大学卒業後は、IT企業や翻訳会社を経て、出産を機にライターとしての活動を開始。育児、美容、恋愛など女性のライフスタイルにまつわる記事を執筆しています。趣味はうつわ集め。陶芸を親子で始めるのが最近の目標です。
PR:ハウス食品 子どもの好みに合わせて、おうちカレーは甘口一択……。だけど、 子どもの成長を感じる今日この頃、そろそろ次のカレーにしてみてもいいのかも。 そんなご家庭を中心に注目を集めているのが、子どもから大人まで食べられる“スパイスフルなおうちカレー”の 「X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー)」。 発売から9カ月で累計7,000万皿※1を突破 するヒット商品と聞いて、チェックせずにはいられません。 スパイスがきいたカレーは初体験という子どもでも食べやすく、思わずスプーンが進む「X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー)」の“スパイス感”へのこだわりをリサーチしました! ※12023年8月~2024年5月ハウス食品販売実績より X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー)が 子育て世帯にぴったりな理由 家族みんなで食べられる、スパイスフルなおうちカレーを実現する「X-BLEND CURRY」。 子どもの好みに合わせた甘口カレーに物足りなさを感じていた大人にとっても、さらに成長するわが子のネクストカレーとしても、おうちカレーの新たな選択肢となっています。 スパイスが主役でありながら、子どもから大人まで食べられる、「X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー)」のおいしさの秘密にせまります! \ クロスの秘密 その1/ 「華やかに香るスパイス」 × 「広がる旨み」 スパイスの「辛さ」ではなく、 「香り」と「旨み」にこだわって開発 。スパイスを調合し、加熱・焙煎して引き出される「華やかな香り」と「心地よい余韻」が特徴的です。複雑で繊細なスパイスの香り高さがコクを引き立て、子どもにも食べやすい風味に仕上がっています。 \ クロスの秘密 その2/ 「ハウスが培ってきたおうちカレー(伝統)」 × 「トレンドであるインド風スパイス(革新)」 産地や加工度の違いも含めると、 ハウス食品のルウ製品の中でも最多級のスパイス数を使用 ※2。同社が培ってきたスパイスの加工技術とルウの風味づくりの技術を掛け合わせ、さらにトレンドであるインド風スパイスの特徴も出しつつ、家族一緒に食べられる「おうちカレーらしさ」にこだわった一品です。 ※2産地や加工度の違いも含む。 \ クロスの秘密 その3/ 「大人が満足する味わい(スパイス感)」 × 「子どもも一緒に楽しめる(食べやすさ)」 数十種類ものスパイスを絶妙に配合することで生まれた、大人も子どももおいしく食べられるスパイス感!スパイスはブレンドするほど全体が調和されクセがなくなるため、同社が長年にわたって蓄積してきたスパイス・ハーブの知見や製法を駆使し、 子どもも食べたくなる“スパイスの魅力にあふれるおうちカレー を実現しました。 「カレー・オブ・ザ・イヤー2024」のカレールウ部門を受賞!※3 ハウス食品が2023年に発売した、約10年ぶりの大箱ルウカレーの新ブランド「X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー)」は、「カレー・オブ・ザ・イヤー2024」のカレールウ部門を受賞!※3 ハウス食品のルウ製品の中でも最多級のスパイスを使用し※4、原料の選定から数えるとおよそ3000回以上の試作の末に完成したこだわりの一品です。 ※3<甘口>・<中辛>で受賞 ※4 産地・加工度の違いも含む 実際に食べてみました! 美味しさの魅力が詰まった「X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー)」を実際に子どもたちに食べてもらいました! 食べたカレー:X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー) 甘口 (9歳 女の子) 辛い料理はまだあまりチャレンジしていなかったけれど、スパイスの「辛さ」ではなく、「香り」と「旨み」にこだわって開発という「X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー)」の甘口を試してみました! 食べてみると、甘いだけのお子さまカレーを卒業するのにピッタリな味わい。娘も「甘いのにスパイスも感じておいしかった!」とご満悦。スパイス感のあるカレーを親子で楽しめました。 食べたカレー:X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー) 中辛 (14歳、12歳 男の子) 気づけば子どもたちも中学生へと成長したのに、カレーは甘口のままだったと気づき、今回「X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー)」の中辛を試してみることにしました。長男は「このカレーなら辛口もいけるかも!」と得意げ(笑)。次男も「ちょうどいい辛さでおいしかった!」と喜んでいました。親としては、子どもと一緒に食べられて、しかもスパイスが楽しめる満足なカレーに出会えて嬉しいです! 食べたカレー:X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー) 甘口 (9歳 女の子) いつもの甘口カレーを食べているけれど、初めておうちでスパイス感のあるカレーにチャレンジ! 「いつものカレーと違って、じわじわとスパイスの味がする」と新感覚なカレーに出会った様子。「ご飯と食べるのもおいしいけど、ナンにも合いそう」と教えてくれました。親としては、久々にスパイスのきいたカレーが食べられて大満足! 食べたカレー:X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー) 中辛 (10歳 男の子) いつも家では甘口のカレーを食べていたけど、学校の給食のメニューで意外と辛いものも食べていると分かり、「もしかしてカレーも中辛くらいはいけるのかも?」と「X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー)」の中辛にチャレンジ! 「これおいしいね!」と辛さはまったく気にならない様子で、パクパクと食べていました! 大人も満足の一皿で、わが家の定番化決定です♪ ■X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー) 大人も子どもも一緒に食べられるスパイス感あふれるカレーとして2023年に誕生した「X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー)」! 本格的なスパイスの香りとおうちカレーらしいコク・旨みが絶妙に融合し、“スパイスを楽しむおうちカレー”として新機軸のカレーを実現! おうちカレーらしい“旨み”とスパイスの華やかな“香り”が融合した、おうちカレーにあらたな可能性をもたらす、家族の新しい「定番カレー」。 内容量:140g、オープン価格(税別参考小売価格258円)。 文 : 倉沢れい
2024年09月02日育児を通して味わう苦難の一つに、親自身が自らと向き合い、 “人生の棚卸” を強いられる場面があります。 子どもの成長をなぞるように過去の自分を振り返り、乗り越えたと思っていた 人生の課題が育児を通して浮き彫りになる ことも少なくないでしょう。 ママ友作りを通してよみがえる居場所のなかった学生時代。 家族を優先して「自分の意見さえ言えない私」の根元にある親の顔色ばかり見ていた幼少期。 そんな自分の嫌な部分を思い出し、わが子に投影してみたり、周りと比べてしまったり。思いがけず 人生2周目の「自分探し」の旅(親編) がやってくるのです。 そんな子育ての不安や人生の苦悩と向き合う母親たちの姿を描いたのが、人気コミックライターむぴーさんの新刊『 ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい 』(KADOKAWA)です。 ウーマンエキサイトの人気連載「 あさひが丘の人々 」を書籍化した本作は、同じ街に暮らす3人の母親が子育てや人生に悩み、立ち止まりながらも自分らしく生きるための一歩を踏み出していく物語。 今回は本書の簡単なあらすじに加え、読者の感想をご紹介! さらに筆者むぴーさんからのスペシャルメッセージをお届けします。 ■周りと比べて、足りないものばかりが目につく母親たち 本書の主要な登場人物は、架空のベッドタウン「あさひが丘」に暮らす境遇の異なる3人の母親たち。 ライフスタイルも生き方もまったく違う女性たちが「子どもの発育」「ママ友付き合い」「個として人生」をテーマに、他者との比較に悩みながら、自分なりの答えにたどり着くまでの道のりを描きます。 ▼子どもの発達に悩むワーママ「谷口ちさと」 2歳の息子を子育て中の「ちさと」は、大手企業に勤務するワーキングマザー。息子ゆうとの発語の遅れに気付き、不安と焦りに苛まれる日々を過ごしています。 そんなちさとの心配をよそに「気にしすぎ」と、真剣に取り合ってくれない夫ゆうすけ。「悩むだけ無駄」と口にする夫に、ちさとは母親としてのプレッシャーの重さを訴えますが…。 終わりの見えない不安の中をさまよい続けるちさと。息子の足りないところばかりに目がつき、「普通の子」であることを求めてしまいます。 しかし、自らの思いがけない過去を知ることでわが子に求める“普通”の定義を見つめ直すことに…。さらに、これまで明らかにされなかった夫の本心にも触れることになるのでした。 ▼空っぽな自分に悩む専業主婦「山岸みさ」 3人の子どもを育てる専業主婦の「みさ」は、大学卒業後すぐに結婚・出産を経験。家族のために生きる今の人生に不満を感じることなく、日々を過ごしていました。 「元気な子どもたち。頼りになる夫。生活にこれ以上望むことなんてない。」 そう今の暮らしに満足する一方で、専業主婦であることで疎外感を感じる一面も… そんなみさのもとにある日、中学時代の同級生からランチの誘いが入ります。久しぶりの自分のための外出に心が浮き立つみさ。幸せを噛み締めながら眠りにつきます。しかし… 翌朝を迎えると…子どもが発熱し、予定をキャンセルせざるを得なくなるのでした。 外出はかなわず、ワンオペ育児に追われる一日を終えます。友人の楽しげな投稿に思わずほろりと涙があふれます。母になってからは、子どものため、家族のため、すべてを諦めてきた日々。 “「そして私自身はからっぽだ」” 振り返れば、これまでも親の顔色を見て人生を決めたきたみさ。子どもの頃から、大人になっても、我慢ばかりを繰り返す人生を振り返り、「子育てが終わったら自分に何が残るのだろう」と自らの生き方を模索していくのでした。そんなみさがたどり着いた、思わぬ人生の答えとは? ▼ママ友作りに悩む在宅フリーランスママ「峰ゆかり」 1歳半の息子を子育て中の「ゆかり」は、校正や執筆の仕事を手がける在宅フリーランスママ。4年の不妊治療を経て、ようやく息子そうすけを授かります。 しかし、学生時代から人付き合いが苦手だったゆかりは、母親となりママ友作りの壁にぶつかることに…。ママ友の輪に入れない自分、そして内気な自分にそっくりな息子に不安をおぼえるのでした。 思えば、いつも何かが足りないと欠乏感を抱えて生きてきた人生。ライフステージの変化とともに、幸せになれると信じていたけれど…。 「今度は何が足りないの?」 他人を羨み、ないものねだりを繰り返すゆかりは「社交的な姉との比較」「ママ友の2人目妊娠」を通して、ますます追い詰められていくことになるのでした。 ■「あの頃悲しんでいた自分が救われた」読者からの共感コメント多数! 3人の母親どれもが「まるで自分のよう」だと、同じ感情を分かち合う読者からコメントが届いています。 ・私も子供を通して同じような経験があり、何度も何度も心が折れ、逃げ出したくなったり辛くてたくさん泣いた事を思い出しました。本当に素晴らしい作品、世のママ達の悩みを代弁してくれていると感慨深く読ませていただきました。ひとりじゃないですね!勇気が湧きました! ・我が子が乳幼児の頃に感じていたモヤモヤがたくさんたくさん描かれていて、胸がギュッとなったり共感したり、心を揺らしながら楽しませていただきました。 母親の立場の人が黙っていれば、過ぎて無かったことになるのであろう小さなささくれを「ああ、これ気になるよね、痛いよね」と労ってもらえたような、あの頃悲しんでいた自分が救われたような思いになりました。 ・三人のママのエピソードどれも思わず「わかるー」と言ってしまうほどよく描かれていて、最終回では号泣してしまいました。 夜もくるけど必ず朝もくる。それを乗り越えていくのが人生だし子育てなんですね。 いつかは必ず終わってしまう子育てを悩みながらも貴重な時間として生きていきたいと思いました。 ・先輩ママさんたちの感想にあった「これはわたしのことだ」はまさにでした。これからもきっと色んなことに悩んで嫉妬して落ち込むと思いますが、あさひが丘の人たちを思い出しながら可愛くてたまらない我が子を愛でたいと思います。 さらに子育てを終えた先輩ママたちからも心温まるコメントが寄せられました! ・昔、子供が小さかった頃を思い出しました。モヤモヤする孤立しがちなお母さんを鋭く描かれていて、胸が痛みました。 子育てはもっと周りに助けを求めて良いんだよ。 そう、伝えてあげたい。 必死に頑張っている、お母さんがエライという自覚を感じて欲しい。 そう、思いました。 ・子育てがとっくの昔に終わった私でも“あるある”が多くて、世間の今頑張っている全てのママたちにエールを送りたくなります。現在進行形のうちはなかなか気づけない事も多いけど、特に経験してきた私たち周囲はとにかく暖かく見守って応援する気持ちを持ちたいです。心が優しくなるストーリーばかりです。 ■むぴーさんからのスペシャルメッセージ! 『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』を上梓したコミックライターのむぴーさん。今回特別にご本人からメッセージをいただきました。 この度、ウーマンエキサイトでの連載がこうして本になり、本当に嬉しいです。 この連載が始まったとき、「ママたちが普段心に秘めているざらりとしたものを描いてみよう。そして、それぞれが一生懸命に生きていく漫画を描こう」と思いました。 ここに登場する3人の人生は全てフィクションではありますが、ところどころに私がいます。 特に、「子供の発語の遅れ」という問題に直面してからのちさとの感情の動きは、私が実際に体験したものが多くあります。 子供を育てていく中で、私は私の弱い部分がたくさん見えるようになりました。 私は良い親になれているだろうか 子供にとって私はどんな親に見えているだろうか 素晴らしい親だったと言われなくてもいいから、せめて子供が大きくなって私を思い出すときに、その私の顔が笑顔だといいな そんなことを思いながら日々を過ごしています。 もし今、自分に足りないものがあると感じている人がいたら、その人のもとにこの本が届きますように。 的確なアドバイスが載っているわけでも、なにか特別な励ましが載っているわけでもありませんが、そっとその人に寄り添うような本になっていたら嬉しいです。 むぴー 『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』 むぴー著(KADOKAWA)1,000円(税抜) 「うちの子、言葉が遅い?」――子どもがいれば、幸せになると思ってた。なのにいつも小さな不安が消えない。うちの子とよその子を、そして私とよそのママを……つい比べてしまう自分を、やめたいのにできない。子育て世代が多く住むベッドタウン「あさひが丘」。ここで暮らし、子育てに向き合い悩む母たちの群像劇。
2023年03月11日「早く起きなさい」「宿題しなさい」「いいかげんゲームをやめなさい」 などなど。つい口をついて出る 「しなさい」 の言葉。しかし本音を言えば親だって、言いたくて言っているわけではありませんよね。 そんな親のお悩みに 目からウロコのアドバイス を与えてくれるのが、 ボーク重子 さんの 『しなさいと言わない子育て』 (サンマーク出版)です。 世界中の親たちから信頼を集める非認知能力育児のパイオニア、ボーク重子さんが提案するのは、 子どもたちが大人になってからも人生に不可欠な能力 を育んでくれる子育て術。変化の激しい社会を生き抜く子どもたちを育てる ヒント満載の子育てバイブル とも言える一冊です。 ボーク重子(ぼーくしげこ)さん Shigeko Bork BYBS Coaching LLC代表、作家、ICF会員。米・ワシントンDC在住。2004年、アジア現代アートギャラリーをオープン、2006年、ワシントニアン誌上でオバマ前大統領(当時は上院議員)と共に「ワシントンの美しい25人」のひとりとして紹介される。2017年、一人娘であるスカイが「全米最優秀女子高生コンクール」で優勝、多くのメディアに取り上げられた。現在は、日米で講演・執筆活動中 Instagram: @shigekobork Youtube: ボーク重子 Official Channel ■「しなさい」のひと言が子どもの大切なものを奪っている…!? 「しなさい」と言われるから「しない」子が育つ、そう明言するボーク重子さん。本書でも、そもそも「しなさい」と言うことは、子どものやる気を失わせ、反発を招く行為であると説明します。 では、「しなさいと言わない子育て」とは一体どんなものなのでしょうか? それは子どもに対して、 「これはどう?」「やってみようか」という提案型の声かけを行うこと 。例えば帰宅後、いつもランドセルを片付けないわが子に 「片付けてみよっか」 と声かけを変えてみたら…? 「しなさい」ではなく、「やってみようか」と意思決定権や選択肢を与える声かけをすることは、 「自分のやりたいことを自分で決めてやる楽しさ」「やれる自信」「自分自身をありのまま受け入れる肯定感」 を感じながら成長できるのだそう。 つまりは「しなさい」と言わない子育ては、単に親がラクできるというのではなく、 子ども自身の主体性や自己肯定感、粘り強さ、忍耐力、回復力ーーいわゆる「非認知能力」を育むこと にもつながるのです。 そんな子どもたちの 「非認知能力」 を開花させるのに親ができることが、 「環境づくり」 。 本書では、非認知能力のパイオニアとも言われるボーク重子さんによる子育ての大原則である、以下 4つの環境づくり を解説します。 【非認知能力を開花させる4つの環境づくり】 ・親が「しなさい」と言わない環境 →自己肯定感を育む ・プログラムしすぎない環境 →主体性を高める ・親がやりすぎない環境 →自分でできる子を育む ・我慢せずとも自制心が育つ環境 →自分で自分を管理できる能力を育む では「しなさい!」だらけの子育てからどのように脱却すればよいのでしょうか? よくありがちな困ったお悩みに沿って、そのヒントを一部ご紹介します。 ■親がわが子を「できない子」にしている…!? 「自分でできる子」を育てるポイント 思うようにできないわが子に対して、つい手を出しすぎてしまう経験はありませんか? しかし、親が先回りして完璧な対応をすることは、 「子どもから学びと成長を奪うこと」 になると本書は警告します。 しかも子どもが「できない」のは、年齢や能力の面であきらかにできない以外は、以下の 4つ のうちのどれかだといいます。 【子どもができない理由4つ】 ・これまでやったことがない ・やり方を知らない ・教えてもらってない ・慣れていない 要するに 子どもの「できない」は、「やればできるようになる」ということ 。やっていくうちに上達して、どんどんできるようになるのです。しかし、親がやりすぎることで、子どもはいつまでたってもできるようにはなりません。 上記のように子どもは「できない」のではなく、「これまでやったことがない」「やり方を知らない」のであれば、 やり方を学び、やり方に慣れればいいだけ と本書は伝えます。 ではどうやって…? その鍵となるのが、目標達成のために計画を立て、実行して達成するという 「実行機能」 という力。つまりは計画性や実行力とも言い表せます。 さらに「実行能力」は、普段のお手伝いやお誕生日会のイベントなどの機会を使って、高めることができるといいます。 しかし実行機能を伸ばすためには、 大人がまず枠組みを作ってあげる ことが重要。はじめての作業に取り組むときは、まず 「作業の細分化」 を行うことがポイントです! 【細分化の順序】 目標を設定します。「いつまでに、〇〇をやる」 どのような作業が必要か、書き出します どの作業で必要な情報は何かを書き出します 次にいつやるか、いつまでにやるかを書き出します やったらチェックします さらにポイントは、親がやり方を教えるのではなく、 親も「一緒にやる」 こと。 週末のお出かけの計画など、親子で一緒に目標設定〜計画〜実行までを行うことで、徐々に子どもたちもコツをつかみ、 「私はできる」 という自信が子どもの主体性につながります。 これまではつい親が口出ししていた学校の準備など、子どもが自分でできないと困るタスクは、やり方を見せ、親から子どもへとタスク移行を行いましょう。 たとえば、「ボタンをとめる」という小さなタスクに関しても、こんな風に…! はじめは不慣れなわが子を前にヤキモキするかもしれません。しかしぐっとこらえ「見守る」ことが、「自分でできる子」に育てる一歩になるというのです。 ■「いつまでゲームしてるの?」と言わなくていい“しつけ”って? ゲームや動画を楽しむ機会が多い現代の子どもたち。放っておいたら何時間も没頭してしまうケースも多く、親としてはつい声を荒げてしまうこともあるのではないでしょうか。とはいえ、「ダメ」と言っても、子どもは簡単にはやめてくれないからこそ悩みのタネに…。 では一体どうしたらよいのでしょうか? まず始めに取り組みたいのが、 「ルールを子どもと一緒に決めること」 。 親が勝手にルールを決めてしまえば、「叱られないために守る」ものとなってしまい、「叱られないためにどうするか」ばかりに考えが向くようになります。 そうではなく、自分でルールを決定し、そのルールを守ることで子どもたちは日々自信と達成感を味わえるというのです。 それでもゲームがやめられない場合に本書が提案するのが 「インターバルトレーニング」 です。 インターバルトレーニングとは、「短い時間で異なるタスクを交互に行う、集中力と自制心を高めるとトレーニング」のこと。 小学生低学年なら、15分ゲームをやったら、次は宿題を15分、そしてまたゲームを15分…というように交互に繰り返しながら15分を過ごします。 これを繰り返すことで、先を見越す力が自然とつき、 「今はゲームができなくても、15分間宿題をしたらゲームができる」=「これをやったあとにはいいことが待っている」 と自然に思えるようになるといいます。 さらにもう一点、本書が提案しているのが、 「自制心は我慢ではなく、先を見越す力」 という考え方。 自制心は「我慢」ではなく「楽しんで」身につけることがポイントです。しつけは「やらされる」ものから、「自己管理」へ。そのためにも、子どもたちが納得したうえで、自分たちでルールを作ることが大切なのです。 そのほか本書では、つい親が曖昧に濫用しがちな「ちょっと待ってて」の上手な使い方や、子どもの「これ買って」攻撃への対応策など、親が日々直面する課題に対する回答が切り口鋭く解説されています。 最近ガミガミ言い過ぎかな…とお悩みの方も、普段の育児に取り入れるだけで子どもとの時間が変わる“魔法のスパイス”のような本書をぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。 \ Amazonで買う / 『しなさいと言わない子育て』 『しなさいと言わない子育て』 ボーク重子著(サンマーク出版)1,400円(税抜) 日常にあふれる「しなさい」という言葉。これを言わずにすむならば、どんなに気持ちが穏やかでしょう。でも、それをかなえる子育て法があります。「しなさいと言わない」ことから始まる、新しい親子関係を試してみませんか?
2022年07月15日長引くコロナ禍で自粛生活が続くなか、子どもとの遊びがマンネリ化しているご家庭も多いのではないでしょうか? 家族で過ごすのはめっきり家の中、遠くにもなかなか出かけられない…。子どもとの時間をいまいち楽しめなくなってきた…。 そんな子育て中の日々に閉塞感を感じたら、ぜひ手に取ってほしい1冊があります。 人気コミックライターむぴーさんの新刊 『いつか家族でやりたい99の楽しいことリスト』 (CCCメディアハウス)は、作者むぴーさんが家族でやったら楽しいことを集めた親子遊びの厳選リスト。 本書の魅力は、なんといっても お金をかけなくても、遠くに行かなくても、楽しめるアイデア がつまっていること。なおかつ、大人も思わずワクワクする“ときめき”に満ちています。 「子ども時代、こんな遊びがしたかった…!」と親自身が子ども時代を取り戻せるような、まさに親子遊びのバイブルです。 ■非日常感が味わえる!自宅で楽しむ親子遊びアイデア 外で思い切り体を動かすことが大好きな子どもにとって、おうち時間は退屈に感じやすいかもしれません。長引く自粛生活で、おうちで楽しめる遊びネタに悩むママ・パパもきっと多いでしょう。 とはいえ、子どもに合わせた特別な遊びばかりを考えるのは、正直大変…。親自身の息抜きも難しくなりますよね。 だからこそ、本書が提案するのは、 「いつもとちょっと違うこと」を大人も子どもも心から楽しむこと 。 “ちょっとだけ”普段と変えてみる、いつもならやらないことに視線を向ける…、そんな親子遊びの新たな視点を示してくれます。 以下、おうち時間が格段に華やぐ親子遊びを本書から一部ご紹介します。 ▼非日常空間を再現する「おうちホテル」 「おうちホテル」は、自宅にあるものでホテルを再現して、非日常空間を味わうアイデア。 フロントでのチェックインから始めれば、いつもの自宅が特別な場所に。ベッドや布団の配置を変えたり、その日だけはリビングに布団を敷いてみたり、ちょっとした変化が日常の風景をガラリと変えてくれます。 ▼気になる冷凍食品を味わい尽くす「冷食食べ比べ」 メーカーごとに数種類の冷凍食品を並べて食すのは、ちょっぴりリッチな気持ちを味わえるはず! メーカーそれぞれの個性を発見できたり、自分好みの商品を見つけられたり、家族みんなで意見を交わし合うのも楽しいひとときになるでしょう。 ▼防災訓練にもなって一石二鳥!「停電サバイバル生活」 「もしも停電になったら…?」という設定で生活してみる「停電サバイバル生活」は、万が一の備えにもなるおうち時間アイデア。 食事は缶詰&レトルトでしのぎ、手元を照らすのはランタンもしくはロウソクを使用します。ちょっぴりワクワクしながら、非常時の不便な暮らしをあえて体験するのは、親子にとってよりよき学びの時間になるはず。備蓄の消費期限が迫っているタイミングにも! ▼家の記録も残せる「ルームツアー動画撮影」 子どもたちが案内役となって、ルームツアー動画を撮影する遊びアイデア。カメラの前で緊張しながらも、いつもとちょっぴり違う子どもの姿を親子で楽しめるでしょう。 家の記録も残せるので、数年後、数十年後に、現在の暮らしぶりを懐かしい気持ちで振り返られるのもポイントです。 ■近場だって楽しめる!いつか叶えたい親子でお出かけプラン 遠出が難しい日々が長らく続き、家族旅行がおあずけ状態のご家庭も多いでしょう。 旅行に出かけることは、日常から離れた場所で新鮮な景色に触れる楽しみがあります。しかし、視点を変えれば、普段見慣れた景色も新鮮な気持ちで楽しめるはず! そんな日常の風景に彩りを与える「親子のお出かけプラン」を本書からピックアップしてご紹介します。 ▼屋外でアートを楽しむ!「外でお絵かき」 室内ではすぐに飽きてしまうお絵描きも、屋外で目的物を定めて絵を描けば、子どもたちの集中力もアップ!密にならない広い場所で、のびのびとお絵描きを楽しめます。 外の空気を吸いながらじっくり絵に向き合う時間は、大人にとっても子どもにとってもよいリフレッシュタイムになるでしょう。 ▼目的を決めないまま近所をふらり!「ご近所遠足」 行き先は決めず、気持ちの赴くままに、家の近くを散策するお出かけプラン。 近所とはいえ、お弁当とレジャーシートなど遠足セットを持って出かけるだけでも、心がワクワクしますよね。 眺めのよい場所でお弁当を広げて、子どもたちとまったり過ごす穏やかな時間は、小さな幸せを感じられるひとときです。 ▼自分で考える良い経験にもなる!「500円ショッピング」 いつもは「買って!」とおねだりする側の子どもたちに、お金を渡して好きに買い物をさせる遊びアイデア。 予算内ならOKというルールで、子どもが欲しいものを否定しないのが肝! 予算内で折り合いをつけ、自分の頭で考えながら買い物をする機会は、子どもにとってもよい経験になるでしょう。 ▼住んでいる土地の良さを再発見!「地元旅行」 今住んでいる地域で観光・宿泊を楽しむお出かけプラン。 住んでいると意外に行かない場所にあえて出かけてみたり、ずっと気になっていたスポットに満を持して訪れてみたり、通常の旅行とは異なる旅の魅力が味わえるはず! 住み慣れた土地の新たな顔を楽しめるでしょう。 なお、本書の後半では99個のリストからむぴー家で実践した体験レポも掲載されています。 「なるほど…!」と参考になるリアルリポートとともに、心温まるむぴー家の風景に気持ちがほっこりさせられます。 ■作者むぴーさんが本書に込めた想いとは? このたび、『いつか家族でやりたい99の楽しいことリスト』を上梓したコミックライターのむぴーさん。今回特別にご本人からメッセージをいただきました。 自分が子どもの頃に「わくわくした経験ってどんなのだったかな…?」って考えると、必ずしもお金をたくさん使うようなことではなくて。なんでもない小さなことだったり、ちょっとしたお出かけだったり、日常の中のちょっとした非日常だったり…。 そんなちょっとしたことが自分にとってとても大切な思い出になっているので、自分の子ども達にも同じような思い出が残れば良いなと思ったのがこのリストを作ったきっかけです。 その後、今までの自分の思い出を振り返ったり、「どんなことやったっけ?」と兄弟や両親に聞いてみたり、家族に「どんなことしてみたい…!?」と聞いたりしながらリストを増やしていきました。 この本の執筆中もコロナ禍であまり遠出したり人の多いところに行ったりできず、「せっかくの休みなのに全然楽しいことしてあげられないな…」と思っていたのですが、取材と称して、家の中や近所でもできるこの本にあるアイデアを色々やってみたんです。 そうしたら「すっごく楽しかった!!」「またあれやりたい!」「次はこれやりたい!」と子どもたちがとても喜んでくれました! 楽しいことっていうのはそこら中に散らばっていて、この本はそれを見つけるちょっとしたヒントがたくさん載っているんじゃないかと思います。 読んだ人にとって、この本が少しでも家族で楽しい思い出を作るきっかけになったらとてもうれしいです。 「お金をどれだけかけたか、どれだけ遠くにでかけたか」とは関係なく、何気ない日常にも楽しいことがたくさん散らばっていることを示してくれる本書。 むぴーさんおすすめの使い方は、「パッと開いたページにある項目をあまり考えずとにかくやってみる!」なんだそう。 いまだ落ち着かない日々が続いていますが、本書をお供にあなた自身の「家族でやりたいこと」を見つけてみてはいかがでしょうか? 『いつか家族とやりたい99の楽しいことリスト』 むぴー著(CCCメディアハウス)1,200円(税抜) 本書は、家族でやったら絶対楽しいことだけを集めたリストです。むぴー家で実践してみたクスリと笑える体験レポ漫画も掲載! 子供たちの無限の発想力にほっこりと癒される一冊です。
2022年03月02日妻より優位に立ちたい夫の言動に悩まされている女性は少なくないようです。 読者の体験談を漫画にした『子どもの前で妻を見下す夫 怒りの境界線を越えた妻の解決策とは』には、「まさにわが家もこの通り…」と予想を上回る共感の声が届いています。 ■ことあるごとに妻を小馬鹿にする夫 主人公・浩子は夫の隆行と7年前に結婚。出産後も仕事を続け、現在は子育てと仕事に追われる忙しい毎日を送っています。 しかしここ最近、浩子は夫の「妻を見下す発言」が気になるようになります。 ある日家族でお出かけしたときのこと、車にスマホを置き忘れた浩子に対して夫は… 妻のうっかりミスを発見すると、見下す発言をするようになった夫。 浩子は数々の夫の暴言に内心傷つきながらも、「自分がミスしなければいいのだ」と言い聞かせ、聞き流すようつとめていました。 なぜならそこには、“夫を大目に見てあげたい理由“があったからです…。 しかし数日後、ついに「このままではいけない」と思う出来事が起きてしまいます! ■娘にまで悪影響が! 我慢の限界を超えた妻は… 友達のことを見下す発言をした娘にショックをおぼえる浩子。 「このままでは娘にも私にもよくない」とあらためて気づき、夫と話し合いの場を持ちます。 過去の発言に自覚のなさそうな夫。しかし娘にとって「これはまずい」と思ったのか「気を付ける」と反省を示します。 そして夫は言動をあらためると思いきや、そうは問屋が卸さない…! 無意識の言動は簡単には治らず、夫のある発言によって浩子は怒りの境界線を超えてしまうのです。 ついに堪忍袋の尾が切れた浩子の快進撃が始まるのですが…! 果たして浩子はどんな方法で夫を改心させるのでしょうか? そして浩子がこれまで隠し続けてきた“夫を大目に見てあげたい理由“が明らかになります。 ■「妻を見下す夫」に共感! 読者から寄せられたリアルな声 編集部には、夫からの“見下し発言”に悩む読者の声が寄せられました。 ・うちのダンナもすぐにバカにする発言をします。何か言うとまたどこで機嫌を損ねるか分からないのでダンナが間違ってても強く言えません。 ・わが家の夫は昔から上から目線です。最近はさらに拍車がかかり、子どもたちにも上から目線でいろいろ言ったりしてます。夫に対しては聞こえないフリして軽く無視してます。 ・この漫画に共感します。子どもの前で、ダメ出しばかり。嫌な思いを訴えても、「出来ないヤツが何言ってるんだ」と取り合ってくれませんでした。 ・夫は、酔うと長男に私の事を「こんな女には捕まるなよ」と言うことがありました。1・2度は我慢してスルーしました。多分、酔ってた事もあり、それが面白い発言だと思ってたんでしょうね。 読者の反響からも、夫の心ない言動に悩む妻の姿が明らかになりました。 夫婦関係は一筋縄にはいかないものです。夫の心ない言動に対して、改善の余地がないと匙を投げる妻たちも少なくないでしょう。 しかし本作では、そんな身勝手な夫を改善に導く妻の姿が描かれています。果たしてどんな結末を迎えるのでしょうか? 気になる連載はウーマンエキサイトに掲載されています! ▼漫画「子どもの前で妻を見下す夫 怒りの境界線を越えた妻の解決策とは」
2021年09月21日幸せになるために結婚したはずが、ときに静かに音を立てて崩れていく夫婦関係。 壊れやすく修復が難しい夫婦関係には、“崩壊のスイッチ”が押される瞬間が必ず存在します。 夫婦ふたりがどのようにして危機を迎えていくのか? そんな夫婦のすれ違いプロセスを妻視点から生々しく描かれているのが、 いくたはなさん の新刊 『夫を捨てたい』 (祥伝社)です。 一生を誓い合ったはずの 「夫を愛せなくなる妻」 とそんなことなどつゆ知らず 「変わろうとしない夫」 。 夫婦として何に間違い、どんな大切な物事を見過ごしていたのか 、現在と過去を行き来しながら男女2人の物語が進行していきます。 本作は男女の食い違いにはがゆさを噛み締めながら、夫婦生活でときに感じるざらりとした感情に向き合いつつ、夫婦として暮らすうえでの心構えがあらためて学べる1冊です。 ■いくたはなさん 会社員として働きながら、育児の体験談や夫婦の出来事をイラストや漫画で描き、インスタグラム投稿。インスタグラムのフォロワーは19万人にものぼる人気のコミックライター。 ●HP: いくたの前向記後向記 ●Instagram: @iktaa222 ●ウーマンエキサイトの連載: 天国と地獄 結婚式と悪阻物語 ■好きで結婚したはずなのに。こうして妻の心は離れていく… 主人公の「はな」は、学生時代から交際していた現在の夫と社会人3年目に妊娠を機に結婚。 「この人となら幸せになれる」と信じ、夫とは永遠の愛を誓い合ったはずが、現実は幸せからどんどん遠のく生活が待ち受けていたのでした。 正社員で産休をとり、1人目の育児に追われるはなに対して、子どもが生まれても以前と変わらぬペースで飲み会に出席し、生活スタイルを変えない夫。 職場ではまだ若手である夫の立場を理解し寛容に受け止めていたものの、心の中ではいつしか口にしない不満が蓄積していきます。 そんなある日の朝、はなは夫から「明日は息子を見るからゆっくりしておいで」とうれしい提案を受けます。 喜びで気分が舞い上がったはなは、ワクワクしながら行きたいお店を調べたり、夫のために息子のおもりセットを作ったり、明日のために抜かりなく準備を進めていくのでした。 しかし、その晩夫は飲み会から帰宅することはなく…。 結局夫が帰ってきたのは朝の8時。しかもひどい二日酔いで息子をお世話できる状態ではありませんでした。 言葉にしていなかった小さな不満がじわじわと心を侵食し、ゆっくりと…でも確実に、夫から気持ちが離れていくことを実感していくはな。 いつしか怒りは無関心に変わり、夫のどこが好きだったのかさえ思い出せなくなるほどに愛はみるみるしぼんでいくのでした。 ■なんで私ばっかり…母親たちが抱える苦しみの本質 本作は“夫婦の危機”という主テーマを通して、現代の母親たちが抱える切実な問題を浮き彫りにしていきます。 主人公のはながかつては結婚したいと願うほど好きだった夫を「捨てたい」と思うに至るのも、そんな夫婦2人だけの問題とは言い難い現実があるように…。 小さい子どもを抱えながら働けば、周りに迷惑をかけてしまうことは避けられない現実。だけど仕事を辞めたら辞めたで社会からの疎外感に苦しむことにもなる…。 一体何が正解なのだろうと悩む辛い日々。 だけど、もっと辛いのは夫がその苦しみを理解してくれないことなのでした。 妻に働くことを望むにも関わらず、育児もすべて妻任せの夫。日々の結婚生活は幸せを分かち合うというよりもむしろ、苦労をひとりで背負わされているかのような暮らしでした。 そんな日々のなかではなの心に浮かんだ一つの疑問。 「そんな夫、私に必要?」 その後2人目の妊娠を機に、ますます夫婦の溝は深まっていきます。 ■夫を捨てる前に妻たちにできること 本作では結婚生活の理想と現実が描かれるなかで、「現実との折り合いの付け方」についても別の角度から示してくれます。 物事にはさまざまな視点があるように、夫婦関係もまた夫婦それぞれの視点から日々の暮らしを解釈し、思い込みのなかで相手を誤解してしまうこともあります。 小さな誤解はいつか大きな亀裂となり、夫婦として後戻りができなくなることもあるでしょう。 しかし夫婦関係の齟齬を解消するにはもう一度「相手を知ること」が必要なのかもしれません。 本作でも崖っぷちの夫婦関係を前に、はなは夫に気持ちを伝え、話し合いの場を持つことを決めます。 もちろん話し合いが始めからうまくいかないこともあるでしょう。 だからといって小さな努力を放棄していては夫婦関係は悪化の一途をたどるだけ。 かつて心から好きだと思えた相手を愛し続けるために、お互いにわかり合おうとすることを諦めないことがきっと大切なのです。 「人間同士は分かり合えない」という前提を以ってしても、そこで思考停止にならず逃げないという意味で…。 時間と労力を要することだけれど、夫婦を、家族を、そして愛を信じ続けるためにも、対話することから逃げない勇気を持ち続けたいものです。 そして本作では大きなターニングポイントとして描かれるはなと夫の話し合いのシーン。果たして彼らの話し合いは実を結ぶのでしょうか? 続きはぜひ本書でお楽しみください! 『夫を捨てたい』(祥伝社) いくたはな著(祥伝社)980円(税抜) 大学生でつきあった彼と交際して4年が経った頃、妊娠を機に結婚。そんな新婚妻の私、“はな"には悩みがある。共働きなのに、夫が家事をしてくれない。仕事、家事、育児、すべてが私の肩にのしかかっている。どうして私ばかり頑張らなきゃいけないの?600万pvの大人気WEBマンガの書籍化!Yahoo!ニュース、LINEニュースで紹介された話題のコミックエッセイです。
2020年09月18日感染症の影響により家族で過ごしたり、向き合う時間がこれまでより増えています。しかし、「先が見えない生活」と「息苦しい夫婦関係」の二重苦に「離婚」を意識する夫婦が増えているというのはネット上でもかなり前から話題に上がっていました。 今回は、だれもがストレスを抱えていて、夫婦も煮詰まりやすい状況にある今こそ、ぜひ手に取ってほしい一冊、犬山紙子さんの新刊 『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』 (扶桑社)をご紹介します。 「どれだけ円満に見える夫婦にも大なり小なり問題がある」と語る犬山さんが本書で提言する 「夫婦のリカバリー力」 とは? 犬山紙子さん ‘81年大阪府生まれのコラムニスト。’11年、“美女にもかかわらず負けている恋愛エピソード”を収集した著書『負け美女〜ルックスが仇になる〜』(マガジンハウス)でデビュー。その後も『高学歴男子はなぜモテないのか』(扶桑社新書)、『言ってはいけないクソバイス』(ポプラ社)など計14冊の著書を上梓。近年は執筆業のみならずTVコメンテーターとしても活躍。 <犬山紙子さんの情報> ●Twitter: @inuningen ●Instagram: @inuyamakamiko ■いま、犬山紙子さんが伝えたいこと 犬山紙子さんからメッセージをいただきました! 非常時はこれまでの関係性が浮き彫りになってきます。 そんな時に、「向き合い方」「話し合い方」のヒントを知っておくと、不安にもパートナーという味方と一緒に立ち向かえるようになり、孤立を防ぐことができます。 そのためのワクチンのような本。お役に立てると嬉しいです! 普段家にいないはずの夫と顔を突き合わせることで、やり過ごしていた相手の嫌な部分が目について、 「あぁ、もう無理」 と限界値に到達して味わう深い失望。 行き違うコミュニケーションに 「私たちはこんなにうまくいっていなかったのだろうか?」 と見て見ぬ振りをしていた夫婦の課題に気づいてしまった気まずさ。 そんなときに夫婦はどうしていけばいいのか? それぞれ課題を抱える夫婦を犬山さんが徹底取材し、実際どのようにして夫婦の壁を乗り越えたのか、課題解決のための心構えから対処法までを紹介するいわば令和版夫婦円満のためのルールブック。 次からは実際のご夫婦に取材した壁の乗り越え方をみていきます。 ■パートナーにイライラするのは思考パターンが原因!? 書籍では、漫画家の水谷さるころさんと映像演出家の野田真外さんご夫婦が登場し、夫婦のコミュニケーションエラーについて鋭い指摘を交えながら、よりよき夫婦関係を築くためのヒントを数々披露してくれます。 なかでも印象的なエピソードが、いつも喧嘩の発端となる野田さんの「キレる癖」に対する分析と対処法です。 “ケンカになるのは、どちらかの人格に問題があるからではなく、コミュニケーションに齟齬があるから” このように話すさるころさんは、野田さんの「キレる」メカニズムについて冷静に分析し、原因を紐解いていきます。 <さるころさんによる「キレる」メカニズムの分析> 「キレ続けても許してもらえる」という本音とそこに横たわる 「被害者意識」 がある ▼野田さんがキレる原因 思い通りにできなかったことに対して、どんどん我慢してイライラを募らせ爆発する ▼怒りのスイッチが発動する理由 自分の気持ちを押し殺して人に合わせている状態であるため、むしろ “いいこと” をしているという感情を抱えているが、その善意を“踏みにじられた”と感じた瞬間に、怒りのスイッチが発動する そんな野田さんは、さるころさんと共に“あること“を実践することで、「キレる癖」を克服することができたといいます。 それがキレる時の 自分の思考パターンを理解する というものでした。 どういう状況で「怒り」のスイッチが入ってしまうのか、その原理がわかっていれば、行動や考え方を変えてあらかじめ準備をしておくことができます。 野田さんの場合は、次の2点を意識することでイライラすることが減ったと言います。 ●不満があれば我慢せず伝える ●相手に対する期待値を下げる パートナーへの苛立ちを日常的に感じている人はきっと多いことでしょう。フツフツと込み上がる苛立ちの中にどんな感情が入り混じっているのか、自分でもわからず、モヤモヤしやすいものです。 「自分は何に苛立ち、怒りを増長させているのか?」 その根本原因を紐解くことで、日常的なイライラ回避につながるのではないでしょうか。 ■“家族だから”に縛られない夫婦の自由な子育て風景 本書には「かくあるべし」にとらわれず、夫婦独自の考え方のもと円満な関係を構築している夫婦が数多く登場します。 なかでも筆者自身が軽い衝撃を受けたのが、夫婦で起業し、東京、岐阜、大分で他拠点生活を送る平本さん夫婦のフリースタイルすぎる家族のあり方でした。 「世の中の普通とはちょっと違う……」、そう意識しながらも、常識の先に家族の幸せを見出す平本さん夫婦。彼らは“普通”という概念にとらわれず、目の前の課題をとてもシンプルに解決していくのです。 例えば妻が出かけたい場所に夫が行きたがらないというよくあるシチュエーション。これに対して、はなから「家族みんなで行くこと」にはこだわらない。“家族だから”という枠をとっぱらって、「好きな人と好きなことをやる」という「家族」単位にしばられない姿勢を貫くことで、誰にも我慢を強いることはなくなります。 妻と夫という世間が求める役割で結びつくのではなく、お互いに「個」を尊重しながら人と人として自由な関わり合いを見せる姿には、「夫婦にとって健康的な関係とはどのようなものなのか?」を深く考えさせられます。 さらに本章おいて、思わず膝を打ったのが妻の沙織さんの 「感情の因数分解」 の話。これは自分の感情に振り回されやすい人には必見の感情の整理術と言えるでしょう。 ●「感情の因数分解」とは 怒ったり悲しんだりした時などに、その根っこにある「自分の本当の思い」が一体何なのかを紐解く作業 例えばパートナーに対して抱く「家事育児に参加してほしい」という感情を因数分解してみると「もっと自分のことに関心を寄せてほしい」という本心に気づくこともあるかもしれません。 パートナーに対して本質的に求めることが明確になれば、あとは具体的なアクションを考えるだけ。 沙織さんは夫婦間のネガティブな問題に対して「感情の因数分解」することで、怒りや悲しみの感情を微塵も感じることなく、ポジティブに問題を解決していくのですが、そのさまがじつに見事なのです。 ■今日からできる夫婦円満のためのルール 本書には犬山さんが夫婦の問題を3年間徹底取材したなかで見えた「問題をリカバリー」するための100のヒントが収録されています。 そのなかからどんな夫婦にも比較的取り入れやすく、歩み寄りの手助けをしてくれるヒントをウーマンエキサイト編集部が3つ厳選してご紹介します。 ●お互いを責め合ってばかりのときに… 「今日からはお互いの支援者になる」と夫婦で誓い、不満やイライラに対して理性的に対処するように努める。 出典: 『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』 より ●夫婦間で育児への温度差を感じたときに… 互いに必要な知識だと思ったものはLINEなどでどんどんシェア。生活知恵の格差を作らないようにする。生活知恵の格差はそのうち価値観の違いに発展する可能性がある。 出典: 『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』 より ●冷静な話し合いができないときに… 衝突時の主語は「あなた」から「私」に変える。「あなたは私の話を聴いていない」ではなく「私にはあなたが話を聴いてくれないって感じる」と。そうすることで自分が冷静になれる。 出典: 『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』 より 普段の行動や言い回しをちょっと変えるだけでも、夫婦の関係性に変化が訪れる可能性は高いもの。ぜひ今日から実践してみてはいかがでしょうか? 『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』 犬山紙子著(扶桑社)840円(税抜) 育児・家事、夫婦ゲンカ、不妊治療、不倫etc.“壁”を乗り越えた巷の夫婦を徹底取材して見えてきた、夫婦円満のためのルール。すぐ実践できる!こじれた夫婦関係を修復する100のヒントを収録!
2020年06月14日とあるきっかけで「話ききます」屋を始めた猫と相談に訪れる人々とのじんわり心に沁みるやりとりを描いた漫画 『ねこでよければ』① (ホーム社/集英社) 猫が街頭で出会った多くの人々の悩みを通して、さまざまな人間模様を垣間見る1話完結型のストーリーです。 誰もが心の奥に抱える闇や苦しみを否定することなく、あるがままに話しを聞いてくれる関西弁のおっちゃん猫の人生相談。心に響くパンチラインの連続に思わず涙がボロボロあふれ、読み終わった後は心すっきり前向きな気持ちになれる一冊です。 ■やまもとりえさん インスタグラムのフォロワー18万の大人気のコミック作家。著書『Aさんの場合。』『Aさんの恋路。』(いずれも祥伝社)『本当の頑張らない育児』『30歳女子、ネコを飼いはじめました。』(いずれも集英社)など発売中。 ●Twitter: @yamamotorie ●Instagram: @rinpotage ●ブログ: ヒヨくん あっくん育児日記 ■視点を変えたら世界も変わる。他人との比較からの解放 人生とは、ときにしょっぱく、“理想と現実”のギャップに思い悩まされることもしばしば。自分よりも恵まれた境遇の誰かを羨んだり、なりたい自分になれない自分に失望したり、ないものねだりに苦しんだりすることも、人生にはある程度つきものなのかもしれません。 本書に登場する美大生の女の子もまた経済的に余裕のない家庭に生まれた自分とお金持ちで才能にも恵まれた同級生とを比較し、人生のままならなさを感じるようになります。 恵まれていない自分は“世の中の選ばれし人間ではない”と夢を諦めようとする女の子に、猫はその同級生と「友達になること」を提案します。 そして実際友達になってみると、何でも持っているはずと思っていた彼女もまた自分のなかの足りないピースに苦しんでいることを知るのです。 ないものねだりをしているうちは、自分がすでに持っているモノの価値に気付いていないもの。 他人の表層的なものばかりに目を向け、羨むだけで、物事の本質をちゃんと見れていないときでもあります。 しかし人は誰しも、一見評価されにくくてもそれぞれ光り輝くものを持って生きているもの。同時に、自分が羨む相手でさえも痛みや悲しみを心のどこかで抱えながら生きている面もあります。それくらい他人の本質とは見えにくく、かつ比較することで人生の優劣は本来つけられないはずなのです。 他人にはその人自身が持つ価値があるように、自分にも他人が持ち得ない価値がある。そしてそれは誰にも奪えない“あなただけのもの”。 そんなメッセージとともに、相談者の女の子も同級生の見えていなかった苦しみを知ることで、独りよがりな言い訳を捨て、夢と向き合う決意をきめる姿が清々しく描かれています。 ■誰もが抱える心の膿。弱さも強がりも認めた先に見える希望の光 そして別ストーリーでは田舎嫌いの自意識過剰な青年が登場し、彼もまた今まで見えていなかった“かけがえのないもの”の存在に気付いていきます。 何者かになりたいばかりで都会に出て、目標を定められないままあっという間に15年。結局何者にもなれなかった彼が目にしたのは、夢を叶えた田舎の友人の姿でした。 小さい頃から田舎が大嫌いで、「退屈な場所でぼーっと暮らしている奴らとは自分は違う」。そんなつまらないプライドで自分を守り、ただ何者かになるためだけに必死だった時間を経て見えたのは、強がりの裏に隠していた自分自身の本心とかけがえのない友情でした。 理想と比べ、足りないことだらけの自分を認めることは痛みを伴う作業かもしれません。しかし、「足るを知る」ことでその先に続く人生の豊かさを味わうことができるのかもしれません。 ■強くならなくちゃと思うのに涙が…。頑張りすぎるすべての人へ さらに本書には、大切な誰かを守りたいと思うあまりに自分の心を削り、頑張りすぎてしまう人々の姿も描かれています。 そのなかの1人に、生まれてくる前の小さな命を失い、悲しむ妻を支えたいと心を砕く男性が登場します。 口下手な彼は考えに考えた言葉で逆に妻を傷付けてしまい、夫婦で心のすれ違いを起こしていました。あまりに深刻そうな男性を見て、「君のことも心配」と話す猫に対して「僕は男ですから」と返す男性ですが……。 “悲しみに男も女もない”けれど、妻を支えたいと心から願うからこそ、自分の気持ちを無理に押し込めてしまう男性。帰宅後、わが子の誕生を楽しみに購入していた子育て本を手に、たまらず涙があふれて出てきます。 人と人が完全に分かり合うことは難しいけれど、相手のことを分かりたいと強く願う気持ちはすごく尊いこと。 悲しみの当事者はそんな誰かの想いに気付けないこともあるけれど、人の心を救えるのはやっぱり大切な誰かの存在であり、お互いに支え、支えられながら生かされていることをつくづく実感するストーリーです。 そのほか弟の看病に忙しいお母さんに甘えられない男の子の悲しくて切ない姿を描いた話や「やりたいこと」と「求められること」の違いに悩むカメラマンの女の子の話など、その一人ひとりがまるで自分かのように共感するものばかり。 後半には相談者ごとのアフターストーリーが描かれいて、登場人物のその後の姿も楽しめますよ。 今回、発売を記念して、「ねこでよければ」①(ホーム社/集英社)の第8話をウーマンエキサイトで掲載します! 第8話 小さな命をきっかけに気持ちにすれ違いがおこってしまいますが、お互い支えあう気持ちが生まれ前に進む夫婦を描く「第8話」をご紹介します。 『ねこでよければ』①(ホーム社/集英社) やまもとりえ著(集英社)1,200円(税抜) ねこさんが開いた「話聞きます」屋さん。人間関係に悩むサラリーマン、人の境遇と才能を羨む美大女子、小さな命と向き合う夫婦、田舎嫌いで都会へ出てきた青年…、モヤモヤした気もちをねこさんに少しだけ軽くしてもらって、私は私の、僕は僕の、自分だけの人生を歩んでいこうと思える前向きな気持ちになれる一冊です。
2020年03月28日母親の細かな心理を絶妙なタッチで描き、多くのママから共感を集める人気コミックライターむぴーさんの新作 『母がはじまった』 (PHP研究所)が発売されました。 本書は初めての出産・育児に戸惑う主人公「リサ」の産後7日間を描いたWeb連載『母、はじまりの7日間』を再編集し、多くの書き下ろしを加えた作品。 連載では描かれなかった夫「ショウジ」視点の子育てに加え、退院後の新生児育児に悩み苦しみながら親になることの意味を学ぶ母親の姿が描かれています。 ■むぴーさん ツイッターで17万いいね! を獲得し、子育て絵日記で大人気のコミック作家むぴーさん。 ●Twitter: @mupyyyyy ●Instagram: @mupyyy ●ウーマンエキサイトの連載: あさひが丘の人々 ■“母親なんだから”の一言に何も言えなくなる… 子どもが生まれたらとても自然に“お母さん”になれるものだと、多くの人は当たり前のように思っているかもしれません。 しかし実際は、生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこするのさえままならず、授乳にいたっては「おっぱいが出ない」「赤ちゃんが飲んでくれない」と悩み、絵に描いたような“幸福な母親像”はどこにも見当たらなかったりするのです。 本書の主人公「リサ」もまた、知り得なかった産後の現実に戸惑いながら、心身ともにギリギリのなかで、わが子のお世話に追われる日々を送ります。 出産の痛みを乗り越えたらとりあえず一段落……なんてとんでもない。 その先に待っている後陣痛に会陰切開の痛み、血豆で激痛に耐えながらの授乳など…誰も教えてくれなかった出産直後に直面する母親のリアルな風景がここに描かれています。 そして24時間体制の育児に本当は身も心も限界を感じ始めているけれど、「つらい」なんて言えるわけもなく……。 育児は母性だけで簡単に乗り越えられるほど甘いものじゃないはずなのに、“お母さんなんだから”の呪いの言葉が自分自身を追い詰めてしまう……。 お母さんなんだから、がんばらなきゃ お母さんなんだから、子どもを優先しなきゃ お母さんなんだから、強くならなきゃ でも母親になった瞬間から、誰もが強くて、たくましい母親になれるものなのだろうか? 母親になったからといって、むしろ 誰もが期待するような母親像を目指す必要があるのだろうか? だから、ときに“お母さんだから”を脱ぎ捨てて、弱い自分をさらけだすことがどんな母親にとっても大切なことを、本書はリサの産後ストーリーをとおして教えてくれるのです。 ■妻「私がやらないと…」、夫「俺がいなくても」 本書では主人公のリサが始まったばかりの育児に苦闘する裏で、夫のショウジもまた父親としてのあり方に思い悩む姿が描かれています。 子育てというフィールドにおいて、妻にどこか劣等感を抱えるショウジは自分に頼らず、ちゃんと“お母さん”をやっている妻を見て、父親としての自分の存在価値に疑問を感じ始めます。 しかし本当は妻と夫が見ている風景はまったく違うもの。そのことにようやく気付いたのはリサが限界を超えたときでした。 夜中泣き止まないわが子に「もう無理…」と追い詰められたリサの代わりに初めて一晩をとおして赤ちゃんのお世話をした夫。 あらためて妻がこれまで何気なくしていた育児がとんでもなく大変だったことを理解します。 母親の責任感と使命感で必死に育児をするリサ。本当は心の中は不安と孤独でいっぱいだったのに、夫に頼れないことでショウジは「自分にできることはない」と勝手に判断し、次第に妻に任せるようになっていたのでした。 誰のせいでもない産後の夫婦のすれ違い。「助けてほしい」と甘えられる“強さ”があったなら、大丈夫と言われても「俺がやるよ」とまっすぐ向き合える“勇気”があったなら…。これまでの夫婦関係があるからこそ、リサとショウジがすれ違い、そしてわかり合う姿は育児の重要なターニングポイントとしても描かれています。 ■完璧じゃなくていい。あなたらしく歩む「母親の道」 わが子が生まれてきてくれてこのうえなく 幸せなはずなのに、胸に込み上げる不安 。 産後のリサもうれし涙なのか不安の涙なのかよくわからない涙をぬぐいながら、母親になることの責任の重さを漠然と感じるシーンが描かれています。 産後育児はとにかく眠れず、赤ちゃんの一挙手一投足が気になって神経がはりつめた状態。トイレにさえ自由に行けず、ゆっくり食事をとる時間さえない。 そんな出産前の生活から変わり果てた日常を前に、今まで自分自身が持っていたもの、そして築いてきたものをすっかり奪われたような気持ちになることさえあるでしょう。 しかし眠れない長い夜を泣きながら越えていくなかで、ふとした瞬間に感じる柔らかであたたかい幸福の感触に心癒されることもあるのです。 育児とはまるで人生をかけた巨大プロジェクトのよう…。もしかしたら子育てをとおして失うものだってあるかもしれません。 しかし一方で私たちは親になることでたくさんの気づきにも出会えるのです。 ただただ当たり前に生活することのかけがえのなさ、 子育てをとおして知る弱くてもろくてかっこ悪い自分 。 ときに母親という役割の重みを実感しながら“すこやかなる時も病める時も”、それぞれの「母親の道」を歩んでいくのかもしれません。 ■むぴーさんへのスペシャルインタビュー 新米ママ・パパの心に寄り添うのみならず、かつてそんな経験をしたママ・パパにも過ぎ去ったあの頃をじんわり思い出させてくれる「母がはじまった」。このたび著者のむぴーさんに本書にまつわる質問にお答えいただきました! ―― 産後、「赤ちゃんがかわいいと思えない」と感じていた時から、どのように気持ちが変化していったのでしょうか? もしきっかけとなる出来事があれば教えてください。 かわいい〜!!!という気持ちが湧いてきたのは、生後3ヶ月くらいのときでした。 私も育児に慣れてきたのと、子どもも成長してこちらの動きに反応してくれたり、笑いかけてくれるようになったのが大きかったと思います。 ―― 夫の気持ち、大変さはどうやって理解したのでしょうか? その作業を行うことで、あらためて知った夫側立場での発見があれば教えてください。 周りの父親にインタビューしたり、担当編集の方の意見も参考になりました。また夫と当時を振り返りながらお互いどのように感じていたのか話し合ったのが一番大きかったと思います。 マンガの中で、ショウジくんとリサの退院日の夜泣き対応のすれ違いエピソードがあるんですが、あれは我が家での経験が元になっています。 私はずっと「こんなに泣いているのになんで夫は寝てられるんだろう。なんで私ばっかり夜泣き対応してたんだろう」と不満に思っていたんです。 でも今回夫と話し、あらためて思い出すと、はじめの頃に夫は夜中に一緒に起きて「俺はなんかできることある?」って聞いてくれてたんですよ。 でも、どうせ授乳だし、明日仕事の夫に手伝ってもらうのもなんだか悪いし、きっと夫じゃ子どもは泣き止まないから大変だろうし…と思い「今は特にないかな。大丈夫」って答えたんです。 そんなことが数回続いてから夫は子どもが泣いても起きなくなりました。私の中では夫に気を遣っていたんですが、夫からすると夜泣き対応の戦力外通告された感じですよね。 今思うと、もっとお互いの気持ちや状況を伝えていたら、こんなすれ違いは起きなかったんだろうなと思っています。 ―― 「母がはじまった」をとおして、あらためて当時の自分自身を振り返った時、今だからこそかけてあげたい言葉はありますか? 「大丈夫だよ」 と言ってあげたいです。 大丈夫、ちゃんと子どもは元気に育つよ。 大丈夫、子どもが泣いてもやることやれるようになるよ。 大丈夫、その子は自分にとってかけがえのない存在になるよ。 大丈夫、あなたはなんだかんだちゃんとお母さんになれるよ……と。 むぴーさんの言葉どおり、いつか必ず母親としての自分を自然体で受け止められる日がくるのだと思います。 その後続く子育て期間は本当に大変なことばかりで、この日々がまるで永遠に続くかのように感じることもあるでしょう。 しかし子どもが自分のそばにいてくれる時間は振り返ればあっという間の時間。そのことをあらためて知ったとき、真夜中にわが子を抱え孤独に泣いた夜もかけがえのない大切な思い出として、懐かしく温かな気持ちで振り返ることができるのかもしれません。 『母がはじまった』 むぴー著(PHP研究所)1,200円(税抜) 初めての出産・育児に戸惑う出産直後の新米ママに焦点をあて、Web連載で多くの母親の共感を呼んだマンガ「母、はじまりの7日間」を、書籍用にリニューアル。これから出産する人、かつて、そんな日々を通り過ぎてきた人、今現在、眠れない夜を過ごしている人、すべての新米ママ・パパにそっと寄り添ってくれる物語です。 \「夫の後悔」が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年03月17日まだ「妻」でもなく、「母」でもなかったあの頃、バスタイムは私にとって“自分を取り戻す”時間だった。 仕事で嫌なことがあって気分が落ち込んだとき、恋愛がうまくいかず泣きたくなったとき、お風呂に入って全身をくまなく洗えば、不思議とネガティブな感情までも洗い流してくれた。 そしてお気に入りのシャンプーやソープ、スクラブが味方となって、自信を失った私の体と心を癒してくれたのだった。 あれから数年たち、私は「妻」になり、「母」となった。役割が一気に増え、生活の何もかもが変わり、もはやバスタイムで自分を整える余裕などすっかり失っている。 外出先でふと鏡に映った“年齢を重ねた自分の姿”にどこか憂鬱になりながらも、以前のように自信を取りすべく念入りなお手入れにかける時間などもはや今はない。 ■人生後半戦からの「#自己肯定感問題」に寄り添う『RETOIRO(リトイロ)』 30代に突入し、40代へ。変わりゆく自分自身の外見に戸惑いつつ、シワを「人生の勲章」といえるほどの器もまだない。 パサパサに傷んだまとまらない髪をごまかすようにしばり、朝から晩まで家事に仕事に育児にと、息つく暇もなく一日を駆け抜けていく。 すっかり“お母さん”になった今の自分がもちろん嫌いなわけじゃないけれど、 30代、40代と変化していく自分の姿に自信が持てず、自己肯定感ダダ下げ状態に陥ることだってある。 もちろんキレイでいるためにちゃんとお手入れしたいと思っている。だけど、これ以上“頑張ること”に疲労気味の自分もいる。 そんな年齢とケアの狭間で悩むなかで、疲れた心と体に寄り添い労わるようにケアしてくれるのが、時短ケアのオールインワンソープ『RETOIRO(リトイロ)』だ。 ■シャンプー1本で変わる一日の終わり 酒粕エキスやコメ発酵液など33の美容成分を贅沢に配合し、リンスなしでもしっとりうるおい、ボディにも使える『RETOIRO』。保存料、着色料、香料ほか10種の無添加(※)、低刺激処方で小さな子どもにも安心の使い心地だ。 濡れた髪になじませ、泡立てた瞬間、ゼラニウムやカモミールの心地よい香りが鼻先に広がり、一瞬にして緊張がほぐれていく。「今日も一日頑張ったよね」と自然と自分を褒めてあげたくなる癒しの瞬間だ。 シャンプーを洗い流し髪の感触を確かめると、オールインワンケアで感じやすかった髪のきしみやからまりもなく、手ぐしがスーッと通り、つるんとした洗い上がり。シャンプー1本でトリートメントケアまでほどこしたようなうるおい感だ。 ドライヤーをかけると髪がからまりにくくなった分、熱風がまんべんなく髪の隙間を通り抜け、以前よりも乾きの早ささえ感じる。子どもとのお風呂上がりに自分の髪をゆっくりドライヤーする時間さえない私にとって、この時短は快適すぎる。 香りに癒され、思い通りにまとまる髪に気分も上がり、一日の終わりに味わう満足感と多幸感。シャンプー1本で毎日の幸福度が変わるなら、自分らしくいられるための選択を私はしていきたいなと思う。 ■年齢による課題に対し、変わりゆく私を優しくケアする『RETOIRO(リトイロ)』 妻の顔、母の顔、仕事の顔。さまざまな役割を演じて生きる毎日のなかで、「私」を癒し、磨く時間が欲しいと願う母親たちはきっと多いだろう。もちろん私もその1人だ。 しかし産後の抜け毛に驚き、思いがけず見つけた大量の白髪にショックを受け、身の回りに起こる変化に「なんとかせねば」と焦ったところで、子ども中心の生活はどんどん進み、自分ケアに手が回らない生活を送っている。 そんな現実にげんなりしたくもなるけれど、30代、40代と変わっていく“私らしさ”を肯定していたいから、今の私は『RETOIRO(リトイロ)』で癒しと自信を手に入れる。 そして人生のステージが変わり“成熟”を迎える年齢に差し掛かったからこそ、もっと賢く軽やかにキレイを手にして、人生後半戦をサバイブしていきたいものだ。 ◼︎RETOIRO(リトイロ)の詳細 商品名:リトイロ リフレッシュ オールインワン シャンプー&ボディ 容量:250ml 通常価格:3,800円(税抜) ※1本入り 購入する ※10種の無添加:・シリコン ・合成ポリマー ・カオチン界面活性剤 ・石油系界面活性剤 ・合成着色料・紫外線吸収剤 ・合成防腐剤 ・合成保存料 ・鉱物油・合成香料
2020年02月27日小学生になると、子どもが自分自身でやらなければならないことが増えます。例えば、教科書をランドセルに入れて学校にいくことや、自分で習い事に行くことなど、子どもたちにとっては、どれもはじめての経験となります。 特に学校では、ランドセルや教科書、体操服や図工バッグなど、勉強に必要なたくさんのものを自分で管理しなければなりません。まずはそれらのものがぐちゃぐちゃにならないように、うまく整理整頓をして管理することで、学ぶ環境を整えることができるのです。 そこで、今回は “学ぶチカラ” を伸ばすために大切な “環境を整える重要” について、ママたちから教育専門家の 金澤浩 さんに座談会形式でお話をお伺いします。 <金澤浩さん プロフィール> 共育コンサルタント。大手学習塾で21年間勤務、難関高受験講座責任者として合格実績No.1を9年連続で獲得。生徒が自主的に学習するようになる方法を確立し、教えずに伸ばす家庭教師として生徒・保護者をサポート。講演会やセミナーにも多数登壇。 <原田さん・岩橋さん プロフィール> 原田さん(右):現在、年長の息子と年少の娘を子育てしています。上の子はもうすぐ小学校に進学予定。 岩橋さん(左):小学校3年生の息子と年中の娘がいます。小学校でも宿題が多いため、学習環境には常に気を使っています。 今回体験していただいたのは、トップバリュの『ふでいれ(両面タイプ)コンパクトタイプ』。学習環境を良くするために軽くコンパクトで収納も充実した商品です。 そもそも、学ぶチカラを伸ばすために必要な学習環境とは まず金澤さんにお聞きしたいのですが、 “学ぶチカラ” とはどういったものなのでしょうか? 金澤さん: 最近学力の定義が少しずつ変わってきて、知識やテストの点数だけではなく、学ぶための準備や姿勢を総称して学力と呼ぶようになっています。そのなかの1つである学ぶチカラというものは、自分で勉強する時に「準備をする」、「計画を立てる」、「自分自身で身の回りのことを調べる」という準備全般のことを広く指します。 ですから、学ぶ環境を作る上で学ぶチカラがどれくらい磨けるかがすごく大切になると最近よく言われているんです。ちなみに、お子さんが勉強に向かうまでの準備はお母さんからご覧になってどうですか? 岩橋さん: 息子はやっぱり気分がのらないとやらないので、「これを勉強しようね」と言っていてもなかなか出来ないタイプです。勉強している場所がぐちゃぐちゃな状態で…。 金澤さん: そうですね。はじめから自分自身で勉強しやすいように整理整頓するというのは、特に小学校低学年だと難しいと思います。そのため、まずはお子さんが勉強しやすい環境を保護者が整えてあげるということが大切です。 あとは、お子さんが自分自身で準備ができず、時間がかかってしまっても直接注意するよりも本人に考えさせること。「じゃあ、何をすればいいんだろう」ということを自分で考え、思考整理できるような声掛けをしていくことが、学ぶチカラを伸ばすことにもつながります。 原田さん: 息子は今度小学校に上がるんですが、幼稚園に登園する前に「準備しなさい」と10回ぐらい注意しないと準備してくれなくて困っています。小学校に行ったら、ママは関知しないで「自分でやりましょう」にした方がよいのでしょうか? 金澤さん: 小学生では、低学年と高学年で大きく分けられます。低学年の場合はいわゆるルールを親が決めてあげることが大事でしょう。そのルールの範囲を守ることができたら、任せる領域を少しずつ広くしていきます。高学年になれば自分で考える力が出てくるので、そうしたら完全に任せてもいいかなと思います。 ―― 学ぶチカラを伸ばす学習環境はあるのでしょうか? 具体的にどういったものでしょうか? 金澤さん: はい。もちろんあります。ポイントは2つあって、1つ目は、どこに何があるかがちゃんと分かるようになっていること。2つ目は、勉強を始めるにあたって無駄なエネルギーを使わないことです。 学習環境を整えるということは、子どもたちにとっては非常にエネルギーを使う作業なんです。要は、勉強する前に片づけをしたり、どこに何があるのか考えたり、準備する力が必要になればなるほど学習に対する集中力が落ちるわけです。なので、学習環境を整えておくことは、本人が勉強前に余計なエネルギーを使わず集中力を保つためには、とても大切なことです。 ―― 岩橋さんの場合は、小学生の息子さんを見ていて、学校の準備でここは大変だなというポイントはありますか? 最近の小学校では科目が増えて、準備する教科書なども増えたと言われていますが…。 岩橋さん: そうですね。ランドセルに厚みのあるものが入らないとか、教科書が多いとかですね。今は多少体力がついていますけど、入学したばかりのころはまだ体も小さくて「ランドセル重い」と言って、かなり負担になっていたようでした。 金澤さん: やはりランドセルの中はすっきりさせておくのをおすすめします。そのためにお子さんの持ち物をできるだけ軽くし、使いやすいものをイメージして持ち物を選ぶといいですね。 最近では、ランドセルの横幅にフィットするコンパクト収納できるふでいれがあり、コンパクトながら、えんぴつが7本入れられるなど収納力に優れているのが魅力です。やはり学校で使う持ち物は、スリムで軽いものを選んであげることでお子さんの身体にも負担が少なく、ランドセル内の整理がしやすくなります。 すると、お子さん自身で学ぶ環境作りができるようになり、学ぶチカラを伸ばすことにも有効なのです。 商品紹介:学びのチカラは思考整理と学習環境から! ふでいれ(両面タイプ)コンパクトタイプ トップバリュの『ふでいれ(両面タイプ)コンパクトタイプ』はまさに学習環境を良くするために軽くコンパクトで収納も充実した商品です。荷物が増えて今までの大きなふでいれがランドセルの中にタテに入らなくなっている背景に対して、容量を変えずにサイズをコンパクトにし、さらに軽量化してランドセルの横幅にフィットするようにしました。 コンパクトになっても収納は充実! 大きな消しゴム、定規、分度器、三角定規もラクラク収納可能です! 鉛筆が7本を収納できるホルダーは、細目〜太目のえんぴつが入り、出し入れしやすい形状になっています。 デザインも柄7色、無地6色と学校の指定にも安心の品揃えです。さらに丈夫な日本製生地で長く安心してお使いいただけます! 種類も豊富!トップバリュの 学習用品はこちら <開発者インタビュー> 小学校の科目数が増え、荷物が増えたことで、ランドセルにふでいれが収納しづらくなっているという課題がありました。そのため、ランドセルの荷物の一番上に乗せて収納できるコンパクトサイズのふでいれを開発することにしました。また、コンパクトにした分、軽量化も実現しています。 コンパクトになっても、収納力が充実しているのがポイントです。鉛筆も太目から細目まで7本入れられて、さらに15センチ定規、三角定規、分度器が3枚入るようになっています。今回デザインやカラーにも力をいれており、学校指定にも対応できる無地仕様のものなどあります。 学習ノートも紙の仕様を軽くして、全体的に軽量化を実現。ただし軽くなっても書きやすさがまったく変わらないように工夫して開発されているのが特徴です。 弊社の従来品にはない、軽量・コンパクトサイズの商品を学校生活に取り入れていただくことで、持ち運びやすさ、使いやすさといった快適さをぜひお子さん自身が実感していただけたらうれしく思います。 ―― ふでいれ、えんぴつ、ノートを手にとってみた感想は、いかがですか? 原田さん: シンプルなデザインで素敵ですね。しかもすごく軽い〜! 岩橋さん: うちの子が使ってるものよりかなり薄い! 鉛筆も7本入るんですね〜。今まで見たものは多くても5本までだったので、たくさん持ち運べてすごく機能的。 原田さん: 裏側を開くと、定規や分度器が入れられるのはびっくり! 金澤さん: ちゃんと三角定規とか分度器の線が入っているから、こうやって置けば、整理整頓出来ちゃうっていうのはすごくいいですよね。 岩橋さん: 鉛筆も軽いし六角形で転がらないので使いやすいですね! このふでいれにいれると長さも太さもちゃんと収まります。いろんなところで鉛筆をバラバラに買うと、長さや太さが違って収まらないこともあるので、同じ所で買った方がいいですね。取り出しやすい! 原田さん: ノートは軽いのに、紙の質もしっかりしていて、驚きです! これなら数冊ランドセルにいれても子どもの負担が少ないので、学習に対してもいい影響につながってくれそう! 岩橋さん: やっぱりランドセルの荷物が重いというのはある意味社会課題でもあるので、負担を軽くするようなこういった商品を使うことで、子どもが快適な学校生活を送れるサポートができるのは魅力ですよね。 ふでいれ(両面タイプ)コンパクトタイプを使ってくれました さっそく岩橋さんの息子さん(小学3年生)が、ふでいれを使って感想を教えてくれました。 岩橋さん息子: たくさん鉛筆が入るのに、軽くてコンパクトでランドセルに入れる時も教科書の上に入るので便利!自分の好きな色を選べるので良かったです。 原田さん: ノートは軽いのに、紙の質もしっかりしていて、驚きです! これなら数冊ランドセルにいれても子どもの負担が少ないので、学習に対してもいい影響につながってくれそう! 岩橋さん: 息子の言う通り、男の子向けの柄も種類豊富なのが嬉しいポイント。長男もカッコよくて使いやすい! と喜んで使っています。これで新学年も気持ちの良いスタートが切れそうです! トップバリュのふでいれ(両面タイプ)コンパクトタイプ 詳細はこちらから! PR:イオントップバリュ株式会社
2020年01月31日「子どもが生まれるまでは違ったのに…」 夫婦関係の分岐点を“子どもが生まれるまで”と捉える男女は少なくないはず。 母親として育児や家事に追われる毎日のなかで、気づけば 夫の存在が心のなかで不在 になっていたり、逆に家族のためにと仕事に打ち込んでいるうちに、いつの間にか 夫として父親として家族から孤立 していたり… 幸せになるための家庭という場が苦しみの原因を作ってしまうことさえあるのです。 ならば、子を産み、育てながら、家族として幸せに生きていくためにはどうしたらよいのか? そんな難題に真正面から向き合ってくれるのが、男女のパートナーシップについて漫画でわかりやすく描いた 『夫婦のミゾが埋まらない 産後にすれ違う男女を変えるパートナーシップ学』 (KADOKAWA)です。 著者である渡辺大地さんの実体験を元に、2人の男女が出会い、結ばれ、家族となり、その後のさまざまな課題に直面しながら乗り越えていく姿は目からウロコのヒントにあふれています。 <著者 渡辺大地さん> 「株式会社アイナロハ」代表取締役。「産後サポート ままのわ」事業を運営し、受講者累計1万人以上を突破する父親学級の講師も務める。著書に『赤ちゃんがやってくる!~パパとママになるための準備カンペキBOOK~』、『産後が始まった!』(KADOKAWA)、 『産後百人一首』(自然食通信社)、 『お産とオッサン。-SANGO ON FIRE!-』、「産後手帳」シリーズ(アイナロハ)、『ワタナベダイチ式! 両親学級のつくり方』(医学書院)など。 ■結婚前からこんなに違う男と女の頭の中 現在、一男二女の子どもをもうけ、家族5人で暮らす渡辺家。順風満帆に3人の親となり、家族円満の日々を過ごしてきた…というわけではなく、一人目出産後には育児に対する夫婦のすれ違いにより離婚危機を経験したという夫の大地と妻のコトミ。 そんな経験をふまえ、産後の問題はけっして「子育て」の問題だけでなく、「夫婦のあり方」が重要であると説き、産後を乗り越え、家族のつながりを深めるための「パートナーシップ」ついて書かれたのが本書です。 ストーリーは、さかのぼること大地とコトミのなれそめから始まります。 コトミからの逆ナンをきっかけに出会った2人は、その後交際に発展し、同棲期間を経て、結婚。 知り合いから恋人へ、そして夫婦になるまでの一連の流れを描いた第1章では、2人の男女がお互いの価値観や習慣の違いに初めてぶつかり、自分の「普通」とパートナーの「普通」の違いについて学んでいきます。 家計への考え方やもらってうれしいプレゼントの違い、帰宅時間を連絡する・しないなど些細なことで喧嘩が絶えない2人。 考え方の違いは、他人だからこそ当たり前。 しかし問題は、「帰宅時間を連絡する男はダサい」という思い込みにとらわれる大地が、ご飯を食べず大地の帰宅を待っているコトミの気持ちに気付かないことです。 結果的にコトミの言葉により、パートナーとの考えの違いを認識し、相手を尊重することを学んだ大地ですが、そもそも自分とは違う考えを受け入れたり、気持ちに気付いたりすることは容易なことではありません。 しかしお互いを理解し、気持ちを知るためのカギを握るのが、「パートナーとのコミュニケーション」なのです。 面倒であっても会話をきちんと交わすことが、パートナーに対して興味関心を示すことであり、課題解決には必要不可欠であることを本書はまず訴えます。 さらに結婚に対する価値観が異なる大地とコトミがそのハードルを乗り越えられたのもまた、話し合いにより「こうあるべき」の思い込みを取り除くことができたからでした。 大地が結婚への勝手な思い込みで自分をがんじがらめにして身動きがとれなくなった時、問題解決に導いてくれたのはコトミによる新しい価値観の提案でした。 パートナーとの違いを認め、受け入れるのはとても難しいことです。しかし自分にはない新しい考えによって時に救われたり、人生の選択肢を広げてくれたりするのも、また事実なのです。 ■なぜ夫を嫌いになるのか? 夫婦に待ち受ける深い落とし穴 産後、急激に夫婦仲が悪化する状況を指す「産後クライシス」。 本書のコトミと大地も第一子誕生を機に夫婦のすれ違いを起こし、まさに産後クライシスの状況に直面します。 しかし大地は自称イクメンを名乗り、「よいパパ」であることを信じて疑わないため、夫婦の危機にももちろん気付かない状況…。 夫がよかれと思ってやっていることがすべて裏目に出てしまっている状況のなかで、夫を頭ごなしに否定することもできなければ、「子育ては母親の仕事」という思い込みから、夫の助けを求めることもできないコトミ。 このまま話し合いもなく、すれ違っていくことを恐れたコトミはあることを思いつきます。 夫婦会議とは週1回1時間、テーマを決めて夫婦で軽い話し合いをするというもの。 子どもが生まれて、夫婦の会話が子ども中心になった生活に危機感を抱いたコトミが発案した夫婦のコミュニケーションの場でした。 愛し合って結婚したはずの2人が皮肉にもわが子の誕生をきっかけに歯車が狂い出し、完全に冷めた関係に陥る…。これはけっして珍しいことではないのではないでしょうか。 むしろ夫婦関係の落とし穴はすぐ足元まで迫っていることも…。 問題は育児や仕事、それぞれの忙しさを理由に向き合うことから逃げ、取り返しのつかないほど2人の時間を逃していると当人同士が全く気づかないこと。 ちょっとした話し合い1つで解決できた問題を、余裕がないことを言い訳に面倒なことから逃げ続けた結果が、修復不可能な夫婦関係なのです。 夫婦のコミュニケーションは、子を授かった幸せを大切に守り続けるためにも絶やしてはいけない夫婦の必須事項であることを、あらためて本書を通して知ることができます。 ■思い込みからの解放!息苦しくない家族のあり方 2人だけの世界に浸れた恋人期間とは異なり、結婚には家同士のつながりが生まれ、義父母との付き合いに頭を悩ませることも…。 家庭ごとに文化が異なるため、義実家とはまさにアウェイの地。 なじみのない習慣や考え方にどう対処すればよいかは、なかなか難しい問題でもあります。 「家事は女がするもの」という家庭に育ったコトミに対して夫婦平等の考えを持つ大地。対して実家からの連絡がほとんどない大地の家庭とは真逆なほど家族との関わりを重要視するコトミ。 生まれ育った環境が異なることで、意見を衝突させることもしばしば。 人は異質なものに対してつい「普通は…」と自分ルールで相手をねじ伏せたい気持ちになるけれど、「普通」の定義は人それぞれなのです。 価値観に正しさを突きつけることはお互いにとって息苦しいだけの結果を招いてしまいます。 結局大切なのは、違いを認め合い、受け入れること。 そして違うことに良し悪しの評価を持ち込まないこと。 なぜなら“家族は味方”だからこそ、相手を非難し、傷つ合うことで何も生まれないからなのです。 夫婦は合わせ鏡と言われるようにパートナーとの関係は、今の自分の姿を映す鏡でもあるのです。 夫にイライラしたり、妻の存在を面倒に感じたり、相手を非難し嫌うことは、その相手を選んだ自分自身を罵り、否定しているのと同じ。 そして相手と向き合うことから逃げることは、自分の弱さから逃げていることでもあるのです。 子どもが生まれ、一筋縄にはいかない育児のなかで、よりよい夫婦関係を築くのは容易なことではありません。 しかし、よりよきパートナーシップへの挑戦は、自分自身と向き合い、新しい自分とも出会うきっかけとなるもの。 夫婦、家族という小さな共同体の場で、私たちはそれぞれの成長を促され、弱い自分に立ち向かう勇気と覚悟を試されているのかもしれません。 『夫婦のミゾが埋まらない 産後にすれ違う男女を変えるパートナーシップ学』 渡辺大地著 イラスト・漫画 青柳ちか(KADOKAWA)1,150円(税抜) まだ「イクメン」が珍しかった2014年に発売、“パパ目線の産後クライシス”のリアルなエッセイとして話題となった『産後が始まった! 夫による、産後のリアル妻レポート』の第2弾。著者が実体験を通じて考え、学び、たくさんのファミリーの悩みを解決して確立した、さまざまな家族の問題を乗り越えるための「夫婦のパートナーシップ学」を解説します。 ●公式HP アイナロハ ●Instagram: @ainaloha2011 ●Twitter: @ainaloha2011
2019年12月22日男性は好きな女性に対して、普段から何かしらのサインを送っているもの。もちろん積極的にアプローチするのが苦手な男性もいますが、彼らも好きな女性にだけこっそり見せる行動があるようなのです。 そこで今回は、男性が好きな人にだけとる行動や何気ない質問についてご紹介。 普段何気なく男性から聞かれる質問は、実は好意を示すものだったりするかもしれませんよ! ■【内容別】男性からのその質問は脈あり? 職場の男性や男友達から、プライベートな質問を受けたり、個人的な話題で盛り上がったりすることは、日々の暮らしのなかで普通にあることですよね。 しかし男性からしたら、好意のある女性にしかしない質問があるのです。 女性側としても、気になる男性から一歩踏み込んだ質問をされると、思わずドキッとして、相手の本心を探りたくなるもの…。 男性からの質問にはどんなメッセージが込められているのか、質問内容・状況別に解説していきます。 ▼「彼氏いるの?」と聞く男性心理 さりげない会話のなかで「彼氏いるの?」と聞かれることもありますよね。その質問に意味がある場合もない場合もあり、状況によってさまざま。 考えられる状況は、以下の通り。 1. 話題の流れでなんとなく聞いてみた 2. 真面目に付き合いたいと思っている 3. 女性として興味を持っている 1は恋愛感情はないけれど、コミュニケーションの一つとしてなんとなく「彼氏いるの?」と質問するケース。例えば恋愛についてや普段の生活について話が及んだときなどに、相手のことを知る情報の一つとして、流れで聞くことが多いようです。 年下の女性との会話で話題に困ったときなどに、年上の男性が場を盛り上げる話題として、彼氏の有無を聞くこともあるようです。 2は男性が真面目に好意を持っていて、アプローチしていいかの確認のために聞くケース。多くの女性たちにとっては、好きな人に「彼氏いるの?」と聞かれたら、「付き合いたい」のメッセージが含まれているこのケースを一番期待しているのではないでしょうか。 3は女性として魅力を感じているけれど、付き合うまでの気持ちに至っていないケース。これから関係が発展する健全な関係性もあれば、体目的として聞かれることもあるため、「彼氏いるの?」と聞かれても自分に好意があるかもなんて、勘違いしないようにしましょう。 ▼住んでいる場所を聞いてくる男性心理 単純に話題を広げるために住んでいる場所を聞いて、もし知っている土地なら「あそこに◯◯っていうお店があるよね〜」と話を盛り上げるための質問であるケースもあります。 しかし、飲み会などのはじめましてのシチュエーションで「どこに住んでるの?」という質問は脈アリの可能性大。 お互いの家の距離は恋愛するにあたり大切なポイントにもなります。もし今後デートするとしたら、どこで会うのがベストか、探るために住んでいる場所を聞いていることが考えられます。 ▼休みの日を聞く男性の心理 男性が休みの日についてたずねるのは、相手の生活パターンについて知りたいとき。 デートに誘うためには休みの日の情報は必須です。 何曜日が休みなのか、休みの日は何をしているのかなど、色々と質問される場合は好意を持たれている可能性が高いでしょう。 さらに「休みの日は何してる?」の質問も、会話の糸口を探るためになんとなく質問するケースもありますが、なかにはどんな女性なのか知りたかったり、自分と趣味が合うどうかを確認したかったり、その後の発展を考えて質問をする場合もあります。 もしあなたが質問してきた男性に好意があるのなら、その話の流れで自分からデートに誘うのもアリですよ! ▼「最近どう」とLINEしてくる男性心理 昔からの男友達や知り合いから突然「最近どう?」というLINEを受け取り、戸惑った経験はありませんか?そこにはどんな意図があるのか、特に意中の男性だった場合に気になってしまいますよね。 「最近どう?」とLINEしてくる男性の考えられる心理は以下の通り。 1. 暇つぶしに連絡してきた 2. 相談ごとがある 3. 酔った勢いで女性にカラミたかった 4. 友達として現状が気になった 5. 気になる相手の現状が知りたい 6. 遊べる相手を探している 好意があり、現状を探りたかったり、デートに誘うきっかけ作りとしてLINEを送ってくることももちろん考えられます。 しかしそれ以外にも、単純に仲のよい友達の一人として現状確認のために連絡してくることもあれば、相談にのってほしいことがあり、そのきっかけとして「最近どう?」とLINEしてくるケースもあります。 ただ注意したいのは1, 2, 6のパターン。確実に自分都合であり、あなたのことを軽く見ている証拠かも。体目的の遊び対象として扱われる可能性があるので、慎重に対応しましょう。 ▼「結婚しないの?」と聞く男性の心理 「結婚しないの?」は聞かれる相手や状況によってデリカシーがないと感じてしまうことのある質問。 好意を匂わせて質問してくることもあれば、単純な興味関心としてたずねられることもあります。 「告白して付き合いたい」と思っているけれど、今後の結婚に対して相手がどう思っているのか、結婚観について知りたいとき。 それ以外に、男性自身が年齢的に結婚を意識していて、同世代で結婚していない女性と考えを共有したり、考えを知りたいとき。 そのほか、女性として魅力を感じているけれど、単純に遊び目的のため、遊びに適した相手を見定めるために質問をするケースもあるので要注意です。 ▼「◯◯は興味ある?」と特定の趣味について聞く男性心理 趣味の話題は会話をつなぐために用いられることもあるため、ただ趣味について聞かれたからといってそこに恋愛感情があるとは言えません。 しかし男性が好きなものや特定の趣味に対して「興味ある?」と聞いてくる場合は、あなたに好意を持っている可能性は大きいでしょう。 男性にとって、付き合う女性と同じ趣味を持てるかは重要なポイントであるため、あなたのことを「いいな」と感じているけれど、付き合ってうまくいくかなと確認している状況とも言えるでしょう。 ▼「結婚してるの?」と聞く男性心理 恋愛感情がなくても、話の流れや単純な興味から「結婚してるの?」と男性から聞かれることもあるでしょう。 職場の男性社員と個人的な話題について会話になった時などがそのケースです。 しかしお互いに恋愛感情が入る余地のない関係ならまだしも、通常男性が「結婚してるの?」と聞く場合は、少なからずあなたに魅力を感じている証拠でもあります。 真面目に好意を抱いていて、今後の発展性のために質問するケースもあれば、女性として単純に魅力を感じたのでデートに誘ってもいいかを確認したくて聞くケースも。 ただ前向きに好意を抱いてくれているならば問題はありませんが、遊び目的の関係として興味を持たれている可能性もあるため、男性の言動から本心をしっかり見極めることが重要です。 ■付き合う前に「俺のこと好き?」と聞かれたら!? 正しい返答方法 付き合ってもいない男性から「俺のこと好き?」と聞かれたら、どんな女性だって戸惑ってしまいますよね。 一体男性はどんな意図で質問をしているのでしょうか? 「俺のこと好き?」と聞かれて困ったときの返答方法についても解説します。 ▼付き合う前に「俺のこと好き?」と聞く男性心理 そもそもこのような質問をする場合は、男性があなたに好意を抱いているのが大前提。 ただ細かい意図は以下の通りです。 1, 自分に好意を持っているかの確認 2. 「私も好き」の言葉を待っている 3. 自分から告白しようと思っている 女性側の本心が知りたいと思っている場合や女性側の好意にも気づいていて、相手から告白してほしいと思っている場合、さらに告白の前置きとして聞いていることも考えられます。 ただどちらにせよ、多くの場合、男性が正式にあなたと付き合いたいと考えるいるのは間違いないでしょう。 ▼付き合う前に「俺のこと好き?」と聞かれた場合の返答方法 あなた自身も男性に好意がある場合は、ストレートに「好き」と伝えてみるのがよいでしょう。せっかく好きな男性に告白じみたことを言われているのに、この期に及んでじらしても逆にマイナス効果しかありません。 ただ問題は、好意のない男性に聞かれた場合。曖昧な返事をしてしまうと、男性も「YES」だと勘違いしてしまったり、ずるずるとアプローチが続いてしまうので、気持ちがない場合ははっきりと好意がないことを言葉にすることがお互いにとってもよい方法でしょう。 ■まとめ 女性側も好きな男性にしかとらない態度があるように、男性も同じく好きな女性にしか言わない言葉やふるまいがあります。 ただ今回ご紹介した質問について前提となるのは、あなたとの関係性です。 相手から全く恋愛感情を感じないようであれば、質問の1つひとつはあまり意味がないでしょう。 しかし男女の関係としてお互いにどこか意識している雰囲気ならば、質問の内容も前向きに捉えることもできます。 あくまで自分自身の勘に頼りながら、今回ご紹介した内容を参考にしてみてくださいね!
2019年11月23日待ちに待った赤ちゃんに会えたはずなのに、わけもなく落ち込んだり、イライラしたり、想定外の自分の姿に戸惑いを感じるママたちも決して少なくないのでは? 産後の育児がいかに大変なのかはある程度心得ていたつもりなのに、いざ産後を迎えてみると、わけのわからない苛立ちに心が支配され、もはや制御不能。 「私の中で一体何が起きているの?」と自分を見失いそうなのが、まさに出産してまもないママのリアルな姿なのかもしれません。 そんな産後のメンタル事情についてツイッターで発信したのが、自身も産後のイライラに悩まされた経験を持つ ヲポコさん 。 「産後に現る鬼の飼い方」 では、産後、母親たちの胸の奥に沸き起こる怒りの原因を環境的要因などからもわかりやすく解説してくれています。 ■産後の母になぜ鬼は現れるのか? 「産後に現る鬼」と聞いてピンときたママは、すでにわが身に宿る鬼の存在に気づいているのかもしれませんね。 作者であるヲポコさんもかれこれ6年ほど鬼を飼っているそうで、ようやく落ち着きを取り戻した現在、自身の経験をもとにママの産後事情についてツイッターで発信しています。 そんなヲポコさんいわく、産後のママに 「鬼が出てこない方法はない」 のだそう。 問題は、その鬼が強いか、弱いか、上手に飼えるかがポイントになるとのこと。 しかし、残念ながら産後1年ほどは鬼を上手に飼うことはできないとも話します。 だからといってイライラする自分を責めるのは意味のないこと…。 イライラを引き起こす要因がさまざま重なり合っている状態のなかで、「優しい母親」「穏やかな妻」をずっと演じ続けること自体がそもそも無理な話なのです。 では一体どうしたらよいのか? ヲポコさんは具体的な対処法をこう断定します! ママが一人の時間を持つことは、想像する以上に大切なこと。「なんか最近辛い…」と感じたら、一人時間の少なさや睡眠不足を疑ってみると自分でも納得するはず。 しかし、ママが一人の時間を持つには周りの協力が必要になるため、 「子育てにも休みが必要であること」 を夫婦共に認識することが不可欠。 夫婦が同じ方向を向いて育児に取り組めば、ママも再び笑顔を取り戻せるはずなのですが、やはりそこには一筋縄ではいかない現実がある…とヲポコさんは続けます。 ■育児は「母親がすること」から「夫婦ですること」へ 「ママの一人時間」を阻む壁といえば、多くのママたちが感じているであろう 夫への頼みづらさ 。 「パパ一人ではお世話ができないし…」「嫌な顔をされるなら我慢しちゃおう」「そもそも一人時間に使うお金もない…」など各家庭によってもちろん事情は異なります。 しかしヲポコさんが「産後の一人時間」を確保することの壁として導き出したのは、あまりに明確で納得できる夫婦それぞれが抱える問題でした。それは… “パパの当事者意識の欠如とママの甘え下手と頑張り癖” 。 パパとママの育児にギャップが生まれるのは仕方ないことではあるけれど、問題はパパが「自分はちゃんとやっている」と満足して、ママの本心に気づいてあげられないこと。 ママ側も「ここまでやって」と言いたくても気を使って言い出せないため、ますます一人で抱え込んで、ストレスがたまるばかり…。 それなら思い切ってパパに頼むしかない、パパも覚悟を決めるしかない。 なぜなら今この瞬間、夫婦関係の根幹を大きく揺るがす大事な局面を迎えているからなのです。 さらに時代は移り変わり、育児がアップデートされるべき時を今、迎えています。 しかし、今すぐ考え方を変えることは難しいかもしれませんが、例えば人生の“万が一”を考えた時、パパにだって自ずと危機感が生まれるのはないでしょうか? 「これから続く未来において当たり前にママ(妻)がいてくれて、育児も家事も一生やってくれる保証はない…」 そんな目をそらしたくなる“万が一”の事態が突然訪れることだってあるのです。 だからこそパパの育児に対する当事者意識は、そんな“万が一”の状況におけるリスクヘッジとしても重要なことだと気付くべきなのかもしれません。 さらにヲポコさんが育児における夫婦間のコミュニケーションにおいて強調するのが 「妻が本当に必要としていることに耳を傾けること」 。 ネットの情報や誰かの体験談でわかったつもりになるだけでなく、「自分の妻」が本当に欲していることを理解し、逃げずに向き合う姿勢こそが産後の夫婦関係において重要であることを訴えます。 ■辛い時は「辛い」と言う!甘えることを良しとしよう 夫婦の形は画一的でなくてもいいし、ママの物事への感じ方だってもっと自由であってもいいのです。 しかし真面目系頑張り屋のママは辛い時に辛いと言えず、 「みんなやってるし」、「もっとしんどい人もいるし」 と呪いの言葉でますます自分のことを苦しめます。 産後のママにとってまずは重要なのは「鬼」の存在を認識すること。 そして「鬼」は余裕を失ったママには到底手に負えないことを理解することです。 さらに「鬼の巨大化」を止めるためには、ママが周りに対してちゃんとヘルプを出すことも必要だと言います。 鬼を飼いならすには、人として最低限の「睡眠」と「一人の時間」の確保が不可欠。逆にその2点が十分に満たせていない状況で自らの鬼をコントロールしようとすれば、うまくいかず、ますますイライラを助長させてしまうだけなのです。 そして、ようやく鬼と対峙できる心の余裕を持てた時は、自分自身さえもわかり得なかった心の奥にある声を聞いてみるとよいのだそう。 「怒りはどこから来るのか?」「ただ理解されたいだけなのだろうか?」「もっと労ってほしいのか?」それとも「甘えたいだけ?」 本心を読み解き、冷静かつ的確に伝えるならどうしたらよいのか? 自分自身を振り返ってみる時間も大切。 そして、自分の想いを吐き出す場を設けることがママにとっては何よりも心の救いになるのかもしれません。 お友達と思い切りおしゃべりをしたり、一人カラオケで思う存分ストレス発散したり、ヲポコさんのように声にならない想いをツイッターで発信したり、できることはさまざま。 辛いときは、ただ我慢をするのではなく、その辛さから解放されるための方法を自分なりに見つけて実践していくことが、多くのママたちにとって産後の鬼とうまく付き合っていくためのヒントになるかもしれませんね。 ヲポコさん 育児や日々の暮らしの中で感じるモヤモヤをツイッターで発信中。絶賛子育て中のワンオペオタ主婦、二児の母。 ●ブログ: ヲポポコめも ●Twitter: @wopocco ●note: ヲポコ
2019年11月09日子どもを産んだ瞬間、個人の考えや意見よりも、社会や周りが期待するような“親としての正しさ”を意識せずにはいられないのはなぜなのでしょうか? その根底には「親だったらこうあるべき」という固定観念の枠にはまらなければ生きづらいという感覚があるからなのかもしれません。 枠から少しでもはみ出せば、批判の対象になるのではという不安や恐れ。 しつけに関しても、一方的に親の責任と捉えられ、「親がしないから子どももしない」と否定的な言葉を浴びせられることさえあるのです。 そんな周りからの理不尽な指摘に苦しみ、葛藤を抱えた自らの経験を自身のブログ 『甘辛ミックス』 に描いたのが、ウーマンエキサイトでもおなじみの人気コミックライター「こっさん」。 漫画を読んだ子育て世代から「救われた」と反響を呼んだ “他人の正義に振り回されない思考術” はぜひ見習いたい内容です。 ■“正しさ”を突きつけられ苦しむ親の本心 3児の母であるこっさんは、人見知りで挨拶が苦手なわが子のことを気にしつつ、あくまで子どもたちの成長を待ちながら、自らが手本を示していくしかないと大きな気持ちで捉えていました。 まだまだ幼い子どもたちだからこそ、周りも寛容に受け止めてくれていたのですが、身内にとってはそうはいかなかったようで… 実家に帰るたび、祖母から手厳しい言葉をかけられるこっさん。 「自分のことを想ってあえてキツイ言い方でアドバイスしてくれているのかも…」 そんな悪気のなさを感じていたからこそ、柔らかに弁解するものの、本心は深く傷付き、親としての責任の重さに押しつぶされそうになっていたのです。 「こうすべきこと」も「こうあるべき姿」も一体誰の“正しさ”なのかそもそも不明確なのに、「こうあるべき」になぜか途方もなくとらわれてしまう…。 こっさん自身もそんな苦悩と葛藤を抱えたまま数年間を過ごしたのち、ある時を機に周りの言葉に振り回される自分から脱することを決意するのです。 ■完璧でないわが子を見守ることも親としての大切なつとめ 祖母の言葉に対して「聞こえない」フリを徹底することにしたこっさん。その時の決意をこのように記しています。 子どもにもそれぞれ個性があって、必ずしも親の思い通りに育てることなどできないという現実。 子どもだって1人の人間であり、それぞれのペースがあり、心がある…。 わが子だから言っても、親が子どものことをコントロールできないからこそ、育児には難しさがつきまとうわけなのです。 大抵の親は、子どもことを一番に思っています。 偏食だと、自分の料理のせいじゃないか 人見知りだと、自分がもっと周りに関わらせないからじゃないか 手が出ちゃう子だと、自分がちゃんとしつけないからじゃないか 周りに迷惑かけないようにとか 周りに変な子だと思われないようにとか それであっても、子どもを責めないようにとか。 いろんなことを考えながら 子どもの健全な成長を見守っているんです。 出典:こっさんブログ 『甘辛ミックス』 そうこっさんが綴るように、親は子どもの個性を理解したうえで、子どもを頭ごなしに責めたり、否定したりせず、いかにしつけを行うかに頭を悩ませるもの。 「できないこと」が「できるようになる」までには時間はかかるのが当たり前であり、まだ小さな子どもたちに完璧を求めること自体、親の苦しみをより助長させるにすぎない理不尽な要求でもあるのです。 ■正しさだけでは見えない。「人それぞれ」の正義のカタチ もちろんマナーや礼儀は、必ず子どもに教えていけなければならないものではあります。 しかし、うまく実践できない子どもに否定的な言葉をかけつづけるよりも、こっさんが言うように「大人になったときに出来ればOK」くらいの考えで十分なのかもしれません。 なかには「礼儀がなっていない」と批判する大人もいるでしょうが、目に見えることだけで判断し、その人の正義や正しさで人を変えようとすること自体、果たして正しいことなのでしょうか? ままならない育児においても、正しさだけで人をはかるのは難しいこと。 本当は「人ぞれぞれ」で済むことだってたくさんあるはずなのです。 それなのに「親」という役割に現実味のない理想や正義を押し付けたくなるのはなぜなのか? もしかしたら、過去から受け継がれる「こうあるべき」の負のループからいまだ抜け出せない…という一因があるかもしれません。 しかしそんな応戦を繰り返し、正義や正しさを名目に誰かをねじ伏せて自分の弱さから目を背けるよりも、みんなが「人ぞれぞれ」と他人を認める強さを持てたらなら、もっと生きやすく、子育てしやすい未来が待っているように思うのです。 こっさん 山口県在住。年子の小学生兄姉と年の離れた弟を子育て中の3児の母。家事育児をはじめ、オススメ商品や山口観光などについても日々SNSで発信中。 ●ブログ: 甘辛ミックス ●Twitter: @33kossan33 ●Instagram: @33kossan3
2019年10月20日ウーマンエキサイトの連載でもおなじみの人気コミックライターチッチママさんが自身2作目の書籍 『うちの夫の不器用な娘愛』 (イースト・プレス)を刊行しました。 チッチママさんの漫画をより魅力づける主要人物といえば、一見そっけない塩対応ぶりをのぞかせつつも、胸がジーンとするほど深い愛情の持ち主である旦那さん。 本書では、そんなちょっぴり不器用だけど愛があふれまくる旦那さんとおちゃめでマイペースな姉妹との何気ないやりとりがほっこりと描かれています。 一般的にパパが娘を溺愛し、愛情を重ねた日々は子どもの年齢が上がるにつれ、わかりやすい愛情表現やスキンシップが徐々になくなり、娘自身もその大切な記憶を忘れてしまうもの 本書は、そんな娘たちがいつか思春期を迎え「パパとの関係」に悩んだとき、そっと差し出したくなるような父娘の愛情がじわりとにじみ出す1冊です。 ■不器用な夫が見せる愛情にあふれる横顔 女の子を授かった家庭の多くでは、出産前からは想像がつかない夫の変貌ぶりに意表をつかれることもたびたびあるかもしれません。 「子ども? 好きじゃない…」なんて口にしていたはずの夫が、今では娘にデレデレなんてことはよくある話。 本書でも無表情かつ塩対応がトレードマークの旦那さんが娘を持ち、意外な素顔をのぞかせる微笑ましい場面が描かれています。 娘からの「大好き」に思わず震える旦那さん。 その無垢な反応に「ピュアか!? 」 と、思わずツッコミを入れたくなりつつも、パパ目線の純粋な娘愛になんだか優しい気持ちに…。 しかも、普段はポーカーフェイスでクールにキメている旦那さんだからこそ、そのぎこちない行動がなんとも人間らしくて、父と娘の愛おしい親子関係に心くすぐられます。 そして何気ない日常でも娘愛がこぼれ落ちるこんな一コマが… 目をそらすと泣くから動けない…なんて、その娘愛、愛おしすぎます! 母親目線の子育ては、限られた時間のなかで、いかに効率よく行動するかばかりに気を取られてしまう面があるけれど、父親目線の子育ては多少不器用ではあっても、わが子への愛情のかけ方が実に贅沢。 ママにとっては、ちょっぴり羨ましいとさえ思うほどに…。 そんなパパに対して、ママもつい心の余裕を失くし「要領が悪い!」なんて辛辣な意見を口にしてしまうこともあるかもしれません。 しかし、本書に描かれる旦那さんのけなげな姿をながめていると、普段とは別の角度でパパの頑張りを優しい眼差しで受け止めてあげたいな…なんてふんわりやさしい気持ちにもさせてくれるのです。 ■深すぎる娘愛にほっこり!父娘の子育て劇場 女の子を育てるパパにとって幼い娘との日々は、いつか自分から離れていくことを前提としたある意味、期限付きのような時間。 だからこそ「娘を喜ばせたい」「失いたくない」と愛情を傾けるパパの姿は、ママから見てもほんのり切なくて、心温まるものです。 特に将来誰かと結婚してお嫁に行ってしまうかも…という娘のライフイベントは直視したくない現実の一つ。 そんな娘愛が底なしに深い旦那さんは、プレゼントを一つ渡すのだってアフターケアを怠りません! 子どもたちが喜ぶ姿を見るのは確かに幸せなんだけれど、数日間にわたって見守るとは、さすが娘愛があふれまくる旦那さん! しかも自分の物だけ買って帰ることを“しのびない”と感じるほど、旦那さんにとって子育ては自分の中心に自然と存在するもの。 子どもができて変わってしまう生活に時として不満を持つ瞬間もあるけれど、その変化をどこまでもポジティブに受け止め、幸せに変換できる旦那さんの姿勢には、ママもパパも学ぶところが多いでしょう。 ■育児中の夫婦円満に不可欠な「夫の当事者意識」 チッチママさん夫妻といえば、子どもが生まれても、胸キュンを忘れない理想の夫婦を体現するお二人。 “うらやましい”という感情とともに浮かぶのは「なぜ、これほどまでに夫婦円満でいられるのだろうか?」という疑問。 しかし、そんな疑問を紐解くヒントが本書のある場面に描かれています。 それはチッチママさんが長女のチッチちゃんを4月から幼稚園に通わせようかと悩んでいたときのこと。 幼稚園の一時保育の利用をきっかけに、母親であるチッチママさんと過ごすよりも、先生やお友達と過ごす時間があったほうがいいのではないかと、2歳での幼稚園入園を考え始めていたチッチママさん。 その想いをある日、旦那さんに伝えてみると… 夫婦が同じ方向を向いて、ともに子育てができているって、本当に幸せなんだな…と、しみじみ思わせてくれるような一幕です。 「どっちでもいいんじゃない」じゃなくて、自分の意見を当事者意識を持って伝えてくれる旦那さんは、まさに子育ての理想的なパートナー。 それにいつだって妻であるチッチママさんを想う気持ちも忘れない。 娘だけにひたすら愛情を傾けるのではなく、大切にすべき妻への愛がずっと変わらずそこにある…。 家族になったんだから「やってもらって当たり前」「任せて当然」ではなく、旦那さん自身が家族に関わることへの当事者意識をきちんと持ち続けていることが、もしかしたら夫婦円満のカギを握るのではないと気付かせてくれる本書。 さらに、シャイで不器用な旦那さんと全力でパパを振り回す姉妹とのやりとりを隣で見守るチッチママさんの深い愛情にもじんわり胸を熱くさせられる1冊なのです。 『うちの夫の不器用な娘愛』 チッチママ著(イースト・プレス)1,000円(税抜) 娘が大好きなのに素直に「可愛い」と言えない、シャイが過ぎる理系夫。毎日全力でお父さんを振り回す、おちゃめな長女とマイペースな次女。なにげない日常にあふれる、愛くるしい姉妹と夫のほっこり癒されるやりとり。そして妻が見守る、夫の不器用な娘愛の数々。くすっと笑えて心温まる一冊を、まるっと描きおろしでお届けします。 ●チッチママさんのInstagram: @chicchi.diary ●チッチママさんのTwitter: @chicchi__mama ●ウーマンエキサイトの連載: チッチママ&塩対応旦那さんの胸キュン子育て
2019年10月12日既視感ありすぎの育児ネタをシュールなイラストにのせて描く、人気のコミックライターのふるえるとりさん。 ウーマンエキサイトの連載 『ふるえるとりの育児日記』 でも、育児の「あるあるネタ」で笑いを誘うのみならず、ママたちが心の奥に抱える悩みや疑問にドンピシャでせまり、毎回多くの読者の心を鷲掴みにしています。 そんなとりさんの初書籍 『母ちゃんだってほめられたい。』 が刊行されました。 自らを心配性・自己肯定感低め・体力ナシと評するとりさんが、心配してふるえ、うれしくふるえながら体験した「子育てのこと」、「母親になって感じたこと」、「夫婦関係」についてつづっています。 ■わかりみがすごすぎて笑いが止まらない「とりさんの子育て劇場」 本書には、子育て中のママなら思い当たる節のある共感ポイントが、とりさんならではの絶妙なタッチと言葉のセンスで描かれています。 子どもにバレないようにと身につけた隠れ食いスキル。その何気なさはもはや名人レベル…なんてママも多いのでは!? そして電車内での困った一幕… 子どもに言い聞かせているようで、ちゃっかり周りへのアナウンス。心の中では「勘弁して〜」と思いながら、ママも平常心を保つのに必死なんですよね。 それでもわが子の可愛さには、勝るものはなく… 愛おしすぎて、たまらずわが子の“寝息を吸引”してしまう母。ひそかな幸福の儀式、わかりすぎます…。 日々の育児で、なんとなく身についた習慣や行動、ふと感じる喜びや不安。とりさんの作品には、あまりにも何気なさすぎて言語化できない自分の想いや姿が映し出され、思わずドキリとするほど…。 「これって私だけじゃないんだ!」と自分を肯定しながら笑える本書は、育児中の不安や悲しみさえ払拭してくれる駆け込み寺のような存在。「わかる! うちも!」と共感しながら、心の中のモヤモヤを吹き飛ばす、育児中の最強アイテムであることは間違いありません! ■子育ての迷路にハマった時に思い出したい「とり名言」 「わが子をほかの子どもと比べて落ち込んでしまう…」、子を育てる母親として、その苦悩と向き合うことはもはや避けられないことなのかもしれません。 特に新生児期から1歳くらいまでは、すべてが手探りなうえ、子どもを生かすことに精一杯になる時期でもあるため、ママ自身も余裕を失くし、何をしても報われないと感じてしまうことも…。 そんなママに向けてとりさんが語るのは、 「この子はこの子である」 という親として何より愛おしく、大切にしたい事実。 比べないことは難しいけれど、親の手の届かないところで、子どもはその子なりの個性や気質を持ち、“その子らしさ”を形作るのです。 良いことも、悪いこともすべて引き受けながら…。 食べないわが子に悩みまくったとしても、明けない夜はない。自らの体験をもとに、「食べない子」を持つ親の苦悩とわが子の成長との向き合い方についてもとりさんはつづります。 親のやり方がどうこうではなく、その子のペースがあり、 “個性・個体差” があるということ。 ずっと気を張って、“食べさせること”に奮闘してきたママにとって、心強い言葉が並びます。 頑張りすぎなくて、大丈夫…。 いくら自分で言い聞かせても心が折れて、強くいられない時。誰かにそっとかけてほしい優しい言葉の数々が、本書にはたくさんちりばめられています。 ■「夫がいる休日はなぜイライラする?」を踏まえた“夫婦円満術” 夫婦が揉める原因の一つとして挙げられる「家事育児の分担問題」。 とりさんも “夫がいる休日のほうがイライラしている” 自分に気付き、その理由を自問します。 平日のワンオペはほぼ余裕でこなせるのに、頼りになる夫がいる休日になるとなぜうまくこなせないのか? 結局は“夫に頼ること”を自分に許容できなかったことが原因になっていたと気付くとりさん。 本当は頼りたいと思っているのに、疲れている夫に頼れず、自らすべてを引き受けるものの、気持ちが消化できず、イライラ…。 世の夫たちが疑問に感じる「なぜ妻はいつもイライラしているのか?」の答えがここにあります。 子どもが小さいうちは心に余裕がないうえ、素直に夫に頼れなかったり、物理的に頼れなかったりするなかで、一人で抱え込み、結果、大爆発を起こすことに…。 「自分が頑張ればいい」、「我慢すればいい」は、その場しのぎになるだけで、必ず限界が訪れます。 “無茶ながんばりは結果的に家族のためにならない”と語るとりさんの言葉通り、自分を大切にすることは、家族を大切にすることも意味します。 ならば休み休み、誰かに頼って家事育児を行うことこそが、家族みんなの幸せつながるはず。 そんな大切なメッセージが詰まった本書は、夫婦でも共有したい1冊です。 ■ふるえるとりさんからのスペシャルメッセージ! 初の著書を上梓したとりさんに現在のお気持ちをお伺いしました。 こんにちは、ふるえるとりです。 おかげさまでこのたび私のツイッターでの漫画が一冊の本となりました。 『母ちゃんだってほめられたい。』 育児をしている母ちゃんだってほめられたい! 自己肯定感低めのわたくし「ふるえるとり」がむすめの可愛さにふるえながら、はたまた心配しすぎてふるえながら…日々を過ごす悲喜こもごもの育児生活をまとめました。 60ページの書き下ろしは出産レポや離乳食に悩んだ話、母親自身の個性の話などシリアスな内容が多く、育児に悩むお母さんたちに共感していただけるのでは…と思っています。 ほか、むすめちゃんとの楽しい日々を描いた4コマをぎっしり詰め込みました。むすめちゃんの謎の行動や、日々母を翻弄する様子を描いています。 全体を通して、気持ちを楽にして楽しんでいただける内容になっています。是非手にとっていただけると幸いです。 『母ちゃんだってほめられたい。』 ふるえるとり著(KADOKAWA)1,100円(税抜) 人見知り、体力ナシ、泣き虫、自己肯定感ひくめな母の、いろいろふるえる子育て日記。心配してはふるえ、かわいくてふるえ、トラブルでふるえ、また嬉しくてふるえる…そんな子育ての悲喜こもごもな毎日を絵日記でつづったTwitterで大人気の著者「ふるえるとり」の初書籍。描き下ろしマンガ60ページ収録。 ●ふるえるとりさんのTwitter: @torikaworks ●ふるえるとりさんのInstagram: @torikaworks ●ふるえるとりさんのブログ: ふるえるとりのふるえワークス ●ウーマンエキサイトの連載: ふるえるとりの育児日記
2019年09月14日赤ちゃん連れの外出は、ときに途方にくれるサバイバルに出かけたような気分にさせられることもしばしば。 「おむつが汚れた」「お腹が空いた」と泣きわめく赤ちゃんを抱えて、おむつ替えや授乳ができるスペースを探して奔走することもあれば、子連れでの外食は「何が食べたい」より「どこでなら食べられるのか」が判断基準。 しかも全国で最も人口が集中する東京都内での子育ては、人混みも多く、常に忙しい空気感が漂うなかで、ママ・パパ自身が周りへの過度な気遣いを抱えながら外出を強いられることもあります。 そんな「不便」を大前提とした赤ちゃん連れでの外出を快適にサポートしてくれるのが、東京都が子育て支援の一つとして推進している 『子育て応援とうきょうパスポート』 です。 今回は、本事業の担当者である東京都福祉保健局 少子社会対策部の桑田さんと加藤さんに、実施に至るまでの経緯や現在抱える課題をはじめ、今後東京都が目指す子育ての未来像についてもお話をお伺いしました。 『子育て応援とうきょうパスポート』とは? 企業・店舗等が、善意により、都内在住の18歳未満のお子様がいる子育て世帯や妊娠中の方がいる世帯に対して、 おむつ替え・授乳スペース や 割引サービス などを提供する仕組みです。本事業に協賛する企業や協賛ステッカーを掲示している協賛店でサービスを受けられます。 景品の提供、ポイントの付与及び商品の割引等のサービスを利用する際など、協賛店等からパスポートの提示を求められた場合に、アプリなどで取得できる「デジタルパスポート」をスマートフォンで表示するか、区市町村庁舎などで交付される「紙パスポート」を提示します。 「サービスの利用方法」や「パスポート入手方法」は コチラ ■実施までの経緯は?課題解決に邁進する日々 ーーまずは『子育て応援とうきょうパスポート』実施に至った経緯を教えていただけますか? 桑田さん(以下、桑田) :これまで東京都内では、区市町村が主体となって子育て世帯向けの優待事業は実施しており、東京都はあくまで財政的に支援するという形をとってきました。 しかし、平成27年5月に内閣府の旗振りで、協賛店舗や企業が子育て世帯対象に優待サービスや外出支援・応援サービスを行う「子育て支援パスポート事業」を全国共通展開する施策が打ち出されたことで、状況が変わりました。 各自治体が実施している事業を県をまたいでも使えるようにするには、実施主体が都道府県でないといけないという縛りができたのです。そこで東京都としても、「子育て支援パスポート事業」を立ち上げ、『子育て応援とうきょうパスポート』として展開することになりました。 ただ東京都では、おむつ替えや授乳スペースなどを提供する 『赤ちゃん・ふらっと』 という事業を平成20年から推進していますので、このような既存の事業といかに整合性を取りながら事業を進めていくかが課題となり、実施の決断までには時間を要しました。 ーー現在4,675店舗(2019年9月2日時点)が協賛店舗として参加されていますが、協賛店舗を広げていくにあたり、ご苦労や現状の課題などはありますか? 桑田 : 『子育て応援とうきょうパスポート』事業自体、補助金は出ないため、例えばおむつ替えスペースをこれから作るとなったとしても、すべて事業者側の自己負担となります。 東京都は、何か事業を進めたいと思ったとき、比較的補助金を出すケースが多いため、誤解が生じないよう事業者の方には補助金が出ないということを慎重に説明する必要がありました。 また、最近の課題となっているのが、おむつ替えスペースなどの設備はあるけれど割引サービスがないという店舗についてです。協賛店になることで、割引サービスがないということへのクレームを受けるのでは…という懸念を感じ、協賛店になることに二の足を踏んでしまうということがありました。 今後は、そういった面をどうバランスをとっていくのが課題なのかなと思っています。 ■多くの人に知ってもらいたい!情報発信に込めた工夫 桑田 : 現在、区市町村にご協力いただいて妊娠届けを提出した際に母子手帳と一緒に受け取る「母と子の保健バッグ」の中に、『子育て応援とうきょうパスポート』のチラシと「紙パスポート」を入れて周知を行なっています。 平成30年度以降に妊娠された方については全員にチラシが行き届いている形にはなっていますが、事業自体がまだ若いというのもあり、まだまだ知名度が低い状況です。 また、『子育て応援とうきょうパスポート』は高校生まで使えるサービスではあるものの、中高生のお子さんを子育て中の方への周知や情報発信がまだまだ弱いという側面もあります。 ーーやはり知名度は一番の課題ですか? そうですね。都庁のなかでも協力してもらえそうな局に声をかけて、人目につきやすそうなところにポスターを貼ってもらうという周知活動も行っています。 それ以外にも 『とうきょう子育て応援ブック』 という冊子のなかで『子育て応援とうきょうパスポート』についてご紹介しています。『とうきょう子育て応援ブック』は、東京都が実施している子育て支援のサービスを網羅的に紹介している冊子です。 2年前からは、東京都内の国公立小学校で配られていて、小学校1年生の2学期になると必ず受け取れるようになっています。 もともとこの冊子は、東京都がやっている色々な子育て支援サービスの情報が本当に助けが必要な家庭に届いていないという課題のなかで、 学校から配られるプリントなら保護者も目にする という調査結果が出たことで、学校にお願いをして配らせていただけることになったのです。 ■『子育て応援とうきょうパスポート』が担う本当の目的 ーー『子育て応援とうきょうパスポート』のサービスを開始後、周囲の反応はどのようなものがありましたか? 加藤さん(以下、加藤) :平成30年2月からアプリの配信を開始したことで、普段スマートフォンで使っているクーポンと同じ感覚で使用できるようになり、周りからも「使っているよ」と声をかけてもらうことが増えました。 子連れで外出するとなるととにかく荷物が多いので、スマホでパッとパスポートを出せると使い勝手がいいなというのは私自身も子どもと外出の際に使っていて思いますし、周りからも使いやすいという声が多く届いています。 ーー現在、アプリのダウンロード数はどのくらいですか? 桑田 : 2019年7月31日時点で4万9,505件です。やはり利用規模が大きければ大きいほど、協賛店にも魅力を感じてもらいやすいというメリットがあります。 ただ、東京都としてはこのパスポート事業は、単にお子さんや子育て世帯がちょっとお得なことができるというだけでなくて、このステッカーを掲示している店舗や施設が増えることで、 「子育てを地域と社会で見守っているよ」というサイン になるようにやっていきたいと思っています。 サービスの中身だけでなく、そういった子育てへの肯定的な意思表示みたいなものを大事にしていきたいと思っているので、その部分を今後しっかり啓発していきたいなと考えています。 ■東京都が目指す未来の子育てとは? ーー東京都ではさまざまな取り組みを行っているということですが、現在力を入れている子育て支援事業を教えていただけますか? 桑田 : まずはパスポートの関連事業としてご紹介させていただきたいのが 『子育て応援とうきょう会議』 です。 さまざまな分野の関係機関・団体が連携しながら、社会全体ですべての子どもと子育て家庭を支援できる環境を作ることを目的に設置されたものです。 「子育て応援とうきょう会議」では、子育て応援のポータルサイト 『とうきょう子育てスイッチ』 も開設し、様々な子育て情報を発信しています。 民間団体や企業に協働会員になっていただくことで、ここをプラットフォームにして情報発信をすることができます。協働会員は現在600団体ほどで、民間の色々な取り組みを東京都として支援するということを行っています。 また2019年8月1日からは、児童虐待を防止するためのLINE相談 『子ゴコロ・親ゴコロ相談@東京』 を通年で本格実施することになりました。 電話相談は昔からありますし、児童相談センターや子ども家庭支援センターのように、行って相談する窓口もかなり整備されてはいます。 しかし、若いお父さん、お母さんや中高生のお子さんのコミュニケーション手段がSNSがメインになってなっているなかで、相談するハードルが低いツールを使って悩み事が深刻になる前にSOSの声を上げていただきたいので、こういった取り組みも合わせて進めています。 ーー今後子育て世代を取り巻く環境、少子化など色々問題はありますがこんな未来像があったらいいなというものはありますか? 桑田 : 知事も再三申し上げていることかと思いますが、「子どもを産み育てたい」という希望を持つ人たちが安心して子どもを産んで育てられる東京の実現というのが一番の目標です。 社会全体が子育てをしていない人も含めて、子どもと子育て家庭を「応援」とまで言わなくても、「見守る」くらいから始めて、そういうやさしい気持ちになってくれるような色々な取り組みを進めていきたいなと思います。 加藤 :今、自分が子育ての当事者として様々なことをリアルタイムで感じていますが、その中にはいいこともあれば、ネガティブなこともあると思います。いいことはもちろん次の世代にも引き継いでいきたいと思っていますし、ネガティブなことは自分の代でおしまいにしたいという気持ちで今後も事業に取り組んでいきたいと思っています。
2019年09月09日育児の悲喜こもごもを遊び心あふれるタッチで描き、多くのママたちから共感を集めるコミックライターの むぴー さん。 ウーマンエキサイトの連載 『あさひが丘の人々』 でも、育児や自分自身の生き方に悩むママの心を絶妙な心理描写で描き、人気を博しています。 そんなむぴーさんが、自身のTwitterで公開している「#むぴーの絵日記」に多数の書き下ろしを加えた書籍 『子供ができて知ったこと』 (扶桑社)を発売しました。 本書は、何気ない育児の風景をはじめ、夫婦の育児分担や他者との比較で悩む母親の心情など、子育て中のママ・パパなら共感せずにはいられないエピソードが盛りだくさん。 ありふれた日常における幸せの所在を再発見しながら 「親になるってなんだろう?」 と、あらためて考えさせられる一冊です。 ■母親たちの日常に言葉を持たせるむぴーさんの子育て絵日記 慌ただしい毎日のなかで、育児を通して感じる喜びや苦しみの感情は、いつの間にか自分のなかを通り過ぎ、その出来事一つ一つに言葉を持たせることは難しいものです。 日々、喜怒哀楽のはざまを行ったりきたりしながらも、楽しい、つらい、うれしい、苦しいと感じる気持ちの本質に気付かないまま過ぎ去っていくことがほとんどなのかもしれません。 しかし、むぴーさんの絵日記を読むと、ストンと腹落ちするように自分自身の想いに気付くのです。 「私」が言葉にしたかったことは、まさにこんな日常だったんだ…と。 余韻たっぷりに描かれるその瞬間を、いつかの「私」もきっと味わっていたはずだと。 言葉にできず過ぎ去ってしまった感情を拾い集めて言葉を与えることで、「楽しかった」「悲しかった」「うれしかった」だけでは言い尽くせない想いがあふれだす…。 そして、どれだけつらくて泣いた育児の一コマさえも、一つ一つ大切な思い出となって、自分のなかで不思議と輝き始めるのです。 ■私は良い母親? 誰かと比べて焦って悩んだ日々の先に見たもの 本書では息子さんの言葉の遅れに悩む、むぴーさん自身の姿も描かれています。 母親として育て方に問題があるのではないかと自分を責めてみたり、周りと比べて引け目を感じてしまったり、胸に押し寄せる不安と闘いながら、息子さんの成長といかに向き合うかを模索する日々を過ごします。 自分なりに成長する息子さんの姿を受け止め、このままゆっくり待とうと前向きな気持ちになることもあれば、ちょっとしたことで悲しい気持ちになって落ち込んだり、相反する気持ちのはざまで悩み、苦しむむぴーさん。 しかし、その後ようやく言葉を話せるようになった息子さんに、当時の気持ちを聞いたむぴーさんは、自身が大切なことを見落としていたことに気づくのです。 母親として息子の言葉の遅れを悲しいと思っていたように、息子も小さな頭のなかで彼なりにいろんな想いを抱えていたということ。 わが子を愛しているからこそ、育児の不安はときに親の心に影をさし、大切な存在であるはずのわが子のことを恥じたり、傷つけたり、そんな親自身の弱さを突きつけられる瞬間もたびたび訪れます。 しかし悩み、傷つき、やるせない想いを抱えているのは、子どもだって同じなのです。 子育てに対する責任を全うしたいと思う気持ちの裏に、親としてのエゴはないだろうか? 「私はよい母親?」と周りの評価を気にする前に、子ども自身の喜びや幸福に目を向けられているだろうか? 本書と通じて、親としてのあり方を自問しながらも、ままならない育児のなかで、自分の弱さから目をそらしたくなったり、泣きたくなるほど落ち込んだり、そんなみじめな自分をありのままに認めてあげたいと心から思うのです。 ■泣きたくなる日々も味わい尽くしながら…子供ができてもっと知ったこと “子育ては難しい” 本書の中でむぴーさんがそう語るように、親が感じる育児の重みと責任は果てしない。 正解が何かさえわからない育児を担うなかで、取り返しのつかない失敗をしたらどうしよう…と、心のどこかで不安を抱えながら、それでも自分なりの育児をするしかないのが現実。 不安になったり、悲しくなったり親の苦労は尽きないけれど、喜びや幸せをかみしめる宝物のような時間も確かに存在するのです。 本当に心からあなたに会えてよかった…と。 それなのに、現実に目を向けると、親としての自分に自信が持てず、ただただ苦しくなる…。 「子どもに怒ってばかりの自分がいや」 「私はダメな母親なんじゃないか」 育児という無理難題に挑むなかで、心が折れそうになるけれど、それでも親になった自分も愛したいし、それ以上に家族も愛し続けたい。 だからこそ、本書を広げて、あの頃の自分をまるで指でなぞるように追体験することで、未来への希望を胸に留めておきたいのです。 ■むぴーさんからのスペシャルメッセージ! 現在ウーマンエキサイトでも連載中のむぴーさんよりスペシャルメッセージをいただきました! 私は自分が理想の親だとは全然思えないので、この本には育児指南のような内容はありません。 ただ、どんな家庭でもあるような、当たり前で、本当に些細で、すぐ忘れてしまうような、そんなほんのちょっとした日常の一コマをたくさん詰めました。 この本を読んだ人が、家族アルバムのように自分の経験を思い出してもらえたら良いなぁと思いながら作りました。ぜひ読んでいただけると嬉しいです! 『子供ができて知ったこと』 むぴー著(扶桑社)1,200円(税抜) Twitterで17万いいねを記録した「子供ができて知ったこと」を収録!いま、いちばんあったかくてほっこりする大人気の子育てイラストエッセイ「#むぴーの絵日記」が、新規描き下ろしたっぷりで、ついに書籍化!遊び心のあるタッチで子供たちとの宝物のような日常をほのぼの描いたイラストエッセイ。 ●むぴーさんのTwitter: @mupyyyyy ●むぴーさんのInstagram: @mupyyy ●むぴーさんのブログ: むぴーのお家 ●ウーマンエキサイトの連載: あさひが丘の人々
2019年09月06日なぜ夫婦は敵対し、ぶつかり合うのか? 理解し合うことを望んでいないわけではないのに、口論が始まればいつの間にか、お互いの言い分を押し付け合うだけ…。 夫婦として近くにいる存在なのだから、自分のことをわかってほしい…いや、理解するべき! お互いに自分勝手な持論を振りかざしていることには薄々気づいているのに、それでも“身勝手な押し付け”をやめられないのはなぜなのでしょう? そんな疑問にヒントを与えてくれるのが、twitterで20万人以上のフォロワーを持つ人気漫画家さわぐちけいすけさん( @tricolorebicol1 )による漫画 『人と仲良くなる秘訣』 です。 ■いつの間にか抜け落ちる「夫婦は他人」という大前提 “ケンカすること無く結婚してから4年、付き合って7年が経つ”というさわぐちさんは、ある日知人から夫婦仲良しの秘訣について聞かれます。 そしてさわぐちさんが語ったのは “夫婦は他人である” という心構えでした。 「夫だから」「妻だから」と相手に自分の要求を押し付けたり、期待したりすることが、ケンカの原因を担ってしまうと説明するさわぐちさん。 しかし、そんな“身勝手な押し付け”をやめられないのは、親しい間柄ゆえの甘えと、相手は“他人である”という基本的な考えが欠落しているからでもあります。 他人だから、考えが違って当たり前… 他人だからこそ、自分の期待通りに動かないのは当たり前… それなのに夫婦となり、ともに生活するようになったことで、相手はまるで自分の一部。それが愛情なのか支配なのかさえ、見分けがつかないくらいに…。 しかし、そもそも夫や妻は、人生を共に歩む“特別な他人”であることを忘れていないだろうか? 日常の馴れ合いのなかでつい見落としてしまいがちな大切な事実を心に留めておくことで、夫を憎むことも、妻に面倒なことを押し付けて逃げ惑う情けない自分からも解放されるかもしれません。 ■夫婦の理想は「1人でも大丈夫…でも一緒がいい」 “夫婦は他人である” という考えを大切にしながら結婚生活を送るさわぐちさんが、結婚前 『理想の夫婦』 について描いた作品もTwitter上で多くの注目を集めました。 結婚のお祝いをしてくれた友人にさわぐちさんが“理想の夫婦”についてたずねられた時のエピソードです。 「どんな夫婦が理想?」の質問への回答は… 相手に依存し、甘えることが前提の関係は、与えられることばかりを期待し、“協力する”という概念が抜けてしまうからこそ、2人の関係は常に不均衡な状態に陥ります。 しかし、自立した2人であれば、相手に無駄な期待せず、自分軸で生きられる…。 さわぐちさん夫婦のように、お互いが身の回りのことを器用にこなし、自立した関係を築くことは容易なことではないにしろ、夫婦は本来、協力し、支えながら生きていく人生のパートナーであるはず。 「女だから」「男だから」という性別で夫婦の役割分担をするのではなく、万が一何かが起きた場合、共に助け合う関係を築いておくには、お互いが自立した存在であることが重要。 しかも人は、1人でいても、2人でいても孤独であるように、誰かを利用して自分の心の隙間や存在を埋められるわけではありません。 「1人でも大丈夫…でも一緒がいい」 男女ともに、この想いを胸に夫婦になれたら、結婚後の幸せの純度はもっと上がる気がするのです。 さわぐちけいすけさん 夫婦円満の秘訣や人付き合いの極意を描いた漫画がSNSで話題のイラストレーター&漫画家。著書 『妻は他人 だから夫婦は面白い』 『人は他人 異なる思考を楽しむ工夫』 『妻は他人 ふたりの距離とバランス』 (いずれもKADOKAWA)発売中。 ●Twitter: @tricolorebicol1 ●HP: さわぐちけいすけ
2019年08月30日絶えず論争の的になるベビーカーや子連れでの乗車トラブル。 ネット上では、電車内での子どもの泣き声やベビーカーへのネガティブな意見を目にすることも多く、本来は誰でも利用してもいいはずの公共の交通機関でさえ周囲の視線や言葉にビクビクしながら、子連れでの電車移動を余儀なくされてしまうという現実があります。 そんななか、東京都交通局は小さなお子様連れのママ・パパが安心して電車を利用できるよう都営大江戸線において「子育て応援スペース」を試験的に設置。 新型車両3編成の3号車及び6号車のフリースペースに人気キャラクター 「きかんしゃトーマスとなかまたち」 の装飾を施し、子連れでも気兼ねなく電車内で過ごせる空間作りを行っています。 “泣いている赤ちゃんを温かく見守り、子育てしやすい環境を目指す”という 「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」 を展開しているウーマンエキサイトとしては、今回の取り組みに深く共感を覚え、施策の詳細を探るべくプロジェクトの現場で指揮をとった東京都交通局 電車部の大塚さんにインタビューを敢行。 「子育て応援スペース」設置に至った経緯や本来の目的、今後の見通しについてお話をお伺いしました。 ■子育てと社会の共存を考える第一歩として ーー今回の「子育て応援スペース」の設置は、子育て中のママ・パパたちがまさに待ちわびていた子育て支援の一つかと思うのですが、どのような経緯で実現に至ったのでしょうか? 大塚さん(以下、大塚):そもそもは東京都の働き方改革の一環として、 女性たちが働きやすい環境を作る ための施策の一つとして打ち出したものです。企業によっては、企業内保育所を設置して女性の働きやすさを支援するなかで、交通局として何かできないだろうかという話になりました。 そのなかで子連れでも安心して電車に乗れるスペースを設置するということが、交通局の取り組みの一つとしてできることではないかという意見があがり、やってみようとなったのがきっかけでした。 ーー実際にプロジェクトとして動き出してみて、苦労された点などはありましたか? 大塚:やはり、お子様連れの電車移動にまつわる 賛否のご意見 をさまざまいただいたということですね。両方の声が寄せられるだろうことは我々も想定していましたが、賛成・反対それぞれ半々くらいだったと思います。 今回は、お子様連れに対して「優先」とか「専用」という言葉は使っていなくて、あくまで 子育てと社会が共存できるきっかけとして色々考えてもらおう という第一歩としての取り組みです。 そういったなかで、具体的にどういったもので「子育て応援スペース」という空間を表現するかという装飾を含め、両者の声をどのようにうまく交えてやっていくかを考える必要もありました。 さらに設置までの期間を夏休みまでを目安に考えていたこともあり、時間がなかったことは、最も苦労した点です。「子育て応援スペース」の話が出てから実際の設置までの期間は実質半年ほどでしたから、その間にトーマスのキャラクターを使用するにあたって、イギリスの版元に絵柄や色などの細かい確認をしてもらわなければならず、時間的な制約はすごくありましたね。 ■双方が気遣い・思いやりを持てる社会を目指して ーー先ほどのお話のなかで賛否の意見がたくさん寄せられたという話題がありましたが、それでもこの施策に踏み切られた理由が何かおありだったのでしょうか? 大塚:もともと初めから全ての方に賛同してもらうこと自体、難しいと考えていました。ただ、そういったさまざまな声をいただくというのが今回の趣旨でもあり、「賛成の声も反対の声もいろいろ聞きましょう」といった想いも含まれています。 逆に反対の意見をもらって、盛り上がるのもいいのではないでしょうか? 社会全体で考えるきっかけにもなると思いますので…。 ーー今回の取り組みに関しては、お子様連れに対して「優先」「専用」という言葉は使っていないということですが、あくまでお年寄りや車椅子の方、一般のお客様とも共存するスペースということなのでしょうか? 大塚:はい、その通りです。一般のお客様が、たまたま小さいお子様連れの方と乗り合わせて、お子様が泣いてしまった時には、「子育て応援スペース」というものがあるんだということをまずは知っていただくことから始めようといったものです。 逆に小さなお子様連れの方にはそういうスペースがあることを知り、利用していただきたいのですが、だからといって騒いでいいということではなく、お互いがうまく共存できるよう考えるきっかけにしていただきたいですね。 ■「子育て応援スペース」の運行状況や今後の見通しは? ーー今回の取り組みを知って、ぜひ乗りたいというママ・パパも多いと思うのですが、運行時刻は決まっていますか? 大塚:当日、車両の故障やダイヤの乱れ、事故が発生した場合は、車両はどんどん変わってしまうため、確定的なことはなかなか難しいのですが、一番確かなのは、 乗車当日に 交通局のホームページ をご確認いただくこと です。 もちろんそのあとに事故が発生するなど運行状況によって変わってしまう可能性はありますが、各駅の出発時刻を 交通局のホームページ に掲載しています。 ーーちなみに1つの駅に対して1日で何本くらい来る計算になるのでしょうか? 大塚:大江戸線は車両が50本以上あって、そのうちの新型3本に子育て応援スペースを作るのですが、該当の電車3本がちゃんと動いていれば1時間に1回は来る計算になるかと思います。 ただ団子状に連なって来ることもあれば、間隔が空いちゃうこともある、時間も深夜帯に来ることもあるので、1時間に何本というのはなかなか説明が難しいですね。 さきほども申し上げた通り、 一番確実なのは当日 交通局のホームページ で確認してもらうこと ですね。 ーー今後大江戸線以外でも実施される可能性はあるのでしょうか? 大塚:まずは大江戸線で実施してみて、いろんなご意見をうかがってからということになるかと思います。ただ我々としては、子育てと社会が当たり前のように共存でき、あえて子育て応援スペースと言わなくていいような社会になることが、最終的な目的でもあります。 ーー子育て世代からは今回の取り組みに対して、喜びの声が多く上がっています。そんな子育て奮闘中のママパパに向けてメッセージをお願いできますか? 大塚:今回「子育て応援スペースの」設置を試験的に開始しましたが、やはり大切なのは双方の思いやりと気遣いだと考えています。やはり立場が違う者同士、お互いに気を使いながら、こういったスペースをうまく活用していただけることを願っております。あくまでも共存していくきっかけということを双方わかっていただけたらいいなと考えています。 視察に訪れた小池百合子知事からも「『子連れで電車に乗っていい』というメッセージの発信を目的に設置した」と語られた、「子育て応援スペース」。 周りへの配慮も心がけつつ、子育て世代が安心して電車で移動できる社会を期待していきたいですね!
2019年08月15日碁盤に白と黒の碁石を置き、囲った陣地の広さを争う競技、「囲碁」。 「囲碁は思考力や集中力、判断力を養うのにいい…」なんて耳にすることはあっても、「ルールが複雑で難しそう…」というイメージから、気軽に始めるには敷居の高さを感じる方も多いかもしれませんね。 しかし、そんな囲碁の難解なイメージを一新し、その魅力と面白さを子どもたちにわかりやすく伝えてくれるのが、現役の囲碁棋士によって手がけられた絵本 『いごってなあに?』 (ぶんしん社)。 本書は、女流棋士、 小林泉美六段 が内容を、そしてウーマンエキサイトでもおなじみのコミックライター 荻並トシコさん が作画を担当し、さらに小林六段の夫であり現「名人」の 張栩(ちょう う)九段 の全面協力のもと制作された1冊です! ママ友同士である小林六段と荻並トシコさんの何気ない会話から生まれたという本書の内容ともに、母親の立場から語られる、 親子で楽しむ囲碁の魅力 についてを紹介します。 ■ママ友同士のつながりが生んだ! 「いごってなあに?」誕生秘話 コミックライターである荻並さんが、そもそもなぜ囲碁棋士である小林六段と本書を手がけるに至ったのか? その答えの根本には、荻並さんより先に囲碁にハマっていた息子さんの存在があったといいます。 息子さんと一緒に、囲碁を覚えようとしていた荻並さんですが、初歩のルールを覚えるのに、やはりそれなりに苦戦をしたそう。 しかし、一度ルールを理解してしまえば 「なーんだ、そんなことか」「あ、なるほど、面白いかも!!」 と最終的には、囲碁の持つ奥深さに魅力を感じたと言います。 そんなエピソードをご近所のママ友である小林六段に話してみたところ、 「絵本とか、わらべ歌とか…自然に囲碁が分かるツールが何かあったらいいね」 という話になり、このやりとりが本書誕生のきっかけに! お互いに育児と仕事の隙間時間を見つけて3年近くやりとりをしていくうちに、ちょっとずつ絵本として形になり、ようやく完成したのが本書「いごってなあに?」なのです。 ■3歳から楽しめる! 囲碁の面白さに触れられる絵本の世界 イラストや漫画を用いて囲碁の魅力やルールをわかりやすく伝えてくれる本書の魅力のひとつといえば、荻並さんが描く ゆるくてかわいい猫のイラスト 。 囲碁のルールがまだ理解できない小さなお子さんであっても、猫たちの愛らしい姿に心奪われ、ページを開くのがワクワクするような1冊に仕上がっています。 さらに猫をモチーフに碁石を描くという表現方法は、囲碁が持つ堅いイメージを一新し、囲碁の世界をより親しみやすいものに感じさせてくれます! この碁石を猫で表現するというアイデアは、そもそも小林六段から生まれたもので、絵本の主人公であるシマシマの猫ちゃんも、実際に小林六段が飼っていた猫をモデルに描かれたものなのだそう。 温もりを感じるイラストに添えられた文章も軽快でリズムよく、まるで 歌うように楽しく読み聞かせができる のもポイントです! ■ルールをわかりやすく解説! 子どもの“面白そう”を引き出す 本書には、囲碁の基本を子どもたちによりわかりやすく伝えられるよう、囲碁の道具のイラストやルールを解説した4コマ漫画が収録されています。 さまざまな碁盤の種類や黒白それぞれの碁石の数、碁盤のつくりなど、道具の基礎知識を身につけることができたり… 囲碁の基本ルールを解説する四コマ漫画では、囲碁の基本的な考え方から碁石の置き方などのルールを猫ならではの目線を織り交ぜながら、楽しくわかりやすく解説してくれます。 子どもの時から本書で囲碁に触れることで、「難しそう」という囲碁のイメージにとらわれず、「これなら僕も私もやってみたい!」と囲碁に対する ポジティブな気持ち を引き出せるのも魅力の一つと言えるでしょう。 ■親として完璧でなくていい! 囲碁を通して学んだ親子関係 先に囲碁にハマっていた息子さんの影響で、自身も囲碁に興味を持った荻並さん。 今回、親子で楽しむ囲碁の魅力を聞いてみたところ、そこには親子関係を見直す考え方のヒントがあったと言います。 そのきっかけとなったのが、囲碁をともに楽しむことで「親と子という縦のつながりだけではなく、 同じ競技を楽しむ横のつながり ができたこと」でした。 子育て中、つい子どもに対して上から目線の接し方になってしまいがちななかで、囲碁を通して「これはどうすればいいのだろう?」と 子どもと同じ目線、同じ立場に立って一緒に考える機会が持てるようになった ことが大きかったと言います。 そして囲碁という新しい体験を通して、萩並さんも「自分もまだまだ伸びしろがあるなぁ」と感じられ、 「これから学んでいけばいいんだ、親として完成品の完璧な人間ではなくてもいい」 と、子育てに対しても気持ちの余裕が持てるようになったのだそう。 親子で囲碁を学ぶことは、ある意味子ども自身の成長だけでなく、親自身も不完全な自分を認めながらも、人としての成長を楽しめる貴重な機会になるのかもしれませんね! ■作画担当 荻並トシコさんのスペシャルメッセージ! 最後に「いごってなあに?」の作画を担当された荻並トシコさんから本書に込めた想いをお伺いしました! 最初はよくわからないけど、1度覚えれば面白くて、一生使える囲碁! 私がふだん連載している育児漫画とは少し違うジャンルですが、囲碁を知らない子どもたちにも興味を持ってもらい、囲碁のルールを知ってもらえるよう、育児の経験を生かしながらエネルギーを注ぎました! 囲碁は、 考える力を養う教材 とも言われていますので、大人から子どもまで幅広い世代に親しんでもらいたいと考えています。 ぜひご一読いただき、囲碁の世界の入り口に立つきっかけにしていただけたらうれしいです! <絵本『いごってなあに?』出版記念イベント> 本書の出版を記念し、作者の小林泉美六段を講師に迎え、囲碁未経験の小学生と保護者の方向けの体験イベント 「夏休み!プロに学ぶ楽しい囲碁 〜考える力を身につけよう!〜」 が開催がされます! 詳細は コチラ 日時:8月4日(日)10:00〜12:00 会場: 三鷹ネットワーク大学 対象及び定員:囲碁未経験の小学生とその保護者30組(先着制) 受講料:2,500円(絵本『いごってなあに?』1冊付き) ※お申込み1 組「お子さま1 名+保護者1 名」での価格です 『いごってなあに?』 作:小林泉美 画:荻並トシコ 協力:張 栩(ぶんしん出版)1,400円(税抜) 思考力、集中力、記憶力、忍耐力、大局観などを養うのに最適な囲碁の魅力を子どもたちに伝える一冊! ネコをモチーフにした碁石が、つながったり、かこんだり、とられたり…囲碁のルールをかわいらしいイラストでわかりやすく解説。親子で楽しめる囲碁入門者にぴったりの絵本です。
2019年07月30日キュートなイラストで心あたたまる家族の日常をつづるコミックライターのチッチママさん。 インスタグラムのフォロワー数は11万人にものぼり、ウーマンエキサイトでの連載 『チッチママ&塩対応旦那さんの胸キュン子育て』 でも毎回多くの反響を得ています。 チッチママさんの描く作品は、癒し系の育児漫画におさまらず、 「夫婦と恋心の両立」 を体現した家族のあり方を描き、読むたびに甘酸っぱい気持ちにさせてくれる新感覚の育児漫画なのです。 そんな夫婦の愛がたっぷりちりばめられたインスタグラムの絵日記をまとめ、多数の書き下ろしを加えた書籍 『ゆっくりと家族になろうよ』 では、子育てを通してさらに深まる夫婦の絆や家族で助け合いながら生きる喜びを感じられる1冊。 インスタグラムでは語られなかったチッチママさんの素顔や育児を巡る夫婦のエピソードなど、心に刺さる作品が数多く収録されています。 ■子どもが生まれても…!胸キュンが止まらない夫の生態 チッチママさんの作品を魅力的に彩る人物といえば、クールでポーカーフェイスな旦那さんの存在。 口数が少なくて、そっけないかと思いきや、実はあたたかくて、思いやりがあって、家族を愛するまっすぐな姿に、心をズキュンと撃ち抜かれることもたびたび…。 そんな旦那さんにいつまでも恋心を忘れないチッチママさんとのやりとりは、胸キュンのシャワーを浴び続けるような感覚です。 そもそもラーメンにジェラシーを感じるって、生身の人間にさえ嫉妬することが減る夫婦関係において、まさかの境地! そして極め付けの「頭ぽんぽん」。 正直、夫婦になっても恋人同士のように甘えたり、甘えられたりする関係をうらやましくないと言ったらきっと嘘になる気もするけれど「もう家族なんだから…」と割り切り、先頭に立って育児や家事を取り仕切るのが妻の役割のようになっているのも現実。 多忙な毎日を気を張って過ごすなかで、気づけば夫に対して素直に甘えることに抵抗を感じる妻たちも決して少なくないのではないでしょうか。 「私が頑張らなくちゃ」という強すぎる想いが、ときとして夫との壁を作り、心を硬くすることにつながるならば、チッチママさんと旦那さんとの関係は、お互いがお互いに対して、素直かつ正直な気持ちで向き合っている証拠のようにも感じられます。 口数も少なくて、不器用な旦那さんだけど、妻への愛にいつだって素直で正直であるからこそ、夫婦の心はとけあい、混ざり合い、いつまでも恋の灯火は消えないのかもしれません。 ■不器用だけど愛おしい!パパ流子どもとの向き合い方 ポーカーフェイスを決め込み、無口でクールな旦那さんは、やはりわが子の前でもデレデレすることはないけれど、愛がダダ漏れしてしまうことは間違いがないようで…。 洗濯物を“高速ホイホイ”で渡してくる長女に必死に対応したり… 水族館に家族でお出かけした際には、4ヶ月の次女に律儀に魚の説明をしたり、子どもたちに対して同じ目線で語り、気持ちに寄りそう姿が印象的。 不器用すぎるほどまっすぐなまなざしでわが子を見つめ、まっさらな想いで向き合う姿からは、隠したくても隠せないほどの愛情がいつもはみ出しています。 親都合な言い訳や行動ではなく、子どもに寄り添い、そして家族の一員として積極的に子育てに参加する姿勢には、家族を愛する想いが一貫して流れているように感じられます。 ■幸せってなんだろ…何気ない日常にこそ光る宝物 幼いわが子と過ごす時間のなかで、輝く宝石のような美しく幸福なひとときと出会うこともあります。 娘と石段に腰かけて、おしゃべりしながら青い空を見上げたことや、 父娘がくっついて、すやすやと気持ちよく眠る姿。 ありきたりな日常の繰り返しのなかで、見逃してしまいそうなかけがえのない幸福の瞬間。 育児の“今”が辛くて、逃げ出したくなったり、目を背けたくなったりすることもあるけれど、目の前のことを積みかさねて、今を夢中に生きることが未来の希望につながるはず…。 そんな心強いメッセージが本書の根底に流れているように感じられます。 後悔しない育児なんて存在しないかもしれないけれど、それでもやっぱり幼きわが子との時間を思う存分楽しみ、その幸せに現在進行形で気づくことの大切さを、チッチママさんの作品は教えてくれるのです。 ■作者チッチママさんからのスペシャルコメント 最後に作者であるチッチママさんに漫画を描き始めたいきさつや現在の旦那さんへの想いなどをお伺いしました。 今から2年半前に、机の横に置いてあったコピー用紙と、ペン立てに刺さっていたペンを一本手に取り、娘の可愛い顔を自分の手で描いてみよう…そう思って描いてみました。 インスタグラムに初めて投稿したイラストは、今でもはっきりと覚えています。 まさか私の描く絵日記が書籍化するなんて、当時の私にタイムスリップして教えにいったらきっと、ビックリ仰天そして先に待ち受ける大きなプレッシャーに絵日記を辞めてしまったかもしれません…だって、本当に落書きレベルの絵しか描けないのですから…笑 幸い、書籍化するとは知らずにのんびりと、割と毎日絵日記を書き続けていくと、なんとか人様にお見せできる様な絵が描ける様になり、ありがたいことに「チッチママのイラストが好き」と言ってもらえる様になりました。 娘の可愛い部分を残そうと始めた絵日記ですが、家族の事も残したいという想いも出てきてからは、絵日記での夫の登場率が高くなりました。 それと同時にファンも密かに増えて、なんと今回の書籍のキーパーソンになるという注目度の高さ。 絵日記では素っ気ない態度で有名な夫ですが、それでも「旦那さんのファンです!」と言ってくださる方が多いのはきっと、夫の内に秘めた愛情深さが伝わっているのだと思いました。 『ゆっくり家族になろうよ』 チッチママ著(KADOKAWA)1,200円(税抜) 娘が大好きでたまらないのに「かわいい」と言葉にできない不器用すぎる夫と共に初めて尽くしの毎日に奮闘するチッチママ。おちゃめな長女チッチ、癒し系の次女チッチ、家族それぞれの成長を描く。「2人目マタニティブルー」などインスタでは語らなかった素顔のチッチママを描く50Pの大幅な描き下ろし漫画・イラストを収録。 ●チッチママさんのInstagram: @chicchi.diary ●チッチママさんのTwitter: @chicchi__mama ●ウーマンエキサイトの連載: チッチママ&塩対応旦那さんの胸キュン子育て
2019年05月17日春は旅立ちのとき。 新生活を迎え、まだ体になじまない制服姿やスーツ姿の学生や新社会人を目にするたびに、当時、不安と希望を胸に抱いた若かりし日々の自分を思い出す大人たちも多いかもしれません。 目の前に続く未来への道を進むのに、精一杯だった青春と呼ぶべきひととき。 背中を見送る親の気持ちを想うより、未来が待ち遠しかったあの頃。 しかし、年月を経て、「見送られる側」から「見送る側」の親の立場となったとき、ワクワクしたはずの”旅立ちの春“は全く違う光景として目にうつるのです。 そんな親目線の“春の旅立ち”を描いたにしむらアオさんの漫画 『君の春』 は、母親として子を想う気持ちとともに、自分自身の旅立ちを見送ってくれた母親への想いが不思議と交錯するストーリーに仕上がっています。 ■なんてことのない日々のぬくもり…君がくれた幸せのかけらたち 『君の春』は、巣立っていくわが子を前に、親子で共に歩んできた日々を振り返る母親のモノローグから始まります。 「子どもなんてそんなに好きじゃない…」、そう思っていた昔の自分を見事に裏切ってくれた“君”との出会いから始まった母親として生きるステージ。 自分以上に大切な存在と巡り合えた幸せをかみしめながらも、初めての育児に戸惑い、迷い、そのなかで変化していく母親の心情や親子の距離感が印象的に描かれています。 はかなくて、壊れそうだった小さな“君”をただただ守ってあげたいと願っていた日々。 しかし成長するにつれ、そんな親心がもしかしたら間違っているのでは…と気づき、少しずつ手を離し、見守ることを学んだ時間。 どれも“君”がくれたかけがえのない経験だったのです。 「小さな君を抱っこして眠れなかった夜」 も、 「小さな君の手を引いて歩いた道」 も、あとですごく大事になる、そしてうんと懐かしくなることを、育児に奮闘する今の自分に伝えたいメッセージのように心に響きます。 赤ちゃんと2人で過ごす生活のなかで、ときに孤独や不安といった感情に支配され、ままならない育児に心が砕けそうになるだってあります。 だけど、何気ない日常の隙間に、そこはかとなく輝く、まるでギフトのような瞬間が母親の心が救うこともまた事実なのです。 小さなわが子を胸に抱いて感じた幸福のひととき。 今まで知ることもなかったような穏やかな幸せが、確かに母親の心に刻まれていくのです。 ■「私が君を守る」そう思っていたけど…母の手を離れて旅立つ君へ いよいよ息子が家を出る引っ越し当日、息子と笑顔で別れる母親。 ガランとした子ども部屋に春の空気が流れ込み、やわらかくゆれるカーテンを見て、母親のまぶたの裏に浮かんだのは、小さな“君”を胸に抱いて、お昼寝をしたあの日の風景。 ほんのり暖かくて心地よい春の風、静寂の中やさしく響く飛行機の音、やわらかな光にゆれてキラキラ輝くカーテン、そして、甘い香りを放つ赤ちゃんだった“君”、そのすべての感覚がよみがえります。 やわらかな君の頬に自分の頬をすりよせて、愛おしさで胸がいっぱいになったあの日の気持ちも、 熱を出した君をたまらなく心配したことも、学校に出かける君を毎朝見送った日々も、すでに過ぎ去ったものばかりだけど、母親の胸に大切にしまっておきたい大切な宝物。 しかし、そんな切ない想いを胸に閉じ込めて、笑顔でわが子を送り出したいのも親心なのかもしれません。 「自分がいなければ…」と必死で育児に臨んだ時間のなかで、抱きしめたらすっぽり包み込めるほど小さかった君が、 歩き、話し、学び、自分の考えで自分の人生を選択し、いつの間にか大人になっていたことにあらためて気付かされる旅立ちの春。 当時、若すぎて知るよしもなかったわが子を見送る母親の心情が、気づけば自分自身のなかににじみだす…。 あのころ、言えなかった母親への「ありがとう」と育児の喜びを運んでくれたわが子への感謝の想いが交錯する、そんな温かくて切ない感情を呼び起こす季節が春なのかもしれません。 にしむらアオさん 自身の経験にもとづいて描いた漫画『君の春』がTwitterで大反響を得て、各メディアでも取り上げられ話題沸騰中! ●ツイッター: @nishimura_ao
2019年05月09日ママになったからといって、子どもとの遊び方が自然と身につくわけではありません。 わからないことだらけの育児のなかで、子どもとの遊び方に戸惑い、苦手意識を持ってしまうママは、少なくないだろうと思います。 とくにしゃべったり、自由に体を動かしたりすることがままならない0~2歳となれば、「どうしたら楽しんでくれるのかな?」「どんな遊び方が適しているのかな?」なんて、悩んでしまいますよね。 そんな子どもとの遊びがいまいち楽しめてない…とお悩みのママにぜひ手に取ってほしいのが、かわいらしいイラストでさまざなな遊び方を提案してくれる 『心と体がのびのび育つ0~2歳児のあそび図鑑』 (池田書店)。 年齢別のお世話の仕方や遊びの目安を参考に、わが子の成長や発達を実感しながら、親子で「楽しい!」という気持ちを共有できる遊びが紹介されています。 ■「子どもと遊ぶの苦手かも…」そんなストレスを抱えたママへ この本は、0~2歳の子どもたちといかに関わり、親子で楽しく遊ぶかを教えてくれる、新米ママ・パパに向けた応援歌のような一冊。 多彩な遊びに加え、 年齢に応じた心と体の成長の様子を交えながら 、お世話の仕方や遊ぶ際の注意点やポイントをわかりやすく教えてくれます。 さらにウーマンエキサイトでの連載 「モチコの親バカ&ツッコミ育児」 でも大人気のコミックライター「モチコさん」が描くキュートなイラストは、 まるで絵本を読んでいるような 楽しさと読みやすさを演出してくれます。 身ひとつで遊べるものも多く、道具を使用する場合も、ペットボトルの空き容器やラップの芯、ハンカチなど、おうちにある気軽なもので始められるものばかり…。 こんなことが遊びになるんだと、新しい発見にあふれています。 遊び方ひとつひとつに対して、 「遊びのねらい」 や 「育つ力」 について知りつつ、コンセプトはあくまで何気ないお世話やお散歩のなかで“楽しさの芽”を見つけること。 無理をして、特別なことをしなくても、視点を変えることで、ささいなことも立派な遊びとして楽しめることを、この本では教えてくれるのです。 さらに、「発達のしるし」として、その時期の代表的な成長ポイントをわかりやすくマークしてくれているので、子どもの発達にも気づきながら、わが子との時間を思い切り楽しむこともできます。 0歳児からできる遊びが載っていますが、今回は、1歳以降の 「手先を使った遊び」 と 「体の使い方が学べる遊び」 の2タイプの遊び方をご紹介していきます。 ■細かい動きで成長を促す! 手先を使った遊び3選 遊びを通して、手先の発達を促すことで、 スプーンやフォークがうまく握れるようになったり、衣服や靴の着脱がスムーズにできるようになったり 、生活習慣にも役立つ成長をサポートすることにもつながります。 ▼つまんで、ひっぱる動作を同時に行う!「洗濯ばさみつまみ」 家にある洗濯ばさみを使ってできる、とてもシンプルな遊び。 手先の力が弱い小さなお子さんが、洗濯ばさみをつまんで、ひっぱる作業を繰り返すことで、 手指の使い方や力の入れ具合 を自然と学ぶ機会にもなります。 雨降りで外遊びができない日でも、洗濯ばさみさえあれば、夢中になりながら、室内遊びが楽しめます。 ▼お着替えの練習にもなる!「足や腕を通そう」 ヘアバンドや腹巻きをはじめ、ゴム製で輪になったものを腕や足にとおして、遊びます。 腕や足の動きを促し、 衣服を着脱する感覚を養うことができる ため、今後ひとりで身支度できるようになるための練習としても、一役買ってくれるのがうれしいポイントです。 ▼脳トレにもなる!? 「型はめパズル」 フェルト生地2枚とカッター、接着剤さえあれば、ささっとに作れちゃうお手製パズルを使った遊び。 図形認識能力 や 空間認識能力 も高められそうな遊びです。手先をつかって器用にパズルをはめこんでいくので、楽しさと同時に達成感も感じられます。 ■バランス感覚も育つ! 体の使い方が学べる遊び3選 のびのびと体を使って遊ぶことは、健やかな心と体づくりには、大切なこと。 幼児期は、神経機能が著しく発達するといわれているので、体をしっかり動かすことで、体力や運動能力の向上も促してくれそうです。 ▼ボール操作の練習にも!「ボウリングごっこ」 空のペットボトルを数本立てて、ボールを転がして遊び「ボウリングごっこ」は、親子で競い合って楽しめるのも魅力のひとつ。 ペットボトルの数を増やしたり、投げる位置を遠くしたりして、難易度をあげていくことで、子どもも飽きずに遊び続けられます。 ▼楽しみながら全身運動!「へびさんにょろにょろ」 なわとびや長いひもをへびに見立てて、またいだり、飛び越えたりして、遊びます。 動きの強弱を大きくしたり、縄の本数を2本に増やしたりして、子どもの反応を見ながら、アレンジすることでさらに遊びの幅も広がりますよ。 ▼バランスをとって歩く練習に!「布団の坂道」 敷布団の下に、丸めたバスタオルを数カ所いれて作った道の上を、バランスを取りながら歩く遊び。 まだ歩く力が弱く、公園などのアスレチックは早い…というときに、柔らかいお布団を使った、こんな室内アスレチック風の遊びもおすすめです。 高低差をつけるなど、コース作りを工夫することで、楽しみながら足腰を鍛える練習にもなりますよ。 ■出産を控えるママにもおすすめ 今回はおもに1〜2歳向けの遊びをご紹介しましたが、本書には生まれて間もない「ねんね期」の赤ちゃんからも楽しめる親子遊びがたくさん収録されています。 「泣いてばかりの赤ちゃんを笑顔にしたい…」 「わが子と過ごす時間を心から楽しみたい…」 そんなママの想いに応える本書は、これから出産を控えるプレママたちの 子育て準備本 としてもおすすめの1冊です。 『心と体がのびのび育つ0〜2歳児のあそび図鑑』 監修 波多野名奈 イラスト モチコ(池田書店)1,200円(税抜) 0歳から3歳までの大切な時期、「子どもと、どう遊ぶ?」その答えを1冊にまとめた本書は、道具を使った遊びから手作りおもちゃ、室内遊び、外遊び、手遊び歌、わらべ歌まで多種多様な遊び方を紹介。子どもの「発達のポイント」や、それぞれの遊びによって「育つ力」も一目瞭然に解説しています。人気イラストレーター・モチコさんのイラストもとにかくキュートで、思わず「子どもとこんな遊びがしたい!」と気持ちを盛り上げてくれる1冊です。 モチコさん 京都府在住の関西人主婦。3歳差姉弟の母。子どもにツッコミを入れつつ、かわいさに鼻血を噴きつつ子育て中。ブログ(「かぞくばか~子育て4コマ絵日記」)とインスタグラムで、育児4コマ&イラストを公開中。 ブログ: Instagram: モチコさんのウーマンエキサイトの連載: モチコの親バカ&ツッコミ育児
2019年04月02日当事者になってみて初めて身に染みる育児の大変さ。 頭で理解しているのと、実際に体験するのとでは、やはり大きな違いがあります。 とくに最近では核家族化の影響により、「ワンオペ育児」に苦しむ母親たちが増え、加えて女性の社会進出や夫の長時間労働の問題により、夫婦の育児分担について議論される機会も以前に比べ増えてきています。 「なんで私ばっかり…」、「自分優先なんてあり得ない」、理解不能な夫の言動に怒りを募らせる妻たちも少なくないでしょう。 そんな夫婦の関係をあらためて見つめ直す機会を与えてくれるのが、人気コミックライター オキエイコ(@oki_soroe) さんの育児漫画。 「1歳の娘が高熱で搬送された話」 の後日談として描かれた 「髄膜炎のその後」 のなかには、妻に育児を任せっきりだった夫が浴びた育児の洗礼とともに、「男性が父親になること」について妻である筆者の想いがつづられています。 ■1歳の娘が高熱を出した…その時夫は 「1歳の娘が高熱で搬送された話」では、40℃の熱を出した娘をめぐり、夫と妻の育児への温度差が浮き彫りになります。 その日は、1歳の娘ハナちゃんが高熱を出し、病院に連れて行くも「よくあることですよ」と処置を行ってもらえませんでした。 不安を胸に抱えながら帰宅し、夫にすべてを報告するも、夫の口から出たセリフは… 「ところで今から実家のお祭り行っていい?」 というのんきな言葉。 エイコさんはブチ切れするものの、結局要望を受け入れ、夫は3日間、実家に帰ってしまいます。 その翌日に、ハナちゃんは けいれんを起こして、救急車で運ばれる事態に… 。 泡を吹いてけいれんするわが子の姿に頭が真っ白になりながらも、必死で冷静さを取り戻して、救急車を呼ぶ母。 その後も検査の痛みで暴れるハナちゃんの姿を目の当たりにしたり、泣き叫ぶハナちゃんを必死になだめたり、母ひとりでつらい時間を乗り切ります。 夫は実家から戻り病院に駆けつけてくれたものの、検査の結果「髄膜炎」と判明し、明日から入院が必要と聞いても、 祭りの手伝いが残っているから… という理由で、再び妻と娘を置いて実家へ…。 エイコさんは、 夫のあり得ない言動に頭が真っ白になり 、もはや反論する気力さえも失せてしまいます。 しかし、「父親としてこのままではいけない」という神からのお告げなのか、その後、夫はしかるべき洗礼を受けることになるのです。 ■体の震えが止まらない…初めて娘のけいれんを目撃した夫 入院から1週間後には熱が下がり、無事退院を迎えたハナちゃんは、幸いにも後遺症は残らなかったものの、 高熱のたびけいれんを起こす体質 になってしまいます。 そのため、エイコさんはハナちゃんが熱を出すたびにハラハラしつつ、大きなけいれんのときには救急車を呼び、軽度の場合は家で様子を見たりと、子どものけいれんとの付き合い方を見つけていきます。 対して夫は、全国各地に平日は出張に出かけていることもあり、家を留守にしていることが多く、娘がけいれんした姿を一度も目撃したことがありませんでした。 しかし、 “そのとき” はついにやってきてしまうのです。 エイコさんがコンビニへ向かい、買い物をした帰り道のこと。 今回のけいれんは かなり軽症で、自宅処置で十分な状態 であったものの、初めて娘のけいれんを目の当りにした夫は、驚きのあまり即119番をしたようでした。 病院の待合室で、いろいろと考えをめぐらすエイコさんは、当時1歳だったハナちゃんがけいれんを起こし、入院したときのことを思い出します。 今回、現場に居合わせなかったエイコさんは、なんとなく当事者意識を持てないでいる今の自分自身と当時の夫を重ね合わせることで、あることに気が付くのです。 当時、あり得ないと感じた夫の言動は、もしかしたら娘のけいれんを実際に目撃していなかったことにより 事の深刻さを理解できなかった からではないか…と。 そして、今、隣で震える夫は、あのときとは別人。 実際に目で見て体験するのと、話を聞くだけでは見える世界が全く違うからこそ、 体験者と非体験者の間 には、埋まらない溝や温度差がときに生じてしまうこともあります。 それこそが、育児において夫婦間のすれ違いを引き起こす原因でもあるのです。 ■限られた時間のなかで“父”に“母”に“家族”になる 無事回復したハナちゃんの様子に心からホッとする夫の姿を見て、エイコさんは今まで夫の本心を間違って読み取っていたのではないかと感じるのです。 当時、高熱を出した娘を置いて、実家に帰っていた夫は、家族よりもお祭りが大切だったというわけではなく、ただ 想像力が足りていなかっただけ…。 本人にとっては、全く悪気はなかったのかもしれません。 しかし、根本的な認識がずれることで、とるべき行動も善悪の判断も何もかもかみ合わず、夫と妻はすれ違ってしまう…。 育児の場面では、特に妻が負うことが多いため、ともに体験できない夫たちは、 “父親になること” に関しては、妻より遅れをとってしまうのも事実です。 しかし、すべてを妻任せにして、育児の責任から逃れていれば、いつまでたっても親としての当事者意識を持てないまま、ますます夫婦の溝は広がってしまいます。 「母である自分自身がそうであったように、夫自身も今、娘に“父親にしてもらっている”…」。 一連の出来事のなか、エイコさんはそう考えるにいたります。 妻に比べて、絶対的に育児への参加が少なくなる傾向にある夫たちは、学ぶ機会が得られないことで、育児において妻との連帯感を持てずにいることもあるでしょう。 だからこそ、自ら積極的に体験することで、育児の大変さをあらためて理解し、 助け合いの大切さを学ぶ ことができるのです。 そして、エイコさんが最後の一コマにつづるように、お互いがそれぞれ父親・母親になるための試練を乗り越えながら成長し、 家族になっていく のかもしれません。 オキエイコさん 娘のハナちゃんと出張の多い夫との3人家族。妊娠から出産、育児における自身の体験をリアルにレポートする育児漫画がSNSで人気を集めているコミックライター。 ●オキエイコさんのブログ: 「なんとかここまでやってきた」 ●オキエイコさんのツイッター: @oki_soroe ●オキエイコさんのインスタグラム: @soroe.handmade
2019年03月27日『夫の扶養からぬけだしたい』 ゆむい著(KADOKAWA) 結婚もしくは出産をきっかけに仕事を辞め、専業主婦としての道を選ぶ女性たち。 「仕事もしないで気楽でうらやましい」 「家事と育児だけで大変だなんて甘え」 彼女たちがいかにも“お気楽”な存在として誤った批判を受ける反面、専業主婦として生きる現実は決して生ぬるいものではありません。 なかでも、「夫婦間のパワーバランスの乱れ」や「家事・育児への非協力体制」といった家庭内の問題に苦悩する専業ママたちは、決して少なくないはず。 「仕事をしていない」という理由から、 妻に家事・育児を押し付ける夫。 夫の収入で生活することに負い目を感じている からこそ、心から反論できない妻。 そんな専業主婦家庭が抱える苦悩と闇を生々しく描き、Twitterでも波紋を呼んだWEB漫画 『夫の扶養からぬけだしたい』 (KADOKAWA)が、ついに書籍化を果たしました。 本作は、ウーマンエキサイトでも連載を持つ人気コミックライター ゆむいさん が 「ママの求人」 で連載していた作品。 そのあまりの衝撃的な内容から、公開されるやいなや大きな反響を呼んだ話題作でもあります。 専業主婦からの脱却をテーマに、夫婦それぞれの苦悩や親になった後も抱える人生への葛藤、結婚生活における幸せの定義について、思わず誰もが考えさせられるような深い内容に仕上がっています。 ■僕と同等に稼いでみなよ! 専業主婦を生きる「ももこ」の日常 主人公の「ももこ」は、会社員で転勤族の夫「つとむ」と2歳の息子「たると」と暮らす専業主婦。 かつては漫画家になる夢を追っていたものの、子どもが生まれたことで家事と育児との両立が厳しく、夢を諦めた過去があります。 現在は専業主婦として、家事、育児を一手に引き受けているものの、毎日のワンオペ育児で心身ともに疲労困憊。 夫のつとむに協力を求めるも、「家事は僕の仕事じゃない」と一蹴され、逆に「甘えている」、「努力不足」と責め立てられてばかりいます。 つとむにとって、家事・育児は専業主婦なら完璧にできて当たり前のもの、 “昼間にたっぷりあるはずなのに、できない理由がわからない…” と疑いもなく信じているのです。 ももこが助けてほしいと心からお願いしたところで、 「働いて家族の生活を支えていること」 を盾に、全く耳を傾けようとはしません。 そして、「収入の有無」を争点にももこに対して容赦ない言葉を浴びせかけます。 「努力が足りない」 「社会人失格」 つとむにとって社会から離れ、専業主婦として生きるももこは、社会の厳しさを知らない、まるで世間知らずのような存在。 社会に出て働いていないという一点で、夫婦の間に上下関係を持ち込み、厳しい言葉で妻をねじ伏せようとします。 そして、ももこはといえば、夫の収入で暮らしていることに罪悪感を感じ、「働いていないこと」、「収入がないこと」へのコンプレックスをどんどん増幅させていくばかり…。 ある日、夫と距離を取りたい一心で、思い切ってアパートを探してみるも、無収入の専業主婦では自分名義の物件は借りられず、ただただ無力感にさいなまれるのでした。 “私の社会的信用は夫の上に成り立っている” 夫という存在がなければ、 個人として社会から認められない という厳しい現実をつきつけられたももこは、自分自身の人生について自問します。 そして、再び 自らの生き方を取り戻したい という強い気持ちを持つことで、専業主婦からの脱却を目指すのです。 ■「つらさを知らないくせに…」背負いすぎて壊れていく夫と妻 心ない言葉でももこを追いつめ、 “モラハラ夫” として、その言動がネット上でも反響を集めたつとむ。 しかし本作は、ワンオペ育児に苦しむ専業主婦ももこの姿だけでなく、仕事のストレスで追い込まれ、居場所を失う、つとむの姿にもスポットライトを当てています。 業務過多による長時間労働、理不尽な上司、押し付けられる責任とプレッシャー、育児に無理解な職場環境。 夫もまた、仕事と家庭の狭間で悩み、ストレスのはけ口を見出せないまま、日々をやり過ごしているのです。 妻と夫、どちらも決してラクをしているわけでもないのに、大変さの種類があまりにも違うことで、夫婦2人の言い分はすれ違っていきます。 母親として、父親として 「自分が頑張らないと…」 という責任感がいつしかプレッシャーに変わることで、 「なんで自分ばっかり…」 という不公平感にさいなまれるようになる夫と妻。 社会的にまだまだ根強く残る男女の役割の違いを押し付けられ、夫婦それぞれが無理をしながらも責任を全うすることで、家庭内にしわ寄せが生まれているという事実は決して否めません。 ももことつとむも、苦しみを1人で抱え込み、相手の事情など想像すらできない状況にまで追い込まれることで、ますます溝が深まり、争いの渦にのみ込まれていくのです。 ■強くなりたかった…“ふよぬけ”で妻が手にしたかったもの その後は「自立する」と決めたももこがさまざまな現実に直面しながらも、奮闘する様子が描かれていきます。 “仕事にやりがいを求めるなんて贅沢だ” “母親なのに、何夢見てるの?” 批判的な言葉にさらされるなか、ももこが最終的にたどり着いた答えとは? そして、そんな夫婦を襲う、思いがけないトラブルとは…!? 最後の1ページまで目が離せない展開が待っています。 ■本書が問いかける「結婚生活」と「生き方」の問題 結婚とは、ときに自分の人生を変えてくれるような幸せの象徴として描かれることもあるけれど、実際は、いかに現実と折り合いをつけながら、他者とともに人生を歩むか…というまるで修行のような時間。 自らの心の安定を手にいれるためにも“自分自身を飼いならす術”を学び、人生の満足度はあくまで自分自身の手の内にあることを自覚する必要があるのです。 そんな結婚生活を踏まえて、本書はあなたに「どう生きるか?」を問いかけ、1人の女性として、母として、妻としてたくましく生きるためのエールを送ってくれるのです。 ■作者ゆむいさんからスペシャルメッセージ 夫つとむの衝撃的な言動や思わぬストーリー展開で大きな反響を集めた『夫の扶養からぬけだしだい』。作者であるゆむいさんから作品への想いについてなどをお伺いしました。 「夫の扶養からぬけだしたい」 ご興味を持ってこの記事を読んでくださった皆様、ありがとうございます。 タイトルと帯のコピーを始め、作中にも破壊力強めのセリフが出てきますが、 大きなテーマは「働くこと」です。 どう働くかは、その人の生き方、家族のあり方に直結します。 つとむの叫びは日々の苦しみから滲み出てきた本音でもあるし ももこの不安や悩みも人によっては「甘ったれ思考」と捉えられるかもしれません。 でも当事者にならないと見えてこない問題ってたくさんあるんですよね。 この物語は、読む人の立場によって感想がガラッと変わってくると思います。 立場が違っても、最終的にはどこに行き着くのか? 何があればいいのか? 夫婦だけでなく、就活中の学生、これから結婚を控えた男女にも 働き方、生き方を考えるキッカケとして、読んでいただければ嬉しいです。 ゆむい 『夫の扶養からぬけだしたい』 ゆむい著(KADOKAWA)1,050円(税抜) 出産・育児を機にマンガ家になる夢を諦めた過去を持つ専業主婦のももこ。収入がないことに引け目を感じ、言いたいことを我慢する日々を贈っている。家事・育児の大変さを理解しようとしてくれない夫の態度や発言に傷付き、すれ違っていく夫婦の関係。扶養から抜け出し自立することを決意するももこだが…。WEBサイト「ママの求人」連載され、Twitterで波紋を呼んだ話題作が待望の単行本化。 ●ゆむいさんのブログ: ゆむいhPa ●ゆむいさんのTwitter: @yumuihpa ●ゆむいさんのInstagram: yumui_hpa ●ウーマンエキサイトの連載: みつ&みの すくすく兄弟劇場
2019年03月07日『今日も妻のくつ下は、片方ない。妻のほうが稼ぐので僕が主夫になりました』 (双葉社)は、「あらかじめ決められた恋人たち」のベーシストであり、現在は漫画家としても活躍中の劔樹人(つるぎ・みきと)さんが、自身の兼業主夫としての暮らしをつづった漫画エッセイ。 コラムニストの犬山紙子さんと結婚したのち、主夫となり、妻の妊娠が発覚するまでの日々を描いた作品です。 慣れない家事に戸惑いつつ、人生に苦悩しつつ、ときにクスッと笑えたり、やさしい気持ちになれたり、妙に切なさの余韻が広がったり…何てことのない時間を淡々と過ごす作者の日常を通して、読者が感じる情緒はそれぞれ。 愛ってなんだろう? 幸せって何だろう? 自分って何だろう? そんな想いが不思議とこみあげてくるような、ゆるっと物思いにふけりたくなる1冊です。 ■34歳、居場所を失った僕に妻が提案した「主夫」という生き方 作者である劔樹人さんは、かつて音楽での成功を目指し、バンド活動に明け暮れる20代を過ごしていました。 生活できるほどの状況には及ばず、それでも音楽の仕事をあきらめきれなかった劔さんは、バンドマネージャーとしての道を歩み始めます。 担当していたロックバンド「神聖かまってちゃん」はブレイクし、劔さん自身も多忙を極め、日々の暮らしはそれなりに充実していくのですが、音楽業界の現実は厳しく、ほんの数年で状況は一変。 犬山さんと出会ったときには、ほぼフリーランスの状態となり、生計をたてるのも精一杯…。 34歳にして、まるで学生時代のような貧乏生活を送っていました。 不器用な劔さんを隣で見ていた犬山さんからの、思わぬ逆プロポーズ。 しかも結婚にあたり、彼女が劔さんに提案したのは、 「妻が稼ぎ、夫が家事をする」 という兼業主夫の暮らしでした。 「お金を稼ぐことが好きな犬山さん」と「人の面倒を見るのが得意な劔さん」、それぞれの得意不得意を見極めた犬山さんの提案はきわめて合理的で、夫婦で補い合うことの意味を深く感じるもの。 世の中の夫婦が彼らのように、 “男女” としてではなく、 “適正” で夫婦の役割を決められたとしたら、「結婚」や「子ども持つこと」に対して、より一歩を踏み出しやすい社会になるのかもしれません。 しかしながら、社会の常識や個人に刷り込まれた考えを簡単に変えることができないからこそ、私たちは表向きなんとか男女の役割を演じようと必死なわけで…。 もちろん劔さんだって同様に悩みながらも、それでも自分が決めた人生として「主夫」の道を歩み始めるのです。 ■手探りで始めた家事…戸惑いと喜びが交錯する僕の日常 不器用ながらも、なんとか家事をこなしていく劔さんの暮らしは、 “主夫としての成長” だとか、 “賢い生活の知恵” なんてものとは趣の異なる、まるでコントのような独特でゆるりとした日常。 なじみのない女性ものの服を洗濯するときには、妙な緊張感におそわれてみたり… 輪ゴムを妻のアクセサリースタンドにかけてみたり… 一見ふざけているようでいて、いたって真面目な劔さんの姿がやけにツボだったりするのです。 主夫としての生活を始めたばかりのころは、多忙だった過去の日々を思い出して、 “自分にはそういう方が向いているんじゃないか” なんて、想いを巡らせたり、葛藤が皆無なわけでもなかった劔さん。 しかし、ちょっとした小さな発見に喜びを感じたり、正解のわからないまま家事をやり過ごしたりしながら、終始、淡々と日常を暮らしていきます。 寝室で無造作にくつ下を脱ぎ捨てる妻の癖に困惑しながらも、ばらけた片方のくつ下を見つけて喜んでみたり、硬いデニムを「履いて伸ばして」と妻にお願いされて、困りつつも妻の依頼を受け入れたり、 ちょっぴり独特だけど幸せそうな“夫婦のかたち”と地味だけど味のある“僕の日常”。 そんな劔さんのゆるーい日々を描いた漫画のなかでは、「幸せ」とか「喜び」とか「苦悩」とか、そんなありきたりな表現など使わず、少々言葉足らずの漫画の余白に、そっと想いが添えられているよう…。 さらに、愛する誰かに対して、不恰好に甘えたり、甘えられたり…、 何気ない日常が実はパートナーへの信頼や安心感に満ちていること 、そんな愛が行間からしみじみにじみ出ているのです。 ■人生に思い悩んでいたある日、妻の妊娠が発覚して… 主夫としての暮らしは、それなりにやりがいを感じるものではあるけれど、妻の収入で生活することへの後ろめたさをどこかぬぐえない劔さん。 ときに、 “選ばなかった別の人生” に対して、悶々と思い悩む日々を過ごします。 そして、「子どもをどうするか?」について、妻と話し合う機会が増えたことで、さらに漠然とした不安が胸の内につのるのです。 自分で決断してきたはずの人生なのに、選ばなかった別の人生に対して、ないものねだりをしてしまうのも、また人間の性。 劔さんも、そんな悩みのループを行ったり来たりしながら、日々をやり過ごします。 そんな悩み多き中年期を過ごしていた劔さんに、突然妻から妊娠したことを告げられます。 後日、2人で病院に行った帰り道、これから大きく変わる生活を前に “最後の晩餐のような気分” にひたりながら、喫茶店でジンジャーエールを飲む劔さん。 決して不安な気持ちが一掃されたわけではないけれど、すがすがしさとともに、新たな人生を前向きに歩き出すことを決意するのです。 かつて、劔さんが願ったように、夢とか才能とか、ほしいものが全部手に入れられる人生も素晴らしいけれど、つまづいたり、失敗しながらも、自分らしく生きる人生もまた尊く、美しいもの。 未知数だらけの未来に人生をゆだね、その運命を甘んじて受け入れてみることも、人生にとってある種、必要なことなのかもしれません。 幸せの形は誰にも決められないし、幸福な未来を誰も約束はしてくれない…。 だからこそ、不確定な未来のなかで、悩みながらも、もがきながらも、わが道を進もうとする劔さんの姿が、なんだかじみじみ心に沁みて、思わず自分自身のこともやさしく慰めてあげたくなるのです。 ■劔樹人さんからのスペシャルコメント その後、無事わが子が生まれ、妻と娘との新たな生活が始まった劔さん。ウーマンエキサイトでも新しく連載 『劔樹人の「育児は、遠い日の花火ではない」』 が始まった劔さんに、現在の心境について伺いました。 このマンガを描いていたころは妻の妊娠前、たった数年のことですが、もうずいぶん前のような気がしています。 家事育児について、家族について、人生についてなど、自分の考え方が、この数年だけでそれなりに変わったせいかもしれません。 だから読み返してみると、当時の自分に対して気恥ずかしい若さというか、未熟さも感じます。 かつては人と自分を比べて悩んだようなことも、今ではすっかりどうでもよくなったし、自分の生き方を自然に肯定できるようになりました。 子どもが生まれたということはそれだけ自分を変えてくれた、本当に大きな大きな出来事でした。 この作品を世に出してから、家事育児関係の仕事が増えました。 でも、私は今も昔も、家事をすごくやっているわけでもないし、すごくできるわけでもないし、かといってやってないのにやってるようにアピールしているわけでもないし、隠しているわけでもないし、ごく普通に当たり前に毎日を過ごしているだけだと思っています。 だから、この作品もすごく普通というか、特別な何かはないと思います。 でも、特別何があるわけでもない生活に、何を見つけるか、そして、何を見つけてもらうかというのがずっと自分のやりたいことだったりするので…。 だから余白が多いし説明も少ないのですが、読んでくださった方に、何かちょっとでも引っかかるものがあったら嬉しいです。 (劔樹人) 『今日も妻のくつ下は、片方ない。妻のほうが稼ぐので僕が主夫になりました』 劔樹人著(双葉社)1,000円(税抜) 大人気ブログ【劔樹人の「男のうさちゃんピース」】『男の家事場』シリーズに40ページ以上の描き下ろしを加え、待望の書籍化! 音楽を生業としていた僕は、2014年にエッセイスト・タレントの犬山紙子と結婚し、兼業主夫になった。慣れない家事の、難しさと面白さ。くだらなくて笑える、小さな幸せ。でも僕は――「妻に稼いでもらっている」「音楽では食っていけない」。もやもやと過ごしていたある日、妻の妊娠が発覚し…? <劔樹人さんの情報> ●ブログ: 劔樹人の「男のうさちゃんピース」 ●Twitter: @tsurugimikito ●Instagram: tsurugimikito ●ウーマンエキサイトの連載: 劔樹人の「育児は、遠い日の花火ではない」
2019年03月05日“幸せに暮らす” とは、とことん自分が思う“幸福”と向き合い、感じようとすること…。 コミックライターむぴーさんの作品のなかには、そんな幸せへの心意気がいつもあふれています。 遊び心のあるイラストと、まるで宝物のように描かれる子どもたちの姿。 愛ある母のまなざしで描かれるむぴーワールドには、日常の当たり前がいかに特別で愛おしいものであるかの“気づき”がしるされているのです。 ■母になった変化を“楽しい発見”で彩るむぴー流子育て 子どもを生んだ瞬間から、生活の中心は「私」から「子ども」へとスイッチオン。当たり前のように目にしていた風景は変わり、未知の世界に誘われたような気分にさえなるものです。 しかし、子どもたちと暮らす新しい世界は、つらいこともあるけれど、 幸せや喜びにも満ちた発見の連続。 むぴーさんは、決して一筋縄ではいかない育児の瞬間だって、かけがえのない人生の一コマとして大切に描き、あらためて 「幸せとは何か?」 に気付かせてくれるのです。 子育てにつまづいて、悲しむこともあるけれど、子どもたちとのかけがえのない時間を前向きに楽しめるかどうかは、自分次第。 いつか過ぎ去ってしまうこの瞬間を大切に過ごしたいと、つくづく思わせてくれます。 ■家族のハッピーがつまってる!むぴーさんの描く夢のおうち Twitter上で 「こんな家に住みたい」 のハッシュタグとともにむぴーさんが投稿したのは、多くの家族にとって理想のようなおうち。 「毎日17時に帰ってきて一緒にごはんを作る夫」 に 「一晩中起きない子供たち」 、ついには 「次の日が休みになるベル」 なんてものまで備わった、理想を超えた魔法の空間です。 もちろん現実にはありえないことなんて、描いたむぴーさん本人も承知の上。 しかし、眺めているだけでも心が満たされて、幸せな気分になれるから不思議ですよね。 だからもし、今の生活に満足できず、日々悶々としているなら、むぴーさんのように自分の理想をまずは頭の中で描いてみる…なんて方法もあるはず。 自分が本当に欲しいものが何なのか、理解していないことって意外に多いからこそ、理想を妄想で形にするむぴー流の幸せの見つけ方を実践してみてはいかがでしょうか? ■落書きみたいにつづる愛のある子育ての現場 ただ眺めているだけでも、温かい気持ちになれるむぴーさんの作品には、登場人物の心情がいつも余すことなく描かれています。 読んでいるうちに、気持ちがリンクする瞬間もたびたび。 例えば、「ひさしぶりに息子と2人で寝た」と題して、息子さんとの就寝の様子を描いた作品は、ママ目線、息子目線どちらの想いも胸に刺さり、切なかったり、うれしかったり、いろんな感情が心の中で混ざり合います。 あのとき、あの瞬間、かみしめた感情をリアルに描いた作品のなかには、過去の自分、そして来るべき未来の自分が存在しているかのよう。 決して忘れたくない子供たちとの大切な思い出とともに、母の心のかけらが作品の節々にちりばめられています。 ■「育児のよろこび」とは雑草だらけの庭に咲くお花 ただただ育児の喜びや幸せにあふれる作品だけでなく、ときに思い通りにいかない子育ての理想と現実、孤独や不安をテーマに描くむぴーさん。 育児のよろこびを “雑草だらけの庭で、目を凝らして探すと見つかる綺麗なお花” と表現するように、悩んだり、苦しんだりする生活のなかで、見つけた綺麗なお花こそが、むぴーさんの絵日記につづられるわが子との幸福の瞬間。 しかし、心の余裕をなくすことで、見失ってしまうさえある小さな幸福=綺麗なお花。 その危うさをむぴーさん自身が痛いほど理解しているからこそ、当たり前のようで、実はかけがえのない日常のよろこびを作品を通して、私たちに届けてくれるのです。 ■むぴーさんがウーマンエキサイトで連載スタート! 愛と癒やしに満ちた作品がママの間で大人気のむぴーさん。なんとウーマンエキサイトでの連載が決定しました!! 心の機微を秀逸に描くむぴーさんならではの作品を、ぜひご期待ください。 むぴーさん 大阪府在住の2児の母。子育てのかたわら始めたイラストコラムやコミックエッセイがママの間で話題に。子育てのことを中心に家族との日々の暮らしをSNSで更新中。 ●ブログ: むぴーのお家 ●Twitter: @mupyyyyy ●Instagram: @mupyyy ●note: むぴー
2019年02月11日妊娠・育児中は、体調不良やメンタル不調に加え、家事・育児で常にドタバタな日々。 「私の気持ち、誰か聞いてよー」なんて、自分の想いを長文LINEで送ることもはばかれるし、何より相手に無駄な心配させてしまうのも、大人じゃない! でも 夫への愚痴だって山ほどあるし、仲良しのママ友と話す本音は育児中の心の支え だったりもする…。 思ったことを素直に、そして深く考えず、 もっと気楽に伝えられたらいいのにな~ なんて感じたりしませんか? そんなママたちにおすすめなのが、イラストレーター 「ちょっ子さん」の特製LINEスタンプ ! ママの伝えたい想いをクスッと笑える脱力系のイラストで描く 「育児疲れ!育子さん」シリーズ は、夫への苛立ちやママ友同士の励まし合いもスタンプ一つで伝えられちゃう。 ■育児中にもってこいの「ちょっ子特製スタンプ」 「育児疲れ!育子さん」シリーズには、なんと9種類のテーマ別にLINEスタンプが作られています。 使いたいシーンのバリエーションがとにかく豊富だから、本音爆発の夫との会話からママ同士のそつのないコミュニケーションまで網羅する便利なアイテム。 今回は「育児疲れ!育子さん」シリーズのなかから、LINEスタンプをいくつかピックアップしてご紹介します。 ▼新米ママの気持ちを代弁!「育児疲れ!育子さん」 赤ちゃんの寝かしつけの苦労やママの睡眠不足問題、子どもの体調不良…。 子育て中に待ち受ける数々の困難を乗り切る母の心の変化を描いたスタンプは、リアルタイムな育児の現状を発信するのにドンピシャなものばかり…。 「育児が辛い〜」だけじゃ伝えきれないママが今目の当たりにしている現実をポチッと送信。 シュールな笑いを添えて、なんだか育児ストレスもふっとびそう! ▼円満に伝えたい…「育児疲れ!育子さん~夫への一言編~」 育児中は、家事育児の分担などの問題も含め、夫への不満もたまりがちなとき…。 なにかと夫婦喧嘩も増えるタイミングでもありますよね。 しかし、腹のなかでは言いたいことが積もりに積もるのに、喧嘩になるのも面倒だからと、あえて一言を飲みんこんでしまうママたちも多いのでは? そんなときこそ、「育児疲れ!育子さん~夫への一言編~」で本音を送信して、ママのメンタルヘルスを維持! 面と向かって伝えたら喧嘩になるそうな言葉も、コミカルなスタンプで送れば、伝わり方も断然変わる分、よき夫婦関係を保つのにも一役買ってくれますよ! ▼子育ての同志よ!「育児疲れ!育子さん~ママ友編~」 子育て期間中には、何かと助けられることの多いママ友の存在。 ちょっと弱音を吐きたいときや、共感を伝えたいときなどなど、ママ友同志のコミュニケーションに欠かせないスタンプが盛りだくさんにそろっています。 四六時中、何かと忙しいママたちにとっては、面倒な文面を考える手間を省いて、楽しげなスタンプで会話がスムーズに進むのが何より楽ちん! ゆるーいイラストとざっくばらんな表現が、ますますママとの絆を深めてくれそう! ■パパ専用も!夫婦が「育児」でつながるLINEスタンプ そして「ちょっ子特製スタンプ」には、夫専用スタンプもあるんです! 育児に奮闘するパパの姿を描いたスタンプは、積極的に育児に協力する夫の想いが伝わってくるものばかり…。 ちょっと言葉が足りず、喧嘩になってしまうときも、スタンプを上手く駆使すれば、夫婦のコミュニケーションはもっと円滑に進むはず! 言葉にするのがちょっぴり苦手なパパには、「育児疲れ!育子の夫」スタンプでもっと自由に楽しく、育児を通してママとのコミュニケーションをぜひ楽しんでもらいたいです! ■スタンプ作者「ちょっ子さん」がウーマンエキサイトで連載開始 ゆる〜いイラストでママの言いたいことをズバッと表現してくれるLINEスタンプの作者「ちょっ子さん」。 イラストレーターとして活躍しながら、現在小学生の息子さんを育てるママでもあります。 自身の子育ての様子を描く育児日記では、ナイスなコメント力を持つ息子のきゃん太くんとちょっ子さんの鋭いツッコミの攻防戦が見どころ! そんなコミックライターとしても人気を集めるちょっ子さんが、ウーマンエキサイトで新連載 「ちょっ子さんちの育児あれこれ」 をスタートさせました。 自身の育児体験を独特な笑いと的確な描写で描く作品は、同じく育児に奮闘中のママたちにとっては、面白さのみならず、新しい発見にも富んでいます! ぜひこの機会に、唯一無二のちょっ子ワールドに触れてみてください。 ちょっ子さん イラストレーター。息子と夫との日常をつづった育児日記が人気急上昇中!子育て中のママ・パパ向けのLINEスタンプ「育児疲れ!育子さん」シリーズを絶賛発売中。 ●ブログ: ちょっ子さん ●Twitter: @chokko_san ●ウーマンエキサイトの連載: 「ちょっ子さんちの育児あれこれ」 ●LINEスタンプ: ちょっ子さんのLINEスタンプ
2019年01月29日