ソニーは、ハイレゾ対応ウォークマンの新モデル「NW-ZX100」を、10月10日に国内発売する。推定市場価格は約67,000円(税別)。ウォークマン NW-ZX100は、2013年に発売された「NW-ZX1」から高音質化・コンパクト化を図った後継モデルだ。Android OSは非搭載となっている。NW-ZX100は、ベルリン時間の9月2日に家電見本市「IFA2015」にて初公開されたが、このたび国内での発売概要が明らかになった。デジタルノイズキャンセリング対応のヘッドホンを同梱し、ハイレゾ再生中のノイズキャンセリングが可能。また、ハイレゾ音源に対してもイコライザ処理をかけられる。「NW-ZX1」「NW-ZX2」に搭載していたデジタルアンプ「S-Master HX」を引き続き採用し、MP3などの音源をハイレゾ相当に拡張する音質補完技術「DSEE HX」も備える。NW-ZX1から低音を強化するにあたり、アルミ切削きょう体にシャーシを一体化させたモノコック構造を採用。高い剛性と、低インピーダンスを実現している。プリント基板は、ビア部分を銅メッキで穴埋めするFilled Via構造だ。電源の安定化と配線インピーダンスの低減によって、引き締まった低音、伸びやかな高音、透明感のあるボーカルを再生する。内蔵メモリは128GBで、本体側面にはmicroSDカードスロットを装備。音源のフォーマットはFLAC / ALAC / MP3 / AAC / HE-AAC / WMA / WAV / AIFF / DSD / ATRAC / ATRAC Advanced Lossless / Apple Losslessに対応する。Bluetoothをサポートし、プロファイルはA2DP / AVRCP / OPP、コーデックはLDAC / apt-X / SBCに対応。NFC機能も搭載する。連続再生時間はハイレゾ音源(FLAC 192kHz/24bit)で約45時間、MP3で約70時間だ。本体サイズはW54.4×D15.4×H120.1mm、重量は約145g。ディスプレイのサイズは3.0型。本体カラーはシルバーだ。
2015年09月08日zionoteは10日、ノイズ対策を施した音質向上USB 2.0デバイス「SOtM tX-USBhubEx」を発表した。8月22日から発売し、価格は43,000円。USB-DACやUSB-DDCなど、USBで動作するオーディオ機器の電源と信号の精度を高め、音質の向上を図る外付けUSBデバイス。PCが発するノイズによる、USBオーディオ機器への影響を抑制するノイズフィルター回路を搭載する。超低ノイズ定電圧回路や超低ジッター発振回路などを搭載し、本製品自体が発生するノイズも抑制している。外部電源を使用することにより、PCのUSBポート電源によるノイズ問題も回避。従来モデルはPCIやPCI Expressスロット、内部USBでの接続をサポートしていたが、ユーザーの要望が大きかった外付けUSB接続に対応。これにより、デスクトップPC以外のノートPCなどでも使用可能になっている。USB出力インタフェースとしてUSBポート×2基を装備。
2015年08月10日メディア・インテグレーションは、レコーディング・スタジオの音質でリスニングが可能なApogee Electronics社製高音質ポータブルUSB DAC「Apogee Groove」を発売する。発売日は6月10日。価格は3万9,800円。プロフェッショナル・オーディオの世界で高い実績を持つApogee Electronics社により開発された同製品は、重さ約45グラムという手のひらサイズのコンパクトなアルミ製ボディーに、最高24bit/192kHzに対応するESS Sabre製DACを採用。あらゆるタイプのヘッドフォンで非常にスムーズな周波数特性を実現するConstant Current Drive機能、各チャンネルに搭載された4台のDAコンバーターにより、高いダイナミック・レンジと低い歪みを実現するQuad Sum DAC機能なども装備している。なお、対応OSは、Windows 7/8/8.1 (32 and 64 bit)、Mac OS X10.8 以降。USBバスパワーによる駆動をサポートする。
2015年06月03日トリニティは5月26日、「音質向上iPhone 6ケース 響 - Hibiki -」を発売した。厳選した木材とケース内側のハイテク素材により、オーディオ信号波以外のノイズを除去する。価格はオープンで、同社直販サイトにおける価格は税込42,120円。Hibikiは、iPhone 6の音質を向上することを目的に開発されたケース。マスタリングスタジオCRYSTAL SOUNDの主宰、DJ SWING氏が監修を務めている。楽器用の高級木材「ホワイトアッシュ」を使用。立体成型の3点支持脚により振動を抑制するほか、ケース内側に貼り付けた特殊素材「パルシャットMU」によりノイズを除去する。ホワイトアッシュの削り出しから細部に至る加工は、広島県の松葉製作所にて職人が手作業で行う。製作期間は材料のカットから約半年を要し、木材の乾燥から起算すると3日に1つしか生産できないという。
2015年05月27日ソフトバンクモバイルは25日、Androidスマートフォン「AQUOS CRYSTAL」(シャープ製)向けに、高音質通話VoLTEに対応する最新ソフトウェアの提供を開始した。新しいソフトウェアには、ホーム画面から、「設定」、「端末情報」、「ソフトウェア更新」、「ソフトウェア更新」、「実効」、「今すぐダウンロード」、「今すぐ更新」、「はい」の順にタップすることで更新可能。更新後のビルド番号は「S0106」となる。ソフトウェアバージョンは、「設定」、「端末情報」、「ビルド番号」とタップすることで確認できる。更新することで、高音質通話VoLTEに対応する。なお、VoLTEを利用するには、別途「VoLTEオプション」の契約が必要となる。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年05月25日DVD再生だけでなく、各種マルチメディアコンテンツの再生を行うPowerDVDの新バージョンとなる「PowerDVD 15」がリリースされた。本稿では、発表会の内容や新機能の一部を紹介したい。○PpwerDVDの製品ラインナップまずは、製品ラインナップと価格(税抜)を紹介しよう。また、これら以外にサブスクリプション購入可能なLiveエディションもある。今回は、パッケージ版でもStandardエディションが追加された。それ以外は大きな変更はない。各エディションの違いは、Ultraエディションは、すべての機能が含まれる。そこから、H.265、3D再生機能などを除いたエディションがProエディションとなる。Standardエディションは、さらにBlu-rayの再生機能を削除、CyberLinkクラウド(20GB)が付属しない。詳細はCyberLinkの製品ページを参照してほしい。一般的な利用を考えると、Ultraエディション以外は、選択肢となることは少ないだろう(DVDメディアの再生だけというのも、機能的にもったいない)。それ以上に注目したいのは、乗換え・アップグレード版である。すべてのCyberLinkパッケージ製品が対象となる。これには、OEM製品付属のCyberLinkソフトウェアも含まれるので、お持ちの方も多いであろう。乗換えは他社製品となるが、ソースネクストPowerDVD Expert、動画再生ソフトウェア(コーレルWinDVD、アークソフトDigital TrueTheaterなど)が対象となる。システム要求は、基本的にWindows Vista以降の各OSが快適に動作する環境であれば問題ないだろう(詳細はこちらを参照)。動画再生にあたっては、CPUに関し以下のスペックが求められている。4K映像のハードウェアデコード:Intel第3世代Core i5以上(H.264/MP4形式、60Mbps以下で対応)H.264/AVC:Intel第3世代Core i5以上(H.264/MP4形式、60Mbps以下で対応)H.265/HEVC:Intel第4世代Core i5以上後述するが、GPUのハードウェアアクセラレーション機能を使うことで、前バージョンと比較すると、よりスムーズに再生を行うことができるようになった。○発表会のデモからPowerDVD 15の発表会では、3台のマシンによってデモが行われていた。それらを紹介しよう。まずは、Ultra HD 4KでコーデックはH.265/HEVCの動画再生である。すでにさまざまな環境で使われることの多いH.265/HEVCであるが、高い圧縮率のトレードオフとして、それなりにCPU性能が求められる。そこで、H.265/HEVC動画の再生では、第4世代Intel Core CPU(Haswell Refresh)とNVIDIA製ビデオカード(Kepler)のハードウェア支援を技術を使用する。結果、PCの動作速度の低下による再生のカクツキなどを抑制し、スムーズな再生を行う。再生している最中のタスクマネージャを表示したものが、図4である。Intel Core i7 4770 CPUを使用している。再生開始時には、やや高いCPU使用率となっているが、再生中は13%程度になっている。これならば、カクツキなどが発生することはない。次のデモも4K動画の再生であるが、使用しているPCはIntelのNUCである。デスクトップ機などと比較すると、かなり低スペックである。そして、このデモで注目したいのは、キュー・テックが近日のうちに発表する予定の4K主観評価用動画を使っている点だ。キュー・テックでは、各種ハイビジョン映像 システムの研究・開発、評価・調整用とした業務用主観評価ソフト、日本初のコンシューマ向けの「超高画質・超高音質ハイビジョンチェックディスク」などをリリースしている。その一部を今回のデモで使用した。ビットレートは120Mbps、かつ60pの動画である。実際に見た印象であるが、とにかく質感がリアルであった。和菓子の粉の1粒までがくっきり見えた。こちらのCPU使用率は、図6のようになった。Core i3 3217 0.77GHzでありながら、8%しか使っていない。相蘇氏の発表でも、同じ動画を使ったデモが行われた。PowerDVD 15では問題なく再生されるが、フリーの再生ソフトやOS標準のMedia Playerでは、カクツキが発生したり、音声は再生されても動きがないような事例が紹介された。低スペックPCでも、PowerDVD 15の機能の高さを体感できるだろう(同じ動画ではないが、YouTubeに比較動画がある。。また、ハイパフォーマンスモードを併用することで、より快適さが増す。最後のデモ機は、ピュアオーディオクォリティのサポートである。PowerDVDでは、前バージョンですでにWASAPI排他モードに対応している。PowerDVD 15では新たにFLAC、mp3、WMAの3フォーマットに対応した。また、前バージョンではビットレートなどに上限があったが、その制限もなくなり、ビットパーフェクト出力に対応した。デモでは、ONKYOのDAC-1000が使われていた。実際に聴いてみた感想であるが、しっかり作られた真空管アンプの音を思い出した(年齢がばれてしまうが)。まさに「艶」(音色が豊か)という感じである。ハイレゾオーディオは、今後も普及も進むであろう。それらに対応するのもPowerDVD 15の特徴の1つといえるだろう。○その他の新機能最後に、PowerDVD 15の新機能や強化ポイントを紹介して、レポートを終えたい。TrueTheater ColorTrueTheaterのスマートスライダーハイフレームレート動画の再生Blu-ray&DVD ISOイメージ再生TrueTheater Sound音声抽出機能をサポートシリーズ動画&レジュームインターフェイスをパーソナライズサイバーリンククラウドを20GBに拡大TrueTheaterテクノロジは、PowerDVDの人気の機能である。新機能のTrueTheater Soundでは、重低音、ボーカルレンジの増幅、エコー(リヴァーブ)で、より聞き取りやすい音声に調整する。映像用のTrueTheater HD、TrueTheater Stabilizer、TrueTheater Lightingなど従来通りである。PowerDVD 15では、TrueTheaterの調整方法でも変更が行われた。「スマート」タブが追加され、動画、音声それぞれの適用レベルを調整する。1つのパラメータしかないので、初心者にも簡単に調整を行うことができるだろう。「詳細設定」タブは、従来と同じ調整が可能である(こちらでも、TrueTheater Colorという項目が追加された)。発表会冒頭の挨拶では、「プレーヤーでこれ以上、何をすることがあるのか? と尋ねられることがある。しかし、まだまだやることは残っている」と、自信をもって語っていた。その理由の1つは、ユーザーの要望につねに耳を傾けている姿勢にあると思う。ユーザーからの要求は終わることはない。したがって、それに応えることがつねに進化し続けることになる。そして、高画質で映像を楽しみたいというユーザーには、十分、満足するプレーヤとなっている。CyberLinkでは、体験版も提供しているので、興味を持ったのであれば、試してみていただきたい。
2015年04月15日●キャリアアップデートをするにはiPhone 6/6 Plusで高音質な通話サービス「VoLTE」が利用できるようになった。ソフトバンク版では、iOS 8.3へのアップデート、キャリアアップデート以外に、「VoLTEオプション」の契約が必要となる場合がある。ここでは、キャリアアップデートの方法と、「VoLTEオプション」の契約方法を紹介する。○キャリアアップデートをする方法iOS 8.3へのアップデートをすると、ホーム画面上に「キャリア設定アップデート」を通知するポップアップが出現する。ポップアップの「アップデート」を選択することでキャリアアップデートが完了する。ちなみに、ポップアップが出現せず、iOS 8.3へのアップデート後自動的にキャリアアップデートが完了しているケースもあるようだ。該当するユーザーは、後述するキャリア番号の確認方法を参照してほしい。誤って「今はしない」を選択した場合、「設定」アプリから、「一般」、「情報」と進むと再びポップアップが出現する。また、iPhoneをスリープ状態にして再びホーム画面に入ると表示されるケースもあるようだ。○キャリア番号を確認する方法キャリアアップデートが完了すると、キャリア番号が「ソフトバンクモバイル 19.1」になる。キャリア番号を確認するには、「設定」アプリから「一般」、「情報」と進み「キャリア」の項目をチェックすればよい。これでVoLTEを利用する準備が整ったことになる。OSのアップデート、キャリアアップデートのほか、ソフトバンク版iPhoneでVoLTEを利用する場合には「VoLTEオプション」の契約が必要となる。すでに、契約しているユーザーは、以上でVoLTEを利用できる。●「VoLTEオプション」を契約するには○「My SoftBank」から「VoLTEオプション」を契約する方法「VoLTEオプション」の契約申込みをする手順は以下のとおり。「My SoftBank」にログイン後、トップページの「メニュー」ボタンを選択。表示されるメニューの中から「契約内容の確認・変更」をタップしよう。ページ中段にある「オプションサービス」の項目から「変更」ボタンをタップ。「お申込み可能なサービス」としてバナーが並んでいるので、「>」を押して「VoLTEオプション」を選択する。「VoLTEオプション」のバナーをタップすると、同オプションサービスの概要が表示され、ページ下部の次へを選択すると、利用規約への同意が求められる。特に問題がなければ、「同意する」のチェックボックスにチェックを入れ、「申込」ボタンを押そう。これで、「VoLTEオプション」への申込みが完了し、VoLTEが利用できるようになる。●VoLTEが利用できているか確認するには○VoLTEが利用できているか確認する方法以上の工程をすませると、自動的にVoLTEが利用可能となる。VoLTEが利用できているか確認する手順は以下のとおり。「設定」アプリから、「モバイルデータ通信」を選択。「4Gをオンにする」の項目が「音声通話およびデータ」になっていればVoLTEを利用していることになる。VoLTEを利用したくない場合は、「4Gをオンにする」をタップし「データ通信のみ」を選択すればよい。
2015年04月10日iPhone 6/6 Plusで高音質な通話サービスの「VoLTE」が利用できるようになった。ドコモ版iPhoneでVoLTEを利用するには、iOS 8.3へのアップデートのほかキャリアアップデートの実行が必要となる。両方のアップデートが完了すると、自動的にVoLTEが利用できるが、キャリアアップデートは、OSアップデート後にユーザーが手動で行わなければならないケースがあるようだ。ここでは、OSアップデート後にVoLTEが利用可能か否かを確認する方法を紹介する。○VoLTEが利用できているか確認する方法iOS 8.3へのアップデート後に、キャリアアップデートが行われ、キャリア番号が「ドコモ 19.1」になると、自動的にVoLTEが利用できるようになる。以下の手順で、VoLTEが利用可能か否かを確認してみよう。まずは「設定」アプリから「モバイルデータ通信」を選択。「LTE回線を使用」の項目が、「音声通話およびデータ」になっていればVoLTEを利用していることになる。VoLTEを利用したくない場合は、「LTE回線を使用」をタップし「データ通信のみ」を選択すればよい。○キャリアアップデートを手動で行う方法/キャリアのバージョンを確認する方法iOS 8.3にアップデートしたにもかかわらず、キャリア番号が「ドコモ 19.1」でない場合、手動でキャリアアップデートを行う必要がある。その手順は以下のとおり。まずは「設定」アプリから「一般」を選択。その後、「情報」をタップすると、「キャリア設定アップデート」に関するポップアップが表示されるので、「アップデート」を選択する。これでキャリアアップデートは完了となる。なお、「今はしない」を誤って選択してしまった場合、もう一度「設定」アプリから「一般」、「情報」、「キャリア」と進むことでもう一度ポップアップが出現する。ポップアップが出現しない場合は、「情報」の「キャリア」の項目を確認しよう。「ドコモ 19.1」になっていれば、キャリアアップデートが完了していることになる。「ドコモ 19.1」以外の場合は、「キャリア」をタップするとポップアップが表示されるので「アップデート」を選択すると「ドコモ 19.1」になるはずだ。
2015年04月09日iOSの最新バージョンであるiOS 8.3で、高音質な通話VoLTEがiPhone 6/6 Plusで利用できるようになった。ただし、VoLTEを利用するには、iOSのアップデートのほかに、キャリアアップデートと、VoLTEの設定をしなければならない。本稿ではKDDI(au)のキャリアアップデートの方法と、VoLTEを使うための設定方法を紹介する。まずは「設定」から「一般」を選択。その後、「情報」をタップすると、「キャリア設定アップデート」に関するポップアップが表示されるので、「アップデート」を選択する。アップデートの完了後、5から10秒程度おいてからiPhoneを再起動することで、キャリアアップデートが反映される。キャリアアップデートが完了したら次は、VoLTEの設定を行おう。まずは「設定」から「モバイルデータ通信」を選択。最後に、「4Gをオンにする」をタップし、「音声通話およびデータ」を選択すれば設定は完了だ。以上の手順で、auのiPhone 6/6 PlusでVoLTEが利用できるようになる。なお、VoLTEを利用し、スマートPhoneの画面や位置情報などを通話相手と共有できるコミュニケーションサービス「シンクコール」には対応しない。
2015年04月09日●音をスマートフォンに任せるか、ポタアンに任せるかふだん聴く曲をより高音質で楽しみたい、ヘッドホンを中心としたリスニングスタイルを充実させたい、というニーズは高い。その潮流がヘッドホン市場を急拡大させ、ポータブル機器のバリエーションを増やし、パーソナルオーディオ市場全体をけん引してきた。今後、市場拡大の目玉となるのは「スマートフォン」だ。当初からポータブルオーディオとしての役割を与えられてはいたものの、多機能化と高性能化、小型軽量化に開発の重きが置かれてきたために、音のクオリティは後回しにされてきた感もあるが、ここ1年で潮目は変化した。ドコモの2014-2015冬春モデル全機種がハイレゾ再生に対応したことは、その一例といえるだろう。しかし、「スマートフォンですべてを完結させる」には限界がある。容積や製造コストの関係で、オーディオ最優先の設計にすることが難しいからだ。トランスに高音質パーツを奢ったり、徹底したノイズ対策を施したりすることも可能だろうが、そうなればスマートフォンとしての競争力が低下してしまう。だから、スマートフォンは送り出し側に徹し、音の出力はオーディオ機器としての品質を磨きに磨いたポータブルアンプ(ヘッドホンアンプ)に任せる、という考え方には説得力が出てくる。今回取りあげる「HA-2」は、アメリカの新鋭オーディオメーカーOPPOが満を持して投入するポータブルヘッドホンアンプ/USB DAC。すでに同カテゴリの製品は数多く存在するが、HA-2が画期的な点は3つある。1つめは、その機能的なデザイン。幅68×高さ157×厚さ12mmという薄型ボディは、高剛性アルミ合金製で質感高く、そこに高級手帳を想わせる本革製カバーが奢られる。デザインだけでなく、スマートフォンと重ねたときに傷つけないための配慮だ。2つめは、音質を大きく左右するDACに最新の「Sabre32 Reference ES9018K2M」を搭載していること。多くのオーディオ機器に採用実績を持つESS Technology社の最新モバイル向けDACチップであり、最大384kHz/32bitのPCMデータおよびDSD256(11.2MHz)の再生に対応する。ようやく据置型DACでのDSD再生が普及してきた状況であるにもかかわらず、このサイズ感にしていち早くDSD256対応を果たしたインパクトは大きい。そして3つめは、高性能補助バッテリーとして利用できること。3,000mAhのリチウムイオンポリマー電池を内蔵、OPPO独自のVOOC高速充電技術により、同梱の高速充電器を使えば約30分で容量の70%、約90分でフル充電することが可能だ。そのうえスマートフォンなどUSB機器への "おすそわけ充電" にも対応しているので、いざというときにはモバイルバッテリーとしての役割を果たす。この点からしても、スマートフォンとの相性は抜群だ。●高性能DAC搭載、緻密な音世界をスマートフォンとの組み合わせでHA-2の試聴はスマートフォン2台、iPhone 6およびXperia Z Ultra SOL24との組み合わせで行った。WindowsやMacと接続し、ポータブルUSB DACとして利用することもできるが、このデザインとサイズ感、そしてモバイルバッテリーとしての機能を考慮すれば、やはりスマートフォンとの組み合わせがHA-2の本領だと言える。なお、ヘッドホンには高い解像感と音場感が印象的な開放型「SHURE SRH1840」をチョイスした。iPhone 6との接続には、HA-2に同梱されているUSB A-Lightningケーブルを利用する。既発売のLightning対応ヘッドホンアンプの多くは、Lightning経由でのハイレゾ出力には対応しないが(最大48kHz/16bit)、HA-2とiPhoneをこの短い付属ケーブルでつなぎ、「ONKYO HF Player」などのハイレゾ対応再生アプリを使えば384kHz/32bit PCMおよびDSD128(5.6MHz)を出力できる。嵩張るカメラコネクションキットは不要、取り回しのよさもポイントだ。ハイレゾプレイヤーとしての使い勝手という点では、いまやAndroid端末もiPhoneに劣らない。Android版「ONKYO HF Player」が動作する端末であれば、付属のOTGケーブルでHA-2とつなぐだけで、ハイレゾ再生が可能になる。microSDカードを交換すれば容量を限りなく拡張できるだけに、ハイレゾプレイヤーとしてはむしろAndroid端末が有利だ。○実際に聴いてみた音の表現は音の傾向は、ひと言でいえば「緻密」。聴きはじめは分解能の高さに意識が向きがちだが、2曲目、3曲目と聴き進めるにつれ音の厚みや実像感に手応えを覚えるようになる。解像感だけではなく、しっかり音が詰まった印象だ。利用したヘッドホンが開放型ということもあり、曲によっては低域のボディ感をあとひと声と感じた場面もあったが、クラシックギターの倍音成分は心地よく、微妙なニュアンスまで描き分ける。この緻密さは、DACチップ「Sabre32 Reference ES9018K2M」の貢献もあるだろうが、アナログアンプが持つ立ち上がり・立ち下りの鋭さが影響していそうだ。低域のボディ感といえば、バスブースト機能について触れねばなるまい。側面にある「Bass+」スイッチを切り替えると有効になり、低域の量感を増してくれる機能だが、その音が "自然" なのだ。低域を持ち上げる機能であるだけに、当然ながらフラットさはなくなるが、それでいて中高域の質感は大きく変わらない。この点、ディスクリート回路で処理されていることが功を奏しているのだろう。ところで、HA-2のヘッドホン出力は、左右チャンネルのグラウンド(GND)がアンプ回路からジャック部まで完全に分離されている。OPPO PM-3など4極プラグのヘッドホンを利用すれば、この設計を生かすことができるのだ。今回の試聴では、あえて一般的な3極プラグのヘッドホンを選択しているが、チャンネルセパレーションが徹底された4極プラグヘッドホンのほうがより定位感や広い音場感を得られるはず。機会があれば、じっくり聴き直してみたい。
2015年03月25日●小さくて高音質、しかもハイレゾ対応ティアックのReferenceシリーズは、ひとことでいえば「凝縮感」が最大の特徴だ。たとえば2012年に発売された「UD-501」など多くの製品は、フルサイズコンポの半分近い、幅290mmというコンパクトさであり、そこにDSDネイティブ再生や非同期伝送対応のUSB入力など先端機能を詰め込んでいる。ラックマウント機器を思わせるハンドルなど個性的なデザインテイストも手伝い、ミニコンポ/デスクトップオーディオの分野に独自の存在感をもたらしている。ここに紹介する「HR-S101」は、その系譜に連なる「マイクロコンポ」だ。アンプ/センターユニット「AI-101DA」は幅182×高さ53×奥行き191mmとより小さくまとめられ、設置性はさらに向上。密閉型のスピーカー部も幅116×高さ182×奥行き167mmと、ノートPCの横に設置しても違和感ない大きさとなっている。小型化が進められたとはいえ、機能面は充実。AI-101DAのパワーアンプには高効率Class-Dアンプを採用、コンパクトなファンレス設計ながら26W+26Wという出力を提供。100mW+100mW(32Ω)の出力を持つヘッドホンアンプも搭載しており、インピーダンスが高めのヘッドホンも余裕でドライブできる。もちろんハイレゾ再生も可能だ。搭載しているDACは実績豊富な「BurrBrown PCM1796」、DSDは非サポートながら最大192kHz/24bitの音源に対応する。非同期転送モードをサポートしており、ジッター低減の効果も期待できる。入力端子はUSB TypeB×1、光デジタル×2、アナログ×1を装備、PCのみならずテレビやビデオレコーダーも接続可能だ。アップコンバート機能が装備されていることにも注目したい。リモコンの「UPCONVERT」ボタンを押せば、44.1kHzの音源が88.2kHz相当に、48kHzの音源が96kHz相当にと、デジタル入力(USB/光)した信号が拡張される。ハイレゾ音源を入力した場合、88.2kHzは176.4kHz、96kHzは192kHzへとそれぞれ拡張されるが、176.4kHzと192kHzは拡張処理されない。基本的にはCD品質の音源/圧縮音源をよりよく聴かせるための機能という認識でいいだろう。スピーカーの「LS-101」はリアバスレフ方式で、20mmソフトドーム型ツイーターと70mmのコーン型ウーファーの2ウェイ構成となっている。高さはアンプ/センターユニット「AI-101DA」の幅と同じ182mm、並べたとき美しく揃うところがポイントだ。天然木突板を使ったキャビネットの質感の高さも見逃せない。ウォールナット調というだけでなく、多層塗装光沢仕上げによりワンクラス上の高級感がある。スピーカー端子にはスクリュー式を採用し、ケーブルを確実に固定できる。ところで、本機には「HRラウドネス」という機能が用意されている。DSP処理により、小音量時でも低域の迫力と高域のヌケを保ち、メリハリある再生を可能にしてくれるのだ。入力した信号は、デジタル/アナログを問わず96kHz/24bitのデジタル信号に変換して処理されるため(ただしハイレゾ音源は無変換)、音質改善効果も期待できる。小さなボリュームで音楽を楽しむときに活用したい機能だ。●スマートフォンと相性良好HR-S101には再生装置が付属していないため、音源は必ず外部機器に頼ることになる。ステレオミニ端子からアナログ入力も可能だが、主要なソースはデジタル、特にスマートフォンに照準が当てられていると見てよさそうだ。スマートフォン上の音源を再生する場合、入力経路はBluetoothかUSBということになる。アンプ/センターユニットのAI-101DAは、Bluetooth/A2DPのコーデックとして標準のSBCに加え、AACとaptXをサポートしており、iOSデバイス(SBC/AACに対応)とAndroidデバイス(機種によってはAACとaptXにも対応)のどちらでも良好な条件でワイヤレス再生できる。USB入力でWindows PCやMacとも接続できるが、サイズ感や取り回しのよさからいうとスマートフォンのほうが好相性に思える。iOSデバイスであればカメラコネクションキットを使えばいいし、Androidも先日リリースされた「ONKYO HF Player」とUSB OTGケーブルを用意するだけだ(AOA 2.0対応の端末が必要)。Bluetoothで聴いたときの印象だが、CDから取りこんだ無圧縮の同じ曲をiPhone 6とXperia Z Ultra sol24で再生すると、面白いほど音の違いが感じられた。Xperiaのほうが低域のリアリティがあるのだ。ベースの輪郭がぼやけず、バスドラムのキックも鈍らない。音場感や奥行き感もXperiaのほうが上だ。一方のiPhone 6は、Xperiaと同一条件の楽曲ファイルであるにもかかわらず、一音一音の輪郭とツヤが若干色褪せたようで音場も狭く感じる。Bluetooth/A2DPの符合化手順を考えても、コーデックの違い(iPhone 6がAAC、XperiaがaptX)による音質差は大きいと言わざるをえない。なお、Bluetooth入力ではアップコンバート機能を利用できないため(USB/光入力時のみ対応)、ワイヤレスを中心に楽しむならばaptX対応のデバイスを用意しておきたい。MacユーザーでもあるAppleファンであれば、iPhoneではなくMacBook AirなどaptX対応のMacとペアリングすれば、AACやSBCとの音の違いを確認できるはずだ。現行モデルのMac miniやMacBook Pro、MacBook AirはaptX対応のチップを搭載している。より音質を追求するのであれば、USB接続を選ぶことになるだろう。非同期転送によるジッター低減のメリットを得られるうえ、前述したとおりアップコンバート機能を利用できる。有線接続のためBluetoothに比べると使い勝手は低下するが、解像感と音場感は格段に改善される。小粒ながらメリハリある音を出すスピーカーの地力もあるが、ベースやバスドラの印象は一変、ここまで低域の再現力があるのかという発見もあった。このクラスのコンポが"ハイレゾ対応"を謳うと、そこまでの再生能力があるのかと訝しむ声も耳にするが、本機に関していえば十分満足できる素地があるといえる。壁からある程度離す、インシュレーターを置く、といったスピーカーセッティングを施せばきちんと音で応えてくれる。「HRラウドネス」を有効にすれば、小音量時でも解像感と低音の迫力を損なわずに再生できる。5万円を切るというプライシングも踏まえて、ハイレゾ入門機として好適だ。
2015年03月11日サンワダイレクトは3月4日、aptXコーデックに対応したBluetoothイヤホン「400-BTSH001」を販売開始した。直販サイト「サンワダイレクト」での限定販売で、価格は6,980円(税込)となっている。400-BTSH001は、Bluetooth 4.0に対応したBluetoothイヤホン。対応プロファイルはA2DP、AVRCP、HFP、HSPで、音声コーデックはSBCだけでなく、より高音質で遅延が少ないaptXを利用可能だ。NFC(近距離無線通信)機能も搭載しており、スマートフォンなどとワンタッチでペアリングできる。ドライバーはφ6mmの小径タイプで、マグネットには磁束密度の高いネオジムを採用。再生周波数帯域は20Hz~20kHz、インピーダンスは16Ω±15%。遮音性の高いカナル型で、脱着可能なスタビライザーも付属している。電源は内蔵のリチウムポリマーバッテリーで、約2時間でフル充電される。最大で約4.5時間の連続通話、約3時間の音楽再生(aptXの場合)、約150時間の連続待ち受けが可能だ。本体サイズはW28.5×D12.5×H27.3mmで、質量は約13.8g。左右のユニットを接続するケーブルは長さ約50cmとなっている。
2015年03月04日ソニーは19日、microSDXCメモリーカードの新製品として、音質面に着目した「SR-64HXA」を発表した。音楽プレーヤー「ウォークマン」などで利用することを想定している。容量は64GBの1モデルのみ用意し、SDスピードクラスは「10」だ。UHS-Iには対応せず、UHSスピードクラスもサポートしない。3月5日から発売し、価格はオープン、推定市場価格は18,500円前後(税別)だ。製品にはSDメモリーカード変換アダプタが付属する。SR-64HXAは、メモリカードの視点から高音質に貢献できないか、というアプローチで開発がスタート。ソニーの社内において、メディア事業部門とサウンド事業部門がタッグを組み、さまざまなパラメータを変更しながら実験を繰り返したという。結果、microSDXCメモリーカードから音楽データを読み出す際に発生する、微弱な電気的ノイズが音質に影響することが分かった。技術者の話によれば、主に電源の品質やアナログ回路部分への影響が大きいとのこと。そこで、microSDXCメモリーカードから発生する電気的ノイズの低減に取り組んだ。ほかにも、「メモリカードは高速なものがよい」という従来の考えを捨て、オーディオ再生に支障ない範囲に転送速度をとどめている。必要以上に高速性を求めず、信号の安定性をもっとも重視する設計とした。SR-64HXAを構成するNANDフラッシュメモリやコントローラーといったパーツに対しても、厳密に選別と管理。製造ロットなどによるバラつきが少なく、一定レベルの「音のクオリティ」を維持する業界初のmicroSDXCメモリーカードと自信を見せる。なお、将来的にNANDフラッシュメモリやコントローラーの世代が新しくなった場合も、調整を繰り返して「音のクオリティ」は担保するという。製品としての型番が変わったりするかどうかは未定だ。○実際に聞き比べてみた従来品のmicroSDXCメモリーカードとSR-64HXAで音を聞き比べてみた。機材は、ハイレゾ対応の「ウォークマン A10」シリーズと、フラッグシップの「NW-ZX2」を2台ずつ用意。1台には従来品のmicroSDXCメモリーカード、もう1台にはSR-64HXAをセットし、あらかじめ保存した楽曲を聞き比べた。ちなみにヘッドホンは、ハイレゾ対応の「MDR-1A」だ。音質の評価は難しいのだが、SR-64HXAに記録した楽曲を再生すると、ソニーは「音源が本来持つスムーズな音のつながり、澄んだ温情の広がり、粒立ちの良さ、みずみずしさを再現」できるとしている。実際に比較した感想を述べると(SR-64HXAが高音質という先入観はあったかもしれないが)、1音1音がはっきりとして、全体の奥行き感や広がり感が豊かであるように感じた。試聴に使ったウォークマンとヘッドホンが高品質という見方もあるだろう。ただソニーによれば、他社製の音楽プレーヤーやスマートフォンによる音楽再生、ウォークマン Aシリーズの付属ヘッドホンといった環境でも、従来のmicroSDXCメモリーカードと今回のSR-64HXAで音質の違いが出るだろうとのことだ。逆に、再生機器の品質が落ちる場合、SR-64HXAを使うことで高域の歪みといった「アラ」が目立つかもしれないとも述べた。当然だが、ソニーとして音質にはっきり言及できるのは、自社製のウォークマンシリーズとSR-64HXAの組み合わせについてのみである。今回のSR-64HXAは、特にハイレゾ対応ウォークマンに最適なメモリカードとしてアピールしていく考えだ。「良い音をたくさん持ち運ぶ」ということで、容量が128GBの製品も検討していきたいとした。
2015年02月19日ディズニーの傑作アニメーションを高クオリティな画質と音質で収録した『美女と野獣』ダイヤモンド・コレクション MovieNEXが3月に発売されることが決定した。本作は、1991年に公開され、アカデミー最優秀作品賞にノミネートされた作品。愛らしいヒロイン・ベルと野獣のロマンスや、美しい音楽が高く評価され、ディズニーの新たなクラシックとして多くの人々に愛されている。ブルーレイにはミュージック・クリップや製作の裏側に迫ったドキュメンタリー、未公開シーン、音声解説など多彩な特典も収録される。『美女と野獣』ダイヤモンド・コレクション MovieNEX3月18日(水)発売4000円+税発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
2015年01月13日オヤイデ電気(小柳出電気商会)は1月9日、FiiOブランドより、ポータブルヘッドホンアンプ「E12A」を発表した。発売は1月16日。価格はオープンで、推定市場価格は25,000円前後(税別)。E12Aは、ハイパワーヘッドホンアンプ「E12」をIEM(イン・イヤー・モニター)向けにチューンしたカスタマイズモデル。E12は、16Ω負荷時は600mW、32Ω負荷時は880mW、300Ω負荷時は160mWというハイパワーが特徴の製品だ。E12Aでは、オペアンプをテキサス・インスツルメンツ製の1611Aから、新日本無線のMUSES02に変更。また、チップレイアウトやフレーム材質などが変更されている。パワーは、16Ω負荷時が420mW、32Ω負荷時が400mW、300Ω負荷時が60mWとノーマルのE12よりも低下しているが、S/N比が115dB以上と、E12の110dB以上から向上。歪率は、E12の0.005%未満から0.003%未満へと向上した。入出力端子はE12と同様に、アナログのAUDIO INとヘッドホン出力のみ。適合インピーダンスは16~300Ω。バッテリーが強化されており、連続駆動時間は、E12の約12時間から約20時間に延ばされた。本体サイズはW65.5×D125×H14.5mmで、質量は166g。
2015年01月09日ソフトバンクモバイルは、明日19日より高音質通話が可能な「VoLTE」サービスを開始すると発表した。サービス開始時点での対応機種は、同日発売される「AQUOS CRYSTAL X」のみとなるが、順次拡大していく予定。VoLTEは、LTEの高速データ通信ネットワーク上で音声通話を実現する技術。同社のVoLTEサービスは、従来の音声でカットされていた高音域の音声成分を含み、高音質通話が可能となる。また、呼出時間の短縮、音声通話をしながらLTEデータ通信サービスが使える。VoLTEが利用できるのは、SoftBank 4G LTEエリア内において、対応端末同士での通話の場合に限られる。このため、VoLTEによる通話中にLTEから3Gに切り替わると、3G通話の音質に変更される。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年12月18日エレコムは25日、Bluetooth対応のオーバーヘッドホンを2モデル発表した。高機能・高音質モデルと軽量モデルを用意。12月上旬より順次発売する。価格はオープン、推定市場価格(税別)は高機能・高音質モデルが7,980円、軽量モデルが5,980円。○LBT-OH05シリーズ40mmの大口径ドライバを搭載する高機能・高音質モデル。ブラックとホワイトの2色で展開する。イヤーパッドは通気性が高いレザー製で、装着時は耳への負担をやわらげつつ、フィット感も高めた。ダブルジョイント構造によりコンパクトに折りたたむことも可能。ヘッド部には電源ボタンのほか、音楽の再生 / 停止 / ボリューム調整用のボタンを装備。NFCにも対応する。Android端末では無料提供のアプリ「かんたんBT」を使うことで、簡単にBluetoothの接続が可能。伝送コーデックには「AAC」を採用する。USBポートからの充電に対応し、連続再生時間はSBC時で16時間、AAC時で14時間、通話時間が最大15時間。インタフェースはBluetooth 4.0で、対応プロファイルはHFP / HSP / A2DP / AVRCP。本体サイズはW176.2×D61.9×H182.3mm、重量は約98g。○LBT-OH04シリーズ本体が約72gの軽量モデルで、ブラック、レッド、ホワイトの三色で展開。肌触りの良いイミテーションレザーイヤーパッドを採用する。連続再生時間は14時間。本体サイズはW160×D47×H150mm、重量は約71.8g。そのほかの仕様は「LBT-OH05」シリーズとほぼ共通。
2014年11月25日スマートフォンは、携帯電話とコンピュータ両方の顔を持ちます。ですから、スペック表を見れば専門用語のオンパレード……これではおいそれと比較できません。このコーナーでは、そんなスマートフォン関連の用語をやさしく解説します。今回は「圧縮音源の高音質化」についてです。***近ごろ、「ハイレゾ対応」をうたうスマートフォンが増えてきました。ドコモは2014-15年冬春モデルとして、「Xperia Z3 SO-01G」や「GALAXY S5 ACTIVE SC-02G」など7機種をラインナップしています。再生周波数帯域などスペックはさまざまですが、FLACやWAVといったオーディオCD以上の情報量を持つサウンドファイルを再生できること、その際ポータブルアンプなど外部機器に頼らないことが必須条件といえます。スマートフォンの音質を左右する要素は、デジタル/アナログ変換チップ(DAC)やそれに相当するIC、コンデンサーや電源回路など多数ありますが、入手可能なハイレゾ音源が少ないという現実があります。そこで端末メーカーは、AACやMP3といった圧縮音源をハイレゾ音源並みに情報量を増やす「高音質化機能」を搭載し、コンテンツ不足を補うことを提唱しています。圧縮音源に効果的な高音質化のアプローチとしては、「アップサンプリング」と「ビット拡張」が挙げられます。アップサンプリングとは、音源のサンプリング周波数を高めることで(ex. 44.1kHz→88.2kHz)、情報と情報の間を密にして滑らかなアナログ波形に近づけます。後者のビット拡張は、音の情報量(量子化ビット数)を増やすことで(ex. 16bit→24bit)、ダイナミックレンジを広げ階調表現力を高めます。Xperia Z3シリーズに搭載されている「DSEE HX」は、SONY独自の高音質化技術であり、MP3やAACといった圧縮音源にアップサンプリングとビット拡張を施し、最大192kHz/24bitの情報量を持つ音として聴かせてくれます。GAXLAXY S5シリーズに搭載されている「K2HDプロセッシング」は、JVC KENWOODがビクタースタジオと共同開発した技術であり、アップサンプリングとビット拡張によって最大192kHz/24bitに圧縮音源の音情報を拡大/伸張します。では、192kHz/24bitに情報量を増やせば高音質かといえばそうではありません。音質は音の出口であるヘッドホン/イヤホンに大きく左右されますし、ノイズ対策など細やかなハード設計にも影響を受けます。高音質化機能の効果はありますが、あくまでハイレゾの世界を広げる手段と考えたほうがいいでしょう。
2014年11月09日JVCケンウッドは10月28日、2015年モデルのカーオーディオとして、1DINサイズのCDレシーバー5製品と2DINサイズのDVDレシーバー3製品を発表した。発売は11月上旬より順次。価格はオープンで、推定市場価格は12,000円前後~44,000円前後(いずれも税別)。○Bluetoothの高音質コーデックaptX/AACを利用できる「U400BT」「U300BT」1DINサイズCDレシーバーのラインナップは、Bluetooth対応モデルの「U400BT」「U300BT」に、非対応モデルの「U400」「U300」「U300R」。U400BTとU300BTのBluetoothのバージョンは2.0+EDR。対応プロファイルはHFP、SPP、PBAP、A2DP、AVRCP。スマートフォンと接続した場合、ハンズフリー通話を行うことも可能だ。音声コーデックは、SBCに加えて、より高音質なaptX/AACを利用できる。また、スマートフォンの音声認識機能を利用して音楽の検索・再生や電話機能を利用することも可能だ。5モデルとも、音楽CDの再生とAM/FMラジオの受信に対応するほか、フロントパネルにUSBポートとAUX端子を装備。無料アプリの「KENWOOD Music Play」を使用することで、Androidスマートフォンに保存されている音楽をレシーバー側の操作で再生することが可能だ。また、別売オプションのiPodインタフェースケーブル「KCA-iP102」「KCA-iP103」でiPhone/iPodを接続した場合も、レシーバー側で選曲などの操作を行うことができる。さらに、フロントパネルには「iPodキー」を備えており、ダイレクトにiPhone/iPodからの入力に切り替えることが可能だ。U400BTとU400は、バリアブルカラーイルミネーション機能搭載。RGB各色を10段階で調節してオリジナルのイルミネーションに設定することができる。アンプの最大出力は50W×4。8種類のプリセットを備えた「dBイコライザー」機能も備えている。プリセットは「DRIVE EQ」「DANCE」「POWERFUL」「ROCK」「VOCAL」「EASY」「JAZZ」「NATURAL」。DRIVE EQは、走行中にロードノイズによってかき消されやすい小さな音や低域などを補強するするものだ。○高い操作性のワイドコンソールモデルが追加された2DINレシーバー2DINサイズDVDシーバーのラインナップは、7V型液晶ディスプレイを装備する「DDX6015W」「DDX6015」に、6.2V型液晶ディスプレイを装備する「DDX3015」。ワイドコンソール用のDDX6015Wは、左右のフレームに操作キーを分離配置した専用のデザインを採用。キーとタッチパネルにより直感的な操作が可能だ。音楽CDやDVDの再生、AM/FMラジオの受信に対応するほか、背面にUSBポートとAUX端子を装備。USBデバイスに保存された音楽ファイル(MP3、WMA、AAC、WAV)、映像ファイル(MPEG-1/2)、静止画(JPEG)を利用できる。バリアブルカラーイルミネーション機能を搭載。プリセットされた8色のほかに、RGB各色を調整してオリジナルカラーにすることも可能だ。イルミネーションを時間で変化させるスキャンモードも装備している。アンプの最大出力は50W×4。走行中にロードノイズで聞こえにくくなる中低域を補正する「DRIVE EQ」をはじめとした8種類のプリセットイコライザーも備えている。
2014年10月28日三菱電機は10月2日、オーディオナビシステム「DIATONE SOUND. NAVI(ダイヤトーン サウンド ナビ) NR-MZ90」シリーズ2機種「NR-MZ90」「NR-MZ90PREMI」を発表した。NR-MZ90は10月9日発売で、NR-MZ90PREMIは10月21日発売。価格はオープンで、推定市場価格はNR-MZ90が160,000円前後、NR-MZ90PREMIが240,000円前後(いずれも税別)。従来モデルに比べて、聴感上のS/N感が向上した新モデル。DACマスタークロックの精度を高めたことでジッターを排除。また、回路パターンと部品の選定を最適化することで、アナログ領域の音質を改善している。さらにNR-MZ90PREMIでは、電源やスピーカーハーネスに高純度銅7Nケーブルを採用。音質劣化を抑え、ダイナミックで立体感の高いサウンドを実現している。また、残響音を付加せずに音楽信号のみで音場を拡大する「Pure Extend Wide Surround(ピュア・エクステンド・ワイド・サラウンド)」を採用。高音質なままで、臨場感の高いサラウンド再生が可能だ。64bit演算コアDSPの採用で、「フロント左右独立31バンド・アジャスタブルFIRイコライザー」「マルチウェイ・タイムアライメント」「アジャスタブルFIRクロスオーバーネットワーク」機能を実現。車内の音質特性を大幅に向上させることができる。また、NR-MZ90PREMIは、マルチウェイタイムアライメントの「マルチ+パッシブ設定」に「3Way/Low」を搭載。ハイエンドスピーカーの能力をフルに発揮させることが可能だ。アンプの最大出力は45W×4で、スピーカーの適合インピーダンスは4~8Ω。ナビ機能では、操作ボタンや時計などを画面の左と下に集中させたL字レイアウト操作ボタンを採用。右ハンドルの運転席からの地図の視認性を高めている。また、次に曲がる交差点までの距離を常時表示する「残距離バー」が新規採用された。
2014年10月02日オンキヨーデジタルソリューションズは12月20日、Bluetoothレシーバー「WR-BT300」を発表した。発売は12月下旬。価格はオープンで、オンキヨーダイレクトでの直販価格は6,480円となっている。スピーカーやコンポに接続すると、スマートフォンやタブレット端末からBluetooth経由でワイヤレスで音楽を再生させられるようになるBluetoothレシーバー。同社の既発売モデルより上位の位置づけとなっており、コーデックはSBCのほか高音質なaptXやAACに対応している。Bluetoothのバージョンは4.0で、対応プロファイルはA2DPおよびAVRCP。SCMS-T方式のコンテンツ保護にも対応。出力インタフェースは金メッキのRCA×1系統、3.5mmステレオミニジャック×1系統、光デジタル×1系統を備える。サイズはW86.7×D59.8×H27.4mm(突起物含む)、質量は約86gだ。
2013年12月20日老舗オーディオメーカー「ONKYO(オンキヨー)」から、高音質ヘッドホンの第一弾モデルが2013年5月上旬に新発売となった。オンキヨーのホームオーディオづくりのクオリティを「外に持ち出す」という発想で作られたこのヘッドホン。オーディオメーカーとして60年余の歴史を持つ老舗メーカーがヘッドホンに本格参入するとあって、オーディオマニアたちからの注目度も高い。ワイヤレスな電子機器が日常にあふれ、モバイルリスニングに関わる市場が盛んな今、老舗のオンキヨーがヘッドホン本格参入という話を意外に思った方も多かったようだ。オンキヨーがこれまでヘッドホンの製品化に慎重だったのは、携帯性に優れた製品というだけでなく、ホームオーディオづくりのクオリティを損なわない点や、音響機器のモノとしての美しさを追求し、オンキヨーならではの製品づくりを模索してきた結果だ。まさに今回のヘッドホンは、オンキヨーが満を持して発売したアイテムといえるだろう。展開カラーはブラック、ホワイト、バイオレットの3色。まず、手にした時に感じるのは、開発者がこだわり抜いたというモノとしての存在感だ。メタリックな光沢を放つ真円形のイヤー部分のハウジング(耳を覆う丸い部分)は、アンプのつまみをモチーフにしたアイコニックなデザインになっていて、アルミ材の質感が高級感を与えている。このアルミ材によってデザイン性があるだけでなく、音質も締まって聴こえるのだ。実際に、サウンドを聴いてみると、振動板をチタンコーティングした新開発40mmドライバーによって実現されるクリアで品のある高音域が、頭のなかに心地よく響き渡る。開発者らの「ヴォーカルを大切に、ささやきや溜息までもがそのまま聞こえるように」というこだわりを、この小さなスピーカーで完成させているという。さらに、チャンバー(ヘッドホン内部空間)は、躍動感ある低域を実現するための内部構造になっており、大きなオーディオのスピーカー並みの音を小さなイヤースピーカーでも実現。立体的で表情豊かに表現された音は、より臨場感を増して感じられる。重低音のクオリティも高く、さまざまな楽曲を迫力満点に楽しめる。インナーイヤータイプのイヤホンも初登場予定なので、ぜひ併せてチェックして欲しい。お気に入りの楽曲を聴きながら、モチベーションをコントロールしたり、リラックスしたり、または懐かしい思い出に浸ってみたり。心に響くクリアなサウンド・マテリアルが、日常生活に新たなインスピレーションをもたらしてくれるはずだ。■お問い合わせ:オンキヨーオーディオコールセンターTel:050-3161-9555(text:Miwa Ogata)
2013年05月20日