クリストファー・ノーランが監督を務め、アカデミー賞大本命との呼び声も高い『ダンケルク』。イギリスでは誰もが知る第二次世界大戦時の救出作戦を、ノーラン監督が徹底したリアリティの追求とこだわりをもって描き上げたことで話題の本作は、“世界で最も有名な新人俳優”、ハリー・スタイルズの初出演映画としても話題に。しかも、劇中のハリーは、世界中の注目と期待に堂々と応える熱演を披露している。ハリーが演じるのは、高地連隊(ハイランダー)の若き兵士アレックス。ドイツ軍からの容赦ない攻撃を受けつつ、戦地である海の町ダンケルクからの脱出を目指すアレックスは、その過程で同じイギリス軍の兵士トミー(フィオン・ホワイトヘッド)と出会い、行動を共にするようになる。もちろん、ダンケルクの浜辺を離れ、祖国への帰還を望む兵士はアレックスとトミーだけでなく、撤退作戦の対象となるのは英仏軍40万人。たとえ救助船に乗り込めたとしても、海中にはUボート、空には爆撃機が。緊迫感溢れる状況の中、アレックスは、トミーは、祖国に帰ることができるのか…?本編が始まってしばらく経った頃、アレックスとトミーは救助船に乗り込む幸運にありつけるが、彼らの死闘はここからが始まりと言っても過言ではない。爆撃や銃撃に右往左往させられることもあれば、深く暗い海に飲み込まれそうになることも。そんな中、ハリーの熱演に目を奪われずにはいられない。起用理由を「映画俳優としての真実味があり、繊細で、何より圧倒的なカリスマ性があったから」と語るノーラン監督の言葉通り、ハリーは役柄を誠実に全うし、等身大のサバイバルを見せる。このサバイバルが綺麗事では済まされないのは必至で、生きるための力強さを発揮することもあれば、生き残るための選択に人間らしい残酷さをにじませることも。それでもアレックスを応援したくなるのは、ノーラン監督がハリーの中に見出した「カリスマ性」も手伝ってのことだろう。と言っても、その「カリスマ性」は彼が「ワン・ダイレクション」として、ソロ・アーティストとして見せてきた圧倒的スターのものではなく、あくまで一兵士のもの。例えるなら、まだプロのミュージシャンになる前、「ワン・ダイレクション」を輩出したオーディション番組「Xファクター」参加時に放っていた「カリスマ性」のレベルに近いかもしれないが、世界的スターとなったいま、物語の世界に役として溶け込み、役柄なりの存在感を放つのは演技力なくして成立しないこと。だからこそ、俳優ハリー・スタイルズの今後に期待したくなる。つい先日、「俳優としての仕事は『ダンケルク』が最初で最後かもしれない」と発言したというハリーだが、本編を観た誰もが「そんなこと言わずに!」と叫びたくなるはず。ぜひ、映画館で俳優ハリー・スタイルズの誕生をいち早く目撃してほしい。(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年08月20日子どもの頃に観たアニメーションには、“いつかやってみたい”ことがたくさん詰まっていました。たとえば再放送で観ていた「アルプスの少女ハイジ」、ふっかふかの干し草のベッドで飛び跳ねてみたかったし、黒パンとチーズはシンプルなのにとても美味しそうだったし、子ヤギのユキちゃんもかわいかった。オープニングでハイジが気持ち良さそうに乗っているブランコにも憧れました。■21世紀版のハイジ――名シーンにも注目「アルプスの少女ハイジ」の原作は、スイスの作家ヨハンナ・シュピリの書いた同名児童文学。日本をふくめ60もの言語に翻訳されているそうです。これまでにもシャーリー・テンプルがハイジを演じたハリウッド版をはじめ、本国スイス版、数多くの実写版が作られてきました。今回ピックアップした映画『ハイジ アルプスの物語』は、ハイジを生んだスイスで作られた21世紀版です。ハイジを演じる子役もめちゃくちゃ可愛い!演じるのはスイス、グラウビュンデン州クール生まれのアヌーク・シュテフェン。500人の候補者のなかから選ばれ、この映画で俳優デビューを飾っています。ハイジのおじいさん、アルムおんじを演じるのはブルーノ・ガンツ!まさにハイジとアルムおんじ!と感動するほどぴったりです。彼らが暮らすアルプスも、もちろん美しく──21世紀版のハイジではありますが、目指したのは“ハイジの原点に還った映画”。19世紀のスイスとフランクフルトを再現したロケーション撮影によって、観る者はハイジの世界へタイムスリップしたような感覚になるはずです。干し草のベッドや黒パンとチーズ、ハイジと言えば…の名シーンもしっかり入っています。■実際に行ってみる? アルプス旅行へそして、この目でハイジの暮らしていたアルプスを見てみたいなぁと、すっかり旅ごころをくすぐられました。調べてみると──ハイジの舞台と言われているのは、スイスのマインフェルトという村。そこにはハイジの家を再現したハイジハウス、ヤギの水飲み場、ハイジの泉、ハイジの道など、物語の世界を再現した観光スポットがあり、ハイジツアーもあるようです。また、マインフェルト村の周辺はブドウが広がるワインの産地。ハイジの世界を満喫したあとにワイナリー巡りができたら最高ですよね。さらにスイスと言えばチョコレート!チーズ工場とチョコレート工場を訪ねる列車の旅“チョコレート・トレイン”も追加して…と、旅のプランは膨らむばかりです。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)■関連作品:ハイジアルプスの物語 2017年8月26日より、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国にて公開(C) 2015 Zodiac Pictures Ltd / Claussen+Putz Filmproduktion GmbH / Studiocanal Film GmbH
2017年08月16日こんにちは。tomekkoです。2〜3歳頃の子の親には試練の夏が来ましたね。そう、トイレトレーニング(略してトイトレ)に最適な時期!我が家は現在次男がまだ1歳台なので今年はスルーできそうですが、長男が2歳の頃はまだ会社勤めをしていたので、この時期ほんっとうに大変でした。今思い出しても涙が…いや、意外と過ぎてしまうと笑えてしまうネタが満載です。その頃はまだ絵日記を描いていなかったんですが、描いておけば良かったなぁ、と悔やまれる出来事があるので、せっかくだしここで披露させてください。(笑)もちろんこの後半狂乱で掃除し、洗えないラグに必死にエタノールを吹き付け、囲いを作って数日の間立ち入り禁止エリアとなりました…。しばらくトラウマだったし、その辺りにゴロンなんてしようもんならすっ飛んで行って抱き上げていたものです。18時過ぎに家に帰ってご飯にお風呂の準備…、そして20時台にはどうにか布団に入れなくては!! というバタバタの中、コレは本当に辛かった…。でもそれを翌朝の電車の中で思い出しながら、当時は文章でSNSに投稿していると、込み上げてくるのはなぜか笑いでした。育児の大変さって、こうして自分の中で笑いに変えることで昇華して、どうにかこうにかまた今日も頑張れるんですよね。そして周囲の反応にも、たくさん救われました。ただでさえ会社初の育休復帰社員として1人だけ時短で、自分主催の会議でも途中退席当たり前。いつも大事な時にはいない人になってしまうことへの申し訳なさに苛まれている中、当時の同僚にとってはあまり縁の無い子どものトラブルは迷惑でしか無いと思い込んでいたワタシ。でもこれが案外ちょっとしたエンターテインメントになっていたようで、育児のドタバタが会社での笑いのタネになっていたのはワタシとしてはかなり救いでした。今思えば「子どもが羽毛布団におねしょしたので遅れました」なんて遅刻理由、「向かい風が強かったので」レベルな気もしますが、それを笑って許してくれる上司や同僚には感謝してもしきれません。おうちでトイトレ三昧を経験するママも、わずかなおうち時間をおもらし処理に追われるママも、どちらも大変。でもきっと今この瞬間も、どこかの家で同じように叫んでいるママがいると思えば、ちょっとは気楽になれますね。この夏、我が家のトイトレ伝説を打ち立てるママたちへ、心からエールを送ります。
2017年08月15日イチコと二太郎のW予防接種。イチコは注射が大嫌い!事前に予防接種の大切さを伝えるも、全く心に響かず拒否拒否拒否! でした。でも予防接種は打たないといけない! そして二太郎も予防接種があるので、二太郎を抱っこした状態で何とかしないといけない!ママ友にも相談し、どうするか考えました。食い意地の張っているイチコ…。ケーキのおかげで行くところまでは了承を得ました。よしよし。さて当日…。こんな感じで何とかなりました。イチコの注射の間、二太郎は抱っこひもの中でイチコにつぶされていました。そして私がイチコを抱っこしていたため、二太郎は看護師さんに抱っこされ予防接種を終えました。たくましく生きて、第二子!病院の後はもちろんケーキ。イチコ、めっちゃええ顔で食べていましたが、イチコは知らない…来月も打つことを!私も今から憂鬱(ゆううつ)ですが、がんばります…。
2017年08月14日女優の広瀬すずが『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の劇中で松田聖子の「瑠璃色の地球」を披露することが話題だ。過去にも多くの女優が音楽活動をしているが、そこにはどんな理由やメリットがあるのだろうか?様々な女優の音楽活動から探ってみたい。女優のCDリリースがヒットし話題となったものとしては、柴咲コウがRUI名義で『黄泉がえり』の主題歌「月のしずく」を歌唱したケースがある。また松たか子のように、女優デビュー初期から「明日、春が来たら」など歌手活動も並行、最近では『アナと雪の女王』の吹き替え版で「Let It Go」を披露し当時大ブームを巻き起こしたことなどが思い起こされる。このように大きな話題となったもの以外でも、現在活躍中の女優の大半が何らかの形で歌手デビュー、音楽活動を行っている。今回、広瀬さんは自身が主人公の声優を担当した映画の劇中歌を歌唱、楽曲は1980年代から輝き続ける不世出のアイドル・松田さんの楽曲で、劇中歌ではあるが8月9日(水)発売の同作のサントラに「及川なずな(CV. 広瀬すず)」の名義で収録されており“CDデビュー”も果たしたことになる。広瀬さんと似たケースで最近話題になったものとして挙げられるのが、昨年公開された映画『セーラー服と機関銃 -卒業-』で主演の橋本環奈が主題歌の「セーラー服と機関銃」をカバーした例だろう。1981年に公開された『セーラー服と機関銃』では主演を務めた薬師丸ひろ子が主題歌「セーラー服と機関銃」を歌い、映画同様楽曲も大ヒットした。その後同作が2006年にドラマ化された際には長澤まさみが同じく主演と主題歌をカバー、大きな話題を集めた。現在、広瀬さんは19歳、橋本さんは18歳と共にハイティーンだが、この世代は親がちょうど80~90年代のヒット曲で育った世代。同世代からの支持が高い彼女たちが80年代のヒット曲をカバーすると、それが親子で共有できる話のネタとなる。楽曲がきっかけで家族で映画を鑑賞することにつながることもあるだろう。『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のようなアニメ作品では、親子や家族連れの客層を呼び込むために「80年代の名曲をカバーする」というのは有効なフックになるのではないだろうか。また、広瀬さんは映画のキャラクター名義で楽曲を発表したが、同様に「役名」で楽曲を歌唱し大きな話題となったのが、沢尻エリカだ。ドラマ版「タイヨウのうた」での役名“雨音薫”(表記はKaoru Amane)としてリリースしたシングル「タイヨウのうた」は2週連続1位のヒットを記録。役名で楽曲をリリースすることで作品と音楽の連動性がより高まるのだろう。今回の広瀬さんや橋本さんのように自身の出演作の楽曲を歌った女優はほかにも、自身主演のドラマ「エースをねらえ!」でエンディング曲「愛のために。」を担当した上戸彩や、ヒロインを演じた『恋空』で挿入歌「heavenly days」を歌った新垣結衣などがいるほか、最近では土屋太鳳が『フェリシーと夢のトウシューズ』の吹き替え版でヒロインの声優を担当、映画主題歌に初挑戦している。一方、女優が80年代のアイドル曲をカバーした例としては、綾瀬はるかが作詞家・松本隆のコンピアルバムに参加という形で松田聖子の「赤いスイートピー」をカバー、また太田裕美の「木綿のハンカチーフ」も配信リリースしている。世代を超えて親子、家族を結びつける女優による80年代曲のカバーは今後も増えそうな予感。次は誰がどの曲をカバーするか予想するのも楽しいかも。広瀬さんが声優を担当、菅田将暉、人気声優の宮野真守らも声優として出演する『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は8月18日(金)より全国東宝系にて公開。(笠緒)
2017年08月14日『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのピーター(=“スターロード”)を演じ日本でも人気のクリス・プラットと奥さんの人気女優アンナ・ファリス(『最終絶叫計画』)が突然別居を発表した。寝耳に水だったこのニュースに、ファンのみならず全米レベルでショックが走った。ハリウッドでみんなに愛されていたラブラブ夫婦に一体何が起こったのか?映画業界で結婚を続けることの難しさに迫ってみた。■名声のツケクリス・プラットは、若い頃からアクターを目指していたものの20代には生活苦で車の中に住むホームレス状態を経験。その後も住むところは確保したものの、随分長いこと生活に苦労していたという話しはクリス本人が様々なメディアで語っている。結婚した当時、人気TVシットコムの脇役を演じ、お茶の間でこそ知られた存在になっていたが、劇場用映画で大ヒットを飛ばしていた妻のアンナと比べたら、稼ぎも知名度も比較にならなかった。その頃のクリスは、「太めで面白いアクター」くらいの知名度だった。それが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』への出演をきっかけに180度変化したのである。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のピーター役を探していた監督ジェームズ・ガンに惚れ込まれたクリス・プラットは主演のオファーを獲得。それと共に製作スタジオからの命を受け、“スーパーヒーロー”のボディになるべく、プロのトレーナーのもとで特訓し、やがてモデルのような身体つきに変貌した。そして映画の世界的大ヒット。クリス・プラットの知名度が上がるにつれて女性ファンの数も急上昇。これは奥方のアンナにしてみれば誇りであるとともに心配のタネにもなるという、なんとも複雑な状況。こんなとき、女性はどんなに自分が綺麗であろうと関係ないのである。アンナの不穏な日々は、クリスの人気上昇とともに悪化していった。■残される側の孤独性別と年齢をめぐるエンタメ業界での差別は、残念ながら万国共通。だがハリウッドではそれがとくに際立っている。いちばん苦労するのは女優たちで、殆どのアクトレスが30代後半を境に出演オファー激減という残酷な局面を迎える。アンナも例外ではない。かたや、年齢が上がり“成長”して“男っぽく”なったクリスへのオファーは急上昇した。とくにクリスがいまをときめくジェニファー・ローレンスと恋人同士を演じたSF映画『パッセンジャー』の撮影中は、傍観するアンナにとっては非常につらい時期だったようだ。アンナは、2年前のUS Weekly誌インタビューでクリスとジェニファーの浮気のうわさに対して、「クリスを信じていても、自分が思った以上に傷ついたうわさだった」と告白している。自分のBFあるいは旦那が、ゴージャスなジェニファー・ローレンスとラブシーンを演じることになったら…。パニックしない女性がこの世に果たして居るだろうか?つらいなんてもんじゃないだろう。■仕事と家庭のバランス崩壊『ジュラシック・ワールド』の大ヒット、そして『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の爆発的ヒット、そして来年公開予定の『アベンジャーズ:インフィニティーウォー』にもピーター役で出演が決まっているクリス。仕事で家を空ける時間がどんどん増えていったクリスを、5歳の息子ジャック君と共に見守っていたアンナ。ふたりにコミュニケーションがいちばん必要だった時期に、もっともコミュニュケーションが欠如した状況となってしまったのだ。目的に向けて旅立っていく側は、見送る側より断然ラクだ。相手を残していく罪悪感はあるものの、やがてはじまる冒険にワクワクせずにはいられない。残された側はそんな相手を見てますます滅入ることになる。これまで心理的にも金銭的にも夫を支えてきたアンナは、新たなハリウッドスターとして飛躍していくクリスを誇りに思いつつも、孤独な気持ちに苛まれていたのだ。クリスの爆発的人気がもたらした、家庭への影響は相当なものだったに違いない。夢にまで見ていた名声が長いこと続いていた平和な家庭内の均衡が崩してしまったのだ。8月に入ってついに別居を発表したクリス&アンナ夫婦。「長いこと結婚生活を修復しようと試みましたがだめでした」という内容の声明はなんとも痛々しい。■ハリウッド・ロマンスに希望はあるのか?撮影でしょっちゅう家を空けていた筆者にはよくわかるのだが、ロケなどで家を長く空けなければならないことが多いエンタメ業界関係者の結婚生活持続は非常に難しいものがあると思う。一緒にいられないということで、カップルに最も必要なコミュニケーションを維持するのが困難になるからだ。おまけにロケ先には、ブラピやアンジェリーナ、クリス・プラットやジェニファー・ローレンスみたいな人間がたくさんいて誘惑がいっぱいである。ロケ先でひとりぼっちの夜、これに屈せずに1か月以上過ごすのには、かなり強固な夫婦関係が必要だろう。ちなみに、映画スタッフの離婚率もセレブに負けず劣らず高いのが現状だ。だが、ハリウッドにだって結婚が長続きしている夫妻もいる。メリル・ストリープは、彫刻家ドン・ガマー氏と結婚して今年で39年目というハリウッドでは稀な存在。以前、アカデミー賞の受賞者会見でメリル・ストリープに質問をする機会があったのだが、そのときにこんな質問をしてみた。「非常に多忙なキャリアにおいて結婚を長続きさせる秘訣はありますか?」するとメリルは、「女性は家庭で何かと自分を犠牲にすることが多いわよね。秘訣は特にないけど、日々努力の積み重ねよ」と語っていたのが印象的だった。またデンゼル&ポーレッタ・ワシントン夫妻結婚歴33年、トム・ハンクス&女優リタ・ウィルソン夫婦、そしてケヴィン・ベーコンと女優キーラ・セジウィック夫妻のふた組も、結婚29年目と希少な存在。サラ・ジェシカ・パーカーと一緒になって来年で結婚20周年を迎えるマシュー・ブロドリックが、mydomaine.comというサイトで結婚長続きの秘訣を聞かれて、「(サラ・ジェシカとは)夫婦である前に親友なんだよ。僕たちは会話が絶えないんだ」と話している。そしてオバマ元大統領の奥方ミシェル・オバマ夫人は、以前Glamour誌に、「結婚というのは努力よ。自分以外の人と人生を築いて行くのは大変なこと。でもほかの誰もが通る道だということを理解することが大切なの。努力する覚悟で頑張るの」と語っている。心底仲良しの友だちであること、つらいときも一生懸命努力してお互いを尊重しハートをつなげていかなければ、どんなにお金があってもどんなにイケメンでも、幸せな結婚は続かないのである。(text:Akemi K. Tosto)(text:明美・トスト/Akemi Tosto)
2017年08月13日のどかな田舎町ツイン・ピークス、ビニールで丁寧にくるまれた女子高生の遺体、事件の捜査にやって来たFBI捜査官デイル・クーパー、やがて明らかになる町の秘密、嘘、欲望、混沌…。90年代に社会現象を巻き起こし、いまなお伝説として語り継がれる「ツイン・ピークス」は、映画界の鬼才デヴィッド・リンチが手掛けたTVドラマ。その「ツイン・ピークス」が25年の歳月を経て復活します!しかも、舞台は旧シリーズの最終回から25年後。ツイン・ピークスの町はあれからどうなったのか?クーパー捜査官をはじめとする登場人物たちは何をしているのか?気になる新作について、来日したクーパー役カイル・マクラクランに訊きました。「ツイン・ピークス」の中心となる女子高生ローラ・パーマー殺害事件は、旧シリーズで解決済み。しかし、その後も町に不穏な空気がうごめき、常識を超えた事態の数々が起こる中、旧シリーズは全30話で幕を閉じました。「終了を決めたのは放送局ABCの判断だけど、僕としては不本意だった。クーパーがボブに憑かれ、物語にも役にもいろいろな可能性が広がるところだったからね」と語るカイルの言葉通り、最終回は何とも思わせぶりな幕の閉じ方。カイルの言う「ボブ」とは本編にたびたび登場する謎の男で、悪を象徴するようなキャラクター。つまり、正義の味方だったクーパーが、悪と化す展開で旧シリーズは終了していたのです。それから25年。クーパー捜査官はどうなったのでしょう。より表現に自由の利くケーブルTV局SHOWTIMEに放送局を移し、以前にも増してリンチ節が炸裂する新シリーズ作のクーパーについて、カイルはこう語ります。「難しいけど、頑張って説明してみるね(笑)。新シリーズは何人かのクーパーがいる状態で、本来のクーパーが別次元に囚われている一方、ボブに乗り移られたクーパーは現実世界で25年間悪の限りを尽くしてきた。そして、なぜかクーパーはもう1人いて、彼の名はダギー。けれど、この世の中にクーパーが2人いるのは許されない。だから、いつか何かが起きるかもしれないね」。「何人ものクーパーを演じるのは楽しい」と微笑むカイルですが、この設定すら視聴者にとってはすでにクエスチョンマークだらけ。物語の持つ真の意味を、出演者はどこまで把握しているのでしょうか。「『これはどういう意味?』とデヴィッドに訊ねることもあったし、彼に委ねることもあった。すべてを把握しているのはデヴィッドだからね。僕は彼の思い描くものを形にする役目に徹する。とは言え、第2話で(ボブに乗り移られた)クーパーは女性を殺し、その後ある行動に出る。その意味がさっぱりわからなかったからとりあえず訊ねたよ。でも、そんなときの彼は必要最低限のことしか話さない。それ以上頑張っても言わないから、僕も『うん、わかった』となるんだ(笑)」。冗談めかして諦めの表情をしてみせながらも、そこにはリンチ監督に対する絶対的な信頼が。カイルとリンチ監督は「ツイン・ピークス」以外にも、『デューン/砂の惑星』『ブルーベルベット』などでタッグを組んできました。しかも、ロサンゼルスではご近所さんだそう。「だから、この25年間もたびたび会っていたよ。近況を報告し合ったり、仕事以外の話をしたり。彼は唯一無二の存在で、『ツイン・ピークス』は世界中に大きな影響を与えた。予測不可能な登場人物、斬新な映像、引き込まれる音楽と、すべてがそれまでのドラマとは違ったんだ。デヴィッド・チェイス(『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』)やデイモン・リンデロフ(『LOST』)が新しいタイプのドラマを作るようになったのも、『ツイン・ピークス』からの流れがあってこそだと思う」。もちろん、リンチ監督と「ツイン・ピークス」を愛するのはカイルだけではありません。新作には、旧シリーズのキャラクターが大勢再登場。25年前との変化を感じ取るのも楽しみ方の1つです。あるいは、登場人物の謎が明かされることも?旧シリーズでクーパーは「ダイアン」なる人物に宛て、捜査の詳細をカセットテープに吹き込んでいました。しかし、その人物が何者なのか、そもそも存在するのか、本編では語られていません。「実は僕も“ダイアン”の人物像を想定するようなことはせずに演じていた。テープに録音することは、いわば日記をつけるような行為だったから。昔のこと過ぎて記憶が曖昧だけど、テープをどこかに郵送するだとか、そういったシーンもなかったはず。ただし、新シリーズ作には…ダイアンが登場するよ!楽しみにしていてほしいね」。旧シリーズからのファンに楽しみを提供し、新たなファンに衝撃を与えること間違いなしの新作「ツイン・ピークス」は、毎週土曜21時よりWOWOWプライムにて絶賛放送中。さらなる“伝説”をお見逃しなく!(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:ツイン・ピークス [海外TVドラマ]
2017年08月09日この夏の超大作として注目される『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(三池崇史監督)は、ユニークな宣伝方法でも話題を集めている。プロモーションを目的にしたマスコミ、一般ファンに向けた試写会をほとんど行っていないのだ。作品によって異なるが通常、マスコミ向けの試写会は、映画公開の約2~3ヶ月前から数回~10数回、ときにはそれ以上行われる。マスコミ向けに比べると回数は減るが、一般向けの試写会は全国各地で実施され、超大作ではなくても「ジャパンプレミア」「完成披露試写会」などと銘打ち、出演者らが登壇するイベントが開催される。その様子がテレビやネットで報じられれば、宣伝につながるし、SNSがヒットの鍵を握る現在では、試写会に参加した観客のクチコミがダイレクトに作品の評価を決定づける。いまも昔も「まずは映画を見てもらう」というのは、映画宣伝の基本であり、重要な役割を担っているのだ。そんななか、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』はマスコミ向けの試写会が一切行われておらず、メディア関係者の間で、驚きや戸惑いの声もあがっている。7月2日(現地時間)、スイスで開催された「第17回ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭」にてワールドプレミアが行われたので、本編完成の遅れなどが理由ではないようだ(憶測だが、出演者やスタッフにインタビュー取材するために、口外無用の試写はあったはず)。7月26日(水)には、都内で一般ファンを集めた数百人規模のジャパンプレミアが行われたが、関係者によると「試写会はこの1回限り」だといい、よほど作品の出来ばえに自信がなければ、こんな“奇策”に打って出るのは難しいもの。プレミア当日には原作者である荒木飛呂彦氏から、「読者の皆さま、期待とともに大変不安を感じている方もいらっしゃると思いますが、その完成度は、皆さんの想像を超えています」と実写版を絶賛するビデオメッセージが上映され、この部分が大きく報じられた。批評家やファンの評判の代わりに、原作者の太鼓判という最高のお墨付きを得た実写版『ジョジョ』が狙い通りのヒットを記録できるか、熱い視線が注がれている。(text:Ryo Uchida)■関連作品:ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 2017年8月4日より全国にて公開(C) 2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C) LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
2017年08月04日こんにちは、はじめまして。ぺぷりと申します。ありがたいことに、今回からウーマンエキサイトさんにて連載をさせていただけることになりました。どうぞよろしくお願いします。今回は第一回目ということで、我が家のメンバーをご紹介します。育児はとても大変ですが、それ以上の幸せをもたらしてくれます。でも、そんな日々の小さな幸せは、忙しい日々の中で忘れてしまいがち…。そんな、子どもとの「忘れたくない思い出」を、ここに書き記せたらなと思っています。今後もどうぞよろしくお願いします。
2017年08月04日はじめまして。tomekkoと申します。5歳の長男と、1歳4か月になる次男の母をしているアラフォーです。昔からのワタシを知っている人からは「男子2人の母ちゃんやってるなんて考えられない!」と言われるほど、インドアで男子っぽい世界に全くご縁のない人生を送ってきました。幸か不幸かそんな母に似て、おっとりマイペースな長男のおかげで、さほど男子あるあるを体験せずに過ごしてきましたが…今ようやく、もっちりなくせに活発な次男に翻弄され、体力を奪われる毎日を過ごしております。そんな我が家の様子を昨年から毎日手帳に絵日記を描いて、Instagramで公開していたところ、たくさんの共感の声をいただけるようになりました。そしてこの度、ご縁があってウーマンエキサイトで連載をさせていただくことに!今はフリーのライター・イラストレーターとして在宅を中心に活動しているのですが、以前は産休・育休から復帰して、結構バリバリなワーママをしていた期間もあります。そんなワーママ時代の苦労や、現在進行中の男子2人育児あるあるなどを描いていきたいと思っています。そしてこちらでは、ほとんど描いたことがない(汗)4コマ漫画にも挑戦させていただきます。家事・育児・お仕事の合間にのぞいていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いします!
2017年08月01日こんばんは、古山エリーです。夏、本番ですね。猛暑ですから汗をかくのは当たり前ですが、電車やお店で汗が止まらなかったりすると、もしかしていよいよ更年期か…と不安になり、恋してドキドキしたいのに、違うドキドキで日々過ごしている四十路です。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。先日、友人とその彼氏(アメリカ人)とご飯を食べながら話題になったのは、“女のひとり飲み”についてでした。東京に暮らしていると、ひとりご飯もひとり飲みも、ひとり旅だって当たり前だと思っていましたが、どうやら欧米では女性がひとりバーで飲んでいると「どうしたの?」(かわいそうな意味を含む感じ)という目で見られるらしいです(えっ…ウソでしょ?)。ってことは、私の日常って…「どうしたの?」の塊ってことですか?そういうことですか?いやいや、周りからどう見られようと私は私、それなりに楽しく暮らしているんだから、自分だけは自分の味方でいてあげたい──「そんなことないよ」「地域によりけりだよ」と心のなかで小さく反論してみました。ですが…やっぱり多少気になっているのか、最近は外食も飲みも減っております(思いっきり影響されてるじゃないですか…)。いままでフツーに入っていたお店の入口で立ち止まっちゃうんですよね。で、妄想タイム。カウンターにひとり座っている自分の姿を妄想すると、なんか切なくなってしまって、引き返す。で、お家ご飯が増えているわけですが、決して料理に目覚めたわけではなく、料理のデキる女になるぞと意気込んで買ったはずのバーミキュラの出番は月に一度あるかないか…。そんな話を親友に話すと「だと思ったー。でも、男ができたら出番は増えるし、料理もするでしょ(笑)」というズバリな返し。ちなみにこの親友はとても料理上手で、私が男だったら確実に胃袋つかまれてます。「料理をしない」と言うと「何、食べてるの?」とよく聞かれます。すごい質問だなぁと思いつつ適当に答えていますが、最近はデパ地下とCafé&Meal MUJI率が高いです。デパ地下に頻繁に寄るようになったのは、たまたま買ったあるお店のキャロット・ラペがめちゃくちゃ美味しくてハマったことでした。それ目当てで行くと、ついあれもこれも…という感じです。キャロット・ラペは人参と酢と油ですから、これなら自分でも作れそう!と、スライサーを買って(料理のできない人の典型、形から入るタイプです…)挑戦してみたものの味は再現できず、結局お店に通っております。超簡単な人参サラダすら満足に作れないって…と落ち込みましたが、まあ仕方ないですね(切り替えは早い!)。「食べる」つながりで映画を1本ご紹介したいのですが(なんという強引な繋げ方…)、私の食生活は呆れるものですが、映画『君の膵臓をたべたい』(通称キミスイ)は、枯れた四十路が号泣してしまうほどの感動作でした。まずタイトルが衝撃的で、原作小説もかなり話題になっていましたよね。どんな内容か──ひとりでいることが好き、本が好き、そんなもの静かな高校生【僕】(北村匠海)は、あるきっかけでクラスメイトの桜良(浜辺美波)の秘密=重い膵臓の病気であることを知ります。そして、桜良が【僕】と同じ図書委員になったことで、2人は距離を縮めていく…という青春映画。10数年前の『世界の中心で、愛をさけぶ』(通称セカチュー)を観たときに流した涙に近い涙だったように思います。人を好きになったときの何とも言えない心情が伝わってくる、一日の重みが伝わってくる、久々に泣いた映画です。泣いた自分に「まだ、心は枯れていなかった…」とさらに泣けてきました。このキミスイ、映画では原作にはない12年後の【僕】の回想が新たに加わっているので、大人に響く&男性も泣ける映画、デートにもおすすめです(人の恋愛、応援してる場合じゃないですが…)。もちろん、私のように涙活映画としてもおすすめです。今宵はここまで、また次回。(Elie Furuyama)■関連作品:君の膵臓をたべたい 2017年7月28日より全国東宝系にて公開(C) 2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会
2017年07月28日人気アニメシリーズの最新作『怪盗グルーのミニオン大脱走』が7月21日(金)に全国376スクリーンで封切られ、公開3日間で動員60万5,748人、興収7億5,101万円を記録。2015年公開の『ミニオンズ』(最終興収52.1億円)を超え、60億円超えを見込める好スタートを切った。果たして、ミニオン映画が愛される理由とは?いまや人気はスクリーンを飛び出し、バラエティ豊かなグッズや幅広いタイアップが街にあふれ返るミニオンたち。彼らが初登場したのが、『怪盗グルー』シリーズ第1作にあたる『怪盗グルーの月泥棒』だ。つまり、わずか7年間という短期間で、洋画アニメの登場キャラクターが、すっかり国民的マスコットに成長したのだから、これは驚くべき事実である。ミニオンといえば、子どもたちがすぐにお絵かきできる(そして大人はコスプレしたくなる)、シンプルなデザインと配色が魅力だが、集合体として“増殖”すると、愛らしさがさらに増してくるから不思議だ。集団ならではの「いつの間にか、そこにいる」という神出鬼没ぶりはSNSにおける“拡散”を連想させるし、「そもそも、ミニオンって何なの?」という一種の違和感が、想像力をかきたて、ファンが自分なりの楽しみ方、愛し方をカスタマイズできる点は、SNS世代の若年層に共鳴。新作が公開されるたびに、国内興収が倍増したミニオン映画の快進撃は、まさに「いつの間にか」の増殖と拡散を物語っている。こうしたミニオンの魅力に加えて、本来の主人公である怪盗グルーと、彼が出会った孤児の三姉妹、グルーと結婚したルーシーが織りなす家族愛がテーマになっている点も、映画の見どころ。シリーズを重ねるごとに、彼らの絆と信頼が深まっており、ファンはその過程を温かく見守っている。家族のあり方が多様化する時代、血縁を超えた疑似家族の結束は、例えば『ワイルド・スピード』シリーズにも見て取れる共通点だ。『怪盗グルー』シリーズだけではなく、『ペット』『SING/シング』の連続ヒットによって、これらの作品を手がけるイルミネーション・エンターテインメントの知名度とブランド力が、着実に浸透しているのは言うまでもない。春には絶好のタイミングで、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に新エリア「ミニオン・パーク」がオープンし、この夏は『怪盗グルーのミニオン大脱走』のさらなる快進撃が予想される。『怪盗グルーのミニオン大脱走』は全国にて公開中。(text:Ryo Uchida)■関連作品:怪盗グルーのミニオン大脱走 2017年7月21日より全国にて公開(C) 2017 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2017年07月27日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。長男(小3)、次男(年長)、三男(年少)3兄弟の母です。幽霊よりも何よりも夏休みが怖いです(白目)■「俺の暮らしに子どもが参加してきた」スタンスの夫世の中にはイクメンとか家事男とかなるハイスペック機能搭載夫が存在するらしいですね。残念ながら我が家の場合は、並み。ごく並の夫です。ノーマルハズバンド(英語にすな)。うちの夫。子どものことは並に愛してはいるけれど、子どもが生きがいとか、子どもが中心とかそんなことはなくて、あくまで俺の暮らしに途中から子どもが参加してきたというスタンス。子どもを産んでがらりと生活が変わった私とは違って、彼の生活はゆっくり変わってきました。そのせいか、いまだにこんな調子。■その1. 子どもの友だちの名前をいっこうに覚えない子どもの話をしてても、そもそも、どこの誰かが通じない!!子どもの友だちの名前をまっっったく覚えないので、いちいちどこの誰かを説明するところから始めないといけないんです!(イラっ)私:「いや、しゅう君っていっつも遊んでる近所の子じゃん。あなたも前一緒に遊んでたじゃん」夫:「あ? あぁ。あの子。しゅう君って言うのか」って、おいおいおい。しゅう君、初登場じゃないし! しょっちゅう出てくるキャラだし!!いい加減覚えてよ!! 何回聞くねん!!近所に住んでる友だちでこの調子なので、一昔前の友だちの話とかになるともう壊滅状態もいいところ。その子の事のみならず、私がどこでどういう経緯で出会った、どういうお友だちかっていうところからいちいち説明しないといけなくなるので、(そこまで話さないと夫の記憶の中で「あ、はいはい、あの子か」ってつながらない)これ、地味にイラっとするんですわ。いちいち話の腰折れるんです。私つながりの友だちのみならず、自分の友だちについても子どもの名前となるとまっったく覚えておらず、私が「○○さんちの△ちゃんがさ」って話しても、夫:「そんな名前やったっけ?」とか言ってきます。そんな名前だよっ! チッ!!私:「そんなに人の名前覚えられなくてどうやって仕事してんの?大丈夫!?」って聞いたら、夫:「仕事の上では名前覚えるの得意。わりとすぐ覚えられるし、間違わない」だって!!(白目)こうなるともはや、子どもの名前は覚える気がないとしかいいようがない。彼の脳みそ、仕事のことでいっぱいで子ども関連が入れる余地がないんだと思います。■その2. わが子の言葉がいっこうに聞き取れないうちの三男、現在3歳4ヶ月なんです。おしゃべりが上手でわりと早い段階でペラペラしゃべれてました。こないだ私と夫が電話してて、途中で三男がパパと話したいっていうから電話代わったんです。三男はその日の出来事を夫に報告しました。そして、ひとしきり報告し終わったあと、再び私に電話をかわりました。そんな夫の第一声。え。嘘やん。いまだに!? いまだにわからんのか!?えーーーーーー!!!!夫と子どもたち。常日頃一緒にいる時間が少ないから休みの日とかになると、長男、次男と小さいうちは何を言ってるのか夫には聞き取れない&聞き取れても意味がわからないことが多くて、そのたびに私は間に入って訳してきたんです。 通訳すること約7年。がしかし、現在の三男。さすがにわかるでしょ!?私には、こんなにも…!! こんなにもくっきりハッキリしゃっきりと聞き取れるのに、まだ夫には通じないんですね!!(衝撃)これ、何なんでしょうね?母親の私にはめっっちゃくちゃハッキリと聞こえるのに、父親の夫にはよく聞き取れないみたいで、たまに会話全然噛み合ってなくて、端から聞いてると訳わからんやり取りになってることありました。最近はさすがにこんなことは減ってきたので、もう大丈夫かと思っていたのですが、まだダメなことが判明して驚きました。私からしたらどこが聞き取れないのかすらもわからないのですが、夫からしたらまだよくわからないそうです。その3. 自分の子どもたちなのに区別がつかない夫からしたら電話でしゃべってても声だけでは、次男なのか三男なのかが区別がつかないそうです。明らかに三男がしゃべってるのに、「あれ?いまの次男じゃなかった?」とか言ってくるので大丈夫かなって思います(こら)。そして、声だけでなく昔の写真を整理しても、夫がみると、 長男なのか三男なのかが見分けがつかないみたいです。自分の子なのに。見分けつかない…洗濯をたたんでも、次男の服なのか三男の服なのか区別がつけられず、どーーーーー考えてもサイズ的に次男の服なのは明らかなのに、本気で三男のものと混乱してるので、あまりの様に笑えます。子どもが中心の生活の私と、仕事が中心の生活の夫とでは、脳みその使う場所がちがうとしか思えません。うん。そういうことにしておきましょう。そんな彼でもゆっくりと数年遅れで成長してきているので、この調子でいけば子どもたちが成人するころには追いつくんじゃないでしょうか。(そのころには老化が始まっとるわ)
2017年07月27日夏休みシーズンに入り、「日常から逃避したい」「ここではないどこかへ出かけたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。刺激的なバカンスもいいもの。でも、“平凡な毎日にこそ喜びがある”ということに気づかせてくれる素敵な映画『パターソン』が、ジム・ジャームッシュ監督から届きました。ニュージャージー州パターソンに暮らす、バスの運転手パターソンの物語です。毎日、美しい妻ローラの隣で目覚め、たいてい一人で朝食をとり、車庫まで歩き、バスを運転し、街を眺め、乗客の会話に耳を傾けて微笑み、ランチタイムには一人静かに秘密のノートに詩を書きとめます。帰宅後は、ローラと夕食をとり、愛犬を散歩に連れ出し、その散歩道の途中のバーでビールを一杯。彼の日々は、ほぼこの繰り返しです。それを刺激がない平凡な日々と考える人もいるでしょう。でも、単調な日々を繰り返しているからこそ、その中に生まれるちょっとした変化に気づき、そこに喜びを見出し、創作のインスピレーション源にできるのがパターソン。彼は、受動タイプのアーティストで、観たり、聞いたり、触れたりするすべてのものを豊かに吸収して、アウトプットする人。でも控えめなので作品を誰かに見せる覚悟ができず、素晴らしい才能を公に発表すべきだと常にローマから言われているのです。そんなローラも個性的です。でもパターソンに比べると自信家で意欲的。自分の感性を外に放出しながら生きています。モノトーンが大好きで、自宅のインテリア、洋服、そしてカップケーキまで白と黒に塗ってしまうほど。そして、パターソンに持たせるランチにも、メッセージ代わりにコラージュした写真や、オレンジの皮やお弁当箱にモノトーンの柄を描くなど、参考にしたいアイディアがいっぱい。わかりやすいタイプの個性派で、頑張れば真似できそうなタイプでもあります。でも、パターソンは違うタイプ。刺激がないと創作できないタイプのアーティストともひと味違います。バスの運転手として生計を立ててはいますが、心は真のクリエーターで、どんなものからも刺激を受けることができる豊かな感受性の持ち主。彼の生活は、つまらないものの代表格であるルーティーンワークや、誰の周りにもあるもので囲まれていて、彼は平凡の中に特別性を見出しているのです。だから、彼の詩のテーマは、お気に入りのマッチや誰も気に留めないような出来事など、身近なものばかり。同じものを観ているのに、違うものが見える。それこそ、特別な才能のであるように思えるのです。パターソンの日々を描いた本作には、あたりまえを繰り返せる幸せに溢れています。それとちょっとした刺激。平凡な毎日を繰り返しているから、ちょっとした変化に気づけるし、それを喜ばしい、面白いと思える。彼を見ていると、毎日を面白くするのは自分次第だと感じられるのです。刺激がほしいなと愚痴ってしまったとき、それは刺激が足りないのではなくて、自分の感性が鈍くなっているだけなのかも。そんなことに気づかせてくれる作品です。(text:June Makiguchi)
2017年07月26日夏本番の暑さが到来し、“ここ数日のデートはもっぱらインドア”なんて人も多いのでは? そこで今回は、駅近で映画館へのアクセスも良い六本木ヒルズにフォーカスして、 暑気払いにホテルの涼フード&スイーツを堪能する、涼やかデートプランをお届け!ピックアップする映画は“ここさけ”こと、『心が叫びたがってるんだ。』。2015年に公開され、大ヒットを記録した劇場版オリジナルアニメを実写映画化した本作は、コミュニケーションが苦手で本音を言えない少年・坂上拓実(中島健人)が、しゃべると腹痛を起こしてしまう少女・成瀬順(芳根京子)とともに“地域ふれあい交流会”の実行委員に任命され、クラスメイトの仁藤菜月(石井杏奈)や田崎大樹(寛一郎)たちと一緒にミュージカルの公演を目指すというストーリー。ミュージカルでヒロインを演じることになった順は、拓実からのある言葉をきっかけに<いままで心に閉じ込めてきた想い>を歌にして伝えると決心するのだが…。本作は「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」で7月22日(土)より鑑賞できる。暑い夏でも爽やかな気分になれる感動の青春ストーリーを、2人で一緒に楽しんで。映画を堪能したら、六本木ヒルズ内でショッピングを楽しんだり、カフェやレストランで休憩するのもよいが、今回注目するのは六本木ヒルズに隣接しているラグジュアリーホテル「グランド ハイアット 東京」で展開中の夏限定ひんやりスイーツ&フードメニューだ。1つ目は、6階ステーキハウス「オーク ドア」で8月31日(木)までの期間限定で提供中の、アイスクリームを具材にしたデザートテイストの「アイスクリームバーガー」(2,200 円)。ラズベリーアイスとチョコレートアイスをそれぞれパティに見立て、シュー生地でできたバンズで挟んだ、1皿で2種類の味わいを楽しめるメニュー。サイドディッシュには、フライドポテトに見立てたシナモン風味のサクサクのパイが付いてくる。こちらランチタイムのほかアフタヌーンティーでも楽しめる夏にぴったりのユニークな涼スイーツだ。また同じレストラン内にある「オーク ドア バー」では、8月31日(木)まで、11時半~17時までの間、思わずSNSにアップしたくなるような、インパクト抜群のモンスターミルクシェイク3種(ストロベリーバナナミルクシェイク1,550円、抹茶ミルクシェイク1,800円、アサイボールミルクシェイク2,000円)が新登場。リキュール入りとノンアルコールの両方が用意されているのでお酒が弱いという方もトライできる。各メニュー1日限定5個ずつを用意。フォトジェニックなシェイクはデート記念にもなりそう。フードでは、夏季限定で夏の暑さを吹き飛ばす冷たい麺メニューも豊富に展開している。1階のイタリアン カフェ「フィオレンティーナ」では、夏にぴったりの冷製カッペリーニを提供する。7月は、「海老とアボカドのジェノベーゼソース 冷製カッペリーニ 」(2,700円)や、高級食材を盛り込んだちょっと贅沢な「北海道雲丹の冷製カッペリーニ キャビア添え」(3,800 円、8月31日まで提供)を。8月は、甘みのあるフルーツトマトをつかった、フレッシュ感を楽しめる冷製スープの「フルーツトマトの冷製スープ 夏野菜添え」(1,800 円)、そして旬の絶品サマートリュフを使った「サマートリュフととうもろこしの冷製カッペリーニ 」(3,000円)も用意する。暑い夏は、体と心に余裕をもたらすラグジュアリーなホテル空間で、オシャレな冷製カッペリーニを楽しむ優雅なひとときを過ごしてみてはいかが。『心が叫びたがってるんだ。』は7月22日(土)より全国にて公開。※表記価格は税・サービス料別。(text:Miwa Ogata)■関連作品:心が叫びたがってるんだ。 2017年7月22日より全国にて公開(C) 2017映画「心が叫びたがってるんだ。」製作委員会 (C) 超平和バスターズ
2017年07月21日旅行サイトでフィリピンのツアーを検索すると、セブ島、マニラ、エルニド、ボラカイ島…などがおすすめツアーとして出てくる。旅行先としてのフィリピンは、いまではすっかりアジアのリゾート地だ。けれど観光地ではない街へ足を踏み入れれば、そこには貧困と背中合わせで生きる人々がいる。『ブランカとギター弾き』の舞台はフィリピンのスラム街。路上で暮らす孤児のブランカとギター弾きの盲人ピーターが出会い、生きるために旅に出る物語だ。主人公のブランカは、窃盗や物乞いをしながら1人で暮らしている。ある日、有名な女優が自分と同じ境遇の子どもを養子に迎えたというニュースを偶然目にしたことで、アイデアを思いつく。それは、お金を貯めて“お母さんを買う”というアイデアだった。突飛だが、母親を手に入れることができれば幸せになれるのではないか──たった1人で生きる少女がひらめいた希望の道だ。そのためにブランカは窃盗を繰り返していたが、街角でギターを弾いて生活しているピーターと出会い、歌うこと=自分の才能で生きることを教えてもらい、人生が変わっていく…。この映画が心に響くのは、フィリピンのスラム街を映しながら、人と人との心の繋がりや誰かを大切に想うことを描いているからだろう。また『シティ・オブ・ゴッド』『デザート・フラワー』『トラッシュ! この街が輝く日まで』『鉄くず拾いの物語』などを観たときにも感じたことだが、映画の主人公たちの過酷な生活環境に驚かされる以上に、彼らの生命力や勇気、愛情、諦めない気持ちに心打たれる。『ブランカとギター弾き』もそうだ。ラストシーンのブランカとピーターの“あの表情”は決して忘れることはないし、彼らからたくさんの生きるヒントをもらった。その感動を描き出したのは、本作が長編監督デビューとなる長谷井宏紀監督だ。日本人として初めてヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭の全額出資を得て製作、ヴェネツィア国際映画祭で2冠(※1)、各国の映画祭で数多くのグランプリを獲得している。彼のキャスティング方法がユニークだ。盲目のギター弾き役をフィリピンの路上でスカウトし、ブランカ役はYouTubeに歌っている動画をあげていた素人サイデル・ガブテロに声をかけた。ドキュメンタリーではないけれど、ものすごいリアリティを受け取るのは、そんな一風変わったキャスティングの力も大きい。何より長谷井監督自身が世界中を旅してきた人であるからこそ生まれた発想、出会い、メッセージ──やっぱり旅はいいなぁと思ってしまう。次の旅は、フィリピンに決めよう。(text:Rie Shintani)※1ヴェネツィア国際映画祭2015 マジックランタン賞、ソッリーゾ・ディベルソ賞受賞(text:Rie Shintani)
2017年07月19日ディズニー/ピクサー最新作『カーズ/クロスロード』が公開中だ。シリーズ第3弾となる本作で、連戦連勝の天才レーサーだったマックィーンは引退のピンチに立たされる。次世代マシンの台頭によって、レース界全体に世代交代の波が押し寄せるのだ。同スタジオが世界初のフルCG長編アニメーションとして、『トイ・ストーリー』を世に送り出してから、20年以上の歳月が立ち、メガホンをとったジョン・ラセターはいまや、「ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ」と「ピクサー・アニメーション・スタジオ」のチーフ・クリエイティブ・オフィサーとして、辣腕を振るっている。ラセターをはじめ、ピート・ドクター(『モンスターズ・インク』)、アンドリュー・スタントン(『ファインディング・ニモ』)、ブラッド・バード(『Mr.インクレディブル』)といったピクサーの“黄金期”を支えた名監督がいまも活躍する一方で、新たな才能にメガホンを託す姿勢が、常にチャレンジを恐れないピクサーらしい。『トイ・ストーリー3』で単独監督を務めたリー・アンクリッチ、『メリダとおそろしの森』のマーク・アンドリュース、画『アーロと少年』のピーター・ソーンらは、ピクサーの世代交代を担う存在だ。そして『カーズ/クロスロード』を手がけたブライアン・フィーは、作品づくりで重要な役割を果たすストーリーボード・アーティストとしての豊かな経験を活かし、本作で長編デビューを飾る期待の人材だ。人生の岐路に立たされたマックィーンの葛藤を主軸にしながら、クライマックスに訪れるサプライズ、それを導く絶妙な伏線というピクサーらしさが、本作を一歩踏み込んだ大人向けの感動ドラマに仕上げた。すでに全米では、マックィーンの境遇に共感した中高年の支持を得て、大ヒットを記録している。もちろん、世代を問わず楽しめる作品で、若い世代なら、初登場する新キャラクターのラミレスに感情移入できるはずだ。マックィーンとラミレスの関係性がそうであるように、ベテランと次世代が刺激し合いながら、確かな相乗効果や思わぬ化学反応を生む。これぞ、ピクサーが目指す世代交代だ。来年3月に日本公開されるリー・アンクリッチ監督の『リメンバー・ミー』には、共同監督として、こちらもストーリーボード・アーティストとして数々の作品に携わった、現在31歳のエイドリアン・モリーナが名を連ねている。(text:Ryo Uchida)■関連作品:カーズ/クロスロード 2017年7月15日より全国にて公開(C) 2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2017年07月18日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。長男小3・次男年長・三男年少の3兄弟の母です。毎日大変ですが、辛いことこそ笑いに変えて頑張ってます(白目)!!■「ママと赤ちゃん」が集まる空間は独特長男の子育てが少し軌道に乗ってきた頃(6か月ぐらい)、子育て支援センターに遊びに行くことにしました。長男は11月生まれでしたので、寒い時期を家で引きこもって子育てし、あたたかくなった頃にようやく下界へ出始めたんですね。転勤先で出産・子育てし知り合いも友人もまったくいない環境で、私と長男二人だけの生活をするよりも、他の赤ちゃんと触れあえる場所に行ったほうがこの子のためにもいいんじゃないかと思ったのです。とうわけでさっそく出向いてみました。私自身、その場限りの人間関係を適当に乗りこなすのは苦にならない性格なので、見知らぬ人たちが集まる子育て支援センターに出向くのは、それほど敷居は高いことではありませんでした。が、「ママと赤ちゃん」が集まる空間というのは一種独特のものがあるということを、私はこの時初めて知ったのです。個人対個人ではなく、間に「赤ちゃん」という存在を挟むため、妙な距離感というか、緊張感というか手探り感があるんです。 特に第一子、初めての子育ての私にとっては、ママの世界における「流儀」をいろいろと学んだ場所でした。■その1. ひとこと目は「何か月ですか?」これ、ママになって覚えた挨拶です。最初、みんながみんなこうやって声をかけてきてくれるので驚きました。私、こんな風に会話を始めるだなんて知りませんでした。赤ちゃん時代のママにとっての挨拶は、「こんにちは」とか「おはようございます」じゃないんです。「何か月ですかぁ~?」なんです。「何か月ですか?」「あ、6か月です~」「じゃぁ同級生ですね~」「何か月ですか?」と聞き返すことも忘れずに。息子生後6か月。新米ママの私がママ界の挨拶を覚えた瞬間です(決して否定的な意味で言っているのではありませんよ。何か月ですか? と声をかけるだけで知らないママにも話しかける取っ掛かりができる魔法の挨拶だと思います)。■その2. 男の子か女の子かわからない場合は、とりあえず「女の子ですか?」これ、あるあるですね(汗)。赤ちゃん時代は基本顔だけ見て性別を判断できない場合がほとんどですしね、髪の毛も全然生えてませんからね(笑)。服の色で分かりやすくしておいてくれると助かるのですが、あやふやな場合は「女の子ですか?」男の子であったとしたら「かわいいからてっきり…!」とごまかすと、角がたたないということを学びました。■その3. 「人のもの取っちゃダメ」そして、今回は長男0歳代の時のお話ですので、0歳をメインにお話しておりますが、0歳代の赤ちゃんって自分の「さわってみたいなあ」「なめてみたいなあ」「どんな感触かなぁ」っていう欲求だけで遊びます。それが先に誰かが使っていたとか、自分のおもちゃじゃないとか、「順番を守る」や「誰の持ち物か」などといった定義は彼らにはまだ存在しません。ですが、その自由気ままな0歳代をお世話するママたちの世界にはこの定義が存在するものですから、非常にめんどくさいことになるんですね…。私、本音では、子育て支援センターという「みんなで使ってみんなで遊ぶ場所」に来ている以上、みんなで使ったらいいと思っています。取った取られたもいいっこなし。特に0歳の純粋でまっさらな赤ちゃんの世界に、大人の価値観を持ち込んで統制を取ろうとするのは好きではありません。ですが、大人の世界では建前というものが存在するのですね。長男がよその子が遊んでいる積み木に近寄っていったら、「こらこら、それ、○○くんが遊んでる積み木だよ~。勝手にとっちゃダメだよ~。貸してって言わないと~」とかなんとか言ったりして止めさせてました。貸してどころか、しゃべられすらしないのに(笑)。 まだバブバブですってば。本音では「それが気になったんだなぁ。ご自由にどうぞ~」って放っておきたいのですがそうもいかない。明らかに他のお母さんに「はーい。私、ちゃんと見てますよ~。しつけする意志ありますよ~」ってアピールをするために、「取っちゃダメよ~。じゅーんーばーん!」とかなんとか言ったりして。自分を自分で俯瞰(ふかん)して「滑稽だな」って思ってました。そして次に滑稽だなと思っていたのは、■その4. 取られるのはいいけど、取るのはダメ。よその子が長男の遊んでいたものを使おうとしたら「どうぞ。貸してあげなさい」って言うのに、長男がよその子が使っていたものを使おうとしたら、取っちゃダメよ! という。矛盾…。 男の子の世界ではプラレールでこの場面、しょっちゅうありましたね。レールをちょっと拝借したり、拝借されたり。本音では拝借しようがされようが子どもの世界だし、その先にとらないでよ! 貸してよ! って自己主張のぶつけ合いになったってそれはそれでいいじゃないかって思うのですが、親がそばにいるとそうもいきません。ぶつかり合う前にとにかく回避させなくちゃ…(汗)。いや、回避させないといけないんでしょうけどね…どこまで先回りするべきなのかわかんなくなるんですよね。なんのために来てんのかなって思う瞬間もありました。そして、0歳代から少し成長して、2歳とかになると今度はこの台詞。■その5. 「他の子が真似するといけないからやめなさい」はぁ…滑稽(笑)他の子が真似しようがそんなこと子どもからしたら知ったこっちゃない。きっと全然伝わらないと思います。けども、うちの子発信で余計なことを普及させてしまうと困るんです。はだしで遊びたいって言い出したら本音では「別にいいよ」って思うけど、よそのお母さんが「はだしダメダメ」とか言ってると、「あ、今うちがはだしになったら困らせちゃうかな」とか。気疲れ(笑)時おり、私は誰にむけて言い聞かせてるんだろうかって思う瞬間多々ありました。子どもにむけて言ってるんじゃなくて、向こう側の誰かに向けてしゃべってるんじゃないかと…。難しいんですけどね!「ルール」とか「マナー」っていう言葉があるのでね。しかし、やはり0歳代の赤ちゃんに教えようと思っても無理があるというかなんというか。0歳はネイチャーですから(笑)■ママ界をそつなくこなすには?一体こういうときはどうすればいいのか。 ママ界をそつなく歩くマニュアルが欲しい!! とさえ思っていました。私の理想としては、知らないママ同士でも、赤ちゃん同士のからみを、「やってるやってる(笑)」と笑い合えるぐらいの距離感がありがたかったんですが(たまにこういう方がいるとうれしかった)いろんな価値観、育て方をしているお母さんがいる場所なので、やっぱり極力、事前に回避、仲裁、統制を取るように努めました。そしてこの手の探りあいのようなものは、赤ちゃん時代に限らず、小学校に入るぐらいまでは続く世界という…。なんか…独特ですね(笑)ママの世界。パパだとこんなこと全然ないと思います(笑)
2017年07月13日皆さんはルーカス・ティルをご存じでしょうか?この名前にピンときた人は熱心な『X-MEN』ファンかもしれません。『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』を皮切りとするシリーズ計3作に、ルーカスはミュータントのハボックことアレックス・サマーズ役で登場。ジェニファー・ローレンス、ニコラス・ホルトら共演者たちと共に、期待の若手俳優として注目を集めました。ただし、本編をご覧の方ならお分かりいただけるように、このシリーズには多数の若手がミュータント役で登場。その中でルーカスは目立っているような、そうでもないような…。しかも、出演3作目の『X-MEN:アポカリプス』でついに大活躍!?と思いきや、〇〇な展開に(本編でご確認を)。もう少しルーカスを堪能できる作品はないものか?と思ったのは私だけではないはずです。そんな願いが届いたのか、彼は昨年9月から米CBSで放送中の「MACGYVER/マクガイバー」に主演。80年代の人気ドラマ「冒険野郎マクガイバー」のリメイク版となる本作で、主人公のマックことアンガス・マクガイバーを演じています。秘密組織のエージェントであるマックが、仲間たちと共に危険なミッションに挑むのが「MACGYVER/マクガイバー」のあらすじ。今年9月からは、全米でシーズン2が放送されることも決定しています。名門マサチューセッツ工科大学に通っていた理系男子で、秘密組織のエージェントにもかかわらず大の銃嫌い。その代わりにスイスアーミーナイフを携帯し、任務を遂行していくマックですが、さすがは理系男子だけあり機転と豊富な科学知識が何よりの武器。とは言え、肥料を利用してお手製の爆弾を作ってしまう一方、体を張って危機に立ち向かうことも多く、文武両道のヒーローという表現が正しそうです。演じるルーカスも『X-MEN』シリーズのときは線の細さを感じさせる外見で、物語の舞台となる60年代や70年代といった時代の空気にマッチしていましたが、マック役では理知的な雰囲気に加えて程よいマッチョさも。さらには、女性の存在に振り回される繊細さがあったり、逆境にもめげないユーモアがあったり。物語を彩るモノローグもお茶目かつ人間味たっぷりで、一言で言えば、抜群にチャーミングです。そんなマックの活躍で、オリジナルを知る世代から知らない世代までを魅了するシリーズとなった「MACGYVER/マクガイバー」。作品カラーを決定づける第1話は『ワイルド・スピード SKY MISSION』のジェームズ・ワンが監督を務め、アクションあり、スリルあり、笑いあり、感動ありの世界を作り上げました。ただし、配信サービスの急成長と共にドラマの一気見が主流となり、連続性の高い作品に目が向けられがちな昨今。毎週放送&1話完結のオーソドックスなスタイルにはスタートダッシュだけでなく、視聴者を惹きつけ続ける魅力が必要です。その魅力を担っているのが、アンガス・マクガイバー=ルーカス・ティルであり、彼の紡いでいくストーリー。ですから、ここは1つ、『X-MEN:アポカリプス』のときに言おうと思って言いそびれたことを改めて言ってしまいましょう。いよいよ、ルーカス・ティルの時代がやって来ました!(text:Hikaru Watanabe)
2017年07月12日いまやティーンの「なりたい職業」の上位にランクインするほど注目される声優。00年代の深夜アニメブームと共に女性アイドル声優の人気が高まったのに続き、現在は男性声優も大きな注目を集めるように。“一般層”に浸透しつつある男性声優の最新トレンドを追った。水樹奈々や「μ’s」などが東京ドームライブ、「紅白」出場を果たすようになり、今年上半期の話題をさらった「けものフレンズ」からは主題歌ユニットの「どうぶつビスケッツ×PPP」が「Mステ」出演を果たすなど女性声優の人気はもはや定着した感があるが、ここに来て中堅・若手男性声優もゴールデンタイムの番組に“顔出し”で登場するなど“一般層”に浸透中。その背景には人気声優が出演することでネットでの反響が見込めることなど声優人気が一部のファンのものだけではなくなった状況がある。まず声優の地上波進出を象徴する出来事の1つが、星野源のテレビ初冠番組として5月4日にNHK総合で放送された「おげんさんといっしょ」に宮野真守が“顔出し出演”したことだろう。宮野さんは「DEATH NOTE」の夜神月役などアニメ作品だけでなく最近では『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の主人公・ニュートの吹き替えや舞台「王家の紋章」のイズミル王子役、音楽アーティストとしても日本武道館単独公演を行うなど多方面で活躍している。「おげんさん」ではねずみの声を担当した宮野さんだったが、番組の終盤で星野さんに呼び込まれ「具が出ちゃいました」と言いながら画面に登場。Twitterトレンド入りを果たすほどの話題となったのは記憶に新しい。こちらもNHKになるが平日に毎朝放送されている朝のニュース・情報番組「NHKニュース おはよう日本」で5月8日(月)から12日(金)の5日間オンエアされた特集「朝ごはんの現場」のナレーションを梶裕貴、宮野さん、諏訪部順一、福山潤、神谷浩史の5人の人気声優が日替わりで担当したことも大きな話題を呼んだ。なお「朝ごはんの現場」は7月10日本日からその第2弾が放送中。初日の10日は「弱虫ペダル」巻島裕介役などで知られる森久保祥太郎が、11日(火)は「進撃の巨人」コニー・スプリンガー役などの下野紘が、12日(水)は役柄の幅広さで知られ昨年デビュー20周年を記念した書籍「てきとう」も刊行した鳥海浩輔が、13日(木)は「銀魂」坂田銀時役や『パワーレンジャー』などの洋画吹き替えでも活躍する杉田智和が、14日(金)は社会現象にもなった「おそ松さん」で長男・おそ松役を演じた櫻井孝宏がそれぞれナレーターを担当。前回の放送ではそれぞれの個性や得意分野を生かしたナレーションにネットが朝から沸いたが、今回もネットを中心に盛り上がりを見せており、今後のシリーズ化にても大きな期待が寄せられる。7月9日(日)から放送が始まったTBS系日曜劇場「ごめん、愛してる」の第1話では韓国の人気俳優イ・スヒョクの吹き替えを「進撃の巨人」リヴァイ役や「クレヨンしんちゃん」ぶりぶりざえもん役など多彩な役を演じ分けることで知られる神谷浩史が担当。主演の長瀬智也と共に神谷さんが韓国語のセリフを担当した“吹き替え版”が副音声でオンエアされると、Twitter上には副音声で視聴したファンの感動ツイートが溢れ、その割合はメインキャストと並ぶほどになった。4月から放送された日本テレビ系「ボク、運命の人です」にも「暗殺教室」殺せんせー役、「おそ松さん」の一松役などで知られる福山潤と「サクラダリセット」などで注目される石川界人が登場。少し前になるが昨夏の月9「好きな人がいること」に入野自由が出演するなど、声優人気はゴールデンの地上波ドラマにも波及。そして現在放送中の日清カップヌードルのCMでは、「魔女の宅急便」の主人公・キキが17歳に成長した姿を描く「魔女の宅急便篇」がオンエア中。このCMでは女優の浜辺美波がキキ役を、そしてとんぼ役の声優を「進撃の巨人」の主人公・エレン役で知られる梶裕貴が担当している。アニメや舞台で鍛えられた演技力やパフォーマンスが評価され、急速にメジャー化しつつある男性声優たち。この夏以降もさらなる地上波進出が見込まれる彼らの今後の活躍から目が離せない。(笠緒)
2017年07月12日ハン・ソロの若き日を描いた『スター・ウォーズ』のスピンオフ作品(以下、略して“ヤング・ハン・ソロ”)の監督コンビ、クリス・ミラー&フィル・ロードの2人が、撮影の真っ最中に突然クビになった。この異様なニュースでハリウッドは蜂の巣をつついたような大騒ぎになった。いったい何があったのか?本当の理由は本人たちのみぞ知るところだが真相を解明するべく色々まとめてみた。■楽園のトラブル『スター・ウォーズ』の登場人物の中でも特に人気があるハン・ソロの若き日々、知られざる過去を描いた作品として注目を集めていた本作。撮影がスタートした日、監督コンビのひとりであるクリス・ミラーはツイッターで、「この映画のコードネーム(暗号)は『レッドカップ』!」と発信。Very excited. Celebrating by drinking fancy whiskey out of this cup: pic.twitter.com/RpJKzmW5Ns— Chris Miller (@chrizmillr) 2015年7月7日暗号:レッドカップの由来は、アメリカのハウスパーティーなどでよく使用される赤いプラスチック・カップのメーカーが「SOLO」であることから。このツイートで世界中のファンが監督自身の興奮と喜びをガッツリと共有してワクワクしたものである。HanFirstShot pic.twitter.com/KReR6rgKFT— Chris Miller (@chrizmillr) 2017年1月30日この時点で順風漫歩に見えた監督コンビが、撮影最終日3週間半前にルーカス・フィルムから突然クビにされるとは誰が想像したことか!「ハン・ソロの映画監督、突然の解雇!」のニュースにハリウッドは騒然となった。今年のアカデミー賞で起きた封筒取り違え事件に負けないような騒ぎである。ディズニーと共に『スター・ウォーズ』シリーズを仕切るルーカス・フィルムの社長キャスリーン・ケネディは、「フィルとクリスは大変よくやってくれたものの、クリエイティブ面の相違で監督の座を去ることになりました」的な、当たり障りのないコメントを公表。そして渦中の監督ふたり組も「クリエイティブ面の違いという言葉はありきたりで使いたくないけど、今回はまさにその通りで監督降板となった」と言葉少ないコメントを発表した。■歴代の監督クビについて軽く…映画撮影開始前に監督が降板したという話しはそうそう珍しいことではない。ヒュー・ジャックマン主演『ウルヴァリン』は、当初アカデミー賞受賞監督ダレン・アロノフスキーがメガホンをとることになっていたが、製作準備中に海外ロケ撮影が1年近くになるという可能性が出てきたため、家族思いの監督はファミリー優先という理由で降板。また、当初『アントマン』のメガホンをとることになっていたエドガー・ライト監督が、“クリエイティブ面での相違により”という例のお決まり理由で降板することとなった。ほかにも数ある監督の交代劇だが、撮影真っ只中、それも残すところ3週間半という時点で「解雇」されたという監督のエピソードはそうそうあるものではない。「クリエイティブ面での相違により…」って?ハリウッド映画業界で誰かが降板することになると、このお決まりのコメントをよく耳にする。これは離婚で言うならば「折り合いのつかない性格の不一致」という感じだろう。映画製作はアートの域なので厳密にいえば「創意面での不一致」なのだが、心底わかりあっている友人関係、あるいはお互いに尊敬の念を持ち、協力しあっていこうと決意している人間同士であれば、「クリエイティブ面での相違」というのも話し合って理解し合うことで解決していけるはずなのである。…と綺麗ごとを並べてみればそうなのだが、一筋縄ではいかないのが人間関係。何人もの人間が集まって作るのが映画だから、クリエイティブ面で折り合いが合わないこともある。ケネディ社長は、きっちりと計画を立てて撮影を進めていく着実派なのと対照的に、コメディ映画出身のミラー&ロード両監督はアドリブや「その場の雰囲気」を大切にするという自然体重視の監督だったという。例えばケネディ社長が、「もっと様々なアングルから撮影したほうがいい」と監督コンビにリクエストしても、2人は結局自己流に撮影をして次のシーンに移る、というパターンを繰り返していたらしい。ケネディ社長からすれば、上司の言うことを無視する社員…という構図になる。おまけに撮影の休暇中にミラー&ロード両監督の撮影したフッテージをラッシュで見たときに、ケネディ社長ならびに往年のクリエイティブ・チームはそれぞれ、「悪くはないのだが、『スター・ウォーズ』というブランドから何かかけ離れたものになっている」という印象を持ったという。これは40年にわたる大フランチャイズの観点から見ると一大事である。一方、ミラー&ロード両監督は、アニメ/実写映画『LEGOムービー』で大ヒットを放ち、その後もチャニング・テイタム&ジョナ・ヒル主演コメディ『21ジャンプストリート』(日本未公開)、『22ジャンプストリート』(日本未公開)でセレブ監督の仲間入りを果たした監督コンビは、カッ飛んだコメディ・センスとヤング世代から大人気で、TV業界からも引く手数多の売れっ子だった。“ヤング・ハン・ソロ”の監督を頼まれたときは、向かうところ敵なしの気分だったに違いない。ところが、両監督にとって憧れの“ヤング・ハン・ソロ”の仕事は、何もかもがこれまでとは違っていた。監督コンビが慣れていた自由スタイルでの撮影方法は受け入れられず、細かいやり方にまで干渉してくるルーカス・フィルム。自由に指揮のできない撮影現場にミラー&ロード両監督は大いにイラついていたらしい。■「餌をくれる手を噛むべからず」英語で、Do not feed the hand that feeds you という言い回しがある。「餌をくれる(飼い主)手を噛むべからず」ということなのだが、今回の場合における「飼い主」とは、ルーカス・フィルムの社長キャサリン・ケネディ氏である。そしてもうひとりの大切な仕切り役は、“ヤング・ハン・ソロ”の脚本家で『スター・ウォーズ帝国の逆襲』や『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』なども手掛けた大御所ローレンス・カスダン氏である。ケネディ社長と共に、ミラー&ロード両監督にルーカス・フィルムの意向をことごとく提示するにもかかわらず、自分のやり方を曲げない両監督の“聞かん坊”さに、かなりイラついていたらしい。結局ケネディ社長は、監督コンビが履いている靴下の色にすら嫌悪感を催すほど怒りが心頭に達し、撮影をたった3週間半残すという段まで我慢したものの、遂に堪忍袋の尾が切れて監督コンビをクビにする、という決断に至ったという。ミラー&ロード両監督の後釜には、「ハリウッドの禅僧」の異名をとるロン・ハワード監督が就任。子役時代からハリウッドを渡り歩いているベテランで酸いも甘いも心得ていて、どんな仕事もきちんと片付けてくれるというスタジオからの信頼が厚い監督だ。ちなみに、どんなに人気のある監督でも『スター・ウォーズ』に勝る存在の監督というのは存在しないと思う。そんなすごいシリーズの監督を任されたのであれば、どんなに上の人とソリが合わなくても、仕事をキープしたいのであれば、やはり仕切っている上の人たちを立てて物事をうまいこと進行していくのが“大人の世界”なのである。例えば、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の監督ギャレス・エドワーズも似たような問題にぶち当たったが、彼は社長らと協調して映画完成に漕ぎ着けた。現在、ハリウッド界隈の最新情報によると、せっかく撮影した“ヤング・ハン・ソロ”のフッテージは、その大半がロン・ハワードによって再撮影されるという噂が流れている。ハリウッドも外めには華麗に見えるが、蓋を開ければイバラの道、厳しき世界なのである。(text:明美・トスト/Akemi Tosto)
2017年07月08日『ワンダーウーマン』が映画館のスクリーンでよみがえると発表されて以来、公開されるのをずっと楽しみに待っていました。リンダ・カーター主演でテレビドラマ化された「ワンダーウーマン」も大好きだし、いまでも大好きです!それで映画を観に行ったんですが…、まず言いたいことがあります。現代のアメリカ政府は、本当にクレイジーなんです。女性の体に関することを、白人のおじいちゃんたちが議論してるのよ。こんな時代だからこそ、女性のスーパーヒーローが必要だったんです!ワンダーウーマンは、初の女性ヒーロー映画というだけでなく、監督も女性。パティ・ジェンキンスは素晴らしい仕事をしたわね。映画にはいろいろなメッセージが込められていますが、“女性や少数派の戦い”も描かれています。まさに現代に通じるテーマだと思うわ。この映画のワンダーウーマンは、強さと、ときどきうぶな部分も見せています。それに美しさや色気だけでなく、彼女が抱える闇も描かれているのよ。ワンダーウーマンを演じた美しいガル・ガドットは、『ワイルド・スピード』シリーズなどに出演していましたが、インデペンデント映画や端役が多かったので、正直なところそれほど有名ではありませんでした。ガル・ガドットは、イスラエル出身で兵役経験があります。だから、戦うスキルも身に付けていました。その経験は、間違いなく『ワンダーウーマン』の撮影でも役立ったはず。だって彼女、最高だったもの。ほかのキャストも豪華よ。英国軍で働くアメリカ人スパイ役に、クリス・パイン。ワンダーウーマンの母親で女王役は、コニー・ニールセン。軍を率いる女王の妹役は、ロビン・ライト。でもやっぱり見所は、ガル・ガドットね。アクションシーン、ストーリーライン、カメラワーク、全て最高で、感動しっぱなしでした。でも私がこの映画をとっても好きになった理由は、別にあります。多くの女性が声をあげる権利を奪われようとしているこの時代に、映画館に行けば、世界中にいる女の子が、平凡な少女が最強のスーパーヒーローに成長する映画を見られる、ということです。知っている人もいると思うけど、現政権下では、女性の中絶を禁じようとしている州があるし、実際禁じている州もあるんです。信じられる?2017年によ。でも皮肉なことに、ワンダーウーマンのクリエイターである、アメリカの心理学者ウィリアム・モールトン・マーストンと、ハリー・G・ピーターは、フェミニストから大きな影響を受けているんです。特に産児制限活動家のマーガレット・サンガーに。彼らが『ワンダーウーマン』を世に発表したのは、1941年のことなのよ。それなのに現代の私たちが、自分たちの人生に必要な権利を、与えられるのではなく失うなんておかしな話だわ。LGBTQの権利のために、多くの人々が戦っている時代に、バイセクシャルと言われているワンダーウーマンが、ちゃんと公開されて、そのうえ大ヒットしていることは、本当に意味のあることだわ。これ以上ないタイミングだと思っています。ぜひたくさんの人に映画館で見てほしいです。『ワンダーウーマン』の日本での公開は、8月25日(金)です。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンダーウーマン 2017年8月25日より全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
2017年07月07日毎年大きな盛り上がりを見せる夏クールドラマ。今年のラインナップは、もうチェックしましたか?まだという方のために、今日はドラマニアな筆者おすすめの作品をジャンル別にご紹介していきましょう。■夏クールは、ドラマに定評のあるジャニーズ勢が大活躍まずはやっぱりこの作品。ファン待望「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~」の第3シーズンが月9枠に帰ってきます。何と言っても、出演キャストが超豪華!主演の山下智久さんをはじめ新垣結衣さん、戸田恵梨香さん、比嘉愛未さん、浅利陽介さんと主役クラスの面々が再集結するほか、「Hey! Say! JUMP」の有岡大貴さん、2017年を代表する成田凌さん、新木優子さんといった注目の若手勢加入が決定。時代を経て描かれる、ドクターヘリのハードなロケシーンにも注目が集まります。またおよそ20年ぶりの恋愛ドラマ出演となるのは、「TOKIO」の長瀬智也さん。「ごめん、愛してる」で日曜劇場の初主演をつとめることがわかっています。本作は、2004年韓国であの「冬ソナ」をしのぐ人気を博したと言われるラブストーリーをもとに、「ラブジェネレーション」「神様、もう少しだけ」などで知られる浅野妙子さんが脚本を紡ぐとあって、期待大。ある事故を機に、自分を捨てた母(大竹しのぶ)への復讐を誓った男(長瀬)が“運命の出会い”を通して、人を愛すること、そして人に愛されることを学んでいく悲恋の物語となっています。そしてもうひとつ忘れてはいけないのが、日本テレビドラマで初主演をつとめる錦戸亮さんの「ウチの夫は仕事ができない」です。妻(松岡茉優)から、家庭でも職場でも大活躍する“理想の夫”だと過信されていた夫(錦戸)が、実は全く仕事のできないダメ社員だったと発覚。子どもの誕生を機に何とかして「できる男になりたい!」と夫婦二人三脚で奮闘する、新感覚お仕事ホームドラマ。コメディータッチな展開が、好奇心を掻き立ててくれますね。■名作が続々実写化!待ちに待ったあの漫画も…!?制作発表と共にネット上を賑わせているのが、この作品。窪田正孝さん主演の「僕たちがやりました」です。仲間に危害を加えたヤンキー高校の生徒へ復讐を誓った主人公一行は、計画を実行する直前、起きるはずのない爆発事件に遭遇――ひょんなことからその容疑者として警察に追われることになってしまうという青春逃亡サスペンス。原作の漫画ファンも多いということで、どのような映像になるのか話題騒然となっています。また主演の瑛太さんに加え、深田恭子さん、森田剛さん、山口智子さんという映画並みのキャストを揃えた「ハロー張りネズミ」にも注目!島耕作シリーズで知られる弘兼憲史さん伝説の名作が、ファン待望の実写化となりました。「モテキ」「まほろ駅前番外地」など、独特の感性で名を馳せる監督・大根仁さんがゴールデン初進出というのにもワクワクですね。下赤塚にある探偵事務所を舞台に、普通なら誰も引き受けたがらない難事件に挑む主人公たち。人情モノから本格的ミステリー、超常現象まで…ジャンルレスな展開が癖になるかも!?そして名作と言えば、松本清張さん「黒革の手帖」も再び実写ドラマ化へ。武井咲さん主演でテレビに帰ってきますよ~。本作は2004年、米倉涼子さんが演じたことでも記憶に新しいはず。人々の欲望が息苦しいほどに交錯する夜の街・銀座――全てを蹴散らし頂点を目指す女の孤高なる戦いがいま、新たな幕を開けます。■夏はやっぱり恋の季節!“愛ある物語”が続々登場今回のイチオシは、愛に溢れたホームドラマ「過保護のカホコ」。ほっこり系がお好きな方におすすめです。民放ドラマ初主演となる高畑充希さんが演じるのは、“究極の箱入り娘”。超絶過保護な親のもと、大学卒業まで何不自由なく育ってきた主人公が、就職活動を機に“本当の自分探し”を始める物語となっています。彼女にとって“恋”の二文字に触れるのも生まれて初めて――心洗われる一作をお楽しみください。また、愛執劇がお好みの方にはこちらをご紹介。福士蒼汰さん主演の「愛してたって、秘密はある。」です。母親を守るため、過去に父親を殺したという秘密を持つ主人公(福士)。日常が静けさを取り戻したのも束の間、恋人(川口春奈)との結婚を目前に、奇妙にも過去の事件が暴かれ始める…。果たして、全てを明かすことだけが“愛”なのでしょうか。企画・原案を手掛けるのがあの秋元康さんとあって、どんなどんでん返しがあるのか…ドキドキです。さて最後は、毒舌好きな方にイチオシ。山崎育三郎さんがドラマ初主演をつとめる「あいの結婚相談所」で“愛ある喝”を堪能してみては?入会金200万円と高額ながら、あらゆる手段で成婚率100%に持ち込むという幻の結婚相談所。「結婚に恋愛は必要なのだろうか」という普遍的なテーマを軸に、新たな毒舌ヒーローのアドバイスが胸に毎話刺さります。心してご覧あれ~。以上、いかがでしたか? 是非、お気に入りの一作を見つけてみてくださいね!(text:Yuki Watanabe)
2017年07月07日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。長男(小3)、次男(年長)、三男(年少)の3兄弟の母です。「大変なことこそ笑いに変えて」をモットーに日々子育てに奮闘しています。■わが子には「やりたい習い事」がない!?みなさん、子どもの習い事ってどうしてますか?私自身は、自分でやりたい習い事を決めて、自分で「やりたい!」と言って通わせてもらった幼少期でした。私が通ったのはエレクトーン、ピアノ、習字、そろばん。どれもそこそこ習って中学生頃でやめてしまったのですが、今になってみたらこういった勉強以外の教養が役に立つ場面が多々あります。その経験があるので、自分の子どもにも習い事はさせてあげたいなって思っていました。子どもが「これやりたい!」っていうものがあればどんどん応援しようって思っていました。がしか~~~し、待てど暮らせどうちの息子たち、「これがやりたい!」って言ってきません。3人もいるのだから誰か一人ぐらいは言ってくるかなーと思ったんですが誰も言ってきません(あ、あれ?)別にいいんですよ。別にいいんですけど周囲を見渡してみれば3歳頃になると何かしら習い事始めたりするんですよね。そして、「え…うちも何かやったほうがいいのかな。」って急に焦り始めるんです。えぇ、もちろん私も流れに乗って習い事を探したましたとも。私、実は憧れがあるんです(恥)■母の憧れ、「ピアノ男子」みなさんも「子どもが産まれたらこれを習わせたい」って夢見ることありませんか?私の場合、なにか楽器をやらせたかったんですよね。特にピアノが弾ける男子!!ピアノ男子に憧れてうちの息子にも習わせたいなぁって思ってました(広く言えば楽器ならバイオリンでも太鼓でもなんでもいいです)。楽譜が読める、ピアノが弾けるって結構役に立つんですよね。私自身、保育士試験や幼稚園の行事で役にたちましたし、耳で聞いただけで音程を取れるのも結構役に立ちます。「これ、知ってる?」って即興でリコーダー吹けたりしますから(あ、役に立つレベルが低いって? 汗)そこでわが子をピアノ男子に育てるためには、まずは親である私がピアノを楽しそうに弾けばいいんじゃないかと思ったんですね。親が楽しむ姿を見せて子どもの関心をひこうと一時期ピアノを弾きまくっていました。がしか~~し、弾けども弾けども誰も寄ってこない!え。嘘やん。見てぇぇぇ!! 今、めっちゃママピアノ弾いてるよ~~~! ほらほら弾いてますよーー!!しーーーーーーん(無視)え・・・誰も興味なしー!!! カァカァ。こうなったらしょうがないと全員に直接「ピアノやってみない!?」と聞き、超絶技巧の動画を見せては「これ、格好いいと思わない!?」と聞きまくり、最終的には「ピアノ習おうよぉ~~」と懇願しましたが、3人:「べつに」「やだ」「やらない」カーーーーン!!!!息子が3人もいるのに…誰一人…ピアノ男子への夢…叶わず。ちーん。続いて、私がさせてみたかったのが「道」のつく競技。■男の中の男! 「柔道」なかでも柔道がさせてみたかったんですね。格好よくないですか!? ビターン! って倒してご飯モリモリモリィー! おかわりーーー!!! みたいな。(はあ?)男の中の男! って感じがして、うん、良いではないか!男たるもの柔道じゃ。と思い、さっそく道場に連れて行ったのですが、え。何しに来たん、これ。師匠が「おいで」と言っても、「なかなか良い体格じゃな」と言っても、「やらない」「やらない」の一点張り。一歩も畳の上に踏み入れず、ひたすら私の影に隠れて終わっただけでした。もぉぉぉ~~~!!(笑)親がやらせてみたい習い事をことごとく拒否する息子!理想どおりにはいきませんね~~(汗)■親が「レールを敷く」のは難しい…字が汚すぎるので書道に通わせようと思っても、断固拒否。スイミングスクールも一回連れていったことあるけど断固拒否。そろばんも私がお願いして通ってもらったけど一瞬でやめちゃいました。野球やサッカーなどもってのほか。ダンスもないない。なんやこれ。無気力か。長男があれいやこれいや言うもんで、次男も三男もそういうもんだと思って「これが習いたい」って一切言ってきません。私なんてやりたい習い事が多くて困ったぐらいなのに、自分の子どもが自分と違いすぎてとまどいます(これ、習い事に限らずよくあります。自分の子どもながら3人とも自分と違いすぎて、わが子というより、他人みたいな感じで不思議な感覚です)。他のお母さんたちが「うちはあれもやりたい、これもやりたいで絞らせるのが大変よ」なんて事をおっしゃっているのを聞くと、うらやましく思います。なかなか思ったようにはいかないですね(汗)親がレールを敷くって私にとっては逆にすごく難しい。でも、きっと息子が「やりたくない」っていう理由もあると思うんです。■無理やりやらせても続かない長男の場合は、ママと離れたくないとか(ほんっっとーーにヘタレ!!)みんなが出来るようになってるところに一人だけ出来ないまま入っていくのが嫌だとか。次男の場合は、そもそも話が面白くないとか、一人で行くのが嫌とか。三男は…なんとなく嫌なんだと思います(笑)本人たちがやりたくない理由をしっかり持ってる以上無理やりやらせることはできませんし、やったとしても長続きしないのは経験上よーくわかりました。習い事って「やりたい!」「うまくなりたい!」っていう意志がないと習っててもあんまり意味がありません。ですので、彼らが「これやりたい!」と言ってくるのをいまかいまかと待っているのですが、果たして来るのでしょうか。もうこのまま来ないかもしれません(笑)あーーあ。私の憧れのピアノ男子ぃ…誰か一人だけでもやってほしかったな…。(まだ言うか)ちなみにですが、私が親になってみてから自分の親に感謝したことは…やめたいって言った時にすぐやめさせてくれたことです。■一度始めたら最後までやらせるべき?これねぇ~、親になってわかりました。入るはよいよい、出るのは怖いんですよ。私、子どもが「やめたい」って言いだしたら「もうちょっと続けてみたら?」とか「せっかくここまで来たのに」とか口出ししちゃうと思うんですよね。実際止めたことありますし。でも、私自身はそれを言われた記憶がなくて、「やめたい」って言ったら母がすぐに「やめます~」って伝えに行ってくれました。お母さん、あのときはごめん!!(笑)しかも親になると、一度始めたものは最後までやり抜くべきだ! みたいなスポコン精神(?)が不安を煽るんですよね。簡単にやめてしまうような子では忍耐力が育たないんじゃないか~~みたいな。大丈夫!私、あちこちかじってどれも中途半端にしか成し得てないけれど、自分の好きなものはとことん頑張れる性格に育ってます。ちなみにうちの弟、意気地なしで体操教室入った瞬間速攻やめたんですが、現在普通に会社員してます(姉ながらに「もうやめんのかーい!! 大丈夫かこいつ」って思ってました 笑)まさに好きこそものの上手なれだと思います。うちの子たちにも早く「これが好き!」が見つかりますように!
2017年07月06日春公開の『暗黒女子』に続き、ドラマ「マジで航海してます。」では主演、「居酒屋ふじ」ではヒロイン役とこの夏放送のドラマ2作でメインキャストに起用されるなど、今年最も注目される若手女優の1人となった飯豊まりえ。彼女の魅力とは!?1998年生まれ、現在19歳の飯豊さんはティーン向けファッション誌「ニコ☆プチ」「ニコラ」のモデルを経て2014年から「Seventeen」の専属モデルとして活動中。並行して2012年ごろから女優としても活動し、「獣電戦隊キョウリュウジャー」で戦隊ヒロインの座を射止めると、実写版「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などに出演。昨年ドラマから映画へと展開した『MARS~ただ、君を愛してる~』のヒロイン・麻生キラ役に抜擢。夏の月9「好きな人がいること」では野村周平演じる柴崎冬真の彼女役を演じ、フレッシュな魅力が大きな注目を集めた。今年に入ると「嫌われる勇気」にレギュラー出演、波瑠の“ゲス不倫妻”ぶりが大きな反響を呼んだ「あなたのことはそれほど」では第1話の冒頭で駆け落ちする花嫁役で清楚なウエディングドレス姿を披露。2月に公開された映画『きょうのキラ君』でのヒロイン役を演じ、清水富美加とW主演を果たした『暗黒女子』では公開直前になって急きょプロモーション活動などの中心的存在となりながらも“重責”を見事果たし、4月1日の公開初日の舞台挨拶でみせた涙も話題となった。さらにその活躍は地上波やスクリーンだけにとどまらず、6月末からはdTV×FOD共同製作ドラマ「パパ活」のヒロイン役にも起用。生活費を稼ぐために渡部篤郎演じる男性と「パパ活」する女子大生という難役を見事こなしている。飯豊さんがモデルを務めている「Seventeen」は北川景子や本田翼、榮倉奈々、広瀬すずら錚々たる人気女優を生み出してきた女優の“登竜門”的な雑誌。また「ニコラ」からも新垣結衣、川口春奈、二階堂ふみといった人気女優が育ってきた。まさに人気女優への“王道”を歩んできたともいえる経歴だ。これだけでもブレイクには充分すぎる条件だが、彼女が女優業に進出した初期に“戦隊ヒロイン”を演じたことで鍛えられた場数や対応力も、フレッシュだけにとどまらず実力も兼ね備え、青春ドラマからコメディ、大人の恋愛まで多彩に演じこなせる存在へと彼女を成長させたのではないだろうか。そんな飯豊さんが武田玲奈と共に主演を務める「マジで航海してます。」が7月2日(日)深夜よりMBSにて放送スタート。TBSでは7月4日(火)から毎週火曜深夜1時28分より放送開始だ。同作は飯豊さん演じる大学1年生の真鈴と武田さん演じる燕が、乗組員の8割が男性という練習船「未来丸」に乗り込み新入生最初の試練である1か月間の「乗船実習」に参加。厳しい訓練メニューや想像を絶する船酔いに立ち向かいながら、仲間の男子学生とともに奮闘する日々をコメディ要素満載で描いていく作品。第1話放送後(MBSにて)には「まじで可愛すぎ」「お風呂シーン最高でした」「可愛くて、ついつい観てしまう」など、同世代の女子たちのツイートが続々と投稿されている。また7月8日(土)深夜からは「居酒屋ふじ」もスタート。東京・中目黒に実在する居酒屋「ふじ」を舞台に大森南朋ら著名人が実名で登場するヒューマンドラマ。飯豊さんは永山絢斗演じる西尾栄一と惹かれあうOL役でヒロインを演じており、こちらも注目だ。毎週土曜日8時30分から放送中の「にじいろジーン」にレギュラー出演も決定、この夏“週末ヒロイン”としてさらなる注目を浴びそうな飯豊さんの今後の活躍に期待だ。(笠緒)
2017年07月04日社会現象を巻き起こした『シン・ゴジラ』『君の名は。』から早1年。今年の夏休みも洋邦問わず、多くの話題作が封切られるが、果たして昨年のような“旋風”を生み出すタイトルは現れるだろうか?注目作2本の対決に絞り、夏映画の動向を予測したい。先陣を切って全国公開された『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』は、過去4作すべてが日本でも大ヒットを記録している人気シリーズの最新作。あのテーマ曲を聴くだけで、「夏が来た」と感じるファンも多いはずで、圧倒的なネームバリューが強みだ。ジョニー・デップらが来日したプロモーションも大々的に取り上げられ、ヒットへの船出は準備万端だが、懸念材料があるとすれば、シリーズ最長となる6年間のブランク。製作サイドもその点は考慮しているようで、シリーズとしての連続性よりも、次世代キャラの活躍をフィーチャーし、本作単体で楽しめる内容に仕上げてきた。同じディズニー作品として、興収120億円超えを突破した『美女と野獣』が生んだ“波”に乗れるか注目したい。一方、この夏の大本命として、ブッちぎりの成績を残しそうなのが『怪盗グルーのミニオン大脱走』だ。同作を手がけるイルミネーション・スタジオは数年前まで、ディズニー1人勝ちの状況だった海外アニメの国内市場に風穴を開けた存在。新作が公開されるたびに、興収が倍増した『怪盗グルー』シリーズに加えて、『ペット』が最終興収42.4億円、『SING/シング』が50億円超え(数字は配給発表)を記録し、すっかり映画ファンの間でブランドを確立させた。さらに追い風になっているのがこの4月、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)にオープンした新エリア「ミニオン・パーク」のすさまじい人気ぶり。同エリアの目玉である「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」の“待ち時間”も話題を集め、オープンわずか2か月で体験者が100万人突破した。実際、USJ園内に足を運ぶと、黄色いTシャツやトレーナーに、青のオーバーオールを合わせ、ミニオンに扮装した来場者の多いこと、多いこと!その驚きの光景に、ブームを実感させられる。となれば、ウォルト・ディズニーのテーマパーク「カリブの海賊」が原案となっている『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』も黙ってはいられない。今夏は映画と連動し、東京ディズニーシーでスペシャルイベント「ディズニー・パイレーツ・サマー」を初開催。東京ディズニーランドではゲスト参加型の謎解きプログラム「パイレーツ・ミステリー」が実施される。夏映画を盛り上げる「海賊VS怪盗」の対決は、テーマパークが重要なカギとなりそうだ。(text:Ryo Uchida)■関連作品:怪盗グルーのミニオン大脱走 2017年7月21日より全国にて公開(C) 2017 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDパイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 2017年7月1日より全国にて公開(C) 2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2017年07月03日7月、デパートやショッピングモールでは一斉にサマーセールがスタートし、売り場は賑やかだ。そこで今回の【映画ではじめるデートプラン】では、映画デートのついでに表参道のトレンディなショッピングスポットを巡って、セールをのぞいてみたり、夏ならではの涼スイーツを食べてひと休みしながら、映画×ショッピングデートを楽しむプランをご紹介!今月の注目映画は、ジョニー・デップが孤高の海賊ジャック・スパロウを演じる、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』だ。孤高の海賊ジャック・スパロウの過去を知る最恐の敵、"海の死神"サラザールが解き放たれたとき、海賊全滅へのカウントダウンは始まった。ジャックがサラザールの復讐から逃れる方法はただ1つ――<最後の海賊>のみが見つけ出せる伝説の秘宝<ポセイドンの槍>を手に入れること。ジャックVS海の死神の決戦の行方は? すべての謎が明かされる<最後の冒険>が、ついに幕を開ける。『パイレーツ・オブ・カリビアン』集大成とも言える迫力満点のエンターテイメントを2人で楽しんで!表参道近郊で本作を鑑賞するには、渋谷の映画館「TOHOシネマズ渋谷」が1番近い。渋谷駅と表参道駅、または明治神宮前駅は地下鉄で1駅だ。トレンドの発信地である表参道のランドマークでもある「表参道ヒルズ」では、7月1日(土)から7月17日(月・祝)までの17日間、夏のセール「OMOTESANDO HILLS SALE 2017 SUMMER」を開催。人気ショップ約50店舗が参加し、メンズ・レディス・キッズのファッションアイテムから、アクセサリーやライフスタイル雑貨まで、今シーズンのトレンド商品を30~50パーセントOFF(最大70パーセントOFF)となるお得な機会。セールアイテムの中からお互いにお似合いのアイテムを見つけ出して。ショッピングを楽しんだら、「表参道ヒルズ」内のスイーツショップでひと休み。夏ならではの涼スイーツでクールダウンしよう。7月14日(金)から9月15日(金)までの期間に、「タリーズコーヒー」 (西館B1F)や「コスメキッチン アダプテーション 」(本館B2F)など、5店舗のカフェやレストランでオリジナルのかき氷が期間限定で登場する。また「ユーゴ アンド ヴィクトール」(本館1F)の「グラス ピレ(トロピック/フリュイルージュ)」(各1,512円)や「ジャン=ポール・エヴァン 」(本館1F)の「グラス ピレ オ ショコラ 」(1,388円)と、高級ショコラティエならではの贅沢なおいしさが詰まったひんやりスイーツは7月1日(土)から展開されるので、ぜひチェックを。表参道エリアで、カップルで訪れて楽しめるもう1つのおすすめショップは、「表参道ヒルズ」から表参道駅方面に約3分ほど歩いたところにある「フライング タイガー コペンハーゲン 表参道ストア」だ。北欧デンマーク発の雑貨ストアで、入り口から出口までワンウェイショッピングで、平均200~400円の手に取りやすい価格のアイテムがずらりと並ぶ。「フライング タイガー コペンハーゲン」の7月のシーズナルテーマは「Summer is HERE!」で、パーティや海遊びアイテムなど新作134点が登場する。インスタグラムで話題の”おしゃピク”(ただピクニックを楽しむだけでなく、SNSでの投稿を前提にインスタ映えするアイテムをセッティングして楽しむオシャレなピクニックのこと。)に続くトレンドとして、これからの季節に注目の“海ピク“(おしゃピクの海バージョン。ビーチピクニックのこと。)にぴったりの雑貨がたくさん見つかるはず。例えば、“おしゃピク“の定番アイテムの黒板(日付やメッセージを書くなどして活用)の代わりに、“海ピク“にぴったりの夏らしいパイナップル型の写真たてが登場したり、トロピカルなデザインのジャー、夜でも光るトランプなど、ポップでカラフル、インスタ映えするビーチアイテムが満載だ。2人で”海ピク”プランを練りながらショッピングを楽しんでみて。『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』は2017年7月1日(土)より全国にて公開。TOHOシネマズ渋谷(text:cinemacafe.net)■関連作品:パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 2017年7月1日より全国にて公開(C) 2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved
2017年06月30日4月クールのドラマも放送終了の時期を迎え、この春もたくさんのドラマで数多くのイケメンたちが活躍し、視聴者の心にときめきとうるおいを与えてくれました。今回は、この春放送されたドラマに出演したイケメンをプレイバック!イマ押さえておきたい、要チェックな推しメン俳優3人をご紹介。■小関裕太/“天てれ”時代からの成長にも胸キュン!ブレイク前夜!まず1人目は「恋がヘタでも生きてます」で美沙の部下・柿谷真吾を演じた小関裕太。1995年生まれの現在22歳。2006年~2008年まで数々の子役スターを生んだNHK「天才てれびくんMAX」に出演。その後2011年から2年間、イケメン俳優の登竜門であるミュージカル「テニスの王子様2ndシーズン」で菊丸英二役を演じ、2.5次元俳優ファンから注目の存在に。その勢いで2013年には舞台「FROGS」で初主演。その後は2014年のドラマ「ビター・ブラッド~最悪で最強の親子刑事~」や「ごめんね青春!」、「ホテルコンシェルジュ」などをはじめ、2015年の映画『Drawing Days』、翌年公開の『ドロメ』では主演を務めるなど、着実にキャリアを重ねてきた小関さん。「恋ヘタ」ではスマホゲーム会社のプランナー兼ディレクターとして尊敬する美沙に仕事の面でも男としても認めてもらいたいという“弟キャラ”の柿谷真吾を演じ、最終回で柿谷は美沙を愛し幸せを願うがゆえに身を引く男気をみせたのですが、そんな健気さに心打たれた視聴者からは「かわいい後輩すぎてああいうのほんと好き」「小関裕太の年下男子に激萌え」などの声が続々SNSに投稿。さらに「天てれ」時代を知る視聴者からは「天てれの時からずっと好き~」「死ぬほど男前なってる」「かわいさ残しつつのイケメン!!素晴らしい」など、その成長した姿を喜ぶ投稿も多数寄せられました。そんな小関さんは11月には『覆面系ノイズ』が、来年2月には『曇天に笑う』の公開も控えるなど今後も出演作が続々。ブレイク確実な“塩顔ニューフェイス”としてチェック必須な存在になりそう。■葉山奨之/今後演じる“役幅”の広がりは無限の可能性!次に注目したいのがこの春シーズン「釣りバカ日誌 Season2」に「フランケンシュタインの恋」とドラマに2作同時出演した葉山奨之。こちらも1995年生まれで現在21歳。2011年に「鈴木先生」で俳優デビューし、2013年には大河ドラマ「八重の桜」で徳川家茂役を、翌年の大河「軍師官兵衛」では最終話で豊臣秀頼役をそれぞれ演じ、翌年の連続テレビ小説「まれ」で一気に認知度を高めました。一方で『今日、恋をはじめます』や『青空エール』『アズミ・ハルコは行方不明』など出演した映画もヒット。昨年大ヒットした「逃げるは恥だが役に立つ」では星野源演じる津崎平匡の同僚役を、続いて今年1月クールの月9「突然ですが、明日結婚します」では西内まりや演じるヒロイン・高梨あすかの弟役を好演したのも記憶に新しいはず。葉山さんは「釣りバカ」では濱田岳演じるハマちゃんの同期役で2015年シーズンから出演中。「フランケンシュタインの恋」では綾野剛演じる“怪物”が住み込みで働く稲庭工務店の従業員・飯塚光毅を演じました。SNSには「可愛い奨之くんたくさん見れて幸せでした」とドラマでの演技への感想と同時に「西内まりやちゃんの弟役で出てきて、今度は稲庭工務店で働いてた。この次の活躍が楽しみ」「今期も来期もずっと出てるねすごい」などその活躍ぶりに触れたツイートも多数。そんな葉山さんですがこの夏スタートする“火9”ドラマ「僕たちがやりました」に窪田正孝演じる主人公・トビオの同級生・マル役で出演。突如爆発事件に巻き込まれた高校生たちの逃亡劇である同作での葉山さんの演技にも注目です。■細田善彦/着実に積み重ねるキャリアをファンと共に歩むそしてもう1人、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」で高嶋政宏演じる先輩刑事をさりげなくサポートする若手刑事の近藤卓也を演じた細田善彦も今後ブレイク確実な若手イケメンの1人。1988年生まれの29歳、2005年にNHK「きみの知らないところで世界は動く」で主演を務めると、ドラマ「ライフ」では悪役にも挑戦。佐藤健と前田敦子の共演が話題を呼んだ「Q10」や『僕の初恋をキミに捧ぐ』『王様ゲーム』などコンスタントに出演作を世に送り出し、2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」、そして翌年の「真田丸」で2年連続大河出演を果たすと「逃げるは恥だが役に立つ」などへの出演でブレイクの波に乗り、この春の「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の出演へとつなげた。NHK BSプレミアム「2度目の旅」シリーズで彼の虜になったという声も多く、「ドラマや映画でもっとたくさん見たいなあ」「表情がとても素敵だった」などの投稿が多数。「好きなんだよなー、Q10観たときから」といった昔からのファンの声援も彼のブレイクを支えているようです。今回ピックアップした3人が今後のドラマや映画でどんな魅力を放ってくれるのか、楽しみでしょうがないですね。そしてもうすぐスタートする7月クールの新番組ではどんなイケメンたちが活躍してくれるのか、こちらにもお楽しみに!(笠緒)
2017年06月29日2017年春クールも、あっという間に終わりの季節を迎えました。今回は全体的に視聴率が拮抗。話題性の高いドラマが数多く並んだ印象です。今日はその締めくくりに、毎クール全ての作品をチェックしているドラマニアな筆者が「勝手にベスト3」を発表! 独自の観点から、春クールを総括していきますよ~。■第1位:人間らしい“感情”のぶつかり合い上質な警察ドラマ「小さな巨人」
2017年06月27日6月1日から日本でも公開が始まった映画『LOGAN/ローガン』。ヒュー・ジャックマンが不死身のミュータント、ウルヴァリンことローガンを演じる最後の作品としても話題の本作では、ローガンと彼の父親ともいうべき存在のチャールズ(プロフェッサーX)、そして2人が出会う謎の少女ローラの険しい旅が展開します。そんな彼らをつけ狙い、非情な攻撃を仕掛けてくるのがドナルド・ピアースという狂暴なイケメン。武装集団を率い、ローガンたちの前に立ちはだかるピアースのことが気になった人も多いのではないでしょうか。ピアース役のボイド・ホルブルックは、ヒュー・ジャックマンも絶賛する35歳。モデルとして活躍した後にニューヨーク大学やコロンビア大学、さらには演劇学校ウィリアム・エスパー・スタジオで本格的に演技を学び、ガス・ヴァン・サント監督の『ミルク』で俳優デビューを果たしました。この起用は、ボイドがガス・ヴァン・サント監督に自作の脚本を送ったことがきっかけになっているそうです。また、『アベンジャーズ』シリーズのスカーレット・ウィッチことエリザベス・オルセンと婚約していたことでも知られており、2015年1月の破局まで美男美女カップルとして注目を集めました。そんなボイド・ホルブルックを知るうえで絶対に外せないのが、Netflixの大人気シリーズ「ナルコス」。実在したコロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルの実像に迫る犯罪ドラマで、ボイドはエスコバルと激しい攻防を繰り広げるアメリカ人捜査官スティーブ・マーフィーを演じています。現在はシーズン2まで配信され、シーズン3も予定されている「ナルコス」ですが、麻薬取締局の捜査官としてマイアミに勤務していたマーフィーが、麻薬の流通を断つためコロンビアにやって来るところからシーズン1はスタート。ナレーションもマーフィーが務めているため、実質的な主人公の役割を担っているとも言えます。70年代末に始まり、80年代、90年代といった時代のムードを漂わせながら、血みどころの麻薬戦争、その中心にいるパブロ・エスコバルのダークでハードな物語が展開していく中で、正義を掲げるマーフィーは視聴者が最もそばにいたいキャラクター。残忍でありながらどこかチャーミングでもあるエスコバルに翻弄され切った後、目に飛び込んでくるマーフィーの姿にどれほど安心感を覚えることか。とは言え、激しい麻薬戦争は徐々にマーフィー自身を蝕んでいき、彼のパーソナリティも徐々に変化を遂げていきます。捜査官としての成長と言えばそれまでかもしれませんが、傍から見れば非常に危うい変化。このギリギリのラインを進むマーフィーを、ボイドが巧妙に演じています。『LOGAN/ローガン』をご覧になった人ならわかるように、狂気の悪役を演じても魅力を発揮するボイドですから、“ちょっと危うい正義の捜査官”は本当にハマリ役。単なるイケメンではない物憂げな印象が、今後もボイド・ホルブルックらしさとして鍵を握るのではないかと思います。公開待機作の中には、大人気SFアクション映画『プレデター』のリブート版もあるボイド・ホルブルック。『LOGAN/ローガン』「ナルコス」共々、彼にご注目を!(text:Hikaru Watanabe)
2017年06月07日