ひざの関節がこわばって、曲げにくさを感じたり、腫れぼったさや違和感、痛みを感じたりといった症状は、若い年齢層の人たちにもみられます。ひざの症状は、高齢者に多いと思われがちですが、腰痛の二次的な影響を受けて、ひざに不具合を生じることもあります。膝に水がたまる、という話はよく聞くと思いますが、膝の痛みや曲げにくさ、こわばりを感じた時に、水がたまっている場合があります。ひざに水がたまっているかどうかを調べるには、ひざのお皿に注目します。長座(ひざを伸ばした状態)をして、脚はリラックスしましょう。片方の手でふともものひざに近い部分を抑えながら、もう片方の手で、ひざのお皿を前面からフトモモ方向へ軽く圧してみましょう。ひざに水がたまっている場合は、圧したお皿が浮いたような感触があります。(このチェックは病院などで、横になった状態でも行われることがあります)ひざの関節内で水(滑液かつえき)がつくられており、常に水がある状態なのですが、正常であればその量は過剰になりません。ですが、ひざの関節の負荷が強まり炎症がおこると、水が分泌される部分が刺激を受け、水の量が過剰になってしまい、痛みやひざの曲げにくさなどを生じることになるのです。水は自然と吸収されますが、炎症が起きていると、吸収もされにくくなり、ひざに水のたまった腫れた状態になります。この状態になった場合、専門医を受診してひざに対する治療を受けますが、体の状態によっては、ひざへの負荷を減らすように、腰や骨盤、股関節などのバランスを調整することで、ひざにたまった水の増加を予防したり、水を吸収しやすい状態に近づいたりするケースもあります。もし、ひざには症状がなくても、腰痛や股関節痛があるといった場合は、ひざに症状が及ばないように、早めにケアをしましょう。(文/檜垣暁子)■著者プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。
2012年08月18日脱水状態に対する正しい知識と予防方法・対処方法の啓発を目的に発足した『教えて!「かくれ脱水」委員会』は、65歳以上のみの世帯で暮らす首都圏在住の男女を対象に、「熱中症に関する実態・意識調査」を実施。その結果について発表した。調査は2012年6月8日~6月10日に、65歳以上のみの世帯で暮らす首都圏在住の男女各150名ずつ計300名を対象にインターネットで実施した。まず、この1年間に熱中症/脱水症になったことがあるかを聞いたところ、熱中症を自覚している人は6.7%。脱水症に至っては、わずか3.3%という結果になった。熱中症は、体の脱水状態が進んでおこるが、脱水状態は症状が出るまで気づきにくい。そのため、多くの人が深刻な脱水の一歩手前の状態を自覚することができていないと考えられる。また、この1年間で、特に夏に感じる体の状態を聞いたところ、「だるくなる」(27.7%)、「食欲が低下する」(16.0%)、「元気がなくなる」(13.0%)、「体がほてる」(10.7%)などが上位にランクイン。52.3%の高齢者が、夏季に脱水状態が疑われる何らかの症状を経験していることが分かった。しかし、その原因についてたずねると「高齢のため」(53.5%)、「夏バテのため」(40.1%)といった回答が多くを占めており、「脱水症のため」と自覚している人は24.2%という結果に。全体の4割が、脱水状態が疑われる症状を経験しているにも関わらず、自覚していない「かくれ脱水」である可能性が高いことが分かった。熱中症になったときの対処方法を聞いたところ、「水分補給をする」と答えた人が86.7%で、その内訳は「水」という回答が6割強(64.6%)。熱中症を発症するまでに至る脱水状態のときには、ナトリウムやカリウムなどの電解質を摂取することが必要にも関わらず、適切な水分補給が認知されていないことも明らかとなった。脱水症は在宅時にも起こりやすい病態といわれており、リスク要因となる住環境として「一人暮らしである(気づいてあげにくい)」「気密性の高い住宅に住んでいる(風通しが悪い)」「断熱材を使った住宅に住んでいる(熱がこもりやすい)」「一番上の階で生活している(日差しを受けやすい)」ことがあげられる。そこで現在の住環境についてそれぞれ聞いたところ、上記の条件のいずれかに当てはまる「かくれ脱水」のリスク保有者は、7割以上(75.0%)に及ぶことが分かった。さらに、今夏、節電対策として「冷房を控える」と回答した人は全体の6割に及び、今後、高齢者における熱中症/脱水症の問題がより深刻化することが考えられる。教えて!「かくれ脱水」委員会は、兵庫医科大学教授の服部益治氏を委員長に、専門家6名が中心となって2012年6月1日に発足。熱中症やインフルエンザなどを原因とした脱水症状の予防や回復方法に関する正しい知識の啓発を行っている。
2012年06月26日ニキビの予防・治療に関する啓発活動を行う「ニキビ治療推進委員会」は、紫外線や汗による肌への影響が懸念されるこれからの季節を前に、20代女性に対して「ニキビに関する調査」を実施した。インターネットによる事前調査で、首都圏在住の20代女性8,204名に「ニキビができたことはありますか?」と聞いたところ、ニキビができる人は「たまにできる」人まで含めると71%だった。さらに、「ニキビが同じような場所に繰り返しできたことはありますか?」との質問には、9割の女性が、全く同じ場所あるいは同じような場所にニキビが繰りかえしできたことがあると答えた。同じ場所に繰り返しできるニキビの原因のひとつが「隠れニキビ」。このニキビは赤く腫れるニキビの予備軍で、ごく小さな白や黒の毛穴のつまりのことを指す。アンケートに合わせ、事前調査回答者の中から無作為に抽出した104名の20代女性を、都内の会場に集めて皮膚科医が肌の診察を行ったところ、なんとほぼ全員にあたる97%の女性が「隠れニキビ」にかかっていることがわかった。9割の女性が「隠れニキビ」にかかっているという調査結果について、秋葉原スキンクリニックの堀内院長は、エアコンの効いた部屋やパソコンの熱などによる肌の乾燥、メイクをしたまま寝てしまう、ストレスによる肌の回復力の低下、使用している化粧品や薬が肌に合っていないなど、日常生活での要因が原因になっていると指摘する。「どのような時にニキビができますか?」という質問でも、「生理前」(57%)、「睡眠不足のとき」(53%)、「食生活が乱れたとき」(50%)、「仕事やプライベートでストレスを感じたとき」(49%)など、現代女性の多忙でストレスの多いライフスタイルが、肌に与える影響は大きいという結果が出た。「今までニキビができた時に、自分でお手入れを失敗してニキビが悪化した、もしくはニキビ痕が残ったことはありますか?」との質問には、63%の女性が「ある」と答えた。失敗したお手入れの内容は「自分でつぶしてしまいニキビ痕が残った」が約60%と圧倒的に多い結果に。また「ニキビができた時、どのような対処をしていますか?」という質問にも「自分でつぶす(毛穴にたまった皮脂を押し出す)」女性が44%だった。堀内院長によると、うみを出せば炎症は早く落ち着くように思うかもしれないが、治った後の傷痕が永久に消えない状態になってしまう場合があるとのこと。ニキビが大きく腫れてきた場合は、皮膚を清潔に保ち、速やかに皮膚科で炎症を改善させる治療をすることが最善の方法。隠れニキビの治療を受けるべきとアドバイスしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月21日植物性乳酸菌であるラブレ菌が、更年期症状に及ぼす影響について研究を進めているカゴメ株式会社と医療法人石塚産婦人科だが、このほど便秘を含む更年期症状を自覚する45~55歳の女性13名を対象にした摂取試験で、便通の改善とともに冷えや肩こり、腰痛などの更年期症状も改善されることが明らかとなった。女性は更年期(50歳前後)を迎えるころに、エストロゲンの分泌衰退などが原因となり、便秘や冷え、肩こり、腰痛、顔のほてりなどの更年期症状を訴える人が多くなると言われている。カゴメ株式会社と医療法人石塚産婦人科は、植物性乳酸菌であるLactobacillus brevis KB290(以下、ラブレ菌)の更年期症状に及ぼす影響について共同で研究。便秘を含む更年期症状を自覚する45~55歳の女性13名を被験者としてラブレ菌の摂取試験を実施したところ、便通が改善されることに加え、冷えや肩こり、腰痛などの更年期症状も改善されることがわかった。実験は、試験食品として生きたラブレ菌を製造時に100億個以上含むカプセルを使用。更年期症状を自覚する45~55歳の女性13名に、1日1カプセル(朝・昼・晩いずれかの食後)4週間にわたって摂取させた。その結果、便通の改善がみられたほか、「腰や手足が冷える」ならびに「肩こり、腰痛、手足の節々の痛みがある」という症状が改善。共同研究者の医療法人石塚産婦人科郡山純子副院長は、「ラブレ菌は更年期症状の治療の一助になることが期待されると考えている」とコメントしている。今後、さらに詳細にラブレ菌の更年期症状への有効性を検証し、そのメカニズムを明らかにするための試験を計画していくという。なお、同研究内容は3rd TNO Beneficial Microbes Conference(第3回有用微生物学会2012年3月26日~28日、ノールトウェッカーアウト[オランダ])で発表されるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月23日“その日の症状、その日のうちに。”のあの商品から新作到着!バスクリンは“その日の症状、その日のうちに。”をブランドコンセプトコピーに使用し、展開している人気シリーズ「きき湯シリーズ」から、よりメンタルにも訴えかける「きき湯アロマリズム」という新作を9月5日から販売すると発表した。現在のストレス社会では、精神的疲労の蓄積から解放されたいと思う人は多い。精神的なストレスは、心のみならず、身体の変調にも悪影響を及ぼすものであり、美容にとっても大敵だ。そこで注目されているのが「香り」の癒し。アロマというわけだ。今回の商品は、その“アロマ”の考え方を取り入れた、その日の気分に合わせて香りを使い分けられる、アロマ入浴剤として生み出されている。3種の癒しを楽しんで、気分もすっきり美しく☆「きき湯アロマリズム」は、専門の調香師が10種類以上の天然精油をブレンドして配合した香りを、肌にうるおいを与えるオリーブオイルベースのキャリアオイルに溶かし、温泉成分の粒にギュッと詰め込んだそう。お湯に入れた瞬間、この粒がすばやく発泡して、浴室中にアロマティックな香りを広げてくれるそうだ。もちろん肌の保湿効果、きき湯ブランドの温泉ミネラル+炭酸ガスの効果もばっちり。香りに癒され、気分もすっきりと美しくなれる入浴剤となっている。発売されるのは、「コンフォーティングオレンジの香り」「リフレッシングジュニパーの香り」「ドリーミングローズの香り」の3タイプで、それぞれオレンジピール(透明色)、アクアグリーン(透明色)、ローズピンク(透明色)の湯色になるそうだ。メンタルな疲れも体の疲れも、その日のうちに緩和して、明日の美しさをキープしたい。発売を記念し、サンプルが当たるプレゼントキャンペーンも9月20日まで実施中。気になる人はぜひチェックを。元の記事を読む
2011年09月04日