たくさんの「こんなはずでは!!」全国で起こる、様々な消費者のトラブルや苦情を受け付ける国民生活センター(以下センター)が、保険にまつわるよくあるトラブルとして、幾つもの事例を挙げている。センターの「医療保険のQ&A-相談事例からみる注意点-」と題されたケースから、2回目の前回は「終わったはずの契約が勝手に更新された!!」というものを紹介した。今回は「入院したのに保険金が出ない!!」というトラブルを学んでいきたい。1回10万円もかかるのに…内容を見よう。今回の相談者はこのような形となる。1.2年ほど前に入院をした。2.現在も3ヶ月に1度ほど、2泊3日の検査入院を受けねばならない。3.その費用は1回10万円前後。4.保険会社に請求をしたが、「治療を受けることを目的とした入院ではない」と支払いを拒否される。5.さらにそれは、約款に基づいたものであると言われた。6.けれどパンフレットにそのような記述はなかった――となる。これに対してセンターは、まず入院給付金が払われる前提をこう述べる。入院保険金は、病気や不慮の事故などを直接の原因とする入院をし、また、その入院が治療を目的とした、病院または診療所への入院であるときに支払われる。ここで重要になるのは「治療が目的」という点だ。今回の相談者のケースの場合、目的はあくまで「検査」ということになり、健康診断や人間ドッグなどと同列とみなされ、支払われない場合があるという。私たち一般消費者から見ると、「入院すればなんでも保険金が出る」と思ってしまいがちであるし、支払われる「入院」の定義も一々確認するのは困難かもしれない。けれども事前の心構えとともに、どのようなケースが除外となるかも確認するようにして、不慮の事態を未然に防いでいきたい。ちなみに入院中の外泊も支払い対象とならない場合がある。以下はセンターによる「不慮の事故」と「入院」の定義。一般的に、不慮の事故とは「急激かつ偶発的な外来の事故」をいい、対象となるものが約款上に定められている。「入院」とは通常、「医師による治療が必要であり、かつ自宅等での治療が困難なため、病院または診療所に入り、常に医師の管理下において治療に専念すること」をいう。
2010年10月01日チューリッヒで獄中生活を送っていたロマン・ポランスキー監督が16日、市内の病院に検査入院していたことが明らかになった。9月26日、チューリッヒ映画祭出席のためにスイスへ入国した際、32年前にアメリカで起こした淫行事件で拘束されたポランスキーは76歳の高齢。数日前から体調不良を訴えていた。スイスの「Blick」紙によると、10月5日の週にも偽名でレントゲン検査を受けに来ていたというが、詳しい症状や病名については不明だ。ポランスキーの弁護士は心身両面でポランスキーの健康状態を心配し、ラジオのインタビューで「彼(ポランスキー)の具合はよくありません。ふさぎこみ、疲れ果てています」と話しているが、スイスの司法当局は週明けの月曜か火曜にポランスキーは退院して刑務所に戻る予定だとしている。ポランスキーが拠点としているフランスの「Journal du Dimanche」紙にはサルコジ大統領が、ポランスキー逮捕直後にアメリカのオバマ大統領に電話し、力添えを頼んだと報じている。オバマ大統領は、自分にはカリフォルニア州の司法制度に口を挟むことは出来ないと答えたそうだ。(text:Yuki Tominaga)写真は1年前、自身が演出を務めるミュージカルの俳優陣と共に撮られたもの。こうして元気な姿を見せてはいるが、76歳。体調が心配される。© Reuters/AFLO
2009年10月20日