日本トラストテクノロジーは3月3日、バッテリーグリップ「DODA-E」シリーズの新モデルとして「バッテリーグリップ DODA-E for X-E1/E2」と「バッテリーグリップ DODA-E for G5/G6」の2モデルを発売した。「JTTオンライン」での限定販売で、直販価格は税込8,980円。○バッテリーグリップ DODA-E for X-E1/E2「バッテリーグリップ DODA-E for X-E1/E2」は、富士フイルムの「FUJIFILM X-E1」と、「FUJIFILM X-E2」で使用できるバッテリーグリップ。バッテリーを2つまでセットでき、動作時間を約2倍に引き上げる。対応バッテリーは富士フイルム純正の「NP-W126」。グリップには縦位置用のシャッターボタンも搭載する。本体サイズは約W125×D88×H62mm、バッテリーを除く重量は約122g。○バッテリーグリップ DODA-E for G5/G6「バッテリーグリップ DODA-E for G5/G6」は、パナソニックの「LUMIX DMC-G5」と「LUMIX DMC-G6」で使用できるモデル。対応バッテリーはパナソニック純正の「DMW-BLC12」で、そのほかの機能はDODA-E for X-E1/E2とほぼ共通だ。本体サイズは約W125×D39×H61mm、バッテリーを除く重量は約118g。
2015年03月03日Analog Devices(ADI)は2月25日、12ビット8チャネルA/Dコンバータ(ADC)/D/Aコンバータ(DAC)/GPIOコンビネーションチップ「AD5592R」を発表した。同製品は、400kSPSのADC、セトリングタイム6μsのDAC、デジタル入出力、およびリファレンス回路を1チップに搭載しており、8デバイスまで任意の組み合わせに構成することができる。そのため、多数の監視および制御機能を実現することができる。このオンチップ機能の組み合わせにより、部材費を節減しながら、デザインの移植性を増やすことができ、わずかなソフトウェアの変更で再利用が可能となる。また、小型パッケージを使用しており、個別素子による構成と比べて、実装面積を最大85%節減する。そのため、有線および無線通信、ビル制御のような高密度でスペース制約のあるアプリケーションの他、サイズとデザインフレキシビリティが要求されるあらゆる監視および制御アプリケーション向けに最適となっている。そして、単にシステムアーキテクチャを簡素化するだけでなく、監視および制御機能を単一の部品内に付け加えることもでき、システムの機能拡張が可能となっている。なお、パッケージは、2mm角の16ピンWLCSP、3mm角の16ピンLFCSP、16ピンTSSOP。価格は1000個受注時で3.25ドル。すでに量産出荷を開始している。
2015年02月25日東京工業大学(東工大)は、A/Dコンバータ(ADC)を用いた新方式のデジタルクロック生成器を開発し、従来のデジタルPLLに比べ、低消費電力かつ低ジッタで動作することを確認したと発表した。同成果は、同大大学院 理工学研究科の松澤昭教授と岡田健一准教授らによるもの。詳細は、2月22日から米国サンフランシスコで開催されている「国際固体素子回路会議ISSCC 2015(IEEE International Solid-State Circuits Conference 2015)」にて発表される。今回、位相同期を電圧差の検出によって行うという新たな発想に基づき、発振器出力を直接、標本化する電圧サブサンプリング技術により実現したという。従来のデジタルPLLは位相同期のために時間差検出による帰還(フィードバック)制御を行っていたが、時間差検出の分解能を高くできないことが課題だった。これに対し、新技術はこの課題を解決する成果で、最小配線半ピッチ65nmのシリコンCMOSプロセスで試作した新型デジタルPLLは、2.2GHzのクロックを生成可能であり、クロックの揺れが発振周期の0.08%と非常に良好なジッタ特性を達成した。また、消費電力も4.2mWと低く抑えられている。同技術が実用化されれば、身のまわりのあらゆる電子機器に超小型バッテリレスセンサを組み込むことが可能になるとコメントしている。
2015年02月24日4月3日(金)より京都・南座で上演される舞台『広島に原爆を落とす日』の制作発表が2月19日、都内で行なわれ、演出・脚色を務める少年隊の錦織一清、主演のA.B.C-Z、戸塚祥太らが出席した。同作は劇作家、つかこうへいが作・演出を手がけ、1979年に初演。以降、様々なカンパニーにより再演されている。第二次世界大戦を背景に、白系ロシアの血を引く日本海軍少佐のディープ山崎を主人公に、究極の愛を描いた作品。演出・錦織、主演・戸塚のコンビは、2013年の『熱海殺人事件』、2014年『出発』に続き、今回で3作目。錦織は「年に1度つかさんの作品をやらさせていただくというのは、ご褒美だと思っています。つかさんのお芝居は出演者の生身の力で作っていく力強い作品だと感じているので、諸先輩方、そして後輩のとっつー(戸塚)の力を借りて良い作品にしたい」とコメント。同作への印象については「つかさん版『ロミオとジュリエット』なんじゃないかと思っています。タイトルは『広島に原爆を落とす日』というタイトルで、第2次世界大戦を背景に、ということではありますが、必ずしも“戦争”ということだけではなく、そこを生きていく人間を描いていければと思います。そのうえで、今年で戦後70年という節目にこの作品を見ていただいて、当時の事を考え直すきっかけになれば」と語った。主演を務める戸塚については「昨年の『出発』では等身大で合っているお芝居だったと思っているんですが、この作品では今までにない狂気のとっつーが見たいですね。とっつーってこんな人だったのか、ってファンの方がちょっと引いてしまうくらいの演技が見たい」とリクエスト。ディープ山崎を演じる戸塚は「台本のセリフ量の多さに尻込みして弱気になっているんですが・・・(笑)、絶対にいけます!やります!」と自分に言い聞かせるようにコメント。同役は1997年に事務所の先輩でSMAPの稲垣吾郎も演じた役だが、「稲垣さんも自分自身のディープ山崎を見つけて演じていた筈なので、僕も全身全霊をかけて自分なりのディープ山崎を見つけるために、もっと台本を読み込みたい。つかさんの言葉を皆さんに伝えて行ければ」と意気込んだ。また錦織の演出については「稽古場では出演者の誰よりもエネルギッシュで、その場でアイデアがポンポンと出てきて凄い」と語った。舞台『広島に原爆を落とす日』は4月3日(金)から6日(月)に京都・南座、4月7日(火)に広島・アステールプラザ 中ホール、4月8日(水)に兵庫・神戸文化ホール 中ホール、4月11日(土)に静岡・静岡市清水文化会館(マリナート)大ホール、4月12日(日)に愛知・刈谷市総合文化センター、4月14日(火)から23日(木)に東京・サンシャイン劇場で上演。なお、京都公演は一般発売に先がけて、電話抽選先行を実施中。受付は2月23日(月)午後6時まで。電話番号は0570-02-9580。
2015年02月20日2014年8月にIDC Japanは、国内ADC(Application Delivery Controller)市場を2014年に前年比9.6%増の267億円、2013年~2018年の年間平均成長率を6.5%との予測を発表した*。今後、モバイルやクラウドが普及するにつれ、ADC市場はさらに成長し続けることだろう。そこで今回、アプリケーションデリバリーとネットワークセキュリティの分野において、常に先鋭的な製品を提供し続ける日本ラドウェア代表取締役社長の河田英典氏に、現在そしてこれからのADCについて解説いただいた。○従来型のADCが抱える3つの課題「スマートフォンやクラウドの普及で、今後ネット上のトラフィック量は増え続ける一方でしょう。そうなると、従来型のレガシーなADCでは不十分となります」と河田氏は主張する。従来型ADCが抱える課題は大きく3つに分類される。1つ目は、多くの従来型ADCが複数のアプリケーションでADCのリソースを共有する、ベストエフォート型のアプローチに基づいている点。そのため、1つのアプリケーションに問題が発生すると、それが全体のパフォーマンスに影響することになる。2つ目は、TCPやSSLなどのネットワークの最適化のみ対応である点。デバイスやブラウザごとの最適化は行われないため、ユーザー側の体感品質はあまり変わらない。3つ目はトランザクションが終了する割合や応答時間などの情報を収集せず、パフォーマンスが可視化できない点。これでは、品質低下が発生した際に、その原因が追求できない。「このような課題を抱える従来型のADCでは、来るべき大規模トラフィックの時代を乗り切ることはできません。そこで私達が送り出した製品が、次世代型ADCであるAlteon NG(Next Generation)です」(河田氏)○最大で40%の高速化を実現「Alteon NG」は、仮想ADC(vADC)インスタンスごとにリソースをロックインする、業界初になるという「インスタンスの障害分離」を提供。1つのアプリケーションに障害が起きた場合でも、他のパフォーマンスには影響を与えなくなる。バンドルされているソリューションである「FastView」ではHTML、CSS、JavaScript画像ファイルなどの最適化によりブラウザ処理の高速化を実現。ネットワーク環境やブラウザの種類・バージョンにもよるが、最大で40%の高速化が実現可能となる。なおモバイル環境ではレスポンスタイムを52.25%向上した例もあるとのことだ(DeNA SHOPPINGにおける事例)。更に、稼働状況の監視を行うエージェントレスのツールとしてAPM (Application Performance Monitoring)を搭載。3つのポイント(ネットワーク/サーバレスポンス/クライアントのレンダリング)から情報を収集し、パフォーマンス上のボトルネックを発見できるように可視化を行う。「Alteon NGは、従来型ADCが抱えていた課題をクリアし、文字通り次世代のネットワークをリードできる自信作です」(河田氏)○世界で最もサイバー攻撃を受ける国イスラエル。そこで培われた経験と実績世界で最もサイバー攻撃を受ける国のひとつと言われるイスラエル。そこに本社を持つラドウェアは、毎日のように大量のサイバー攻撃を受けている。そのため、ラドウェアのイスラエル本社には、イスラエルの本社にはERT(Emergency Response Team)と呼ばれる特殊チームが存在する。これは「リモートログインなどで顧客の環境に直接アクセスして対策を行う、いわばSWATのようなもの」(河田氏)とのことだ。このような、過酷な環境で培われた経験と技術が反映されたラドウェアの製品は、全世界の1万を超える企業、官公庁、通信業者が導入し、高い評価を受けている。なお、「Alteon NG」の代表機種であるAlteon NG 5208は、ADC機器「Alteon 5208」とFirstViewやAPM、WAFなどの各種ソリューションによって構成されている。そして現在、「Alteon 5208」が128万円となるキャンペーンを実施中である。「スループット6Gでこの価格帯は、そうは無いはずです」と河田氏が豪語する。*IDG Japan株式会社2014年8月4日発表
2015年02月17日皆さんが勤務する企業を見渡した時、マーケティングが「広告に代表される顧客とのコミュニケーションに関する方法論」と狭く理解されていることはないだろうか。また、既存顧客との信頼関係を構築・維持するため、いわゆる「どろどろ」とした営業活動が重視され、マーケティングのような理論的な顧客獲得アプローチは二の次だったりしないだろうか。さらに、製品が売れるかどうかは技術力が左右するという考え方が前提で、販売やマーケティング部門の存在感が小さいといったことはないだろうか。こうしたことが起きているならば、マーケティングの重要性が正しく理解されていない可能性がある。また、消費者取引中心の企業で長年蓄積されてきたマーケティングの理論アプローチを、企業や組織において部品、原材料、機械・設備などの生産財を提供する組織に当てはめようとすることのひずみが誤解を生んだとも考えられる。現在、中長期的な有望分野として、マーケティング分野へのIT投資の積極化が期待されているが、最初の出発点としてB2C(消費財)マーケティングとB2B(生産財)マーケティングの相違を理解することが重要だと言える。両者の相違を理解することが、マーケティングITを必要とする顧客への正しいアプローチにつながることになるだろう。本稿では、B2BマーケティングとB2Cマーケティングのあり方を整理してみたい。下図に示したように、企業や組織を対象にビジネスを行うB2B企業の顧客は、最終消費者ではなく、企業内のステークホルダー集団である。そのため、顧客の購買決定プロセスと顧客との関係に相違が現れる。○複雑な購買決定プロセス不特定多数の消費者を相手にビジネスを行うB2C企業と比べ、B2B企業の顧客の数と単位が異なる。顧客の数が少ないと一見、管理が容易になるように思われるが、実際は顧客がステークホルダー集団で構成されているゆえの複雑なマネジメントが必要となる。それは、購買の最終決定が、開発部門、生産部門、購買部門などの各担当者や管理者の合議で形成されるためである。そして、必要な財の必要性、購入時期、購入方法、購入先を明確な基準を設定したうえで、購入を判断する。B2Bビジネスにおいて、広告に接することで購買意欲がかき立てられたことをきっかけに製品・サービスの購入に結び付くことはまれなのである。○長期にわたる顧客との関係B2Cビジネスの場合、特定のブランドへのロイヤルティにより、同じ製品・企業が選択されることから、ブランド価値を高めることが顧客との長期的な関係を維持するうえで重要である。これに対し、B2B企業の顧客の場合、カスタマイズや供給量といった個別の要求にこたえることができることを理由に、過去に取引経験のある企業と取引を長期間にわたって継続することがよくある。また、継続的な取引を行うと、顧客企業に関する知識が蓄積しやすくなる。逆に言うと、B2B企業の場合、顧客と直接の接点になる営業部門が顧客情報を独占することなく、研究開発部門をはじめとする社内各部門と共有することが、首尾一貫した体制で顧客に価値ある商品を提供し続けることにつながるのだ。○マーケティングITの活用におけるポイントマーケティング業務を支援するためのソフトウェアが市場形成期に入りつつある昨今、国内では「マーケティング専門組織がない」「リーダーシップを取るCMO(Chief Marketing Officer)がいない」といった点が問題視されている。営業とマーケティングの組織分化が進んでいない傾向はB2B企業で顕著である。これは、B2B企業が国内の既存顧客を中心にビジネスを展開してきた歴史が長く、体系化されたアプローチで新規顧客を獲得してこなかったためだ。このことは不特定多数の消費者を対象にビジネスを展開してきたB2C企業と異なり、社内にマーケティングに関するノウハウが十分に蓄積されていないことを意味する。また、製品・サービスの機能や特徴に照らした顧客セグメンテーションを明確にし、見込み顧客となりうる層を抽出するターゲティングが属人的なスキルに依存している可能性も高い。この顧客セグメンテーションとターゲティングは、見込み顧客の獲得とは独立したプロセスであり、顧客を分類して把握する「属性」という非常に重要なインプットに影響する。この定義が甘いと、属性分析がうまくいかず、見込み顧客に対する効果的な施策を展開することは困難である。言い換えると、企業の損益計算書に明示される販売管理費を正しく使えないことにつながる。マーケティングITベンダーおよびその導入を支援するベンダーには、成熟していないマーケティング支援という市場を育てていくため、ユーザー企業と協調して「マーケティングITの顧客を深く理解する」プロセスに取り組む姿勢が求められる。
2015年02月13日ミニストップはこのたび、ギフティが運営するギフトサービス「e-gift System」を2月4日より導入し、商品をギフトとして贈るソーシャルサービス「MINISTOP e-GIFT」を開始する。ギフトを贈る側は、「MINISTOP e-GIFTサイト」から、LINEやFacebook、メール等を通して、プレゼントの二次元バーコード(QRコード)を送信することで、商品ギフトの引換券とメッセージを送付することができる。一方、受取側は、都合のいいときに店舗を訪れ、受信したQRコードを「MINISTOP Loppi」にかざしてギフト券を発行し、レジで対象商品と引き換えることで、受け取ることが可能だ。支払いは、MINISTOP e-GIFTサイト内でのクレジットカードか携帯キャリア決済となるため、店頭に出向いて支払う必要はない。また、受け取ったギフト引換券には有効期限があるほか、一部販売していない店舗や時間帯もある。
2015年02月04日シトリックス・システムズ・ジャパンは2月2日、同社のADC(アプリケーションデリバリーコントローラー)である「Citrix NetScaler」アプライアンスの新モデル「NetScaler MPX8010」を発表した。同日より提供を開始する。「NetScaler MPX8010」は、ニーズが高い10Gスループットに対応した、日本および中国のみで提供される地域限定モデル。システムスループットは10Gbpsで、HTTPリクエスト (/秒)は60万、SSLトランザクション(/秒)は9,000で、SSLスループットは5Gbps。NetScalerは、SSL処理能力に優れ、モジュール等を追加することなく、ライセンスを追加するだけで、WAF(Web Application Firewall)の機能を利用することができる。価格は、Standard Editionが455万5,000円、Enterprise Editionが594万円、Platinum Editionが742万5,000万円(いずれも税別)。また、10GB以下のエントリーおよびミッドレンジ製品の価格を改定し、新しい販売価格で提供を開始する。Standard Editionの新価格は、「MPX5550」が207万9,000円、「MPX5650」が267万3,000円、「MPX8005」が267万3,000円(いずれも税別)。
2015年02月02日D2Cは1月23日、同社が提供するeラーニングソリューション「ALFLearning(アルフラーニング)」において、iOS/Android専用のスマートフォンアプリの提供を開始したと発表した。アプリは、スマートフォンでeラーニングを受講するために最適化されたツール。受講者は、アプリ上からALFLearningに保存された動画の中から視聴したい動画を検索/再生し、eラーニングを受講できる。また、リアルタイムに講師の授業を閲覧する「Live授業」、電子書籍ドキュメントを共有する「図書館」、受講者が撮影した写真や動画を提出する「課題」など、多彩な機能を搭載する。さらに、学習の理解度を確認するための「テスト」機能を新たに実装。動画や資料、テキストを組み合わせて簡単に問題をアプリ上から作成できる。ALFLearningの料金は、初期費用が10万円、ビデオ授業が5万5000円~、ライブ授業が10万円~となっている。
2015年01月27日独ハイブリスソフトウェア(ハイブリス)は1月21日、フォレスター・リサーチが発行したB2Cコマース分野に関する最新レポート「The Forrester Wave:B2C Commerce Suites, Q1 2015(2015年1月13日付)」において、B2Cコマース・スイート分野の「リーダー」に認定された。同レポートによると、単にeコマース・プラットフォームのみを求めている企業はほとんどなく、eビジネスにおいて、オムニチャネルの高度なフルフィルメント・ツールやオンライン・マーチャンダイジング・ツールに対するニーズが高まっていると分析。こうした企業では、コアなコマース機能やオーダー管理システム(OMS)、エクスペリエンス管理、製品情報管理(PIM)からなるコマース・テクノロジー・スイートの購入が進んでいるという。また、ハイブリスに関しては、SAPによる買収以降の12カ月間で大きく成長したと説明。こうした機運の背景として、ハイブリス・プラットフォームのコアな価値提案が買収後も維持されたことや、SAPのグローバルな基盤により、アジア太平洋などの新興市場においての機運が著しく高まったことなどをあげた。
2015年01月22日本連載の第4回では、ADCが備える主要なセキュリティ機能の1つである「WAF」について解説した。WAFはIDS/IPSとは異なり、Webアプリケーションへの攻撃を防御の対象として利用されるものであり、WAFとIDS/IPSをうまく組み合わせることで効果的な多層防御が実現できる。今回は「ADCとIDS/IPSとの関係」について、別の切り口から取り上げてみたい。というのは、進化する攻撃に対応するためにIPSの進化もめざましい。そのIPSとADCを連携させれば、より効果的に堅牢な防御を実現できるのだ。○本来のメリットを生かすのが難しいIPSの運用まずは、IDS/IPSについて簡単におさらいしておこう。IDS(Intrusion Detection System:侵入検知システム)は、主にOSやミドルウェアの脆弱性を突く攻撃を検知するためのものだ。ネットワーク上を流れるパケットの中身を監視し、シグネチャとのパターンマッチング処理によって既知の脅威に関係すると思われる不正な通信を検知し、管理者にその旨を通知する。IPS(Intrusion Prevention System:侵入防止システム)は、このIDSの機能に不正通信の遮断機能を追加したものだ。IDSが不正な通信を検出・通知するのみなのに対し、IPSでは検出と同時に不正な通信を遮断できるため、より強固なネットワークセキュリティを実現できる。しかし、いまや多くの企業が当たり前のように導入しているIPSも、実際にはほとんどのケースでその機能が十分に活用されていない。せっかくIPSを導入しても、不正通信の遮断機能を使っていないケースが多いのだ。通信の遮断を行うにはIPSをネットワークのインラインに設置する必要があるが、実際にはスイッチのミラーポートに接続し、パケットのコピーを監視して不正パケットの検出のみを行っているケースがほとんどだ。その理由は、多くの管理者が誤検知による誤遮断を嫌うためだ。IPSにより不正通信の検知を実施すると、正常なパケットを誤って不正パケットと判断して遮断してしまうケースがどうしても起こってしまう。つまり、サービスを提供したい正規ユーザーの通信を遮断して、サービス提供をできなくしてしまうのだ。これに対処しようとすると、実はハードルが非常に高い。IPSによる不正アクセスの検知は、システムの規模にもよるが1日で数千件~数万件におよぶことがある。これは自社の環境に影響がない不正アクセスまで合わせて検知するため、検知されたアクセスが本当に実害に繋がるかどうかを判断するのが難しい。また新しい攻撃が発見された場合は、その攻撃に対処するシグネチャをIPSに随時アップデートし続ける作業が必要だ。○"次世代IPS"は高度な可視化と自動化機能で管理者を救うこうしたことから、これまで多くの企業ではIPSを採用しても、その導入メリットを十分に生かし切れていたとは言い難かった。しかし近年、こうした課題を克服できる可能性を秘めた"次世代IPS"と呼ばれる製品が出てきた。これまでにない高度な機能を備えることで、従来のIPSに付き物であった誤検知やシグネチャのアップデート作業といった運用上の泣き所を解決しようとしている。シスコシステムズの次世代IPS製品「Cisco Sourcefire」を例にとって説明しよう。既知の脅威をシグネチャベースのパターンマッチング処理で検知するという基本的な仕組みは従来のIPSと同様だが、Cisco Sourcefireではアプリケーションレベルでトラフィックを可視化し、その内容を学習することでシグネチャを自動チューニングし、誤検知を大幅に減らす仕組みが実装されている。具体的な仕組みはこうだ。Cisco Sourcefireはパケットのヘッダやデータフィールドを含めて分析し、どのようなホストOS上でどのようなアプリケーションがバックエンドで稼働しているのかを学習する。例えばLinux OS上にApacheを使ったアプリケーションが稼働していると判断された場合、Cisco Sourcefireは必要とされないWindows OS関連のシグネチャをパターンマッチングの対象から自動的に外すのだ。こうしてユーザーのアプリケーション環境にとって不要なシグネチャをどんどん外していけば、そのぶん誤検知の確率は下がり、さらにシグネチャマッチングの処理量を削減できるので性能も向上する。また、管理者が自社には関係のないイベントを分析するといった無駄な手間を削減することにも役立つ。こうした仕組みによって、従来のIPSには付き物であった運用上の泣き所を取り除くことを狙っているのだ。Cisco Sourcefireではさらに、シグネチャもクラウドの仕組みを通じて自動的に更新される。世界中で発生しているインシデントを分析して検出された新たな脅威情報は、自動的にシスコシステムズが運営するクラウド上にアップロードされる。そして、その内容はただちに他のCisco Sourcefireに自動的に配布される。このような体制を敷くことで、管理者は世界中で発生しているインシデントの分析結果から得られる適切な対処を、自社のシステム環境で迅速に活用することが可能となる。こうして次世代IPSは、従来のIPSにはなかった高度なインテリジェンスを備えることにより、これまでIPSを運用する上での大きな負担となっていたシグネチャのチューニング作業や新たな脅威情報のアップデート作業などを自動的に行うのだ。○次世代IPSのインテリジェンスとADCの連携による強固な防御を実現従来のIPSと比べて機能が進化したとはいえ、次世代IPSの採用でIPSが本来備える通信遮断の機能をすぐに使えるようになるかといえば、そう簡単な話でもない。次世代IPSをネットワークにインラインで設置するとなると、ネットワーク構成を変更する必要がある。スイッチのミラーポートからトラフィックコピーを行う従来の構成を変えたくないという管理者も多いだろう。またSSL暗号化通信されたトラフィックを検査するには復号化処理が必要だが、次世代IPSといえども得意な処理ではないので不安が残る。ここで大いに役立つのが、次世代IPSとADCの連携だ。先ほど紹介したCisco SourcefireとBIG-IPの連携を例にとって説明してみよう。BIG-IPは次世代IPSとの連携を前提としたAPIインタフェースを備えている。実はCisco Sourcefireには、このAPIを通じてBIG-IPと連携できる機能が実装されている。具体的にはCisco SourcefireからBIG-IPに対して、「このソースIPアドレスの通信で不正を検出したので、30秒間は特定のIPアドレスからの通信は遮断してほしい」という依頼を自動で出せるようになっているのだ。BIG-IPはリバースプロキシとして、もともとネットワークにインライン設置されているので、Cisco Sourcefireから依頼のあった特定の通信を容易に遮断することができる。この連携機能を使えば、Cisco Sourcefire をわざわざインラインに設置せずに、かつ管理者による操作を介在させる必要もなく、迅速かつ的確に不正な通信を遮断することができるようになるのだ。また、BIG-IPをはじめとするADCに搭載されているハードウェアチップでSSL通信を復号化した上でIPSに渡してあげれば、SSL通信もCisco Sourcefireで監視できるようになる。このようにADCと次世代IPSの連携ソリューションは、日々高度化しているセキュリティの脅威から企業ネットワークを効果的に守るための手段として高い注目を集めている。今回紹介したような高度な連携は、現時点ではBIG-IPとCisco Sourcefireの間でしか実現されていないが、即効性や実践性が高い機能だけに、興味のある方は詳しい情報をチェックすることをお勧めする。
2015年01月13日パナソニックは1月9日、液晶テレビ「VIERA(ビエラ)」の新シリーズ「C300」を発表した。ラインナップは「TH-50C300」「TH-42C300」「TH-32C300」「TH-24C300」の4モデル。TH-A32C300のみ3月上旬発売で、他はいずれも1月下旬発売となっている。価格はオープンで、推定市場価格はTH-50C300が130,000円前後、TH-42C300が95,000円前後、TH-32C300が58,000円前後、TH-24C300が45,000円前後(いずれも税別)。DLNAクライアント機能を備え、寝室などでのパーソナルユース向け液晶テレビ。「お部屋ジャンプリンク」サーバー機能を備えたHDDレコーダー「DIGA(ディーガ)」シリーズや「ビエラ」シリーズで録画した番組をホームネットワーク経由で視聴することができる。送り元となるディーガやビエラが「放送転送機能」に対応していれば、放送中の番組をリアルタイム伝送することも可能だ。TH-50C300とTH-42C300は1,920×1,080ドットのフルHDパネルを、TH-32C300とTH-24C300は1,366×768ドットのハイビジョンパネルを採用する。パネルの方式は、TH-42C300とTH-32C300では視野角の広いIPS、TH-50C300とTH-24C300はVAとなっている。内蔵するチューナーは、地上/BS/110度CSデジタル×各1基。USB接続の外付けHDDへの録画機能も搭載する。入力インタフェースはHDMI×2系統、D4×1系統(TH-24C300を除く)、ビデオ×1系統を装備する。その他の接続端子は、HDD接続用のUSB×1基、LAN端子×1基、ヘッドホン出力×1系統を装備。サイズは50V型のTH-50C300がW112.6×D26×H69.7cm、42V型のTH-42C300がW96.3×D24.7×H61cm、32V型のTH-32C300がW73.4×D18.4×H47.8cm、24V型のTH-24C300がW56.2×D18×H40.9cm、重量はTH-50C300が約16kg、TH-42C300が約11kg、TH-32C300が約6kg、TH-24C300が約5kgとなっている(いずれもスタンド含む)。
2015年01月09日マッドキャッツはこのほど、同社のゲーミングキーボード「S.T.R.I.K.E.」シリーズの新モデルとして、「S.T.R.I.K.E.TE Tournament Edition Mechanical Gaming Keyboard Matte Black」を発表した。26日より発売し、希望小売価格は15,984円。「S.T.R.I.K.E.」シリーズの従来モデルでは、キースイッチにメンブレン構造を採用してきたが、「S.T.R.I.K.E.TE Tournament Edition Mechanical Gaming Keyboard Matte Black」では、中国Kailhの茶軸メカニカルスイッチ(押下圧45g)を採用する。アンチゴースト機能を備え、最大30キーの同時入力に対応する「Nキーロールオーバー」機能を搭載する。キー配列は英語109キー。キーにはバックライトを内蔵し、エリア別に輝度を5段階で調節できるほか、W/A/S/Dキーや矢印キーなどの使用頻度が高いキーだけを明るくすることもできる。左上部に7個と矢印キー付近に5個で合計12個のマクロキーを搭載する。それぞれ3パターンのマクロが登録可能で、最大36個のコマンドを登録できる。また、Mad Catz独自のユーティリティ「A.P.P」では、最大255個のキーストロークコマンドを保存できる。さらにLeague of LegendsやWorld of tanksといった人気ゲーム向けのプロファイルも用意する。キーピッチは19mmでキーストロークは4mm、インタフェースはUSB、本体サイズはW508×D210×H70mm。重量は1,580g。対応OSはWindows Visita / 7 / 8。
2014年12月22日12時間継続、塗るビタミンCパウダーヒュンダイIBT株式会社は、塗るビタミンCパウダー「ビタブリッドC」を、2015年1月より中国全域で販売開始することを発表した。中国の新華錦グループと業務提携し、中国市場への進出を果たす。新華錦グループは、中国国内において有力な貿易商社だ。ヒュンダイIBT株式会社は、「ビタブリッドC」を韓国で販売している。「ビタブリッドC」は、2014年に日本でも販売開始された。日本では、株式会社ビタブリッドジャパンが「ビタブリッドC」の販売会社となっている。「ビタブリッドC」について「ビタブリッドC」は、ビタミンCを継続して約12時間、肌に供給してくれるパウダーだ。韓国梨花女子大学の崔珍鎬(チェ・ジンホ)教授により、2003年に開発された成分「ハイブリッドビタミンC」が応用されたもの。ヒュンダイIBTによって商品化されたのは、2013年12月のこと。日本では、頭皮や毛髪のハリ、コシが気になる人向け「ビタブリッドC ヘアー」、皮膚の状態が気になる人向け「ビタブリッド C スキン」、ハリ、透明感のある美肌を目指す人向け「ビタブリッド C フェイス」の3つのラインで展開されている。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社ビタブリッドジャパンのプレスリリース(PR TIMES)・ビタブリッドジャパン
2014年12月19日オンキヨーは12月4日、同社が運営するハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」で使用できるプリペイドカード「e-onkyo musicハイレゾプリペイドカード」を、12月5日よりビックカメラなどで発売すると発表した。販売価格は5,000円(消費税対象外)。e-onkyo musicでは、2005年のサービス開始当初より、決済手段はクレジットカードのみとなっていた。2014年10月よりスマートフォンやタブレットでの決済も可能となったが、これらも実質的にクレジットカードに紐付けされている。e-onkyo musicハイレゾプリペイドカードは、ユーザーのアカウントに5,000円分のチャージを行うもの。クレジットカードを持たない人でも、ハイレゾ楽曲を購入できるようになる。なお、カードの利用には、購入から6カ月間の有効期限が設けられている。また、同社は、ハイレゾ導入をワンストップでサポートするサポートカード『「教えて!ホットライン」e-onkyo musicハイレゾおまかせカード』も、12月5日より発売する。販売価格は5,000円(消費税対象外)。サポートカードを購入すると、e-onkyo musicでのハイレゾ音源のダウンロードから再生までの一連の手順のサポートを、電話とリモート操作で受けることができる。なお、サポートカードには、ハイレゾ音源を3曲ダウンロードできるクーポンも付属している。2種類のカードが購入できるのは、ビックカメラ22店舗とソフマップ3店舗。なお、2015年2月をめどに、その他のビックカメラ、ソフマップ、コジマの各店舗で取り扱いを開始する予定となっている。カード購入が可能なビックカメラ22店舗(2014年12月4日時点)渋谷ハチ公口店、池袋本店、池袋東口店、立川店、なんば店、有楽町店、札幌店、新宿西口店、池袋西口店、天神2号館、名古屋駅西店、大宮西口そごう店、柏店、藤沢店、ラゾーナ川崎店、JR京都駅店、岡山駅前店、新横浜店、JR八王子駅店、ビックロ新宿東口店、赤坂見附駅店、新潟店カード購入が可能なソフマップ3店舗(同)秋葉原本館、なんばザウルス2、神戸ハーバーランド店
2014年12月04日富士重工業は26日、フルモデルチェンジして10月24日に発売したスバル「レガシィ アウトバック」「レガシィ B4」の受注状況を発表した。それによると、発売後約1カ月時点(11月24日まで)で両車種合わせて4,308台の受注があり、レガシィシリーズ月販目標1,200台の約3.6倍となる好調なスタートとなった。受注台数の内訳は、アウトバックが67%の2,898台、B4が33%の1,410台。グレード構成比を見ると、アウトバックではベースグレードが29%、Limitedが71%、B4ではベースグレードが31%、Limitedが69%となっている。最も売れている外装色は、アウトバックが「タングステン・メタリック」(36%)、B4が「クリスタルホワイト・パール」(31%)。購入者の世代別構成比も発表されており、アウトバックは40代台が30%で最も多く、その次が50代の24%。B4は60代以上が33%で最も多く、その次が50代の33%となっている。同社によると、新型レガシィから採用したデザインコンセプト「DYNAMIC×SOLID」によって進化した質感の高いデザインや、ずっと乗っていたくなるスムーズで滑らかな上質さを感じる走り味など、新型レガシィの特長である「デザイン」と「動的質感」について高く評価されているとのこと。
2014年11月26日富士フイルムは20日、レンズ交換式デジタルカメラ「FUJIFILM X-E2」、「FUJIFILM X-Pro1」、「FUJIFILM X-E1」用の最新ファームウェアを発表した。12月18日より無料で提供を開始する。今回発表された最新ファームは、最新機種「X-T1」の機能の一部を「X-E2」などでも利用できるようにするもの。ファームウェアのバージョンは「FUJIFILM X-E2」がVer.3.00、「FUJIFILM X-Pro1」がVer.3.40、「FUJIFILM X-E1」がVer.2.40となる。「FUJIFILM X-E2」に追加されるのは、深みのある色合いと豊かな陰影の写真表現が可能な「クラシッククローム」モードと、インターバルタイマー機能、スマートフォンなどからリモート撮影が行えるワイヤレス通信機能など。「FUJIFILM X-Pro1」と「FUJIFILM X-E1」には、オートフォーカス時にフォーカスリングを使ってフォーカスの微調整が行える機能などを追加している。
2014年11月20日「B.C.A.D.ウォームクレンジングジェルバーム」12月19日発売2014年11月12日、ユーグレナは化粧品ブランドB.C.A.D.(ビー・シー・エー・ディー)の新商品として「B.C.A.D.ウォームクレンジングジェルバーム」を2014年12月19日から発売する。B.C.A.D.ユーグレナは微細藻類ユーグレナから抽出した加水分解エキス「リジューナ(R)」に肌のターンオーバーを改善する作用があることを発見し、肌のエイジングケア効果(肌にハリとツヤ)がある化粧品ブランドとしてB.C.A.D.を展開。2013年から洗顔料、化粧水、美容液、クリームの販売を開始している。B.C.A.D.ウォームクレンジングジェルバーム加水分解エキス「リジューナ(R)」を配合したクレンジング。肌の上でなじませるとほのかにあたたまり、毛穴の奥のメイクや汚れを包み込んで洗い流す、質感はなめらかなジェル。ほのかにあたたまるのは、水とグリセリンで起こる反応を応用。そのあたたかさが、一時的に毛穴を開いて、毛穴の奥につまったメイクや皮脂・汗などの汚れを包み込んで落とす。イソノナン酸イソノニル、トリエチルヘキサノイン、パルミチン酸エチルヘキシルとグリセリンが複合的に、汚れの種類に応じてそれぞれに働く「ターゲットクレンジング処方」を採用。肌を整える加水分解ユーグレナエキス、加水分解ローヤルゼリータンパクと保湿成分であるスクワランなどのスキンケア成分を配合。メイクオフ後のお肌を整え、保湿を行う。商品詳細内容量は120ml、価格は3,300円(税抜き)、販売は全国の百貨店、美容サロン、バラエティショップ、また公式サイト。(画像はプレスリリースより)【参考】・ユーグレナプレスリリース
2014年11月16日グリーンハウスは10日、USB 3.0に対応した4ポートハブ「GH-UH304B-BK」と「GH-UH304C-BK」を発表した。いずれも11月下旬より発売し、価格はオープン。「GH-UH304B-BK」と「GH-UH304C-BK」は、厚さ10mmと薄型のUSBハブ。USBポートはフロントの3ポートに加え、サイドに幅広のUSB機器を接続する際や頻繁な抜き差し用途向けの1ポートを備える。「GH-UH304B-BK」はバスパワー駆動、もう一方の「GH-UH304C-BK」は、バスパワーとACアダプタによるセルフパワーでの駆動に対応し、消費電力の大きなポータブルSSDやHDD、外付けDVDドライブなどのUSB機器の利用も可能となっている。供給可能電流は「GH-UH304B-BK」が、4ポート合計で最大900mA、「GH-UH304C-BK」のバスパワー時が4ポート合計で最大900mA、セルフパワー時が4ポート合計3,600mA(1ポートあたり900mA)。本体サイズはW76×D38×H10mm、重量は約35g。
2014年11月11日Spansionは11月11日、民生/通信/産業機器向けe.MMC NAND型フラッシュメモリ製品ファミリ「S4041-1B1」を発表した。同ファミリは8GBならびに16GBの2種類の容量ならびに153 BGA(0.5mmボールピッチ)および100 BGA(1.0mmボールピッチ)と、-25~+85℃および-45~+85℃の動作温度範囲で分けられた合計8製品がラインアップされている。プロセスは19nmを採用しており、1ダイ当たり8GBのMLC品を採用。今後のロードマップとして4GB品と32GB品も提供する予定だとしている。いずれの製品もJEDEC e.MMC 4.51コマンドセットをサポートしているほか、フィールドファームウェアのアップデート、健全性診断レポート、自動バックグランド処理などのe.MMC 5.0で選定された機能サポートも含んでいる。またe.MMCモジュールにはPHISON Electronicsのコントローラを搭載することで、パフォーマンス管理やバッドブロック管理、ウェアレベリングなども可能となっており、組込機器など長期間での使用時に求められる品質の要件に対応を可能としたとする。さらに同社では、組み込み市場向けにメモリソリューションの検証作業を支援する「Memory Diagnostics Toolkit(メモリ診断ツールキット)」も提供しており、これによりエンジニアリング診断、解析、構成、書き込みを可能とし、メモリの検証・品質認定プロセスを迅速化することを可能にしたとする。なお、同ファミリはすでに量産出荷を開始しており、主に産業機器や医療機器、通信機器などに向けて提供を行っていく予定とするほか、2015年には自動車分野の要求に対応した製品の提供も行っていく計画としている。
2014年11月11日スバルのフラッグシップモデルとなる新型「レガシィ アウトバック」「レガシィ B4」が発売された。これに先立ち、9月末から10月にかけて同車の事前撮影会も行われた。新型レガシィの第一印象はとにかく「デカい!」。かつて5ナンバーサイズだった「レガシィ」も代を追うごとにボディサイズが拡大し、新型「アウトバック」の全長は4,815mm、新型「B4」も全長4,795mmという、堂々たる体躯となった。○レガシィの主要市場は北米へ - 高級志向とは一線を画すクルマに衝撃的といえるのが、1,840mmという全幅のサイズだ。とくにセダンの「B4」が1,800mmを超えてしまったということにインパクトがある。なにら現行型のトヨタ「クラウン ロイヤルサルーン」「クラウン アスリート」よりも幅が広いのだ。日産「フーガ」と比べても、わずか4mmしか差がない。もちろん、このボディサイズ拡大志向には、現在のレガシィの主要市場である北米からの要望が大いに影響していることは想像に難くない。だが日本の道路環境では、このサイズは持て余してしまいそうにさえ思える。「アウトバック」ならキャンプやサーフィンなどのアウトドア、「B4」ならゴルフというように、高速道路での移動が主体となる用途の決まったユーザーに最も適したクルマといえるかもしれない。ただし、ボディサイズが「クラウン」「フーガ」に近いとはいっても、そうした高級志向のモデルとは明らかに毛色が違う。エクステリアデザインは風格や迫力よりも、精悍さやシャープさを強調した顔立ちだ。室内はレザーシートを採用し、各部への加飾も見られるものの、高級感を演出するという方向には向かっていない。メーターパネルのイルミネーションやスポーツペダルなど、むしろ若さを演出する傾向が見られる。機能面では、その傾向がより顕著だ。カーナビはスマートフォン感覚で操作できるのがウリで、おそらく今後、スバルのモデルに続々と搭載されていくだろうと予感させる操作性の高さとなった。もっと若い年代をターゲットとしたベーシックカーに初採用されても良さそうなところだが、先進性の高い機能をいち早く取り入れるのが、フラッグシップたるレガシィの役目ということなのだろう。新たに採用された「herman / kardon サウンドシステム」は、全音域を比較的クリアに聴かせる印象だ。レガシィのプレミアムオーディオといえば、長らく「McIntosh」ブランドが採用されていたが、再生する曲のジャンルによって大幅に聴き応えが変わる印象だった。新型レガシィでは幅広いジャンルを高いレベルで楽しめるほか、MP3などの圧縮音源もリカバーするチューニングが施され、スマートフォンからの再生でも音楽を十分に楽しめる。走行性能は本格的に走ってみないとなんともわからないが、事前撮影会にてごく近距離の移動と車庫入れなどを繰り返した感想としては、基本的な部分をじつに真面目に作っているという印象だった。ただ、いうまでもなく取回しは良いといえない。大きすぎるボディサイズと長すぎるホイールベースが影響していることは明らかで、こればかりは致し方のないところだろう。その分、直進安定性は非常に高そうだ。室内空間は非常にゆったりしていて、大柄な男性でも窮屈な思いをすることなく過ごせるだろう。ラゲッジスペースは特段に広いというイメージは抱かなかったが、新型「レガシィ アウトバック」に関しては、ステーションワゴンが絶滅危惧状態に陥っている昨今において、希少な「荷物車」として重宝されるかもしれないと感じた。
2014年11月01日恋愛に対して人一倍ロマンティストで、決断力のあるB型彼氏と、受け身でB型彼氏のリードにすんなりと従うことができる女子力の高さが自慢のA型彼女の組み合わせは、慎ましく古風な主従関係を築くことができるカップルです。A型彼女は本音の部分では現実主義者なので、B型彼氏の「胸キュン主義」についていけないこともしばしば・・・。すれ違いも乗り越えて、一緒に胸キュンできる時間を積み重ねていけるかどうかが最大のポイントです。ではそのコツを「B型男の取扱説明書」・「A型女の取扱説明書」の著者、神田和花がご紹介します。■意見を求められた時だけ、希望を伝えようB型彼氏は悪く言うと自己中心的な面もあるのですが、良く言えば即断即決の決断力を持つ、今時珍しい男らしさと頼もしさを兼ね備えた彼氏です。食事をするのに何屋さんに入るか、そして何を注文するかまで、ビシビシと決めてくれるB型彼氏に、優柔不断で決断力に乏しいA型彼女はうっとりすることでしょう。そんなB型彼氏が「これはどっちにする?」とA型彼女に意見を求めてきた時は、素直に好きな方を選ぶといいでしょう。意見を求められていない時に口出しするのはNGです。実は結構、亭主関白なB型彼氏ですから、後からついていくスタンスがベストです。■主従関係の明確なカップルになろうここだけの話ですが、B型男子は自分のことを「偉い」と思っています。このちょっとした勘違いが、B型男を「お殿様」風情を漂わせ、マイペースな性格もチャーミングに感じさせる最大のポイントです。B型彼氏は自分のことを「偉い」と思っているので、A型女子は一歩下がってB型彼氏に従う素振りを見せたり、丁寧な言葉使いで話をしたり、何か意見する時は遠慮がちに物を言ったりすることで、B型彼氏は想像以上に満足し、A型女子を愛するようになります。■「暑い」「寒い」「面倒臭い」は禁句!夜景の綺麗な展望ラウンジや、海辺カフェのテラス席。ムーディでロマンティックな雰囲気ですが、実は暑かったり寒かったりして女子には耐えがたいことも稀にあります。多少、居心地が悪くてもB型彼氏は自分の思い描いたロマンティックな情景の中に二人で溶け込みたいと本気で思っています。ここで現実的なA型女子が「暑い」「寒い」「面倒臭い」「私、高所恐怖症なの!」などと拒絶してしまうとB型彼氏はがっかりです。B型彼氏がロマンティックなデートをしたいと願っていることを受け止めて、暑さや寒さ、高い所もしばらく我慢しましょう。■B型彼氏について行けないと感じた時は、待っていよう自己中心的でロマンティストなB型男子は、理想の恋愛をしたいと夢を見るあまり、時として、目の前の彼女を置いてけぼりにして、自分の空想の世界や、前の彼女との思い出に浸ってしまいます。「さすがにこれはついて行けないな・・・」と絶望した時は、その場で待っていましょう。しばらくすればB型彼氏の方が気付いて戻って来てくれます。「連れていってもらえない時は、その場で待っている」という、根気強さが求められます。■おわりにいかがでしたか?マイペースに自分の世界に籠ってしまうのはB型彼氏の魅力のひとつです。恋愛に対しては人一倍ピュアだから許してあげてください。彼が自分の世界に籠ってしまった時は、そっと見守ってあげましょう。A型彼女の冷静な観察眼なら、そのタイミングを見極めることができるはず。ぜひ参考にしてください。(神田和花/ハウコレ)
2014年10月30日A.B.C-Zの橋本良亮と河合郁人が10月24日、出演する「音楽劇『ルードウィヒ・B』~ベートーヴェン 歓喜のうた~」の製作発表会見を都内で行った。原作は不世出の音楽家ベートーヴェンの生涯を描いた、故手塚治虫の未完の同名コミック。今作が外部舞台初出演となる橋本が主役のベートーヴェンを、河合はベートーヴェンが敬愛する友人、天才音楽家モーツァルトを演じる。ふたりは劇中、ピアノの生演奏があり、1か月前から猛特訓中という。橋本は「最初は“ド”の位置がどこなのかさえわからなくて」と笑いながら、それでも「まだぎこちないですけど、まるまる1曲弾けるようになった。本番ではうまく弾けるように頑張りたい」と話す。河合は「僕は『女の子を落とすにはこの曲だよ』なんてしゃべりながらピアノを弾くシーンがあるんです。ピアノをやっているジュニアの後輩に『1か月の練習で、それは無理』と言われたが、絶対やってやろうと猛練習しています」と意気込んだ。会見には他に、ベートーヴェンが思いを寄せるヒロイン役の知念里奈、父母役の里見浩太朗、浅野温子、舞台音楽を手がける千住明が出席した。公演は11月27日(木)から12月6(土)まで東京国際フォーラム ホールC、12月11日(木)から14日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて。チケットは、東京公演、大阪公演ともにチケットぴあで10月28日(火)昼12:00から特別電話番号(東京公演は0570-02-9593、大阪公演は0570-02-9512)にて先着先行販売。
2014年10月27日富士重工業はこのほど、スバル「レガシィ アウトバック」「レガシィ B4」をフルモデルチェンジして発売した。スポーティな走行性能や安全性能を含む機能面での進化はもちろん、バランスの取れた美しいデザインで、スバルのフラッグシップモデルにふさわしい質感と機能性を表現している。「レガシィ アウトバック」は、乗用車の快適性、SUVの走破性、ステーションワゴンの積載性をあわせ持つ「スバルクロスオーバーモデルの最上級車種」。エクステリアはボディ下部を取り巻くプロテクションパネルをはじめ、フロントフォグランプや質感高い金属調ルーフレール、豊かなロードクリアランスなどを備えることで、「アウトバック」特有のスタイリングをさらに進化させている。「レガシィ B4」は安全性と快適性に加え、イメージ通りに楽しく走れるパフォーマンスを提供してきたフラッグシップセダン。走行性能をはじめ、安全性や乗員すべてが快適な室内空間などに磨きをかけ、それらをデザインでも表現して質感を高めている。両車種ともに、パワートレインは従来型のFB25型水平対向エンジンの部品約8割を新設計しており、実用域での扱いやすさや軽快な走りを維持しながら、燃費性能を向上。変速機は、従来型のリニアトロニックを環境性能と動力性能の両面で進化させ、燃費性能の向上と軽快な走りを両立している。安全性能は、より広角かつ遠方まで捕捉し、カラー認識も実現した先進運転支援システム「EyeSight(ver.3)」を搭載したほか、VDC制御の進化により優れた危険回避性能を実現したアクティブセーフティ技術、高張力鋼板の採用を拡大して全方位からの衝突に対して世界トップレベルの安全性を実現したパッシブセーフティ技術などが盛り込まれている。新型「レガシィ アウトバック」の価格は313万2,000~340万2,000円、新型「レガシィ B4」の価格は286万2,000~307万8,000円(ともに税込)。
2014年10月27日富士重工業は24日、スバル「レガシィ アウトバック」「レガシィ B4」をフルモデルチェンジして発売した。同社本社のあるエビススバルビルにて発表会も開催された。スバルのフラッグシップモデル「レガシィ」シリーズはこれまで、「アウトバック」「B4」「ツーリングワゴン」が販売されていた。今年6月、「ツーリングワゴン」の実質的な後継モデルとされる「レヴォーグ」が発売されたことで、同シリーズは「アウトバック」「B4」のラインナップとなった。今回のフルモデルチェンジで、新型「レガシィ アウトバック」は「スバルクロスオーバーモデルの最上級車種に求められるあらゆる進化」を盛り込み、新型「レガシィ B4」も「スバルのセダンとして欠かせない基本性能を磨き込み、それらをデザインによっても表現」したという。エクステリア・インテリアともにフラッグシップモデルらしいデザインや品質を求め、スバル国内初採用の「harman / kardon サウンドシステム」により、臨場感のあるハイクオリティサウンドも楽しめる。スポーティで質感の高い走行性能も追求。「動的質感」を際立たせるため、あえて絞ったという2.5リットル水平対向4気筒DOHCエンジンを搭載している。「レヴォーグ」「WRX S4」で採用された「EyeSight (ver.3)」も搭載するなど、機能面も進化した。加えて、デザインや質感から来る豊かなライフスタイルをイメージするために欠かせない「情緒的価値」も磨き上げることで、市場を超えて満足できる普遍的な魅力を持つクルマに仕上がったという。発表会で登壇した富士重工業代表取締役社長、吉永泰之氏も、「走りや安全という機能的価値にとどまらず、『いつまでも走っていたい』『ずっとこのクルマで過ごしたい』などの情緒的価値を高めました。きっと満足いただけると確信しています」と説明していた。質疑応答では、新型「レガシィ」が北米で先行発表され、日本向けモデルとして「レヴォーグ」が発売される中、現在のスバルにおける「レガシィ」の位置づけに関する質問も。これに吉永氏は、「とくにアウトバックは米国での販売台数が大きく、それで米国から発表という順番になりましたが、レガシィはスバル全体のフラッグシップカーととらえています。日本のお客様からも多くの期待をいただいており、満を持しての発表を経て、これから販売に取り組みたい」と答えていた。価格は、「レガシィ アウトバック」が313万2,000円、「レガシィ アウトバック Limited」が340万2,000円、「レガシィ B4」が286万2,000円、「レガシィ B4 Limited」が307万8,000円。国内における販売計画は、新型「レガシィ アウトバック」が月販800台、新型「レガシィ B4」が月販400台、シリーズ合計で月販1,200台とされている。
2014年10月25日○X-37B、宇宙へ計画の始まりから10年以上を経て、ついにX-37Bが宇宙へ飛び立つときがきた。2010年4月22日、X-37Bの1号機を載せたアトラスVロケットは、フロリダ州にあるケープ・カナヴェラル空軍ステーションを離昇した。このとき使われたアトラスVは501という構成で、この機体はロケットの直径よりも一回り太い衛星フェアリングを装備しているうえに、固体ロケット・ブースターを持たないため、頭でっかちな形をした機体が長大な炎をなびかせつつ、ゆっくりと上昇していくという少し不思議な光景が見られる。このあたりも、盛大に煙を吐き出しながら豪快に飛んでいくスペースシャトルと対照的だ。その後、打ち上げを担当したユナイテッド・ローンチ・アライアンスと米空軍は、打ち上げは成功したという声明を発表した。しかし、X-37Bは機密扱いになっているため、投入された軌道については明らかにされなかった。だが世の中には、地球周辺を飛び交う人工衛星を日夜、自宅の望遠鏡を使って観測している愛好家が存在する。そして彼らの世界的なネットワークによって、X-37Bの軌道はおおよそ特定されることとなった。もっとも、彼らによって軌道が特定されてしまうことは、米空軍らにとっても織り込み済みであっただろうし、また特定されたからといって、何か具体的な影響ができるわけでもなかった。彼らの観測によれば、近地点高度(地球にもっとも近い点)が約403km、遠地点高度(地球からもっとも遠い点)が約420km、そして赤道からの傾き(軌道傾斜角)は約40度であった。またその後の観測で、少なくとも4回の軌道変更を行っていることが確認されている。そして打ち上げから224日後の、同年12月3日に、カリフォルニア州にあるヴァンデンバーグ空軍基地の滑走路に着陸した。なお、この最初のミッションにはOTV-1という名前が与えられた。OTVとはOrbital Test Vehicleの頭文字を取ったもので、直訳すると「軌道試験機」という意味になる。そのあとの数字はミッション回数を意味している。ちなみにスペースシャトルのミッションでも、毎回「STS-数字」という名前が与えられており、STSとはスペースシャトルの正式名称であるSpace Transportation System(宇宙輸送システム)の頭文字から取られたものだ。X-37BのOTVもこれと同じものと考えて良いだろう。続いて2011年3月5日に、再びX-37BはアトラスVに載せられ、ケープ・カナヴェラル空軍ステーションから打ち上げられた。ミッション名はOTV-2で、X-37Bの2号機 -誤解のないように別の言い方をすると2番機- の初飛行でもあった。このときも地上からの観測によって、近地点高度317km、遠地点高度319km、傾斜角41.9度の軌道に乗っていることが確認された。また軌道変更も逐一観測された。このOTV-2ミッションは興味深いことに、カタログスペック上の軌道上滞在期間である270日を大幅に超えて宇宙に滞在し続けた。最終的に468日後の2012年6月16日に、ヴァンデンバーグ空軍基地に着陸した。そして今回行われたOTV-3ミッションは、1号機の2回目の飛行、すなわちOTV-1の飛行後に、メンテナンスを行ったうえでの再飛行であった。X-37Bが宇宙からの帰還後に再使用されるのは、もちろん初めてことだ。OTV-3を載せたアトラスVは、米国東部標準時間2012年12月11日13時3分(日本時間2012年12月12日3時3分)、ケープ・カナヴェラル空軍ステーションから離昇した。ロケットは順調に飛行し、その後打ち上げは成功したとの声明が発表された。そしてやはり今回も、その軌道は地上からの観測で特定され、飛行中の軌道変更もその都度再捕捉された。OTV-3ミッションはOTV-2をさらに上回る、674日もの間宇宙に滞在し続けたのち、2014年10月17日にヴァンデンバーグ空軍基地に着陸した。この3回のミッションで、2機のX-37Bによる総飛行日数は1,367日にもなった。ちなみにスペースシャトルのSTS-1からSTS-135までの総飛行日数は1,334日であり、それを超えたことになる。OTV-3ミッション完了後、ボーイングは声明の中で、「このX-37Bは、航空機と宇宙機のそれぞれの長所を組み合わせ、手ごろで即応性が高い革新的な機体だ。そして再使用可能な宇宙機が、重要なミッションを支援するための手ごろなオプションであることを実証し続けている」と誇らしげに語っている。ボーイングと米空軍では、2015年にもOTV-4ミッションを行うことを計画している。これはおそらく2号機の2回目の飛行となるはずだ。またOTV-3の帰還直前の10月8日、NASAは米空軍との間で、NASAのケネディ宇宙センター内に3カ所あるオービター整備施設(OPF:Orbiter Processing Facility)のうち、OPF 1、2の2カ所を、X-37Bのために提供することで合意したと発表した。OPFはかつてスペースシャトルの点検や修理、次のミッションの準備などに使われていた施設で、シャトル引退後は使われていなかった。現在すでにボーイングが改修工事を行っており、今年12月にも完成するという。米空軍は今後も長期にわたり、X-37Bの運用を続けていく意思があるようだ。また、現在OTV-1から3まではすべて、米国東海岸のフロリダ州にあるケープ・カナヴェラル空軍ステーションから打ち上げられ、西海岸のカリフォルニア州にあるヴァンデンバーグ空軍基地に着陸しているが、今後はケネディ宇宙センターの滑走路に帰還することになる可能性もある。この滑走路はかつてスペースシャトルが着陸していた場所でもある。ケープ・カナヴェラル空軍ステーションとケネディ宇宙センターは隣接しているため、より効率よく運用することができよう。一方でボーイングは2011年に、X-37Bのサイズを160から180%ほど拡大させ、さらに宇宙飛行士が乗れるようにしたX-37Cの開発構想を発表している。打ち上げは引き続きアトラスVで可能で、最大6人までの宇宙飛行士を乗せることができるという。実際に開発が始まったという話はまだないが、スペースシャトル用だった施設を使うことは、X-37Cへの布石と取ることもできよう。(次回は10月24日に掲載します)
2014年10月23日Beckman Coulterの日本法人であるベックマン・コールターは10月21日、200nmの粒子をカウントできる精密粒度分布測定装置「Multisizer 4e」を発表した。コールターカウンタは、粒子の色、形状、組成、屈折率などの影響を受けずに粒子径を測定できる非常にユニークで信頼性の高い粒度分布測定装置である。具体的には、粒子が検知帯(アパチャ感応領域)を通過する際に生じる2電極間の電気抵抗の変化を測定する。そして、電解質溶液中に懸濁させた粒子が、バキュームによりアパチャの検知帯を通過する際に、粒子体積分の電解液が排除される。この排除された電解液の体積を電圧パルスとして測定し、このパルスの大きさを粒子体積、パルスの発生数を粒子数として記録する。この粒子一つ一つを測れる特徴を生かし、目的産物以外の粗大粒子や微小粒子の測定を行うことができるという。しかし、微細、微小な製品開発が活発な昨今、多くの分野でサブミクロン粒子の測定ニーズが高まっていたが、小さい粒子を測定する場合、電気ノイズの影響が大きくなり、コールターカウンタで測定することができなかった。同製品は、新型微小10μmアパチャの開発、および装置部品の変換、新型プリアンプの開発により、従来測定できなかったサブミクロン粒子の測定を可能にした。このことは、「Multisizer 4e」が粒子物性の研究開発のみならず、幅広い製造分野のクオリティーコントロールに活用できることを意味し、これまでコールターカウンタを使用していないさまざまな分野のユーザーの期待にも応えられる製品であるとコメントしている。なお、価格は875万円(税抜き)。11月1日より発売する。
2014年10月22日プジョー・シトロエン・ジャポンは25日、シトロエンのラインアップに「グランド C4 ピカソ」「C4 ピカソ」の2モデルを追加して発売する。7年ぶりのフルモデルチェンジであり、日本初導入の5シーターモデルも発売する。従来の「C4 ピカソ」は3列シートの7人乗りのみラインアップされていたが、新型では7人乗りモデルが「グランド C4 ピカソ」となり、2列シートの5人乗りモデルが「C4 ピカソ」としてラインアップに加わった。両モデルとも、「テクノスペース」をコンセプトに、シトロエンらしい独創的なモデルとしている。エクステリアは横に広がるダブルシェブロンと、そこから連続的につながる薄型のLEDヘッドライトが特徴。「グランド C4 ピカソ」「C4 ピカソ」でヘッドライトの形状やリアクォーターの処理が大きく異なるなど、それぞれ特徴的なデザインで差別化を図った。インテリアはパノラミックフロントウィンドウのガラスルーフなどにより、クラス最大レベルのガラス面積を確保。明るく開放的な室内とした。新プラットフォームEMP2を採用し、室内スペースはより広くなっている。シートアレンジも進化し、「グランド C4 ピカソ」では2列目・3列目シートを、ヘッドレストを外すことなくワンタッチで収納できる。エンジンは1.6リットルのターボエンジンで、165PSを発揮。6速オートマチックトランスミッションとの組み合わせで、優れた燃費性能を発揮する。価格は、「グランド C4 ピカソ セダクション」が347万円(税込)、「グランド C4 ピカソ エクスクルーシブ」が378万円(税込)、「C4 ピカソ エクスクルーシブ」が357万円(税込)。
2014年10月22日Texas Instruments(TI)は10月20日、SAR(逐次比較型)A/Dコンバータ(ADC)に高耐圧製品ファミリとして、8チャネルの「ADS8688」、4チャネルの「ADS8684」を追加したと発表した。同製品は、電源電圧が単一5V、入力電圧範囲が±10.24Vで、システムの電源要件を簡素化する。また、ゲインドリフト、オフセット電圧、オフセットドリフトが業界最小クラスで、最高精度クラスの内部リファレンスを提供し、産業機器向けの温度範囲で、高いレベルの精度を実現する。さらに、「ADS8688」ファミリは、システムレベルの性能の向上により、校正なしで99.9%を超える精度を実現する他、ゲインドリフトは4ppm/℃、オフセットドリフトは3ppm/℃で、全温度範囲でシステム校正を不要にし、開発期間を短縮する。加えて、高精度リファレンスとリファレンスバッファの内蔵により、温度ドリフトをさらに低減。産業機器向けの-40℃~+125℃の温度範囲で、外部回路なしで高い精度を実現している。この他、PGA(プログラマブルゲインアンプ)やドライバアンプ、マルチプレクサ、電圧リファレンス、リファレンスバッファ、SAR型ADCなど、20個もの機能ブロックを1チップに集積しているのに加え、ADCとの直接インタフェースのための外部入力チャネルを提供する。こうした高集積化により、シグナルコンディショニング回路なしで多様な型式のセンサとの直接接続が可能となっている。これらにより、パワーオートメーション、低/中電圧リレー保護、監視、ファクトリオートメーション、PLCなどの、広範なマルチチャネル産業機器のシステム精度を向上させるとしている。なお、「ADS8688」ファミリは、9.7×4.4mmの38ピンTSSOPパッケージで供給される。現在、16ビット品が供給中で、12/14ビット品は2015年に供給開始の予定。
2014年10月21日ASUSTeK Computerは15日、8型Windows 8.1タブレット「ASUS VivoTab 8(M81C)」を発表した。ブラックとホワイトの2色を用意。10月18日より発売する。価格はオープンで、店頭予想価格(税別)は34,250円前後。約330gと軽量のWindows 8.1タブレット。プロセッサにIntel Atom Z3745を搭載するほか、オフィスソフトとして「Office Home and Business 2013」をプリインストールし、ビジネス / プライベートのどちらでも活用できる。また、ASUS独自のオーディオテクノロジー「ASUS SonicMaster」を搭載。高品位なサウンド環境を提供する。主な仕様は、CPUがIntel Atom Z3745 (1.33GHz)、メモリがLPDDR3-1066 2GB、ストレージがeMMC 32GB、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。ディスプレイは8型ワイドのIPS液晶で、静電容量方式の10点マルチタッチに対応。解像度は1,280×800ドット(WXGA)。OSはWindows 8.1 with Bing。主なインタフェースは、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、microUSB×1、microSDXCメモリーカードスロット、イン / アウト約200万画素WEBカメラ、マイク入力 / ヘッドホンコンボジャックなど。GPS / 電子コンパス / 加速度 / 磁気 / ジャイロセンサを内蔵。1.5W+1.5Wのスピーカーを搭載。バッテリ駆動時間は約8.3時間で充電時間は約3時間、本体サイズは約W124.9×D8.8×H211.7mm、重量は約330g。
2014年10月15日