元ペンションの名残を感じさせる高級貸別荘でリゾート満喫♪JR清里駅から車で4分、県営公園隣接リソルグループ(グループ本社:東京都新宿区)のリソル不動産株式会社(以下、リソル不動産)は、「スイートヴィラ 清里森テラス 美雲」(山梨県北杜市高根町)を2023年3月19日(日)に開業します。(予約受付は2023年2月16日より開始)リソル不動産では、「暮らすように泊まる。」をコンセプトに滞在を楽しむ旅のスタイルをリソルステイと名付け、その憧れの時間にふさわしい空間を「スイートヴィラ」と呼び、施設拡大を図っています。この度新しくオープンする「スイートヴィラ 清里森テラス 美雲」は、山梨県の高原リゾートである清里に位置する大型貸別荘です。元ペンションをフルリノベーションしており、279平米で6LDKの広々としたプライベート空間と充実した設備が特徴で、最大11名での宿泊が可能です。白を基調としたデザインのリビング&ダイニングスペースは、大人数が集まってもゆったりとご利用いただけます。冬季には薪ストーブによる自然な暖かさで高原リゾートらしい非日常の雰囲気が楽しめます。キッチン横にはおしゃれなバーカウンターがあり、夜には大人の時間を演出します。寝室は、色彩鮮やかに異なったイメージでデザインされ、用途に応じて6タイプの特別な空間が楽しめます。屋外にはウッドテラスが備えられており、気軽にアウトドア気分を楽しむことも可能。「スイートヴィラ 清里森テラス 美雲」では、清里の大自然の中、ゆとりの空間と非日常的な生活をお過ごしいただけます。密を避ける傾向や休暇の分散長期化、ワーケーションなどで貸別荘需要が高まる中、リソル不動産では、別荘所有オーナーに開業から運営・集客をワンストップで行う仕組みを提案し、多様なスタイルの貸別荘の新規開拓を推進します。同時に、様々な宿泊ニーズに対応しながら新しい別荘の過ごし方を提案し、今後も「リソルステイ」事業の拡大を図ります。「スイートヴィラ 清里森テラス 美雲」の特徴リビング・ダイニング・キッチンリビングは大人数でもゆったりと使え、冬季には薪ストーブが利用可能。広々としたダイニングスペース、キッチン横にはおしゃれなバーカウンターも。■ウッドテラス屋外にはウッドテラスが備えられており、アウトドアを楽しむことも可能。■寝室 [6室]6室ある寝室は色彩鮮やかに異なったイメージでデザイン。最大で11名様までご利用可能。★寝室1(シングル×2)★寝室2(シングル×2)★寝室3(シングル×2)★寝室4(布団×2)■浴室・洗面所【施設概要】■施設名称 :「スイートヴィラ 清里森テラス 美雲」■所在地 :山梨県北杜市高根町清里3545-3926■交通<自動車利用の場合>・東京(高井戸IC)より首都高速・中央道で須玉ICまで約99分、国道141号線で現地まで約36分・練馬ICより関越・上信越道で佐久ICまで約112分、国道141号線で現地まで約63分<電車利用の場合>・新宿駅から中央本線特急で小淵沢駅まで約112分、JR小海線で清里駅まで約24分、清里駅より車で約4分・東京駅より北陸新幹線で佐久平駅まで約73分、JR小海線で清里駅まで約90分、清里駅より車で約4分■建物構造 :木造亜鉛メッキ鋼板葺2階建■客室数 :1棟[6LDK・ベッドルーム6室]■駐車場 :3台■料金 :お一人様6,800円~【宿泊予約】■受付開始日:2023年2月16日より■予約方法:リソルステイ公式HP ▶ 【リソルステイ事業について】リソル不動産では、「暮らすように泊まる。」をコンセプトに滞在を楽しむ旅のスタイルをリソルステイと名付け、その憧れの時間にふさわしい空間をスイートヴィラと呼び、施設拡大を図っています。自社施設の運営だけでなく、利用頻度の低い別荘オーナーと提携し、開業準備から運営・管理、集客に至る業務をワンストップで代行することで、別荘のホテル化を実現。別荘の有効活用による収益化で空き家化を防ぎ、別荘のサステナビリティを向上につなげます。・リソルステイ公式HP ▶ ・別荘オーナー向け ▶ リソルホールディングスコーポレートサイト(リソルグループについて)リソルホールディングスオフィシャルサイト : <本リリースに関する問い合わせ先>リソルホールディングス株式会社(RESOLグループ)広報室/高橋 弘毅・長田 和将TEL:03(3342)0331(直通) E-mail : press@resol.jp URL : 公式 Facebook ▶ [リソルグループでは、「人にやさしい」「社会にやさしい」「地球にやさしい」の3つの「やさしい」を推進しています。] 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月16日山梨県 清里高原の代名詞、清泉寮ソフトクリームの販売と宿泊施設「清泉寮」の運営を行う公益財団法人キープ協会(山梨県北杜市 理事長:元田 充隆)は2023年1月5日(木)、清泉寮本館前で「巨大!氷のリース」の特別展示を開始しました。雄大な富士山が見えます直径は約2.4m、重さは約800kgという国内最大級の巨大な氷のリースです。標高1,400mに位置し、最低気温は氷点下15℃にも達する清泉寮の冬の寒さを利用して、2週間ほどかけて少しずつ凍らせて作成しています。寒い清里の冬の気候を活かし、お客様に楽しい思い出を作って欲しいと、試行錯誤を繰り返して2011年の1月に初公開されました。巨大リースの正面に立つと、その向こうに富士山と「清里開拓の父」ポール・ラッシュ像を望むことができ、記念撮影に最適です。リースの中の図柄は、冬景色の中にも華やかさを感じてほしいと、スタッフがデザインしました。日光などで少しずつ溶けていくため、新しい図柄の物と交換しながら公開を続けます。暖かくなり、本体も溶けてくると公開終了となります。例年は2月下旬頃まで展示しています。また土日祝日を中心に、直径30cmほどの氷のリースを10個ほど、清泉寮ジャージーハット周辺に設置しています。清里開拓の父ポール・ラッシュ像一つずつスタッフの手作り・企画名 :巨大!氷のリース 特別展示・展示情報:直径2.4m、重さ800kg・展示期間:2023年1月5日(木)~2月下旬頃(解けてしまうまで)・展示場所:清泉寮本館前また清泉寮では今回初めて、8cmの小さな氷のリースが作成できるセルフクラフトキットを宿泊者限定で販売開始しました。清里の夜間の寒さを利用して自分だけのオリジナルの絵柄を仕込み、翌朝に完成したリースを眺めたり、記念撮影やSNSへの投稿など、冬の清里高原ならではの宿泊体験を楽しむことができます。寒さが十分でない場合はキットを持ち帰り、自宅の冷凍庫で制作するなど、清里の思い出を自宅でも楽しむことができます。2月下旬までの期間限定での販売です。セルフクラフトキット販売価格:300円(税込)セルフクラフトのリース宿泊ならではの作品づくり■施設概要施設名 : 清泉寮所在地 : 山梨県北杜市高根町清里3545アクセス: 中央道長坂高根ICより車で20分、JR小海線清里駅より車で5分URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月13日フードトラックステーションの運営を行うMANAnatura(所在地:神奈川県横浜市、代表:新崎 麻奈美)は、山梨県北杜市清里高原に山梨県産の食材を使用したこだわりのフードトラックが集まるフードトラックステーション「八ヶ岳ルロット」を2022年7月16日にオープンしました。ディナータイム営業はゆったりとおくつろぎいただけます【フードトラックステーション「八ヶ岳ルロット」の特徴】■山梨県産のこだわりの料理を提供するフードトラックが集結地産のジビエ料理や山梨県産フルーツ、フルーツドリンク、他こだわりの料理を提供。今までにない新しいスタイルのフードトラックステーションです。レストランでも提供する人気の絶品ジビエ料理■ドライブの途中で気軽にテイクアウト!ワンちゃんをお連れでのご来場も大歓迎!気軽にTeke outしてお気に入りのロケーションで楽しむことも!屋外なのでワンちゃん連れでも気軽にお越しいただけます。■八ヶ岳を見ながらランチ、ディナーを楽しめる!ディナータイムはどこか海外を思わせ得る雰囲気でお酒やお食事も楽しめます。夕陽に染まる八ヶ岳を見ながら楽しむディナーは地元の方、観光の方も皆が楽しめる場所です。ドッグマルシェや各種イベントも開催!月ごとのイベントも実施し、ワンちゃんグッズ、フードを集めた「ドッグマルシェ」や家族で楽しめるイベント満載!目の前に八ヶ岳を眺めながら贅沢ランチを楽しめます八ヶ岳を眺めながらお酒も嗜めます【取り扱い商品の紹介】○山梨県北杜市で料理人自らが捕獲した鹿などを調理する絶品ジビエ料理○フルーツ王国山梨ならではのフルーツを贅沢に使用したドリンク、フルーツ、クレープなど○自家栽培、無農薬のこだわりのパンなど人気の鹿ロースト丼、鹿ホットサンド【施設概要】店舗名 : 八ヶ岳ルロット開店日 : 2022年7月16日所在地 : 山梨県北杜市清里字念場原3545-1420Google マップのナビにて「八ヶ岳ルロット」で検索アクセス : 小海線「清里」駅 徒歩20分、中央道 須玉インターより車で30分営業時間 : 金・土・日・祝日昼11:00〜16:00、夜17:00〜21:00(金、土のみ)出店情報、最新情報はSNS、公式サイトより随時更新!公式Instagram: 公式サイト : 【会社概要】商号 : MANAnatura代表者 : 新崎 麻奈美所在地 : 神奈川県横浜市設立 : 2022年2月事業内容 : フードトラックステーションの運営、他 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月16日清里フォトアートミュージアム(K・MoPA/ケイモパ、所在地:山梨県北杜市、館長:細江英公)は、2022年7月2日(土)-9月25日(日)にサンディエゴ写真美術館凱旋展「原点を、永遠に。」を開催いたします。Beginnings, Forever:From the Collection of the Kiyosato Museum of Photographic Artsロベール・ドアノー 《兄弟》 1934年 (C)Atelier Robert Doisneau/Contact■展覧会概要展覧会名: 清里フォトアートミュージアム収蔵作品より:原点を、永遠に。会期 : 2022年7月2日(土)-9月25日(日)会場 : 清里フォトアートミュージアム主催 : 清里フォトアートミュージアム委員会特別協賛: 真如苑(社会貢献基金)開館時間: 10:00-18:00(入館は17:30まで)休館日 : 会期中7・8月は無休、火曜休館入館料 : 一般 800円(600円) 大学生 600円(400円) 高校生以下無料*( )内は20名様以上の団体料金家族割引 1,200円(2名以上~6名様まで)公式HP : ■サンディエゴ写真美術館からの凱旋帰国展・世界の写真家が35歳までに撮影した名作/近作153点を一挙公開清里フォトアートミュージアムは、7月2日(土)から9月25日(日)まで「原点を、永遠に。」を開催します。本展は、2021年4月から9月にかけて、米国カリフォルニア州のサンディエゴ写真美術館において開催され、好評を博した展覧会の凱旋帰国展となります。1995年、“写真と写真家のために生きる美術館”をめざして開館したK・MoPAの基本理念のひとつに「若い力の写真:ヤング・ポートフォリオ」があります。毎年、世界の35歳以下の若手写真家から作品を公募し(2021年度の応募は27ヵ国、278人、7,285点)、第一線の写真家による選考を経て選ばれた作品を購入、展覧会を開催するヤング・ポートフォリオは、現在、第一線で活躍する多くの写真家たちのキャスティングボードとして、大きな役割を果たしてきました。本展「原点を、永遠に。」は、「すべての写真家にスタート地点がある。」、この理念を背景にK・MoPAの全収蔵作品から、古今東西の106人の写真家たちが35歳までに撮影した作品を厳選し、153点を展示します。写真草創期の19世紀から21世紀の現在まで、写真史に大きな足跡を残した写真家たちから今現在を生きる写真家たちまで、彼らの「原点」ともいえる時代に生み出された作品群は、個々の写真家の軌跡を見る上で興味深いだけにとどまらず、現在では重要な表現メディアとなった写真がたどってきた歴史を見る上でも非常に有意義な展覧会といえます。本展は、2021年、アメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴ写真美術館でコロナ禍を乗り越えて開催され、アメリカの「ウォール・ストリート・ジャーナル電子版」(有料)で大きく記事掲載され話題を呼びました。その展覧会の里帰り展として、日本で初めて公開されるものです。■本展の展示構成第1部:写真草創期から20世紀までアルフレッド・スティーグリッツ、ルイス・ハイン、エドワード・ウェストン、アンドレ・ケルテス、ブラッサイ、アンセル・アダムスなど19世紀の写真草創期から20世紀までの写真史に重要な役割を果たした巨匠たちが、写真の表現や役割について試行錯誤を繰り返して生み出され、現在ではそれぞれの写真家の代表作にもなっている作品の数々を素晴らしいプリントによって展示します。(展示作家数:34人)第2部:戦後の日本写真第二次世界大戦の終結は、日本の写真にとっても新たな時代を告げるものでした。雨後の筍のようにマスメディアが勃興し、自由な表現が可能になった戦後、若い写真家たちはそれぞれの世代で写真の多様な可能性を追求し、その後の世代に大きな影響力を持つ作品を生み出し続けました。植田正治、田沼武能、細江英公、奈良原一高、東松照明、森山大道、荒木経惟ら、現在、海外でも大きな注目を浴び、高い評価を得る日本の戦後写真の礎となった写真家たちの作品をはじめ、現在も精力的に活動を続ける写真家たちの作品を紹介します。(展示作家数:29人)第3部:ヤング・ポートフォリオK・MoPA開館以来、毎年開催されているヤング・ポートフォリオは、2021年度までに76ヵ国から約10,000人、約14万点の応募があり、46ヵ国、約800名の6,000点を超える作品が当館に収蔵されています。デジタル時代の到来とともに、留まるところを知らず急速な技術発展を続ける写真の世界において、25年を超えるヤング・ポートフォリオの歴史のなかで選ばれた作家たちの作品を見直すことは、これからの写真を考える上で重要な機会になることは間違いありません。(展示作家数:43人)本展出品作家一覧(ABC順):ベレニス・アボット、アンセル・アダムス、アン・ソンスク、G.M.B. アカシュ、荒木経惟、K.M. アサド、ワーナー・ビショフ、ジュリオ・ビッテンクール、ビル・ブラント、ブラッサイ、マヌエル・アルバレス・ブラボ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロバート・キャパ、張照堂、デイヴィッド・シーモア“シム”、アルヴィン・ラングドン・コバーン、ブルース・デイヴィッドソン、ロベール・ドアノー、ハロルド・E. エジャートン博士、エド・ヴァン・デル・エルスケン、ERIC、エリオット・アーウィット、イスマイル・フェルドゥス、ロバート・フランク、藤原新也、エメット・ゴーウィン、フィリップ・ジョーンズ・グリフィス、ハン・スンピル、英 伸三、ギジェルモ・シュロデック=ハート、林 典子、ロバート・ハイネケン、ルシア・エレロ、ルイス・ハイン、本城直季、細江英公、伊原美代子、今井壽恵、石元泰博、岩合光昭、イ・ジーヨン、トニー・レイ=ジョーンズ、チョン・ミンス、亀山 亮、ユーサフ・カーシュ、川田喜久治、アンドレ・ケルテス、鬼海弘雄、北島敬三、北野 謙、ウイリアム・クライン、ヴィクトル・コーエン、マリヤ・コジャノヴァ、桑原史成、アル・ラプコフスキー、セルゲイ・レベディンスキー、ロドリゴ・マアワド、三木 淳、ラファル・ミラフ、水谷吉法、百瀬俊哉、森山大道、本橋成一、イ・ミョンホ、長野重一、内藤正敏、中藤毅彦、奈良原一高、野町和嘉、大石芳野、小原一真、アダム・パンチュク、アーヴィング・ペン、ジル・ペレス、ダナ・ポパ、坂口真理子、坂田栄一郎、佐藤信太郎、ジョージ・H. シーリー、瀬戸正人、下薗詠子、篠山紀信、ヴォイチェフ・V.スラーマ、W. ユージン・スミス、ハリ・シーカオ、ギジェルモ・シュロデック=ハート、アルフレッド・スティーグリッツ、アン・ソンスク、ルー・ストゥーメン、ハン・スンピル、フランク・メドゥ・サットクリフ、高木忠智、高島空太、谷井隆太、田沼武能、立木義浩、東松照明、東京るまん℃、富山治夫、都築響一、植田正治、上田義彦、ジェリー・N. ユルズマン、トゥカ・ヴィエイラ、エドワード・ウェストン、ウォン・ウェイ・チョン、ハンネ・ファン・デル・ワウデ、楊 哲一、ピョートル・ズビエルスキ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月30日清里フォトアートミュージアム(K・MoPA/ケイモパ、所在地:山梨県北杜市、館長:細江 英公)は、2022年3月19日(土)から5月30日(月)まで「2021年度ヤング・ポートフォリオ」展を開催いたします。ヤング・ポートフォリオ(YP)とは、K・MoPAが開館以来27年間毎年開催している、世界の35歳までの青年の作品を公募・購入・展示する文化活動です。詳細URL: 清里フォトアートミュージアム 外観会期中の3月20日(日)、21(祝・月)、写真家で副館長の瀬戸 正人による2つの関連イベントを開催いたします。3月20日(日)、写真の未来を担う高校生に向けて当館初のワークショップを開催します。現役の写真家で後進の育成に尽力する瀬戸 正人のユニークで刺激的な講評を受けてみませんか?ご予約をお待ちしております。昨年のギャラリー・トークの様子 中央:瀬戸 正人■高校生写真ワークショップ(全3回)●第1回 2022年3月20日(日)13:00~15:00講師 :瀬戸 正人(写真家/当館副館長)会場 :清里フォトアートミュージアム参加費 :入館ともに無料対象 :高校1年生から3年生まで実施内容 :各自USBに50枚~300枚の写真作品を保存し、当日ご持参ください。講評を行います。ご予約方法:1. お名前 2. 高校名 3. ご連絡先を下記までメールください宛先 info@kmopa.com 清里フォトアートミュージアム「高校生写真ワークショップ」係定員 :先着30名第2回、3回の開催予定は随時発表いたします。本ワークショップの詳細は当館公式HPをご覧ください。3月21日(祝・月)、ギャラリー・トーク開催!ヤング・ポートフォリオ(YP)は、清里フォトアートミュージアム(K・MoPA/ケイモパ)が世界の35歳までの青年の作品を公募・購入・展示する文化活動です。世界27カ国(278人)、7,285点の応募作品のなかから昨年厳選された106点(21人)を展示する「2021年度ヤング・ポートフォリオ」展を3月19日(土)より開催いたします。本ギャラリー・トークでは、YP選考委員長を務める瀬戸 正人が、作品の見どころや世界の写真の最前線について語ります。■ギャラリー・トーク@KMoPAイベント名:ヤング・ポートフォリオとは~世界の若手写真家の“いま”~講師 :瀬戸 正人(写真家/当館副館長)×山地 裕子(学芸員)●2022年3月21日(祝・月)13:00~14:00/清里フォトアートミュージアム展示室●入館料、トーク参加費ともに無料●ご予約不要/当日は12:50までに当館受付前にお集りください。清里フォトアートミュージアム ガーデンテラス瀬戸 正人(清里フォトアートミュージアム副館長/写真家)■瀬戸 正人(タイ/日本、1953-)写真家、清里フォトアートミュージアム副館長タイに生まれ、父の故郷福島県に移り住む。写真家として活動しながら、自らの発表の場として東京にギャラリー「Place M」を開設、後進の育成のためワークショップを多数行う。おもな受賞歴に日本写真協会新人賞、第21回木村伊兵衛写真賞、第37回写真の町東川賞国内作家賞。「ヤング・ポートフォリオ」選考委員長。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月09日清里フォトアートミュージアム(K・MoPA/ケイモパ、所在地:山梨県北杜市、館長:細江英公)は、3月19日(土)から5月30日(月)まで「2021年度ヤング・ポートフォリオ」展を開催いたします。ヤング・ポートフォリオ(YP)とは、K・MoPAが開館以来27年間毎年開催している、世界の35歳までの青年の作品を公募・購入・展示する文化活動です。本年も世界27カ国、278人、7,285点の応募作品のなかから厳選された、21人による106点を展示します。2021年度ヤング・ポートフォリオの作品募集も、コロナ禍の困難な状況下に実施しました。フランスから選考委員として招聘したアントワン・ダガタは、来日ができませんでしたが、データによるジャッジに切り替え、無事に選考を終了しました。世界的な困難を超えてK・MoPAに結集した若手写真家の情熱を、本展で感じていただければ幸いです。■開催概要展覧会名:2021年度ヤング・ポートフォリオ会期 :2022年3月19日(土)~5月30日(月)休館日 :毎週火曜日、但し5月3日は開館、3月18日(金)までは冬季休館会場 :清里フォトアートミュージアム主催 :清里フォトアートミュージアム委員会特別協賛:真如苑(社会貢献基金)開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)入館料 :一般 800円(600円) 学生 600円(400円) 高校生以下 無料( )内は20名様以上の団体料金家族割引 1,200円(2名~6名様まで)<交通のご案内>車にて:中央自動車道須玉I.C.または長坂I.C.より車で約20分JR :中央本線小淵沢駅にて小海線乗り換え 清里駅下車、車で約10分■2021年度ヤング・ポートフォリオ(第27回)データ選考委員 :アントワン・ダガタ、金村修、瀬戸正人(副館長)、細江英公(館長)作品募集期間:2021年2月15日~3月15日応募者数 :278人(世界27カ国より)応募点数 :7,285点購入者数 :21人(国内9人・海外12人/8カ国)日本/アメリカ/中国/タイ/台湾/チェコ/ポーランド/ロシア購入点数 :106点(全作品を展示いたします)■展示内容の詳細は、当館ホームページの「今後の展示」をご覧ください。 ■2021年度ヤング・ポートフォリオ(以下 YP2021)の見どころ購入者の21名は1986年から1997年に生まれた世代です。その作品の多くが、世界が初めて体験したコロナ禍の最中、2019年から2020年に制作されています。金村修選考委員は「閉塞感や生き辛さを感じる作品が多かった」と全体の印象を語りました。一方で、進化を続けるデジタル技術とは対極の、フィルムでしか表現できない色彩や独特の濁りを作品に取り入れたり、フィルム自体を直接糸で縫い合わせたり、敢えて“手”を加える作品が見られたことも特徴的でした。その変化から新たなコンセプトが生まれ、発展する可能性を感じることができます。■ジェシー・エグナー(アメリカ、1993)「ぼくの心の裡にはいつもゲイと肉体の葛藤がある」と語るエグナー。不条理、ユーモア、不気味さなどを写真に捉えることが、自身のアイデンティティの揺らぎを切り抜けるツールとなり、作品の個性ともなっています。ジェシー・エグナー(アメリカ、1993) 《無題》〈性同一化〉シリーズより、2019 (C)Jesse Egnerジェシー・エグナー Jesse EGNER(アメリカ、1993)Untitled, from“Disidentifications”series(無題〈性同一化〉シリーズより)、2019■ピョートル・ズビエルスキ(ポーランド、1987)ポーランドからアジア・アフリカへと目を向け、壮大なオデッセイを展開した作家が、コロナ禍を機に再びヨーロッパを撮影。偶然性と普遍性、独特の暗さと謎めいたイメージが印象的です。ピョートル・ズビエルスキ(ポーランド、1987) 《無題》〈木霊・翳〉シリーズより、2017 (C)Piotr Zbierskiピョートル・ズビエルスキ Piotr ZBIERSKI(ポーランド、1987)Untitled from Echoes Shades series(無題〈木霊・翳〉シリーズより)、2017■アレクサンドル・エゴロフ(ロシア、1987)「消費主義、失敗と欠陥の美学、現代の視覚言語に特に興味を持っている」と語るエゴロフ。日常に埋もれるモノの魅力を強烈なストロボの光であぶり出します。アレクサンドル・エゴロフ(ロシア、1987) 《NN号室〈ビーニー帽をかぶった牛のポスター〉》 2016 (C)Alexander Yegorovアレクサンドル・エゴロフ Alexander YEGOROV(ロシア、1987)Apt. NN (Cow wearing beanie poster)(NN号室〈ビーニー帽をかぶった牛のポスター〉)、2016■野々山裕樹(日本、1991)入院時に、病室の机で過去に撮影したモノクロフィルムを切断し、透明テープや糸で縫い合わせたものを原板としています。野々山裕樹(日本、1991) 《ICU》2018 (C)Hiroki Nonoyama野々山裕樹 Hiroki NONOYAMA(日本、1991)ICU、2018■Ryu Ika(中国、1994)複数のイメージをコラージュした自作を展示し、さらにその展示風景を撮影して作品化しています。多層化することにより「もう一つの世界」を引き出しています。Ryu Ika(中国、1994) 《The Second Seeing_Back Stage2》2020 (C)Ryu IkaRyu Ika(中国、1994)The Second Seeing_Back Stage2、2020■YP2021作品購入作家★=過去のヤング・ポートフォリオでも作品を収蔵した作家1) ジェシー・エグナー(アメリカ、1993)2) 淵上裕太(日本、1987)★3) 韓雪(中国、1997)4) エリザベス・ハウスト(ロシア、1992)★5) 林朋奈(日本、1986)6) シェリー・ホアン(台湾、1986)★7) 狩野萌(日本、1992)8) ダーシャ・カレトニコワ(ロシア、1996)9) クー・ジャーリー(台湾、1998)10) 久野梨沙(日本、1987)11) シャクリット・リーラチュポン(タイ、1988)12) 前川光平(日本、1993)★13) 七海愛(日本、1986)★14) 野々山裕樹(日本、1991)15) Ryu Ika (中国、1994)★16) 富樫達也(日本、1989)17) ヤン・ブラノブセキ(チェコ、1986)18) 山本雅紀(日本、1989)★19) アレクサンドル・エゴロフ(ロシア、1987)★20) ピョートル・ズビエルスキ(ポーランド、1987)★21) アリョーナ・ランダーロワ(ロシア、1988)★■4人の選考委員の初期作品を展示アントワン・ダガタ、金村 修、瀬戸正人(副館長)、細江英公(館長)の初期作品、すなわち“選考委員のヤング・ポートフォリオ”作品(各5点、全20点)を、同時に展示いたします。■選考委員略歴【アントワン・ダガタ(Antoine d’Agata,フランス、1961-)】1961年、フランス・マルセイユに生まれる。1980年頃から10年間、ヨーロッパ、中米、アメリカなど世界各地を放浪。1990年、ニューヨークの国際写真センター(ICP)にて写真を学ぶ。2001年、ニエプス賞受賞。2004年、『Insomnia(不眠症)』で第20回東川賞・海外作家賞を受賞。2004年マグナムに参画、2008年より正会員。2020年1月、コロナ禍の現状を撮影した832ページにおよぶ写真集『VIRUS』を出版し、2021年11月には1986年から2021年の間メキシコを撮影した『PRAXIS』を出版した。選考委員 ANTOINE d'AGATA (C)Gilles Pandel【金村修(日本、1964-)】東京綜合写真専門学校在学中、新聞配達のアルバイトをしながら都市の風景を撮り始める。在学中に招待されたロッテルダム写真ビエンナーレを皮切りに国内外にて発表活動を行う。1996年、世界の注目される6人の写真家のひとりに選ばれ、ニューヨーク近代美術館の「New Photography 12」に出品。日本写真協会新人賞、土門拳賞など受賞多数。近年は、カラー作品やインスタレーション、映像作品など幅広い展開を見せている。選考委員 金村修【瀬戸正人(タイ/日本、1953-)】1953年、タイ国ウドーンタニ市に生まれ、1961年、父の故郷、福島県に移り住む。1975年、東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業。在学中、森山大道氏に大きな影響を受ける。森山氏の紹介で岡田正洋事務所に勤務し、コマーシャル撮影を学ぶ。深瀬昌久氏の助手を務めたのち独立。1983年「Bangkok 1983」にて初個展。1987年、自らの発表の場としてギャラリー「PLACE M」を開設し、現在も運営中。『《バンコク、ハノイ》1982-1987』で日本写真協会新人賞、〈Silent Mode〉と〈Living Room Tokyo 1989-1994〉で第21回木村伊兵衛写真賞受賞。自伝エッセイ『トオイと正人』で第12回新潮学芸賞受賞。近作に『binran』、『Cesium/Cs-137』などがある。展覧会「記憶の地図」(東京都写真美術館、2020年)に対して、2021年第37回写真の町東川賞国内作家賞を受賞。2021年4月清里フォトアートミュージアム副館長に就任。選考委員 瀬戸正人【細江英公(日本、1933-)】舞踏家・土方巽を被写体とした「鎌鼬」や、三島由紀夫を被写体とした「薔薇刑」(1963)など、特異な被写体との関係性から紡ぎ出された物語性の高い作品により戦後写真の転換期における中心的な存在となる。東京工芸大学名誉教授。1995年より当館初代館長。2003年、「生涯にわたり写真芸術に多大な貢献をした写真家」として英国王立写真協会より創立150周年記念特別勲章を受章したほか、2010年、文化功労者。2017年、写真家として初めて生前に旭日重光章を受章した。■関連印刷物YP2021小冊子(A5サイズ、32ページ)各作家の作品数点、選考委員による対談や作品へのコメントを掲載。来館者には無料で配布いたします 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月04日写真展「ロバート・フランク展 - もう一度、写真の話をしないか。」が、2019年6月29日(土)から9月23日(月・祝)までの期間、山梨県北杜市の清里フォトミュージアムにて開催される。スイス出身の写真家 ロバート・フランクは、『ハーパーズ バザー』などで活躍した後、代表作となる『アメリカ人』を発表し、写真界に多大な影響を与えた、世界で最も重要な写真家の1人として評価される人物。『アメリカ人』を発表後、映画制作へと身を転じ、写真展の開催が少ないことから、“伝説の写真家”とも称されている。「ロバート・フランク展 - もう一度、写真の話をしないか。」では、清里フォトミュージアムに収蔵されているロバート・フランクによる作品106点を一挙に公開。日本での大規模な展覧会は、1995年以来23年振りとなる。見どころは、ロバート・フランク自身による“ヴィンテージ・プリント”の作品群。“ヴィンテージ・プリント”とは、撮影後あまり時間をおかずに制作されたプリントの呼称のことで、撮影当時の作家の心境やエネルギーを最も明確に表す、唯一無二の方法と言われている。また、展示作品では、これまで写真集に掲載しなかった未発表の作品も登場。貴重な作品たちから、ロバート・フランクが送るメッセージを感じ取ってみて。【詳細】ロバート・フランク展 - もう一度、写真の話をしないか。会期:2019年6月29日(土)~9月23日(月・祝)開館時間:10:00~18:00(最終入館17:30)会場:清里フォトミュージアム住所:山梨県北杜市高根町清里3545-1222入館料:一般 800円、大学生 600円、中・高生 400円※毎週火曜日休館。7・8月は無休。※7月7日(日)・28日(日)、8月11日(日・祝)は無料開館。<展示作品構成>『アメリカ人』掲載作品 9点、アメリカ 70点、ペルー 3点、パリ 6点、イギリス 7点、イタリア 3点、スペイン 7点、スイス 1点 全106点【問い合わせ先】清里フォトアートミュージアムTEL:0551-48-5599
2019年06月06日異常気象の影響なのか、昨年は例年になく大きな台風が日本列島を襲った。キャンピングトレーラーを置いてある八ヶ岳も例外でなく、一回はほぼ直撃だった。自宅の横浜にいながら、テレビの台風状況を見ながら、「大丈夫かな?オレのトレーラー」と不安になってしまった。■ 山で一番怖いものは…風!Yama / PIXTA(ピクスタ)山で一番怖いのは、雨ではなく、風だと思っている。僕の土地は比較的、水はけもいいし、急斜面でもないので、土砂崩れや川の氾濫などの心配はほぼない。でも、風は怖い。風はいきなり周辺の木を倒してしまうからだ。立ち枯れや虫食いで元気のない木が倒れるのはしかたないが、外見は健康そのものの大きな木が台風後にいきなり倒れているのを別荘地内で目撃して、「倒木って怖い」と実感したのだ。近所の別荘では高さ30mはあるかと思われる針葉樹が倒れこみ、バルコニーが完全に破壊されているのを見てぞっとした。もしこれが母屋に直撃していたら、この別荘、半壊だったなと思った。■ 正直、倒木なんて他人ごとだと思ってたGraphs / PIXTA(ピクスタ)僕はこれでも長野の山国育ちで、学生時代は山岳サークル所属。山はそれなりに知っているつもりだった。それなら倒木の危険性も早く実感しとけよ、という話なのだが、山村の集落には観賞用の庭木がある程度で、倒木なんて見たこともなかった。そういえば、昔、父親が2階の屋根を越える高さの庭木は縁起がよくない、と言っていたことを思い出す。周辺の家も確かに2階の屋根を越える木はなかった。もしかしたら、それは田舎の生活の知恵だったのかもしれない。happyphoto / PIXTA(ピクスタ)山登りにしても、山深いルートほどそこに家屋はないし、人工物がないから倒木を見ても自然の美しき営みとしてしか見ていなかった。それが自分のキャンピングトレーラーを森の中に置いてみると、あれもこれも倒れてくるんじゃないかと急に不安になってくる。そういえば昨年初夏に隣地の木が一本が倒れてきたことを思い出した。管理事務所に連絡すると、すぐに隣地所有者に連絡してくれて処理してくれたが(こういうところは別荘地の利点だ)。■ キャンピングトレーラーギリギリの位置で倒木!さてさて、秋の大型台風が去ってからしばらくして、時間が出来たので、横浜から清里に向かった。近づくにつれ、倒木でペシャンコになっていたら、どうしよう、と若干不安になってくる。森の車道の最後の角を曲がって自分の土地が見えた時は正直ほっとした。なんとか無事だった。しかし、しかし、やっぱり敷地内で倒木が発生していた。しかもキャンピングトレーラーギリギリの距離で倒れていた。根元から倒れ、電線にひっかり止まった倒木。不幸中の幸いと言えるか分からないが、電線に倒れ掛かった木は東京電力が無償で処理してくれたこと。勉強になりました。あと、倒れる方向が1.5mズレていたら、やばかった。高さ20mほどの広葉樹。しかも、元気のある木だと思っていたのでノーマークだった。しかし、倒れた根元部分を見てみると、内部の1/3ほどがスポンジ状になって菌に侵されていた。そして、木は近くを走る電線にもたれかかって止まっていた。手で押してみたが、ビクともしない。これも管理事務所に連絡だ。トホホ。■ 木々に囲まれているから、森。という当たり前の事実JACK SWING / PIXTA(ピクスタ)「もう少しで危なかったですね」。背後でそんな声がして振り向くと、犬を連れた初老の男性がいた。初めて見る人だったが、近くにある別荘の住人らしかった。「この間の台風、風すごかったからねぇ。このへんもあちこちで倒れたよ」と教えてくれた。「倒れそうな木って事前に外観で判断できるんですか?」と僕は聞いてみた。「いやいや、それは分からないよ、だから困るんだよね」と言う。でも、広葉樹が倒れるのは珍しいね、と言う。「この辺では松とかモミとか針葉樹がよく倒れるね、針葉樹は根が浅いから」と教えてくれた。見回すと、隣地に針葉樹の高木が結構あるではないか。もし、あれが倒れてきたら、この距離ならキャンピングトレーラーまで届くな、という木が何本もある。「まぁ、とりあえず悪天候の日はここに泊まるの止めとこうかな」とぼんやり思った。都会暮らしでは考えもしないことだが、これも森暮らしについて回ることなのだと理解した。そもそも木々に囲まれているから、森なんだし、この森感はやっぱり捨てがたいな、と思った。
2019年01月23日そもそも、なぜ森が欲しかったのか……。それはひとことで言ってしまうと、もう一つの場所が欲しかったからだと思う。いま風に言えば、住居の2拠点化ということになるかもしれないけれど、僕としてはそこまで大げさなことではないと思っている。■ フリーのカメラマンになったものの…きっかけは20年前。その時、僕は30歳でフリーのカメラマンになったばかりだった。チータン / PIXTA(ピクスタ)8年間勤めた新聞社時代は休日が極端に少ない職場で、そもそもお盆や正月休みという発想するない職場だったので、僕は長期の旅行に飢えていた。フリーになったのはいいけど、基本超ヒマだった(笑)。そんな時、取材で知り合った友人から、誘いを受けた。友人は数年前からロシア語を習っていて、同国東端カムチャッカ半島のペトロパブロフスキーという都市に留学中だった。現地の大学で日本語も教えながら、自身もさらなるロシア語上達を目指していた。大学側からアパートの一室をあてがわれていたが、本人は日常会話の上達のために一般の家庭にホームステイしていた。「使ってないアパートが一部屋あります。ただいま無料で貸出中です」という半ば冗談の話に、僕が乗ったのだ。■ ひょんなことからロシアでひと夏を暮らすことに!ガジュマル / PIXTA(ピクスタ)ということで、フリーになった最初のひと夏はロシアで過ごすことになった。何かおもしろい写真でも撮れたら、どこかに発表できるかも……という思いもあった。ペトロパブロフスキーという町は想像以上に大きな町だったが、軍港だったため数年前まで外国人には公開されていなかったこともあり、観光地的な雰囲気は一切なく、どこか殺伐としていた。それでも郊外に足を伸ばすと雄大な自然が広がり、美しい草原が広がっていた。そして、時々、小屋のようなものが点在していた。それは決して別荘のような豪華さはなく、どれも質素で、中には限りなく物置小屋に近いものもあった。■ 「ダーチャ」ってなんだ?katsuhiko / PIXTA(ピクスタ)「あれはなんですか?」と友人に聞くと、「ダーチャです」と教えてくれた。こちらの人は平日は都市のアパート暮らしだが、週末は家族で郊外のダーチャで過ごすのだという。ダーチャを日本語に訳すことはなかなか難しいが「菜園付きDIY小屋」という感じだろうか?「ほとんどの人がダーチャは持っているはずです。なぜならソ連時代に国から与えられたものだから」と友人。特に夏になると、ひと夏をずっとダーチャで過ごす家族も多いという。目の前には自分たちで開拓した家庭菜園があり、食材はたっぷりあるらしい。■ 2拠点=「別荘」という発想は日本人だけ!?今でこそ、日本でも「2拠点」というライフスタイルが注目されているが、ロシアではごくごく当たり前のこと。その後、東欧や北欧もあちこち旅したが、呼び方は違うものの(例えばデンマークではコロニへーヴェ)、同じような質素な小屋を持ち、週末をそこで過ごすライフスタイルを何度も目撃した。という僕の個人的な旅体験もあって、週末の「2拠点」って、普通でしょ!(ただし、日本は除く)というのが僕の中にではどんどん大きくなっっていった。日本で週末の2拠点というと、ほとんどの人は「別荘」以外の選択肢ないという発想に陥ってしまう。そして、別荘→軽井沢→あり得ない贅沢、という思考ループからは決して抜け出せない。(ああ、日本人ってなんて可哀そうなんだ!)ポーランドを旅した時に撮影。手前の小屋は10平米あるかどうかのシンプルさ。クラクフという都市の中心部からバスで20分の場所にあった。スウェーデンのサマーハウスも実際にいくつも見たが、電気はもちろん、水道だってないものもあった。ムーミンのトーベ・ヤンソン(フィンランド)のサマーハウス日記『島暮らしの記録』(筑摩書房)を読んだことがあるが、それはそれは質素だった。「なしで済ますものが多いほど、実は豊か」という言葉のように、逆に非日常で、不便を楽しみ、わくわくしているようだった。こちらは僕が森を購入した清里。一面、びっしり熊笹に覆われていたが、定期的に何度か草刈りを繰り返すうちにだいぶ地面が見えてきたということで、僕の森は別荘地にあるが、電気、水道は引いてない。もちろんお金さえ出せば、すぐに引けるが、当分そのつもりはない。目指すは、別荘ではなく、ダーチャなのだから。目指せトーベ・ヤンソン!
2018年08月30日森がほしいとずっと思っていた。けれど世間では、かなり少数派らしく、「家がほしい」「家探しています」と話題にする人は珍しくないが、「なかなかいい森がなくて」と話す人に今まで一度も会ったことはない。会ったことはないが、僕自身は3年をほど「いい森」を探していた。そこに小屋を建て、週末、時々そこで過ごすための小さな気持ちのいい森をずっとほしいと思っていた。■ 「森」はどこにも売っていない3年かけて見つけた小さな森(山梨県清里)。周囲より少し小高く、風通しがいい。けれど、森はどこにも売っていない。ネットで検索しても、さすがのアマゾンにも森は売っていなかった。地方の森林組合みたいなサイトで時々、販売情報などがあったが、面積が東京ドーム100個分ぐらいの広さ(しかもアプローチの道がない)。とても個人が買えるものではないし、その情報はなぜか西日本に多く、横浜に暮らす僕には現実的ではなかった。結局、出た結論はどこかの別荘地の一角を買う、という至極単純な手法。当たり前だが、アプローチの道(しかもアスファルト)もある。きっと森を買う方法はほかにもあると思うが(例えば個人的なコネがあるなど)、不動産屋が仲介するし、素人にはこれが一番現実的だと思った。■ で、別荘地っていくらするの?PhotoREX 21 / PIXTA(ピクスタ)別荘地であれば、確かにたくさん売っている。ネットでも多くの情報があふれている。あとはエリアを選べばいいだけだ。横浜から車で2~3時間で行けるエリアに絞ると、自然な流れで富士山麓周辺になった。河口湖や山中湖のエリアを探し、実際に何度か現地に足も運んだ。けれど、もともと土地勘もなく、なんだか自分にはしっくりこなかった。そして、次に八ヶ岳南麓周辺のエリアを考えた。NISH / PIXTA(ピクスタ)実は僕は長野県茅野市生まれで、八ヶ岳は超地元。現在も実家があり、年末年始や夏休みなど今も時々帰省するエリア。土地勘もあるし、地図なしでもたいがいどこにでも行ける。将来的に小屋を建てるとしても、実家の軽トラや大工道具なども借りやすく、なにかと便利だと思った。富士山麓と比べれば、若干遠いが、帰省と絡めることもできるし、八ヶ岳エリアに絞ることにした。でも、別荘地っていくらするの?と最初は見当もつかなかったが、決して多くはないが100万円前後の土地もあるということが分かった(ただし多くが傾斜地)。予算はとりあえず100万円と自分で決めて、ネットを中心に探し始め、気なる物件があると現地に何度か見にいった。なるべく平坦地を探した。さらにエリアも絞った。Hiroko / PIXTA(ピクスタ)中央道のICでいうと「小淵沢」「長坂」の2ポイント周辺。ちなみに僕の実家の最寄りのICは小淵沢ICの一つ先の諏訪南IC。ここが重要なのだけど両ICの間には山梨、長野の県境がある。探したエリアは山梨県、でも八ヶ岳山麓であれば土地勘はある、というのが僕には重要だった。なぜなら、実家近く(長野県)は避けたいと思った。もちろん、周辺には蓼科などたくさんの別荘地があるが……(理由については次回以降に)。■ 求む!「森」感のある土地。予算は100万円Moco Lock / PIXTA(ピクスタ)何度か現地に行くうちに、エリアをさらに絞り、清里を中心に探すことにした。子どものころから、一番近い夏のリゾート地として家族で何度か遊びに来た思い出もあったし、学生時代は山登りサークルに所属していたので、周辺はよく歩いた土地。久しぶりに訪ねた清里はバブル期の駅前の原宿を思わせる喧騒はすっかりなくなっていて、品よく落ち着いた雰囲気になっていた。「清里いいなぁ」と実感。条件は、予算100万円で、平坦地。周辺にほかに建物があまりなく、「森」感のある土地。僕自身の中で探す熱意の波があったこともあり、その土地に巡り合うまでに結局3年もかかってしまった。
2018年07月24日