近年のアウトドアブームもあってか、教育の場でも「自然体験」の注目度が増しています。子どもが自然体験をすることにはそもそもどういう効果があるのでしょうか?お話を聞いたのは、さまざまな自然体験プログラムを提供しているNPO法人国際自然大学校の佐藤初雄理事長。国内における野外活動指導の第一人者は、「子どもの学びの内容を気にするまえに、親が『介入する・しない』のバランス感覚を持つことが大切」と語ります。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)自然体験の減少とともに減った「子ども社会」での学び家庭教育において「自然体験」が重視されるようになったことの背景には、あたりまえのことかもしれませんが、子どもたちが自然を体験する機会が減ってきたことが挙げられるでしょう。わたしが子どもの頃には、東京であっても川で魚釣りをしたり木に登ったりと、自然のなかで遊ぶ機会がたくさんありました。でも、いまは都市化が進み、自然そのものが減っています。加えて、いまの子どもたちは学校での勉強だけでなく、学習塾やさまざまな習い事に追われ、遊ぶ時間自体が減っています。また、公園でも禁止事項が増えたうえに、ゲーム機が登場したこともあって、遊ぶにももっぱら室内でということになってしまいました。するとどういうことが起きるかというと、子どもが「子ども社会」のなかで学ぶという機会が減ってしまうのです。かつての子どもたちは、子どもだけの社会で過ごす時間がたくさんあり、そのなかでいいことも悪いことも含めて多くのことを学んでいました。もちろん、当時の子どもたちには「学んでいる」という意識などなかったでしょう。でも、年齢も性格も異なる子どもたちのなかで過ごせば、そこで得たさまざまな経験が、じつは社会に出たときに大いに役立つということがあるはずなのです。わたしたちが提供しているキャンプやスキーなどのプログラムは、最長でも10泊という限られた期間のものです。それでも、かつての子ども社会で得られたような経験を凝縮して味わえるものにしたいと考えていますし、わたしたちの事業に対して一定の支持層があるということは、その考えがある程度は実現できていると自負しています。自然のなかで得る学びは子どもによってちがっていい先にお伝えした「子ども社会」で過ごすことも含め、自然体験は子どもに多くのものをもたらしてくれます。学校での勉強となると、どんな教科にも「理解すべきこと」というものがあります。でも、自然体験においては「理解すべきこと」といった決まった目標はありません。川遊びをするにも、自然そのものをただ感じる子どももいれば、遊びを通じて他人とのかかわり方を学ぶ子どももいます。岩の上から川に飛び込むような場面では、自分自身の勇気や逆に臆病さを知るということもあるでしょう。自然体験には子どもそれぞれに多様な学び、気づきがあるのです。ただ、わたしたちとしては、こちらが期待する学びを少しでも多くの子どもが感じられるようなプログラムづくりを心がけています。たとえば、カレーをつくるというプログラムなら、「普段、ご飯をつくってくれている親の苦労の理解や親への感謝」といったものを子どもに感じてほしいという具合です。ほかにも、プログラムの内容によって、「生きる力」「チームワーク」といったさまざまなテーマを設けています。ですが、もちろんその狙いどおりにはなりません。10人の子どもがいたら、こちらの狙いどおりのことを感じてくれる、学んでくれる子どもは6人くらいでしょうか。でも、残りの4人の子どもも、なにも学ばないというわけではありません。先にお伝えしたとおり、子どもの学びはそれぞれなのですから、たとえば新しい友だちができたことによろこびを感じるだけでもいいのです。親が持つべきは「介入する・しない」のバランス感覚ほかにわたしたちが強く意識している点としては、「安全」が挙げられます。小さい子どもなら、川遊びも包丁を使うのもすべてが初体験ということがほとんどです。まずはなにが危険なのかということを教えてあげなければなりません。そのうえで体験をさせる。多少の危険が伴うことではありますが、その体験の機会を奪いすぎてしまうことはよくありません。親というのは、子どものことを心配するものです。それこそ包丁を使わせるような場面なら、つい「危ないから」といって親がやってしまうということがよくあります。でも、本当に子どものことを思えば、止めたくなる気持ちをぐっと抑えて子どもに体験させてあげなければならないのです。もちろん、本当に危ないというときにはわたしたち指導員や親が介入するべきですが、ギリギリのところまで待つ、見守るという姿勢が大切です。それから、子どもが自然のなかで遊ぶ経験自体が減っていることを考えれば、なにが危険なのかということのほかに、遊び方そのものも教えてあげてもいいかもしれません。本来なら子どもが遊びたいように遊ばせてあげることが重要ではありますが、川に子どもを連れて行って、「さあ、遊びなさい」といきなりいったところで、どう遊んでいいのかわからない子どももいるからです。ただ、遊び方を教えてあげたあとは、やはり見守ることが大切でしょうね。すべてを大人が指示するのではなく、見本を見せたら子どもの好きにさせる。そういうバランス感覚を親御さんにも身につけてほしいですね。『社会問題を解決する自然学校の使命』佐藤初雄 著/みくに出版(2009)『13歳までにやっておくべき50の冒険』ピエルドメニコ・バッカラリオ、トンマーゾ・ペルチヴァーレ 著/佐藤初雄 監修/太郎次郎社エディタス(2016)■ NPO法人国際自然大学校理事長・佐藤初雄さん インタビュー一覧第1回:キャンプに「せっかくだから」は不要!子どもが自ら学ぶ、自然のなかでの“シンプルな”過ごし方第2回:「ギリギリまで待ち、見守る」がコツ。我が子の自然体験に親はいかに“介入する”べきか第3回:“日常的に”自然で遊ぶメリット。「感性で動く」幼少期に多くの自然体験をすべき理由(※近日公開)第4回:【初心者向け】親子キャンプの楽しみ方。自然体験のプロが教える、親の2つの“NG行動”(※近日公開)【プロフィール】佐藤初雄(さとう・はつお)1956年12月21日生まれ、東京都出身。NPO法人国際自然大学校理事長。他にNPO法人自然体験活動推進協議会代表理事、NPO法人神奈川シニア自然大学校理事長、公益社団法人日本キャンプ協会監事なども務める。1979年、日本体育大学社会体育学科を卒業し、財団法人農村文化協会栂池センター入所。1891年に同センターを退所し、1983年4月に国際自然大学校を設立。「次代を担う自立した青少年を育成するには自然体験活動が不可欠」として「教育・環境・健康・国際・地域振興」をキーワードに自然体験活動の提供を続ける、国内における野外活動指導の第一人者。著書に『図解 サバイバル百科』(成美堂出版)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年08月13日夏休みのような長期休暇に入ると、キャンプなどで子どもに自然体験をさせてあげたいと考える親は多いものです。ただ、都市部で生まれ育って自然体験が少ない親の場合、不安もあることでしょう。そんな親でも気軽に子どもを参加させられる、さまざまな自然体験プログラムを提供しているのが、NPO法人国際自然大学校。国内における野外活動指導の第一人者である佐藤初雄理事長に、同法人の設立経緯、活動内容などについてお話を聞きました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)ボランティアではなくスペシャリストとして野外活動体験を提供わたしが国際自然大学校を設立したのは1983年。以来、子どもたちを中心に、自然のなかでの体験の楽しさや大切さを伝え続けてきています。設立のきっかけのひとつとなったのは、大学時代に出会った「野外教育概論」という授業でした。これは、野外活動を通じて自立心や協調性やコミュニケーション能力といったさまざまな力を育てる教育手法を学ぶ内容です。同じクラスになったのが、のちに一緒に国際自然大学校を設立することになる友人でした。彼とともに「将来は野外活動を通じた教育のプロを目指したいね」と夢を語り、学生時代にまずは野外教育活動研究会というサークルをつくりました。もちろん、当時の日本にもボーイスカウトやYMCAなど子どもたちに野外活動を提供する団体はありましたが、それらはあくまでもボランティア。わたしたちは、スペシャリストとして安定して野外活動体験を提供するために事業化したいと考えたわけです。学生時代はそれこそ年がら年中アウトドアにいるような生活でした。そうして、ふつうに学校の教員になることよりも、野外での教育の可能性に魅せられていったのです。卒業旅行代わりに行ったのは、1941年にイギリスで発足した「アウトワード・バウンド・スクール(OBS)」という冒険学校。参加者が自然を舞台にしたチャレンジングな冒険活動に取り組み、そこから自己に秘められた可能性や他人を思いやる気持ちなどの豊かな人間性を育むことを目的に活動している学校です。いまでは世界中に系列校が広がっており、1989年には日本校もできています。そして、大学卒業後に入所したのは、財団法人農村文化協会栂池センターというところでした。そこで常設の冒険学校をつくるという話だったのですが、残念ながら年に1回くらいのコースしか開かれなかった。そこで、「だったら、自ら開こう」と決意したのです。そうして、1982年に今度はアメリカのコロラドにあるOBSに入学しました。約3カ月半のインストラクター養成コースを終えたあと、同じOBSでインストラクターのアシスタントを2カ月間務めて帰国し、ようやく国際自然大学校の設立にこぎつけたのです。活動の柱は「キャンプ」「スキー」「通年型自然体験プログラム」国際自然大学校の設立からすでに30年以上となりますが、その活動の柱は変わっていません。まずは「夏のキャンプ」と「冬のスキー」。これは、主に夏休みや冬休みなど長期休暇の時期に提供している、わかりやすくいえば体験つきのパッケージ旅行です。対象も年中さんから中学生まで幅広く、期間も日帰りのものもあれば最長で10泊といったものもありますし、場所もさまざまなところで開催しています。それから、もうひとつの柱といえるのが「子ども体験教室」というもの。こちらは、先のキャンプやスキーとは対照的に、通年型の自然体験プログラムです。年中さんから中学生まで年齢ごとに4つのコースを設け、毎回異なるプログラムをだいたい月に1回のペースで週末に行なっています。たとえば、小学1年、2年を対象にしたビギナーコースにおけるテーマは「できる力UP!」。それをベースに、川遊びやアウトドアクッキング、地図を持っての探検、10kmのチャレンジハイクといったプログラムを用意しています。「活動」より「体験」に重きが置かれるように変化そういったわたしたちの活動を通じても感じるのは、教育という観点から「野外活動」「自然体験」への注目度が増しているということです。ですが、教育において野外活動という言葉は決して新しいものではありません。心身の健全な育成のためには野外活動が重要だとして、1961年に施行されたスポーツ振興法のなかですでに「野外活動」という言葉が使われているのです。ただ、近年になると「野外活動」という表現は「自然体験」というふうに変わってきました。2000年代に入って学校教育法が改正された際に、子どもたちに生活体験や自然体験などの体験活動の機会を豊かにすることは極めて重要な課題だとして、「自然体験」という言葉が登場するようになったのです。このように、「野外活動」から「自然体験」というふうに表現が変わってきたことを思えば、近年は「体験」ということにより重きを置く方向にシフトしていきているのかもしれませんね。「活動」というと、積極的になにかをしなければならないと感じてしまいます。ただ、わたしたちが用意しているプログラムに参加することとは対照的にもなりますが、自然のなかに入れば、あれもこれもやろうとする必要はないという側面があるのも事実なのです。それこそ、家族で行くキャンプだったら、ただテントを張ってご飯を食べるといったことでもいいし、その近くを散策する程度でも十分です。「子どものために」と考える親は「せっかくだから」といろいろやろうと欲張ってしまいがちですが、子どもたちが過ごしたいように過ごさせてあげれば、自然のなかで子どもたちはそれぞれに多くの学びを得るものなのです。『社会問題を解決する自然学校の使命』佐藤初雄 著/みくに出版(2009)『13歳までにやっておくべき50の冒険』ピエルドメニコ・バッカラリオ、トンマーゾ・ペルチヴァーレ 著/佐藤初雄 監修/太郎次郎社エディタス(2016)■ NPO法人国際自然大学校理事長・佐藤初雄さん インタビュー一覧第1回:キャンプに「せっかくだから」は不要!子どもが自ら学ぶ、自然のなかでの“シンプルな”過ごし方第2回:「ギリギリまで待ち、見守る」がコツ。我が子の自然体験に親はいかに“介入する”べきか(※近日公開)第3回:“日常的に”自然で遊ぶメリット。「感性で動く」幼少期に多くの自然体験をすべき理由(※近日公開)第4回:【初心者向け】親子キャンプの楽しみ方。自然体験のプロが教える、親の2つの“NG行動”(※近日公開)【プロフィール】佐藤初雄(さとう・はつお)1956年12月21日生まれ、東京都出身。NPO法人国際自然大学校理事長。他にNPO法人自然体験活動推進協議会代表理事、NPO法人神奈川シニア自然大学校理事長、公益社団法人日本キャンプ協会監事なども務める。1979年、日本体育大学社会体育学科を卒業し、財団法人農村文化協会栂池センター入所。1891年に同センターを退所し、1983年4月に国際自然大学校を設立。「次代を担う自立した青少年を育成するには自然体験活動が不可欠」として「教育・環境・健康・国際・地域振興」をキーワードに自然体験活動の提供を続ける、国内における野外活動指導の第一人者。著書に『図解 サバイバル百科』(成美堂出版)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年08月12日自然の中の生きものを丁寧に描いたロングセラー絵本「14ひきのシリーズ」(童心社)でおなじみの、人気絵本作家いわむらかずおさん。大自然の中にたたずむ「えほんの丘」のフィールドを舞台に、数々の作品を生み出しています。絵本・自然・こどもがテーマのいわむらかずお絵本の丘美術館では、季節を感じられる自然体験イベントに加え、種まき、草取りなどの農業体験も行なっています。このような経験は、子どもたちの学びにどうつながるのでしょうか?今回は、絵本作家であり、いわむらかずお絵本の丘美術館の館長も務めていらっしゃるいわむらかずおさんに、自然体験や農業体験の意義についてお話をうかがいました。自然に限らず、実体験の機会が減っているもう随分前から、自然に親しむ機会が減ってきていますね。1970年代はまだまだ、自然の中に子どもたちの姿がよく見られたんです。夏になると雑木林に入ってきて虫採りをしたり、学校の帰り道にわざわざ遠回りして山道を通っていったりしてね。でも、1980年代後半から1990年代にかけて、子どもたちが自然の中で遊ぶ姿がだんだん見られなくなっていったんです。テレビゲームが子どもたちの生活に深く入り込んできた頃と重なる時期ですね。さらに最近になって、スマートフォンが暮らしの中に入り込んでくると同時に、ますます実体験が減ってくる傾向にあります。これは自然だけに限りません。実際に自分で行動して、いろいろ体験する機会が、どんどん少なくなってきているんですね。今は昔では考えられないくらい、たくさんのことが瞬時にできるようになり、とても便利なんだけれども、同時にそこからくるマイナス面に注意をする必要があると思います。命の基本を感覚的に把握すれば、生きものの世界に興味がわく自然体験の機会がないと、命についての基本的なことを、体で感じ取ることができません。生きることの基本を認識しないまま、子どもたちが大人になっていくのは、とても危ない感じがします。生きることの基本といったら、例えば地球規模の生命の関わり、そして自然と人間との関係ですね。ただ人間がいるだけではなくて、地球上にはさまざまな生命が共に生きています。もちろん動物以外に、植物や菌類などもいるわけです。では、これらの多様な生きものたちは、生きるうえで、何をしているでしょうか。まず、個としての命を維持すること、つまり食べること。次に、種としての命を維持すること、つまり子孫を残すこと。この2つが、生きることの柱になっています。ちょっと例外はあるかもしれないけれど、あらゆる生きものたちが、この2つのことに取り組んでいるんです。その営みは、非常に多様です。決して、みんなが同じやり方でやっているわけではない。ここがおもしろいですよね。私が自然を見ながら絵本を描いてきたなかで、自然から学んだこととして、それが一番大きいかもしれないですね。このような基本的な自然の仕組みは、子どもたちも知識としては持っているかもしれません。でも、教科書で読んだり、インターネットで調べたりして知るだけでは、感覚的に把握することはできないでしょう。そして、命にまつわる基本的なことを実感できていなければ、生きものの世界の不思議に関心が向いていきません。自分とは無関係だと感じてしまったら、好奇心も湧いてこないですよね。自然の中に自ら足を踏み入れ、いろんな生きものたちに出会うことで、初めて肌感覚で理解できるようになります。豊富な自然体験を通して、自然の仕組みが、すっと体の中に入っていく。これが大事ですね。そしてそれは、生きものの世界へのさらなる興味を喚起することにつながると思います。農業体験の意義とは食とつながることはいっぱいあります。さまざまな生きものたちが日々食べることで、自分の命をつないでいるから、食に関わるいろんなことが生まれてきて、おもしろい世界が生まれるんです。誰がどこで何を食べているかを考えるだけでおもしろいでしょう?畑で作物を育てると、いろんな生きものたちが寄ってくるんです。例えばトウモロコシを作ると、キツネやハクビシン、イノシシ、カラスなどが来ます。トウモロコシが好きな動物っているわけですよね。動物によって食べ物の好みが違うから、みんながみんな来るわけじゃないんです。食べることは、動物だけでなく、あらゆる生きものたちがやっていることです。植物も養分を吸収して育っていきますよね。魚や昆虫やカエルが生きものだということはよくわかると思いますけれど、野菜や果物も同じように、生命を持ったものです。種から発芽して、成長して、実らせて……。そういう命の営みの過程で生まれたものを、私たちがいただいているわけなんです。食べものはもちろん、自然の中からも生まれてきます。縄文人は、自分の暮らしている周りの生きものたちを取ってきて食べていたわけですからね。今も山でキノコや山菜を採って食べることも多少はありますけれど、植物に関しては大半が、農場から生まれてくると考えてもいいでしょう。命の基本的な仕組みの中心にある「食」について考えたときに、人間の場合は、農業がとても大きな意味を持っているんです。生きることの営みの中心に食があって、人間にとっては「食」の中心に農業がある。だからこそ、子どもたちに農業、そして農作物について、もっと知ってもらいたい。そんな思いがあって、いわむらかずお絵本の丘美術館のフィールド「えほんの丘」に、農場があるのです。農場では、収穫体験だけじゃなくて、種まき、草取りなども行なっています。餅つきは、田植えをして、稲刈りをして、ホタルを見たりカエルたちの声を聞き、生まれた収穫の結果をみんなで味わうんです。自然体験は「表現」を豊かにするもうひとつ、自然体験がもたらす大事なこととして、「表現」があります。人間はいろんな表現をしますよね。絵を描くこと、お話を作ること、音楽も演劇もそうです。このようなさまざまな「表現」が、私たちをとても豊かにしていると思います。表現をする側も、それを受け取る側も、さまざまな実体験を重ねることで、感覚的につながっていくことができるようになります。例えば、今日の池の観察会で、みんなイモリをつかんでいましたね。イモリをつかんだときに、一般的な言い方をすれば「ぬるぬる」していたでしょう。「ツルツル」とは違いますよね。触ったときの手の感覚のような、実体験をたくさん持っているのは、表現をするうえで、とても大切なことです。例えば、イモリを触って「ガリガリ」したなんて、イモリの実態とは違う表現をしたら、伝わらないですもんね。自然体験によって、表現が豊かになると思います。【プロフィール】いわむら かずお1939年東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒。主な作品に『14ひきのあさごはん』(絵本にっぽん賞)など「14ひき」シリーズ、エリック・カールとの合作絵本『どこへいくの?To See My Friend!』(童心社)、『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』(偕成社/サンケイ児童出版文化賞)、『かんがえるカエルくん』(福音館書店/講談社出版文化賞絵本賞)、「トガリ山のぼうけん」シリーズ、「ゆうひの丘のなかま」シリーズ(理論社)などがある。98年栃木県馬頭町(現・那珂川町)に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館、絵本・自然・こどもをテーマに活動を続けている。
2019年07月24日子どもに自然体験をさせてあげたいと考えても、実際に現地でなにをすればいいかわからないという人も多いはずです。そんな悩みに対するアドバイスをお願いしたのは、「プロの自然解説者」であるプロ・ナチュラリストの佐々木洋さん。生きものの「生活痕」である「フィールドサイン」を探す遊びを教えてくれました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)想像することは科学に対する好奇心の芽生え「フィールドサイン」とは、生きものが残した足跡や食べ跡のことです。そこに生きものがいた、あるいはいる、という自然界の「証拠物件」ですね。子どもたちを連れてフィールドサインを探す場合、わたしはよく「ネイチャーポリス」という名前をつけて遊びます。自然界の刑事や探偵になったつもりで、証拠物件を検証し、「どんな生きものが残した証拠だろう?」と推理をするのです。この推理をする――つまり、想像をするということがとても大切。それは、子どもたちの科学に対する好奇心のいちばん最初の小さな芽といっていいでしょう。ただ、フィールドサインを探したから子どもたちがなにかを得られるというわけでもありません。自然に対しては親しむこと自体に意味があり、さまざまな「効能」があります(インタビュー第1回参照)。フィールドサインを探すことは、自然と親しむ方法のひとつだと考えてください。とはいえ、フィールドサイン探しには、ある長所があります。それはなにかといえば、見つけやすいということ。生きもの自体を見つけることはそんなに簡単なことではありません。でも、都心部であっても生きものはたくさんいますから、生きものがいる以上、フィールドサインはどんどんできる。だから見つけやすいのです。そして、親子でフィールドサインを見つけたら、「どんな生きものがいたのかな?」と想像しながら会話も膨らみます。親子間の会話のキャッチボールを増やす意味でも、フィールドサインは有効なものだと思います。探偵になって自然観察を現場検証にたとえるそのキャッチボールをさらに面白くするには、先ほどお伝えしたように、親が刑事や探偵になり切ってみることです。絵本の読み聞かせが得意な親なら、きっとうまくできるのではないでしょうか。たとえば、ハトがタカに襲われた場所を見つけたとします。まわりにはハトの羽が散らばっている。それを見ながら、こんなふうにいってみるのです。「刑事、君はこれをなんだと思う?」「被害者はハトのようだね」「犯人は誰だろう?」「おそらく犯行動機は空腹じゃないかな」「これを撮影して鑑識に回しておいてくれ」といった具合です(笑)。自然観察を現場検証にするというわけです。ハトが襲われた場所というと、子どもからするとちょっぴり怖く感じるかもしれません。でも、こうやって親が面白おかしく演じれば、きっと子どもも楽しくフィールドサインを観察することができるのではないでしょうか。めったに見られないモグラも「痕跡」は見つかるでは、地域にかかわらず見つけやすいフィールドサインをいくつかお教えします。【見つけやすいおすすめフィールドサイン】・モグラ塚・ミミズの糞・ナメクジ、カタツムリの食べ跡・セミの脱出口ひとつ目はモグラ塚。モグラがトンネルを拡張したり補修したりした際、地表に捨てた余分な土のことです。これをわたしは「モグラのチャーハン」と呼んでいます。というのも、形が皿に盛られたチャーハンにそっくりだからです。モグラというと、都会にはあまりいないと思っている人もいるかもしれません。でも、じつはどこにだっているのです。公園にも学校の校庭にもいます。それこそ、モグラそのものはめったに見ることができないでしょう。でも、「そこにいる」という痕跡は見つけられます。もし見つけたら、地表に出ている部分の土を除いてみてください。モグラのトンネルを見つけることができるはずです。ミミズの糞も公園や校庭などでも見つけやすいものです。小さな団子状になった土が盛り上がっていたら、それはミミズの糞。今度はチャーハンではなくて、担々麺のひき肉のようなイメージです。子どもに糞だと教えると、「臭い!」なんていうものです。でも、ミミズの糞は土でできていて、他の動物の糞のように未消化の有機物もほとんど含みませんから、嫌な臭いはありませんのでご安心ください(笑)。それから、ガードレールや道路標識の裏などでよく見つかるのがナメクジやカタツムリの食べ跡。もしかしたら、見たことがあってもそれがなにかを知らなかったという人もいるかもしれませんね。ナメクジやカタツムリはガードレールの裏などにあるカビなどを削って食べます。それがグネグネとした線状になって残されているのです。最後がセミの脱出口。地上に出る際、セミの幼虫が掘った穴ですね。羽化のために出る穴ですから、木がある場所に見られます。穴の大きさによって種類のちがいもなんとなくわかります。大人の小指くらいの太さの穴ならツクツクボウシやニイニイゼミなど小型のセミ、人差し指くらいならアブラゼミなど大型のセミの穴です。もしセミの脱出口を見つけたら、ぜひ子どもに指を入れさせて、ひんやりした感触を味わわせてあげてください。夏でも土のなかは涼しいということを体感できるはずです。これらは誰でも見つけやすいフィールドサインです。子どもが興味を示すようなら、親子で勉強をして、他のフィールドサインも探してみてほしいですね。『ナンコレ生物図鑑 あなたの隣にきっといる』佐々木洋 著/旬報社(2015)■ プロ・ナチュラリスト 佐々木洋さん インタビュー一覧第1回:「自然だし、仕方ない」現代の恵まれた子どもたちが“自然体験”から学ぶ重要なこと第2回:「虫が怖い」はこうして克服。ダンゴムシすら触れない子に、親は何をすればいい?第3回:自然観察=現場検証!?生き物の“痕跡”探しから始まる、都会でもできる自然体験第4回:カブトムシやクワガタが採り放題!夏休みに親子で作る“スーパーバナナトラップ”(※近日公開)【プロフィール】佐々木洋(ささき・ひろし)1961年9月30日生まれ、東京都出身。プロ・ナチュラリスト。公益財団法人日本自然保護協会自然観察指導員、東京都鳥獣保護員などさまざまな立ち場で自然解説活動をしたあと、「プロ・ナチュラリスト 佐々木洋事務所」を設立。「自然の面白さや大切さを多くの人とわかち合い、そのことを通じて自然を守っていきたい」という思いのもとに、25年以上にわたって、自然観察指導、自然に関する執筆・写真撮影、講演、テレビ・ラジオ番組の出演・企画・監修、エコロジーツアーの企画・ガイド等の活動をおこなう。著書に『ぼくはプロ・ナチュラリスト 「自然へのとびら」をひらく仕事』(旬報社)、『モリゾー・キッコロ 森へいこうよ! 会える! 虫図鑑』(宝島社)、『「調べ学習」に役立つ水辺の生きもの』(実業之日本社)、『よるの えんてい』(講談社)などがある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年07月15日共働き家庭が増え、親も子どもも忙しいいま、子どもが自然に触れる機会は以前と比べて減りつつあります。そもそも、幼いうちから自然に触れることは、子どもになにをもたらしてくれるのでしょうか。お話を聞いたのは、佐々木洋さん。職業は「プロ・ナチュラリスト」で、ご本人いわく「プロの自然解説者」です。まずは、プロ・ナチュラリストの仕事内容から語っていただきました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)老若男女を相手に自然の面白さを説く「自然解説者」わたしの仕事は「プロ・ナチュラリスト」です。耳にしたことがあるという人はあまり多くないかもしれません。というのも、これはわたしが商標登録をしているもので、一般的に広く知られた職業ではないですからね(笑)。仕事の内容をひとことでいえば、「プロの自然解説者」です。活動にはいくつかの柱があります。まずは幼稚園や保育所、小学校などで授業の一環として自然の大切さや面白さを話すというもの。それから、各地のホールなどでおこなう講演会や講習会。これらにはただ話をするだけではなく、実際に自然のなかで自然観察の指導をおこなうというものもあります。それから、書籍などの執筆活動に、テレビやラジオ番組の企画、出演です。講演会や講習会の対象は子どもたちということもあれば、子持ちかどうかにかかわらず大人の場合もあるし、外国人ということもある。場所、対象によって内容もさまざまですね。そもそもなぜわたしがこの仕事をはじめたかというと、単純に自然が好きだったということに尽きます。でも、学生時代の専門は英語音声学でした。学生の頃は英語を使った仕事をしようと考えていたのですが、自然の世界が懐かしくて戻ってきたという感じですね。わたしの出身は東京ですが、都内とはいえ河川敷がすぐそばにあって自然豊かな場所でした。その原風景がわたしをこの仕事に導いてくれたのです。「ありのままの自分でいい」と思わせてくれる自然の多様性いまの子どもたちは、かつてと比べて自然に触れる機会が圧倒的に減っていると感じています。とはいえ、自然の豊かさそのものは以前とほとんど変わっていません。都内であっても動物も虫もたくさんいて季節の草花も豊かに咲き誇るのに、それに触れる機会が減っているだけなのです。それが本当に残念でならない……。とくに幼児期から自然に触れることは子どもにたくさんのものを与えてくれます。それこそ、その「効能」には枚挙にいとまがありませんが、なかでもわたしが大切だと思っている3つの効能をお伝えします。第一に「多様性を知る」ということ。子どもは自分が好きなことであれば大人以上に熱心に知識を蓄えていきます。新幹線が好きな子どもであれば、どんな新幹線でもひと目見れば名前を答えることができるでしょう。でも、自然だとそうはいきません。どんなに虫が好きな子どもでも、幼稚園の園庭にやって来るすべての虫の名前をいうことはできないでしょう。わたしにも無理です。なぜかというと、それだけ多くの種類の生きものがいて、多様性に富んでいるのが自然というものだからです。しかも、もっといえば、それらのいろいろな生きものにはなにひとついらないというものもありません。人間からは嫌われることが多いカラスだって、自然界では食物連鎖の一部を担ってしっかり役に立っています。この意識は人間教育にもつながるものです。人はそれぞれすべてちがっていて、しかもちがっていていい。ありのままの自分を受け入れて力強く人生を歩むためには、幼い頃に自然を通じて多様性を知るべきなのです。思いどおりにならないなかで最大限の創意工夫と努力をするふたつ目の効能は、「究極の癒やしを与えてくれる」ということ。大人のみなさんだって、仕事や人間関係でストレスがたまれば、海を見たくなったり森のなかを散歩したくなったりすることもあるでしょう。これは子どもにもあてはまることです。子ども自身が大人のように意識しているかどうかは別として、自然のなかで受け取る癒やしが子どもの心をほぐして健やかに育ててくれるのです。3つ目は、「思いどおりにならないことがあると知る」こと。いまの子どもたちはかつてと比べて物質的には恵まれていますし、大人も以前ほど厳しく怒らなくなりました。ともすれば、そういう環境にある子どもは「なんでも思いどおりになる」と感じてしまいそうですが、自然だけはいまもむかしも変わらず思ったとおりにはなりません。どんなに丹精を込めて植物を育てても花を咲かせてくれないということもあります。「昨日、アゲハチョウを見た!」という友だちの話を聞いてその場所に行ってみても、今日は見つからないということもあるでしょう。そこで、子どもは子どもなりに「自然だし、仕方ない」と「あきらめる」ことを知ります。この「『あきらめる』ことを知る」ということが重要なのです。「あきらめる」というと、努力をやめるというイメージを持つかもしれませんが、そうではありません。努力や、それからお金などではどうにもならないということもあるのが世のなかです。自分がなんでも支配できるわけではないということです。仕事をしている大人でもそうですよね?人間関係などさまざまな要素が絡む仕事では、ひとりの人間が思いどおりにできることは限られています。でも、その制約のなかで最大限の創意工夫と努力をする。「どうすれば花を咲かせられるか」と考える。自然と触れるなかで得るその姿勢こそが、子どもを大きく成長させてくれるはずです。『ナンコレ生物図鑑 あなたの隣にきっといる』佐々木洋 著/旬報社(2015)■ プロ・ナチュラリスト 佐々木洋さん インタビュー一覧第1回:「自然だし、仕方ない」現代の恵まれた子どもたちが“自然体験”から学ぶ重要なこと第2回:「虫が怖い」はこうして克服。ダンゴムシすら触れない子に、親は何をすればいい?(※近日公開)第3回:自然観察=現場検証!?生き物の“痕跡”探しから始まる、都会でもできる自然体験(※近日公開)第4回:カブトムシやクワガタが採り放題!夏休みに親子で作る“スーパーバナナトラップ”(※近日公開)【プロフィール】佐々木洋(ささき・ひろし)1961年9月30日生まれ、東京都出身。プロ・ナチュラリスト。公益財団法人日本自然保護協会自然観察指導員、東京都鳥獣保護員などさまざまな立ち場で自然解説活動をしたあと、「プロ・ナチュラリスト 佐々木洋事務所」を設立。「自然の面白さや大切さを多くの人とわかち合い、そのことを通じて自然を守っていきたい」という思いのもとに、25年以上にわたって、自然観察指導、自然に関する執筆・写真撮影、講演、テレビ・ラジオ番組の出演・企画・監修、エコロジーツアーの企画・ガイド等の活動をおこなう。著書に『ぼくはプロ・ナチュラリスト 「自然へのとびら」をひらく仕事』(旬報社)、『モリゾー・キッコロ 森へいこうよ! 会える! 虫図鑑』(宝島社)、『「調べ学習」に役立つ水辺の生きもの』(実業之日本社)、『よるの えんてい』(講談社)などがある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年07月13日現在アメリカ・ミシガン州で、日本人の夫と1歳7カ月の娘と3人で暮らしています。自然豊かで暖かい季節は外遊びを楽しめますが、1年の半分近くは寒い地域なのです。でもこちらは無料の公共施設や、有料の子ども向け施設など、寒い季節の選択肢が豊富です。そんな私の住む地域の遊び場事情をご紹介します。 娘も大興奮! 公園には自然がたくさん! 私の住む町は大都市から遠く、とにかく自然が豊か。小さな子ども用のプレイグラウンドを備えた公園が多数あり、そこではリス、鹿、ウサギ、アライグマ、スカンクと、本当にたくさんの野生動物がいます。安全上直接触れることはできませんが、子どもたちは大興奮! 動物観察のためだけでも公園に遊びに来る価値があります。 言葉を覚え始めたころの娘も、「リスさん!」とうれしそう走り回っていました。バーベキューグリルやトレイルコースを整備している公園も多くあり、大人も楽しめる場所です。 長い冬の強い味方! 冬の遊び場探し! 10月から4月の半ばにかけては、寒い気候が続く冬が長いミシガン。無料で利用できる施設は、ママたちの強い味方です。私の住む地域には、市内に5カ所の市立図書館があります。いずれかの図書館で毎日1時間ほど5歳以下の子ども対象の歌とお話の会が開催されているので、参加して楽しむことができます。また、小さな子ども専用のおもちゃや遊ぶスペースも図書館内に充実しています。 さらに、大型の教会やショッピングモールなどが無料で室内プレイグラウンドなどを開放しているところもあり、親子で運動不足解消に最高です! 年中楽しめるバラエティー豊かな有料施設無料の公共施設ばかりではなく、有料の子ども向け施設も充実しています。私がよく利用するのは、科学をテーマにした子ども向け博物館です。博物館と言っても館内には子どもが科学をテーマに遊ぶことができる遊具がたくさん設置されており、大人も一緒に楽しめる施設です。 4歳以下の子どもが楽しめるコーナーもあり、お昼ごはんとおやつ持参で1日中過ごせます。その他にも室内トランポリン施設や、遊具と小型の動物園を備えた施設などが多数あります。 ママたちが1番うれしいのは…何よりありがたいのは、アメリカ人が子どもに寛容であることです。小さな子どもが大きな声を出したり、走り回ったりしても、ほとんどの人が気にしないかやさしい目で見てくれます。 私の娘もイヤイヤを起こし、泣きわめきながら床に転がったり、公共の場所で走り出してしまうことなどがありますが、多くの人が笑顔で見てくれるか、「あなたも大変ね!」と声を掛けてくれます。そのおかげで、気軽にいろいろな場所で子どもと過ごすことができるのかもしれません。 冬の気候が厳しいミシガン州ですが、子ども向けの施設が充実しているのであまり悩むことなく、外遊びを楽しむことができます。そして何より、大らかなアメリカ人のおかげで、いろんな場所で気軽に子どもが楽しめる時間をつくることができてうれしいです。著者:岡みちこアメリカ中西部の小さな町で日本人の夫と1歳の娘の3人暮らし。アメリカの子育て事情や、自身の妊娠・出産・子育てに関する体験談について執筆中。
2019年07月08日キャンプや水遊び、ハイキング、昆虫採集など、自然の中で体を思いきり動かす体験は、普段の生活では味わえない、子どもにとって貴重な時間です。お子さんが小さいうちは、なるべくいろいろな体験をさせたいと思うご両親も多いでしょう。では、実際に自然体験の中で、子どもたちはどのような力を育むのでしょうか。今回は、この夏に親子で楽しみたい、3〜10歳までのお子さん向けの自然体験をご紹介します。探究心やコミュニケーション能力など、生きる力を育む!かつての子どもたちは、放課後や休日には野山を駆け回り、昆虫採集をしたり、秘密基地を作って遊んだりと、思いきり体を動かして遊んだものです。しかし、現代の子どもたちは、のびのびと遊べる場所が限られてしまったり、習い事や塾が忙しかったりで、体を動かして遊ぶ機会が減ってしまっています。また、近年はテレビやゲーム、スマートフォンなど、屋内で遊べるものが充実していて、家の中にいても退屈しないことも、外遊び離れの一因かもしれません。信州大学の平野教授の調査によると『夜空に輝く星をゆっくり見た』『太陽が昇るところや沈むところを見た』『海や川で泳いだ』『チョウやトンボ、バッタなどの昆虫を捕まえた』といった自然体験のある子どもが、年々、少なくなってきています。平成17年の調査では、日の出や日の入りを見たことのない子どもが43%、昆虫を捕まえたことがない子どもが35%もいるという結果が出ました。(引用元:Coleman|自然が子どもを成長させる〜自然体験が子どもに与える影響について〜)※太字は編集部にて施したこのように、自然の中で体を動かす体験が少ないと、さまざまな力を育める機会も少なくなってしまいます。前述の信州大学の平野吉直先生が小学4〜6年生を対象に調査によると、自然体験活動をたくさんした経験した子どもには、課題解決能力や豊かな人間性など「生きる力」が備わっているのだそう。また、自然体験活動をたくさん行なったグループほど、「わからないことは、そのままにしないで調べることが多い」、「誰とでも協力してグループ活動ができる」「相手の立場になって考えることができる」などの項目に「当てはまる」と答えており、自然体験活動を行なわなかったグループほど、それらが「当てはまらない」と答えた子どもが多いという結果が出ています。では、その「生きる力」とは、実際にはどのような力なのでしょうか。○自然に親しみ、理解する○環境に対する意識を持ち、生命の大切さを知る○想像力○発想力○表現力○豊かな心を持つ○疑問を解決しようとする気持ちが生まれる○探究心が芽生える○自主性が芽生える○協調性、コミュニケーション力○健康で丈夫な体○情緒の安定たとえば、自然の中で見つけたおもしろい形の葉っぱでどんな遊びができるのか考えることで、発想力や想像力を養われます。また、生き物に触れることで生命の大切さを知ったり、土や水に直接触れて遊ぶことで健康で丈夫な体や情緒の安定が身についたりします。自然体験はやはり、子どもにとって良い影響があるのですね。年代別、おすすめの自然体験自然の中で遊ぶ機会が減った現代の子どもたちにとって、休日や夏休み、連休を使っての自然体験は貴重な経験です。そこで、年代別におすすめしたい、自然体験をご紹介します。3、4、5、6歳向け・水遊び……自然に親しみ、理解する環境に対する意識を持ち、生命の大切さを知る・落ち葉遊び……想像力発想力表現力・貝殻拾い……探究心が芽生える想像力・昆虫採集……生命の大切さを知る探究心が芽生える・動物との触れ合い……生命の大切さを知る豊かな心を持つ・家族でキャンプ……疑問を解決しようとする気持ちが生まれる協調性、コミュニケーション力自主性が芽生える発想力・星空を見上げる……自然に親しみ、理解する豊かな心を持つ 7、8、9、10歳向け・川遊び、海遊び……自然に親しみ、理解する環境に対する意識を持ち、生命の大切さを知る・魚釣り……探究心が芽生える環境に対する意識を持ち、生命の大切さを知る・シーカヤック、シュノーケリング……自然に親しみ、理解する環境に対する意識を持ち、生命の大切さを知る協調性、コミュニケーション力・木登り……自然に親しみ、理解する探究心が芽生える健康で丈夫な体・アスレチック……自然に親しみ、理解する探究心が芽生える健康で丈夫な体・山登り……自然に親しみ、理解する協調性、コミュニケーション力探究心が芽生える健康で丈夫な体・星空観察……自然に親しみ、理解する探究心が芽生える想像力・酪農体験……環境に対する意識を持ち、生命の大切さを知る・家族でキャンプ……疑問を解決しようとする気持ちが生まれる協調性、コミュニケーション力自主性が芽生える発想力・火おこし体験……自主性が芽生える疑問を解決しようとする気持ちが生まれる親子におすすめの自然体験サイト自然体験を家族で計画するのもいいですが、子ども向けプログラムを利用するのもおすすめです。特に、同世代のお友だちや家族以外の大人と一緒に何かを体験することは、コミュニケーションを育むために大切なこと。ネットや電話で簡単に予約ができるので、週末や夏休みを利用して申し込みしてみてはいかがでしょうか。■ネイチャーキッズ酪農体験、カヌーキャンプ、サイクリングキャンプ、山村留学キャンプ、自然探索キャンプ、フィッシャーマンキャンプ、スキーキャンプ、海遊びキャンプ対象年齢:小学生〜中学生(プログラムにより異なります)■国際自然大学校サマーキャンプ、昆虫博士キャンプ、リバーアドベンチャー、海遊び、キャンプマウンテンバイクツーリング対象年齢:4歳〜高校生(プログラムにより異なります)■そらまめキッズ大冒険キャンプ、海キャンプ、秘密基地キャンプ、シュノーケリング、体験ダイビング、ドルフィンスイム&イルカトレーナー体験、キャニオニング、川遊び対象年齢:年中〜小学生(プログラムにより異なります)■こども自然体験塾リバートレッキング、シーカヤック体験、クライミング、忍者修行、生き物観察、ボルダリング体験、イルカウォッチング、化石発掘アドベンチャー対象年齢:小学1年生〜6年生(プログラムにより異なります)お子さんが興味を示したプログラムを体験させてみるのもいいですね。ひとりで体験するのが心配な場合は、仲良しのお友だちや兄弟、親子で利用できるプログラムを選んでみるのもいいでしょう。自然体験を通して、新しい友だちとの出会いもまた、すばらしい経験になるはずです。***自然体験の中で、豊かな自然や生き物と触れ合ったり、家族や友だちと関わったりするなかで、子どもはさまざまな力を育むことができます。ただし、自然体験をいざさせようと思っても、親御さんが不慣れな場合も多いもの。子どもや親子向けの自然体験プログラムを上手に活用して、今しか経験できない自然体験をさせてみましょう。文/内田あり(参考)文部科学省|中央教育審議会ヒヤリング資料「自然体験活動」の成果と意義名古屋経済大学 機関リポジトリ|自然環境のなかで育まれる子どもの成長Coleman|自然が子どもを成長させる〜自然体験が子どもに与える影響について〜ネイチャーキッズ国際自然大学校そらまめキッズこども自然体験塾
2019年07月06日わが家の長女はヨコミネ式の保育園を卒園し、その後引っ越しに伴い次女と長男はおむつなし育児を実践する自然派保育園に通っています。わたしが個人的に感じる双方のメリット・デメリットをお伝えします。 ヨコミネ式保育園のメリット・デメリットヨコミネ式保育園のメリットは、運動も学習も自然と身に付き、その能力が高くなるということ。長女は卒園時に逆立ち歩きや三転倒立、片手側転などができたうえ、小学校低学年で習う漢字が書けたり、九九を暗記していたり、そろばんができたりしていました。しかも、すべて楽しそうにしていました。 みんながライバルでありながらも互いを励まし合い、切磋琢磨していくので落ちこぼれる子がいませんでした。 また、毎日の練習を楽しくみんなで続けられているのは、モチベーションを維持させる先生方の声かけなどがすごくじょうずなのだろうと思います。そのへんも含め、きちんとヨコミネ式教育の研修を受けている先生方に安心感もありました。 デメリットは、とにかく自由に遊ぶ時間が少なかったことです。園児でありながら勉強や運動、音楽の時間と決められたカリキュラムをこなすことが多く、自由に過ごす時間はほとんどなかったように思います。0~1歳児では遊んだりお散歩したりする時間はありましたが、泥んこになった服を持ち帰ってくるようなことはほとんどありませんでした。 自然派保育園のメリット・デメリット自然派保育園のメリットは、とにかく子どもたちが楽しそうなこと。毎日外遊びをし、お散歩に行き、暖かい日は水遊びをし、生き物を捕まえて飼ってみたり、野菜をとってきて食べたりと、その季節ならではの体験をたくさんして帰ってきます。大まかな予定は立てられているものの、そこで何をするかは園児たちに委ねられているのも大きな特徴。自主的にしたいことを見つけて遊んでいるので、楽しくて仕方ない様子です。 また、給食やおやつの食材・調味料1つにもこだわりが感じられ、できるだけ地元のもので、安心・安全なものを、という配慮がされています。「園でしっかり食べているから、おうちでママが頑張れない日があっても大丈夫よ」と保育士さんが言ってくれるのも心強いです。 デメリットは、着替えがたくさん必要なことと、洗濯物が毎日大量なこと。さらにおむつなし育児を実践している園なので、衛生面も決していいとは思えません。また、ひらがなや数字をまったく教わりません。 他にはこんなことも!ヨコミネ式のほうは、やはり小学校に入ってからの授業や勉強にすんなり入っていくことができたのは安心でした。子どもも“できる”という自信から「楽しい」「もっとしたい」という気持ちが湧くようで、長女は勉強も運動も積極的に頑張っています。また、「周りの子を応援する」というのも自然に身に付いており、お友だちとも仲良くできています。 自然派のほうは、感性や発想力が磨かれていると感じます。絵本の絵を見てお話をつくったり、花を見て急に歌をつくって歌い出したりと、わからないからこそできる創作力が身に付いているように見えます。 一番いいと感じていることは、どちらの園も特徴や方針がはっきりしているため、働いている保育士さんたちがその方針をしっかり意識し、ポリシーを持って保育をしてくれていると感じる点です。どんな園であれ、保育士さんたちの人柄やプロ意識こそが1番大切なポイントという気がしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての自然派保育園とヨコミネ式保育園にあてはまるとは限りません。必要に応じて通園を希望する園に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年06月14日「シェアリングネイチャー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。日本でも徐々に広まりつつある思想ですが、初耳だという人もいるでしょう。そこで、「自然体験が子どもの発達に及ぼす影響」を研究テーマにする心理学者であり、日本シェアリングネイチャー協会指導者養成委員という顔も持つ石﨑一記先生に、シェアリングネイチャーとはどんなものかを教えてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹(ESS)写真/玉井美世子(インタビューカットのみ)アメリカ生まれの自然から学ぶ思想シェアリングネイチャーという考え方が生まれたのは1979年。アメリカのナチュラリスト、ジョセフ・コーネル氏が『Sharing Nature with Children』という著書で提唱したものです。これは画期的なものでした。それまでは、子どもを自然に触れさせるにも、「教えましょう」「体験させましょう」という考え方が中心でした。でも、そうではなくて、自然のなかで見たり聞いたり感じたりしたことを、「すごいね」「綺麗だね」と共有するだけでいいじゃないか、と。それで十分に子どもたちは自然の楽しさを味わい、自然の恩恵を享受できると提唱したのです。日本では1990年頃から広まりはじめました。すると、林業関係者や自然環境保全団体、幼児教育や学校教育従事者、福祉関係者、カウンセラーなど、多くの人がその考え方に賛同した。それからは、日本でも着々と浸透しています。国内における活動は、ジョセフ・コーネル氏とライセンス契約を結んでいる日本シェアリングネイチャー協会が中心となっておこなっています。ジョセフ・コーネル氏自身がネイチャーガイドとして活動するなかで発案した「ネイチャーゲーム」をはじめとした自然体験プログラムを通じて、自然を楽しみ、自然と遊び、自然から学ぶよろこびに満たされた生活を送る人々を増やす活動を続けています。おすすめネイチャーゲーム5選ここで、わたしがおすすめするネイチャーゲームをいくつか紹介しておきましょう。1:大地の窓これは、木の葉っぱが落ちる秋から冬の時期にできるもの。全身を落ち葉のなかにすっぽり埋めて、顔だけを出します。すると、自分がどんどん地面の一部になっていく感覚になる。「大地の窓」から森を見ると、普段とはまったくちがった森に見えてきますよ。(画像提供:日本シェアリングネイチャー協会)2:落ち葉キャッチ同じ落ち葉の季節なら、これもおすすめ。落ちてきた落ち葉をキャッチする。それだけの遊びです(笑)。でも、これがなかなか面白い。落ち葉って地面に落ちているところは見ても、落ちる瞬間はなかなか見ないものですよね。なんとか捕まえようと、じーっと木を見上げていると、不思議なことに風の通り道も見えてきます。3:木のシルエットこれは、葉が落ちて木の幹や枝のかたちがよくわかる冬にいいですね。全身を使って木のかたちを真似して、どの木を真似したのかをまわりの人に当ててもらうというもの。木の樹形を観察することにもなるし、親子でやればその絆を深めることにもなります。(画像提供:日本シェアリングネイチャー協会)4:ミクロハイクこれは年間を通じてできるものです。ところで、みなさんは虫眼鏡って見るものを大きくするものだと思っていませんか?じつは……虫眼鏡は「自分を小さくする」ものなのです(笑)。虫眼鏡を使って自分が小人になった気分で探索をするのですが、これにはコツがあります。上からのぞくのは巨人の視点です。そうではなくて、地面に横になって見る。そうすれば、自分が小人になって、巨大なアリに遭遇したり、コケの大森林を歩いたりできますよ。(画像提供:日本シェアリングネイチャー協会)5:フィールドビンゴこれも年間を通じて楽しめますね。日本シェアリングネイチャー協会でつくっているカードもありますが、家庭ではビンゴカードのような3×3マスか4×4マスのカードを用意すればOK。そのカードに、グループで「近くにありそうな自然のもの」を書き込み、見つけた項目に丸をつけていくというゲームです。自分のカードのどのマスに書き込むかも重要ですよ。誰かが「白い花」という項目を言ったとして、すでに白い花を見つけているのなら、ビンゴを出すために重要な真ん中のマスに書いちゃうとかね。さらに面白いのは、グループ全員が納得しないと丸をつけられないところ。たとえば「いいにおい」という項目があって、ママが「いいにおいがする」、子どもが「ほんとだ!」と言っても、パパが「ええ?いいにおいじゃないよ」と言ったらそれはNG。だから、親子のコミュニケーションを育むことにもなる。ちなみに、普通のビンゴでは1列が埋まれば終わりですが、これはたくさん見つけてビンゴをいくつもつくります。(画像提供:日本シェアリングネイチャー協会)ネイチャーゲームがなくなることが理想!?真面目な親御さんなら、これらのネイチャーゲームが子どもになにをもたらしてくれるかといったところも気になることでしょう。日本シェアリングネイチャー協会でも、「自然や他者への共感や思いやりが生まれる」「自然や環境への理解が深まる」「自然の美しさや面白さ、不思議さなどを発見できる」「いのちを大切にする心が育まれる」といったことを、その効果として挙げています。たしかにそのとおりでしょう。でも、わたし個人としては、「なにかのためにやる」ものではないと思っています。そうではなく、親子が「共通の体験をする」こと自体に意味があるからです。だからこそ、子どもにやらせるのではなく親自身が楽しむことが大事になる。親子向けのネイチャーゲーム体験イベントでは、最初はだいたい親御さんは子どもにやらせて自分は後ろで腕組みをしている。でも、そのうち親御さんが子どもを押しのけてやるようになる(笑)。こういうイベントは大成功だということです。そして、もっと言えばこういうイベント自体がなくなってもいいのかもしれません。以前、ある地域のネイチャーゲームに欠かさず参加してくれていた家族がいたのですが、しばらくすると来なくなってしまった。でも、あるとき、ネイチャーゲームをおこなっていたところでその家族に偶然出会った。当然、わたしは「よかったら参加しますか?」と声を掛けました。そうすると、お母さんがこう答えたのです。「うちの近くにこんなにすてきな自然があることを知って、日曜日には家族で散歩をしたり食事をしたりしているので、もうネイチャーゲームはいらないんです」と。子どもと一緒に自然を楽しむことをライフスタイルに組み込むことができて、ネイチャーゲームを卒業したというわけですね。誰かがシェアリングネイチャーの普及を推進せずとも、誰もが自然に寄り添って暮らしている――。それが、わたしたちが目指すものなのかもしれません。『人と自然をつなぐ研究 ネイチャーゲーム大学講義録』石﨑一記 他 著/日本シェアリングネイチャー協会(2016)■ 心理学者・石﨑一記先生 インタビュー一覧第1回:「外遊び」は有能感や自己肯定感を伸ばす――でも、効果のほどは「親次第」第2回:「公園遊び」に道具は必要ない――外遊びは「なにもないところ」から始めよ第3回:意外すぎる自然遊びで一番大事なこと――“外遊び”の専門家が語る「シェアリングネイチャー」入門【プロフィール】石﨑一記(いしざき・かずき)1958年7月18日生まれ、埼玉県出身。東京成徳大学応用心理学部教授。専門領域は発達心理学、カウンセリング、環境教育、キャリアコンサルティング。動機づけ、自然体験が子どもの発達に及ぼす影響、キャリア発達を研究テーマとする。日本シェアリングネイチャー協会指導者養成委員でもあり、目指す指導は「体験した人が活動を振り返ったとき、そこの自然や参加者同士の表情は覚えているのに、指導者の印象はない」というもの。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2018年12月27日横浜市内最大級の面積を誇るこども自然公園にて、自然体験イベント「ヨコハマネイチャーウィーク2018」が、5月25日から27日の3日間開催される。昨年の様子このイベントは昨年初めて開催された「子どもと楽しむ大人の自然」がテーマの自然体験イベント。子ども向け木製遊具のある「キッズパーク」をはじめ、大人も森林浴を楽しめる巨大ウッ ドデッキや、ハンモックを公園内に設置し、昨年より規模を拡大。着色料や保存料を使用しないプレミアムアイスクリームを扱うコーヒーショップなど、こだわりを持つお店のキッチンカーが10店以上出店する。昨年、多くの親子でにぎわったピクニック広場の「キッズパーク」には、木製の平均台や、昔懐かしいケンケンパができる切り株など、自然との共生をテーマにしたアスレチックが登場。バンブー素材の床の上で、裸足でくつろげる巨大ウッドデッキや、ハンモックも完備し、大人もゆったりと森林浴が可能。横浜の自然の中で上質な時間を楽しむことができる。ピクニック広場付近では、シャボン玉おじさんによるフォトジェニックなシャボン玉の演出を毎日実施。ピクニック広場内「キッズパーク側ステージ」では、ニジノ絵本屋キャラバンによる、親子で楽しめる「絵本×音楽」の絵本読み聞かせライブを開催する。ドーナツ広場には、キッチンカーが10店舗以上出店。中でも注目は、昨年大行列を作った「Lost&Found」。ニューヨークの屋台で人気を誇り、ニューヨーカーが愛してやまないと言われる名物「チキンオーバーライス」を提供する。また、スペシャリティーコーヒーとともに、着色料や保存料を使用しないプレミアムアイスクリームが楽しめる「Mighty steps coffee stop」も出店。コーヒーとアイスクリームの最強コンビは、子どもも大人も魅了するおいしさ。さらに、オーガニック食材にこだわったドーナツやキッシュを提供する「食堂POCO」が26日限定で出店。元気いっぱい走り回っても、おなかを満たしてくれるお店が充実している。キッチンカー以外にも相鉄線西横浜駅にある小さな本屋さん「三田商店」の店主が行く先々に合わせてセレクトを変えて本を運んでくれる移動式本屋「BOOK TRUCK」も登場するなど、1日中楽しめる。昨年の様子ピクニック広場、野外活動センターでは、食べることが大好きで、「食べ物と人」をテーマに活動している原田しんやと関かおりによる夫婦イラストユニット「はらぺこめがね」が、誰でも美味しいご飯がつくれる魔法の「はらぺこペーパー」でお弁当をつくるワークショップを5月26日に開催。また、横浜でこども造形教室を主宰するアートユニット「ドゥイ」による、色んな素材の紙を重ね、本にして、画を書いたり、はさみで切ったり、読むたびに新しい話が生まれる絵本をつくるワークショップも27日に開催される。キービジュアルは、絵本作家でグラフィックデザイナーのディック・ブルーナのイラストを使用。昨年8月開催だった本イベントは、自然をより満喫できるよう、新緑が美しく屋外で過ごしやすい5月開催に。初夏の週末、自然の中で親子の時間を楽しんでみては。【イベント情報】Yokohama Nature Week 2018会期:5月25日~27日会場:こども自然公園住所:神奈川県横浜市旭区大池町65-1時間:10:00~17:30料金:入場無料(ワークショップなど一部は有料のプログラムもあり)雨天決行、荒天中止
2018年05月17日“恵比寿で出会う自然体験”をコンセプトにしたイベント「ヱビス ネイチャー フェスティバル(YEBISU NATURE FESTIVAL)」が、2018年5月3日(木・祝)から6日(日)までの4日間、東京・恵比寿ガーデンプレイスにて開催される。本イベントは、都会の恵比寿にいながら自然体験が出来るイベント。グルメやマルシェ、カントリー系ミュージック等のエンターテイメントやワークショップなど、自然をキーワードにした様々な企画が実施される。アウトドア気分を演出してくれるキャンプフードが味わえるキッチンカーは、日替わりで出店。また、自然栽培のハーブを6倍に濃縮抽出した「原液」を体調に合わせて選び、ショット形式で飲む世界初のスタンドもオープンする。そのほか、様々な地域の味噌を食べ比べや、トマトの苗植え体験、キッチンで使える小さなキッチン菜園を作るDIYと、大人に向けた自然体験が出来る各種ワークショップも実施予定だ。【開催概要】「ヱビス ネイチャー フェスティバル(YEBISU NATURE FESTIVAL)」開催期間:2018年5月3日(木・祝)〜6日(日)※荒天時は中止する場合あり時間:11:00〜19:00料金:入場無料会場:恵比寿ガーデンプレイス 時計広場、センター広場、シャトー広場<ワークショップ>■様々なお味噌を食べ比べ!開催日:2018年5月4日(金・祝)時間:1回目12:30〜13:00(受付開始12:15)、2回目14:30〜15:00(受付開始14:15)、3回目15:30〜16:00(受付開始15:15)参加費:1,500円(予約制)ブースにて受付人数:先着12名/回■トマトの苗植え体験開催日:2018年5月4日(金・祝)、5日(土・祝)時間:各日14:00〜15:00参加費:無料人数:先着20〜30名/回■キッチンファーマーワークショップ キッチンで使える小さなキッチン菜園を作ろう開催日:2018年5月4日(金・祝)時間:1回目13:30〜14:00(受付開始13:00)、2回目16:00〜16:30(受付開始15:30)参加費:参加費500円(予約制)人数:先着10名/回
2018年04月24日地元の自然体験をより判り易くするVR登場福島県にある休暇村裏磐梯に地域のアウトドア体験することができる「森のカフェ」が12月8日にオープンしました。休暇村裏磐梯は、福島県北塩原村の磐梯朝日国立公園に位置しており、客室から磐梯山を望むことができる高原の温泉リゾートホテルです。休暇村周辺では夏は、登山、カヌーやトレッキング、冬はワカサギ釣りやスキーなど大自然を満喫することができます。お茶しながらアウトドア体験できるオープンした「森のカフェ」は、テーブルや椅子は木のぬくもりを感じられるような仕様になっており、裏磐梯でとれたハーブを使ったハーブティーや裏磐梯ブレンドコーヒーを楽しくことができます。また、周辺エリアで体験できるアクティビティ情報提供をおこなうために、VR(バーチャルリアリティ)ゴーグルを用意し、地元の自然をバーチャル体験できるようにしました。休暇村裏磐梯ではスノーシュートレッキングツアーや全面結氷した銅沼、噴火後120年の森を遊ぶプログラムがおすすめだそうです。何をしようか迷った時、やってみたいけど不安など、先にバーチャル体験をして、やりたいことを決めるというのも面白いかもしれません。(画像はプレスリリースより)【参考】※一般財団法人休暇村協会プレスリリース(@Pressより)
2017年12月28日子どもがどうやら、いつもの絵本の読み聞かせに飽きてしまった様子。そんなときは、迫力の「写真の紙芝居」で親子のコミュニケーションを図りませんか?紙芝居といえば、かわいいイラストや昔話系の絵が一般的。しかし、虫や動物の写真を使ったリアルな作品もあるのです。自然とふれる機会が少ない都会の子どもに、動植物の迫力を体験させてあげたい! というママに、自然科学系の紙芝居がおすすめです。■『かおかお だあれ?』『虫ってこんなにオモシロい!―栗林慧の虫の目カメラ写真紙芝居』のなかの1作品。虫の顔のドアップが映し出されていて、その写真から「これは誰の顔?」と、子どもに名前を考えてもらうことができます。目や口の形などがとてもリアルに写し出され、虫の観察にも最適。大人には衝撃的なビジュアルかもしれませんが、子どもたちはふだん見ることのできない細部をチェックできるからか、食い入るように見つめています。虫の写真は、ストーリーが理解できない乳幼児にもおもしろく感じるようで、私の姪(9か月)は手で触りながら楽しんでいるといいます。セット商品のなかの1作品ため、この作品だけ購入するのは難しいようですが、1巻ずつ貸し出している図書館も。私の弟は、紙芝居コーナーではなく自然科学コーナーで見つけたそうなので、そちらもチェックしてみるといいかもしれません。■『マングローブは海の森』マングローブの成長過程を、美しい石垣島の背景とともに紹介。「生態系」や「熱帯」など、小さな子には難しい言葉も登場しますが、その解説がついているので安心です。また、「マング」「グローブ」の意味なども教えてくれるので、ママやパパにも興味深いことでしょう。未就学児には、美しい風景と動植物の鑑賞をメインに、小学生以上には環境の話なども盛り込みながら読んであげると、自然への関心を育めそうですね。自然科学系の紙芝居は、いつもの読み聞かせには飽きてしまった子どもの興味を引くことができます。また、顔や模様からその動物などの名前を考えていくことは、観察力や思考力を高めるためにも役立つはず。さまざまな作品にふれることで、子どもの能力を引き出してあげたいですね。参考サイト・ 『かおかお だあれ?』(作・写真:栗林彗/教育画劇) ※虫ってこんなにオモシロい!―栗林慧の虫の目カメラ写真紙芝居(全8巻)内の1作品・ 『マングローブは海の森』(赤木かん子/埼玉福祉会)
2017年04月09日大自然の中で遊んだ思い出や経験は、大人になっても残るものですよね。広くて大きな公園にピクニックに行ったり、青空の下でBBQをしたり、ちょっと遠出をしてアウトドアを楽しんでいる人も多いことでしょう。自然とふれあう時間は大事。でも初心者にはちょっとハードルが高いアウトドアもあるかもしれません。そこで今回は、誰でも楽しめる自然体験をご紹介しましょう。■美しい海は自分たちで守る! 「ビーチクリーン」「ビーチクリーン」は海岸清掃のことです。海岸には毎日たくさんのゴミが漂着します。海を管理している自治体や団体が定期的に清掃を行ってはいるものの、小さなゴミは人の手で取り除くしかなく、ゴミの回収が追い付かなくなる場合もあるそうです。そこで、美しい海を守るためビーチクリーンを家族で楽しんでみてはいかがでしょうか。ビーチクリーンはイベントに参加する方法と、自分たちだけで行う方法があります。自分たち家族だけで清掃したい場合でも、管理組合に事前申込みをしておくことで、ゴミ袋の提供やトングのレンタルやゴミ回収をしてくれるところもあるようなので、確認してみましょう。■僕らが住む地球以外にもたくさんの星がある! 「天体観測」天候に左右されることなく、満天の星空を眺めることのできるプラネタリウム。ため息をつきたくなるような輝く星々に囲まれ、癒やし効果を感じる人も多いですよね。そんなプラネタリウムもいいけれど、本物の夜空を眺めて星を観察するのもまた楽しいもの。科学館や展望台が併設されている施設の屋上などでは、夜のイベントとして天体観測を開催しているところがたくさんあります。家族で望遠鏡をのぞきながら、地球以外の星の存在を実感してみるのもいいかもしれません。■お魚って、こうやってとるんだ! 「海釣り」パパもママも釣りの知識ゼロ。初心者にはハードルが高そう… と釣り遊びをあきらめたことはありませんか? 駐車場・トイレ完備、道具レンタル、スタッフからのアドバイスなどに対応している「初心者向けの釣り施設」の数は実はとても多いんです。海釣り施設は船で海に出るのではなく、手すりのある堤防や桟橋から竿をたらすため、小さな子どもがいても安心。中には子ども向けフローティングベスト(救命用のライフジャケット)を無料で貸し出してくれたり、親子釣り教室や初心者釣り教室などを開催してくれる釣り場もあるので、良さそうな施設を探してみてはいかがでしょうか。初心者でも最初から終わりまで自然をたっぷり楽しめるアウトドア体験をご紹介しました。連休の予定に、今度のお休みに、ぜひ家族で楽しんでみてくださいね!
2017年03月11日あたたかな雰囲気と自然派ワインでくつろぐ隠れ家フレンチ三軒茶屋の住宅街に佇む、自然派ワインとフレンチビストロが楽しめる名店。友人の家のような感じでリラックスしてほしいと、オーナーが一点一点集めた味わい深い中古家具が並ぶ店内は、間接照明の柔らかな光が落ち着く、くつろぎの空間。2005年のオープン当時はさまざまなアルコールを扱っていたものの、オーナーがおいしいと感じるものが自然派ワインだったことから、自然派ワインのみを置くように。自然派ワインとは、無農薬・有機栽培で育てられたぶどうのみを使い、醸造段階では、ぶどうに付着した天然酵母での発酵、ノンフィルター(または軽いフィルタリング)、酸化防止剤もまったく入れないか、必要最低限しか添加しない。そのような基準を保ったワインのことで、ワインの既成概念を破る面白さのある味わいや、ブドウの素直な甘みが感じられるのが特徴です。そんな自然派ワインが店には常時100種~150種ありますが、グラスで気軽に飲めるよう、特におすすめのものを店頭に赤・白5種類くらいずつ用意。ワインのメニューはなく、スタッフに気軽に相談しながら選ぶのも楽しいひとときです。秋の味覚と一緒に味わいたいおすすめワインレモネードのような柑橘系よりのすっきしりた味わいの白ワイン「レザン エ ランジェ/ネジェマ2015」(グラス800円)。レモンを料理の仕上げに絞るような役割のイメージで、前菜や果物、白身の魚料理によく合います。ぎゅっと実がつまった果実味がある軽い赤ワイン「ドメーヌ フランソワ・サン・ロ/サン・グロ・ロ2015」(グラス950円)。赤ワインのほのかな渋みが、青身魚の生臭さを落ち着かせるので、店一番人気の「炙り〆めサバとじゃが芋」とも好相性。もちろん赤身の肉料理にも最適です。淡くなめらかな口当たりで、飲み疲れしない優しい赤ワイン「ドメーヌ レ クラパス/ジャヴァ2014」(グラス1,000円)。肉の脂をサッと流してくれるので、「鴨胸肉のロースト」などの肉料理を合せるのが最適です。店舗情報店名:uguisuTEL・予約:050-8013-0708住所:東京都世田谷区下馬2-19-6アクセス:田園都市線三軒茶屋駅南口より徒歩約10分営業時間:18:00~翌2:00(LO翌1:00)、日曜13:00~15:00、18:00~22:00(LO21:00)定休日:月曜日、第4火曜日
2016年11月09日毎日を慌ただしく過ごしていると、自然に触れる機会はなかなかないですよね。ちょっと疲れているときは、自然体験型レジャーがおすすめ。広い青空と豊かな緑、すがすがしい空気に包まれるリフレッシュタイムをぜひ!収穫体験をしたのは読者の片山さんファミリー今回、野菜の収穫体験に挑戦したのは、片山博子さん、剛さん、綾ちゃん(4歳)。綾ちゃんは「ニンジンは好きで、葉っぱ(葉物野菜)は嫌い。畑で蚊に刺されたらイヤだな〜」と、虫よけスプレーを入念にシュッシュッ。収穫、楽しめるかな…?Let’s 収穫体験♪片山さんファミリーが訪れたのは、千葉県木更津市にある「農業公園ぽんぽこ村」。ガイドの三上徳之さんからその日に採れる野菜の説明を受け、手袋と長靴を装着して収穫開始!採れ頃の野菜の見分け方や、収穫方法、おいしい食べ方などを教えてもらいながら、1時間ほどかけて順番に数種類の野菜を収穫していきます。まずはヤングコーンを収穫。「皮を優しくむかないとコーンが折れちゃうよ」と教えてもらいます。3人とも生のヤングコーンを食べるのは初体験。無農薬だけに虫が付いたものもありましたが、取り除いて味見しました。一本ずつ甘さが違い、野菜にも個性があることを発見!「キャベツの根っこはこんなに立派なんだね」と、スーパーでは見る機会のない、野菜のありのままの姿に感動!ママやパパも初めて知ることがたくさん♪「ジャガイモはどこにあると思う?」の問いに「土の中!」と綾ちゃん。宝探しの感覚で掘っていくと、出てきました!自分で採った野菜をいただきまーす!「採れたてを味わおう!」と、 施設のバーベキューセットをレンタル。野菜が焼けていく、甘く香ばしいにおいに、みんなの食が進みます。食べきれなかった分はお持ち帰りに。予想以上の楽しさに大満足でした!始めは虫刺されを気にしていた綾も、だんだん収穫に夢中になって、途中からは虫の存在を忘れるほどでした。大好きなニンジンは抜くのに意外と力が必要だったのですが、一人で頑張って引き抜いている姿にちょっと感心。親子で力を合わせてキャベツを抜いたり、ヤングコーンの味の感想を言い合ったりと、家族みんなの心に残る、とっても楽しい一日になりました!●取材協力農業公園ぽんぽこ村年間を通して約50種類もの野菜を収穫できる観光農園。野菜はすべて無農薬。年に数回訪れるリピーターも多い。旬野菜収穫コースは、大人(中学生以上)2800円、子どもは保護者同伴で無料。この他、バーベキューレンタル(3240円)や、収穫する野菜に応じた別コースもあり。DATA千葉県木更津市牛袋野506TEL090 - 1666 - 2616自然体験は子どもの「生きる力」も育む自然体験は子どもにとって「なんとなくいいイメージ」がある人も多いでしょう。近年では、学術的な研究でも「幼少期からの自然体験は子どもの『生きる力』を育み、将来の『社会に生きる力』にも通じる」という報告があるそう。自然体験で育まれる「生きる力」とは…?【1】感じる力絵や活字で得てきた知識が、自然の中でホンモノに触れて「実感」として結び付きます。この経験が物事を「自分事」として捉える力=「感じる力」を伸ばします。【2】共有する力見て、触れて感じたことを家族と話し合うことが情報を「共有する力」に。いろいろな感じ方があることを受け入れていくことが「協力し合う力」に発展します。【3】チャレンジする力自然の中では初めての体験もたくさん。「挑戦」「失敗」「成功」を繰り返しながらやり遂げる喜びを感じ、いろいろなことに「チャレンジする力」が強まります。【4】発見・工夫する力不思議な現象に触れると、「なぜ」そうなっているのかと、自ら考える機会に。主体的に考えることは、「発見する力・工夫する力」を育みます。【5】思いやる力自然環境はさまざまな生き物と出合う場所。それらが人間と共に生きていることを実感し、お互いに「育ち合う・支え合う」大切さを学ぶことにつながります。【6】自らの身を守る力規則やルールを守って行動することを通して、自然の中の危険だけでなく、日常生活でも危険が潜んでいることに気付き、「自らの身を守る力」が身に付きます。●お話を聞いたのは池田まさみさんいけだまさみ/十文字学園女子大学教授。専門は認知心理学、実験心理学、発達教育工学。幼少期の自然体験と成人後の養育態度との関連等についても研究。読者ママのオススメ! 親子で楽しむ自然体験スポット貴重な休日、「さて、どこに行こう?」と迷ったとき、参考になるのはやっぱり保育園ママの口コミ。ここでは読者アンケートで「子どもと行ってよかった!」とお墨付きがあった自然体験スポットを紹介します。味覚狩り、水遊び、キャンプ…どこもお手軽で魅力的!■旬の味覚を収穫!●山梨南八ヶ岳 花の森公園DATA山梨県北杜市高根町長沢760TEL0551-20-7222年間を通じてさまざまな野菜や果物を収穫8~9月はトウモロコシ、ナス、キュウリなどの夏野菜収穫と、“完熟”トマト狩りが体験できます。押し花を使った工作や、ピザ作り(要予約)などの体験イベントもあり。公園には駐車場からリフトカーに乗っていくので、アトラクション気分も味わえます。ママの声:広々とした園内で、一日中楽しめます。至るところにきれいな花が咲いていて、ステキな家族写真も撮れました!(埼玉県/3歳と5歳のママ)●東京内沼きのこ園DATA東京都青梅市成木1-90TEL0428-74-4528肉厚シイタケを採って食べられる!3月と10月は林の中、その他の時期はハウスでと、通年でシイタケ収穫が楽しめる農園。昔ながらの自然原木栽培にこだわって育てられたシイタケは、味や香り、食感も格別。収穫したてを炭火焼(要予約)で食べれば、うま味がジュワーッと口いっぱいに!併設のカフェでは、園で育てたキノコを使った料理も味わえます。9月下旬頃から期間、数量限定でさまざまなキノコの直売もあるのでチェックしてみて!ママの声:わが子はキノコが苦手ですが、自分で採ったものはうれしそうに食べていました。収穫後は併設のキノコ専門カフェでランチや休憩ができます。(東京都/4歳のママ)■川や海で遊ぶ●千葉九十九里 海釣りセンターDATA千葉県山武郡九十九里町細屋敷663-5TEL0475-76-8678釣り初心者でも高級魚が釣れるかも!?マダイ、カンパチ、ヒラメなどの高級魚を含め、50 種以上を放流している“海の釣り堀”。エサや持ち帰り用の箱もその場で購入でき、貸し竿もあります。釣った魚は全て持ち帰りOK、釣れなければマダイ1匹をプレゼント。潮風を感じながら、家族で釣果を競ってみては?ママの声:手ぶらで釣りが楽しめます。初心者ですが、マダイが3匹釣れました!(千葉県/2歳のママ)●埼玉ケニーズ・ファミリー・ビレッジDATA埼玉県飯能市上名栗3196TEL042-979-0300都心から1時間で川遊びを満喫利用者の多くがファミリーという人気スポット。遊び広場や温水シャワー、炊事場など、子連れにうれしい設備が充実しています。夏季の目玉は、名栗川をせき止めた天然プール! 水深は深いところでも70cm 程度です。ニジマス釣り&炭火焼きも人気。ママの声:川をせき止めてつくった天然プールがスゴイ!水が透き通っていて、魚が見られることも!(東京都/3歳のママ)■手軽にキャンプ♪●神奈川パディントン・ベア・キャンプグラウンドDATA神奈川県相模原市緑区若柳1634TEL0555-30-4580(PICA 予約センター)遊園地・キャンプ場・温泉を備えた複合施設「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」の敷地内にあるキャンプ場。宿泊施設はコテージやトレーラー、オートキャンプサイト、常設テントサイトなど多種多様。園内にはプールや遊園地、アスレチックもあるので、子どもも一日中遊べます。夜は温泉で日頃の疲れを癒やすのも◎。ママの声:宿泊施設はきれいで設備も整っているので、小さな子どもでも安心して楽しめます!(埼玉県/2歳と5歳のママ)●栃木日光だいや川公園オートキャンプ場DATA栃木県日光市瀬川773-3TEL0288-23-0201キャンプデビューにおすすめ!宿泊用のトレーラーハウスには冷蔵庫や寝具などの装備が充実していて、初心者でも気軽に利用できます。フィールドアスレチックや、キャンプ場では珍しいキッズコーナーもあり、子どももたっぷり遊べます。稲刈りや燻製作りなどの体験学習(要予約)にもチャレンジしてみて。ママの声:ちょっと足を延ばせば日光江戸村などもあり、観光の拠点としてもおすすめです。(東京都/1歳と4歳のママ)●神奈川BOSCOオートキャンプベースDATA神奈川県秦野市丹沢寺山75TEL0463-75-3273ビギナーからもベテランキャンパーからも人気人工的な造成をしていない、本来の森林を満喫できるキャンプ場。水汲み場は天然の湧き水で、飲用OK。自然が維持されているから味わえる、このスポットの魅力の一つです。常設のピザ釜を使えば、手作りピザや肉料理なども調理可能。おいしい料理と冷たい天然水、澄み切った空気を存分に味わって。ママの声:キャンプ仲間の家族と行きました。遠すぎず、集まりやすい程よい距離です。ピザ釜で作るピザがとてもおいしい!(神奈川県/3歳のママ)●栃木ツインリンクもてぎ森と星空のキャンプヴィレッジDATA栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1TEL0285-64-0001(代表)森の中で贅沢なグランピング体験をしよう!今年3月にグランピングエリアを導入し、リニューアルオープンしたニュースポット。ソファやベッドなど、ホテル並みの設備が整ったテントでキャンプをする“グランピング”が楽しめます。バーベキューもホテルのシェフが厳選した食材を使う贅沢仕様。おしゃれな空間でリッチに過ごすキャンプは、いつもとはひと味違った思い出になりそう!ママの声:施設内の「ハローウッズ“遊びの森”」には、アスレチックや迷路、探検コースなど子どもの好奇心を刺激するアクティビティ̶が充実!(埼玉県/4歳のママ)
2016年08月03日南アフリカ観光のハイライトのひとつ、ゲーム・ドライブ(サファリ)。ここでは日常の生活から離れ、大自然の中で感動のアフリカ体験が待っていた。■ブッシュに溶け込んだラグジュアリーなサファリ・ロッジリンポポ州とムプマランガ州にまたがり、アフリカを代表する野生動物保護区であるクル―ガ―国立公園。近くの道路には、「カバに注意!」の標識が。もうすぐ出会える動物たちに期待は膨らみ、サファリ気分も盛り上がってくる。今回行ったサファリ・ロッジは、クル―ガ―国立公園に隣接するモツワリ・プライベート・ゲーム・リザーブ(Motswari Private Game Reserve)。バンガローは全15室で、それぞれが自然と調和した温かいデザイン。オーナーは女性アーティストということで、アフリカンティストの彼女の作品があちこちに飾られている。このロッジでは、周りの自然を存分に味わってほしいという想いから、あえてスパやジムなどは用意されていないが、敷地内にはフェンスがなく動物たちが自由に移動できるようになっている。つまり、ロッジにいながらにして動物を間近に見ることができるのだ。部屋に入って外を見ると、目に飛び込んできたのはすぐ近くの川で水を飲んでいる象の姿! そのため、部屋のすぐ近くにまで動物たちがやってくるので夜間の一人歩きは禁止されていて、自分の部屋から少し離れたバーやレストランへ行くにもレンジャーが同行してくれる。サファリ・ロッジの基本的なスケジュールは、早朝と夕方の1日2回のサファリと1日3回の食事。それ以外の時間は、各自でのんびりとリラックスして過ごす。少し遅めのランチを済ませた後は、オープン四駆車に乗り込み、レンジャーとトレッカーと共にいざサファリへ!■目の前で繰り広げられる動物たちの野生の営みプライベート・ゲーム・リザーブでのサファリでは、道が整備されていないブッシュの中にも自由に入って行けるため、ビッグファイブ(ライオン、ヒョウ、バッファロー、サイ、象)に会える確率も高い。ドライブを初めてすぐに、ビビッドなブルーカラーの鳥や、沼の中から耳だけを出したカバなど、動物たちが次々に姿を現した。しばらくブッシュの中を進んでいくと、今度はインパラの群れを発見。よく観察してみると、ざわざわしていて何か様子がおかしい。トレッカーがそっと指さす方を見てみると、なんとそこには何かを狙いながら歩くメスのライオンが!車はライオンの3メートル程まで近づいていく。間近で見る攻撃態勢に入ったライオンの迫力はすさまじく、少しでも触発したら飛びかかってきそうな雰囲気でカメラを向けることもできないほど。ライオンはインパラを狙っているのかと思いきや、ライオンの視線の先には一匹のヒョウが!いきなりのビッグファイブの同時出現に、車の中のメンバーの興奮度はマックスに。危機感を感じたヒョウは急いで木の上に避難し、あきらめたライオンがのそのそと退散していく。あっと言う間のできことだったけれど、生死をかけた闘いを少し垣間見ることができたのは、とても感動的な体験だった。■日が沈んだ後も暗闇の中で楽しむサファリ視界が開けた広場に車を止め、どこまでも続く広大なブッシュに沈む夕焼けを眺めながら、レンジャーとトレッカーが準備してくれたカクテルのグラスを傾ける優雅なひととき。ナイト・サファリはトレッカーが当てるライトの光とともに動物を探しながら進んでいく。日が沈んだ後の少しの間、幻想的に現われる黒とオレンジのシルエットが美しすぎてため息がでる。そして、満天の星空にある南十字星のすぐ下を歩いていく象の親子に、優雅に飛び跳ねるインパラたち。夜風を肌で感じ、草や土、動物たちの匂いを感じながら自然と一体化していくような、なんとも不思議な感覚を体験した。ロッジに戻ると、ちょっとおしゃれをしてバーへ。ロッジのスタッフや他のお客さんたちと今日出会った動物について語り合う。皆が目を輝かせて興奮冷めやらぬ顔をしながら、感動を共有する時間だ。ディナーは焚き火を囲んだテーブルで。ロッジのスタッフたちがアフリカン・ダンスと歌を披露してくれ、その暖かいもてなしに皆が家族になったようなアットホームな空気が流れる。一日の最後はハイエナの遠吠えを聞きながらバスタブのお湯に浸かり、夜はゆっくり更けていった。■感動は最後の最後まで翌朝はレンジャーのノックで目を覚まし、まだ日が昇る前にサファリへ出かけた。レンジャーにキリンとシマウマが見たいとリクエストすると、他のレンジャーたちと無線で連絡を取りながら、まずはキリンの群れがいる場所へと連れて行ってくれた。キリンの群れに近づいていくと、二匹のオスのキリンが激しい音をたてて首をぶつけあっているのを発見。あまりの大きな音に驚くけれど、これはただスキンシップをとっているだけで、喧嘩をしているわけではないらしい。そして次はシマウマを探していく。なかなか見つけることができず、あきらめかけたその時、インパラの群れに混じったシマウマが! レンジャーやトレッカーたちのチームプレイと温かいホスピタリティを感じた瞬間だった。南アフリカでのサファリは動物を間近に見られることと、最高のホスピタリティと大自然の中のサファリ・ロッジで過ごす優雅な時間が魅力的。忘れられない最高の思い出になることは間違いない。サファリ・ロッジを出発して空港に向かう途中、道路の脇でバッファローやキリンが姿を見せてくれた。そして、到着した空港は緑に溢れ、まるでサファリ・ロッジを再現したかのような素敵な空間! 最後の最後までサファリ気分は続いたのだった。取材協力:南アフリカ観光局 公式サイト 撮影・取材:東海林美紀
2013年06月17日カヌーでゆったり下りながら網走の大自然と歴史満喫ツアー「網走川カヌー散歩」で、もう一つの網走を体感しませんか?四季折々に大自然を満喫できる体験観光が盛りだくさんの網走エリア。夏から秋までの期間、ぜひ体験したいのが「網走川カヌー散歩」。北海道網走市と網走郡大空町に股がり、約6,000年前の縄文海だった網走湖から、先住民のアイヌから「リンナイ」(波の沢)呼ばれた網走川の河口付近までの水上のプロムナードをカヌーで巡る2時間~2時間半の散策だ。7月20日から10月31日の毎日、1日午前と午後2回行われ、1回最大4名限定のツアー。カヌーは、初心者でも気軽に体験しやすいカナディアンカヌーで、インストラクターの田中聡志さん、若月識さん、若月愛さんの経験豊富な3名のうち、どなたかがガイド役になってしっかりサポートしてくれるので安心だ。ちなみにカヌーで下るのは、網走川は途中に橋ゲタの跡や鮭を捕獲する簗(やな)があるためとのこと。集合場所は、網走湖畔呼人浦(よびとうら)キャンプ場。湖畔で簡単なカヌー操作の講習を受けて、いざ出発。網走湖の自然を楽しみながら「湖口」へ。スタート地点は、オジロワシやカワセミなど野鳥の宝庫で、バードウオッチングを楽しむ人も多いところ。網走湖から海までダムのない網走川、のんびりと川を下っていく。水の色は決して澄んでいるとは言えないが、栄養に富み、多くの命をはぐくんでいる証拠だ。毎年秋には、たくさんのサケやマスが遡上(そじょう)してくるので、タイミングがあえばウォッチできるかも。旧網走刑務所の農地を過ぎると、環境に優しい護岸が見えてくる。そして、大きく蛇行する川、ツバメの巣 、ポプラ並木、網走刑務所の新旧の煉瓦塀、鏡橋 、刑務官の住宅、更生保護施設「錦水寮」と、ガイドさんの網走の自然と歴史・文化の解説を聞きながら、ゆったりと風を感じて、カヌー散歩は続く。さらに下ると、鮭を捕獲する簗(やな)「ウライ」(毎年8月中旬からの設置)、 網走駅に続く新橋、遊漁船、網走の街並みを眺めているうちに、終点のエコーセンターに到着。ここで、カヌーの撤収・搬送。そして、出発地点の網走湖呼人浦キャンプ場に戻り、解散。のんびりしたカヌーでの散歩ながら、あっと言う間に時間が過ぎていることに気づくはず。ちなみにツアー代金は、参加は小学生(4,000円)以上に限り、大人2名以上参加で1人8,000円(傷害保険、税込み)、1名での参加は2,000円プラスの10,000円。なお、さほど操作が難しくないとはいえ、カヌーは水辺のスポーツであり、水にぬれることがあることを理解の上で参加を。カヌー用品は貸し出しでくれるが、ぬれてもいい服装、靴、低温のときに備えウインドブレーカーなど、日よけの帽子、サングラス、メガネの人はメガネバンドなど用意してほしいとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月21日「タラサ志摩」は伊勢志摩国立公園内に位置する自然豊かなホテル。海に囲まれて景観が抜群なわけだが、もちろんそこは海の幸の宝庫でもある。そこで「タラサ志摩」では、眺めているだけではもったいない!を合言葉に、手ぶらでも楽しめる釣り堀体験を行っている。海の中に作られた天然釣り堀なので、手軽に釣り上げることができるのが魅力だ。桟橋を渡って海に浮かべられたいかだ釣り堀へと向かう。海を真上から見下ろすシチュエーションは少しだけドキドキだ。スタッフのレクチャーもあり、釣り上げるのはなんと鯛! 大ぶりの魚だけに釣り上げる手応えも十分で、クセになりそう。また、釣り上げた魚はホテルに持ち帰り、ホテルのガーデンで野外クッキングに挑戦だ。下処理は調理スタッフのサポートがあり、丸ごと1匹の鯛を使った豪快な鯛めしを炊き上げる。アウトドア料理には欠かせないダッチオーブンを使うので鯛の身がふっくらと炊け、作りたてを頬張るのは至福のひとときに。家族旅行のアクセントになる釣りとアウトドアクッキング体験。子どもにも大人にも、忘れられない海の思い出になりそう。開催期間:2011年9月15日~11月30日時間:10:00~14:00(受付9:50~)料金:大人(中学生以上)6500円、小学生5500円取材/おうちスタイル編集部
2011年09月29日お盆も過ぎ8月も残すところあと僅かとなった。「夏休みをまだ満喫していない!」「自然ともっと触れ合いたい」・・・そんなご家族やご夫婦にオススメしたいのが、国立公園で自然と触れ合うことができる話題の「自然体験型ツアー」だ。こういった体験型ツアーは全国各地で開催されている。全国の国立公園を訪れて、豊かな日本の自然とふれあうことで「生物多様性」の大切さを実感でき、また、アウトドア好きの方なら、各地の体験型ツアーをひとつずつ制覇していくのも楽しみとなるだろう。今回ご紹介する夏休み最後の体験型ツアーは、国立公園の魅力をめいっぱい満喫できる「富士箱根伊豆国立公園」ツアーだ。富士箱根伊豆国立公園内のスタンプラリー対象施設である「田貫湖ふれあい自然塾」(静岡県富士宮市)、ホールアース自然学校の協力のもと、雄大な富士山を見ながら、さまざまな自然体験を思う存分楽しめる。ツアープランには「ロゲイニング」や「ノルディックウォーキング」など、アウトドア好きにはたまらない楽しいイベントが用意されている。「ロゲイニング」(Rogaining)とは、簡単に言うと大きなエリアを使ってのダイナミックなオリエンテーリング。参加者はチームに分かれ、地図を片手に、フィールドに散らばっているチェックポイントを探し当てる。すべてのポイントにはそれぞれ異なる得点が設けられており、制限時間内に最も高い得点を得たチームの優勝となる野外ゲームだ。優勝者には豪華賞品も用意されている。また、1日目のロゲイニングには、お笑い芸人・アンタッチャブルの柴田さんや、ゆってぃさん、シンデレラさんも参加するという。ツアーに参加する子どもたちにとっても、愉快で特別な夏休み体験となるはずだ。「ノルディックウォーキング」とは、2本のポールを使って歩く、フィンランド生まれのスポーツ。年齢・性別・運動経験などに関わらず、誰にでも簡単に始められ、生涯楽しむことができると注目されている。上半身も下半身も使うため、通常のウォーキングより高い運動効果が得られるという。歩き方のコツは専門インストラクターが教えてくれるのも嬉しい。富士山麓の森の様子や音、匂いなどから季節を感じながら爽やかな空気の中を歩くのは、日頃の疲れをとり、いいリフレッシュとなるだろう。もちろん、スタンプラリー対象施設である、田貫湖ふれあい自然塾も訪問し、富士山や田貫湖周辺の自然について学んだあと、制覇した証のスタンプをゲットすることができる。最高の富士山の眺望を楽しみながら、田貫湖畔の夏の自然をを満喫できるこのスペシャルな体験型ツアー、残り募集枠もあと僅かとなった。大人同士でも十分に楽しめるので、夏休みの最後にご家族、ご夫婦で参加してみてはいかがだろうか。「富士山麓・田貫湖アクティブ体験プラン」日時:平成23年8月30日(火)~8月31日(水)1泊2日場所:富士山麓周辺(田貫湖周辺)集合場所:休暇村富士宿泊先:休暇村富士(静岡県富士宮市佐折634) 募集人数:30名プラン代金:お一人様 1泊3食付 大人18,300円、小学生12,450円幼児8,950円(税込、本館泊、入湯税別)※1名1室利用の場合1,000円増 ※1泊3食及びプログラム代が含む【スケジュール】-------------------------------------------8月30日(火)13時オリエンテーション・田貫湖ふれあい自然塾見学集合場所:休暇村富士 チームに分かれてロゲイニング開始17時ロゲイニング終了18時夕食&ロゲイニング表彰式-------------------------------------------8月31日(水)7時15分朝食9時00分~12時30分ノルディックウォーキング※昼食後解散--------------------------------------------お申し込み・お問い合わせ先:休暇村 富士富士箱根伊豆国立公園 TEL:0544-54-5200〒418-0107 静岡県富士宮市佐折634 取材/おうちスタイル編集部
2011年08月19日