講談社「ViVi」でファッションライターとして活躍後、 雑誌「GLAMOROUS」の立ち上げに尽力。ファッション・ディレクター として新しいアラサーブームを巻き起こす。さらに「GQ JAPAN」 「VOGUE GIRL」の創刊と運営に携わる。2014年より「Numéro TOKYO」 ディレクターに就任。同時に(株)「gumi-gumi」を立ち上げる。 フジテレビ系ドラマ「ファーストクラス」の衣装監修や、情報番組「直撃LIVEグッディ!」のコメンテーターなど活躍は多岐に渡る。
ウーマンエキサイトをご覧のみなさま。ファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓です。 この連載も10回目、今回がラストとなりました。私自身、長年ファッション業界に携わっておりますが、ここまで髪にフォーカスして考えたことが初めてでした。 でも専門家の方とお会いしたり、いろんな方の髪へのこだわりを伺っていると、髪がいかに私たちの美しさの基本にあるのかと改めて気づかされました。 見た目というのはファッションや、メイクから入りがちです。自分自身、ヘアスタイルがボロボロという日もあります。 「Bad Hair Day」という言葉があります。髪型が決まらない日。癖っ毛が直らない日、髪がペタッとしてしまう日。髪が決まらない日は何をやってもうまくいかない、というような意味で使われています。 それだけ、髪って毎日の気分を左右する、とっても大きなパーツなのです。私の髪は白髪染めをしております。白髪に直面して初めて、自分の髪が健康であることに気を使うようになりました。 「あなたの黒髪は美しいですね。」ある日、お仕事でお会いした妙齢の紳士に言われました。ドキッとしました。ファッッションを褒められるより、香水を褒められるより、何かとっても本質的に褒めてもらえたような気分がしたのです。 自分の髪をきちんと大切にする。若い時にはあまり気を使っていなかった分、年齢を重ねるほどに自分の髪、自髪を愛してあげないと、と思うのです。 ここ数年髪のために始めたケアがあります。ヘアブラシを変えました。そのブラシでゆっくり朝ブラッシングします。髪を洗う時、最初にブラッシングをして、シャンプーをして、ゆっくり頭皮マッサージをする。洗い上がったら、タオルで水分をきちんと取る。ドライヤーはできるだけ短時間で。朝はヘアオイルで乾燥から守るなど。ゆっくり髪をケアすることは自分の内面もケアすることになるのだと思います。 年齢を重ねるとホルモンバランスの関係で女性でも髪がへたったり、ツヤがなくなったり、思い通りのヘアスタイルにならなくなります。 8回目のコラムでも触れた山口小夜子さんは、お亡くなりになる直前まで本当に美しい髪でした。その彼女が30代で書いていた文章に、事細かくヘアケアについて書いてありました。 美しい人には美しい習慣がある。このコラムが皆さんの美しい髪習慣へのきっかけになれば、とっても嬉しいです。 綺麗な髪で、理想の自分を。もっと自髪磨きを始めましょう。 ⇒老けない人のヒミツは「顔」より「頭皮」にあった!!>>>
2017年04月28日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま。ファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓です。 女の歴史は髪の歴史。なんて、大げさでありますが、実のところこんな私でも10代から20代にかけていろんなヘアスタイルに挑戦して、痛い思いもたくさんしてきました。 高校時代に当時流行っていた聖子ちゃんカットにし、先生に「禁止ではないけど、似合わないからやめとけ」という言葉をかけられ、廊下で真っ赤になった黒歴史、笑。 大学時代はハウスマヌカン系の刈り上げヘアで首から風邪をひくという経験など、それなりにヘア歴史を経て今に至っているのです。若気の至り、自分探し。ヘアスタイルの歴史は、その当時の自分を思い起こさせます。 5月に小泉今日子さんの35周年記念のベストアルバムが発売になります。そのジャケットが先日公開になりました。カバーは35年間の小泉さんのイラストです。刈り上げのショートカットあり、聖子ちゃんと同じ外巻きボブあり、ストレートロング、巻きのゴージャスロング、最近はストーレートのボブと、イラストだけでもわかるヘアのバリエーションの凄さ。改めて時代を作ってきた方なのだな、と感心したのです。 一方で、最近になって気になっているのが、石田ゆり子さんです。ドラマ「逃げ恥」で見てからあの、年齢を超えた可愛さに引き込まれてしまいました。いろんなヘアスタイルを経てきた小泉さんに比べて、石田さんは安定のボブスタイル。その可愛さはインスタでも大人気で、フォロワーは約85万人。たくさんの猫&ワンちゃんに囲まれた生活をつづっていて、ほっこりします。 お二人とも40歳半ばを超えて、なお人気者。ドラマでも引っ張りだこです。 いろんなヘアスタイルをトライして、時代を作ってきた小泉さん。反対に自分のスタイルを長年守っている石田さん。それぞれに真逆のようでありますが、自然体だなー、と思うところは一緒です。 しわを隠すわけでもなく、無理に年齢に逆行するのではなく、時の流れるままに自由自在に生きてきた女性のゆとりを感じるお二人です。 以前小泉さんは雑誌の取材記事で「アンチエイジングという言葉が大嫌い」、「これは抵抗しなきゃと。私は『中年の星』でいいんじゃないかと思ってます」 とおっしゃっていました。 年齢に逆らってボトックスや美容整形などで時間を巻き戻そうとするのではなく、今の自分の時間の流れを大切にすること。年の取り方だって、全ての人が一緒ということもありません。自分のペースで生きている人は、やはり美しいと思うのです。 だからと言って、野放図にしているのではありません。見えないところで自分のケアをしているからこその美しさだと思うのです。日々の積み重ねでヨガや、食生活など、美しさに繋がる習慣を持っている人なのだと思います。 誰かと比較したり、ましてや過去の自分と比較することではなく、自分の今の時間を生きること。これが美しい二人から教わったこと。ありのままで。アンチ・アンチエイジングでいきましょう♪ ⇒老けない人のヒミツは「顔」より「頭皮」にあった!!>>>
2017年04月25日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま。ファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓です。 山口小夜子という人がいました。黒髪のおかっぱ頭。切れ長の目。メイキャップアーティスト、セルジュ・ルタンスが手がけた資生堂の広告で一気に話題になり、世界中のデザイナーからラブコールを送られた、日本人モデルです。 その彼女の書いた本(「小夜子の魅力学」文化出版局刊)を読みました。その中で自身の黒髪について語った章があります。 彼女がモデルを始めた70年代はハーフモデル全盛で、オーディションに行くたびに「黒い髪は重いから染めていらっしゃい」と言われたといいます。だけど彼女は頑なに、黒髪でいることを貫きました。「私の顔は典型的な日本人の顔で、髪を染めても似合わないのです。」と語っています。だからこそ、彼女のアイデンティティにまでなったヘアスタイル。 今では髪を染めることは全く抵抗がなくなりました。金髪でもいい、原宿で流行っているパステルカラーでもいい。ブルーでも、ピンクでも。それぞれに個性のある色を選んでいます。 若い子達を見てうらやましな、と思うのはその選択肢の多さです。ヘアサロンでカラリストの方と相談して、まるで絵を描くみたいに色を選んで、メッシュやハイライトなど自在に自分の個性を演出できます。冒険は自分を成長させます。新しい洋服を選ぶように、髪色を選んで。それも人生の自由度です。 そして、若い頃とは違って、年齢を重れば、白髪とも立ち向かわなければなりません。男性にとっては勲章のような白髪も、女性にとっては目立たせたくない加齢の象徴。ただし、白髪を隠すというネガな気分ではなく、白髪を染めながら、自分らしい明るいヘアカラーにチェンジする。なんでもポジティブ変換できると人生は楽しくなります。 先ほどの小夜子さんの言葉で、「誰かに合わせて髪型や髪の色を選ぶのではなく自分だけの髪を選ぶようにしましょう」と書かれていました。一人一人の個性です。誰かの真似じゃない、自分が綺麗に見えることを目指してヘアカラーを見つけなくちゃですね。 そんな山口さんは、あの黒髪をキープするために、シャンプー前にヘアトニックで丁寧にきちんと地肌マッサージをしていたと言います。髪の色を変えれば尚更のこと、地肌も髪もきちんとケアして艶やかに、枝毛のない状態をキープすること。どんな色であっても、艶やかで、健康な髪はそれだけで魅力的なのです。 2007年にお亡くなりになる1年ほど前に、一度スタジオでお会いしました。50代を超えていらっしゃいましたが、あの美しい艶のあるおかっぱの黒髪はそのままでした。美しい髪は美しい人を作る。今後も地肌マッサージを習慣にしたいと思います。 ⇒老けない人のヒミツは「顔」より「頭皮」にあった!!>>>
2017年04月18日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま。ファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓です。 おしゃれなカフェでのこと。明らかに女子会とわかる3人の女の子が、おしゃべりの合間におもむろに自撮りを始めました。器用に手を伸ばして、スマホ片手にポーズを変えながら、2、3ショット。よくある光景です。スマホを頭上斜め上に構えて、アングルを変えながら、撮影直前に、髪をクシュクシュと崩して。このクシュクシュ。年齢で違うのです。 40代アッパーの人なら、髪を整えます。ハネや巻きの加減を“完璧”にするべく、髪を撫で付けるようにするのです。これが、20代、30代(前半)になるとむしろ、髪は”崩す“のが主流。ここに年齢差が出るポイントです。 ファッション雑誌でもよく見出しに出ているキーワードは「抜け感」。つまり完璧すぎるファッションではなく、シャツを着ても、きっちり着こなすのではなく、ちょっとゆるく着こなす。今シーズン流行している「抜け襟」と言われている襟がちょっとルーズに下がったシャツなんかがまさしくそうですね。 ふわっと軽いスプリングコートに、緩めの抜け襟シャツ。デニムもゆるっと。足元だって、ヒールよりスニーカー。この“抜け”とは決して=ルーズではありません。清潔感を忘れずに、頑張らない自分を演出することなんです。 もちろんへスタイルもそうです。ふんわりと肩にかかるかかからないかのボブ。きっちりではなくて、あえて、クシュクシュと仕上げます。髪にもヘアクリームなどでテクスチャーをつけて、立体感がある仕上がりにするのです。 最近ファッションの撮影でも、きっちり巻いたりすることが減りました。「ニュアンスをつけて」というのがポイント。寝起き風のラフ感、ちょっと海風に当たった風のドライな感じ、こんな具合に指示をするのです。ちょっとおかしいですよね、笑。 そこにあるのは「キリキリ頑張っている女性」ではなく「ゆとりがあって、自分の時間を楽しんでいる女性」。この傾向は女性の生き方にも影響しているように思います。仕事も恋も頑張らない。無理して自分を見失いたくない。そのゆるい生き方が、そのままファッションにもヘアスタイルにも表れているように思います。 先ほども言ったように、このゆるさは下手をするとルーズや不潔な印象にもなりかねません。なので、ちゃんと鏡を見ながら、自分なりの“抜け感”を見つけることが大事です。ヘアスタイルの仕上げはクシュっと髪を握るように。ふんわりと空気を入れるように立体感を出して。 普段、家事や子育てに一生懸命になっていると、髪にも顔にも生活感が出てしまいます。そんな時、ちょっと立ち止まってヘアクリームやワックスをプラスして、ニュアンスをプラスしてみてください。疲れ顔を抜け感に。ちょっとしたことだけど印象アップできる魔法です。 ⇒老けない人のヒミツは「顔」より「頭皮」にあった!!>>>
2017年04月14日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま。ファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓です。 やっと春到来です。桜もちらほら咲き始めて、コートもやっと軽めトレンチにチェンジ。こうなると、新しい服、新しい靴で出かけたくなりますね。全身は無理でも、一点だけ買うだけで、ぐっと春気分がアップします。 じゃあ、おすすめは何かというと、今年ならボリューム袖のシャツを一枚買い足すのはどうでしょう? 今CMでも話題になっている「盛り袖」シャツです。 流行がなかなか生まれなくなった今、それでも新しい服を買うことに意味があると私は思っています。新しい服は新しい自分だからです。 いつものクローゼットを眺めて、いつもの服を着る。こういうルーティンな日々も悪くはないけど、習慣も、癖も、日常を変えないとなかなか変えるのは難しいのです。 鏡の中の自分は着実に歳をとって行きます。1年が過ぎるのが加速度を増して早く感じませんか?それだけの速度で着実に自分は老化に向かっているのです。 だから似合っていたはずの定番ジーンズや白シャツも似合わなくなっている。若い頃褒められたワンピースが急に野暮ったく見えてくる。その理由は、服は変化しないけど、私たちの体も顔も着実に歳を重ねているからなのです。 そこで、自分の変化に合わせてシーズンに1着でもいいので「新しい服」を買いましょう。それは重ねた年齢を勲章にできるような一枚です。新しい服は新しい自分なのですから。 よく男性が「こんなに服があるのになんで女は“着ていく服がない”っていうんだ」と言いますが、そう言われたら「だってここにあるのは過去の私だから」。と言い返しましょう。 そして、春新しい服を買ったら、ヘアスタイルを見直しましょう。今年の盛り袖シャツには、キリッとしたショートカットが似合います。全身を鏡に映してみましょう。バランスの良さを作るためには、実はヘアスタイルが大切なのです。ファッション雑誌を開いて、おしゃれの見本を見つけたら、ヘアサロンでオーダー。きちんとヘアケアも忘れずに。 ボトムはデニムでもいいですね。新しい自分になったら、お出かけしましょう。ウインドウショッピングをしている、その鏡に映ったあなたはちょっとだけアップグレードしているはずです 新しい服で新しい自分。そして、春は新しい出会いの季節です! ⇒老けない人のヒミツは「顔」より「頭皮」にあった!!>>>
2017年03月31日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま。ファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓です。 先日ネイルケアをしにサロンに伺いました。どういうわけか私は爪が割れやすく、ジェルネイルでもすぐ剥がれてしまいます。 友達でもあるネイリストが私の指先を見て「バタついている女はネイルがはげるのよ」とバサリ。彼女曰く「ほら、バタバタしていると、バッグの中をかき回したり、いろんな行動がガサツになるじゃない。そうすると、やっぱりネイルははげやすくなるわよ」。彼女の言葉に激しく同意しながら、思い出した光景がありました。 京都を一人歩きしていたとき。あるカフェに立ち寄りました。町家をリノベーションした店内に趣味の良い骨董と古本が並び、とても居心地のいい場所です。そこのマダムは多分60代も半ばを過ぎた頃でしょうか。紅茶を運んでくれた彼女の指先には赤いネイル。化粧もうっすらとし、白髪混じりの髪をゆるくまとめ、派手ではないけど先端の赤がとても印象的でした。紅茶のカップをだす優雅さ。それから上品な彼女の美しさを時折思い出すようになりました。 手元、足元、そして髪。若い頃はそれほど気にすることはなかったけど、年齢と重ねるとこういった先端にこそ年齢と生活感が出ます。 髪も頭皮からちゃんと丁寧にケアをしないと毛先がやせ細り、それがボサボサ、パサついてささくれ立った印象を与えます。 年齢を経て日々の仕事や、家事や子育てで自分にかけられる時間が少なくなることもその原因なのでしょう。その悪循環を変えるためには、頭皮からケアができるシャンプーを選び、トリートメントをしっかりして、ヘアオイルを毛先にたっぷり含ませて仕上げることです。 先端の髪の元気は頭皮へのケアで決まります。ここに愛情もたっぷりと注ぐと、髪の印象はグッと差が出るはずです。ちょっといつもよりお風呂の時間をとって、5分でできる自分ケアを始めてみましょう。 全てを若い頃に戻すことはできません。ならば、ポイントを毛先や指先などの先端に集中するだけでガサついた自分を変えることができると思います。 私にとって、ガサつく自分のバロメーターが指先です。指先は毎日自分の視界に入ります。ささくれや割れた爪にならないように。赤いネイルをすることは、ガサつきがちな自分への戒めです。 本をめくる指、ワイングラスを持つ指、パソコンで仕事する指。先端を綺麗にすると、自分の心もちょっとゆとりが生まれます。 先端にこそ美は宿る。お金がかかる「先端美容」よりずっとお手頃に、手先&頭皮と髪の美容を始めてみましょう。 ⇒老けない人のヒミツは「顔」より「頭皮」にあった!!>>>
2017年03月24日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま。ファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓です。 女性にとって同窓会は、なかなかの関門です。もちろん、旧友に会える楽しみも、昔好きだった人に再会出来る嬉しさもあるのですが、何しろ、「何を着ていけばいいのだろう!?」という悩みは誰にもあることだと思うのです。30代、40代と年齢を積み重ねれば、それだけハードルが高くなるものです。 この点、男性は普通にスーツやカジュアルなジャケットひとつで解決できるかもですが、女性にとっては、派手すぎても痛い、地味すぎると惨めに見える、、、云々、なかなか難しいものなのです。 さて、先日久しぶりに同窓会がありました。何学年か集まる大きな規模のものでした。女性陣はほぼみんな小綺麗で、上品な装い。 「いやー○○ちゃん、ちっとも変わらないね!」とあちこちで褒め合いが始まります。 その中でひときわ目を引く女性がいました。一緒に話していた男子が「あれ? あの美人だれだっけ?」と言うので、目をそちらに向けると、あごくらいに揃えた髪が綺麗で、化粧も派手すぎず、雑誌の読者モデルとしてでてきそうなシックな装い。とても上品な女性がいました。 「あー、○○ちゃんだよ! 見違えたなー。」学生時代後輩だった彼女は、当時地味で目立たない子でした。結婚をして、仕事をしながら子育てもしている彼女がとても綺麗で、本人と気付かなかったのです。 印象的だったのが髪。平凡なロングヘアだった彼女がボブカットにして、別人に見えるくらい綺麗に変身していたのです。 同窓会では「変わらない」が一番の褒め言葉だと思いがちです。でも彼女を見た時「見違えた!」といわれるほど、バージョンアップしていることこそ、本当の褒め言葉なんだと思いました。 “変わらない”、を実践するためには、白髪を染めたり、高い化粧品で小じわを伸ばしたり、若い時着ていた短めのスカートを着たり。時間を逆行することを頑張ってしまいます。それがちょっと前までの「美魔女ブーム」だったのだと思うのです。 でも、そうではなくて年齢を重ねたら、重ねたなりの美しさを手に入れる。これこそが女性を美しく見せる「見違える」効果なのではないでしょうか? 髪型もファッションも、モテた20代を引きずるのではなくて、今の30代、40代になった自分に似合うスタイルを手に入れること。バージョンアップする自分を怖がってはいけないのです。そういう意味で、彼女はとても綺麗でした。 次の同窓会、何を着よう?と悩んだら、ファッションを考えるのと同じくらい、髪型にも気を使ってください。昔のままの自分じゃない、無理に年齢を止めていない今の自分で旧友との再会を楽しめたら、それが一番なのですから。 ⇒老けない人のヒミツは「顔」より「頭皮」にあった!!>>>
2017年03月08日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま。ファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓です。 最近時間があると映画ばかり見ています。定額動画サービスのお陰で、過去の良作を見られるのがいいですよね。昔映画館で見ていた昔の名画も、改めて大人になって見ると違うところに目が行ったりします。 最近見た「パリ、ジュテーム」もそんな映画のひとつです。パリを舞台にしたオムニバス映画ですが、この17話目の「カルチェラタン」という回はジーナ・ローランズとベン・ギャザラが演じる夫婦のお話。 離婚するためにパリに住んでいる妻を訪れた夫。妻には若いサイクリストの彼が、夫には妊娠3ヶ月の若い愛人がいます。パリのカフェ中のジーナ・ローランズの美しいこと!この時73歳。 「グロリア」のあの切れ味のある目元、すらりとした脚はそのまま。もちろん顔にはたくさんの皺が刻まれていますが、その美しさはそのまま。その源は髪でした。全盛の時と変わらない美しい波打った金髪。綺麗にセットされ、艶やかでした。 愛人の話をする夫に、自分の若い彼の話をして、ちょっと強がる彼女。そんなところも含めて、73歳の艶(あで)やかさにため息が出ます。 年齢を重ねると、顔の皺、くすみ、たるみが気になっていろんな高いクリームを塗ったりたくさんの努力をします。電車に乗っているとみんな顔には気を使っているけど、髪はパサパサという人が多いことに気づきます。毛先が傷んでいたり、乾燥してまとまっていなかったり。最近私もそんな乾燥肌だけでなく、乾燥髪がきになってきました。 それから、ヘアオイルをこまめにつけるようになったのです。肌もしっとりさせるように、髪もしっとりと。 映画の中のジーナの美しさは、そんな艶が全体にあったからなのだろうと思うのです。そして、その艶を作るのは、オイルだけでなく、恋もあるのかもしれませんね。 特定の彼を作るということではなくても、好きな人がいること。それはタレントや俳優さんでもいいし、ちょっと気になる周囲の人でもいいのです。ふわっと恋すること、それも艶を作るポイントなんです。 仕事や育児で忙しい日々でも、好きな誰かを思い浮かべること。これってホルモンのバランスも良くなるんですって。 艶にはオイルと恋。これが妙薬ですね。 ⇒老けない人のヒミツは「顔」より「頭皮」にあった!!>>>
2017年01月27日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま。ファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓です。 最近、さすがに衰えを感じるのは鏡を見ている時。ほほの法令線、たるんだ輪郭。とほほ・・・。鏡を見ていると、やはり年齢と重力は正直だなーと思う日々です。 私がよく疲れた時に駆け込むサロンがあります。仕事場に近く、さくっとマッサージをしてくれるところが気に入っています。先日もそこでマッサージを受ける時「ショルダー&ヘッドなら20分でできますよ」とおすすめされました。「特にヘッドマッサージは効きますよ」とのこと。 マッサージを始めると大きく頭全体を包み込むように揉みほぐしてくれます。 「かなり頭がこっていますね。お疲れがたまっているみたいですよ。頭皮が固くて、なかなか動かないので。ゆっくりほぐしていきますね。」 頭の中は柔軟なつもりでしたが(笑)、頭皮が固いとは! 「頭皮が固くなると、頭全体の血流が悪くなっていて、顔色もくすむんです」とのこと。最後には肩に溜まったリンパを流してもらって20分で終了。起き上がると、明らかに肩から頭が軽くなっているのです。すごい効果! そして、目尻がきりっと上がったような感覚になります。鏡を見せてもらうと明らかに目がぱっちりとしている印象。不思議な事に、目がぱっちりする事で、世界が明るくなりました。 当たり前ですが、顔の延長に頭皮があります。むしろ、頭皮の中に顔があると言ってもいいくらい。その時はっきりしたことは、皮膚一枚でつながっている頭皮の健康がそのまま顔の健康につながっているということです。 私たちはどうしても顔そのものに気を向けがちです。なぜなら頭皮は自分にも人にも見えない場所だから。だけど、顔を頭の一部と認知すると、ケアの方法も変わっていきます。 この話を聞いてから、シャンプーをするとき、自分でも顔をマッサージするような気分で、ゆっくり頭皮をほぐすようになりました。 年齢と共に頭皮自体が薄くなると言われてます。若い頃の元気な髪も引き締まった顔も、実は顔の肌だけでない、頭皮の健康の賜物だったのですね。年齢を重ねて改めて知った頭皮の大切さ。きちんとつきあえば、ちゃんと効果 があることも実感。 仕事と子育てで忙しい日々の中で ちょっとずつ自分を愛してあげる、丁寧に自分をメンテナンスすること。 顔主義から頭皮主義へ。 これも自分のシフトチェンジのひとつなんです。 次回も、わたしの経験を元にしたファッションや美容にまつわるコラムを書いていきます。みなさん、ぜひ読んでくださいね。 必見!輝き続けるオトナ女子が注目する「自分に合ったヘアケア」とは?>>> [PR]アンファー株式会社
2017年01月11日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、はじめまして。ファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓です。 軍地彩弓(ぐんじさゆみ) 講談社「ViVi」でファッションライターとして活躍後、 雑誌「GLAMOROUS」の立ち上げに尽力。ファッション・ディレクター として新しいアラサーブームを巻き起こす。さらに「GQ JAPAN」 「VOGUE GIRL」の創刊と運営に携わる。2014年より「Numero TOKYO」 ディレクターに就任。同時に(株)「gumi-gumi」を立ち上げる。 フジテレビ系ドラマ「ファーストクラス」の衣装監修や、情報番組「直撃LIVEグッディ!」のコメンテーターなど活躍は多岐に渡る。 私の元アシスタントのRちゃんは、お肌がつるつるで人気者です。20代前半、彼女のほっぺは、ぷるんと指をはじき返すほどの弾力でした。その彼女が27歳になったある日「昔みたいにもうぷるぷるじゃないんですよー」とつぶやきました。 いつの頃だったでしょう。 「お肌の曲がり角」 という言葉が使われだしたのは。 昭和の頃、それは25歳と言われていました。10代の頃の弾力があって、しわがなくて、くすみのない肌をピークとすれば20代はすでに曲がり角第一期なのかもしれません。 それは35歳のある日でした。フランスのボルドーを旅して、ワイン&美食三昧して帰った数日後、鏡に写った自分を見て驚きました。「く、くびれがなくなっとる!」それまではいくら食べても、次の日にはけろっと元に戻っていたのに、この日を境にまったく戻らない。思えばこれが私の“加齢記念日”となりました。ホルモンのバランスが変わり、代謝が急に落ち、しかも日頃の運動不足も相まっておばさん体型まっしぐら。 そして、それと同じ頃、髪にも変化を感じ始めました。 ほとんど染めていなかった自慢の黒髪がなんだかぱさつく。シャンプーにこだわらなくても艶があった髪が、急にまとまりにくくなる。これも同じ35歳の頃だったと思います。 髪はその人の 印象 を大きく左右します。肌や体型の変化は気付きやすく、クリームや服を変えることでごまかせます。しかし、髪の衰えはなかなか気付きません。艶のない毛先、生活感がある後れ毛、寂しい頭頂部などは、あなたを老けた印象にするのです。 「加齢は対岸の火事ではない。」 遠くにあると思っていた老化の岸辺が急に迫って来る。髪はその バロメーター です。 加齢とは、自分が20代の頃に描いていた理想の自分が変わり始めることです。精神年齢はいつまでたっても成長しないのに、体内の時計は無情にも「カチカチ」と秒針を進めていたことに気付くこと。 仕事も恋もいろんなことに夢中だった20代を過ぎ、30代もそのまま行けると妙な自信があったのに、急に突きつけられる現実。 若さ という道具には 期限 があります。35歳は髪の曲がり角。それと同時に女の曲がり角。職場でもベテランと呼ばれだしたり、子育てで忙しい毎日を過ごされる人も。35歳からは、 若さ の看板をはずした自分の本当の価値が 露呈 してしまいます。 うまく シフトチェンジ できるかどうかが、これからの人生を左右するのです。 次回は、わたしの経験を元にしたファッションや美容にまつわるコラムを書いていきます。みなさん、ぜひ読んでくださいね。 必見!輝き続けるオトナ女子が注目する「自分に合ったヘアケア」とは?>>> [PR]アンファー株式会社
2016年12月20日