東急レクリエーションは12月18日、同社の直営映画館である「渋谷東急」を閉館することを発表した。このほど閉館する「渋谷東急」は、2003年6月の渋谷東急文化会館閉館に伴う直営映画館の代替館として、同年7月にオープンした。しかし、同館は10年間の定期建物賃貸借契約により賃借している物件で、2013年5月に契約期間満了を迎えるため、閉館することとなったという。同館の営業終了予定日は、2013年5月中旬となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月19日渋谷芸術祭実行委員会は、東京都渋谷区と共にアート・映像・音楽・ダンスパフォーマンスなど独自の「渋谷カルチャー」を発信する「渋谷芸術祭」を10月27日・28日に開催する。今年のテーマは「キラリ!渋谷は文化の“光”差点」。会場は渋谷ハチ公前広場や渋谷マークシティ、区役所前広場、今年から会場に加わる渋谷ヒカリエ、宮益御嶽(みやますみたけ)神社など、渋谷エリア内の11カ所。計15以上のアートイベントを展開する。ハチ公前広場・東急東横店特設ステージでは、ライブパフォーマンスのほか、ハロウィンにちなんだフォトコンテストを実施。フォトグラファーによる参加者の写真撮影を行い、渋谷芸術祭公式Facebookページに画像をアップ、後日「いいね!」の数が多かった人にはプレゼントを贈呈する。渋谷ヒカリエでは、1階から4階までのイベントスペースにてライブペインティングやアート作品を展示。区役所前広場では、放置自転車を使ったデコチャリのワークショップや、様々なタイプの自転車の試乗会を行う。宮益御嶽神社では野外映画上映を実施する。今年は「東日本大震災復興支援プロジェクト」として、東北と渋谷のコラボーレションペイントアートを企画している。東北の子供たちと渋谷の子供たちがそれぞれ布に絵を描き、その布をオブジェとして縫製。完成作品はハチ公前広場に展示する。また、仙台市にはサテライト会場を設置し、インターネットラジオ番組配信を実施する。区役所前広場には東北3県のアンテナショップ・マルシェを設営して、東北と渋谷の交流を行う。同イベントの入場は無料。詳細は渋谷芸術祭公式ホームページで案内している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月24日東京・渋谷の東急文化会館跡に26日、渋谷駅直結の高層複合施設「渋谷ヒカリエ」がオープンする。”日本一訪れたい街”渋谷をめざすというコンセプトで展開される渋谷ヒカリエのメインターゲットは20~40代の女性。とはいえ、男性も楽しめる施設や店舗も数多い。そんな渋谷ヒカリエの魅力を紹介しよう。渋谷ヒカリエは地下3階・地上34階からなり、オフィス、商業、劇場をはじめとした文化施設を集めた高層の複合施設だ。11~16階にはミュージカルを中心に公演が行われる予定の劇場「東急シアターオーブ」を構える。総座席数1,972席からなる3層の劇場では、こけら落としにブロードウェーミュージカル「ウエストサイドストーリー」を本場から呼ぶことになっている。今後も”本物のミュージカル”を公演していく予定とのことだ。渋谷駅直結という利便性の良さもあり、渋谷のエンターテイメントの中心となっていくかもしれない。地下3階から5階までは商業施設「ShinQs」を展開。”大人の女性”をターゲットとしているが、メンズファッションや、男性でも楽しめる雑貨を扱うショップもある。「UNITED ARROWS」ではカジュアルを打ち出しつつ、大人の男性に向けたオフィスカジュアルラインも展開。女性が男性へプレゼントを贈ることも想定し、小物雑貨のラインナップを充実させているという。色鮮やかなジャケットは、着こなしによってはオフィスのシーンにも使ってもらえるだろう。旅行雑貨もそろえており、RIMOWAとのコラボレーションによる白いスーツケースは人気商品だとか。「BEAMS LIGHTS」は、もともと「BEAMS」の一部店舗で展開していたコーナーをひとつの店舗としたもの。”旅”をテーマとしており、ポケットが多く付いていてコンパクトに収納できるジャケットや、リバーシブルに表情を変えられるジャケットなど、ひとひねり効いた商品を展開している。全体的にカジュアルな商品がそろっており、これからの旅行シーズンに訪ねてみてほしいお店だ。「45R」は素材にこだわった商品を展開し、得意のインディゴ製品が多く並ぶ。おすすめは綿の糸をきしめんのように平らに編み、その糸を使ったニットジャケット。綿なのに麻のような風合いを持つ「擬麻」という素材は、これからのシーズンにはぴったりだろう。メッセンジャーバッグを扱う人気ブランド「HOLLYWOOD POTERGE」では、定番アイテムを中心に展開するが、女性向けということで大きいバッグよりも小さめのものを前面に出している。さらにヒカリエ限定商品も用意。人気のメッセンジャーバッグに銀色のスタッズを取り付けたもので、2サイズの展開。これは完売必至かもしれない。旅行アイテムがメインの雑貨店「Travel Shop GATE」では、航空会社ファンに人気の高い「BRANIFF」に注目。復刻商品からオリジナルのアイテムまで充実し、小物からスーツケースまでそろうので、旅行の予定がなくても楽しくなる。ランニングが好きな人なら、ゴールドウインが展開するスポーツライフスタイルセレクトショップ「Saturday in the Park」を訪ねてみるのもいい。アウトドアウエアを中心に展開するセレクトショップ「SORA(ソラ)」との共同出店となっており、広々とした店内ではTHE NORTH FACE(Performance)、DANSKIN、C3fit、ellesse、CHAMPIONの5ブランドを扱っている。スタッフのおすすめは、THE NORTH FACEの「インパルスジャケット」。軽量な上に手のひらサイズにコンパクトにまとまるジャケットで、ランニング中も握ったままの状態で運べるという。スポーツだけでなく、アウトドアにも使えそうだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月26日11月12日(土)~13(日)の2日間、渋谷が音楽であふれる!今年で6回目となる『渋谷音楽祭』がいよいよ開催間近に迫っている。渋谷公会堂やマルイシティ渋谷1Fプラザ、渋谷駅東口跨道橋、SHIBUYA109前、道玄坂通り、文化村通りをメイン会場に、約16の連携会場が加わり秋の週末を音楽で盛り上げようという素敵なイベントだ。ストリートパフォーマンスやジャズ、ポップス、クラシック、多彩なジャンルが街を歩くごとに楽しめる様子は、まるで巨大音楽パノラマ。その他の画像中でも注目は、11月12日(土)に渋谷公会堂で開催される、ジャズギタリスト渡辺香津美と東京フィルハーモニー交響楽団(指揮:渡邊一正)とのコンサートだ。出身が渋谷という世界的ギタリストと今年で創立100周年を迎える歴史ある交響楽団とのコラボレーションは、まさに「渋谷発、時空を超えた音楽旅行」といった趣になるに違いない。また、「3 little words Campaign 2011」と題し、「こんにちは。ありがとう。ごめんなさい。」の3つの気持ちを伝える言葉で、世代を超えた交流をテーマにしている同音楽祭。そうだ、音楽とは、地域や世代を軽々超えるグローバルな共通言語に他ならない。それを自分たちの街から発信し、世界とつながろうという試みは、巡りめぐって街の新しい魅力の発見へとつながっていくだろう。今週末は渋谷へ、何もしなくても素敵なことがあなたを待ち受けている。
2011年11月09日「医療モノということで、“カッコよく”見えてしまうイメージを抱いていたんですが、ここで描かれているのは、ひとりひとりが背負っている人生なんです」――。吉沢悠は、出演作『孤高のメス』をこう表現する。この言葉にこの映画の魅力、そして演技者としての彼の揺るぎないスタンスが表われている。ベストセラー医療小説を実写化した本作。吉沢さんは「自らの素の感情を役柄に重ね合わせながら演じた」と言葉に力を込めた。この“人間ドラマ”に彼はどのような思いで向き合ったのか――?映画の公開を前に話を聞いた。物語の始まりは1989年、とある地方の市民病院に当麻鉄彦(堤真一)という名の外科医が赴任するところから始まる。大学病院に依存し、満足な手術ひとつ行えない腐敗した環境を当麻はその腕で、変えていく。当麻が変えたのは何より、そこで働く人々の意識。吉沢さん演じる青木はまさに、彼との出会いによって自らの生き方を省み、そして変わっていく若き医師である。「大学病院の古い体質があって、その下で働く青木はいろんな思いを抱えつつ、“権威”という壁にぶつかる。当麻との出会いで大きく変わっていくこの人物をしっかりと演じ切れないことにはこの作品のテイストが観る人に伝わらない。そのプレッシャーはありました。と、同時に青木が感じる葛藤は、ひとりの俳優として僕にとっては感じたことのある思いでした。それを生かして演じ切ることができれば楽しいだろうな、という相反する複雑な気持ちでした」。90年代末から2000年代の前半に掛けて、次々と話題のドラマ、映画に出演し、主演も数多くこなしてきた吉沢さんが芸能活動を休止したのは2005年。奇しくも本作で演じた青木と同様にアメリカに渡り、帰国後、俳優としての活動を再開した。役柄に自らを重ねた、という部分についてさらに深く尋ねた。「自分なりの信念を持って俳優という仕事をやっていましたが、やればやるほどに『いまのままでいいのか?』というクエスチョンがついて回るようになった。それはまさに、約束された道を見失った青木そのもの。前半部分の彼に、その当時、自分が抱いていた感情を乗せました。それからアメリカに渡って何より感じたのは、俳優として現場に立てるということは、決して当たり前のことではないのだということ。そう感じたときに無性に俳優をやりたい、演じたいって思えてきたんです。帰国して初めての仕事が映画だったんですが、あのときは本当に嬉しかった。それはまさに、青木が当麻先生を手伝いたくて帰国するときと同じ気持ちでした」。復帰後、彼が出演した映画は『夕凪の街 桜の国』、『逃亡くそたわけ−21才の夏』、『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』に本作と物語性と共に、社会への強いメッセージを感じさせるところがあるが…。「決して、それを意識して作品を選んでいるわけではないです。ただ、例えばニューヨークにいる頃、『自分は日本のことを何も知らない』と強く感じて、帰ったら広島に行きたいと思うようになった。そうしたら(広島を舞台に被爆を扱った)映画『夕凪の街 桜の国』のお話をいただいた。不思議なめぐり合わせは感じますね(笑)。常に、観る人に何か良い影響を少しでも与えられたら、という思いはあります。そうした思いがこういう良い循環を生んでいるのかも」。そうした流れに身を投じる中で、映画というメディアへの熱い思いが自身の内側からも沸々とわいて来ていると明かす。「映画人の熱…独特の温度の高さへの憧れは以前以上に強く感じます。周りが見えなくなるような強い思いで、わが子を育てるようにみんなが映画に夢中になっているあの環境は、本当に気持ち良いんです。30歳を過ぎて、ここにいられることが幸せだな、と感じるようになりましたね」。最後に「今後演じてみたい役は?」という質問に「もちろん、当麻先生のような役もやってみたいですね」と語り、「それから…」と、生瀬勝久が演じた、自らの保身しか考えない大学病院の医師・野本の名を挙げ、少し興奮気味にこう続ける。「生瀬さんが仰ってたんです。『俺は、野本という役を“悪”として演じたわけじゃない。一人の人間として演じた結果がこうだったんだ』って。それを聞いて、ああいう役をいつか演じられるようになりたいな、と思いました。僕自身今回、野本という存在に生かしてもらってるんです。そんな深みを演じられるようになりたいです」。(photo:Ryusuke Suzuki)■関連作品:孤高のメス 2010年6月5日より全国にて公開© 2010「孤高のメス」製作委員会■関連記事:堤真一天才外科医役に都はるみのこぶしを聴いて特訓目の前の命を救うため、禁断のオペに挑む『孤高のメス』試写会に15組30名様をご招待小栗旬初監督作引っさげ北海道に!ゆうばり国際映画祭ラインナップに注目来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!堤真一、大組織の悪しき体制と闘う熱血医師に「ヒーローではない、医師を演じたい」
2010年06月23日