「お盆だからって実家に帰る必要?ないない、まったくないですよ」 笑顔でこう断言するのは、ツイッターで全世界に9万人近いフォロワーを有する溝井喜久子さん(83)。間もなく8月。お盆を前に実家からの「帰省要求」に、気持ちが沈みがちな女性読者も少なくないはず。 既婚者ならば「夫の実家へのお土産は何がいい?」と思い悩み、子どもがいれば「祖父母に孫との時間を作ってあげなきゃ」と義務感にかられる。一方、未婚者は年々、年老いていく両親を思い、心が曇る。「結婚はまだ?」の言葉を飲み込む相手と差し向かいで食べる夕食なんて、味気ないことこのうえない。ましてや「渋滞数十キロ」「乗車率百数%」なんて帰省ラッシュに巻き込まれての大移動。交通費に大枚はたいて、ヘトヘトになって……あ〜、考えただけでも気が重い! そこで本誌は、男女間や世代間の価値観の相違などについて、含蓄あふれる「つぶやき」で多くの人の心をつかみ、女性向け情報サイト「ウートピ」の記事も話題の溝井さんに、「それでも帰省しないとダメですか?」と率直に質問をぶつけてみた。その答えが冒頭の「まったく必要ない」だ。 「2年ほど前に夫が他界し、いま私は一人暮らし。長男は仙台のほうに住んでまして、結婚して孫もいますけど。何年かに1度しか帰ってきませんよ。向こうだって忙しいですからね。やっと取れた休みに、そうそう実家に帰省なんてできませんよね。私も事情がわかるから『毎年来て』なんて言わないし。それにこっちもね、来てもらったら困るとまでは言わないけれど……。うちに泊まるとなったら夜具の準備とか、ご飯の支度とか大変でしょ。小さな孫がチョロチョロしてたら、そりゃかわいいけれど、長いこと一緒にいたら疲れちゃうもの(笑)」(溝井さん・以下同) お盆の帰省が、実家の親にとっても喜ばしいことばかりではないと、笑みを交えて語る溝井さん。「ただし」と付け加えた。 「私の場合は、帰省を強いることは決してないけれど、ふだんの連絡は密にとってますよ。孫の誕生日にお祝いするとか、うちは庭でぶどうを作っているから、採れたぶどうを送ったりとか。向こうは向こうで、母の日にプレゼントを贈ってくれたりね」 7年前から始めた日々のつぶやきも、離れて暮らす子どもたち家族とのコミュニケーションに一役買っている。 「長男も、その連れ合いや孫も、私のツイッターをちゃんと見てくれてるのね。私、3度の食事も、写真撮ってツイッターにアップしているから、それを見て『今日も元気にしてるな』って思ってもらえてると思いますよ。そう、私の場合、ツイッターが安否確認の役に立ってるの(笑)」 パソコン歴19年、溝井さんが駆使するツールは、ツイッターだけではない。「子どもたちとのやりとりによく使う」と、83歳の彼女の口から、立て続けにストレージサービス(ネット上のサーバーにデータを保管・共有するサービス)の名称がポンポンと飛び出し、驚かされる。 「『OneDrive』や『Dropbox』、それに『iCloud』も使ってます。そこに息子や孫が写真や動画を入れてくれて、共有してるんですよ。見たいときに動画の孫を見られるし、メールもじゃんじゃん来るしね。だから、実際には会えなくても寂しさは感じないのよね」 そんな溝井さんが帰省に気をもむ読者に対して、帰省以上に家族がつながるための3ステップを教えてくれた。 【1】親にiPadなどのタブレットを買う 「年寄りには、スマホの画面は小さすぎます。タブレットの操作はガラケーよりずっと簡単よ」 【2】親の家にWi-Fi環境を整える 「スマホやタブレットにはWi-Fiが必須。年寄りの家にこそWi-fiが必要です」 【3】共有した「写真・動画」と「メール」の見かたを教える 「まずクラウドサービスに動画や写真をアップして、『ここを触ると手紙(メール)が届くよ』『ここを押せば“動く孫”が見られるよ』と教える。自分で発信できなくても、見られるだけでいい。画面に触れるだけなら誰にだってできますよ」 ツイッターでさまざまな世代の人と交流する溝井さんによれば、そもそも子に対する親の「帰省要求」の根底にあるのは「年寄り同士のマウンティング、近所の目を気にしてのこと」と分析する。 「自分は子どもたちから気にかけてもらえてる、大切に思われて幸せなんだと言いたいんですね。『○○さんのお宅、ちっともお子さん帰ってこなくて。寂しそうで、お気の毒ね』って、そういう目で隣近所から見られるのだけは絶対にイヤなんですよ。だから、本当は苦労も多いのに『孫が来てるから、うるさいでしょ。ごめんなさいね』と、自慢げに話したいのね。でもね、お盆や正月に限らず、タブレットを使って、メールやストレージで子や孫と日常を共有できていたら、それで隣近所に自慢できるんですよ。タブレット見せながら『これが、うちの孫なの』って。動画なんて見せてあげたら、びっくりされて尊敬されるし、子どもが帰省してくる以上に、自慢できるはずですよ」
2017年08月02日声優・井上喜久子が、現在TOKYO MXほかで放送しているTVアニメ『ばくおん!!』に出演することが5日、発表された。原作は、漫画雑誌『月刊ヤングチャンピオン烈』(秋田書店)で連載しているおりもとみまな氏による同名コミック。バイクに魅せられた女子高生たちの青春や日常生活を描く。井上は、主人公・佐倉羽音(CV.上田麗奈)の通う教習所の教習車・バイ太役を務める。また、第1巻となるBlu-rayおよびDVDの発売告知CMが公開。羽音らの通う丘乃上女子高等学校のバイク部の来夢先輩がZX-12Rで疾走する実写映像となっている。Blu-ray(6,800円)とDVD(5,800円)は、6月21日に発売(価格はいずれも税別)。特典として、上田、東山奈央、内山夕実らによる先行上映会でのキャストトーク映像などが収められる。さらに、11日の24時30分からWebラジオの配信もスタート。上田と三ノ輪聖役の山口立花子がパーソナリティを務める。番組タイトルは、『ばくおん!!RADIO麗奈と立花子の放課後フルスロットル!!』で、インターネットラジオステーション・音泉で配信。普通のお便り・「ふつおた」から、リスナーから届いたバイクの良さを詠んだ俳句を紹介する「バイクDE俳句」など、さまざまなコーナー企画を展開する。(C)おりもとみまな(ヤングチャンピオン烈)/ばくおん!!製作委員会
2016年04月05日