各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Notes on Ordinary Spaces』Ola Rindalノルウェー人フォトグラファー、オラ・リンダル(Ola Rindal)による作品集。本作は、フランスとスウェーデンを拠点とする出版社・LIBRARYMANの季刊写真集プロジェクト「Seasons Series」の8作目として刊行。あるカテゴリーにあてはまるアーティストたちが、一つの同じ条件のもと一冊の本の形で表現するという一貫した企画だが、それぞれの作家が持つ視点によって個々の違いが表出する。かつ、季節ごとに登場する作家のセレクションとコンテンツが各々の作品そのものを際立たせながらも、全作品集を通してサイズやページ数、デザインは統一される。四季を用いる手法は、韓国の映画監督キム・ギドク(Kim Ki-duk)の映像作品『春夏秋冬そして春(英題: Spring, Summer, Fall, Winter… and Spring)』(2013)から着想を得ており、四季を生涯に見立て様々な俳優陣が一人の主人公の一生を演じているこの作品は、湖中の庵に暮らす一人の父的存在が印象的である。この映像作品はとりわけ四季の風景の移り変わりに沿った物語の形式でありそのことが主人公の成長に影響を与えているが、今回の企画「Seasons Series」は、各作品が季節の違いを感じさせつつも、シンプルかつ深遠なアイデア、その精神性や人間の情熱を軸とする。【書籍情報】『Notes on Ordinary Spaces』写真:Ola Rindal出版社:LIBRARYMAN言語:英語ハードカバー/32ページ(29フォト)/280×220mm発刊:2019年価格:5,500円■Shelfオフィシャルサイトで『Notes on Ordinary Spaces』を購入する
2020年01月18日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『CHANEL The Making of a Collection』フランスを拠点とする人気イラストレーター、ジャン=フィリップ・デローム(Jean-Philippe Delhomme)と、『madameFIGARO』のジャーナリスト、レティシア・セナック(Laetitia Senac)がシャネルのメゾンに1年間入り込んで作成したルポルタージュ風のヴィジュアルブック。コレクション発表の裏で働くスタッフ、ショーの舞台に立つマヌカン、コレクション発表のショーに至るまで一部始終をジャン=フィリップ・デロームの色彩豊かなイラストで再現している。【書籍情報】『CHANEL The Making of a Collection』出版社:Abrams言語:英語ソフトカバー/240ページ(総ページ数)/280×220mm発刊:2019年価格:5,170円■Shelfオフィシャルサイトで『CHANEL The Making of a Collection』を購入する
2020年01月11日フリーアナウンサー・田中みな実の1st写真集『Sincerely yours...(シンシアリー ユアーズ)』(宝島社)が、10日発表の「オリコン週間BOOKランキング」(集計期間:2019年12月30日~2020年1月5日)で週間売り上げ3.3万部を記録し、4週連続の総合TOP10入りを果たした。写真集が4週以上連続で総合TOP10に入るのは、2018年7月30日付で『乃木坂46写真集 乃木撮VOL.01』が記録して以来となり、女性ソロ写真集では2018年3月5日付の石田ゆり子『Lily-日々のカケラ-』以来2作目。また、今週付BOOKランキング・ジャンル別「写真集」では、先週1月6日付に続き、2週連続通算3週目の1位を獲得した。本作は昨秋、スペイン・バルセロナにて撮影。すっぴん写真も初公開し、無邪気な少女のような笑顔から、32歳(撮影時)の大人の色気を感じさせるシーンまで、幅広い魅力を凝縮した。昨年12月13日の発売前から注目を集め、初版部数12万部から発売前に10万部の重版が決定し、さらに再びの重版で累計30万部を突破。写真集の発売を記念して昨年10月に開設した期間限定Instagramは、フォロワー数170万人を超えている。
2020年01月10日Maison book girlが本日1月5日、LINE CUBE SHIBUYAで「Solitude HOTEL ∞F」を開催する。現代音楽とポップスを融合させた音楽観でユニークな活動を展開する、アイドルグループのMaison book girl。彼女たちは12月18日に約1年ぶりとなるニューアルバム『海と宇宙の子供たち』をリリースしたばかり。収録曲である『悲しみの子供たち』は5拍子系のトリッキーな内容ながら渋谷センター街のBGMとして解禁され、『海辺にて』や『ランドリー』のミュージックビデオも話題となった。そして新作発売にともなうライブが本日の「Solitude HOTEL ∞F」である。彼女たちのライブは舞台や映画を観るような感覚で自由に楽しめると評判だ。新曲の振り付けや、メンバーもこだわっているという新しい演出に注目したい。■公演情報「Solitude HOTEL ∞F」日時:1月5日(日)開場16:00/開演17:00会場:LINE CUBE SHIBUYA
2020年01月05日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Tarot』Dali20世紀を代表する最も多才な画家、サルバドール・ダリの描いた芸術的タロットカード集。映画『007 死ぬのは奴らだ』の小道具としてプロデューサー、アルバート・ブロッコリ(Albert Broccoli)がタロットカードの制作をダリに依頼した。1984年に限定で出版されたカードを復刻した2014年版を、更に豪華にリニューアル。妻であるガラを女帝に、ジュリアス・シーザー(Julius Caesar)の死を10の刀に仕上げたものなど全78枚のカードと、ヨハンズ・フィービッヒ(Johannes Fiebig)による解説本をベルベット調のBOXに収録したセット。【書籍情報】『Tarot』作品:Dali出版社:Taschen言語:英語、ドイツ語、フランス語ハードカバー/520ページ/350×210mm発刊:2019年価格:8,310円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『Tarot』を購入する
2019年12月21日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Polixeni Papapetrou』オーストラリアの女性写真家、ポリクセニ・パパペトルー(Polixeni Papapetrou)のこれまでの代表的シリーズを収めた写真集。自然風景の中に動物の仮面を被った少女が登場する童話のような「Between Worlds」シリーズ、色とりどりの花に埋め尽くされた女性のポートレートシリーズ「Eden」、不思議の国のアリスの世界を描き出す「Wonderland」などを収録している。【書籍情報】『Polixeni Papapetrou』写真:Polixeni Papapetrou出版社:Thames & Hudson言語:英語ハードカバー/96ページ/210×170mm発刊:2019年価格:3,400円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『Polixeni Papapetrou』を購入する
2019年12月14日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Dior』Peter Lindberghファッション写真界の巨匠、ピーター・リンドバーグが生前最後に残した出版プロジェクト。本書は、ディオールとのコラボレーションによりNYでシューティングされた165枚の未発表写真と、『VOGUE』など有名雑誌のためのシューティングを100枚以上を収録した2巻セットである。ピーター・リンドバーグは、マリオン・コティヤール(Marion Cotillard)やシャーリーズ・セロン(Charlize Theron)などこれまでディオールの歴代ミューズを撮り、その独特のスタイルで「レディ ディオール」と「ジャドール」のキャンペーンに名を記した。写真家生涯を通じて彼はディオールの最も近しいコラボレーターの一人だった。この最後の本はピーター・リンドバーグにとって、そして我々にとっても大切なオリジナルの共同制作だった。NYのタイムズスクエアの喧騒を対立させたディオールの70年の歴史、これは範囲と規模の両面で並外れたリンドバーグのプロジェクトの背後にある概念であり、ディオールは例外的に前代未聞の数の高価な衣服をパリの保管庫から大西洋を横断して出荷して撮影を許可した。その成果は衝撃的だ。タイムズスクエアの狂乱の中で、1947年に完成した「バー(Bar)」スーツ、「ハウス オブ ディオール」を立ち上げた名高いアンサンブルを着てアレック・ウェックが輝いている。ストリートシーンの断片では、サスキア・デ・ブロウ(Saskia de Brauw)、カレン・エルソン(Karen Elson)、アンバー・ヴァレッタ(Amber Valletta)らモデルが人込みと足場を飛び回り、建物のファサードに映し出され、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)の手縫い作品からマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)の最新デザインまで、オートクチュールをまとっている。リンドバーグのトレードマークであるモノクロとカラーの写真は、各衣服の複雑な作りとシルエット、テクスチャーを巧みに強調している。ピーター・リンドバーグの長年のコラボレーターであり友人であるフアン・ガッティ(Juan Gatti)によってデザインされたこの2巻本のあらゆる側面にリンドバーグ自身が存在する。第1巻には165点の未公開写真作品とーティン・ハリソンによる前書きを収録。第2巻はオートクチュールからプレタポルテ、メンズ、ウィメンズまで、『ヴォーグ』や『ハーパーズ バザー』などの雑誌に掲載されたディオールの100点以上の写真をキュレーションすることで、リンドバーグとディオールの深い関係に敬意を表す。ファッションと写真の2本の柱とその時代を超越したコラボレーションに対する息をのむようなオマージュである。【書籍情報】『Dior』写真:Peter Lindbergh出版社:Taschen言語:英語/ドイツ語/フランス語ハードカバー/520ページ/370×280mm発刊:2019年価格:2万7,600円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『Dior』を購入する
2019年12月01日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『I Love…』Arthur Elgortアーサー・エルゴート(Arthur Elgort)は、1940年6月8日、アメリカ・ニューヨーク生まれのフォトグラファー。1971年にイギリス版『ヴォーグ(VOGUE)』でデビューし、カジュアルで生き生きとしたスナップショットスタイルの写真でファッション界にセンセーションを巻き起こしたファッション写真界の大御所アーサー・エルゴート。その後も『ヴォーグ』を始め、『GQ』や『Interview Magazine』などの雑誌、シャネル(CHANEL)、サンローラン(SAINT LAURENT)といったブランドの広告キャンペーンなどで活躍してきた。アーサーはこれまで出会ったすべての女性のポートレート写真も撮っていた。アーサーの生涯とキャリア全体に渡るこれまでのなかでも多くの未発表写真で構成された本書。特に注目されるのは、ジア・キャランジ(Gia Carangi)、クリスティー・ターリントン(Christy Turlington)、シンディ・クロフォード(Cindy Crawford)、ポリー・メレン(Polly Mellon)などの象徴的な女性の美しさである。【書籍情報】『I Love…』写真:Arthur Elgort出版社:Damiani言語:英語ハードカバー/212ページ/210×160mm発刊:2019年価格:6,250円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『I Love…』を購入する
2019年11月23日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『When I was seven.』川内倫子アニエスベーのアイコニックアイテム「カーディガンプレッション」の40周年を記念して川内倫子が撮り下ろした作品。自身の愛娘をモデルに撮影された前編と、40年前の7歳だった自分を回想するように構成された後編からなる本書は、一人の女性の40年間という愛おしい時間が、過去と未来が交錯するなかで、ときに穏やかに、ときに躍動的に綴られる物語となった。【書籍情報】『When I was seven.』写真:川内倫子出版社:HeHe言語:英語、日本語ソフトカバー/64ページ/180×150mm発刊:2019年価格:2,800円■Shelfオフィシャルサイトで『When I was seven.』を購入する
2019年09月21日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Transforming Photography』Thomas Ruff今日、写真界で最も影響力のあるアーティストの1人であるトーマス・ルフは、メディアの概念的な可能性を再定義し、視覚体験の手段としてメディアの本質を同時に捉え挑戦している。これまでに発表された作品は、アナログとデジタルの両方の技術を使用してポートレート、ヌード、風景写真、建築写真などのさまざまな写真のジャンルを調査し、科学アーカイブ、印刷メディア、インターネットから画像を選別するといった従来の写真のイメージを大きく逸脱した表現が特徴的。デヴィッド・ツィナー・ホンコン(David Zwirner Hong Kong)での展覧会「Transforming Photography」(2019年5月22日〜6月29日)に際して出版された本書では、トーマス・ルフの最も有名な作品のセレクションと、2018年に始まった新しい「Tripe / Ruff」シリーズを紹介する。このシリーズでは、1850年代にインドとビルマで撮影されたリンナエウス・トライプ(Linnaeus Tripe)のネガがベースとなっている。またミュンヘンのハウス・デア・クンスト(Haus der Kunst)でルフの回顧展(2012年2月17日〜5月20日)に関連して行われたキュレーターのオクウィ・エンヴェゾー(Okwui Enwezor)との会話も文章として初公開され、トーマス・ルフの芸術的実践とインスピレーションを検証し、アーティストを魅力的でダイナミックに紹介する役割を果たしている。【書籍情報】『Transforming Photography』写真:Thomas Ruff出版社:David Zwirner Books言語:英語ハードカバー/76ページ/260×180mm発刊:2019年価格:4,420円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『Transforming Photography』を購入する
2019年09月07日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Lust For Life』Ed Van Der Elskenオランダ人写真家、エド・ファン・デル・エルスケンのカラー作品の全貌を見渡す初めての写真集。エド・ファン・デル・エルスケンはモノクロ作品で世界的に有名になったが、実際には作品の多くはカラーで作られていたという。1950年代初頭にパリでカラー写真を始め、60年代後半までに旅行記などほぼカラーのみで撮るように。本書はファン・デル・エルスケンのカラー・フォトグラファーとしての進化を辿り、作品を美術史の文脈に置く。比較的知られていない未公開の画像に加えて、オランダ写真美術館による2年間に及ぶファン・デル・エルスケンのスライド復元大規模プロジェクトについても詳しく解説する。【書籍情報】『Lust For Life』写真:Ed Van Der Elsken出版社:Lecturis言語:英語ハードカバー/256ページ/290×240mm発刊:2019年価格:6,200円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『Lust For Life』を購入する
2019年08月31日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。今週は、アメリカ人プロスケーターでありアーティスト、フォトグラファーのエド・テンプルトンと、同じくアメリカ人フォトグラファーのディアナ・テンプルトンの夫妻、それぞれによる2冊の作品集をピックアップ。■『Yesterday』Deanna Templeton“Yesterday”は、ディアナ・テンプルトンがスーパーラボのために特別に取り組んだ写真プロジェクトである。ディアナは何の変哲もない、ある1日の朝から晩までをポラロイド写真で綴る。彼女自身が自宅や庭で家事にいそしむ私的な光景から、ハンティントン・ビーチの建築や動植物、人間たち(友人・家族も見知らぬ人々も含む)まで、漂うように彼女の1日に訪れては去っていくものごとがカメラに収められている。“Yesterday”は、ディアナ・テンプルトンの私的ドキュメンタリーであり、日々彼女が美を見出し、インスピレーションを得ているカリフォルニア州南部での日常を切り取って見せてくれる。(―エド・テンプルトン)■『City Confessions #1 TOKYO』Ed Templetonこの本に収められた写真は、1998年から2018年までの間に東京を7回訪れて撮影したものだ。とりわけ、2016年から2018年にかけて撮ったものが多い。初めて東京に来たのは1998年、スケートボード・ツアーに参加したためだった。その後、2001年には2回訪れていて、1回目は「無題2001」という23区全体規模の大きな展覧会のため、2回目はやはりスケートボードのツアーのためだった。これら最初の3回は、スケートボードをしているとき以外はとにかく大いに路上を歩き、さまよい、撮影した。そして2016年、久々に旅行者として東京に来た。こうした最近の旅では、東京の人々の生活やリズムを観察し撮影することに、以前よりも集中している。東京で、人間の存在そのものや暮らしの中の習慣や風俗が露わになるような瞬間を見つけるのが好きなのだ。『シティ・コンフェッション#1 東京』は、「シティ・コンフェッション」シリーズの最初の写真集である。このシリーズは継続中で、いずれスリップケース入りのセットになる予定だ。各刊は、まとまった期間滞在し、撮影したり探索したりした都市別の写真集になる。(―エド・テンプルトン)【書籍情報】『Yesterday』写真:Deanna Templeton出版社:Super Labo言語:英語ソフトカバー/44ページ/220×200mm発刊:2019年価格:4,000円■Shelfオフィシャルサイトで『Yesterday』を購入する『City Confessions #1 TOKYO』写真:Ed Templeton出版社:SuperLabo言語:英語ソフトカバー/56ページ/240×210mm発刊:2019年価格:4,500円■Shelfオフィシャルサイトで『Thank you for your business Ⅱ』を購入する
2019年08月10日クロワッサンによる大人の女性のトレーニングBOOK7月17日、体を引き締め、調子を整える大人の女性向けのトレーニングが紹介されている新刊『クロワッサン特別編集 大人の女性のトレーニングBOOK』がマガジンハウスから発売された。『クロワッサン』は月2回、マガジンハウスが発行している料理、健康、ファッションなどの生活情報誌で、新刊はその特別編集版。100ページ、1,000円(税込)の価格で発売中である。二重アゴ・ほうれい線・目元のシワ対策も人体の使わない機能は確実に衰えていく。筋肉においても、習慣的な運動を行っていない場合、その量は減っていくことになる。この新刊に登場しているフィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一氏は、現代人の筋力不足は相当深刻で、40代以上の80%が要介護予備軍なのではないかとしている。新刊では年齢による衰えを食い止めるためのトレーニングを掲載。健康面だけでなく、気になる部分を引き締めるボディメイクや、ヒップの美しいシルエットを作る若返りエクササイズ、むくみや顔色改善のための肩甲骨体操なども紹介されている。また、二重アゴ、ほうれい線、目元のシワを修整する顔の筋トレ、痛みがあっても取り組めるというつらい時の症状別ストレッチなども掲載。特殊なトレーニング用具を必要とせず、いずれも自宅でできるトレーニングばかりとなっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※『クロワッサン特別編集 大人の女性のトレーニングBOOK 』 - マガジンハウス 編 - マガジンハウスの本
2019年07月25日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Figures of Speech』Virgil Abloh大学で建築学を学び、カニエ・ウェストのクリエイティブエージェンシー「DONDA」のクリエイティブ・ディレクターを経て、自身のブランド「OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™」を立ち上げた後、ルイ・ヴィトンのメンズ アーティスティック・ディレクターに抜擢されたヴァージル・アブロー。シカゴ現代美術館で2019年6月から9月まで冊に開催の個展のカタログとして出版された本書は、ボリュームある1冊を3つ分割する構成となっている。第一部はカタログの本体部分として作品のカラー写真と、レム・コールハースやマイケル・ロックらのテキストやインタビューを収録。第二部ではこれまでの多彩なプロジェクトを表形式でインデックス化。第三部ではヴァージル・アブローの個人ファイルに収められていた様々な写真やアイデアスケッチなどをアーカイブとしてたっぷり収録している。【書籍情報】『Figures of Speech』出版社:Prestel言語:英語ハードカバー/496ページ/310×230mm発刊:2019年価格:9,220円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『Figures of Speech』を購入する
2019年07月20日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『HANDBAGS』Juergen Tellerこれまでにいくつものファッションブランドのキャンペーンフォトや、エディトリアルフォトを手掛けてきた人気ファッション写真家ユルゲン・テラーが、ハンドバッグへのオブセッション溢れる写真を集めたボリュームある写真集。ケイト・モス(Kate Moss)、ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)、ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)、ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)、ジョン・マルコビッチ(John Malkovich)、ヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)、マイケル・クラーク(Michael Clarke)ら多くのセレブがラグジュリアスで個性的なバッグとともに登場。単なるファッションアイテムを超えてステータスとアイデンティティの象徴として存在感を増すバッグを、様々な風景、ロケーション、文脈のなかで見せる見ごたえある1冊。本書は、イタリア・ナポリのピニャテッリ美術館(Museo Villa Pignatelli)にて2019年4月13日から5月19日に開催された展覧会「JUERGEN TELLER ’HANDBAGS’, MUSEO VILLA PIGNATELLI, NAPLES」に合わせて出版された。【書籍情報】『HANDBAGS』写真:Juergen Teller出版社:Steidl言語:英語ハードカバー・クロス装/608ページ/300×240mm発刊:2019年価格:1万5,680円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『HANDBAGS』を購入する
2019年07月13日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Partners #2』コミュニケーションを特集テーマにした2号目。小さなテーブルをツールに使うベルリンのカップル、救いようがないダメな父親を持つ映像作家の兄弟、一般社会からの疎外感を共有し依存関係にある沖縄のカップル...色々な物を通じて人と人が繋がっている。本書ではこのように、関係性の築き方や他人と向き合う方法を様々な角度から紹介する。(publisher’s description)【書籍情報】『Partners #2』言語:日本語ソフトカバー/204ページ/280×220mm発刊:2019年価格:1,800円■Shelfオフィシャルサイトで『Partners #2』を購入する
2019年07月06日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Alice in Londnland』Valerie Phillipsヴァレリー・フィリップスにとって10作目の作品集『Alice in Londonland』は、モデルのアリスと作者によるロンドンでの旅の記録である。よく目にするようないかにも楽しそうな観光客の様子を写したものや、過剰にドラマチックな演出を施されたモノクロの報道写真のような類のものとは一線を画し、リアルなロンドンでの出来事を生き生きと描き、作者の特徴とも言えるカラフルでぐちゃぐちゃで鮮やかな世界を作り出している。アリスは我々を、あえて注目しないと見過ごしてしまいがちな場所、例えば路地裏やパブ、カフェやイギリスの伝統料理「パイ&マッシュ」のお店、クリスタル・パレス・パークの「ヴィクトリアン・ダイナソー」、ストリートやビルへと連れ出していく。ドラゴンや花、剥がれたペイント、動物の壁画やローマ風の壁、そんなものも目にするだろう。チャリティーショップやヴィンテージ、他にはヴァレリーが色々と組み合わせて遊んでいる服のコレクションから、アリスは自分にぴったりの服を見つけ出す。そんな日常が写り込んでいる。作者は、仕事で色々な場所を飛び回っている生活からの変化を求め、ロンドンの自宅周辺を探索するために休みを取り撮影を敢行。アリスは、まるでロンドンを我々に案内してくれる、さながらツアーガイドのようである。【書籍情報】『Alice in Londnland』写真:Valerie Phillips発行:SELF PUBLISHING言語:英語ソフトカバー/192ページ/240×170mm発刊:2019年価格:4,400円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『Alice in Londnland』を購入する
2019年06月29日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『A Magazine No.19 Curated by Kim Jones』長らくデザイナーを務めたルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)からディオール(DIOR)に移り話題を呼んだメンズファッション界注目のデザイナー、キム・ジョーンズがキュレーションを手がけ、『A Magazine』の健在ぶりをアピールする。キム・ジョーンズはアルファベット順に26のキーワードを選びその言葉にちなんでナオミ・キャンベルからアマンダ・リアまで多彩な友人や仲間を取り上げる。村上隆、ピーター・ドイグ、KAWS、空山基、レイモンド・ペティボンらアーティストの他、スティーブン・ジョーンズ、マイケル・スタイプ、ヴァージル・アブローら、キム・ジョーンズがこれまでの仕事で関わった多くの面々が参加し、豪華で濃密な1冊となっている。【書籍情報】『A Magazine No.19 Curated by Kim Jones』言語:英語ソフトカバー/300×230mm発刊:2019年価格:3,600円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『A Magazine No.19 Curated by Kim Jones』を購入する
2019年06月15日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Cosmo-Eggs』5月11日から11月24日にかけてイタリア・ヴェネチアで開催されている「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」の一環として、カステッロ公園内にある日本館で行われている「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」展の公式カタログ。ブックデザインは、作家との協働によって数多くの優れた作品集を制作してきた田中義久が手掛けている。展示風景と出品作家4名の制作ノートを軸に構成され、作家それぞれの制作過程と作品世界を再現。デザイナー・作家・作曲家・人類学者・建築家・キュレーター、そして出版社・印刷所・製本所が手を携え(本展のテーマの一つとも言える“共異体の協働”がここでも体現されている)完成した本書は、“本”というメディアで新たな表現を追求した一冊に仕上がっている。展覧会のタイトルでもある「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」という概念は、「宇宙卵(Cosmo-Eggs)」から世界は誕生したという神話学における卵生神話をもとに、人間・非人間の共生や、複数の神話・歴史の共存という主題を喚起させるイメージを孕むもの。また本展では、“協働”も重要な要素となっている。集団(コレクティブ)で取り組むことの今日的意味や課題、複数的な思考や共生のあり方を探求するとともに、アーティスト・イン・レジデンスなどの機会における作家同士の触発が生む未知の想像や実験の可能性などを考える。本展には、韓国の光州ビエンナーレ2012や台湾の「Asian Art Biennial 2013」などグループ展への参加経験が多数ある美術家の下道基行、映像に映ったものを言葉で描写していくパフォーマンス「音楽映画」シリーズや、西洋音楽でも民族音楽でもない音楽「ゾンビ音楽」を代表作とする作曲家の安野太郎、芸術人類学・神話学を専門とし、『野生めぐり 列島神話をめぐる12の旅』など書籍も執筆する石倉敏明、2016年に開催されたヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示にて特別表彰を受けた若手建築家の能作文徳が参加。キューレターは秋田公立美術大学大学院准教授の服部浩之が務める。【書籍情報】『Cosmo-Eggs』出版社:Case Publishing言語:英語、日本語ソフトカバー/158ページ/280×240mm発刊:2019年価格:3,500円■Shelfオフィシャルサイトで『Cosmo-Eggs』を購入する
2019年06月08日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Loops』Anders Edströmスウェーデン人フォトグラファーで映像作家のアンダース・エドストロームの作品集。本作は本の表紙から裏表紙までを使って時系列に沿った物語を展開。散歩やドライブ、旅の途中で撮影をし、常に周りを見ては何かに目を留め、光の加減と情景が結びつくところで足を止める。華々しい光景や奇抜なものでなく、むしろ不思議な力で導かれたかのように目の前の光景と光が一つになる瞬間を探し求める。このため彼のイメージは平凡に見えるかもしれないが、その一つひとつに光、時間、そしてエナジーの結びつきが示されている。本書では、こうしたイメージの間に光を反射する顔料の水たまりが顔を出す。光の反射を作品に活かそうと自宅で作った水たまりは、美術史家のエルンスト・ゴンブリッチ(E.H. Gombrich)が15世紀の南北アルプスの絵画について書いたエッセイの言葉を借りるならば、それぞれが「光、形そしてテクスチャー」の研究となっている。またこれらは、この年代記の中でクリエーティブな角度からの考察という役割を果たしている。ロシア人作家のウラジーミル・ナボコフ(Vladimir Nabokov)がかの有名な『ロリータ』の前に書いたディストピア小説『ベンド・シニスター』もまた水たまりを一つのテーマとしている。この小説の主人公、妻を亡くしたばかりのアダム・クリュッグ(Adam Krug)は、窓の外を眺めている時に初めて水たまりに注意を引かれる。紋章学において「ベンド」とは、盾の帯状の部分のことで、右上から左下にわたるものにはベンド・デクスターが通常使われる。これに対し左上から右下へわたるものをベンド・シニスターと呼ぶ。水たまりに映る像はベンド・シニスターのように左右が逆で、かつ歪んでいる。エドストロームの描く水たまりは、インクの染みや模様または足跡のように見える。ナボコフは一般人には羨ましくさえ思える共感覚という不思議で特殊な感覚を持っていた。音に色を感じたり光を味わったりできる感覚で書かれた言葉には、それぞれ異なる意味が隠されている。音やイメージと同じように言葉で遊び、ディテールを「愛撫した」と言う。そうして彼は自分以外には誰も気づかないものを探し、その特別な直感で捉えた感覚を表面からは分からないように物語に沁み込ませていった。エドストロームが最初に頭角を現したのはファッション界だったが、彼を見出したのは、ブーツやジーンズ、バックパックといったなんでもないものをシンプルに白いペンキで塗りつくし、ファッション界の既成概念に反旗を翻してきたマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)だった。エドストロームもまたマルジェラのように並外れたもの、あっと言わせるようなもの、決まった型にはまったものを避け、ありのままの自然主義に傾倒しつつ、自らの共感覚を活かした写真を通じてオルタナティブな世界の見方を表現してきた。本書は彼の研究を収めたタイムカプセルの役割を担っている。――ジェフ・ライアン(Jeff Rian)【書籍情報】『Loops』写真:Anders Edström出版社:ANTENNE PUBLISHING言語:英語ソフトカバー/136ページ/28×210mm発刊:2019年価格:2,800円■Shelfオフィシャルサイトで『Loops』を購入する
2019年06月01日顔をワントーン明るくする正しい産毛ケア5月17日、電池式のフェイスシェーバーが付属した書籍『つるつる肌BOOK スッキリ美肌シェーバー付き』が宝島社より発売された。価格は2,138円(税込)である。同書では医師で医学博士の髙田女里(たかだめり)氏が肌をワントーン明るくする正しい産毛ケアを解説しているほか、シェービング方法も紹介されている。リップのような「スッキリ美肌シェーバー」性別を問わず生えている産毛。産毛は無色透明ではないため、そのままの状態では顔の色が黒ずんで見えることがある。また、メイクでは化粧のりが悪くなり、スキンケアでは化粧水や乳液、美容液などが産毛のために肌に届きにくくなってしまっているかもしれない。美容において、顔の産毛は処理するべきだとしても、理容室や顔そりを行っている美容室、女性向けシェービングサロンなどで産毛の処理は可能であるが、産毛は気になった時に処理する必要があり、いつでも手軽に安価に行える方法が望ましい。『つるつる肌BOOK スッキリ美肌シェーバー付き』の「スッキリ美肌シェーバー」は、リップのような形状をしており、電池式であるためいつでも使用可能。長さ10cm余りのコンパクトサイズなのでメイクポーチに入れておくこともできる。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※つるつる肌BOOK スッキリ美肌シェーバー付き - 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル
2019年05月24日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『The Master IV』Juergen Tellerファッション写真家ユルゲン・テラーが2005年にスタートした「The Masters」シリーズの2012年『The Master III』振りとなる新作。このシリーズはユルゲン・テラーが「マスター」あるいは「マスターフル」と信じるものへ捧げた小型写真集で、今回は彼にとって最も重要な4人のマスターである荒木経惟、ウィリアム・エグルストン(William Eggleston)、ボリス・ミヒャロフ(Boris Mikhailov)、シャー・ロットランプリング(Charlotte Rampling)に捧げられ、この4人を撮ったポートレート作品で構成されている。【書籍情報】『The Master IV』写真:Juergen Teller出版社:Steidl言語:英語ソフトカバー/48ページ/230×180mm発刊:2019年価格:1,910円■Shelfオフィシャルサイトで『The Master IV』を購入する
2019年05月04日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Trails』ホンマタカシ日本人写真家、ホンマタカシの作品集『Trails』には、北海道の知床国立公園で狩猟された鹿の血の痕跡(trails)が、影を感じさせながらも美しく綴られている。儀式的に描かれた痕跡か、それともカリグラフィーで書かれた文字か。2009年から2018年の冬の間に撮影された鹿の血痕は、この一冊の作品集の中で抽象的かつ象徴的に描かれる。神聖視されながらも鹿の過度な増加は度々物議を醸してきており、殊に農作物の被害に関しては問題視され、行政は地元の猟師たちに自らの手でこの問題を対処するよう呼びかけている。作者は、鹿の頭数を減らした結果生じたもの、雪を染める野生の赤い爪痕を記録する。【書籍情報】『Trails』写真:ホンマタカシ出版社:MACK言語:英語ソフトカバー/68ページ/320×220mm発刊:2019年価格:6,400円■Shelfオフィシャルサイトで『Trails』を購入する
2019年04月27日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Busy Living』Coco Capitánスペイン人フォトグラファー、アーティストのココ・キャピタン(Coco Capitán)の作品集。1992年生まれのココ・キャピタンは、グッチの2017-2018年秋冬シーズンにコラボレーション相手としてアレッサンドロ・ミケーレより指名を受けたことで、ファッション業界でも一躍有名となった人物である。その年齢からは想像がつかないほど、本作は万華鏡のように千変万化な作者のスタイルを魅せており、制作年数を超えた自由さと開放感に満ちている。ファッション、コマーシャル写真の慣例の逆を行く遊び心溢れるセッティングから始まり、アメリカと中国を巡る旅を通して物語られるオリンピックの競泳選手や個人的な回想録の優雅な描写まで、本作はまさにすさまじい速度で変化していく現代社会において、作者が経験し、吸収し、そして反映して来たまさにタイトルにある「BUSY LIVING(必死に生きる)」を表している。作者の作品はじっと座っているような表現ではない。確立したスタイルを貫き、既に世に認められた写真作品と並び、今日の我々を取り巻いている暗号を作者が解読しようとする試みの中で生まれた文章や絵、インスタレーションが本書には収められている。このような作品群は、時に個人的なものであり、また別の側面では自虐的とも取れるユーモアで満ちた壮大な宣誓でもある。このことは、作者の情熱と不思議さ、そして健康的かつ皮肉と機知に富んだ世界観を確固たるものとしている。本書は、 2019年3月6日から5月25日にかけて行われているヨーロッパ写真美術館(MEP/フランス) での展覧会開催に伴い刊行されたもの。同美術館でディレクターを務めるサイモン・ベーカー(Simon Baker)がエッセイを寄稿している。【書籍情報】『Busy Living』写真:Coco Capitán出版社:LOOSE JOINTS言語:英語ソフトカバー/172ページ/300×210mm発刊:2019年価格:6,600円■Shelfオフィシャルサイトで『Busy Living』を購入する
2019年04月20日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『MEMORIA』Chad Mooreライアン・マッギンレー(Ryan McGinley)のアシスタントを経て、ニューヨークを拠点に現在はファッションなどを中心に活躍するフロリダ出身の気鋭フォトグラファー、チャド・ムーア。友人らを主な被写体とし、ニューヨークのユースカルチャーをドリーミーに表現した世界観は多くの支持を集め、次世代を担う気鋭の写真家として世界でも高く評価されている。本書は、アニエスベー(agnès b.)のギャラリーで開催された同名展覧会に合わせて出版された本書には、チャド・ムーアのこれまでの作品が「Memoria」というタイトルに沿って集約されている。アニエスベーは、同社が経営するパリのギャラリー「デュ ジュール(Rue du Jour)」で、チャド・ムーアにとってアメリカ国外初となる個展をサポートした。【書籍情報】『MEMORIA』写真:Chad Moore出版社:agnès b.、Pacific言語:英語ハードカバー/160ページ/290×220mm発刊:2019年価格:6,400円■Shelfオフィシャルサイトで『MEMORIA』を購入する
2019年04月06日全身くまなく使えるバタフライカッサ3月25日、人気美容家の千波氏監修によるカッサが付属したムック本『全身くまなく使えてすっきりリフレッシュ! 魅惑のバタフライカッサBOOK』が発売された。このムックでは千波氏がカッサの使い方もレクチャー。B5判で価格は2,500円(税別)、宝島社から発売中である。千波氏はエステ講師、加圧トレーナーなどとして活躍。自身が約20㎏のダイエットとリバウンドを繰り返した経験を活かし「モチベーション」を組み込んだトレーニング教室を開いている。著書には『魔法の顔ほぐし - 小顔が止まらない!』『伝説の脂肪ほぐし』などがある。大きな部位からピンポイントの部分にもカッサの起源は紀元前の中国にあるとされ、漢字では「刮痧」と表記される。カッサは新陳代謝促進のための民間療法で、現在の日本では手軽にできる美容法として女性に人気である。宝島社から発売されたバタフライカッサは蝶のような形をしており、大きく重みのある設計により、しっかりと力が加わり、自分ではなかなかマッサージすることが難しい全身の大きな部位でも使えるようになっている。また、ピンポイントの部分にはバタフライの翼の先端でアプローチできる。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※全身くまなく使えてすっきりリフレッシュ! 魅惑のバタフライカッサBOOK - 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル
2019年04月02日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Self Service #50』500ページに及ぶ、いつもにもましてボリューミーなハードカバーに2019年春夏のファッション・エディトリアルをぎっしりと詰め込んだ25周年記念号。デイビッド・シムズ(David Sims)、パオロ・ロベルシ(Paolo Roversi)、ジェイミー・ホークスワース(Jamie Hawkesworth)、キャス・バード(Cass Bird)らのファッションフォト、ジョー・マッケナー(Joe McKenna)、メラニー・ワード(Melanie Ward)らによるスタイリングなど、見どころたっぷりの1冊となっている。ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquière)の手掛けたルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の2019春夏と、同じくニコラが手掛けたバレンシアガ(BALENCIAGA)2001年春夏、2003年春夏をフィーチャーした2種類の表紙は、ともにデヴィッド・シムズが撮影。【書籍情報】『Self Service #50』出版社:SELF SERVICE言語:英語ハードカバー/500ページ/310×230mm発刊:2019年価格:5,300円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『Self Service #50』を購入する
2019年03月30日心身の不調を食事で解消しよう3月23日、女性の心身の不調を食事で解消するための知恵が掲載されている新刊『不調女子のカラダよろこぶ栄養BOOK』が発売された。著者は元バレーボール選手で、オリンピックの出場経験もあるヘルスコーディネーターの杉山明美氏である。同書は四六判で1,500円、徳間書店より刊行されている。自身の経験から分子整合栄養医学を学んだ杉山明美氏杉山明美氏は1987年にNECレッドロケッツに入団し、Vリーグで優勝、日本代表にも選ばれ、ソウルオリンピックに出場している。しかし、任されたチームリーダーという重圧もあり、食欲不振、不眠、鉄欠乏性貧血を経験している。引退後、目標を失いさらに体調は悪化。一人でトイレに行くこともできない状態となった頃、血液検査データから栄養バランスの乱れが不調の原因だと判明し、分子整合栄養医学を学ぶこととなる。現在はアスリートなどのヘルスコーディネーターとして活躍している。その不調は栄養が原因かも?デリケートな女性の体はちょっとしたことで不調を抱えることがある。特に食事の影響は大きく、ダイエットにより栄養不足に陥るケースが少なくない。また、精神的な部分における気力不足、やる気不足も、脳に栄養が不足しているからかもしれない。新刊では「目まいには朝ごはんに目玉焼き」など、疲れがとれない、生理痛がつらい、ダイエットがうまくいかないといった不調や悩みを解消し、体を目覚めさせる食事と栄養の知恵が多数掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※不調女子のカラダよろこぶ栄養BOOK - 徳間書店
2019年03月29日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『ANTIGLOSSY: Fashion Photography Now』近代のトレンドと、未来のファッションの予想をまとめた新しいファッション写真集。本書では、ユルゲン・テラー(Juergen Teller)、グレン・ルックフォード(Glen Luchford)、セバスチャン・キム(Sebastian Kim)、シャーロット・ウェールズ(Charlotte Wales)、ジョアンナ・ピオトロヴスカ(Joanna Piotrowska)、カレン・ノール(Karen Knorr)など、ファッションの分野を中心に時代の最先端をいくフォトグラファーをピックアップ。ソーシャルメディアと電子出版物が主流となった現代に、写真とファッションとは、写真トレンドの本質とは何かを探る。【書籍情報】『ANTIGLOSSY: Fashion Photography Now』出版社:Rizzoli言語:英語ハードカバー/256ページ/330×220mm発刊:2019年価格:7,100円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『ANTIGLOSSY: Fashion Photography Now』を購入する
2019年03月23日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Purple #31 The Paris issue』フランスを代表するインディペンデントファッション誌『パープル(Purple)』の最新号となる31号は、パリを特集。パリの時代の再来だ。1992年、私たちがこの雑誌を立ち上げた頃、当時のパリはとにかく保守的で進行が遅く、変化とは正反対の街だった。そのため我々は、新しい発見を求めてロンドン、ベルリン、ニューヨーク、東京まで飛ばなくてはならなかった。しかし、そんな時代は終わったのだ。今回、約30年の『Purple』の歴史上初めて、色々な意味でこのフランス雑誌の美学を形作ってきた街、パリにフィーチャーした号を発行する。――オリヴィエ・ザーム(Olivier Zahm)荒木経惟の撮るプラダ(PRADA)、パオロ・ロヴェルシ(Paolo Roversi)の撮るコム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)の他、マーティン・パー(Martin Parr)、森山大道、オラ・リンダル(Ola Rindal)、ユルゲン・テラー(Juergen Teller)、アンダース・エドストローム(Anders Edstrom)らの撮りおろしファッションフォトが満載の一冊。【書籍情報】『Purple #31 The Paris issue』出版社:Purple Institute言語:英語ハードカバー/452ページ/330×240mm発刊:2019年価格:5,900円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『Purple #31 The Paris issue』 を購入する
2019年03月16日