伊藤沙莉と須賀健太をW主演に迎え、宗教団体、ネグレクト、少年犯罪、性産業など、大人に翻弄される地方都市の若者たちを実話をベースに描いたブラックコメディ『獣道』が、4月21日(現地時間)より開催されるヨーロッパ最大のアジア映画祭「第19回ウディネ・ファーイースト映画祭」のコンペティション部門に正式出品、ワールドプレミア上映が決定した。とある地方都市で生まれ、親の愛を知らずに育ち自分の居場所を求め、宗教施設や風俗の世界へ身を転じていく少女・愛衣(伊藤沙莉)。愛衣の唯一の理解者であり、彼女に恋する少年・亮太(須賀健太)もまた、居場所を探す不良少年であった。居場所を求め続ける2人の純情は、やがて地方都市というジャングルに飲み込まれていく…。監督・脚本を『下衆の愛』の内田英治が務める本作。キャストには、親の愛を知らずに育ち自分の居場所を求めて風俗の世界へ身を転じていく少女・愛衣役を伊藤さん、そんな愛衣に恋する少年・亮太役を須賀さんが演じる。そのほか吉村界人、アントニー、でんでん、「カラテカ」矢部太郎らが出演している。今年で19回目を迎える「ウディネ・ファーイースト映画祭」は、イタリアの都市・ウディネで開催される映画祭。本作が選出された「コンペティション部門」が対象となる賞は、観客賞、ブラック・ドラゴン観客賞、マイ・ムービーズ観客賞の3つの賞。毎年、日本映画にも多くの注目が集まり、2014年の『永遠の0』が観客賞を受賞したのをはじめ、過去にも多くの作品が受賞している。映画祭には、主演の伊藤さんをはじめ、アントニーさん、内田監督が参加を予定。本作で中学生からAV女優までの幅広い役どころに挑戦した伊藤さんは、「『獣道』は私にたくさんの初めてを経験させてくれた、とても深く愛している作品です。その作品を背負って、初めての海外、初めての映画祭に参加できることをとても幸せに思います」と歓喜。また内田監督は、「『下衆の愛』と同様、あまりにも内容がドメスティックすぎて海外映画祭は行けないだろうなぁと思ってました。カルト宗教で育った少女と田舎ヤンキーたちの青春物語なんて誰が見てくれるんだろうって…。でもイタリアのウディネ映画祭でコンペに選出されました。日本固有の文化“ヤンキー”がイタリアで暴れます!」 とコメントを寄せた。さらにこの世界進出に際し、同映画祭日本映画選定担当のマーク・シリングは、「内田監督特有のブラック・ コメディである本作は、思わずほくそ笑んでしまうシーンが至る所にちりばめられており、時代錯誤な地方の面白さと偶然に派生する若物達の恋愛が、絶妙に交錯している」と話している。『獣道』は7月15日(土)よりシネマート新宿レイトショーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:獣道 2017年7月15日よりシネマート新宿ほか全国にて公開(C) third window films
2017年04月07日伊藤沙莉と須賀健太がW主演を務めるブラックコメディ『獣道』。この度、本作の公開日が7月15日(土)に決定し、併せて予告編とビジュアルが到着した。とある地方都市で生まれた少女・愛衣(伊藤沙莉)はいつも母の愛に飢えていた。そんなある日、信仰ジャンキーの母親によって宗教施設に送られ7年もの間世間から隔離されて生活をすることになる。自分の居場所を探そうと教祖や信者たちと疑似家族を作り上げていく愛衣だったが教団が警察に摘発され保護されてしまう。すでに違う宗教にはまっていた母の家にも、初めて通う中学校にも居場所はなかった。愛衣は社会からドロップアウトして万引きと生活保護で生きるヤンキー一家や、サラリーマン家庭などを転々として居場所を必死に探すのであった。愛衣の唯一の理解者であり、彼女に恋をする少年・亮太(須賀健太)もまた居場所を探す不良少年であった。亮太は半グレたちの世界で居場所を見つけ、愛衣は風俗の世界にまで身を落とす。やがて2人の純情は地方都市というジャングルに飲み込まれていく…。本作は、新興宗教団体、ネグレクト、少年犯罪、性産業など、大人に翻弄される地方都市の若者たちを、実話をベースに描いていく物語。監督・脚本は『下衆の愛』の内田英治が務め、親の愛を知らずに育ち自分の居場所を求めて風俗の世界へ身を転じていく少女・愛衣役を伊藤さん、そんな愛衣に恋する少年・亮太役を須賀さんが初共演でW主演を務める。そのほか、亮太の悪友で、地元の不良・佑二役に吉村界人、同じく不良グループの番長・堅太役にアントニー、地元のヤクザ・喜田役にでんでん、その舎弟・瀬能役に「カラテカ」矢部太郎らが出演する。このほど到着したのは、いきなりアントニーさんの平手打ちや須賀さんの頭突きから始まる予告編。そして乱闘、性産業、宗教施設といった場面が次々と登場し、いまにも爆発しそうに充満する地方都市の鬱憤、不満、苛立ち、行き場のない感情、ここから抜け出して居場所を探そうともがく若者たちの姿が映し出される。さらに一方で、伊藤さん演じる愛衣と須賀さん演じる亮太のキスシーンも。今回須賀さんは、自身初のキスシーンに挑戦。そんな2人のラブストーリーも本作の見どころとなっている。『獣道』は7月15日(土)よりシネマート新宿レイトショーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年02月16日子役から活躍し、現在も若手実力派として引く手あまたの伊藤沙莉と須賀健太がW主演を務める実話ベースのブラックコメディ『獣道』が、今年夏に公開することが決定。さらに、『太陽を掴め』主演の吉村界人やお笑い芸人のアントニー(マテンロー)、個性派俳優のでんでん、気象予報士や語学に堪能な一面を持つお笑い芸人の矢部太郎(カラテカ)、園子温監督の秘蔵っ子・冨手麻妙らの出演が決定した。とある地方都市で生まれた少女・愛衣(伊藤さん)は次々に宗教団体を渡り歩く母親によって、宗教施設に入れられ、そこで7年もの間生活をしていた。教団が警察の摘発を受けてからは保護され、中学に通い始めるが、そこに居場所はなかった。愛衣はドロップアウトして、ヤンキー一家や中流家庭などを転々としながら居場所を探してゆく。愛衣の唯一の理解者であり、愛衣に恋をする少年・亮太(須賀さん)もまた、居場所を探す不良少年。やがて、亮太は半グレたちの世界で居場所を見つけ、愛衣は風俗の世界に身を落とす。2人の純粋は、地方都市というジャングルに飲み込まれてゆき…。新興宗教団体、ネグレクト、少年犯罪、性産業など、大人に翻弄される地方都市の若者たちを、実話を基に描く本作。親の愛を知らずに育ち、自分の居場所を求めて風俗の世界へ身を転じていく少女・愛衣を演じる伊藤さんと、そんな愛衣に恋する少年・亮太を演じる須賀さんという子役出身の若手実力派が初共演でW主演。さらに今回、豪華追加キャストが明らかになった。亮太の悪友で、地元の不良・佑二を演じるのは、『太陽を掴め』への主演などでいま注目を集めている若手俳優・吉村さん。同じく不良グループの番長・堅太を演じるのは、お笑い芸人のアントニーさん。地元のヤクザ・喜田には、でんでんさん。その舎弟・瀬能には、俳優としても味のある演技で定評のある矢部さんが抜擢。堅太と恋に落ちる水中カメラマン・玲花には『誰も知らない』『悪人』などの韓英恵が務める。また、園監督作『アンチポルノ』主演でも話題の冨手さん。監督作『脱脱脱脱17』が、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」審査員特別賞を受賞した、本日19歳の誕生日を迎える大注目の新鋭・松本花奈。「第28回東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ部門」作品賞、「毎日映画コンクール」スポニチグランプリ新人賞も受賞した『ケンとカズ』主演の毎熊克也。橋口亮輔監督『恋人たち』で「第89回キネマ旬報ベスト・テン/新人男優賞」を受賞した篠原篤と、日本のインディーズ映画界を盛り上げる俳優陣の出演が続々決定。そして、広田レオナ、近藤芳正らキャリアある俳優たちが、しっかりと脇を固めている。オリジナル脚本・監督をつとめるのは昨年『下衆の愛』が話題を呼んだ内田英治。プロデューサーには『下衆の愛』に続いて、英国人プロデューサーのアダム・トレル。この名コンビに加え、名立たるアジア映画を配給しているドイツの名門映画会社「ラピッド・アイ・ムービーズ」も製作に参加し、日独英の3か国共同で製作。なお、本作の宣伝資金は、MotionGalleryにてクラウドファンディングにより募集される(1月24日12時~2月25日まで実施)。撮影は“地元ローカル”の不良少年たちも出演し、地元警察監視のもとで行われたという本作。まさにキリキリとした獣道をゆこうとする、インディーズ界の実力派俳優たちの競演に注目だ。<以下、キャストコメント>■アントニーどうもアントニーです。よくある話なんですが、マネージャーから映画のオファーがありますと言われたとき、確実に「ドッキリ」だと思いました!しかし、ご覧の通りドッキリではなく人生初の映画に挑戦させていただきました!台本を見たときはこの役を自分が演じるのか…しかも堅太役?監督、俺のコト見たことあるのか…一回だけドラマに出たコトあるんですが、そのときの役が“六本木で怪しい薬を売る黒人ボブ”で出演は1分ぐらいだったので不安しかありませんでした。ヤンキー経験のない僕が堅太を演じる楽しさや、キャスト全員が文字どおり『獣道』を歩む台本の面白さに魅了されてしまい、あっという間に終わってしまいました!いま僕も早く出来上がりを見たいっていう感想です!この映画、絶対心に響くものがあるので、皆さん是非ご覧になってください!■でんでんドラマとはいえ殺されるのはイヤだ。自分の葬式シーンを見るときは幽体離脱したような変な気持ちになる。しかし、『獣道』の喜田は違った。どうか誰か早くこいつを殺してくれと願いたくなるような奴だ。また、そんな奴を演じたかった。この『獣道』を読んでて先の展開が読めなかった。だから面白い!貴方は「えーっ」と何度叫ぶだろうか。楽しみです。■矢部太郎内田監督から「パンチにして」と言われてパンチパーマをあてに行きました。床屋さんに「パンチパーマでお願いします」と伝えると、「まかせて! 怖くしてあげるよ!」と言われ数時間後、鏡を見るとリーゼントのアイパーになっていました。「ありがとうございました」といったん店を出ましたが、勇気を出して戻ると「間違えた!」と。なんとそれから撮影の日は毎朝コテで巻いてセットしていただけることになり、最高のパンチになりました。『獣道』は夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月24日映画『バースデーカード』が10月22日(土)に公開を迎え、橋本愛、ユースケ・サンタマリア、須賀健太、中村蒼、宮崎あおい、吉田康弘監督が舞台挨拶に登壇した。宮崎さんと橋本さんが母子役で初共演を果たしたことでも話題の本作。毎年、誕生日に届くメッセージカードを通じて、亡き母と残された家族との絆を描く共に、ヒロイン・紀子の成長がつづられていく。橋本さんは、原作ありきで映画が製作される昨今において、本作がレアなオリジナル脚本作品であることを強調!「自信を持てる作品になっています。オリジナルでここまでできる!と勝負をかけている気持ちです」と強い想いを口にする。紀子の成長物語にちなんで、キャスト陣には「最近、自分が成長した、大人になったと思った出来事は?」というやや無茶ぶりな質問が投げかけられる。橋本さんは「水の味が分かるようになりました」と語ったが、「おいしい、マズい、硬い、柔らかいくらいですけど…(苦笑)」と明かすと、“父”ユースケさんから「それ、結構な人が分かるよ!」とツッコミが飛ぶ。また、須賀さんは「ひとり焼き鳥ができるようになりました」と誇らしげに(?)報告。居酒屋などで、周囲の喧騒の中で焼き鳥を食べつつ「ビールがおいしいと思えるようになりました」と“大人アピール”。また、中村さんは「家の近くにある、高いオシャレなジュース屋さんで、600円のアップルジュースを買ったとき、『大人になったな』と思いました」と明かし、会場は笑いに包まれた。さらにこの日は、サプライズで、中村さんが恋人役の橋本さんあてに、須賀さんが父親役のユースケさんあてに、そして、橋本さんは亡き母・宮崎さんあてに手紙を書いてきており、壇上で披露。会場をわかせた。特に、須賀さんは手紙で、ユースケさんに心酔し、“息子”として「ケンタ・サンタマリアに改名しようかと思った」と語ったが、即座にユースケさんは「やめとけ!ナオト・インティライミとかマツコ・デラックスとかもうカタカナの名前の人はいるから!」と助言する。一方、ユースケさんは、須賀さんとのシーンに言及し、お風呂場でなく息子を思いやり、黙ってTVのボリュームを上げるシーンについて「自分が素敵に映ってて、素敵なパパだと思いました」と息子ではなく自分自身の素晴らしさをアピールするなど、軽妙なやり取りで会場を爆笑に包んでいた。『バースデーカード』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年10月22日●「悪役をやってみたい」と思っていた"天才子役"として人気を集めた須賀健太。現在21歳となり、"子役"からひとりの役者へと変貌を遂げている。その活躍は映像作品のみにとどまらず、バラエティ番組出演、そして舞台で同世代をまとめる座長として、ベテランキャストからも一目置かれる存在感を示すようになった。最新映画『シマウマ』(5月21日公開)では、奇抜なメイクで快楽殺人犯を演じるなど、一筋縄ではいかない役を怪演する一方で、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』では、まっすぐすぎるほどに熱い少年漫画の主人公となる。振り幅の大きい役者に成長したが、その途中には、あせりや葛藤も存在したという。○口にだすことで、決まることはある――以前から悪役をやってみたいと言われていましたが、『シマウマ』でアカという役を演じることになって、どう思われましたか?前から悪役をやりたいということがあったので、機会をいただいてうれしかったです。悪役といってもいろいろな形がありますが、今回はすごく振り切ってやってくれということだったので、非日常的な濃いキャラクターになったのではないかと思います。――ビジュアル的には須賀さんが演じられたライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』の我愛羅にも近い感じがします。ちょうどこの映画の撮影と、ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』の舞台が重なっていたので、昼は我愛羅で、夜はアカを演じていました。だから、その頃は現実世界を離れたような感覚でしたね。でも、我愛羅とアカの本質は違っているので、その違う本質を意識しながら演じていました。――今回のアカはどういう本質を意識しながら演じられましたか?やってる事は非道なんですけど、かっこいいビジュアル像はあったので、そういう風に見える瞬間を意識しながら演じていました。作品自体が残酷で他ではなかなか見られない感じなので、だからこそどういうテンションを作っていくかということは考えました。撮影になると、「いいね」という基準が、どれだけ暴力的な表現ができるかになる空気はありましたね。誰しもが持っている闇を表現できたらと思いました。――これから公開される映画『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』でも、残忍で狂気的な男を演じられて、そういう役が続きますが、これは偶然ですか?偶然ですね。悪を演じるにしても『シマウマ』が動だったら、『ディアスポリス』は静という感じで、対照的です。アカは濃いお芝居だったので、そこから減らしていくという感覚でした。どちらの作品でも、新しいものを引き出してもらえたので、いい環境にいるなと思います。昔から悪役がやりたいと言ってきたんですけど、言うことで始まるのだなということは実感しています。――どうして悪役に起用されたのか、監督に理由は聞きましたか?深くは聞いていないんですが、皆さんが言ってくださったのは、「須賀君のイメージをぶち壊したい」ということでした。僕としても、ひとつのイメージよりも、いろんな雰囲気を出せる人になりたかったので、ありがたいなと思いました。●周囲には止まって見えているのでは? という葛藤○明石家さんまさんや、森田剛さんのあり方に憧れ――子役のときのイメージに対しての葛藤もあったとのことですが。高校生の頃はありましたね。どこに行っても過去の作品の話題が出てくるので、現在進行形で役者をやっていても、周りには止まって見えるのではないかと。でも今は、過去の作品が自分の財産になっていることは間違いないので、マイナスに感じなくなりました。――先ほども出てきましたが、ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』やハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』などの、2.5次元の世界でも活躍されています。それも見ている側からすると新しい一面に思えました。漫画原作がこれだけたくさんありますが、すごくやりたい作品、役でもあったし、舞台でもお芝居したかったというのはありました。自分の中では、「2.5次元なめんなよ」という気持ちもあって、勝負させてもらっています。――特に『ハイキュー!!』では座長で、共演者の方からも頼れる座長だったとの評判でしたが。座長だからという気構えは特になかったんです。でも、以前、明石家さんまさんと舞台『七人ぐらいの兵士』で共演させていただいたことがあって、そのとき、理想の座長像を見たんですね。周りを楽しませることに重きをおいていて、稽古場でのあり方みたいなものを見て憧れました。また、舞台『鉈切り丸』で共演した森田剛さんは、袖から毎日でもお芝居を観ていたいくらいだったので、僕も芝居で現場をひっぱれたらとも思いました。○自信がなくなるのは、良いこと――そうやって芝居をつきつめるほどに、悔しい気持ちが出てくるということのことですが……。年々、自分の芝居に自信がなくなっているというのがあって。でも、良いことかなとも思うんです。もっと吸収しないといけないし、最近はつらい思いをしただけ良い作品ができるという経験をしています。映画『スイートプールサイド』でも、松居大悟監督に「新しい須賀健太を見たい」と、それまでとは違うやり方をするために、かなりボロクソに言われて。でも僕はそれにしがみついて新しいものを見せないといけないし、そういう苦しさはいいことだなという思いが、ここ数年あるんです。――悔しさというのは、他の人に対してですか、自分に対してですか?同世代の役者さんの芝居を見て「この雰囲気いいな」と思うこともあるし、この作品に自分も出たかったなとか、両方ありますね。さっき、森田剛さんが今度の映画『ヒメアノ~ル』に出演されるのは、監督が『鉈切り丸』を見たからだと聞いて、そうかー俺の演技も見てたはずなのにって思いましたし(笑)。――今まで子の仕事をしてきて、誰かに言われた言葉で響いたものはありますか?色々な人に言われた、「あせらないで、自分のやりたいことをやるのが一番」という言葉が心に残っています。高校生の時などは、どうしても自分のイメージを変えたいということが一番になっていて、あせっているように見えたのかもしれません。でも、今は少しずつ自分のやりたいことが出来るようになってきたし、巡り合いとか、ちょうどいいタイミングというのが、あるんだなと思いました。映画『シマウマ』美人局で仲間達と一緒に金稼ぎをしていた倉神竜夫(竜星涼)は、ある日ヤクザを引っ掛けてしまったことから、転がるように闇へと堕ちていき、"回収屋"の"ドラ"として、禁断の世界へ足を踏み入れることになるが……。西森路代ライター。地方のOLを経て上京。派遣社員、編集プロダクション勤務を経てフリーに。香港、台湾、韓国、日本などアジアのエンターテイメントと、女性の生き方について執筆中。現在、TBS RADIO「文化系トーラジオLIFE」にも出演中。著書に『K-POPがアジアを制覇する』(原書房)、共著に『女子会2.0』(NHK出版)などがある。
2016年05月27日須賀健太がアニマックスで放送中の人気アニメ「新あたしンち」のゲスト声優を務めることになり、2月9日(火)に都内スタジオでアフレコに臨んだ。けらえいこの独特のタッチによる漫画「あたしンち」のTVアニメ版で、2002年に放送が開始され、2003年、2010年には映画化もされた人気作。現在放送中の「新あたしンち」は昨秋よりアニマックスで放送されており、ほのぼのとしたホームコメディが展開する。須賀さんは、3月22日(火)放送の第24話「ユズヒコ、野球部(前編・後編)」のゲスト声優として、一家の長男で中学生のユズヒコの先輩の大野の声を担当。野球部のエースという設定となっている。須賀さんは役どころを「チャラチャラしてて女好き(笑)」と説明。「個性的なキャラの多い作品の中でも特に個性的です」と笑い「自分の性格とは正反対なので、振り切って演じました!」と語った。『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズなどで知られ、21歳にしてすでに芸歴17年の須賀さんだが、声優に関しては今回が初挑戦!子どものころから「サザエさん」や「ポケモン」といった作品を見て育っており「声優にチャレンジしたいという思いは昔からありました。お話が来たときは嬉しかったです」と明かす。改めて「声だけでのお芝居が非常に難しかったです。緊張しましたが、声色を変えるという視点が新鮮でした」と初めてのチャレンジを振り返った。タイトルコールを言わせてもらったことが「一番の記念」と嬉しそうな笑みを浮かべていた。「新あたしンち」は毎週火曜19時より放送中。須賀さんが出演する第24話は3月22日(火)放送。(text:cinemacafe.net)
2016年02月09日忘れられない本があります。人生の節目ごとに開きたくなり、軽く読み返するつもりがふと気づくと、またもやそのおもしろさの深淵にはまり込んでしまう…そんな本たちが。須賀敦子は、1990年、61歳の時に「ミラノ 霧の風景」というエッセイ集で遅いデビューを飾ると同時にブレークし、1998年に亡くなってしまった随筆家・イタリア文学者です。生前出版されたエッセイ集はわずか数冊ながら、後年、全集が編まれるなど、珠玉の文章の魅力は褪せることがありません。そんな彼女のワンダーランドを覗いてみませんか?須賀敦子全集と須賀敦子の周辺で描かれた本たち芦屋の恵まれた家庭に生まれ、読書大好き少女だった彼女は、宝塚の小林聖心に入学。8歳で東京に引っ越してからも白金の聖心で学びます。そして、パリ留学後、さらにローマに留学。ローマからミラノに移り、イタリアの改革運動の拠点で文化発信サロンでもあったミラノのコルシア書店で、そこの中心人物ジュゼッペ(ベッピーノ)・リッカと出会い、32歳で結婚。夫の勧めもあり、谷崎潤一郎をはじめ、様々な日本文学のイタリア語訳を出版しますが、数年でペッピーノが病没。42歳の時に帰国してからは、大学で講師を務めたり、翻訳の仕事をしたりという生活へ。常に文章と対峙しつつも、ずっと「ものを書く人になる」と熱望していた須賀さん。磨き上げ洗練された文章の美しさ、みずみずしさ、お茶目さの中にもにじみ出る格調と品格は、そんな長い胎動の時をへているからなのかもしれません。少女時代、イタリアの風土や人々、読書や旅の記憶は、須賀敦子全集8巻(河出文庫)に満ちあふれ、熱い息吹きを伝えます。「生きることほど、人生の疲れを癒してくれるものはない」という、第6巻の帯に記された彼女の言葉には、ハッとさせれられます。生前の須賀さんと親交の厚かった、写真家・文筆家である大竹昭子さんの「須賀敦子のミラノ」(河出書房新社)も須賀敦子の軌跡を、写真とエッセイでたどる名著。大竹さんが撮影した臨場感ある写真と文章に酔いしれることができます。しかし、作家 松山巌さんが最近上梓した「須賀敦子の方へ」(新潮社)を読まなければ、須賀敦子を再読しなかったかもしれません。須賀さんの晩年をよく知る一人である彼が、彼女とゆかりのある場所を歩きます。それは、彼女との対話だそう…。名文に心が躍ります。これらの本たちで、須賀敦子と彼女の人となりに触れてみてはいかがでしょう? 生きていくことの辛さも喜びもすべて包み込む、須賀さんの懐の深さ、誠実さ、研ぎ澄まされた美意識、潤いに満ちた香りは、私たちに生涯寄り添って光を指し示してくれると思います。神奈川近代文学館で開催中の「須賀敦子の世界展」間近に海を臨む港の見える丘公園に佇む、お洒落な神奈川近代文学館へ「須賀敦子の世界展」を見に行ってきました。深呼吸したくなるような緑の多いロケーション。創立30周年を記念するこの企画は、彼女の生涯と文学を総合的に紹介する初めての展覧会です。親しい友人たちからは、須賀を逆さまにしてガスちゃんと呼ばれ、誰からも愛された聖心時代の愛くるしい笑顔、夫ペッピーノとの仲睦まじい2ショット、晩年の原宿のマンションの本棚…などの写真に見入り、ダンテの「神曲」の下訳、彼女が翻訳したナタリア・ギンズブルグの付箋がいっぱい貼られた原書に息を飲み、「ママ…」から始まる家族への手紙、愛用の着物、真珠のブローチなどの展示に見とれていると、須賀さんの穏やかで明るい肉声が響いてくるようでした。こちらへも、ぜひ訪れてみてはいかがですか?・ 須賀敦子全集 ・ 大竹昭子「須賀敦子のミラノ」 ・ 松山巌「須賀敦子の方へ」 ・ 「須賀敦子の世界展」
2014年10月30日MOON CHILDが1月14日(月)・26日(土)に行う再結成ライブにSOPHIAの都啓一が参加する事が決定した。【公演情報はこちら】1月14日(月)に東京・赤坂BLITZで14年ぶりの再結成ライブを行う事を発表したMOON CHILD。発表直後から予想を大きく上回る反響を呼び、チケットは即日完売。急遽1月26日(土)に東京・SHIBUYA-AXで追加公演を行う事が決定している。今回の再結成公演にはサポート・ギタリストとしてDo As Infinityの大渡亮の出演が決定していたが、更にサポート・キーボードとしてSOPHIAの都啓一の参加が発表。両名とも、メンバーとは旧知の仲という事で今回の参加が実現した。信頼のおけるサポートメンバーの出演で、ますます盛り上がりを見せるMOON CHILDの再結成ライブ。追加公演のチケット一般発売は12月7日(金)より。なお、チケットぴあでは12月2日(日)午後11時59分まで先行抽選プレリザーブを実施中。■MOON CHILD Special LIVE 2013 「It’s a brand-new day!!」【追加公演】日時:2013年1月26日(土)OPEN17:00/START18:00会場:SHIBUYA-AX(東京都)料金:1F自由6,000円(ドリンク代別途500円)
2012年11月30日キレて人を笑わせることが出来る、キレさせたらこの人の右に出る者はいないはず?そんなカンニング竹山が一切のキレキャラを捨て、至って真面目で切なくなるほどにひたむきな、ひとりの男を演じあげた。彼の名は、須賀啓一。1日のお小遣い500円の薄給サラリーマンだ。ある女子高生との出会いを機に、“勝手に”ヒーローに目覚めてしまう須賀の奮闘を描いた『守護天使』で映画初主演を果たした。これまでも『嫌われ松子の一生』や『感染列島』などの大作に出演経験のある竹山さんだが、今回の抜擢はさすがに「映画の主演の話なんてくるわけないから、邪険に聞いてましたね」と明かす。「マネージャーから映画の話を聞いたときは、たぶんバラエティ絡みのドッキリか何かだろうと。だから『まあ後で話そう、面倒くさいから』という感じでしたね。そしたら徐々に情報が入ってきて、全然自分の中で具体化できてないものが勝手に具体化していくわけですよ。それで『あれ、本当に映画の主役なの?“守護天使”って何?』ってなって。本が出てるのを聞いて自分で書店で買って読んだら、めちゃくちゃ面白くて」。監督を務めたのは、独創的な世界観で各方面で高い評価を受けた『キサラギ』の佐藤祐市。どうやら監督に対しても疑心暗鬼になっていたようで…。「現場行って監督が面倒くさい奴だったら嫌だなと思ってたので(笑)、本気でやる気なのか、一緒に仕事した人とかに探りを入れてたんですけど、監督に聞いたら『竹山が調べてるらしいよ』って伝わってたみたいで。でも監督も“あの野郎〜”と思いながら、竹山はたぶんやるな、と確信してたらしいんですね。僕も本当はやった方がいいって分かってたんですけど、バラエティをある程度休まなきゃいけないし、その一歩を踏み出す勇気がなくて…。最後は中目黒のバーで知り合いのプロデューサーに『これは1回休んででもやった方がいいよ』と言われて、その場で決めました。映画をやるって決めたから、とりあえず真面目に一生懸命やってみようと。分かんないことは『分かりません』と格好つけないでやろうと決めました」。慎重に、探りに探りを重ね、ようやく覚悟を決めるに至った。しかし、須賀という男は竹山さんの代名詞でもある“キレ”とは正反対にいる男。演じる上で敢えてキレキャラを封印するという意識はあったか?と聞くと、「全く考えてませんでしたね」ときっぱり。「おれのキャラじゃないとか、そんなことは全く思わなかったです。バラエティでも一緒で、死に役と生き役があって、人が出てるときは後ろで死ぬとか、コントとかもそれで全部成り立ってるんです。それと同じで、別に俺のキャラがどうというのはゼロでしたね。須賀というキャラクターは、台本読んでて『面倒くさいことするな、こいつ』とか思うこともありましたが、実際にこういう人って世の中にいるんだろうなと思いました。この人の幸せの価値観って何だろうとか、(女子高生の)涼子と会うまでは何考えて生きてたのかとか、そういうことを妄想して臨みました」。そのイメージとは裏腹に、意外にも舞台に出る前はいつもナーバスになるという竹山さん。須賀を演じる中でも「舞台袖での緊張感を作る」シーンがあったという。それは、須賀が少女を守る決意を初めて妻に伝える、土下座の場面だ。「雨の中での土下座のシーンは夜の11、12時頃に行われたのですが、朝からずっとスタッフがセット組んだり、周りの住民の人に謝ったりするのを見てたし、みんな濡れるじゃないですか。だから、絶対失敗しちゃいけないと、一番気合を入れたシーンでした。嬉しかったのが、シーンの最後に(佐々木)蔵之介さん演じる村岡が『行くぞ!須賀!』と言って僕の背中を叩くんですけど、それがものすっごい痛かったんですよ。でもその痛さが、蔵之介さん曰く『竹山ようやった!』という意味だったらしくて嬉しかったですね」。恐妻にもの言えない、そんな冴えない日々から一転、一人の少女を守るという“勝手な”使命感によって自らの正義へと突き進む須賀に呼応するように、本作を通して「人生観が変わった」と言う。「映画というひとつのものを作る中で、自分が俳優の一員だというのを初めて感じて、純粋に楽しいと思いました。周りのキャスト陣やスタッフ陣に助けられたことへの感謝もありますし、これからも可能性があれば、現場に行って勉強させてくださいという気持ちになりました」。現場を離れてからも、こんなエピソードが。「プロモーションで名古屋の献血ルームに行ったときは考えさせられるものがありましたね。血液が重要なことは人より分かってるはずだったのに、自分は献血を町の風景の一つとしてしか考えてなくて。そこにいたかっこいい兄ちゃんとかギャルたちに理由を聞いたら『自分に出来ることはこんなんかな』って返ってきて、ああ捨てたもんじゃないなと思ったんです。同時に、すぐに出来ることなのに面倒臭がってやらなかった自分は何だろうって」。最後に、この映画を誰に観てほしいか?と聞くと「人間全員に観てほしい!」との力強いお答えが。「やっぱりカンニング竹山が主役だから大したことないんじゃと思ってる人もいると思うんですけど、そうじゃないんです!!劇場で観終わった帰りがけに温かい時間を感じてほしいですね」。ちなみに、映画を奥様と一緒に鑑賞したそうだが…?「うちの奥さんがね、最後に泣いてたんですよ。一緒にソファに座って観てたんですけど、ちらっと見たら泣いてて、後で『何で泣いたん?』って聞いたら、これを一生懸命撮影してる期間を知っている分、こうして形になってることに感動してたみたいなんです」。少し照れくさそうに語るその表情に、劇中で見せる須賀の柔和な物腰を垣間見せる一方で、作品に対して揺るぎない誇りと自信を見せてくれた。まずは、『守護天使』で新たなカンニング竹山の顔に注目してほしい。■関連作品:守護天使 2009年6月20日より渋谷HUMAXシネマ、角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2009映画「守護天使」製作委員会■関連記事:カンニング竹山が恋する天使に!?『キサラギ』監督最新作で映画初主演
2009年06月19日