アパレル会社のプレスを経てフリーに。 いくつになっても休日のカフェめぐりがやめられない。 おひとりさま、ときどきワンコのカフェ時間をこよなく愛する。
いくつになっても休日のカフェめぐりがやめられないvingt_deuxの、癒しのカフェめぐり。きっとあなたの“おきにいり”が見つかる。ふっとひと息つきたい時に、のぞいてみてください。
都営浅草線の西の終点、西馬込に「ýohak(ヨハク)」がオープンしたのは、2016年12月。中心地のにぎわいから離れた場所にもかかわらず、丁寧に作られた料理とスィーツを目当てに、早くからオープン待ちをする方がいる話題のカフェです。 もとは文房具屋さんだったという建物は天井が高く開放感があり、タイルの床も当時のものをいかし、マットなグレーと白の壁が清潔感もあり、しゃれています。 カフェのイメージは、イギリスに住むおばあさんが日本の喫茶店に影響を受けてイギリスでカフェを開いたら、どんな空間になるだろう…と店主の稲葉 秀樹さんの架空の設定から生まれました。 日本の喫茶店のように壁際にコーヒーカップが並べられ、レジカウンターの木製のライトや椅子も日本製だそうですが、ヨーロッパ的なモダンな空間に仕上がっています。 メニューは、サンドイッチやサラダ、スィーツ、ドリンクなどの単品のほかに、フードセットやデザートセットなどもあります。 この日は、“塩さばと季節野菜のサラダ+サンドイッチ+ドリンク”のセットにしました。 サラダは小さな歓声をあげてしまうほど、色とりどりの野菜がたっぷりの美しいひと皿。すぐにフォークに手を伸ばさずに、上から横からお皿を眺めます。脂がのった塩さばと、自家製ドレッシングをまとった野菜ひとつひとつの味を確かめながら味わう楽しさ。 カリっと焼かれたカンパーニュの中身は“ハムと胡瓜”、サラダもサンドイッチも笑みがこぼれる完璧なおいしさです。 棚に並べられたコーヒーカップは、稲葉さんが旅先で見つけた輸出用に作られた日本製。 ちょっと垢抜けないコーヒーカップに惹かれて、あちこちで集めたのだそうです。 広島県しまなみレモンをたっぷり使った甘酸っぱいレモンケーキ。福岡県の「珈琲花坂」の豆で淹れたコクのあるブレンドコーヒーと、よく合います。 カフェの居心地の良さは場所や建物、内装や料理などさまざまな要素の調和で作られるもの。 大きな窓から差し込む陽光、照明のやさしい光、空間を包む音楽、それらがバランスよく「ヨハク」には備わっていました。昼食時をあえて外して、読書やおしゃべりをしたくなる場所。稲葉さんご夫妻のやわらかな話し方、丁寧な接客も魅力のひとつです。 ýohak 東京都大田区西馬込2-7-2 03-6316-0145 11:00~18:00 日・水曜定休 URL: instagram: Facebook:
2017年10月27日恵比寿駅西口の“えびすストア”にベトナム現地の味を再現したバインミー専門店「エビス バインミー ベーカリー」が8月8日にオープン。早くも行列ができるほどの人気店になっています。 バインミーとは、ベトナム語で“パン”のこと。フランスの植民地だった時代にフランスの食文化の影響を受け、フランスパンに様々な具材をたっぷりの香草とともに挟んだのがバインミーサンドイッチ。 街角や道端のあちこちの屋台で売られている国民食です。 「エビス バインミー ベーカリー」の一番のこだわりは、自家製のバインミーを使っていること。 ベトナムのバインミーは、日本のフランスパンとは粉選びや製法が違い、皮が薄くて中はふわふわで驚くほど食感が軽いのが特徴です。 それを再現するために、店長の片岡 享さんとTOONGさんのおふたりは、ベトナム北部の老舗ベーカリーに住み込みでバインミー作りを学んだそうです。 具材は、自家製ベトナムハム、自家製パテ、焼き鶏肉、エビマヨとアボガド、揚げ豆腐や野菜だけのものなど、種類豊富な9種類。 バインミーは、通常のサイズとミニサイズの2サイズから選びます。 自家製のレバーパテは、豚の様々な部位を使っているのでコラーゲンがいっぱい。食べやすいようにスパイスを使い、日本人の好みに合うように工夫されています。 『自家製パテのバインミー』は、パテ、肉でんぶ、キュウリ、なます、大葉、バジル、パクチーがたっぷり。 オーダーを入れてから、バインミーが軽く焼かれ具材がサンドされるので、サクサク食感と香ばしさがよみがえります。 具材いっぱいのバインミーを両手でギュッとつぶして食べるのがベトナム流です。 店長の片岡 享さんのイチオシは、『揚げ鯖のトマトソース煮込みバインミー』。 ベトナムではナマズなどが好まれるそうですが、こちらでは日本人向けにアレンジ。揚げた鯖を使ったトマトソース煮込みは、新鮮でおしゃれな組み合わせです。 昭和感の漂う“えびすストア”の薄暗い雑然とした雰囲気は、食材や洋服や履物など多種多様なモノを売っているベトナムの市場のようで、ベトナムにショートトリップしたような気分になります。 ちょっとお腹がすいた時に戸外で食べる軽い食事にもぴったり。やさしい甘味がブレンドされたベトナムコーヒーもオススメです。 EBIS BANHMI BAKERY 東京都渋谷区恵比寿1-8-14 えびすストア内 03-6319-5390 11:00~20:00(売切れ次第終了) 日曜定休(祝日の場合は営業) URL: Facebook:
2017年09月23日2017年6月、パフェの専門店「DESSERTCAFE HACHIDORI(デザートカフェ ハチドリ)」が逗子にオープンしました。 おしゃれで、おいしくて、おもしろいパフェを作りたいと、パティシエの神通佑輔さんの手から生み出されたパフェは、思わず歓声をあげたくなる美しい盛り付けで、まるでアートのよう。 パフェは季節によって旬を意識したメニューになりますが、オープン時のメニューをご紹介します。 グラスの中の小さな世界は、わび・さびまで感じる日本庭園を思わせる大人感覚のパフェ。 バナナとショコラ、みんなが大好きな組み合わせは一番人気。デコレーションにもひと工夫されています。 素材の色も組み合わせもかわいくておしゃれで、繊細なアメ細工にも技術が光ります。 フレンチのコースの時にいただくような余韻を感じるパフェは、焼きメレンゲを割っていただきます。 炭酸のシュワシュワ感と清涼感のあるバジルのシャーベット、シトラスフルーツの相性は抜群で、夏にぴったり。 「店名は鳥類の中で世界最小と言われるハチドリから取りました。標高5,000mもある過酷な環境でも生育している生命力の強いハチドリ。12席の小さい店ですが、ハチドリのように力強く育っていきたい。これからも季節感を大切にしながら、今までに見たことのないパフェを考えていきます」と神通佑輔さん。 ハチドリの身体は、光源と場所の明るさによってさまざまな色に変化するので“飛ぶ宝石”と言われているそうですが、神通佑輔さんの作るパフェはまさに“食べる宝石”、どんなふうに変化していくのかとても楽しみです。 DESSERTCAFE HACHIDORI 神奈川県逗子市逗子5-5-10 0468-70-1320 11:00~18:00(LO 17:30) 不定休 URL:
2017年07月12日サンドイッチの店「代官山Bird」は、代官山の駅から渋谷方向に徒歩5分。レーズンウィッチで有名な小川軒を過ぎて、ガソリンスタンドを右折した「 Sodacco (ソダッコ)」の2階にあります。 初夏の日差しが差し込む緑いっぱいのSodaccoは、子どもとクリエイターの“育つ”が出会う、みんなのビルをコンセプトにした集合施設で、マルシェや子ども向けのワークショップなどのイベントを不定期で開催しています。 ウッドデッキのテラスから続く店内の一面の緑の絨毯に驚きますが、実は人工芝に飛び石を埋め込んだユニークな空間です。寄せ木のテーブル、ブリキ缶は椅子の代わりにと、大人だけでなく子どもも喜びそうな工夫があちこちに見うけられます。 店奥の大きな黒板のチョークレタリングは、2人組のデザインユニット Paint & Supply によるもの。 棚いっぱいの本は松蔭神社に店を構える nostos books のセレクト。絵本、写真、暮らし、料理、植物の本など、新刊から古書までテーマを決めて一歩掘り下げたおもしろい品ぞろえです。 「代官山Bird」は食材にもこだわり、野菜は“ 旅する八百屋の青果ミコト屋 ”から、パンは鎌倉の“PARADISE ALLEY”と学芸大学の“ BOLSO ”、コーヒー豆は“ ONIBUS COFFEE ”など、生産背景がたしかなもので作っています。 “もの凄い鯖”とじゃがいものレモンハーブマリネのサンドとレモンスカッシュのセットをオーダーしました。肉厚の鯖とじゃがいものマリネを挟むのはPARADISE ALLEYの天然酵母のイギリスパン。 脂の乗った鯖と爽やかな酸味のあるじゃがいもは好相性でボリューム満点、これから暑くなる季節にもオススメです。 自家製シロップで作られたレモンスカッシュは、ほのかな苦味とすっきりとした味わいでとてもおいしい。 自家製シロップは、無農薬のレモンをオーブンで焼いてきび砂糖とクローブなどのスパイスに漬け込んだもの、レモンは皮ごと全部いただけます。 代官山ではちょっと早い午前9時からの営業の「代官山Bird」は、なんといっても朝の空気感が最高に気持ちよく、お昼に向けて少しずつ変わっていきます。 芝生に寝転がってサンドイッチを頬張りながら読書をしたり、ピクニック気分でテラス席でおしゃべりを楽しんだり、子どもも大人も自由に空間を使って遊べる場所です。 代官山Bird 東京都渋谷区代官山町9-10 Sodacco 2F 9:00~19:00 火曜 定休(祝日の場合は翌日) URL: Facebook:
2017年06月03日2016年8月にオープンした由比ヶ浜大通り沿いに建つホステル「Hostel YUIGAHAMA」。1階に併設された飲食店「+SOBA BAR ふくや」は、宿泊客だけでなく一般の方も利用できます。 山形出身の店主が「うまい」と思う山形の郷土料理とそばを提供、朝は定食、昼はそばがメインで、夜はつまみながら日本酒を楽しめるバーとして7時30分から22時までオープンしています。 空間のディレクションは、DIYに関する書籍も出版されているインテリアスタイリスト石井佳苗さん。 もとは倉庫だった古い建物を湘南を拠点に活躍するクリエイターがリノベーションしています。 朝食は10時まで、旬のお惣菜を小鉢に盛った日替わりの和定食です。 ある日の献立は、春キャベツのお浸し、鰯煮、山形名物のだし、じゃがいもの甘辛煮、ご飯、味噌汁、そば茶の一口プリン。 炊きたてのご飯は店主のお父さんが作ったお米を使用、なんといってもお母さんの手作り味噌で作られた味噌汁がとてもおいしい。甘辛く煮たじゃがいもは、実家のごはんのような、なつかしい味でほっとします。 昼から提供されるそばは、冷たい汁とあたたかい汁の2種類ありますが、店主のオススメは、「つったい肉そば」。 山形弁で“つったい”は冷たいこと、雪の降る寒い日でも食べる人がいるほど一年中人気だそうです。 つったい肉そばは、太い田舎そばを使用。鶏とかつお風味の合わせ出汁に親鶏を使ったチャーシューとネギをトッピング。 親鶏を使ったチャーシューはしっかりとした食感で、クセになるおいしさです。 鳥中華は中華麺に親鶏のチャーシュウ、揚げ玉、三つ葉、ネギ、刻み海苔を合わせます。甘みのある和風の醤油の出汁と中華麺の組み合わせは、蕎麦屋ならではの味です。 昼飲みのツマミに注文したのは、山形の名物の「だし奴」。 さいの目切りした茄子・胡瓜・オクラ・大葉・茗荷に昆布と鰹節、つるっつるっと、いただけます。 玉こんにゃく、ホタルイカの姿干し、砂肝のしぐれ煮などツマミは種類も豊富で、お酒好きにはたまりません。 山形を中心とした日本酒の品揃え、季節限定の品もあります。 最近増えてきたホステルに泊まって、「+SOBA BAR ふくや」で朝食をとって鎌倉観光へ。 日が暮れ始め「+SOBA BAR ふくや」の窓がオレンジ色に浮かびあがるころ、山形の郷土料理をツマミにちょっと一杯飲んで帰路につく。“暮らすように遊ぶ”新しい観光のヒントがここにはありました。 +SOBA BAR ふくや 神奈川県鎌倉市由比ヶ浜2-5-16 朝食 7:30~10:00 ランチ 11:30~15:00 カフェタイム~15:00~18:00 バー 18:00~22:00 無休 tel:0467-81-4242 URL: Facebook: Hostel Yuigahama + Soba Bar
2017年04月29日鎌倉駅ホームで新宿方面に向かう電車待ちをしていると、ニューカマクラホテルに並ぶ通りの2階の窓から見える人影が気になっていました。 訪ねたのは、地元では裏駅と呼ばれる西口から2分ほどの、お茶とご飯の店「sahan(サハン)」です。 ひかえめな看板がついたドアを開け、階段をのぼると、窓からは鎌倉駅のホームが見え、光がたっぷり差し込む、清潔で開放感がある空間がありました。 店名のsahanは、“日常茶飯事”のお茶とご飯の“茶飯”から。「日常のごくありふれたこと、普通のことを大切にしたい」という、店主の高階美佳子さんの思いが込められています。 ホールのテーブルが8席、窓側のカウンターが8席。 店に入ったら、まずキッチンカウンターで注文を済ませ、番号札を受け取り、用意ができて呼ばれたら自分でとりにいくセルフスタイルです。 sahanの看板の定食は、月替わりで、隔週ごとにパンとごはんが入れ替わる一汁三菜です。 高階さんは、「普段でも食べられるようなおうちご飯ですよ」と笑っていらっしゃいましたが、旬の鎌倉野菜を中心に乾物なども取り入れた献立は、栄養バランスが取れた、心も体も満たされる内容です。 この日は、ごはんの定食でした。 内容は、春菊と切干しのおひたし、春野菜の豚しゃぶ、麻婆大根にご飯、味噌汁です。 やわらかくてみずみずしい春キャベツ、菜の花、アスパラ、スナップエンドウなどの春野菜をたっぷり使った豚しゃぶは、さっぱり。 盛り付けた器は伊藤環さんのもので、料理と器のバランスにも気を配っている高階さんのさりげない美学が感じられます。 麻婆大根の大根はとろけるよう。ひとつひとつが丁寧に作られたのがわかるやさしい味わいで、どの料理もとてもおいしい。 窓からの景色を眺めながらの食事はひとりでも退屈しません。 高階さんのかもし出すやさしい雰囲気とゆるく流れるsahanの時間はあまりにも心地よくて、いつのまにか鎌倉の住人になったような錯覚を覚えるほどでした。 sahan 鎌倉市御成町13-38 萩原ビル2F 11:30~21:00 水・木定休 URL: Instagram:
2017年04月15日グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家のようなかわいい青い外壁のカフェは、 「LAITIER(レティエ)」 。レティエとは、フランス語で牛乳屋さんの意味を持ち、ご夫妻で営んでいます。 オープン前から人が並ぶ評判のソフトクリームは、奥さまのひろ美さんのおじいさんが一代で作り上げた静岡県の大美伊豆牧場の牛乳を使用しています。 良質な水と富士山を望むすばらしい自然環境と健康な飼料で育てられた乳牛から作られた牛乳は、無臭で飲みやすくコクがあり、農林水産大臣賞を何度も受賞しています。 その良質な牛乳に空気をたくさん含ませて、牛乳の甘さと風味を生かした基本のソフトクリームは、ミルク味とマスカルポーネチーズ味の2種類。 コーヒーのビスキュイを使ったティラミスや3種のミックスベリーソース、ブランデーショコラなど、トッピングの種類は豊富です。 一番人気は、『ハチミツと3種のナッツのソフトクリーム』。 フレンチ出身のご夫妻がデザインするソフトクリームは、まるでケーキを構築するように考えられ、これはフランスの伝統菓子のヌガーグラッセがモチーフです。 アーモンドスライスをキャラメリゼしたもの、オレンジピール、ピスタチオとピーカンナッツに、フランス産のラベンダーのハチミツがミルクソフトにとろ~り。 オレンジピールの苦味、キャラメリゼされたナッツの香ばしさと食感、素材のバランスが絶妙で大人好みで、とてもおいしい。 見た目からときめくのは季節限定の、『紅ほっぺいちごのソフトクリーム』です。 こぼれんばかりに盛り込まれたいちご、カリッとした食感のピスタチオがよいアクセント。甘味と酸味とミルクが混じり合って、まさにほっぺたが落ちそうなおいしさ。 また、一般的なソフトクリームの1/4の砂糖しか使っていないので、いちごの香りも引き立ち、軽く感じます。 国内でも最高品質といえる新鮮な牛乳で作られたソフトクリームに、フレンチの技術を活かしたトッピングを施して、最後の最後まで感動してもらえるようなものを作りたいという青木さん。 味、見た目、余韻、特別感のあるソフトクームを食べに、千駄ヶ谷までわざわざ出かける理由は十分にあります。 レティエ 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-22-7 1F tel: 03-6455-5262 11:00~19:30火曜日定休(祝日の場合は営業) URL: Facebook: LAITIER
2017年03月29日フルーツサンド専門店「フツウニフルウツ」が代官山の鎗ヶ崎交差点近くにオープン、人気のベーカリーカフェ「パンとエスプレッソと」のプロデュースです。 店名になった「フツウニフルウツ」は、日常食のパンのようにフルーツをもっと手軽に楽しんでほしいという思いから名付けられたそうです。 「フツウニフルウツ」はテイクアウト専門店ですが、店頭のスタンドテーブルや、ご近所のコーヒースタンド「Perch(パーチ)」で食べることもできます。 食パンは「パンとエスプレッソと」の表参道店でフルーツサンド用に焼かれたもの、フルーツは創業70周年を迎える中野区都立家政駅前にある「ふたばフルーツ」の完熟ものを使用し、一味違うこだわりがあります。 並ぶのは常時4~5種類、季節によってフルーツが変わり、この時は“いちご大福(餅は入っていません)”がありました。 塩気が強い白あんと、甘くて酸味がある瑞々しいいちごに生クリームを合わせた、絶妙な和と洋の組み合わせはとてもおいしい。 一番人気は、キウイ、ルビーグレープフルーツ、バナナ、オレンジがサンドされた見た目もかわいい“フツウニフルウツ”で、ボリュームもあります。 フルーツと塩気があるしっとりとした食パンとをつなぐクリームは、生クリームにマスカルポーネを合わせ、隠し味に少しのきび砂糖で、うまく全体をまとめています。 テイクアウトして「Perch(パーチ)」に移り、バリスタの方にフルーツサンドに合うコーヒーをリクエストすると、でてきたのがエチオピアです。 フローラルなフレーバーと豊かなボディは、フルーツのフレッシュ感をより引きたててくれ、口の中をさっぱりさせてくれました。 手土産にも喜ばれそうですが、高台からの眺めがよい代官山の西郷山公園でのピクニックや、お花見の名所の目黒川沿いの桜並木散歩のおともにもオススメです。 フツウニフルウツ 東京都目黒区中目黒1-1-71 tel:03-03-6451-0178 10:00~18:00 月曜日定休 URL: instagram: @futuunifuruutu Facebook: フツウニフルウツ
2017年02月25日2016年9月に奥沢駅近くにオープンした「Okusawa Factory Coffee and Bakes(奥沢ファクトリー コーヒー&ベイク)」は、気軽に立ち寄ってコーヒーと手作りのお菓子を食べられるカフェです。 ミッドナイトブルーの壁の色がおしゃれ、それもそのはず二子玉川と自由が丘に店舗を持つ人気の「カフェリゼッタ」の姉妹店です。店の奥にはラボが併設されているので、ここで作られたお菓子が各店舗に届けられています。 コーヒー豆は大阪のエルマーズグリーンのもの。エスプレッソブレンドでいれたラテはマイルドな味わい。おいしいコーヒーをいれてくれるのはカフェの街、オーストラリアのメルボルンでコーヒー修行をした、かわいいふたりの女性です。 店頭に並ぶ手作り菓子はときどき変わりますが、チーズケーキ、キャロットケーキ、ベニエ、スコーン、クッキーなどが中心です。 コーヒーのほかにもメルボルンのチャイブランドのプラナチャイもおすすめです。 素材の茶葉やスパイスすべてがオーガニックで、オーストラリア産の蜂蜜をくわえたスペシャリティなハンドクラフトのチャイ。ミルクと合わせると、はちみつのやわらかな甘味とスパイシーな香りが豊かな一杯です。 フランスの揚げ菓子のベニエ。中身はコンフィチュール、チョコレート、クレーム・パティシエール(カスタードクリームのこと)で人気です。 期間限定販売中のパナマ エスメラルダ ゲイシャ。アロマティックでジャスミンやシトラスといった風味に、ハチミツの甘さが長く続く味わいで、“世界最高のコーヒー”と言われています。 そんな至福の一杯に合わせたのはクリームチーズをたっぷり使った濃厚でなめらかな舌触りのバスクケーキ。お好みで塩をふっていただきますが、最高のコンビネーションに、思わずにんまり。 コーヒーと甘いものは、日常に活力をくれる小さな幸せのもと。 朝9時からオープンしているので、朝食に立ち寄ったり、あとでのお楽しみにテイクアウトしたり、小腹と心を満たしてくれる身近に使える一軒です。 Okusawa Factory Coffee and Bakes 東京都世田谷区奥沢3-30-15 tel:03-6873-7067 9:00~18:00 水曜日定休 Instagram: @okusawafactory Facebook:
2017年01月14日引きガラスを開けると、甘く香ばしい香りに包まれました。 東京都国立市に2016年6月にオープンした「BORTON(ボートン)」は、焼き菓子好きの間ではやくも評判で、千葉や大阪から足を運ぶ方もいるほどです。 BORTONは、楽しく暮らすことが好きな、若いご夫婦が営む焼き菓子屋です。1年前までは福岡に住み、東京で焼き菓子屋を始めたいと、あちこち周って出会ったがこの国立市という場所。 おふたりにとって縁もゆかりもなかった土地でしたが、駅を降りたときに感じたゆるやかな街の空気感や商店街があることなどが好ましく迷わず決めたそうです。 ご主人がお菓子を焼き、サービスと店内のディスプレイは奥さまの担当で、アンティーク小物や絵本、ドライフラワーなどが上手に使われ、親しい方の家に招かれたような内装は、落ち着きます。 「BORTONのお菓子は、材料、鮮度、季節感を大事にしています。自慢はパイです。パイがおいしいお菓子屋になりたいと思ったのは、初めてパイを作った時でした。初めて作ったパイは大きくて、今まで自分が作ったどの焼き菓子よりもおいしく感じました。パイ生地はとても繊細で扱いにくく、温度にも左右されやすく、なかなか言うことを聞いてくれません。だからこそ、おもしろさがあり、日々作り続けたいと思うのです」と店主の石川大輔さん。 石川さんの作るパイは、九州産、北海道産、フランス産の小麦粉を使用したオリジナルブレンドの生地に厳選した素材で作ったフィリングを詰めて、毎日1時間かけて焼き上げているそう。生地自体の味とサクサクとした食感にこだわっています。 美しい光沢と何層にも重ねる繊細なパイはさくっと口の中でほどけ、ほどよい甘さに煮たりんごと、バターのリッチな風味&味わいに小さな幸せを感じます。 苺 とちおとめ&フランボワーズのタルトはザクッとして香ばしく、甘さと酸味のバランスが絶妙です。 フルーツは除草剤を使わず、安全な果物を育てている福岡県の「いわくま果樹園」のもの。おふたりが九州に住んでいた時に出会った、信頼できておいしいと思える素材を使っているのもこだわりです。 コーヒー本来の酸味が味わえ、焼き菓子にとても良く合うのは、大分県耶馬渓にある「豆岳珈琲」のほし草ブレンド。 国立市は都心からちょっと離れていますが、雑貨店や飲食店など店主の個性が光る店が多いのが魅力で、わざわざでも出かけたい場所です。 焼きたてのお菓子のじんわりとしたおいしさを教えてくれるBORTONは、はずせない新しい国立の顔です。 BORTON 東京都国立市西2-9-74-B1F 11:00~18:00 日・月・祝日定休 Instagram: @kashiyaborton Facebook:
2016年12月18日「喫茶エレーナ」は1975年にオープン、横浜山手の高台に位置し、42年目を迎えた今も多くの方に親しまれています。 横浜山手は日本でも有数な高級住宅街で、外国人居留地時代の洋館や教会が建ち、休日には観光客がたくさん訪れる場所です。 晴れた日はマリンタワーを眺めることができる絶景のロケーションに建つ喫茶エレーナは、白い外壁に赤い屋根のかわいらしい外観で、緑が多くゆったりとした街の空気感にとても似合います。 正面奥には横浜港の景色を一望できる大きな窓があり、季節や天気、時間帯によって店内の表情が変わるのが魅力的です。 テーブルの上の可憐な花、入口には新聞、初めて座ってもしっくりとなじむイス、よく知った場所に来たような空間に安心できます。デートで、ママ友とのおしゃべりに、散策で疲れたとき、ひとりで息抜きにと、ゆっくりと思い思いの時間を過ごします。 「以前は、この窓から入港する船の様子が見えたんですよ。ビルやマンションが建って窓から見える景色は変わってしまったけど、内装やメニューはオープンからほとんど変わってないよ」と店主の服部静雄さん。 おすすめメニューは、季節で味の変化を楽しめるシーズンティーと手作りのお菓子。朝9時からの営業で、お得なモーニングやサンドイッチも人気があります。 「30年前にケーキに合うのは紅茶だと思い、シーズンティーを提供し始めたけど、当時は値段も高いとわかってもらえなくて大変だった。今でこそクオリティシーズンティー(インドで採れるダージリン、アッサムなど旬の時期に摘まれた紅茶)のことはみなさん、よく知っているけれどね。山手は特別な場所で物に詳しい方も多いし、クチコミで広まったんだよ」と服部さん。 そんなシーズンティーに合うのが、服部さんの奥さまのレシピを受け継いだ、店内で手作りされているケーキです。アプリコットのジャムが添えられたベイクドチーズケーキは、ふんわりと軽くコクがあります。 かぼちゃのプリンはオープンの時からの人気で、なめらかな口当たりとビターなカラメルのバランスが絶妙で、とてもおいしい。 女性に人気のポテトチーズトースト。イギリスパンの上にマッシュポテト、オランダ産のゴーダチーズをたっぷりのせてトーストしたもの。カリっとしたパンとふんわりなめらかポテトは相性抜群です。 シンプルで上質なものを守り、長年提供するのは簡単なことでないはず。美味しい時間を演出するだけでなく、気取らず、ほっとできる居心地のよい空気感は服部さんのお人柄の現れ、長く愛されている喫茶エレーナにはしっかりとしたワケがありました。 喫茶エレーナ 神奈川県横浜市中区山手町24 tel:045-662-2723 9:00~21:00 (LO.20:30) 駐車場あり(4台) 水曜日定休 URL:
2016年12月01日「遠くから来た人、近くに住む人、そして自分たちの…寄りどころ、拠りどころ、縁りどころ…そんな存在でありたいと店名をヨリドコロに決めました」とコメントするのは、鎌倉にある干物カフェ「ヨリドコロ」の代表、恵武志さん。 江ノ島電鉄の稲村ヶ崎駅から徒歩2分。江ノ電の線路わきに建つ大正時代の古民家で、以前は洋服の仕立て屋さんでした。大工さんや近所の方の助けを借りながら、外壁を塗り、床を張り、半年かけてリノベーションしたそうです。 立ち上げメンバーは旅好きの3人。旅好きな人が集まる古民家の宿泊施設を作りたいと一念発起し、地元である神奈川エリアで物件を探しました。 しかし、なかなか理想通りの物件は見つからず、探し始めて1年が過ぎた頃、鎌倉で古民家再生バンクを手がけている島津さんに出会い、やっとこの物件に巡り合いました。 ただ、宿泊施設にするには条件的に難しかったので、旅を軸にいろいろな情報を発信できる場所として、自分たちの夢をかなえる0号店として、ヨリドコロをスタートさせました。 営業は朝7時から、卵かけ御飯や納豆定食が500円、あじやさばの干物定食が600円で、しっかりした朝ごはんをいただけます。 11時のランチからは、あじやさば、かますなどの干物定食が1,000円から。こだわり卵、梅干、納豆などをオプションで追加することもOKです。 干物は恵さんの実家である干物専門店「丸恵」から取り寄せた、無添加の天日干しです。この日は塩さば定食を注文。 焼いているそばから食欲がわく香りが漂い、出てきた塩さばは脂がのって身もふっくらしていてとてもおいしいです。 もうひとつのおススメは、神奈川県内の養鶏場を回って見つけた卵を使った卵かけご飯。おすすめの食べ方を教えていただきました。まず、黄身と白身を分け、卵白を泡立てご飯全体にまぶします。 そこに、黄身を落とし、醤油をちょろっと。濃厚な黄身、うなってしまうおいしさです。 旅人の特等席はカウンター。窓の外には線路に面した家々や、線路を歩き自転車を引いて出かける人たちの日常の様子が見えます。 テラス席は犬連れもOK。踏切の警報機がカンカンカンと鳴り出すと、もうすぐ電車が来るよという合図。すれ違いのためにお店の前で電車が止まることも。 「おいしい食事を提供するのは当たり前だと思いますが、また行きたいなと思っていただける店にするには、スタッフのキャラクター、人が大事だと思っています。お客様にどういう気持ちでお帰りいただくかを考え、また立ち寄りたいなと思ってもらえるおもてなしをするのが、僕たちの役割です」と話すのは、副代表の中田よしのりさん。 奥は座敷スペース、お子様連れもゆっくりできます。 そんなヨリドコロが、葉山の真名瀬港に夢だった古民家宿泊施設「港の灯り」を9月にオープンさせました。築100年の漁師の家で、母屋は1日1組限定の宿泊、離れはテイクアウト専門のコーヒースタンドになります。 古き良きものと新しいものを融合させ、街を活性化したい、新しいカルチャーを発信していきたいとスタートした「ヨリドコロ」は0号店、夢の宿泊施設「港の灯り」は1号店です。 ヨリドコロ 神奈川県鎌倉市稲村ヶ崎 1-12-16 tel:0467-40-5737 7:00~18:00 不定休 URL: Facebook:
2016年11月18日都立大学駅から徒歩1分、閑静な住宅地に向かうゆるい坂道途中に、カフェレストラン「Little chef(リトル シェフ)」がオープンしたのが2016年5月。 「店名のリトルシェフは自分自身。自分が本当においしいと思う料理をすべて手作りで、お客様に提供したい。その思いから、見た目が小柄な私を店名にしました」と語る、オーナーの田中雪絵さん。 カフェをやりたいと思った時から、きちんと作られた料理を提供したいと、フレンチで基礎を学ぶところからからスタート、料理上手のお母さんの影響も大きかったそうです。 大事にしているのは、旬を意識し、素材を活かして丁寧に作ること。素材(モノ)を活かすという点では、友人の「iedas and PAINTING」と一緒に作り上げた内装にもつながっています。 彼等が作るテーブルはもう使われなくなった素材を剥離、着色、コーティングするなど、幾つもの作業工程を重ね、すべて手作業で丁寧に作られたモノ。それらに共感する、田中さんの根っこには、いつも"丁寧"があります。 カウンター3席、テーブル19席、真っ白に塗装された壁にモロッコ、チュニジア、ポルトガルのタイルがアクセント、食器も含めネイビーが店のテーマカラーになっています。 ランチの和定食は週替わり。古伊万里や古九谷、小鹿田焼などのこだわりの器に盛られたのは、里芋のコロッケ、山形のだし奴、ナスの煮浸し、レンコンの明太マヨ、きゅうりのビール漬け、しいたけと豆腐の味噌汁、佐賀のお父さんが作った白飯。 里芋コロッケは、とろっ~。ナスの煮浸しに添えられた食感の良い大根おろしは鬼おろしでおろし、きちんと出汁が引かれた味噌汁は香りもよく、一品一品が愛情いっぱいで、とてもおいしい。 ランチのドリンクはコーヒー、カフェラテ、紅茶、自家製ジンジャーエール、自家製レモネードを選べます。 野菜と大麦のチキンのスープは、萬古焼の土鍋で提供され、アツアツ。鶏もも肉とたくさんの野菜を蒸煮にして水分を出しているので、旨み十分、大麦入でボリューム満点です。 旬のフルーツを使ったパフェが大人気。生姜ミルクアイスにバニラアイス、シャインマスカット、ピオーネに梨、スポンジ、カスタードクリームなど色々入っています。生姜の風味を生かした自家製の生姜ミルクアイスが絶品でした。 Little chef 東京都目黒区平町1-23-18 マヌワール都立大1F tel:03-6421-2179 11:00~22 :00(LO.21:00) Lunch.11:30~15:00/ Tea.15:00~18:00/ Dinner.18:00~22:00 土・日のみmorning.9:30~11:00 水・第2木曜日定休 instagram: @littlechef34 Facebook:
2016年10月31日「branch(ブランチ)」は、フランスの家庭料理の食堂です。料理人の佐伯奈緒美さんの創りだす料理は、皿の上で、歌い、踊り、笑っているような表情で、食べる者をときめかせます。 場所は東急東横線の祐天寺駅から5分ほど、ご近所の中目黒、学芸大学は店も人も多く賑やかですが、ここ祐天寺は、のんびりした雰囲気です。 店名のブランチは、“枝分かれ”という意味。 オーナーが中目黒で経営しているイタリアンレストラン「cerchio(チェルキオ)」の意味は“輪”。人の出会いの“輪”から“枝分かれ”したブランチが、これからも枝を広げていけるようにと付けられたそうです。 笑顔の佐伯奈緒美さん。ケータリングやテイクアウトの相談にも乗ってくれます。 看板やショップカードになっているモチーフは、お子さんが、道で拾った枝をさらっと佐伯さんが描いたもの、そんなゆるいエピソードもかわいい。 佐伯さんは、調理師の専門学校に通いながら銀座のフレンチレストランで働き、渡欧してイタリア、スペイン、フランス、ドイツ、モロッコとまわって料理を学んだそうです。その中で、プロヴァンス、ブルターニュ、バスク、アルザスのシンプルで素材を生かしたフランスの田舎料理にハマったそうで、今のブランチの料理の根っこになっています。 メニューは、本日のスープ、キッシュ+サラダ、お惣菜いろいろプレート、サンドイッチ、今日のオススメの5種類。季節の野菜を中心に、その時々の気分に合わせて一番おいしいと思えるものが提供されます。 レンズ豆のキッシュとキャロットラペ、ラタトゥイユなどの野菜がたっぷりの美しいひと皿。 お惣菜いろいろプレート¥1,200(税込) 本日のスープはガスパチョ。トマトのベースに枝豆、オクラ、キュウリなど具沢山、爽やかでフレッシュな旨みがたっぷり。 ガスパチョ ¥1,000(税込) 今日のオススメは、とりとキノコのクリーム煮。キヌアとスペルト小麦の食感も楽しんで。 とりとキノコのクリーム煮 ¥1,200(税込) 一度飲んだら忘れられない自家製のレモネードは、ホットでもアイスでもOK。ピンクペッパーや鷹の爪を入れるのが佐伯流のアクセント、この季節は新生姜がたっぷり、冬には金柑なども登場するそうです。 レモネード ¥500(税込) ベビーカーをひいたママたち、スイーツ男子、外国からの観光客、80歳になるご婦人が教会の帰りに立ち寄るなど、客層も年齢もさまざま。 お料理を作るのもサービスも佐伯さんおひとりですが、いつも楽しそうで、そのお人柄にファンがたくさん。 アンティークのカトラリーや食器使いも絵画的でため息もの、ヨーロッパの雰囲気を目でも舌でも楽しめる素敵な場所です。 branch 東京都目黒区祐天寺2-15-8 tel:090-2214-0727 10:00~17:00 不定休
2016年09月29日大正から昭和初期に建築された歴史的建造物が立ち並ぶ日本大通り。横浜公園から海に伸びる通りの両側に銀杏並木が続く異国情緒あふれるエリアに「Café de la PRESSE(カフェ・ドゥ・ラ・プレス)」はあります。 県庁の斜向かいの横浜情報文化センターの2階ですが、入口が目立たないこともあり、静かで落ち着ける穴場的なカフェです。 横浜情報文化センターは昭和4年の建築で、アールデコ的な意匠を加えた重厚な造りで風格があり、港町横浜を代表するランドマークのひとつ。1階はフレンチの名店「アルテリーベ」で、カフェ・ドゥ・ラ・プレスの系列店になります。 同じ建物内にニュースパーク(日本新聞博物館)が入っているところから、文明開化時代の記者たちが立ち寄るパリの街角にある本場のカフェをイメージして作ったそうです。 高い天井、縦長窓にかかるカーテン、照度を抑えた店内に映える赤いシートの椅子、真っ白なシャツに黒の蝶ネクタイ姿でサービスするギャルソン。しっとりした雰囲気は、クラシックなパリの文化を伝えているようです。 メニューには、店名を意味する「記者たちのカフェ」や「弁護士たちのカフェ」、「裁判官たちのカフェ」などの楽しい名前がついたコーヒーがあり、とても人気。ブレンドをベースにエッグリキュールやオレンジリキュールなどを加えたものです。 オーダーしたのは、「記者たちのカフェ」、パリの気難しい記者たちはエスプレッソとミルクを自分好みにして飲むというイメージから、ダブルのエスプレッソと泡立てたスチームミルクが別のカップに入って提供されます。 記者たちのカフェ ¥680(税込) カスタードと生クリームがサンドされたパリッとした皮のシュークリーム。他にもマカロン、ザッハトルテ、クレームブリュレ、パフェなど種類も豊富で、ケーキは1階の「アルテリーベ」にも提供されている本格派です。 シュークリーム ¥220(税込) マカロン(ピスタチオ、フランボワーズ、レモン、カシス、カフェキャラメル、ショコラ)¥220(税込) 窓から見える銀杏並木は、夏は緑が目を癒し、葉が黄金色に色づく秋は見事な景色に変わります。 うれしいことに席の予約ができるので、ひとりでも、友人とでも、大事な方とでも、横浜でゆっくりとお茶を楽しみたい方におすすめしたい横浜を代表する大人のカフェです。 Café de la PRESSE 神奈川県横浜市中区日本大通11 情報文化センター2F tel. 045-222-3348 10:00~20:00(LO.19:30) 月曜日定休(祝日・振替休日の場合は翌日)
2016年09月24日都営大江戸線の蔵前駅から隅田川に架かる厩橋(うまやばし)を両国方面に徒歩5分ほどの、蔵前と両国の間の本所にオープンしたのが「manocafe yøre(マノカフェ ヨー)」、カフェとセレクト雑貨の店です。 東京のブルックリン的な雰囲気になりつつある蔵前など、スカイツリーを眺める下町エリアからは新しい文化が生まれ、街が少しずつ変化していますが、ここ本所も盛り立てて行きたいと話すスタッフの積田愛さん。 店名の「manocafe」の「mano」は手から作り出す、生み出すという意味を持ち、「yøre」はデンマーク語で「昔の」という意味で「昔の人が大切に使ってきたものを、現代の人が受け継ぎ大切に使ってもらいたい」という思いがあってつけたそうです。 店の奥が食事をいただく「マノカフェ」、入口手前が雑貨のスペース「ヨー」、清潔感があるシンプルな北欧風の内装です。 ランチは定番のひき肉カレー、銀座のブーランジェリーレカンのパンを使用したパンランチ、産地直送のデリプレート(1日限定10食)の3種類。パウンドケーキ、スコーンなどのデザートやドリンクも種類が豊富で、季節に合わせたメニューを提案しています。 地元の隅田屋の古式精米方法のこだわりのお米を使用、さらっ~としたひき肉のカレーと相性抜群です。 ひき肉のカレー 季節の野菜添え グリーンサラダ付き ¥950(税込) その時々で内容が変わる産地直送野菜のデリプレートは1日限定10食の早い者勝ち! 鎌倉野菜や新鮮な旬の素材を使ったデリはボリュームもあり、とても魅力的です。 産地直送のデリプレート(隅田屋米かブーランジェリーレカンのパンを選べます)¥950(税込) 人気のパフェは見た目もかわいく、ボリューム満点。グラノーラ、生クリーム、ブルーベリーソース、バニラアイス、チョコ、ローストしたピスタチオとコンビネーションが絶妙です。 manoパフェ ¥700(税込) 差し込む日差しがやさしい空間「ヨー」に並ぶのは、シンプルで洗練されたキッチン周りのアイテムが中心。北欧のヴィンテージの食器なども並び、これからは透明なもの、グラスなども増えていくそう。ドライの花などが上手にディスプレイされ、モノの見せ方ひとつひとつに愛情ある気配りを感じます。 スウェーデン・ゲフレ社ベリット・ターナーが手がけたコーヒーカップ&ソーサー ¥4,800(税別) 入口の壁面に描かれたの3つの三角形は、「manocafe yøre」の頭文字のMとYを表現したブランドロゴで、いつもは開け放たれたドアから気持ちよい風が入ってきます。 道路側の横長の窓から店内の様子を覗いて入店なさる方も多いのだそう。地元の人たちが何気なく集まれる場所でもあり、働く人はランチを目当てに、バギーカートもすっぽり入る高さに作られたテーブルはママにもやさしく、家族連れも大歓迎。スタッフも親しみやすく、おいしいもので人と人がつながって笑顔が生まれる場所です。 manocafe yøre 東京都墨田区本所 1-20-5 tel:03-6658-5863 11:00~18 :00(manocafe LO.17:00) 日・月曜日定休
2016年08月23日本郷三丁目交差点近くの築80年の昭和初期の商業ビルの2階に2016年3月、「FARO COFFEE & CATERING(ファロコーヒー ケータリング)」がオープンしました。 ■グラフィックデザイナー出身の経営者が作る、インスピレーションあふれる空間 細い階段を上がるとコンクリートの壁、ラワン材の床、たくさんの窓から入り込む光の変化を感じる、クリエィティブな空気感のカフェが現れます。 ディレクターの大谷知帆さんは、もとはグラフィックデザイナー。料理好きが高じて始めたケータリングの経験を経て、カフェを始めてみようかと大学時代の友人に相談した際、その友人がこのビルに建築設計事務所のファロ・デザインを構えていたのがきっかけ。このフロアがずっと空いていたところに大谷さんとのご縁があり、内装も手がけてもらったそうです。 ユニークなのは、べルリンに本拠地を置くアート出版社・Gestalten(ゲシュタルテン)の洋書を閲覧できるライブラリースペース「Gestalten Kiosk」があること。グラフィックデザイン、イラストレーション、アート、建築などデザインに関する書籍が中心で、これだけのタイトルを自由に見ることができるのがうれしいところです。 ■“毎日違うものを作る”をコンセプトにした日替わりメニュー ドリンクは、オブスキュラコーヒーロースターズにオーダーしたオリジナルの深煎りコーヒーファロブレンドのほか、ビターチョコレートのような濃厚なエスプレッソにシルキーな口当たりにこだわったカプチーノ、自家製のジンジャーシロップを使った自家製ジンジャーミルクティーなど17種類。 しっとり焼かれたズッキーニとクリームチーズのBIGパウンドケーキは、トーストして食べるのがおすすめ。朝食用にもテイクアウトしたいほど。 フードメニューは“毎日違うものを作る”をコンセプトに日替わりメニューを用意。週末は自家製のプレッツェルのプレートなども登場します。 定番のチキンとトマトのカレーは、もも肉と手羽の2種類を使用、とろとろになるまで煮込まれたマイルドなおいしさに、ファンも多いのがうなずけます。 コーヒーとの相性を考えて作られたオレオ入りチーズケーキは男性にも人気。ベリーソースにエスプレッソをかけていただきます。 ■気まぐれで変化する場所に 「気まぐれで変化する場所にしたい。大きなテーブルで相席して偶然話をして人が出会う、人とモノと出会う、そんな出会い場所になったら」と大谷さん。 スタッフには、パン職人やフラワーアーティストとして活躍する人もいて、今後はフリースペースを使って、ワークショップなども企画しているそう。感覚が研ぎ澄まされていくような空間で人が集う、新しい物語が生まれそうです。 FARO COFFEE & CATERING 東京都文京区本郷2-39-7 エチソウビル204 tel.03-6240-0287 11:00-23:00
2016年07月24日大田区の池上駅から徒歩10分。池上本門寺の門前にある、黒ずんだ板壁が目を引く木造2階建ての古民家が、カフェ「蓮月(れんげつ)」です。 ■取り壊しの危機にあった建物をカフェとして再生 建築は昭和2年。もとは池上本門寺への参拝者の旅籠として使われ、その後は長い間、蕎麦屋「蓮月庵」として親しまれていましたが、店主が高齢のためのれんを下ろした後、取り壊される危機にありました。 しかし、「宮大工が釘を使わない木組み工法で造り上げた歴史ある建物を残したい」と、近隣の住民を中心に有志が“池上和文化プロジェクト”を発足、保存に向けてアイディアを出し合い、カフェとして再生しました。 群青色のパリッとしたのれんをくぐり、蕎麦屋の風情を残すスリ板ガラスの引き戸を開けると、小上がりの先に、うすぼんやりと中庭が見えます。 土間には、蕎麦屋時代から使われていたテーブルや椅子、入口の壁には昭和12年に書かれたメニュー表がかけられ、時計の針が逆戻りしたような感覚を覚えることも。 ■ランチからおつまみまで、メニューも豊富 お昼はトーストなどの軽食のほかに、厚切り照り豚丼、カレーライスなどのご飯ものや甘味があり、夜はお酒に合うおつまみも豊富です。 1階は厨房とテーブル席とソファ席とカウンター席、年月が刻まれた古いものと新しいものが混在した落ち着いた雰囲気。 ブレンドコーヒーは、カラフルでモダンな波佐見焼の器で提供されます。 ほうじ茶プリンは人気のスイーツ。 男女ともに人気の温玉そぼろ丼、そぼろの下にはちぎった海苔が敷かれ、添えられた小松菜はシャキシャキとした食感。蕎麦屋時代の名残を感じる名入れの器がご愛嬌です。 ■2階はレンタルスペースとしても使用可能 2階は、結婚式の宴会場として使われていたという畳敷きの大広間で、床の間に掛け軸、襖、千本格子、ちゃぶ台に座布団などが置かれ、風情があります。 ここではお食事をいただけるのはもちろんですが、レンタルスペースとして使用も可能で、ベビーマッサージの教室なども開催されています。 蓮月のコンセプトは“家族”。家族と共にいる暖かな空間を後から振りかえると幸せだと思えるように、人と人の繋がり、ぬくもりを感じられる場所にしたいそう。 スタッフの方が親しく声をかけてくださる気兼ねのいらない雰囲気は、もうひとつのわが家のよう。心がほどけるような憩いの場所です。 古民家カフェ 蓮月 東京都大田区池上2-20-11 tel.03-6410-5469 10:00-22:00 (LO.21:30) 不定休
2016年07月19日世田谷区等々力に昨年末にオープンした「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI(パティスリィ アサコ イワヤナギ)」。シェフ・パティシエールの岩柳麻子さんの作り出すケーキは、味はもちろんデザイン性も高く、深く印象に残る存在です。 ■ショーケースのように美しい店構え モルタル左官仕上げのグレートーンだけを使用したスタイリッシュな設計は、岩柳麻子さんのご主人であり、建築家の宿澤巧さんによるもの。「店自体がショーケースのイメージです。ケーキが映えるように天井からピンスポットを当てるなど、照度、色温度にもこだわりました。ガラス張りのアトリエをイメージしていて、作り手が動き回る様子が見え、外を行き交う方にもプレゼンテーションしています」 ■1日5組だけが味わえる、至福の宝石 いま、スイーツ界ではフルーツを使ったパフェが盛り上がっていますが、岩柳麻子さんの作る高級な旬のフルーツをたっぷり使ったパルフェビジューは見た目も麗しく、1日5組の予約制です。 パルフェビジューとは、「宝石のパフェ」の意味で、フルーツを変えて9月までの月替わりの提案です。 フルーツは山梨県甲州市の「宿沢フルーツ農園」から届けられたもの、6月は、高砂、佐藤錦、紅秀峰の3種の国産高級さくらんぼを贅沢に使った“パルフェビジュー スリーズ”です。 ■大人だからこそ味わえる、究極のマリアージュにうっとり 上から見ても横から見ても美しく豪華で感性豊かなパルフェビジューは、品のある酸味の高砂、甘みと酸味のバランスがよい佐藤錦と、大粒で糖度の高い希少な紅秀峰をふんだんに使用しています。スモモとピスタチオの自家製ジェラートにさくらんぼソース、フロマージュブランの蜂蜜入りクリーム、透明感のあるレモンジュレと黒さくらんぼジュレ。ジュレは、ふるふると口の中で溶け、大人だからこそ味わえる究極のマリアージュにうっとり。 パルフェビジューはドリンク付きで、コーヒー、紅茶、ワインの中からお好きなものを選べます。人気の組み合わせはイタリア産のデザートワインだそうで、お互いを引き立てるようでパルフェにとてもよく合いました。 7月は、桃(ペッシュ)、8月は、すもも(プリューヌ)、9月は、ぶどう(レザン)と、宿沢農園のイチオシフルーツをふんだんに使った宝石のように輝くパルフェビジューはパティスリィ アサコ イワヤナギだけで味わえる特別なものです。 PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI 東京都世田谷区等々力4-4-5 tel. 03-6432-3878 10:00–19:00 月曜定休(月曜日が祝日の場合は翌日休み) Facebook
2016年06月24日働く女性が一人でも気軽に入れる店として、全国に約70店舗を展開しているスープストックトーキョー。“休日のスープストックトーキョー”をテーマに、新店「also Soup Stock Tokyo(オルソ スープストックトーキョー)」が自由ヶ丘にオープンしました。 「昔ながらの鰻屋さんやおしゃれなショップが並び、細い路地裏やきれいな石畳もある自由が丘。古いものと新しいものが同居した街に、昔からあったように自然と溶け込み、街とともに新しい時を刻んでいく店、街と対話しながら長く愛される店づくりをしていきたいと思っています」と、いろいろとお話してくださったのは、広報の蓑毛萌奈美さん。 建築を担当されたのは永山祐子さん。ガラス張りの外観で、通りからもフロアからも見通せる空間は、食事をする風景がはまったときにひとつの絵のように見えます。 土間のように広がる1Fは、大きなテーブルがふたつ。ひとりスープ片手に読書にふける、散歩の途中でペットと一緒にのんびりブランチを楽しむ、小さなお子さまを連れておしゃべりを楽しむママたちなど、さまざまなシーンで利用できます。 ブランチメニューは、旬の素材にこだわった4種類のプレートで、月に2回ほど内容が変わります。メインのスープのほかに、はじめのスープ、野菜の皿、小さな皿の3種類の前菜がついたワンプレート。平日に限り、ブランチメニューを注文する方はデザート・ドリンク・アルコールが全て200円引きになります。 ハーブが香るサルシッチャ(ソーセージ)とレンズ豆、キャベツを煮込み、隠し味のアンチョビと新ジャガを加えた「サルシッチャと豆の煮込み」。キヌア入のご飯をスープにいれて余さずいただく、大満足のスープです。 しらすと半熟玉子のスープは、唐辛子をピリッと効かせたトマトベース。半熟玉子をくずしてカリカリに炒めたしらすを混ぜると風味がまろやかに、真っ赤なスープは見た目から食欲をかきたてます。 夏にぴったりの自家製ジンジャーエールは、黒糖のコクと風味が抜群。 季節のハーブをたっぷりポットに閉じ込めたフレッシュハーブティー。季節とともに移り変わる香りはその時だけのお楽しみ。 仕入れや旬の食材によって出会えるデザートは違います。この日はこっくりとして香りの良いオレンジを使ったプリン。 通り抜ける風を感じることができる、緑に囲まれた屋上テラスも魅力的。夜はランタンを灯しアウトドアのような空間に変わります。 スパークリングカクテル、スパークリングワイン、ワイン、モヒート、ビールなど、アルコールが豊富なのもうれしい。 友人と久々の再会の日、自分を見つめる日、家族のお祝いディナーなど…。スープに寄り添った一日を特別な空間でゆったりと過ごす。産地から届けられる旬の魚や野菜を使った“おいしい時間”が「also Soup Stock Tokyo(オルソ スープストックトーキョー)」にはあります。 also Soup Stock Tokyo 東京都目黒区自由が丘 1 -26-13 POOL tel.03-6421-4391 11:30.~22 :30(LO. 22 :00) 不定休
2016年06月14日「connel coffee(コーネル コーヒー)」は、青山一丁目・4番出口から赤坂方面へ徒歩5分、草月会館の2階にあり、隣は高橋是清翁記念公園、向かいは赤坂御所と、緑豊かな静かな環境です。 1977年に建築家・丹下健三が設計した草月会館は、総ガラスの壁で、空や赤坂御所や高橋是清翁記念公園の景色が映るモダンな建物です。ロビーには彫刻家イサム・ノグチが手がけた“天国”と名付けられた石庭があり、自由に見ることができます。 ■世界的デザインオフィスが手がける、緑とインテリアが一体化した内装 カフェ入口から圧倒されるのは、大きなガラス越しに見える高橋是清翁記念公園の生い茂る緑。グレーペンミラー仕上げの天井や黒いテーブルに木々が映り込んで、まるで万華鏡を覗いているように光り輝き、幻想的で息を呑むほどの美しさです。 コーネル コーヒーの運営と内装を手がけるのは、世界で活躍するデザインオフィス「nendo」。 セブン&アイ・ホールディングス、スターバックス、ロッテなどのクライアントを持ち、建築からファッション、インテリア、食品と広く活躍。代表の佐藤オオキ氏は、2006年にNewsweek誌の「世界が尊敬する日本人100人」に選出されています。 ■ここが東京だということを忘れる静けさ コーヒーは目黒のスイッチコーヒートーキョーの豆を使用。 世界各地から選び抜いたコーヒー豆を生産者から直接買い受け、それぞれの豆に適したやり方で丁寧に焙煎したものを使用したスペシャルティコーヒーです。 カフェからワンフロア上がると、黒くマット加工されたエーロ・サーリネンデザインのチューリップ・チェアがずらりと並んだ談話室が。通常は草月会館の関係者が使用するためのスペースですが、コーネル コーヒーでドリンクをオーダーすれば使用可能。 左正面には赤坂御所の緑が見え、こちらもカフェ同様に、天井とテーブルを加工しているので、さまざまなものが映り込むおもしろい空間で、とても落ち着きます。 メニューは、コーヒー300円、カフェラテ350円、カプチーノ350円、アイスコーヒー350円、アイスラテ400円、みかんジュース450円などドリンクのみの展開ですが、リーズナブルな価格設定はとてもうれしいですね。今後、軽い食べ物を提供する計画もあるそうです。 建築家・丹下健三さんの設計した、国立代々木競技場、赤坂プリンスホテル、表参道ハナヱ・モリ ビルが姿を消した今、彫刻家イサム・ノグチのアートを鑑賞ができるこのビルを見るだけでも、建築に興味がある方には価値がありそう。 美しい空間でいただくコーヒーは特別で、ここが東京だということを忘れてしまいそうです。 connel coffee 東京都港区赤坂7-2-21 草月会館2階 tel: 03-6434-0192 8:00~19:00 土・日・祝日定休(草月会館でイベントがあるときは営業)
2016年06月07日三軒茶屋のキャロットタワーから徒歩5分のところに、「tamani sandwich(たまにサンドイッチ)」が2016年3月にオープンしました。 店主の上野桃子さんは週のうち5日は会社員の顔を持っていますが、休日にパンを焼き、カフェ「HiDE FARM KITCHEN」を借りて、木曜日限定で週1日だけのサンドイッチ屋をオープンしています。 上野さんが1日限定のサンドイッチ屋をオープンすることになったきっかけはHiDEの店主、鈴木秀人さんでした。パン作りが趣味でHiDEのお客さんだった上野さんに、多くの方にパンを食べてもらえる機会を鈴木さんが作ってくれたのです。 食べてもらえる喜びと面白さを知った上野さんは、本格的にパン作りに力を入れたくなり、鈴木さんに相談。週に一度HiDEでサンドイッチ屋を始めてみよう!となったそうです。 HiDEは地元の常連客も多く、北海道の食材を使った料理が楽しめる人気店。カウンターと椅子席のほかにソファ席があり、友人宅を訪ねているような、ゆったりできる空間です。 ランチ時はビジネスマン、友人同士のお客さんが多いものの、ときにはママ友会なども開かれているそう。絵本の用意もあるので、子ども連れの家族にもやさしい雰囲気です。 11:00までは、トーストセット500円(税別)と各種サンドイッチを提供。11:00~14:00までは、サンドイッチにスープが付いたお得なランチセットがあり、種類は「セサミパンとローストチキン」「全粒粉パンとグリル野菜」「全粒粉パンとBLT」「今日のサンドイッチ」の4種類です。 上野さんの一番こだわりは、「サンドイッチに適したパンを作ること」。 パンの厚さや具材から出る水分とパンの水分量とのバランス、トーストするかしないかなど、少しの加減でサンドイッチ全体の味が変わることに気づき、何度も試作を重ねたそうです。 手ごねパンは、全粒粉とセサミの2種類。オーダーが入ってからパンを網で焼くので、外側はパリッと、中はほどよく水分が残って、ふんわりとした食感が味わえます。 ターメリック風味のズッキーニのピクルスにトマト、レタス、そして真空調理されたチキンは柔らかくジューシー。具材のバランスがとてもよいセサミパンとローストチキンのサンドイッチ。 テイクアウトも可能なので、ピクニックなどにも手軽に利用したい、上野さんのこだわりや思いが詰まったサンドイッチは、ひと味違うおいしさです。 tamani sandwich@HiDE FARM KITCHEN 東京都世田谷区太子堂4-6-2 2F tel.03-6805-5960 毎週木曜日オープン 9:00~21:00(L.O.20:30) HiDE FARM KITCHEN 火曜定休 11:00~15:00(L.O.14:30) 18:00~24:00(L.O.food23:00 / drink 23:30)
2016年05月29日東京イーストエリアからのカルチャーの発信が多いなか、2015年11月、上野に誕生したのが「ROUTE89 BLDG.」。10年間使われていなかった築30年の工場を工務店「YUKUIDO(ゆくい堂)」がまるごとリノベーションしました。 新しく生まれかわったROUTE89 BLDG.は、赤くさびた鉄扉が目印の4階建てのビルです。上野駅入谷口から徒歩5分、上野動物園や美術館の反対側で、もとは町工場が建ちならんだエリアです。 ■古いものを再利用した遊び心のあるインテリア 1階はゆくい堂のオフィスと倉庫、2階はグリーンを扱うユナイテッドフラワーズのアトリエ、3階はシェアアトリエ、4階がブックカフェ「ROUTE BOOKS(ルートブックス)」です。 ルートブックスを運営するゆくい堂は、清澄白河の複合施設「fukadaso」、や西荻窪のカフェ「松庵文庫」なども手がけた人気の工務店です。 「オフィスとしてはもちろん、加工場や倉庫にもなる広い場所を探して出会ったのがこの古いビルです。ボロボロだったけど、リノベーションできる私たちにはお宝のようでした。設計図もひかずに妄想しながらつくっていき、4階をシェアオフィスにする予定でしたが、つくっているうちに本屋にすることに。 グリーンは知人に声をかけ、ここに合いそうな雑貨などを仕入れました。工務店はお客さまと直接やり取りして家をつくりますが、そんな産地直送的な発想で、つくり手からの思いをつなぐ場所にしたいですね」と語る代表取締役の丸野信次郎さん。 細い階段を上がった4階は、入口からは想像がつかない世界が広がっていました。天井からぶら下がるグリーンやエアプランツ、多肉植物、廃材として捨てられてしまうような物に遊び心を加えて形にした雑貨、いろんなものが混在するおもしろい空間です。 店内の什器もみなひと工夫され、キッチンカウンターの天板は、このビルで使用されていたシャワールームの壁を再利用したもの。海外サイズのパレットは本を置く台に形を変えています。DIY好きには参考になるアイディアでいっぱいです。 千駄木の「往来堂書店」による選書も気になるところ。キッチンまわりには食や料理の本、多肉植物などのコーナー近くには、植物図鑑、園芸、道具、エコ系、DIYの関するものなど、ルートブックスの世界観を膨らますセレクトで、大型書店では見落としていた本との出会いがありそうです。 ■コーヒーを飲みながら、ゆっくり本を選ぶ カフェメニューは、ペルー産の豆を使ったハンドドリップコーヒーやジンジャーエール、アップルサイダー、コーラ、アルコールなど。カウンターにはスコーンやパウンドケーキなどのお菓子が並びます。 「今後は地元の人たちと仲良くなって、町内会のようなコミュニティの場にしたい。屋上を利用したBBQやワインの試飲会、キッチンを使って料理のイベントやライブなど、本を軸にした学びの場所にしたいですね。」と丸野さん。 リビングのような空間でゆっくりと本を選び、コーヒーを楽しめるのはもちろん、読書会やワークショップなど、単発企画も魅力的。スケジュールは、お店のTwitterやFacebookをチェックしてください。 ROUTE BOOKS 東京都台東区東上野4−13−9 ROUTE89 BLDG.4F tel.03-5830-2666 12:00-19:00 水曜定休 Twitter
2016年05月19日神戸の「TRITON CAFE(トリトンカフェ)」が東京に初出店、2016年3月に代官山にオープンしました。 北野坂の中腹にあるトリトンカフェは、神戸カフェの草分け的存在。素材を吟味した料理とスイーツファンが多いのはもちろん、雑貨コーナーを併設しアートイベントを催すなど、広く愛されている存在です。 ■代官山店オリジナルをはじめ、豊富なランチメニュー 代官山駅から2分のヒルサイドテラスに向かう路地の角。洋服屋さんの脇から階段を上ると、自然光がたっぷり入る大きな窓とスタッフの笑顔に迎えられます。 ブルーグレーと白に塗られた壁にナチュラルで温かみのあるインテリア、窓辺にはコウモリランが泳ぎます。空を見ながら食事ができるカウンター席もある、開放的で気持ちの良い空間です。 神戸で人気のパンケーキやチーズケーキのほか、代官山店オリジナルのガレットとクレープなどメニュー数も豊富。ハンドドリップで提供されるタオカコーヒーのスペシャルティコーヒーもコーヒー通に評判です。 中2階には、4、5人での利用もできる半個室のようなスペースがありました。お子さま連れにもうれしいですよね。 ウィークデーランチは11時から17時までと長く、サラダ、スープが付くガレット、パスタ、ライスボウル(バターチキンカレー)、煮込みハンバーグ、サラダ(バゲット付き)の5種類から選べます。単品でもオーダーが可能です。 ランチメニューのなかから、ガレットとシードルをオーダーしました。そば粉の生地に半熟卵、ハム、チーズ、ミニトマトをのせたボリューム満点のガレットです。 ■フルーツがふんだんに使われた目にも鮮やかなデザート 乙女心をくすぐる、見た目もかわいいクープルージュ。バニラとストロベリーアイスにマカロン、いちご、ブルーベリーをトッピング。夢のような赤いパフェは、自家製のラズベリーソースが絶品です。 北海道江別産の小麦粉を使用したクレープは、香ばしく焼きあげられています。カソナード(赤砂糖)を降って発酵バターをのせたブール シュクレのほか、シトロン、ショコラなど7種類もあり、どれを頼むか迷うほど。 画像のメリメロは、イチゴ、ブルーベリー、バナナとたっぷりフルーツとともにバニラアイス、ホイップ、ベリーソースを載せた欲張りクレープ。生地のもちもちした食感とも相性よしです。 紅茶の茶葉はフランス産のマダムクリスのフレーバーティーを使用、ポットサービスとお得です。 代官山は日常使いができそうなカフェが以外と少ないなか、土日祝日は朝9時からオープン、甘いものからおしゃれな丼物まで食べられる頼もしい存在です。 フレンチボッサ的なBGMが流れる空間で、空を眺めながら過ごすひととき。ビルのなかにいるのに風が通りぬけていくような、居心地のよい隠れ家カフェです。 TRITON CAFE DAIKANYAMA 東京都渋谷区猿楽町28-3 2F tel.03-3462-6263 11:30~20:00(LO 19:00)、 土日祝9:00~20:00(LO 19:00)
2016年05月13日アメリカで生まれた “Bean to Bar(ビーン トゥ バー)”チョコレートは、アメリカやヨーロッパでブームを巻きおこし、日本でも人気が加速してします。 ビーン トゥ バーとは、「豆からバー(板状)になるまで」の意味、カカオ豆の買いつけ、選別、焙煎など、製造からラッピングまでの全工程を一貫して手作業で行うことを言います。 ■光の差しこむ目黒川沿いで、カカオを堪能 2015年11月、中目黒にオープンした「green bean to bar chocolate(グリーン ビーン トゥ バー チョコレート)」は、そのブームの中心的存在で、バレンタインデーを過ぎてもたくさんの方でにぎわっています。 店頭販売のほかに、カウンターを含む40席と広いカフェスペースがあるのも魅力。ボンボンショコラやチョコレートバー、生ケーキ、ベイク、パン、カカオ豆の殻を使ったお茶、チョコレートに合わせてセレクトされたアルコールなど、幅広く提供しています。 オススメは、入口近くのテーブル席。午前中の日差しが美しく、窓越しに目黒川の木々を望めます。 店内では、チョコレートの製造過程を見られるという楽しみも。子連れでも参加できるワークショップも開催されます。 ■約1ヶ月かけて丹念につくられるチョコレート 「green bean to bar chocolate」では、コロンビア、マダガスカル、ブラジル、ホンジュラス、ベトナムの5ヶ国の豆が使われています。 シックな色合いの和紙を使ったパッケージはスタイリッシュで、プレゼントや手みやげにしてもよろこばれることまちがいなし。 カカオ豆本来の味や香りを生かすため、できるだけクセない砂糖を使用しているそう。豆から製品になるまでにかかる日数は約1ヶ月。ひとつひとつ丁寧につくられています。 うれしいのは、テイスティング用のチョコレートが用意されていること。お好みの一品がきっと見つかります。 帽子をかぶったエクレアは、3種のチョコレートの異なる味と食感で構成された、チョコレートをぜいたくに味わえる一品です。 ほんのりとチョコレートの香りと少し酸味を感じるカカオの殻からつくられたカカオティー。 ビーン トゥ バー チョコレートは、見た目はもちろん、香り、口どけ、食べた後の余韻など、従来のチョコレートとはちがう奥行きを感じられます。カカオの深い味わいに、きっと夢中になることでしょう。 green bean to bar chocolate 東京都目黒区青葉台2-16-11 tel.03-5728-6420 11:00-21:00 水曜日定休
2016年04月16日ものづくりの町として注目されている蔵前に、サンフランシスコ発祥のBean to Bar「ダンデライオン・チョコレート[ファクトリー&カフェ蔵前]」の、ファクトリースタイルのカフェが2016年2月にオープンしました。 カカオ豆の選別、焙煎、摩砕、調合、成形などのすべてが手作業で、ひとひとつの仕上がりにこだわり、スモールバッチ(小ロット生産)に徹しています。 築60年になる倉庫を改装し、全体に木を使用した外観はナチュラル、カカオの形にも見えるブランドロゴが目を引きます。 ■シルクスクリーン印刷がすてき! 手土産にも◎ 入り口近くの部屋では、ベネズエラ、ベリーズ、マダガスカル、エクアドル、タンザニアなどのたくさんのカカオ豆が温度湿度管理され、保管されていました。 チョコレートバーは季節に応じてラインナップが変わります。 酸味があるもの、エスプレッソとシナモンのように感じるものなど、カカオ豆によって香り、風味が全く異なります。 チョコレートのラッピングペーパーはすべてインド製、昔ながらの方法でシルクスクリーン印刷されたもの、プレゼントにも気が利いています。 1階はファクトリーとスタンド。 チョコレートの製造工程を間近で見ながらサンフランシスコ本店の味を再現したチョコレートドリンクとスイーツが楽しめます。 2階がワークショップスペースを兼ね備えた開放感があるカフェスペース。 ■濃厚なホットチョコやティラミスがおいしい 窓からたっぷり入る陽光と高い天井、ゆったりとしたソファー席もあり、ひとりでも大人数でも、お子様連れでも、それぞれの場所でくつろぐことができそうです。 コールドドリンクの中から、めずらしい「カカオフルーツ スムージー」をチョイス。 茶色いドリンクを想像していたら、乳白色のスムージーで、味はまるでライチ、まろやかでとてもおいしい。 食べごたえ十分のこってり「ティラミス」や、イタリア風の温かい飲みもの「ヨーロピアンホットチョコレート」は濃厚でチョコ好きには絶対オススメ! コロンとしたオリジナルのカップも手なじみがよく、チョコレートと器の色のコンビネーションが美しい。 シングルカカオ豆からどんな風にチョコレートが作られるかを見て、作りたてを味わう。きっと新しいチョコレートの発見があるはず。 隅田川のお花見や、東京イーストエリア散策のときには、外せない一軒になりました。 DANDELION CHOCOLATE 東京都台東区蔵前4-14-6 tel.03-5833-7270 10:00-20:00(LO 19:30)
2016年04月05日恵比寿三丁目の交差点からすぐの場所に2015年11月にオープンした、カフェダイニングバー「DAY&NIGHT」。 恵比寿、広尾、白金に店舗を構える人気のハンバーガー店、「バーガーマニア」の姉妹店です。 平日の朝は8時30分からオープン、窓から差し込む暖かい日差しの中で、ゆっくりとコーヒーを楽しむことができます。 昼はサンドイッチやサラダがメイン。夜はオーガニックビオワインに合うショートパスタから、グリル料理までメニューも充実。 三角形のユニークな建物は、もとは30年以上続いたパン屋の跡地をリノベーションされたそう。 表のネオンサインやレターボード、アメリカの老舗タイルメーカーSubway Ceramics(サブウェイセラミックス)のタイル張りの内装は、入った瞬間センスの良さを感じさせます。 ニューヨークで買い付けたグラス、アンティークのレジスター、壁に取り付けられた電話など、細部一つ一つにこだわったスタイルが特徴。 窓に描かれたサインや黒板の文字は、黒板描きとして活動するCHALK BOYさんが手がけたもの。 キーワードは、“アンティーク”、“ニューヨーク”、“コーヒー”。オーナー守口駿介さんの好きなものがたくさん詰まったアメリカ的な店です。 白に黒のラインが美しいホーローの皿に盛られた自家製ベーコン、エッグ、天然酵母トーストのセット。これにおいしいコーヒーがあれば、今日はいい日になると思える理想的なブレックファースト。 手間暇かけて作られた自家製ベーコンは、香りもよく、脂のうまみが口の中で広がります。 コーヒーはサードウェーブコーヒーを代表するONIBUS COFFEE。シングルオリジンの浅煎り豆を使用。 この日はフルーティーな香りと甘みを感じる、飲み口の良いケニアでした。 自家製フルーツパンケーキは、美しい焼き色で、添えられた生クリームも甘すぎず、たっぷりのフルーツがうれしい。メイプルシロップをかけていただきます。 ランチのサンドイッチは、B.L.Tやツナ&ビーンズなど全8種類。フィリーズチーズステーキサンドをチョイス、ポルトガルのビオワイン、maiasの赤と合わせます。 ニューヨークではおなじみのフィリーズチーズステーキサンドの中身は、スライスしたステーキとグリルしたオニオン、チーズ。 ステーキ肉ならではのジューシーさとうまみ、バターでグリルしたオニオンの香りと甘味、とろけたたっぷりのチーズが三位一体となった至福の味。 ボリュームもあり、外国人のお客様からも人気No.1なんだとか。 一番奥は4~5人での集まりや、お子様連れにも利用できる特等席。 店内を彩るスタイリッシュな写真は、バーガーマニアのファンだという、ライフスタイル誌『KINFOLK(キンフォーク)』のフォトグラファー PARKER FITZGERALDによるもの。 こだわりの食材を使ったメニューは、テイクアウトもOK。 「白金は朝からコーヒーが飲める場所がないので作りたかった、昔からの商店街のこの道がもっと面白くなって何か発信できる店にしたい」とオーナーの守口さん。 出入り口の壁には「HAVE A GOOD Day & Night」とペイントされた文字が、自然と目に入ります。 店の前を往来するタクシーがイエローだったら、ここはまさしく小さなアメリカ。朝、昼、夜、それぞれ違った雰囲気が楽しめる、存在感たっぷりのワクワクが止まらない空間です。 DAY&NIGHT 東京都渋谷区恵比寿2-39-5 tel.03-5422-6645 MORNING 8:30~11:00 DAY 11:00~16:30 ※16:30~18:00間は夜営業準備の為、一時クローズいたしますのでご注意ください。 NIGHT 18:00~23:00 水 休
2016年02月28日イギリス・ロンドン、クリエイティブで刺激的なショーディッチ地区で人気No.1のデリカフェ「FRANZÈ & EVANS LONDON (フランツ アンド エヴァンス ロンドン)」が、2016年1月22日に表参道にオープン。 「F&E」の料理は、“クリエイティブである”ことがキーワード。 イタリアや地中海料理をベースに新しさを加え、モダンブリティッシュとしてアレンジしたヘルシーな料理です。 白いタイルと黒いマットな質感の壁、床の市松模様のピータイルが印象的な60席の店内、スタッフの黒のユニフォームも、クールでおしゃれ。 外国人のスタッフ、お客様にも外国人が多いので、雰囲気はまるでロンドン。 モロッコ製の器に盛り付けた、旬の野菜を使ったカラフルなデリミールは、見た目のバランスにも徹底的にこだわっています。 現地の味を生かしながら日本人好みに仕上げた優しい味わいのデリは、すべて毎日店内で手作りしています。 ランチは、デリ3種のサラダセットと1種とデリ2種が選べるセットの2種類。 グルテンフリーや野菜をふんだんに取り入れたヘルシーなメニューが多数、ビーガンやベジタリアンの方にもオススメです。 ビーツとヤギのチーズサラダ、アボカドとトマトサラダ、ビーガンサラダをチョイス。 ホットディニッシュとは、アランチーニ(ライスコロッケ)、ラザニア、キッシュのこと。 テラコッタに入っている丸い物が、アランチーニ、紫芋とチーズが入ったコシヒカリのライスボールです。 脚付のケーキスタンドやタルトドームにスイーツを重ねてディスプレイするのがロンドンの流行、アート感覚でディスプレイされたスイーツはどれもおいしそう。 焼き上げたメレンゲに生クリーム、真っ赤なイチゴをふんだんに使ったパブロヴァは、ロンドンの「F&E」でも大人気。 見た目がキュートなレッドベルベットケーキ。 深紅のケーキ生地の中にラズベリーをしのばせて焼き上げ、クリームチーズでアイシングした「F&E」おすすめのカップケーキ。 紅茶はイギリスの人々に愛されるクラシカルなティーポット「LONDON POTTERY(ロンドン ポタリー)」で提供。 丸くコロンとしたGLOBEラインは、やっぱりかわいい。 日本1号店となる表参道店は、毎日行っても飽きない街の食堂でもあり、ショッピングの合間にほっと一息つけるカフェでもあり、料理とドリンクと共にゆっくりとした時間を過ごすレストランでもある、食・空間・時間など、五感で楽しめる感動的なスポットです。 FRANZÈ&EVANS LONDON 表参道店 tel.03-5413-3926 東京都渋谷区神宮前4-9-1 1F 月~金 9:00~21:00(LO 20:30) 土 10:00~21:00(LO 20:30) 日・祝 10:00~20:00(LO 19:30)
2016年02月21日「TAKIBI BAKERY」は、世界のパンの物語を提案する“旅するパン屋”がコンセプトのパン屋。 2015年5月、奥沢駅近くにオープンした「LABO by TAKIBI BAKERY(ラボ バイ タキビ ベーカリー)」は、今まで実店舗を持たなかった、「TAKIBI BAKERY」の実験的な店。 “日本”をテーマにしたその店舗は、一見パン屋とは思わせない独特なたたずまい。 店の横には大きなテーブルが設置され、テイクアウトだけでなくイートインも可能。地元の常連さんが足繁く通う店で、週末は遠方から訪れる人も多数だとか。 ときどき開かれる“縁日”などのイベントは、子供達にも大人気。 鉄のドアを開けると、外観からは想像できないパン屋の概念を超えた、ユニークな空間に驚かされます。天井まで高く積み上げられた味わいあるトランクと古い本。 壁には大正時代や昭和の家具が棚として取り付けられ、本棚にはパンドミ、カンパーニュがまるでオブジェのように並んでいます。 カウンター周りのパンを並べたピカピカのシルバートレイ、最新のエスプレッソマシン、古いものと新しいものが融合した自由な発想がおもしろい。 パン・ド・セーグル、リュスティック、ベーグル、ミルクパン、クロワッサンやシナモンロール他、季節のタルトやピザなどが並びます。 ベーコンとマスタードがはさまれたファゴットは、コーヒーだけでなくワインとの相性もぴったり。 ペーパーナプキン、おしぼり、ミルクなどがセットされたテーブル。コーヒーだけで打ち合わせ、家族連れやベビーカーの方も気兼ねなく利用できます。 温め直してくれるクロックムッシュのボリュームに満足。 濃縮されたいちごのうまみが詰まったタルトは季節の人気商品。 濃厚チーズをたっぷり使ったクリスピーピザは、何度もリピートするほどお気に入り。温め直すと風味がよみがえります。 春の自由が丘はマリクレール本通りから、九品仏川緑道まで続く桜並木が美しく花見客でにぎわいます。 LABO by TAKIBI BAKERYは自由が丘駅から歩いて約15分。これからの季節、人ごみを離れて一息するにはもってこいの場所です。 LABO by TAKIBI BAKERY tel.03-3720-7830 東京都世田谷区奥沢3-30-15 11:00~18:00 月 休(祝日の場合は火)
2016年01月31日キャサリン妃のファッションや、王女の誕生で世界中から注目を集めているイギリス。 そんなイギリス発祥のブリテッィシュスタイルのパンケーキと、厳選したセイロンティーが味わえるのが、2015年8月に池尻大橋にオープンしたティーハウス「LiLiBET(リリベット)」。 リリベットのネーミングは、オーナーが子供の頃に読んだ一冊の本『王女物語』より。 エリザベス女王は子供の頃、自分の名前を正確に発音できず、リリベットと言っていたというかわいいエピソードからなんだとか。 奥に深い店内は左右にテーブル、右側はシャビーな加工を施した壁にドライフラワーがつるされ、ベンチシートや椅子の座面はすみれ色で女性好みの優しい印象。 店の奥には個室があり、少人数の集まりや子連れのママもゆっくりできそう。 ランチは、サラダプレート、イギリスのインド料理店で誕生したといわれる、マイルドでクリーミーなチキンティッカマサラカレーとサンドイッチの3種。 具材のハムやチーズにこだわったサンドイッチは、自家製のパセリマヨネーズが格別。近所の外国人が頻繁に通うほど、おいしさはお墨付き。 リリベットのパンケーキは、イギリスが年に一度“パンケーキデー”とよぶお祭りに食べる伝統的なパンケーキをアレンジ。 薄くクレープのように焼き、くるりとロールしているのがここのパンケーキの特徴。 山盛りのグリーンサラダ、カッテージチーズ、紫キャベツのマリネ、キャロットラペ、半熟卵、里芋のグラタン(日替わり)、ソーセージ付き、盛りだくさんのすてきなワンプレート。 アイスティーは、スリランカのキャンディを使用。クセのない味で、ストレートはもちろんミルクも相性バッチリ。 パンケーキはまずシンプルに生地のおいしさを堪能してみて。ゆっくり生地を味わったら、次はメイプルシロップをかけてデザート感覚で。 もちもちした食感に、はまる人も多いはず。野菜もたっぷりで、食べごたえがあるランチです。 14時からは、デザートタイム、紅茶とレモンクラシックパンケーキのセットを。自家製のレモンカードとバニラアイスとともにいただきます。 スリランカの紅茶、ヌワラエリヤはポットでサーブしてくれ、ティーカップ3杯ほど楽しめるのはうれしいポイント。 香ばしく焼かれたパンケーキに甘酸っぱいレモンカードとアイスクリームの組み合わせは最高! 濃厚で渋みが強いヌワラエリヤが、おいしさを引き立てます。 食事としてもデザートとしても楽しめる、もちもちブリテッシュパンケーキ。わざわざ足を運ぶ価値アリの名店です。 LiLiBET tel.03-6805-3349 東京都世田谷区池尻2-36-5 11:00~20:00(LO 19:00) 火 休
2016年01月23日