三菱自動車は3日、米国・ニューヨークで1日から開催されている『2015年ニューヨーク国際自動車ショー』(一般公開は3日~12日)で、2016年モデルの「アウトランダー」(北米仕様車)を世界初披露したと発表した。アウトランダーの2016年モデルは、フロントデザインなどの大幅な変更により、上質でありながらSUVらしいダイナミックで力強いデザインとした。吸遮音材・制振材・ダイナミックダンパーの追加など30カ所以上の改良を施すことで、エンジン音・ロードノイズ・風切音の大幅な低減も行われている。トランスミッションには、新世代CVTを搭載。エンジン制御とCVT制御の協調制御を最適化することで、エンジン回転上昇に対してリニアな加速を実現し、全域における加速性能も向上。ステップアップシフトを採用することで、アクセルを大きく踏み込んだ場合の気持ちよい加速フィーリングも実現している。シャシーでは、サスペンション取付部の剛性を向上させ、ステアリングホイールやサスペンションからの入力を正確にボディに伝えることで、操舵感・操舵に対する応答性と正確性を向上。また、リヤのショックアブソーバーのシリンダーを大径化することにより、走行安定性と乗り心地の向上などが図られている。
2015年04月03日●実は多くの車載機器に採用されているARMコアARMは3月26日、Cypressと共同で記者説明会を開催し、同社の自動車向け製品に関する取り組みを説明した。最初に書いておけば、今回の説明会では基本的には新しい製品とかテクノロジーが説明された訳ではなく、既にARMが提供しているものが再説明されたに過ぎないのだが、それでもわざわざ説明会を開いたというのは、こと国内ではARMのアーキテクチャはSmartphone/Tabletなど向けで、自動車関係では一部のInfortaiment機器向けに利用されている程度、という認識が多く、これを正したいという意図があったのでは無いかと思われる(Photo01)。○ARMの自動車向けストラテジーさて、まずはARMのパートから。ARMがアドレスできる自動車向けマーケットはどんどん大きくなっている(Photo02)という認識がまずあり、運転システムの電子化・ADAS・運転情報とInfortaimentという3つの分野が急速に伸びると予測し、このマーケットを真剣に獲得したいと目論んでいる。既に同社のコアは様々なメーカーが製品に採用、自動車向けに導入が始まっており(Photo03)、決して同社が自動車業界に無縁と言うわけでは無い。ただこれらの市場はARM以外のコアも多く採用されているため、ここでARMの採用比率をより高めてゆきたい、という訳だ。では具体的にどんな用途向けに今後展開が考えられるのか、というのがこちら(Photo04~06)。特に運転席周りの場合、高級車向けにはHUD(Head Up Display)すらも次第に一般的な装備になりつつあり、逆に言えばHUDこそ持たないものの、従来高級車にのみ搭載されていたマルチファンクションタイプのコンソールはミッドレンジを超えて大衆車にまで広がりつつある。Cortex-R5はまさしくこうした用途向けのMCUとして開発された製品である(Photo07)。どのあたりがコンソール用途向けかというと・ EEMBC AutoBenchで、1.0 Automark/MHzの高性能(ちなみにPowerPC系だとこれを超えるのはe200v7コア搭載の製品のみで、殆どの製品は1.0 Automark/MHz未満である)・ Green Hillsから自動車向けに最適化したコンパイラが提供される・ ISO26262/IEC 61508の認証取得に必要なリソースが提供されるというあたりである。実は後半2つは製品そのものというよりも開発環境に関係してくる部分なので、ここをもう少し説明する。自動車業界では最近MBD(Model Base Design)を利用した開発が序々に広まりつつある(Photo08)。といっても、現状ツールとしてはMathWorksのMATLAB/Simulinkが唯一のもので、あとはSynopsisの提供するVirtual Prototypeを初めとするツール類で試作を高速化する環境はあるが、ここで問題になるのはどちらを使うにしても、ターゲットデバイスはMATLAB/SimulinkなりVirtual Prototypeがあらかじめサポートしているものに限られる事だ。そんなわけで主要なプラットフォームベンダーは自社の製品がこれらのツールでサポートして貰える様に努力しているわけだが、ARMの場合主要なコアはもう既にサポートされているから、ここで悩む必要がなくなるのは大きなメリットである。また、例えば途中で利用するSoCのベンダーを変える、あるいは新規に追加するといった話があっても、複数のメーカーが既にARM v8-Rベースの製品を投入しているから、同じCortex-Rベースの製品を選べば開発やメンテナンスの手間がだいぶ省けることになる(Photo09)。勿論これは諸刃の剣であって、逆に半導体ベンダーからすると長期的にはCortex-Rを搭載しただけでは差別化にならなくなるわけで、別の差別化要因を探さないと別のメーカーにシェアを簡単に奪われてしまう事にもなるのだが。●Functional Safetyへの取り組み○具体的にはどのような機能安全対策が取られているのか?続いて話は機能安全の話に。Functional Safetyとして知られるこの機能は、単に自動車だけでなく安全性が必要とされる多くの場所で必要な要件とされている。この分野は、必要とされるリソース(設計・検証や要求されるドキュメントなど)が桁違いに大きくなるので、敢えてこの分野はやらないと公言しているメーカーもあるほどだが、ARMはここに積極的にアドレスする事を宣言している(Photo10)。では自動車における機能安全とはなにか?という一例がこれ(Photo11)。パワーステアリング周りの操作に関しては、故障しないのが勿論一番ではあるが、工業製品ではそれはありえない訳で、では故障したらどう対処できるかをちゃんと考えておく必要がある。一番まずいのはECUが故障したりトルクセンサーが異常を出したりしたときに、パワーステアリング用モーターが固着してしまうことで、したがってこういう事態にならないような設計が必要になるわけだが、そもそも大前提として故障頻度をどの程度に抑えるかという話がある。故障しても事故にならない設計をするのと同様に、コンポーネント内部に関しても「回路の一部が異常をきたしても、直ぐに全体が故障しない」様な設計が求められる。こうした機能安全は、業界に応じて異なる標準化がなされているが(Photo12)、骨子となる部分は基本的には同じで、あとはマージンの取り方とかドキュメントの手法などに相違点がある(一部検証方法などの違いもあるが)程度。流石にARMとしてもこの全部に対応するのは無理であり、まずはAutomotive/Medical/Industrialといったあたりをターゲットにする形だ。具体的にはどんな形で?というのがこちら(Photo13,14)。外部からの放射線などの影響に対してはECCとかMultiple Latchなどの対策が有用だし、Systemaic faultsへの対策はDCLS(Dual-Core Lock Step)などが効果的である。これらを当初からCortex-Rシリーズでは設計に盛り込んでいる、という話である。ただ、単にこれらを設計に盛り込むならず、開発時点でのマネジメントのレベルからこれに配慮してドキュメント(Photo15)を用意すると共に、こうした機構の検証メカニズムを用意、さらにはパッケージとして提供することでメーカーのみならず開発の負荷を減らせる、というのが同社の説明であった。●SpansionのCortex-R5ベースの自動車向けMCU「Traveoシリーズ」○Cypressの自動車向けラインナップさて、ここからはCypressというかSpansionの赤坂伸彦氏(Photo16)により、同社のCortex-R5ベースの自動車向けMCUであるTraveoシリーズの説明があった。まずはマーケット概観(Photo17)であるが、自動車向け半導体の売り上げの伸びは9.5%と、半導体全体の売り上げの伸びである6.5%を上回る勢いであり、これをキャッチアップしてゆくのは当然重要と考えられるとしている。このマーケットに向けて、富士通も昔から製品を提供しており、もう40年近いの歴史がある(Photo 18)。ここで利用されてきたアーキテクチャは同社独自のもの(最近だとFRシリーズ)や、場合によってはARM 9/11といったコアも利用されてきたのだが、同社は(Spansionの買収前に)Cortex-R5の採用を決定、Spansionの買収後にこれをTraveoシリーズとして発表している(Photo19)。なぜCortex-R5を採用したのか、という事に対するSpansionとしての回答はこちら(Photo20)である。もしここで独自コアのまま突っ走っていると、開発環境や自動車向け品質のコンパイラの提供、あるいはFunctional Safetyにまつわるパッケージの準備を全部自前で行う必要があり、そのあたりを勘案するとARMのエコシステムに乗ったほうが楽、というのは特にこれからシェアを伸ばしてゆきたいというメーカーにとっては当然であろう。同社の場合、Traveoをコンソールパネルやボディ制御、EV/HVのモータ制御向けに考えており(Photo21)、例えばモータ制御ならこんなことが出来るという一例が示された(Photo22)。ボディ制御は、本格的なシャーシ制御とかActive Suspensionなどではなく、比較的穏当な範囲の制御に留まっている(Photo 23)。HAVC(Photo24)も同じで、少しづつ機能が増えている事に対応して、MCUの側も少しつづ進化している(Photo25)形だ。そして本題と言うわけでもないが、同社が3月26日に発表した新製品が次のクラスタシステム向けのソリューションである(Photo26)。この分野も最近はアナログメーターが使われているケースはだいぶ減り、LCDに置き換えられつつある。また2D表示以外に3D表示が使われるケースも増えてきている。同社は富士通の時代からこの分野向けのソリューションを長く提供してきており(Photo27)、2D/3Dどちらも実績がある。特に3Dエンジンについては、VRAMを介さずに直接表示を行う機能を持っているのが特徴的である(Photo28)。このクラスタ向けは既に多くの製品がラインナップされているが(Photo 29)、3月26日には内蔵Flashとフレームバッファを1MBに削減した S6J32BAとS6J32DAを新たにラインナップに追加、大衆車向けの廉価なクラスタシステム向けとして提供されることになる。ちょっと話は戻るが、今のところARMは自動車向けのGPUを提供する予定はない(これはYork氏にも確認したが、あくまでSmartphoneやTabletなどのMobile向け、との事)。なので、どんなGPUを使うのか、というのは一つの差別化要因になりえる。実際赤坂氏も「Cortex-R5を使うだけで差別化になるとは考えていないので、どれだけ(OEM/Tier 1が)使いやすい製品を提供するか、という形で頑張ってゆく」とされており、その意味ではCortex-R5の使い方の一つの見本と考えてもよいかもしれない。冒頭に述べた通り、今回の説明会の内容はこれだけであり、何か目新しい話があったというわけでは無い。にも関わらずこうした説明会を開催することで、ARMは自動車業界にも強い、という事を印象付けたいというのが狙いであり、今後も似たような機会が定期的に開かれるかもしれない。ある程度そうした認識が浸透するまでは粘り強く繰り返す、というのはARM本国の意向でもあろうが、ARM(株)の内海社長の得意とする手法でもあるからだ。
2015年04月01日BMWは4月1日、電気自動車「BMW i3」を総合オンラインストア「Amazon」で同日より販売開始すると発表した。納車までの流れとしては、カートに「BMW i3」を入れると1-2営業日後にBMWiカスタマー・インタラクションセンターから充電方法などについて確認する連絡がくる。その後、さらに1-2営業日後に審査・契約書類が送られてくるので、それを記入しBMWに返送すると、5-7営業日後にBMWから納車日の連絡がくるという仕組みとなっている。BMW i3はBMWのサブ・ブランド「BMWi」の第1弾モデルとして2014年4月に日本での販売を開始した。BMW正規ディーラーが保有する185店舗のうち46店舗をBMWi販売店とし、専門トレーニングを受講した専任のセールス・スタッフを配置したほか、販売店が近くに無い地域のためにモバイル・セールス・アドバイザーを導入するなど、新しい販売モデルを採用してきた。BMWは、Amazonで「BMW i3」の販売を開始することで同ブランドのマルチ・チャンネル販売モデルをさらに推し進めるとしている。BMW i3は最大出力125kW/170ps、最大トルク250Nmを発生する電気モーターおよび総電力量22kWhのリチウムイオン電池を搭載し、一回の充電で229kmまでの走行が可能だ。価格は499万円から。
2015年04月01日ZMPは、2015年1月にハーツユナイテッドグループ(HUG)との合弁会社として「自動車業界向けのデバッグおよびデータ収集等実験代行に関する事業」を行う株式会社ZEGを設立し、本格的な稼動を開始したと発表した。現在、自動車業界で実施されている高度運転支援技術および自動運転技術の検証においては、コンピュータを用いたドライビングシミュレータが多く利用されているが、多種多様なユーザーを想定した自動車走行パターンをすべて網羅したシミュレーションには限界があるため、実走行テストが重要視されている。一方で、実走行テストには走行テストの実施場所が限定されるなど、社内リソースのタイムリーな確保が困難という課題がある。さらに外部機関への実験依頼の場合は十分なセキュリティの担保が困難なほか、報告データの入手までに6カ月以上の期間を要するケースもあるなど、必要なデータをタイムリーに入手することも大きな課題となっている。ZEGの始動によりZMPが築き上げてきたセンシングやデータ収集・解析技術および、HUGが積み重ねてきたソフトウェアデバッグのノウハウを基に、十分なセキュリティ体制のもと全国において実施可能なタイムリーな走行テストおよびデータ解析による検証報告サービスによる複数の課題解決とともに、走行テストに付随するソフトウェアの単体検証や映像処理などの周辺業務など、実証実験に必要な要素を一気通貫で提供することが可能となる。近年、自動車は、搭載される先進運転支援技術(ADAS)の高度化により車載ソフトウェアが高度化、複雑化しており、車載ソフトウェア検証のための網羅的・大規模な実走行テストの必要が高まっているとのことで、ZMPでは、ZEGを通じて、これらのニーズ応えていきたいとしている。
2015年03月23日フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、安全性とスタイルを追求しトップクラスの明るさを追求した自動車用バルブ「エクストリーム アルティノン LED(LED Xtreme Ultinon)」シリーズを拡充したと発表した。合計24の新製品を4月上旬より全国の自動車用品店および通信販売を通じて順次販売する。エクストリーム アルティノン LEDシリーズは、ワンランク上のスタイリッシュなカーライフを求めるドライバーのためのアップグレード用製品で、安全性に配慮した配光設計と明るさが特長となっている。同シリーズのフラッグシップとなるフォグバルブ「フォグユニバーサル 8/11/16 6700K」は、従来製品と比べて約45%明るく道路を照射する。さらに効率的な放熱を可能にする「AirFlux冷却テクノロジー」を採用し、長寿命化を図った。また、「AirFlux冷却テクノロジー」は煙突状の形状で空気の抜け道を作り、ヒートシンク内外の寒暖差を利用して、ヒートシンク内に空気の流れを発生させることで、高い空冷効果を保つ。また、もうひとつのフラッグシップであるポジション用バルブ「T10 360°アルティメイト130lm 6700K」は、従来製品比約2倍の明るさを実現し、被視認性をより高め、愛車をスタイリッシュに演出する。なお、今回のラインアップ拡充により同シリーズは、一般的な自動車のシグナリング用途の約90%をカバーするという。
2015年03月19日フランスでモテモテの職業といったら「消防士」。これはもう、フランスでは異論の余地なしの事実だ。もちろん、日本と同様に"少年たちのヒーロー"でもあるが、少女から堂々たるマダムまで、年齢を問わず女性から熱い視線を集める存在である。少女は「大きくなったら消防士さんの恋人になる! 」と目を輝かせ、街頭ではマダムが満面の笑みで消防士とおしゃべり。そのモテっぷりには理由があるのだ。○身近な「正義の味方」彼らはなぜモテるのか。その理由はいくつか考えられる。まず、フランスの消防士の仕事だが、彼らは消火活動に加え、事故や災害の対応、救急の処置などを広くこなす。時には夫婦げんかの仲裁や、屋根から下りられなくなった猫の救出、溝に落ちた鍵を拾うなどということもあるそう。つまり、「困った時の消防士、市民の味方、頼れる存在」なのだ。それゆえに、例えばテレビのクイズ番組で出場者が「消防士です」と言うと、それだけで自然に拍手が起きたりする。そしてさらにあの肉体美である。彼らの鍛えぬかれたマッスルボディーは、フランス女性にとってフェロモンのかたまりのようなもの。何より恋の相手にセクシーさを求めるフランスでは、あれこそが超セクシー、つまりは「好感度抜群の男性集団」というわけだ。「ムキムキなのはちょっと……」と感じがちな日本女性とは少々好みが違う。おまけに、公務員というのもフランスでは非常にポイントが高い。年金もしっかりしていて将来も安泰となれば、モテないはずはない。○パレードでも消防士に拍手喝采そんな消防士の人気っぷりは、7月14日のフランス革命記念日にパリで行われるパレードでも見てとれる。パレードは凱旋門からコンコルド広場までのシャンゼリゼ大通りで行われ、大統領に始まり、騎馬隊や戦闘機・戦車などに続いて消防士も参加する。沿道からは歓声あり拍手ありとにぎやかで、中でも最大級の拍手が送られているのが消防士のパレードなのである。この、国を挙げての祝日前夜には、多くの地域で消防署主催のダンスパーティーが開催される。例年大盛況のイベントで、会場は人であふれかえり入場制限がかかることも珍しくない。若者、年配者、カップル、家族連れ、そしてメイクや衣装からも気合が感じられる女性もちらほら。当然、すてきな消防士との出会いが目当てである。パーティーは飲めや踊れやで盛り上がり、翌朝4時頃まで続く。消防車近くでは、消防士との記念写真に並ぶマダムの行列も。パーティーのチケットは7月14日が近づくと街頭で売られるが、販売するのも消防士である。売れ残りは心配無用のようだ。○話題になるのがちょっとセクシーなカレンダー消防士が街で売るものといえば、さらに有名なのがカレンダーである。地域によっては家を一軒一軒まわって売り歩くところもあり、ちょっとした師走の風物詩になっているよう。カレンダーの内容は消防車や訓練の様子を写したものが多く、好みや要不要に関わらず日頃の感謝を込めて購入するのが通例となっている。定価はなく気持ちを渡す方式で、寄付行為に近い。ちょっときわどいセクシーなバージョンも例年話題になるが、こちらには積極的に購買に走る層があるようだ。パリ・オペラ座界隈を歩くことがあったら、近くのサンタンヌ通りにある消防署をのぞいてみるといい。ガラス張りの1、2階では、トレーニングに励んだりリラックスしていたりする消防士の姿がうかがえる。女性からの視線には慣れていることもあってか、時には手を振ってくれることもあるそうだ。※写真はイメージで本文とは関係ありません○筆者プロフィール: 岡前 寿子(おかまえ ひさこ)神戸在住の主婦ライター。ご近所の噂話から世界のトレンドまで、守備範囲の広さが身上。渡仏回数は10数回にのぼり、2年弱のパリ在住経験がある。所属する「ベル・エキップ」は、取材、執筆、撮影、翻訳(仏語、英語)、プログラム企画開発を行うライティング・チーム。ニュースリリースやグルメ記事を中心に、月約300本以上の記事を手がける。拠点は東京、大阪、神戸、横浜、茨城、大分にあり拡大中。メンバーによる書籍、ムック、雑誌記事も多数。
2015年03月07日本田技研工業(ホンダ)は6日、軽乗用車「N」シリーズ5機種の累計販売が、2月末時点で100万台を突破したと発表した。これは、2011年12月に「N」シリーズ第1弾モデル「N-BOX(エヌボックス)」を発売してから38カ月目での達成となる。「N」シリーズは、同社独創のセンタータンクレイアウトを活かした高効率なパッケージングによる広い室内空間により、多彩な使い勝手を実現した軽乗用車。充実した安全装備・快適装備、新開発のエンジンとCVTを搭載した力強い走りなども好評となっている。現在の「N」シリーズは、「N-BOX(エヌボックス)」のほか、2012年7月発売の「N-BOX +(エヌボックス プラス)」、2012年11月発売の「N-ONE(エヌワン)」、2013年11月発売の「N-WGN(エヌ ワゴン)」、2014年12月発売の「N-BOX SLASH(エヌボックス スラッシュ)」の5機種。同シリーズの販売台数推移は、2011年12月に2,860台、2012年は22万9,156台、2013年は35万4,087台、2014年は36万1,505台、そして2015年1~2月は6万5,955台となり、合計で101万3,563台。
2015年03月06日三菱自動車は6日、軽商用車「ミニキャブ バン」と軽乗用車「タウンボックス」をフルモデルチェンジし、20日に発売すると発表した。なお、いずれのモデルもスズキからのOEM供給車となる。今回のフルモデルチェンジでは、ホイールベースの拡大などにより、軽キャブバン・軽キャブワゴンでクラストップレベルの室内・荷室空間を確保しながら、吸気可変バルブタイミング機構を採用した新型エンジン、クラッチおよびシフト操作を自動で行う「5速自動マニュアルトランスミッション(5AMT)」の搭載(ミニキャブ バン)、車体の軽量化などにより、クラストップレベルの低燃費を実現。また、先進予防安全技術「e-Assist」を採用し、安全性能を向上させている。新型ミニキャブ バンは、クラストップレベルの荷室長・荷室幅・荷室高に加え、テールゲート開口部と後席スライドドア開口部の拡大、フラットな荷室床面、スクエアなエクステリアデザインと合わせ、高い積載性を確保。また、軽量化した車体に新型エンジン・新型トランスミッションを搭載したことで、力強い走りとJC08モードで20.2km/Lという低燃費を両立している。新型ミニキャブ バンの価格は、93万9,600円~150万2,280円(いずれも税込)。新型タウンボックスは、クラストップレベルの室内長・室内幅・室内高を実現し、日常からレジャーシーンまで幅広く対応する広さを確保。ワンタッチ電動スライドドア、車速連動式オートドアロック、オートライトコントロール、エンジンスイッチ+キーレスオペレーションシステムなどの便利機能も充実させている。また、全車に新型ターボエンジンを搭載し、高速走行・長距離移動でもたのもしく力強い走りと、JC08モードで16.2km/Lのという低燃費を両立した。新型タウンボックスの価格は、160万9,200円~181万4,400円(いずれも税込)。
2015年03月06日Infineon Technologiesと独Hellaは、自動車後部の死角検知(Blind Spot Detection)を正確に行うレーダーセンサ向け無線周波数モジュールを開発したと発表した。同モジュールは、従来、別々であった複数の部品を単一のトランシーバ(トランスミッタとレシーバの機能を兼備)に集積することで、省面積化とコスト削減を実現したほか、低消費電力と高いパフォーマンスの両立も実現したとのことで、高級車部門以外の自動車も対象とした、運転者支援システムの連続生産が可能になるという。また、高い精度を実現しているため、レーダーのスキャン情報を更新し続けることで、動きの方向や速度に関わらず、悪天候時にも動く物体を検知することが可能になるとしている。
2015年03月05日コンチネンタルタイヤは3月1日、製品ラインナップに電気自動車とハイブリッド車向けに開発されたタイヤ2タイプを追加したと発表した。両製品は共にConti.eContactというブランド名で生産されることとなるが、それぞれが電気自動車またはハイブリッド車の駆動系に合わせた特殊設計となる。20インチの電気自動車用Conti.eContactは、乗用車用タイヤとしては径が大きく、比較的幅を細くすることで、転がり抵抗を従来タイヤと比較して約30%低減した。同製品を導入することで、電気自動車の航続距離を理論上最大6%向上させるとしている。一方のハイブリッド車向けには17インチと18インチを用意。パワーが必要なSUVでも使用可能で、転がり抵抗を約20%低減することに成功したという。また、同社製タイヤとしては初めて、転がり抵抗とウェットグリップ性能において、EUタイヤラベリング制度でA評価を獲得した。同社は「Conti.eContactシリーズのタイヤはすでにフォルクスワーゲンやルノーなどから装着タイヤとして承認を得ているほか、今年中にドイツや欧州の他の自動車メーカから承認が得られる予定だ」とコメントした。
2015年03月02日日産自動車は24日、軽商用バンの新型「NV100クリッパー」と軽ワゴンの新型「NV100クリッパー リオ」を、3月3日に発売すると発表した。どちらの車種も、スズキからのOEM供給車となっている。NV100クリッパーは、高い積載性や小回り性、使い勝手の良さなどが高い評価を得ている軽商用バンであり、NV100クリッパー リオは、広い荷室と多彩なシートアレンジなどを特徴とする軽ワゴン。今回発表された新型では、両車種の特長に磨きをかけるとともに、吸気可変バルブタイミング機構を採用した新型エンジン「R06A」を採用し、低中速トルクが増したことで加速性能や登坂性能が向上した。また、ボディの要所に高張力鋼板や超高張力鋼板を効果的に使用することで、衝突安全性や耐久性を高めながら、車両全体で40kg(DX 5MT車)の軽量化を実現。軽キャブバンと軽キャブワゴンではクラスで唯一という「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」や「踏み間違い衝突防止アシスト」などの先進装備も採用している。新型NV100クリッパーでは、5速マニュアルトランスミッションをベースに、クラッチ操作とシフト操作を自動で行う新トランスミッション「AGS」を、GXターボを除く全グレードに設定。AGS搭載車は、19.0km/L(4WD)~20.2km/L(2WD)というクラストップレベルの低燃費を実現し、エコカー減税によって自動車取得税・自動車重量税が免税または減税となる。価格は、新型NV100クリッパーが95万1,480円~149万7,960円、新型NV100クリッパー リオが160万5,960円~182万1,960円(いずれも税込)。
2015年02月24日SAPジャパンは2月13日、自動車業界のビジネス変革(イノベーション)を支援するためのソリューション開発センターである「オートモティブ・コンピテンシー・センター」を同日付で設立したと発表した。グローバルで自動車産業に関するプロジェクトに長期にわたり参画したメンバーによる専任チームを設置し、ユーザー企業のイノベーションを支援していく。同センターでは、国内の自動車業界のユーザー企業が大きく変化し続ける環境を事業の成長と変革の機会として捉えグローバルで成功するために、実績のあるソリューションの提供に加え、ユーザー企業と共に日本の製造業のさらなる進化を実現する新たなソリューションの開発を目指す。同センターは、自動車業界に関する知識と経験を持つ海外エキスパートチームと、日本の自動車業界を熟知した日本人社員チームとのコラボレーションで構成。これにより、自動車産業における基幹業務についてはユーザー企業の要望や環境に合わせたカスタム開発を含むソリューションを提案し、ビジネスのシンプル化を支援する。また、国内自動車メーカーの持つアイデアとSAPがグローバルで培ってきた知見を組み合わせ、グローバルの経験をベースとしながらもユーザー企業が求める価値の実現を支援するとしている。同社は全世界で約6,300社の車両メーカーやサプライヤーを中心に自動車業界の事業者で既に実績を持っているという。その経験とノウハウを日本市場に向けて提供するため、部門の垣根を超えた「One SAP」としてユーザー企業を支援する組織体制への再編を進めており、今回の新センター設立もその一環だ。
2015年02月14日本田技研工業(ホンダ)は4日、千葉県の幕張メッセにて2月13日~16日の期間に開催される『ジャパンキャンピングカーショー2015』において、軽乗用車「N-BOX」をベースとしたピックアップトラック「N-TRUCK」や、N-TRUCK用キャンピングトレーラー「N-CAMP」を含む5台の車両と、3機の汎用製品などを展示すると発表した。N-TRUCKは、軽乗用車「N-BOX」をベースに全長を50cmカットし、カスタマイズした軽ピックアップトラックのコンセプトモデル。あえてスペースを引き去ることで得られる、新しい価値を提案する。N-TRUCK用キャンピングトレーラー「N-CAMP」では、大人2人が十分過ごせるサイズの収納ロフトベッドを室内に装備し、インテリアは自由なアレンジを可能とした作りとなっている。その他には、都会に生きる若者のナチュラル志向に応える「N-ONE NATURAL Concept」、ホンダアクセスとカジュアルアウトドアブランド「CHUMS(チャムス)」のコラボレーションによる「N-BOX + CHUMS×Honda Accessコラボレーションモデル」や「CHUMS×Honda汎用製品コラボレーションモデル」3機、手軽な車中泊やペットとの快適なドライブを可能にする『N-BOX+「わんこと楽しむ車中泊」仕様』を展示する。
2015年02月04日サークルKサンクスはこのほど、バレンタイン特別企画として軽自動車「ラパン ショコラ」が抽選であたるキャンペーンを公式ホームページ上にて開始した。今回実施するキャンペーンでは、ホームページ上に公開されているクイズに回答して応募すると、抽選で1人にスズキの軽自動車「ラパン ショコラ」、300人にサークルKサンクス専用券(プリペイドカード)1,000円分が当たる。応募期間は2月23日の23:59まで。詳細は、公式ホームページの「キャンペーン・お得情報」で案内している。併せて、店頭では2月3日より新作のチョコスイーツを順次発売していく。3日には「窯出しショコラプリン」(180円)、「スイートショコラトルテ」(240円)、「ブラックショコラシュークリーム」(150円)が登場し、10日より「チョコレートモンブラン」(298円)、「窯出しショコラスフレ」(200円)を発売予定。※価格は全て税込
2015年02月04日間もなく、発生から20年を迎える阪神・淡路大震災での消防士たちの活躍とその後の苦悩を描いた舞台『ORANGE』。誕生は2004年にさかのぼり、関西の劇団・PEOPLE PURPLEが初演した。以降も劇団によって毎年上演され、それと並行して、音尾琢真が主演を務める同作が2011年に誕生。13年に再演され、今月末には大阪を皮切りに全国9箇所を巡る3回目の上演がスタートする。かつ、上演に先駆けてスペシャルドラマ化も決定(『ORANGE~1.17命懸けで闘った消防士たちの魂の物語~』1月19日(月)夜9時~TBS系)。「この物語をたくさんの人に観てほしい」と言う音尾琢真に話を聞いた。舞台『ORANGE』チケット情報音尾が主人公のレスキュー隊員・小日向を演じるのは3度目。「1回目はこの舞台と役をやり切るという思いが全てで、無我夢中でした。2回目のときは、『どうしてここに出てくる消防士たちはこんなにも頑張るんだろう?』と思いながら、作品のテーマを改めて考えて。脚本・演出の宇田(学)さんや実際の消防士の方の話を聞くうち、これはただただ人を救うことを天命と思い、やり続ける人の話なんだなと気づいて。そんな人たちがいるんだなと」ドラマ撮影に入る前にも、神戸で当時の消防士たちから震災時の体験を聞く機会があった。「どの話も結論は『人を助けたい』。だからそのために日々のどんな辛い訓練だってこなしてきたし、そういう先輩たちの意志を受け継ぐ若い子たちがまた必死に訓練してるんですよ。以前だったらなぜそんな体力的に辛い職業に就くのか、わからなかったと思います」彼らの姿は、俳優である音尾の職業観にも影響を与えた。「ただ“好きだから”でやっているのではなく、やっている意義を持ちたいといいますかね。もし自分が何か作品を作るとなったら、やっぱり人の心を救うものがいいなという、そういう思いも芽生えてきましたし。消防士の皆さんは物理的に人を助けるのが仕事で、精神的に人を助けるのが俳優である僕の仕事だと思います」間もなくオンエアのドラマ『ORANGE』では、主役の小日向を上川隆也が演じ、音尾は消防士のひとりでドラマ版オリジナルのキャラクター、楢崎役で出演する。「舞台もドラマも同じ宇田さんの脚本ですし、今回の舞台がドラマの影響を受けて変わる部分があるかも。僕もドラマで別の役をやって小日向を支えるポジションを経験することで、小日向という人がよりわかるのではないかと思っています」舞台は1月31日(土)大阪・森ノ宮ピロティホールを皮切りに、東京、愛知、香川、新潟、福島、宮城、秋田、北海道で公演。チケット発売中。取材・文:武田吏都
2015年01月16日武蔵野銀行はこのたび、低炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、トヨタ自動車の新型燃料電池自動車(FCV)「MIRAI」を2台導入。また、電気自動車用普通充電器を県内8か店に設置し2月より順次、供用を開始すると発表した。○導入する新型燃料電池自動車(FCV)について導入車両:「MIRAI」FCV2台(本部営業車として使用予定)特徴:水素を空気中の酸素と化学反応させて自らが発電して走行する自動車。走行中の二酸化炭素(CO2)排出量がゼロであることから究極のエコカーと呼ばれている。また、災害時には、移動電源車としての活用が可能
2015年01月14日ZMPは、国内の自動車790種類(型式)に対応した、3G車載CANデータ送信機「カートモUP 3G」のサンプル出荷を開始したと発表した。同製品は、自動車の診断用コネクタ「OBDII」に装着することで、車両情報(CAN/K-line)およびGPS、加速度・ジャイロセンサ、電子コンパスのデータを取得し、3G通信にてサーバに送信することが可能なモジュールである。これにより、車速、瞬間燃費、エンジン回転数といった車両の運行管理などで広く求められる情報が取得できる。また、対応する自動車は790種類(型式)と、国内で販売されている自動車に幅広く対応する。さらに、足元で邪魔になりにくい小型コネクタを採用、GPS部が独立しているため受信感度を踏まえた柔軟な設置ができる。そして、SIMフリー仕様のため、ニーズに合わせたSIMを用いることで、ランニングコストを抑えることができる。同製品で車載データを取得し、サーバ上にデータを蓄積し解析を行うシステムを構築することで、車両の運行管理や動態管理といった用途で活用できるとしている。なお、価格は9万円(税抜き)。すでに受注を開始している。
2015年01月14日ルネサス エレクトロニクスは1月13日、自動車向け機能安全とセキュリティの対応支援を統合した「自動車向け機能安全・セキュリティサポートプログラム(Safety and Security Support Program for Automotive)」の提供を開始すると発表した。同社は、自動車向け事業で世界中のあらゆるアプリケーションから蓄積したユースケースと、これまでのデバイス開発のノウハウを併せてデータベース化している。このデータベースを活用し、システム構成に合わせた安全分析や安全を考慮したセキュリティ脅威分析のツールを同プログラムによって提供するという。これにより、規格が求める最適なアーキテクチャやコモンセンスを簡単に開発へ反映することができる他、安全分析・セキュリティ脅威分析の作業軽減も可能となるとしている。同プログラムでは、ハードウェア安全要求やセキュリティ要求を構築する際の、ハードウェアに密接に関わる部分のソフトウェアが提供される。具体的には、CPU自己診断、各種診断、およびセキュリティ機能を実現するソフトウェアが提供され、機能安全の場合はセーフティアプリケーションノートや安全分析と、車載セキュリティの場合では脅威分析とそれぞれ相関が取られており、開発プロセスとの親和性を高くしている。ユーザーは、これらの内容に従うだけで、システムの構築に必要な診断ソフトウェアの開発などを簡単に実現でき、アプリケーションソフトウェアの開発など、他の業務に注力できる。ルネサスには、150名を超える機能安全管理者やレビュワの有資格者を有し、製品開発に携わっている。また、セキュリティに関してもICカードなど多くの知見を持ったエキスパートを有し、自動車向けの標準化活動にも貢献している。同プログラムでは、このようなノウハウ・英知を結集した確証方策レポートや検証レポートといった作業成果物も一括して提供される。また、必要に応じその検証支援、教育(e-ラーニング)やコンサルティングも行われるという。同社では、これらのソリューションを提供し、ユーザの安全なシステム開発に貢献するとコメントしている。なお、同プログラムは、自動車向け半導体製品への適応を予定しており、1月30日より、ボディシステム向けソリューション「RH850」から順次提供が開始される予定。
2015年01月13日ダイハツ工業は8日、同社が販売する軽乗用車「タント」の2014年販売台数が23万4,456台となり、ダイハツ車では初めて登録車を含めた新車販売台数No.1を獲得したと発表した。また、軽四輪車の中で同車が年間で新車販売台数No.1を獲得するのも初となる。2013年10月に発売された新型タントは、軽唯一のミラクルオープンドアの使い勝手をさらに追求した「ダントツの使い勝手」や、「広々開放感」といった同車ならではの特長に加え、28km/Lの低燃費や基本性能・安全装備などで子育て層を中心に好評となっている。販売台数は、2003年の初代発売から累計で155万台を超えており、月間販売台数は平均1万台以上を記録している。
2015年01月08日ZMPと無線通信機器の開発・販売、システムソリューションの提供を手掛けるネクスは1月7日、自動車テレマティクスの事業分野において共同でマーケティングを開始すると発表した。ZMPが保有する車両情報を収集・解析する技術と、ネクスの通信技術・通信モジュールを組み合わせることで、車両の状態監視、走行時の音声や画像データなどの送信、新たな機能の追加におけるソフトウェアの自動アップデートなどの実現が可能となる。また、ネクスの子会社であるネクス・ソリューションズで、走行情報などから収集したデータを蓄積するサーバや、そのデータを活用し役立てるためのアプリケーションの開発を行うことで、自動車テレマティクス分野におけるさまざまな可能性を実現させることが可能であるとしている。今後、両社のコラボレーションにより、自動車テレマティクス分野における新たなニーズに応えていくとコメントしている。
2015年01月08日NVIDIAは1月4日、周囲の状況認識が可能な自動車用コンピュータ「NVIDIA DRIVE」を発表した。「NVIDIA DRIVE」には、自動運転機能を開発する「NVIDIA DRIVE PX」と、最先端のデジタルコクピットを構築する「NVIDIA DRIVE CX」の2種類があり、どちらも最新のスーパーコンピュータと同じアーキテクチャが採用されている。「NVIDIA DRIVE PX」は、コンピュータビジョンと深層学習の分野における最新の開発成果が活用されており、従来にない機能を自動車用技術に提供する。具体的には、同社の最新GPUアーキテクチャ「Maxwell」を採用し、1TFLOPS以上の処理能力を有するモバイル用SoC「NVIDIA Tegra X1」を2個搭載する。これにより、最大で12台の高解像度カメラから得た入力信号に対し、最高1300万画素/秒の処理が行える。さらに、コンピュータビジョン機能を有しており、人間が操作しなくても自動車自身がスペースを見つけて駐車する全自動駐車を実現できる。一定の条件で縦列駐車を補助するシステムがすでにあるが、「NVIDIA DRIVE PX」では、自動車自身が混み合った駐車場で空いているスペースを探し出して駐車をしたり、スマートフォンからの呼び出しを受けて運転者のところまで自動で戻ることなどが可能となる。この他、深層学習機能を備えており、救急車と配送トラックの違いや、駐車中の自動車と発進しようとしている自動車を見分けるなど、さまざまな車両の見分け方を学ばせることができる。もう一方の「NVIDIA DRIVE CX」はハードウェアとソフトウェアの両方を含む包括的なソリューションとなっており、ナビゲーションやインフォテインメント、デジタル式メータパネル、運転者の監視などで使用する最先端のグラフィックスやコンピュータビジョンを実現できる。例えば、車両の周囲360度を上から見た画像をリアルタイムに提供し、死角の問題を解消してくれるサラウンドビジョンが実現可能なのに加え、デジタルスマートミラーの実現により、物理的なミラーをなくすこともできる。また、プロセッサに「Tegra X1」もしくは「Tegra K1」を搭載する他、路上試験を完了したソフトウェアを採用しており、最大1680万画素の画像処理に対応できる。これは、現在市販されている自動車で使われている画素数の10倍以上にあたるという。なお、「NVIDIA DRIVE PX/CX」ともに、NVIDIAもしくはサードパーティソリューションプロバイダが提供するさまざまなソフトウェアアプリケーションモジュールで構成されている。2015年第2四半期より出荷が開始される予定。
2015年01月06日ダイハツ工業は10日、日常からレジャーまで幅広く使える新型軽乗用車として11月10日発売した「ウェイク」の受注状況を発表した。それによると、発売後1カ月となる12月9日現在で月販目標台数5,000台の3倍となる約1万5,000台を受注し、好調な立ち上がりとなっている。受注者の男女比率は男性が6割以上で、レジャー志向の高い人から支持を得ており、年齢では幅広い層から好評で、30代までの受注者は3割となっている。ウェイクは、もっと軽にできることの追求として「視界の良さ」「荷室の広さ」 に着目し、日常からレジャーまで多用途に使える新ジャンルの軽自動車を目指して開発。主な好評点として同社は、大容量ラゲージアンダートランクや多数のフック取り付け箇所の設定などでレジャー使用時に活躍する「ミラクルラゲージ」、軽最大という室内空間「ウルトラスペース」、運転が苦手な人でも安心して運転できる見晴らしの良さ「ファインビジョン」を挙げている。
2014年12月10日三菱自動車は4日、軽自動車「eKワゴン」「eKカスタム」「eKスペース」に、低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM-City」および「誤発進抑制機能」と「アクティブスタビリティコントロール(ASC)」という2つの先進予防安全技術を採用した「e-Assist」搭載車を全グレードを設定して発売した。低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM-City」は、約5km/h~約30km/hの低速走行時にレーザーレーダーが前方車両を検知し、衝突の危険があるときはブザー音とメーター内の警告灯で注意喚起するとともに、自動ブレーキで衝突の回避または衝突被害の軽減を図るシステム。誤発進抑制機能は、停車時~約10㎞/h以下の走行時にレーザーレーダーが約4m以内の前方に車両や障害物を検知している状態で、アクセルペダルを素早く、強く踏み込んだ場合に、ブザー音とメーター内の警告灯で注意喚起するとともに、エンジン出力を抑制して発進をゆるやかにし、衝突被害の軽減を図る。アクティブスタビリティコントロール(ASC)は、滑りやすい路面での走行や急なハンドル操作などにより、車両の不安定な動きや車輪のスリップを感知すると、車輪にブレーキをかけるとともにエンジン出力を自動的にコントロールすることで、安定した走行をサポートする。「e-Assist」搭載車の価格は、eKワゴンが112万1,040円~141万4,800円、eKカスタムが134万6,760円~163万1,880円、eKスペースが130万320円~185万6,520円(いずれも税込)。
2014年12月04日日産自動車は4日、軽自動車「デイズ」と「デイズ ルークス」に衝突回避を支援する「エマージェンシーブレーキ」を搭載した特別仕様車「Vセレクション+Safety II(プラスセーフティツー)」を設定して発売した。Vセレクション+Safety IIは、10月に設定された「Vセレクション+Safety」シリーズの第二弾で、デイズだけでなくデイズ ルークスにも設定を広げた特別仕様車。デイズとデイズ ルークスの量販グレード「X」と「ハイウェイスターX」をベースに、「アラウンドビューモニター」「エマージェンシーブレーキ」「踏み間違い衝突防止アシスト」等を特別装備して、購入しやすい価格設定としている。また、デイズとデイズ ルークスの「X」と「ハイウェイスターX」を除く全グレードに、「エマージェンシーブレーキ」「踏み間違い衝突防止アシスト」「VDC」等をセットにした、パッケージオプションの設定も行われた。価格は、デイズ Vセレクション+Safety IIが128万880円~152万7,120円、デイズ ルークス Vセレクション+Safety IIが140万7,240円~171万5,040円(いずれも税込)。なお、同社関連会社のオーテックジャパンも、デイズとデイズ ルークスのカスタムカー「ライダー」シリーズや、福祉車両のライフケアビークル「アンシャンテ」に、特別仕様車「Vセレクション+Safety II」を新たに設定して4日に発売した。
2014年12月04日STMicroelectronicsは、自動車規格に準拠したSiCダイオードを発表した。同製品は、限られたスペースで高い電力変換能力が要求されるプラグインハイブリッド(PHEV)車などに装備されている先進的な搭載型充電器(OBC)に最適なのに加え、GoogleならびにIEEEが主導するLittle Box Challengeコンテストへ取り組む上で重要な選択肢にもなる。具体的には、大きなスパイク電流によるデバイスの破損を防ぐことができる。従来、安全性確保のために実際の使用条件よりも高い仕様のダイオードを選択することが一般的だった。これに対し、同製品は小型かつ経済的で電流の小さいダイオードだが、定格電流の2.5倍の過電流能力を提供しつつ、信頼性の低下や効率の悪化を招くことがない。そして、自動車規格に準拠するとともに、逆耐電圧を650Vまで増やしており、OBCに使用される半導体全体によって通常時と短時間のピーク電圧の間に十分な安全余裕度を確保できるため、設計者や自動車メーカーが求める電圧ディレーティング係数を満たすことが可能である。さらに、従来のシリコン製品と比べ、より製品寸法と連動したスイッチング損失低減と定格電圧の増加を実現するワイドバンドギャップ(WBG)技術として認知されているSiCの電力効率の優位性を利用しているという。なお、パッケージは、650V耐圧10Aの「STPSC10H065DY」と、同12Aの「STPSC12H065DY」がTO-220A、「STPSC20H065CTY」がTO-220AB、「STPSC20H065CWY」がTO-247。また、「STPSC20H065CTY/CWY」は省スペースを実現し、OBCの軽量化に貢献する2素子入りダイオード(2x10A)となっている。価格は「STPSC10H065DY」が、100個購入時で約4.15ドル。すでに量産中で直近の出荷にも対応できるとしている。
2014年11月28日本田技研工業(ホンダ)は27日、新型軽乗用車「N-BOX SLASH(エヌボックス スラッシュ)」に関する情報を同社ウェブサイトにて先行公開した。発売は12月22日を予定している。新型軽乗用車「N-BOX SLASH」はホンダ「N」シリーズの第5弾。同シリーズはクルマづくりの原点でもある「M・M(マン・マキシマム / メカ・ミニマム)思想」を具現化した革新プラットフォームにより、広さ・快適さ・経済性を実現している。「N-BOX SLASH」は同シリーズのセンタータンクレイアウトを用いたパッケージングや優れた使い勝手を踏襲しながらも、「もっと格好良く」「もっと面白く」という開発当初からの思いを具現化。エクステリア、インテリア、カラーをトータルに考えた5つのデザインが用意され、ウェブサイトでも各デザインの一部を確認することができる。
2014年11月27日三菱自動車は26日、電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」の「MYアイ・ミーブ デザインラッピング」に、29日から新デザインを追加すると発表した。新しいデザインは新車購入時に選択できるほか、すでに購入済みのユーザーや中古車購入時にも利用することができる。「MYアイ・ミーブ デザインラッピング」は、スタイリッシュなi-MiEVをより個性的にするための「スペシャルデザイン・ラッピング」。今回は、レーシングカーをイメージした新作デザイン「スポーティー」を追加したほか、一番人気の「チェッカー」に赤色を加え、全11種類の車体ラッピングデザインとした。なお、同社の「MYアイ・ミーブ デザインラッピング」Webサイト上で、ボディカラーとラッピングデザインの組み合わせをシミュレーションが可能となっており、新作デザインのカラーバリエーションも確認することができる。ラッピング価格は各販売会社にて設定。
2014年11月26日本田技研工業は17日、軽乗用車「N-ONE(エヌワン)」に、人気の高いナビ装着用スペシャルパッケージなどを標準装備し、購入しやすい価格設定とした特別仕様車「SS(Suzuka Special)パッケージ」を18日に発売すると発表した。N-ONEは、1967年発売の「N360」をモチーフにしたハッチバックスタイルの軽乗用車。今回設定された特別仕様車SSパッケージは、「G・Aパッケージ」と「Tourer・Aパッケージ」、もしくは「Premium」と「Premium Tourer」に特別装備を加えたタイプ。「G・Aパッケージ」と「Tourer・Aパッケージ」に加えられる特別装備は、「ナビ装着スペシャルパッケージ」「オートリトラミラー」「運転席&助手席シートヒーター(4WDのみ)」「ブラックインテリア」となっている。価格は、133万円~159万5,000円(いずれも税込)。「Premium」と「Premium Tourer」では、「ナビ装着スペシャルパッケージ」「オートリトラミラー」「運転席&助手席シートヒーター」「親水 / ヒーテッドドアミラー+フロントドア撥水ガラス(FF車のみ : 4WDは標準装備)」が特別装備される。価格は、152万9,000円~178万円(いずれも税込)。
2014年11月17日日立製作所は11月14日、電気自動車の走行可能距離を従来の2倍にする電池技術を開発したと発表した。電気自動車はCO2を排出しない環境対応自動車として期待される一方、走行距離の伸長が求められている。その実現のためには燃料となるリチウムイオン電池の高エネルギー密度化と高出力化、および長寿命化の両立が課題となっていた。同社は、これらの課題を解決し、電気自動車に実際に使われる電池容量である30Ah級セルで、エネルギー密度335Wh/kg(従来比で約2.6倍)、出力密度1600W/kgの初期性能を達成し、電気自動車の走行可能距離を約2倍にする技術を開発に成功したという。具体的には、電極の厚さを従来の2倍にし、充放電できるリチウムイオン量を増加させることでエネルギーを高密度化するとともに、新たに開発した3次元電極構造可視化の技術を用いて、リチウムイオンの移動の特性を明らかにし、リチウムイオンの移動を促進する電極内の活物質の分布を最適化することで高出力化した。また、負極材として従来より用いられている炭素系材料に比べ、リチウムイオンを多く充放電できるものの、短寿命が課題だったシリコン系材料を強固に電極に密着させ、剥離を抑制することで、炭素系材料と同等の寿命を実現。さらに、正極材料においては、従来は高電圧を加えると電解液が分解し、寿命が低下していたが、酸化物を正極表面に被覆することで、長寿命化を達成したという。日立は「今後、開発した要素技術を用いたリチウムイオン電池を2020年頃に実用化することをめざし、研究開発に取り組んでいく」とコメントしている。
2014年11月17日ダイハツ工業はこのほど、新型軽乗用車「ウェイク」を発売した。都内で行われた発表記者会見では、釣りや登山、サーフィン、自転車など、アウトドアでのレジャーに便利な1台として、具体的な使用方法が提案された。○ユーザーの声をもとに室内の広さ・視界の良さ実現新型軽乗用車「ウェイク」は、昨年の東京モーターショーで参考出品されたコンセプトカー「デカデカ」をベースに、ユーザーの声と、さまざまなレジャーのプロフェッショナルからの要望を反映して開発されたという。ユーザーの声に関しては、ミニバンから軽自動車に乗り換えようというダウンサイザーや「タント」購入者などを対象に調査。その結果、室内の広さと視界の良さへのニーズがとくに高いことがわかり、軽自動車最大の室内空間と、運転時の目線の高さを1,387mmとする見晴らしの良さが実現された。広い室内空間を確保するため、全高は1,835mm、室内高は軽自動車トップの1,455mmに。これにともない、高さを感じさせない操縦安定性や乗り心地の良さも追求された。たとえばドアミラーやリヤコンビランプ付近に空力フィンを採用し、あえて気流に小さな渦を発生させることで、車体を左右から押さえつけ、直進安定性を高めているという。○登山用品メーカーやプロサーファーらとともに開発さて、「ウェイク」開発にあたっての特徴的な取組みが、「レジャー・プロフェッショナル」との連携だ。同車のモックアップを、キャンプ、釣り、登山、サイクリング、サーフィン、スキー・スノーボードの達人に見せ、実際のアウトドアシーンでの使い勝手を評価してもらったという。その結果、「ダイハツだけでは気づけなかった、さまざまな"ダメ出し"をいただいた。その中の約8割強にあたる30の改良を重ね、レジャーに最適なクルマに仕上げた」(ダイハツ工業製品企画部チーフエンジニア、中島雅之氏)とのことだ。たとえばプロアングラーからの、「日の出前の暗いうちに、バックドア下の空間で仕掛けを作ることがあるので、照明が欲しい」という意見をもとにバックドアランプを装備。自転車雑誌編集部からは、「リヤシートを倒して自転車を積むとき、シート背面が汚れるのが嫌」との声が上がり、リヤシート背面に塩化ビニール加工を施すことになった。これらの標準装備のほか、それぞれのレジャーの用途に応じたオプションも設定された。発表会の会場では、6分野のレジャーシーンでの使用例も提案。同車の室内高や車高を生かしたオプションとして、釣り分野ではロッド5本をたたまず収納できる「ロッドホルダー」、サーフィン分野ではバックドアスペースを更衣室やシャワースペースとして使える「バックドアタープ」が紹介された。登山分野では全シートをフラットにし、「ジョイントクッション」を敷いた上に寝袋を置いて、車中泊をイメージする展示が行われた。自転車分野での展示車両は、助手席側のフロントとリヤをフラットにし、ロードバイクをそのまま積載。同車の多彩なシートアレンジを印象づけていた。その他、キャンプ分野では家族4人分のキャンプ道具を積載した車両をはじめ、2人乗りカヤック2艇の収納例も写真で紹介。スキー・スノーボード分野では、フラットなインパネ上面にゴーグルを置いたり、大型インパネトレイにカメラを置いたりして、同車の収納力の高さを浮かび上がらせた。ちなみに、筆者の趣味はバードウォッチング。野鳥を探して雪山や干潟に入り、望遠鏡や登山用品などの大型ギアを持参するレジャーであるため、今回の展示を見ながら「ウェイク」の便利さがありありと想像できた。細かいところでは、濡れたまま運転席に乗り込める「シートエプロン」、ドロドロの靴や道具を置いても安心の「ラゲージマット」など、汚れに強いオプションが充実している。さすがはアウトドアの達人の意見が反映された1台だと感じた。アウトドアを楽しむための"前線基地"にもなりそうな新型軽乗用車「ウェイク」は、11月10日から全国一斉に販売開始され、価格は135万~187万3,800円。なお、玉山鉄二さんを起用した新テレビCMもオンエアされ、サイクリングやゴルフなどのシーン別に、コミカルながら使用例をイメージさせる内容となっている。
2014年11月12日