ジバンシィ(GIVENCHY)は10月3日3時(現地時間2日20時)に、パリで開催する17SSウィメンズコレクションショーをライブストリーミング配信する。ショーの模様はこちらでも視聴可能。※会場の都合で開始時間が遅れる場合あり。ストリーミング動画URL:(
2016年10月02日ヴァレンティノ(VALENTINO)が10月2日22時(現地時間10月2日15時)より17SSウィメンズコレクションショーのライブストリーミングを配信する。ストリーミング動画URL:(
2016年10月02日アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)が17SSウィメンズコレクションを発表した。アニヤが夢中になっていることは、幾何学的 なものとアートの関係性について。まずシンプルな円からスタートし、工芸的な技法と先進的技術を用い徐々に複雑な形状へと変化させ、新しいレザーワークの方程式を解いていくことにトライした。そうして新たなバッグ「Stack」と「Vere Barrel」が誕生。カラーはコレクション全体を通じて、ライムグリーンやパウダーピンク、明るいシャーベットカラーが用いられている。
2016年09月30日ディオール(DIOR)は、9月30日21時半(現地時間14時半)に、パリで開催する17SSウィメンズコレクションショーをライブストリーミング配信する。ブランド設立以来初の女性アーティスティックディレクター、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)によるデビューコレクションとなる。ショーの模様はこちらでも視聴可能。※会場の都合で開始時間が遅れる場合あり。ストリーミング動画URL:()
2016年09月30日フェンディ(FENDI)が現地時間9月22日12時30分、17SSウィメンズコレクションを発表した。モダンなロココ様式のミューズからインスピレーションを得た同コレクション。ランジェリーが透けて見えるエプロンと、リボン結びをしたガウンがアクセントになったシルエットなどが登場した。アプリコット、ブラッシュピンク、ペールミントなどのソルベのようなカラーに、スカーレット、バーガンディ、マリーゴールドのストライプを合わせることでスポーティーさを演出。その他、フランス庭園のような花模様から、金属のすかし細工のような型押し模様、アーガイル編み模様まで様々なモチーフが採用された。アイコニックな「ペカン(Pequin)」ストライプも用いられている。アクセサリーでは、キャンディーカラーのスタッズやロゼット、花模様、リボンが散りばめられた新作バッグ「Kan I」が登場。ストライプとグログランリボンが施された、少し長めのストレッチアンクルブーツも展開された。
2016年09月29日アンリアレイジ(ANREALAGE)がパリコレクション開幕初日の9月27日、パレ・ド・トーキョーで17SSコレクションを発表した。ファッションショーという枠を超え、斬新なアイデアと独創的な演出で見る者に驚きと感動を与えるアンリアレイジのショーは、シーズンごとに進化を続けている。デザイナー森永邦彦にとって5回目となった今回のパリコレクションは、昨シーズンの「NOISE」とは対極の「SILENCE」がテーマ。招待状にはAR三兄弟が開発した専用アプリケーション「ANREALAGE_AR3」(一般向けには10月3日以降、iPhone/iOS8で無料インストール可能)をダウンロードするよう記載されていた。森永が呈示する「沈黙の中に声を探す。声なき服に耳をすませば。」の言葉の真意は、このアプリケーションに隠されている。サカナクションの山口一郎が手掛けるBGMに合わせてショーがスタート。自然の中の雑音を音楽にしたかのような胸を高鳴らせるサウンドは、時折無音となり、シャッター音だけが会場を包み込んでいた。白黒のモノクロームのみで構成したコレクションは、コクーンシェイプのボリュームのあるケープや、大胆なスリットが入ったパンツやジャケット、ドレープの美しいロングアンドリーンなドレスやスカートが登場した。アシックス(ASICS)とのコラボレーションで製作したスニーカーは、全体をモードに引き上げるキーアイテム。ショー終盤、森林や海がプリントされたドレスに、太い黒のブロックに肩を覆われたモデルが、会場内に設置されたiPadの前で足を止めた。専用アプリケーションをドレスにかざすと、森の中や海のさざなみなど、効果音が流れ出すと同時に隠れていたプリント部分が浮かび上がり、視覚と聴覚を使った体験型のショーに仕上げ、観客を楽しませた。ITと現実世界の境界線を取り払うような独特の世界観で、向上するIT技術によって、人間の感覚も拡張されていくことを呈示。初めて耳にした服の声は、どこか優しくどこか切なくも、確かに前進する森永を後押しするような力強さを持っていた。
2016年09月28日ハイク(HYKE)が17SSコレクションを発表した。今シーズンのインスピレーションソースとなったのが、“OUT DOOR”、“MILITARY”、“WORK”。アウトドアスポーツウェアやミリタリーウェアの歴史やデザインの変遷を考察し、そこから素材、パターン、付属などを分解。それらは素材としてハイク独自の感性を加えて組み立て直し、デザインされた。
2016年09月26日ラグ&ボーン(Rag & Bone)が9月12日、ニューヨークで17SSメンズコレクションを発表した。
2016年09月22日モスキーノ(MOSCHINO)が9月23日3時(現地時間22日20時)に、ミラノで開催する17SSコレクションショーをライブストリーミング配信をする。なお、ショーの中継はこちらからも観覧可能。※会場の都合で開始時間が遅れる場合あり。ストリーミング動画URL:()
2016年09月22日エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)は、ミラノで開催する17SSウィメンズコレクションショーの模様をライブストリーミング配信する。9月22日22時(現地時間22日15時)より。ストリーミング動画URL: (
2016年09月22日ポール・スミス(Paul Smith)が9月18日、17SSウィメンズコレクションをロンドンで発表した。同コレクションでは、ポール・スミスのデザインの原点として登場するモチーフのひとつ“花”にフィーチャー。友情や親交の証としての花や、儀式的な用途に用いられる花飾りなどからインスピレーションを得たアイテムの数々が展開された。ブランドのレガシーとも言えるフォトグラフィックフローラルプリントは手描き風の表現で生地に織り込まれて登場。クレヨンで描いたようなチューリップが、テーラリングやドレスの上で生き生きと咲き誇っている。また、複雑な折り紙のようなギリシャ風ドレスはどこまでもエフォートレスに存在感を示し、ジャケットやトラウザーズのウエスト部分にはマスキュリンさを演出するタイディテールがさりげなくあしらわれた。カラーは、スウェーデン出身の女性画家であるヒルマ・アフ・クリントがサーペンタインギャラリーで開催した個展に展示された作品の色合いからイメージを得ている。また、表現主義のアーティストたちの作品にみられる色使いからインスピレーションを得た新しいストライプ「アーティストストライプ」は、サンダルやエスパドリーユの他、アイコニックな「コンサティーナバッグ」を含むバッグにも採用された。ショーは硬質でインダストリアルな雰囲気の会場で開催。ランウェイには繊細な自然の野花が配置され、相反するナチュラルなフィーリングがコレクションを一層引き立てた。
2016年09月21日グッチ(GUCCI)が9月21日21時半(現地時間21日14時半)に、クリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレによる、17SSコレクションショーをライブ中継。オフィシャルサイト()にてライブストリーミング配信をする。なお、ショーの中継はこちらからも観覧可能。※会場の都合で開始時間が遅れる場合あり。ストリーミング動画URL : (
2016年09月21日マルベリー(Mulberry)は、9月18日0時(現地時間同日16時)ロンドンで開催する17SSウィメンズコレクションショーをライブストリーミング配信する。ジョニー・コカがクリエイティブ・ディレクターに就任し、2シーズン目となる本コレクション。会場はTHE PRINT WORKS。ショーの模様はオフィシャルサイト()でも配信される。
2016年09月16日トリーバーチ(TORY BURCH)が9月13日22時(現地時間13日9時)に、17SSコレクションショーをオフィシャルサイト(www.toryburch.jp)にてライブストリーミング配信をする。なお、ショーの中継はこちらからも観覧可能。※会場の都合で開始時間が遅れる場合あり。
2016年09月12日アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)が、ニューヨークファッションウィーク期間中の9月11日10時(現地時間10日21時)から17SSコレクションを開催。オフィシャルサイト()でライブストリーミング配信する。同ショーでは、17SSコレクションのアイテムに加え、リゾートコレクションの一部も同時に発表される。これは17SSコレクションの納期が17年1月からなのに対して、リゾートコレクションの納期は16年11月からとなっており、コレクションの発表から発売までの時間を短縮することを目的としている。ショーの模様はこちらでも視聴可能。※会場の都合で開始時間が遅れる場合あり。
2016年09月10日ニットブランドのマラミュート(malamute)が9月9日から17日まで、17SSコレクションのエキシビション「malamute 2017SS collection “Adagiotto”」を東京・原宿の原宿 ロケット(ROCKET)にて開催する。同コレクションのテーマは、“Adagietto”。1971年に公開された名作『ベニスに死す』内に登場する、夏の休暇の人々の装いや優雅な情景、映画の挿入歌「adagiotto」から着想を得て製作された涼しくゆったりとしたサマーニットをメインにしたアイテムが展開される。素材には夏らしい綿や麻が使用され、高度な編み技術で繊細な模様や立体感、肌触りの良いテクスチャーが生み出された。また、この展示に合わせて16AWコレクションにまつわるアイテムも販売。ラインアップは、スタイリングをMARTEのディレクターである野村仁美、フォトグラファーを森栄喜、モデルを女優の青柳いづみが務め、マームとジプシーの藤田貴大がZINEへ寄稿したスペシャルなPHOTOZINEや、オリジナルコサージュなど。さらに、原宿ロケット1階にはmalamute adagietto cafeを同時オープンし、コレクションをイメージした紫陽花ティーソーダを提供。毎シーズンコラボレートしているアーティストでイラストレーターのmayaによるイラストが展示された空間で、爽やかなドリンクを楽しむことができる。【展示会情報】「malamute 2017SS collection “Adagiotto”」会場:原宿 ROCKET住所:東京都渋谷区神宮前6-9-6会期:9月9日~17日時間:平日18:00~20:00、土日祝日12:00~20:00
2016年08月31日トーガ プルラ(TOGA PULLA)、及びトーガ プルラ シュー(TOGA PULLA SHOE)の17SSプレコレクションが発表された。トーガ プルラの17SSプレコレクションでは、ネイティブアメリカンのトーテムポールや、ハワイのTIKI、バリ島のバロンなど、様々な国に伝わる偶像をモチーフにした装飾がトーガらしくメタルスタッズに落とし込まれた。また、定番のカウボーイシャツからTシャツ、アクセサリーに至るまで、大胆なフリルをあしらった女性的ムードを採用。フェティシュなフィッシュネットのドレスや、透け感のあるドッキングコートなど、肘やふくらはぎ、背中の露出が多いセクシーなデザインのアイテムが取りそろえられた。また、単色グラデーションの組み合わせによる着こなしを提案。ペールカラーから落ち着きのある深い色、ビビッドカラーにショッキングカラーまでも取り入れ、同じトーンながら幅広い色使いで楽しむことができる。なお、アブストラクトプリントは仮縫い後の床からインスパイアされた。トーガ プルラ シューの17SSプレコレクションでは、ドーム型のアクリルストーンや、アイレット、ビニール、家紋コンチョなどを採用した、トーガ プルラのバングルやベルトと同素材のデコラティブなアクセサリーシューズの数々を展開。異素材や異色の組み合わせも特徴的で、ヌメ革や麻、ウッド、スキンカラー、それに相反するメタル、ラメ、黒、赤、緑などが採用された。また、切り絵のようなカットアウトレザーを使ったアイテムも登場する。
2016年08月16日ワイスリー(Y-3)が6月26日、17SSコレクションショーをパリで開催した。今シーズンは、“未来完成形”、“3次元”、“反逆者”、“シュールレアリスム”という4つの大きなテーマを設け、SF映画に描かれた未来や、技術の進歩がもたらす想像上の世界、社会環境の変動に影響を受けたコレクションを披露。カラーは白と黒がメイン。ベルトやテーピングなど機能的なディテールを施したスポーツウエアやフォーマルウエアはテクニカルな素材で仕立てられている。空気をパンパンに含んだドレスやジャンプスーツ、四角いヘアスタイルなど、今すぐにでも宇宙へ旅立てそうな未来的なムードをまとっている。新作スニーカー「NOCI」も注目された。宇宙でのトレッキングという仮想から着想を得たモデルはローカットとハイカットの2タイプで、脱構築的なシルエットと、テクノロジー素材や機能が特徴的。リミテッドエディションである「NOCI 0003」も同時に発表され、ランウェイショー直後に世界3,000足限定発売も行われた。本コレクションは17年1月から、国内直営店を始めとする店舗、Y-3 ZOZOTOWN、 www.Y-3.comで発売が予定されている。
2016年08月13日ヨシオクボ(yoshiokubo)の17SSコレクションが7月20日、秩父宮ラグビー場で発表された。ボンバージャケットの袖をドッキングさせた黒のテーラードジャケットから始まり、タックを入れてリラックスしたボリューム感を持たせたパンツ、スカーフをまとったシャツなど、異なるテイストを絶妙なバランスでミックスしながら、独自のスタイルを完成させていく。カラーパレットはシックなモノトーンをベースに、ネオンオレンジとネオンイエローといったケミカルカラーや繊細なきらめきを放つシルバーやゴールドでテーマを表現。プリントも鉄塔がモチーフだ。バランスを絶妙に崩しながらもエレガンスを感じさせるシルエットや、ギミックとして忍ばされたディテールデザインからはヨシオクボらしさが垣間見られるが、今期はより大人っぽく仕上げられたのが印象的。ベルクロスニーカーやベンチコートなどでスポーティーさを盛り込むことで、さらっと軽やかなスタイルにまとめ、リアルな東京のストリートスタイルをより洗練された形で提示している。これまで東京コレクション期間中にコレクションを発表してきたが、今回はパリのメンズファッションウィーク直後の時期での開催に変更。さらに「yoshiokubo GROUNDFLOOR」と描かれた新しいブランドロゴも披露した。ブランドのアイデンティティに立ち返り、かつ新しい“TEAM”ヨシオクボとして、これからより世界を意識して活動していくという。ショーのフィナーレでは、ドラマーのYuumiによる力強く情熱的なパフォーマンスに、隣の神宮球場で打ち上げられた花火が共鳴。ブランドの新しい門出を象徴するような夜となった。
2016年08月02日クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)によるディオール オム(DIOR HOMME)は6月25日、パリ16区のテニス クラブドゥ パリを会場に2017年サマーコレクションを発表した。コレクションは「Fun Fair(遊園地)」と題され、ランウェイにはジェットコースターの線路を思わせる、色とりどりの電飾の付いた鉄枠製のオブジェが設置されていた。80年代に隆盛した英マンチェスターのクラブ、ハシエンダに集まっていたニュー・ウェーヴやパンクに傾倒する若者たちや、遊園地に集う思春期の少年たち特有のアティチュードを彷彿させるシルエットをミックスしている。テーラードジャケットにはハーネスのようなアクセサリーを飾り、細身のスーツには全身にアイレットを打つ。ブルゾンとバギーパンツのセットアップは、端切れを色糸でハンドステッチした素材で構築され、アイレットを打ったノースーリーブジャケットとクロップドパンツのセットアップには、赤いシューレースを縦横無尽に走らせている。それらパンク的要素を前面に出したアイテムは、クチュールメゾンによる高度な技術を必要とするアイテムばかりだ。ダメージを受けたガーゼを貼り合わせたかのようなジャカードのスーツや、ほつれたような糸が垂れる立体的なジャカードのスーツなど、このメゾンらしい素材使いも目を引く。また、現代画家・亀井徹の油彩作品をプリントした素材をカットし、更にハンドステッチしたアイテムも注目を要するだろう。
2016年07月27日セバスチャン・ムニエ(Sebastien Meunier)によるアン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)の2016春夏メンズコレクションショーは、パレ・ドゥ・トーキョーを会場に開催された。コレクションタイトルは「パンキー・マリー・アントワネット」。パンクやミリタリーの要素にロマンティックな側面を持たせ、ハードとソフトのコントラストでコレクションを見せた。シンプルなトレンチコートやミリタリージャケットには、ブラックパールと羽のネックレスやラインストーンをつないだネックレス、愛と情熱を意味する「I am red with love」のビーズ刺繍を施したチュールタンクトップをコーディネート。ダメージ風に編まれたニットはチュールのリボンでトリミングされ、フェミニンな味付けがなされている。その他のダメージニットにもチュールのリボンが編みこまれ、更に羽が刺繍するという懲りよう。シューレースを編んだフリンジアクセサリーも目を引いた。しかし、今シーズン特に目立っていたのが、モチーフを描いたケープとカマーバンド使い。東洋的なフェニックスの意匠を刺繍したものや、犬、鳥の巣の写真プリントしたものなどが登場。特にケープは旗のような視覚効果をもたらし、強烈な印象を残した。
2016年07月24日前シーズン同様に、セルビッチデニムを使用したデニムのリコンストラクトからコレクションがスタートしたガンリュウ(GUNRYU)の17SSコレクション。インディゴデニム、ヒッコリーストライプ、コットンツイル、スウェットなどワークウエアをベースにした素材やアイテムを、凝ったパッチワークやイレギュラーなパターンをクールに合わせてしまうグラフィカルなテクニック。全体のスタイリングをまとめるボトムスのバランス感は秀逸だ。今シーズンからメンズのみの展開となったアイテム。モデルは全員グラムなメイクで彩られ、ボーダーやギンガムチェックのシャツのグラフィックパターンはメンフィスデザイン風にパターン処理されている。ネオンカラーのコットンサテンのアイテムのカラーパレットや、ジオメタリック柄のニットなどは80年代初めのロンドンニューウェイブを先導したクラバーたちが、プレッピーにファッションソースを求めた時代を彷彿とさせる。単にファッションのノスタルジアにテーマを求めるのではなく、カラビナとストラップでアウターをアクセサリーに変えてしまうアイデアなど、ブランドのシグニチャーとなる要素が随所に登場。機能性とは無縁のパンクのボンテージパンツとは違い、街やフェスなどで機能する時代を読み込んだデザインが、このブランドの立ち位置とそのタレント性を十分に表現している。Text: 野田達哉
2016年07月22日ベルルッティ(Berluti)は、パリ5区の聾学校を会場にプレゼンテーション形式で2016春夏コレクションを発表した。デザインスタジオによる最新コレクションは、ポケットなどに凝ったステッチを施すという前任デザイナーのアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)の影響を残しつつ、クラシカルかつカジュアルなアイテムで構成。ニットとバックスキンのブルゾンや、リブを含めて全てバックスキンで構築したフードつきスウェットなど、スポーティーなイメージのアイテムが多く見られた。また、ジャージー製スウェットとランニングパンツという、正にスポーツウェアそのままのセットアップも登場。今シーズンのアクセントとなるのがグラデーションで、Tシャツやカーディガンなどに見られ、またシューズやバッグ類にも展開されている。“クラシカル・カジュアル”のキーワードを具現化したものとして、ナイロンとベネチアンレザーを組み合わせたバッグも発表された。変り種では、高級シャンパンのクリュグ3本、もしくはベルルッティのシューズ3足を収めることのできるバッグや、ベネチアンレザーに包まれたテーブルサッカー台も披露。シューキーパーの構造を利用したブレスレットなど、アクセサリーのバリエーションも秀逸。会場はそのままカクテルパーティとなり、エクササイズやサッカー、釣り掘りなどのアトラクションで関係者達は楽しい一時を過ごした。
2016年07月21日ニール バレット(NEIL BARRETT)が、17SSメンズコレクションのルックを公開した。同コレクションでは、過去を参考にしつつ現代的に再構築したアイテムを展開。70年代から90年代におけるクラシックテイストを持つブリテッシュアイテムを、ブランドを象徴する現代的な感覚と精神を持って再考・再加工した。ジャケット、シャツ、トラウザーズの切り替えは寄木細工から着想し、インターシャはファブリックの表面にグラフィックを差し込んだ。寄木細工のディテールはグラフィックモチーフとして配置されると同時に、ブレトン・ストライプやテクノニット素材のモックタートルネックTシャツなどにも用いられている。また、今回はゆったりとした身頃とテーラードショルダーをスリムパンツに合わせており、テーラリング、シャツはドロップショルダーのディテールで身幅の広さが強調された。また、ブルゾンやボンバージャケット、クラシックな白シャツに至るまで、すべてのアイテムにボリュームが与えられ、パンツはハイウエストに設定された。フットウエアはニール バレットのシグネチャースニーカーを再解釈。ローカットのボディにはテクノニットが使用され、レトロでありながら21世紀の技術を有したシューズに仕上げられた。
2016年07月20日ポール・スミス(Paul Smith)は6月26日、ブルス・ドゥ・コメルス(商業取引所)で17SSメンズコレクションのショーを開催した。レゲエやダブが流れる中登場したのは、強い太陽光を想起させるヴィヴィッドカラーのコンビネーション。60から70年代、カリブ海系移民が多く暮らしていたノッティングヒルの空気感をモダンに、そしてスタイリッシュに解釈。それは招待状にもなったマルチカラーのソックスそのままの明るい世界観だった。チェックのスーツやバックスキンのブルゾン、異素材ミックスのミリタリージャケットなど、オーセンティックなアイテムに合わせられるのが、ラスタカラーの襟のシャツやマルチカラーボーダーのTシャツ、マルチカラーレザーを編んだリュックサックなど、美しい色のコンビネーションのアイテム。さらにピースマークや花のバックルをあしらったベルトやレザー製コサージュのバッグチャームがコーディネートされ、会場はオプティミスティックな雰囲気に包まれた。しかしハッピー一辺倒ではなく、イチゴの形をしたドクロを刺繍したミリタリージャケットを登場させるなど、ちょっとした毒の部分を表出することも忘れていない。様々な意味で複雑になった現代を見据えながら、次なるものを生み出そうとする姿勢を感じさせた。
2016年07月18日タロウホリウチ(TARO HORIUCHI)が17SSプレコレクションのルックを公開した。陶器の有機的なシルエットや水の透明感からインスピレーションを受けて製作された今シーズンのコレクション。丸みのある形と様々なテクスチャや濃度の青から、自然と未来感の融合したアイテムとなっている。
2016年07月15日パリ北東に位置するイベントセンターを会場に6月26日、17SSメンズコレクションを発表したトム ブラウン ニューヨーク(THOM BROWNE. NEW YORK)。先頃急逝したフォトグラファー、ビル・カニンガム(Bill Cunningham)への黙祷を呼びかける本人によるアナウンスの直後にショーが開始された。映画『ジョーズ』のテーマが流れ、サメのヘッドピースを被ったモデルが登場。続いてフェザースーツを着たモデルが飛び回り、スーツ型のウェットスーツを着たモデル達が一斉に正方形のランウェイ中央に並んだ。そしてそのウェットスーツを脱ぐと、布帛のスーツが姿を現し、モデルが一人ずつ歩き出す。サメと太陽を刺繍したジャケット、フラワーモチーフにエンボス加工を施したジャケット、フラワーレースのジャケット、イングリッシュレースのジャケットなど、手の込んだアイテムの他に、ビニールコーティング素材のジャケットや、燕尾服タイプのジャケット、カットファーのトロンプルイユ(だまし絵)のジャケット、ジャケット風トロンプルイユのオールインワンなど、同ブランドらしいユーモア溢れる作品も。モデルが全て歩き終わり再びジャケット類を脱ぐと、中からオールインワンの水着が現れた。全員退散し、オウムと化したフェザースーツを着たモデルが飛び回る中、水着と同じモチーフのサーフボードを抱えたモデル達が一斉に登場。17SSパリメンズコレクションを締めくくるラストショーは、いつも通りの拍手喝采となった。
2016年07月14日ドリス ヴァン ノッテン(Dries Van Noten)は6月23日、ベルシーの複合競技場を会場に17SSメンズコレクションのショーを開催した。産業革命後に失われつつあった技術を取り戻すべく、デザイナー、ウィリアム・モリス(William Morris)が提唱したアーツ・アンド・クラフツ運動になぞらえて、手作業を重視し、手仕事の美しさを讃えるコレクションとなった。ウィリアム・モリスのデザインから直接的な影響を感じさせるモチーフも見られたが、今シーズンは特にフランドル地方やオービュソンなどの古いタペストリーから引用されたものが印象的。バロック時代の「モーセの発見」の端に見られるオウムをブルゾンに写真プリントしたり、中世のタペストリーの中の花をボンバースにあしらったり。それぞれ凹凸ある素材にプリントしているため、実際にタペストリーを使用しているのではないかと見間違うほど。タペストリーのモチーフをリサーチする中で結びついたという迷彩柄も、様々なアイテムで組み合わせられていた。テキスタイルと陶器などの美術品からインスパイアされたという手の込んだニットや、マクラメの手編みフリンジなど、長い時間をかけて作り上げられたアイテムが各ルックを美しく彩る。継ぎ接ぎのデニムをプリントしたコートやパッチワークブルゾンには、サンクトペテルブルグ在住のポクラス・ランパス(Pokras Lampas)によるカリグラフィーが踊り、コレクションに重厚さを加えていた。
2016年07月14日