楽天とヤマトホールディングスは7月6日、業務連携の強化を発表した。EC分野における利用者と事業者双方の利便性の向上を目的としている。連携強化の内容としては、楽天市場の対象商品をヤマト運輸と契約しているコンビニエンスストアの約2万拠点、ヤマト運輸営業所の約4000拠点で受け取りが可能となる。提携コンビニエンスストアはファミリーマートとサークルKサンクス、デイリーヤマザキ、スリーエフ、ポプラ、生活彩家、スリーエイト、セーブオン、くらしハウス、ココストア、ニューデイズ。なお、ヤマトホールディングスはコンビニ最大手のセブン-イレブンとも提携をしているものの、「荷出し契約のみ」(ヤマトホールディングス 代表取締役社長 山内 雅喜氏)とのことで、今回の受取サービスの対象からは外れる。コンビニにおける受け取りは今夏より、ヤマト運輸営業所の受け取りは2015年度内のスタートを予定している。なお、競合他社との差別化ポイントとして両社は冷凍・冷蔵商品の受取可能を挙げている。クール便受け取りに対応できることで利便性の向上を図る。また、ヤマトがEC事業者向けに提供している、受注管理から伝票発行・配送・決済までのトータルソリューション「YES!(Yamato Ec Solutions)」と連携するプログラムを楽天が提供する。楽天市場の新規出店プランと組み合わせることで、「事業者がよりECを始めやすい環境を整備する」としている。○今回の提携は第一歩記者会見に登場した楽天 代表取締役会長兼社長の三木谷 浩史氏は、今回の提携について「マーチャント(ECショップ)とお客さまの双方に大きなメリットがある」とそのインパクトの大きさを説明する。両社はEC業界と物流業界の大手という関係性から、以前より話し合いはしていたものの、「そろそろというタイミングで、まずは第一弾」(山内氏)として、今回の発表にいたったという。楽天市場はそもそも、小規模の小売店が集まる"市場"という性格が最も大きなメリットでもあるが、反対に小規模事業者では物流網を効率良く活かす手立てがなかった。そこで、バックオフィスの効率化と楽天という場の活用を促進できる組み合わせとして、今回の提携によるサービスが用意されたわけだ。そこには、販売店側の負荷軽減とともに、利用者側の利用負担も軽減することで、更に利用率の促進、EC市場の拡大を図るという狙いが両社には存在する。実際に会見中も三木谷氏、山内氏が共に「ECの発展と消費者利便性の向上を狙い、さらにEC市場を発展させたい」と話していた。楽天側は、YES!を活用して新規出店する店舗に対して出店料を20%キャッシュバックする。また、ヤマトはYES!パッケージ料金の提供を行う。この料金は東京名古屋間の60サイズ荷物が535円程度と、初期費用なしで活用できる従量課金制をしいているものの、従来の料金より大幅な料金の追加はない。また、「受注管理と配送がセットになったシステムは競合他社には現状存在しない」(山内氏)とのことで、ECサイト運営者には大きな魅力に映ることだろう。楽天は、日本郵政との提携によって郵便局で荷物を受け取れる「はこぽす」を都内でスタートしている。一方でヤマトのYES!も、6月より提供しているサービスであり、今回の提携がエクスクルーシブな契約ではないとも語っている。両社ともに「利用者が一番いいものを選んでいく」(山内氏)との考えが大きく見えるこの提携だが、業界最大手同士が組むことで、更なるEC市場の拡大が進むかもしれない。
2015年07月06日ヤマトホールディングス傘下のヤマトマルチメンテナンスソリューションズは7月2日、家電製品の延長保証の運用から故障品の修理手配、回収、返却まで一括して引き受ける「クロネコ延長保証サービス」を総合オンラインストア「Amazon.co.jp」に提供すると発表した。同サービスは同日より開始された。アフターサービスの強化を目指すAmazonより、わかりやすい保証体系の延長保証とヤマトグループの全国配送ネットワークを生かした故障品の回収、修理品の返却をワンストップで提供するサービスの利便性を評価され、Amazon初の延長保証として「クロネコ延長保証サービス」が採用されたという。Amazonで対象の家電製品を購入する際、サイト上で「クロネコ延長保証サービス」を購入すると、メーカー保証期間の終了後も保証を延長して無償の修理サービスを受けることが可能になる。故障発生時は、ヤマトマルチメンテナンスソリューションズが用意した専用アカウントページよりWeb上で修理の申し込みが行え、申し込み後は、ヤマト運輸のセールスドライバーが記入済みの送り状と商品に応じた回収箱を持参のうえ回収し、メーカーの修理が完了次第、速やかに配送する。保証年数は、デジタルカメラ/デジタルビデオカメラが3年間(メーカー保証1年+延長保証2年)、タブレットPCが2年間(メーカー保証1年+延長保証1年)となっている。保証適用は、各製品メーカーの取扱説明書に記載された使用方法の範囲内で使用された故障に限る。保証回数は無制限だが、修理代金が製品価格を超える場合は代替品の支給にて完了する。
2015年07月03日ロックオンは6月29日、ヤマトホールディングス傘下のヤマトクレジットファイナンスやヤマトフィナンシャルと共同開発した「クロネコヤマト カード・後払い一体型決済モジュール」を、EC-CUBEのユーザー向け決済ツールとして提供を開始した。同決済モジュールは、ECサイトに欠かせない「クレジットカード払い」と「代金引換」「後払い」の3つの決済手段をまとめて導入できるというもの。これにより、EC-CUBEでネットショップを構築するユーザーは、クレジットカード払いと後払いを一度に導入できる決済代行モジュールを追加開発することなく利用可能となる。
2015年06月30日北陸新幹線の開通により、グッと行きやすくなった金沢。夏の旅行先として候補に挙げている人も多いのでは? そこで今回は子連れで金沢に行く時のポイントをまとめてみました。子どもに優しい北陸新幹線東京ー金沢間・最速2時間28分の北陸新幹線。奇数車両ごとにベビーベッド付きの洋式トイレがあったり、授乳や子どもがぐずった時などに使える多目的室(7号車)があったりと、かなり便利。また、座席がゆったりしているので、子どもを膝に乗せても楽に座れます。お薦めはベビーカーをたたんで置ける各車両の一番前と一番後ろの座席です。金沢といえば兼六園金沢の定番スポット兼六園は砂利道が多く、ベビーカーでの移動が大変なので、抱っこひもを持っていくか、歩けるお子さんであれば徒歩で回るのがお薦め。疲れたら美味しいお茶とお菓子がいただける時雨亭で一休み。茶室から見える庭園の景色も美しく、親子でゆっくりとした時を楽しめます。子どもも遊べる金沢21世紀美術館金沢21世紀美術館のお薦めは、子どもが見て触って楽しめるアート作品がある無料の交流ゾーン。3色のガラスの中を走り回れるオブジェや、下の階にいる人が水の中にいるように見えるプールなど、楽しい仕掛けがいっぱい。休日には子ども向けの工作イベントなども開催されています。レンタルベビーカーのデザインもアーティスティックで可愛いです。おみやげを買うならここ!金沢のみやげ物店は食器などを扱っている小さなお店が多く、子連れで入りにくいのが難点。そんな時は有名店のおみやげをまとめて買うことができる駅ビル「 あんと 」がお薦め。ここには無料の遊び場「金沢駅こどもらんど」があるので、パパに子どもを遊ばせてもらって、その間にじっくり買い物を楽しむというやり方も。また、お昼時に大混雑する近江町市場には、託児室「近江町いちば館ちびっこ広場」があります。一足伸ばして能登半島へもし時間があるようであれば、能登半島ドライブもお薦め。車で波打ち際を走ることができる「千里浜ドライブウェイ」や、かわいいヤギと触れ合える「別所岳サービスエリア」、洞窟(どうくつ)風呂や釣りが楽しめる旅館「百楽荘」、絵本のような景色が楽しめる「禄剛埼灯台」など、子どもに嬉しいスポットが満載です。実際に行ってみると意外に子連れに優しい能登・金沢。夏の思い出作りにぜひ行ってみてはいかがでしょうか?
2015年06月18日京都府・左京区の京都精華大学ギャラリーフロールは、金沢21世紀美術館のキュレーターとして数々の展覧会を手がけた吉岡恵美子の企画による「知らない都市―INSIDE OUT」を開催する。会期は7月4日~8月2日。開場時間は11:00~18:00(8月1日と2日は10:00~16:00)。入場無料。同展は、展覧会タイトルにもある「inside out(「裏返しに、くまなく」を意味する副詞)」をキーワードとし、5組の作家たちの作品を通して、私たちの記憶や意識、他者との繋がり、場との関係性について再考を試みるもの。都市における空間・想像・リアリティの新たな可能性について、アート、生活工芸、建築、身体表現など、多様な文脈と表現手段で発信を続ける作家の作品やプロジェクトを紹介する。参加作家は伊藤 存、contact Gonzo、志賀理江子、dot architects、中村裕太の5組となっている。また、同展は、金沢21世紀美術館のキュレーターとして数々の展覧会を手がけた芸術学部教員の吉岡恵美子の企画によって開催される。吉岡氏の担当科目「現代アートプロジェクト演習4」では、現代アートのキュレーション(展覧会を企画し、実施すること)を実践的に学んでおり、2014年度後期は授業成果として、学生の企画による展覧会「知らない都市 distant neighborhood」を市内2ヵ所のギャラリーで開催した。その第2章として構想された同展では、本学卒業生2名がメンバーとして在籍する3組の作家を新たに加え、本学ギャラリーフロールの展示スペースにおいて領域横断的な展示とライブなプログラムでの新展開を図るという。なお、5組の作家全員が本展にあわせた新作を発表予定。学生たちは関連プログラムの運営に携わっており、展覧会をつくる過程を現場で学ぶということだ。また、関連プログラムとして、オープニング・イベントが開催される。内容は、出品作家によるギャラリートークやcontact Gonzoによるパフォーマンス、レセプションなど。開催日時は7月4日16:00~。そのほか、出品作家であるdot architectsによるトーク(7月19日10:00~12:30)、中村裕太による「タイルホコラツーリズム―信仰を観光する」町歩きツアー(7月19日10:00~12:30)が開催される。申込方法などの詳細はギャラリーフロールWebページにて。
2015年06月17日嵐のリーダー、大野智さんの2度目となる個展「大野智作品展 FREESTYLEII」が7月24日から東京で開かれる。それに先立つ7月9日から29日まで、中国の上海で初めてとなる海外個展が開かれる。内容は7年前の個展「FREESTYLE」と同様のものではあるが、この個展に対し、中国の嵐ファンたちはどんな反応を見せているのだろうか。○中国全土から上海に大野ファン集う個展のサイトで大野さん自身は「上海の方々が自分の作品を見て、何を思うんだろう? 」コメントしているが、とんでもない! 大野さんの作品を見にやってくるのは、上海のファンだけではない。中国全土のファンたちだ。中国版ツイッターである「ウェイボー」には、「青島から大野くんの個展に行く人はいませんか? 一緒に行きましょう! 」「個展の会場近くにいいホテルはありませんか? 」という地方から上海に向かう人の声が見られる。○開催の前に土日分チケットは売り切れ個展は会期中の10時から18時まで開かれ、1時間ごとに200人、1日1,600人限定となる。6月5日に個展の予約がスタートすると、早い段階で土日のチケットが売り切れてしまった。「もっとチケット売って! 全然足りない! 」「開催者の方、日本の方に話をつけてチケットを増やすか、展覧会を延長してもらえないですか? 」「1回じゃ足りない。2回分買わないと」などというコメントがネット上にあふれていた。中でも初日は特に人気がある。オフィシャルでは何も言われていないが、「初日には大野くんが来てくれるといいな」と期待している人もいるようだ。○「そろそろアジアツアー、来るんじゃない?」この個展に先立ち、6月27、28日には「嵐のワクワク学校2015 ライブビューイング」が上海で開催される。次々開催される嵐のイベントに、中国のファンたちの期待はいやがおうにも高まっている。「大野くんの個展もやるし、ライブビューイングもやるし、きっと2年のうちにはアジアツアーがあるんじゃないの!? 」「うれしい! 大野くん、上海の個展頑張って! 開催の時には来てね! きっと来てね! 私もきっと行くから。アジアツアーも間もなくだよね? 私はもう、大野くんを迎える準備ができてるよ! 」。嵐は2008年に2度目となるアジアツアーを実施している。その3度目の開催を待ちわびるファンが中国にもたくさんいることがうかがえた。※写真はイメージで本文とは関係ありません
2015年06月12日楽天は6月2日、金沢市の地域経済のさらなる活性化のため、インターネットを活用した連携協力に係る協定を締結したと発表した。この協定では、楽天と金沢市が連携して、インターネットを活用した金沢市内の事業者の販路拡大や地場産品の販売促進など、楽天が提供するさまざまなサービスによる連携協力を行う。金沢市の地元企業、事業主を支援し、地域経済の活性化、地元産業の振興、さらには地域社会の発展に寄与することを目的としている。金沢市は北陸新幹線が開通した後、北陸地域の観光やビジネスの中核拠点として注目が高まっており、同地域における経済のさらなる発展を目指して、2015年3月に金沢支社を開設した楽天と官民一体となって取り組みを推進していく。協定により、女性支援、起業家育成、商店街活性化などに関する各種ECセミナーの開催、金沢かがやきブランド認定商品などの紹介や販売の検討、市内の宿泊施設や旅行者の同行についてのセミナー開催などが予定されている。
2015年06月04日昨年12月に公開されたアニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』のBlu-ray&DVD発売を記念したイベント「発売前夜(ヤ)マトーク」が26日、東京・新宿ピカデリーで開催され、出渕裕総監督、西井正典チーフメカニカルディレクター、声優の中村繪里子が登壇した。今回のイベントは、『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』Blu-ray&DVDの5月27日発売を記念して開催され、BD版の本編上映後に、トークショーが実施。観客一同が敬礼で迎える中、出渕総監督が黒の長衣に本作の分厚い絵コンテを携えて登場すると、「まるで聖書のようだ!」との声が上がった。『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズには欠かせないイベントだった「ヤマトーク」だが、過去のイベントを振り返ると、『宇宙戦艦ヤマト2199』関連イベントの出演回数トップ3が、今回出演した出渕総監督、西井チーフメカニカルディレクター、中村の3人であることが明らかに。出演者を記載した表データによれば、「アニメジャパン2014」以降、特に『星巡る方舟』公開後の「ヤマトーク」や舞台あいさつには、中村がほぼ皆勤していることが判明すると、会場は好意的な笑いと歓声に包まれた。桐生美影の演技について中村は、ラジオドラマではクールできちんとした印象だった美影が、『星巡る方舟』ではかわいらしい部分が出てきたとコメント。出渕総監督は、桐生の趣味性は作品を作りながら盛りこんでいったと語り、「劇場では語り役が必要だと思って桐生を用意したが、ここまでヒロインにするとは決めていなかった。結果としてピースがハマりましたね」と裏話を明かしていた。また、出渕総監督はリテイクにまつわるエピソードを紹介。結城信輝氏による初期キャラクター原案の時点でリボンを着用していた桐生美影を、リボンにするか、シュシュにするかで議論が起こったため、BD版でリボンとシュシュのシーンをきっちり統一するのに苦労したという。さらに出渕総監督によれば、桐生が碑文を読んでいる会話シーンの表情など全体に細かい修正を入れているらしく、演じる中村も「気づかなかった……!」と感嘆。西井氏は「そこまで細かい話をしてわかるかな?」と苦笑していた。出渕総監督から桐生とバーガー、沢村との関係について聞かれた中村は、「バーガーに対してはお兄ちゃん的な距離の近さがあって、今はまだそれが(沢村との)恋愛よりも心地よいのかなと思います」と分析。バーガー関連では、回想シーンに直しが入っているというが、これがまた西井氏が苦笑するほど細かい直しで、出渕総監督は「修正点は気づいてほしいのではなく、情報として無意識下で厚みを感じてほしい」とこだわりを語っていた。メカ関連の修正の話題になると、西井氏は舷側展望室から煙が上がっているシーンなど、数多くのシーンのディテールに手を入れたようで、「撮影(効果の追加など)を中心に細かい部分まで含めると600カット、全体の半分近くに何らかの修正が入っています」と明かし、BD&DVD版制作におけるクオリティアップの執念を感じさせた。ヤマトの音楽にまつわる話題では、出渕総監督が「今回はコンテ撮に合わせて、そのシーン用にレコーディングができたのが大きかった。転換のところでパシっと音楽がハマってくれるんです。音楽についてはとにかく太鼓にしてほしいとリクエストしていて、今作のガトランティスは太鼓の音と共に進軍してくるイメージがあったんです」と述懐。さらに最後の決戦では、「ヤマトのテーマと、ガミラスの国歌をベースにした音と、ガトランティスの音楽が三位一体で重なりあうようなイメージ」と劇伴のコンセプトを明かし、西井氏は「ガトランティスの曲は我々のDNAにこびりついているので、再現度がすごいなと思うと同時に、新しく作られたガトランティスの音楽が見事にしっくりきたのは驚きました」と語っていた。また、音楽については待望のサントラCDが5月27日に発売されるが、出渕総監督は「いつサントラCDが出るんだと庵野(秀明氏)がうるさい」と語り、会場を笑わせていた。最後に中村は「長い年月を経た『宇宙戦艦ヤマト2199』の中で、私はイベントで皆さんの前に出てたった一年とちょっとなんですが、その間にたくさん楽しい経験をさせていただいたことを噛み締めています。またいつか皆さんにお会いできる日がくればいいなという思いを皆さんに託したいと思います」、続く西井氏も「8年は長いです! 50を越えてしまいました。長い間やり続けてきた結果、今があります。それは本当にありがたいことです。今後のことはなんとも言えませんが、またこういった機会があるならまた集まれたらうれしいです」と、今後の展開にも期待を寄せた。そして出渕総監督は「最初の4年はどうなるかと思いながらほふく前進でした。作っている僕らだけでなく、皆さんと一緒にやってきた旅でした。これから何かあるかはわかりませんが、ここまでお付き合いいただいてありがとうございました」と語り、『宇宙戦艦ヤマト2199』の大きな区切りとなるイベントを締めくくった。
2015年05月27日バンダイビジュアルは、Blu-rayやDVDの購入者に向けの映像視聴サービスを行う「BANDAI VISUAL+」のサービス第2弾として、『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』の無料ダウンロードキャンペーンを5月27日よりスタートした。「BANDAI VISUAL+」は、バンダイビジュアルの対象商品に封入された専用シリアルコードを指定のWEBサイトに登録することで、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末(Android、iOS 端末)に、購入商品の本編映像をダウンロードして視聴できる有料サービス。従来のストリーミング配信による映像視聴サービスに比べ、映像データを端末に保存できるため、電波状況等の制限を受けにくく、さまざまな環境で安定した視聴ができる。今回のキャンペーンは、5月27日に発売される『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』Blu-rayの初回限定版(9,800円/税別)、通常版(7,800円/税別)、DVD(6,800円/税別)の3商品の購入者が対象。5月27日~6月30日にシリアルコードを登録すると、通常1,000円(税別)の『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』本編映像を無料でダウンロード、視聴することができる。なお現在、無料ダウンロードキャンペーンの第一弾として、「BANDAI VISUAL+」では7月23日まで『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ』(通常1,000円/税別)の本編映像を無料でダウンロードできるサービスを実施中。こちらは『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ Blu-ray Disc Collector’s Edition 初回限定版』(9,259円/税別)、Blu-ray通常版(6,800円/税別)、DVD(5,800円/税別)の購入者が対象となる。『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』は、イスカンダルにたどり着いたヤマトが地球に帰還する途上のエピソードで、大マゼラン外縁部で突如出現した「ガトランティス」と名乗る謎の艦隊、さらには未知の生命体に遭遇。ヤマトの引き渡しを要求してくるガトランティス、そしてガミラスと三つどもえの戦いとともに、壮大なスケールの物語が描かれている。(C)西﨑義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
2015年05月27日MathWorksは4月15日、金沢工業大学がMATLABおよびSimulinkのキャンパスライセンスを導入したと発表した。これにより、同大学全ての学生と教職員が研究室や授業などで学校のコンピューターや学生が所有するコンピューターからMATLAB/Simulinkを含む50製品を使用することができるようになる。今回のライセンス導入によってデータ解析、信号・画像処理・通信、制御系設計・物理モデリング、自動コード生成ツールなどのMathWorks製品が学生の個人用PCから利用可能となったことで、全学の共通基盤として活用することが可能となった。金沢工業大学は「先端の研究分野や産業界に幅広く支持されているMathWorks 製品の活用により、学生が産業界で活躍できるエンジニアとなるためのキャリア形成に有益となることを期待しています」とコメントしている。
2015年04月15日昨年12月に公開されたアニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』のBlu-ray発売を記念した上映会が10日、東京・新宿ピカデリーで行われ、出渕裕総監督、西井正典チーフメカニカルディレクター、別所誠人チーフディレクター、声優で桐生美影役の中村繪里子が登壇した。公開時とは異なる舞台あいさつに中村は「上映期間中が中心なので、このタイミングでまた劇場に来れるのはヤマトが皆さんに本当に愛されているおかげだなと思います」と改めてファンに感謝。中村は出演者として、そして一人のヤマトファンとして聞き手にも加わり、続いて出淵総監督らが呼び込まれると、出渕総監督は一緒に登場した二人を「西井さんはメカニカルディレクターで、艦や飛行機、エフェクトなどをチェックする役割で、メカ描写の底上げを仕切ってくれる人です。でもそれ以外のこともいろいろやってくれています。クオリティコントロールの要です。別所さんは演出の総元締めとしてチェックしてくれています。いわば現場監督です」と評し、中村は「助さん格さんみたい」と返してファンを笑わせた。自身の役回りについて西井氏は「肩章のチェックとかも自分がやっていました。制作にあたっては絵コンテに関わっている人たちの思い入れがありすぎて、内容がどんどんふくらんでいって、それをどう納めるかでした」と制作の悩みを吐露。別所氏は「出淵さん自身は思い入れがあるので、僕らが第三者的にカット単位でバサッバサッと切って、(出渕氏に)文句ないですよね、と(笑)」と語っていた。本作のこだわりについて西井氏は「ヤマトの武器は使いきったと思っています。ロケットアンカーを使えたのはうれしかったです」と説明。また、出渕総監督は艦隊戦ができたことに満足し「共闘すること(多対多)が今回のテーマでもあるんです。一対多の戦いは結構力技のアイデアが必要なので」と振り返った。Blu-rayにはオーディオコメンタリーについて中村は「自分が持っている視点を皆さんと共有できたり、小野さんが2年8カ月作品に関わってきたことによる深い部分を聞けたりしました」とコメント。出渕総監督は「オーディオコメンタリーはダベリになりがちなので、スタッフのオーディオコメンタリーでは『ここからここの絵コンテは誰』と言うようにしました。庵野秀明が担当している2カットも話しています」と聞きどころを語っていた。最後のあいさつでは、中村は「劇場で見てくださった方も、Blu-rayの画質でさらにに良くなったところがたくさんあるので、Blu-rayでヤマトの世界にじっくりとひたってください」とアピール。そして、西井氏は「手を入れられる所は手を入れて、何回も見た人にも違いを感じてもらえるものになったと思います」、別所氏は「映画の時に押さえきれなかった作画や、表情の部分をかなり直しています。何度も見てもらえればと思います」とそれぞれに語り、最後は出渕総監督が「上映では至らないところもあって、総作監の結城くんがかなり手を入れてくれています。撮影のし直しも含めて、気づかないところまでこだわっていくのがこちらの仕事なので、楽しんでもらえたら幸いです」と締めくくっていた。『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』Blu-ray&DVDは5月27日発売。
2015年04月11日女優の大野いと、韓流アイドルグループ・2PMのチャンソンが22日、都内で行われた、映画『忘れ雪』の撮影に参加した。本作は、新堂冬樹の同名小説(角川書店刊)を実写化した純愛ラブストーリー。両親を亡くした深雪(大野)は、ある日傷ついた子犬を見つけ、韓国からの留学生で5つ年上のテオ(チャンソン)に助けられる。7年後に結婚しようと約束して、離れ離れになった2人は、偶然の再会を果たすが――というストーリーで、映画は今秋、全国公開予定。クランクアップのこの日は、大野がチャンソンの胸で泣きじゃくる切ないシーンに挑戦。報道陣の取材に応じた大野は、「(原作者の)新堂さんが、『深雪にピッタリ』と言って下さって、心強かった。演じてみて、気持ちが分かるな~という部分もあった」と撮影を振り返り、「深雪とテオはひっついたり、離れたり。すごい面白いラストになっています」と自信を持ってアピール。一方、日本映画初出演となったチャンソンも、「監督が韓国人なので、思ったよりも緊張しなかった。会えない間に、お互いに愛しく思ったりするところが見どころかな」と笑顔を見せた。また、お互いの印象について、「初めて見た時から深雪だったので、感情移入しやすかった」(チャンソン)、「私も会った時にテオだと思った。優しい雰囲気がピッタリ」(大野)と微笑み合った2人。撮影中のエピソードを聞かれたチャンソンが、「ちょっと暇な時間があって、いとさんを見たら寝ていて可愛かった」と暴露すると、大野が、「寝てたんですかね?考えてたんだと思います」と照れ笑いする場面も。撮影前はマネージャーを含めた食事会を開いたと言い、大野は、「CDとかお菓子をもらったので、私もカレンダーと小さい手紙をあげました。でも、名前を間違えて"チャンサン"って書いちゃった」と話して笑いを誘っていた。
2015年03月23日3月14日より、東京から日帰り金沢旅行がもっと気軽にできるようになる。その旅をアシストしてくれるのが北陸新幹線だ。東京から金沢までは最短2時間28分。北陸というと"海の幸"というイメージがあるだろうが、もちろんそれだけではない。そこで今回、「金沢に行くんだけど、何があるんだろう」という人にもすぐに参考にしてもらえる、石川・金沢観光レポートをまとめてみた。石川県金沢市民の台所「近江町市場」で地元民が通う絶品グルメとは?石川県金沢市を代表する観光スポット「近江町市場」。170もの店が軒を連ねる市場は「金沢市民の台所」としても知られており、地元民はそれぞれ、行きつけの店をもっているそうだ。舌の肥えた金沢人イチオシのグルメはなんなのか、調査してみることにした。北陸新幹線の各駅で手に入れたい駅弁を吟味したらこの5つになった!今も昔も変わらない鉄道の楽しみといえば、やっぱり駅弁。北陸新幹線の停車駅にも、見逃してはもったいないほどバラエティー豊かな駅弁が豊富にそろっている。開業に先駆けて期間限定の駅弁もすでに発売されているが、今回は北陸新幹線に乗るなら必食の駅弁を紹介しよう。旬を狙い撃ち! 北陸新幹線に乗って北陸グルメ巡りをしよう!!北陸新幹線のニュースを見ながら、「ちょっと北陸に行ってみようかな」と考えている人もいるのでは? そこでぜひ堪能してもらいたいのが北陸グルメである。日本海の中央部に位置する北陸は、独特の地形の恩恵もあって食材の宝庫となっている。北陸新幹線に乗って温泉へ! 日帰りも楽しめる極上の湯めぐり旅をしよう3月14日の北陸新幹線開業によって、首都圏から長野はもとより、富山や金沢にもアクセスしやすくなる。そんな北陸新幹線の沿線には魅力的なスポットがいろいろあるが、中でも外せないのが温泉だ。石川県金沢は全国有数のカレー激戦区!地元民が愛するカレー3選金沢市は全国屈指のカレールー消費市。市内には「金沢カレー」から本格インドカレー店まで個性豊かなお店が点在し、地元の素材をふんだんに使った金沢人好みのカレーが提供されている。そんな中でも、カレー好きな金沢人に熱く支持されているカレーを紹介しよう。石川県金沢市の老舗洋食屋には、一風変わったカツ丼たちが存在する!?加賀藩の城下町として栄えた金沢は、魚介や和菓子以外にも、実はおいしい洋食屋も多いことはあまり知られてないかもしれない。しかも老舗洋食屋には、金沢の文化や風土を反映した一風変わったカツ丼が存在するという。金沢の洋食屋のカツ丼とは一体どんなものなのか探ってみた。口コミで評判の石川県「能登丼」、料理長たちに聞いたら本当に凄かった!日本海に突き出た能登半島、その更に先端部分の奥能登地区(石川県珠洲(すず)市、輪島市、能登町、穴水町)。この風光明媚(ふうこうめいび)な観光地で、突如として大量のオリジナル丼メニューが増殖中だという。その名も「能登丼」。さて、その正体は一体いかなるものか?まるでお好み焼き! 石川では卵かけご飯がとんでもない姿になっている南部に位置する白山市鶴来の新グルメ「つるぎTKGY(ティーケージーワイ)」が話題だ。「TKGY」とは一体何のことかと思いきや、「たまごかけごはんやき」の略。みんなが大好きな卵かけご飯を焼いて作る一品だそう。想像するだけでおいしそうなこの味を紹介していこう。癒やし系の店主は子豚ちゃん! それが石川の豚肉料理居酒屋ってホント?看板猫や看板犬がいる店は数あれど、看板ブタがいる店はそうない。しかも、そのブタが店長を務めているとしたらちょっと驚きではないだろうか? しかしコレが実際に存在するのだ。それがもう、とびきり人懐っこくてキュートなミニブタ!! これは話題にならないわけがないだろう。石川県で作る「頭脳粉」の「頭脳パン」で本当に頭が良くなるの?皆さんは、頭がよくなると言われているパン「頭脳パン」をご存じだろうか。これは石川県金沢市にある製粉会社・金沢製粉製造の「頭脳粉(ずのうこ)」を原料としたパンで、県内のパン屋さんやスーパーでは定番商品だ。一体どんなパンなのか、気になる頭脳パンについて探ってみた。兵庫発祥・イトメンの「チャンポンめん」、なぜ石川で愛されている?石川県の家庭に必ずと言っていいほど常備してある即席麺がある。それは、兵庫県にある麺類製造会社 イトメンの「チャンポンめん」だ。現在、名古屋・北陸以西を中心に販売されているが、なぜか石川県で高い人気を誇っているんだとか。その謎に迫ってみた。お好み焼きや恐竜も!石川県など北陸のハンバーガーが個性的すぎるっ!!町おこしの一環として、近年各地で続々と登場しているのがご当地バーガーだ。北陸エリアでも、地元の素材をぞんぶんに生かした個性派バーガーが誕生している。今回そんなご当地バーガーの中でも、とりわけユニークな品々を紹介しよう。石川ではなぜ、オムライスが焼肉や寿司屋でも提供されているの?石川県宝達志水町(ほうだつしみずちょう)では、2011年から「オムライスの郷プロジェクト」が始動した。能登半島の付け根の小さな町で、なぜオムライスなのか?その理由は、今から約80年前の大阪での出来事、そして、地元の方たちのオムライスに対する熱い思いにあるという。一度入ったら二度と出られない!? 金沢の「忍者寺」ってどんな寺?石川県金沢市には、一度入ったら二度と出られないお寺があるという。その名前は「忍者寺(妙立寺/みょうりゅうじ)」。なんと忍者もビックリの複雑な構造とカラクリ満載の楽しいお寺らしい。しかし、加賀百万石の歴史漂う城下町・金沢になぜ忍者寺なるものがあるのだろうか?宇宙人も出現? UFOの街・石川県羽咋市の夢とロマンとグルメスポット日本海に突き出した能登半島の入り口にある石川県羽咋(はくい)市。ここは、古くから「UFOのまち」と呼ばれる興味深いエリアだ。「UFOなんか信じない」という人もいるかもしれない。しかし、羽咋市に来たらきっと、夢とロマン広がる宇宙の世界に引き込まれてしまうはずだ。金沢で聖地巡礼! アニメ「花咲くいろは」で沸く湯涌温泉をめぐる石川県金沢市の郊外にある「湯涌(ゆわく)温泉」。今この山あいの静かな温泉街に多くの人が詰めかけている。その理由は、アニメ「花咲くいろは」の舞台のモデルになっているからだ。今回は「花咲くいろは」に登場する景色とともに、湯涌温泉の魅力を紹介しよう。閲覧注意! 石川県の「ハニベ岩窟院」で体験できる地獄と仏の世界って?日本各地には、淡路島にある「秘宝館」を始めとした不思議スポットが存在する。石川県小松市にある「ハニベ巌窟院」も、ちょっと怖気づいてしまう不思議な世界が広がっているという。そう、外観からしてアナザーワールドなのだ。石川の七不思議? 住所に「イロハ」「甲乙丙」「子丑寅」と謎の地名が石川県の住所には「○市イ38-4」「○町甲898-3」など、他の地域ではあまり見られない「イロハ」の片仮名や「甲乙丙(こうおつへい)」などの漢字がついていることがある。なぜこのような不思議な表記がされるようになったのか。石川県の興味深い住所について調べてみた。アイス支出額全国1位の金沢、アイス好きの実態と驚きのアイスを調査!石川県金沢市は、アイスクリームの1世帯あたりの年間支出額が全国1位(総務省の家計調査)。冬は雪が積もり寒さ厳しい北陸の地で、なぜこんなにもアイスを購入しているのだろう。そして、一体どんなアイスを食べているのか。金沢人のアイス好きの実態と人気のアイスを調べてみた。
2015年03月14日JR北陸本線経由で運行された特急「はくたか」「北越」が13日に最終運行日を迎え、金沢駅にてラストラン・ありがとうイベントが開催された。特急「はくたか」はJR西日本・北越急行所有の681系・683系を使用し、おもに越後湯沢~金沢間で運行された。特急「北越」は金沢~新潟間を結び、全列車485系で運用される唯一の特急列車となっていた。ラストラン・ありがとうイベントは、特急「はくたか25号」「北越9号」の金沢駅発車と、特急「北越10号」「はくたか26号」の金沢駅到着に合わせて実施された。金沢駅18時54分発の特急「北越9号」のセレモニーでは、金沢駅長が「北越は昭和45年、大阪~新潟間を結ぶ特急列車として登場しました。昭和53年に金沢~新潟間の輸送を担う列車となり、今日まで運行されてきました」と同列車を説明。「風雪の厳しい日本海側を懸命に走り続けてきました。多くの皆様に最後の北越を見送っていただき、たいへんうれしく思います」と挨拶した。特急「はくたか」の最終列車となる越後湯沢発金沢行「はくたか26号」は0時すぎに金沢駅に到着。深夜にもかかわらず多くの鉄道ファンに迎えられ、「ありがとう!」「ご苦労様」などの声も聞かれた。「はくたか」の列車名は14日から、北陸新幹線東京~金沢間の列車へと受け継がれる。
2015年03月14日ただいま、金沢!株式会社ディーフィットが展開している和コスメブランド「まかないこすめ」。同ブランドは現在、東京・神楽坂を拠点にしているが、元々は金沢発祥のブランドである。今回、北陸新幹線・金沢駅開業に合わせて3月14日に金沢市に初の直営店舗をオープン。大人かわいい金沢美人になれる店同店舗のコンセプトは「大人かわいい金沢美人になれる店」である。伝統を守りながらも革新的である、金沢らしさを詰め込んだ独自の世界観が楽しい店舗に仕上がっている。石川県は日本海側に位置し、雨や雪が多い。「弁当忘れても傘忘れるな」という格言が根付くほどである。湿度の高い雪国であるため、美肌づくりに適した風土であると昔から言われている。金澤限定版絶妙レシピのハンドクリーム金沢伝統工芸、加賀手まり。金沢では娘が嫁ぐ際に、手縫いのまりを魔除けに持たせる習慣がある。同ブランドの大人気商品である「絶妙レシピのハンドクリーム」の金澤限定版は加賀手まりをイメージした幾何学模様のパッケージ。品のいい柔らかな香りは加賀百万石を想わせる。金箔製造の過程で灰汁に手を浸していた女性の肌が滑らかで美しかったことから生まれたハンドクリーム。自然成分を絶妙な割合で配合しており、石油系界面活性剤・合成酸化防止剤・合成防腐剤・合成着色料・合成香料等一切使用していない。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社ディーフィットプレスリリース(PR TIMES)・まかないこすめ
2015年03月12日金沢大学は3月5日、アルギニンバソプレシン(AVP)という神経ペプチドを産生する神経細胞が体内時計の機能に重要な役割を果たし、概日リズムの周期や活動時間の長さを決定すると発表した。同成果は金沢大学医薬保健研究域医学系の三枝理博 准教授、同 櫻井武 教授と北海道大学、理化学研究所の研究グループによるもので、3月4日の米科学誌「Neuron」のオンライン版に掲載された。ヒトを含む哺乳動物のさまざまな身体機能は約24時間周期リズム(概日リズム)を刻んでおり、視床下部の一部である視交叉上核に存在する体内時計により制御されている。同研究グループは、視交叉上核を構成する約2万個の神経細胞の中から、最も多いとされる(約40%)AVPを生み出す神経細胞に目を付け、AVPだけで細胞時計を破壊した変異マウスを作成し、実験を行った。その結果、常に光を遮断した環境でマウスを飼育し、ケージ内を自発的に動き回る行動の概日リズムを解析すると、正常なマウスは24時間弱の周期を示すのに対し、変異マウスは周期が約1時間長くなっていた。1日の活動時間と休息時間を比べると、変異マウスは正常マウスに比べて活動時間が約5時間長くなった。また、明暗サイクルを8時間早めて時差を起こすと、変異マウスは正常マウスに比べ約5日早く新たな環境に対し行動リズムが順応し、体内時計の機能が弱まっていると考えられた。この変異マウスの視交叉上核を調べると、神経細胞間コミュニケーションに重要な遺伝子の中で、AVP産生神経細胞が激減していたほか、各AVP産生神経細胞が刻む概日リズムが弱く不安定で、周期が長くなっていた。これらの結果から、AVP産生神経細胞の細胞時計がきちんと機能することで、神経細胞間コミュニケーションに重要な分子が作られネットワーク機能が高まり概日リズムが安定し、適切な周期および活動時間帯で行動するように調節されることが確認された。これまでAVP産生神経細胞は体内時計のリズムに関与していないと考えられていたが、今回それを覆す結果が得られたことで、同細胞を新しくターゲットとした体内時計を調節する技術の開発につながる可能性が期待される。
2015年03月09日『宇宙戦艦ヤマト2199』と『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』の軌跡を音楽で綴るシンフォニーコンサート「宮川彬良 Presents『宇宙戦艦ヤマト2199』コンサート2015」が2月28日~3月1日にかけて、千葉県・舞浜アンフィシアターにて行われた。2012年に劇場でのイベント上映からスタートした『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズの音楽を、オリジナル・アレンジ・新曲の3つのアプローチから新たなる"ヤマトサウンド"を構築した宮川彬良氏。今回のコンサートでは、ヤマトの航海を音楽で追体験することをコンセプトに、第1部『追憶の航海』と第2部『星巡る方舟』の2部構成で楽曲をセレクトし、ミュージシャン60名が劇判と同じ編成で生演奏を行うという特別なコンサートとなった。第1部のオープニングを飾ったのは、弦と管楽器による落ち着いた曲調の「銀河航路BG」、2曲目は美しいスキャットで知られるYucca氏が登場する「無限に広がる大宇宙」。そして「夕日に眠るヤマト」「地球を飛び立つヤマト」と続き、ヤマトの航海が始まるシーンを再現した。中盤では、約40名の混声合唱団によるガミラス国家「永遠に讃えよ我が光」、ドメルとの死闘を中心にした「コスモタイガー(Wan・Dah・Bah)」「ヤマト前進」「ヤマト渦中へ」も演奏され、観客たちの気持ちを否応なしに盛り上げていく。そしてラストには、デスラーとスターシャの心情を描くシーンで使用された「孤高のデスラー」「虚空の邂逅」が演奏され、ヤマトは無事イスカンダルに到着し、第1部は幕を閉じた。休憩を挟み、第2部は第一バイオリンのソロが美しい「宇宙戦艦ヤマト2199 メインテーマ」からスタート。しかし、ティンパニの迫力が迫る楽曲「蛮族襲来」で空気は一変。その後「ジレルの囁き」では橋本一子氏が登場し、『星巡る方舟』のストーリーやシーンを思い出させる楽曲が続いていく。第2部の終盤では「大決戦-ヤマト・ガミラス・ガトランティス-」「方舟は星の海へと還る」「わかれ」「わかれ-出航-」と、『星巡る方舟』の劇中で使用された曲順と同じ流れで演奏が行われた。最後に、混声合唱団にYucca氏と橋本一子氏が加わった「Great Harmony ~for yamato2199」が斉唱され、ステージに設置されたスクリーンに"大志"のフレーズと地球の姿も。そして、地球が青く変わっていく姿が投影され、コンサートは盛況のうちに幕を閉じた。なお、このコンサートの模様を収録したBlu-ray Audio&CD『宮川彬良 Presents 宇宙戦艦ヤマト2199 Concert 2015』が、6月10日に日本コロンビアから発売されることも決定。価格は、Blu-ray Audioが5,184円、CD(2枚組)が4,104円。(C)西﨑義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
2015年03月04日バルスが運営するインテリアショップ「Francfranc(フランフラン)」は3月14日、「Francfranc 金沢店」をオープンする。○北陸新幹線開業と同日の3月14日にオープン同店は、北陸新幹線開業と同日の3月14日に、石川県金沢駅直結のショッピングモール「金沢百番街」に開店する新店舗。約150坪の店内には、春の新作から定番品まで約5,000アイテムをラインアップする。住所は、石川県金沢市木ノ新保1-1 金沢百番街「Rinto」。営業時間は、10時~20時。またオープンを記念し、金沢をイメージしたゴールドカラーのオリジナルグラフィックデザインを施した、小皿5枚セットを限定店舗にて発売する。「金沢オープン記念限定ゴールド小皿5枚セット」は、金沢店、オンラインショップのみ3月14日の先行発売。価格は、3,500円(税別)。販売店舗は、金沢店、LOUNGE by Francfranc、GINZA Francfranc、UMEDA Francfranc、NAGOYA Francfranc、大丸心斎橋店、イオンモール高崎店、ルミネ大宮店、上野マルイ店、オンラインショップで、限定500個となる。
2015年02月20日昨年12月に完全新作のアニメーション映画が公開され、5月にはBlu-ray&DVDの発売も控えている『宇宙戦艦ヤマト2199』だが、2月16日より「五感に響く波動砲キャンペーン」がスタートした。このキャンペーンは、Twitterにて「あなたが波動砲を撃ちたいと思った瞬間」をつぶやくと、抽選で「五感に響く波動砲グッズ」として、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚にちなんだ商品がプレゼントされるというもの。『宇宙戦艦ヤマト2199』の公式Twitterアカウント(@newyamato2199)をフォローし、「#波動砲撃ちたい」「希望商品」「あなたが波動砲を撃ちたいと思った瞬間」をつぶやくことでキャンペーンへの応募は完了。特設サイトには「いますぐつぶやき、撃てー!!」ボタンが設置されており、ここからもツイートすることができる。キャンペーン期間は2月16日~2015年3月31日23:59で、期間中は1人何回でも応募(ツイート)可能。「五感に響く波動砲グッズ」は豪華賞品が揃っており、「内田彩&中村繪里子サイン入りプロジェクター エプソン EH-TW530」(1名)、「内田彩&中村繪里子サイン入りホームシアター オンキヨー LS-T30」(2名)、「日本酒詰め合わせ(佐渡先生オリジナルデザインのし紙付)」(10名)、「ヤマト2199ロゴ入りアロマディフューザー」(10名)、「オリジナルデザインタオル2枚セット」(50名)を用意。当選者は応募ツイートの中から抽選で選ばれ、『宇宙戦艦ヤマト2199』の公式TwitterからDMにて発表。本キャンペーンは早速Twitter上でも「なんか妙なキャンペーンはじまっとる」と話題になっており、何度でも応募可能なこともあり大喜利やネタ的なものから、「トイレに間に合わなかった #波動砲撃ちたい」といった切実なものまで、さまざまなツイートが残されている。キャンペーンの詳細は特設サイトまで。(C)西﨑義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会(C)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会(C)BANDAI VISUAL CO.,LTD.
2015年02月17日石川県金沢市の各所で、食の祭典「フードピア金沢2015」が開催される。開催日は2月1日~3月15日(催しにより開催日は異なる)。○「食談」に俳優の篠井英介氏が登場!同イベントは、食材の豊富な冬に石川の食文化とそれを育てた風土を満喫してもらうため開催しているもの。30回目を迎える今回は、北陸新幹線金沢駅開業まで会期を延長して実施される。期間中は、著名人を囲んで石川ならではの冬の味覚を愉しみ、文化を語るひと時をすごせる「食談」を開催。金沢市十間町の浅田屋にゴルフプロデューサー・ゴルフキャスターの戸張捷氏が登場するほか、金沢市橋場町の金城樓に石川県観光大使で俳優の篠井英介氏が登場し「ふるさと石川の食の豊かさ」をテーマに食談を展開する。また、金沢芸妓の稽古場である検番を会場に、お座敷文化を気軽に体験してもらう「雪見のうたげ」を開催。2月7日は「にし茶屋街」、21日は「ひがし茶屋街」、28日は「主計町茶屋街」を会場に、各々18時30分~20時30分に実施する。さらに、金沢で創業100年以上の企業が集まる「金澤老舗百年會」の経営者などを講師に迎え、よもやま話を聞きながら食事ができる「金沢老舗よもやま話」も実施。「歌は心の栄養となる」、「北陸本線で復活した明治の金沢」、「鏡花と金沢の食」、「日本の手漉き和紙が世界に認められた日」など、さまざまなテーマで講師がトークを繰り広げる。開催期間中は、市内30店舗の各飲食店が期間限定の「スペシャルメニュー」を提供。金沢市中心部の4商店街による、まちなか散策企画「ふ~どいろいろ・まちなかめぐり」や、表千家同門会、裏千家淡交会による「おもてなし大茶会」などのイベントも行われるとのこと。
2015年02月01日2014年12月6日から全国公開されているアニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』のBlu-ray&DVDが、2015年5月27日にバンダイビジュアルより発売されることが决定した。『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』Blu-ray&DVDは、Blu-ray初回限定生産版(価格:1万584円)、Blu-ray(価格8,424円)、DVD(価格7,344円)の3種類で発売。Blu-ray初回限定生産版は、特番、イベント映像、劇伴収録風景、絵コンテ集を収録した特典DISC(180分)が同梱される。3種類の初回特典には加藤直之氏による描き下ろし特製スリーブ、共通特典はキャラクターデザインの結城信輝氏による描き下ろしジャケット、特製ブックレット、舞台挨拶映像・嚴島神社ヒット祈願映像・特報、本編予告、CM・PV集からなる「映像特典(38分)」とオーディオコメンタリーの「音声特典」が収録される。また、『2199』シリーズ全ディスク(『宇宙戦艦ヤマト2199』全7巻、『追憶の航海』1巻、『星巡る方舟』本編1枚+特典1枚)が収納できるデジパック仕様のケースが封入されたBlu-rayがAmazon.co.jp限定で発売され、価格は1万1,880円。なお、7月24日よりレンタルもスタートする。そして、『宇宙戦艦ヤマト2199』と『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』の軌跡を音楽で綴るシンフォニーコンサート「宮川彬良 Presents『宇宙戦艦ヤマト2199』コンサート2015」が2月28日と3月1日の2日間、千葉県・舞浜アンフィシアターで開催されることが決定。2月28日は、昼の部(開場12:30、開演13:30)と夜の部(開場17:00、開演18:00)の2公演、そして3月1日(開場15:00、開演16:00)の3公演が予定されており、劇判収録時のミュージシャンによる編成を再現し、名場面の映像や光の演出を交えながら生演奏が楽しめるという本公演は2部構成で、≪1部:追憶の航海編≫では、イスカンダルに至る航海を辿る曲(「無限に広がる大宇宙(弦)」「夕日に眠るヤマト」「地球を飛び立つヤマト」「大河ヤマトのテーマ」「ファーストコンタクト」「艦隊集結」「ブラックタイガー」「コスモタイガー(WanDahBah)」「孤高のデスラー」「第二バレラス」など)、≪2部:星巡る方舟編≫では、地球に帰還するまでを辿る曲(「宇宙戦艦ヤマト2199」「ガトランティスとの闘い」「大決戦」「わかれ-出航-」「Great Harmony~for Yamato2199」など)が演奏される。チケットは「e+(イープラス)」「チケットぴあ」「ローソンチケット」「CN プレイガイド」で、2月8日10:00より一般販売が開始。価格は、S席8,500円(『星巡る方舟』挿入歌「わかれ」LP ジャケット再現CD付き)、A席6,000円、B席4,000円となる(未就学児は入場不可)。(C)西﨑義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
2015年01月26日人気グループ「嵐」の大野智が1月26日(月)、都内で行われた久光製薬「アレグラFX」の新CM発表会に出席。3年連続でメインキャラクター“アレグラ人”に扮することになり、「地球に来てかれこれ3年。年に一度の恒例行事になりました」と意気込んだ。アレグラ人とは、花粉に苦しむ地球人を救うため、100万光年彼方のアレグラ星からやって来た異星人。アレグラ人のリーダーである“サトシーラ”役の大野さんは、紫頭に裃(かもしも)の獅子姿という純和風なCM衣装で会見に臨み、「これがアレグラ星の正装です。裃?アレグラ星ではカミーシモーって言うんです」とすっかりなりきり!ただ、フサフサの紫頭は「1~2キロある」(大野さん)と言い、体勢を保つのも一苦労の様子だった。今回、製作されたのは富士山を背景に、ハイキング中にくしゃみした登山者にアレグラを勧める「ニッポンのアレグラ篇」(1月27日から放送)、マスクをし観劇中のOL二人の前に裃姿のアレグラ人が登場する「平成アレグラ座篇」(2月15日から放送)の2パターン。大野さんに加えて、格闘家の桜庭和志とモデルの奈緒がアレグラ人を演じるほか、登山者役で女優の片桐はいりが出演している。会見では受験シーズン到来を前に、花粉に苦しむ受験生を応援したいという大野さんが、「アレグラ星からもってきた」と言う合格祈願の巨大傘をお披露目する場面も。「この時期、受験生の皆さんにとって大切なのは、集中力を持続させること。僕らが24時間体制で応援するので、ラストスパート頑張ってください。眠気に負けるな、集中だ!」とエールを送っていた。(text:cinemacafe.net)
2015年01月26日12月6日に公開されたアニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト 2199 星巡る方舟』が14日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、古代進役の小野大輔、フォムト・バーガー役の諏訪部順一、桐生美影役の中村繪里子、郡司幹雄プロデューサーが登壇した。公開2週目を迎えた本作だが、小野は「純粋に胸が一杯になりました」、諏訪部は「感無量です!」とそれぞれに喜びを口にしたが、続く中村は喉の不調のため筆談での参加。中村が言葉を書くと、諏訪部が声色を変えて読み上げ、それに合わせて中村がリアクションを取るという光景が繰り広げられた。「よく(完成)できたなと思います」と安堵の表情を浮かべていた郡司プロデューサーは「試写の時に古代の『諦めない』という言葉にぐっときました」と話していたが、これはアフレコの段階では画が出来ておらず、社内で「諦めなよ」と言われたこともあるらしく、無事に完成したからこその逸話を明かした。また、映画でのキャラの印象の変化について小野は「言葉を選ばずに言えば」と前置きした上で「最初はうじうじしていたが、お兄さんのことに決着がついた後はバカになった」とストレートに表現。砲雷長である南部康雄の名前が出ると「彼はすぐに波動砲、波動砲って」と茶化す場面も。「撃ちますか?」「待て!」というやり取りは、もはや様式美の域に達しているようだ。バーガーについて諏訪部は「乱暴な物言いだが、誠実で真面目なやつだとわかって演じやすくなった」と語る。バーガーが大好きだとこれまでの舞台挨拶で公言してきた中村は「そこがいい!」と同意し、彼女が演じる桐生については「(映画になって印象が)変わりました。女子らしい部分がいっぱいになった」という。ちなみに、彼女が履いているソックスは「サイハイ」と呼ぶらしく、中村は「靴下」「ハイソックス」「ニーハイ」「サイハイ」の違いを図解付きで説明していた。さらに、楽曲の収録秘話として諏訪部は「ガミラス国家」を収録しようとした際、すでに他の人の収録が終わっていたため「ちょい足しするのは大変だし紛れてわからないので、やらなくていいです」と言われ、実は歌っていないことを暴露。すると小野も「銀河航路」収録時に他の現場に行く時間になってしまい「残ったメンバーでやりますので、次の現場に行ってください」と歌っていない事実を明かした。おまけとして中村は「小野さんがいない時に、小野さんの分のケーキを食べた」と告白。「うそ、だろ……ケーキ!ケーキーーー!!!」と声を張り上げて悲しむ小野だった。他にも、好きな異性キャラを聞かれて小野は新見薫を挙げる。「ドS感といじらしさのマリアージュが最高」とのこと。諏訪部は「桐生と言っておくしかない」とかわし、中村は「島大介」と回答。独り身なのがポイントらしい。最後のあいさつで小野は「ヤマトの旅は終わっていない。旅に終わりはないと思っています。この旅を一緒に続けていきましょう」と締めくくった。諏訪部が冗談まじりに「バーガーのスピンオフ作品はいくらでも作れる」と話していたように、新たな旅にも期待が寄せられている。
2014年12月14日現在公開中の映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』は、2012年より上映されたアニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』の完全新作劇場版だ。公開初日には新聞に全面広告が掲載され話題を呼んだ。どうして今、新聞広告なのか。そこにおそらく今後のアニメのあり方を考えるヒントがある。『宇宙戦艦ヤマト2199』は1974年に放送された『宇宙戦艦ヤマト』のリメイクである。ガミラス星の攻撃によって瀕死の状態となった地球を救うため、ヤマトが単身、イスカンダル星を目指すという旧作のイメージをそのままに保ちつつ、設定やドラマは現代的にアレンジ。21世紀の視点として楽しめるSF冒険活劇として作品を蘇らせた。全26話(映画館では全七章に編集して上映)で完結したが、本映画はそのヒットを受けて企画。イスカンダル星からの帰還の途中を舞台にして、本編では描かれなかった謎の異星人ガトランティスなどとの隠された戦いを描く。『宇宙戦艦ヤマト2199』が新聞広告を打つのはこれが初めてではない。2013年のTV放送開始時期とTV放送終了および第7巻のBD&DVD発売に合わせて特大サイズの折り込み広告を展開している。「新聞広告データアーカイブ」の記事によると、この広告には、1974年から放送されたオリジナル『宇宙戦艦ヤマト』のファンであるハイエージ層と、現在はアニメに触れる機会の少ない人々に、リメイク版である『2199』の存在を知ってもらうために企画されたという。1974年に公開された『ヤマト』と出会った時、10代だったファンももう50代半ば。この世代は20代~30代と比べれば、新聞との親和性はまだまだ高い。だからこその新聞広告というわけだ。この『宇宙戦艦ヤマト2199』が宣伝で掘り起こそうとしている層がそこだとわかると、2012年4月の週刊誌『週刊ポスト』(小学館)とのコラボ企画(特集記事掲載に合わせ裏表紙を森雪が微笑む『週刊ヤマト』にした)も、旧来の『ヤマト』ファンへの訴求を目指したものだと合点がいく。実際、映画館に足を運んでいるファンを見ると、年齢が高めのファンが少なからず見受けられた。これがどうして今後のアニメのあり方を考えるヒントになるのか。それは『宇宙戦艦ヤマト 2199』のヒットに、オリジナル『ヤマト』ファンが少なからず貢献したことを考えると、そこに「シルバーエージ向けアニメ」の可能性が見えるからだ。1974年に『ヤマト』に注目し、1977年の劇場版ヒットに貢献したオリジナル『ヤマト』のファンは、いうなればアニメファン第一世代である。1960年前後に生まれた彼らは、TVアニメ(と特撮)とともに成長し、1980年前後に盛り上がったアニメブームの中心的存在となった。ファンからクリエイターにまわった人も多く『宇宙戦艦ヤマト 2199』の総監督・出渕裕氏もそうだし、『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督、『超時空要塞マクロス』の河森正治監督も同世代だ。やがてアニメブームは、1984年いっぱいで収束し、社会人となったファンの多くは「元アニメファン」という形で、現在放送中のアニメを見ることからは次第にリタイアしていった。しかし、そうしたごく普通の元ファンも、「興味がある題材」と「そこに届く宣伝」があれば、ちゃんと劇場まで足を運ぶのだ。聞くところによると、アニメのBD&DVDというとネット通販サイトが販路として圧倒的な印象を受けるが、年齢総高めの作品については新聞の通販広告というルートもなかなか見逃せないのだという。これもまた「興味がある題材」と「そこに届く宣伝」の一例だろう。こうした元アニメファン層は今後、もっと積極的に掘り起こされていくだろう。なにしろあと5年でこの世代は還暦に達する。可処分所得に加え可処分時間に余裕のある"アニメファン"がそこに登場することになるのだ。「シルバーエージ世代が楽しむアニメ」というとどうしても冗談風に捉えてしまう向きもあるだろう。アニメのような"若者向けカルチャー"を"枯れたはずの"老人が(無理して?)楽しんでいる、という戯画的なイメージが浮かんでしまうからかもしれない。だが、現代の60歳は、イメージほどに老けた存在ではない。音楽にしろマンガにしろ、その世代のファンとともに「若向けの文化」が「シルバーエージも参加できる文化」になっていった例も多くある。戯画的なイメージにひっぱられていては、将来のビジョンを見損なうだろう。「シルバーエージ世代が楽しむアニメ」というからいけないのかもしれない。現在アニメに起きつつある変化とは、もう少し本質的なことなのだ。それは「アニメが一生の趣味である時代の到来」といったほうがわかりやすいかもしれない。若い頃アニメが好きで、その後、元ファンになってしまう人は少なくない。でもこれからは旧譜の再販を買ったりするだけでなく、人生の実りの時期に改めて自分はアニメが好きだったな」と再確認できるタイトルが登場する可能性がでてくるのだ。『ヤマト』以外でいうなら、『機動戦士ガンダムUC』『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』もそこにカテゴライズ可能な作品だろう。「アニメが一生の趣味」と呼べるようになる時、どんなアニメが作られ、どんな方法で流通し、どのように宣伝されるのか。その萌芽の一旦は間違いなく『宇宙戦艦ヤマト2199』の中に宿っているように思う。(C)西崎義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
2014年12月12日現在完全新作劇場版となるアニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト2199星巡る方舟』も上映中の同シリーズより、登場するキャラクターをモチーフにした多機能ペンの2本セット『古代進&森雪 愛の波動ペンセット』の予約受付が、バンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2015年4月発売予定で、価格は6,912円(税込)。本商品は、アニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場す主人公・古代進とヒロイン・森雪の2人をモチーフとした多機能ペンの2本セットで、『宇宙戦艦ヤマト』の40周年を記念して制作。それぞれ特別仕様の多機能ペンで、古代進は細字の青ボールペン・赤ボールペン・黒ボールペン、森雪はシャープペンと細字の赤ボールペン・黒ボールペンが内蔵されている。古代進ペンの蓋飾りは「宇宙戦艦ヤマト」の波動砲口を再現。持ち手リング部分にはそれぞれ「SUSUMU KODAI」「YUKI MORI」の刻印入りとなる。パッケージ外箱、試し書きカードは「宇宙戦艦ヤマト」外観図を金で箔押しした豪華仕様で、40周年記念のスペシャルなボールペンに仕上がっているという。製造メーカーは、「戦艦大和」建造のほか、広島県呉市発祥の文具メーカーであるセーラー万年筆株式会社で、創業103年の歴史と技術が生んだ最高の書き味と洗練されたデザインとなっている。商品価格は2本セットで6,912円(税込)、予約締切は2015年1月13日23:00。商品の発送は、2015年4月を予定している。(C)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
2014年12月11日JR西日本は13日、金沢駅で「北陸新幹線開業100日前イベント」を開催する。ひと足早く開業前の新幹線金沢駅に入る駅舎見学会のほか、音楽コンサートなどを予定している。イベント開催時間は9時30分から19時まで。新幹線金沢駅見学会は時間制で、11時・11時30分・12時・14時30分・15時・15時30分・16時の計7回実施。9時30分から金沢駅東口もてなしドーム地下広場にて整理券を配布する。各回の定員(700名)に達し次第、その回の整理券配布は終了。見学希望者は希望の見学時間の整理券を受け取り、見学時間の15分前に集合することとなっている。見学時間は1回約20分程度で、指定された範囲内の自由見学となる。その他、金沢・小松地区のJR西日本グループ社員による鉄道やクリスマスにちなんだ曲の合唱、地元ジャズシンガーのライブ、金沢駅高架下のショッピングモール「金沢百番街Rinto」の協力によるファッションイベントなどの催しが行われる。
2014年12月09日公開初日を迎えたアニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』の初日舞台あいさつが6日、東京・新宿ピカデリーで行われ、声優の桑島法子、内田彩、中村繪里子が登壇した。『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズでは初の舞台あいさつとなった桑島は「(イベント上映の)1章から7章までの間に舞台あいさつに呼ばれるだろうと思っていたら、やっと今回呼んでいただけてほっとしているところです(笑)」と安堵の表情。続く内田と中村は、WEBラジオ「YRAラジオヤマト」のパーソナリティコンビでもあり、内田は番組について「劇場版上映に向けて番組をリニューアルして2人でラジオをやってきましたが、本編が緊迫したシーンが多い中、ほっとする癒しの空気を作ってこれたらと思っていました」と語り、中村は「ラジオの中で皆さんに教えていただいたさまざまなことは、アフレコの収録の中ですごく助けになりました」と感謝の気持ちを伝えていた。森雪とユリーシャ・イスカンダルの二役を演じた桑島は「ヤマトは受け継いでいくテーマがあります。今回若い世代の活躍もあり、『古代君かっこよくなったな』って思いながら見ていました。劇場版では森雪も後輩のオペレーターたちを見守る立場になって少し肩の力が抜けましたね」と森雪と似た感情を抱いていたという。また、重要キャラクター二役を演じ分ける重役については「これだけの大作で、しかも見た目が森雪と同じユリーシャを同じ声でどう演じるかをすごく悩みました」と苦労を明かしていた。そのユリーシャに憑依されたこともある岬百合亜役の内田は、「最初は出渕監督に、桑島さんのユリーシャの演技を見てから演じる? と言ってくれて、見させていただいたのがほんの一言だったので、私の演技でユリーシャが崩れてしまったらどうしようと思いましたね」とプレッシャーを吐露。桑島は「難しかったよね。私は(内田のユリーシャを)真似ようかと聞いたら、桑島さんは桑島さんでと言われたので、お互い自由にやってました」と話していた。現場でのそんなやりとりを見ていたという桐生美影役の中村は、「私も今回の劇場版で兼役をやりますかというお話があったんです。桑島さんたちが大変な思いをされながら素晴らしい演技をされているのを見て、自分も挑戦したいと思いました」と二人からの影響を吐露。また、印象に残ったシーンとしては、桑島は古代が「逃げる」とかっこよく宣言したシーン、内田は沖田艦長が本編で百合亜のラジオの話をしてくれたシーンを挙げた。『星巡る方舟』では桐生美影の恋愛模様も描かれており、中村は「私個人はバーガーさんが好きなんですけど(笑)。美影ちゃんとしては初めてときめきというか、異性を感じたからこそ沢村君に最初は反発していたんだと思います。そのあと素直に会話をして笑顔を見せられるようになったので、この後どうなるかが楽しみです」と期待を寄せていた。完全新作劇場版となるアニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』は、イスカンダルにたどり着いたヤマトが地球に帰還する途上のエピソードで、大マゼラン外縁部で突如出現した「ガトランティス」と名乗る謎の艦隊、さらには未知の生命体に遭遇。ヤマトの引き渡しを要求してくるガトランティス、そしてガミラスと三つ巴の戦いとともに、壮大なスケールの物語が描かれている。(C) 西崎義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
2014年12月07日●"力"というプリミティブな意味で人間的な『2199』のガトランティス12月6日より完全新作劇場版『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が公開された。『宇宙戦艦ヤマト2199』は、もともとTVアニメ26話分として制作されながら、当初は劇場イベント上映+Blu-ray/DVD販売という形で世に送り出された。オリジナルは1974年にテレビ放送され、日本のアニメ史に大きな足跡を残した『宇宙戦艦ヤマト』。基本的な設定を生かしながら、メカニックの3DCG化やSF考証の面で現代のアニメにふさわしいディテールアップを図り、キャラクターも多彩な女性キャラクターの登場やガミラス側の人間模様も描くなど、単なるリメイクに留まらない奥深さが魅力で、大きな話題となった。イベント上映は2012年4月7日の第一章から2013年8月24日の第七章まで行われた。章を重ねるごとに期待を超えるクオリティでファンを魅了し、上映される劇場の数も当初の10館から12館に、第六章・第七章では16館へと拡大した。また、2013年4月からはMBS・TBS系列全国ネットでのテレビ放送も始まり、ファン層の幅も広げた。劇場への来場者には旧作のヤマトファンばかりでなく、若いアニメファンや親子連れの姿も増え、世代を超えて伝わる作品の魅力がファンの反応にも現れた形だ。これがさらなる動きへとつながった。テレビシリーズ最終回放送後に告知された、2014年の完全新作劇場版の公開だ。驚きと喜びをもって迎えられたこのニュース。 敵は? 艦長は? 封印された波動砲は?――期待と共にさまざまな想像が膨らんでいく。今回は公開前の出渕裕総監督にお話を伺った。○今作に向けた仕込みは第五章上映時から――最終回放送直後の劇場版告知は驚きを持って迎えられましたが、企画はいつ頃始まったのでしょうか?第四章と第五章の間くらいにお話をいただきました。テレビ放送が始まって、劇場にも新規の若い方が目立ち始めた頃だったんじゃないかな。新作劇場版ということもそうですが、公開が翌年というのもびっくりでした。まあ、(2014年が)40周年と言われちゃうと……。僕自身は"周年"は気にしない方なんですけど。来年あたりが40周年であってくれたらスケジュール的には一番良かった(笑)。――新作に向けた準備はその頃から?敵側の主人公となるバーガー(=フォムト・バーガー/ガミラス軍 エルク・ドメル上級大将の部下)が明確に戦死する描写を避けたり、語り部として桐生(=桐生美影/ヤマト 技術科員)を登場させました。ただ、ガトランティスを出すかどうかその時点ではまだ未定でした。他の敵を出す選択肢もあったんです。劇場版でガトランティスを出すと決めた時、第四章(テレビシリーズ第11話)の時点で、ガトランティス艦艇を無理にでも3DCGにしておけば良かったとちょっと後悔しましたね。――『2199』に登場した敵役は、どこか知的さや愛せる人間味がありましたが、ガトランティスはかなり毛色が異なります。ある意味人間的ですよ、"力"というプリミティブな意味では。オリジナルのガトランティスは、ビジュアルは変えていたとしても組織構造や軍事国家的な在り方がガミラスと似ています。敵はそれぞれ個性的であってほしいという考えで、昔のガトランティスが好きな方には不評を買うかもしれませんが、そこは申し訳ないけど解釈を変えさせてもらっています(笑)。●SF的な種明かしもありつつ、主題は"相互理解"をきちんと描くこと○戦略を描くのではなく、戦術を描く――今作に盛り込まれたテーマは、本編中でもいくつかの話数に織り込まれていたものです。今回、そこにフォーカスしたのは?SF的な種明かしもありますが、主題として"相互理解"をきちんと描きたかった面はあります。ロードムービー的な感覚で描いてきた長い旅を、1本の映画にするというのは非常に難しい。戦略を描くとなると、どうしても俯瞰で見なくてはならないので、色々なものが些末にならざるを得ないからです。でも小さい舞台で起こった戦術を描くと、大きい戦略の中では一つのピースであったドラマの部分も強化されていくし、映画としてまとまりやすい。ドラマの部分に主眼を置くのであれば、そういうやり方のほうが実は良かったりします。戦闘シーンに関しては、敵が脳筋(笑)な感じもあるし、今回はダイナミックで外連味があるな部分も入れてみようと、(本編と)同じ宇宙での戦いの中でも、ちょっと違った面が見えるようにはしているつもりです。それと、言ってしまうとヤマトが他艦と艦隊を組んでの参加している艦隊戦は『2199』ではやったことがなく、今回が初めてですね。――確かにそうですね。波動砲が封印された状態で臨むヤマトの戦い方も気になるポイントです。波動砲は皆さん期待していると思うけど、何か枷がないと、困ったら波動砲を撃てばいいという話になってきてしまう。オリジナルを作った方々も戒めを含めて「むやみに使うものではない」としていました。"便利な武器"になってしまうとインフレを起こしてしまう。だから、逆に封印して良かったと思います。パトレイバー(※)じゃないけど、知恵と勇気でやっていく方が本当は面白い。※『機動警察パトレイバー』。重機や車輛の延長として製造・運用されているレイバー(=人型汎用ロボット)が登場する近未来リアルロボット漫画/アニメ。1980~90年代にかけて漫画、OVA、テレビアニメ、劇場作品が作られ、ほとんどのメカニックデザインを出渕裕氏が行っている。――必殺技が"ない"ことの面白さが出てきますね。波動砲を使うのであれば、使うかどうかの部分で葛藤が生まれると思うんですけど、「よし、波動砲だ」とお手軽になってしまうとね。その必殺技であるはずの波動砲がチートになりすぎてしまい、それでは盛り上がらない。必殺技なのになぜか波動砲が効かない敵が出てくるとか、じゃあ今度は連射できるようになりましたとか。そういうところに陥ってしまうので、波動砲の取り扱いは厳重注意ですね。○設定やデザインから生まれる演出――テレビシリーズの企画開始から考えると長期間にわたって作ってこられたわけですが、制作するうちに監督ご自身の中でヤマトの世界観が膨らんだ部分や、広がった部分はありましたか?僕はメカデザイン出身なので、入ってきたスタッフがデザインしたものに刺激を受けて、これならこうやったらもっと面白いかも、というアイデアが生まれることがありましたね。●火焔直撃砲艦載の巨大兵器はがおもしろい構造に仕上がった――今作で新しく登場する艦も楽しみです。今回も良いデザインにリファインできたと思います。メカニックデザインは、テレビシリーズに引き続き地球側が玉盛君(=メカニックデザイン・玉盛順一朗氏)、敵側が石津君(同・石津泰志氏)に担当してもらっています。今回は、物量的に石津君のほうがメインですね。一番こだわったのは、(ガトランティスの主力艦)メダルーサ級ですね。これは石津君の労作だと思います。モチーフとなったメダルーザは(テレビシリーズの)『宇宙戦艦ヤマト2』にも出ているんですけど、何故か大戦艦とこのメダルーザは、デザインのラインが作中の他の艦と違うんです。今回は色やディテールなどに手を加えて近いように見せていますが、それに小林誠君やSF考証の鹿野君の提案が加わって、搭載している火焔直撃砲艦載の巨大兵器はがおもしろい構造になりました。オリジナルのヤマト2旧作では、ガミラスとガトランティスが同盟関係にあって、ガミラスの瞬間物質移送機の技術を取り入れた兵器を作ったという設定がありますが、今回は敵対関係なのでそれができない。しかし、2199ではガトランティスは自分たちの移動する帝国を維持するために技術を欲している解釈なので、技術力の高いガミラスから技術者や科学者を捕えて自分たちのために働かせている。それで彼らに作らせた兵器を搭載しています。そういう設定から、ならばこう使ったらどうか、こういう構成はできないか、という演出のアイデアへ自分の中では自然にに連結していきました。――設定から積み上げていったデザインが、大きな見せ場づくりにつながっているんですね。あまりどこを見てくれというのではなく、見て、感じていただければいいと思います。そこは観客にゆだねるべきで、作り手側がテーマとか語るのは本当はするべきじゃないのではと思います。宣伝の方は困るかもしれないですけど、見どころとかを聞かれるのが一番困るんですよ(笑)。ただ、初めて見る方でも、ヤマトの旅がどんなものだったのかはわかるような形にしているつもりです。『2199』をずっとご覧になっていた方も、『追憶の航海』で初めてご覧になった方も、旅の中のひとつのエピソードとして純粋に楽しんでいただければ幸いですね。○『2199』の旅が切り開いたもの出渕総監督は、ヤマトという作品について、あるいはデザインワークについて、ご自身の仕事は語るが、それを誰にどう見て欲しいか、どう解釈すべきかなどの説明は一切しない。ただ見て、感じてほしいと言う。それは、死中に活を見出す真っ直ぐな戦い方を、若い乗組員たちに背中で教えた沖田艦長に重なるようにも見える。そう言うと出渕総監督は、「ただのおじさんですよ」と笑いながら、「僕も高橋良輔という良い加減の先輩とか、富野由悠季というとんがった大先生とか、色々な人と付き合って成長させていただきました」と付け加えた。『宇宙戦艦ヤマト2199』本編では、旧作のコンセプトを継承しながら新しい技術や表現を積極的に取り入れた上で、劇場クオリティの作品を作り続けた。そこには、旧作への敬意はあってもノスタルジィは皆無だった。なぜここまで攻めの姿勢を貫いたのだろうか。理由はこの言葉にあったのかもしれない。オールドファンを喜ばせるためだけの作品ではない。ものを作ることは次の世代を育てることだ。オリジナルの『宇宙戦艦ヤマト』を見て育った世代のように、今のアニメを見て育った世代からも偉大なクリエイターが育つことだろう。再び『宇宙戦艦ヤマト2199』という艦に乗る我々は、出渕総監督の背に何を学ぶことができるだろうか。強大な武力は封じられたが、知恵と勇気を載せたヤマトが間もなく発進する。完全新作劇場映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』は12月6日全国ロードショー。(C)西崎義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
2014年12月07日人気アニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場する女性キャラクターのフィギュアシリーズの新商品『ヤマトガールズコレクション桐生美影(艦内服Ver.)』(メガハウス)の予約受付が、バンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2015年4月下旬発送で、価格は9,990円(税込)。「ヤマトガールズコレクション」は、『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場する魅力的な女性キャラクターをハイクオリティな造形で立体化するシリーズで、これまでに森雪、山本玲、岬百合亜、ヒルデ・シュルツ、メルダ・ディッツ、ユリーシャ・イスカンダル、森雪 Bikini Ver.(ホワイト)などがラインナップされている。『ヤマトガールズコレクション桐生美影(艦内服Ver.)』は、12月6日より公開されたアニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』にヒロインとして新たな一面をみせる桐生美影を立体化。技術科員の青い艦内服をまとった華奢なボディに、動きのあるポーズで魅力を再現している。右手に持っているインカムは脱着可能。好みのシチュエーションを楽しむことができる。商品価格は9,990円(税込)で、予約締切は2015年1月上旬。商品の発送は、2015年4月下旬を予定している。なお、12月6日より完全新作劇場版となるアニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が公開。イスカンダルにたどり着いたヤマトが地球に帰還する途上のエピソードで、大マゼラン外縁部で突如出現した「ガトランティス」と名乗る謎の艦隊、さらには未知の生命体に遭遇。ヤマトの引き渡しを要求してくるガトランティス、そしてガミラスと三つ巴の戦いとともに、壮大なスケールの物語が描かれている。(C) 西崎義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
2014年12月06日アニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト2199星巡る方舟』が12月6日より公開された。同作は、2012年より上映された『宇宙戦艦ヤマト2199』(2012年)の完全新作劇場版だ。本作の公開に至るまでの過程は、近年のアニメにおける「ウィンドウ戦略」(一つの作品のリリース時期をメディアごとに順序をつけて展開する戦略)の代表的な例といえる。本作の歩みを通じて、現代のアニメビジネスのあり方を見てみよう。『宇宙戦艦ヤマト2199』(以下『2199』)は、1974年にTV放送された『宇宙戦艦ヤマト』(以下『ヤマト』)のリメイク作品だ。西暦2199年、地球は謎のガミラス星人の攻撃により絶滅の危機に瀕していた。そんな地球に宇宙の彼方、大マゼラン星雲にあるイスカンダル星から救いの手が差し伸べられる。イスカンダルには、汚染された地球を救うことのできるシステム「コスモクリーナーD(『2199』ではコスモリバースシステム)」があるというのだ。人類の最後の希望を託されたヤマトは、沖田十三艦長の指揮のもと前人未到の大航海に出発することになる。1974年当時、アニメはまだ「テレビまんが」と呼ばれることが多く、小学校卒業とともに"卒業"するものだった。だが「大宇宙を舞台にした冒険航海というロマンあふれる設定」「SFマインドあふれる緻密なメカニック描写」といった『ヤマト』の魅力は、10代に熱狂的なファンを生んだ。こうしたファンの支えにより、1977年にはTVアニメを再編集した劇場版が大ヒット。これを起点としてアニメブームが巻き起こることになった。『2199』はこのような伝説的な作品を現代に蘇らせるべく制作された。リメイクにあたっては「オリジナルを尊重する部分」と「現代的にアップトゥデートする部分」が慎重に選択された。音楽や効果音、メカデザインについては極力オリジナルを尊重し、一方でキャラクター描写やSF設定などは現代の視線で新たに再構築された。『2199』はオリジナルと同じ全26話ということで制作が進んでいたが、ファースト・ウィンドウとして選ばれたのは映画館におけるイベント上映だった。全26話を全七章に分け、全国10数館の規模10館で数カ月おきに上映していくスタイルが選ばれたのだ。『2199』のウィンドウ戦略の特徴はここに端を発している。そもそも連作シリーズを劇場で上映するというスタイルの嚆矢となったのは2007年から公開された『劇場版空の境界』シリーズだ。奈須きのこの同名伝奇小説を完全アニメ化し、2007年から2009年にかけて全7章を公開。本作が大ヒットを記録したことで、業界内で60分前後の連作を映画館で上映する企画が検討されるようになる。そうした企画の中でも特にめざましいヒットとなったのが『機動戦士ガンダムUC』。福井晴敏の同名小説のアニメ化で、2010年から2014年にかけて全7章で上映された。『空の境界』と『ガンダムUC』の大きな違いは、前者が「映画」として企画されていたことに対して、後者はあくまでOVA(オリジナルビデオアニメ)として企画されていたこと。そのため『ガンダムUC』はあくまで「ビデオ用作品イベント上映」の扱い。だからこそ上映と同時に劇場でBlu-rayの販売も可能となり、これが非常によく売れたことも話題になった。ちなみに『2199』の場合は、劇場上映時に「劇場限定版」Blu-rayの発売とVOD(ビデオ・オン・デマンド)による配信、その後1カ月後に正式な商品(Blu-ray&DVD)がリリースされるというタイムスケジュールが組まれていた。OVAのイベント上映は、映画館サイドにとっても魅力的な案件だった。数年前からよく使われるようになった言葉に、ODSというものがある。これはOther Digital Stuffの略で、「非映画デジタルコンテンツ」とも呼ばれている。一言で言えば、映画館を映画だけでなく、それ以外の映像メディアを見ることのできる場所として活用していこうというものだ。OVAだけでなく、オペラや歌舞伎などを収録した映像や、各種ライブビューイングなどがODSに相当する。つまり「TV以外のファースト・ウィンドウ」を探していたアニメ業界と、「映画以外のコンテンツ」を探していたシネコンの利害が一致したところで、イベント上映が成立しているのである。TV用に企画されながら、イベント上映されることになった『2199』はそうした状況の産物だったのだ。なお、ファースト・ウィンドウが映画館であるメリットは、まず制作スケジュールにある。毎週1話ずつ制作しなくてはならないTVと違いイベント上映は数カ月に1回の公開なので、TVよりもリッチでクオリティ感のある画面と作り出すことができる。逆にデメリットとしては、知名度の低いタイトルでは集客が難しいという点が挙げられる。この点でも『2199』はイベント上映に向いていたことがわかる。『2199』のウィンドウ戦略が面白いのは、こうしたイベント上映とVOD配信が継続する2013年4月からTV放送も始まったということだ。つまり2013年の4月~10月の期間は、「イベント上映」「パッケージソフト(Blu-ray)「TV放送」「VOD」という四つのウィンドウで『2199』が展開されることになった。偶然そうなった部分も少なからずあるとはいえ、これはアニメのウィンドウ戦略としては非常に珍しいケースである。そしてTV放送による視聴者のすそ野の広がりは、イベント上映の動員に反映した。特に第23話~第26話をまとめた第七章は、TVで第22話を放送終了したタイミングでの上映開始となり、興行収入1億円を突破するヒットを記録するに至ったのだ。今回の『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』は、こうしたヒットを受けて企画された完全新作映画である。こちらは全国89館で公開される正式な映画である。描かれるのは、ヤマトがイスカンダルからの復路で出会った「ガトランティス」という新たな敵との戦い。一刻も早く地球へ戻りたいヤマトと新たな敵ガトランティス、そこにガミラス残党が絡んで物語が展開する。仮に『2199』が当初の予定通りTVをファースト・ウィンドウとして展開していたら、果たして完全新作映画に到達するほどの盛り上がりを獲得することができていただろうか。それを考えると『2199』というプロジェクトは「イベント上映」「パッケージ販売」「TV放送」「配信」というそれぞれのウィンドウでの展開タイミングとその特性が見事に絡み合った結果のヒットであったということができる。2014年も『攻殻機動隊ARISE』や実写『THE NEXT GENERATION パトレイバー』といった作品がイベント上映形式で複数話上映された。どちらも人気シリーズの最新作で、おそらく今後しばらくはこうしたウィンドウ戦略は続くだろう。その上でファーストウィンドウとしてイベント上映が定着するかどうかは、これから「知名度のあるタイトル以外のヒット」がそこから生まれるかどうかにかかっているといえる。(C)西崎義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
2014年12月06日