愛知県豊田市で5日、映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』(11月21日公開)の世界観が体感できるシティタイアップ「Toyota City Montage "ものがたり"つむぐ街」(~12月27日)がスタート。映画のシーンをイメージしたフォトロケーションやアートなどが市内各所に登場した。コモ・スクエア イベント広場では、映画の象徴的なモチーフ"星屑のスノードーム"のフォトロケーションが登場。星屑がたくさん詰まったドームの中に入って、写真撮影できるようになっており、初日も中に入って星屑で遊ぶ子供の姿が見られた。とよた科学体験館 スペースホールのプラネタリウムB1階では、"渡鳥での星の移動"を体験できる「渡鳥インタラクション・アート」を展開。まるで自分が、星の王子さまになったような気分で、渡鳥によって星の間を移動しているような感覚になれる。T-FACE・8Fのムービングブリッジでは、天井や床に星をちりばめたようなブラックライト・アート「天体インスタレーション・アート」が登場。星の王子さまや飛行士、キツネ、バラなどのキャラクターも飾られ、物語の世界に入り込める。そして、豊田市中央図書館では、映画のシーンを感じられる空間に原作や関連書籍を集めた「図書館イマジネーション・ルーム」を設置。部屋へ向かう通路にも映画をイメージした雲のゲートが登場した。また、市内では、星の王子さまや主人公の女の子などが描かれたラッピングバスを運行。車内にも映画のビジュアルが飾られ、『リトルプリンス』一色となっている。『リトルプリンス 星の王子さまと私』は、現代を生きる9歳の女の子を主人公に、『星の王子さま』の"その後"を描いた物語。豊田市では現在、2年後に同市に誕生するシネマコンプレックスに向けて「映画を活かしたまちづくり事業」を推進しており、そのプロローグイベントとして、豊田市のイルミネーションキャラクター・イルミちゃんのモチーフでもある"星の王子さま"を共通点に、同作とのタイアップが決定した。初日の5日は、鈴木梨央、津川雅彦、福田彩乃を招いての特別上映会も行われた。
2015年11月06日ものまねタレントの福田彩乃が5日、地元である愛知県豊田市の魅力をPRする「WE LOVE とよた スペシャルサポーター」に就任し、豊田市コンサートホールで行われた任命式に出席した。任命式は、映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』(11月21日公開)の特別上映会の中で実施。太田稔彦豊田市長と共にステージに登場した福田は、得意のローラのモノマネを披露し、さらに市長のむちゃぶりに応える形で、ニワトリとボビー・オロゴンのモノマネも続け、集まった700人の観客を笑わせた。そして、市長から「日本全国に豊田市の魅力を発信してください」と任命状を受け取った福田は「豊田市出身で豊田のことが大好きなので、いろんな方に豊田市の魅力を知っていただけるように頑張っていきたい」と決意を表明。高校時代を振り返り、「友達と自転車に乗りながら田んぼ道を走って、ソフトクリームを食べながら女子トークして…。英語の先生のモノマネをしたり、いろいろやっていました」と語り、「とても温かい方が多いという印象。アットホームな場所で私の本当のふるさとです」と豊田市の魅力を語った。その後、初仕事として、舞台あいさつの進行を担当し、主人公の女の子の吹き替え声優を務めた鈴木梨央と飛行士役の津川雅彦を招いてのトークセッションを仕切った福田。イベント後に囲み取材にも応じ、「すごいうれしかった」とスペシャルサポーターの話を最初に聞いた時の心境を伝え、「まずはこちらの任命状を弊社アミューズに持ち帰り、大先輩の福山雅治さんの『TSUBAKI』のポスターの隣に堂々と飾らせていただきたい」と話した。豊田市では現在、2年後に同市に誕生するシネマコンプレックスに向けて「映画を活かしたまちづくり事業」を推進中。そのプロローグイベントとして、映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』とのタイアップ企画「Toyota City Montage "ものがたり"つむぐ街」が本日5日にスタート(~12月27日)した。今回の特別上映会も、その一環として行われた。
2015年11月05日ExaScaleは6月1日、トヨタグループの総合商社である豊田通商と、ExaScalerが開発する液浸冷却高速演算システム、液浸冷却装置、およびこれらの関連製品に関して、日本国内における販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い豊田通商では、正規代理店としてExaScaler が開発・提供する一連の「液浸冷却高速演算システム、液浸冷却装置および関連製品」の販売を開始するほか、近い将来にはExaScalerが開発する液浸冷却のHPCシステム、スーパーコンピュータを用いたホスティング・サービスの提供も計画しているとする。また、ExaScalerが開発する液浸冷却のHPCシステム、スーパーコンピュータ向けのソフトウェア開発も行っていく計画としており、トヨタグループへの製品販売やサービスの提供、ソフトウェア開発も行っていくとしている。
2015年06月01日(前編はコチラ)前回は、ミジンコは女性上位、カメやワニは温度で性が決まるという、生き物の「性」にまつわるお話しを紹介しました。今回は、環境変化を敏感に感じる生き物たちや、その「サバイバル術」のお話です。○6. 「敵の匂い」がしたら「とげ」や「ヘルメット」を作って変身!現代は激動社会。人間も食うか食われるか、生き残りをかけた戦いの毎日です。では生き物たちは「弱肉強食」の原野をどう生き抜いているのでしょうか? わずか数mm足らずの小さな生き物「ミジンコ」も天敵に対して、驚くような防御術を持っているそうです。「ミジンコの場合、天敵の匂いがすると形を変えたミジンコが産まれてきます。その形は防御形態と呼ばれ、ミジンコの種類や天敵によって異なりますが、頭をまるで『へルメット』のようにとんがった形にしたり、後頭部に『とげ』を作ったりして、敵に食べられにくい形を作ります」と井口研究室のミジンコ博士こと宮川一志さんが教えてくれます。実際に、宮川さんにとげをつくるミジンコの動画を見せて頂きました。天敵であるフサカの幼虫はミジンコをいったん飲み込んだかに見えましたが、とげがひっかかって、はき出してしまいます。とげの本数が多いほど飲み込まれにくくなることが実験からわかったそうです。天敵のにおいとはどんな匂いなのか気になるところですが、宮川さんによると、「特定の構造をもつ化学物質だとわかったものの、どんな匂いかは正確にはまだわかりません」とのこと。どうやってとげが作られるのか、そのメカニズムを解明しようとしています。○7. ミジンコが教えてくれる水、化学物質の安全性ミジンコは、私たちの安全を守ってくれる、大切な存在でもあります。水の安全性や化学物質の安全性試験にミジンコは世界的に活躍しているのです。具体的な方法はこうです。産まれたばかりのミジンコを化学物質を入れた50ccのビーカーに1匹入れて3週間育てます。何匹子どもを産んだか数を数え、その数によって化学物質の安全性評価に用いるのです。極めてアナログな方法ですが、実は「OECD(経済協力開発機構)」が定めた世界ルールです。日本もOECDのルールに従ってミジンコを使った実験が行われています。「水の安全性を守るためには一番簡便な方法です。ミジンコがいくつ卵を産むか。たとえば、ミジンコが3日間で泳がなくなり死んでしまえば毒性が非常に強いと言えます。ただし、物質の量にもよりますね。この化学物質はこの量以上なら悪影響を与えるが、この量以下なら使えますなど、実験方法とデータをつけておけば、例えばある製品を輸出するときにOECD加盟国では新たな試験をしなくても共有できるのです」(井口教授)ミジンコが元気に泳ぎ、卵を産む水や田んぼは世界標準で安全、ということなのです。○8.NASA宇宙センター隣のワニは健康か? ワニを釣って調査!環境と生物の関係を長く研究されてきた井口教授。なんと、NASAから依頼を受けてロケット発射基地である、ケネディ宇宙センターに隣接する野生保護地域のワニの調査をしたことがあるといいます「フロリダ大学の客員教授をやっていたとき、環境ホルモンの影響を調べるためにフロリダのワニ(アリゲーター)を捕って研究していました。その研究仲間から『NASAの研究もやってくれない?』と話がきたんです。10年ぐらい前ですね。」筆者は打ち上げ取材でたびたびNASAケネディ宇宙センターを訪れ、確かに野生保護区が隣接し、ガイドツアーで大きなワニが横たわっているのを見てますが、あのワニ?「実はロケット発射後に、野生保護区の水のpHを調べると酸性度が非常に強いことがわかり、PCBやダイオキシン、鉛の影響もあるのではないかと言われていました。発射場で働く人たちは自分の身体への影響も心配だったんでしょうね。まず野生生物への影響を調べて欲しいと話が来ました。私も含めて研究者はみんな『面白い! やりましょう』と毎月、発射場のあるケープカナベラルに行って、ワニから血液を採っていました」とても簡単に仰る井口先生だが、ワニは大きいもので4メートルもあるという。しかも保護区だから殺せない。いったいワニからどうやって血液を採るのですか?「色々なやり方がありますが、昼間に行くときは釣ります(笑)。釣り竿で。」ワニを釣る!?「リールを使って針のところに三椏になったフックをつけます。そしてワニが浮かんでいるところの向こう側に投げて、ひっぱるとワニの皮膚に食い込みます。それを船に寄せます。気を付けないといけないのはワニの口です。噛む力は何百Kgもあります。でも開ける力は弱いんです。そこで結束バンドの大きなものを用意してワニの口からかけて締める。口をあけられなくなれば、安全です。目を覆えば暴れないのでテープをはって、3人ぐらいで引っ張り上げます。200~300kgぐらいかな。数をこなせば慣れますよ(笑)」なんと、井口教授は「ワニ釣り」のプロでもあったのです。生物学者はタフでないと。しかし意外にも、アリゲーターはもの凄く恐がりで自分から襲ってはこないそうです。危ないのはクロコダイルだとか。それで、ワニにはロケット燃料の影響はあったのでしょうか?「血液からは重金属や鉛が非常に高く検出されました。PCBも高いです。しかしそれがどう影響するかはまだよくわかりません。卵を研究室に持ち帰り、何匹孵化するか、これから研究に取り組んでいきます。他の場所との比較も必要ですし何年も継続していかないと」環境の影響は、簡単には結論が出せません。ワニとの格闘はまだまだ続きそうです。○9. ネムリユリスカ…生と死の境を行き来する動物の驚きの能力、特にサバイバル術という点で、井口教授が例にあげたのが「ネムリユスリカ」です。ネムリユリスカはアフリカに生息する昆虫で、その幼虫はカラカラに乾燥すると無代謝状態になり、100度近い高温にも、マイナス270度の極低温にも、ヒトが絶えられる量の1000倍近い放射線にも耐えられる。17年以上たっても水を与えれば生き返るという「不死身」の生物です。若田光一飛行士が国際宇宙ステーションで行った宇宙実験でも、乾燥状態のネムリユスリカの幼虫100匹のほとんどが、水を与えると宇宙で活動を始め、2週間後には一部がさなぎや成虫になったとのこと。「サバイバルというよりも、『どうやったら死ぬの?』という話になりますよね。乾燥しても水が入ればまた生き返る。生きている状態と死んでいる状態はどこで分けるのか、すごく不思議ですね」ネムリユスリカのような無代謝状態は、人間でも可能なのでしょうか? 火星以遠の木星や土星飛行には、数十年もの飛行期間がかかるため、太陽系大航海には人間の冬眠技術が必要になると川口淳一郎JAXA教授も言われていました。「脳の手術をするとき、代謝を落とすために氷で冷やした状態にすることがありますね。しかし脳を丸ごと長期間にわたって休眠させられるかどうかは、わかりません。たとえば凍結保存にしても、私達はミジンコの凍結保存にチャレンジしているのですが、まだ実現していません。ミジンコでうまくいかないのですから、ヒトではなかなか難しいでしょうね」(井口教授)○10. 性ホルモンが正しく働くこと=種のサバイバルところで、生き物の研究はなぜ、大事なのでしょうか?野生生物は「環境の番人」と言われます。環境が悪化すると、野生生物に影響が出ます。そしてその影響は同じ環境に生きる人間にとって、決して無関係ではないのです。井口教授は「環境中にはさまざまな人工的な化学物質が放出されていますが、報告をたどると1950年頃にDDTという農薬が使われ、毒性が強いだけでなく女性ホルモン作用もありました(レイチェル・カーソンの著書「沈黙の春」がきっかけで先進国では使用禁止になったことで知られる)。その後もさまざまな化学物質が使われ女性ホルモン作用するものはありますが、男性ホルモン作用するものはありません。逆に男性ホルモンにくっついて邪魔する農薬はいっぱいある。男は弱いのです」自然界がメス化しているとも言われるように、性ホルモンが正しく働かなければ、オスとメスのバランスが崩れ、いずれ種の絶滅につながるという事態も起こりえます。環境と生物について調査や研究を継続し、どのような影響があるかを見極め、どう対処するかを冷静に考えていくことが重要です。まずは、身の回りの生き物に関心をもち、その生態に学ぶことが、その第一歩かもしれません。○おわりに - 「不思議な生き物=研究者」集団、基礎生物学研究所取材に訪れた愛知県岡崎市の基礎生物学研究所は基礎生物学の特化した国内唯一の研究所です。井口教授が生息(!)するラボには、井口教授自らオークションなどで収集したワニやカメの剥製が、机の下から次々出てきます。ふと棚を見ればワニの卵(本物)がさりげなくおかれ、生き物好きにとっては「天国」のような場所かもしれません。ちなみに、この研究所で生き物三昧の研究生活を送るにはどうしたらいいのでしょうか?基礎生物学研究所の広報担当者によれば、大学卒業後に総合研究大学院大学(総研大)の生命科学研究科・基礎生物学専攻に入学するのが王道とのこと。ちなみにこの3月にミジンコの研究で博士号を取得予定の豊田賢治さんは愛媛県の工業高等専門学校出身。生物工学コースで柿の研究をしているときにオオミジンコを見て、「でけぇ!」とその虜になったそうです。高専から専攻科に進み大卒資格を取得した後、総研大に進学し、晴れて博士号取得となりました。ラボではミジンコ博士の宮川さんや豊田さんが現場を仕切り、井口教授が実験しようとすると「あれ、どこにある?」と聞くので「大名実験と嫌がられます」(井口教授)。ミジンコ大名はニコニコしながら博士達の活躍を見守っている。そんな楽しいミジンコ・ラボでした。井口教授も登壇する生き物の驚きの能力に関するシンポジウム「第18回 自然科学研究機構シンポジウム -生き物たちの驚きの能力に迫る-」が3月22日(日)に東京・一ツ橋の学術総合センターにて開催されます。今回の話を読んで、生き物に興味を持った方は、ぜひ参加してみてください。きっと、これまで知らなかった、生き物たちの神秘の世界を見ることができるはずです。○「第18回 自然科学研究機構シンポジウム」テーマ:「生き物たちの驚きの能力に迫る」日 時:2015年3月22日 10:00~17:00会 場:学術総合センター(一橋講堂)東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター2階参加費:無料申込方法:専用の申込みフォームにアクセスし、必要事項を記入○井口泰泉 教授のプロフィール自然科学研究機構 基礎生物学研究所 教授・理学博士専門は内分泌学、環境生物学2011年 日本動物学会賞受賞2013年 環境保全功労者表彰著書に「内分泌と生命現象(培風館)」などがある
2015年03月16日ニコニコ生放送で隔週木曜日放送されている「アニメぴあちゃんねる」。2月12日(木)放送分のゲストに声優の田辺留依と豊田萌絵が出演する。田辺留依は2013年にデビュー。アニメ『ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル』の須藤セシル役などで知られる。また、豊田萌絵は2012年にデビュー。声優としての活動のほか、声優ユニット「StylipS」の1員として、歌手活動も行なっている。プライベートでも仲の良い田辺と豊田。ゲストトークではイラストが得意という田辺が、今回の番組のために描き下ろした直筆イラストを持参。こちらは視聴者にプレゼントされるので、気になる方は最後まで見逃さないようにしよう。また、豊田は自身の趣味である昭和の歌謡曲、なかでも松田聖子と矢沢永吉の大ファンということで、秘蔵のコレクション写真を披露する。また田辺と豊田は2月22日(日)に東京・科学技術館サイエンスホールで開催されるイベント「ガラパゴス祭り~オメガクインテット&フェアリーフェンサー エフ~」に出演。PS4用ゲーム『オメガクインテット』で共演している豊田と田辺が、作品の裏話を披露する。番組後半のアニメぴあちゃんねる会員放送「もりもりアニメぴあちゃんねる」では、今回も即興劇を行なう。『オメガクインテット』の豊田と田辺の役どころがアイドル的存在なのにちなみ、前回番組で好評を博した「アイドル寝起きドッキリ」にふたりが挑戦。カメラでいきなり寝起き顔を映されるシチュエーションでふたりはどう答えるのか、見ものだ。今回からスタートする新コーナー「俺の質問」では、「バレンタインの思い出は?」「人生で一番恥ずかしかったことは?」など、番組側が用意した質問の中から視聴者のリクエストの多いものに、出演者が回答する。また、交代制で行なわれるこの番組のMC、今回は前田玲奈が務める。そして番組のなかでも毎回とくに盛り上がるタカオユキのお弁当コーナーも実施。前回は2月にちなんで節分の鬼を真っ青なお弁当で表現したタカオ、今回の弁当は果たして。ニコニコ生放送「アニメぴあちゃんねる」は2月12日(木)午後8時30分より放送。■アニメぴあちゃんねる日時:2月12日(木)午後8時30分~午後10時00分出演:前田玲奈 / 相坂優歌 / タカオユキ / 美濃部達宏ゲスト:田辺留依 / 豊田萌絵
2015年02月10日豊田通商は1月23日、同社が出資する水稲生産技術研究所が権利を持つコメの新品種を軸とし、契約栽培から販売までを一貫して行う国内産コメ事業に参入すると発表した。豊田通商は2012年から、新品種の生産基盤の確立を目的として、各地の農協や農業生産法人と協力して試験栽培を実施してきた。2014には一定の増収を見込めるようになったことから、今年から商業栽培に切り替える。5年後には2700haの作付け、約2万トンを取り扱う計画だ。同事業における新品種はコシヒカリをベースとしたハイブリッド品種で、一般的な品種と比べて粒が大きく、1.3~1.5倍の収量が見込めるため、生産コスト低減につながる可能性がある。また、東北から九州まで広い範囲で栽培が可能なほか、初期成育が良く倒れにくい、一般品種の作期と大きくずれないため輸作体系への組み込みが可能などの特長を持つ。味はコシヒカリのおいしさと粘りを併せ持つという。同社はこうした新品種のポテンシャルに加え、生産者とともにITの活用や農法の見直し、農業資材の最適化などに取り組むことで、生産コスト4割削減を目標に生産者の経営安定化と所得向上を目指すとしている。
2015年01月23日トヨタ自動車と日野自動車は8日、新しい燃料電池システム「トヨタフューエルセルシステム(TFCS)」を搭載した燃料電池バス(FCバス)を開発し、9日から豊田市内を走る路線バス「とよたおいでんバス」の営業運行向けに提供すると発表した。TFCSは、燃料電池技術とハイブリッド技術を融合させ、燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」向けに開発したシステム。今回のFCバスには、出力を高めるためにFCスタック及びモーターなどを2個搭載するほか、高圧水素タンクを8本搭載している。外部電源供給(V2H)システムは、2013年11月より開始した実証試験等の結果を活かして改良が行われており、燃料となる水素の充填はNEDO事業として「とよたエコフルタウン水素ステーション」を使用する。同実証試験は、経済産業省「次世代エネルギー・社会システム実証事業」として採択され「豊田市低炭素社会システム実証プロジェクト」の一環として2010年度から進めているFCバスによる公道走行試験および非常時における外部への電力供給実証の一部であり、豊田市の協力を得て行うもの。両社はFCバスの実用化に向けて、公共交通である路線バスの営業運行による実証試験を通じてFCバスの実用性や有用性を検証し、研究開発を進めていくとしている。
2015年01月08日近畿大学は11月26日、豊田通商が養成したクロマグロを「近大マグロ」に認定すると発表した。同大以外の施設で養殖されたクロマグロが「近大マグロ」に認定されたのは初めて。これにより、「近大マグロ」の供給量は1.5倍(80トン/2000尾→120トン/3000尾へ)に増加し、2020年には現在の3倍の供給量を目指す。両者は2010年からクロマグロ中間育成事業において業務提携を行っており、今年7月には、水産養殖事業推進に関する覚書を締結し、養殖クロマグロの種苗生産のさらなる安定供給と量産化に向け、取り組んできた。あわせて、「近大マグロ」のブランドマークも発表された。クロマグロの姿をシンプルにデザインし、高品質な近大マグロを工業製品のように安定して量産化するイメージと養殖技術の進歩を表現したものだという。豊田通商が養成した「近大マグロ」は、同大が運営する養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所」銀座店とグランフロント大阪店舗において、銀座店の開店1周年に当たる12月4日から、ランチメニューとして初出荷される予定。
2014年11月27日近畿大学(近大)は11月26日、豊田通商が養成したクロマグロを「近大マグロ」として認定したと発表した。今回の認定は同社と近大が2010年から行ってきたクロマグロ中間育成事業の業務提携を進めてきたもので、豊田通商が養成したクロマグロが高品質であり、近大直営料理店で実施した来店者へのアンケート調査にて高い評価を得られたことから認定がなされたという。これにより近大以外の施設でもクロマグロを養殖できることが示されることとなったほか、近大マクロの年間供給量は現在の80t(2000尾)から1.5倍となる120t(3000尾)となり、2020年には240t(6000尾)まで引き上げることが可能になったという。また両者はブランド価値の向上を目指し、「近大マグロ」のブランドマークを制定し、海外展開に向けた取り組みを進めていくとしている。なお、豊田通商が手掛けたクロマグロの初出荷は近大水産研究所銀座店開店一周年となる2014年12月4日~12月8日に「近大マグロづくし御膳」として一日20食限定で提供される予定だという。
2014年11月27日豊田合成は、国内第3の自動車生産地域として今後成長が見込まれる東北地域に顧客のニーズと地域産業振興への貢献を狙い、オートモティブシーリング製品のうちウェザストリップを、セーフティシステム製品のうち、エアバッグを生産する新工場を建設する。また、TG東日本株式会社は2015年4月に社名を「豊田合成東日本株式会社」へ変更し、豊田合成株式会社岩手工場を統合することで、東北地域の事業強化を進めていく。
2014年05月09日江戸川区平井。下町に親しみのある人ならともかく、普段都心部を中心に動いているとあまり縁のない場所だろう。JR総武線の平井駅から徒歩5分。そこに、わざわざ行くべきお店がある。1971年創業の「大衆酒場 豊田屋」だ。SNSに画像をアップすると、みんなの食いつきがハンパない写真がこの鍋。冬季限定の鮟鱇鍋が絶品で、かつ激安なのだ。鍋のメニューは他にも、ねぎま鍋、牡蠣鍋、タラチリ、牛鍋などもあるが、なんと言ってもオススメは鮟鱇鍋。 1人前~5人前まで、好きな鍋を組み合わせてオーダーができる。この画像は5人前で、鮟鱇2、あん肝2、白子1という割合になっている。何度か通ううちに極めた黄金比率と言ってもいいかもしれない。生々しく、ある意味グロテスクとも言えるヴィジュアルだが、煮込むうちにあん肝が溶け出し、スープにコクがうまれる。白菜はクタクタになってスープを吸い込み、やや濃い目ではあるが口に運ぶスピードは増すばかりであっという間になくなってしまう。 豊田屋での鍋奉行は大将なので、決して鍋を触ってはいけない。頃合いを見計らって、菜箸とレンゲで鍋の中をぐるりとひっくり返してくれるので、鍋が運ばれてきたら、出来上がるまでは大将に身をゆだねよう。 鮟鱇は深海に生息する海水魚で、山口県下関と茨城県大洗が産地として有名だが、豊田屋では、北海道の余市から直送される鮟鱇を使用している。 肝が大きくなる11~2月が鮟鱇の美味しい時期と言われており、豊田屋では3月下旬頃まで楽しむことができる。タイミングが良ければ、店先で鮟鱇をさばく姿が見られるかもしれない。 皮、身、肝、内臓、エラ、ヒレなど全てを食べることから、捨てるところがない魚と言われ、部位それぞれの食感の違いを楽しむことができる。低カロリーなのに栄養価が高く、皮は特有のぬめりをもちコラーゲンを多く含む。臭みがなく、皮のブルンとした食感と、むっちりと弾力のある身はやみつきになるだろう。 味噌ベースで提供されるお店も多いが、豊田屋は醤油ベースのあっさり系で飽きずに食べられるため鍋のお替りを頼む人も多い。また、大衆酒場というだけあって、つまみも豊富で安い。壁にずらりと並ぶメニューから選ぶだけで楽しくなる。メニューの下に洗濯バサミがついているものは売り切れのサインになっている。こちらは、ハムステーキ。 下町ならではの酒場らしく、酒も安くて濃い。もちろん飲めない人にもウーロン茶やコーラなどが用意されているのでご心配なく。 冬場は特に1か月先まで予約が埋まった状態。コンロの数も限られているため予約は必須。 豊田屋tel. 03-3618-1674江戸川区平井6-15-2316:30-23:30、日曜定休
2014年02月01日豊田自動織機とデンソーは1月16日、成長する中国自動車市場に対応するため、中華人民共和国 山東省 烟台市に、カーエアコン用コンプレッサを生産する新会社「烟台首鋼豊田工業空調圧縮機(YANTAI SHOUGANG TD AUTOMOTIVE COMPRESSOR:YST)」を設立し、2013年12月より営業を開始したことを発表した。YSTは、烟台首鋼電装(YANTAI SHOUGANG DENSO:YSD)のコンプレッサ事業を分離し、その生産を継承する企業で、2014年度はコンプレッサ200万台を生産する計画だという。また、中国市場向け拡販を通じ、2016年度には年間250 万台にまで生産能力を引き上げる計画としており、現地調達率の引き上げによる、競争力の向上を図っていく予定だという。なお、YSTの概要は以下のとおり。会社名:烟台首鋼豊田工業空調圧縮機所在地:中華人民共和国 山東省 烟台市資本金:36.8億円出資比率:豊田自動織機50.1%、首鋼総公司29.9%、電装(中国)投資20.0%事業内容:カーエアコン用コンプレッサの製造工場規模:敷地面積6万7000m2、建屋面積 4万m2従業員数:750人(営業開始時)生産台数:200万台/年(2014年度計画)
2014年01月17日瑛太×豊田利晃監督がタッグを組んだ映画『モンスターズクラブ』が来年3月2日(土)にDVD発売される。その他の情報本作は、規制に縛られた日本社会への警鐘として、企業に爆弾を送り続けるひとりの男(瑛太)が、雪山の中で遭遇するあるできごとによって運命を狂わせていく姿を描いた人間ドラマ。瑛太のほか、窪塚洋介、RIZEのベーシストKenKen、草刈麻有、アーティストのピュ~ぴる、松田美由紀、國村隼が出演している。このほど発売されるDVD初回生産特典には、瑛太、窪塚、豊田監督が製作の裏側を語るメイキング映像や、映画製作のきっかけとなった豊田監督×ピュ~ぴる出演の『ヌーヴェルヴァーグ プロモーション映像』などが収録されるほか、16ページに及ぶブックレット、松本大洋氏が描き下ろしたポストカードが封入される。全米を震撼させた爆弾魔ユナボマーにインスパイアされたという本作。豊田監督は、「ユナボマーの犯行声明文『産業社会とその未来』を読み、彼が危惧していた社会システムの末路は日本の現状そのもののように思えた。正しい行いとは何なのか? 正しい生き方とは? そのことを見つめたくてこの映画を作った」といい、「この映画が現代社会を生きるすべての人の心の憂いに届くことを祈っています」とコメントを寄せている。『モンスターズクラブ』2013年3月2日発売DVD4410円(税込)発売・販売元:ポニーキャニオン
2012年12月11日JR東日本八王子支社は11月24日、東京都日野市の豊田車両センターを一般公開する「豊田車両センターまつり」を開催する。車両の展示やメンテナンス作業の実演、鉄道模型の展示・走行、鉄道グッズの販売などの催しが予定されている。車両展示には、115系(中央本線)、209系(武蔵野線)、E231系0番代(中央・総武線各駅停車)、E231系800番代(東京メトロ東西線直通用)、E233系(中央線快速電車)の各車両が登場する予定。一部時間帯のみだが、特急「あずさ」「かいじ」に使用されるE257系、特急「スーパーあずさ」に使用されるE351系も展示予定だ。検修庫内では115系とE233系を使用したメンテナンス作業の実演やジャッキアップ車両の展示を実施するという。その他、E5系ミニ新幹線の運転や子ども向けの写真撮影コーナーなどが企画されている。「豊田車両センターまつり」の開催日時は、11月24日10:00~15:00(入場は14:30まで)。雨天決行。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月21日豊田利晃監督の最新作『I’M FLASH』が9月1日(土)に公開を迎え、豊田監督に主演の藤原竜也、松田龍平、水原希子、仲野茂、永山絢斗、板尾創路、原田麻由、大楠道代の総勢9名が揃い。テアトル新宿にて舞台挨拶を行なった。あるスキャンダルで離島への逃避を余儀なくされた新興宗教のカリスマ教祖、彼を守るために派遣されたボディガードの交流を描き出す。念願の豊田作品への出演を果たした藤原さんは「多くのスタッフとキャストが集まって、短い期間に行なった過酷な撮影でした。思うところがすごくあります。形にできて良かった」としみじみ。豊田監督も「僕と竜也の2人で話したことにみなさんが乗ってくれたことがミラクルであり、フラッシュ!」と感慨深げに語った。松田さんにとっては9年ぶりの豊田作品となったが、「豊田さんと早くやりたいと思ってたので嬉しかった。藤原くんとは初めてだけど、台本を読んでイメージしていたルイ(藤原さん)といい意味で違って、一緒に芝居してて影響されました。僕も迷っていたところもあって、一緒にやることで分かったことがあって楽しかった」と語った。水原さんは「オファーの1週間前に(豊田監督の)『青い春』を観て、こんな素敵な監督に撮ってもらいたいと思っていたので運命を感じた」、永山さんも「僕は映画に興味がなかったけど、10代で『青い春』を観てこんな面白い作品があるのかと役者という仕事に興味を持った」とそれぞれに本作、そして豊田監督への特別な思いを明かしてくれた。大楠さんは藤原さんに持ちかけられた仰天の“相談”の内容を告白!「(撮影が)終わった途端に『相談があります』って言われて、『監督をぶっ殺したいんですが…』と言われました。普通なら『まあまあ』とでも言うところですが、私も『やれば?』と言ってしまいました(笑)。役者の代わりはいないけど、監督の代わりはいくらでもいるので。これで私は藤原くんが大好きになりました」とあっけらかんと明かした。監督はこのやりとりを大楠さんから聞かされたという。当の藤原さんは「結構、限界に来てて大楠さんが車で帰られるときに『ここしかない』と思って真面目な心の叫びを聞いていただきました」と、晴々とした表情で大楠さんへの感謝の思いを口にした。『I’M FLASH』はテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開中。■関連作品:I’M FLASH! 2012年9月1日よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開© 2012「I’M FLASH」製作委員会
2012年09月02日藤原竜也が主演する豊田利晃監督作『I’M FLASH!』の外国特派員協会主催記者会見が20日に都内で行なわれ、藤原と豊田監督が本作にかける熱い思いを語った。その他の写真映画『I’M FLASH!』は、新興宗教団体の若きカリスマ教祖(藤原)が、ある事件をきっかけに辿ることになる過酷な運命を描いたヒューマン・ドラマ。藤原のほか、松田龍平、水原希子、永山絢斗、北村有起哉、柄本佑、中村達也、大楠道代ら豪華キャストが出演する。豊田監督は「この映画は2011年に撮った映画なんです。3.11という出来事を撮るには早すぎる…。でもその影響下からは逃れられない…。そういう死の連鎖を断ち切ろうとした決意表明なんです」とコメント。雪山を舞台にした前作『モンスターズクラブ』から一転して、沖縄で撮影を行なった今作について「沖縄を選んだのは天国に近い気がするというか、日本固有の神道というんでしょうか、そういう死生観を感じさせたかったんです」と話した。5年前から熱望していたという豊田監督との初タッグを実現させた藤原は「撮影現場は30回、40回テイクを重ねてもOKが出なくて大変でした(笑)。僕が演じたルイは、やるべきチャンスやタイミングを逃さず、背負い這い上がっていく姿が監督と重なりました」と撮影を振り返った。また、記者から「敢えてこうした難しい役柄を選んだのは何故か」と質問されると、「確かに安全な役を選んだ方が良いのではないかという思いはありました。でも、僕は楽な方より挑戦し続ける仕事の方が自分にとって良いと思ったんです。今までもそういう環境で育ってきましたし、何かに反発するとか、人と違うことをやってみるだとか、そういう事の方がおもしろく感じてます。自分の選択に間違いはないかな」と語った。『I’M FLASH!』9月1日(土)テアトル新宿ほか 全国ロードショー
2012年08月21日東北が生んだ国民的作家・宮沢賢治の代表作を80年の時を経て、アニメーション映画として蘇らせた『グスコーブドリの伝記』。6月12日(火)に世界最速となるジャパン・プレミアが行われ、ボイスキャストを務めた小栗旬を始め、忽那汐里、草刈民代、そして杉井ギサブロー監督と音楽担当の小松亮太が宮沢さんゆかりの地、岩手県花巻市で舞台挨拶を行った。美しきイーハトーヴの森を舞台に、厳しい自然と向き合う主人公・ブドリが家族と故郷を守るために奮闘する姿を描く本作。原作は三陸沖地震や大規模な冷害に何度も見舞われるという厳しい環境の中でも故郷を愛した宮沢さんの思いが込められた傑作である。まず現地に到着した一行を出迎えたのは、花巻市の幼稚園児たち。サプライズとばかりに本作の主題歌である「生まれ来る子供たちのために」(小田和正)を園児たちが大合唱するという歓迎を受けた。さらに今春、花巻市では「(宮沢)賢治まちづくり課」という新しい課が設立されたが、小栗さんはこのセレモニーに駆けつけた花巻市・大石市長から「ぜひ『賢治課』課長を務めていただきたい!」と告げられ、宮沢さんが愛用していた帽子のレプリカが贈呈された。これに小栗さんは大感激の面持ちで「とても光栄です!“小栗賢治”として、賢治が愛した岩手の土地を1日ですが、映画と共にPRしたいです!」と語った。次に向かったのは、ジャパン・プレミアの会場となった宮沢さんの母校・花巻農業高校。本作を鑑賞した生徒たちからの割れんばかりの歓声の中、舞台挨拶に登壇した小栗さんは「まんず、花巻さ来るごとできだじゃ(ようやく、花巻に来ることができたな~)。みなさん、映画は楽しんでいただけましたか?熱気ムンムンの体育館ですね(笑)」と岩手訛りを交えて挨拶。さらに、「教科書にも“花巻農業高校”と出てきて、テストのために暗記しました。その学校に来ることになるなんて、思ってもいませんでした」(忽那さん)、「27年前の『銀河鉄道の夜』の映画化から、久しぶりに花巻に来ました。ただ、この学校は初めてです。こういう自然の中で、賢治が作品を作っていたと思うと感慨深いですね」(杉井監督)とそれぞれに思いを口にした。劇中では愛する家族を守ろうとするブドリの奮闘を通して、家族の絆の大切さが描かれているが、役を通じての感想を聞かれ、先日結婚したばかりの小栗さんは「うちは仲の良い家族なので、自分と全く違うブドリのようになったらどうなるんだろうと思ったり…未来に生まれ来る子供たちのことを考えたりしました」。草刈さんは「子供たちへの愛情から来る重みのある一言一言を、セリフとして伝えることがいままでにない経験でした」と改めてふり返った。そして、最後に小栗さんは「花巻からこの映画をスタートできたことがとても嬉しいです。ここから全国に届けていきたいと思います」と挨拶し、宮沢賢治ゆかりの地でのPRを締めくくった。『グスコーブドリの伝記』は7月7日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし
2012年06月13日宮沢賢治『銀河鉄道の夜』『風の又三郎」』を原作とした映画、『グスコーブドリの伝記』が7月7日より全国公開される。『あらしのよるに』の杉井ギサブローが監督、声の出演は小栗旬、忽那汐里、佐々木蔵之助など実力派が勢ぞろい。その『グスコーブドリの伝記』とコラボして絵本を制作したのが清川あさみ。「Zipper」「CUTiE」などで人気雑誌のモデルを務めながら、女優たちに刺繍をほどこし動物に変身させる「清川あさみの美女採集」など、アーティストとして人気を博している彼女。その華麗で繊細な世界観が、若い女性を中心に大きな支持を集めている。今回、映画を清川あさみ流に絵本にした「宮沢賢治作『グスコーブドリの伝記』」は、彼女の第五作目にあたり、6月27日(予定)に発売される。これを記念して、絵本の原画を展示した“清川あさみ展Another World~宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」~”が同時開催されるので注目したい。“清川あさみ展Another World~宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」~”では、清川の絵本の原画だけでなく、映画の原画も公開される。また、清川は映画をイメージした限定コラボビジュアル『budori』も制作。美しい繊細な刺繍が、映画の世界をより魅力的に引き出してくれる。映画『グスコーブドリの伝記』を観て、清川は次のコメントを寄せた。「この物語はひとりの小さな勇気あるブドリという男の子が立派に成長していくお話。自然というものは最も美しく、最も厳しいという事をこの物語に教えられました。このようなタイミングで日本の美学を表現出来た事を嬉しく思います。イーハトーブの森と幻想的な美しい日本の風景を愛に溢れるブドリと一緒に体感して下さい」【ストーリー】イーハトーヴ森の木樵りの息子として両親と妹と穏やかに暮らしていたブドリは、森を襲った冷害のため家族を失くし、一人ぼっちに。それでもブドリは、生きるために一生懸命働き、やがて成長し火山局に勤めるようになる。そこに再び襲ってきた大きな冷害。あの悲劇を繰り返さないため、ブドリは決心する。みんなのために、自分ができることを行いに―。作品情報声の出演:小栗 旬、忽那汐里、柄本 明ほか原作:宮沢賢治監督・脚本:杉井ギサブロー主題歌:小田和正「生まれ来る子供たちのために」公開:7月7日(土)、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー 映画公式サイト
2012年05月25日『青い春』、『空中庭園』の豊田利晃監督の最新作『I’M FLASH!』のマスコミ向け完成披露試写会が5月17日(木)に都内で開催され、上映前に豊田監督と主演の藤原竜也が舞台挨拶に立ち、映画さながらの愛と憎しみの交じった“舌戦”を繰り広げた。新興宗教のカリスマ教祖・ルイ(藤原さん)が、交通事故で同乗の女性に瀕死の重傷を負わせ、ほとぼりが冷めるまで孤島に逃れるが、そこでの日々が彼を少しずつ変えていく。やがてルイは教団を辞することを決意するが、それは教義に背くことを意味していた…。豊田作品への出演を以前より熱望していた藤原さんは「夢が叶った」と満足そう。2003年の『ナイン・ソウルズ』以降、ずっと監督にラブコールを送り続けており、実現しかけた企画もあったが結局なくなってしまったため、およそ10年の歳月を経て夢を結実させた。監督は「昨年の震災の後、藤原くんから電話がかかってきて『年内に1本撮ろう』という話になった。でも藤原くんは9月しか空いてなくて、GOサインが出たのは6月。『何を作ったらいいのか?』と思いましたが震災で多くの人が亡くなり、僕も身近な友人を3人亡くしました。“死”をテーマにエンターテイメントが作れないかと思った」と作品について語った。過酷なスケジュールも去ることながら、撮影自体もかなり厳しいものだったよう。藤原さんは「いまふり返っても、毎日地獄でした。『ここまでOK出ないか?』というくらい出ない」と監督の演出を述懐。「(松田)龍平なんてちょっと喋ったら『はいOK』ってなるのに。雨上がりにサンダルで水中銃を持って走るシーンがあって、滑るんですが監督に『もう少しスピード出せる?』と言われて、『やります』と猛ダッシュした。龍平は革靴で後ろから追いかけてくるんですが、終わった後、監督が近づいてきたので初めて褒められるのかと思ったら、僕はスルーして龍平に『よかったよ』って(苦笑)。僕は現場に対して真面目でいよう、挨拶とかもしっかりしようと思ってたけど、そのとき、この現場は勝手に来て勝手に帰ればいいって心に誓った。才能ある監督と仕事するのはここまで自己否定しなくちゃいけないものなのかと思った」と恨みつらみをぶちまけ、「憎悪と尊敬の念だけでやってきた」と明かした。当の監督は藤原さんの演技についてサラリと「最高でしたよ」と絶賛。「舞台で百人や千人の前で芝居するのと、映画でひとりの前で芝居するのは違う。藤原くんは“蜷川の呪い”が掛かり過ぎてるので、それを解くのが僕の仕事だった」と語った。藤原さんの恨み節はさらに続き「『蜷川の舞台じゃない』とか『カイジ』じゃないよ、とボソッとボディブローで攻めてくるんです」と告白。当然、そこまで追い詰められたからこそ充実感も感じているようで、特に松田さんとの共演については「面白かった。龍平との出会いはこの映画での大きな収穫」と語り、「久しぶりに一流の映画人に囲まれて、ドロドロにもまれて撮影できた」と晴れ晴れとした表情を見せていた。『I’M FLASH!』は9月1日(土)よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開。
2012年05月17日山小屋で隠居生活を送りながら、小包爆弾を送り全米を震撼させたという、数学者ユナボマーにインスパイアされ、『青い春』『空中庭園』の豊田利晃がメガホンを執った最新作。本作で4度目のタッグを組む豊田利晃監督×瑛太の2ショットインタビューをお届けする。●10年という付き合いの中で、お互いの印象、変わった部分、変わらない部分瑛太:僕が初めて出演したのが『青い春』だったんです。映画はこうやってできていくんだ、とか、現場ってこういうものなんだというのをはじめて知った場でした。監督はそのころから何かに怒っている、というところが変わらないかな。社会に怒っているのか、自分自身に怒っているのかはわからないけど。どの作品でもその感覚は豊田さんの作品からはすごくいつも感じますね。ただ、映画から想像させるものが今回はまた違った感じがしていて、観終わったあとの「灰汁」みたいなものが違うような気がします。自分が出ているから客観性はないにしても、今回は僕自身の奥のほうにある何かよくわからないみたいなものを明確に見つめるというか、また違った観点で訴えかけてくる作品だなあと感じました。監督:『青い春』で初めて瑛太を起用したんですが、彼の役は台本にはなかったんです。瑛太がオーディションに来て、いいなと思ったので使いたいなと。無理やり役を作って出てもらいました。なにか、はかなさのようなものを感じたんです。もともと、『青い春』も何十年後かにはスターになっているような人をキャスティングしたいと思っていて。『荒野の七人』に出ていたスティーブ・マックイーンみたいな。だから、瑛太に関してもそのときからすでに光るものは感じていましたね。その頃からの変わらない部分は、「変わろう」と常にしているところかな。窪塚さんとの共演について監督:リズムが全然違うので、何がうまれるんだろうと、僕自身が楽しみにしていました。合わないわけがないという確証はあったので、7分くらいのワンカットをふたりに任せました。瑛太:ずっと作品をみてきた俳優さんなので、一緒にできると決まったときは嬉しかったですね。でも、窪塚洋介という人を観るのではなく、ユキとしてみようと、雑談とかは一切しないようにしようと思って入りました。その長いワンカットのシーンも、演じ方とか窪塚さんの放つ言葉の強さが今までとは違った感覚で入ってくるのがわかって、それがすごく面白い反面、怖かった。「すごいんだな、この人は」と。どういう風にぼくは受けの演技をするべきなのか。発信するのか。飲みこむのか。テイクのたびに毎回違うから、すごい札をたくさん隠し持って、用意してきたんだなと。監督:そう言う瑛太も毎回返しを変えていましたからね。窪塚君もそうやって毎回変えてくることがすごくよかったと言っていました。お互いにタイミングを外していくので、毎回新鮮な演技になる。撮影する方は大変だけど、こっちがきちんと用意さえしていれば、素晴らしいものが撮れるというのはありましたね。作品について瑛太:あまり言葉にはしたくない部分もあるけど、この状況の中で豊田さんとこの作品をできたっていうことが嬉しいですね。俳優をやってきて本当によかったと思います。監督:すごくストレートに映画を作ったなと。予算とかスケジュールに限りもあったし、すべてを語れる作品にはならないってことはわかっていましたから、その中でいかに最善を尽くすか、っていう。72分という尺も狙っていました。クライマックスまで体力がある映画にしたいと思って。この作品ではそれ実現できたんじゃないかな。作品情報『モンスターズクラブ』監督:豊田利晃出演:瑛太、窪塚洋介、KenKen、草刈麻有、ピュ~ぴる、松田美由紀、國村隼配給:ファントム・フィルム4/21(土)より、ユーロスペース他にてロードショー!(C)GEEK PICTURES
2012年04月23日俳優の瑛太が4月21日(土)、東京・渋谷のユーロスペースで行われた主演作『モンスターズクラブ』の初日舞台挨拶に、メガホンを取った豊田利晃監督、共演する草刈麻有、ピュ~ぴると共に舞台挨拶に立った。豊田監督が全米を震撼させた爆弾魔“ユナボマー”にインスパイアされ、オリジナルのシナリオを書き上げた本作。現代社会を捨て、雪山の小屋で自給自足の生活を送りながら、テレビ局や企業に爆弾を送り続けている良一(瑛太)はある日、森で出会った奇妙な“怪物”に導かれ、さらなる闇の世界へと誘われる。瑛太さんは豊田監督の『青い春』(’02)で映画デビューし、その後『ナイン・ソウルズ』(’03)、『空中庭園』(’05)と豊田作品に出演。今回、4度目のタッグにして満を持しての主演起用で、狂気と繊細さを持ち合わせる複雑な主人公を熱演した。「デビュー後、わりとドラマへの出演が増えたんですが、たまに豊田監督に会うと『お前、なんだよ』『そんなんでいいのか』って辛口の意見をいただいて…」と瑛太さん。自身にも「成長したい、変わりたいという気持ちがあった」と言い、「今回は自分の思いを全部さらけ出し、監督に見てもらいたいという気持ちだった」と作品に賭ける熱意は格別だ。「俳優としての原点を作ってくださった」と豊田監督への感謝も忘れなかった。豊田監督は「昨年2月に雪深い山形で撮影した。悲しいこと、楽しいこと、スリリングなことがたくさんあった撮影で、一言で言えば辛いものがあったが、こうして初日を迎えることができてありがたく思っている」。兄妹役で共演した草刈さんは「役作りのうちから、セットに泊まったり、すごく意識が高い方。私も見習いたい」と瑛太さんの役者魂に感服した様子。現代アートのパフォーマーとして活動し、今回、映画に初出演したピュ~ぴるさんは「普段はひとりで物作りしているので、大勢のスタッフや役者さんとの共同作業はすごく新鮮。自分自身が成長するための新たな要素をもらえた」と語った。『モンスターズクラブ』は公開中。■関連作品:モンスターズクラブ 2012年4月21日よりユーロスペースほか全国にて公開© GEEK PICTURES■関連記事:豊田利晃監督×瑛太×窪塚洋介インタビュー映画のほうからやって来る「風」水原希子「運命を感じました!」豊田利晃監督作で藤原竜也と競演!瑛太「辛いことあったけどずっと一緒にいてくれた」と窪塚洋介への感謝の思い明かす瑛太×窪塚洋介の競演!『モンスターズクラブ』完成披露試写会に10組20名様ご招待藤原竜也、念願の豊田利晃作品に主演で松田龍平と共演!
2012年04月23日『空中庭園』、『モンスターズクラブ』の豊田利晃監督が、藤原竜也を主演に迎えて贈る最新作『I’M FLASH!』。本作のキーマンとも言えるミステリアスな美女を、ファッションリーダーとして女性から圧倒的な人気を集めるモデルで女優の水原希子が演じることがこのほど明らかとなった。圧倒的なカリスマ性で連日マスコミに取り上げられる、新興宗教団体「ライフイズビューティフル」の若き3代目教祖・ルイ(藤原竜也)。そんな毎日に辟易した彼はミステリアスな美女・流美と出会い、ドライブに出かけるのだが、バイク事故を起こしてしまい、容疑者として追われる羽目に…。独特の世界観と演出力で絶大な人気を誇り、“映画界の異端児”と称される豊田監督。キャスティングにも相当のこだわりを持つ監督が今回ヒロインに抜擢したのが、水原希子。『ノルウェイの森』(’10)での瑞々しい演技が記憶に新しいが、7月公開予定の蜷川実花監督作『ヘルタースケルター』に続く大抜擢となった。水原さんが本作で演じるのは、藤原さん扮するルイに近づく謎の美女・流美。彼女の魅力に取りつかれたルイは予想だにしない運命に翻弄されていく。ミステリアスな魅力が必要とされる難役だが、豊田監督は水原さんのキャスティングについて「彼女はエレガントな野生の馬のような人なので、それを追いかけるような撮影方法を取りました。彼女の素晴らしさを捕まえることができたことに満足しています」と喜びのコメント。一方、水原さんは本作の出演に運命を感じたといい、というのも「このお話をいただく1週間くらい前に、たまたま『青い春』を観ていいな!と思っていました。豊田監督のほかの作品も観てみようと思っていた矢先に、出演のお話をいただき運命を感じました!」とのこと。また、初共演となる藤原さんについては「ジェントルマンで、リードしていただいたので、安心して身を置いて演じられました。ただそれだけでなく、緊張感もあってパートナーとしてとても良かったです」と、先輩俳優にすっかり身を委ねた様子。果たして、謎の美女・流美がストーリーにどんな影響をもたらすのか?女優・水原希子の今後の活躍にも注目したい。『I’M FLASH!』は9月、全国にて公開。■関連作品:モンスターズクラブ 2012年4月21日よりユーロスペースほか全国にて公開© GEEK PICTURESヘルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会■関連記事:竹中直人&蜷川実花、フランス観光親善大使就任で熱い“フランス愛”を激白下着姿で佇むエリカ様、掟破りの過激さ!『ヘルタースケルター』特報映像が解禁瑛太「辛いことあったけどずっと一緒にいてくれた」と窪塚洋介への感謝の思い明かす蜷川実花撮り下ろし!肩出しエリカ様が挑戦的に見つめる『ヘルタースケルター』ポスター完成瑛太×窪塚洋介の競演!『モンスターズクラブ』完成披露試写会に10組20名様ご招待
2012年03月27日『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』など、数々の名作を送りだした宮澤賢治原作の映画『グスコーブドリの伝記』の主役ブドリ役を俳優の小栗旬が務め、妹のネリ役を女優の忽那汐里が演じることが発表された。その他の写真本作は、美しいイーハトーヴの森で両親や妹と穏やかに暮らしていた主人公のブドリが、突然森を襲った冷害で家族を失うが、それでも希望を失わずに精一杯生きていく姿を描いた感動の物語。『銀河鉄道の夜』のアニメ化を手がけた杉井ギサブローが監督を務めている。原作者の宮澤は東北岩手出身者であり、その生涯で数々の災害に見舞われた。それでも故郷を愛し続けた彼は、作中で東北の森を題材に自身が経験してきた自然の脅威や被害を描いている。今回主役を演じる小栗は、宮澤作品ならではの日本語の豊かさ溢れる原作のファンだそうで、映画の仕上がりにも惚れ込んでいるとのこと。希望を失わず立ち向かっていく主人公の役柄について、「想いがすごく強いキャラクターなので、台本をもらった時に彼のまっすぐさ、ひたむきさが声のトーンに出ればと思った」と意気込みを語っている。また、昨年放映されたドラマ『家政婦のミタ』で注目を浴びた忽那が演じるのは、寂しくても兄に愚痴をこぼさない健気な妹役。今回が声優初挑戦で、「本当に声だけで演技するのが初めてなのでとても緊張しましたが、楽しく演じさせていただきました」とコメントしている。本作は、7月7日(土)より全国で公開する。『グスコーブドリの伝記』7月7日(土)全国公開
2012年03月09日岩手県が生んだ文豪・宮澤賢治原作のアニメーション作品『グスコーブドリの伝記』で、主人公・ブドリの声を小栗旬、ブドリの妹・ネリを声優初挑戦となる忽那汐里が務めることがこのほど明らかになった。イートハーヴの森の木こりの父親と母親、そして妹と穏やかに暮らすブドリ。しかし、突然の天災で家族を失くした彼は一人ぼっちになってしまう。それでも希望を失わず、妹・ネリを探し続けるブドリの長い長い旅が描かれる。主人公・ブドリ役に抜擢された小栗さんは、「想いがすごく強いキャラクターなので、台本をもらったときに彼のまっすぐさ、ひたむきさが声のトーンに出ればいいなと思いました。(原作は)宮澤賢治の日本語の豊かさがあふれていて大好き」と、作品の出来に惚れ込んでいる様子。また、寂しくてもお兄ちゃんのブドリに愚痴をこぼさない健気な妹・ネリを演じた忽那さんは、「本当に声だけで演技をするのが初めてなので、とても緊張しましたが、楽しく演じさせていただきました」と、初挑戦ながらもアニメーションに命を吹き込む“声優”という仕事を満喫したようだ。名作『銀河鉄道の夜』のスタッフによって描かれる本作。原作ファンにとどまらず、映画ファン、アニメファン注目の作品となりそうだ。『グスコーブドリの伝記』は7月7日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし
2012年03月09日藤原竜也が『青い春』、『空中庭園』の豊田利晃監督の次回作『I’M FLASH!』に主演。松田龍平と共演を果たしていることが明らかになった。豊田監督と言えば松田さん主演で松本大洋の漫画を映画化した先述の『青い春』が激賞され、その後も『空中庭園』、『蘇りの血』と異彩を放つ個性的な作品を発表。今年のゴールデンウィークには瑛太主演で窪塚洋介らも出演する、アメリカの爆弾魔“ユナボマー”をモチーフにした『モンスターズクラブ』の公開も控える日本映画界の“異端児”。以前より監督の作品のファンで、数年前より親交もあった藤原さんは、インタビューなどでもたびたび豊田作品に出演したいという思いを吐露しており、今回、念願かなって主演を務めることとなった。藤原さんが演じるのは、新興宗教団体“ライフイズビューティフル”の若き三代目教祖・吉野ルイ。そのカリスマ性でマスコミにもたびたび取り上げられ、注目の的となっていたが、ある夜、ミステリアスな美女・流美を乗せて車で飛ばしていたところ、バイクとの接触事故を起こしてしまい、流美は植物状態に…。若きカリスマが起こした事故にマスコミは群がり、ほとぼりが冷めるまでルイはやくざ崩れの3人のボディガードと共に南海の孤島に避難することになる。そこでルイはある決断を下すが、それは教団の陰謀を明らかにすることに…。やがて魔の手が忍び寄り、ボディガードたちをも巻き込み衝撃の結末を迎える。3人のボディガードを演じるのは松田龍平、永山絢斗、仲野茂。松田さんにとっては『ナイン・ソウルズ』以来、8年ぶりの豊田作品出演となる。永山さんは初の豊田組参戦。兄の瑛太さんは豊田作品の常連だが、永山さんが独特の空気感を放つ豊田作品でどんな存在感を放つか楽しみなところだ。ほかに教団内で強い権限を誇る、ルイの母を大楠道代、教団を継がずに性転換したルイの兄を北村有起哉が、そしてルイの母に絶対服従の秘書を『ナイン・ソウルズ』にも出演している板尾創路が演じている。『蘇りの血』に続いてスタイリストを伊賀大介が務めており、衣裳も注目を集めそう。「今回の作品は僕にとって豊田利晃監督と出会ってからの念願でした」と語る藤原さん。「撮影期間や撮影環境は本当に大変なものでしたが、スタッフ・キャスト不眠不休で走り抜けました。いまこの時代にオリジナル脚本で勝負できる喜びや、豊田組常連であり同世代の俳優としてぜひ共演をしてみたかった松田龍平くんと対峙できる喜びを噛みしめながら全身全霊で挑みました。また、俳優としてもいままでの経験を根底から覆されるくらいの壁にもぶつかりました。不安な反面で出来上がりがとても待ち遠しいですし、きっと新しい藤原竜也が観られると思います」と作品への強い思い、己の新たな一面について語ってくれた。松田さんは「久しぶりの豊田組でしたが、楽しんで撮影が出来ました。藤原くんを始め、今回が初めての共演になるキャストの方も多かったので、より新鮮な気持ちがしました。アクションシーンも見応えのあるものになっていると思います」と自信をのぞかせる。そして豊田監督は「竜也とはいままでずっと映画を撮りたいとお互いに話し合ってきました。2011年の3月、震災から一週間後ぐらいに呑んだときに『グダグダ言ってないで、とにかく年内に一本、一緒に映画を作ろう』と約束しました。その約束を果たすことが出来ました。竜也の新しい魅力を引き出せたのではないかと思っています。それをご覧いただけたらうれしく思います。龍平とは8年ぶりの映画でしたが、時間が経った気がしませんでした。ついこの前、一緒に仕事をしたような居心地の良さがありました。たぶん、僕と龍平との距離感が会ったときからいままで変わっていないのかもしれません。龍平は映画に向かう姿勢が以前よりもストイックになってきたと思いました」と2人について語る。撮影は昨年の9月、10月に全編沖縄ロケで行われた。完成は4月を予定。辰年に藤原“竜”也、松田“龍”平のコラボレーションが実現!また『I’M FLASH!』というタイトルが意味するところは?『I’M FLASH!』は9月、公開予定。■関連作品:モンスターズクラブ 2012年GW、ユーロスペースほか全国にて公開© GEEK PICTURES■関連記事:瑛太が「おれを出せ」と直談判!豊田利晃監督が最新作の秘話を明かす
2012年01月10日瑛太、窪塚洋介らをキャストに迎えた豊田利晃監督最新作『モンスターズクラブ』が開催中の第12回東京フィルメックスで11月23日(水・祝)に上映され、豊田監督が観客とのQ&Aに登場した。『青い春』、『空中庭園』などで知られる豊田監督の最新作で、全米を騒がせた爆弾魔“ユナボマー(本名:セオドア・ジョン・カジンスキー)”の事件に着想を得たという本作。世間から隔絶された山奥でたった一人、爆弾を作り、日本の社会に送りつける青年の前に自殺したはずの兄が現れる。兄に導かれ、家族の真実を知った青年がたどる数奇な運命を描き出す。今年2月に山形県で撮影されたという本作。監督は「撮影中に瑛太のお父さんが亡くなったり、その後に震災があったりして、僕と瑛太にとって特別な作品になりました」と挨拶。瑛太さんとは『青い春』、『ナイン・ソウルズ』、『空中庭園』に続き4度目のタッグとなるが「3分ほどの短い短編を作っていたんですが、それを聞きつけた瑛太から直接『おれを出せ!』と電話がかかってきました。産休で休んでいた時期だったらしいけど、飽きたみたいで『早く現場に入りたい』ということでした」と出演の経緯を説明した。編集作業のさなかに東日本大震災が起こったとのことで「(震災の影響で)内容は変わってはいないのですが、見え方は違ってくると思う。映画は世の中や社会を否定する男の話で、ちょうど3月頃、原発のことやTV局に対する批判が高まってた時期だったので、よりメッセージが伝わるんじゃないか。こんなときにこういう映画を作っていいのか?という思いはあったけど、それは観る人が決めてくれればいいと思ってます」と思いを語った。本編のラストには渋谷のスクランブル交差点が登場するが、このシーンについて監督は「僕のデビュー作の『ポルノスター』はスクランブル交差点で始まるので、そこで雪を降らせて終わるのも面白いかなと思いました。雪降らして撮ってたら警察が来たので、逃げて終わりました」とゲリラ撮影だったことを明かした。ユナボマーの事件に関して「爆弾や(山奥の)小屋の描写以外に直接的な影響はない」と言いつつ「ユナボマーにも観てもらいたい」と語るなど、大胆な発言で客席を沸かせていた。『モンスターズクラブ』は2012年GW、ユーロスペースほかにて公開。■関連作品:モンスターズクラブ 2012年GW、ユーロスペースほか全国にて公開© GEEK PICTURES
2011年11月24日