けた男たちの物語に。自動車販売店・日の出モータース支配人の山崎亘と佐一郎との交流を軸に、“自動車の品質”向上に徹底的にこだわった製造チームと“販売の品質”向上を目指した販売チームたちが、時に反目しながらも、「国産自動車を世界中に走らせる」という同じ夢のためにアイチ自動車をひとつにまとめ上げ、支えるようになっていく。自分たちの技術力で、国産自動車の生産を目指すアイチ自動車に対し、アメリカから技術を買って自動車を生産する若草自動車。太平洋戦争をきっかけに、考え方が異なる2つの会社がそれぞれの販売部門を1つに統合し、自動車配給会社として国の管理下に置かれることとなる。同じ会社となったことで、若草の販売部門の面々も愛知佐一郎の熱い志に影響を受け、アイチ自動車に移籍を希望することに。そこで、菊之助さんが演じるのは、アイチ自動車のライバル会社・若草自動車の若き常務の浅田。アイチ自動車への移籍を希望する若草の販売部門の面々と対峙するシーンでは、緊張感と切なさがあふれる演技が見どころとなっている。主人公・愛知佐一郎は前作に引き続き佐藤さんが演じ、アイチ自動車の販売店第1号となった日の出モータース支配人の山崎亘には内野聖陽、その山崎の人柄や考え方に惹かれ、彼とともに苦楽を共にする「日の出モータース」の若き営業マンには東出昌大が参加。山崎がたびたび訪れる割烹料亭・成田亭の若き女将、飯田キヨには菅野美穂、そのほか吉田栄作、萩原聖人、前田敦子、山口智子、橋爪功、山崎努らが出演する。菊之助さんは、本作への出演に「今回初めて参加させていただきましたが、福澤(克雄)組独特の、一つの作品に懸ける皆さんの非常に熱い思いをひしひしと感じることができる現場でした。もっと長くいたいと思える、素敵な現場でした」と語り、前作をはじめ「半沢直樹」「下町ロケット」を生み出してきた撮影チームとのタッグに充実感をにじませている。大型スペシャルドラマ「LEADERSII」は3月、TBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年02月19日今年3月、TBSにて放送予定の佐藤浩市主演大型スペシャルドラマ「LEADERSII」。この度、数々の映画やドラマで活躍中の東出昌大が本作に出演することが明らかになった。1934年(昭和9年)、10年前の関東大震災によって物資輸送網が断絶された苦い経験から、日本の自動車需要は急速に加熱していた。欧州勢に加えて、アメリカのフォード、ゼネラルモーターズ(GM)の本格参入によって日本の市場はまさに外国車販売の戦国時代へ突入していた。愛知にあるGM車販売店「日の出モータース」の支配人・山崎亘(内野聖陽)は、アメリカ流の販売方針を押し付けられることに抵抗し、事あるごとに改善を訴えてきた。だが、大阪に拠点を置く「日本ゼネラルモータース」は、一販売店の意見に耳を傾けることはなかった。大阪からの帰りに山崎は、鈴鹿峠の山道で立ち往生しているシボレーを、背広のまま修理する男・愛知佐一郎(佐藤浩市)に出会う。これがアイチ自動車売店第1号となり、佐一郎を支え続けることになる山崎亘と佐一郎の運命の出会いであった…。本ドラマは、2014年3月に2夜連続で放送したドラマ「LEADERS」の続編。「LEADERS」では第2次世界大戦前後、日本の未来のために仲間を信じ、モノづくりに人生を賭けた人間たちの生き様を、史実に基づきドラマ化したが、今回の「LEADERSII」では、ストーリーの主軸を国産自動車開発の世界から販売の世界へと展開。国産自動車の開発に邁進する主人公・愛知佐一郎と、佐一郎を販売面で支え続けた男たちの物語となる予定だ。キャストには、主演の佐藤さんが愛知佐一郎を演じるほか、吉田栄作、萩原聖人、高橋和也、緋田康人、えなりかずき、前田敦子。今作からの新キャストとして、日の出モータース支配人・山崎亘役に内野聖陽、後に協愛会の会長となる大島プレス工業の大島磯吉役で山崎努が登場する。そんな中、新たに『デスノート Light up the NEW world』『聖の青春』などに出演する東出さんの参加が決定。東出さんが演じるのは、GM車販売店「日の出モータース」の支配人である山崎亘の人柄や考え方に惹かれ、山崎とともに苦楽を共にする「日の出モータース」の若き営業マン・日下部誠役。GMから鞍替えして、愛知佐一郎が開発した国産車の販売を取り扱うこととなった「日の出モータース」に、ただ一人残ることになる、という役どころだ。日本の自動車産業黎明期における「製造」と「販売」の物語となる本作におけるキーマンのひとりとなっている。東出さんは「内野さん演じる山崎亘が文系とすれば、私が演じる日下部誠は理系、言わば“デコボココンビ”です」と役どころについて話し、「そんな上司と部下の関係や、このドラマが持つ熱量が伝わるように演じていければ、と思っています」と意気込みを語っている。また東出さんは、先日行われた中国・上海の「上海影視楽園」において、ドラマとしては異例の規模で敢行された海外ロケにも参加し、佐藤さん内野さんと共に撮影に挑んだ。ロケ日数は、実景撮影も含め計5日間に及び、昭和初期の名古屋市内の街並を完全再現。現地エキストラは最大300人にも及び、街全体が舞台という壮大なスケール感も本作の見どころのひとつとなりそうだ。大型スペシャルドラマ「LEADERSII」は3月、TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年02月05日2014年3月に2夜連続で放送された佐藤浩市主演ドラマ「LEADERS」。この度その続編として、来年3月に大型スペシャルドラマ「LEADERS2」が放送されることが決定。今回は、前作では明かされなかった新たな真実に光を照らす。1934年(昭和9年)、10年前の関東大震災によって物資輸送網が断絶された苦い経験から、日本の自動車需要は急速に加熱していた。欧州勢に加えてアメリカのフォード、GMの本格参入によって日本の市場はまさに外国車販売の戦国時代へ突入していた。愛知にあるGM車販売店「日の出モータース」の支配人・山崎亘(内野聖陽)は、アメリカ流の販売方針を押し付けられることに抵抗し、ことあるごとに改善を訴えてきた。だが、大阪に拠点を置く「日本ゼネラルモータース」は、一販売店の意見に耳を傾けることはなかった。大阪からの帰りに山崎は、鈴鹿峠の山道で立ち往生しているシボレーを、背広のまま修理する男・愛知佐一郎(佐藤浩市)に出会う。これがアイチ自動車売店第1号となり、佐一郎を支え続けることになる山崎亘と佐一郎の運命の出会いであった…。「LEADERS」は第二次世界大戦前後、日本の未来のために仲間を信じ、もの作りに人生を賭けた人間たちの生き様を、トヨタ自動車全面協力のもと、史実に基づいたオリジナルドラマ。今回の続編では、ストーリーの主軸を、国産自動車開発の世界から販売の世界へと展開。国産自動車の開発に邁進する愛知佐一郎と、佐一郎を販売面で支え続けた男たちの物語となるようだ。愛知佐一郎役で佐藤さんが続投するほか、キャストには佐一郎の人柄と情熱に惚れ込み、輸入自動車販売店からアイチ自動車の販売店第1号にとなった日の出モータース支配人・山崎亘役に映画やドラマ・舞台と多方面で活躍する内野聖陽、裾野の広い自動車部品の協力工場を献身的に束ね、後に協愛会の会長となる大島プレス工業の大島磯吉役を名優・山崎努が演じる。主演の佐藤さんは「前回のドラマを撮影していたときは、まさかこのような形でもう一度、佐一郎を演じることができるとは思っていませんでした」と今回の続編に喜び、「このチームで集まることは久しぶりですが、普通のドラマとは違って、総移動距離が、地球半周分に及ぶくらい、海外や地方での撮影が多かったこともあって、結束力が非常に強いチームです。そこで培った力が前作以上に作品に反映できると思いますし、今作から出演される内野聖陽さん、山崎努さんといった新しい風が、作品に新たな化学反応を起こして下さると思います」と新キャスト参加に期待を語った。そんな新キャストのひとり、内野さんは前作を観てぐいぐいと引き込まれたと語り、「前回の男たちやそれを支える女たちの熱い物語を引き継ぐ役回りは、重圧も感じますが、それ以上に大きなやりがいを感じています」とコメント。また「ある実在した一つの企業をモデルにした物語という特殊性をふまえつつ、普遍の物語として、力強いものになるように、気を引き締めて臨みたいと思っています」と意気込んでいる。そのほか、前回に引き続き、佐一郎と共に国産自動車開発の夢を追いかけ、後にアイチ自動車の労働組合委員長になる北川隆二役の吉田栄作、経理部長の近藤利郎役の萩原聖人、総務部長の三宅光男役の高橋和也、挙母工場長・太田耐介役の緋田康人、佐一郎を慕う若手製造員・島原清吉役のえなりかずき、その婚約者で後に妻となる島原美鈴役の前田敦子、佐一郎と国産自動車の開発の夢を追いかける高瀬善三役の須田邦裕、アイチ自動車販売担当取締役神田征太郎役の神保悟志が出演。さらに、内助の功で佐一郎を支え続ける妻・晴子役を山口智子、愛知自動織機の社長から後のアイチ自動車副社長へと転じ、佐一郎の夢をバックアップする石山又造役を橋爪功が演じる。大型スペシャルドラマ「LEADERS2」は2017年3月、TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年12月05日2010年に永瀬隼介が上梓した小説「狙撃地下捜査官」(角川文庫/KADOKAWA刊)を尾野真千子主演、共演に阿部サダヲ、佐藤浩市らを迎え映像化したドラマスペシャル「狙撃」が10月2日(日)今夜放送となる。主人公は女性刑事、上月涼子。15年前、自分の身に起きたある事件をきっかけに、社会への憤りを胸に刑事になるが、上司との不倫で女性の自分だけが裁かれ、生きる意味を見出せないまま左遷先の所轄に勤務している。「死んでも自分以外悲しまない」と言う涼子は、危険な囮捜査にも犯罪者への制裁にも一切のためらいを見せない。「ブレーキを踏まない、バカな女」と言われる主人公の涼子を演じる尾野さんは、中学生だった1997年、河瀬直美監督の映画『萌の朱雀』で主演デビュー、同作が国内外で数多くの映画賞を受賞したことで注目を浴び、その後大河ドラマ「義経」や『クライマーズ・ハイ』、連続テレビ小説「カーネーション」での主演など着実にキャリアを重ね、デビュー作と同じ河瀬監督作品でカンヌ国際映画祭のグランプリに輝いた『殯の森』(2007年)で、主演女優として国際的な知名度を獲得。今年だけでも『エヴェレスト 神々の山嶺』『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』『後妻業の女』と出演作が3本公開、ドラマ「はじめまして、愛しています。」では、血縁のない被虐待児の母親になるという難役を演じるなど実力派女優として活躍中だ。そして15年前に起きた「次期首相候補狙撃事件」を監察官として捜査することになった涼子の前に現れるのが、様々な思惑を持った組織の人間たち。特に大きな存在となるのが阿部さん演じる貴島と佐藤さん演じる鎮目だ。隠し持っているUSBキーを狙う公安から24時間体制で監視されている公安刑事の貴島。今回貴島を演じる阿部さんは「マルモのおきて」や『舞妓Haaaan!!!』『謝罪の王様』などホームドラマからコメディまで幅広いジャンルに出演しているが、今回は恐怖に怯えながら正義を守るため最後の望みを涼子に託そうとする男の姿を迫真の演技で魅せる。もう1人の重要人物である鎮目は「次期首相候補狙撃事件」に居合わせたスーパーエリート官僚。いまだ未解決である事件の全貌を、特務監察室の室長として冷徹かつ残酷な手法で明らかにしようとするが、あるとき涼子に特務監察官の任を命じる。『人類資金』『起終点駅 ターミナル』『64-ロクヨン- 前編/後編』などでみせる佐藤さんの重厚な演技が、組織の罪を暴こうとするエリート官僚という役柄をリアルに描き出していく。「俺の思う通りに動け」と言う鎮目と涼子だが、反目しながらも次第に事件の中枢へと近づいていく。その先に待っている事件の真相とは!?さらに北村有起哉、小市慢太郎、眞島秀和、柄本明、鈴木杏、でんでん、長谷川初範、松重豊ら演技派の俳優陣が脇を固め、物語にさらなる厚みと深みを持たせている。ドラマスペシャル「狙撃」は10月2日(日)今夜21時~テレビ朝日系で放送。(笠緒)
2016年10月02日主演に尾野真千子、共演に阿部サダヲ、佐藤浩市を迎えるドラマ「狙撃」が、この秋テレビ朝日にて放送されることが決定した。永瀬隼介による小説「狙撃地下捜査官」を原作に映像化される本作は、尾野さん演じる命知らずな女刑事が警察組織のヤミに挑む、濡れ場あり、アクションありのハードボイルドな警察ドラマだという。主演の尾野さんは1997年、当時中学生で河瀬直美監督の映画『萌の朱雀』の主演デビュー、同じく河瀬監督作品でカンヌ国際映画祭のグランプリに輝いた『殯の森』(2007年)で、主演女優として国際的な知名度を獲得。テレビドラマでは、2011年にNHK連続テレビ小説「カーネーション」の主役に、そして現在放送中の「はじめまして、愛しています。」では、血縁のない被虐待児の母親になるという難役を演じている。今回尾野さんが演じる女性刑事・上月涼子は、15年前、自分の身に起きたある事件をきっかけに、社会への憤りを胸に刑事になるが、上司との不倫で女性の自分だけが裁かれ、生きる意味を見出せないまま左遷先の所轄に勤務している。「死んでも自分以外悲しまない」と言う涼子は、危険な囮捜査にも犯罪者への制裁にも一切のためらいを見せない。「ブレーキを踏まない、バカな女」と評される涼子を、体当たりの演技が真骨頂の尾野さんが激しく演じる。15年前に起きた「次期首相候補狙撃事件」を監察官として捜査することになった涼子の前に現れるのは、様々な思惑を持った組織の人間たち。特に大きな存在として、阿部さん演じる貴島と佐藤さん演じる鎮目。隠し持っているUSBキーを狙う公安から、24時間体制で監視されている公安刑事の貴島。彼はもはや自分が逃げ切れないと最後の望みを涼子に託そうとする。恐怖に怯えながら正義を守ろうとする男の姿を、阿部さんが迫真の演技で魅せる。一方、佐藤さんが演じるスーパーエリート官僚・鎮目は「次期首相候補狙撃事件」に居合わせ、いまも未解決なこの事件の全貌を特務監察室の室長として、冷徹かつ残酷な手法で明らかにしようとする。しかしあるとき、涼子へ「俺の思う通りに動け」と特務監察官の任を命じる。涼子は、反目しながらも次第に事件の中枢へと近づいていくのだった。ほか、北村有起哉、小市慢太郎、眞島秀和、柄本明、鈴木杏、でんでん、長谷川初範、松重豊…と、骨太な芝居巧者たちが脇を固める。尾野さんは、本作についてその体当たり演技からか「いろんな方といろんな芝居ができとても楽しかったのですが、大変がほとんどでした(笑)」とふり返る。共演の佐藤さんについては「バカを言おうが真剣に話そうが、すべて受け入れてくれて、緊迫することが嫌いな私の無茶にも応えてくださり、本当に優しく包み込んでくれました」とコメントしている。また、涼子の役作りについては「あえて台本を読み込みませんでした。様々なことが起こる話なので、まず相手を見ようと。たとえば鎮目はどんな人なのか、読んでいるときに決めたくなくて、演じながら冷ややかな目で見てやろうと思って臨みました。なので、上月涼子はすごい冷ややかな目をした、でも熱いバカな女です」と明かしている。さらに濡れ場ありアクションありという、本作の見どころについては「私の濡れ場?はい、濡れます(笑)」とぶっちゃけ。「涙あり、アクションあり、人間ドラマあり、あっと驚く展開のサスペンスもありの、見ごたえのある大人なドラマになっています」とたっぷりなボリュームを感じさせ期待を煽った。共演の阿部さんも本作の見どころについては「走って逃げるシーンやアクションが多く、ハードな作品でした。こんなに骨太な作品は、僕にとってほぼ初めてに近いと思います。誰が正義で誰が悪なのか、ええ!?あの人!がみたいな展開が続いて、読んでいてもああこれは面白いなと思っていました」とコメント、そして佐藤さんは「僕の出演は、尾野真千子の結婚祝いです!尾野さんは、本番前と本番でパッとスイッチを変えられる稀有な女優さん。昭和的なハードさがある作品です。いまの社会では伝わりづらい部分があるかもしれませんが、日本的じゃないスケール感があるエンターテインメントとして楽しんでいただきたいと思います」とアピールした。ドラマスペシャル「狙撃」は、今秋テレビ朝日系で放送。(text:cinemacafe.net)
2016年08月24日佐藤浩市、緒形直人、永瀬正敏が6月19日(日)、映画『64-ロクヨン-』の前後編イッキ見上映後の舞台挨拶に登壇。“父の日”とあって、三國連太郎、緒形拳という偉大な名優を父に持つ佐藤さん、緒形さん、その2人と共演経験もある永瀬さんが熱く語り合った。横山秀夫の傑作サスペンスを映画化した本作。昭和64年に起きた未解決の誘拐殺人事件、現代に起きたその模倣事件を通じ、真相に加え、警察内部の軋轢、子供を持つ父親の心情などが丹念に描かれていく。佐藤さん、緒形さん、永瀬さんは、意外にも3人とも初共演。それぞれに感想を聞かれ、佐藤さんは「永瀬くんとはドイツで『箱男』という映画を撮る直前で中止になり、緒形くんとはお父さん(=緒形拳さん)と『魚影の群れ』でお世話になってて、撮影現場に中学くらいのときの緒形くんが遊びに来たことがあって」と“因縁”を明かし「共演してみて感慨はあったけど、出自や出生とは関係なく、“共通言語”があった」と満足そうにふり返った。緒形さんは「やっと浩市さんとご一緒できると本を読んだら、(役柄の関係性もあって)『これは現場でしゃべれねーじゃん!』と(笑)。共演してみて安定、安心、柔軟性を兼ね備えてて、どう当たっても返ってくる。大ベテランとご一緒してる感じでした」と語ったが、すかさず7歳差の佐藤さんから「まだ若手だと思ってる?」とツッコミが。さらに緒形さんは「永瀬さんもこういう役なので話せなかったけど、マネージャーさんを介して『距離を置かせていただきます』と言っていただき、繊細で、雨宮はこの人しかいないなと思いました」と語った。永瀬さんは、デビュー作『ションベン・ライダー』の監督が、佐藤さんが先に挙げた『魚影の群れ』の監督でもあった相米慎二監督だという縁もあり「僕にとっては浩市さんはスペシャルな俳優さんで、やっとご一緒できました。緒形さんも同世代で映画は見てたし、やっと一緒の現場に立てると思いました。緒形さんには最初(顔を合わせて)、『あ』と手を挙げた自分がいて(苦笑)、イカンと思って『終わったら』と言ったのを覚えています」と役になり切るがための現場での苦悩を明かし「次回は『浩市さん!緒形さん!』と言える現場がいい」と語っていた。父の日ということで、父・三國さんの存在について聞かれた佐藤さんは「ひと言ではとても言えない。三國連太郎が僕を育てた」と語る。一方、緒形さんは「父親としか見てなかったです。子供が見れるような映画に出てなかったので(苦笑)。メイクを落とさず帰ってきて、どこで浴びたのか返り血で赤くなってて…。そういう父を見て友人は凍り付いてましたし、迷惑しました」と苦笑交じりに語った。その2人と共演した永瀬さんは「お二方ともデカい方でした。三國さんは、こんな若僧にもいろいろお話してくださり、緒形さんには直筆の手紙をいただき、いまも大切にしてます」と嬉しそうに語る。瀬々敬久監督は「後編の終わりのシーンでは、三國さんと緒形拳さんが戦っているように見えました」と賛辞を贈った。『64-ロクヨン-』は前後編ともに公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年06月20日映画『64 -ロクヨン-後編』が6月11日(土)に公開を迎え、主演の佐藤浩市をはじめ、総勢14名による舞台挨拶が行われた。共演陣からは撮影を主演として引っ張り、プロモーション活動を精力的に行なってきた佐藤さんを称える声が続出した。数々の警察小説の傑作を送り出してきた横山秀夫のベストセラーを二部作で映画化。たった7日間で終わった昭和64年に起き、迷宮入りした誘拐殺人事件“ロクヨン”を模した事件が十数年の時を経て発生する。主人公の三上は警務部広報官として報道陣の対応を担当することになるが…。この日は、佐藤さんに加え、綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣、緒形直人、窪田正孝、坂口健太郎、滝藤賢一、吉岡秀隆、瑛太、永瀬正敏、三浦友和に瀬々敬久監督、そして原作者の横山さんという総勢14名がそろい踏みとなった。上映が終了すると、客席からは拍手がわき起こる。佐藤さんは撮影、プロモーション、そして『前編』の公開を経てようやくこの日を迎え「やっとこの日を迎えることができました」としみじみと語る。3か月間の撮影を「こういう映画ですので、毎日、キリキリしてました」と述懐。「やっと、(撮影が)終わって山の頂に立って、どんな景色が見えるかと見たら雲海で何も見えなかったんですが、今日こうしてお客様の顔を見て、こういうことだったんだ!とやっと『64 -ロクヨン-』の景色が見れました」と感慨を口にした。そんな佐藤さんへの感謝のコメントが特に若い共演陣から次々と飛び出す。榮倉さんは「浩市さんの大きな背中を近くで見られて幸せでした」と語り、登壇人で唯一の平成生まれで昭和の時代を知らない坂口さんも「浩市さんの背中を見て、感じて、この作品に参加させていただけたことが糧となりました。感謝しています」と口にする。瑛太さんは、200媒体以上の取材をこなした佐藤さんに「この場を借りて浩市さん、お疲れ様でした」と深々と一礼。窪田さんも本作への参加について「刺激をいただき、勉強になる日々を送らせていただきました」と語った。佐藤さんは「大して見られる背中でもないけど…」と照れ笑いを浮かべつつも嬉しそうに微笑み、最後に会場に足を運んだ観客に向けて「やっとここまで来ました。中身について四の五の言うつもりはありません。みなさんが感じたものを持ち帰っていただければ。本当にありがとうございました!」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。『64 -ロクヨン-』前後編ともに公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年06月11日世代を超えた豪華キャスト共演の映画『64-ロクヨン-』で主演を務める、日本映画界が誇る名優・佐藤浩市が、今回の「さんまのまんま」に初登場。実は明石家さんまとは、プライベートでは家族ぐるみで付き合いがあるという佐藤さん。毎年恒例のオーストラリア旅行での、まるでサスペンスドラマのような出来事が明らかにされた。それだけ仲良しなのに、「さんまのまんま」は今回が初出演となった佐藤さん。「何でいままで出てくれなかったんですか?」と問われた佐藤さんは、プライベートを知りすぎている分、「正直言うと、話づらい!」と、困惑気味に答える。しかし、そんな佐藤さんが、のっけからさんまさんのプライベートを暴露。それは昔、「君の奥さんに、俺がナンパしていないか聞いてくれる?」と不思議な電話がかかってきたという話で…。果たして、事の真相とは?そんな佐藤さんのお土産は、さんまさんが大好きな「ワイリー・コヨーテ」のTシャツとパーカー。さらに、佐藤さんが主演を務め前編が現在公開中、6月11日(土)より後編が公開される『64-ロクヨン-』のグッズを持参。「(今回の映画は)珍しく浩市君が『観て下さい』って言ってきた。記者発表で浩市君が涙ぐんでいたのも珍しい」と、さんまさん。佐藤さん入魂の映画であることを示すエピソードを明かした。しかし、「なぜ、その気持ちを家族に向けられないかな?」とも言い出し、話はそこから妙な方向に。佐藤さんは負けじと「俺は“家族継続中”なのに、(さんまさんに)そんなこと言われるのはおかしい!」と反論。毎年お正月には、芸人仲間や浅田美代子、佐藤さんの家族と一緒にオーストラリア旅行に出掛けているさんまさん。旅行先で“夜のトークタイム”を楽しみにしているさんまさんは、佐藤さんがうそをついてまで早く寝ようとすることに腹を立てる。しかも、佐藤さんの妻や浅田さんにいたっては、さんまさんを眠らせるべく驚きの手段を用いて、サスペンスドラマさながら出来事が繰り広げられたというが…。また、佐藤さんの息子が中学生のとき、さんまさんが良かれと思ってやったことが仇となり、佐藤さんの妻から正座でお説教を受ける羽目になったことがあることも明かされる。いったい、さんまさんは何をやらかしたのか…?そのほか、佐藤さんは自身の俳優人生を振り返り、親友のさんまさんを前に、父・三國連太郎の存在についても赤裸々な話が飛び出す。まんまコーナーでは、的に当てた場所で点数が決まる“スナッグゴルフ”で、さんまさん、佐藤さん、まんまが対決!最後まで注目していて。「さんまのまんま」(ゲスト:佐藤浩市)は6月4日(土)13時56分~関西テレビにて、6月5日(日)13時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年06月04日俳優・佐藤浩市が、関西テレビ・フジテレビ系トーク番組『さんまのまんま』に初出演し、さんまから家庭へのアドバイスを受け面食らう一面を見せる。関西テレビは明日4日(13:56~14:25)、フジテレビは5日(13:00~13:30)に放送される。プライベートでは、家族ぐるみで付き合いのある2人。さんまから「何で今まで出てくれなかったんですか?」と問われた佐藤は、私生活を含めて知りすぎている分、「正直言うと、話づらい!」と困惑気味に答える。佐藤が持参した土産は、ワイリー・コヨーテのTシャツとパーカー、そして自身が主演を務める映画『64-ロクヨン-』のグッズ。この映画の話題になると、さんまは「珍しく浩市君が『見てください』って言ってきた」と、佐藤がプライベートでも宣伝していたほど入れ込んでいる作品であることを明かす。しかし、さんまは、佐藤が同作の記者会見で涙ぐんでいたことを踏まえ、「なぜその気持ちを家族に向けられないかな?」と苦言。これに対して佐藤は「俺は家族継続中なのに、(さんまに)そんなこと言われるのはおかしい!」と大慌てで反論する。お正月には毎年、芸人仲間や佐藤の家族と共にオーストラリア旅行に出かけるさんま。旅行先では"夜のトークタイム"を楽しみにしているそうだが、佐藤がウソをついて早く寝ようとすることに腹を立てる。それだけでなく、佐藤の妻らは、さんまを眠らせるべく、ワインに薬を入れるという"サスペンス劇"まで繰り広げているという。さらにさんまは、佐藤の息子が中学生の時、良かれと思ってやったことがあだとなり、正座で佐藤の妻から説教を受けたことも。その佐藤の妻を怒らせた行為が明らかになるほか、佐藤が自身の俳優人生を振り返り、父・三國連太郎との赤裸々な話も飛び出す。
2016年06月03日横山秀夫のベストセラー小説を2部作で映画化する『64-ロクヨン-』(瀬々敬久監督)。主演を務める佐藤浩市が警務部の広報官・三上義信を、共演の三浦友和が元上司で刑事部捜査一課長である松岡勝俊を演じ、骨太なヒューマンドラマにさらなる深みを与えている。原作は「半落ち」「クライマーズ・ハイ」など、組織ドラマの名手として知られる横山氏の集大成の呼び声高い同名小説で、NHKでドラマ化されたことも。たった1週間で終わった昭和64年に起きた少女誘拐殺人事件(通称ロクヨン)の時効が近づく平成14年、当時を模倣した事件が発生。元敏腕刑事で、現在は警務部広報室広報官を務める三上が、記者クラブやキャリア上司との攻防、刑事部と警務部の対立に巻き込まれながら、真実を追う。「警察は日本で一番大きな組織でありながら、その実態があまり知られていない。でも、広報官の目線から、社会人なら一度は経験する組織内の対立や衝突を描いているので、誰もが感情移入できる。そこが横山さんらしい」(佐藤さん)、「横山さんの作品はほとんど読んでいますが、『64-ロクヨン-』が一番好きですね。うまく言葉にできないですけど、自分に波長が合うんです。松岡は組織の中でも、微妙な立ち位置で演じがいがある」(三浦さん)意外にも1983年に放送されたドラマ「みんな大好き!」、故相米慎二監督の『あ、春』、自動車メーカーのCMなど、共演回数はさほど多くはない。それでも「口幅ったいですけど、いい意味で老けないし、久々にご一緒できるので楽しみは格別。心強さも感じました」(佐藤さん)、「いま、映画界で佐藤浩市と共演した俳優はたくさんいるし、僕もそのひとり。相性も良いし、一緒だと心地いいですよ」(三浦さん)と互いを意識し、尊敬しあう関係だ。そんなベテラン俳優が火花を散らす共演シーンが『64-ロクヨン-後編』で堪能できる。かつて三上と松岡は部下上司として、ロクヨン事件の捜査にあたった関係性。その後、広報官になった三上が捜査一課から敵視されるなか、松岡は気にかけている。再び誘拐事件が起こると、三上はトイレで待ち伏せし松岡に接触。被害者家族の実名を教えてほしいと迫るのだ。豪華キャストが集結する本作だが、二人の演技合戦は最大級の見せ場となっている。重厚感あふれる原作を、2部作で映画化するのも本作の大きなチャレンジ。結末も原作とは異なっている。佐藤さんは「プレッシャーもある」と認めつつ、「ドラマとは違うアプローチが必要だし、原作よりも一歩踏み込んだラストにしなければ、前後編にする意義が薄れてしまう。それは瀬々監督をはじめ、現場のスタッフや僕も含めた総意でした。ファンの皆さんはいろいろご意見あると思いますが、僕自身は納得しています」と強い覚悟を示す。三浦さんは「結末だけじゃなく、映画全体としてもオリジナルな要素は必要だと思います。もちろん賛否はあるかもしれないけど、原作を読んだ方、ドラマを見た人にも期待してもらいたいですね」と静かな口調で自信をみなぎらせる。コミック原作やアニメが幅を利かせる日本映画界にあって、世代を超えた実力派俳優が顔を揃え、圧倒的な存在感を放つ『64-ロクヨン-前編/後編』。見る映画がないと嘆く大人への挑戦状といえる作品に仕上がった。(photo:Nahoko Suzuki / text:Ryo Uchida)
2016年05月09日公開初日を迎えた映画『64‐ロクヨン-前編』の初日舞台あいさつが7日、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で行われ、主演の佐藤浩市をはじめ、綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣、坂口健太郎、瑛太、永瀬正敏、三浦友和、瀬々敬久監督が出席した。ゴールデンウイーク真っ只中にもかかわらず、客席を埋め尽くしたこの日の舞台あいさつに、主演も佐藤浩市をはじめキャスト陣と瀬々監督が登壇。満員の客席に佐藤が「本当に初日のこの日を迎えて色んな意味でホッとしています。役者としてはたくさんのお客さんに見ていただきたくて作っていますが、これだけのお客さんが来ていただけると、やってきて良かったと心から思います」と感慨深げ。続けて「本当に若手やベテラン関わらず、キャストやスタッフの皆さんに支えてもらいました。いつも山場みたいな感じでしたので、ある意味緊張感を持って臨めました。本当にキャストとスタッフの方に感謝しております」と共演者や瀬々監督にも感謝の言葉を口にした。昨年行われたロケ中には、共演者たちを引き連れて居酒屋などにも行ったという佐藤。「やっぱり対立軸がはっきりしていますので、広報室は広報室で結束して飲みながら他愛もない話をして広報室を作っていきました。記者団の瑛太くんと坂口くんを呼ぶことはありませんでしたね」とエピソードを明かすも、瑛太から「長岡のお寿司屋さんに連れってってもらったのは覚えています。帰りのタクシーで『瑛太! やっと俳優になったな!』と言われました。酔っ払っていたのかと思いますよ(笑)」と指摘されて、佐藤は「失礼しました。墓穴をほってしまいましたね(笑)」と思わず苦笑い。また、妻役の夏川から「私は一度もご馳走していただけませんでした!」と言われると、誘わなかった理由として佐藤は「夏川さんは減量指令が出ていたので、ほとんどお酒も飲めず、僕は奢る気満々だったんですよ。本当に撮影というのは残酷です」と上手くかわして客席を湧かせていた。映画化にもなった『半落ち』や『クライマーズ・ハイ』などの傑作を世に送り出している横山秀夫の同名小説を瀬々敬久監督が映画化した本作。かつては刑事部の刑事、現在は警務部の広報官である三上(佐藤浩市)だったが、時効を直前に迎えようとしてた昭和64年発生の未解決少女誘惑殺人事件「64(ロクヨン)」と同じような事件が発生するのだった。映画『64‐ロクヨン-前編/後編』は、前編が5月7日より、後編が6月11日より、2部作連続で公開。
2016年05月07日横山秀夫の傑作警察小説を二部作で映画化した『64 -ロクヨン- 前編』が5月7日(土)に公開を迎え、主演の佐藤浩市をはじめ、綾野剛、榮倉奈々、瑛太、坂口健太郎、夏川結衣、永瀬正敏、三浦友和、瀬々敬久監督が初回上映後の舞台挨拶に揃って登壇した。たった7日間で幕を閉じた昭和64年に起きた未解決誘拐殺人事件“ロクヨン”、14年後にその事件を模倣する形で起きた新たな誘拐事件、さらには警察の内部抗争や記者クラブと広報の対立など様々なドラマが絡み合っていくさまを重厚に描き出す。佐藤さんらは劇場後方の扉から、客席通路の間を通り、映画を観終えたばかりの観客の歓声に迎えられながらステージへ。佐藤さんは初日を無事に迎え「ホッとしております」と安堵の表情を浮かべ「これだけたくさんのお客様に来ていただき、やってきてよかったと嬉しい気持ちです」と語り深々と客席に頭を下げた。撮影現場のエピソードを尋ねられると、佐藤さんは綾野さん、榮倉さん、そしてこの場にいない金井勇太を加えた広報室のメンバー4人で飲みに行くことが多かったと述懐。この発言を受け、榮倉さんが「今回のプロモーションの中で、浩市さんに『お寿司を食べさせてほしい』と言ってたんですが、実はもうすでに連れて行ってもらってまして…(苦笑)」と申し訳なさそうに明かす。話を整理すると、すでに過去に一度、佐藤さんは榮倉さん、綾野さんらを寿司に連れて行ったにもかかわらず、おごった当の佐藤さんさえもその事実をすっかりと忘れていたとのこと…。ここで、普段は広報室とは対立する“記者クラブ”所属ということで、あまり一緒に飲みに行くことがなかったという瑛太さんが「僕は覚えてますよ!」と自分も一緒に連れて行ってもらったと告白。さらに「帰りのタクシーで浩市さんに『瑛太もやっと俳優になったな』と言っていただいたんですけど…」と振り返るも、佐藤さんは「瑛太もいた?それ言ったのってそのときだっけ…(苦笑)?」とせっかくの感動的なやり取りもお酒のせいかうろ覚え…?とはいえ、お会計はしっかりと佐藤さんが全員分を支払ったようで、佐藤さんは「僕はみんなの“WALLET(お財布)”と呼ばれてたので…」と自虐的に語り、会場は笑いに包まれていた。『64 -ロクヨン- 前編』は公開中。『64 -ロクヨン- 後編』は6月11日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月07日笑福亭鶴瓶が自ら事前に取材を行いゲストの素顔に迫るトークバラエティー「A-Studio」の6日(金)放送回のゲストに俳優の佐藤浩市が出演する。現在55歳を迎え、数々のドラマ、映画作品で活躍してきた日本を代表する俳優である佐藤さん。番組ではスクリーンでの姿とは違う素顔に迫るべく、鶴瓶さんが内緒で直接佐藤さんの親友や関係者を取材、情報を入手。ほかでは見られない意外な素顔や過去のエピソードを解き明かしていく。佐藤さんは主演最新作となる映画『64-ロクヨン- 前編』が7日(土)から全国公開。同作は「半落ち」「クライマーズ・ハイ」の原作を手がける横山秀夫のベストセラー小説を2部作で映画化する作品。昭和64年に起きた少女誘拐殺人事件、通称“ロクヨン”の時効が近づく平成14年、当時を模倣した事件が発生。元敏腕刑事で現在は警務部広報室広報官を務める佐藤さん演じる三上義信が、記者クラブやキャリア上司との攻防、そして刑事部と警務部の対立に巻き込まれながら真実を追う姿を重厚なタッチで描く。キャストも佐藤さんのほか、綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣、椎名桔平、三浦友和、奥田瑛二、瑛太、窪田正孝、永瀬正敏といった豪華な面々が顔を揃えた。「前編」に続き「後編」も6月1日(土)から全国公開される。「A-Studio」は6日(金)23時~TBS系で放送となる。(笠緒)
2016年05月06日映画『64-ロクヨン-前編』(5月7日公開)に出演する俳優の三浦友和と佐藤浩市が、5月6日放送のTBS系バラエティ番組『ぴったんこカン・カンスペシャル』(19:56~)に出演する。今回のテーマは、「佐藤浩市さんと一緒に三浦友和さんに一歩でも近づく旅」。安住紳一郎アナウンサーは、約6年前に三浦が同番組に出演した際、聞きたいことをほとんど聞き出せなかった苦い過去を持ち、今回、三浦と旧知の仲である佐藤に協力してもらい、三浦から前回聞けなかったこと聞き出す作戦をとることになった。そこで佐藤と安住アナは、三浦に会うため、山梨県八ヶ岳山麓の清原高原にある三浦の姉が営むペンションを訪問。安住は事前に聞きたいことを付箋に書き出し、質問内容によって付箋を色分けする徹底ぶりで挑んだ。作戦会議を経て訪れたペンションでは、三浦友和本人をはじめ、三浦の姉・弘子さん、弘子さんの夫でパリ・ダカールラリーで日本人初優勝した篠塚建次郎氏、三浦の甥っ子・建太くんなど、三浦の親族が登場。三浦の幼少時代からの秘話や、俳優になったいきさつ、さらには三浦の妻・百恵さんの話などが語られる。三浦が妻・百恵さんのことを書いたことでも話題になった『相性』を熟読してきた安住アナは、視聴者が聞きたがっていることを代表して三浦に直撃。「結婚生活36年なのに、夫婦喧嘩をしたことがない!?」「夫婦円満の秘訣は!?」「二人の恋心がどう芽生えたのか!?」など、本人にぶつけた。また、陶芸が趣味で、自身の窯を持っているという三浦の作品も披露。佐藤と安住アナも、三浦と共に陶芸の蔵元を訪ね、ろくろ体験をする。さらに、三浦一家をよく知る人物と懐かしい再会も実現する。(C)TBS
2016年05月06日主演に佐藤浩市、共演に綾野剛、榮倉奈々、瑛太ら日本の映画界を支える実力派俳優陣で贈る<a href="">『64-ロクヨン-前編/後編』</a>。この度、本作の主題歌「風は止んだ」を担当する小田和正が、映画について語るコメントが到着した。昭和64年。わずか7日間で終わった昭和最後の年に起きた少女誘拐殺人事件は刑事部内で「ロクヨン」と呼ばれ、未解決のままという県警最大の汚点として14年が過ぎ、時効が近づいていた。平成14年、主人公の三上義信(佐藤浩市)は「ロクヨン」の捜査にもあたった敏腕刑事だが警務部広報室に広報官として異動する。そして記者クラブとの確執、キャリア上司との闘い、刑事部と警務部の対立のさなか、ロクヨンをなぞるような新たな誘拐事件が発生。怒涛の、そして驚愕の展開が次々と三上を襲う――。原作は、「半落ち」「クライマーズ・ハイ」など数々の傑作を生み出してきた横山秀夫による、累計発行部数130万部突破のベストセラー小説「64(ロクヨン)」。“たった1週間で終わった昭和64年”に起きた未解決の少女誘拐殺人事件(=通称:ロクヨン)。その“ロクヨン”を起点に勃発する県警記者クラブを巻き込んだ警察内部の対立と、さらに14年を経て新たに起きる“ロクヨン”模倣の誘拐事件を、県警の広報官の葛藤とともに描いている。監督には、<a href="">『感染列島』</a><a href="">『アントキノイノチ』</a>などを手掛け、<a href="">『ヘヴンズ・ストーリー』</a>でベルリン国際映画祭の国際批評家連盟賞を受賞するなど、世界的にもその実力が評価されている鬼才・瀬々敬久がこの衝撃作に挑戦した。キャストには、主人公・広報官の三上義信役の佐藤さんをはじめ、三上の部下・諏訪役に綾野さん、広報室の紅一点として三上を支える広報室婦警の美雲役に榮倉さん、広報室と対立する記者クラブを取りまとめる、東洋新聞キャップの秋川役に瑛太さん、そのほか三浦友和、永瀬正敏、吉岡秀隆、仲村トオル、椎名桔平、滝藤賢一、奥田瑛二、夏川結衣、緒形直人、窪田正孝と、日本映画界を名実共に代表する実力派俳優陣の共演が実現している。そして今回、5年ぶり映画新曲描き下ろしとなった小田さんから、異例のコメントが到着。主題歌のオファーを受けたときの感想について「横山秀夫さんの本はとても好きなので話をいただいてビックリしましたが嬉しかったです。横山さんご本人は納得してくれているのかな、と考えたりしました。『64(ロクヨン)』はもちろん読んでいました。で、監督は自分にどんな曲を期待してくれているのかなとやはりそれを考えましたが、あえて質問はしませんでした」と自身も原作者・横山氏のファンだと語っている。主題歌「風は止んだ」については、「重いテーマだったので同じような色合いで前向きな感じがいいかなぁとスタートして、とにかく『君を想う気持ちだけが強くなって行く』というところへ行き着きました。で、そのながれで願いも込めて『風は止んだ』になりました」。また、本作を鑑賞したという小田さんは「映画はとても見応えがありました。とにかく折角多くのスタッフと役者さんたちが懸命に作ったのに最後で、歌が足を引っ張ったりしなければいいけれどと、それを願うばかりです。なんとか少しでも貢献できたら嬉しいです」と感想を語った。映画の軸となっている“昭和64年”は、小田さんが所属していたグループ「オフコース」が解散した年。このことについて小田さんは「ご崩御が今日か明日かという中、オフコース最後の全国ツアーをやっていて僕らは大阪にいました。解散していくということも自分たちにとっては大きな事件だったから、公なことと個人的なこととふたつが重なって、複雑な想いでした」と当時をふり返り、最後に「今回は大事な主題歌を書く機会を与えていただいて感謝しています」とコメントを寄せた。『64-ロクヨン-前編』は5月7日(土)、『64-ロクヨン-後編』は6月11日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月28日シンガーソングライターの小田和正が、俳優の佐藤浩市主演、瀬々敬久監督がメガホンを取る全2部劇場作『64-ロクヨン-』(前編は2016年5月7日、後編は同年6月11日公開)のために新曲「風は止んだ」を書き下ろし、約5年ぶりに映画の主題歌を務めることが2日、発表された。原作は、累計発行部数110万部を突破した横山秀夫氏による小説『64(ロクヨン)』。昭和64年に起きた未解決の誘拐事件(通称"ロクヨン")に端を発する県警と記者クラブ、さらには警察内部の対立を、広報官である三上(佐藤)の視点で描く。佐藤のほか綾野剛、榮倉奈々、瑛太、三浦友和、永瀬正敏、吉岡秀隆、仲村トオル、椎名桔平、滝藤賢一、奥田瑛二、夏川結衣、緒形直人、窪田正孝らが出演している。今回の主題歌担当は、瀬々監督が熱望し、オファーをかけたことがきっかけ。小田は快諾し、自ら原作も読んだ上で、「風は止んだ」を制作した。映画の主題歌を書き下ろすのは『ロック~わんこの島~』(11年)の「hello hello」以来、およそ5年ぶりとなる。佐藤は、「原作を読んだ時から、大変な仕事になるという覚悟を決めて撮影に臨んだ作品」とした上で、エンディングで小田の曲が流れるのを聴いて、「ようやく長い戦いが終わったように穏やかな気持ちになれました」と感慨深げ。依頼した瀬々監督は「北関東のささくれ立った風景の中で展開していく『64-ロクヨン-』の世界に挿す一筋の光、それが今回の小田さんの楽曲」と形容し、「この曲のおかげで映画はさらに大きなものを得ることができました」と感謝を示している。さらに、同曲を使用した予告編映像も公開。三上は時効まで、あと1年に迫った「64"ロクヨン"事件」の解決へ向け、奔走する。しかし、そこには「警察VS報道」という大きな壁が。警察ぐるみの事件の隠蔽(いんぺい)も示唆され、両陣営の対立が熱を帯びていく様子が映されると、三上が「遺族の雨宮さんは昭和64年のたった7日間に取り残されている」と強く主張する。主題歌が流れ、「昭和64年、そこに犯人を引きずり戻す」と決意した三上が最後に「子どもがいなくなる、それがどういうことか、刑事はそんなこともわからないのか!」と涙を浮かべながら激高するなど、やり場のない思いが伝わる仕上がりとなっている。(C)2016 映画「64」製作委員会
2015年12月02日