クリス・コロンバスが監督する次回作『木曜殺人クラブ』に、ヘレン・ミレン、ピアース・ブロスナン、ベン・キングスレーが出演することになった。イギリスのテレビ番組ホスト、リチャード・オスマンが書いた小説の映画化で、コロンバスは脚色も手がける。未解決事件の調査をして暇を潰す老人たちが、身近に起きた殺人事件の解決に乗り出すことになるというユーモアに満ちた物語。製作はスティーブン・スピルバーグのアンブリン・エンタテインメント。撮影は6月にイギリスで始まる。コロンバスの最近の監督作は、Netflixの『クリスマス・クロニクル PART2』文=猿渡由紀
2024年04月24日実写ドラマ「十角館の殺人」より、連続殺人の始まりを告げる本予告映像が到着。ミステリ研究会のキャストも明らかになった。これまでベールに包まれてきた、十角館での物語も垣間見える今回の映像。K大学のミス研メンバーたちは、合宿のため、孤島・角島にある【十角形の奇妙な館】“十角館”を訪れていた。半年前、この島で起きた通称・青屋敷事件は、未だ解決していない。そんな彼らの前に、殺人予告を思わせるプレートが現れる。本土では、青屋敷事件で焼死したとされる天才建築家・中村青司(仲村トオル)から一通の手紙、“死者からの告発状”が届き、元ミス研メンバーの江南(奥智哉)と、江南と行動を共にする男・島田(青木崇高)が手紙の真相を調べ始める。また、ミステリ研究会のメンバーとして、『ソロモンの偽証』で注目を集めた望月歩、「ウソ婚」「院内警察」「366日」とドラマ出演が続く元「欅坂46」長濱ねる、「3年A組-今から皆さんは、人質ですー」に出演した今井悠貴、雑誌のモデルとしても活動する鈴木康介。「劇団あしからず。」の小林大斗、「星星のベラベラENGLISH」(「ZIP!」)のヒロインを務めた米倉れいあ、俳優・モデルの瑠己也(るきや)、「Woman」『メタモルフォーゼの縁側』の菊池和澄(きくち・あすみ)の出演も決定した。監督の内片輝は「若い役者たちは重圧に追いつめられ、苦しんだと思います。空き時間には台本を手にメンバーでディスカッション。本当のミス研メンバーのようでしたね。みんなで輪になって、意見を交換して。生半可な覚悟ではこの作品には挑めないと、彼らはよくわかっていたのです。そんなプロ意識がクオリティ高く『映像版・十角館の殺人』を生み出したのです!」と撮影の様子を明かしている。ストーリー十角形の奇妙な外観を持つ館“十角館”が存在する、角島。1986年、“十角館”を建てた天才建築家・中村青司は、焼け落ちた本館・青屋敷で謎の死を遂げていた。半年後、無人島と化していた角島に、K大学ミステリ研究会の男女7人が合宿で訪れる。その頃、海を隔てた本土では、かつてミス研メンバーだった江南孝明のもとに【死んだはずの中村青司】から1通の手紙が届く。<十角館に滞在するミス研メンバー>と<死者からの手紙>。「偶然とは思えない」。江南は調査を進めるなか、島田潔という男と出会い、行動を共にしていく。一方“十角館”では、ミス研の1人が何者かに殺害される。「犯人は一体誰だ?」疑心暗鬼に陥り、互いに仲間を疑いはじめるメンバーたち…孤島である角島から出ることができるのは、1週間後。2つの物語から起こる【想像を超えた衝撃の結末】とは――。Huluオリジナル「十角館の殺人」は3月22日(金)10時よりHuluにて一挙独占配信(全5話)。(シネマカフェ編集部)
2024年03月13日MTV Entertainment Studiosと101 Studiosが、ジョンベネ殺人事件をリミテッドシリーズ化(タイトル未定)することが分かった。製作総指揮・ショーランナーは『P.S. アイラヴユー』の監督・脚本家のリチャード・ラグラヴェネーズ。「Variety」誌が報じた。1996年にアメリカのコロラド州で起こったジョンベネ殺人事件。被害者は当時6歳のジョンベネ・ラムジーで、美少女コンテスト常連の少女だった。ジョンベネはクリスマスの夜に行方不明となり、翌日自宅の地下室で遺体となって発見された。27年経った現在も未解決だが、依然として注目度は高く、この10年間にも『ジョンベネ -誰が少女を殺したのか-』『ジョンベネ殺害事件の謎』『アントールド・ストーリー -ジョンベネ事件 新たな証拠-』など、事件を題材として取り上げた映画やドキュメンタリー作品が誕生している。本作について、公式ログラインには「ジョンベネ・ラムジー殺害事件における謎めいた死と、それを取り巻くマスコミの狂乱ぶりについて詳述する。この事件は全米を虜にし、私たちに答えよりも疑問を多く残した」と記載されている。(賀来比呂美)
2024年03月08日「その年、私たちは」のチェ・ウシクと「私の解放日誌」のソン・ソックが共演する、最新Netflixシリーズ「殺人者のパラドックス」の配信日が2月9日(金)に決定。ティザー予告編が公開され、ファンの注目を集めている。同名のウェブ漫画を原作にした本作。ティザー予告編では、無気力に日常をやり過ごしていたコンビニアルバイトの大学生イ・タン(チェ・ウシク)が、ある夜、無差別的な暴力に遭い、思わずハンマーを手に反撃してしまう衝撃的なシーンから幕を開ける。暗闇に“殺される者”という文字が浮かび上がるが、すぐさま“殺す者”へと置き換わり、事件を追う刑事チャン・ナンガム(ソン・ソック)が登場する。偶発的な殺人をきっかけに次第に殺人に魅了されていくかのようなイ・タンと、彼に疑いの目を向けるチャン・ナンガム。緊張が高まるなか、彼の「チューインガムと風船ガムに違いがあるか?」というセリフとともにガムの風船がパチンと割れ、映像は幕を閉じる。『パラサイト 半地下の家族』で一躍人気を集め、「その年、私たちは」では朴訥とした画家の青年役もハマっていたチェ・ウシクの『THE WITCH/魔女』の狂気を彷彿とさせるような殺人犯の姿。そして、「D.P.」シリーズや「私の解放日誌」、「カジノ」、映画『犯罪都市 THE ROUNDUP』などで魅力を発揮してきたソン・ソック。人気俳優同士の共演に、コメント欄やSNSでは「はい神キャスト」「期待しかない!」「楽しみすぎる」「2人の共演はヤバい」など、早くも期待の声が上がっている。Netflixシリーズ「殺人者のパラドックス」2月9日(金)より独占配信開始。(上原礼子)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年01月14日『悪なき殺人』ドミニク・モル監督最新作『12日の殺人』より予告映像と場面写真が解禁された。第48回セザール賞最多受賞、第28回リュミエール賞2部門受賞など世界で高い評価を得た本作は、ひとりの女子大生が何者かに殺された事件とその捜査に当たる刑事を描く。10月12日の夜、21歳女子大生・クララが殺され、複数の容疑者が候補に上がり、地道な聞き込みをしていく班長のヨアンと相棒のマルソー、そして捜査班の刑事たち。だが最初の数週間で何も手掛かりが出てこない。生きたまま焼かれた悲惨な殺人事件であるにもかかわらず、時間だけが過ぎ、マスコミは興味を失い、いつしか忘れさられていくことに。当時班長に昇格したばかりのヨアンは、事件を追い続け、やがて闇へと飲み込まれてしまう…。この度解禁された予告映像からは、考えれば考えるほど事件に取り憑かれていく刑事たちの様子が映し出される。そして浮かび上る容疑者らは、全員クララと関係のあった男たちだった。果たして犯人の胸に宿るのは後悔か、それとも快感か?「『ゾディアック』や『殺人の追憶』を彷彿させる重厚で謎めいた犯罪捜査ドラマ」「本作が観客を引き込むことができないのならそれこそ未解決の謎だ」といった絶賛の評も期待感を煽る。併せて解禁された場面写真には、捜査班の刑事たちが、事件解決に向け邁進する様子が映し出されており、緊迫感溢れる場面が切り取られている。『12日の殺人』は3月15日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年01月11日『悪なき殺人』のドミニク・モル監督最新作『12日の殺人』より特報映像とポスタービジュアルが解禁された。第75回カンヌ国際映画祭プレミア部門に出品された本作は、21歳の女子大生が生きたまま焼かれるという衝撃の事件にのめり込んでいく刑事を描く、第48回セザール賞最多受賞の話題作。この度解禁となった特報映像では、帰宅途中の21歳の女子大生クララが何者かに火をつけられ、焼死体として発見される衝撃的なシーンから始まる。そしてこの殺人事件を捜査するうちに、訳もなく事件が頭から離れなくなり、いつしか事件にのめり込んでしまう主人公ヨアン。果たしてヨアンは、事件の闇から抜け出すことができるのだろうか…。さらに日本版ポスタービジュアルは、生前の女子大生クララが辺境の小さな町で薄暗い夜道を帰宅している姿を切り取ったもの。果たして犯人は、誰なのか…?「”未解決事件”――それは、人間の欲望を刺激する」というキャッチコピーも意味深だ。深まる謎に期待が高まる特報映像とポスタービジュアルとなっている。『12日の殺人』は2024年3月15日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年12月21日映画『12日の殺人』が2024年3月15日(金)より公開される。“未解決事件の闇”へと飲み込まれる刑事を描くフランス警察が捜査する殺人事件は、年間800件以上。しかし約20%は未解決だという。映画『12日の殺人』は、ポリーヌ・グエナが2020年に発表したノンフィクション本『18.3. Une année passée à la PJ』をベースにしたスリラー作品。突然焼死体となって発見された女子大学生の事件と、その事件を追う2人の刑事が“未解決事件の闇”へと飲み込まれてしまう様が描かれる。捜査の中で複数の容疑者が候補に上がり、刑事たちは地道な聞き込みをしていたが、最初の数週間で何も⼿掛かりが出てこない。⽣きたまま焼かれた悲惨な殺⼈事件であるにもかかわらず、時間だけが過ぎていく。考えれば考えるほど事件に取り憑かれていく刑事たちの姿や画面に溢れる緊迫感に注目だ。監督は映画『悪なき殺人』のドミニク・モル監督を務めるのは、2019年の東京国際映画祭で『悪なき殺人』を発表し、観客賞と最優秀女優賞を受賞したドミニク・モル。映画『12日の殺人』は、第75回カンヌ国際映画祭プレミア部門に出品したほか、第48回セザール賞で10部門にノミネートされ、作品賞/監督賞/助演男優賞/有望若手男優賞/脚色賞/音響賞と6部門に輝いた。キャストは、『悪なき殺人』にも出演しているバスティアン・ブイヨンが主人公の刑事ヨアン役を務め、ブーリ・ランネールがヨアンの相棒マルソー役を演じた。ヨアン…バスティアン・ブイヨン昇進したばかりの刑事。焼死体となって発見された女子大学生クララの事件を担当することになる。マルソー…ブーリ・ランネールベテラン刑事。ヨアンと一緒に、彼女の周りの容疑者となり得る関係者への聞き込みを行う。映画『12日の殺人』あらすじ10月12日の夜、小さな町で女子大生・クララが何者かに殺された。彼女は焼死体となって発見される。事件を担当することになったのは、昇進したばかりの刑事ヨアンとベテラン刑事のマルソー。捜査が進む中、彼女の周りの容疑者となり得る関係者への聞き込みをするが、男たちは全員クララと関係していたことがわかる。クララの殺害が明らかに計画的な犯罪であることは判明したが、取り調べに浮上する人物たちを誰一人として容疑者と特定することができない。事件解決への糸口が見えなくなるなか、班長に昇格したばかりのヨアンは、未解決事件の闇へと飲み込まれてしまう……。【作品詳細】映画『12日の殺人』公開日:2024年3月15日(金)監督:ドミニク・モル脚本:ドミニク・モル、ジル・マルシャン原案:ポリーヌ・グエナ作「18.3. Une année passée à la PJ」出演:バスティアン・ブイヨン、ブーリ・ランネール、テオ・チョルビ 、ヨハン・ディオネ 、ティヴー・エヴェラー、ポリーン・セリエ 、ルーラ・コットン・フラピエ配給:STAR CHANNEL MOVIES原題:La Nuit du 12© 2022 - Haut et Court - Versus Production - Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma
2023年11月28日猟奇的な事件を扱う本格ミステリー〈屍人荘の殺人〉シリーズとは違う、暗いものを突破するようなエネルギーに満ちた小説を書いてみたいと思った、と語る今村昌弘さん。できあがったのが小学6年生の少年少女が探偵団的な役割を果たし、オカルトめいた謎に挑んでいく『でぃすぺる』だ。子ども時代の懐かしい記憶をくすぐられる無二の面白さがある。マリ姉の死の謎を、“掲示係”になった少年少女は解き明かせるか。「本格ミステリーで大事にしているロジックは誰にでも等しく扱える力のはずで、極端に力を持たない存在である小学生でも同じようにロジックで事件を解き明かすことはできるのではないか。また、小学生だからこそオカルトに対してもはなから否定せず、思い切った発想ができるのではないかと思ったのです」夏休み明けの新学期、壁新聞を作る掲示係になったユースケ、サツキ、ミナ。サツキは、1年前の地域の大祭〈奥神祭り〉の前日に亡くなった従姉のマリ姉の死の真相が〈奥郷町の七不思議〉と関わっているのではないかと考えていた。マリ姉の死と彼女のパソコンに遺されていた6つの怪談話には、どんなつながりがあるのか。7つめを知ると死ぬという噂は本当なのか。3人は壁新聞記事のために調べ始めるが、少しずつ、町を覆う重苦しい秘密が見えてきて…。探偵役は子どもといえども、謎解き部分の難易度は極めて高い。「ユースケを視点人物に据えたことで、子どもが見える範囲、できる範囲のバランスを塩梅しなければいけなかったのは難しかったですね。今回は怪談と謎解きを一つ一つ進めていく形にしたので、序盤でこういう伏線を張っておくべきだったとか、最後のほうになると悩む場面が増えてきたんですね。6つのホラーに対して、ユースケがオカルト的な、サツキが論理的な、それぞれの推理を展開し、欠点をミナが指摘する。ミナはミステリー好きで、推理小説のルールや約束事を解説する立場も担っています。6×3のロジックに加えてさらに全体の種明かしのロジックも用意しなくてはいけなかったので、非常に燃費の悪い作品になりました(笑)」だが、本書で忘れてならないのは、子どもたちが謎解きのために行動し、考え、気づきを得て大きく成長していく描写が活き活きとしている点。ジュブナイルとしての完成度も圧巻で、長く読まれてほしい一冊だ。今村昌弘『でぃすぺる』ザ・小学生男子的なユースケ、優等生のサツキ、シングルファーザーに育てられている転校生のミナ。3人の絆や運動会の場面は感動的だ。文藝春秋1980円いまむら・まさひろ作家。1985年、長崎県生まれ。2017年、鮎川哲也賞受賞デビュー作『屍人荘の殺人』が各ミステリーランキングを総なめし、大ブームを巻き起こす。同作は’19年に映画化も。©文藝春秋※『anan』2023年11月8日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2023年11月07日京都アニメーション放火殺人事件で36人の殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)。その裁判員裁判の第8回公判が9月20日、京都地裁で開かれた。被害者参加制度を利用した遺族や代理人が初めて被告へ直接質問を行ったのだが、青葉被告が驚くべき“逆ギレ”の反論をしたことにネット上では唖然とする人が続出した。各メディアによると、20日の被告人質問では、亡くなった作画監督の女性の夫からの「放火殺人をする対象者に家族や子どもがいることは知っていたか」という質問に青葉被告は謝罪した上で、「そこまで考えていなかった」と回答。事件当時、入社4ヶ月で死亡した女性の母親からの「(青葉被告が主張する)“盗作”のアニメの制作の後に入った社員がいたことは考えなかったのか」という質問にも、「そこまで考えが及ばなかった」と話した。それまでは淡々と質問に答えてきた青葉被告だが、遺族側の質問に苛立ちを見せる場面も。遺族の代理人弁護士が「犯行前に別の選択肢はなかったのか?」と問うと、青葉被告は「逆に聞きますけど、それはこんなことするなら、さっさと死んでくれということですか」とムッとした声で反論。これには「あなたが質問する立場ではない」と裁判長が制止。さらに、京アニに対して怒りをあらわにし、「京アニが(作品を)パクったときに何か感じたのでしょうか。ただ被害者という立場だけ述べて、良心の呵責はないのですか。自分の立場では罰を受けないといけないと思いますが、京アニが不問なのはどうかと思います」などと話し、今も京アニに対する憤りがあるかと問われると「ございます」と言い放ったという。前日の公判で、事件を振り返った今の心境について「行き過ぎたと思っている。小説一つでそこまでしなきゃならなかったのかというのが、今の正直な思いです」と後悔を口にしていた青葉被告。そのため、公判中に飛び出した“逆ギレ”にネット上では「全く反省してない」「これが本心」などと批判が殺到した。《こうやって生きてきたんだろうな。叱られてもぼくわるくないもんって》《彼の中ではいまだに「自分は悪くない。悪いのは京アニ。」何だろうな…》《青葉の言動、一語一句が息苦しくなる。遺族の方の心情はもちろんそれ以上で言葉が見つからない》《治療中の「変わらざるをえない」という言葉はどうなってしまったのか・・・》《たとえ相手に自らのアイデンティティを否定されたとしても、引き替えに命を奪う事は明らかに釣り合いが取れていないのだと、未だに認識できていない》
2023年09月21日8月4日(金)、紀伊國屋ホールにて『熱海殺人事件 バトルロイヤル50’s』が開幕した。三浦洋一、風間杜夫らの名演が記憶される、つかこうへいの代表作『熱海殺人事件』の、誕生50周年を記念する特別公演だ。その初日前日、ゲネプロが公開され、木村伝兵衛部長刑事役の荒井敦史、ヒロイン水野朋子役を演じる元乃木坂46の新内眞衣はじめ、オーディションで役を勝ち取ったフレッシュなメンバーを含む俳優たちが登場、舞台挨拶をした。冒頭では、総合演出を手がけた河毛俊作が挨拶。生前のつかと親しくし、いくつもの作品で一緒に仕事をしたが、舞台での『熱海殺人事件』演出は今回が初めてだという。「やっぱりあの人はすごい芝居を書いたんだなと改めて思いました。台詞の行間に埋まっているものの、時代を感じさせない深さ、広がりを掘り起こす作業をずっとやってきた。多くの人に、特に若い方に、この作品に触れていただきたい」と思いを明かした。50年の間にさまざまなヴァージョン、異版が登場し、プロアマを問わず、日本の演劇史上最も愛されてきたといわれる『熱海』。演劇の聖地、紀伊國屋ホールにおいても、59年の歴史の中で最も上演回数の多い作品だそう。その幕開きは、チャイコフスキーの「白鳥の湖」の音楽が鳴り響くお馴染みの景色。荒井演じる木村伝兵衛が、黒電話片手にエキセントリックにがなりたてると、客席は瞬く間に『熱海』の世界へと巻き込まれていく。舞台挨拶で荒井は、「『熱海殺人事件』と名のつく作品は今回で4度目。毎回進化できるよう精一杯、必死でやっています」と意気込むが、平凡な殺人事件を、容疑者・大山金太郎を取り調べる中で華麗に改ざんしていくその姿は実に力強く、濃厚な演技で舞台を牽引。ダブルキャストの池田純矢は、「この作品独特の熱量を届け、何か心に響くものを持って帰っていただきたい」。そのフレッシュな演技が期待される。この日、木村伝兵衛の愛人である婦人警官水野朋子を演じたのは3年連続で同役を務める新内。そのコケティッシュかつ清潔感あふれるヒロイン像が強い印象を残すが、「二度目の挑戦ですが、一緒に演じさせていただく役者の方々で変わる舞台。セリフは一緒でも、感情が揺さぶられるところが違ったりして、何度演じても楽しいと思う作品です」とコメント。トリプルキャストの佐々木ありさ、小日向ゆかの活躍も興味津々だ。小日向は体調不良でこの日は欠席となったが、佐々木は「初めての挑戦になります。仲間を信じて、この大好きな紀伊國屋ホールで頑張っていきたい」と抱負を述べた。舞台は、このふたりに熊田留吉刑事、犯人の大山金太郎が加わった4人の登場人物の、まさにバトルのようなセリフの応酬で、約2時間、ノンストップで疾走する。熊田留吉役の高橋龍輝は「紀伊國屋ホールに熊田として戻ってくることができ、心から嬉しく思います」、ダブルキャストの三浦海里も「自分ができる精一杯を、舞台上でアクセル全開で一生懸命走りたい」と意欲を見せる。また『熱海』は4度目ながら大山役に初役で挑む多和田任益は、「大山金太郎としての『熱海』が始まるんだ、と身の引き締まる思い」と感慨深げ、ダブルキャストの北野秀気の活躍にも期待が寄せられる。長く上演を重ねながら、ずっと観客に新鮮な衝撃を与え続けてきた『熱海』。今回の上演でも、巷をざわつかせている中古車販売会社の不正事件や「鬼滅の刃」の話題が挿入されるなど、私たちの「いま」を映し出す仕掛けも忘れない。が、この作品が50年の時を経てもいっこうに古びる気配がないのは、この戯曲の底知れぬ力ゆえ、また、俳優たちがその都度この戯曲に真摯に向き合うからこそと実感させられる。公演は8月20日(日)まで。50周年記念イベントとして、スペシャルゲストを迎えてのトークショーなども行われる。取材・文:加藤智子<公演情報>『熱海殺人事件 バトルロイヤル50’s』2023年8月4日(金)~8月20日(日)会場:東京・紀伊國屋ホールチケット情報公式サイト
2023年08月09日韓国検察庁の地下室に保管されていた門外不出の映像を基にしたフェイクドキュメンタリー『トンソン荘事件の記録』が10月27日(金)より公開決定。特報映像と場面カットが解禁された。1992年、釜山の旅館「トンソン荘」で殺人事件が起きた。旅館のアルバイトの男が恋人を連れ込み、隠しカメラで部屋の様子を撮影。男はその部屋で恋人を殺害してしまう。逮捕された男は、心神耗弱による無罪を主張したが、判決は無期懲役。そして、仮釈放の1年前に自ら命を絶った。その殺害の一部始終が収められたビデオは、その残虐性から当局によって封印。しかし、検事の間で話題になったのは、殺害の様子ではなく部屋の鏡に映っていたものだった。それは、男でも恋人でもなく、そこにいるはずのない何かの姿。取材班は、その真相を突き止めるべく調査を開始。その様子を記録映画として撮影するが…。2019年、寺に放置された車から見つかった映像素材。それは、1992年に「トンソン荘」起きた殺人事件を追った記録だった。映像は検察が押収したが、制作会社が訴訟を起こし取り戻す。この映画は、その映像を編集し完成させたものであるーー。近年のアジア・ホラー映画の躍進は、「台湾史上最も恐い映画」といわれた『呪詛』や、韓国・タイ合作『女神の継承』など、フェイクドキュメンタリーが原動力となっている。本作もまた、殺人事件の一部始終が収められたビデオに映った“あるもの”を追って、取材班が調査をする過程がフェイクドキュメンタリーで描かれる。そのリアルな恐怖と予測不能な展開が話題を呼び、韓国での劇場公開時には、ハリウッド作品が並ぶ中で初登場5位にランクイン。スマッシュヒットを記録した。この度解禁するのは、「韓国検察庁によって封印された門外不出の禁断映像、ついに解禁」という強烈なメッセージから始まる特報映像。30年前に旅館トンソン荘で起きた殺人事件の犯人が残したビデオにはいるはずのない何かが…。併せて解禁された場面カットも、壁に血痕が残る殺人現場のようなシーンを捉えたものや、何かを咥える返り血を浴びたような血だらけの女性、監視カメラに写り込んだこちらを見つめる女性、1人だけ目にモザイクがかかっていない不気味なクラス写真など、いずれも震撼するカットとなっている。『トンソン荘事件の記録』が10月27日(金)よりシネマート新宿・心斎橋ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月02日1973年に文学座に書き下ろされ、翌74年に岸田國士戯曲賞を受賞、86年には映画化もされ、つかこうへいの代表作と言える『熱海殺人事件』が、初演から50周年を迎える。そんなメモリアルイヤーの今年、『熱海殺人事件 バトルロイヤル50’s』と銘打った舞台が8月4日(金) から東京・紀伊國屋ホールで上演される。開幕を控えた7月20日(木)、都内で行われている稽古が報道陣に公開された。作品冒頭のおよそ15分のシーンを熱演したほか、出演者らが公演に懸ける思いを話した。荒井敦史部長刑事の木村伝兵衛を演じる荒井敦史は「50周年という節目に紀伊國屋ホールでやらせていただくということで気合が入っています。僕自身、これで4度目の『熱海殺人事件』。今まで周りに助けてもらった分を、僕が引っ張っていけたらと思います」と話す。左から)佐々木ありさ、池田純矢同じく伝兵衛を演じる池田純矢は、今回が初めての『熱海殺人事件』だ。「舞台を志す者であれば、誰もが通る道でもあるし、憧れる道。重みは確かに感じるけれど、それをプレッシャーとせずに、今まで作ってこられなかった木村伝兵衛像を見つけられたら」と語っていた。新内眞衣(中央)3年連続でヒロインの婦人警官・水野朋子を演じる新内眞衣は「歴史ある『熱海殺人事件』に3回も出演するのは光栄なこと。今回はメンバーもチェンジして、今まさに稽古に励んでいるので、ぜひ楽しみにしていただきたいです」とアピール。同じく水野役の佐々木ありさは「私にとっては念願の『熱海殺人事件』。大好きな紀伊國屋ホールで、岡村(俊一)さんの演出でできることをとても嬉しく思います」と話す。また、オーディションで水野役に選出された小日向ゆかは「プレッシャーを感じていますが、稽古を通して自信をつけて、お客様に何かを届けられたら」と意気込む。小日向ゆか高橋龍輝刑事・熊田留吉を演じる高橋龍輝は「2度目の熊田。前回を自分自身で超えられるように、素敵な力強い熊田をみなさんに届けられるように、頑張っていきたい」と話、同じく熊田役の三浦海里は「2年前『新・熱海殺人事件』で大山役を演じて苦労したので、もう2度と呼ばれないだろうと思っていた」と明かしつつ「記念すべきタイミングで熊田として再び参加できることを嬉しく思います」と感慨深げ。三浦海里多和田任益過去に熊田と木村を演じた経験がある多和田任益は、今回、犯人大山金太郎を演じることで、本作の男役を全役制覇することになる。多和田は「役者としてやりがいを感じていますし、ありがたく思っているんですが、(自分は)今までの大山を演じてこられた方のイメージと違って......。劇場で観ていただいたときに『多和田もちゃんと大山だな』と思っていただけるように、残りの稽古も全力で挑みたいです」と全役制覇に向け武者震い。オーディションで大山役に選ばれた北野秀気は「大学の図書館で初めて『熱海殺人事件』の台本を読んで、そこから絶対に出たいと思っていて。それを紀伊國屋でやれるのは本当に幸せで最高です」と改めて喜びの表情。北野秀気取材会で「他のキャストには負けない魅力」を尋ねると「坊主にした気合い」(高橋)、「喉の弱さと若さ」(三浦)、「まっすぐなところ」(佐々木)、「田舎っぽさ」(北野)、「汗の量」(荒井)といった個性的な答えが寄せられた。最後に、カンパニーを代表して荒井は「このタイミングで、この作品を、このメンバーでやらせてもらえることは本当にありがたい。これだけ50年の長きにわたって愛される作品は他にはないので、僕らの世代で終わらせるのではなく、次の世代にもつないでいきたいと思います。紀伊國屋でぶっ倒れる気持ちでやりますので、よろしくお願いします!」と締め括った。公演は8月20日(日) まで。今回はスペシャルゲストも迎えたトークショー(8月15日)、「誰がどの役で出るかお楽しみ」というシャッフル公演(8月16日)、演出家が開演前に『熱海殺人事件』を解説するセミナー(8月8、9、13、18日)も予定されている。詳細は公式ホームページ( )を確認しよう。取材・文=五月女菜穂撮影:天野莉絵<公演情報>50周年記念特別公演『熱海殺人事件 バトルロイヤル50’s』作:つかこうへい総合演出:河毛俊作演出:岡村俊一出演:荒井敦史 / 池田純矢新内眞衣(スタンダード公演)佐々木ありさ(エキサイト公演)小日向ゆか(フレッシャーズ公演)高橋龍輝 / 三浦海里多和田任益北野秀気(フレッシャーズ公演)2023年8月4日(金)~8月20日(日)会場:東京・紀伊國屋ホールチケット情報:
2023年08月01日つかこうへいの代表作で、彼の没後も紀伊國屋ホールを拠点に上演が続けられている『熱海殺人事件』。その誕生から50周年を記念した特別公演『熱海殺人事件 バトルロイヤル50’s』の上演が決定、婦人警官水野朋子を元乃木坂46の新内眞衣が演じる。新内が水野を演じるのは、21年の『熱海殺人事件 ラストレジェンド』、22年の『新・熱海殺人事件 ラストスプリング』に続いて三度目。そこで『熱海殺人事件』という作品に寄せる想い、水野という役どころに感じる魅力など、新内にたっぷりと語ってもらった。『熱海殺人事件』が長年支持され続ける理由は“普遍的な愛”――『熱海殺人事件』の婦人警官水野朋子役への出演は、今回で3年連続、3度目になります。正直、お受けしようかちょっと迷いました。50周年の節目というプレッシャーもありますし、前回の自分を超えないといけないというプレッシャーもありますから。やっぱり一回目は良くも悪くも粗削りでも許されますし、お客さんも微笑ましく観てくれる。でも二回目になると、その目が俄然鋭くなるというか。もともと私のファンだった方の中にも、一回目をきっかけに、『熱海殺人事件』のファンになった方もいて。そうなるとそれに見合う芝居をしなきゃいけない、という緊張感も出てくるんですよね。――最終的に出演への背中を押したものとは?50周年という節目の舞台に立たせていただける感謝と、やっぱり(演出の)岡村俊一さんにお声がけいただいたことが大きかったです。それで「よし、やってみよう!」と決心しました。――50年愛される『熱海殺人事件』という作品の魅力は、どんなところにあると思いますか?『熱海殺人事件 バトルロイヤル50’s』ビジュアルやっぱり“普遍的な愛”だと思います。たぶんこんなにも深く愛について考える作品って、ほかにそうないと思うんです。現代人って常に忙しくて、愛を直視できず、なんとなく後回しにしてしまいがち。そういう人たちが、これだけピュアで、粗削りで、等身大な愛を表現する登場人物たちを目の当たりにすることによって、否が応でも愛について考えるようになる。しかもほかのことなんて考える隙もないほど、圧倒的な台詞量が投げかけられるわけで。きっと初めて観た時は、戸惑いもあると思うんです。でもやっぱりまた観たい、またあの台詞を浴びたいと思わせる力があって。それは今までもそうだったし、私たちもそういうものにしていかなければいけないなと。そんな使命感はあります。――そういった意味でつかこうへい作品というのは、演じる上でまた違う筋力が必要になってくるのではないでしょうか?本当にそうですね。私は『熱海殺人事件』の水野朋子しか演じたことはないですが、おなかのところにグッと力を入れないと、負けちゃう気がして。なんかやっている最中も、つかさんから「お前はどう思ってんの?」と言われている感じがするんです。ずっと問いただされている感じというか。もちろん達成感はありますが、いつも「ちゃんとできていたのかな?」と思いながら千秋楽を迎えています(苦笑)。心の距離が離れてきた今、本作が対話をするきっかけになれば――水野朋子という女性を演じる上では、どんなところにやりがいを感じていますか?実質(山口アイコとの)ふた役ではあるので、その演じ分けは大きなやりがいのひとつですね。ふたりの人に真剣に向き合わなければいけない大変さというか、それぞれに愛のかたちがまったく違いますから。そしてそれは同時に、すごく素敵な役である、ということでもあると思います。――水野と木村伝兵衛部長刑事との関係性については、どのように捉えていますか?私はすごく素敵な関係だと思います。というのも、その根底には愛がないと成立しない関係だと思うので。あんなにお世話をして、あんなに好き同士で、でもプラトニックってあり得るんですか!? みたいな(笑)。たとえほかの道を歩んでも……、やっぱり根底には愛があるんだと思います。――今回水野はトリプルキャストで、「スタンダード公演」を新内さんが、「エキサイト公演」を佐々木ありささんが、「フレッシャーズ公演」を小日向ゆかさんが演じられます。忘れていました!そうか、トリプルなんですよね。初参加のおふたりに見せられるような背中ではないですが……、それぐらい水野をやってこられたってことでもあるのかなと。ただ気持ち的には今でもフレッシャーズです!(笑)――改めてこの作品を通して、お客様にどんな時間を届けられたらと思いますか?ここ数年、人と人との心の距離が離れているなぁって感じる瞬間がたくさんあって。特にひとり暮らしなんてしていると、誰ともしゃべらない日があったりしますし。だからこそこの作品を観て、人との対話を増やして欲しいですね。時に傷つけてしまうことがあったとしても、それは対話をした結果。一番良くないのは、対話から逃げることだと思うので。そして『熱海殺人事件』を一度も観たことがない方には、騙されたと思ってぜひ来ていただきたい!(笑)強烈な“愛”をたっぷり浴びてください!取材・文:野上瑠美子<公演情報>50周年記念特別公演『熱海殺人事件 バトルロイヤル50’s』2023年8月4日(金)~8月20日(日)会場:東京・紀伊國屋ホール作:つかこうへい総合演出:河毛俊作演出:岡村俊一【出演】木村伝兵衛部長刑事:荒井敦史・池田純矢婦人警官 水野朋子:新内眞衣(スタンダード公演)佐々木ありさ(エキサイト公演)小日向ゆか(フレッシャーズ公演)熊田留吉刑事:高橋龍輝・三浦海里犯人大山金太郎:多和田任益北野秀気(フレッシャーズ公演)チケット情報公式サイト
2023年07月06日松竹作品を見放題で楽しめるAmazonプライムビデオ「プラス松竹」チャンネルにて、藤田まこと主演の人気TVドラマシリーズ『京都殺人案内』から『京都殺人案内・花の棺』と『京都殺人案内・嫁ぎ先の謎』の2作品が配信開始となった。Amazonプライムビデオ「プラス松竹」チャンネルは、松竹が誇る数々の名作映画群や松竹が制作したTVドラマが月額330円で見放題。『男はつらいよ』『釣りバカ日誌』『必殺仕事人』などの人気シリーズのほか、小津安二郎監督、木下恵介監督、大島渚監督など日本を代表する巨匠たちの作品から往年の特撮映画ほかコア層を刺激するマニアックな作品まで、映画・TVドラマファンを飽きさせることのない充実のラインナップとなっている。『京都殺人案内』シリーズは、1979年から2010年までテレビ朝日系「土曜ワイド劇場」枠にて全32回に渡り放送された、和久峻三の推理小説『京都殺人案内シリーズ』を原作とした実写ドラマ映像化シリーズ。主人公である京都府警の刑事・音川音次郎が、主に京都市内の名所で起こった難解な殺人事件を、京都にとどまらず日本各地を巡り、執念の推理と捜査で解決していくサスペンスドラマだ。例外的に第1作目『花の棺』は和久峻三ではなく山村美紗の原作で、藤田まことが演じる主人公は音川ではなく狩矢となっている。第2作目からは和久峻三原作のシリーズとなった。今回配信開始となったのは、その第1作目と第3作目で、古都・京都の誇る数々の名所旧跡・観光スポットから、酷寒の北海道など日本各地を股にかけ、風光明媚な風景に人情、旅情、そしてサスペンスとロマンが展開される。藤田まこと他レギュラー俳優陣と豪華ゲスト俳優の競演と、クロード・チアリの哀切な音楽も聴きどころだ。なお、「プラス松竹」チャンネルは登録から14日間の無料体験期間も用意されている。この機会に、“日本的”なサスペンスドラマの名作シリーズに触れてみてはいかがだろう。『京都殺人案内花の棺』(土曜ワイド劇場/京都殺人案内シリーズ1)■配信は こちら()放送局:朝日放送テレビ、テレビ朝日系/初回放送:1979年4月21日/時間:109分原作:山村美紗/脚本:国弘威雄/監督:工藤栄一/音楽:柳ジョージ&レイニーウッド出演:藤田まこと、いしだあゆみ、沖 雅也、二宮さよ子、シェリー、藤岡重慶ほか(C)ABC TV/松竹『京都殺人案内嫁ぎ先の謎』(土曜ワイド劇場/京都殺人案内シリーズ3)■配信は こちら()放送局:朝日放送テレビ、テレビ朝日系/初回放送:1980年6月21日/時間:109分原作:和久峻三/脚本:保利吉紀/監督:松尾昭典/音楽:クロード・チアリ出演:藤田まこと、にしきのあきら、中条きよし、宝生あやこ、殿山泰司、小林かおり、戸浦六宏、遠藤太津朗 ほか(C)ABC TV/松竹Amazonプライムビデオ「プラス松竹」にて配信中『京都殺人案内花の棺』『京都殺人案内嫁ぎ先の謎』
2023年03月01日中谷美紀が主演を務める『連続ドラマW ギバーテイカー』の第3話が、本日2月5日(日) 22時よりWOWOWで放送される。このたび、本作に出演する菊池風磨(Sexy Zone)に焦点を当てた撮影現場レポートが到着した。本作は娘を殺された刑事・倉澤樹(中谷)と、その娘を殺した猟奇殺人犯・貴志ルオト(菊池)の死闘を描いた本格クライムサスペンス。監督は、WOWOW開局25周年記念『連続ドラマW 沈まぬ太陽』などを手がけた鈴木浩介、脚本は『連続ドラマW 黒鳥の湖』『ドクターホワイト』などで知られる小峯裕之が務める。この日撮影が行われたのは、ルオトが住み込みで働くベーカリー「幸せの穂」の自室でひとりの時間を過ごすシーン。美しい容姿からは計り知れぬ狂気を一気に解放させるルオトの様を、菊池は見事に表現。声のトーン、口角の上げ方、歩みや瞬きの速度など些細な表現にも気を配り、ひとつひとつの動きから狂気を感じさせ、静かさの中で観る者に緊張を与えていく。中でも壁に張り巡らされた倉澤の写真を愛おしそうに眺めながら鼻歌を静かに響かせる場面では、メガホンを取る鈴木も「いい表情をするね」と嬉しそうに称賛の言葉を口にする。瞳に冷たい光を宿らせ「樹先生、もうすぐだね。もうすぐ会える」と倉澤との再会を心待ちにする菊池の姿は、ルオトそのもの。菊池がルオトの得体の知れなさを見事に表現し、狂気を次第に爆発させていく姿が捉えられた自室でのシーンは、彼の演技力が発揮された見どころのひとつとなっている。菊池は撮影中、「監督の撮影のスピードがとにかく速くて、日々試されているなと感じています(笑)。いい意味でスリリングな挑戦が続いている感覚があって、鍛えられている」と緊張感もありながら、「監督が始めの段階から『ハマっているね』と言ってくださったので、安心できましたし、嬉しかったです」と鈴木の言葉に励まされ、役者として充実な日々を過ごしたことを明かしている。また、主人公の倉澤と並んで重要となったのは、猟奇殺人犯・貴志ルオトのキャスティングだ。ルオト役を演じる俳優には、人を惹きつけるカリスマ性と巧みな演技力が求められ、加えて原作が漫画だけに原作ファンのイメージも絵として根強いため、キャスティングは困難を極めたという。そんな中、それらすべてを兼ね備えた唯一無二の人物として白羽の矢が立ったのが菊池だ。倉澤に抱く異様なまでの執着心、容赦なく人を襲う残虐性、菊池の“見たことのない姿”に製作陣は多大な期待を抱き、圧倒的な存在感と儚さを併せ持つドラマ版ルオトの誕生を渇望し、菊池へ熱烈なラブコールを贈った。そして菊池はその想像をはるかに超える演技を披露し、製作陣の期待に応えた。このキャスティングについて鈴木は、「原作の世界観を大事にしつつ、ドラマ版に存在するルオトとして成立させるかに関しては、菊池さんのキャスティングがすべてでした」と明かし、菊池との初対面を「独特な存在感を纏われた方だなと感じたんです。“あ、ルオトだ。間違いなく彼がルオトになってくれる”と確信しました」と振り返る。そして、「菊池さんから醸し出される存在感に浸りたく、少し離れて見ていたくなりました。なので、敢えて言葉で交わすのではなく、カットの積み重ねで彼にメッセージを送り続けることにしました」と新境地へ挑んだ菊池への演出について明かし、「カメラを通して彼を見ていると、少しずつルオトと同化していく様を感じました。見事、ルオトに憑依してくれて大感謝です」と太鼓判を押す。また脚本を手がけた小峯は「物語終盤は魅力的なキャスト陣に触発されて生まれたシーンも多く、キャストが作品の世界観を広げてくれたと思っています」と、中谷、菊池をはじめキャスティングによってドラマの名場面が誕生したことを明かしている。中谷は菊池の演技に「脚本を徹底的に読み込んで、ルオトという猟奇殺人犯の役柄を深く理解し、アンニュイな雰囲気のシーンと、たたみかけるように相手を追い詰めるようなシーンと、場面によって緩急のあるお芝居に、心を酷くえぐられました」との称賛の言葉を贈り、クライマックスシーンの撮影前には「いかにルオトを活かすことが出来るかということが大切になるので、菊池さんが思う存分、究極の悪を演じられる撮影となるよう、私も一緒に彼の気持ちを受け止めて演じたいと思います」と気合を入れていた。「ルオトは一手先、二手先に“何かがある”と予感させる不気味さ、奇妙さがあり、不安を煽る恐ろしいキャラクターなので、難しい部分は多いです。特に残酷なセリフやシーンに直面する時は、普通の感覚では出来ないことが多く、ルオトとしては快感を得る行為であっても、“人が苦しんでいるのを楽しむ”という自分自身の引き出しにない感情をどのように表現すればいいのだろうかと悩みました。オーバー過ぎたら嘘らしく見えてしまうし、かといってライトな雰囲気で演じるのも違いますし、とにかくルオトのように“当たり前に残酷なことをする”というのは本当に難しい」と思考を深め続けた役作りについて撮影中に明かしていた菊池。キラキラとしたステージに立つアイドルとしての顔はもちろん、これまで彼が演じてきた明るいオーラを発する役柄とは全く異なり、本作は菊池が新境地を開いたドラマとなった。併せて、菊池のインタビューやメイキング映像、初出しの本編映像を収録した特別映像が公開された。なお第3話の放送終了後、WOWOWオンデマンドで第3話から第5話(最終回)の配信がスタートする。『連続ドラマW ギバーテイカー』特別映像(ルオト役・菊池風磨編)<番組情報>『連続ドラマW ギバーテイカー』放送:WOWOWプライム/WOWOW 4K:毎週日曜 午後10:00より放送/2月5日(日) 第3話放送配信:WOWOWオンデマンド:第2話まで配信中/2月5日(日) 第3話放送終了後、全話配信(無料トライアル実施中)脚本:小峯裕之監督:鈴木浩介出演:中谷美紀菊池風磨深川麻衣馬場ふみか吉沢悠斉藤由貴池内博之関連リンク番組公式サイト:オリジナルドラマ公式Twitter:
2023年02月05日中谷美紀主演の連続ドラマW「ギバーテイカー」より猟奇殺人犯を熱演した菊池風磨のインタビューと撮影のメイキングが収められた特別映像が解禁された。すえのぶけいこの「ライフ 2 ギバーテイカー」(講談社アフタヌーン KC)を原作とした本作は、娘を殺された刑事・倉澤樹と、その娘を殺した猟奇殺人犯・貴志ルオトの死闘を描いた本格クライムサスペンス。この度、第3話の放送・配信に先立ち解禁されたのは、貴志ルオト役・菊池風磨のインタビューやメイキング映像、初出しの本編映像を収録した特別映像。本編映像で見せる冷徹に微笑むルオトの姿とは打って変わり、リラックスした表情で撮影の舞台裏や役作りについて語っている。さらに、撮影現場レポートも到着。この日、撮影が行われたのは、ルオトが住み込みで働くベーカリー「幸せの穂」の自室で、1人の時間を過ごすシーン。美しい容姿からは計り知れぬ狂気を一気に解放させるルオトの様子を、菊池さんは見事に表現する。声のトーン、口角の上げ方、歩みや瞬きの速度など、些細な表現にも気を配り、ひとつひとつの動きから狂気を感じさせるよう、静かさの中、観る者に緊張を与えていく。中でも壁に張り巡らされた倉澤(中谷美紀)の写真を、愛おしそうに眺めながら、鼻歌を静かに響かせる場面で魅せたシーンでは、メガホンを取る鈴木浩介監督も「いい表情をするね」と称賛。瞳に冷たい光を宿らせ「樹先生、もうすぐだね。もうすぐ会える」と倉澤との再会を心待ちにする狂気の姿で、猟奇殺人犯ルオトそのものを体現した。菊池さんがルオトの得体の知れなさと狂気を次第に爆発させていく姿が捉えられた自室でのシーンは、彼の高い演技力が発揮された見どころのシーンのひとつとなっている。菊池さんは撮影中、「監督の撮影のスピードがとにかく速くて、日々試されているなと感じています(笑)。いい意味でスリリングな挑戦が続いている感覚があって、鍛えられている」と緊張感もありながら、「監督が始めの段階から『ハマっているね』と言ってくださったので、安心できましたし、嬉しかったです」と鈴木監督の言葉に励まされ、役者として充実な日々を過ごしたことを明かしていた。◆美しき猟奇殺人犯・ルオトのキャスティング、そして菊池風磨への期待ドラマ化にあたり、主人公の倉澤と並んで重要となったのは、猟奇殺人犯・貴志ルオトのキャスティングだ。映画『ダークナイト』のヒース・レジャー、ドラマ「HANNIBAL/ハンニバル」のマッツ・ミケルセンなど、名優に息を吹き込まれたヴィランキャラクターたちの活躍によって成功したサスペンス作品は数多い。本作において、そんな重要なポジションを担うルオトは“天使のような美少年”といわれた少年期の面影を残した、独特な雰囲気を身にまとう人物。医療少年院を退院し更生したとされているが、美しい容姿からは計り知れぬ“狂気”を宿しているキャラクターだ。異常な価値観、あることをきっかけに抱いた倉澤への執着心、精神的な幼さは、親しい友人でもあった倉澤の娘を惨殺した12年前から変わらない。そんなルオト役を演じる俳優には、人を惹きつけるカリスマ性と、巧みな演技力が求められ、加えて原作が漫画だけに原作ファンのイメージも絵として根強いため、キャスティングは困難を極めることとなった。そんな中、それら全てを兼ねそろえた唯一無二の人物として、白羽の矢が立ったのが菊池さんだった。圧倒的な存在感と儚さを併せ持つドラマ版ルオトの誕生を渇望し、制作陣は熱烈なラブコールを贈った。そして、菊池さんはその想像をはるかに超える名演を披露し、見事に期待に応えて見せた。このキャスティングについて、鈴木監督は「原作の世界観を大事にしつつ、ドラマ版に存在するルオトとして成立させるかに関しては、菊池さんのキャスティングがすべてでした」と明かし、菊池さんとの初対面を「独特な存在感を纏われた方だなと感じたんです。“あ、ルオトだ。間違いなく彼がルオトになってくれる”と確信しました」とふり返る。そして、「菊池さんから醸し出される存在感に浸りたく、少し離れて見ていたくなりました。なので、敢えて言葉で交わすのではなく、カットの積み重ねで彼にメッセージを送り続けることにしました」と新境地へ挑んだ菊池さんへの演出について明かし、「カメラを通して彼を見ていると、少しずつルオトと同化していく様を感じました。見事、ルオトに憑依してくれて大感謝です」と太鼓判を押す。また脚本を手掛けた小峯裕之は「物語終盤は魅力的なキャスト陣に触発されて生まれたシーンも多く、キャストが作品の世界観を広げてくれたと思っています」と、主演の中谷さん、菊池さんをはじめキャスティングによって、ドラマの名場面が誕生したことを明かしている。中谷さんは菊池さんの演技について「脚本を徹底的に読み込んで、ルオトという猟奇殺人犯の役柄を深く理解し、アンニュイな雰囲気のシーンと、たたみかけるように相手を追い詰めるようなシーンと、場面によって緩急のあるお芝居に、心を酷くえぐられました」と絶賛。クライマックスシーンの撮影前には「いかにルオトを活かすことが出来るかということが大切になるので、菊池さんが思う存分、究極の悪を演じられる撮影となるよう、私も一緒に彼の気持ちを受け止めて演じたいと思います」と意気込みを語った。菊池さんは役作りについて「ルオトは一手先、二手先に“何かがある”と予感させる不気味さ、奇妙さがあり、不安を煽る恐ろしいキャラクターなので、難しい部分は多いです。特に残酷なセリフやシーンに直面する時は、普通の感覚では出来ないことが多く、ルオトとしては快感を得る行為であっても、“人が苦しんでいるのを楽しむ”という自分自身の引き出しにない感情をどのように表現すればいいのだろうかと悩みました。オーバー過ぎたら嘘らしく見えてしまうし、かといってライトな雰囲気で演じるのも違いますし、とにかくルオトのように“当たり前に残酷なことをする”というのは本当に難しい」と思考を深め続けたことを撮影中に明かしていた。キラキラとしたステージに立つアイドルとしての顔はもちろん、これまで彼が演じてきた明るいオーラを発する役柄とは全く異なり、俳優・菊池風磨として新たな顔を見せる本作。その新境地に期待が高まる。連続ドラマW「ギバーテイカー」は毎週日曜日22時~WOWOWプライム/WOWOW4Kにて放送中、WOWOWオンデマンドにて配信中(全5話)。(text:cinemacafe.net)
2023年02月05日小学6年生の教え子に、愛する娘を殺された小学校教師。12年後、両者の運命が再び交錯し……。娘の命を奪われた主人公とその娘の命を奪った猟奇殺人犯の激闘を描く本格クライムサスペンス『連続ドラマW ギバーテイカー』で、中谷美紀と菊池風磨が初共演。かたや教師から刑事に転職し、犯罪と向き合う主人公・倉澤樹(いつき)、かたや幼くして殺人に手を染めた猟奇殺人犯・貴志ルオトという難役に彼らはどう臨んだのか。共演の感想や撮影秘話などを聞く。初めて会ったとき、すでに役として存在していた菊池──おふたりは本作が初共演となりますね。中谷大変失礼ながら、私は皆さんがご存じの菊池風磨像を存じ上げなかったんです……。菊池全然大丈夫です。むしろ助かります(笑)。中谷ですが、ご出演なさっているドラマを拝見しまして。とても明るい役を演じていらしたので、ルオトとは結びつきませんでした。けれども初めてお目にかかったとき、すでに役として存在してくださっていて。普段のお姿を封印し、全く別のキャラクターとして立ってくださっていた。なので、私も倉澤としてどんどん追い詰められましたね。世界中が風磨くんに黄色い歓声を上げたとしても、私は彼をいまだに殺したいと思っています(笑)。菊池そう言っていただけたら本望です!僕にとって中谷さんは、テレビや映画で見ている方。これまでは実際にお会いする機会もなかったので、背筋がめちゃめちゃ伸びました。──おっしゃるとおり、倉澤樹と貴志ルオトは敵対関係にあります。菊池ルオトは樹先生に執着していて、彼女のことを考えない日はないくらい。12年前に穂乃花ちゃん(倉澤樹の娘)を殺し、医療少年院に入っていた間、樹先生への思いをいかに膨らませていたかを想像しました。最初はお母さんへの愛情みたいな気持ちだったのが、思春期を迎えて女性として好きになったりもしたでしょうし。中谷事件以来、隣人であり、教え子でもあったルオト少年の微笑む姿が、倉澤の中ではずっとフラッシュバックしていたと思うんです。夢にも出てきたでしょうし、食器を洗っていようが、街を歩いていようが常に頭をよぎっていたはず。12年の歳月を経て再会したときも、成人したルオトにかつての少年の姿を重ねたのではないかと。しかも、(菊池風磨とルオトの幼少期役・志水透哉の)お顔が似ているんです。唇ですとか、ちょっと微笑む姿が。菊池似ていましたね。中谷キャスティングの妙で、そこも素晴らしかったです。──演じる上で最も苦心した点は?中谷倉澤が抱えている痛みは、私が到底経験したことのない痛みですから。その痛みを自分の感情とし、自然に湧き上がらせるにはどうすればいいか、やはり悩みましたね。菊池僕もやっぱり、自分の中に全くないものを探すのが一番苦労しました。なので、原作の漫画を読んでみたり、猟奇殺人犯が登場する映画を思い起こしてみたりもして。──演じていて、アイドル業に支障は出ませんでしたか?菊池それは全然!ちゃんと切り替えられていたと思います。ルオトでいるときは静かでしたけど、撮影現場を一歩出たらいつもの僕に戻っていました。中谷プロなので。菊池いやいやいや(笑)。中谷お気遣いくださって、現場ではちょっと離れた場所にひとりでいらっしゃることが多かったですよね。ですが、撮影が終わった後、ある番組で全裸でのたうち回っている姿を見てしまい……。「えええ!?私が知っている菊池風磨ではない!」と思いました(笑)。菊池そっちが間違っています。僕ではないです!中谷びっくりしちゃって。菊池今の僕が本物です。中谷引き出しがおありなんでしょうね。菊池いやいやいや(笑)。“中谷さん”から樹先生に切り替わる瞬間は鳥肌もの──中谷さんがそんな姿をご覧になったのが撮影後でよかったです(笑)。お互いの役に対する感情を高めるために、撮影中になにか取り組んでいたことはありますか?中谷そこが菊池風磨さんのすごいところで。彼の演技を真に受け、眼差しを見つめ、声を聞いていれば、自然と倉澤の怒りや苦しみをかき立ててくれるんです。こちらから特に無理をする必要がなかったことが、本当にありがたかったですね。菊池“中谷さん”から樹先生に切り替わる瞬間って、もう鳥肌もので。おかげで僕も役に入れましたし、あとはとにかく「好き」という気持ちを意識しました。偏っていますし歪んでもいますけど、ルオトは樹先生が好き。とは言え、中谷さんのことはみんな好きじゃないですか。なので特になにかをする必要もないんですが、僕のマネージャーさんが中谷さんの大ファンで(笑)。彼の愛を聞きながら自分に置き換え、「好き」をより深めていきましたね。──身近にリサーチ対象がいたんですね。菊池そうなんです。このお話をいただいたときも、彼が一番喜んでいました。中谷ありがたいです(笑)。菊池役作りの完璧なパートナーでしたね。──そのことを中谷さんはご存知でしたか?中谷(撮影の)最後に伺って。でも、現場を盛り上げるために言ってくださったのかと。菊池いやいやいや、本当のことです!中谷ありがとうございます。──お互いの役に対する感情と言えば、倉澤樹が娘の遺体を発見する第1話が衝撃的です。あのときの慟哭が、貴志ルオトに対する怒りの原点にも思えますし。菊池実は僕、あのシーンの映像を監督に見せていただいたんです。中谷ええ!?そうだったんですか?菊池はい。12年前の場面なので僕は演じていませんが、ルオトの記憶にあるはずなので。監督からは「見て、役として想像してください」と言われました。でも、本当にもう苦しくなっちゃって……。しかも、ルオトとしては、それを喜びに変えなきゃいけない。その作業が大変だったんですが、見て演じるのと見ないまま想像で演じるのでは濃さが全然違ったと思うので、見ることができてよかったです。すごく鮮明に、ずっと覚えていましたし。中谷痛み、苦しみ、憎しみ、あるいは自責。そういった感情を掘り起こしながらのシーンでしたが、“叫び”と言えばムンクだなと思いまして。ムンクの展覧会を見に行ったりもしました。ムンクは幼くして母親を亡くし、実の姉を亡くし……という複雑な人生を歩んだ人。そんな彼の絵画から、何かいただけるのではないかと思ったんです。「心をむき出しにしていないアートはアートではない」と言いますし。そうして、ムンクの絵画から受け取った思いをお腹の奥の方にずっと大切にしまって。しかも、あのシーンを演じる直前に、(穂乃花役の)松岡夏輝ちゃんが「お母さんへ」と手紙を書いてきてくれたんです。菊池えええ~っ!!中谷中に折り紙が入っていて……。菊池そんな……(絶句)。中谷ルオトとしては複雑な気持ちになりますよね(笑)。なんと言いますか、そんな彼女が私を“お母さん”にしてくれたように思います。──撮影後は、すぐに作品世界から抜け出せましたか?菊池どうだったかな……。でも……あっ、中谷さんからクッキーをいただいて。本当にすっごく美味しいクッキーで、ちょっとだけ食べてみようと思ったら止まらなくなっちゃいました。中谷あらら、ごめんなさい(笑)。菊池いやいや(笑)。おかげでリフレッシュできました。中谷それならよかった(笑)。私は今回、撮影中はずっとリフレッシュしちゃいけないと思っていて。いつもは仕事と日常を極力切り離すようにしているんですが、今回はなにもする気になれませんでした。靴下を手で洗う気力もなく、「高いなあ……。でも、無理!」と思いながらクリーニングに出しましたね(笑)。そうじゃないと、張り詰めた倉澤の感情を演じられなかったんです。もちろん、エンターテイメントなので小気味よく楽しめる作品になっていますが、演じる側としては、どんよりとした真っ黒いものを常に背負っていないとできなかった。なので、そこから脱するのにも苦労して。それくらい、私にとっては大きな経験でしたね。取材・文:渡邉ひかる写真(中谷美紀):伊藤彰紀(aosora)スタイリスト(中谷美紀):岡部美穂ヘアメイク(中谷美紀):下田英里衣装協力(中谷美紀):ブラウス/コル ピエロ(ウィム ガゼット 青山店)、イヤーカフ/ヴァンドームブティック(ヴァンドームブティック 伊勢丹新宿店)、リング/ヴァンドーム青山(ヴァンドーム青山本店)『連続ドラマW ギバーテイカー』放送・配信:1月22日(日) 放送・配信スタート(全5話)【放送】WOWOWプライム/WOWOW4K:毎週日曜午後10:00(第1話無料放送)【配信】WOWOWオンデマンド:無料トライアル実施中(C)WOWOW
2023年01月20日『グランド・ブダペスト・ホテル』のサーチライト・ピクチャーズが贈る新たなミステリー『ウエスト・エンド殺人事件』のデジタル配信が12月21日(水)より開始。サム・ロックウェルとシアーシャ・ローナンがコンビを組んで捜査する予告編とキービジュアルが公開された。“ミステリーの女王”アガサ・クリスティの名作を、新たな角度からコミカルに映画化。舞台は1950年代、霧深きロンドンの演劇街ウエスト・エンド。人気舞台であるアガサ・クリスティの戯曲「ねずみとり」の映画化が進む中、突然スタッフが殺害される。駆けつけたのは、人生にくたびれたストッパード警部(サム・ロックウェル)に、熱血が過ぎる新人警官のストーカー巡査(シアーシャ・ローナン)。豪華で怪しげな演劇の世界で起こるミステリーに巻き込まれていく凸凹コンビ。次々と明らかになる華やかな世界の“表”と“裏”、浮かび上がる個性的な容疑者たち…複雑に絡み合う事件の犯人はいったい誰なのか!?『ジョジョ・ラビット』のサム・ロックウェルと『グランド・ブダペスト・ホテル』のシアーシャ・ローナンが、ミステリー界の新たなバディに!ついクスっと笑ってしまう痛快でテンポの良い2人の掛け合いは必見だ。さらに、脇を固めるキャストにはエイドリアン・ブロディ、ルース・ウィルソン、ハリス・ディキンソン、デヴィッド・オイェロウォら名優たちが参加、怪しい名演からも目が離せない珠玉のミステリーエンターテインメントが配信で楽しめる。『ウエスト・エンド殺人事件』はデジタル配信中(購入/レンタル)。(text:cinemacafe.net)
2022年12月21日中谷美紀主演の連続ドラマW「ギバーテイカー」完成披露試写会が行われ、中谷さん、菊池風磨、池内博之が登壇した。本作は、娘を殺された刑事・倉澤樹と、その娘を殺した猟奇殺人犯・貴志ルオトの死闘を描いた本格クライムサスペンス。第1話上映後の余韻冷めやらぬ中、万雷の拍手で迎えられた3人。中谷さんは「自分が出演しているということを忘れて、夢中になってしまいました。続きが気になって仕方がなくなる、手に汗握るクライムサスペンスに仕上げて頂いたなと思いました」と、ドラマの出来栄えに自信をのぞかせてコメント。菊池さんは「5話一気見してしまいました。ヒヤッとしたり、ドキッとしたりというシーンが断続的に続くので、本当に続きが気になって仕方がなくなると思います」と語り、池内さんも「僕も一気見してしまいました」コメント。「後半にかけて、どんどんスリリングな展開になっていきますし、クライマックスのおふたり(中谷さん、菊池さん)の対峙シーンには期待して頂きたいです」と完成したドラマの感想を語った。「出演をためらっていた」中谷美紀が出演を決めた理由とは教え子に娘を殺され、その事件をきっかけに刑事に転身、再び娘を奪った猟奇殺人犯と死闘を繰り広げるという難役・倉澤のオファーを受けた際の心境をふり返る中谷さん。「自分自身を痛めつけなければできない役柄であることは想像ができたので、正直なところ最初にオファーを頂いた際は、出演をためらってしまいました。本当に難しい役なので」と素直な想いを告白。続けて「読み応えのある原作に並んで、台本が本当に素晴らしく、読んだ段階で涙が止まりませんでした。涙が流れたことによって、感情移入が出来ると思うことが出来まして、頂いたオファーを有難くお引き受けさせて頂くことにしました。WOWOWの渾身の作品だなと思いました」と製作陣の熱意が伝わる脚本に心を動かされ、出演を決意したと明かす。今回、倉澤に次いで重要かつ難役、猟奇殺人犯・ルオトを演じた菊池さん。「感情移入することが本当に難しい役柄で、どのように演じたらいいのかずっと手探りでした。とにかく想像を重ね、考えを沢山巡らせて、自分なりの答えを出しました」と役作りを述懐した。劇中で印象的なルオトの笑みについては「気味の悪さを出せたらいいなと思って、鏡の前で気味の悪い笑顔の練習をしました」と自宅で特訓を行ったという。倉澤とは対極に冷静で、内なる正義を燃やす今井役を演じた池内さんは「漫画原作の作品は、いつも怖いなと思うんです。原作ファンの方々のイメージだったり、思いというのはやはり強いので、それに応えなければならない責任を感じていました。越えなければなと」とオファーを受けた際の心境を明かす。役作りについては「特殊なことは特別しませんでしたが、シーンごとのその瞬間瞬間の感情や、倉澤を今井はどのようにサポートしていくのかという点については、難しい部分があったので、監督と相談しながら、大事に今井像を作っていきました」とふり返った。本作が初共演となった3人。お互いの印象や撮影現場でのエピソードを尋ねられると、「中谷さんは、もう本当に美しすぎて自然と背筋が伸びてしまいました(笑)」と語り、「とあるシーンで一筋の涙を流すシーンがあるのですが、美しすぎてちょっと引いてしました(笑)本当に凄すぎて、どう頑張ってもこれは出来ないなと」と菊池さん。池内さんは「様々な作品を拝見させて頂いてきて、中谷さんのことを勝手に近づきがたいオーラのある方だと思い込んでいたのですが、そんなこと全くなく、とても自然体な方なんです。中谷さんが自然体でいてくださったので、リラックスしてお芝居をご一緒させて頂くことが出来ました」と中谷さんとの撮影を語った。「初めてお会いしたときからすでに、ルオト」中谷&池内が菊池風磨を絶賛また、中谷さん、池内さんは本作の菊池さんの演技を大絶賛。「菊池さんは数多く明るい役柄を演じられてきたと思うのですが、おそらく道化を演じられるということは、人の心の機微が分かってらっしゃるということだと思うんです。なので、(菊池さんの演技に)期待を抱いて共演シーンに臨ませて頂きました。初めてお会いしたときからすでに、ルオトとしてそこに立っていらっしゃって」と語る中谷さん。「私がご一緒した菊池さんは、寡黙でシャイ、役柄に没頭されているとても真摯な役者さんという印象です」と続けて話すと、池内さんも「僕も思わず、“もう完全に貴志ルオトですね”と菊池さんに(共演)初日に思わず言ってしまいました。本当に素晴らしくて、ルオトそのものでした」と絶賛の言葉を贈った。一方、池内さんについては、中谷さんが「池内さんと私は同世代で、よく雑誌で拝見させて頂いていました。素敵な年の重ね方をされて、役者としていい人生を歩んでいらっしゃったんだなと思いました」とコメント。菊池さんは「今井さんが、倉澤を実は認めているということを、ちょっとずつ劇中で出すんですよね。いち視聴者として観ていて、ちょっとキュンキュンというか、ほっこりしましたし、“ああ、よかった”って思いながら、観ていました。今井さんのギャップにやられますよ!」と池内さんのシーンについて見どころを語り、さらに「初対面の時に思わず“『GTO』観てました!”とお伝えしました。僕も後の『GTO』に出演させて頂いたので、先輩・後輩というところで、共演が嬉しかったんです」と初対面時のエピソードも披露していた。連続ドラマW「ギバーテイカー」は2023年1月22日22時より毎週日曜WOWOWにて放送・配信開始(全5話)。(text:cinemacafe.net)
2022年12月19日女優の中谷美紀が、12月18日(日) にスペースFS汐留で行われた『連続ドラマW ギバーテイカー』完成披露試写会に出席。中谷は本作で娘を殺された刑事・倉澤樹役で出演しているが、猟奇殺人犯・貴志ルオト役の菊池風磨(Sexy Zone)が、普段のイメージとは全く違う姿で現場にいた“ギャップ”を絶賛していた。イベントには池内博之も参加した。すえのぶけいこの大人気コミック『ライフ2 ギバーテイカー』を実写ドラマ化した本作。娘を殺された過去を持つ刑事・倉澤樹(中谷)が、“自分と同じように苦しむ人をひとりでも多く救いたい”という思いのもと、危険を顧みず猟奇殺人犯と対峙する姿が描かれる。娘を殺されてしまうという役柄。中谷は「子供を産んだことも、育てたこともないなか、自分自身を痛めつけなければいけない役であることは想像できました」とオファーを受けたときに率直に感じた思いを明かすと「正直ためらいはありましたが、とにかく脚本が素晴らしく、最初に読んだときに泣いてしまったんです」と物語に感情移入できたことで、役柄を前向きに捉えられたという。対峙する菊池演じるルオトは、樹にとっては敵となる存在。中谷は「普段から菊池さんは歌も踊りも上手で、ドラマでは明るい役を演じていることが多かった」と自身が菊池に持っていたイメージを明かすと「今回の役は真逆な感じでしたが、道化を演じることができるというのは、人の心を分からないと演じられない。きっと今回の役どころも難なく演じてくださるんだろうなと安心していました」と期待を持っての現場入りだったという。実際現場では「完全にルオトになっていました」と中谷が菊池の佇まいを称賛すると「私にとっての菊池風磨さんはシャイでとても真摯な俳優さん。撮影が終わったあと、全裸でのたうち回っている映像を観たのですが『これは菊池さんじゃない』と慌てて消したぐらいです」と発言し会場を笑わせていた。菊池にとって猟奇殺人犯というこれまで経験したことのない役柄。特に背筋が凍るような笑顔が印象に残るが「気味の悪さを出せたらいいなと鏡の前で20分ぐらい練習しました」と役作りについて明かすと「想像の世界でしか分からなかった役ですが、何度も台本を読んで、自分なりにイメージしました」と語っていた。そんな菊池の作り出したルオトについて、中谷は「生涯彼の目を見るたびに、いつか殺してやろうと思うぐらい。それぐらい素晴らしかったです」と演技を絶賛。菊池も「中谷さんが流す涙がすごくきれいなんです。生でそのシーンを観たとき、きれいすぎて引くぐらいでした。一筋の涙にいろいろな感情が見える。本当にすごい」と感嘆の声をあげていた。<作品情報>『連続ドラマW ギバーテイカー』2023年1月22日(日) 放送・配信スタート(全5話)放送:WOWOW プライム/WOWOW 4K(毎週日曜 22:00※第1話無料放送)配信:WOWOW オンデマンド(無料トライアル実施中)原作:すえのぶけいこ『ライフ 2 ギバーテイカー』(講談社アフタヌーン KC)監督:鈴木浩介脚本:小峯裕之■出演中谷美紀/菊池風磨/深川麻衣/馬場ふみか/吉沢悠/斉藤由貴/池内博之番組サイト:
2022年12月18日『猟奇的な彼女』や『ラブストーリー』といった恋愛映画を大ヒットさせたクァク・ジェヨン監督。韓国はもちろん、日本や中国の映画界でも活躍する彼の最新作は、愛の奇跡を信じさせてくれるラブストーリーだ。大晦日のホテルで起きる愛の奇跡!メインキャストはなんと14人。学生時代のバンド仲間スンヒョに恋しながらも告白できないでいるホテル〈エムロス〉の女性マネジャー、ソジン。その想いを知ってか知らずか、ラジオ局に勤めるスンヒョは仕事で出会ったピアニストのヨンジュと〈エムロス〉で結婚式を挙げることになったと彼女に告げる。恋愛と無縁のソジンだが、ホテル内レストランでお見合いを繰り返すイケメン医師にホテリアーとして恋愛アドバイスをすることも。ホテルのドアマン、サンギュが40年ぶりに再会した初恋の女性は、結婚式を控えたヨンジュの母親だった。ミュージカル女優としては生活できずホテルのハウスキーパーとして働くイヨンは、優秀だが偶数にこだわる強迫性障害を抱えるホテルCEOヨンジンの部屋を担当することに。公務員試験に落ち続けて恋人に捨てられた就活男ジェヨンは、ある決意を胸に〈エムロス〉に宿泊し、顧客センターでモーニングコールを担当するスヨンの声に癒される。ほかにも悪友の計らいで学校一の美少女アヨンに告白することになる高校生セジク(ソジンの弟)や長い下積みを経てスターの座を手に入れた人気歌手イ・ガンと彼を支えてきたのに縁を切られそうな(?)マネジャー、サンフンが絡む。新年を前に14人それぞれの愛の行方は?クリスマスから大晦日にかけてといえば、イベントが目白押しのホリデーシーズン。そんな心躍る時期の高級ホテル〈エムロス〉をメインの舞台とする、韓国版『ラブ・アクチュアリー』といった趣の群像劇だ。人が集まるホテルを舞台にハン・ジミンやイ・ドンウク、カン・ハヌルら主役級スターが次々と登場するグランド・ホテル形式(高校とラジオ局も登場するので、厳密に言うと変型版)であり、展開される恋模様も多種多様。片想いや高校生のフレッシュな恋、身分違いの恋や失恋からの大逆転ラブ、40年越しの復活愛やブロマンスを見ながら、恋に落ちたときの高揚感や想いを伝えるときの不安を疑似体験し、「私も似たような体験をした」と共感する人は多いはず。しかもロマンスにユーモアを織り込むのが得意なジェヨン監督なので、コミカルなシーンで物語に緩急をつけている。スンヒョの結婚を邪魔しようとして公開プロポーズをさせるソジンやジェヨンを陰ながら元気づけようとするホテルスタッフ、姉の頼みを聞いたために思いがけない人にファーストキスを奪われてしまうセジクには笑わせてもらった。名前は伏せるが大物俳優が本人役でカメオ出演していて、1分足らずのコミカルなシーンで彼の好感度がアップした。また人気歌手やバンド仲間というキャラクター設定がサントラを盛り上げる。物語が展開する季節柄、クリスマスソングや讃美歌も使われているが、イ・ガンがコンサートで歌うバラードやソジンが結婚式で披露するラブソングは、耳触りのいいK‐POP。キャラクターの想いが伝わる歌詞に心打たれるのは間違いない。愛が溢れ出す、幸せな映画で今年を締めくくるのはいかが?『ハッピーニューイヤー』監督/クァク・ジェヨン出演/ハン・ジミン、イ・ドンウク、カン・ハヌル、ユナ、ソ・ガンジュン、イ・ジヌク、キム・ヨングァン、ウォン・ジナ、イ・グァンスほか12月9日より新宿ピカデリーほか全国公開。©2021 CJ ENM CORP., HIVE MEDIA CORP. ALL RIGHTS RESERVED※『anan』2022年12月14日号より。文・山縣みどり(by anan編集部)
2022年12月12日中谷美紀が娘を殺された刑事、菊池風磨が猟奇殺人犯を演じる本格クライムサスペンス、連続ドラマW「ギバーテイカー」から緊迫感溢れる本ポスターと本予告が解禁された。原作の「ライフ2ギバーテイカー」(講談社アフタヌーンKC)は、累計発行部数1000万部突破の「ライフ」にて社会現象を巻き起こした、すえのぶけいこの作品。迫力あるタッチでエネルギッシュに描かれたその強烈なストーリーと、独特な心理描写は「ライフ」に続く“第2の衝撃作”と謳われている。「ライフ2ギバーテイカー」原作書影(講談社アフタヌーンKC)主演を務める中谷さんが演じる倉澤樹は、“自分と同じように苦しむ人をひとりでも多く救いたい”という想いのもと、時に自身の危険を顧みずに行動してしまう刑事。その相手役となる猟奇殺人犯・貴志ルオトを演じる菊池さんが、「幸せは奪うもの」という異常な価値観を持ち、独特な雰囲気を身にまとう猟奇殺人犯に挑む。今回完成した本予告には、袴田吉彦、遠山俊也、平山祐介、桜田ひより、吉田ウーロン太、池田鉄洋らの初出し映像も収められている。袴田吉彦は神奈川県警本部・管理官の宇賀神敏一役を演じ、倉澤の上司で都筑中央署の刑事課長・仁科昌裕役に遠山俊也、倉澤の娘が殺された事件を担当していた元刑事・篝伸哉役には平山祐介。ルオトの関与が疑われる事件の被害者遺族・有坂弥生役に桜田ひより、ベーカリー「幸せの穂」の店主・津山善行役に吉田ウーロン太、物語の終盤で倉澤を支える足柄警察署上河原交番の巡査部長・湊靖久役を池田鉄洋が演じ、各々が抱える疑念・思惑・煩悶は本作をよりスリリングなクライムサスペンスへともり立てる。なお、WOWOWでは連続ドラマW「ギバーテイカー」の放送・配信を記念し、中谷さんの主演映画を大特集。映画本編の前には中谷さん自身が作品、そして撮影をふり返る特別コメントも合わせて紹介される。連続ドラマW「ギバーテイカー」は2023年1月22日より毎週日曜日22時~WOWOWプライム/WOWOW4Kにて放送、WOWOWオンデマンドにて配信(全5話)。(text:cinemacafe.net)
2022年12月08日中谷美紀が主演を務めるドラマ『連続ドラマWギバーテイカー』(全5話・第1話無料放送)が1月22日からWOWOWにて放送・配信スタートされることが決定。主演の中谷に続き、猟奇殺人犯役を演じる菊池風磨ほか、物語の要となる登場人物を演じる実力派キャストの情報が解禁となり、追加キャスト陣のコメントも到着した。本作は中谷美紀演じる娘を殺された刑事・倉澤樹と、その娘を殺した猟奇殺人犯・貴志ルオトの死闘を描いた本格クライムサスペンス。原作の『ライフ2ギバーテイカー』(講談社アフタヌーンKC)は、累計発行部数1000万部超の『ライフ』のすえのぶけいこ、初の青年誌連載で、強烈なストーリーと独特な心理描写が『ライフ』に続く“第2の衝撃作”と謳われた話題作だ。このたび発表された追加キャストは6名。美しい容姿からは計り知れぬ“狂気”を宿す猟奇殺人犯の貴志ルオト役を演じるのは、WOWOW初出演で、中谷との共演も初となる菊池風磨。“天使のような美少年”といわれた少年期の面影が残る独特な雰囲気を身にまといながら、内に秘めた無邪気な狂気を密かに醸し出す難役を菊池がどう演じるか注目だ。また、倉澤が所属する神奈川県都筑中央署の刑事・今井要役に池内博之、倉澤の警察学校の同期で、親友の椿理子役に深川麻衣、ルオトが医療少年院退院後に就職するパン屋「幸せの穂」の従業員・津山聡美役には馬場ふみか、ルオトの母親・貴志茉莉絵役には斉藤由貴が扮する。さらに本作で唯一のオリジナルキャラクターである倉澤の元夫・小野塚優一を吉沢悠が演じ、感情をぶつけ合わせる中谷との共演シーンも見逃せない。『連続ドラマWギバーテイカー』特報貴志ルオト役・菊池風磨コメント台本を読みながら、ルオトは自分が演じる役柄ではありますが、樹先生に「とにかく早く捕まえて、裁いて欲しい」と思わずにはいられませんでした。残酷な事件をきっかけに始まる物語なので、登場人物の感情に心が苦しくなる部分も多いですが、樹先生がルオトを追い詰めていく姿、そして、ルオトを通して抱えている過去と向き合っていく刑事として、母親としての姿が、とても魅力的だと思いました。ルオトは一手先、二手先に“何かがある”と予感させる不気味さ、奇妙さがあり、不安を煽る恐ろしいキャラクターです。当たり前のように残酷なことをするルオトの“人が苦しんでいるところを楽しむ”という、自分自身の引き出しにない感情をどのように表現すればいいのかと悩みましたが、自信を持って演じ切るようにしました。素敵なキャストの皆さんに囲まれて、のびのびと撮影させていただきました。今まで出演したことのあるジャンルの作品、多く演じてきた明るい役とは真逆なので、全部が新鮮で楽しかったです。是非、色々な視点からお楽しみいただけると嬉しいです。椿理子役・深川麻衣コメント私が演じる理子は、生活安全課少年係の巡査部長であり、正義感に溢れた強く優しい女性です。中谷美紀さん演じる樹さんとは同期で、強い絆のある2人ですが、貴志ルオトの一件から2人の間にも亀裂が入り始めます。それぞれにとっての正義と悪について、深く考えさせられる作品でした。撮影期間は短い時間でしたが、素晴らしい出演者の皆さま、スタッフの皆さまとご一緒でき、とても濃厚な時間を過ごさせていただきました。息つく間もない展開と心理戦で、エンターテイメントとしても楽しめるお話になっていると思うので、是非お楽しみにしていてください。津山聡美役・馬場ふみかコメント聡美は、とにかく苦しくて辛い日常を生きている女性です。そんな中で、優しく寄り添ってくれるルオトを信頼して拠り所にしてしまうというのは、どこか共感してしまう部分もありました。残酷で悲しいシーンが続く撮影の日々ではありましたが、安心して作品に向き合うことができたのは、キャストの皆さんの空気感がとてもあたたかかったからだと思います。特に、中谷美紀さんとの撮影中に掛けていただいた優しい言葉には、何度も励まされました。それぞれが自分の過去や人生と向き合いながら戦っていく姿を是非ご覧ください。小野塚優一役・吉沢悠コメント愛する娘を殺人で奪われるって、どんな苦しみなのかという問いから今作の役作りが始まりました。その母親役である中谷美紀さんは、現場で声をかけられないくらいの狂気と絶望感に包まれた凄い状態で撮影されてた姿が、今も目に焼き付いています。僕の中で「明るく楽しいイメージ」のあった菊池風磨さんの雰囲気は、このドラマではほとんどありませんでした。怖いです。サイコです。ご注意ください。貴志茉莉絵役・斉藤由貴コメント貴志ルオトの母(貴志茉莉絵)を演じました。とても可哀想なお母さんの役でしたが、それ故に繊細で複雑な表現が必要だったのでとてもやり甲斐がありました。中谷美紀さんとは初めてご一緒致しましたが、お芝居に対する真摯で謙虚な姿勢にとても感動しました。「ギバーテイカー」というタイトル通り、真剣勝負の駆け引きの醍醐味が味わえる作品なのではと思います。どうぞお楽しみください!今井要役・池内博之コメントがむしゃらに事件を追う倉澤樹を冷静に見守り、バディとして共に行動する今井を演じさせていただきました。時には厳しく時には樹を支え、またある時はチャーミングな一面をみせたり、後押ししてあげたりと魅力的な役柄でした。とても緊張感ある作品で、もし自分が倉澤樹の立場だったらどうなってしまうのだろうと思うとこもあります。そんなヘビーな役を演じた中谷さんのお芝居は本当に素晴らしかったです。原作を読まれた方も読まれてない方にも楽しんでいただける作品だと思います。倉澤樹と貴志ルオトの闘いが非常にスリリングな展開になっていきますので、そこも楽しんでいただけたらと思います。『連続ドラマWギバーテイカー』()2023年1月22日放送・配信スタート<全5話>【放送】WOWOWプライム/WOWOW4K:毎週日曜 午後10:00[第1話無料放送]【配信】WOWOWオンデマンド:無料トライアル実施中
2022年11月07日・殺人鬼か神、いずれかの冷蔵庫。・冷蔵庫の中身、そんなことある!?おしゃれすぎる!・1962年の映画『酒とバラの日々』みたい!・バラはバラでも、豚バラではないんですね。素敵。『天空のバラ園』の園主(@rosa_celestial)さんが投稿した1枚の写真にこのような声が寄せられました。写っているのは、投稿者さんが、お腹が空いて冷蔵庫を開けた時に見た光景。一般的な家庭とは異なる、冷蔵庫の中身がこちらです!お腹が減って冷蔵庫を開けたらバラと酒しか入ってなかった pic.twitter.com/N2XnvuArr1 — 天空のバラ園・園主 (@rosa_celestial) August 9, 2022 冷蔵庫で冷やされていたのは、ビールとバラ。そのほかには何も入っていません!「バラを主食に食べているの?」と不思議に思ってしまいますね。実は、投稿者さんはバラが大好きで、自分で作ったり売ったりしているのだとか。『天空のバラ園』というバラ園を運営しており、オンラインストアなどで、約千種の花やハーブ苗、クレマチスなどを販売しているそうです。投稿者さんの、バラへの愛は、冷蔵庫の中身を見れば一目りょう然。愛情たっぷりに育てられている『天空のバラ園』のバラはとても美しいのでしょうね。[文・構成/grape編集部]
2022年08月12日100%韓国エンターテインメントチャンネル「Mnet」および、日本初の韓国エンタメ動画配信サービス「Mnet Smart+」では、新作ドラマ「殺人者の買い物リスト」を9月17日(土)に日本初放送・初配信する。1996年、抜群の記憶力を持つ少年アン・デソン(イ・グァンス)と母ハン・ミョンスク(チン・ヒギョン)は偽札でチョコパイを購入しようとした不審な男を取り押さえることに成功。この事件をきっかけに親子は一躍有名になったが、月日が経ったいまも何者からか復讐をほのめかすメッセージが2人の元に届いていた。そして2022年、母が経営するスーパーに仮就職したデソンは配達中に偶然女性の死体を発見する。すぐ傍にはチョコパイの袋が落ちていた…。本作は、平凡な町で発生した謎の殺人事件を、現場近くのスーパーに勤務する親子と巡査が、購入者のレシートを手がかりに犯人を推理していく、生活に密着したコミカルな短編推理ドラマ。人並外れた観察力と記憶力でスーパーを守る、レジ担当のアン・デソンをバラエティ番組で活躍するイ・グァンス。町の熱血巡査で、20年間一途にデソンを愛してきたト・アヒをソリョン(AOA)。スーパーを経営する頼もしい社長をチン・ヒギョンが演じている。「殺人者の買い物リスト」は9月17日より毎週土曜日21時~Mnetにて放送(全8話)。Mnet Smart+では本放送&7日間見逃し配信で視聴可能。※9月4日(日)15時45分~1話先行放送(cinemacafe.net)
2022年07月25日実際に起きた連続殺人事件からインスピレーションを得て韓国で映画として制作され、日本でも『22年目の告白 -私が殺人犯です-』というタイトルでリメイクされヒットを記録した『殺人の告白』が舞台化! 6月17日に池袋のサンシャイン劇場で開幕したが、これに先立って同日行われたリハーサルの模様が報道陣に公開された。オリジナルの映画は韓国史上最悪の連続殺人事件と言われ、ポン・ジュノ監督の映画『殺人の追憶』の題材にもなった未解決事件「華城(ファソン)連続殺人事件」にインスピレーションを得て制作。時効を迎えた連続殺人事件の犯人を名乗る男が事件の内容を克明に記した告白本を出版し世間の注目を集め、事件を追い続ける刑事や被害者の遺族、TVをはじめとするメディアを巻き込んでの“犯罪ショー”へと発展していく。日本版リメイクでは藤原竜也と伊藤英明がW主演を務め、こちらも大ヒットを記録した。今回の舞台版で、自身が連続殺人犯であると告白するイ・ドゥソクを演じるのは「SUPERENOVA(超新星)」のリーダー・ユナク。事件を執拗に追う刑事チェ・ヒョングを歌手としての活動に加え、俳優としても活躍するCHEMISTRYの堂珍嘉邦。さらに、物語の途中で登場する“真犯人”を名乗る謎の男“J”を前川泰之、事件の被害者の父親であるウリ物産会長チョン・ウヌを岡田浩暉が演じている。舞台作品ではあるが、随所に映像表現を取り入れている演出が本作の大きな特徴。過去の殺害のシーンや、刑事ヒョングが犯人を追いかけるシーンなどが映画のように大きなスクリーンで映像として流されるのに加えて、人物の映像だけを舞台上の薄い幕に投影してホログラムのような形で、舞台上の生身の俳優と“共演”させる独特の表現も。物語自体はオリジナルの映画に沿った形で、次々と何かが起こるドラマチックな展開、深まっていく謎、そして事件の真相がシンプルかつ力強く描かれる。やはり注目は“殺人犯”ドゥソクを演じるユナク。なぜ今になって自分が犯人であると名乗り出たのか? という謎を呼び起こすミステリアスな男を見事に体現! オリジナルの映画ではパク・シフが、日本リメイク映画版では藤原竜也が演じたが、ユナクによるドゥソクは“妖艶”という言葉がぴったりの美しさと怪しげな雰囲気を併せ持っており、不気味ではあるが、ついつい引き込まれそうな魅力をも感じさせる(映像での表現がそれに拍車をかけている!)。事件を追いかける刑事・ヒョングを演じた堂珍にとって、本作はこれまでのミュージカルや音楽劇とは異なるストレートプレイへの出演であり大きな挑戦となったが、やさぐれた雰囲気をまといつつ、事件に対しては異常なまでの執念を燃やす刑事・ヒョングを好演している。ミステリあり、アクションあり、それぞれの立場で事件による喪失や哀しみに苦しむ人々の人間ドラマありの見応えたっぷりの舞台となっている。舞台『殺人の告白』はサンシャイン劇場にて6月26日(日) まで上演中。取材・文・写真:黒豆直樹
2022年06月20日先月末、米アラバマ州で殺人犯ケイシー・ホワイト(38)と矯正施設の看守ヴィッキー・ホワイト(56)が共謀して逃亡した事件は、いまだ多くの人々の耳目を集め続けている。2人は看守と囚人という関係でありながら、実は深く愛し合っていたことがその後の捜査で明らかとなった。ヴィッキー・ホワイトは事件前に自宅を売って逃亡資金を調達。11日間も逃避行を続けていた。NBC NEWSによると、2人が逮捕前に隠れ家としていたモーテルの1室に、現在予約が殺到しているという。その部屋とは、インディアナ州エヴァンスヴィルの「Motel 41」150号室。2人はホームレスに金を渡して代理でチェックインさせるなど、顔を見られないように注意を払っていた。2週間滞在の予定だったが、結局1週間で足取りを掴まれてしまった。Motel41の受付係は、予約やキャンセル待ちの問い合わせが途切れないとNBC NEWSに語っている。「普通の部屋は1泊63ドルです。しかし現在150号室は、予約時に75ドルから100ドルほどで申し受けています」(受付係)確保直前、NewsNationが入手した911の通報記録には、捜査車両に追突されて脱輪した車の中で、ヴィッキー・ホワイトが「ここから出て逃げて!」と叫んだ後、銃声が鳴り響く様子が収められていた。ケイシー・ホワイトは車から出ると、「俺の妻を助けてくれ!自分で頭を撃っちまった!」と捜査官らに助けを求めたとCBS NEWSは伝えている。しかし、2人が正式に結婚した記録は見つかっていない。
2022年05月24日新鋭チョン・ビョンギル監督が、韓国史上最悪の連続殺人事件とも言われている実際に起きた「華城(ファソン)連続殺人事件」からインスピレーションを得て描いたサスペンス映画『殺人の告白』の初舞台化が決定した。15年前に起こった連続殺人事件の犯人だと名乗り出た男、イ・ドゥソクは、時効が成立しているために無罪となった上、自分の犯した殺人について詳細に記した本を出版。その衝撃的な内容と美しいルックスが相まって、ドゥソクは一躍時の人となる。しかし、15年間事件を追い続けていた刑事チェ・ヒョングは、本の中に最後の未解決失踪事件の真相が書かれていないことに気づく。そんな中、自分こそが真犯人だと主張する人物が現れ…。映画は、2012年に韓国で公開後、270万人突破の大ヒットを記録し、日本でも公開。その後、2017年には藤原竜也と伊藤英明のW主演により『22年目の告白-私が殺人犯です-』としてリメイクもされた。時効成立後、突然自らの罪を告白し世間の注目を集める連続殺人犯と、事件を執拗に追う刑事、そして愛する人を失った残された者たち、それぞれの思惑がぶつかり、国を揺るがす犯罪ショーへと発展するストーリー。連続殺人犯のイ・ドゥソクを演じるのは、「SUPERNOVA(超新星)」のリーダー・ユナク。ドゥソクを追う刑事チェ・ヒョングは、ブロードウェイミュージカル「アナスタシア」や「RENT」などに出演し俳優としても活躍する「CHEMISTRY」の堂珍嘉邦。ユナクは「過去にダブルキャストとしてご一緒した堂珍さんと、今作では共演することができとても嬉しいです。観て頂く皆さんが作品に入り込み、楽しんでいただけるよう精一杯演じさせていただきます」と意気込み、堂珍さんも「期待や不安が混ざりながらだと思いますが、演出家や、共演者の皆さんと良い舞台になるように励みたいと思います」とコメント。また、連続殺人事件の真犯人を名乗る人物Jを前川泰之、ヒョングの婚約者スヨンの父でウリ物産会長チョン・ウヌを岡田浩暉、出版社の女社長・チャン・ミジャを大林素子、ヒョングの相棒・グァンスを小南光司、ヒョングの婚約者チョン・スヨンを岡田夢以。ほかにも日向野祥、白又敦、加藤里保菜らが出演。前川さんは「お客様にとっても、未知の前川泰之を見ていただけると確信しています」とアピールし、岡田浩暉さんは「スタッフ、キャスト一丸となって息呑む時間をお過ごし頂けるように頑張りたいと思います」と話す。大林さんは「新たな挑戦の役を、体当たりで臨みたいと思います」と力を入れ、岡田夢以さんは「映画『殺人の告白』韓国版と日本版、両方とも以前から拝見していたので、今回の舞台版に出演させていただけることを本当に嬉しく、光栄に思っております」と出演を喜んでいる。脚本・演出・映像は、「HEDWIG AND THE ANGRY INCHSPECIAL SHOW」の演出も担当したヨリコ・ジュン。本作同様に「華城(ファソン)連続殺人事件」を題材とし、20年以上にわたり繰り返し上演され続けている韓国の人気舞台「私に会いに来て」を2019年に日本で上演した際にも演出を担当し、型にハマらない演出が観客の高評価を得て話題となり、この舞台の評判は韓国の新聞にも紹介されている。なお、本公演のチケットは、オフィシャル先行販売が行われている。舞台「殺人の告白」は6月17日(金)~26日(日)サンシャイン劇場にて上演。(cinemacafe.net)■関連作品:殺人の告白 2013年6月1日シネマート新宿ほか全国にて公開© 2012 DASEPO CLUB AND SHOWBOX/MEDIAPLEX ALL RIGHTS RESERVED.
2022年03月22日2015年に放送された『連続ドラマW 石の繭 殺人分析班』を皮切りに、警視庁捜査一課十一係の活躍を描く本格クライムサスペンスとして人気を集めてきた「殺人分析班」シリーズ。その最新章として注目を集める『連続ドラマW 邪神の天秤 公安分析班』が、全10話のドラマシリーズとして放送&配信中だ。物語の主人公は、主要登場人物として「殺人分析班」シリーズを支えてきた警視庁の敏腕刑事・鷹野秀昭(青木崇高)。これまでは警視庁捜査一課の一員として手腕を発揮してきた鷹野が、シリーズ前作にあたる『連続ドラマW 蝶の力学 殺人分析班』のラストで公安部へ異動。そこには、亡き相棒の殉職事件に関わっているらしき公安部の実態に迫るという大きな目的があった……。『連続ドラマW 邪神の天秤 公安分析班』の幕開けとして発生したのは、与党大物議員の殺害事件。遺体からは臓器が抜かれ、そばには心臓と羽根を載せた天秤、さらにはヒエログリフの刻まれた石板が残されていた。その異様な光景から、鷹野たちは犯人が古代エジプト神話を引用しているのではないかと疑い、情報収集を進めていく。事件と宗教団体・世界新生教のつながりを公安がつかみ、教団の内部にまで捜査の手を忍ばせていったのが第2話までの流れ。続く第3話では、公安のマークを察知しているらしき世界新生教と、捜査の手を緩めない公安のスリリングな駆け引きが展開する。その鍵を握るのは、公安メンバーである氷室警部補(松雪泰子)の“S(協力者)”であり、教団員として活動する北条(二ノ宮隆太郎)。家族を教団の人質に取られているも同然の北条は、厳しい監視の目をかいくぐって公安に情報を提供し続ける。しかし、北条は公安のスパイではないかと教団に疑われ、次なる自爆テロの実行犯に選ばれてしまう羽目に。自爆テロはどこで行われるのか?実行犯に指名された北条の運命は?自爆テロを阻止するため、絶体絶命の危機に陥った北条を救うため、渾身の捜査を進めていく鷹野ら公安の面々だったが……。古代エジプト神話を思わせる猟奇殺人事件に始まり、事件の背後に潜む大きな闇が徐々に明かされていく『連続ドラマW 邪神の天秤 公安分析班』。まだ鷹野が警視庁捜査一課十一係で活躍していた第1作『石の繭 殺人分析班』では、死体をセメントで塗り固めるという事件が発生。続く第2作『水晶の鼓動 殺人分析班』では深紅に染まった部屋で死体が発見されるなど、本シリーズではこれまでも異常な事件が起きてきた。真相をひもときたい衝動に駆られる事件が今回も物語の軸となる中、果たして鷹野は新しい環境でも手腕を発揮できるのか?「殺人分析班」シリーズらしい猟奇殺人事件の行方と、鷹野の今後に第4話以降も注目だ。文:渡邉ひかるWOWOW『連続ドラマW 邪神の天秤 公安分析班』(全10話)毎週日曜夜10時 放送・配信中WOWOWプライム / WOWOW 4K / WOWOWオンデマンドWOWOWオンデマンドでアーカイブ配信中(今からでも第1話から視聴可能)WOWOWオンデマンドでは無料トライアルを実施中
2022年02月27日ケネス・ブラナーが名探偵ポアロを演じ、監督を務める『ナイル殺人事件』で事件のカギを握る重要人物ジャクリーンを演じたのは、大人気Netflixシリーズ「セックス・エデュケーション」で知られるエマ・マッキー。この度、彼女の役作りの秘話が明らかになった。本作は、ナイル川をゆく豪華客船内で起きる殺人事件を巡る、愛と嫉妬、そして欲望が絡み合うトライアングル・ミステリー。新婚旅行中の美しき大富豪リネットが何者かによって殺されてしまうことで端を発する事件は、リネットの夫サイモンや、リネットの親友であるジャクリーンを巻き込みながら謎を深めていく。物語の重要人物の1人であるジャクリーンを演じたエマは、本作の三角関係について「ガル(・ガドット)とアーミー(・ハマー)が演じるキャラクターとの関係性はとても重要なので、それぞれの関係性をきちんと確認しました」と明かす。「例えば、リネットとジャクリーンは、どれぐらいの頻度で会っているのか、サイモンとジャクリーンは、婚約してどれくらい経ったのか、といったバックストーリーを細かく作っていました。こんな風にキャラクターを模索できるのは、私にとって新鮮な経験でした」と語り、自身のキャラクターを深掘りするために物語の核となるリネット、サイモン、ジャクリーンの3人の関係性を深く考察したという。エマといえば、イギリス発の「セックス・エデュケーション」の主要キャラクター・メイブ役で人気を博している注目俳優。名著「嵐が丘」の著者エミリー・ブロンテの伝記映画『Emily』(原題)の主演が決定するなど、出演作が続いている。快進撃を続けるエマについて、本作の監督を務めるケネス・ブラナーは「エマは、感情をはっきりと表に出すキャラクターを見事に演じられる役者です。彼女は、情緒不安定、弱さや嫉妬などの感情をしっかりと演じ分けていました。そのおかげで、ガルとアーミー、3人が一緒になると、素晴らしい化学反応が起きました」と語り、複雑なキャラクターを見事に演じきったエマの演技に太鼓判を押している。『ナイル殺人事件』は2月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ナイル殺人事件 2022年2月25日より全国にて公開©2020 20th Century Studios. All rights reserved
2022年02月26日