日本に猫島は数あれど、猫を神様として祀るほど猫を大切にしている島はそうはないだろう。今回紹介するのは、猫の聖地ともいうべき宮城県石巻市の田代島。東日本大震災の影響を受けつつもノラ猫たちは元気に暮らしていた。猫好きの方ならご存知、田代島。石巻から船で1時間あまり。面積わずか約3平方キロメートルの小さな島には人口100人に対してノラ猫100匹がいるとも言われている。ただこの島が猫島と呼ばれるゆえんは、単に猫が多いからではない。猫を祀る猫神社があるからだ。昔から大網漁が盛んだったこの島では、猫の動作により天候や漁の具合を予測していたという。猫は漁師にとって良きパートナーだった。猫は”大漁をまねく”招き猫として島では大切にされてきた。ところが不幸な出来事が起きてしまう。網の錨に使う岩を取る作業をしていた際、崩れ落ちた岩が猫にぶつかり、瀕死の重傷を負わせてしまった。これに心を痛めた島民が、猫の安全と大漁を祈願し、小さな祠を設置。以来、猫を神様としてお供え物をするなどして信仰を深めていった。こうして世にも珍しい猫神社ができたのである。ちなみに猫を大切にするため、天敵である犬は島内持込禁止という徹底ぶりだ。この猫島も、2011年3月11日の東日本大震災で被害を受けた。津波により、漁具や小屋などが流されたり破壊されたりしてしまった。船乗り場は地震による地盤沈下のため水没するなど、大きな被害を受けた。しかし幸いにして多くのノラ猫は無事だったという。震災後に田代島を訪れると、相変わらず猫が多く、島を縦横無尽に闊歩していた。港がガレキ置き場になっていて、震災被害の痛ましさを物語っているのだが、そんなガレキ置き場も猫にとっては遊び場。ガレキの山を駆け上ったりするなど、楽しげに暮らしているようだった。子猫も多く、猫の生命力の強さ、たくましさを目の当たりにした。全国の猫好きの方から猫のエサなどの救援物資も届き、今は十分足りているという。島には売店や食堂、トイレの施設がない状況だが、船は運航しているので猫が神様の島に行ってみてはいかがだろうか。かさこ1975年生まれ。執筆と撮影もこなすカメライター(カメラ+ライター)。トラベル系、金融分野を特意とする。25歳から編集・ライターの仕事をはじめ、27歳からカメラマンの仕事も担当。世界各国、日本各地を飛び回り、取材・撮影したストックを生かし、記事の提供、執筆、写真貸出などを行う。これまでの渡航回数は42回で渡航先は29カ国。合計滞在日数は455日に及ぶ(2011年2月現在)。著書は、写真集10冊、一般書籍5冊、合計15冊(2011年2月現在)。オフィシャルサイト「かさこワールド」も立ち上げている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月23日来年9月に日本公開されるロック・ミュージカル映画『ロック・オブ・エイジズ』の画像が解禁になり、“ロックの神様”に扮したトム・クルーズの姿が公開された。『ロック・オブ・エイジズ』は、2006年に初演され、トニー賞にノミネートされるなど高い評価を受け、現在もブロードウェイで上演中の同名ミュージカルを、『ヘアスプレー』のアダム・シャンクマン監督が映画化した作品。1980年代のアメリカを舞台に、女優を目指し田舎から出てきたシェリーと、ロック・スターを夢見る都会育ちの青年ドリューら若者たちの青春を描く。現在公開中の『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』では変装の名人でもあるエージェントを演じているクルーズが、次回作『ロック・オブ・エイジズ』で変身するのは、何と“ロックの神様”と呼ばれるスーパースター、ステイシー・ジャックス。クルーズは、初のミュージカル映画挑戦のために、ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズの歌唱力指導のもと、1日5時間週5日のボーカルトレーニングを敢行。これまでも数々の挑戦を行い、“努力のカリスマ”とも称されるクルーズは、鍛えられた肉体とトレーニングで磨いた歌声を劇中で披露。デフ・パレードの『Pour Some Sugar on Me』、ボン・ジョヴィの『Wanted Dead or Alive』、スコーピオンズの『Rock You Like a Hurricane』などの名曲を熱唱しており、撮影現場を訪れたデフ・レパードのギタリスト、フィル・コリンは「すごいもんだと思ったよ。彼はそれまでボーカル・レッスンも受けたこともなかったって言うんだから。完璧なロック・スターだ!」とトムのパフォーマンスを絶賛。1作ごとに新たな一面を見せてきたクルーズは来年も多くのファンを驚かせることになりそうだ。『ロック・オブ・エイジズ』2012年9月全国ロードショー
2011年12月28日映画『トイレット』のトロント体感イベントが8月11日(水)、東京・赤坂のカナダ大使館で行われ、荻上直子監督と「トイレの神様」で一躍ブレイク中のシンガーソングライター、植村花菜がゲストで出席した。カナダ人3兄妹と英語が全く話せない日本人の祖母(もたいまさこ)が、突然始まった共同生活を通じ、家族の絆を深めていく姿を描く物語。全編カナダロケを敢行し、もたいさん以外のキャスト全員とスタッフのほどんどにカナダ人を起用した日本、カナダ合作作品となっていることから、今回のイベントが実現した。植村さんのヒット曲「トイレの神様」は、自身が小学校三年生のときから21歳で上京するまで二人暮らしをして育ててくれたという、いまは亡き祖母への想いを歌った内容。“おばあちゃん”と“トイレ”つながりで駆け付けた植村さんは「気立てのいい花嫁になりたいと思って掃除、洗濯と手伝いをしていたけど、トイレ掃除だけが嫌いだった。でもおばあちゃんに、トイレにはべっぴんの神様がいて、掃除をすればべっぴんになれる、と言われ、べっぴんになりたい一心で、その話を聞かされた日からトイレ掃除を一生懸命やり始めました。今日もしてきました、ピカピカでございます」と同曲のルーツを解説。すっかり聞き入っていた荻上監督は「だからすっかりべっぴんさんになられたんですね」と感心しきり。だが、自宅でのトイレ掃除については、一緒に住んでいるというボーイフレンドに「『お前がやれ』って命令して、私はしません」ときっぱり。「だからべっぴんになれなかった」とサバサバ話し、観客約220人を笑わせた。トーク後、植村さんはギターの弾き語りで同曲を披露。愛するおばあちゃんとの想いを切々と語るような歌声に、観客は聴き入り、中には涙を拭う年配の女性客もいた。一方、トーク前にはロビーでカナダワイン、カナダビールと軽食が振る舞われ、軽食は出されてからあっという間になくなるほど好評だった。『トイレット』は8月28日(土)より新宿ピカデリー、銀座テアトルシネマ、シネクイントほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)シネマカフェSweet「映画監督という仕事『トイレット』特集」■関連作品:トイレット 2010年8月28日より新宿ピカデリー、銀座テアトルシネマ、シネクイントほか全国にて公開© 2010“トイレット”フィルムパートナーズ■関連記事:オールカナダロケの『トイレット』荻上直子監督×主演俳優カルチャーギャップトーク『めがね』荻上直子監督新作『トイレット』オリジナルグッズセットを5名様プレゼント荻上直子監督オーディション抜擢の“ヘンな子俳優”初披露『かもめ食堂』荻上直子最新作『トイレット』特報が到着“ばーちゃん”って何者?『かもめ食堂』の荻上直子新作『トイレット』公開決定“ミューズ”もたいまさこ健在
2010年08月11日アンジェリーナ・ジョリーが主演作『ソルト』のプロモーションでメキシコのカンクンを訪問、30日にフォトコールに応じた。共演のキウェテル・イジョフォー、フィリップ・ノイス監督と、イベント「Summer of Sony」の一環として『ソルト』プロモーション中のアンジーはこの日、ヴェルサーチの白いドレスにフェラガモの靴、自身がデザインしたアクセサリーという装い。シンプルなコーディネートで美しさが際立っていた。28日の月曜にはカリフォルニア州カルヴァー・シティで2人の娘・ザハラとシャイロを連れてパーティに出かけていたというアンジー。最近は息子たちはブラピと、娘たちはアンジーと、と別れて行動することも増えてきた。成長した子供たちそれぞれの好みの違いもあるし、みなをハッピーな気分にさせるためにはブランジェリーナもさぞ心を砕いていることだろう。もうすぐ夏休み到来。今年のバカンスはどんな予定を立てているのだろうか。(text:Yuki Tominaga)© REUTERS/AFLO■関連作品:ソルト 2010年7月31日より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開© 2010 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.■関連記事:アンジェリーナ・ジョリーが「世界難民の日」公共広告に出演アンジー来日決定!『ソルト』ポスター画像&最新予告編が解禁!ブランジェリーナが家族や友人とビーチ・パーティブランジェリーナ、小規模の結婚式を計画中?家族サービスに慈善活動…、大忙しだったブランジェリーナのイースター休暇
2010年07月02日