完実電気は11月7日より、米Aurisonicsの製品の取り扱いを開始することを発表した。14.2mm口径のダイナミックドライバーと2基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを搭載したハイブリッドイヤホン「ASG2.5-RED」など3機種を同日に発売する。価格はいずれもオープン。Aurisonicsは、マスタリングエンジニアとしての豊かな経験を持つDale Lott氏が設立したブランド。テネシー州・ナッシュビルに本社を構え、"Made in U.S.A."にこだわり、同地で開発から生産まで行っている。○ASG2.5-REDASG2.5-REDは14.2mm口径のダイナミックドライバーと2基のBAドライバーを搭載したハイブリッドタイプのイヤホン。パンチの効いた低音再生を特徴としており、ユーザーがネジを回すことで低音域の強弱を調整できる独自機構を備えている。推定市場価格は74,000円前後(以下、すべて税別)。○ASG1PLUS-BLACKASG1PLUS-BLACKは14.2mm口径のダイナミックドライバーと1基のBAドライバーを搭載したハイブリッドタイプのイヤホン。ASG2.5-REDに比べ、ナチュラルでフラットなサウンドを提供する。推定市場価格は49,800円前後。○ROCKETS「ROCKETS」はその名のとおり、ロケットのようなデザインの個性的なイヤホン。5.1mm口径のダイナミックドライバーとチタン製シェルを組み合わせて、高速なレスポンスを特徴とする。ケブラー素材のケーブルは絡みにくく耐久性に優れる。IP65相当の防水性能を持つ。推定市場価格は27,500円前後。
2014年10月24日米シカゴ大学は10月22日、「OTS964」という開発中の治療薬に肺がんを消滅させる効果があることを確認したと発表した。同研究成果は同大学の中村祐輔教授らによるもので、10月22日付け(現地時間)の米医学誌「Science Translational Medicine」に掲載された。「OTS964」は中村教授のがん遺伝子に関わる成果を基に設立されたベンチャー企業であるオンコセラピー・サイエンスが開発したもの。同薬は、がんを発生・増殖させるとされる「TOPK」というタンパク質の働きを阻害することができる。今回、肺がん細胞を持つマウスを作成し、2週間にわたり「OTS964」を投与したところ、腫瘍が縮小したほか、投与後も縮小を続け、6匹中5匹で完全に消滅したという。「OTS964」より以前に開発された「OTS514」という薬においても、がんに対する効果が報告されていたが、赤血球や白血球の生成に悪影響を与えるなど、副作用が課題となっていた。同研究グループは薬をリポソーム製剤とすることで副作用を小さくすることにも成功した。「TOPK」は乳がんなど、さまざまながんで発現するため、今回の成果は肺がん以外のがん治療に対しても活用が期待できるとのことで、2015年秋には人を対象とした治験を開始する予定だという。
2014年10月23日○X-37計画の歴史ところで、米空軍はなぜこのような宇宙機を持つことになったのだろうか。X-37計画はもともと、1999年に米航空宇宙局(NASA)主導の計画として立ち上げられた。当時NASAは、米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)と共同で、スペース・ローンチ・イニシアティヴ(Space Launch Initiative)と名付けられた計画を進めていた。これは次世代のスペースシャトルや、高性能な新型ロケットエンジンを開発するという野心的な計画で、X-37はその一環として検討されていた。同年中にはボーイングとの間で最初の契約も交わされている。まず最初に、X-37の約90%の大きさの試験機X-40Aが造られ、1999年から2001年にかけて、NASAドライデン飛行研究センター(現在のアームストロング飛行研究センター)で滑空飛行試験が実施された。これにより、X-37の大気圏内の飛行をシミュレートするとともに、誘導技術の開発などに役立てられた。ちなみにX-40Aはスペース・マニューヴァー・ヴィークル(Space Maneuver Vehicle)という名前も与えられているが、もちろん実際に宇宙を飛行することは考慮されていなかった。だが、2003年2月1日にスペースシャトル・コロンビアの空中分解事故が発生し、それを受けて米国の宇宙政策は大きな大転換を迎える。2004年1月14日、当時のジョージ・W・ブッシュ大統領は「宇宙探査ビジョン(Vision for Space Exploration)」を発表し、スペースシャトルを引退させ、月や火星への有人探査を目指すことを明言した。これを受けてNASAでは、その方針に沿った宇宙計画としてコンステレーション計画を立ち上げることとなり、スペース・ローンチ・イニシアティヴは中止となる。コンステレーション計画はスペースシャトルで使われていた技術を活用してロケットを造り、速やかに月や火星に人を送り込むことを意図したものであり、まず新しい技術を開発してロケットを造るという、地道なスペース・ローンチ・イニシアティヴとは相反するものであった。そしてNASAには両方の計画を進めるほどの力はなかった。ところが、X-37に関しては、開発のパートナーであったDARPAが引き取ることになった。2004年9月13日に正式に移管され、同時にX-37は機密扱いとなり、出てくる情報の内容や、またその頻度は少なくなった。拙稿『小型スペースシャトル「ドリーム・チェイサー」 - 半世紀の夢を追い続けて』の中でも触れたように、国防総省や米空軍ではX-20ダイナソアにはじまり、長年「翼を持った宇宙機」というものに対して強いこだわりを持ち続けている。このときもX-37に、NASAが考えていた以上の価値を見出していたのかもしれない。また、国防総省ではかねてから宇宙への輸送コストを下げる手段を模索しており、1980から90年代には、戦略防衛構想(SDI)や限定的攻撃に対するグローバル防衛(GPALS)と関連して、単段式の再使用ロケットの検討を行っていた。実際にデルタ・クリッパーという実験機を開発し、試験も行っている。その点からも、再使用によって打ち上げコストを下げられる可能性を持つX-37は魅力的だったのだろう。DARPAではまず、それまでNASAと共同で開発をしていた、X-37の滑空飛行試験機を使った飛行試験からはじめた。この機体はX-37アプローチ&ランディング・テスト・ヴィークル(ALTV:Approach and Landing Test Vehicle)、もしくはX-37Aと呼ばれる。DARPAによって機体構造や前脚などに改良が加えられ、2005年6月21日にはカリフォルニア州のモハーヴェ空港において、航空機に吊るされた状態での飛行を行っている。ちなみに、このとき母機として使われた航空機はスケールド・コンポジッツのホワイトナイトで、この前年には、民間企業が独力で開発した宇宙船としては初めて宇宙空間に到達したスペースシップワンを、上空まで運ぶ役目を担った。そして2006年4月7日、X-37 ALTVは初の滑空飛行を実施した。高度4万フィート(約12km)まで運ばれ、そこから投下されたX-37 ALTVは、順調に飛行し、モハーヴェ空港の滑走路へ滑り込んできた。だが着陸時に前脚を破損し、滑走路から外れた場所で停止した。ただ、試験自体は成功とされている。また同年8月18日に2回目の、そして9月26日には3回目にして最後の滑空飛行を行っている。これらはすべて成功し、有益なデータが集められた。それらを踏まえ、同年11月17日に米空軍は、X-37Aを基に、実際に地球を回る軌道へ飛ばすことを目指した機体、X-37Bを開発すると発表した。実際に計画を進めるのは米空軍のラピッド・キャパビリティーズ・オフィス(Rapid Capabilities Office)と呼ばれる部署で、即応能力室とでも訳せようか。そこに米空軍研究所(U.S. Air Force Research Laboratory)とNASAが参画した。機体の製造は引き続きボーイングが担当することとなった。打ち上げ手段については、もともとX-37計画がはじまった当初は、スペースシャトルのペイロード・ベイに搭載して宇宙まで運び、そこから放出するという方法が検討されていた。しかし、肝心のスペースシャトルが引退してしまったため、既存のロケットの先端に搭載されて打ち上げられることになった。またこれも、当初はデルタIIロケットが検討されていたが、後にアトラスVロケットを使用することが決定されたという経緯がある。X-37Bの開発過程に関する情報は極めて少ない。2009年には地上走行試験(タキシー・テスト)を実施していることが分かっているが、それ以外は写真もないほどだ。ただ、大気圏内の飛行はX-37 ALTVで実証済みであったためか、滑空飛行試験が行われた形跡はなく、もっぱら機体の構造や耐熱システム、自律飛行のための搭載機器やソフトウェアの開発が主だったと見られる。(次回は10月23日に掲載します)
2014年10月22日米Microsoftは10月21日(現地時間)、「Windows 10 Technical Preview」初のアップデートになるビルド9860をリリースした。タスクバーの通知領域からAction Centerにアクセスできるようになったほか、ビルド9841から7000近い改善および修正が行われた。Action Centerは、メール、カレンダー、Skype、Windows Storeなど様々な通知を一箇所で確認できる通知センター機能であり、メッセージの通知から素早く返信するといったようなアクションをサポートする。ただし、ビルド9860のAction Center機能は基本的な通知のみで、年内にアクションとそれに対応するユーザーインターフェイスを追加する予定になっている。このほかビルド9860では、マルチモニター環境でアプリケーションを簡単に別のモニターに移動できるようになった。移動させたいアプリケーションのウインドウをアクティブにして[Windows]+[Shift]+[矢印]キーを押す。またデスクトップの切り替えが分かりにくいというフィードバックに応えて、デスクトップの切り換えにアニメーションを追加した。「PC Setting」の「Update and recovery」で、プレビュービルドの配信を受け取るタイミングを設定できるようになった。デフォルトでは「Slow」になっており、プレビュービルドのリリースからしばらく間を置いてWondows Updateがアップデートを行う。「Fast」に変更するとプレビュービルドがリリースされたタイミングでアップデートされる。
2014年10月22日米Googleは17日(米国時間)、Android 5.0のSDKをリリースしたと発表した。合わせて、「Nexus 5」「Nexus 7」(2013)向けのテスト用に、Android 5.0 SDKをサポートしたシステムイメージファイルもアップデートされる。Android 5.0は、新デザイン体系「Material Design」の採用、複数のAndroidデバイスをつなぐ通知機能の強化、64bitデバイスのサポート、電力効率の改善などが特徴。2014年11月4日に発売する8.9インチの新タブレット「Nexus 9」および、6インチスマートフォン「Nexus 6」で搭載される。合わせて、Nexusシリーズの従来モデル「Nexus 4」「Nexus 5」「Nexus 7」(2012 & 2013)、「Nexus 10」、Google Play editionデバイスにも順次ロールアウトされる予定。
2014年10月21日アスクは10月21日、米GoalZero製のポータブル電源と専用ACインバーター、ソーラーパネルをセットにした「Sherpa 100 V2 Solar AC Kit」を10月より日本国内で販売すると発表した。価格はオープンで、推定市場価格は75,000円前後。Goal Zero社は、アウトドアシーン向けのソーラーパワーシステム製品を開発している米国のメーカー。「Sherpa 100 V2 Solar AC Kit」に含まれる、ポータブル電源「Sherpa 100 Recharger V2」は864gの軽量ボディに蓄電容量98Whのリチウムイオンバッテリーを内蔵。2基のUSB端子を備えており、スマートフォンやタブレットなどの充電に適している。同じくセットに含まれる「Sherpa Inverter AC Inverter V2」はSherpa Recharger V2シリーズと併用して、AC100V/100Wの出力を可能とするACインバーター。ノートPCの充電などに利用できる。「Nomad 20 Solar Panel」は最大出力20Wのソーラーパネル。最短約10時間でSherpa 100 Recharger V2をフル充電することが可能だ。サイズと重量は、Sherpa 100 Recharger V2がW147×D133×H38mm/約864g、Sherpa Inverter AC Inverter V2がW25×D133×H25mm/約160g、Nomad 20 Solar PanelがW330×D35×H216mm(収納時)/W775×D25×H330mm(使用時)/約1.1kg。
2014年10月21日米E FUNは20日(米国時間)、着脱式のキーボードが付属する10.1型の2in1タブレット「Nextbook 10.1"」を発表した。OSにWinodws 8.1を搭載し、Office 365 Personalと1TBのOneDriveの1年間利用権が付く。価格は179ドル。11月中旬に米Walmartで販売を開始する(10月23日より予約開始)。Nextbook 10.1"の主な仕様は、CPUが4コア/最大1.83GHzのIntel Atom、メモリが1GB、ディスプレイが10.1型ワイド液晶 (1,280×800ドット、タッチパネル)、ストレージが32GB。IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、microSDカードスロット(64GBまで対応)、リア200万画素とフロント30万画素のカメラを備える。バッテリ容量は6,000mAh。
2014年10月21日2014年10月17日、米国カリフォルニア州にあるヴァンデンバーグ空軍基地に、米空軍の無人宇宙往還機「X-37B」が着陸した。OTV-3と名付けられたこのミッションは、2012年12月11日にロケットで打ち上げられ、実に674日もの間、宇宙空間に滞在し続けた。X-37Bのミッションは今回で3回目となったが、宇宙空間でどのようなことを行っているのか、その詳細は謎に包まれている。本稿では、X-37Bの概要から、開発と運用の歴史、またその推測されるミッション内容について解説するとともに、その目的を巡り、巷にあふれる様々な憶測や噂について検証したい。○X-37Bの概要X-37Bは米空軍が運用する無人の宇宙往還機で、米国の航空宇宙大手ボーイングが製造した。また開発は、同社の先端技術の研究開発チームであるファントム・ワークスが手がけている。よく「米空軍のスペースシャトル」や「小型スペースシャトル」とも呼ばれ、確かに見た目はスペースシャトルのオービターを小さくしたように見え、またオービターと同じようにに、X-37Bもメンテナンスをしたうえで、繰り返し再使用ができるように造られている。その一方で、X-37Bは完全に無人で飛行するように造られており、垂直尾翼は2枚のV字翼を採用している。また打ち上げも、普通の人工衛星と同じように既存のロケットの先端部分に搭載されて行われるという違いもある。機体の寸法は全長が8.8m、全高が2.9m、翼幅は4.5mで、打ち上げ時の質量は4,990kgとなっている。ちなみにスペースシャトルのオービターは全長が37m、全高が17m、翼幅は24mもあり、打ち上げ時の質量は最大で100,000kgを超える。外観に目を移すと、黒と白と灰色に分かれており、この辺もまたスペースシャトルとそっくりだ。黒い部分はシリカ製セラミックの耐熱タイルが張り巡らされており、大気圏再突入時の高熱から機体を保護する。また翼の前縁など、特に温度が高くなる部分にはTUFROC(タフロックと読む)と呼ばれる新開発のセラミック・タイルが使われている。また胴体や主翼の上面などはそれほど高温にはならないため、耐熱タイルではなく耐熱素材で造られたブランケットが使われている。白と灰色に分かれているのは用いられている素材が異なるためだ。X-37Bの背中に当たる部分には、実験機器などを搭載できるペイロード・ベイがある。その広さは米国では良く「ピックアップ・トラックの荷台と同じサイズ」と例えられている。一方、スペースシャトル・オービターのペイロード・ベイは、X-37Bがまるごと2機入ってしまうほどの広さがある。ペイロード・ベイには太陽電池パドルが折り畳まれた状態で搭載されており、軌道上で展開し、機体を動かすための電力を生成している。この太陽電池はガリウムとヒ素を原料としたもので、変換効率が高いという特長を持つ。またリチウムイオン電池も搭載している。ちなみにスペースシャトルは太陽電池を積まず、燃料電池のみで電力をまかなっていた。そして機体の後部には、軌道変更や、軌道から離脱する際に使用するスラスターを1基装備している。推力は700N級で、飛行中の総デルタV(燃料を使い切るまでに、どれだけスピードを変化させられるかという数値)は3.1km/sほどと推定されている。エンジンの形式や使用している推進剤には諸説あるが、ヒドラジンを触媒に反応させる1液式(Monopropellant)ロケットであるという説が有力だ。ちなみに計画当初は、過酸化水素とケロシン系燃料のJP-8を使うことが検討されていたが、信頼性の点から却下された模様だ。ただ、性能は良いため、いずれ搭載することになる可能性もある。ただ奇妙なことに、このスラスターは機体の中心から右側にずらして搭載されている。理由は不明だが、例えば機体後部のレイアウトの都合で、ずらさなければスラスターが搭載できなかったとか、そもそも機体の重心に偏りがあり、あえてずらしているといったことが考えられよう。またヒドラジンは毒性が高いため、X-37Bの着陸後にはまず、分厚い防護服を着込んだ作業員によって燃料やガスの抜き取り作業が行われる。その光景はさながら、異星人の乗り物に名もなき脇役が恐る恐る近づいてく、SF映画のワンシーンのようだ。軌道上で活動できる期間は、カタログスペックでは270日間とされている。だが、後述するとおり、実際はその2倍以上もの間活動することが可能だ。また活動できる軌道の高度は200kmから925kmほどとされる。X-37Bはこれまでに2機が製造され、1号機が2回、2号機が1回飛行している。両機に違いがあるかどうかは不明だ。少なくとも外見から目立つ変化は見受けられないが、細かな点で改良が加えられている可能性はあろう。(次回は10月22日に掲載します)
2014年10月21日米IBMとGLOBALFOUNDRIESは20日(現地時間)、IBMの半導体事業をGLOBALFOUNDRIESが買収する正式契約を締結したと発表した。GLOBALFOUNDRIESは、半導体製造における特許を含む知的財産のほか、IBMの技術者を取得する。加えて、事業を売却する側のIBMが今後3年間で、GLOBALFOUNDRIESに15億ドルの現金を支払うという。IBMは今回の半導体事業売却により、半導体の基礎研究と、次世代のクラウド、モバイル、ビッグデータ・アナリティクス、セキュアなトランザクションに最適化されたシステムの開発に一層専念できると説明する。また、IBMでは2014年7月に半導体技術研究に関して、向こう5年間にわたり合計30億ドルの投資を発表していたが、今後も継続し、この研究によって得られた成果はGLOBALFOUNDRIESも利用できるという。一方のGLOBALFOUNDRIESは、数千件におよぶ特許を含む知的財産、IBMに残る半導体サーバー部門の従業員チームを除いた旧IBMの従業員を得る。また、GLOBALFOUNDRIESは、今後10年間、IBMに22nm/14nm/10nmプロセスでのサーバ向けプロセッサを独占的に供給する。IBMでは、GLOBALFOUNDRIESに支払う15億ドルを含む47億ドルを売却にかかるコストとして、2014年第3四半期の決算で計上する。
2014年10月21日米GLOBALFOUNDRIESとIBMは10月20日(現地時間)、GLOBALFOUNDRIESがIBMのマイクロエレクトロニクスに関連する知的財産、世界水準の技術者とテクノロジーを含むIBMのグローバルな商用半導体技術事業を買収する正式契約を締結したと発表した。今回の買収により、GLOBALFOUNDRIESは、ニューヨーク州イースト・フィッシュキルとバーモント州エセックス・ジャンクションにあるIBMの半導体製造工程および工場を取得する。IBMに残る半導体サーバ部門の従業員チームを除き、今回の事業譲渡に含まれる2つの工場のほぼすべてのIBM従業員は同社に引き継がれる予定。加えて、GLOBALFOUNDRIESは、ASICやスペシャル・ファウンドリー、製造、関連する業務、販売を含むIBMの商用マイクロエレクトロニクス事業も買収し、これらの事業を拡大する投資を進める予定。一方、IBMは今後3年間にわたり、GLOBALFOUNDRIESへ15億ドルの現金対価を支払う予定で、現金対価は2億ドルと推定される運転資本額で調整される。同日、IBMは2014年第3四半期の決算を発表したが、資産の減損、IBMマイクロエレクトロニクス事業の売却にかかる推定コスト、GLOBALFOUNDRIESへの現金対価として、7億ドルの税引前経費を計上する。IBMは半導体技術研究に対し、5年間にわたる30億ドルの投資を行うと発表したが、これは継続される。この投資に伴い、GLOBALFOUNDRIESは、IBMと提携関係にあるニューヨーク州アルバニーのニューヨーク州立大学アルバニー校の研究施設「Colleges of Nanoscale Science and Engineering」の研究成果に優先的にアクセスできるようになる。
2014年10月21日米Appleが現地20日に発表した2014年度第4四半期(7月-9月)決算は、前年同期比で大幅な増収増益を達成した。売上が約421億ドルで同約12%増、純利益は約85億ドルで同13%増だった。iPadは不振な結果となったが、販売好調なiPhoneが全体を牽引した。第4四半期における製品別出荷台数は、iPhoneが3927万2000台で前年同期比16%増、Macは552万台で同21%増だった。iPhone 6およびiPhone 6 Plusの販売の好調ぶりを裏付ける形となった。iPadは1231万6000台で同14%減と大幅な減少となっている。iPodは264万1000台で同28%減だった。iPadが奮わず、iPhoneが牽引するという構図は第2四半期から続いており、同社が先日発表したiPad Air 2およびiPad mini 3の売れ行きが今後の結果を大きく左右することになる。地域別売上では、アジア・太平洋地域(日本およびグレーターチャイナ除く)以外は増収となった。北米が162億4700万ドルで前年同期比17%増、欧州は95億3500万ドルで同19%増、グレーターチャイナ(中国、香港、台湾)が57億7800万ドルで同1%増、日本が35億700万ドルで同5%増、アジア・太平洋地域が19億2300万ドルで同3%減だった。
2014年10月21日米ブラウン大学は、今から3万年ほど前までに生息していた「Sthenurine」というカンガルーの一種は、移動の際に跳ねずに2足歩行で移動していたと発表した。同成果は同大学のChristine Janis教授を中心として研究グループによるもので、米科学誌「PLOS ONE」に掲載された。「Sthenurine」は、最大で体重が約250kgにもなるカンガルー。同研究チームが「Sthenurine」を含む、さまざまな種類と時代のカンガルーやワラビーの骨格140体を入念に調査したところ、骨盤の大きさから判断して、現代のカンガルーよりはるかに筋肉量が多かったと推測され、足首とひざの関節は、片足ずつ体重を乗せて移動するのに適した構造をしていた。これらの研究成果から「Sthenurine」はその巨体と体の構造上、飛び跳ねて移動することが難しかったと結論付けられた。Janis教授は「2足歩行は、跳ねて移動するよりスピードが遅いし、長い距離の移動に適していない。彼らが歩いてしか移動でなかったため、人間のハンターから逃れることができなかったことも、絶滅した理由のひとつと考えられる」とコメントしている。
2014年10月20日米IBMは10月19日(米国時間)、20日朝に「事業に関する大きな発表」と2014年第3四半期の決算報告を行うと発表した。bloombergとWall Street Journalは、IBMが半導体事業をグローバルファウンドリーズに譲渡することで合意したと報じている。両紙によると、IBMはグローバルファウンドリーズに15億ドルを支払い、2億ドル相当の資産を受け取るという。以前から、IBMの半導体事業の売却については報道されており、交渉が進められていた。
2014年10月20日シーメンスは10月20日、エンタープライズ向け製造実行システム(MES)を手がける米Camstar Systems(Camstar)を買収すると発表した。Camstarは1984年設立、本社はノースカロライナ州シャーロットで、米国、シンガポール、マレーシア、中国、オランダに拠点を持つ。この買収は、エレクトロニクス、半導体、医療機器などの業界向けに製品開発と製造自動化の統合ソリューションを拡充して「ものづくりのデジタル化」を推進するというシーメンスの戦略に基づくもの。Camstarはシーメンスの製品ライフサイクル管理(PLM)ビジネスユニットの傘下に入ることとなる。買収の最終手続きは2014年11月後半に終了する予定で、買収の諸条件は開示されないという。シーメンスPLMソフトウェアのプレジデント兼CEOのChuck Grindstaffは「Camstarの人材と製品が加わることは、お客様がデジタル・エンタープライズを推進するための支援に必要な業界屈指の包括的な機能と深い専門知識の提供に当社が集中する新しいステップとなるものです。Camstarのソリューションが加われば、PLMと製造オペレーション管理(MOM)の統合をさらに加速させることができます。統合デジタル・エンタープライズでは、PLMとMOM、さらに産業オートメーションとが統合され、バリューチェーン全体で製品とプロセスにイノベーションをもたらすことができます。Camstar独自の価値と産業に特化したアプローチはシーメンスのMOM対応の戦略を補完するものであり、当社のプレミアムMESブランドであるSIMATIC ITとともに歓迎されるソリューションとなります」とコメントしている。
2014年10月20日米MobileIronと米FireEyeは10月16日(現地時間)、MobileIronとFireEye Mobile Threat Preventionソリューションの統合を発表した。この統合で、FireEyeが検知したモバイルアプリ脅威に対応し、MobileIronプラットフォームを介して事前にセキュリティー対策を講じることが可能となる。MobileIronは、世界中の企業のモバイルファースト(Mobile First)を実現する基盤を提供する一方、FireEyeのMobile Threat Preventionは、異様なアクションを結び付けて隠れた不法な行動を暴き出し、モバイルアプリのリスクレベルを測定できる。モバイルの脅威は急激に進化し、不法な方法で正規の許可とユーザー行動を悪用してデータを盗もうとしており、今回の統合で、アプリ・セキュリティーは、システム・パフォーマンスを低下させ脅威を受動的に検知するだけの「シグネチャー・エージェント方式」から脱却するという。具体的には、データ損失のリスクを軽減するために事前に対策を講じポリシーを確立するうえでITが必要とする脅威対策の情報を提供する「ビヘイビア(行動)方式による解析」へと進化する。
2014年10月20日米Appleは米国および英国で販売する「iPad Air 2」と「iPad mini 3」のWi-Fi+Celluarモデルに「Apple SIM」というSIMカードをプリインストールして出荷する。Apple SIMは1枚のSIMカードで、提携する複数の通信キャリアを利用できるようにする。米国のAT&T、Sprint、T-Mobile、英国のEEなどがプログラムに参加している。これまで米国のApple Storeでは、iPadのWi-Fi+Celluarモデルを購入する際にデータサービスを使用する通信事業者を選ぶ必要があった。Apple SIMを備えたiPad Air 2とiPad mini 3の場合、購入時に通信事業者を選択する必要はなく、ユーザーがいつでもiPad上でApple SIMプログラムに参加する通信事業者のサービスを選んで契約できる。契約した通信キャリアが認めれば、SIMカードを交換せずにそのままiPad上で別のApple SIMをサポートする通信事業者のサービスに変更することも可能になり得る。米通信キャリア・トップ2の内の1社であるVerizonがApple SIMには参加していない。iPad AirやiPad mini 2までのiPadならVerizonのSIMカードがプリインストールされたiPad Wi-Fi+CelluarモデルをApple Storeから購入できるが、Apple SIM入りで販売されるiPad Air 2とiPad mini 3ではVerizonのサービスを選択できない。Re/codeによると、Apple SIM入りのiPad Air 2とiPad mini 3でVerizonのデータサービスも使用できるが、VerizonからSIMカードを入手して交換する必要がある。
2014年10月17日米ロッキード・マーティンは10月15日(現地時間)、10年以内に小型核融合炉を実用化すると発表した。核融合炉は、ウランやプルトニウムなどの重い原子の核分裂反応を利用する従来の原子力発電などに用いられている核分裂炉と異なり、水素やヘリウムなどの軽い原子による核融合反応を利用してエネルギーを発生させる装置。原子力発電で問題となる放射性廃棄物が比較的少ない、炉心融解リスクがなく、安全性がより高いなどのメリットがあるとされ、各国で研究が進められている。一方、核融合炉内で1億度を超す超高温を維持し続ける必要があるなどの条件から、実現には巨大な施設と莫大な予算が必要となるなど、課題も多い。同社によれば、複数の磁場閉じ込め方式を組み合わせる新しい手法を用いることで、従来のものに比べて90%のサイズダウンを実現するとのこと。開発チームのTom McGuire氏は「小型化に成功したことで、開発からテストまで1年以内に到達できる」とコメントし、開発とテストを何度か繰り返した後、5年後には試作機を製造可能になる見込みだという。
2014年10月16日米Googleは15日(現地時間)、"Android L"と呼ばれていた次期Android OS「Android 5.0」を発表した。コードネームはLollipop。まずは同時に発表された新端末「Nexus 6」「Nexus 9」に搭載される。Android 5.0は2014年6月に開催された同社の開発者向けカンファレンス「Google I/O」で、開発が正式に公開されたもの。新たに、明確な色使いや余白、シャドウなどを活かした立体的なUI体系「Material design」を採用することが特徴だ。Android搭載の他デバイスやアプリとの通知・連携機能も強化され、PCやスマートフォン、タブレットなど、ユーザー側の全てのデバイスで柔軟に動作するマルチスクリーン戦略が採られている。このほか、64bitデバイスのサポート、セキュリティ機能の向上なども図られる。同OSは新端末「Nexus 6」および「Nexus 9」で搭載されるが、これ以外に、「Nexus 4」「Nexus 5」「Nexus 7」「Nexus 10」ユーザー向けにも、米国で数週間以内にロールアウトされる予定(キャリアにより時期は異なる)。
2014年10月16日米Appleは現地16日午前10時(日本時間17日午前2時)より、スペシャルイベントを開催するが、自らの手で新iPadの一部情報をフライング公開してしまったようだ。9to5Macなど米の複数のメディアが報じた。新情報がフライング公開されたのは、iBooksで閲覧可能なユーザーガイド「iPad User Guide For iOS 8」において。9to5Macによると、同ユーザーガイドに「iOS 8.1」の情報が記載され、「iPad Air 2」「iPad mini 3」の名称が見受けられたことを、画像付きで報じている。さらに、Touch IDを搭載していること、また、iPad Air 2のカメラに連写機能のバーストモードも備えていることがわかったという。日本時間午前11時現在において、「iPad User Guide For iOS 8」はダウンロードできない状態にある。ダウンロードを試行してもエラーメッセージが表示されてしまう。なお、新iPadを巡っては、iPad Air 2にゴールドモデルが追加、噂のA8Xチップの搭載の有無といった細かいところまでは現段階ではわかっていない。また、Touch IDの搭載により、単にロック解除機能だけにとどまるのか、iPhone 6がサポートするApple Payにも対応するのかも発表会で初めて明らかになることだろう。
2014年10月16日米シティグループは14日、米国において開示された2014年第3四半期の決算発表の中で、グローバル個人金融部門については24カ国に集約するという事業再編を早期に進める戦略を発表した。シティグループは11カ国における個人向け事業から撤退をする予定。日本については、シティバンク銀行の個人金融部門とシティカードジャパンが売却の対象となる。この発表によって、シティバンク銀行個人金融部門の顧客への商品・サービスについて変更はないとしている。支店、コールセンター、オンラインバンキングなどにおける顧客向けの業務は通常通り営業しているという。現時点では、決定事項はないが、顧客に対して最善の結果となるよう努めるとしている。今後伝えることがある場合は、顧客には速やかに連絡するという。
2014年10月15日米国のハイテク企業の間で従業員に対し、卵子凍結の費用を助成する動きが出てきた。現在、米Appleと米Facebookがこうした支援に乗り出したと、NBC Newsら主要メディアが伝えている。NBC Newsによると、Facebookはすでに女性従業員とその配偶者の卵子凍結費用を補助するプログラムを開始しており、Appleは2015年1月に同様のプログラムを開始するという。卵子凍結保存とは、体外受精を主な目的として卵子を保存すること。米国では、卵子凍結保存に最低でも1万ドル程度の費用が必要と言われている。これに、保存費用(年間500ドル程度)が別途かかり、経済的負担もばかにならない。報道によると、Apple、Facebookともに最大で2万ドルを助成するようだ。卵子は若いほうが受精の可能性が高いとされているが、若いうちに妊娠・出産するとなると、女性社員はキャリアを中断する選択を迫られることにもなりうる。そこで、両社はこうした福利厚生制度を提供することで、優秀な人材を確保することを狙っている。Facebookではすでにこの制度を活用している女性がいるとのことだ。FacebookとAppleの導入を受け、他社でも同様の制度を整備することが予想される。
2014年10月15日日本酒・純米酒専門BAR「八咫(やた)」は11月1日、2号店を東京・新宿三丁目にオープンさせる。同店は立ちのみスタイルにこだわり、手頃な価格でさまざまなタイプの日本酒と銘柄が楽しめる日本酒専門店。1号店は愛知県名古屋市で営業しているが、日本酒の魅力を首都圏にも広げたいという考えから、このほど東京都・新宿に2号店をオープンすることとなった。日本酒メニューは全て、米と米麹のみで醸造した「純米酒」。季節限定のお酒や濁り酒、発泡酒といった幅広いジャンルの日本酒を取りそろえる。日本酒の味わいは、大きく薫・爽・醇・熟の4タイプに分類されるが、それぞれの味わいに適した酒器で提供するという。同店では、適切な飲用温度帯で日本酒を提供することにこだわっている。季節や来店者の体調などに応じ、プロのスタッフが冷~お燗を提案。お燗は、希望する温度でも楽しめる。さらにお燗は本錫(ほんすず)のお燗用の酒器「チロリ」で温めるため、時間を待たずにすぐに味わうことができる。料金は1杯(100ml)500円。また、1時間1,500円で30種類以上のお酒(1杯30~50ml)が楽しめる利き酒飲み放題コースも用意する。食事にはドライフルーツやチーズなど、数々の日本酒のタイプに合わせたメニューを全て500円で提案。そのほかにも、冷には冷水、お燗には白湯といった温度帯に合わせたイオン水のチェイサー(口直し用の水)も用意する。同店の営業時間は15時~24時(ラストオーダー23時30分)。※価格は税込
2014年10月15日米ゼネラル・エレクトリック(GE)はこのほど、米大手電力会社Exelonからコンバインドサイクル発電プロジェクトに利用する、Hクラスのガスタービンを受注したと発表した。GEがExelonに供給するのは4基の7HAガスタービンで、世界最大かつ最高クラスの効率の60Hz用。スチームタービンと発電機を組み合わせて使用することで、合計2000MWの発電量を追加することができるという。このガスタービンを利用するコンバインドサイクル発電所は、米・ダラス近郊とヒューストン近郊のExelonの敷地に建設予定で、機器の出荷は2016年、発電所の稼働は2017年を予定している。GEは7HAガスタービン4基に加えて、D600スチームタービン2基、発電機6基および長期保守契約を受注しており、受注総額は5億ドルを超えるとのこと。HAガスタービンはこれまで日本を含めた4カ国で受注していたが、米国内では今回が初となった。
2014年10月15日京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は10月14日、米X Plus One Solutions(x+1)と、デジタルマーケティング分野でのDMP(Data Management Platform)事業の共同展開に向け、日本と東南アジアにおける戦略的パートナーとして業務提携したと発表した。x+1は、プログラマティックマーケティングやデータマネジメントソリューションのリーディングプロバイダー。同社の提供するOrigin DMPは、潜在顧客や既存顧客に向けたクロスチャネルでの最適なメッセージ配信から、配信効果の評価まで、統合的に管理・分析ができる環境を提供する。KCCSは今後、日本と東南アジア地域において、同社の提供する「デクワス. DSP」だけでなく、x+1のOriginプラットフォームを活用したマーケティングオートメーションサービスの提供により、企業の統合的なデジタルマーケティング活動を支援する考えだ。
2014年10月15日米Intelは10月14日(現地時間)、2014年第3四半期 (7月-9月)決算を発表した。データセンター向けプロセッサに加えて、PC需要の回復で主力であるパソコン向けプロセッサも伸び、売上高が過去最高を記録。マイクロプロセッサ(PC、サーバ、タブレット、スマートフォン、Internet of Things)の四半期別の出荷数が初めて1億個を超えた。CEOのBrian Krzanich氏は「新たな成長市場に製品を拡大する戦略が効果的に実行されているのを示す」と述べている。9月期の売上高は146億ドルで前年同期比8%増だった。純利益は33億ドル(1株あたり0.66ドル)で12%増。売上高、利益ともにアナリストの予測を上回った。粗利益率は65%で、前期から0.5ポイント上昇した。事業グループ別では、PCクライアントグループの売上高が92億ドルで前年同期比9%増。デスクトッププラットフォームは出荷数が6%増で、平均販売価格が2%増。ノートブックプラットフォームは出荷数が21%増で、平均販売価格が10%減だった。IDCとGartnerが10月8日(米国時間)に発表した9月期のPC市場に関する調査結果(速報値)によると、Windows XPのサポート終了に伴う買い替え需要は収まったが、消費者の関心がタブレットからPCに戻り始め、特に低価格ノートPCの販売が増加した。PCクライアントグループの数字は、IDCやGartnerの分析と一致する。サーバ向けプロセッサを扱うデータセンターグループは、売上高37億ドルで前年同期比16%増と大幅な伸びを達成。プラットフォーム出荷数が6%増、平均販売価格が9%増と好調だった。Internet of Thingsグループは売上高5億3000万ドルで、前年同期比14%増。モバイル&コミュニケーションズ・グループは売上高100万ドルで100%減。ソフトウエア&サービスグループは売上高5億5800万ドルで2%増だった。2014年第4四半期(10月-12月)については、売上高147億ドル(±5億ドル)、粗利益率を64%(±2%)と予測している。
2014年10月15日米Dropboxは現地13日、700万件に達するDropboxのユーザーIDとパスワードが流出したとする報道について、同社から漏れたものではないとする公式声明を公式ブログ上で公開した。同社公式ブログによると、Droboxがハッキング被害にあったとする記事は真実ではないと明言。漏れたのは同社とは関係のないサービスの使いまわしのユーザーIDとパスワードであると主張している。同社では、不正ログインの疑いがある場合の手段を講じており、パスワードリセットを自動的に行っているという。このため同社ではパスワードの使い回しを行わないことを強く勧めるとともに、セキュリティ強化のために、2段階認証を利用するように求めている。流出したとされる700万件のユーザーIDとパスワードは、その一部が何者かによってネット上に公開。仮想通貨のBitcoinと引き換えにさらに多くのユーザーIDとパスワードを公開するとの脅しをかけたと報じられている。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年10月14日川崎重工は10月14日、米プラット・アンド・ホイットニーと、次期リージョナルジェット機用エンジンPurePower「PW1500G」および「PW1900G」の開発・生産に「リスク&レベニューシェアリングパートナー(RRSP)」方式で参画することを決定し、契約を締結したと発表した。「PW1500G」および「PW1900G」はギアード・ターボファンエンジンで、先進ギアシステムの採用により、高バイパス比を実現し、従来機に対し16%の燃費改善、50%の騒音低減、加えて大幅なCO2・NOx削減を実現する。「PW1500G」は、プラット・アンド・ホイットニーのギアード・ターボファンエンジンシリーズ最初のエンジンとして2013年に型式証明を取得しており、加・ボンバルディアの次期リージョナルジェット機「C Series」へ独占的に搭載されることが決定している。また、「PW1900G」は「PW1500G」の派生型エンジンで、伯・エンブラエルの次期リージョナルジェット機「E190E2」「E195E2」へ独占的に搭載されることとなるという。「C Series」および「E190E2」「E195E2」は、合計500機以上の確定受注が公表されており、機体に搭載されるエンジンも既に1000台以上の受注が確定している。川崎重工は、両エンジンの開発・生産プログラムにおいて、ギアード・ターボファンエンジンの主要部位であるファンドライブギアシステム(メインギア)および燃焼器の製造をプラット・アンド・ホイットニーとともに担当する予定。同社は「エンジン開発技術力の高度化、生産基盤の強化を進めるとともに、共同開発・生産プログラムへ積極的に参加することによって、民間航空機用エンジン事業の発展に注力していく」とコメントしている。
2014年10月14日米Appleは現地13日、iPhone 6およびiPhone 6 Plusを今月中に36の国と地域で販売すると発表した。インド、メキシコ、韓国、タイなどで発売され、今月末までに69の国と地域で販売されることになる。また、年末までに115以上の国と地域で販売する。iPhone 6およびiPhone 6 Plusは日本を含む32の国と地域で発売。今回の発表は第一陣に続く国と地域となる。10月17日には、中国、インド、モナコで、23日にはイスラエル、24日には、チェコ共和国、ポーランド、南アフリカなど7つの国と地域で、30日にはバーレーンとクウェート、31日には、韓国、タイ、ルーマニアを含む23の国と地域となる。年末までには115以上の国と地域で購入可能になるとし、iPhoneの販売国と地域は過去最速のスピードで広まるという。
2014年10月14日日本電気(NEC)は10月14日、米Clouderaとビッグデータ活用における大規模分散処理基盤ソフトウェアの分野で協業に合意したと発表した。Clouderaは、大規模データを効率的に分散処理・管理するためのオープンソース・ミドルウェア「Apache Hadoop」のディストリビュータ。「Apache Hadoop」の効率的な導入と安定稼動を実現するため、Hadoopディストリビューション「Cloudera Enterprise」を提供する。同ディストリビューションは、「Apache Hadoop」の導入や運用を容易にするセットモデルで、必要な修正パッチの適用やソフトウェア間の相性について動作検証した「CDH(Cloudera’s Distribution including Apache Hadoop)」や、管理ソフト「Cloudera Manager」などのツール群、サポートサービスで構成される。このたびの協業でNECは、サーバやソフトウェア、クラウドサービス、システムインテグレーション、トレーニングについて、Clouderaの提供する製品・サポート・プロフェッショナルサービスとの連携を実現し、ビッグデータ処理に最適な製品やサービスを開発・販売する予定だ。これによりユーザーは、NECによるビッグデータを活用するシステム全体の設計・構築・運用・トレーニングや、Clouderaの専門技術者による「Apache Hadoop」に関する設計時のプロフェッショナルサポートや開発運用時の保守サポートまで、全てのフェーズで支援を受けることが可能になる。
2014年10月14日米ソニーモバイルコミュニケーションズは9日(現地時間)、5.2インチAndroidスマートフォン「Xperia Z3v」を、米Verizon向けに10月23日より米国にて発売すると発表した。同機種は、日本で発売が予定されている「Xperia Z3」とは若干異なった、Verizon独自のモデルとなる。「Xperia Z3v」は、5.2インチIPSディスプレイ(1,920×1,080ピクセル)搭載のAndroidスマートフォン。ボディには前面背面どちらもVerizonのロゴが入っている。また、デザインも日本で発売が予定されている「Xperia Z3」とは違い、「Xperia Z2」や「Xperia Z1」に似たデザインとなっている。機能面では、「Xperia Z3」と同等の機能を備えており、ハイレゾ音源の再生や、プレイステーションとの連携できる「PS4リモートプレイ」機能、2,070万画素のメインカメラなどを備えている。そのほか、Qiワイヤレス充電にも対応している。「Xperia Z3v」の主な仕様は次の通り。OSは、Android 4.4。CPUは、クアッドコアのSnapdragon 801 MSM8974AC(2.5GHz)。内蔵メモリは、3GB(RAM)。ストレージは16GB。外部ストレージはmicroSDXC(128GB)。サイズ/重量は、高さ約148.6mm×幅約73.4mm×厚さ約8.9mm/約170g。バッテリ容量は3,100mAh。背面には2,070万画素、前面には220万画素のカメラを内蔵。IP65相当の防水性能、IP68相当の防塵性能を備える。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色。通信面では、LTE、3G、GSMをサポート。そのほかBluetooth 4.0、Wi-Fi、NFCなどに対応する。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年10月10日