子育てに自信が持てず、迷うママたちが多い現況を危惧し、仲間3人と一人ひとりの子育てに寄り添うための地域支援NPO「子育てパレット」を3年前に立ち上げる。虐待防止活動、子育て専門講座(サヨナライライラ育児・乳幼児揺さぶられ症候群など)、子育てフリーペーパー「カラフル」の発行や産前産後支援サービスを展開。
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このところ、10月31日になると、渋谷などを中心に街中を思い思いの仮装で歩く大人たちが多く見受けられます。ニュースでも紹介されるようになりましたね。 このように、日本でもハロウィン熱がヒートアップしてきています。それはもちろん、子どものいる家庭でも同じこと。そこで今回は、「イマドキのママたちがどうやってハロウィンを楽しんでいるのか!?」にスポットを当てました。 お友だち同士集まって持ち寄りパーティ 仲の良いママ友と料理を持ち寄ってハロウィンパーティで盛り上がる! これがママたちの定番の楽しみ方のようです。 最近では、マンションの共有スペースを利用してケータリングで料理を揃えたり、100円ショップやIKEAなどで調達したデコレーションで飾り付けたりしているそうです。ちなみに飾り付けは、主婦向けの雑誌やサイトを参考にしているのだとか。 子どもたちはもちろんかわいく仮装。中には、プロのカメラマンを呼んで撮影会を行ったり、ハロウィンらしいブースを作り、話題の寝相アートやおひるねアートを撮ったりなど、ちょっとしたイベントを行うケースも増えているようです。 仮装した子どもたちが近所にお菓子をもらいに練り歩く ハロウィンの本場、アメリカでは、子どもたちが「Trick or treat!(トリック・オア・トリート:お菓子をくれないとイタズラしちゃうよ、という意味)」と言って、お菓子をもらいに練り歩きます。こうしたイベントを数年前から、ご近所、マンション単位で行っているところもあるそう。急に「ピンポーン♪」と訪ねて来るので、「あまり素敵なお菓子を用意しておらず慌てた!」なんてエピソードも聞かれます。 ちなみに、こうした取り組みを地域単位で行っているところもあります。東京都世田谷区の「しもきたキッズハロウィン」では、未就学児を対象に、子どもが各自でお店を回ってお菓子をもらうイベントが開催されています。スタンプラリーも行われ、街をあげての楽しいイベントとなっているようです。 子どもの習い事でハロウィンを楽しむ ママたちの間では、「子どもの習い事教室でハロウィンを楽しむ」という声も多く聞かれます。特に、英語教室に通っている家庭では、そうした人が多いようです。習い事の教室でハロウィンの歌やゲームを楽しんだり、ちょっとしたパーティが企画されたりして、その日、子どもたちはもちろん仮装して習い事に向かうそうです。 そのほか、ママ自身がハロウィンにちなんだワークショップに参加することもあるのだとか。たとえば、飾り巻き寿司やハロウィンを意識したフラワーアレンジメント、パーティプランナーによる飾り付け講座などが人気のようです。 ちなみに、子どもの仮装衣装の人気は、女の子の場合、魔女、パンプキン、お姫様など。男の子の場合はドラキュラや海賊、バットマンやスパイダーマンといったヒーローが人気のようです。昨年は、アナと雪の女王関連の仮装も多く見られました。 今年は親子でどんなハロウィンを楽しみますか? 今から計画するのもワクワクしますね。 (遠藤光恵)
2015年09月30日「小さい頃、体調を崩した時に、お母さんに作ってもらった思い出の食べものは?」と尋ねられた時、何を思い浮かべますか? おかゆ、雑炊、うどん、中には玉子酒なんて答えも出てくるかもしれませんね。 「子どもが体調を崩したら、どんな食べ物をあげる?」と尋ねても、「消化がよいもの」「栄養があるもの」「食べやすいもの」ということで出てくる答えはさきほどと一緒の場合が多いですが、子どもの食欲の度合いや症状によって、推奨される食べ物は変わってきます。 今回は、子どもが体調を崩した時の食事についてまとめてみましょう。 食欲がない時は無理に食べさせない 子どもの具合が悪いと、「何か食べさせて栄養つけないと!」と、つい思ってしまっていますが、子どもの食欲がない時は無理して食べさせず、様子を見ましょう。食欲が回復するまでは、水分を摂取させることを重視します。 脱水症状を避けるため、経口補水液(電解質と糖質をバランスよく配合したもの)やスポーツドリンク(小さいお子さんには薄めて与える)がおすすめです。これらの飲み物は、下痢や嘔吐の際の水分補給にも、医師や薬剤師が推奨しています。もしも子どもが水しか口にしない場合は、氷砂糖をなめさせるのもよいでしょう。 母乳やミルクしか飲めない赤ちゃんが、それらを飲みたがらない時は、白湯やベビー用イオン水をあげましょう。もし、それすら飲まないという時は、おしっこが出ているかどうかを確認します。出ていないようなら、脱水症状の心配がありますので、ただちに小児科を受診しましょう。 のどごしがよく食べやすい、体を温める食べ物がおすすめ 子どもの食欲が回復してきたら、消化のよいものを少量から食べさせ始め、だんだんと量を増やしていきます。離乳食のステップを思い出してください。最初は、おかゆやうどん、お豆腐から始めた方も多かったのではないでしょうか? 体調を崩し、しばらく食事をとっていなかった子どもへの食事を再開させる時は、そのイメージで大丈夫です。 「のどごし」と「食べやすさ」、そして「体を温める」食べ物をあげましょう。消化を助け、体の回復にもつながります。たとえば、塩少々、だし少々で味付けしたおかゆやうどん、湯豆腐から始め、徐々に野菜(ただし、きゅうりやナス、トマトといった夏野菜には体を冷やす効果があるので避けたほうが好ましい)を加えていくとよいでしょう。 果物を食べさせる場合には、断然バナナがおすすめ。胃腸にやさしい上、体の回復に必要なたんぱく質やビタミンA、カリウムなどの栄養素を効率良く摂取できます。リンゴをすりおろしたものも、食べやすく消化が良いのでおすすめです。 なお、アイスは、のどごしの良さと食べやすさという意味では良いのですが、添加物を消化することが体への負担となったり、体を冷やしてしまったりするので注意してください。 パンや柑橘系の果物は避けましょう 小さい子どもでもパンは食べやすく、好きな子も多いでしょう。しかし、パンはごはんに比べ、糖分だけでなく油分が非常に多く使われています。そのため、胃腸への負担も大きくなります。 また、さっぱりして食べやすいように感じられる柑橘系果物に含まれるクエン酸は、胃腸が健康な時には消化を助ける作用がありますが、反対に消化機能が弱っている時は消化不良を起こしてしまうことがあるので要注意です。フルーツゼリーも、柑橘系のものは避けたほうが望ましいでしょう。 そのほか、牛乳やそばは消化が悪いので避けたほうがベター。乳製品ならばヨーグルト(できれば低脂肪)がおすすめですが、嘔吐や下痢が続く時はこちらもNG。 また、具合の悪い時にはあまり食べないと思いますが、お魚や肉も脂っこいのでやめておきましょう。どうしてもお肉を食べたがる場合は、鶏ささみぐらいにしておくのが妥当です。 嘔吐や下痢が続く時は、何も口にしなくてもよい 小児科の医師から聞いた話ですが、嘔吐や下痢が続いている時は水分も含め、無理に食べ物を口にしなくてもよいそうです。こういう時は、水分すら排出されてしまうことが多々あるからだとか。 脱水症状にならないよう、おしっこが出ているかどうかを確認しながら、ある程度症状が収まってきたら、水分をスプーンで少しずつ(舐める→ひと口、ふた口から)与え始めます。その後、1~2時間ごとに様子を見ながら、水分量を増やしていくのがよいそうです。 喉が痛い時は、しょうがやハチミツもおすすめ 夏風邪の代表、ヘルパンギーナや、今夏に大流行した手足口病など、喉に水疱ができて痛がる場合におすすめの食材が、しょうが、もしくはハチミツです。 野菜スープにしょうがを入れると、体も温めてくれて喉にもよいですし、ハチミツには消炎効果があるといわれているので、喉に痛みがある時は摂取するとよいでしょう。ちなみに大根おろしとハチミツを混ぜて食べると、喉の痛みが和らぐといわれています。ただし、ハチミツは乳児には厳禁です。必ず1歳を過ぎてからあげてください。 子どもの体調、食欲の有無を確認しながら、離乳食を進めるように、「少しずつ」あげていくことを覚えておくとよいでしょう。 (遠藤光恵)
2015年09月05日2015年の日本において、乳幼児が遊べる場所は実に多様化しています。児童館や公園、子育て広場や施設に加え、キッズカフェやショッピングモールやビル、小児科や歯科医院などにもキッズスペースがあります。少し前に比べたら、家庭の外でおもちゃや絵本に触れられる場所はぐっと増えたといえるでしょう。 しかし、それと同時にあらたな悩みも発生しているようです。多くのママたちから子どもの行動について聞く悩みには、以下のようなものがあります。 お友達が遊んでいるものをすぐに取ってしまう お友達に自分が遊んでいるものを貸すことができない 順番が守れない 今回はこうしたママの悩みを解決するヒントをご紹介します。 子どもにとっては当たり前の行動! 成長の証です 実は、さきほど挙げた行動は、子どもにとってはごく自然な、当たり前のことなのです! むしろ喜ぶべき成長の証といえるでしょう。 きょうだいがいれば別ですが、そうでない場合、家でママやパパ、おじいちゃんやおばあちゃんなどの大人と1対1で遊んでいる時は、おもちゃの取り合い、貸し借り、順番を守るといった関わりが生まれることは基本的にありません。 多くの子どもたちが集まる場所でこそ、「あの子の使っているおもちゃ、使ってみたいな」「このおもちゃ、誰にも貸したくないな」「僕が(私が)1番に使いたいな、遊びたいな」という感情が芽生え、起こるのです。 これらの感情やその後のやり取りがまさに成長の証。そして、そこからお友だちとうまく遊べるようになるための一歩を踏み出していくのです。 ちなみに保育園で2~3歳ぐらいの子どもを見ても、皆個々の好きなことで遊び、お友だちと上手に関わって遊ぶことができる子は少ないですよ。 子どもの性格ではじめの行動が決まります 「ほかの子が使っているおもちゃを使ってみたい」という感情を表に出す子どもは、好奇心が旺盛で、積極的に行動する性格を持つ子が多い傾向にあります。新しいことや興味あることに飛び込んでいける勇気を持っているといえます。 中には、自分が使いたくてもその気持ちをアピールできない子や、周囲にされるがままになる子もいます。親は、わが子の性格からやりたいことや気持ちを理解し、尊重することを忘れないようにしましょう。 ママは先回りをしないで、子どもに自由に遊ばせましょう ここ数年、公共の場所でよく見られるママの行動があります。それは、子どもの後ろにぴったりとくっついて回る行為。もちろん、目を離すと危ないこともありますし、放置するわけにはいきません。一緒に遊んで、親子の時間を共有している場合もあるでしょう。 しかし、ひとつ大きな問題があります。それは、ママが子どもに指示や注意をしすぎる傾向にあることです。 ママとしては、「お友だちのものを取ってはいけない」「順番は守らせないといけない」という気持ちがあるのかもしれません。しかし、中にはその気持ちが先走り過ぎて、ママの勝手な予測で子どもの行動を抑制してしまっているケースも考えられます。 子どもにしてみれば、お友だちが持っているおもちゃを少し触ってみたかっただけかもしれません。または、お友だちが何をして遊んでいるのか確かめたかっただけかもしれません。けれども、何かしようとすると、必ずママがそれを邪魔する。このようなママの行動は、周りのことを気にするあまり、子ども自身の欲求をむやみに抑制してしまうことに繋がります。 そればかりか子どもに、「自分が『何かしたい』と思うのはいけないことなんだ」と勘違いさせてしまうことにもなりかねません。特におとなしい性格の子は、どんどんそのストレスを心のうちに秘め、周囲を常に気にして行動する傾向が表れる可能性もあります。積極的な子の場合はそのストレスを、乱暴な行動をとることで発散することもあるでしょう。 せっかくの楽しい場所が、子どもにとってもママにとってもストレスがたまる場になっては元もこうもありません。公共の遊び場では、ママたち1人ひとりが、自分の子はもちろん、よその子も見守る気持ちを持って遊ばせることが大切です。 なお、わが子がお友だちとトラブルになりそうになった時は、必ずその現場を確認した上で、まず子どもの気持ちを理解したことを伝えてください。そうした後で、対処法を諭すことをおすすめします。 (遠藤光恵)
2015年09月04日「アザコン」という言葉をご存じでしょうか? 正式には、アザーコンプレックス。他人(other)の目を常に気にし、「自分がどう見られているか?どう思われているか?」ということに執着した、ネガティブな思考を持った人のことを指します。 このように文字で説明すると、「自分には当てはまらない」と思う人がほとんどかもしれません。 しかし、このアザコン、ママたちの間で非常に増えているといわれています。今回は、ママたちに焦点を絞り、アザコンのケースを見てみましょう。 FacebookやTwitter、ブログなどのSNSで「いいね!」が欲しい SNSの普及により、同じママの立場にある人たちの経験や生活、思っていることを気軽にネットで閲覧できるようになったことは、自分の知らなかった情報を得るために役立つこともあります。 しかし、一方でそれが羨望や嫉妬の対象になることも。以前、私の知り合いはこんなことを言っていました。「自分は子育てと家事で手一杯なのに、みんなは子どもの画像やお出かけの様子をSNS上にアップしている。余裕があって羨ましい」と。 この「羨ましい」という言葉がアザコン気質のママを増やしていくのです。自分も誰かに羨ましいと思われ、快感を得たい。FacebookやTwitter、ブログでの投稿に対して「いいね!」をたくさんもらいたい。そうした思いから、いつの間にか「いいね!」欲しさに日々行動するようになります。 新しくできたスポットに真っ先に行ってみたり、人目を引くような子どもの写真を撮りたくて、(子どもに)ポーズや表情を強要したり。その上、子どもと遊びに行ってせっかく楽しい時間を過ごしているのに逐一SNSに投稿。携帯ばかりに向き合って、子どもや家族とのせっかくの時間を台無しにしてしまうこともあるでしょう。 無理な周囲の生活レベルに合わせ見栄を張る 2015年4月~6月にTBS系列で放送されていたドラマ『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』を観ていた方は、貫地谷しほりさん演じる神谷由紀の役柄を思い出してみてください。 神谷家は年収がやや高めではあるものの、一般的なサラリーマン家庭。ですが、周囲の年収数千万~数億円のセレブ家庭に合わせて、「実家は大きな会社を経営」「自分も帰国子女」と見栄を張ってしまいます。そして、ギャンブルでお金を増やしたり、サラ金からお金を借りたりして、彼女の家庭の収入では手が出ない習い事やサマースクールなどに子どもを参加させていました。 こうした事例は決してドラマの中のことだけでなく、経済力に見合わないことをして生活を圧迫し、離婚に至るケースは現実でも少なくないようです。 こんな人は要注意!! アザコンチェック □ 暇さえあればfacebookやツイッターなどのSNSをチェック □ 逐一、日々の生活をSNS上でアップし、「イイね!」が増えたり、羨ましいというコメントをもらったりすると嬉しい □ リア充や「幸せだ」と、人から思われたいと感じている □ メールやLINEが届いた時は、すぐに返信しないと気が済まない □ ママ友からの誘いは断れない 上記項目のうち、3つ以上当てはまると、アザコンの可能性があるといえます。 アザコンを克服する方法は? 他人の目を気にすることは、決して悪いことではありません。時には、自分を律して、周囲とのコミュ二ケーションを円滑にしたり、自分の評価を高めようと努力したりすることに繋がります。 アザコンになるかならないか、その大きな違いは、「自分を演じているかどうか」なのではないでしょうか。人目を気にしすぎるあまり、自分で自分をだまし、苦しめてしまってはつらくなるだけです。 こう言ってはなんですが、他人はこちらが思っているほど、あなたのことを気にしていません。夫婦だって親だって、何年も一緒にいるのに見えていないことのほうが多いものです。 女性は、子どもが絡むと、特にアザコン傾向が強くなることが多いそうです。常に他人の目を気にしすぎている母親と、適度に意識しながらもしっかりと自分を持っている母親、子どもにとってどちらのお母さんが嬉しいか? 考えてみることも大切ですね。 (遠藤光恵)
2015年09月03日株式会社キッズスターが、 2015年3月に発表した調査 によると、子どもに習い事をさせている家庭は約3割だそうです。皆さんも、すでに習い事をさせたり、見学に行ったりしているのではないでしょうか。 習い事をやるからには、親としては「続けて欲しい」「身につけて欲しい」と願うもの。しかし、そういう思いだからこそ、悩みのタネも尽きないようです。そこで今回は、子どもの習い事に関する親の悩みの上位を紹介しつつ、そうした悩みに親としてどのように対応していくのがよいのかについてまとめました。 子どもの習い事に関する親の悩み(1) 今の習い事がわが子に本当に向いているか否かがわからない もっとも多い悩みは「習い事をやらせてみたものの、それが子どもに向いているのかどうかわからない」というもの。たしかに悩みますね。 しかし、そもそも、未就学児の子どもは白黒はっきりする世界に生きていません。「好き」「嫌い」の基準があいまいだったり、本人もよくわかっていなかったりする場合がほとんどです。ですから日によって楽しかったり、嫌だったり気分で左右されることも少なくありません。1年やそこらで向き不向き、好き嫌いを判断するのは正直難しいものです。 重要なのは、子ども自身がその習い事を「楽しんでやっているか」ということです。特に未就学児の子どもにとっては、習い事も遊びの一部。そこに境界線はありません。大前提として、嫌がらずに通っていれば問題ないでしょう。 「楽しい」という気持ちが、時間の経過と共にだんだんと「面白くなる」→「もっとうまくなりたい」→「続ける」につながっていくのです。 子どもの習い事に関する親の悩み(2) 本人が「辞めたがっている」 先ほども言ったように子ども、特に未就学児の気持ちは日によって変わりますから、「辞めたい」という言葉をどこまで信用していいのか難しいところではあります。 また、習い事の中には少なからず、パパやママが子どもにやらせたいと思っているものが入っているはずで、そうしたやらせたい習い事を子どもが「辞めたい」と言いだしたら、なんとか続けなさい!と言いたくなることもあるでしょう。 そのため、子どもが習い事を「辞めたい」と言ってもすぐに決断せず、少し様子を見たり、可能であればお休みして少し期間をおいてまた通ってみたり…といった時間が必要かもしれません。無理強いすると、その習い事を本当に嫌いになってしまうこともあるので、少し距離をおいてみましょう。 事実、ある程度の年齢(小学生くらい)になると、楽しむようになったり、向上心が生まれてのめり込んだり、ということも、しばしばあるようです。そこから、本当に辞めるかどうかを判断しても遅くないでしょう。 子どもの習い事に関する親の悩み(3) とにかく何でもやりたがる 「〇〇も習いたい」「●●も習いたい」と何種類もの習い事をやりたがる子どももいます。親としては正直、全部は無理!と思ってしまいますが、まずはそれだけ興味、関心を持ったことを褒めてあげてください。 もし、お金と時間に余裕があるご家庭は、子どもが「やりたい」と言った習い事を、一度全部やらせてみるのもひとつの手でしょう。とりあえずやってみれば、子どもも「全部は無理だな」とわかるかもしれませんし、逆に「全部やっていきたい」となるかもしれません。それは、やってみないとわからないことです。 とは言え、もちろん「子どもがやりたいと言う習い事を全部やらせるなんて、とても無理」というご家庭も多いはず。その場合は、「どの習い事をやるか」ということを、子どもも交えて話し合ってみてください。子どものやる気を削がないよう注意しながら、優先順位をつけて、納得して選んでいきましょう。 親として習い事を決める基準を持とう そもそも大切なのは、「子どもに習い事をさせるかどうか」を決める時点で、ママやパパが「習い事を通じてどんなことを目標にするか」「どんな子どもになって欲しいか?」をきちんと話し合っておくことです。 周りがやっているからうちも…といった理由ではなく、きちんと子どもと向き合って、「わが家の習い事のルール」を決めておくこと、それが習い事を続けるために一番大切な軸になるのではないでしょうか。 (ライター:遠藤光恵)
2015年08月31日子どもが2人以上いる家庭では、ちょっとしたことで揉めたり、きょうだい喧嘩が勃発したりすることがしばしばあるでしょう。喧嘩するなら近寄らなければいいのに、わざわざ至近距離にいたり、喧嘩したかと思ったら妙に仲が良かったり…という光景を目にしたことのあるパパやママも多いのでは? このきょうだい喧嘩、一度勃発すると、親としてどこで仲裁に入ればよいのか、判断が難しいところ。一体、親としてどのような対応をするのがよいのでしょうか。 きょうだい喧嘩はなぜ起こる? 喧嘩ができる、ということはお互い遠慮していない証拠です。思ったことを言い合う、嫌なものは嫌!とはっきり言う。喧嘩しても何事もなく仲直りできる。こういった遠慮のない関係であるというのが、きょうだい喧嘩が起きる、そもそもの前提条件と言えます。 それを踏まえた上で、きょうだい喧嘩をする意義についてもう少し考えてみると、それは「これからもめごとに直面した時の練習」といえるかもしれません。生きていれば、小さなもめごとなど、さまざまなトラブルが起こります。それを乗り越えるための練習=きょうだい喧嘩と考えられなくもないでしょう。 時には知性で、時には理性で自分の気持ちをぶつける→相手の言い分を聞く→和解する。きょうだい喧嘩からは、これら一連のコミュニケーションを学ぶことができるのです。 親はきょうだい喧嘩を仲裁したほうがよいのか? きょうだい喧嘩はもめごと解決のための練習なわけですから、基本は親が介入せず、子どもたちで解決するのをじっと待つことが大切です。 喧嘩している声を毎日聞いている親の立場としてはイライラして、「いい加減にして!」「喧嘩ばかりしないで!」と、つい言いたくなってしまいますが、でもそこはぐっと我慢しましょう。 ただし、解決するどころかヒートアップして取っ組み合いになりそうであれば、仲裁役として入ることも必要です。その際、以下のことを実践してみましょう。 きょうだいそれぞれの言い分を聞く それぞれの言い分に共感する お互いの気持ちを伝え合うように仲立ちする できれば子どもには、別々に話を聞くことをおすすめします。そのほうが、子どもも気持ちを伝えやすいですし、親としてもそれぞれの子どもの言い分に共感しやすいでしょう。 きょうだい喧嘩を仲裁する時、決してやってはいけないことは? きょうだい喧嘩仲裁の際、以下のことを言ったり、やったりしてしまうのはNGです。 <NGその1.「喧嘩両成敗だから」と、子どもの言い分を聞くことなく一方的に叱る> 子どもがきょうだい喧嘩をするのは、決まって親がいる時。実は、親のいないところではほとんど喧嘩をすることがありません。これには、喧嘩を通じて「自分の意見を親に認めて欲しいと思っている」という、子どもなりの意図が含まれているのではないでしょうか。 それゆえ、子どもの言い分を聞くことなく、一方的に親が叱ってしまうと、「話を聞いてもらえない」と、子どもが思い込むようになってしまうかもしれません。 多少面倒ではありますが、トラブルがあった時にはきちんと意見を聞く環境づくりが、自然と家族を思い合うきっかけづくりにつながるといえるでしょう。 <NGその2.上の子ばかり叱ってしまう> 「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんだから」と、一方的に上の子を叱ったり、我慢させたりするのはNGです。 下の子は上の子に比べて、要領の良さとうまく親に甘えるかわいさとを持っているケースが多いのでついそう言ってしまう、というママも少なくないようですが、上の子にしてみれば、自分ばかりが責められることで「ママは僕(私)のことわかってくれない」「下の子ばかりかわいがる」といった自己否定につながりやすくなります。 さらに、そうした自己否定感から生じるストレスの矛先がまた下の子に向かってしまう…といった悪循環に陥る可能性も否めません。そのほか、「自分のやることは認めてもらえない」と自信を喪失してしまうケースもあるので注意してください。 きょうだい喧嘩は、起こって当たり前のこと。時に様子を見て放っておいたり、時に仲裁に入ってお互いの言い分を聞いたり、と親が上手に対応することでお互いを思いやることのできる優しいきょうだいが育つことでしょう。 (ライター:遠藤光恵)
2015年08月24日「赤ちゃんは健康で生まれてくれれば、性別はどちらでもよい!」とも思っている反面、「できれば男の子が欲しいな」「女の子が欲しいな」と望む気持ちは人それぞれあるのではないでしょうか。 「性別の違いは、育て方の違いにも現れる」という声を先輩ママから聞くことがあります。「女の子のほうが、自立が早くて育てやすい」「男の子は女の子の3倍手がかかるし、何度言っても同じことを繰り返す」といった意見を耳にしたことのある人も多いはずです。 子育ては性別ではなく、子ども自身の個性に応じて育てることが大切なことはもちろんですが、性別による差も少なからずあるでしょう。そこで今回は、男の子・女の子それぞれの代表的な特徴と、育て方で意識するポイントについてご紹介します。 男の子に多くみられる特徴 男の子は総じて好奇心旺盛。そのせいか、落ち着きなく見られがちなようです。男の子によくある特徴は、以下の通りです。 あまり周囲を気にしない 落ち着きがなく見えることが多い 1つ1つの動きのスピードが速い 集中力がある 複数のことを同時にやるのが苦手 突発的な行動を起こしやすい 大人からすると無駄に思える動きが多い 言葉でうまく表現できず、手が出てしまいがち 女の子に多くみられる特徴 一方、女の子は社交性が高く、男の子よりも承認欲求が強い傾向にあるようです。女の子のおもな特徴は以下の通りです。 おしゃべり好きな子が多い 面倒見がよい 正義感が強い 周りと一緒を好む 「答え」や「成果」を欲しがる 自分を見て欲しい 共感して欲しい 2つ以上のことを同時にできる この男女の気質上の違いは、脳のつくりに違いがあることが関係しているという説があります。男性の脳は一極集中型で、女性の脳は同時進行型。そのため、男性は女性のように「洗濯機を回しながら、朝ごはんの準備をして、子どもの支度をする」という、複数のことを同時進行させることが苦手。また、右脳と左脳の連携にも違いがある、といった特徴があるといわれています。 このように、そもそも男の子と女の子とでは脳のつくりが違うわけですから、親としての向き合い方も違って当然といえるでしょう。 では、性別と育て方の違いについて、親はどのような意識をしていけばよいのでしょうか。 男の子を育てる時に意識すること 1.むやみにせかさない、ガミガミ言わない 男性脳は集中型=いろんなことを一度に処理できないといわれています。ですから、たとえば注意する時、頭ごなしにアレコレ言っても、その大半は伝わっていないことが多いのです。 また、ガミガミ怒られることは、「僕はだめだ…」という自己否定の気持ちを持たせることにもつながってしまいます。 加えて男の子は、女の子に比べてうまく言葉で説明できず、手が出るといった暴力的な行為におよびやすい場合も多くあります。そんな時は、「どうして今、○○しちゃったのかな?」と質問をしてあげましょう。言葉でどんどん気持ちや思いを表現することで自制心を養っていくことができます。こうした質問は、言葉で気持ちを言う訓練になるはずです。 2.時には心を鬼にして、甘やかさない 男の子のママの多くは、先ほど挙げたような男子の特徴を理解しており、つい「男の子だから仕方ないな」と思ってしまうこともあるでしょう。そのほか、困らないように先回りして準備したり、肩代わりしてあげたりすることもあるのでは? 実はこれらの行為は、子どもの自立心を大きく削ぐことにつながってしまいがち。さらに、子どもを「自分のことは自分でやりなさい!」と叱りつけながらも、一方では手助けしてしまうと、子どもはどうしたらよいのかがわからなくなってしまいます。時には失敗を経験させ、自分で解決策を得るようにすることも大切です。 女の子を育てる時に意識すること 1.気持ちを代弁しない、一方的に注意をしない 女の子は協調性が非常に高いため、相手にも共感を求めてきます。一番身近な存在である親でも、一方的に言われると、拒否反応を示します。そのため親は、その時の子どもの心理状況や心情を受け止めた上で、応援してあげましょう。 特に母親の場合、同性だからと「こういうことが言いたいんでしょう?」と先回りして代弁してしまうことがあるかもしれませんが、これはNGです。女の子は、しっかりと自分の話を聞いて欲しい、そして共感して欲しいという思いがとても強いもの。子どもの話を聞いて、「こんなことを思っていたんだね」とオウム返しをすればOKです。 2.結果だけでなく過程をきちんと見てあげること わが家の娘が、こんなことを言ったことがあります。それは、娘が宿題をしていた時、「このページが終わったら教えて」とキッチンで食事の支度をしようとすると「ママ、そばにいて。ちゃんと見ていて」と言われました。なるほど、女の子は結果だけでなく、過程もきちんと見ていて欲しいようです。 ですから、過程の頑張りも褒めた上で、結果についても「頑張ったね」とダブルで褒めることで、とても女の子の気持ちは満足するといえるでしょう。 性別が違うということは脳のつくりも違う…このことを頭に入れた上で、それぞれの育児を楽しむことが大切なのかもしれませんね。 (ライター:遠藤光恵)
2015年08月14日結婚式以上に厳粛な場である、お葬式やお通夜。かわいがってくれた親戚だから、お世話になった上司だから、お別れに行きたいけれど、子どもはどうしよう。預けたほうがよい? 連れて行っても大丈夫? 多くの方がイマイチ自信を持って答えられないことでしょう。 そこで今回は、子連れでのお通夜やお葬式について、実態やマナーなど、ママたちが疑問に思う点について整理してみましょう。 身内はもちろん親戚の葬儀では、子どもにもしっかりとお別れしてもらいましょう 昔に比べて核家族化が進み、おじいちゃんやおばあちゃんと同居するケースも大変少なくなってきました。そのため、「死」をきちんと実感する機会が得にくくなっていることは否めません。 しかし、赤ちゃんや子どもでも、しっかりと死を受け入れ、お見送りするのは、大切なことです。 わが家の娘は、私の叔父が亡くなった際、お葬式に参列しました。「●●おじちゃんは、どこへいくのかな? お空に行って、私たちを見ていてくれるのかな」と話す娘を見て、小さいなりに「死」について理解したり、受け止めたりするものだと、親ながら感心しました。 子どもをかわいがってくれたことのある親戚なら、子連れで大変であっても、できるだけ葬儀に参加してお別れを言うべき。ただし、子どもがぐずってしまったら、すみやかに席を外し、会場ロビーや控室に行きましょう。 3親等以上の葬儀には、子どもは預けて参列しましょう 会社時代の上司や現職場の上司、大学時代の恩師などの場合は、子どもは預けて、大人のみで参列するほうがよいです。もしかしたら、受付などを頼まれる場合もあるかもしれません。 子連れで参列する場合は、喪主にひと言声かけを 「子どもが小さいので、落ち着いて参列できないかもしれません。申し訳ありませんが、騒ぎそうになったら控え室をお借りします(もしくは、退席します)」と喪主の方に伝えておくとよいでしょう。 火葬場への同行も、子どもの様子を見て「難しい」と判断したなら、無理せずその旨を伝えましょう。 子連れで葬儀に参列する際の持ち物、服装の注意点 子連れでお葬式に参列するとなると、気をつけたいのがマザーズバッグ。たとえ控室に置いたままにしておくとしても、できるだけ派手な色や柄は控えましょう。なお、バッグの中には、オムツ、着替え、食事または軽食、音が鳴らず静かに遊ぶことができるおもちゃなどを入れておくのがおすすめです。 参列する際の服装ですが、赤ちゃんや子どもの場合は、大人と違って、特にフォーマルにこだわる必要はありません。グレーやベージュ、黒など地味な色を選べば、それでよいでしょう。制服のある園に通っている子は、制服を着せてもOKです。 ただし、ママはできればフォーマルを着用しましょう。授乳しやすいフォーマルもありますので、探してみてください。 妊婦さんはお葬式に参列できない!? 死者を葬る儀式や、それにまつわる場所は、古くから穢(けが)れたものとされてきました。今でもお葬式から帰ると、玄関先で塩をまいて体を清める風習があるのは、そのためです(一部の宗教によっては、清め塩がない場合もあります)。 それもあってか、昔の人は妊婦さんが葬儀に出席することを、よしとしていませんでした。また、「死者の霊魂が寂しがっておなかの赤ちゃんを道連れにしようとする」という言い伝えもあり、それを防ぐために妊婦さんのお腹に鏡を入れておく風習もあったようです(鏡が死者の霊魂を跳ね返す役割を果たすのだとか)。 しかし、これらは単なる迷信です。妊婦さんも安心してお葬式に参列してください。ただし、お葬式はどうしても1日がかりになるもの。体への負担には十分気をつけましょう。 最近では、キッズルームがついた葬儀場やホールも増えており、子連れでも気兼ねなく、大切な人とのお別れができる場合も多くなってきたようです。どんなお式なのか、喪主の方に確認をしながら、しっかりとお別れをしましょう。
2015年07月31日子どもを産んでから結婚式にお呼ばれした!というシチュエーションは、少なからず出てくるでしょう。そんな時、心得ておきたい簡単なマナーをご紹介します。 子どもを連れて行ってよいか? 基本的なことですが、招待状に子どもの名前が記されていない場合、出席者は大人のみになります。結婚式の間、子どもを預けられる相手がいない場合は、出席を見送ることが通常です。 では、ここから先は「子どもも一緒に結婚式に招待された」ということで話を進めます。 出欠の返事を出す際に記入するとよいこと 子どもと一緒に結婚式に参加する場合、出欠の返信を送る時に以下のことを伝えておくとよいでしょう。 披露宴会場の出入口に近い席にしてもらうようお願いする 食事や席が不要な月齢の場合は、その旨を記す 授乳中の場合は、披露宴会場に授乳する場所があるか? ない場合は、控室を貸りたい旨を記す ご祝儀はいくら包むのが妥当? 子どもの席や食事が用意されている、されていないで上乗せする金額が変わります。 <子どもの席や食事が用意されている場合> 一般的なおとなのご祝儀金額に10,000円上乗せするくらいがよいでしょう。 <子どもの席はなくても軽食などが用意されている場合> 一般的なおとなのご祝儀に5,000円上乗せするくらいがよいでしょう。 <赤ちゃんの場合> 気持ち程度の金額を上乗せするか、ギフトを別途贈るのも喜ばれます。 結婚式当日に気をつけること ・赤ちゃんの泣き声 子連れで結婚式に参加する際、一番気にかかるのが、赤ちゃんの「泣き声」。感動のシーンや厳かなシーンを台無しにしてしまうのでは?と、ママとしてはヒヤヒヤしますね。少しでもぐずってきたらすぐに会場外に出て、ほかのゲストに配慮することが懸命です。 テーブル席をひとつあけてもらい、ベビーラックやベビーカーを持参して気持ちよく寝かしてしまった、起きてぐずりそうなら、抱っこしてゆらゆらさせて再度眠らせた、といったママもいます。そのほか、抱っこ紐を持参し、おんぶや抱っこなどで乗り切るのもよいでしょう。 ・子どもが飽きないように工夫する 結婚式では、静かな雰囲気の中、食事が出されても挨拶や乾杯などですぐに手をつけられない、というケースがほとんどです。そのため、小さな子どもがいる場合は、音の出ないおやつ、うるさくないおもちゃや絵本、シールブックなどを持参したほうがよいでしょう。 場合によっては、お式には子どもの列席が認められないので会場スタッフが見ています、という急なパターンになることも。そんな時のためにもおもちゃは用意しておくことをおすすめします。 ちなみに、私が親戚の結婚式に家族で出席した時は、新郎新婦が配慮して、子どもたちにぬりえや筆記具のプレゼントを席に用意してくれていました。 ・持っていくと便利なもの 実際に子連れで結婚式に出席したママに聞いてみると、ストロー付のマグカップやカトラリー、エプロン、着替え、おてふきが大活躍だった!という声が。また、子ども特有の「食べ過ぎでもどしてしまった!」なんて場合にも対応できるように、ビニール袋も持参するとよいそう。 ・その他 授乳についてですが、最近は目隠しのできる授乳グッズがたくさん出ています。しかし、結婚式という場の性質を考えると席を外して授乳することをおすすめします。 また、抱っこしたり、座ったり、立ったり、移動の多くなるママの行動を考えると、しわになりにくいドレスや、パンツスタイルでの出席もよいでしょう。 月齢によってはママの胸元のアクセサリーに興味を持って引っ張る…なんてこともしそうですね。そうした時のために、アクセサリーにも注意が必要かもしれません。 結婚式は、新郎新婦のものです。先方の気持ちを考慮し、周囲に配慮しながら、楽しく参加できるとよいですね。
2015年07月30日以前に、幕内秀夫氏(フーズ&ヘルス研究所代表/学校給食と子どもの健康を考える会代表)の講演会に行く機会がありました。その講演会で、とても合点がいくお話を聞きました。 なんでも子どもは、「目」と「鼻」と「口」を使って、本能で食品の「安全」を判断しているそうです。 子どもには、本能的に食品の安全を判断する力がある まずは「目」で、見た目や色を判断します。たとえば緑色の野菜は、自然界では未熟を表す色で、虫がつきやすく苦味があるイメージを持つのだとか。 次に、「鼻」を使い、においをチェック。本能的に子どもは、においの強い食べ物を避ける傾向にあるそう。 そして最後に、「口」で、味をたしかめます。酸っぱいものや苦いものは腐っていることを本能的に連想しやすく、甘味=安全という判断をしやすいのだそうです。 この考えと照らし合わせると、子どもが好きな野菜が とうもろこし トマト じゃがいも さつまいも 嫌いな野菜として挙げられるのが ピーマン なす ゴーヤ オクラ であることに、私はとても納得がいったのです。 以前、「 子どものおやつ、何をあげたらよい? 」の記事にも書きましたが、子どもの胃は大体その子のげんこつぐらいの大きさです。1回に食べられる量の少なさを考えると、自然と「おいしくて安全かどうか」を判断して食べる仕組みになっているのかもしれません。 子どもも思わず食べたくなる、おいしい野菜の選び方 子どもに野菜を食べてもらうことは、どの家庭でも共通の課題ではないでしょうか。そのためには調理方法を工夫するのもよいですが、それ以前に、そもそもおいしくて新鮮な野菜を選ぶことがとても重要だと考えます。 では、おいしくて、新鮮な野菜はどうやって選べばよいのでしょう? そのポイントをご紹介します。 おいしい野菜の選び方(1)旬の野菜を選ぶ 日本は、スーパーに行けば季節に関わらず、種類豊富な野菜が常に買える環境にあります。 しかし、野菜にはご存じの通り、「旬」があります。旬とは、「いまが一番の食べごろですよ!」という時期で、同じ野菜でも旬のものは可食部分が非常に多く、栄養価も高いのが特長です。逆に言うと、旬を外してしまうと栄養価がぐっと落ちてしまうんですね。 おいしい野菜の選び方(2)見分け方を覚える 代表的な野菜の見分け方をまとめました。 ・キャベツ 外側の葉が反り返っていて厚く、芯の切り口が500円玉大のものがよい ・ほうれん草 根元から葉が生えているものを選ぶこと。茎の長いものは、化学肥料が多い証拠 ・かぼちゃ 縞模様がきれいで、はっきりしたものがよい。カットしてあるかぼちゃは「種が詰まっているか?」をチェック ・きゅうり 幅が均等にまっすぐなものがおすすめ。頭でっかちで曲がったものは栄養不足かつ、害虫への抵抗力が弱く、農薬の使用量が多い ・さつまいも 毛穴が浅く・少なく、ふっくらしたものを選ぼう。細めのもの、色が異様に鮮やかなものは選ばない(リン酸塩というものが使われている可能性がある) ・にんじん 葉を落とした後の切り口が小さいものを選ぶとよい ・ナス 色が濃くて、ヘタにあるとげが鋭いものがおすすめ ・ピーマン 均一に濃い緑色でツヤがあるものを選んで。ヘタ部分が六角形だと苦味が少ない (参考文献:野菜を見分けるコツ百科/西村和雄 著、おいしい野菜の見分け方/徳岡邦夫・西村和雄 著) おいしい野菜の選び方(3)スーパー以外の流通方法で買ってみる 野菜を作っている農家からお店に並ぶまでには、野菜の品質をするJA(農協)や卸市場など、いくつかの流通業者を介している場合が多くあります。 品質管理はされていますが、その分、お店に並ぶまでに多少時間を要してしまいますし、価格が上がってしまう原因にもなっています。 そこで! 時には農家直送の野菜宅配を利用したり、新鮮な野菜を通販している宅配業者から購入したりするのもひとつの手ではないでしょうか? 小さい子どもがいると、店頭でじっくりと野菜を見て選ぶ、というのはなかなか難しいものがあります。店頭と通販、どちらも上手につかって、おいしい野菜を選びましょう。
2015年07月15日厚生労働省が行っている、 国民生活基礎調査 によると、母子家庭の数は年々増えています。 多くのシングルマザーが悩んでいるのが「家計」と「仕事」の問題です。子どもが小さいと、どうしても子どもに何かあった時に融通が利く仕事にしか就くことができないので、毎月の家計が苦しく、将来への不安を感じることが多いそう。 一家の大黒柱としての父の役割+母としての役割、その両方を1人で担うわけですが、問題がどんどん押し寄せてきて、つぶれそうになってしまうことも多々あるでしょう。 しかし、今はシングルマザーを支援する動きや情報も少しずつ出てきています。今回は、そうしたシングルマザー支援の行政サービスや民間が行っているサポートについてまとめました。 母子家庭や父子家庭、ひとり親世帯を支援する行政のサービス 母子家庭や父子家庭を支援するサービスを以下に挙げてみます。 ・児童扶養手当 母子家庭等(父子家庭)の生活の安定と児童の健全育成のための手当を支給する制度。 ・職業能力開発校 各都道府県が設置している就職に有利になる専門的技術を学べる教育機関。就職を希望しているが技術がないという場合、ここで学ぶことができる。高等技術専門校、職業能力開発センターなど、地域によって名称が異なり、訓練中は手当が支給される。 ・高等職業訓練促進費 ひとり親世帯の親が、看護師、介護福祉士、保育士、理学療法士、作業療法士など、資格取得にあたり2年以上の就学期間が必要な職業への就業を希望する場合、修業期間中の生活と入学時の負担軽減のために給付金が支給される。 ・常用雇用転換奨励金 シングルマザーを新規にパートタイムとして雇用し、職業訓練(OJT)実施後、常用雇用労働者に雇用転換した事業主に対して奨励金を支給する制度。シングルマザーの雇用促進に役立つ。 ・マザーズハローワーク チャイルドコーナーや授乳室が備えられたハローワーク。全国にあり、子育てをしながら就職を希望している人に対して、子ども連れでも来所しやすい環境を整備し、個々の希望やニーズに合った就職支援を目指している。 ・母子生活支援施設 (母子寮、母子アパート) 母子家庭の自立支援を行う入居施設。生活支援相談のできる体制があったり、保育サービスがあったりと、シングルマザーが働きながら将来設計をできるようになっている。入居相談は、住んでいる地域の福祉事務所や行政の母子福祉を担当している部署が窓口になっている。 そのほか、自治体によって、公共交通機関の無料乗車券や割引、住居費の助成などのサービスを行っているところもあります。 シングルマザーのシェアハウス 都内や神奈川県を中心に増え、人気なのがシングルマザーのためのシェアハウスです。シェアハウスの利点は、同じ境遇のシングルマザー同士が協力しあえる関係を築けること。 どうしても仕事で遅くなってしまう時に子どもをみてもらったり、子育てをシェアできたりするのも魅力です。子どもにとっては兄弟がたくさんの環境を味わえるので一石二鳥です。 最近では、地域のサポーターを導入して、できるだけシングルマザーの子育て援助をする環境をつくるシェアハウスも増えてきています。 シングルマザー向けコミュニティも大いに活用すべし 冒頭でも述べたように、シングルマザーが感じるプレッシャーによる精神への影響は計り知れないものがあります。そんな時、少し外に目を向けてみることがとても大切です。 都内や全国には、同じ境遇の方が集まるコミュニティが存在しています。たとえば、一般社団法人日本シングルマザー支援協会。シングルマザーが抱える経済と孤独の支援を行い、女性が働きやすい社会づくりを目指して活動をしている協会です。 代表の江成さんも離婚を経験し、シングルマザーとして子どもを育て上げたひとり。だからこそ、「少し元気なママがまだ元気になり切れていないママのほんの少し前を歩いて手をひこう」というコンセプトが生まれたのでしょう。 この協会では、東京・長野・福岡を中心に各地でランチ会を定期的に開催して、シングルマザー同士の横の繋がりを感じる機会を多く設けています。 悩みを抱えたママがランチ会に参加すると、同じ悩みを乗り越えて元気になった先輩ママがそこにいる。そうすると悩んでいたママは、「共感し合える仲間がいる」ということ共に、「自分もあんな風に元気になれる」という、これからの道筋が見えたような気持ちになって、不思議と明るい気持ちになるそうです。 「シングルマザーは誰しも『誰かに引っ張って欲しい』と思う時期が必ずあります。そんな時に同じ境遇の仲間に会うこと、同じ経験を乗り越えて笑顔になった人を見ることはとても必要なこと」、と江成さんは語ります。 「シングルマザーだから1人で頑張る」のではなく、シングルマザーだからこそどんどんサービスやコミュニティに頼って、何年後かに「あの時は大変だったね」と前向きに笑える、そんな社会ができることを心から望みます。
2015年06月30日皆さんは赤ちゃんの肌にどんなイメージを持っていますか? 赤ちゃんの肌と聞くと、「すべすべ」「ぷるぷる」などの、良いイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。 しかし、実際はそうではありません。冬は乾燥、夏は汗疹(あせも)などに悩まされる赤ちゃんの肌は、ママが思っている以上に敏感で、ケアが必要なのです。 赤ちゃんの肌は70歳の女性より乾燥している!? 生後3ヵ月~10歳くらいまでは、一生のうちでもっとも肌が乾燥している時期と言われています。これは肌を守るための「皮脂腺」や「皮脂膜」というものが少ないからです。 皮脂には、外からの刺激(異物など)から肌を守ったり、必要な水分量を保ったりする役割があります。天然のクリームといえる存在です。けれども赤ちゃんには、この天然のクリーム=皮脂の分泌が少ないため、バリア機能が弱くトラブルが起きやすいのです。 赤ちゃんの皮膚の厚みはおとなの半分 おとなの皮膚の厚みは通常2mm~3mmと言われていますが、赤ちゃんの皮膚は、実はその半分! ちょうど食品用ラップフィルムくらい言われています。皮膚が薄いということは、擦られるような物理的な刺激にはとても弱く、傷つきやすいのです。 赤ちゃんは小さくても、汗腺数はおとなと一緒 体は小さくても汗腺の数はおとなと一緒。言い換えれば汗を出す吹き出し口が密集しているイメージです。赤ちゃんが汗っかきという理由は、ここからきています。 赤ちゃんの夏のスキンケア方法 これらの特徴からもわかる通り、赤ちゃんの肌はとてもデリケート。特に夏は、紫外線による乾燥や高温多湿で汗をかきやすい状況にあるため、赤ちゃんにとっては大敵です。そこで、夏にこそ心がけておきたい、赤ちゃんのスキンケア方法をまとめました。 <夏にこそ心がけておきたい、赤ちゃんのスキンケア方法> ・常に保湿 先ほど述べたように、赤ちゃんの肌は皮脂が少なく、水分が蒸発しやすい傾向にあります。そのため、皮脂の代わりになるようなスキンローションやスキンケアクリームを塗る必要があるのです。 余計な着色料・香料が入っていない低刺激なものがよいでしょう。ローションタイプは伸びがよく塗りやすい反面、持続性に乏しいので、乾燥が強ければクリームや軟膏タイプがおすすめです。 ・あせも対策 あせもの原因は、汗をたくさんかき過ぎて、肌の表面に出られないくらい溜まってしまった汗が水疱になってしまうこと。そのため、赤ちゃんが汗をかいたら、できるだけ拭き取りましょう。 家にいる時は、シャワーに入れてあげるのもよいですが、シャワーは1日3回までに。あまり回数が多いと、ただでさえ少ない赤ちゃんの皮脂をどんどん減らすことになってしまいます。また、シャワー後は、保湿をするのを忘れずに! ・外出時は必ず日焼け止めを塗る 赤ちゃんを連れて外に出る際は、必ず日焼け止めを塗りましょう。「ベビーカーに乗せるから大丈夫」と思うかもしれませんが、実はベビーカーは路面からの陽射しの照り返しが強いので、要注意です。 SPF20程度の強さでよいですが、長時間外にいる場合は、2時間おきに塗り直してください。なお、10:00~14:00は紫外線のもっとも強い時間帯なので、その間の外出は、できるだけ避けたほうがよいでしょう。 ・お風呂では優しく肌を守るように洗う 石けんやボディソープをしっかり泡立て、泡を使って洗うようにしてください。タオルを使って洗いたい時は、肌触りのよいガーゼで洗い、肌を傷つけないようにやさしく洗ってあげましょう。 乳幼児期の肌のケアがその子の一生の肌を決める、と言う専門家もいます。小さいうちからきちんと肌のケアをして、赤ちゃんの肌を守りましょう。
2015年06月24日少し前にインターネットを中心に話題になった「ママ名刺」。ママ同士の連絡先交換の際に渡す、子どもの名前と自分の名前、子どもの顔写真などが載った名刺ですが、ここに「夫の会社名や年収を載せている人がいる」と騒がれたのが、記憶に新しいですね。 ママ名刺は、専業主婦や幼稚園ママの一部ではすでに一般化しているようで、4月の入園・クラス替え時期に園内で交換している場面が多く見受けられました。ママ友づくりには必要なアイテムになっているケースもあるようです。 そこで今回は、ママ名刺とは一体どんなものなのか、どんなメリットやデメリットがあるのか、整理してみましょう。 ■「ママ名刺」とはどんなもの? ママ名刺が広まったのは、雑誌『VERY』(光文社)で取り上げられたことがきっかけだといわれています。 名刺に書かれている内容は、 ・ママの名前(実際は、○○ママという表記が多い) ・子どもの名前 ・住所 ・電話番号 ・メールアドレスやSNSのアカウント がメインです。 インターネットで「ママ名刺」と検索すれば、かわいいテンプレートがたくさん出てきますので、手作りで楽しんでいるママも多いようです。主に、幼稚園内や子どもの習い事で連絡先を交換する際に配っているのだとか。 ■ママ名刺のメリットは「連絡先の交換がスムーズにできる」「名前を覚えやすい」 「ママ友を作りたくても、自分から連絡先を聞けない!」「小さい子を抱えてメールアドレスや電話番号を聞くタイミングがなかなかない」というママでも名刺をそっと渡すことでスムーズに連絡先を伝えることができ、自然に友だち付き合いがはじめられる、と評判です。 それに、名刺があることで、ママの名前も子どもの名前もお互いきちんと覚えられる点も魅力のようです。最近は、FacebookやLINEのようなSNSを利用しているママも多いので、そのIDを記載すれば簡単に自分の情報を相手に伝えることができるのも、便利な点といえるでしょう。 ■ママ名刺のデメリットは「ママ友同士のトラブルに発展しやすい」 その一方で、このママ名刺がきっかけでママ同士のトラブルに発展するケースもあるようです。自由に作ることができるため、冒頭の例のように、 ・夫の勤め先や職業まで記載すると一流企業やお医者さん、弁護士などの士業に夫が勤めているママにそうでないママと溝ができてしまうことがある ・住所から「あのマンションに住んでいるということはお金持ちね」と要らない推測をされてしまう ・手作り派と業者に印刷を頼む派とで、名刺の紙質に差が出てしまう など、ママ名刺がきっかけでママ同士の関係がぎくしゃくすることもあるといわれています。 特に多く聞かれるのが、幼稚園や習い事でどうしてもひとりのママと会うタイミングがずれてしまい、なかなか名刺を渡せずにいたら「自分にだけくれない」と勘違いされてしまったというケース。もらえる人ともらえない人がいる、という場面では、どうしてもトラブルになっていまいますね。 ■ママ名刺はあくまできっかけ! ママ名刺は、お友だちになるきっかけ作りに過ぎません。「ママ名刺を作らないと、特定のママとはお付き合いができない」ということがあるのであれば、それは今後の付き合いもなんらかの行き違いを感じる関係になることを暗示しているのかもしれません。 ママ名刺を作る際には、余計なことは載せず、連絡先交換の1ツールというゆるい認識を持って、上手に活用しましょう。 基本的には、 (1)ママと子どもの名前 (2)子どもの年齢・月齢 (3)電話番号 (4)メールアドレス/Facebook・LINE IDなど というぐらいの記載内容にして、作りたい人は作る! 他人の名刺の内容を詮索しない! というスタンスで向き合ってみてください。
2015年06月23日子どもを小学校に入れて感じたことがあります。それは、クラスに何人かは、0~1歳くらいの妹や弟を連れてくるママがいる、ということ。思っていた以上に、年齢差のあるきょうだいがいる家庭はあるようです。 前回 、3歳差のきょうだいのメリット・デメリットを紹介しましたが、今回は4歳以上差のきょうだいを持つママに話を聞いてみました。 ■4歳差のお子さんを持つママが見た、メリット・デメリット 【10歳と6歳/男の子2人の場合】 振り返ってみると、全体的に良かったことのほうが多いと感じています。まずは出産。下の子の妊娠中、つわりがつらい、お腹が大きくなって体がきつい時期に、上の子が幼稚園に行っているので、昼間ゆっくりできました。弟の誕生をしっかりとお兄ちゃんに経験させてあげることができたのも良かったと思います。 上の子の幼稚園入園や小学校入学という、何かと大変で心配な時期には、下の子をおんぶしながら、スケジュールを合わせることができましたし、反対に下の子が幼稚園入園時は、上の子は1人で習い事や遊びに行ける年齢なので、今度は下の子にしっかりと目を向けてあげることができました。 上の子が小学校、下の子が幼稚園だった時には、長期休みに入るタイミングが少しずつずれていたので、子どもたちがそれぞれ、ママを独占する時間を持たせてあげることができたのも良かった点だといえます。 デメリットとしては、下の子が上の子の友達と遊ぶことが多いので、つい口が達者になったり、悪いことを早めに覚えてしまったりということでしょうか(笑)。 ■5歳差のお子さんを持つママが見た、メリット・デメリット 【8歳と3歳/上:男の子、下:女の子の場合】 保育園のお友だちに次々に赤ちゃんが生まれた時期があり、その時に上の子も「(きょうだいが)欲しい、欲しい」と言っていました。「赤ちゃんは買えるの?」なんて聞いてきたこともあります。 ですから、下の子を妊娠した時は大喜び。男の子ですが、お腹にいる赤ちゃんの絵を描いたり、話しかけたりをよくしてくれました。 下の子が生まれてからは、度々自分の作ったレゴを壊されて文句を言うこともありましたが、男の子のわりによく妹の面倒をみてくれています。今では、妹のほうがお兄ちゃんと自分は対等と思っているようで、かなり強くなってしまいました。 デメリットとしては、保育園生活が長い!ということですかね。上の子と下の子を合計すると、10年間保育園に送り迎えしていることになります。これからの小学校生活も、また長くなりますね。 ■7歳差のお子さんを持つママが見た、メリット・デメリット 【8歳と1歳/女の子2人の場合】 長女の卒園時期に次女が生まれました。ずっときょうだいが欲しかった長女はうれしくて、うれしくて、待ちに待った妹の誕生だったようです。とてもよくお世話をしてくれ、面倒を見てくれています。 私としては、次女の出産時は、長女を産んでから7年近く経っているということで、育児グッズや方法がだいぶ変わっており、戸惑いはありました。長女の時の経験を活かす、というより、またいちから子育てを学ぶという大変さも多少ありました。 そんな時、長女が学校で書いた作文が区で入賞しました。タイトルは「妹」。そこには、ずっとひとりだった自分に妹が生まれたうれしさ、はじめて妹に会った時の喜び、いつもひとりで遊んでいて寂しかったけど、今はそばに妹がいるだけで寂しくないこと、学校帰りに小さい子を見ると、早く帰って妹に会いたくなるなどが書いてありました。 長女がどれだけ次女を大切に思ってくれているかがわかり、7歳差でもきょうだいをつくってあげることができて本当によかった、と思いました。 今回、お話を聞き、年齢差のあるきょうだいでも、デメリットよりもメリットのほうを多く感じました。年齢が離れている分、上の子も下の子にも、それぞれ十分に愛情と目をかけられる点はよいかもしれませんね。
2015年05月27日ママにとって悩ましいのが、子どもの「おやつ」問題。「この年齢で、これを食べさせてもいいのかな?」「私はあげたくないお菓子だけど、お友だちが食べていると子どもも欲しがる」「うちの子、アイス好きだけど大丈夫かな?」などなど、悩みは尽きません。 子どもには、どんなおやつをあげるのが、本当はよいのでしょうか? ■そもそも「おやつ」とは、どういう意味? おやつの語源を調べてみると、「江戸時代まで1日2食が基本。しかし、農業など重労働の人々はそれでは体が持たないということで八つ刻(午後2時~4時)に小昼をとっていた時から、朝晩食事以外の間食を『おやつ』と呼ぶようになった」といわれています。 つまり、そもそも、おやつとは食事を補うためのもの(補食)だったことがわかります。 ■子どもにも補食が必要 子どもの胃は、だいたいその子のげんこつぐらいの大きさがあるそうです。そう考えると、そこに入る量は、だいたい想像できますよね? ですから、子どもは1回にたくさん食べる、ということが難しく、少量の食事を5~6回ぐらいに分けて食べることがよいとされています。 一気に食べると血糖値も急激に上がり、今度はそれを急激に下げようとするインシュリンの動きが活発になり、体にはあまりよくない状態が起こります。子どもにとって、補食は大切な役割を担っているのです。 ■子どものおやつには一体、何をあげるのがベスト!? 子どものおやつには、できるだけ手作りのものをあげることをおススメします。補食という位置づけで考えると、間違いなくおススメなのが「おにぎり」。お米は、適度な糖度(甘味)やエネルギーが取れて、満足度も高いメニューです。 しかし、多くのママは、「いくら子どものためでも、毎日おやつを手作りするのはしんど~い!」と思うはず。私もそうです。そんな時には、やはり市販のお菓子の出番です。では、どんなものを選んだらよいでしょう? 子どもの味覚を育てる食材選び でもふれましたが、なるべく食品添加物が入っているものは避けたほうがベターです。子どものおやつによく入っている代表的な添加物と、その特徴をご紹介します。 ・膨張剤 クッキーやビスケットによく入っています。小麦粉をよりふわっと、からっと揚げるためのものです。 ・乳化剤 クッキーやビスケット、パンによく入っています。水と油を混ぜ合わせやすくする、界面活性剤の役割や消泡の目的で使われています。この乳化剤は、何種類もの添加物の集合体であることがポイント。子どもが好きなアイスにもたくさん使われています。 ・調味料(アミノ酸等) 日本人が好きなみそ・しょうゆをベースに作られた人工のうま味。カップラーメンやスナック菓子によく使われています。 以上、3つの添加物がなるべく入っていないおやつを選ぶことから始めてみましょう。また、もうひとつ注意しておきたいのが「砂糖不使用」という表示。もしそのお菓子が甘いお菓子だとしたら、砂糖を使わず何で甘さを出しているか?というところも、ぜひチェックしてみてください。 今の子どもの年齢なら、どんなものを食べてよい? と考えるよりも、「なるべく余計なものが入っていないおやつを食べさせよう!」と考えると、子どもにあげるべきものが見えてくるでしょう。 ちなみに我が子は塩分、添加物の入っていない野菜チップスやドライフルーツなどをよく食べていましたよ。
2015年05月24日昨年10月にNHKの番組で放映された「子どもの味覚 正しく認識せず」というニュース。このニュースでは、東京医科歯科大学の植野正之准教授が、さいたま市の小1~中3まで350人を対象に行った味覚調査の結果を取り上げ、実に全体の31%の子どもが正しく味覚を認識できないということを浮き彫りにしていました。 調査方法は、一定の濃度の味をつけた液を口に含ませ、5種類の味覚を当てるというものでしたが、特に酸味と苦味の違いがわからなかった子どもが多かったようです。 ■子どもの味覚は3歳までに決まる!? 「三つ子の魂百まで」と昔からいわれていますが、子どもの味覚もほぼ3歳までに決まるようです。米国ペンシルベニア大学のモネル化学感覚研究所という調査機関によると、「2歳の時に好きだったものはおとなになっても好き」という結果も発表されているほどです。 子どもの味覚センサーはおとなより3倍敏感ともいわれ、濃い味を経験すると味覚基準が濃いほうを求めやすくなるのだとか。「市販の離乳食ばかりあげていたら、ママが作ったものを食べなくなった」という話をよく聞きますが、それはこのことが原因なのかもしれません。 ■子どもの頃は、なるべく素材の味を覚えさせましょう 冒頭の調査の結果の原因として「濃い甘味、塩味、旨味に慣れさせてしまうと正常な味覚形成がしにくい」ということが指摘されています。 それはつまり、子どもが小さいうちはできるだけ薄味にして、素材そのものの味を覚えさせることが大切だということ。濃い味付けにせず、旨味の強すぎる食品添加物を極力避けることがよいようです。 ■子どもの味覚のために、今日から実践できること そもそも食品添加物とは、「その食品を美味しそうに見せたり、保存期間を長くしたりするために添加されているもの」です。たとえば、ピンク色のハムと茶色いハムであれば、ピンク色のほうをおいしそうに感じますよね? そこで、ピンク色に見せる食品添加物が使用されているというわけです。 日本で認められている食品添加物の数は446品目(平成27年2月20日現在)、そのほかに天然添加物なども合わせると1,500種類以上になり、他国に比べて数が多いといわれています。 これだけの数の食品添加物が認められ、市場に出回っていれば、当然多くの食品に何かしらの食品添加物が入っているのが現状です。コンビニエンスストアのおにぎりにも乳幼児向けのお菓子にも、それらは含まれています。これを完全に避けるには、かなり神経質にならなければいけないですし、ママにとってはとても大変! ですから、買い物の時、余裕があればやっていただきたいことがあります。それは、商品を手に取ってくるっ! とひっくり返し、裏側のラベルを見ることです。そして、なるべく、よくわからないカタカナの物質の記載が少ない商品を選びましょう。これだけで、かなりの食品添加物の数を減らせるはずです。 小さい子を連れての買い物は大変なので、できる時だけで構いません。もし、そうした余裕を作るのが難しければ、生協などの宅配を利用するのもよいでしょう。 食品添加物は、調味料や市販のドレッシングにも多く含まれています。まずはそれらを見直してみるだけでも違ってきます。 いずれ成長すれば、ファストフードが食べたくなったり、スナック菓子を食べたりする機会も増えるかもしれません。しかし、3歳までにしっかりとした味覚を育てていれば、自分で自然にセーブできるようになるようです。 薄味、そして、食品添加物をなるべく減らす。この2点を今日からしっかり心がけていきましょう。
2015年05月10日以前、「 ママになって最初の洗礼…予防接種どう管理する? 」という記事でもお伝えしましたが、イマドキのママは、スマートフォンのアプリを上手に育児に利用しています。そこで今回は、先輩ママが「実際に役立った!」と絶賛しているスマホアプリを、いくつかご紹介していきましょう。 ※ご紹介したアプリの情報は、2015年4月30日時点のものです。予告なく価格が変更されたり、配布が終了したりしている場合がありますので、ご了承ください。 ■先輩ママおすすめのスマホアプリ<生活系アプリ> ・赤ちゃんが眠る泣き止む音楽療法 ~オトサプリ~ 一度泣き出すとなかなか泣きやまない。やっと泣きやんだと思ってもちょっとしたことで再び泣きだしてしまう。そんな気まぐれな赤ちゃんを落ち着かせるには音の刺激が効果的、という考えのもとに開発されたアプリです。 よくあるヒーリングやリラックス系の音楽ではなく、赤ちゃんが本当に心地よく感じられる旋律の曲が集められていて、大声で泣いている時、落ち着かせて眠りにつかせたい時など、状況に合わせた選曲ができるのも魅力です。 ・アプリ本体価格:無料(有料版もあり) ・ダウンロード: iOS / Android ・育児日記 KiDDY(キディ) 子どもの写真を撮って、簡単に成長記録を残せるアプリ。誕生日などの子どもの情報と一緒に、写真やコメントを保存するだけで日記がつけられ、保存をした写真やコメントはカレンダー形式で一覧することができます。 毎日繰り返せば、子どもの写真で埋め尽くされたカレンダーが完成。一目で子どもの成長の過程がわかります。 記録した写真からカードやアルバムを作成することもできるので、Facebookやブログに記録を残すことが苦手なママに人気です。 ・アプリ本体価格:無料 ・ダウンロード: iOS / Android ・いっしょにトイレ ついイライラしたり手こずったりするトイレトレーニング。そんなトイレトレーニングを楽しく乗り切れるアプリです。 タイマー機能でトイレ時間を教えてくれたり、ズボンを脱ぐ→トイレへ向かう→排便という一連の流れを、かわいいアニメと音声で解説したり、さらには上手にできたらパトカーやトラック、猫や牛など音が出るカードがもらえたり、子どもはテンションアップ! これを使ってトイレトレーニングに成功した、というママが結構いました。 ・アプリ本体価格:無料 ・ダウンロード: iOS / Androidは提供なし ■先輩ママおすすめのスマホアプリ<知育系> ・タッチ! あそベビー 色や形、音の変化を体験する「感覚遊び」を楽しめるアプリ。0歳~3歳の子どもが夢中になること間違いなしです! いろいろな食べ物が出てきたり、ケータイごっこやおままごと、働く車が街を走ったりなど、9つのシーンが用意されています。 ホームボタンのロック機能もついているので、子どもが誤ってホーム画面に戻り、アプリの配列を変えたり、削除したりということもありません。先輩ママからは「上の子も下の子も一緒に遊べて便利」という声がありました。 ・アプリ本体価格:無料(アプリ内課金あり) ・ダウンロード: iOS / Android ・ベビー時計認識-BabyBus アナログ時計の正時と半時の見方・読み方などを教えてくれるアプリです。「1~3歳」「3歳~6歳」に分かれていて、時間感覚のない子どもにも、「寝る時間」「起きる時間」「ご飯の時間」を認識させたり、パーツを組み合わせて時計を完成させる認識能力も養ったりすることを目的にしているそう。 幼稚園入園をきっかけに生活リズムを整えたくて利用した、という先輩ママの声が多数聞かれました。 ・アプリ本体価格:無料 ・ダウンロード:iOSは提供なし / Android ・ひらがななぞり 話を聞いた幼稚園・保育園ママのほとんどのスマートフォンにダウンロードされているのが、このアプリでした。 スマホの画面をなぞりながら文字を覚えていくもので、上手にはみ出さず書けるとハナマル、惜しいとイチジュウマル、はみ出すとできるまで何回も…という仕組みになっています。 はねる、とめるといったポイントも明確に示してくれますし、書き順もしっかり視覚で教えてくれるので、字は書けるけど書き順がめちゃくちゃ、という子どもにもおススメです。 ・アプリ本体価格:iOS ¥600/Android ¥450 ・ダウンロード: iOS / Android 今回、ご紹介した以外にも、便利なアプリがどんどん開発されています。上手に使って、育児のサポートツールとして活用してみるのもひとつの手。機会を見て、またご紹介していきますので、お楽しみに。 ※ご紹介したアプリの情報は、2015年4月30日時点のものです。予告なく価格が変更されたり、配布が終了したりしている場合がありますので、ご了承ください。
2015年05月09日「世界一幸せな子育てができる国」といわれているフィンランド。世界経済フォーラムが2014年10月25日に発表した「国際男女格差レポート2013」では、「もっとも男女が平等に近い国」で世界136ヵ国中2位にランクインしています。 女性の80%がフルタイムで働いているくらい働く女性が多いのに、幸せな子育てができるのは、なぜなのでしょう。どうやら国、行政に秘密があるようです。 ■フィンランドは育休3年のサポート体制 フィンランドは、日本同様の晩婚化でありながら、出生率は日本より上回っています。(日本:1.39人 フィンランド:1.83人/2014年)。その理由の1つが、育児休業を3年取得できるという体制です。 フィンランドは人口が少ないので、「総動員で働かないと!」という考え方から、女性も男性も育休を3年取得できるという制度が整っています。男性の育児休暇取得率も高く、パパが育児家事を積極的に行っているため、女性も社会進出しやすい環境をつくっているようです。 日本で安倍内閣が少子化対策として「育休3年」を打ち出した際、「3年も休んで職が保障されているのか?」という不安の声がありましたが、フィンランドでは1985年の労働契約法により、母親は子どもが3歳になるまで産前の職が保証されているほか、育児休業中も給料の7割程度が支払われるなど、保障も充実しています。 育時休業が3年取れるということは、保育園には2~3歳から通い始め、それまでは家庭で育児をしたいと考える人も一定数いるはずです。そうした場合、満3歳までは平均で月800ユーロ(約10万円)が支払われる、「家庭保育給付金」という制度を利用することもできます。 ■フィンランドには待機児童がいない 日本で大きな問題になっている保育園の待機児童ですが、フィンランドにはほとんどいません。これは第二次世界大戦後のベビーブームが終わった1950年以降、急速に出生率が落ち込んだ際に、政府が打ち出した方針が影響しています。 女性の社会進出に伴い、育児しながら働く女性への支援、特に未就学児の保育の整備に取り組み、1973年に制定された保育法で、全国すみずみに行き渡る保育園のネットワークが構築されたのです。 その結果、たとえ最寄りの保育園が満杯でも、近場の保育園には入ることができるようになりました。また、地方自治体ではなく民間企業が運営する保育園も、政府からの十分な支援があるので、保育料に違いはなく、保育の質も統一されているそうです。 先ほどお話しした「家庭保育給付金」にも、3歳までは家庭で保育をすることで、保育サービスの圧迫を防ぐという目的があるようです。 ■フィンランドでは、行政が運営する「子育て支援センター」が妊娠期から育児をサポート 日本では、妊娠期はほとんどのママが産休ギリギリまで働いています。そのため、妊娠期の知識はもちろんのこと、出産や子育てに関するイメージを確立しないまま育児に突入しているケースが多くあります。 しかし、フィンランドでは「ネウボラ」という子育て支援全般に関する機関が、妊娠期からきちんとサポートしてくれる体制が整っていて、多くの夫婦がこのサービスを利用しているようです。ネウボラには以下のようなサービスがあります。 <ネウボラのサービス内容> ・親になる心構えをしっかりと教えてくれる →ママだけではなく、パパにもしっかりと伝えてくれるのが特徴です。 ・妊娠生活中の注意点や心構えを妊娠週別に合わせて教えてくれる →実際にタイミングを見て職員が自宅に来てくれるようです。 ・実際に育児が始まった際にも、上手に子育てをするための秘訣を小冊子等にして配布 ・マタニティパッケージという、出産時に使うアイテムをプレゼント →肌着や服、防寒着、おしりふきや爪切りなどなど、「これさえあれば、産後の1年間はほぼ乗り切れる!」というくらい、充実した内容になっています。 このようなサービスを展開する背景には、初めての出産や育児に不安を抱えるママたちの気持ちに寄り添ってサポートすることで、幼児虐待や子育てのつらさによるうつ病などの社会的課題を少しずつ減らしていくという目的もあるようです。 このようにフィンランドでは、国をあげてのサポート体制が「世界一幸せな子育てができる国」を作り出しています。日本も少しでもこのような良い要素を取り入れて、子育てしやすい環境が整う日がくることを切に願います。
2015年04月23日4月は新年度、新生活のはじまりです。幼稚園や保育園に入園する子どもたちや、育休明けの社会復帰を迎えるママたちにとっては特に、期待と不安が入り混じったスタートとなることでしょう。 そこで今回は、新入園を迎えた子どもたちにスポットを当て、多くの親子が入園後に経験している、おこりがちなトラブルと、その対処法を紹介します。 ■子どもが毎日「園に行きたくない!」と泣き叫ぶ 「登園バスが来ると泣いてしまう」「園でママとの別れ際号泣」「朝になると『(幼稚園や保育園には)行きたくない!』と泣く」などのトラブルは、毎年必ずよく見かける光景です。 とはいえ、実際に経験すると、ママとしては毎朝のことですし、「このまま登園拒否になったらどうしよう」と思い悩むことでしょう。 しかし、もう一度よく考えてみてください。いままでずっと一緒だったママと突然離れ、慣れない集団生活に置かれるなんて、不安を感じて当然のことです。むしろそれだけ、子ども自身がきちんと、自分の置かれている状況を理解している、といえます。 ■「子どもが園に行きたくない」と泣き叫んだ時に、親はどうすればよいか このような時は、まず子どもの不安をできるだけ理解し、寄り添うことが大切です。「行きたくない気持ちはわかるよ」と認めてあげた上で送り出し、帰ってきてから親子スキンシップの時間をできるだけ持つようにするとよいでしょう。 それでも子どもがいっぱいいっぱいな状況であれば、思い切って2~3日お休みする勇気を持つ必要もあるでしょう。大抵の子どもは、自分の気持ちを受け止めて、ママが寄り添う姿勢を見せてくれれば満足して、一歩を踏み出せることもあるようです。 とはいっても、幼稚園に通っている場合は休ませることも可能かもしれませんが、保育園に通わせている仕事復帰ホヤホヤのワーキングママの場合は、そうはいかないことも多いはず。子どもの泣き声にうしろ髪ひかれ、通勤電車の中で涙目になるというママは決して少なくありません。 そんな時は、先生の手を借りましょう。先生は、このような状況を幾度となく経験しています。先生の手に子どもをゆだねて、ママはその場を去ってください。 ただしこの時、「どんなに小さくても、子どもにはしっかり伝える」ことが大切になってきます。まだおしゃべりのできない赤ちゃんでも、赤ちゃんが見ていないうちにこっそりと消えるのではなく、「ママお仕事行ってくるね。必ず、夕方になったら迎えにくるからね」ときちんと伝えましょう。 これを繰り返すことによって、子どもも「ママは必ず迎えにきてくれる」という安心感を持ち、慣れるまでの時間には個人差がありますが、徐々に園生活に慣れていきます。 子どもは大人が思う以上のスピードで成長しています。とはいえ、大人ほど感情を割り切ることはできません。わが子の性格に合わせて、パパやママがフォローしてあげてください。
2015年04月14日新年度から子どもを保育園に預け、仕事復帰するママも多いことでしょう。そして、仕事復帰にあたり、おそらく誰もがこのテーマで悩んだはずです「育児・家事と仕事の両立をどうするか」――。そんな皆さんに最初に言っておきます。「両立しようと思わないでください。」 こう言うと、「え、両立しなきゃ生活が成り立たなくない?」と、多くの人が疑問に感じるかもしれません。しかし、実際問題、「育児、家事、仕事、どれも完璧にしよう!」というのはほぼ不可能です。このような姿勢ですべてに臨むと、ママ自身が壊れてしまう場合がとても多く、かえって危険です。 では、どのように育児、家事、仕事の3つに向き合ったらよいのでしょうか? ■すべてを完璧にするのではなく、バランスを見て、足りないところを補えればOK! ママだって人間ですから、何かに向けて注げるエネルギーは限られていますし、感情や気持ち、体調に左右されることも多いです。 育休明けの初仕事は、久々に満員電車に乗って仕事に向かうことから始まります。その瞬間を「待ってました!」と喜び、初日からフルスロットルで仕事のできる、本当のスーパーマンも中にはいますが、多くのママは仕事のペースや感覚を戻すのに必死なはず。最初のうちはそれだけで1日の大半のエネルギーを使ってしまうことでしょう。 そして退社後も、疲れ果てた心と体で保育園にお迎え→買い物→夕食づくり→夕食→お風呂→寝かしつけとノンストップで動くことになります。「早く食べなさい」「早く寝て」と、自分の気持ちを子どもに押し付けるような小言を言ってしまうことだって、少なくないはずです。 でも、それでいいのです。育休明けのママはまず、そんな自分を受け入れてください。そして、「明日は子どもに『早く食べなさい!』と、できるだけ言わないようにしよう」と思って明日を迎えればいいのです。 私自身ワーキングママで、夜な夜なパソコンに向かって仕事をすることも多く、仕事が立て込むと気持ちに余裕がなくなって、子どもに向き合うのがついおろそかになることもありました。しかも、そうなると決まって子どもは体調を崩すのです。そして、自己嫌悪と反省をし、「翌週は子ども中心で生活しよう」と思う――この繰り返しでした。 家事もそうです。仕事で忙しく、時間がなければ惣菜や外食などで済ますのもアリです。そこで、「今週は、ほとんど惣菜や外食で済ますことが多かったから、週末は子どもと一緒に食事作りを頑張ろう!」「来週は手作りの夕食を1日でも多くしよう」と思って実行すればよいのです。 今日できなくても、明日やればよい。今週できなかったなら、来週やればよい。長いスパンで見て、トータルでバランスがとれていれば、それでOK。「バランスを見て補う」とはそういうことなのです。 ■余裕があれば、効率よく家事をこなすワーママの時短テクニックを真似しよう とはいっても、ワーキングママの中には、効率よく家事をこなして子どもとの時間を極力取る、という器用な人もいます。そうした人はたとえば、1週間分の夕食を時間がある週末に作って冷凍しておいたり、朝ごはんを作る時に、夕食の仕込みも一緒にしたり、という工夫をしています。 ほかにも、インターネットの時短メニューのレシピをストックしておいたり、宅配業者の時短メニューセットを上手に活用したりするママもいます。お掃除ロボや食洗機を導入し、できる限り家事のストレスを失くした!という声もありました。 ■周りに頼れる人がいるのなら大いに頼りましょう! ワーキングママの中では、社会復帰を考えて自分や夫の両親の家のそばに住む、という選択をする人も増えています。これも立派なワーママの知恵。おじいちゃんやおばあちゃんに頼ることのできる幸せな環境であれば、大いに頼ればよいのです。 子どもの急病など、緊急時のお迎えはおじいちゃんおばあちゃんが!というケースも増えていますし、どうしても時間がない時は実家でごはんを済ませる、というママもいます。 また、ご主人にも頼って、家事は分担するのも大切なこと。外国では、ワーキングシェア(=ワークシェアリング。1人当たりの労働時間を短縮して仕事を分かち合い、雇用人数を増やすという考え方)という概念が進んでいるため、家事や育児も夫婦でシェア、という考えが当たり前になってきています。 まずはご主人に簡単にやってもらえそうな家事からお願いし、少しずつお願いすることを増やしていくとよいでしょう。 ■育児と家事をしながら仕事をするにはどうすればよいか、自分に合った方法を見つけよう 育児と家事をしながら仕事をするにはどのような工夫をすればよいか、そして、どの方法なら自分にとって負担なくこなせそうかを何パターンかシミュレーションし、試してみて、最終的に自分に合ったパターンを見つけていってください。 そして、時々自分の気持ちが今どこに向いているのか? 育児、家事、仕事のバランスを見た時に足りない部分はないかを確認し、あればそこを補う。無理してどれも完璧にしようとはせず、まずは、この方法を実践してみてくださいね。
2015年04月01日少し前に人気モデルが生後2ヵ月のわが子を居酒屋に連れて行った、というニュースが物議を醸しました。ことの良し悪しは個人の価値観によるところがとても大きいのでなんとも言えませんが、このニュースを聞いて、あらためて「いつから子どもを外食に連れ出してOKなんだろう?」「子連れで外食する時、気を付けることは?」と、気になるママも多かったのではないでしょうか。 ■いつから赤ちゃんを外食に連れ出してもよい? 基本的に赤ちゃんを連れて外に出るのは、「1ヵ月検診を終えてから」がひとつの目安です。ですから、その時期を過ぎれば、外食に連れ出しても一応問題ないといえるでしょう。 時期よりもむしろ気をつけなくてはいけないのは、そのお店の環境や季節要因を見極めること。そのほうが大切だと私は考えます。親としてチェックしたいポイントは以下の通りです。 ・禁煙席(分煙)があるかどうか ・お子さんが食べられるものがあるか? ない場合、持込みは可能か ・ベビーチェアや子ども椅子があるか ・ベビーカーを持っていく場合置き場がきちんとあるか さらに冬の時期は、インフルエンザや胃腸炎などウィルス性の病気が流行る時期。抵抗力の弱い赤ちゃんや小さい子が感染症にかかると重症化する場合もありますので、その時期はなるべく、人が多く集まる場所は避けるのが賢明でしょう。 ■最低限の子連れ外食マナーを確認しましょう! 子連れで外食する場合に一番忘れてはいけないことは、「赤ちゃん連れだから! 子連れだから!」という開き直った態度は禁物、ということです。 子どもがいる人にとっては常識的なことも、子どもがいない人にはまったく理解できないこともあります。常に「自分にとってのOK=他人のOKではない」という気持ちを持っておきましょう。 また、夜が更けるまでいたり、長時間滞在し続けたりすることは、子どもの生活リズムに影響したり、負担に繋がったりするので控えたほうがよいでしょう。 わりとよく見かけるのが、ママたちがおしゃべりに夢中で子どもを放置! という状況ですが、これは子どもの安全面からも周囲の人にもっとも迷惑をかけてしまいます。 万一、周りに迷惑をかけるほど赤ちゃんがギャンギャン泣いてしまったら、迷わず席を立って外に出て、赤ちゃんの気分を変えてあげましょう。 子育てはさまざまな方法を子どもに試して、自分と子どもに一番合った方法を見つけていくことの積み重ねです。子連れの外食もそれと同じ。いろいろ試して、子どもに負担をなるべくかけずにできる「我が家の外食パターン」を見つけてください。成長と共にだんだんと、一緒に外食を楽しめるようになってきますよ。 ■個室や子連れウェルカムな居酒屋などを利用しましょう 最近では、子連れウェルカムなお店も増えてきています。完全禁煙、ベビーチェア完備、離乳食やキッズメニューの充実、キッズルームを設置している居酒屋やレストラン、カラオケルームも増えてきています。また、個室を予約して家族で食事を楽しむ! というご家庭も増えています。 ママにとっては、たまにおいしいものを食べたり、人が集まるところに行っておしゃべりしたりすることが息抜きとなって、また子育て頑張ろう! という気持ちに繋がる場合がたくさんあります。 我慢ばかりもよくありません。マナーをきちんとおさえた上で子連れ外食を楽しむとよいでしょう。
2015年03月25日ここ数年の間に20代の出産率が低下し、30代の出産率が上昇。厚生労働省が発表した「H22年度 出生に関する統計の概況」を見ると、平成22年度調査では、出産時の年齢が35~39歳の女性は、1970年には5%弱でしたが、2009年には20%になっています。 「晩産化」という言葉も当たり前に使われるようになり、同時に「高齢育児」も増加しています。高齢育児をしているママに実際の育児について聞いてみると、「体力がついていかない」「親の介護と育児が同時で疲れる」「兄弟をつくってあげたいけど…2人目を産んで育てられるか不安」「周りのママに比べて老けて見える」「年齢的に子どもの将来きちんとサポートできるか不安」など、ネガティブな意見も多く聞かれます。 たしかに心配はごもっともですが、日々成長する子どもを前に、悩んでいる暇はありません。見方を変えれば、高齢のママでもポジティブな子育てができる面をたくさん持っていることを忘れないでください。 ■この年齢に達したママを選んだのはお子さんです! 「赤ちゃんはママを選んで生まれてきた」という話を聞いたことがあるでしょう。そうです! お子さんは、あなたを自分の意志でママとして選んで、生まれてきたのです。 そう考えるとどうでしょう? 少し自信が湧きませんか? 高齢出産をしたママの中にはきっと、これまで仕事を頑張ってきたという人も少なくないでしょう。仕事で成功した経験や、やりたかったポジションに抜擢されたこともあるはず。でも、「赤ちゃんに選ばれた」というのは、どんな仕事で成功し、選ばれたことよりも嬉しいことだと思いませんか? 仕事の場合、あなたの代わりがいるかもしれませんが、子どもさんのママはあなたしかいません。これだけ誰かに必要とされたことはありますか? ■周囲に大手を振って頼れる、高齢育児 高齢育児は、自分1人で何とかしようと思っても、体力的にも無理なことが多いです。まずは、夫やパートナーに頼りましょう。というよりも、頼らざるを得ないので、基本的に夫婦2人での育児が不可欠になります。その結果、自然と夫婦の絆が深まっていくことでしょう。 また、若い夫婦より経済的な余裕があることが多いため、行政や地域、民間の育児や家事サポートサービスも利用しやすい状況にあるはず。体力を使う、など自分ができない部分は周囲に頼っていいのです。 子育ては母親1人でやる時代はとっくに終わっていますし、子どもが多くの手の中で育てられることにはメリットも存在します。キャリアを重ねてきたママにとっては、周囲に頼ることがなかなか難しいかもしれませんが、大手を振って頼れるのは子どもが小さいうちだけ! やらなきゃ損です。 ■実は、子どもを伸び伸びと育てることのできる、気持ちの余裕がある 私の周囲にも何人か高齢育児をしているママがいます。そのママたちに共通しているのが、「子どもをあまり怒らない」ということ。「怒ることってあるの?」と思うほど怒らないのです。「かわいくて怒れない」というのが本音のようですが、とはいえ、おさえるべきポイントはしっかりおさえて注意しています。 そのため、どの子も伸び伸び育っている印象を受けます。自分の気持ちを親がきちんと受け止めてくれることが、周囲への寛容さを生み出しているのかもしれません。勉強面でも、友だちへの接し方についても、どこか間違ったところがあれば、周囲に言われてではなく、自分で気がつくことが多いようです。 高齢出産を経ての高齢育児の場合、不安や疲れなどが先に立ってしまうことが多いものですが、ママ自身が気にしすぎていると、子どもにも影響が出る可能性があります。せっかくですから、ぜひポジティブに育児を楽しんでくださいね。
2015年03月11日2015年2月8日、足立区にて産前産後のご夫婦対象に「産前産後パパ支援学級」が行われました。 今、話題の父親学級を全国で開催している アイナロハ 代表の渡辺大地さん、性の健康から夫婦関係のあり方を支援する NPO法人JASH 日本性の健康協会 代表の山口いわおさん、同じく副代表のイノマタカナコさん、同じく理事で助産師のやまがたてるえさん、ママの支援をするNPO法人子育てパレット代表の三浦りささんというメンバーで、「パパの立場から」「ママの立場から」双方の視点を交えながら、熱い授業が繰り広げられました。 ■産後の夫婦関係には、夫の思いと妻の状態にズレがある まずは、事前に取ったアンケートをもとに、夫と妻、それぞれ産後の夫婦関係に変化が生じたと感じているどうかについてふれました。ここで早くも、夫婦関係に対する思いのズレが浮き彫りに。 ほとんどのママたちは産後、夫婦関係に「変化が生じた」と回答。具体的には、「あまり旦那に触られたくない」「恋人のような存在でなく『パパ』という目線で見てしまう」「夫と気分の波長が合わない」「できればしたくない」など。 これを聞いて、会場のパパやプレパパたちはショックを受けたようでした。そこで、パパ代表でもある渡辺さんが、奥様が第一子を出産後、そのような思いの違いに気づいた経験を話し、会場をなだめます。 JASH代表の山口さんからは「産後、2人だった時のラブラブは戻りません。そうではなくて、新たな夫婦関係を築いていくスタートと考えてください」というお話がありました。 女性が産後、前述のような気持ちになるのは、ごく自然なこと。ホルモンバランスや母性の目覚め、会陰切開など、さまざまな要因が関係しています。(男性の射精後の状態が長く続いているのが産後の女性だと、助産師のやまがたさんから助言が!) そのため、パパは特に落ち込む必要はないようです。 ■夫の育児協力で、ママが本当に望んでいることは!? 「イクメン」という言葉も当たり前になり、昔に比べて家事や育児に協力的な男性が増えています。会場のパパやプレパパたちも、夫婦でこのような場に来ているくらいですから頑張ってくれているはず。 しかし、アンケート結果を見てみると、こちらも認識にズレがあることがわかりました。ママの声には、「労いの言葉が欲しい」「子どもに『ママ怖いね~』と言わないで欲しい」「家事は手伝ってくれてありがたいが、ひとつひとつ『〇〇どこ?』と聞かれてイライラした」「子どもと遊びたい気持ちはわかるが、せっかく寝たのに起こさないでほしい」などの意見が。 パパの立場からすると、思いつくなりに一生懸命ママの力になろうとしているはず。しかし、ママが望むかゆいところには手が届いていないようです。 たとえば、「ゴミ出しをしています!」というパパがいました。しかし、実際のところはママがゴミの分別をしてまとめて、パパはそれを家からゴミ置き場まで移動しているだけだよね? 手柄だけ取るつもり? なんていう厳しい意見も飛び出しました。 「育児への協力」というと、家事を一緒にしたり、子どもの面倒を見たりというのが頭に浮かぶかもしれませんが、実はママたちは夫に「慣れない家事をやって欲しい」「子どもの面倒を100%見て」とは思っていないことが、話が進むうちにわかってきました。 どうやらママたちが本当に望んでいることは、「話を聞いて欲しい」「1日子どもと向き合っていた私にひと言、労いの言葉が欲しい」というものだったのです。女性にとって「いっぱいいっぱいになった気持ちを解放し、心の余白を作る」方法は、ただひとつ。誰かに自分の話を聞いてもらうことです。 たとえば奥さんが、「素敵なコートを見つけたの」と夫に話すとします。それを聞いた夫は、「良かったね。どういうところが素敵だった?」と返してあげればOK。それだけでいいのです。 必ずしも「欲しい」や「買って!」という意味を含んでいるわけではないという意見には、パパ代表の渡辺さんや山口さんも納得しながらも、「具体的にどうして欲しい、という指示があった方が手伝いはしやすいので、それは伝えてあげるようお願いします」と会場のママたちに伝えていました。 ■夫婦で子育てをするために必要な第1歩とは。 よく、子どもはママを選んで生まれてくるという話があります。言い換えれば、そんなママを手助けしてくれる人=パパとして赤ちゃんは認識しています。そのパパは、物質的な援助でなく子育てに奮闘するママの気持ちをサポートする存在であることが一番だということ、それが夫婦で子育てする第1歩だということが、このクラスを通して会場のご夫婦に伝わったのでは?と感じました。 終了後、何組かのご夫婦に感想を聞いてみると「まずは、妻への声かけから変えてみたい」「妻の気持ち、夫の気持ち双方の立場からの意見が聞けてよかった」「夫を連れてきてよかった」「産後の夫婦のあり方に対するイメージが湧いた」などの声が寄せられました。 同じパパという男性の立場からこういうことを夫にぜひ伝えてほしい! これからパパになる夫へ伝えたい! という方は、ぜひアイナロハの父親学級を聞きにいかれることをおすすめします。
2015年03月04日広場や公園、お子さんが集まる公共の場に行くと、往々にして起こるのが「おもちゃの取り合い」です。親としては、お友だちとのトラブルを避け、できるだけ仲良く遊んで欲しいと思うもの。 しかし、2歳を過ぎれば、たとえみんなで遊ぶためのおもちゃでも「これは自分のもの!」と所有を主張したくなったり、お友だちが使っているおもちゃがよく見えたりするのもごく自然なことです。そんな時、親としてはどのように対応することがベストなのでしょうか? ■おもちゃを「取り合うこと」は、子どもの成長に必要なこと 家でひとり遊びをしていたり、おとなと遊んだりしている時には、おもちゃを取り合うような状況は起こりません。実は、お子さんにとって、この「取り合い」という行為は、非常によい経験となります。独り占めしてはいけないことを知る、譲る、駆け引きするなど、ものを取り合うことで一度にたくさんの思いや学びを得ることができるのです。 子育てサロンや児童館で小さい子が遊ぶ姿を見ることがありますが、子どもの年齢が低ければ低いほど、多くのママたちが子どもの後ろにぴったりとくっつき、ちょっとでもお友だちに近づくだけで「お友だちが使っているからダメよ!」と遮ってしまう場面をよく見かけます。実は、これはあまりよくないことなのです。 ただ、お友だちに興味を持って近づいているだけかもしれないし、たとえおもちゃを取ろうとしていたとしても、ママが先回りしてお子さんのやることを遮ってしまうことは、子どもが自分自身で「これをやりたい!」と思って行動する気持ちを遮断してしまうことに繋がります。 そうなると、お子さんはママの顔色を見て行動するようになったり、持っている好奇心を封じ込めてしまったりすることになるでしょう。 ■取り合いが起きてしまったら… とはいえ、トラブルはできるだけ避けたいもの。おもちゃの取り合いが起きてしまったら、親としてはどのように対処するのがよいのでしょうか。 <まだ物の貸し借りが理解しにくい年齢の場合> なるべくケンカにならないように見守りながら声かけをするとよいでしょう。「●●ちゃんも使いたかったね。でも、○○くんも遊びたいんだって」と状況を説明し、「順番にしようか?」や「こういう時は、『かして』『どうぞ』と言うんだよ」などと教えてあげましょう。 それでもダメな場合は、「こっちにこんな楽しいおもちゃあるよ!」と別の物で子どもの気を引く、という方法もおすすめです。 <物の貸し借りが理解できるような年齢の場合> 「どうやったら仲良く遊べるか、取り合いにならないか一緒に考える」という方法がとても有効です。「じゃあ、順番に遊ぼう」とか、「一緒に遊ぼう」とどちらかが言いだせばOK! 2人で相談して、お互いに譲ったり一緒に遊び始めたり、自分たちで解決策を見つけること自体が、とてもよい経験となります。 ただし、自分が遊びたいものを「順番だから」といって、後からきたお友だちに譲るなんて嫌だ!と思うお子さんもいます。そこで言いがちなのは、「もし○○ちゃんが逆の立場だったらどう思う?」という声かけですが、実はこれが通用しないこともあるのです。「順番」という理論を重視して行動する子どもにとっては、相手の気持ちを想像することが難しい場合もあります。 そんな時は、子どもの「僕が(私が)教えてあげる!」という気持ちがくすぐることがポイント。「どうやったら仲良く遊べるか教えて~」や「ママにどんな風にすれば楽しく遊べるか見せて~」といった言葉かけをしてみてください。だいたいの子どもが得意気になって、不思議と一緒に仲良く遊べるようになったりしますよ。 過干渉のママが増加しているため、トラブルや想定外の状況に弱いお子さんや、好奇心がないお子さんが増えているという意見もあります。良い思いだけでなく、嫌な思いも含めて、なるべくたくさんの経験をお子さんにさせてあげることが健全な成長に繋がることでしょう。 ただし、お友だちを叩くといった暴力的な行為に出た時は直ちに抑止して、別の方法を教えてあげることが必要です。
2015年02月19日子どもは言葉を上手にしゃべることができるようになると、「なぜ?」「どうして?」と尋ねることが増えてきます。時々聞いてくるのであれば、ママも笑顔で答えることができるでしょう。 しかし、忙しい時や毎日同じような質問攻めに合うとイライラしてしまうこともあるはず。また、意外と鋭い質問や、ママも答えに窮するような質問をしてくることもあるので、困ってしまうこともあるでしょう。そんな時のベストな対応をご紹介します。 ■子供が「なぜ?」「どうして?」ボーイやガールになる理由 そもそも、幼児期の子どもは好奇心のかたまり。言葉での意思疎通ができるようになり、自分の気持ちをママやパパに伝えることができるようになると余裕が生まれ、より一層周囲への興味が広がります。 つまり、子どもにとっては、毎日が新鮮で新しい発見なのです。それゆえ、わからないことは一番身近な大人=ママやパパに聞きたくなるというもの。実は子どもは、親が思っている以上に真剣に「なぜ?」「どうして?」と質問しているのです。 ■親としてベストな対応その1:逆に子どもに質問してみる 子どもが「これなぁに?」と尋ねてきたら、すぐに答えを教えてあげてしまうのではなく、「●●ちゃんはなんだと思う?」と問いかけてみるのもよいでしょう。逆に質問することで、わからないことはまず自分で考えてみるという習慣を、小さいうちからつけることができます ■親としてベストな対応その2:常に正解を答える必要はない 親としては、「間違って覚えてしまったら大変」「正確な答えを言わないといけないのでは」と、間違った答えを伝えることに抵抗があるのではないでしょうか。しかし、子どもは必ずしも正解や科学的な根拠がある、きちんとした答えを求めているわけではありません。 時には、ちょっと楽しい気分になるような、夢のあるような答えを子どもに伝えてあげることも大切です。また、あえて間違えた答えを言うことも、子どもの思考能力を促すには必要です。 たとえば、リンゴを指して「これなぁに?」と聞かれて、「梨かな?」と答える。そこで子どもが「梨じゃないよ! リンゴだよ!」と言う場合もあるでしょう。もし、明らかに間違った答えを鵜呑みにしてしまったら、「梨って赤かったっけ?」など、正解を子どもが自分自身で見つけるヒントを与えて、思考を促してください。 ■親としてベストな対応その3:親も答えに困る質問は、素直に「わからない」と伝える 幼児期の子どもは突拍子もない質問をしたり、親もどう答えていいかわからない質問をしたりすることがあります。そんな時は、素直に「ママもわからないから調べてみるね」や「一緒に調べてみようか?」と答えましょう。 何でも知っているはずの親でもわからないことがある=「わからないことは恥ずかしいことではない」「わからなければ調べればよい」ということが、子どもにも自然に身についていきますし、後々勉強に対しての姿勢にもつながります。 ■親としてベストな対応 その4:邪険にあしらうことはやめる 時には子どもが何度も同じ質問をしてくることもあるでしょう。しかし、そこでイライラして、「同じこと何度も聞かないの!」「忙しいから後にして」「そんなことわかるわけないでしょ!」という、この3つのワードは決して言わないでください。 質問を邪険にされてしまうと、子どもの中で「何でも聞いたり、話したりできる」という親への信頼がだんだん薄れてきてしまいます。 いかがでしたか? 上記を参考に子どもの「なぜ?」「どうして?」には、なるべくまっすぐ向き合ってあげてくださいね。
2015年01月29日私は日頃、NPO法人で子育て支援活動を行っているのですが、その中でママたちから「おじいちゃん、おばあちゃんが孫に対して甘やかしすぎる」という悩みを聞くことは意外と多いものです。我が家の娘たちも昨年から、夏休みなどの長期休みに子どもだけで祖父母の家に泊まらせていますが、大抵ワガママになって帰ってきます。 子どもからすると、「おじいちゃん、おばあちゃんは何でも買ってくれる! 何でも好きなものを食べさせてくれる!」という存在だと感じているようです。たしかに、孫をかわいがってくれるのはありがたいですが、親の本音としては「あまり甘やかさないでほしい」と伝えたい時もあるではないでしょうか。どう伝えればよいのか、ママたちの意見で多いケースを取り上げ、対応策を紹介します。 ■祖父母が、孫の欲しがるおもちゃやモノをどんどん買ってしまう場合 (1) 子供の感謝の気持ちを育てたい、と祖父母にも協力を求める 「欲しいものを何でもすぐに買ってもらえる、ということに慣れてしまうと感謝の気持ちを持たなくなってしまう。おもちゃやモノを買ってもらったことに対して、きちんと感謝の気持ちを持つ子に育てたいので、時には我慢させる環境も一緒に作って欲しい」と、祖父母にも孫のしつけへの協力をお願いするとよいでしょう。 そのほか、「おもちゃがありすぎて、ひとつのものでじっくり遊ばなくなって、困っているんです」と悩みを打ち明けるかたちで、暗に「おもちゃを買い与えないでほしい」という気持ちを伝える手もあります。 (2)「子供を片付けのできる子に育てたい」と、親としての目標を祖父母に伝える 小さいうちから自分のものを自分で管理する、お片付け上手な子どもに育てたいと祖父母に伝え、協力を仰ぎましょう。そして、どんなおもちゃを持っていて、どこにしまうかということを子どもが自分で理解できるようにするためには、収納とおもちゃの量のバランスをとることが必要だと伝えてみましょう。 ■祖父母が孫に、お菓子や好きな食べ物を何でも食べさせてしまう場合 祖父母世代との食に関するギャップは、多くのママたちの悩みどころ。特に、アレルギーや食品添加物などに慎重になっているママにとって、構わずどんな食べ物でも与えてしまう祖父母の対応は、気が気でないかもしれません。 そんな時は、はっきりとママの食に対する考え方を伝えましょう。「こういうものをあまり与えすぎると、こういう悪影響を及ぼすので、なるべく控えたいと思っています」「この段階では、まだ●●を口にするのは早いと考えています」「お菓子を食べすぎると、夜ご飯を食べなくなってしまって栄養的に心配です」など、しっかりと伝えたほうがよいでしょう。 はっきり言うことがなかなか難しい場合は、母子手帳や育児本など、育児方法について書かれているものを見せて、「今はこう書いてあるので、それに従おうと思うのですが、そのほうがいいですよね?」と相談形式をとってみましょう。「テレビで(有名な教育者が)そう言っていたので、そうしようと思っているんです」と言うのもよいかもしれません。 ■祖父母のように、子供を甘やかしてくれる存在は、実は必要であることもまた事実 孫を甘やかす祖父母への対応を紹介しましたが、一方で甘やかしたくなる祖父母の心理を理解することも忘れてはいけません。祖父母は「孫を甘やかす」ことで「孫への愛情」を表現しています。 親は、どうしても子どもに対して責任と期待がある分、厳しくなってしまったり、余裕がなくなったりして、本当に子どもの思いに気づかないこともあります。それゆえ、子どもの気持ちを笑顔で受け止める存在、時には子どもの逃げ場になる存在というのはとても重要なのです。 それがまさに、子どもにとっての祖父母の大切な役割なのです。『ちびまる子ちゃん』でいう、まる子とおじいちゃんの関係(お母さんやお父さんが相手にしないバカバカしいまるこの話も笑顔で受け止める関係)と言えば、わかりやすいでしょうか。 ですから、「おもちゃや食べ物を与えるのではなく、遊び相手や話し相手、孫の気持ちをよしよしと受け止める相手になってほしい」と伝えるのも、孫を甘やかす祖父母への有効な対応策になるかもしれませんね。
2015年01月02日子どもの英語教育として最近、流行している「スカイプ英会話」。パソコンやiPadなどがあれば、自宅にいながらオンラインでネイティブから英語を学べる、新しい英会話レッスンのかたちです。これまで2回にわたり、5歳の女の子、Eちゃんが受講したレポートの連載を行ってきました(第1回: 初めて使った様子 / 第2回: 1ヵ月後の様子 )。 最終回のテーマは、「3ヵ月間で子どもにどんな変化があったの?」。今回は、オンライン英会話レッスンを3ヵ月にわたって体験したEちゃんの成長について、率直な子どもの変化の様子や、ママの感じた思いをレポートしてもらいます! ■オンライン英会話レッスンで、レッスン日をうっかり忘れたらどうなる!? 3ヵ月目に入ると、娘はすっかりスカイプ英会話の楽しさに引き込まれていました。週が明け、月曜日になると、だいたい娘から「今週の英語のレッスンは何曜日?」と尋ねられるほど。私がうっかり予約を忘れていて、娘のその一言で慌てて予約することすらありました(笑)。 実は一度、予約したレッスン日を忘れてしまったことがあります。その時はレッスン担当の先生から、開始時間と開始後にスカイプメッセージが届いていました。開始時間を20分以上過ぎても引き続きメッセージが届いていたのを後で確認し、ずっと画面の前で待っていてくれた先生に申し訳なさを覚えたのと同時に、とても感謝しました。 しかし、娘には「ママ何やっているの? なんで私のレッスン忘れちゃうの?」と責められました…。その一件以来、飾っているお気に入りのカレンダーに、みずからレッスン日を記入するようになった娘。私のうっかりが発端でしたが、結果として、娘がスカイプ英会話レッスンを「自分の習い事」と強く意識していることに気づくきっかけにもなりました。 ■シャイな子供でも、時間が経つにつれ、先生とのやり取りが少しずつ増えてきた 娘はとってもシャイで人見知りが激しいタイプ。スカイプ英会話を始めても、最初の1ヵ月は先生が「これはどう?」「これをやろう!」など終始リードをしていて、どちらかというと一方的なレッスンの印象でした。 ところが、2ヵ月目になると、娘も先生が言ったことに反応できるようになってきました。たとえば、「テキストの●ページを開いて」と先生が言うと、今までは無言でそのページを開いていましたが、徐々に 「OK!」や「Just a moment, please」と返事ができるようになったり、わからない時には「I don’t know」と言えるようになったりしてきました。 あんなにシャイだった娘が英語で、画面の向こうの外国人の先生に自分の意思を伝えられるようになったことは、母親から見ると、とても大きな成長ポイントです! ■英会話レッスンで習った単語は、日常会話でも自然に飛び出すように さらに、3ヵ月前の娘にはなかった習慣もついてきました。それは、日常で英単語を発するようになったということ! レッスンでおもに教わる、色や形を表す英単語は、日常生活にたくさんあふれています。レッスンで習った英単語を見つけては「Red!」や、「Oval!」と、嬉しそうに話しています。 これには、小2の姉もびっくり。「なんでEちゃんがその英語知っているの? 私、知らないのに」と驚くと、「英語の先生に習ったから」と得意気になり、「四角はSquareだよ」と、お姉ちゃんに教えてあげています。 姉に教えることがレッスンの復習の役割も果たしているようで、忘れてしまっている言葉については、「何だっけ?」とテキストを見て調べたり、私に聞いたりもしています。 ■ほかの先生の英会話レッスンにも興味を持つように これまでは最初に選んだ先生一筋でオンライン英会話レッスンを受けてきた娘ですが、ここ最近は「ほかの先生も受けてみたいな」と言うようになってきました。試しにいつもとは違う先生を選んでみると、レッスン中、娘が答えに窮することがあっても根気よく待ってくれたり、使うアイテムが工夫されていたりと、また違った良さが感じられました。 特に、美大出身の先生が、即席のイラストを描きながら進めてくれたレッスンは、お絵かき好きな娘は大喜び! 「最初からいろんな先生を試しておくべきだったね」と話しつつ、今後、先生を選ぶ楽しみが増えて、うれしい限りです。 ■3ヵ月間のオンライン英会話体験レッスンを通して ある程度関係性をつくらないと自分を出さないシャイな娘でしたので、「ネイティブの先生とマンツーマンなんて!」と、始める当初はかなり不安を感じていたようでした。 しかし、実際に始めると、子どものペースで心をだんだん開いていき、最終的には「スカイプ英会話は私の大事なレッスン」と、自分の大切な時間としてとらえてくれるようになりました。 実は、娘だけでなく、私自身も当初、英語をオンラインで学ぶことには懐疑的で、「リアルな空間でやり取りしてこそ、習ったことが身につく」という考え方から抜け出せずにいました。 ところが、実際にやってみると、スカイプで話すことも直接会って話すことも、コミュニケーションの本質はなんら変わらないと気がつきました。それなら、PCやタブレット1つで現地にいる海外の先生と繋がれるのだから、移動時間を費やして英会話教室に通うよりも効率的です。 シャイな娘が英会話を始めるきっかけとしてはベストな選択だったなと、この機会に感謝しています。このまま続けていけば、さらなる娘の成長を見ることができる!と期待が膨らんでいるところです。 ● ■サービス紹介 ・ スカイプ英会話公式サイト ・ スカイプ英会話 for キッズ を詳しく知る ■5歳の男の子、Iくんの連載 ・ 子供がスカイプ英会話を体験!6歳の男の子の場合 (1) ・ 子供の英語教育に、スカイプ英会話を体験! 6歳の男の子の場合 (2) ■6歳の女の子、Eちゃんの連載 ・ 子供がスカイプ英会話を体験!5歳の女の子の場合(1) ・ 子供の英語教育に、スカイプ英会話を体験! 5歳の女の子の場合(2)
2014年12月18日子どもの成長の速度や経ていく過程は千差万別。成長速度は、もともと持っている気質にもよりますが、性格や周囲の環境による影響が大きいといわれています。ここでは、 0歳児編 、 1歳児編 、 2歳児編 に続き、3歳児の一般的な成長段階に照らし合わせて、親や周囲が促せるサポートや遊び方をご紹介します。 ■3歳児の遊び <この頃の特長> ・体や手足の動きがますます活発になり、手先もだんだん器用になってくる ・言葉が著しく発達し、「大きい⇔小さい」「長い⇔短い」などの違いがわかるようになったり、名前や年齢の質問に答えられるようになったりする ・友だちとの関わりが増え、社会性が身についてくる ・「欲しい」「買いたい」という欲求に対して、言い聞かせが通用するようになってくる ・やってよいことと悪いことの区別がだんだんつくようになり、悪いと思うことはやらないようになってくる ・自分で靴を履いたり、自分で洋服を着たりなど、自立した行動が目立つようになる 3歳は、子どもが自分でできることも増えてくる時期なので、生活リズムや習慣を身につけるには良いタイミングです。親の真似をしたい時期でもあるので、ママがお手本を見せてあげながら、手洗いやお片付けなどの習慣を身につけていきましょう。 特に、箸の練習やはさみ、子ども包丁などにも挑戦させて、なるべく手先を使うようにすることが、この時期の子どもにとって大切なことだといわれています。遊びの要素を取り入れながら、いろいろな経験をさせてあげましょう。 そして、子どもの「やりたい」「やってみたい」という気持ちを認め、選択が必要な時はなるべく子どもに選ばせるようにしていくとよいでしょう。 子どもにとっては、親が自分の意見を聞いてくれたことで、「自分を認めてくれた」という自己肯定感が育ちます。その結果、自信を持っていろんなことに興味を抱き、自分のしたいことを主張できる、理解能力の高い子どもになる確率が高まっていくでしょう。 <3歳児の遊び例> (1)ジェスチャーゲーム その名の通り、子どもと大人が順番に身振り手振り(ジェスチャー)をして、それが何かを当てるゲームです。子どもにとっては表現力を身につける練習になりますし、答えを知ることで語彙力を増やすことにもつながります。 最初のうちは、「食べ物」や「スーパーに売っているもの」とテーマを限定し、「オレンジ色で」「丸くて」「食べるとちょっとすっぱくておいしい」など、ジェスチャーと言葉を交えながら行ってもよいでしょう。ちなみに答えは、おわかりの通り「みかん」です。 (2)宝さがしゲーム ママやパパが紙に絵を描き、それを子どもにはさみで切ってもらいます。切ったものを、子どもが目をつぶっている間に部屋のどこかにテープで貼ります。それを探してもらうゲームです。 我が家の長女は、3歳の時、「きんぎょがにげた」という絵本が好きでした。ですから、紙をきんぎょ型に切って、「きんぎょがにげた! 探そう!」と、絵本に関連付けて楽しみました。 (3)保育園や幼稚園でも大人気! ごっこ遊び 3歳児はごっこ遊びが大好きです。定番はやはりお店屋さんごっこ。お財布やお金を紙とはさみで手作りして、リアリティを出すとさらにGOOD! おもちゃやぬいぐるみ、お菓子などを並べれば、すぐにお店屋さんができます。 店員さん役は子どもに任せて、パパやママはお客さんになるとよいでしょう。「いくらですか?」「10円です」「100円でいいですか?」「なら1円でいいです」という、おもしろい会話が生まれることもあります。 たまには、リアルな食材でサンドイッチ屋さんやハンバーガー屋さんをやってみては? 具材をテーブルに並べ、注文して子どもに作ってもらいます。「これがおすすめですよ~」と、注文したものと違う具材のものができたりもしますが(笑)、お手伝いや食育に繋がる部分もあるのでおすすめです! 3歳を過ぎると、できることの幅がグンと広がります。親子でコミュニケーションを楽しみながら、よりリアリティを追求した遊びを楽しんでくださいね。
2014年12月16日もうすぐクリスマス、そしてお正月がやってきます。プレゼントを買ってもらったり、お年玉をもらったり、物をもらう機会が増える時期ですね。子どもにプレゼントをあげるタイミングというのは、子どもの気持ちを育てる上で、とても重要です。こういう時だからこそ、家庭における子どもへのプレゼントのあり方を見直してみませんか? ■プレゼントをあげる時は、子どもが本当に欲しいものを見極めるチャンス! 子どもが小さいうちは、欲しい物がころころ変わります。おもちゃ売り場に行って、直感で「欲しい!」と思ったものを、とりあえず口に出すので、そこでホイホイ買ってあげてしまうと、すぐに飽きて見向きもしないおもちゃが…ということになりかねません。 そのまま成長してしまうと、高価なものをホイホイねだる子になってしまうことも。やはり、子どもに高価なプレゼントをあげるは、誕生日とクリスマスの年2回くらいがちょうどよいでしょう。 子どもも3歳を過ぎると、がまんを覚えるようになり、「いずれ買ってもらえる」という目標日を設定することで、本当に欲しいものを自分で判断できるようになります。この感覚はのちのち、自分にとって「必要」「不必要」の見極めがきちんとできる判断力にも繋がるでしょう。 ■「欲しい」気持ちを温める期間を持ちましょう 誕生日やクリスマスなど、高価なものをプレゼントする時期は年に2回くらいがちょうどよい、という点には、もう1つ理由があります。「●●が欲しい!」と思ったら、ある程度その気持ちを温める期間を持つことが大切だからです。 ずっと「欲しい」と思っていたものを得た時の達成感と喜びは、大人も子どもも同じです。すぐに買ってもらうよりも、気持ちを温めてから買ってもらったほうが、喜びが何倍にもなり、買ってもらえた感謝の気持ちが募ります。 この気持ちを経験することで、普段からむやみに何かをねだるということが減っていくことでしょう。そして、ほかのことに対しても自分で目標を設定し、挑戦・達成していく感覚を育てるきっかけにもなるでしょう。 ■めったに買ってあげない分、子どもにプレゼントするときは全力で演出! プレゼントをする時は、ママやパパも思いきり、子どもの嬉しい気持ちを盛り上げましょう! たとえば、クリスマス。サンタさんからのプレゼントという設定なら…。 ・クリスマスの朝は、玄関や寝室のドア・窓をあけておく(サンタさんが来たように見せるため) ・かき氷で作った氷(雪)を窓のサンに積もらせて、英語の手紙とプレゼントを置いておく(さらに演出にこだわる場合はフィンランド語の手紙でもよいでしょう) ・サンタさん宛てに用意したお菓子や飲み物を、いかにもサンタさんが食べたり、飲んだりした形跡にして、プレゼントを置いておく ・玄関にプレゼントをあらかじめ置いておき、トントンとパパがドアをたたく音を鳴らす こうした演出は、大人になるまでずっと、嬉しい思い出として残るでしょう。このほか、誕生日の演出も、最近では凝ったものがたくさん紹介されています。 <参考> (Happy Birthday Projectより) バースデープランナーという方がいて、おすすめの演出方法やアイテムを書籍や講座で紹介してもいますので、ぜひチェックしてみてくださいね。 プレゼントをあげるタイミングを考えるとともに、メリハリをつけたプレゼントの仕方をすることで、子どもにとってより楽しい記念日の時間を過ごすことができるでしょう。
2014年12月07日前回 は、年齢差別のライフスタイル・2歳差きょうだいに注目しました。今回は、3歳差きょうだいのよいところ・困ったところなどを伺い、メリットとデメリットの部分をより具体化してみます。 ■3歳差の子どもを持つママが見た、メリット・デメリット 【7歳と4歳/異性(上:男の子 下:女の子)の場合】 3歳差の兄妹では入学や進学の時期が同時になることがデメリットになると考えていましたが、いざその時になってみると、一気に済むので、かえってよかったかもしれないと思うようになりました。 妊娠中や出産時を振り返ってみても、上の子が2歳を過ぎていたので、「赤ちゃんがお腹で大きくなってるから、抱っこは我慢してね」とか「今、妹におっぱいあげてるから待っててね」といったことを言い聞かせればわかってくれて助かりました。 おむつも、上の子は妹が生まれた時には完全に取れていたので、おむつ代がかさむこともなくてかえってよかった! と思っています。妹が成長するとともに、男女ですが段々と仲良く遊ぶようになりました。今では、妹がお兄ちゃんに命令していることも多々あります。 【5歳と2歳/同性(上:女の子 下:女の子)の場合】 3歳差でよかったな!とつくづく思っています。下の子が生まれた時に、上の子がかなり育児の戦力になってくれたからです。 「おしりふき取ってきて~」「おむつ取ってきて~」など、よく手伝ってくれたのでとても助かりました。上の子も、3歳近くまで愛情をたっぷり注いだせいか、下の子にヤキモチを焼くこともほとんどありませんでした。その点もよかったと思います。 また、同性で3学年差は、同じ幼稚園に通わせる場合、制服や体操服などをすべてお下がりできるので、経済的にはとても助かります。この先、高校と中学、大学と高校と受験のタイミングが一緒になるので、そこはまだどう感じるかわかりません。 逆に3歳差で困ったことといえば、妊娠中つわりがひどかったので、上の子のプレ保育のお弁当づくりや行事への参加がきつかったことくらいでしょうか。 【8歳と5歳/同性(上:男の子 下:男の子)】 私はあえて3学年差をねらいました。理由は、「受験が一気に済んだほうが楽だ」と考えたからです。受験モードが兄弟一緒のほうが、親にとっても子どもにとってもいいのではと思っています。 実際、3歳差で産んでよかったのは、おむつの面です。2歳差のきょうだいだと、おむつは2サイズ買ってます! という家庭が多かったのですが、我が家は下の子が産まれた時、すでに上の子のおむつがはずれていたので、とても助かりました。 デメリットは、乳児を連れて、幼稚園の年少さんの行事をこなすのが正直きつかったことです。特に冬は、感染症や風邪なども流行るのであまり外に連れ出したくないと思いつつも、仕方なく連れて行く…ということが多々ありました。 ■3歳差きょうだい、受験が一緒に済む! はメリットか、デメリットか 3歳差のママたちに聞くと、まだ先のことですが「受験モードが一気に済む」という点をメリットとして感じている方が多かったです。 そこで、最後に高校生と中学生、大学生と高校というダブル受験をしたママに聞いてみたところ、「親の受験に対する気遣いも一気に済むのでよかったし、子ども同士も同じスケジュールで過ごしていて、『お兄ちゃんも頑張っているから!』『弟も頑張っているから!』とお互いによい刺激になったような気がします」という意見もたしかにありました。 しかし、「私も高校・大学受験が一度で済むほうが楽!だと思っていましたが、実際にはそううまくはいきませんでした。1人が第一志望合格で、1人が不合格。しかも、先に発表になった下の子が不合格で、後に発表になった上の子が合格。あまり大々的にお祝いはできませんでした」という場合も。受験が一緒に済むのは、必ずしもメリットだけではないようです。 子どもの年齢差で、何をメリットやデメリットと感じるかは人それぞれですが、これから家族計画を考えている人は、先輩ママの意見や経験談もぜひ参考にしてみてください。 ・ 子供2人目の妊娠・出産はいつがベスト? ~2歳差のメリット・デメリット~ ・ 子ども2人目妊娠・出産は、いつがベスト? 上の子との年齢差によるメリット・デメリット
2014年11月27日