(画像はプレスリリースより)泡をそのまま手に取り肌への摩擦を抑え、やさしく洗える花王株式会社は、2014年9月13日、乾燥性敏感肌を考えた「キュレル」から、「セラミド」を守って洗い、肌荒れを防ぐ、泡で出るタイプの『キュレル泡ボディウォッシュ』を新たに発売する。肌について同社の意識調査では、肌が敏感だと感じている女性は10年前と比較し(2003年と2013年を比較)約1.5倍に増加し、敏感肌対策商品の市場は約1.5倍に拡大している。顔の肌が敏感だと感じる人が約5割、からだの肌も約4割の人が敏感だと感じており、からだの肌が敏感だと意識している人ほど、手でからだを洗う割合が高いことがわかった。肌の必須成分「セラミド」を守る「潤浸保湿セラミドケア」ポンプを押すだけで出てくるきめ細かいすべりのよい泡は、そのまま手で全身に広げられ洗い始めから終わりまで肌をやさしく洗える。「潤浸保湿セラミドケア」で肌の必須成分「セラミド」を守り、外部刺激で肌荒れしにくい健やかな「うるおい高密度な肌」に保つ。キュレルならではの、肌荒れやかさつきを繰り返す、乾燥性敏感肌をしっとりなめらかに洗い上げる。肌荒れを防ぐ消炎剤配合し、デリケートな肌も安心の低刺激性となっている。<商品名/内容量/価格>商品名:キュレル泡ボディウォッシュ【医薬部外品】内容量:本体480mlつめかえ用380ml※メーカー希望小売価格の設定はなし。(プレスリリースより引用)【参考】・花王株式会社ニュースリリース
2014年06月14日前回『複数の男子と平行してエッチしてはいけない理由4つ』 の中で性感染症をうつされると身体も心も大変なことになるとお伝えしました。今回は女性に多い性感染症(STD、最近はSTIと言う。STI= Sexually Transmitted Infections)について性感染症医療の大御所、尾上泰彦先生に教えていただきました。エッチのあと「なんか下半身がいつもと違う」と感じたら注意。カレがSTIにかかっているかもしれません。女性に多い病気を4つご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。■1.クラミジア感染症クラミジアは、現在もっとも多く、性感染症の約半数を占めます。10歳代後半から、20歳代のもっともエッチが盛んな年代に多く、とくに女性患者は男性の2倍。感染するとおりものの増量、不正出血、下腹部痛、性交痛、排尿痛などの症状があります。しかし約70%は症状が出ないとも言われ、放置すると不妊症になる可能性もあります。この菌が手指を介して眼に入ってしまうとクラミジア性封入体結膜炎を起こす場合もあります。「目がまっ赤だよ!」「性感染症かも」という会話ができるくらい意識しておくとよいでしょう。■2.性器ヘルペス性器、その周辺に小さな水疱、ただれが左右対称性にたくさんでき、痛みやかゆみが出ます。熱が出たり、足の付け根のリンパ腺が腫れたりします。女性では膀胱炎症状も見られます。再発を繰り返す場合があるので必ず治療しましょう。■3.淋病感染症男性では尿道、女性では子宮頚管に感染することが多いです。ビックリな事実ですが、オーラルセックス増加により咽頭に感染する女性が増えています。さらに、アナルセックスにより直腸に、手指を介して眼にも感染します。膿みのようなおりもの、不正出血、下腹部痛、排尿痛があります。バルトリン腺に感染するとバルトリン腺部が腫れ、強い痛みが出ます。おそろしいのは、女性の約80%は淋病は無症状ということ。すると、治療をしないまま男性にうつしてしまうことになります。そして、後にカレと別れた場合、カレは別の彼女にうつしてしまう。これが永遠のループでつながってゆきます。無症状に経過すると卵管炎、子宮付属器炎、骨盤腹膜炎と感染が拡がっていき、不妊症になる可能性もあります。■4.尖圭コンジローマヒトパピローマウイルスの感染によりできるイボの一種です。性器の周りや肛門周辺にできます。潜伏期間は数週間から8ヶ月と長いので、複数のカレとエッチしていると誰からうつされたのかわからなくなります。もしもHPV16型、18型に感染すると女性では子宮頸癌になる恐れがあります。■おわりに「今日はコンドームなくていいよね」と耳元でささやくカレに負けてはいけません。妊娠だけでなくSTIから自分を守るという意味で、カレとはちゃんと話合うように。喉や眼にも菌が感染することは覚えておきましょう。(二松まゆみ/ハウコレ)監修:宮本町中央診療所院長尾上泰彦先生
2014年06月12日(画像はイメージです)アロエステロール(R)の光老化モデルマウスに対する効果森永乳業は、第68回日本栄養・食糧学会でアロエステロール(R)の皮膚の光老化に対する予防効果を発表した。紫外線照射で誘導される皮膚水分量とシワの深さの変化を予防することを明らかにした。(画像はプレスリリースより)アロエステロール(R)森永乳業はアロエベラゲルから抗肥満効果および抗糖尿病効果を示す有効成分としてアロエステロール(R)を同定。昨年は乾燥肌に女性56名がアロエステロール(R)を含む食品を8週間摂取したところ、無摂取群に比べて腕の皮膚水分変化量の増加傾向が見られ、シワ平均深度が有意に低下することを報告。この水分保持作用はアロエステロール(R)が繊維芽細胞のコラーゲンやヒアルロン産再生能を高めることによると推定。アロエのは古くから傷薬として使われてきたが、その有効成分は主にアロエに含まれる多糖類と考えられていた。今回の実験に用いられたアロエステロール(R)は多糖類ではなく、植物の細胞膜を構成する脂質の一種である植物ステロールであることから、アロエの効果に新しい切り口を発見。アロエステロール(R)が経口サプリメントとして乾燥肌にうるおいを与えたり、日焼けによる皮膚の老化に対するアンチエイジング作用を示したりすることが期待される。【参考】・森永乳業プレスリリース
2014年06月10日プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する『今日の献立』は、旬の食材を使ったバランスのよい献立メニュー。今夜の夕食にオススメの献立を毎日ご紹介!今日の献立は「サバの塩焼き」を含めた全4品。脂ののったサバはシンプルに塩焼きで。タコとキュウリは酢の物にピッタリ。暑くてジメジメした時期に食べたくなる一品。 サバの塩焼き 塩を振って置くことで、サバの臭みを軽減。シンプルに塩焼きで頂きましょう! キャベツと油揚げの煮物 しんなりするまで煮たキャベツ、ニンジンは甘みが増して美味。 タコとキュウリのショウガ酢 相性抜群のタコとキュウリは酢の物にピッタリ! 彩りに紅たでを添えて召し上がれ。 ナスと納豆の田舎みそ汁 納豆は小粒タイプがおすすめ。だし汁の中で十分にほぐして食感も楽しみましょう! ⇒今日の献立一覧はこちら
2014年06月09日年令を重ねるに連れ、よく耳にするようになる「将来性」という言葉。「将来性がある」というのは、一般的に「将来的に成功し、経済的余裕が持てる」という意味を指します。結婚を意識するようになるにつれ、将来性も重要視するようになるのでしょう。そこで今回は大人の女性たちにインタビューを行った上で、将来性を見抜く4つのポイントを紹介したいと思います!■1.人との付き合いを大切にしている「学生の頃は飲み会ばっかり行ってる人ってバカみたい、って思ってたけど、本質的に人との付き合いを大切にしている人が多いと思う。ただ単にお酒が好きな人は一人で飲みに行くし、飲み会が好きっていうのも大切なんじゃないかな。」(29歳/マスコミ)人との付き合いを大切にしている人は、そこに将来成功するために必要なコネクションがついてくることも多いそうです。一人でいる時間も大切ですが、飲み会のような人との関わり合いの場も大切にし、人を好きでいるということが将来性の一要素なのかもしれません。一概に飲み会も否定できませんね■2.勉強好き「学ぶ姿勢ができているのも必要だと思う。大体の場合成功するには膨大な量の勉強が必要だし、逆に勉強が好きじゃなければ上には進めないなって実感するし。そういう意味では勉強した証拠でもある学歴もひとつのものさしかなって思う。それで全部を見てはいけないけど!」(27歳/IT)勉強が好きかどうか、というのは彼が何歳であっても見ることができると思います。まだその気になっていない、など例外はあるかもしれませんが、今まで勉強してきた人はそれだけ勉強の仕方が身についている、という強みを持っています。今からいろいろなことに興味があり、たくさん勉強している人はかなり将来性があると言ってもいいかもしれません。■3.人に優しくポジティブ「ポジティブって本当に大切!ネガティブだと何も事が進まないし、何か失敗してしまってもポジティブだとそれをすぐにチャンスに変えて切り抜けられると思う。社会に出るとこういうのって本当大切。」(29歳/芸能関係)「自分なんて・・・」と思ってしまうネガティブ思考では将来成功しにくいのは一目瞭然だと思います。ポジティブな人はどんな状況においても自分の力を発揮できることが多いようです。またそんなポジティブな人の周りには、たくさんの人が集まります。ステップ1に通じるところがありますが、そういう人たちにも興味を持ち優しく接することができる人には、将来社会を引っ張っていけるような将来性を感じられますよね。■4。しっかりとした目標がある「夢を持つのは大切なことだけど、それよりもっと具体的で現実的な目標がある人は、将来性があると言えると思う。」(26歳/メーカー)お金持ちになる、有名になるなど、大きな夢を持つのはとてもいいことなのです。しかし、それより具体的かつ現実的な夢、または目標を持っている人は、それに向かって具体的な努力もしやすく、また達成もしやすいようです。何かの機会に彼の夢について聞いてみてもいいかもしれません。■おわりにいかがでしたか。さっそく彼の将来性チェックをしてみた方も多いのではないでしょうか。ここに書いてあることが全てとは限りませんが、ひとつの視点にはなると思います。特に結婚を考えているカップルにはぜひ、一度考えてみてほしいです!(金城凜子/ハウコレ)
2014年06月08日ディラックは18日、台湾Lian Li製のミドルタワー型PCケースとして、高い静音性と拡張性を備えた「PC-B16」を発表した。4月23日より発売し、店頭予想価格は34,000円(税別)前後。従来モデル「PC-A61」を静音仕様にカスタマイズしたミドルタワー型PCケース。フロントドアを搭載し、フロントドアとサイドパネルには防音シートを貼り付け済み。さらに上面の吸気口にも防音シートを装着することで、静音性を高めている。搭載ベイ数は外部5.25インチベイ×4基、内部2.5/3.5インチベイ×6基、マザーボードベース裏側に2.5インチHDDを1基搭載可能。「Suspension Bay System(S.B.S)」を採用し、マウンタキットを使用することなく2.5インチデバイスを搭載できる。最上段以外の5.25インチベイは取り外し可能。付属のファンステーを使用することで120mmファンを増設できる。標準搭載ファンは前面に120mm×2基、背面に120mm×1基。オプションで上面に140mm×2基(もしくは120mm×2基)、前面に120mm×3基を搭載できる。そのほか主な仕様は、拡張スロット数が7基、拡張カードスペースが最大420mmまで、搭載できるCPUファンの高さは最大170mmまで、搭載できる電源の奥行きは最大200mmまで。外部インタフェース類はUSB 3.0×4基、オーディオ入出力。本体サイズはW230×D530×H490mm。対応フォームファクタはXL-ATX / ATX / マイクロATX。
2014年04月21日日光浴をすることから得られる脂溶性のビタミンD。最近の調べで、女子のビタミンD不足の欠乏が花粉症にかかりやすく「プチうつ」も引き起こしている、ということがわかりました!改めてビタミンD摂取にどんな健康効果や美肌、プチうつ改善に良いのか見ていきましょう。■1.ビタミンDとは?脂溶性のビタミンの1種で、魚や干しいたけからも摂取できますが、日光浴をすると体内でも作ることのできるビタミン。体内で骨の形成に欠かせないビタミンとしては知られていましたが、最近の調べで、脳の栄養不足による「プチうつ」や皮膚の粘膜を強化する際に重要度が高いビタミンということが明からになったそうです。(東京慈恵会医科大学調べ)■2.日焼け止めによるビタミンD不足が続出東京慈恵会医科大学の調べでは、日本人女性の過半数がビタミンD不足と判明。(2013年9月現在)日焼け止めクリームの使用による日光からのビタミンD摂取の妨げが原因だそう。食べ物からも摂取できますが、体内で必要なビタミンDは日光から8割形成されるそうなので、夏は1日合計30分、冬は1時間程度、外を歩くようにするなどして日光を浴びてみましょう。ビタミンD摂取量が増えるとビタミンDが喉や鼻の細胞、そして皮膚細胞にも入り込み、粘膜を丈夫にしてくれるので、花粉症の症状が軽減し、美肌にもつながったそうですよ。■3.ビタミンDの摂取量が増えると?!ビタミンDはタンパク質と共に脳のドーパミンを増やすことも明らかになっており、その結果ヤル気UP、ポジティブ思考になり、プチうつ軽減にも期待できるビタミンだそう。いつもハッピーな気分でいられるにこしたことはないですよね。■4.ビタミンDは食品からも!日光浴からの摂取がいいのがわかっていても、やはり紫外線がどうしても気になる女子は、食べ物から補いましょう。青魚、鮭、キクラゲ、干しいたけが王道!コンビに弁当やファミレスメニューでも気をつければ摂取できそうな身近な食材ですよね。サプリメントも出ているので上手に取り入れてみましょう。特に2月~3月にかけてが一番ビタミンD不足に陥る傾向があるそうなので(国立感染症研究所情報センター調べ)しっかり摂取してみて。■おわりに自宅、学校、会社、屋内にこもりがちな人は積極的に外に出てみましょう。日光浴も1日合計なので、洗濯物を干したり、近所のコンビニに行ったり、駅まで歩いたり、2~3分で済みそうな外出の機会をこまめに作れば実現できるかもしれませんね。(丸田みわ子/ハウコレ)【参考】※ビタミンD-大塚製薬・斎藤 糧三著(2012)『サーファーに花粉症はいない~現代病の一因は「ビタミンD」欠乏だった!~』小学館・斎藤 嘉美著『ビタミンDは長寿ホルモン―不足するとガン、脳、心血管病、糖尿病、関節症等を招く』ペガサス
2014年03月29日ベッドの上での女性は恥じらう乙女でいたいもの。でも受け身だけではつまんない。自ら積極的に攻めて行きたい女性もいることでしょう。しかし、男性が求める女性の積極性はどのレベルなのでしょうか。ケース別に見ていきます。■積極レベル1.男性をベッドに誘った【男性許容度★★★★★】いつもセックスに対して消極的な彼女が、カレへおねだり。この程度なら男性は大歓迎でしょう。「ふだんは大人しい彼女がうつむきながら、『今日は・・・したいの』って恥ずかしそうに言ってくれました。自分の欲求を正直に言ってくれるとすごく嬉しいですよ」(23歳/アパレル)女子からはなかなか言い出しにくいですけどね。今度から勇気を出して誘ってみましょう。■積極レベル2.自ら服を脱いだ【男性許容度★★★★☆】このレベルならまだまだ許されそうですね。積極的に取り入れてはいかがでしょう。「カノジョは珍しく興奮していたのか、待ちきれない様子で自らブラを外し、パンティーを脱ぎ捨てて向かってきました。・・・ま、たまにはいいかな」(25歳/ウェブデザイナー)ベッドの上で暴れ回るたくましい肉食系女子って感じがします。今の時代、求められている女子の姿なのかもしれませんね。■積極レベル3.AV鑑賞を強要【男性許容度★★★☆☆】だんだん微妙なラインになってきました。男性のタイプにもよると思いますので、趣味が会う同士なら大歓迎なのでしょう。「ラブホに行くたびにAVを見たがるカノジョ。ついにこないだは二人でAVを見ながらエッチしてしまいました。女の子も興奮するのかな・・・」(24歳/出版)AVが好きな女子って確かにいます。おそらく次は、AVと同じ行為を要求されるでしょう。■積極レベル4.道具を準備した【男性許容度★★☆☆☆】このあたりから玄人の域と言えます。自分の性的嗜好を知り尽くした先にはじめて開かれる扉。ようこそアブノーマルの世界へ。「3回目のエッチのとき、なにやら袋を取り出した彼女。中から出るわ出るわ。ローター、バイブ、ディルド、アイマスク・・・。これまでの男に、どんな教育をうけてきたんだ!?」(23歳/飲料メーカー)飛び道具が好きな男性ばかりとは限りません。使いかたは二人でよく話し合ってくださいね。■積極レベル5.襲った【男性許容度★☆☆☆☆】最後はここに行き着きます。そう、逆レイプです。ドMな男子以外は受け入れにくいかと。「普段から積極的なのですが、排卵日前後はさらにオオカミ化するカノジョ。ボクの下着をはぎ取ると、むしゃぶりつくようにご奉仕。寝かされて彼女が上に乗って昇天するのがいつものパターン。女のくせにAVの見過ぎ」(26歳/機械メーカー)Sを極めると女性もこうなるのでしょうか。少し理解に苦しみますがそういう愛の形もあっていいと思います。■おわりに男も女もスケベなのは同じかもしれません。要はマッチングの問題でしょう。あなたのエッチな積極性にピッタリ合う男性が見つかるといいですね。(沖合はるか/ハウコレ)
2014年03月16日順天堂大学と理化学研究所(理研)は3月4日、がん研究所、米・ペンシルバニア大学との共同研究により、「遺伝性難聴」の内で50%以上という最大の割合を占める「GJB2(GAP JUNCTION PROTEIN, BETA-2)変異遺伝性難聴(コネキシン26遺伝子変異型難聴)」の原因である「GJB2(コネキシン26遺伝子)」変異によるメカニズムを明らかにしたと共同で発表した。成果は、順天堂大 医学部耳鼻咽喉科学講座の神谷和作講師、理研バイオリソースセンターらの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、3月4日付けで科学誌「Journal of Clinical Investigation」に掲載された。聴覚障害は出生児1000人に1人の割合で発症する、先天性疾患の中で最も高頻度に発生する疾患の1つで、その半数以上は遺伝子変異を原因とする遺伝性難聴だ(さらに遺伝性難聴は、まれだが皮膚疾患など難聴以外の症状を伴う「症候群性」と難聴を主症状とする「非症候群性」に分類される)。GJB2変異遺伝性難聴は冒頭で述べたように、その中でも日本においては最大となる50%以上もの割合を占めている。GJB2変異遺伝性難聴は難病に指定されており、常染色体劣性と常染色体優性の遺伝形式を持つ「感音性難聴」で、言語発達や教育にも大きな支障をきたしてしまう。また、現時点では同疾患に対する根本的な治療法や治療薬は存在していない。そして「コネキシン26」は、内耳の細胞間のイオン輸送を行うギャップ結合の構成要素の1つであり、内耳リンパ液のイオン組成を保つことにより音の振動を神経活動へ変換することを可能とする重要な分子だ。画像1は内耳・蝸牛の構造である。画像1の右上は内耳・「蝸牛」の位置で、右下は蝸牛の断面図。蝸牛管と呼ばれる空間は高いカリウムイオン濃度のリンパ液で満たされている。左上は蝸牛管の拡大図だ。音の振動を受けた「有毛細胞」では、リンパ液中の高濃度のカリウムイオンが細胞内に一気に流入することで、振動を電気信号に変換し神経活動を生み出している。このカリウムイオンの流れを表したのが画像1の左中央で、カリウムイオンはギャップ結合により細胞間で輸送され、再びリンパ液に戻されることにより、常に高いカリウムイオン濃度を維持している。つまりイオン輸送ができなければ、このリンパ液のカリウムイオン濃度が下がり、振動によるイオンの流入が起こらないために、音から神経活動への変換ができずに聴覚障害の状態となってしまうというわけだ。画像1の左下は、コネキシンは細胞膜で6個の集合体を形成し、これが隣り合う細胞の集合体と連結することにより、中央に分子の通路を持つギャップ結合を形成する(このギャップ結合は分子量約1000以下の低分子やイオンを濃度勾配によって透過させ、細胞間の物質輸送を可能とする)。なおコネキシンは耳以外にも心筋、眼の水晶体、皮膚など、体のさまざまな場所に存在してギャップ結合を形成しており、心筋のギャップ結合は細胞同士を電気的に結合させ、同期的な興奮伝達を行っている。全身で重要な役割を担っていることから、体のさまざまなコネキシン遺伝子が変異を起こしてしまうと、多くの難治性疾患が引き起こされてしまうというわけだ。またコネキシン26、「コネキシン30」は内耳ギャップ結合の主な構成要素であり、ギャップ結合の集合体(巨大なタンパク質複合体)を「ギャップ結合プラーク」と呼ぶ。なお内耳には、コネキシン26と同等のイオン輸送機能を持つほかのコネキシン分子も豊富に存在しており、コネキシン26の働きだけが低下したとしても、そのイオン輸送機能はある程度補完されることが予想されるという。それにも関わらず、なぜコネキシン26の変異を持つ遺伝性難聴患者が重篤な聴覚障害を示すのか、その原因はわかっていなかったのである。そこで研究チームは今回、コネキシン26変異がどのように難聴の原因となっているのかを調べるため、内耳においてコネキシン26遺伝子が部分的に欠損する新しい疾患モデルマウスを作成して研究を進めたというわけだ。コネキシン26変異を持つ患者は劣性遺伝型と優性遺伝型という異なる2種類の遺伝形式により発症し、類似した症状を示す。この点に注目し、2つの遺伝形式を持つコネキシン26遺伝子改変マウスにおける共通点が詳しく調べられた。その結果、2種類の難聴モデルマウスでは共に内耳の細胞から細胞へイオンを輸送するギャップ結合プラークが劇的に分断され(画像2)、大きさが27%程度にまで縮小し、それに伴いほかのコネキシンの量も33%程度にまで減少することが発見されたのである。これにより内耳のイオン輸送ができなくなり、音の振動を神経の電気信号に変換するための内耳リンパ液の組成が異常になるために難聴になると考えられるという(画像3)。この現象は胎生期から始まり、内耳のギャップ結合プラークの正常構造はコネキシン26の発現に完全に依存して維持されていることが証明された(画像4)。つまりギャップ結合プラークの集積・安定化には正常なコネキシン26が必須であり、変異または欠損があると、このタンパク質複合体は劇的に分断されてしまい、ほかのコネキシンと共に減少していくことが明らかになったというわけだ。そこで研究チームはさらに詳しく調べることにし、その結果、コネキシン26の変異により分断されたギャップ結合プラークの周囲では、分子「カベオリン1」および「同2」の量が増加し、これらが行う「エンドサイトーシス」と呼ばれる細胞膜の取り込みが過剰になることがギャップ結合崩壊の原因である可能性が示唆されたのである(画像5)。加えて、研究チームは患者と健常者のコネキシン26およびほかのコネキシンを同時にヒト培養細胞にて発現させ、ギャップ結合プラークの形状と物質輸送能の変化の解析を実施。すると、患者が持つ変異型コネキシン26やコネキシン26が欠損した状態のギャップ結合プラークは、やはり断片化されており、それに伴い物質輸送能も大きく低下していることが判明したのである(画像8)。画像8は、ヒト細胞と患者・健常者の遺伝子を組み合わせて内耳の病態を再現した際の蛍光顕微鏡画像。ヒト培養細胞に健常者の正常コネキシン26遺伝子および難聴者の変異遺伝子を内耳に存在するほかのコネキシン(コネキシン30)と共に導入することにより、内耳での病態を再現することが可能となった。ヒト遺伝性難聴で検出されているコネキシン26・R75W変異およびコネキシン26欠損状態においては、難聴モデルマウスと同様、ギャップ結合プラークが断片化していることが判明。それに伴い物質輸送能も大きく低下することが確認された。これまでコネキシン26変異型遺伝性難聴は、コネキシン26単独でのイオン質輸送能の低下が原因であると考えられてきたが、今回の研究によりコネキシン26がギャップ結合全体のタンパク質複合体を安定化させる役割を持ち、その働きが異常になった際に起こるギャップ結合複合体の崩壊によって内耳のイオン輸送能が低下することが、GJB2変異型遺伝性難聴の大きな原因になっていることが明らかになったというわけだ。現在のところ、この遺伝性難聴に対しては人工内耳や補聴器の適用があるものの、根本的な治療法、治療薬は存在しない。研究チームでは今回開発されたコネキシン26遺伝子欠損マウスを用いて、iPS由来細胞とコネキシン26の遺伝子治療を組み合わせた難聴治療実験を試行し、すでに有効な成果が得られているという。さらに、今回発見された患者の変異コネキシン26によるギャップ結合プラークの劇的崩壊現象は、培養細胞によっても容易に再現可能なため、この現象を有効性判定に利用すれば判定基準のなかった薬剤スクリーニングが可能になるとする。これらはコネキシン遺伝子の変異に起因する、心臓伝導障害(心疾患)、白内障、掌蹠角化症(皮膚疾患)などの多くの遺伝性・難治性疾患の病態メカニズム解明や創薬スクリーニングの指標としても大いに活用できると考えられるとしている。
2014年03月04日今日はひな祭りですね!女の子の成長を祝う華やかなイベントですが、実はこのひな祭りには女性性を表す、ある種エロティックな象徴がたくさん隠されているそうです。例えば、ひな壇に飾る桃の花。桃は早く花が咲き、実を多くつけることから多産を象徴する植物なのですが、その実の形から“女性自身”の象徴とされたという説も残っています。フロイトの解釈でも、柔らかく甘い香りがすることから桃は“女性自身”の象徴らしいので…言葉の壁はあっても、そういう部分は世界共通なんだなーと思うとちょっと興味深いですよね。それから、これも聞いたことがある人も多いかもしれませんが、菱餅はやはり“女性自身”を模しているという説があります。津田塾大学教授の三砂ちづるさんの著書『オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す』(光文社)によると、昔の日本では子宮全体のことを「おひし」と呼んでいて、正座を崩すと「おひしが崩れる」と言われたのだとか。ひな祭りの定番のご馳走といえば、ちらし寿司ですが、これは、前述した三砂ちづるさんの共著『身体知-身体が教えてくれること』(木星叢書)によると、「高野豆腐のように甘い男も、ちりめんじゃこのように頼りない男も、ごぼうのように歯ごたえのある男も、ちゃんと噛みしめて理解してから結婚しなさい」と戒めるため。そして、蛤のお吸い物を飲むのは、貝殻の合わせが密着しているので「処女・夫婦和合の象徴」とされているから。極めつけは甘酒で、なんと男性の精液を象徴しているのだそうです。甘酒は小中学生も飲むと思うのですが…真相を知ると、あまり軽い気持ちでは飲めなくなってしまいそう。という感じで、ひな祭りの食事や桃の花には深い意味があるらしいのですが、そもそも、おひなさまの「ひな」という言葉も結構アレみたいです…。『日本国語大辞典』(小学館)によると、「ひなと」という言葉には“女性自身”の意味があり、「雛(ひな)」も方言によっては女性の体の一部を表すようです。どの部分かは、あまりにも直接的すぎてここには書けないので、気になる方は調べてみていただければと思います。女の子のお祭りだから、どこまでもかわいらしいイベントかと思いきや、こんなアダルトなものばかり食べる日だったとは…。要は、ひな祭りは女の子の節句であると同時に、昔の“性教育”の日でもあったとのこと。親たちは食事に“結婚”や“性生活”など、伝えるべき情報を込めることで、娘たちがお嫁に行ってから困らないようにしていたんですね。娘が甘酒を飲んで「こんなに甘くておいしいの?」とか聞いたら、親たちは何て答えていたんだろう?とか、気になってしまいますが…。ひな祭りは、女の子が大人の女に一歩近づく日。大人になった今でも、改めて性について真面目に考えてみるのもいいかもしれませんね。(文=Kawauso)
2014年03月03日国立精神・神経医療研究センター(NCNP)は2月24日、神経難病である「多発性硬化症」の患者を対象とする新規治療薬「免疫修飾薬OCH(糖脂質アルファ・ガラクトシルセラミド類似体)」を開発し、同センター病院において多発性硬化症患者を対象とした医師主導治験を開始することをと発表した。成果は、NCNP 神経研究所 免疫研究部の山村隆部長らの研究チームによるもの。多発性硬化症は主に20~30歳代で発病し、視力障害、運動麻痺、感覚障害などの症状が再発と回復を繰り返す慢性疾患だ。大脳、脳幹、脊髄、視神経など、中枢神経のさまざまな場所に、炎症性の神経組織破壊が繰り返して起こり、徐々に神経変性が進んでいくという疾患だ。遺伝子解析の結果などから、多発性硬化症は関節リウマチや1型糖尿病、シェーグレン症候群などと同様に、自己に反応するリンパ球(T細胞やB細胞)が関係する自己免疫疾患であると考えられ、異常な免疫反応を制御する薬剤の開発が求められている状況だったのである。免疫は、ご存じの通り、本来は細菌やウイルスなどの病原体や、悪性腫瘍などを排除する仕組みだが、誤って自分の体の成分に反応して組織障害を起こすことがあり、そのような病態を「自己免疫」といい、それによって起こる疾患のことを自己免疫疾患という。自己免疫疾患では、体のタンパク成分に反応するリンパ球が組織に入って炎症を誘導する。このような病気を誘導するリンパ球に対して、その活動を押さえつけようとする仕組みが「免疫制御機構」であり、免疫制御機構の一翼を担うリンパ球の1つがNKT細胞というわけだ。山村部長らは多発性硬化症患者の血液中のNKT細胞が著明に減少していることを明らかにし、NKT細胞に作用する薬剤が多発性硬化症の病態を改善する可能性を検討してきた。NKT細胞は抗原提示分子である「CD1d」に結合した糖脂質を認識するユニークなリンパ球で、抗原受容体から刺激が入ると、即座に大量の「サイトカイン」や「ケモカイン」など生理活性物質を産生するのが特徴だ。NKT細胞の産生するサイトカインには大別して、「インターフェロンγ(IFN-γ)」や「TNFα」などの炎症を促進する炎症性サイトカインと、「インターロイキン(IL)-4」、「IL-5」、「IL-13」などの炎症を抑制する抗炎症性サイトカインのがある。NKT細胞は、状況に応じて炎症性サイトカインまたは抗炎症性サイトカインを産生することによって、リンパ球相互の平衡状態維持や、過剰な免疫・炎症反応にブレーキをかける役割を担い、自己免疫疾患、アレルギー疾患、臓器移植、感染免疫などの広い分野において鍵になるリンパ球というわけだ。NKT細胞を刺激する糖脂質として最初に同定された物質が、「α-ガラクトシルセラミド(α-GalCer)」で、NKT細胞から炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインの両方を産生させることが可能である。一方、山村部長らによって現在開発が進められている治療薬のOCHは、α-GalCerの構造に修飾を加えた形で、NKT細胞に抗炎症性サイトカインの優先的な産生を促す活性があり、また経口吸収がよいことから、炎症性疾患の治療薬の候補として注目されてきた。OCHは特定の分子を阻害するのではなく、体内に本来備わった免疫制御機構を促進する作用機序があると推定されるという。従来の行政区域単位での特区でなく、テーマ重視の特区(複合体拠点の研究者をネットワークで結んだ複合体)として、「医療スーパー特区」がある。平成20(2008)年度より第1弾として「先端医療開発特区」が創設され、最先端の再生医療、医薬品・医療機器の開発・実用化が促進されており、現在国内の24施設が指定されており、NCNPもその内の1つだ。NCNPでは、平成21(2009)年度よりの医療スーパー特区関連事業として、OCHの医師主導治験の準備を開始。非臨床試験を終了した後、平成24(2012)年11月から平成25(2013)年6月まで「ファーストインヒューマン試験」(第1相試験に相当)として、健常成人がOCHを1回だけ服用する試験(経口単回投与試験)が同センター病院において実施された。同試験では5グループの被験者(1グループ3名)にそれぞれ異なる量のOCHが投与され、安全性、体内動態、免疫系の変化、治療効果を示すバイオマーカーの検討が行われた形だ。その結果、治療が必要になるような重篤な有害事象は認められなかったという。また多発性硬化症の発症に関係するT細胞や、炎症に関係する遺伝子の発現が低下するなどの所見が認められたとしている。多発性硬化症患者で減少している血液中のNKT細胞を刺激して増殖させれば、多発性硬化症が改善するのではないかというアイデアを基に、山村部長らは2000年から多発性硬化症の動物実験モデルである「実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)発症マウス」を使って基礎的な研究を行ってきた。最初にα-GalCerがEAE発症マウスに投与されて治療効果が調べられたが、病気の改善は見られなかったという。解析の結果、α-GalCerで刺激するとNKT細胞は、抗炎症性サイトカインであるIL-4を産生するが、同時に炎症性サイトカインであるIFN-γを産生し、それがIL-4のEAE抑制効果を打ち消すことが判明した野のである(画像1)。このような背景から山村部長らは、α-GalCerの構造を一部変えた化合物を複数合成し、治療薬として有望な化合物のスクリーニングを実施した。その結果、脂肪鎖が短い改変体OCHは、NKT細胞のIL-4産生を誘導する活性を保持しながら、IFN-γ産生をほとんど産生させない作用を持ち、α-GalCerよりも治療薬として優れている可能性が推測されたのである。治療実験ではOCHを投与されたマウスでEAEの発症が抑制され、その抑制はNKT細胞の糖脂質による活性化を介するものであることが明らかなった(画像2)。なお、この時の研究成果は2001年にNatureに発表されている。今回、同センター病院において、健常成人を対象とした本治療薬の医師主導治験を終えたため、次のステップとして患者を対象とした医師主導治験を実施することとなった形だ。同センター病院では3月上旬より、同治療薬を約3ヶ月にわたって3つのグループ(1グループ3名の多発性硬化症患者)に反復投与する治験を開始する予定である。
2014年02月25日九州大学(九大)は2月19日、「神経障害性疼痛」の慢性化に「二次リンパ組織」である脾臓における免疫細胞の1種「樹状細胞」のリソソーム酵素「カテプシンS」の働きによる抗原特異的なリンパ球の1種である「CD4+T細胞」の活性化が重要であることをマウスによる研究で明らかにし、活性化したCD4+T細胞は「脊髄後角」へ浸潤し、「インターフェロン-γ(IFN-γ)」を産生分泌することで「ミクログリア」の活性化をさらに深化させることが疼痛の慢性状態への移行に極めて重要であることを突き止めたと発表した。成果は、九大大学院 歯学研究院の中西博教授らの研究チームによるもの。研究は科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業チーム型研究(CREST)の一環として行われ、詳細な内容は米国東部時間2月19日付けで米神経科学会誌「Journal of Neuroscience」に掲載された。神経系における損傷または機能障害によって持続的な痛みが発生する神経障害性疼痛は、モルヒネも奏効しない難治性疼痛として知られている。近年、神経障害性疼痛の慢性化において、リンパ球の1種であるT細胞が関与することが示唆されていた。しかし、その詳細なメカニズムについては不明な点が多く残っている。「単核食細胞」に特異的に発現するリソソーム性システインプロテアーゼの1種カテプシンSは「抗原提示細胞」の1種である樹状細胞において、抗原提示を行う「MHCクラスII分子」に結合している「インバリアント鎖」(MHCクラスII分子が抗原以外のペプチドとの結合するのを防ぐために結合したペプチド)の最終段階の分解に関与し、抗原提示機能の発現に重要な役割を担っている。なお抗原提示細胞とは、抗原をT細胞に提示することで、T細胞を活性化させる役割を持つ。またMHCクラスII分子とは、抗原提示細胞の「エンドソーム」(細胞小器官の1種で、細胞内に存在する細胞外物質を取り込む小胞)内に存在するタンパク分子で、抗原を結合すると細胞膜表面に移行しCD4+T細胞に抗原を提示することで活性化させる働きを持つ。中西教授らの研究チームは、これまでカテプシンS欠損あるいは脳移行性のないカテプシンS特異的阻害剤「Z-Phe-Leu-COCHO(Z-FL)」が、神経障害性疼痛の発症にはほとんど影響することなく慢性化を有意に抑制することを見出していた。そこで研究チームは今回、カテプシンSが二次リンパ組織(リンパ球の抗原提示による活性化に関与する脾臓やリンパ節などの組織)での抗原提示によるT細胞の活性化に関与し、神経障害性疼痛の維持・慢性化において重要な役割を担っている可能性を検討することにしたのである。神経障害性疼痛モデルマウスは、脊髄神経を腰神経レベルで切断することで作成された。野性型マウス(DBA/2系統)では神経障害に伴い、二次リンパ組織である脾臓の肥大化が認められ、T細胞などが産生分泌するサイトカインの1種であるIFN-γを発現したCD4+T細胞(Th1細胞)の増大が確認された。また、脾臓に分布する樹状細胞においてカテプシンSが増大することも明らかとなったのである。一方、カテプシンS欠損マウス(DBA/2系統)ではこれらの変化やインバリアント鎖の最終段階の分解は生じず、神経障害性疼痛の維持・慢性期における疼痛の有意な緩和が認められた(画像1)。また、野生型マウスにおける脾臓摘出によっても神経障害性疼痛の維持・慢性化が有意に抑制されることが確かめられたのである。画像1のグラフでは、カテプシンS欠損マウスにおける神経障害性疼痛の有意な緩和が確認可能だ。グラフの見方は、PWT(g)は機械刺激に対する疼痛閾値で、「+/+」は野生型マウス、「CatS-/-」はカテプシンS欠損マウス。ipsiは神経障害側後肢への機械的刺激を表す。そして、contraは反対側後肢への機械的刺激だ。*p<0.05、**p<0.01、***p<0.001は野生型マウスの疼痛しきい値との比較である。そこで次に神経障害性疼痛を発症した野性型マウスの脾臓よりCD4+T細胞を単離し、神経障害5日目のカテプシンS欠損マウスあるいは脾臓を摘出した野生型マウスに腹腔内投与が行われた。その結果、投与直後から3日間に渡ってこれらのマウスにおいて疼痛の有意な増強が認められたのである。さらに免疫組織化学的解析の結果、IFN-γを発現したT細胞の神経障害側の脊髄後角(末梢知覚神経から送られてくる痛覚情報を上位中枢へ中継する脊髄の部位)への浸潤が確認された(画像2)。これは末梢神経障害に伴って「血液脊髄関門」(血液から脊髄への物質の移行を制限する機構)の透過性が一過性に増大するという報告と一致するという。(画像2)さらに、脊髄後角に浸潤したTh1細胞がIFN-γの産生分泌により脊髄ミクログリア(脳脊髄に存在し免疫機能を担う中枢神経中のグリア細胞の1種)を刺激し、ミクログリアの活性化をさらに深化させている可能性が検討された。IFN-γ受容体の下流シグナルである「STAT1」のリン酸化が調べられたところ、リン酸化STAT1はミクログリアの核に局在することが認められ、転写因子としての活性化が確認されたのである(画像3)。なおSTAT1とは、IFN-γ受容体の活性化によりリン酸化され、核内に移行して転写因子として働くタンパク分子のことだ。以上の結果より、二次リンパ組織である脾臓における樹状細胞のカテプシンSの働きにより、抗原特異的に活性化したTh1細胞の脊髄後角への浸潤、ならびにIFN-γ を介した脊髄後角ミクログリアの活性化のさらなる深化が、疼痛の慢性状態への移行に極めて重要であることが明らかとなった(画像4)。今回の成果により、神経障害により脾臓などの二次リンパ組織の樹状細胞におけるカテプシンSに依存したIFN-γ陽性CD4+T細胞(Th1細胞)の活性化が引き起こされ、活性化したTh1細胞の脊髄後角への浸潤によりIFN-γを介した脊髄後角ミクログリアの活性化状態のさらなる深化が引き起こされることが明らかになった。このことからカテプシンSの二次リンパ組織での働きが神経障害に伴う疼痛の慢性状態への移行に極めて重要であることが示唆されるという。また今回の研究により、カテプシンSが神経障害性疼痛に対する治療薬開発における新たな標的分子となることが提示された形だ。一方で、神経障害に伴う二次リンパ組織における免疫応答にはマウス系統間での差異が認められ、C57BL/6系統マウスでは神経障害に伴うTh1細胞の活性化が認められていない。このように末梢神経障害に伴って脾臓のような二次リンパ組織において分化した成熟T細胞は末梢血中に移出し、脊髄を含む体組織に浸潤すると考えられる。そこで今後は、神経障害性疼痛を発症した患者の末梢血におけるT細胞サブセットの詳細な解析を行うと共に、カテプシンS特異的阻害剤ならびに免疫抑制剤の神経障害性疼痛に対する治療薬としての有効性について検討を行う予定とした。
2014年02月20日前編 に引き続き、今回も彼の携帯を見ないで、浮気の可能性をチェックする方法について紹介していきます。■知らない間にブランドアイテムが増えていない? これまで、彼がどういった物を持っていたのかが分かるのなら、持ち物をチェックしてみましょう。あなたが上げたプレゼントを使っていますか? あなたが知らない間にブランド物や珍しいアイテムなどが増えていませんか? 今まで持っていなかった高価なものを身に付けている場合は、誰かからのプレゼントかもしれません。「それ素敵だね」などと話題に出して、彼自身が買ったものなのか、誰かから貰ったものなのかなどを判断してみてください。■外出先で周りを気にする素振りを見せていない? あなたとのデート中、彼が回りを気にするような態度をとっていないかをチェックしてみましょう。浮気している人は、浮気相手に現場を見られたくないという心理に駆られます。浮気相手にあなたの存在をを知らせていない場合は、なおさら周囲への警戒心が強くなるでしょう。最近、外でのデートの回数が少なくなった、ドライブデートがメインになったという場合も、デートをしているところを人に見られたくないという傾向があります。彼がよそ見をしている回数が多いと感じたときには「どうしたの?」と声を掛けて、2人の時間を楽しめるような演出を心掛けましょう。万が一浮気をしていたとしても、あなたの大切さを再認識させることで、彼も目を覚ますかもしれませんよ。■携帯をチェックしなくても彼の動作で察しがつく彼の携帯の内容をチェックしなくても、彼の携帯の扱い方で判断することができます。まず、携帯にロックをかけるようになった、ロックナンバーを替えた、ベールビュー機能(のぞき見防止機能)を設定したなど、携帯から浮気がばれないための対処法を取っているかを確認してみましょう。また、肌身離さず携帯を持ち歩くようになった、携帯を机に置くときには画面が見えないように裏向きにして置くようになった、というのもやましいことがある証拠です。彼の動作を再度確認して、女性の影があるかどうかをチェックしてみてください。いかがでしたか? 彼と長くお付き合いするためにも、トラブルが大きくならないうちに原因を絶ち切っておきましょう。あなたが彼の浮気を見極められるかどうかで、これから先の運命が大きく変わるかもしれませんよ。
2014年02月19日みなさんは、男子と女子、どっちが浮気をしやすいと思いますか?ワタシは断然、男子のほうが浮気性だと思います。そう思いません(笑)?困るのは、そのカレが浮気性かどうか、実際に付き合ってみて、浮気をされるまでわからないってコト。もっと事前にわかれば、浮気されずに済むし、そもそもそんな男子と付き合わずに済みますよね。というわけで今回は、実際に彼氏に浮気をされた経験のある20~30代女性50人に、「浮気性な男子の特徴」を聞いてみました。誰でも持っていそうなあんな特徴が、実は浮気のサインだったのかも?では、ご覧下さい。■1.イエスマン「誰にでも、なにかをお願いされたら『いいよ~』とか言って断れない男子。あれは間違いなく、浮気性だと思う。彼女ができても女子からの誘いを断れないし、すぐ人の顔色を気にするから、彼女にも内緒にするんだよね。それがいつしかそのまま浮気に発展するんだと思う」(OL/33才)男子の浮気って、ひょっとしたらカレの方からではなく、浮気相手の女子の方からアプローチがあることも多いのかしれませんね。八方美人で、女子に人気な男子ならなおさらかも。■2.こだわりがない「男子ってよく、フィギュアとかアイドルグッズとかのコレクターやってる人多いよね?ああいう人はいいと思うんだけど、逆にそういうのに無頓着で、なんのこだわりもない男子は危険だと思う」(花屋/26才)彼氏が集めるガンダムとかアイドルのDVDとか、部屋にあるとウザったくて仕方がないですが、浮気をしなさそうって意味では、嬉しいのかも(笑)。■3.誰にでも「とりあえず飲も」って言う「久しぶりに会った人とかにすぐ『とりあえず飲もう』とか言ってる男子いるじゃん?あれってぜったいチャライよね」(デパート/27才)その男子は決して悪気がなく、社交辞令として言っているだけかもしれません。だけど、それを言われた女子の中には、「ワタシに気がある?」なんて本気にしてしまう人もいるのかも・・・・・・。■4.すぐ「かわいい」って言う「デートとかしてるのに、すぐ『あ、あの子かわいいね』とか言って歩いてる人を指差す男子は、ほんっと平気で浮気するから」(洋菓子店/31才)いますよねー、こういう男子。冗談で言ってるだけのように見えても、実は本気で「あっちの方と付き合いたいなぁ・・・・・・」なんて思っていたりするのかも?■5.「愛してる」って言ってくれる「すごく頻繁に、『愛してるよ』とか『ぜったい結婚しようね』とか言ってくれる男子は、なんだかんだ浮気っぽいと思う。そういうセリフ誰にでも言ってるよゼッタイ」(美容師/26才)え、そうなの(笑)!?これは、かなり思い当たる女性が多いのではないでしょうか。たしかに、女子に向かって甘いセリフをためらいなく言える男子には、恋多きところがあるのかも?■おわりにさて、どうでしたか?もちろん、浮気っぽいからといって必ず浮気するというわけではありません。大事なのは、どれだけアナタに本気にさせられるか。浮気なんてしたくもなくなるくらい、アナタに夢中にさせちゃいましょう!(遣水あかり/ハウコレ)
2014年02月14日日本マイクロソフトは12日、毎月定例で提供している月例のセキュリティ更新プログラム(月例パッチ)の2月分を公開した。7件の脆弱性情報が公開されており、最大深刻度がもっとも大きい「緊急」が4件、2番目の「重要」が3件。すでに悪用が確認されている脆弱性もあり、対象となるユーザーは早急なアップデートが推奨されている。○Internet Explorer 用の累積セキュリティ更新プログラム (2909921)(MS14-010)MS14-010は、Internet Explorerに存在する24件の脆弱性に関するパッチで、「VBScriptのメモリ破損の脆弱性」「Internet Explorerのクロスドメインの情報漏えいの脆弱性」「Internet Explorerの複数メモリ破損の脆弱性」に大別される。そのうち、IEのメモリ破損の脆弱性の1件がすでにインターネット上に情報が公開されているが、現時点で悪用の情報はないという。対象となるのはInternet Explorer 6/7/8/9/10/11で、Windows 8.1/8.1 RT上のIEも影響を受ける。最大深刻度は「緊急」、悪用可能性指標は「1」となっている。○VBScript スクリプト エンジンの脆弱性により、リモートでコードが実行される (2928390)(MS14-011)MS14-011は、Windowsに含まれるVBScriptエンジンがメモリ内のオブジェクトを適切に処理せず、リモートでコードが実行される脆弱性で、Internet ExplorerでWebサイトを閲覧しただけでも攻撃が行われる危険性がある。ただし、脆弱性情報は公開されておらず、悪用された情報もないという。対象となるのはVBScript 5.6/5.7/5.8で、最大深刻度は最大で「緊急」、悪用可能性指標は「1」となっている。○Direct2D の脆弱性により、リモートでコードが実行される (2912390)(MS14-007)MS14-007は、Direct2Dが特別に細工された2Dグラフィックスの幾何学図形を適切に処理できないため、リモートでコードが実行される脆弱性。WindowsのGraphicsコンポーネントとしてIEからDirect2Dを呼び出すことができるため、Webサイトを閲覧しただけで攻撃が行われる危険性がある。対象となるのはWindows 7/8/8.1/RT/RT 8.1、Server 2008 R2/2012/2012 R2。最大深刻度は「緊急」、悪用可能性指標は「1」となっている。○Microsoft Forefront Protection for Exchange の脆弱性により、リモートでコードが実行される (2927022)(MS14-008)MS14-008は、Forefront Protection for Exchangeが電子メールコンテンツを適切に解析できず、特別に細工されたメールをスキャンした際に、メールサーバー上で任意のコードが実行されるという脆弱性。対象となるのはForefront Protection 2010 for Exchange Serverで、最大深刻度は「緊急」、悪用可能性指標は最大で「1」となっている。○.NET Framework の脆弱性により、特権が昇格される (2916607)(MS14-009)MS14-009は、Microsoft .NET Frameworkに含まれる3件の脆弱性に関する情報で、すでに2件の情報がインターネット上に公開されており、1件の脆弱性は悪用も確認されているという。.NET Frameworkには、一部のHTTPクライアント接続を適切に識別せず、ASP.NETサーバーがクライアントの要求に応答しなくなるサービス拒否の脆弱性、.NET Frameworkのメソッドが安全に実行されるかを適切に検証せず、特権が昇格する脆弱性、アドレス空間配置のランダム化(Address Space Layout Randomization:ASLR)のセキュリティ機能を適切に実装していない.NET Frameworkコンポーネントによるセキュリティ機能のバイパスの脆弱性、という3種類の問題が存在している。このうちサービス拒否の脆弱性がすでにインターネット上に公開され、セキュリティ機能のバイパスの脆弱性は悪用も確認されている。セキュリティ機能のバイパスにより、別の脆弱性を使ってコードを実行する、といった手法で攻撃が行われたことが確認されている、という。対象となるのは.NET Framework 1.0/2.0/3.5/3.5.1/4.0/4.5/4.5.1で、最大深刻度は「重要」、悪用可能性指標は「1」となっている。○深刻度「重要」の脆弱性そのほか、最大深刻度「重要」の脆弱性として、以下の2件が公開されている。・Microsoft XML コア サービスの脆弱性により、情報漏えいが起こる (2916036)(MS14-005)・IPv6 の脆弱性により、サービス拒否が起こる (2904659)(MS14-006)このうち、MS14-005は、すでに脆弱性情報が一般に公開されていたが、悪用の情報はない、という。
2014年02月12日生理学研究所(NIPS)は1月29日、「突発性難聴」を発症した患者に、聞こえが悪くなった耳を積極的に活用するリハビリテーション療法で、聴力がより回復することを明らかにしたと発表した。成果は、NIPSの岡本秀彦特任准教授、同・柿木隆介教授らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、1月29日付けで英オンライン総合学術誌「Scientific Reports」に掲載された。突発性難聴は急激に聴力が低下する原因不明の疾患で、日本における受療率は年間1万人当たり約3人で増大傾向が認められている。突発性難聴に対してどの治療法が有効かは判明しておらず、現在主流であるステロイド療法の有効性に関してさえ論争中だ。研究チームは、ヒトの脳活動を「脳磁計」で測定し、病気やリハビリテーションなどにより脳活動がどう変化するかを研究している。今回の研究では、突発性難聴患者に対して新しいリハビリテーション療法を行うことで、その有効性が確かめられた。突発性難聴になるとそれを発症した側の耳が聞こえにくくなるため、正常な耳ばかりを使い難聴の耳は使わなくなってしまう。そうすると、難聴の耳から入力を受けている脳の部位も活動を低下させてしまう。脳は使われないと、その機能がどんどん衰えてしまうのだ。そこで、今回の研究では突発性難聴患者の正常な耳を耳栓で塞いで聞こえにくくした上で、逆に難聴になった耳に音楽をたくさん聴かせるという「病側耳集中音響療法」で、難聴の耳とそれに対応する脳部位の神経活動の活性化が試みられた(画像1)。その結果、通常のステロイド療法に加え病側耳集中音響療法が行われた22名の突発性難聴患者の聴力は、ステロイド単独療法の31名の患者に比べて、よく回復したのである(画像2)。また、生体磁気計測装置「MEG(magnetoencephalography)」を使い、病側耳集中音響療法を受けた内の6名の脳における反応の記録も行われた。片方の耳に音を聞かせると通常反対側の脳活動の方がやや大きくなる(左右差=約0.2)が、入院時はこのような脳活動の左右差がないことが確認されたのである。しかしステロイド+病側耳集中音響療法が行われた後では、約3カ月で、健常人と同様の脳活動の左右差が認められるようになった(画像3)。病側耳集中音響療法により、難聴の耳に対応する脳部位が再活性化したのではないか、と考えられるという。岡本特任准教授は、「これまでは突発性難聴に対しては薬物療法を行い静かに過ごすことが推奨されてきました。しかし、むしろ聞こえにくくなった耳を積極的に使うことで、機能の回復を図るリハビリテーション療法が有効であること、また脳活動の回復にも繋がることを今回の研究により示すことができました。今後も、より効果的な治療法の開発に役立て行きたいと考えています」と話している。
2014年01月30日放射線医学総合研究所(放医研)は1月23日、放射性セシウム(Cs-137およびCs-134)を可視化するカメラ「特性X線カメラ」の開発に成功したと発表した。成果は、放医研 研究基盤センターの小林進悟研究員らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、1月28日から30日まで開催される応用物理学会・放射線分科会並びに電気学会・原子力技術委員会で共催される研究会「放射線検出器とその応用」で発表される予定だ。東京電力 福島第一原子力発電所(福島原発)の事故による放射性物質は福島県および周辺の地域に飛散し、現在でも除染が必要な状況が続いている。また、福島原発の原子炉廃止措置では放射性物質による汚染を厳重に管理し、作業を進める必要がある。よって、除染作業や汚染管理において、放射性物質の存在を可視化できるカメラは、放射性セシウムの分布状況を把握するための有効な装置の1つと考えられている。これまでさまざまなメーカーや研究機関、大学などにおいて放射性物質を可視化するガンマカメラやコンプトンカメラといった装置の開発が進められ、一部販売もされてきた。Cs-137やCs-134などの放射性セシウムはガンマ線を放出するが、ガンマカメラやコンプトンカメラは、そのガンマ線に感度がある半導体や「シンチレータ」を撮像素子として用いて、ガンマ線を検出することで放射性セシウムを可視化する仕組みだ。シンチレータとは、放射線が物質に衝突した際に物質に移動する放射線の持つ一部のエネルギーを源として、紫外線や可視光線を放出するように成分を調整した物質である。ヨウ化ナトリウムに微量のタリウムを混ぜた「NaI(Tl)」などがその代表。ガンマ線は可視光のおよそ10万から100万倍のエネルギーを持ち、物体を通り抜ける力が強く、検出器に反応せずに透過し、検出されないこともあることから、検出素子を厚くして透過力の高いガンマ線をとらえる必要がある。さらに、視野以外の方向から飛び込んでくるガンマ線を遮ることも必要で、撮像素子の周囲を鉛などの重い材料を使って遮蔽材として囲むことで「ピンホールカメラ」(画像1)構造を取る必要があり、感度の高いガンマカメラは必ず重くなるという欠点があった。ピンホールカメラは、子どもの頃に学校の理科の時間や、科学雑誌の学習教材などで作ったことがある人もいるかも知れないが、簡単にその仕組みを説明すると、箱の中の片側に撮像素子(写真フィルムやCCD)を設置し、反対側に小さな穴(ピンホール)を開けることで構成されている。この時、箱はピンホール以外から光が撮像素子に入り込まないようにするための遮蔽材として働いているというわけだ。写真を撮るということは、光がどの方向から、どのような強度でカメラ(撮像素子)まで到達しているのかを知ることであるが、前者はピンホールの位置と撮像素子が感光した位置を、後者は撮像素子が感光した光の量を測定することで実現できる。このような可視光のピンホールカメラと同様で、ガンマ線を遮る箱とガンマ線に感度のある撮像素子を使えば、ガンマ線で撮像ができるというわけだ(ただし、倒立した画像になる)。福島原発の事故以前から販売されているガンマカメラは一般的に15kg前後と重いが、現地で実用的な感度を得るためには遮蔽材をさらに厚くしなければならず、重いものになると30kgほどになり、機動的な運用を行うのは厳しい状況である。また、重量を増やさずに感度を上げる方法として古くから「コンプトン散乱現象」を利用したコンプトンカメラの研究開発が進められてきた。しかし、コンプトンカメラも短所が存在し、仕組みが複雑なため、実用的な検出素子を製作するとコストの増大を招いてしまうのである。以上のことから、放射性セシウムを可視化することができ、軽量で十分な感度を持ち、さらに低価格といった3つの特徴を兼ね備えたカメラを実現するのは困難だった。放医研は、これまで福島県を中心とした現地でさまざまな活動をしており、その経験から現地に広く普及できるような、軽量、十分な感度、低価格の3拍子そろった放射性物質可視化カメラの開発が重要であると認識するに至ったという。そこで、これまでのガンマカメラやコンプトンカメラの欠点を克服した"第3のカメラ"である特性X線カメラの開発に着手し、現地の関係者や大学などの協力を得て、開発を進めたというわけだ。ガンマカメラやコンプトンカメラは、ガンマ線を検出して放射性セシウムを可視化する。一方で、今回開発された特性X線カメラは、ガンマ線の代わりに、放射性セシウムが放出する「特性X線」を検出することで可視化する原理だ。Cs-137とCs-134の多くはエネルギーが600~800keVのガンマ線を放出するが、32keVの特性X線も放出している。この特性X線はガンマ線と比べると放出量はわずかだが、ガンマ線に比べてエネルギーが低いため、容易に検出したり遮蔽したりできる点に着目したというわけだ。特性X線を検出できる検出素子を厚さ数mmのステンレスなどの遮蔽材で囲うことでピンホールカメラを構成したのが特性X線カメラだ(画像2)。特性X線カメラの特徴は、放射性セシウムからのガンマ線はカメラを透過するようにして、特性X線に対してのみピンホールカメラとして作用するように設計されている点だ。このため、ガンマカメラ(画像3)のように厚く重い遮蔽体や検出素子が必要ないことから軽量となり、特性X線だけをとらえて放射性セシウムを可視化できるというわけである。特性X線カメラとガンマカメラは、遮蔽材の前面に開けられたピンホールを通過した放射線を検出し可視化を行うピンホールカメラであることは一緒だ。ただし前述したように、ガンマカメラの遮蔽材と検出素子は、透過力の高いガンマ線を吸収するように設計されるために重くなる。一方で、特性X線カメラの検出素子および遮蔽材は、特性X線を吸収し、ガンマ線は透過するように設計されている。特性X線は透過力が弱いために、遮蔽材および検出素子は薄くて済むため、特性X線カメラは軽量になるというわけだ。また、放射性セシウムの特性X線(32keV)を高い効率で検出できる検出素子は容易に入手可能である。遮蔽材と同様に、検出素子の種類選択および厚さや大きさ・形状の最適化が行われ、その結果として特性X線を90%以上の効率で検出することが可能となり、ガンマ線への感度は1%以下とされた。これにより、放射性セシウムに高い感度を持つカメラの製作に成功したのである。画像4が試作機で、サイズは225mm×175mm×242mm、本体重量は6.6kgだ。現在除染で使用されているガンマカメラよりも同程度以上に小型・軽量であり、後述のとおりバックグランドと同程度の空間線量率を与える線源であれば5秒前後で識別できる十分な感度を有する。さらに、今回開発された試作機は高価な半導体素子が使用されておらず、入手が容易で比較的安価なシンチレータと「光電子増倍管」(物質に光が当たると電子を放出する「光電効果」を利用した光センサ)を用いることで低コスト化が図られており、販売価格は従来のガンマカメラやコンプトンカメラが1000~3000万円であるのに対し、500万円以下になると見込まれいる。放射線管理区域内(空間線量率0.07μSv/h)において、試験用のCs-137の密封線源(1MBq)を特性X線カメラから約1.3mの距離に置いた場合、特性X線カメラがある位置ではサーベイメータで測定すると空間線量率が約0.05μSv/h増加し0.12μSv/hという測定値が出たことから、放射線管理区域内の空間線量率(0.07μSv/h)と密封線源が与える線量(0.05μSv/h)はほぼ同じ大きさだ。画像5は特性X線カメラの操作パネルを示したもので、左上の屋内風景が前述した条件において5秒間露光したものだ。この条件下では5秒前後で密封線源の方向が探知可能であることが示されている。カメラの使いやすさを考慮して、タブレットPCのタッチパネルから特性X線カメラを操作できるソフトウェアの開発も進められているという。タッチパネル上から、カメラ撮影と保存、放射性物質の分布状況の確認、X線エネルギー情報を確認することが可能だ。これまでの性能評価から現地の居住制限区域(空間線量率3.8-9.5μSv/h)において、直径1.5mにわたり周囲よりも10倍の放射性セシウムが蓄積している場所を、特性X線カメラは3mの距離から10分以内に計測が可能と予測されている。従って、ホットスポットを除染する際の前後で効果の確認に使用すれば有用であると考えられるという。例えば、放医研が開発に携わった高速ホットスポットモニタ「R-eye」によりホットスポットを探索し、特性X線カメラによりホットスポットの可視化と除染後の確認を行うことができると期待されるとした。また、原子炉廃止措置において作業で生じるがれきの汚染確認や作業現場での汚染管理に使用できるものと考えているという。今後は、試作機の製品化に向けて必要な技術の確立を行い、データ解析方法の改善も実施してさらに感度を向上させ、現地での試験を重ねてゆく予定とした。
2014年01月28日豚の脂であるラード。家に常備しているという人は少ないかもしれないが、実はラードで究極とも思える貧乏飯……いや、もはや貧乏飯ではなく普段のメニューとしてもおいしい一品をつくることができる。その名も「ラードかけごはん」だ。つくり方は簡単。ほかほかごはんに好きなだけラードをのせ、醤油をたらす。ごはんの上にのせてもラードはなかなか溶けきらないので心配かもしれないが、卵かけごはんのときのように箸でグルグルと混ぜればごはんの熱で溶けていく。パクリ。思ったより脂っこくない。ラードのまったりとした旨みが印象的だ。これは……なかなかイケるかもしれない。試しに七味唐辛子をかけてみると、超絶ウマイ!! ラード、なかなかやりよるわ。これは貧乏飯のレベルをこえているぞ。ちなみにラードは、餃子のあんやハンバーグに入れるとジューシーになる。チャーハンや焼そばを炒める際にサラダ油の代わりに使っても旨みが増す。ラードかけごはんはもちろん、普段の料理のちょい足し調味料として活躍してくれるラード、あなたの家にも常備してみては?
2014年01月19日早稲田大学(早大)は、オスの攻撃性を制御する仕組みを明らかにしたことを発表し、1月15日には早大 先端生命医科学センター(TWIns)にて、研究を実施した早大 教育・総合科学学術院/TWInsの筒井和義教授(画像1)による記者発表を行った。なお、今回の成果は筒井教授に加え、同教授の研究室に所属する産賀崇由 研究助手らによるもの。研究の詳細な内容は、現地時間1月15日付けで英オンライン科学誌「Nature Communications」に掲載された。筒井教授は会見で自らを「小さな研究者」とし、偉大な研究者たちと同じ土俵で真っ向勝負するためにどうするかということを考え続け、それが「ゼロから発見すること、新しい道を開拓すること」であり、そして見出したのが、「生体機能を調節する新規「脳ホルモン」の探索」というテーマだった。ホルモンというと、ホルモン焼きを想像してしまう人も多いかも知れないが、そちらではなく生体内において特定の内臓や器官において分泌される生理活性物質の総称だ。脳ホルモンということからわかるように、脳内(神経細胞)で分泌されるものを指し、未発見の脳ホルモンがまだまだあるという。筒井教授らは特に生体機能、つまり成長や生殖に関連するものに注目し、「ニューロ(神経)ペプチド(ホルモン)」や「ニューロステロイド(ホルモン)」などがある。ペプチドとはアミノ酸がつながった(単鎖状の)分子のことで、ホルモンもペプチドの1種である。ステロイドとはホルモンの1種だ。そして今回の話は、ニューロペプチドの1種の話となる。また有名な脳ホルモンとしては、約40年前に米国の研究者のアンドリュー・ウィクター・シャリー氏とロジャー(ロジェ・シャルル・ルイ)・ギルマン氏が13年におよぶ研究成果競争を繰り広げ、1977年にノーベル生理学・医学賞を共に受賞した「生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)」(生殖機能を高めるホルモンの放出を促すホルモン)などがある。GnRHは脳の視床下部の「視索前野」で分泌されて脳下垂体に作用する。視床下部は大脳の下の間脳の最も奥深いところにあり、生理機能や本能的行動を制御する非常に重要な場所だ。そして2種類の生殖腺刺激ホルモンの、「黄体形成ホルモン(LH:Luteinizing hormone)」と「ろ胞(卵胞)刺激ホルモン(FSH:Follicle stimulating hormone)」が分泌されるというわけだ。LHは性腺からの性ホルモンの賛成を刺激し、FSHは女性の場合は卵巣内で未成熟の卵胞の成長を刺激して成長させ、男性の場合は睾丸で精子形成に関わるのである(画像2)。なお、この生殖腺刺激ホルモンはバランスが必要で、ひたすら亢進していくだけでは、生物は困ったことになってしまう。そこで予想されたのが、抑制するためのホルモンの存在だ。しかし、抑制ホルモンはGnRHの発見から30年間発見されなかった。それほど見つけにくかった「生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン(GnIH)」を2000年に発見したのが、筒井教授なのである(画像3)。GnIHもニューロペプチドの1種であり、産生するのは視床下部の中の「室傍核」にあるニューロンだ。そして脳下垂体に作用して、生殖腺刺激ホルモンの放出を抑えるのである。GnRHとGnIHの産生箇所とそれがどのように血液中に放出されるのかを示したのが画像4で、「下垂体門脈」という視床下部につながる血管があり、そこにつながるターミナルから放出されて血液に乗って運ばれ、「脳下垂体前葉」に到達して作用し、前述したようにLHやFSHの放出や抑制を行って、卵巣や精巣といった生殖機能の中核部分に作用するというわけだ。GnIHは最初に鳥類(ウズラ)で発見され、その後も筒井教授らが研究を続けた結果、すべての脊椎動物に存在していることが確認されている。もちろん、我々ヒトにも存在することは確認済みだ。ヒトに存在することがわかった結果、ヒトにはさまざまな生殖機能障害の疾病があるが、GnIHが正しく働いていないケースもあり得るとしている。よって、GnIHに着目した新たな治療法が期待されており、研究が進められているというわけだ。そして、GnIHの研究を進める中でわかってきたのが、産賀研究助手らが2012年に発表した、GnIHが動物の攻撃性を抑制するという新しい機能だったのである。今回は、その攻撃性の抑制作用の仕組みを明らかにすることを目的として研究が行われた形だ。今回の研究では、モデル動物として再びウズラ(オス)が使われた。その理由は、ウズラは小さな鳥なのでそういうイメージを持っている人は少ないのではないかと思うが、実は脊椎動物の中にあって最も攻撃性が高い動物だからだ。端的ないい方をしたら、ケンカっ早いということである。オスのウズラは2匹を狭い場所に閉じ込めると、強い方がまず威嚇することから始め、突っつき、くちばしで羽根などをくわえて相手を抑え込み、さらには相手の上に乗っかり、そして最後は激しい攻撃を加えるようになるのだが、一晩そのままにしておくと弱い方は殺されてしまうという(画像5)。それほど、オスのウズラは攻撃性が高いのだ。そしてメスのウズラはというと、通常はこのようなことはしないという。またヒトの社会も含めて、一般的に生物はオスの方が攻撃性が高く、メスは攻撃性が低い。ヒトでも、暴力行為におよぶのは男性の方が圧倒的に多いのは誰もが納得のいくところだろう。そして女性の方が暴力的なケンカはせず、闘いを好まないのは間違いのない事実のはずだ。画像6~8は、ウズラのオスの攻撃行動と性行動をGnIHが抑制するのを示したグラフだ。左と中央のグラフの「Aggressive Behavior」とは攻撃行動という意味で、左は威嚇行動、中央は突っつき行動についてである。右の「Sexual Behavior」は交尾などの性行動だ。この実験では、RNA干渉法を用いてGnIHをノックダウンさせる(完全に欠失させるノックアウトではなく、発現しないようにする)と、攻撃性が著しく高くなることがわかった。同じく性的行動でも、GnIHが発現しないようにすると、活発になされることがわかったのである。このことから、GnIHは、攻撃性と性行動の発現を抑えるということが証明された形だ。次に、どのような仕組みでGnIHが攻撃性と性行動を抑制するのかが調べられた。このオスの攻撃性に関わるのが、精巣が作る男性ホルモンの「テストステロン(Testosterone)」だ。攻撃性が発現する仕組みは、精巣がテストステロンを大量に分泌して脳に届き、そこで酵素「アロマターゼ(Aromatase)」の作用で女性ホルモン「エストラジオール(E2)」に変換され(つまり、E2はテストステロンがベースである)、攻撃行動につながるのである(画像9)。つまり、このE2こそが攻撃行動の発現に不可欠というわけだ。ただし、どんな動物もオスは精巣を取られてしまうと、一気に大人しくなってしまうことから、まずテストステロンが作られることも攻撃性には重要なことはわかっている。またこうした仕組みは、現在の研究においては、すべての動物にとって共通の仕組みである。そこで筒井教授らは、GnIHがアロマターゼの活性を抑えることで、E2の合成(テストステロンからの変換)が抑えられ、E2が少ししか作られず、その結果として攻撃行動が抑制されるのではないかと、最初は考察したという。ところが、事実はまったく逆だったのである。画像10と11のグラフからわかるように、GnIHは女性ホルモン合成酵素の活性を高め、女性ホルモンの合成を促進していたというわけだ。画像10のグラフは、GnIHの量(単位は分子量モル(M))の違いによるアロマターゼの活性を表したもの。GnIHの量が増えるにつれ、アロマターゼの活性が増えているのがわかる。画像11のグラフは、E2が作られる量を表したもので、「Vehicle」は通常、「GnIH+RF9」はGnIHとGnIH受容体阻害剤を加えたもの、「GnIH+FAD」はGnIHとアロマターゼ阻害剤を加えたものだ。GnIHのみが同様に最も量が多い。つまり、GnIHはアロマターゼを刺激して、E2をより著しく増産するということがわかったのである。結果、E2が増えることが攻撃行動を抑えるということが判明したといわけだ。なお、今回のGnIHによるアロマターゼを介した女性ホルモンを増加させる仕組みは、初めての発見となる。そして画像12は、それを証明するために行われた、投与実験だ。E2の量を変えることで(横軸)、ウズラの攻撃行動(縦軸)がどのように変化するかというのを表したグラフである。E2は前述したように、攻撃行動にも必須であることから、低濃度の1ngの時は最も攻撃性が高くなっている。しかし、その10倍の高濃度になると一気に減り、大人しくなっているのが見て取れるはずだ。なお、その後の100ng以降になるとまた増えているが、これは、この量になると通常の脳内では産生されない量であるため、その影響が出ているという(増えたところで脳に影響はないそうである)。この低濃度は攻撃性が高い、高濃度は攻撃性が低いというのは、ヒトを含めて自然界でも証明されている。つまり、元々卵巣があることからE2など女性ホルモンが多いのがメスであり、それだけ多くが脳に作用するので、実際に攻撃性が低いと考えられるというわけだ。オスは精巣でテストステロンしか作らないので、脳に至ってそこでアロマターゼが働いて初めてE2が誕生するわけで、元々少ないのである。画像13は、GnIHニューロンがアロマターゼニューロンに投射していること、アロマターゼニューロンにGnIH受容体が存在することを示した蛍光顕微鏡写真だ。赤く染色されているのがGnIHニューロンで、緑がアロマターゼニューロン。hの画像の青い部分はGnIH受容体だ。GnIHももちろんそうだが、E2も脳の神経細胞に受容体があることで、そこに接合することで脳の攻撃性を高めたり低くしたりするそうである。いうまでもないが、人間社会の秩序を混乱させる主要な要因の1つが攻撃性の異常な高まりだ。今回の研究はウズラを使ったものなので、ヒトの場合はそっくり同じ仕組みではない可能性もあるが、攻撃性を制御する仕組みの一端が解明されたといえるだろう。筒井教授らは今後、実際に人間にも同じ仕組みが存在するかどうかを明らかにするため、引き続き研究をしていくとした。ただし、ヒトの脳の研究はおいそれと頭を切り開いて研究するわけにもいかないため、次のステップとしてマウスなどのヒトとは別のほ乳類を使って今回と同様の仕組みがあるのかどうかの研究も行われている。もし研究が進んでヒトにも同じ仕組みが備わっていることがわかれば、ヒトの攻撃性の高まりを安定させる方法の開発が可能となり、社会における平和や秩序の維持への貢献が期待されるという。ちなみにE2は食べ物に混ぜたり薬として飲んだりしても胃腸で分解されずに吸収され、なおかつ通常は関門があるので届きにくい脳内にもステロイドなので届くので(ペプチドは届かない)、攻撃性を抑えるための飲み薬などにしやすいという。もちろんこれからの研究においても、飲むだけで脳内のE2の量を変えられる点は非常に実験をしやすいとしている。ただし、前述したようにヒトの場合は頭を開いて検査するわけにはいかないので、E2を計測するための新しい技術は必要だという。また筒井教授らはヒトでの生殖抑制作用の研究として、脳の機能が関わる中枢性の生殖機能障害という疾病があることから、次世代シーケンサを用いてそうした患者の遺伝子を解析して、GnIHの発現がどうなのか、GnIHの受容体はどうなのか、または変異が入っているのかどうかなどの研究を行っているとした。さらにヒトの場合はもう1つ、女性によく見られる性成熟が早く訪れてしまう「思春期早発」という疾病があり、それはGnIHがうまく働いていない(発現が低い)から早期に成熟してしまうのだが、こちらの疾病に関しても解析を進めているとしている。なお、今のところ、攻撃性と性行動は連動していると考えられており、攻撃性を沈めれば性行動も抑制される可能性が高い。いわゆる性的な興味が高くなりがちな人の場合もGnIHが薄いもしくは薄くなりやすいといった可能性もあるという。世の中、性欲を抑えることを不得意とする男性も多いわけで、そうした性行動との関連というのも調べられているという。余談だが、なぜ攻撃行動と性行動が連動しているのかというのは、野生動物の子孫繁栄のための行動を見ればわかる。多くの動物がメスを巡ってまずオス同士が序列を作ったり、よりよいエサ場のある広いテリトリーを確保したりするために決闘を行うのはご存じだろう。オス同士の戦いに勝って初めてメスを手に入れられチャンスが出てくるわけで、ある意味、攻撃性が高ければ高いほど子孫を残せる可能性も高くなるというわけである。そうした子孫繁栄のためのシステムを人類も受け継いできているわけで、だから男性の方が性行為に積極的で、どちらかというと女性の方が消極的になるというわけだ。ただしここは思考能力のあるヒトのことなので、日本のように「女性はおしとやかに」といった文化的な影響などもあるだろうし、子育ては簡単にできないといったことから性行為を拒否するといった判断も働くわけで、野生動物のように単純にはならないのである。研究が進めば、攻撃行動と性行動を切り離して、攻撃行動だけを抑制させることもできる可能性もあるというが、現在のところはその点はまだわかっていないという。どちらにしろ、攻撃性というのは自分の身を初め、家族や仲間とか財産とか、不当な行為や暴力によって傷つけられたり奪われたりするようなことから、守るためにも必要なわけで、まったくなくなってしまうというのも危険な気はする。ただし、加害行為に出てしまうのはよくないのは間違いのない事実である。繁華街や満員電車などでの小競り合い的なケンカから、過激なサッカーファン、いわゆるフーリガンのような死者も出るような暴動とか、悪辣なテロリズムまで、暴力も色々とレベルはあるが、それらが取り除かれれば、より安心・安全に暮らせるというものである。さらに、女性や幼児・児童などへの親などの虐待もそうだし、学校でのイジメなどもあるだろう(もっともイジメの場合は、今は直接的な暴力よりも陰湿な傾向が強いわけだが)。それら全部が全部、脳内におけるE2の量の問題だけとは限らないかも知れないが、今回の研究が進むことで、そうした事実もわかってくるはずだ。現段階でも、E2を服用しさえすれば攻撃性を抑えられ可能性があるわけで、研究が進めば、さらに精神を容易にそして影響なく落ち着かせられるような薬の作り方もわかってくることだろう。研究が進展して、それが実現することをぜひ期待したい。
2014年01月17日2014年大活躍が予想される“塩系男子”の代表格にして、いよいよ1月24日に主演映画『ゲノムハザードある天才科学者の5日間』が公開される西島秀俊(42)。昨年は大河ドラマ「八重の桜」に出演し、パナソニックの家電CMでギャップ萌えの“家電男子”を好演するなど、老若男女を問わずアツく支持されている実力派だ。一方、“濃い”系の代表格といえば北村一輝(44)。『劇場版 ATARU-THE FIRST LOVE & THE LAST KILL-』や『真夏の方程式』での刑事役が印象的だが、サンダンス映画祭にも出品された2月1日公開の『KILLERS/キラーズ』では狂気たっぷりのサイコキラーを熱演する。そう、今年は、この2人のような40代実力派俳優の主演作が続々と公開されるのだ。『ゲノムハザードある天才科学者の5日間』は、西島さん演じる主人公・石神武人が自宅で殺害された妻の遺体を発見するも、目の前で冷たくなっているはずの妻から電話がかかってくる…という衝撃的な展開から始まる。実は天才科学者だった彼の記憶は、上書きされていた。過去の記憶と現在の記憶、2つの記憶の間で彷徨う男が真実を探る5日間を描くサスペンス・アクションだ。かねてより俳優・西島のファンだったと公言する本作のキム・ソンス監督は、「知的で母性本能をくすぐる柔和な外見と、強く男らしく内に熱いものを秘めている内面を併せ持つ二面性のある俳優」と西島さんの魅力を語る。本作では次々と生まれる謎に挑み、記憶の混乱に苦悶する姿を見せる一方で、ほぼスタントなしで臨んだ西島さん渾身のアクションシーンは見どころだ。全力疾走し、屋根によじ登り、大男に投げられ、最後はカーアクションまでこなし、自ら傷の手当てをする場面では鍛え抜かれた上半身も披露。一晩中走りっぱなしという撮影でも「疲れを知らない体力と揺らぐことない精神力」でスタッフを圧倒した西島さんの、42歳とは思えない身体能力には脱帽するはずだ。また、強烈な個性と色気で映画界を牽引する北村さんは、『KILLERS/キラーズ』で、サディスティックな残忍さと独自の美意識を貫くサイコキラーに。日本の『凶悪』『冷たい熱帯魚』とインドネシア『ザ・レイド』の製作陣が、東京とジャカルタを舞台に、ネットを通じて殺しに魅せられた男たちのおぞましくも美しい宿命を描く。監督を務めた“モー・ブラザーズ(ティモ・ジャヤント&キモ・スタンボエルの監督コンビ)”の1人、ジャヤントは、北村さんを「集中力があり、完璧主義」と分析。北村さんはビルから落ちるシーンで、5回の撮影を全く同じように演じ、スタントマン以上のアクションをこなしたという。「Vシネマのときにスタントマンを入れず大怪我までした」という北村さんだからこそ、この壮絶なバイレオレンス・アクションを成し遂げることができたのだろう。さらに北村さんは、TVドラマから映画化が決定している『猫侍』が3月1日に公開されることもあり、本作とのギャップでさらなるファンを獲得しそうだ。ほかにも、生真面目な顔でコミカルな役をやってのけ人気を博す阿部寛(49)は、『トリック劇場版 ラストステージ』が公開中、さらに『テルマエ・ロマエII』(4月26日公開)が控える。また、素顔もモテ男であることを実証した竹野内豊(43)主演の『ニシノユキヒコの恋と冒険』(2月8日公開)、知的なイメージあふれる仲村トオル(48)主演の『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』(3月29日公開)、二階堂ふみと共演する浅野忠信(40)の『私の男』(6月公開)と、2014年の公開作は脂ののった40代俳優が大健闘。これまで培ってきた経験と個性を自らの武器にして存分に生かすことのできる40代俳優は、製作者からの信頼も厚く、出演オファーはひっきりなし。今後も彼らの活躍から目が離せない。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:私の男 2014年、全国にて公開ニシノユキヒコの恋と冒険 2014年2月より全国にて公開(C) 2014「ニシノユキヒコの恋と冒険」製作委員会トリック劇場版 ラストステージ 2014年1月11日より全国東宝系にて公開(C) 2014「トリック劇場版 ラストステージ」製作委員会
2014年01月17日(画像はプレスリリースより)混合肌の乾燥と脂っぽさが、それぞれ1本で解決できる「化粧水」と「乳液」ジュジュ化粧品株式会社は「ジュジュ バランシーナ」を2月17日に発売する。「化粧水」「化粧水 つめかえ用」と、「乳液」「乳液 つめかえ用」の全部で4アイテムだ。顔の部分によって、肌のタイプが異なる、混合肌の為の、専用スキンケア シリーズである。ジュジュ化粧品独自の調査によれば、20代から50代の女性の41%が混合肌で、この肌のタイプが最も多い。また乾燥しやすい口元および目元のUゾーンや、皮脂がたまりやすい鼻やおでこのTゾーンのケアについて、「顔の部分によって使う、スキンケアのアイテムを分けている」「いくつもアイテムを使うのは面倒」。さらに「ケアをしても、肌の質の変化はない」などの、消費者からの悩みを解消する為に開発された「化粧水」と「乳液」だ。それぞれ1本で、テカリや乾燥を改善してくれる。乾燥しやすいUゾーンや、皮脂がたまりやすいTゾーンの悩みを改善する為の商品の成分「乳液」と「化粧水」の両方に、それぞれ肌を整える成分の「イノシトール」が調合されていることで、乾燥しやすいUゾーンと、脂っぽくなりやすいTゾーンの、「うるおい」と「皮脂」の両方をバランスよく整えてくれる。さらに高い保湿性を持つヒアルロン酸も調合されている。サッパリとした使いやすさとともに、カサつきのない、うるおいのある女性らしい肌へと導いてくれる。混合肌を持つ、毎日忙しい方や興味のある方は試してみては。【参考リンク】▼ジュジュ化粧品株式会社(プレスリリース)
2014年01月15日男子の早漏・遅漏は、自爆的に「自信をなくす」ものです。ですが自爆ではなく、女子の反応を見た男子が「「オレのテクニックっておかしいのかな」と自信をなくすこともあります。それはどういうときか?何人かの男子にお話をお聞きしました。さっそくご紹介しましょう。■1.絶対に逝かない女子「たっぷりと前戯をしてもイカない。INしてしっかりと腰を使っても、イカない。どうなっとんじゃい?と思うものの、そのうち、かく汗は冷や汗にかわってきて『オレのテクニックってもしかして・・・・・・』と思います」(23歳/大学生)若い男子で経験人数が少ないと、「他責」は途中から「自責」に変わるようですね。若いので、ときにはしっかりと反省してもいいように思います。「女子の全員が男子にわかりやすくイクわけではない」とする海外の研究結果だってあるのですが、あえてこういう男子には内緒にしておくとおもしろいですね。■2.クンニのとき、いつも毛が口に入る「みんなどうやっているのかすごく気になります。クンニが好きとか、クンニは美味しいという友だちがいますが、彼らは口のなかに毛が入らないんですかね?毛が入るたびに、オレって下手なのかなあとちょっと残念に思います」(20歳/大学生)毛が生えているところを舐めると毛が抜けることもある。これは地球上すべての有毛動物における真実だろうと思います。大学生であればそれくらいのことは知っていてほしいものです。毛が口のなかに入らないときは、女子が努力して脱毛なり除毛をしっかりやっているということですよね?■3.乳首を舐めても反応がない「ときどき一生懸命、乳首を舐めたり吸ったりつまんだりしているのに、まったく反応を示さない女子がいますが、無反応だと一気に自信をなくします。なにかほかの感じさせるテクニックを彼女の元カレとかは使っていたのでしょうか?」(24歳/営業)これは女子から答えをいただきたい項目ですね。エッチしたい気分ではなかったから反応しなかったとか、「私は本当に乳首、感じないんです」とか、いろんな答えをお待ちしております。■4.バックのときよく抜ける「バックのとき、調子に乗って腰を振っていたら、何回もスポスポ抜けちゃいました。みんなどうしているんでしょうか?」(21歳/大学生)そんな、猿のように腰を振るから抜けるわけで、抜けない腰の使い方って、ありますよね。秀逸女子のみなさんは、スポスポ抜ける男子に「講習」をして差し上げてはいかがでしょうか。■5.アソコに指を入れて中指の第一関節を曲げても、潮を吹いてくれない「もう焦りまくります。他の女子は、アソコに指を入れて中指の第一関節を曲げてクチュクチュしていれば、潮を吹いてくれるのですが、吹かない女子がいる!指を動かしながら冷や汗が出てきます。だって出るはずのものが出てこないんですよ」(25歳/IT)潮は吹く女性と吹かない女性がいるということが、イタリアの大学の調査結果であきらかになったという記事を以前読んだことがあります。労力のわりに思ったほどの成果が手に入らないと、誰でも焦るものです。のほうから「気持ちいいからそのまま続けて」と、ひと言ってあげるといいのではないでしょうか。■おわりにいかがでしたか?もっともエッチはテクニック云々ではなく、カップルでお互いがちょうどいいところを発見し、知り合ったうえでやるのが一番気持ちいいわけですから、自信を失いそうな彼には「だいじょうぶだよ」とやさしい言葉のひとつやふたつやみっつ、かけてあげてはいかがかと思います。彼も一応、がんばってるんだから。一応ね。(ひとみしょう/ハウコレ)
2014年01月07日東北大学は12月25日、量子力学の基本原理の1つである「測定誤差と擾乱に関する不確定性関係」に関して、「ハイゼンベルクの不等式」が破れており、「小澤の不等式」ならびに、2013年に新たに提案された「ブランシアードの不等式」が成立していることを、量子状態の弱値を得ることが可能な「弱測定」を用いた実験で検証することに成功したと発表した。同成果は、同大電気通信研究所の枝松圭一 教授、名古屋大学大学院情報科学研究科の小澤正直教授らによるもの。詳細は2013年12月26日付の米国物理学会論文誌「Physical Review Letters」オンライン版に掲載される予定だ。これまで研究グループは、量子力学の基本原理の1つである「測定誤差と擾乱に関する不確定性関係」として知られる「ハイゼンベルクの関係式」が破れており、名大の小澤教授が発見した新しい関係式(小澤の不等式)が成立していることなどを明らかにしてきたが、小澤の不等式のがε(A)=0またはη(B)=0ではない場合、両辺の等号が成立する場合があるのか、より厳しくかつ常に成立する不等式は存在するのかなどの疑問が残されていた。こうした謎の解明に向け、2013年にはオーストラリア・クイーンズランド大学のCyril Branciard博士が小澤の不等式を改良し、ε(A)=0またはη(B)=0以外の場合にも等号が成立する場合がある、より厳しい関係式(ブランシアードの不等式)を導き出していた。また、同博士は、電子スピンの向きの測定や光子の偏光の測定の場合などにおいて成立するさらに厳しい不等式も導きだしており、この不等式が理想的な場合には両辺の間に等号が成り立つことが判明していたが、これらの不等式(ブランシアードの不等式)の実験的検証が求められていた。そこで研究グループは今回、光の偏光に関する計測法「弱測定」を用いて、小澤の不等式とブランシアードの不等式が成立すること、ならびに測定された誤差と擾乱の関係が、ブランシアードの不等式が予言する限界に近いものとなっていることを実験的に確認することに成功した。具体的には、光の量子である「光子」の偏光を用い、縦横方向の偏光測定の強度を変化させたときの、「縦横方向の偏光測定における誤差」および「その測定によって斜め45度方向の偏光が受ける擾乱」を計測。測定誤差と擾乱の計測に用いられた弱測定法は、誤差や擾乱の計測を行いたい実験装置(MA)の前段に弱測定の実験装置(WP)を配置し、WPの測定結果とMAの測定結果を比較することで、MAの誤差や擾乱を計測することができるもので、今回の実験では、測定の強さが弱いWPを採用し、測定対象となる系(=光子の偏光状態)をほとんど変えることなく、精密に誤差や擾乱を評価する手法を開発した(この測定系はブランシアードの不等式が成立するための必要な条件を満たしている)。MAにおける測定の強度(横軸)を変化させたときの、誤差および擾乱に関する不等式の成立状況を見ると、図から、ハイゼンベルクの不等式の左辺は右辺を下回り、不等式が破れているのに対し、小澤の不等式ならびにブランシアードの不等式が保たれていることが分かった。特に、ハイゼンベルクの不等式の左辺は、不等式が予言する下限C=0.995に近い値となっており、同不等式において等号が成立する条件に近い状態が実現されていることが分かったほか、光学素子(偏光プリズム)の不完全性を考慮した場合の理論値と比べても実験値をよく再現していることが判明した。さらに誤差と擾乱に関する測定結果と不等式の下限値を、誤差を横軸、擾乱を縦軸にプロットしてみると、実験び結果はハイゼンベルクの不等式を破り、他の不等式は満たす領域にあることが判明。このことは、2つの物理量(この場合は縦横方向偏光と斜め45度方向の偏光)に関する誤差と擾乱がハイゼンベルクの不等式から予言される下限値よりも小さいこと、つまり、2つの物理量がハイゼンベルクの不等式によって制限されると思われていたものよりも高い精度で同時に測定可能であることを示しているほか、実験結果は小澤の不等式を満たしているものの、小澤の不等式における下限値よりもかなり大きい領域にある一方で、ブランシアードの不等式の下限に近接しており、 理想的な実験を行った場合にはブランシアードの不等式が誤差と擾乱の関係の下限値を与えることが示された。今回の研究について研究グループでは、新たに提案されたブランシアードの不等式に対する初の検証実験であり、小澤の不等式よりも厳しいブランシアードの不等式が検証されるとともに、誤差と擾乱が達し得る下限に関して新たな知見に達することができたとする。また、弱測定法は、誤差と擾乱を計測する以外にも、被測定系の状態を変化させずに物理量を計測する一般的な計測法として期待されてきており、今回の研究で用いた被測定系の状態をほとんど変化させないほぼ理想的な弱測定系の実現により、誤差と擾乱に関する明瞭な検証実験が可能になったで、物理のみならず科学技術一般に広く行われる「測定」という行為に対し根本的な制限を課す「不確定性関係」への見直しとなることはもちろん、従来の不確定性関係の枠を超えた超精密測定技術や新たな量子情報通信技術の開発などの多くの応用を拓くことが期待できるとコメントしている。また、光子の偏光は、各々の測定結果は2通り(例えば縦偏光と横偏光のどちらか)となる点で、電子や中性子における「スピン」と同じ2次元系とみなせることから、今後は、さらに次元の高い物理状態や、ハイゼンベルクのガンマ線顕微鏡の思考実験で出てくる位置と運動量などのように、連続的な値を取り得る物理状態に対する不確定性を検証する実験にも取り組んでいき、不確定性に関するさらなる理解と応用を広げていければとしている。
2013年12月25日弘前大学と東北大学、東北特殊鋼は12月13日、振動発電やワイヤレスセンサへの応用が見込まれる、量産加工性に優れた鉄基の磁歪材料を開発したと発表した。同成果は、弘前大 北日本新エネルギー研究所の古屋泰文教授、東北大 金属材料研究所の山浦真一准教授、中嶋宇史助教、東北特殊鋼らによるもの。詳細は、12月19日に東北大学 金属材料研究所にてメディア向けに公開される。米国で開発された磁歪材料のガルフェノール(Fe-Ga合金)は、比較的機械加工性が良く、振動発電や磁歪アクチュエータ用材料として注目されているが、PZT圧電素子に比べ高価なため、あまり普及していない。しかし、PZT圧電素子は脆くて大型化が難しく、発電素子としても電気抵抗が高く、大きな電流を得ることが困難である。これに対し、研究グループでは、非希土類鉄系の磁歪合金(FePd、FeGa、FeCo系)の実用化を目指した基礎研究開発を15年前より行っている。そして、自動車用トルクセンサへの適用などを検討すると同時に、2011年には、Co過剰型Fe-Co合金(Co<60%)で、比較的高い磁歪(<60ppm)と、振動発電の高い出力特性を得ることに成功している。今回、この磁歪量をさらに大きくして(<100ppm)、逆磁歪効果を振動発電やトルクセンサとして実用できるレベルに高めると同時に、一般向けに広く普及可能な低コストで製造する方法の研究開発を進めてきた。開発は、弘前大学と東北大学が主にFe-Co系材料の基礎物性と機能特性の解析、東北特殊鋼が材料の量産製造工程の開発、三木プーリがデバイス開発を担当した。開発では、既存の実用磁歪材料ガルフェノールやターフェノールDのような単結晶成長や焼結法などの手法はとらず、鉄鋼生産設備により低コストで製造できる量産工程の確立を目指した。そこで、Co過剰型Fe-Co合金の種々の組成および熱間、冷間での鍛造や圧延、伸線などの加工性の調査とともに、加工に伴う材料内部の微細構造の変化や磁気特性、磁歪特性の調査およびセンサや振動発電素子としての能力の調査を行った。その結果、熱間および冷間加工と熱処理を組み合わせた処理を施すことによって、現在までに150ppm程度の磁歪と、実用化可能レベルの発電特性とセンサ特性を持つ、Fe-Co系新磁歪材料およびその低コストな製造方法の開発に成功したという。これにより、既存の実用磁歪材料ガルフェノールやターフェノールDに比べ、大幅にコストダウンした新磁歪材料を提供できるようになる。同材料を小型の振動発電素子として利用する場合は出力はmWレベルなので、鉄道や橋梁などのインフラや工場機械やプラントなどに設置された安全保守点検モニタリングセンサのワイヤレス通信用電源などとして利用でき、配電配線設備が不要なユビキタスセンサデバイスの普及への寄与が期待される。また、自動車や人の歩行などの移動体での振動による電源装置としての活用も期待される。さらに、比較的大きな素子に利用すると、各種構造物の振動や自然界の風水流などの振動エネルギーから電力を取り出すコンパクトな発電装置として、エネルギーハーベストの分野での活用も期待される。この他、力センサとしては、磁歪材料と磁気検出器だけの単純な構造の小型でコンパクトな力検出デバイスが可能になり、自動車のパワーステアリング用ハンドルトルクセンサや、機械やロボットなどの狭いスペースに設置するワイヤレス力センサとしての利用が期待される。加えて、磁歪を利用したアクチュエータや、振動エネルギーの吸収能力を利用した制振防振装置への利用など、今後、様々な分野で、省エネ、安全、利便性の向上に寄与するものと期待されるとコメントしている。
2013年12月16日JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は、警察庁と合同で実施した2013年の「シートベルト着用状況全国調査」をもとに、シートベルト着用の必要性をわかりやすく伝えるインフォグラフィック「シートベルト着用状況2013」を公開した。JAFと警察庁が2013年10月に実施した調査によると、全国平均のシートベルト着用率は、運転席、助手席で90%を超える高水準であったのに対し、後部座席は一般道路で35.1%、高速道路で68.2%と依然低く、シートベルト非着用の危険性が充分に認識されていないことを示す結果となった。さらに、高速道路の後部座席シートベルト着用率の都道府県別結果をみると、90%を超す県がある一方で30%あまりの県があるなど、地域別の差が大きいことがわかった。また、警察庁交通局の公開データ「平成24年中の交通事故の発生状況」によると、自動車乗車中のシートベルト(チャイルドシート含む)着用有無別の致死率(※致死率=死者数÷死傷者数×100)は、非着用者は着用者の13.8倍も高く、シートベルト非着用の危険性を改めて認識させられるデータとなっている。JAFではこうした調査結果を踏まえて、情報データを視覚的に表現し、直観的に分かりやすく図式化したインフォグラフィックを利用し、ホームページなどで公開。これは、より幅広い人にシートベルト着用の重要性に対する関心を持たせることを目的としており、全席でのシートベルト着用を目指し、さまざまな啓蒙活動を積極的に進めるJAFでは、「周囲の方にも是非シェアしていただけることを期待しております」とコメントしている。なお、「シートベルト着用調査2013」の詳細データについては、JAFのサイトをチェックしてほしい。
2013年11月21日みなさんは、膀胱炎という病気を知っていますか?女性器から菌が入り、それが炎症を起こすことで起こる病気で、残尿感や血尿などの症状をもたらします。「病気なんて大げさな。普通にしてればかかりっこないでしょ?」なんてタカをくくっていてはいけません。いつ誰にでも、ふりかかる可能性はあります。というわけで今回は、官能小説家でありセックスのエキスパートとも言える私、小川沙耶が「膀胱炎になっちゃうエッチの特徴」をご紹介します。みなさんもしっかりチェックしておきましょう。■1.お風呂に入らないまずはコレ。だんだんと慣れてくると、シャワーを浴びずにそのまま2人でベッドインなんてこともあるかと思います。が、これは厳禁。一日活動したあとのカラダは不潔ですから、ちゃんとキレイにしてからでないと、いけません。それにエッチの前にお風呂に入るのはたしかに面倒ですが、メリットもあります。2人でヌルヌルとカラダを洗いあえば、それはもう立派な前戯。ベッドインする前から高ぶってしまうこと間違いなしでしょう。■2.アナルに触ったあとそのまま・・・・・・アナル好きなアナタのために、カレが前戯として肛門を触ってくれることがあるかもしれません。しかし、肛門のまわりには雑菌がいっぱい。そのあとにアソコを触ったりしてしまうと、菌が大事でデリケートな部分に入ってしまいます。アナルを触ったあとは、面倒かもですが手を洗ってもらいましょう。■3.風邪を引いているときアナタが風邪を引いているということで、優しいカレが看病に来てくれました。しかしカレはいつのまにかベッドに入ってきて「うつっちゃうよ」なんて言っているうちになんだかソノ気になって、エッチ。ありがちですよね。でも、風邪のときはとくに免疫力が弱っているので、膀胱炎になりがち。いくらカレが優しくてカッコよくても、我慢しましょう。風邪が治ったらいくらでも好きなだけできますから。■4.生理中男子の中には、「生理中の方が燃える!(萌える?)」という人たちがいます。もしかしたら、アナタのカレもその一人かもしれませんね。だとしたら要注意。ご存知のとおり、生理中のデリケートゾーンは不潔になりがち。ただでさえケアが必要なその時期に、エッチなんてしてしまうと、雑菌が繁殖しかねません。そう、カレのアソコも雑菌でいっぱいなのですから。■5.生でやはり一番危険なのはコレ。生でするエッチです。「安全日」とか「外出し」とかそういうのはほとんど迷信と考えて避けて欲しいですが、結婚を考えていたり、もしくは既婚だったりして子供が欲しい方、気持いいから自己責任で楽しみたい!という方は、ご自由にという感じですが、膀胱炎をはじめとする性病の感染にはくれぐれもお気をつけくださいね。■おわりにいかがでしたか?膀胱炎にかかってしまえば、せっかくの大好きなカレとのエッチも当分お預けとなってしまいます。だからこそ、普段から清潔なエッチを心がけてくださいね。もちろん性病の感染を防ぐためには、清潔さだけでなく、2人ともが浮気をしないことが重要なのは言うまでもありませんね。(小川沙耶/ハウコレ)
2013年11月18日私たちはよく「美肌になりたい」「肌が綺麗な人に憧れる」と思うことが多いですが、身近にある皮膚はどのように役割があるのでしょうか? 今回は、基本的なことですが、私たちの皮膚の役割についてご紹介いたします。皮膚の役割1:保護膜私たちは体は皮膚で覆われています。皮膚の大きな役割の一つに保護膜があります。太陽から降り注ぐ紫外線をブロックしたり、細菌や化学物質などの生体外からの侵入をブロックし、未然にトラブルなどを防ぎます。また、体内に蓄えてある水分を外に逃がさない働きもしています。皮膚の役割2:環境の変化を捉える熱い、冷たい、痛い、寒いなどの様々な感覚を司る役割もあります。各感覚受容器の働きにより体への安全を確認し、また、気持ちよさや痛さなどの感覚を伝える大切な役割もあります。皮膚の役割3:熱交換器人間の体は37度近くになると、体温調整の為に毛穴が開き体外へ熱を発していきます。それでも体温調整が間に合わない場合は、発汗を行いその際の気化熱で効果的に体温調整を行います。逆に、寒くなると、皮膚の毛細血管が収縮して毛穴が締まり、熱が体外に逃げない様にします。皮膚の役割4:体の変化を表す健康状態が悪い場合に、肌の色も悪くなることがあります。みなさんも風邪をひいた時に顔色が悪くなったり、寝不足で目の下にクマができてしまったりと、肌から感じる健康状態はあるとおもいます。肌は、体のコンディションを移す鏡でもあります。このように、皮膚には4つの大きな役割があります。私たちに皮膚がなければ生命維持をすることができません。肌が綺麗である前に健康でなければ美しさは無いということです。毎日規則正しい生活を送りながら、体をいたわりながら美肌作りを目指すことはとても大切なことなのです。
2013年11月14日リンクスインターナショナルは13日、CORSAIR製PCファンの新製品として静音性とエアフローを重視したLEDファン「CORSAIR AF140 LED Quiet Edition」「CORSAIR AF120 LED Quiet Edition」を発表した。16日より発売し、店頭予想価格はそれぞれ1,980円前後と1,480円前後。エアフローを重視した風量タイプのファンで、140mmモデルの「CORSAIR AF140 LED Quiet Edition」では1,200rpmの回転数で66.4cfm(cubic feet per minute)、120mmモデル「CORSAIR AF120 LED Quiet Edition」では1,500rpmの回転数で52.19cfmの風量を実現するという。ファンにはつや消し加工を施したクリアブレードを採用。4つのLEDがファンブレードを照らしてイルミネーションを演出する。LEDがファンブレードはホワイト、ブルー、パープル、レッドの4色をラインナップする。本体サイズと重量は「CORSAIR AF140 LED Quiet Edition」がW140×D140×H25mm/約135g、「CORSAIR AF120 LED Quiet Edition」がW120×D120×H25mm/約110g。
2013年11月13日ニチモウバイオティックスは11月11日、雄性マウスに、同社が開発した抗酸化力の高いアグリコン型イソフラボン(発酵大豆胚芽抽出物)「AglyMax」(画像)を0.6%含有させた高脂肪食を12週間にわたって与え、「経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)」を実施した結果、AglyMaxによるインスリン感受性の改善効果が確認されたと発表した。成果は、ニチモウおよびハーバード大学医学部所属の潘偉軍 医学博士らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、11月9日・10日に開催された「第20回日本未病システム学会」にて発表された2型糖尿病は、運動不足・肥満・過食・ストレスなどの環境因子が起因して、インスリン分泌低下やインスリン感受性低下などによって発症する現代病であり、厚生労働省の「2011年国民健康・栄養調査報告」によると、日本人の推定糖尿病患者数と糖尿病の可能性を否定できない人は2000万人以上、すでに国民の4人に1人以上となっている。大豆イソフラボンについては脂肪細胞の分解促進や血中脂質代謝改善など報告されているが、インスリン感受性低下への改善については、まだだ十分な研究がなされていない。そこで潘博士らは同社が販売しているAglyMaxを用いて、OGTTでインスリン感受性の改善効果について、動物試験での検討が行われたのである。動物試験では6週齢の雄性C57BL/6マウスが用いられ、対照群、AglyMax群とPair-fed(ペアフィード:同時飼育)対照群の3群(n=8)に分け、対照群には高脂肪食(脂質エネルギー比60%)、AglyMax群には0.6%のAglyMax含んだ高脂肪食、Pair-fed対照群にはAglyMax群と同量の高脂肪食が与えられて試験が進められた。試験期間は12週間で、毎日体重と摂餌量が測定され、試験終了際にOGTTを実施。2時間にわたり経時的に採血が行われ、血糖値および血漿中インスリン濃度が測定された。また試験終了後、腎周囲・後腹膜の脂肪組織重量と脂肪細胞のサイズが測定されている。この試験の結果、対照群と比較してAglyMax群の摂餌量は7.6%減じたが、体重増加は32.8%抑制(p<0.001)したことが確認された。体重増加抑制と並行して腎周囲・後腹膜の脂肪組織重量も10.8%減じたほか、「白色脂肪組織(WAT)」サイズも小さくなっていることが確かめられている。さらにAglyMax群では、Pair-fed対照群に比べ11.0%の体重増加抑制があったが、この体重の変化はWATの減少に関係していた。すなわち、Pair-fed対照群に比べAglyMax群ではWATの減少が12.0%(p=0.09)であった。OGTTでは、対照群と比べAglyMax群の90分の血糖値と0、15、30分の血漿中インスリン濃度は有意的に減少した(p<0.05)。また、Pair-fed対照群に比べ、30分の血漿中インスリン濃度も有意的に減少していることが確かめられている(p<0.05)。以上の結果により、AglyMaxによるインスリン感受性の改善は、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)で、血漿中インスリン濃度の有意的な減少が認められ、また、体重増加も有意的に抑制されたことにより、糖尿病や肥満などの予防に有効と示唆された。今後は、その作用メカニズムの解明が必要だとしている。
2013年11月13日※画像は、カゴメ株式会社ニュースリリースより腸まで届く「ラブレ菌」カゴメ株式会社は、低カロリーで毎日続けやすい『植物性乳酸菌ラブレ 1日分の鉄分 低カロリー』を、2013年11月19日(火)から全国で発売することを発表した。『植物性乳酸菌ラブレ』シリーズは、その名の通り「ラブレ菌」を使用した乳酸菌飲料。せっかく良い菌を食品から摂ったのに、実際は胃酸などで菌が死んでしまっている、ということも多い。だが、「ラブレ菌」は腸まで生き抜いて届く力が強い乳酸菌だ。この『植物性乳酸菌ラブレ 1日分の鉄分 低カロリー』には、普段の食事からでは摂取しづらい鉄分が、1本130mlの中に1日に摂取したい量とされる7.5mg含まれている。これ1本を飲めば、1日の鉄分が摂取できる、という訳だ。漬物やみそなど日本人には馴染み深い植物性乳酸菌年齢とともに腸の中にあったビフィズス菌などの善玉菌は減少していく。体内では作ることが出来ないので、食べ物から摂取していかなければならない。乳酸菌には、動物性のものと植物性のものがある。乳の糖分が豊富な中で育った動物性のものよりも、塩分や酸分などの中で育った植物性のものの方が、体内に入っても消化液に負けず力強い働きをしてくれる。23キロカロリーとカロリーを気にしなくても良いのもうれしい所。加齢によって減っていく善玉菌と鉄分の摂取をし、美容と健康に気を付けたい人にはもってこいの商品だ。【参考リンク】▼『植物性乳酸菌ラブレ』▼カゴメ株式会社ニュースリリース
2013年11月09日