※本記事は著者の過去の旅行体験をもとに記事化しています・ 【子連れで湯沢にスキー旅行】1日め のつづきですまめの希望でスキーを楽しむことになった湯沢への旅、メインは当然スキーのつもりでいたため、いざスキーが終わってしまうと不安でした。ホテルに戻ってひと眠りすると、退屈してしまうのではないか。子どもなので当然ではありますが、2人ともアクティビティは大好きではあっても、散策にはまだまだ興味がありません。宿泊先のナスパニューオータニは、スキー場が併設されており、子どもも楽しめるソリのエリアがあるにはあるのですが、もはや2人にゲレンデで遊ぶほどの体力はないでしょう。それならば早めの夕食をとってしまおうと、最寄りの越後湯沢駅へ向かうことに。2人がお昼寝から覚めるのを待って、ホテルから出ている無料バスに乗り込みます。越後湯沢の駅の到着した瞬間身を着るような寒さに一瞬怯みます……が、駅構内がなにやら異常に賑わっている。イベントでもやっているのだろうかと覗いてみたもののそんなことはなく、ただ駅がスキー客で賑わっているのです。なんでもこの越後湯沢駅のcocoloという商業施設は、飲食街・お土産・地酒エリアにお風呂まで(!?)あって「新潟をすべて楽しめる」と言っても過言ではないのだそう。駅構内でこんなに豊富な品揃えの中からお米を買うことができるなんて……いや、そもそも駅構内でお米を買うことってないですよねバラエティ豊かなお土産の山に心を奪われつつ、私たちはまめのリクエストでイタリアンのお店を選びました。イタリアンとは言っても酒粕を乳酸発酵させたリコッタが使用してあったりと、そこかしこに新潟の気配が。シンプルにグリルした野菜も大変美味しく、まめは珍しくひとりで野菜を平らげました。 ホテルに戻るとお風呂の時間。スキーの後はやっぱり温泉を楽しみたいけれど、子どもの機嫌におろおろさせられるのも辛いので、わたしたちはいつも「貸し切り風呂」をとることにしています。こちらの家族湯は4人で入っても十分な広さがあり、充実したアメニティやマッサージ機などすべて自由に使用できます。別途料金はかかりますが、気兼ねなく楽しめますし、何より疲れの取れ方が全然違いますね。そして最後はこの日の目玉。お部屋にバースデーケーキを届けてもらってハッピーバースデーを合唱!以前ハワイに旅行したときにも同じことをした記憶がありますが、旅先でのサプライズケーキの効果ってすごいのです。これで一気に旅行が特別な思い出に変わるのだというようなことを、拙い言葉で熱く語るまめの姿がなんだかすごくお兄さんに見えて、目頭が熱くなった最高の家族旅行でした。
2020年04月06日あの小さかったまめが5才!なにか特別なことをしようね、と決めていた5才の誕生日は、「湯沢でスキー旅行」に決定しました・新幹線に乗りたい・雪が見たい・カレーを食べたい・温泉に入りたいという本人の希望を100%活かすためのプラン。そして今回は「移動による子どもたちへのストレスをできるだけ軽減する」という裏テーマも盛り込みました。まずは東京駅から今年引退するE4系に乗ってゆっくり駅弁を楽しんでいるとちょうどいい頃合いでスキー場に到着。1時間15分という乗車時間が絶妙です。目的地であるスキー場「ガーラ湯沢」は、駅と直結しているため、改札を通ってすぐに更衣室でスキーウェアに着替え、ゴンドラ乗り場に直行することができます。ゴンドラを降りると目の前はゲレンデ!一度も不機嫌になることなくベストコンディションでゲレンデに到着……これぞ私たちの求めていた流れです。初めて目にする「積もった雪」に子どもたちは大はしゃぎ。軽やかにゲレンデを滑り降りてくるスキーヤーたちを見て、まだ自分にスキーは難しいと踏んだまめは、そりスペースに移動して滑っては登り、滑っては登り…の永久運動を始めました。こうなってしまうともう書くことがありません。一方ゆめこはパパに抱っこされてニコニコとご満悦、これは雪が苦手なわけでも楽しくないわけでもなく、新しい環境をハイテンションで楽しむ、いつものゆめこの姿です。しまった……こちらも書くことがない!ひとしきりはしゃぎ倒すと、子どもたちはころっと眠ってしまい、私たちは今夜の宿泊場所へ移動することにしました。結果的に移動のことしか書かれていない回になってしまった【スキー旅行1日目】ですが、この後、まさかの引きの良さに大喜びすることになります。次回「お昼寝から覚めて編」をお楽しみに!
2020年03月23日向井理が主演する本格サスペンス「10の秘密」の9話が3月10日放送。船の爆発で亡くなったかと思われた由貴子だが…衝撃のラストに視聴者からは、10年前の火事の真実や、由貴子の行動について考察を巡らせる声が相次いでいる。向井さんが白河圭太を、仲間由紀恵が圭太の元妻・仙台由貴子を演じ夫婦役で共演。仲里依紗が“夜の顔”を持つ保育士・石川菜七子に、渡部篤郎が大手建設会社・帝東建設の宇都宮竜二を、松村北斗が母を何者かに殺された音大生・伊達翼を、山田杏奈が圭太と由貴子の娘・瞳役で出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。海外逃亡しようとした由貴子を乗せた船が爆発して1週間。船の爆発が事故ではなく故意である可能性が浮上し、圭太も疑いの目を向けられる。母親が亡くなった10年前の火事を調べていた翼と圭太は、竜二が10年前のアリバイを克明に覚えていることに疑問を持ち、竜二を問い詰める。すると竜二は社長の帝東建設社長の長沼(佐野史郎)のために嘘をついていたことを明かす。10年前の火事の現場にいたのは竜二ではなく長沼で、10年前、翼の母親と長沼は愛人関係だったのだ。別れ話のため別荘を訪れた長沼だが、翼の母の腕を振り払った表紙に意識を失わせてしまい、助けを呼ぼうとするも火の手が迫るのを見て逃げ出し、そのアリバイ作りを竜二に頼んでいた。由貴子を殺した犯人を捜しているという圭太に、長沼は偽装建築を隠すよう指示したのは由貴子で、彼女は恐ろしい女だと警告する。一方、瞳が菜七子に付き添われ圭太の家に帰宅。何者かが侵入している気配を察知した菜七子が中に入ると、そこには由貴子と行動を共にする二本松の姿が…というのが今回のストーリー。さらに由貴子が生きていたことが判明。由貴子は新たな人生を歩むためにパスポートを取り戻そうとしていたのだ…驚きのラストに「由貴子がやはりラスボスという事ですか」「やっぱラスボスは由貴子なんだな」などの声が多数投稿される。また「火事。私は由貴子が絡んでいると思うぞ!」「翼くんのお母さん殺した...由貴子犯人?」など、10年前の火事についての反応や「由貴子は違法な方法で海外に行って何がしたいんだろう」と由貴子の今後について想像を巡らせる声も。すべての謎が明かされるはずの最終回に向けて“由貴子の真実”を考察する声がSNSに続々と上がっている。(笠緒)
2020年03月10日向井理と仲間由紀恵が元夫婦役で共演する本格サスペンス「10の秘密」の4話が2月4日放送。仲間さん演じる由貴子の“悪女”ぶりと、名取裕子演じる主人公・圭太の母、純子にも多くの注目が集まっている。向井さんが14歳の娘・瞳を誘拐され大きな陰謀に巻き込まれる白河圭太を、仲間さんが9年前に離婚した圭太の元妻・仙台由貴子を。2人のほか仲里依紗が圭太とは兄妹のような関係の保育士・石川菜七子を、渡部篤郎が大手建設会社・帝東建設の宇都宮竜二を、松村北斗が瞳と親しいが裏で白河家に恨みを抱いている様子の伊達翼を、山田杏奈が圭太と由貴子の娘・瞳をそれぞれ演じる。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。会社を懲戒解雇された圭太は、帝東建設社長の長沼(佐野史郎)を脅そうとするが、圭太が去った後長沼は由貴子に電話をかける。由貴子と長沼は不正の情報を巡り取引していた。由貴子は矢吹の自殺を止められなかったことで、自分が狙われることを恐れていた…。その頃、圭太は瞳を誘拐したのが由貴子ではないかと疑い始めていた。圭太の家に忍び込んだ由貴子は圭太の母・純子(名取さん)に見つかり、足止めされる。帰ってきた圭太と対峙した由貴子は、圭太を利用していたと告げ、彼のもとを去る。その頃瞳は、翼に圭太から10年前の火事について話を聞くことができたと報告するが、翼は火事のことをもっと調べたらどうかと提案。さらに追い打ちをかけるように10年前の火事のことが書かれた新聞記事の画像を転送する。そこには火事で死亡者が出たことが書かれていた…というのが4話の展開。いまだに“娘を理解している父親”であろうとする圭太を嘲笑い、「言える?誰が誘拐犯か」と告げ、圭太と瞳のもとを去っていく由貴子。その“悪女”ぶりに「圭太と由紀子が対峙するシーンはドキドキした」「仲間由紀恵さんの迫力は見応えある」「綺麗なだけに怖さ100倍」「独壇場。あまりに凄すぎる演技」などの声が続々と集まる。一方、圭太の母親・純子役で出演した名取さんにも注目する声が。由貴子に丸め込まれたように見せかけて実は信じてなかった…そんな純子の姿に「ママすごい!!嘘って分かってた!」「やっぱり名取さんは信用出来る!」といった反応も多数。名取さんが主演を務める「法医学教室の事件ファイル」を連想した「法医学教室は騙せなかった」という投稿も寄せられている。(笠緒)
2020年02月04日新潟県の湯沢中央公園に、夏期限定プール「レジャープール オーロラ」が6月からオープンしています。2017年の営業日は6月3日(土)から7月9日(日)の土・日、および7月15日(土)から8月31日(木)までです。室内と野外それぞれに流れるプールとウォータースライダーがあり、幼児プールも完備されています。今年の夏は友達同士や家族でレジャープール オーロラへ遊びにいってみてはいかがでしょうか。レジャープール オーロラとは?新潟県南魚沼郡湯沢町にあるレジャープールです。各種スポーツ競技場を備えた「湯沢中央公園」内に併設されています。多目的広場では無料の足湯も楽しめます。また周辺には、外湯めぐりができる共同浴場が多数あり、プールの後は温泉でのんびりとリフレッシュ、という楽しみ方もおすすめです。レジャープール オーロラの魅力とは?レジャープール オーロラは、室内・野外それぞれに流れるプールとウォータースライダーが完備されているのが特徴です。まずは野外へ行ってみましょう。そこには湯沢町のきれいな空気を吸いながら楽しめるプールとアトラクションが満載です。流水プールは広々としており、ゆったり浮かんで楽しめます。ブルーのウォータースライダーは迫力満点。アドベンチャーロックスライダーは中央から噴水が吹き上がり、360度どこからでも滑り下りられます。幼児プールと合わせて子供に大人気です。次に行きたいのは室内プールです。雨が降っても安心の室内には、1階部分に流水プール、2階部分にレストランがあります。イエローのウォータースライダーは建物外に大きく飛び出す珍しい設計で、スリルを味わえますよ。レジャープール オーロラへのアクセス電車・バスの場合JR越後湯沢駅東口から、南越後観光バス「フィッシングパーク行き」に乗り約8分です。または、JR越後湯沢駅西口から周遊バス「ゆうゆう号」に乗り、およそ18分でアクセスできます。どちらも「プールオーロラ前」で下車し、徒歩すぐです。車の場合関越道湯沢ICから国道17号経由で5分です。隣接に無料大駐車場が完備されています。スポット詳細名称:レジャープール オーロラ所在地:新潟県南魚沼郡湯沢町土樽151-1営業期間:6月3日(土)~7月9日(日)の土・日、7月15日(土)~8月31日(木)営業時間:【6月3日~7月9日の土・日、7月18日~7月21日、8月28日~8月31日】10:00~17:00※7月18日~21日、8月28日~8月31日は9:30~16:30【7月15日~7月17日、7月22日~8月27日】9:30~16:30※土曜日、日曜日と8月11日~15日は17:00まで料金:【6月3日~7月9日の土・日、7月18日~7月21日、8月28日~8月31日】※屋内プールのみ一般(高校生以上)900円、子供(4歳~中学生)500円、シニア(60歳以上)500円【7月15日~7月17日、7月22日~8月27日】※屋内+屋外プール券一般1,500円、子供800円、シニア800円※料金はすべて税込。3歳以下は無料電話番号:025-787-6600公式サイト:
2017年07月24日日本橋三越本店本館2階のスペース#2にて3月14日まで『YUZAWA Premium vol.2 湯沢を知れば、美しく生きられる 秋田「美」人 湯沢「美」人』が開催中だ。秋田県湯沢市にフォーカスして開催中の同プロモーションでは、湯沢市でつくられるこけしや沈金、漆器や小物といった伝統工芸品が紹介されている他、湯沢市の伝統工芸や技術、風景を、いまをリードするクリエイターやデザイナーのクリエーションを通して紹介している。川島幸美が小町娘の衣装からインスピレーションを受けて洋服のデザインに落とし込んだピンクグラデーションの芍薬の花を、刺繍やプリントで表現した限定コレクションが登場する「AULA×湯沢」や、蒔絵の技法、繊細さや漆の輝きをジュエリーとの組み合わせでデザインした「e.m.×漆工防攝津」、佐藤商事の工芸士が漆塗りを施したアクセサリーを展開する「シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)×佐藤商事」、漆漆器や小物に描かれた模様にインスピレーションを得てつくられたアクセサリーコレクションを展開する「RUKUS by yasuhiro tomita×湯沢」などデザイナーと湯沢市の様々なコラボレーション企画が展開されている。また、3月4日には14時から湯沢市の藤井副市長が来店するイベントを予定している他、インスタグラムに“#美の一瞬”とつけて美を感じたモノ、コトに関する瞬間を写真で投稿すると、日本三越公式インスタグラムがその中から写真を選んで紹介するハッシュタグキャンペーンも展開されている。
2017年03月02日ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)が10月24日から11月1日まで、パリ在住のバイヤー湯沢由貴子とのコラボレーションによるポップアップショップをコンセント パリ アッシュ・ペー・フランス(CONCENTO PARIS H.P.FRANCE)銀座店のプロモーションスペースにオープンする。ポップアップショップでは、今や東京を代表するブランドとなったミキオサカベの16-17AWコレクションのアイテムを販売する他、10月17日からの東京コレクションで発表される17SSコレクションを展示。また、ミキオサカベがコンセントのカラーであるイエローをイメージして仕上げた特別別注アイテム(3万円)や、ミキオ サカベの1stコレクションでデザインされたアクセサリーなども販売。さらに、同じく10周年を迎えるヘヴンタヌディレージャ(HEAVENTANUDIREDJA)も参加し、ヴィンテージ材料を使用したハンドメイドの限定アイテムも販売する。コンセント パリ アッシュ・ペー・フランスのバイイングを担当する湯沢由貴子は、「パリのベルギー大使館で行われていたミキオサカベの1回目のコレクションの発表は、インポート世代で育った自身の発想を大きく覆すものでした。少しぎらっ、とひかる別珍の長いラペルのジャケットがとても美しく、その場で買い付けを決心したのを覚えています。あとからアントワープの王立芸術学院を首席で出られた、と聞いて納得。それから毎シーズン、日本のカルチャーを彼の鋭い洞察力で見つめたフィロソフィーに基づくコレクションテーマは、まさに日本の若者文化を物語ってきた歴史といえるのではないでしょうか。 コンセントにとってのミキオサカベは、それがまさにBUYER’SEYEと掛け合わさって、一つ一つのピースを厳選し、そしてお客様に買っていただく、という現象の10年間でした。ミキオサカベとコンセントといった一見、異なった要素がどうして10年もの間、続いてきたのか。そんな疑問も含めて検証してみていただければ、と思っています」と語っている。
2016年10月22日アッシュ・ペー・フランス(H.P.FRANCE)が東急プラザ銀座3階にオープンしたコンセント銀座(CONCENTO PARIS H.P.FRANCE GINZA)が1ヶ月を経過して好調に推移している。“ジェンダーレス”を牽引するJ.W.アンダーソン(J.W.Anderson)を始め、MSGM、ウォルター、スウォッシュ(SWASH)、などヨーロッパのデザイナーを中心に、ミキオ・サカベ、ジェニー・ファックスなど東京ブランドを加え、インポートブランドが90%以上を占める。ノームコア、アスレジャーのトレンドで同質化が進むセレクトショップのなかで、モード系ハイトレンドのエッジィな品揃えは国内では異質。雑貨、ファインジュエリーを含め、ショップオリジナルのアイテムに頼らないそのバイイングスタイルは、セレクトショップ本来のスタイル回帰を彷彿とさせる。東急プラザ銀座のエントランスフロアとなる3階の正面、150平米の広さで展開される同店は表参道店から面積が拡大され移転。4月27日には大阪梅田のハービスプラザENT大阪店も増床リニューアルを果たした。コンセント両店のバイイングを担当するパリ在住バイヤー&ディレクターの湯沢由貴子さんに話を聞いた。■オープン1ヶ月で売り上げ3,000万円達成Q:東急プラザ銀座店がオープン1ヶ月を経過し、当初の予想していた動きと結果はいかがでした?湯沢:数字的にはオープン1ヶ月で約3000万円売り上げており、当初の目標を達成している状況です。コンサバな商品だけが動いていて、洋服が売れない時代だと業界では言われがちなのですが、モード系の商品を求めているお客さまが実際には多いという印象です。昨日も和服でいらっしゃったお客さまが「最近は洋服で面白いものがなかったのだけれど、久しぶりに面白いモノがあった」と、私たちにとっては本当にうれしい反応を頂きました。以前、日本橋三越本店でポップアップを出店したときも、老舗百貨店なので落ち着いたお客さまが多いのでシックなものを好まれると思っていたのですが、若手のデザイナーの少し尖った商品を求められる大人の女性の方が多く、有名ブランドのブティックとはまた違ったものを探していた、という声は大人の女性からよく耳にしましたので、強気でモード系のバイイングをした結果が現れているのだと思っています。Q:実際の顧客はどういった方が多いのですか?湯沢:特に今シーズンはジェンダーレスが大きなキーワードになっていることもあって、男性のお客さまも多く、新しい流れを感じています。インバウンドに関しても、アジアだけではなく、オーストラリア、中東、ヨーロッパと幅広い購買層は、さすがに銀座というロケーションを実感しています。ジェンダーレスという傾向に関して、これは大阪店の例ですが、今年1月に入荷した J.W.アンダーソンの商品はメンズとウィメンズが全く同じデザインの商品があって、まずメンズから入荷したのですが、サイズが48と大きいにもかかわらず、オーバーサイズというトレンドの背景もあり、すべて女性が購入され、すぐに完売してしまいました。その後に、ウィメンズが入荷してそれを男性が買っていくという現象が既に起こっています。Q:ヴェトモンのオーバーサイズのコレクションが受けるのは、そういう時代の気分をいち早くつかんでいたからなのでしょうね。コンセントの今シーズンのバイイングテーマを説明して頂けますか?湯沢:「新しき変態」をテーマとしました。さなぎが蝶に“変態”するような感覚です。ジェンダーレスのテーマは、モードではすっかり一般化しているので、その先をというイメージです。(パリの雑貨・インテリアの総合展示会)メゾン・エ・オブジェでのテーマや、アカデミー賞を取った映画『レヴェナント』にしても、自然への回帰、野生への憧れというのは全体的な傾向としてすごく感じます。ノームコアとは対極にあるファッションの流れなのではないでしょうか。実際にオープン時に並べた、ウサギの剥製、動物や恐竜などのフィギュアなどのオブジェも早々に売れました。プロモーションスペースで展開したジョージア(旧グルジア)のデザイナーSOFIO GONGLIの手編みニットのカーディガンはウールの厚物だったにもかかわらず、ほぼ完売しました。彼女の商品は東ヨーロッパのデザイナーたちが集まって行っていた展示会で一目惚れして、銀座店のオープニングに是非、と実現。アニマルモチーフなどの大振りの七宝焼きのアクセサリーも好評でした。次の秋冬シーズンも強気でモード系ブランドを買い付けています。毛皮なども結構、発注しました。ジェンダーレスな、男性のものをさらっと着てしまうという女性像をイメージしています。■買い付けスタート時のテーマはいつも白紙Q:今回の銀座店は表参道店からの移設で、面積も増えましたが、これによるショップコンセプトの見直しはあったのですか?湯沢:いいえ。「21世紀をたくましく生きる大人の女性に向けたバイヤーズショップ」というコンセプトは2001年に大阪に1号店をオープンしたときから、変わっていません。価格ではなく価値を自分で決ることのできる女性がターゲットです。あるときはスポーティブだったり、クチュールなドレスであったり、ガーリーなファッションを着たり、ロック風なときがあったり、さまざまなスタイルを楽しみたいと思っている女性たちです。Q:各シーズンのバイイングテーマはどのようにして決定されるのですか?湯沢:毎シーズン、ロンドンコレクションからバイイングをスタートするのですが、その段階でテーマは全く白紙です。最後、すべて買い付けを終えマップを作って行くときに不思議とテーマが統一されているのです。普段は自分が好きではない色や形をオーダーしていたり、イメージが自然に決まっている。モードというのはその時代の気分です。展示会でクリエイターなどと話をしていくなかで、自分自身のバイイングのイメージも固まっていきます。そのシーズンの買い付けを終わったときに、自分がなぜそれを買い付けしたのかしっかりとスタッフに伝えていかなければならないという思いは、バイヤーをスタートしたときから変わっていません。自分がなぜそれを買い付けたか、という理由を常にスタッフに伝えられなければダメ。逆に実際のシーズン売れ筋のトレンドから外れ、買い付けを失敗したと感じた時も、店頭スタッフに私自身の買い付けの意図を理解してもらわなければなりません。売る難しさは、自分自身が百貨店の店頭に立っていた経験から理解しています。今でも2ヶ月に1度は店頭に立って接客しており、そこから市場のニーズも感じ取ります。■J.W.アンダーソン、MSGMの次に注目しているデザイナーは?Q:湯沢さんのキャリアは百貨店からスタートしていると伺いましたが?湯沢:80年代初めの最もモードが華やかだった時代に百貨店に入社し、ショップマスターとして売上高、差益率、在庫予算を57ヶ月連続で達成し、表彰を受け、パリに出張で行かせてもらったのが、海外コレクション体験の最初です。その後、婦人服飾のバイヤーになり、1993年に13年在籍した百貨店を辞め、語学の勉強のために渡仏。そのときは学生ビザで渡仏しました。その後、商社で貿易業務を経験しました。H.P.フランスに入社したのは2000年で、翌年にコンセントをスタートしました。Q:ビッグメゾンのショーと新人のショーすべてをご覧になっているのですか?湯沢:自分たちは大手メゾンのブランドを買い付けているわけではないので、ビッグメゾンのショーチケットはなかなか手に入りません。ディオールやシャネルなど、大きなメゾンのショーの華やかさは大好きですが、まだ大々的に知られていないような展示会を細かく回って、ということを1年中繰り返しています。Q:湯沢さんクラスのベテランバイヤーならチケット入手は容易なのかと思っていました。湯沢:パリコレのチケットを入手するのはいつの時代でも難しいですね。クレージュのショーを見ることができているのも、現在デザインを手掛けているデザイナーのアルノーとセバスチャンのブランド「コペルニ・フェム(COPERNI FEMME)」を以前から買い付けていたからです。Q:彼らは2014年度のANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award 2014)」でファースト・コレクション・アワードを受賞し、2015年にはLVMHプライズのファイナリストにも選出されましたね。デザイナーとのネットワークは重要だということでしょうか?湯沢:そうですね。でも彼らがビッグネームのデザイナーになっていくとまた、状況は変わります。それまで、買い付けができていたブランドも商社経由になって、急に買い付けられなくなることもありますから。それで悔しい思いをしていることもこれまでに数多くありますね。Q:現在、注目しているデザイナーを教えて頂けますか?湯沢:J.W.アンダーソンはデビューの時からオーダーしています。彼の何か新しいことを提案してくるというパワーと、周りを巻き込んでいくエネルギーは魅力的です。そういう、新しい世界を作っていけるデザイナーという意味ではGiuseppe Di Morabitoにも期待しています。スリッポンスニーカーでゆるく着られる新しいパンククチュールが作れるデザイナーだと思います。ミラノは素晴らしい工場があって、最高の製品が作れる一方で、新しいデザイナーが出てきにくい背景があるのですが、彼には期待しています。ミラノでは、マッシモ・ジョルジョッティのMSGMを最初のコレクションからオーダーしています。他の新人デザイナーたちがリアリティのない価格帯の商品を発表していた時に、ホワイトシャツを上代1万円台で販売できる価格帯で発表してきて、マーケットを理解した姿勢も業界から高い評価を得ている理由なのだと思います。Q:マッシモはショーで一般の撮影を禁止したり、現在の行き過ぎたSNSを使ったマーケティングなどにも独自の対応を示していますね。湯沢:最近はショーでも、プレスやブロガーが全身そのメゾンの洋服で現れてパパラッチされたり、ショーの最中や直後にコレクションの画像がSNSなどに上がるという状況に、私自身も少し疑問を抱いています。みんながスマートフォンで撮影している光景を見ると、せっかくショーを見るのだから、もう少し集中してはと思いますね。Q:ショー終了後、すぐに商品購入が可能なように、ブランドではシーズンの見直しを発表する動きもあります。湯沢:本当にそのブランドの洋服が好きで、半年間、店頭に到着するのを待っていらっしゃる沢山のお客さまと普段リアルに接している私たちは、その動きに対して違和感を感じています。実際にショー用ピースと販売アイテムが違うブランドもあり、ユーザーからするとあのブランドではできるのに、この店ではなぜ出来ないの?と誤解を招くおそれもあります。Q:パリの生活で、テロの影響は大丈夫なのでしょうか?湯沢:テロがあったからこそ、あえてカフェのテラスでお茶を飲むというようなフランス人の強さは感じます。こんな時代だからこそ、という思いはみんな同じなのではないでしょうか?(了)Text:野田達哉
2016年05月10日秋田県湯沢市、ヤマト運輸、ヤマトマルチメンテナンスソリューションズは4月30日、「高齢者の見守り支援」と「高齢者世帯向けリコール製品回収の取り組み」に関する連携協定を締結したと発表した。この協定により、高齢者向け住民サービスの一環として、「配達時の見守りサービス」と「リコール製品の回収支援サービス」が提供される。配達時の見守りサービスでは、配達先の高齢者が長期間不在にしている場合や体調不良があった場合に自治体に報告する。リコール製品の回収支援サービスでは、リコール製品の情報を自治体の配布物として高齢者の自宅に宅急便で届けるほか、リコール製品が見つかった場合は商品の回収を行う。取り組み開始時は、積水化学工業とTDKの情報が届けられる。
2015年05月01日湯沢由貴子が手掛ける「コンセント パリ アッシュ・ペー・フランス(H.P.FRANCE)」の期間限定ショップが日本橋三越本店で11月11日までオープンしている。同ブランドの14-15AWコレクションテーマは、「私は。。。(Je suis...)」。同ショップでは、21世紀を明るく、たくましく生きる大人の女性をタイプ別に紹介している。同氏によれば“たくましい女性”とは、人を押しのけることではなく、柔軟に人の意見を受け入れられる懐の深い、アイデンティティーを持っている女性を指すという。「私は、ノマドゥ、私は、都会の遊牧民(Je suis nomade je suis nomade urbaine.)」と名付けられたルックは、温かみのあるファーや毛足の長いニットが特徴。カーディガン(9万8,000円)やブルゾン(4万円)など、細く長く、縦に長いシルエットも今シーズンさを表現しているアイテムだ。フォークロア調でクラシカルな刺繍が施されたリボンの髪留め(1万9,500円)でルックにアクセントも加える。ルック「私は、モダンなコスモポリタン(Je suis cosmopolite je suis moderne.)」は、場所や時空を超えた次元がモチーフで、ナイロンの怪しい光がメタリックに反射する。アウターのコート(11万6,000円)の下にはファーベスト(14万4,000円)、ワンピース(11万1,000円)、スカート(6万7,000円)を合わせ、バッグ(7万7,000円)やショートブーツ(8万6,000円)などマニッシュ的要素が随所に見られる。「私は、アニマル!!!(Je suis animale !!!)」は、ブルボン王朝のシンボル「へちまいたち」にアヒルやウサギ、トラ、豹、ペガサスが描かれている。コート(19万円)、カーディガン(10万5,000円)、パンツ(11万5,000円)、手袋(4万9,500円)の装いは動物と共に行進しているような力強い女性像を表現した。「私は、スポーツウーマン(Je suis une SPORTSWOMAN.)」は、柄対柄、異素材の掛け合わせ、カラーの組み合わせが印象的。ショートパンツ(10万2,000円)には、バーガンディにゴールドが混ざり、毛皮のブルゾン(12万7,000円)は女性のたくましさを演出、よりスポーティーに仕上がっている。
2014年11月08日